JP2000256570A - 分散液組成物及びその製造方法 - Google Patents

分散液組成物及びその製造方法

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JP2000256570A
JP2000256570A JP5812599A JP5812599A JP2000256570A JP 2000256570 A JP2000256570 A JP 2000256570A JP 5812599 A JP5812599 A JP 5812599A JP 5812599 A JP5812599 A JP 5812599A JP 2000256570 A JP2000256570 A JP 2000256570A
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polymer compound
dispersion
dispersion composition
organic solvent
parts
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JP5812599A
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English (en)
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Shoji Nishihara
昭二 西原
Shigeo Aoyama
青山  茂夫
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Maxell Holdings Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不溶性粒状物質を微細に分散しその表面に電
荷を発生させ分散安定性を高め沈降の問題を解決すると
共に、有機溶剤や不溶性の粒状物質の種類を広げ、利用
範囲の広い、とりわけ静電気力を利用したトナーやジェ
ットインク用に有用な分散液組成物を提供する。 【解決手段】 有機溶媒に粒状物質を分散してなる分散
液において、少なくとも、酸性基を有する高分子化合物
と塩基性基を有する高分子化合物を更に含有し、前記粒
状物質のゼータ電位の絶対値が15mV以上であること
を特徴とする分散液組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分散液組成物及び
その製造方法に関する。更に詳細には、本発明は、有機
溶剤に不溶な粒状物質を分散して利用する技術分野、例
えば、顔料や染料を分散して利用する塗料、印刷イン
キ、湿式トナーやインクジェットインキ分野、医薬品を
分散して利用する分野、触媒や重合開始剤等を分散して
利用する分野等に利用できる分散液組成物とその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、有機溶剤に不溶な顔料や染料を分
散して利用する分野では、それらの分散粒径を微細にし
かつ保存安定性の改良が種々なされてきている。例え
ば、英国特許第2001083号明細書には、特定のポ
リエステルアミンを塗料やインキ中の顔料分散剤として
使用することが記載されている。
【0003】また、特開平10−265728号公報に
は、メチロール基を有する熱硬化性重合体の薄膜で被覆
された顔料がインクジェット用着色組成物として使用で
きることが記載されている。
【0004】しかしながら、一般的な分散安定剤剤や上
記顔料分散剤を用いた分散液組成物では、有機溶剤や顔
料の種類が限定される。また、樹脂の立体障害により顔
料の分散安定化が図られてはいるが、顔料表面の電荷発
生量が少ないため希薄な顔料分散液では長期間保存して
おくと沈降を起こし、分散安定性に欠けていた。
【0005】更に、熱硬化性の重合体で覆われた顔料の
着色組成物は湿式トナーに用いた場合、沈降の問題を有
している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、不溶性粒状物質を微細に分散しその表面に電荷を発
生させ分散安定性を高め沈降の問題を解決すると共に、
有機溶剤や不溶性の粒状物質の種類を広げ、利用範囲の
広い、とりわけ静電気力を利用したトナーやジェットイ
ンク用に有用な分散液組成物を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題は、有機溶媒に
粒状物質を分散してなる分散液において、酸性基を有す
る高分子化合物と塩基性基を有する高分子化合物を含有
し、粒状物質のゼータ電位の絶対値が15mV以上であ
ることを特徴とする分散液組成物により解決される。
【0008】本発明の分散液組成物は、酸性基を有する
高分子化合物又は塩基性基を有する高分子化合物を用い
て粒状物質を有機溶媒中に分散した後、塩基性基を有す
る高分子化合物又は酸性基を有する高分子化合物を溶解
又は分散した有機溶媒中に添加するか、あるいは、塩基
性基を有する高分子化合物又は酸性基を有する高分子化
合物を溶解又は分散した有機溶媒を添加することにより
製造される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明では、有機溶媒に粒状物質
を分散した分散液中に、酸性基を有する高分子化合物と
塩基性基を有する高分子化合物を追加配合し、粒状物質
のゼータ電位の絶対値を15mV以上とすることによ
り、電荷発生量が増大し、沈降が発生し難くなり、分散
安定性を飛躍的に向上させることができる。
【0010】本発明の分散液組成物の構成成分である有
機溶媒としては、例えばヘキサン、ミネラルスピリット
等のような脂肪族炭化水素系溶剤;ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等のような芳香族炭化水素系溶剤;酢酸ブ
チル等の如きエステル系溶剤;メタノール、ブタノール
等のようなアルコール系溶剤;ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、ピリジ
ン等のような非プロトン性極性溶剤等が挙げられる。こ
れらの溶剤は単独でも使用できるが、必要に応じて、2
種類以上を混合して使用することもできる。これらの溶
剤の中でも、電荷発生を考慮すると、例えば、ヘキサ
ン、ミネラルスピリット、エクソン化学社製のアイソパ
ーシリーズ等のような脂肪族系炭化水素、ジアルキルポ
リシロキサンや環状ポリジアルキルシロキサン等のよう
なシリーコーンオイル、オリーブ油、ベニバナ油、ひま
わり油、大豆油や亜麻仁油等のような植物油等、電気抵
抗率が109Ω・cm以上である非極性溶媒が特に好ま
しい。
【0011】分散液組成物中の粒状物質のゼータ電位の
絶対値は15mV以上でなければならない。分散液組成
物中の粒状物質のゼータ電位の絶対値が15mV未満の
場合、沈降安定性が不十分となり、長期間にわたって保
存すると、分散液組成物中の粒状物質が沈降し、分離し
てしまう。ゼータ電位の絶対値が高くなるほど、分散液
組成物中の粒状物質の沈降安定性も向上する。分散液組
成物中の粒状物質のゼータ電位の絶対値の上限は特に限
定されないが、一般的に、300〜500mV程度であ
る。これ以上高くなっても、分散液組成物中の粒状物質
の沈降安定性が飽和するだけで、無意味である。
【0012】この明細書で使用される「ゼータ(ζ)電
位」とは、ゼータポテンシャル又は界面動電位とも呼ば
れ、互いに接している固体と液体とが相対運動を行った
とき、両者の界面に生じる電位差を意味する。液中の固
体の表面状態の研究に使われ、固体と液体との界面に生
じた電気二重層のうち、固体に近い部分には固定相(又
は吸着相)があり、固体表面と反対電荷のイオンなどが
固着している。固体と液体とが相対運動をするとき、こ
の固定相は固体と一緒にくっついて動くから、実際に運
動を支配する電位差は、固定相の面と溶液内部との間の
電位差であると考えられ、この電位差がゼータ電位と呼
ばれる。ゼータ電位は固定相の電荷の正負に応じて、正
又は負の値をとる。分散液組成物中の粒状物質のゼータ
電位は、一般的な公知慣用の方法により測定することが
できる。例えば、ペンケム社製のLAZER ZEE METER MODE
L501を使用し、溶媒中に一定の電場を印加し、分散粒子
の移動速度を測定することにより、そのゼータ電位を求
めることができる。
【0013】本発明の分散液組成物中で使用される粒状
物質の粒径は特に限定されない。粒状物質の粒径は分散
液組成物の用途に応じて変化させることができる。しか
し、一般的に、0.01μm〜1.0μmの範囲内であ
ることが好ましい。粒状物質の粒径が0.01μm未満
の場合、溶媒中に分散させることが困難である。一方、
粒状物質の粒径が1.0μm超の場合、粒状物質のゼー
タ電位の絶対値を15mV以上としても、重力による自
然沈降を起こしたり、インクジェットプリンタのノズル
の目詰まりを起こす可能性がある。
【0014】本発明の分散液組成物中で使用される粒状
物質としては、一般的に、無機顔料、有機顔料及び染料
などである。これらは有機溶媒に溶解しないものでなけ
ればならない。更に、必要に応じて、フィラー、医薬、
重合開始剤、触媒、紫外線吸収剤等も粒状物質として使
用できる。これらの追加粒状物質も有機溶媒に溶解しな
いものでなければならない。
【0015】本発明の分散液組成物における粒状物質用
の無機顔料としては、例えば、カーボンブラック、酸化
チタン、亜鉛華、酸化亜鉛、トリポン、酸化鉄、酸化ア
ルミニウム、二酸化ケイ素、カオリナイト、モンモリロ
ナイト、タルク、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、シリ
カ、アルミナ、カドミウムレッド、べんがら、モリブデ
ンレッド、クロムバーミリオン、モリブデートオレン
ジ、黄鉛、クロムイエロー、カドミウムイエロー、黄色
酸化鉄、チタンイエロー、酸化クロム、ピリジアン、コ
バルトグリーン、チタンコバルトグリーン、コバルトク
ロムグリーン、群青、ウルトラマリンブルー、紺青、コ
バルトブルー、セルリアンブルー、マンガンバイオレッ
ト、コバルトバイオレット、マイカ等が挙げられる。こ
れらの無機顔料は単独で使用することもできるが、必要
に応じて2種類以上混合して使用することもできる。
【0016】本発明の分散液組成物における粒状物質用
の有機顔料としては、例えば、アゾ系、アゾメチン系、
ポリアゾ系、フタロシアニン系、キナクリドン系、アン
スラキノン系、インジゴ系、チオインジゴ系、キノフタ
ロン系、ベンツイミダゾロン系、イソインドリン系、イ
ソインドリノン系顔料等が挙げられる。これらの有機顔
料は単独で使用することもできるが、必要に応じて2種
類以上混合して使用することもできる。
【0017】本発明の分散液組成物における粒状物質用
の染料としては、例えば、アゾ系、アントラキノン系、
インジゴ系、フタロシアニン系、カルボニル系、キノン
イミン系、メチン系、キノリン系、ニトロ系等が挙げら
れ、これらの中でも分散染料が特に好ましい。これらの
染料は単独で使用することもできるが、必要に応じて2
種類以上混合して使用することもできる。
【0018】本発明の分散液組成物における、酸性基を
有する高分子化合物としては、数平均分子量が1000
〜50000の範囲内の高分子化合物が使用される。数
平均分子量が3000〜30000の範囲内の高分子化
合物が好ましい。数平均分子量が1000以下では、酸
性基の酸強度が強くなり、塩基性基を有する高分子化合
物と塩構造を生成し易くなり、電荷を発生しなかった
り、及び/又は、分散した粒状物質の凝集を引き起こし
たりすることがある。一方、数平均分子量が50000
を超えると、高分子化合物が溶媒に溶解しにくくなり分
散液組成物の粘度が著しく高くなる。
【0019】高分子化合物中の酸性基としては、特に限
定されないが、カルボキシル基、スルホン酸基、ホスホ
ン酸基等が挙げられる。分散液組成物の凝集を起こしに
くいことから、酸強度が弱いカルボキシル基が特に好ま
しい。酸性基を有する高分子化合物の酸価としては、1
0〜200KOHmg/gの範囲が好ましく、10〜1
50KOHmg/gの範囲が一層好ましい。酸価が10
KOHmg/g以下では、十分なゼータ電位を得られず
分散液の安定性が悪かったり、トナーに用いた場合、美
しい画像を得ることができなかったりする。また、20
0KOHmg/gを超えると酸強度が強くなり、塩基性
基を有する高分子化合物と塩構造を生成する傾向が高く
なり、電荷を発生しなかったり、あるいは、分散した粒
状物質の凝集を引き起こしたりする。
【0020】本発明の分散液組成物における、塩基性基
を有する高分子化合物としては、数平均分子量が100
0〜50000の範囲内の高分子化合物が使用される。
数平均分子量が3000〜30000の範囲内の高分子
化合物が好ましい。数平均分子量が1000以下では、
塩基性基の塩基強度が強くなり、酸性基を有する高分子
化合物と塩構造を生成し易くなり、電荷を発生しなかっ
たり、及び/又は、分散した粒状物質の凝集を引き起こ
したりする。また、分子量が50000を超えると、溶
媒に溶解し難くなり分散液組成物の粘度が著しく高くな
る。
【0021】また、高分子化合物中の塩基性基として
は、特に限定されないが、1級アミノ基、2級アミノ
基、3級アミノ基及び4級アミノ基等が挙げられる。酸
性基との反応性の低さの点から、3級アミノ基が好まし
い。塩基性基を有する高分子化合物のアミン価として
は、10〜200KOHmg/gの範囲が好ましく、1
0〜150KOHmg/gの範囲がより好ましい。アミ
ン価が10KOHmg/g以下では、十分なゼータ電位
を得らず、分散液の安定性が悪かったり、トナーに用い
た場合美しい画像を得ることができなかったりする。ま
た、アミン価が200KOHmg/gを超えると塩基強
度が強くなり、酸性基を有する高分子化合物と塩構造を
生成し易くなり、電荷を発生しなかったり、及び/又
は、分散した粒状物質の凝集を引き起こしたりする。
【0022】酸性基を有する高分子化合物及び塩基性基
を有する高分子化合物の種類としては、特に限定はされ
ないが、アクリル系、ポリエステル系、ポリウレタン
系、エポキシ系、アミノ系等が挙げられる。これらの高
分子化合物は単独でも使用できるが、必要に応じて2種
類以上を併用することもできる。これらの高分子化合物
類の中で、合成の容易さや、酸性基及び塩基性基の導入
の容易さの点から、アクリル系とポリエステル系高分子
化合物が特に好ましい。
【0023】酸性基を有するアクリル系高分子化合物の
製造方法は特に限定されない。例えば、酸性基を有する
モノマーと他の重合しうるモノマーとを、非反応性溶媒
中で、触媒の存在下又は不存在下で反応させることによ
り製造できる。特に、酸性基を有するモノマーと、炭素
原子の個数が8以上の(メタ)アクリル酸エステルモノ
マーとを必須成分として重合させることにより製造され
る酸性基含有アクリル系高分子化合物が好ましい。
【0024】塩基性基を有するアクリル系高分子化合物
の製造方法は特に限定されない。例えば、塩基性基を有
するモノマーと他の重合しうるモノマーとを、非反応性
溶媒中で、触媒の存在下又は不存在下で反応させること
により製造できる。特に、塩基性基を有するモノマー
と、炭素原子の個数が8以上の(メタ)アクリル酸エス
テルモノマーとを必須成分として重合させることにより
製造される塩基性基含有アクリル系高分子化合物が好ま
しい。
【0025】ここで用いる酸性基を有するアクリルモノ
マーとしては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロ
トン酸、エタアクリル酸、プロピルアクリル酸、イソプ
ロピルアクリル酸、イタコン酸、フマール酸等の如きカ
ルボキシル基を有するモノマー、アクリル酸2−スルホ
ン酸エチル、メタクリル酸2−スルホン酸エチル、ブチ
ルアクリルアミドスルホン酸等の如きスルホン酸基を有
するモノマー、メタクリル酸2−ホスホン酸エチル、ア
クリル酸2−ホスホン酸エチル等の如きホスホン酸基を
有するモノマー等が挙げられる。特に、アクリル酸及び
メタクリル酸が好ましい。
【0026】また、塩基性基を有するモノマーとして
は、アクリル酸アミド、アクリル酸アミノエチル、アク
リル酸アミノプロピル、メタクリル酸アミド、メタクリ
ル酸アミノエチル、メタクリル酸アミノプロピルの如き
第1級アミノ基を有するモノマー、アクリル酸メチルア
ミノエチル、アクリル酸メチルアミノプロピル、アクリ
ル酸エチルアミノエチル、アクリル酸エチルアミノプロ
ピル、メタクリル酸メチルアミノエチル、メタクリル酸
メチルアミノプロピル、メタクリル酸エチルアミノエチ
ル、メタクリル酸エチルアミノプロピル等の如き第2級
アミノ基を有するモノマー、アクリル酸ジメチルアミノ
エチル、アクリル酸ジエチルアミノエチル、アクリル酸
ジメチルアミノプロピル、アクリル酸ジエチルアミノプ
ロピル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリ
ル酸ジエチルアミノエチル、メタクリル酸ジメチルアミ
ノプロピル、メタクリル酸ジエチルアミノプロピル、等
の如き第3級アミノ基を有するモノマー、アクリル酸ジ
メチルアミノエチルメチルクロライド塩、メタクリル酸
ジメチルアミノエチルメチルクロライド塩、アクリル酸
ジメチルアミノエチルベンジルクロライド塩、メタクリ
ル酸ジメチルアミノエチルベンジルクロライド塩等の如
き第4級アミノ基を有するモノマー等が挙げられる。
【0027】炭素原子の個数が8以上の(メタ)アクリ
ル酸エステルモノマーとしては、例えば、アクリル酸2
−エチルヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、
アクリル酸オクチル、メタクリル酸オクチル、アクリル
酸ラウリル、メタクリル酸ラウリル、アクリル酸セチ
ル、メタクリル酸セチル、アクリル酸ステアリル、ステ
アリルメタクリレート、アクリル酸ベヘニル、ベヘニル
メタクリレート等が挙げられる。
【0028】他の重合しうるモノマーとしては、例えば
アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソ
プロピル、アクリル酸−n−プロピル、アクリル酸−n
−ブチル、アクリル酸−t−ブチル、アクリル酸ベンジ
ル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸イソプロピル、メタクリル酸−n−プロピル、メ
タクリル酸−n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メ
タクリル酸−t−ブチル、メタクリル酸トリデシル、メ
タクリル酸ベンジル等の如き(メタ)アクリル酸エステ
ル;スチレン、α−メチルスチレン、o−メチルスチレ
ン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−t
ert−ブチルスチレン等の如きスチレン系モノマー;
イタコン酸ベンジル等の如きイタコン酸エステル;マレ
イン酸ジメチル等の如きマレイン酸エステル;フマール
酸ジメチル等の如きフマール酸エステル;アクリロニト
リル、メタクリロニトリル、酢酸ビニル;アクリル酸ア
ミノエチル、アクリル酸アミノプロピル、メタクリル酸
アミド、メタクリル酸アミノエチル、メタクリル酸アミ
ノプロピル、アクリル酸ジメチルアミノエチル、メタク
リル酸ジメチルアミノエチル等の如きアミノ基含有モノ
マー等が挙げられる。
【0029】重合反応に使用される触媒としては、例え
ばt−ブチルパーオキシベンゾエート、ジ−t−ブチル
パーオキシド、クメンパーヒドロキシド、アセチルパー
オキシド、ベンゾイルパーオキシド、ラウロイルパーオ
キシド等の如き過酸化物;アゾビスイソブチルニトリ
ル、アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル、アゾ
ビスシクロヘキサンカルボニトリル等のようなアゾ化合
物などの公知の重合開始剤が挙げられる。
【0030】重合反応に使用される非反応性溶媒として
は、例えばヘキサン、ミネラルスピリット等のような脂
肪族炭化水素系溶剤;ベンゼン、トルエン、キシレン等
のような芳香族炭化水素系溶剤;酢酸ブチル等のような
エステル系溶剤;メタノール、ブタノール等のようなア
ルコール系溶剤;ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシド、N−メチルピロリドン、ピリジン等のような
非プロトン性極性溶剤;及び、水等が挙げられる。これ
らの非反応性溶媒は単独でも使用できるが、2種類以上
を混合して使用することもできる。
【0031】本発明で使用される高分子化合物を製造す
るための重合反応方法は、塊状重合、溶液重合、懸濁重
合、乳化重合、レドックス重合等、公知一般的な方法が
挙げられるが、中でも反応方法がシンプルなことから溶
液重合が好ましい。
【0032】この重合反応条件は、重合開始剤及び溶媒
によって異なるが、反応温度が180℃以下、好ましく
は30〜150℃、反応時間が30分間〜40時間、好
ましくは2時間〜30時間である。
【0033】酸性基を有するポリエステル系高分子化合
物の製造方法は特に限定されない。例えば、多価アルコ
ールと多塩基酸とを、あるいは、12−ヒドロキシステ
アリン酸のような酸−アルコール性化合物を、非反応性
溶媒中で、触媒の存在下又は不存在下で脱水エステル化
させるか、あるいは、グリシジル基を有する化合物と多
塩基酸とをエステル化させることにより製造することが
できる。特に、炭素原子の個数が8以上の多塩基酸また
は多価アルコールとを必須成分としてエステル化反応さ
せることににより製造された高分子化合物が好ましい。
【0034】塩基性基を有するポリエステル系高分子化
合物の製造方法は特に限定されない。例えば、多価アル
コールと多価有機酸、グリシジル基を有する化合物と有
機酸、あるいは、12−ヒドロキシステアリン酸のよう
な酸−アルコール性化合物の組み合わせで、非反応性溶
媒及び触媒の存在下又は不存在下で公知慣用の方法によ
りエステル化させた後、アミン類やアルコールアミン類
をアミド化あるいはエステル化させることにより製造す
ることができる。
【0035】ポリエステル系高分子化合物の製造に使用
できる多価アルコールとしては、エチレングリコール、
プロピレングリコール、ネオペンチングリコール、デカ
ンジオールやドデカンジオールのような2価アルコー
ル、トリメチロールプロパン、ペンタエルスリトールや
グリセリンのような3価以上の多価アルコール、ポリエ
ステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリアミ
ドジオール、ポリカプロラクトンジオールのような高分
子ジオール等が挙げられる。
【0036】ポリエステル系高分子化合物の製造に使用
できる多塩基酸としては、例えばテレフタル酸、イソフ
タル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェン酸、スルホ
テレフタル酸、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、
セバシン酸、デカン二酸、ドデカン二酸、ダイマー酸等
のような二塩基酸、トリメリット酸、トリメシン酸、や
ピロメリット酸等のような3価以上の多塩基酸等が挙げ
られる。
【0037】ポリエステル系高分子化合物の製造に使用
できるグリシジル基を有する化合物としては、エチレン
グリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコー
ルジグリシジルエーテル、グリセロールポリグリシジル
エーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、1,
6ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、グリセリン
ポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリ
グリシジルエーテル、ジグリシジルフタレート、ビスフ
ェーノールA型エポキシ樹脂等が挙げられる。
【0038】ポリエステル系高分子化合物の製造に使用
できる酸−アルコール性化合物としては、12−ヒドロ
キシステアリン酸、p−ヒドロキシエトキシ安息香酸等
が挙げられる。
【0039】ポリエステル系高分子化合物の製造に使用
できるアミン類としては、エチレンジアミン、ジエチレ
ントリアミン、トリエチレンテトラミン、メタフェニレ
ンジアミン、ピリジン、ジメチルアミノプロピルアミ
ン、ジエチルアミノプロピルアミン、ポリエチレンイミ
ン等が挙げられる。
【0040】ポリエステル系高分子化合物の製造に使用
できるアルコールアミン類としては、モノエタノールア
ミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジ
メチルアミノエタノール、ジエチルアミノエタノール、
ジメチルアミノメチルフェノール等が挙げられる。
【0041】ポリエステル系高分子化合物の製造の際に
使用する非反応性溶媒としては、例えばヘキサン、ミネ
ラルスピリット等のような脂肪族炭化水素系溶剤;ベン
ゼン、トルエン、キシレン等のような芳香族炭化水素系
溶剤;酢酸ブチル等のようなエステル系溶剤;メタノー
ル、ブタノール等のようなアルコール系溶剤;ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロ
リドン、ピリジン等のような非プロトン性極性溶剤等が
挙げられる。これらの溶剤は単独でも使用できるし、あ
るいは、必要に応じて、2種類以上を混合して併用する
こともできる。これらの溶剤の中で、エステル化反応の
脱水を考えると、脂肪族炭化水素系溶剤、芳香族炭化水
素系溶剤やエステル系溶剤が好ましい。
【0042】本発明の分散液組成物の製造方法は特に限
定されないが、以下の方法により製造されることが好ま
しい。 (I)酸性基を有する高分子化合物を用いて粒状物質を
有機溶媒中に分散する分散工程A、塩基性基を有する高
分子化合物を溶解又は分散した有機溶媒中に分散工程A
で得られた分散液を添加するか、又は、分散工程Aで得
られた分散液中に塩基性基を有する高分子化合物を溶解
又は分散した有機溶媒を添加する添加工程B、必要に応
じて溶媒を蒸留する濃縮工程Cからなる方法、又は(I
I)塩基性基を有する高分子化合物を用いて粒状物質を
有機溶媒中に分散する分散工程D、酸性基を有する高分
子化合物を溶解又は分散した有機溶媒中に分散工程Dで
得られた分散液を添加するか、又は、酸性基を有する高
分子化合物を溶解又は分散した有機溶媒を添加するする
添加工程E、及び、必要に応じて溶媒を蒸留する濃縮工
程Fからなる方法。
【0043】前記分散工程A及びDにおいて、粒状物質
と酸性基を有する高分子化合物あるいは塩基性基を有す
る高分子化合物を有機溶媒に溶解あるいは分散した後、
必要に応じてガラスビーズ、スチールビーズやジルコニ
アビーズ等の分散媒体を用いて、ダイノーミルやDSP
−ミルのようなビーズミル、ロールミル、サンドミル、
アトライター、ニーダーやナノマイザーのような高圧噴
射ミル等の分散機により分散して分散液を得る。更に必
要に応じて、例えば界面活性剤や顔料分散剤、顔料誘導
体、電荷発生剤等の各種添加剤を添加することもでき
る。
【0044】分散機で分散する分散条件は、粒状物質の
種類や分散機の種類によるが、経済性等を考慮すると、
温度0℃〜150℃以の範囲で、分散時間は短いほうが
好ましいが、0.1時間〜10時間/kgが好ましい。
【0045】分散後の粒子径は、サブミクロン以下が好
ましく、沈降凝集を考慮すると0.3ミクロン以下がよ
り好ましい。
【0046】前記添加工程B又はEにおいて、それぞれ
塩基性基を有する高分子化合物又は酸性基を有する高分
子化合物を必要に応じて、スリーワンモーターやマグネ
チックスターラー、ディスパー、ホモジナイザー等の簡
単な攪拌機を用いて有機溶媒に溶解又は分散する。この
溶液又は塩基性基を有する高分子化合物又は酸性基を有
する高分子化合物をそのまま、分散工程Aで製造された
分散液をゆっくりと添加するか、あるいは、分散工程A
で得られた分散液中に添加する。この場合、添加時ある
いは添加後、ディスパー等の簡単な攪拌機を用いて分散
液を均一にする。攪拌機の種類や条件に関しては、形成
される分散液組成物中の粒子の大きさや粘度、表面電荷
密度にはあまり影響を及ぼさないことから特に制限され
ない。
【0047】添加工程BとEで用いる高分子化合物を、
分散工程AとDで用いて分散した場合、樹脂同士で塩構
造を形成し、粒状物質に吸着せず、電荷発生をしなかっ
たり粒状物質の分散がうまくいかなかったりすることか
ら、添加工程BとEは重要な工程である。
【0048】次に、濃縮工程C又はFは、粒状物質の含
有量を多く必要とする塗料等の用途に応じて実施され
る。その溶媒を濃縮する方法としては、一般的な常圧あ
るいは減圧蒸留法が挙げられる。
【0049】本発明の酸性基を有する高分子化合物の分
散液組成物中の含有比率は、それぞれ粒状物質100重
量部に対して、10〜300重量部の範囲が好ましく、
10〜250重量部の範囲がより好ましい。同様に、本
発明の塩基性基を有する高分子化合物の分散液組成物中
の含有比率は、粒状物質100重量部に対して、10〜
300重量部の範囲が好ましく、10〜250重量部の
範囲がより好ましい。これらの各高分子化合物が、10
重量部より少ない場合、粒状物質を十分安定に保つこと
ができず、粒状物質が凝集したりする。また、300重
量部を超えると、分散液組成物中の粒状物質の含有量が
減り、塗料やインキ、トナー等に利用するには十分な粒
状物質の濃度を得ることが難しくなる。酸性基を有する
高分子化合物と塩基性基を有する高分子化合物はそれぞ
れ等量で使用こともできるが、必ずしも等量同士で使用
する必要はない。一方が多く、他方が少ないという使用
も可能である。重要なことは、粒状物質のゼータ電位が
15mV以上となるように、酸性基を有する高分子化合
物と塩基性基を有する高分子化合物とを適当に混合して
使用することである。
【0050】本発明の分散液組成物中の有機溶媒の割合
は、粒状物質100重量部に対して50〜10000重
量部の範囲が好ましく、100〜3000重量部の範囲
がより好ましい。有機溶媒の割合が50重量部未満で
は、組成物中の固形分の含有率が高くなりすぎ流動性に
劣る組成物となる。一方、有機溶媒の割合が10000
重量部超では、組成物の固形分の含有率が低くなりす
ぎ、希薄な分散液となる。
【0051】以上説明したように、本発明によれば、粒
状物質を微粒子に分散し、さらに電荷付与することで、
粒状物質の沈降が見られず保存安定性の改良された分散
液組成物が得られる。
【0052】本発明の分散液組成物の用途は特に限定さ
れない。このような用途は例えば、自動車や建築、PC
Mといった塗料、グラビアインキ等の印刷インキ、イン
クジェットプリンター用インク、湿式電子写真印刷機や
静電気力を用いたインクジェットプリンター(例えば特
開平8−291267号報、特許第2735030号
報、JHC‘98 FALL Meeting中の高濃
度インクジェット記録等に示されている)用の湿式トナ
ー等が挙げられる。とりわけ、湿式トナー分野において
は、特別な電荷発生剤を使用する必要もなく、電荷が粒
状物質表面に安定に固着されているので、長期間の使用
安定性に優れている。
【0053】本発明の分散液組成物をこれらの用途に用
いるには、各用途に応じてバインダー、有機溶媒、各種
添加剤を添加して、所定の粒状物質濃度やバインダー濃
度に調整される。
【0054】バインダーとしては、例えば、天然タンパ
ク質、セルロース類、ポリビニルアルコール、ポリアク
リルアミド、芳香族アミド、ポリアクリル酸、ポリビニ
ルエーテル、ポリビニルピロリドン、アクリル樹脂、ポ
リエステル樹脂、アルキド樹脂、ウレタン樹脂、アミド
樹脂、メラミン樹脂、エーテル樹脂、フッ素樹脂、スチ
レンアクリル樹脂、スチレンマレイン酸樹脂等の合成高
分子、感光性樹脂、熱硬化性樹脂、紫外線硬化樹脂又は
電子線硬化樹脂等、公知の一般的なものが挙げられる
が、特にこれらに限定されない。
【0055】有機溶媒としては前記と同様な有機溶媒を
使用できる。
【0056】各種添加剤としては、アニオン系、カチオ
ン系やノニオン系界面活性剤、皮はり防止剤、レベリン
グ剤、金属石鹸やレシチン等の電荷調整剤等、公知の一
般的なものが挙げられるが、特にこれらに限定されな
い。
【0057】上記バインダー、有機溶媒や各種添加剤を
本発明の分散液組成物に添加して最終的な塗料や印刷イ
ンキ、湿式トナーに調整する方法は、ディスパーのよう
な簡単な攪拌機を用いれば良く、従来技術で必要として
いたような分散機等が必要なく、省エネルギー化でき、
低コストでの生産を可能にする。
【0058】前記のような本発明の分散液組成物を用い
た、塗料や印刷インキ、インクジェットインク、湿式ト
ナー等は、粒子の沈降がなく優れた保存安定性を示し、
塗膜や印刷物の光沢、色調、印刷適性等にも優れてい
る。
【0059】
【実施例】以下、実施例及び比較例により、本発明の分
散液組成物を更に詳細に説明する。下記の説明において
「部」及び「%」は、特に断らない限り、『重量部』及
び『重量%』を用いる。
【0060】合成例1:酸性基を有する高分子化合物の
製造 n−ブチルメタクリレート10.7部、ラウリルメタク
リレート50.0部、2−エチルヘキシルアクリレート
30.0部、メタクリル酸9.3部、パーブチルD(日
本油脂社製のジアルキルパーオキサイド)8.0部を混
合した溶液を調製した。
【0061】次に、窒素導入管を備え付けた反応容器に
アイソパーG(エクソン化学社製)100部を計り込
み、窒素シールをしながら125℃まで昇温した。上記
溶液を、2時間にわたって滴下し、滴下終了後125℃
の温度で14時間反応させた。反応後の溶液は、不揮発
分50.1%、酸価59KOHmg/g、数平均分子量
4400の酸性基を有する高分子化合物であった。
【0062】合成例2:酸性基を有する高分子化合物の
製造 n−ブチルメタクリレート34.2部、ラウリルメタク
リレート40.0部、スチレン15.0部、メタクリル
酸10.8部、パーブチルO(日本油脂社製のパーオキ
シエステル)8.0部を混合した溶液を調製した。
【0063】次に、窒素導入管を備え付けた反応容器に
メチルエチルケトン100部を計り込み、窒素シールを
しながら78℃まで昇温した。上記溶液を、2時間にわ
たって滴下し、滴下終了後還流しながら14時間反応さ
せた。反応後の溶液は、不揮発分52.0%、酸価71
KOHmg/g、数平均分子量11000の酸性基を有
する高分子化合物であった。
【0064】合成例3:酸性基を有する高分子化合物の
製造 n−ブチルメタクリレート15.3部、ラウリルメタク
リレート40.0部、2−エチルヘキシルアクリレート
30.0部、メタクリル酸4.7部、パーヘキシルO
(日本油脂社製のパーオキシエステル)4.0部を混合
した溶液を調製した。
【0065】次に、窒素導入管を備え付けた反応容器に
アイソパーG(エクソン化学社製)100部を計り込
み、窒素シールをしながら90℃まで昇温した。上記溶
液を、2時間にわたって滴下し、滴下終了後90℃の温
度で14時間反応させた。反応後の溶液は、不揮発分4
9.3%、酸価30.3KOHmg/g、数平均分子量
7900の酸性基を有する高分子化合物であった。
【0066】合成例4:塩基性基を有する高分子化合物
の製造 エチルメタクリレート10.0部、n−ブチルメタクリ
レート32.0部、ラウリルメタクリレート50.0
部、ジメチルアミノエチルメタクリレート8.0部、ア
ゾビスイソブチルニトリル1.0部を混合した溶液を調
製した。
【0067】次に、窒素導入管を備え付けた反応容器に
アイソパーG(エクソン化学社製)100部を計り込
み、窒素シールをしながら90℃まで昇温した。上記溶
液を、2時間にわたって滴下し、滴下終了後90℃の温
度で14時間反応させた。反応後の溶液は、不揮発分4
8.1%、アミン価28.1KOHmg/g、数平均分
子量9500の塩基性基を有する高分子化合物であっ
た。
【0068】合成例5:塩基性基を有する高分子化合物
の製造 n−ブチルアクリレート10.0部、n−ブチルメタク
リレート15.0部、ラウリルメタクリレート30.0
部、スチレン30.0部、ジメチルアミノエチルメタク
リレート15.0部、パーヘキシルO(日本油脂社製の
パーオキシエステル)2.0部を混合した溶液を調製し
た。
【0069】次に、窒素導入管を備え付けた反応容器に
メチルエチルケトン100部を計り込み、窒素シールを
しながら78℃まで昇温した。上記溶液を、2時間にわ
たって滴下し、滴下終了後還流下14時間反応させた。
反応後の溶液は、不揮発分49.5%、アミン価52.
5KOHmg/g、数平均分子量12800の塩基性基
を有する高分子化合物であった。
【0070】実施例1:プラスチャージの分散液組成物 100ccのプラスチック製ビンに、塩基性基を有す
るポリエステル系高分子化合物としてソルスパース13
940を5.0部、粒状物質としてクロアモファイン
マゼンタ6887(大日精化社製のジメチルキナクリド
ン顔料)を4.0部、アイソパーGを11.0部、
3mmφジルコニアビーズを100部計り取り、ペイン
トシェーカー(エイシン社製)で2時間分散し、分散ス
ラリーを得た。
【0071】この分散スラリー20.0部に合成例1の
酸性基を有する高分子化合物12.0部を添加し、スリ
ーワンモーターで攪拌混合し、顔料濃度12.5%の分
散液組成物を得た。
【0072】得られた分散液組成物は、分散粒子径が1
67nm(コールター社製のレーザードップラー方式の
粒度分布計N4 PLUSで測定)、ゼータ電位69m
V(ペンケム社製のLAZER ZEE METER
Model 501で測定)で非常に高いゼータ電位を
有していた。
【0073】上記分散液組成物24.0部及びアイソパ
ーG76.0部を混合して、顔料分3%の油性のインク
ジェットインクを調整した。このジェットインクを60
℃の恒温槽で7日間保存試験をしたところ、分散粒子径
が154nmと凝集も起こらず、沈降もまったく見られ
ず、非常に優れた保存安定性を示した。
【0074】比較例1 100ccのプラスチック製ビンに、実施例1と同様
に、塩基性基を有するポリエステル系高分子化合物と
してソルスパース13940を5.0部、粒状物質と
してクロアモファインマゼンタ6840(大日精化社製
のジメチルキナクリドン顔料)を4.0部、アイソパ
ーGを11.0部及び3mmφジルコニアビーズを1
00部計り取り、ペイントシェーカー(エイシン社製)
で2時間分散し分散液組成物を得た。分散スラリー2
0.0部にアイソパーG12.0部を混合して顔料濃度
12.5%の分散液組成物を得た。
【0075】得られた分散液組成物は、分散粒子径が1
94nm(コールター社製のレーザードップラー方式の
粒度分布計N4 PLUSで測定)、ゼータ電位6mV
(ペンケム社製のLAZER ZEE METER M
odel 501で測定)とゼータ電位が小さかった。
【0076】上記分散液組成物24.0部及びアイソパ
ーG76.0部を混合して、顔料分3%の油性のインク
ジェットインクを調整した。このジェットインクを60
℃の恒温槽で7日間保存試験をしたところ、分散粒子径
が566nmと凝集してしまい、沈降も見られ、実施例
1に比べ保存安定性が劣っていた。
【0077】実施例2:プラスチャージの分散液組成物 100ccのプラスチック製ビンに、塩基性基を有す
るポリエステル系高分子化合物としてソルスパース13
940を3.75部、粒状物質としてファーストゲン
ブルー TGR(大日本インキ化学工業社製の銅フタロ
シアニンブルー顔料)を3.8部、銅フタロシアニン
顔料誘導体としてソルスパース5000を0.2部、
アイソパーGを12.25部及び3mmφジルコニア
ビーズを100部計り取り、ペイントシェーカー(エイ
シン社製)で2時間分散し分散スラリーを得た。
【0078】分散スラリー20.0部を合成例3の酸性
基を有する高分子化合物12.0部中にスリーワンモー
ターで攪拌しながら添加し顔料濃度12.5%の分散液
組成物を得た。
【0079】得られた分散液組成物は、分散粒子径が1
12nm(コールター社製のレーザードップラー方式の
粒度分布計N4 PLUSで測定)、ゼータ電位48m
V(ペンケム社製のLAZER ZEE METER
Model 501で測定)と非常に高いゼータ電位を
有していた。
【0080】上記分散液組成物24.0部及びアイソパ
ーG76.0部を混合して、顔料分3%の油性のインク
ジェットインクを調整した。このジェットインクを60
℃の恒温槽で7日間保存試験をしたところ、分散粒子径
が115nmと凝集も起こらず、沈降もまったく見られ
ず、非常に優れた保存安定性を示した。
【0081】実施例3:マイナスチャージの分散液組成
100ccのプラスチック製ビンに、合成例1で製造
された酸性基を有するアクリル系高分子化合物を8.0
部、粒状物質としてシアニンブルー 4973(大日
精化社製の銅フタロシアニンブルー顔料)を4.0部、
メチルエチルケトンを8.0部、及び3mmφジル
コニアビーズを100部計り取り、ペイントシェーカー
(エイシン社製)で2時間分散し分散スラリーを得た。
【0082】分散スラリー20.0部を、合成例4で製
造された塩基性基を有するアクリル系高分子化合物1
6.0部をアイソパーG10部に溶解した溶液中にスリ
ーワンモーターで攪拌しながら添加した後、常圧蒸留に
よりメチルエチルケトンを除去し、顔料濃度11.1%
の分散液組成物を得た。
【0083】得られた分散液組成物は、分散粒子径が1
78nm(コールター社製のレーザードップラー方式の
粒度分布計N4 PLUSで測定)、ゼータ電位−11
2mV(ペンケム社製のLAZER ZEE METE
R Model 501で測定)と非常に大きいゼータ
電位を有していた。
【0084】上記分散液組成物27.0部及び、アイソ
パーG73.0部を混合して、顔料分3%の油性のイン
クジェットインクを調整した。このジェットインクを6
0℃の恒温槽で7日間保存試験をしたところ、分散粒子
径が172nmと凝集も起こらず、沈降もまったく見ら
れず、非常に優れた保存安定性を示した。
【0085】比較例2 合成例4で製造された塩基性基を有するアクリル系高分
子化合物の代わりにアイソパーGを16.0部使用した
以外は実施例3と同様な方法により、顔料濃度11.5
%の分散液組成物を得た。
【0086】得られた分散液組成物は、分散粒子径が1
95nm(コールター社製のレーザードップラー方式の
粒度分布計N4 PLUSで測定)、ゼータ電位−12
mV(ペンケム社製のLAZER ZEE METER
Model 501で測定)と実施例3に比べゼータ
電位が小さかった。
【0087】上記分散液組成物26.1部及び、アイソ
パーG73.9部を混合して、顔料分3%の油性のイン
クジェットインクを調整した。このジェットインクを6
0℃の恒温槽で7日間保存試験をしたところ、分散粒子
径が225nmと凝集してしまい、沈降が見られ、実施
例3に比べ保存安定性に劣っていた。
【0088】実施例4:プラスチャージの分散液組成物 100ccのプラスチック製ビンに、塩基性基を有す
るポリエステル系高分子化合物としてソルスパース13
940を3.75部、粒状物質として無機顔料のカー
ボン#4000B(三菱化学社製のカーボンブラック)
を3.8部、銅フタロシアニン顔料誘導体としてソル
スパース5000を0.2部、アイソパーLを12.
25部、及び3mmφジルコニアビーズを100部計
り取り、ペイントシェーカー(エイシン社製)で2時間
分散し分散スラリーを得た。
【0089】この分散スラリー20.0部をスリーワン
モーターで攪拌しながらその中へ合成例1で製造された
酸性基を有する高分子化合物12.0部を添加して顔料
濃度12.5%の分散液組成物を得た。
【0090】得られた分散液組成物は、分散粒子径が1
78nm(コールター社製のレーザードップラー方式の
粒度分布計N4 PLUSで測定)、ゼータ電位119
mV(ペンケム社製のLAZER ZEE METER
Model 501で測定)と非常に高いゼータ電位
を有していた。
【0091】上記分散液組成物24.0部及びアイソパ
ーG76.0部を混合して、顔料分3%の湿式トナーを
調整した。この湿式トナーを60℃の恒温槽で7日間保
存試験をしたところ、分散粒子径が176nmと凝集も
起こらず、沈降もまったく見られず、非常に優れた保存
安定性を示した。
【0092】比較例3 合成例1で製造された塩基性基を有するアクリル系高分
子化合物の代わりにアイソパーGを16.0部使用した
以外は、実施例4と同様な方法により、顔料濃度12.
5%の分散液組成物を得た。
【0093】得られた分散液組成物は、分散粒子径が1
81nm(コールター社製のレーザードップラー方式の
粒度分布計N4 PLUSで測定)、ゼータ電位3mV
(ペンケム社製のLAZER ZEE METER M
odel 501で測定)と非常にゼータ電位が小さか
った。
【0094】上記分散液組成物24.0部及び、アイソ
パーG76.0部を混合して、顔料分3%の湿式トナー
を調整した。この湿式トナーを60℃の恒温槽で7日間
保存試験をしたところ、分散粒子径が195nmと変化
はなかったが、粒子の沈降が見られ、実施例4に比べ保
存安定性に劣っていた。
【0095】実施例5:マイナスチャージの分散液組成
100ccのプラスチック製ビンに、合成例2で製造
された酸性基を有するアクリル系高分子化合物を7.7
部、粒状物質としてシアニンブルー 4973(大日
精化社製の銅フタロシアニンブルー顔料)を4.0部、
メチルエチルケトンを8.3部、及び3mmφジル
コニアビーズを100部計り取り、ペイントシェーカー
(エイシン社製)で2時間分散し分散スラリーを得た。
【0096】合成例4で製造された塩基性基を有するア
クリル系高分子化合物8.1部とメチルエチルケトン
1.9部の溶液をスリーワンモーターで攪拌しながら、
分散スラリー20.0部を添加し、顔料濃度13.3%
の分散液組成物を得た。
【0097】得られた分散液組成物は、分散粒子径が1
63nm(コールター社製のレーザードップラー方式の
粒度分布計N4 PLUSで測定)、ゼータ電位−45
mV(ペンケム社製のLAZER ZEE METER
Model 501で測定)と非常に高いゼータ電位
を有していた。
【0098】上記分散液組成物37.6部及び、トルエ
ン40.0部、酢酸ブチル22.4部を混合して、顔料
分5%のグラビアインクを調整した。このインクを60
℃の恒温槽で7日間保存試験をしたところ、分散粒子径
が169nmと凝集も起こらず、沈降もまったく見られ
ず、非常に優れた保存安定性を示した。
【0099】比較例4 合成例5で製造された塩基性基を有するアクリル系高分
子化合物の代わりにメチルエチルケトンを16.0部使
用した以外は、実施例5と同様な方法により、顔料濃度
13.3%の分散液組成物を得た。
【0100】得られた分散液組成物は、分散粒子径が1
68nm(コールター社製のレーザードップラー方式の
粒度分布計N4 PLUSで測定)、ゼータ電位−5m
V(ペンケム社製のLAZER ZEE METER
Model 501で測定)と非常にゼータ電位が小さ
かった。
【0101】上記分散液組成物37.6部及び、トルエ
ン40.0部、酢酸ブチル22.4部を混合して、顔料
分5%のグラビアインクを調整した。このインクを60
℃の恒温槽で7日間保存試験をしたところ、分散粒子径
が245nmと凝集してしまい、沈降も見られ、実施例
5に比べ安定性に劣っていた。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
不溶性粒状物質を微細に分散しその表面に電荷を発生さ
せ分散安定性を高め沈降の問題を解決すると共に、有機
溶剤や不溶性の粒状物質の種類を広げ、利用範囲の広
い、とりわけ静電気力を利用したトナーやジェットイン
ク用に有用な分散液組成物が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 33/14 C08L 33/14 C09D 7/02 C09D 7/02 133/02 133/02 133/14 133/14 // C09D 11/00 11/00 201/02 201/02 201/08 201/08 Fターム(参考) 4F070 AA29 AA32 AA36 AA37 AB11 AC04 AC14 AC15 AC18 AC20 AC22 AC23 AC27 AC39 AC45 AC48 AC50 AC63 AC65 AC66 AE04 CA02 CB05 CB12 4J002 AA03W AA03X BG01W BG01X BG02W BG04W BG04X BG05W BG05X BG07W BG07X BG12W BG13X BH02W FD090 GB00 GH01 HA08 4J038 CG031 CG061 CG141 CG171 CH001 CH041 CH201 CH261 DD101 DD111 DD171 GA06 GA09 GA13 GA14 KA06 KA08 LA06 MA10 MA14 NA17 NA26 4J039 AD09 AD10 AE03 AE04 AE05 AE06 BA04 BA13 BA16 BA18 BA21 BA23 BA31 BA32 BA35 BA37 BC17 BC39 BC60 BE01 BE02 BE12 CA07 EA12 EA36 EA37 EA44 GA06 GA24

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機溶媒に粒状物質を分散してなる分散
    液において、少なくとも、酸性基を有する高分子化合物
    と塩基性基を有する高分子化合物を更に含有し、前記粒
    状物質のゼータ電位の絶対値が15mV以上であること
    を特徴とする分散液組成物。
  2. 【請求項2】 酸性基を有する高分子化合物の数平均分
    子量が1000〜50000の範囲内であることを特徴
    とする請求項1に記載の分散液組成物。
  3. 【請求項3】 酸性基を有する高分子化合物の酸価が1
    0〜200KOHmg/gの範囲内であることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の分散液組成物。
  4. 【請求項4】 酸性基を有する高分子化合物がアクリル
    系又はポリエステル系高分子化合物であることを特徴と
    する請求項1〜3の何れかに記載の分散液組成物。
  5. 【請求項5】 酸性基がカルボキシル基であることを特
    徴とする請求項1〜4の何れかに記載の分散液組成物。
  6. 【請求項6】 塩基性基を有する高分子化合物の数平均
    分子量が1000〜50000の範囲内であることを特
    徴とする請求項1に記載の分散液組成物。
  7. 【請求項7】 塩基性基を有する高分子化合物のアミン
    価が10〜200KOHmg/gの範囲内であることを
    特徴とする請求項1又は6に記載の分散液組成物。
  8. 【請求項8】 塩基性基を有する高分子化合物がアクリ
    ル系又はポリエステル系高分子化合物であることを特徴
    とする請求項1、6又は7の何れかに記載の分散液組成
    物。
  9. 【請求項9】 塩基性基が3級アミンであることを特徴
    とする請求項1、6、7又は8の何れかに記載の分散液
    組成物。
  10. 【請求項10】 酸性基を有する高分子化合物の含有率
    が、粒状物質100重量部に対して、10〜300重量
    部の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の分
    散液組成物。
  11. 【請求項11】 塩基性基を有する高分子化合物の含有
    率が、粒状物質100重量部に対して、10〜300重
    量部の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の
    分散液組成物。
  12. 【請求項12】 有機溶媒の含有率が、粒状物質100
    重量部に対して、50〜10000重量部の範囲内であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の分散液組成物。
  13. 【請求項13】 前記粒状物質が顔料及び/又は染料か
    らなることを特徴とする請求項1に記載の分散液組成
    物。
  14. 【請求項14】 前記有機溶媒が非プロトン性有機溶媒
    であることを特徴とする請求項1に記載の分散液組成
    物。
  15. 【請求項15】 前記非プロトン性有機溶媒の電気抵抗
    率が109Ω・cm以上であることを特徴とする請求項
    14に記載の分散液組成物。
  16. 【請求項16】 有機溶媒中に少なくとも粒状物質と、
    酸性基を有する高分子化合物と、塩基性基を有する高分
    子化合物とが分散されており、前記粒状物質のゼータ電
    位の絶対値が15mV以上である分散液組成物の製造方
    法であり、 酸性基を有する高分子化合物を用いて粒状物質を有機溶
    媒中に分散した後、この分散液を塩基性基を有する高分
    子化合物を溶解又は分散した有機溶媒中に添加するか、
    又はこの分散液に塩基性基を有する高分子化合物を溶解
    又は分散した有機溶媒を添加することからなることを特
    徴とする分散液組成物の製造方法。
  17. 【請求項17】 有機溶媒中に少なくとも粒状物質と、
    酸性基を有する高分子化合物と、塩基性基を有する高分
    子化合物とが分散されており、前記粒状物質のゼータ電
    位の絶対値が15mV以上である分散液組成物の製造方
    法であり、 塩基性基を有する高分子化合物を用いて粒状物質を有機
    溶媒中に分散した後、この分散液を酸性基を有する高分
    子化合物を溶解又は分散した有機溶媒中に添加するか、
    又はこの分散液に酸性基を有する高分子化合物を溶解又
    は分散した有機溶媒を添加することからなることを特徴
    とする分散液組成物の製造方法。
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