JP2526838B2 - 波形デ―タ発生装置 - Google Patents

波形デ―タ発生装置

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JP2526838B2 JP5127135A JP12713593A JP2526838B2 JP 2526838 B2 JP2526838 B2 JP 2526838B2 JP 5127135 A JP5127135 A JP 5127135A JP 12713593 A JP12713593 A JP 12713593A JP 2526838 B2 JP2526838 B2 JP 2526838B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、波形メモリに格納した
デジタル波形データを用いて音発生を行う波形データ発
生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、パルス符号変調方式(以下、P
CM方式という)により楽音発生を行う波形データ発生
装置としての電子楽器の従来のシステム構成図である。
【0003】同図に示すように、この電子楽器は、例え
ばマイクロプロセッサから成る中央処理装置(以下、C
PUという)1、鍵情報発生装置2、波形アドレステー
ブル3、アドレス発生装置4、フラグレジスタ5、波形
メモリ6、補間装置7、デジタル/アナログ変換器(以
下、D/A変換器という)8及び音響装置9から構成さ
れている。
【0004】鍵情報発生装置2は、キーボードや音色ス
イッチ等を有しており、上記キーボードの押鍵によって
指定される音高や上記音色スイッチの選択によって指定
される音色等に対応する鍵情報aを発生する。
【0005】波形メモリ6は、例えばROM(リード・
オンリ・メモリ)等から成り、PCM方式により所定ビ
ットに量子化された複数の音色のデジタル波形データb
を格納している。
【0006】波形アドレステーブル3は、上記波形メモ
リ6に記憶されている各音色のデジタル波形データの先
頭アドレス、及び各音色に対応するアドレス幅を格納し
ている。
【0007】アドレス発生装置4は、CPU1が、鍵情
報発生装置2から入力する音高情報、音色情報に基づい
て、波形アドレステーブル3から読み出す前記先頭アド
レス及びアドレス幅情報を入力し、それらのデータを特
に図示していないレジスタに格納する。そして、指定さ
れている音色の波形データの先頭アドレス、及び指定さ
れた音高に対応するアドレス幅に基づいて、波形メモリ
6の読み出しアドレスとなるカレントアドレスの整数部
dと波形メモリ6から読み出された波形データの補正に
用いられるカレントアドレスの小数部eとを発生する。
【0008】上記カレントアドレス整数部dは、CPU
1から入力されるアドレス幅情報に基づいて所定時間間
隔毎に歩進される。フラグレジスタ5は、アドレス発生
装置4のカレントアドレス整数部dの歩進動作を開始さ
せるアドレス歩進許可フラグを有しており、そのアドレ
ス歩進許可フラグはCPU1によりセットされる。又、
そのアドレス歩進許可フラグの出力fはアドレス発生装
置4に出力される。
【0009】補間装置7は、前記アドレス発生装置4か
ら加わるカレントアドレスの少数部eに基づいて、波形
メモリ6から出力されるデジタル波形データbを補間し
て指定される音高に対応するデータ波形データiを生成
し、D/A変換器(デジタル/アナログ変換器)8に出
力する。
【0010】D/A変換器8は、補間装置7から入力す
るデジタル波形データiを対応するアナログ楽音信号j
に変換し、音響装置9に出力する。音響装置9は、アン
プ及びスピーカ等から成り、D/A変換器8から出力さ
れるアナログ楽音信号jを増幅して、外部に放音させ
る。
【0011】次に、上記のように構成された電子楽器の
動作を説明する。演奏者が鍵情報発生装置2の音色スイ
ッチの操作により任意の音色を選択した後、任意の鍵を
押鍵すると、鍵情報発生装置2から出力される音色情報
及び押鍵された鍵に関する鍵情報がCPU1により読み
出される。次に、CPU1は、その音色情報に対応する
先頭アドレス、及び押鍵により指定された音高に対応す
る波形メモリ6の読み出しアドレス歩進幅情報を、波形
アドレステーブル3から読み出す。そして、その読み出
した先頭アドレス及びアドレス幅情報をアドレス発生装
置4内の所定レジスタに書き込む。
【0012】続いてCPU1は、フラグレジスタ5内の
アドレス歩進許可フラグをオン(「1」)に設定する。
このことにより、アドレス歩進許可フラグの出力fがア
クティブとなってアドレス発生装置4に加わる。
【0013】アドレス発生装置4は、上記出力fがアク
ティブとなると、上述のようにしてCPU1により所定
レジスタ内に書き込まれた先頭アドレス及びアドレス歩
進幅情報に基づいてアドレス歩進を開始し、その歩進の
結果得られるカレントアドレスの整数部dを波形メモリ
6に出力するとともにカレントアドレスの小数部eを補
間装置7に出力する。これら一連の動作によって、波形
メモリ6から指定された音色のデジタル波形データbが
指定された音高に対応するアドレス幅で順次読み出さ
れ、押鍵操作aに対応した音高の楽音が指定された音色
で発生される。
【0014】楽音発生は、まず、波形メモリ6から読み
出されたデジタル波形データbに対し、補間装置7が補
間を施して音高調整を行うことにより行われる。補間装
置7は、アドレス発生装置4から加わるカレントアドレ
スの小数部eに基づき、波形メモリ6から連続して読み
出される2つのデジタル波形データbに対する補間を行
い、指定された音高に対応するデジタル波形データiを
生成し、その生成したデジタル波形データiをD/A変
換器8に出力する。アドレス発生装置4は、所定時間の
1時分割時間をさらに前半と後半に2分割し、その前半
と後半において、隣接するサンプリングデータのアドレ
スを波形メモリ6に出力する。そして、補間装置7が上
記アドレス出力に対応して、波形メモリ6から読み出さ
れる隣接する2つのデジタル波形データ及び前記カレン
トアドレスの小数部eを用いて指定音高のデジタル波形
データiを算出する。そして、補間装置3により算出さ
れたデジタル波形データiは、D/A変換器8により対
応するアナログ楽音信号jに変換され、音響装置9に入
力される。そして、音響装置9により、波形整形・増幅
されて外部に放音される。
【0015】上述のようなデジタル処理により発生され
る楽音の音質は、デジタル波形データbのビット幅によ
り決定される。デジタル波形データbは、PCM方式に
おいては、微小時間毎にサンプリングして得られる所定
の音高の楽音波形の振幅値を量子化により所定ビットの
デジタルデータに変換したもので、通常、充分な振幅値
分解能を得るために、16ビットデータが採用されてい
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、デジタル波
形データbを16ビット幅とした場合、その振幅値分解
能は、12ビット幅のデジタル波形データbよりも24
=16倍となり、その音質は、より繊細となる。
【0017】しかしながら、デジタル波形データのビッ
ト幅を16ビット幅とした場合、12ビット幅とした場
合に比べ振幅値分解能が向上し楽音の音質は全体的に鮮
明とはなるものの、低音域の楽音までが澄んだ繊細な楽
音として発生されてしまい、感覚的に音質が細い楽音と
して感じられてしまうことがある。これでは、低音域の
楽音に本来的に要求される重厚感や迫力感が損なわれる
結果となり、むしろ、フィルタ効果を期待できる12ビ
ット幅のデジタル波形データbを用いた方が、低音域の
再生には適しているものと考えられる。
【0018】すなわち、所定のビット幅で表現されたデ
ジタル波形データbから発生される楽音には特有の音質
が存在し、高音域、低音域を共に特定のビット幅のデジ
タル波形データbを用いて生成すると自然な音感が得ら
れないことになる。このような欠点を解決するために、
ビット幅の異なる複数のデジタル波形データを波形メモ
リ6に記憶させ、音域に応じてその音域に対して最適な
ビット幅の波形データを選択的に読み出して使用する手
法も考えられるが、この場合、各ビット幅毎に異なる補
間処理を行う必要があると共に、各ビット幅にD/A変
換器を新たに付加しなければならず、どうしてもコスト
高となってしまう。
【0019】本発明の課題は、波形メモリの容量を増大
させることなく音質の楽音を発生させる電子楽器を提供
することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、波形メモリに
格納されている所定のビット幅に量子化されたデジタル
波形データを用いて音を発生する波形データ発生装置
適用される。
【0021】請求項1記載の第1の発明の手段は次の通
りである。デジタル波形データ読出手段は、少なくとも
指定される読出し速度に基づいて波形メモリからデジタ
ル波形データを所定のアドレス幅で読み出す。
【0022】ビット幅設定手段は、波形メモリから読み
出されるデジタル波形データのビット幅を設定する。デ
ジタル波形データ変換手段は、ビット幅設定手段によっ
て設定されるビット幅情報に基づいて、デジタル波形デ
ータ読出手段によって波形メモリから読み出されるデジ
タル波形データの一部のビットを無効とし、任意のビッ
ト幅のデジタル波形データを発生させる。
【0023】請求項2記載の第2の発明は、前記デジタ
ル波形データ読出手段、前記ビット幅設定手段、及び前
記デジタル波形データ変換手段に加え、前記デジタル波
形データ読出手段及び前記ビット幅設定手段を各々時分
割制御する時分割制御手段をさらに有する。
【0024】請求項3記載の第3の発明は、前記デジタ
ル波形データのビット幅を、発生される音周波数又は
音色等の楽音特性に基づいて設定される。
【0025】
【作用】上記第1の発明の手段の作用は次の通りであ
る。鍵操作等により読出し速度指定操作を行うと、デ
ジタル波形データ読出手段により、波形メモリからそ
定された読出し速度に対応するアドレス幅でその指定
された音色に対応する波形の瞬時値(任意のビット幅の
デジタル波形データ)が波形メモリから読み出される。
また、ビット幅設定手段により、波形メモリから読み出
されるデジタル波形データのビット幅を設定する。次
に、デジタル波形データ変換手段は、前記ビット幅設定
手段により設定されたビット幅に基づき波形メモリから
読み出される所定ビット幅のデジタル波形データの一部
のビットを無効とする。上記無効処理は、例えば一部の
ビットを「1」から「0」に強制的に変換することによ
り行われる。
【0026】このように、波形メモリから読み出される
任意のビット幅のデジタル波形データの一部が、その音
高又は音色等の楽音特性に応じて、無効とされるので、
指定される音高又は音色等の楽音特性に最適なデジタル
波形データを得ることが可能となる。
【0027】また、第2の発明においては、デジタル波
形データ読出手段が時分割制御手段により時分割制御さ
れ、複数の音高の楽音に対応する波形データが波形メモ
リから時分割で読み出されると共に、ビット幅設定手段
も時分割制御手段により時分割制御され、上記波形メモ
リから読み出される異なる音高の複数の楽音の波形デー
タが、それぞれの音高又は音色等の楽音特性に応じてそ
の一部ビットが強制的に無効とされる。このように、波
形メモリから時分割で所定のビット幅のデジタル波形デ
ータをそれぞれの読出し速度に対応するアドレス幅で読
み出し、その読み出した所定のビット幅のデジタル波形
データの一部を、その指定された周波数又は音色等の特
性に応じて各々独立に無効とするので、複数の異なる
波数の音を、それぞれの周波数に最適なデジタル波形デ
ータを用いて発生させることが可能となり、ポリフォニ
ックな音発生をより効果的に行うことが可能となる。
【0028】また、第3の発明においては、前記ビット
幅設定手段は、周波数指定操作、音色指定操作等に応じ
て波形メモリから読み出されるデジタル波形データのビ
ット幅を設定する。このように、周波数に応じて、又は
音色に応じてビット幅が変化するので最適の音が容易に
得ることが可能となる。
【0029】
【実施例】以下実施例について図面を参照しながら詳細
に説明する。 {構成}図1に本発明に係る一実施例の電子楽器のシス
テム構成図を示す。
【0030】この電子楽器は、従来の電子楽器に4個の
ANDゲートから成るANDゲート群10を付加して構
成されている。詳しくは、波形メモリ6から補間装置7
に出力される16ビット幅のデジタル波形データbの一
部をANDゲート群10内の各ANDゲートの一方の入
力端にそれぞれ入力させ、フラグレジスタ5から出力さ
れる1ビットのゲート制御フラグkを各ANDゲートの
他方の入力端に同時に入力させている。
【0031】{動作}次に、上記構成の電子楽器の動作
を説明する。演奏者がキーボード(鍵盤)の任意の鍵の
押鍵操作、及び音色スイッチの操作を行い、所定の音
高、及び所定の音色を指定すると、それらの指定情報
は、所定のデジタル信号から成る鍵情報aとしてCPU
1に出力される。CPU1は、所定の周期で鍵情報aを
読み出しており、音高指定(押鍵操作)又は音色指定が
行われた旨の鍵情報aを読み出すと、その指定された音
色に対応するデジタル波形データbを波形メモリ6から
読み出すために、波形アドレステーブル3からその指定
された音色の波形データが格納されている波形メモリ4
内の領域の先頭アドレス及びその指定された音高に対応
する波形メモリ4の読み出しアドレス幅を読み出す。ま
た、CPU1は押鍵操作を検出すると、フラグレジスタ
5内のアドレス歩進許可フラグfを「オン」にセットす
る。
【0032】さらに、CPU1は波形アドレステーブル
3から読み出した先頭アドレス及びアドレス幅をアドレ
ス発生装置4内の所定レジスタに書き込む。アドレス発
生装置4は、フラグレジスタ5の歩進許可フラグの出力
fがアクティブとなって加わると、CPU1により書き
込まれた先頭アドレス及びアドレス幅に基づいて、アド
レス歩進を開始する。すなわち、波形メモリ6に加える
アドレスを前記先頭アドレスから前記アドレス幅で歩進
させ、その歩進の結果得られたアドレスをカレントアド
レスの整数部dとカレントアドレスの小数部eに分離す
る。そして、カレントアドレスの整数部dを波形メモリ
6に、カレントアドレスの小数部eを補間装置7に出力
する。
【0033】さらに詳しく説明すると、アドレス発生装
置4は、上記アドレス歩進の結果得られるカレントアド
レスを、その整数部であるカレントアドレスの整数部d
とその小数部であるカレントアドレスの小数部eとに分
割する。また、そのアドレス歩進の結果得られたカレン
トアドレスの整数部dと、そのカレントアドレスの整数
部dに「1」加えたアドレスを、波形メモリ6のアドレ
ス信号として、それぞれ一時割時間内の前半部と後半部
に分けて波形メモリ6に出力する。
【0034】このようにして、指定された音色の波形デ
ータの指定音高に対応する16ビット幅のデジタル波形
データが、波形メモリ6から順次読み出され、その波形
データの上位12ビットlが補間装置7に入力され、下
位4ビットmの各1ビットがANDゲート群10内の各
ANDゲートの一方の入力端にそれぞれ入力される。一
方、前記各ANDゲートの他方の入力端には、前述した
ようにCPU1によって設定されるフラグレジスタ5内
の所定の1ビットのゲート制御フラグの出力kが入力さ
れる。ここで、ANDゲート群10内の各ANDゲート
に入力されるゲート制御フラグkの値が「1」(アクテ
ィブ)の場合には、各ANDゲートの一方の入力端に入
力される信号値、すなわち、波形メモリ6から読み出さ
れるデジタル波形データの下位4ビットmの値がAND
ゲート群10を介してそのまま補間装置7に入力され
る。また、ゲート制御フラグkの値が「0」(ノンアク
ティブ)の場合には、前記16ビット幅のデジタル波形
データの下位4ビットmの値は無効、すなわち常に
「0」となって補間装置7に入力される。
【0035】つまり、波形メモリ6から読み出される1
6ビット幅のデジタル波形データは、ゲート制御フラグ
kの値が「1」(アクティブ)のときはそのまま補間装
置7に入力され、ゲート制御フラグkの値が「0」(ノ
ンアクティブ)のときは下位4ビットmが常に「0」
(無効)となって補間装置7に入力されることになる。
従って、波形メモリ6に格納された所定のビット幅(1
6ビット幅)から成るデジタル波形データは、ANDゲ
ート群10とこれを制御するゲート制御フラグkとの作
用により、ビット幅の一部(下位4ビットm)が強制的
に全て「0」となったデジタル波形データとして処理さ
れることになる。
【0036】補間装置7は、一時分割内に入力される2
つのデジタル波形データに基づいて、補間を行う。補間
には、先にアドレス発生装置4から発生されたカレント
アドレスの小数部eが利用され、前述したようにして当
該デジタル波形データiが算出される。そして、補間装
置7により算出されたデジタル波形データiは、D/A
変換器8に出力されて、対応するアナログ楽音信号jに
変換された後、アンプ、スピーカ等から成る音響装置9
を介して外部に放音される。
【0037】ここで、音響装置9から発生される楽音の
音質は、ANDゲート群10およびゲート制御フラグk
によって決定されるデジタル波形データの下位4ビット
の値幅により異なり、下位4ビットの値幅が、波形メモ
リ6から読み出された値と同じ場合には澄んだ繊細な楽
音となり、上記下位4ビットの値が全て「0」の場合に
は多少濁った太い感じの楽音となる。
【0038】従って、例えば、高音域の楽音を表現する
ときには波形メモリ6から読み出されるデジタル波形デ
ータをそのまま適用し、低音域の楽音を表現するときに
は波形メモリから読み出されデジタル波形データ4の下
位4ビットを全て強制的に「0」に変換することによ
り、低音域を太い音で、高音域を繊細な音で発生させる
など自然感のある楽音発生を行うことができる。
【0039】また、複数のDCOを用いて、楽音発生を
行う場合、エンベロープに関しては、アタック部分のみ
に下位の所定ビットを強制的に「0」としたデジタル波
形データを割り当て、その他の、ディケイ部分、サステ
ィーン部分、及びリリース部分には波形メモリから読み
出されたデジタル波形データをそのまま割り当てるよう
にすれば、発生される楽音に対し存在感を付加すること
ができる。さらに、マルチ・ティンバー・モードにおい
て、複数音高の楽音を複数の音色で発生させるときに
は、各音色に応じて、波形メモリから読み出される波形
データの一部を強制的に「0」に設定し、各音色毎に最
適なデジタル波形データを割り当てることによりピアノ
や鐘等を澄んだ繊細な楽音で発生させ、ベース等を多少
濁った楽音で発生させることができる。
【0040】また、波形メモリからの波形データの読み
出しを時分割制御して、同時に複数の楽音を発生するよ
うにした場合、各時分割チャンネルに対し、それぞれの
時分割チャンネルにおいて指定されている音高又は音色
に応じて、波形メモリから読み出される当該波形データ
に対し適宜一部のビットを強制的に「0」にするように
することも可能である。
【0041】また、楽音表現をより豊かなものとするた
めに、例えば図2に示すような多数のANDゲートを有
するANDゲート群10aを使用し、波形メモリから読
み出されるデジタル波形データの下位8ビットを任意に
強制的に「0」に設定できるようにしてもよい。
【0042】尚、上記実施例では16ビットのデジタル
波形データを用いているが、デジタル波形データのビッ
ト幅は16ビットに限定されることなく、任意のビット
幅でよい。
【0043】さらに、本実施例ではPCM方式の音源を
用いる電子楽器について説明したが、本発明はPCM方
式に限定されることなく、波形メモリに格納されたデジ
タル波形データを用いて楽音の発生を行う他のデジタル
音源方式の電子楽器にも適用することができる。
【0044】更に、ビット幅を変更するか否かのスイッ
チを設け、波形メモリ内の波形データをそのままの分解
能のまま用いて楽音を得るか、ビット幅を変更させて楽
音を得るか選択できるようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、波
形メモリから読み出される所定のビット幅のデジタル波
形データの一部を、強制的に無効とした後、アナログ変
換を行い、音発生を行うようにしたのでひとつの波形デ
ータから種々の音響音の発生が可能となる。このため
えば、電子楽器等に用いれば各音域又は音色等の各楽音
特性に応じた最適な音質を有する楽音を発生させること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例のシステム構成図であ
る。
【図2】図1の実施例に適用可能な他のANDゲート群
の回路図である。
【図3】従来の電子楽器のブロック図である。
【符号の説明】
1 CPU 3 波形アドレステーブル 4 アドレス発生装置 5 フラグレジスタ 6 波形メモリ 7 補間装置 10、10a ANDゲート群

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波形メモリに格納されている所定のビッ
    ト幅に量子化されたデジタル波形データを用いて音響信
    を発生する波形データ発生装置において、 少なくとも指定される読出し速度に基づいて前記波形メ
    モリから前記デジタル波形データを所定のアドレス幅で
    読み出すデジタル波形データ読出手段と、 前記波形メモリから読み出される前記デジタル波形デー
    タのビット幅を設定するビット幅設定手段と、 該ビット幅設定手段によって設定されるビット幅情報に
    基づいて、前記デジタル波形データ読出手段によって読
    み出される所定ビット幅の前記デジタル波形データの一
    部のビットを無効とするデジタル波形データ変換手段
    と、 を有することを特徴とする波形データ発生装置
  2. 【請求項2】 前記デジタル波形データ読出手段及び前
    記ビット幅制御手段を各々時分割制御する時分割制御手
    段をさらに有することを特徴とする請求項1記載の波形
    データ発生装置
  3. 【請求項3】 前記ビット幅設定手段により設定される
    前記デジタル波形データのビット幅は、発生される音響
    信号周波数又は音色特性に基づいて自動的に設定され
    ることを特徴とする請求項1記載の波形データ発生装
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