JP2000255226A - タイヤのトレッドの予め選択した性能特性を決定する方法及び該性能特性に関して最適な特性を有するトレッドが設けられたタイヤ - Google Patents

タイヤのトレッドの予め選択した性能特性を決定する方法及び該性能特性に関して最適な特性を有するトレッドが設けられたタイヤ

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JP2000255226A
JP2000255226A JP11362092A JP36209299A JP2000255226A JP 2000255226 A JP2000255226 A JP 2000255226A JP 11362092 A JP11362092 A JP 11362092A JP 36209299 A JP36209299 A JP 36209299A JP 2000255226 A JP2000255226 A JP 2000255226A
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tread
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longitudinal
cell
tire
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JP11362092A
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Federico Mancosu
フェデリコ・マンコス
Giuseppe Matrascia
ジュゼッペ・マトラッシャ
Paolo Esercitato
パオロ・エセルチタト
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Pirelli Pneumatici SpA
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M17/00Testing of vehicles
    • G01M17/007Wheeled or endless-tracked vehicles
    • G01M17/02Tyres

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 乗り心地、騒音及びハンドリング性を含む、
タイヤのトレッドの性能特性を決定する方法、及び該性
能特性に対して好適なトレッドが設けられたタイヤを提
供する。 【解決手段】 充填セル、空のセル及び部分的充填セル
のパイルを形成するセルから成り予め選択した寸法のス
トリップに群としてまとめられるグリッドにトレッドを
分割し、連続的な充填セルパイルの数nに一次的に関連
させた剛性値Kを角度係数mにより、セルパイルのスト
リップの各々と関係付け、該角度係数mが、連続的な充
填セルのパイルの境を設定する部分的充填セルの2つの
パイル中に含まれた空のセルの総数iに一次的に関連付
けられることと、剛性値K、変形状態、横断及び長手方
向全体力Ftによりストリップの各々に対する1つの力
Fを決定し、これらの値がトレッドの予め選択した性能
特性を最適にするかどうかを評価する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗り心地、騒音及
びハンドリング性を含む、タイヤのトレッドの予め選択
した性能特性を決定する方法、及び該性能特性に対して
好適な特性を有するトレッドが設けられたタイヤに関す
る。
【0002】本発明の主題は、考慮する全ての性能特性
に関する単一の判断基準によりタイヤのトレッドの一組
みの性能特性を決定することを許容する方法に関する。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の形態は、
乗り心地、騒音及びハンドリング性を含む、タイヤのト
レッドの予め選択した性能特性を決定する方法であり、
この場合、長手方向(x)、横断方向(y)及び垂直方
向(z)が上記トレッドと関係付けられ、該トレッド
は、予め選択した厚さ及び予め選択した周方向伸長部分
を有し、また、該トレッドは、予め選択したゴムコンパ
ウンドから成っており、ブロック及び溝を備え、路面と
接触する上記トレッドの各部分は、ある接触領域を有
し、該方法は、 a)上記トレッドを予め選択した寸法(dxdydz)
の充填セル(fullcell)及び空のセル(emp
ty cell)から成る三次元的グリッドに分割する
段階と、 b)セルのパイル(pile)の各々が1つのセル(d
xdy)に等しい基部面積及びトレッドの上記厚さに等
しい高さ(h)を有し、上記セルのパイルが充填、空又
は部分的充填された、上記グリッド中の上記セルのパイ
ルを特定する段階と、 c)接触領域の各々をセルパイルの長手方向及び横断方
向ストリップに分割し、上記横断方向及び長手方向に予
め選択した寸法を有するようにする段階と、 d)部分的充填されたセル又は空のセルの2つのパイル
によって境が設定された連続的な充填セルのパイルの数
を計数する段階であって、該2つのセルパイルは、各ス
トリップ内にて上記連続的な充填セルのパイルに対し
て、一方が前方にあり、他方が後方にあるような前記連
続的充填セルパイルの計数段階と、 e)次の一次的関係によってセルパイルの各ストリップ
と横断方向又は長手方向剛性Kを関係付ける段階と、 K=m*n ここで、nは、連続的な充填セルパイルの数、mは、次
の一次的関係により決定された角度係数、 m=mm*i+c ここで、mmは、角度係数、iは、上記の連続的な充填
セルパイルの境を設定する部分的充填又は空のセルの何
れかである上記2つのセルパイル内に存在する空のセル
の総数、cは定数、上記の角度係数mm及び定数cの双
方は、連続的な充填セルパイルの数nに依存する; f)セルパイルの長手方向及び横断方向ストリップの各
々に対し予め選択した変形状態を割り当てる段階と、 g)セルパイルの各ストリップと関係付けられ且つ横断
方向(y)及び長手方向(x)の一方に作用する少なく
とも1つの単一の力Fを上記剛性値K及び上記変形状態
によって決定する段階と、 h)上記接触領域の全ての横断方向及び長手方向セルパ
イルのストリップと関係付けられた全ての単一の力を合
算することにより、接触領域の各々と関係付けられ且つ
上記横断方向(y)及び長手方向(x)の一方に作用す
る少なくとも1つの全体力Ftを決定し、該全体力が上
記性能特性の少なくとも1つを表すようにする段階と、 i)トレッドの上記周方向伸長部分に沿って全ての接触
領域と関係付けられた全体力Ftのパターンを決定する
段階と、 j)上記トレッドの予め選択した少なくとも1つの性能
特性を最適化し得るような上記全体力の値であるかどう
かを評価するため、上記全体力Ftのパターンを分析す
る段階とを備えている。
【0004】1つの実施の形態によれば、 k)上記ステップc)において、接触領域の各々が寸法
dxlyhを有するセルパイルの横断方向ストリップに
分割される。ここで、dxは、上記長手方向(x)への
セルの長さ、lyは、上記長手方向(x)の予め選択し
た位置にて決定した、上記横断方向(y)への上記スト
リップの幅であって、接触領域の輪郭線の部分により境
が設定された幅、hは、上記トレッドの厚さ; l)上記ステップe)において、横断方向剛性Kyはセ
ルパイルの横断方向ストリップの各々と関係付けられ
る。
【0005】m)上記ステップg)において、単一の横
断方向力Fy=Ky*yは、横断方向ストリップの各々と
関係付けられる。
【0006】n)上記ステップh)において、横断方向
全体力Fytは接触領域の各々と関係付けられる。
【0007】o)上記ステップi)において、トレッド
の全周方向伸長部分について横断方向全体力Fytのパタ
ーンが求められ、上記ステップj)において、予め選択
した限界値よりも大きい平均値であるか、及びハンドリ
ング性に関して上記トレッドを最適化し得るように、予
め選択した限界値よりも小さい変動値であるかどうかを
確認するため、上記横断方向全体力の値を評価する。
【0008】別の実施の形態によれば、 p)上記ステップc)において、接触領域の各々が寸法
dylxhのセルパイルの長手方向ストリップに分割さ
れる。ここで、dyは、上記長手方向(y)へのセルの
幅、lxは、上記横断方向(y)の予め選択した位置に
て決定した上記長手方向(x)への上記ストリップの長
さであって、接触領域の輪郭線の部分により境が設定さ
れた長さ、hは、上記トレッドの厚さである。
【0009】q)上記ステップe)において、長手方向
剛性Kxがセルパイルの長手方向ストリップの各々と関
係付けられる。
【0010】r)上記ステップg)において、単一の長
手方向力Fx=Kx*xが長手方向ストリップの各々と関
係付けられる。
【0011】s)上記ステップh)において、長手方向
全体力Fxtが接触領域の各々と関係付けられる。
【0012】t)上記ステップi)において、トレッド
の全周方向伸長部分に対して長手方向全体力Fxtのパタ
ーンが求められる。上記ステップj)において、上記ト
レッドによる騒音の出力を最小にし且つ乗り心地を最適
化し得るように、平均値及び変動値が予め選択した限界
値以下であるかどうかを確認すべく上記長手方向全体力
の値を評価する。
【0013】また、上記の方法は、次の段階を備えるこ
とが好ましい。 u)上記接触領域内にて全ての横断方向ストリップと関
係付けられた横断方向剛性値Kyを合算することによ
り、横断方向全体剛性値Kytを接触領域の各々と関係付
ける段階;上記方法は、また、次の段階を備えることが
好ましい。
【0014】v)上記接触領域中の全ての長手方向スト
リップと関係付けられた長手方向剛性値Kxを合算する
ことにより、長手方向全体剛性値Kxtを接触領域の各々
と関係付ける段階;上記剛性値Kxtは、2300乃至2
500N/mmの範囲にあり、上記剛性値Kytは240
0乃至2600N/mmの範囲にあることが好ましい。
【0015】一方、上記剛性値Kyt、Kxtの比は次のよ
うであることが好ましい。 Kyt/Kxt=0.98÷1.05 本発明による方法は、簡単で且つ極めて信頼性が高いと
いう有利な点がある。
【0016】本発明の第2の形態は、乗り心地、騒音及
びハンドリング性を含む、予め選択した性能特性に関し
て最適な特性を有するトレッドが設けられたタイヤに関
するものであり、この場合、長手方向(x)、横断方向
(y)及び垂直方向(z)が上記トレッドと関係付けら
れ、上記トレッドは、予め選択した厚さ及び予め選択し
た周方向伸長部分を有し、該トレッドは予め選択したゴ
ムコンパウンドで出来ており且つブロック及び溝を備
え、路面と接触する上記トレッドの各部分は、ある接触
領域を有し、この場合、上記トレッドは、予め選択した
寸法(dxdydz)の充填セル及び空のセルから成る
三次元的グリッドに分割可能であり、上記セルの上記グ
リッドパイルが特定され、各セルのパイルが、1つのセ
ル(dxdy)に等しい基部面積及びトレッドの上記厚
さに等しい高さ(h)を有し、上記セルのパイルが、充
填、空及び部分的充填であり、接触領域の各々が、上記
横断方向及び長手方向に予め選択した寸法を有するセル
パイルの横断方向及び長手方向ストリップに分割され、
セルパイルのストリップの各々が、連続的な充填セルパ
イルに対して、一方が前方になり且つ他方が後方になる
状態で、部分的充填又は空のセルの2つのパイルにより
境が設定された前記連続的な充填セルパイルを備え、横
断方向又は長手方向剛性値Kが、角度係数mにより充填
セルの上記連続的なパイルの数nに一次的に関連付けら
れたセルパイルのストリップの各々と関係付けられ、一
方、上記角度係数mは、角度係数mmによって、定数c
を除いて、部分的充填又は空のセルの2つのパイル中で
空のセルの総数iと一次的に関連付けられ、該部分的充
填又は空のセルの2つのパイルが、上記連続的な充填セ
ルのパイルの境を設定し、上記角度係数mm及び定数c
の双方が、連続的な充填セルのパイルの数nに依存し、
上記横断方向(y)及び長手方向(x)の一方に作用す
る単一の力Fが横断方向及び長手方向セルのパイルのス
トリップの各々と関係付けられ、該力Fは、上記剛性
K、及び上記セルのパイルのストリップの予め選択した
変形状態に依存し、この場合、上記接触領域の横断方向
及び長手方向セルのパイルのストリップの全てと関係付
けられた全ての単一の力の合算値から成る少なくとも1
つの全体力Ftは、接触領域の各々と関係付けられ、該
全体力は、上記性能特性の少なくとも1つを表わし、上
記充填セル及び空のセルは、上記トレッドの周方向伸長
部分に沿って実質的に均一な配置を有し、また、完全に
1回転する間に、接触する上記トレッドの全ての部分の
全ての接触領域と関係付けられた複数の全体力を発生さ
せ、この複数の全体力は、上記トレッドの予め選択した
少なくとも1つの性能特性を最適化し得るように実質的
に等しく且つ一定の値を有する。
【0017】1つの実施の形態によれば、接触領域の各
々は、寸法dxlyhの横断方向セルパイルのストリッ
プに分割可能であり、この場合、dxは上記長手方向
(x)へのセルの長さ、lyは上記長手方向(x)の予
め選択した位置にて決定した上記横断方向(y)への上
記ストリップの幅であって、接触領域の輪郭線の部分に
より境が設定された幅、hは上記トレッドの厚さ、横断
方向剛性値Ky及び単一の横断方向力Fy=Ky*yは横
断方向セルパイルのストリップの各々と関係付けられ、
横断方向全体力Fytは接触領域の各々と関係付けられ、
該横断方向全体力Fytは、上記接触領域の全ての横断方
向ストリップと関係付けられた全ての単一の力Fyを合
算することにより求められ、上記横断方向全体力F
ytは、ハンドリング性に関して上記トレッドを最適化し
得るように予め選択した限界値よりも大きい平均値及び
予め選択した限界値よりも小さい変動値を有する。
【0018】別の実施の形態によれば、接触領域の各々
は、寸法dylxhの長手方向セルパイルのストリップ
に分割可能であり、ここで、dyは上記横断方向(y)
へのセルの幅、lxは上記横断方向(y)の予め選択し
た位置にて決定された、上記長手方向(x)への上記ス
トリップの長さであって、接触領域の輪郭線の部分によ
り境が設定された長さ、hは上記トレッドの厚さ、長手
方向剛性値Kx及び単一の長手方向力Fx=Kx*xは長
手方向セルパイルのストリップの各々と関係付けられ、
長手方向全体力Fxtは接触領域の各々と関係付けられ、
上記長手方向全体力Fxtは、上記接触領域の全ての長手
方向ストリップと関係付けられた全ての単一の力Fx
合算することにより求められ、上記長手方向力Fxtは、
上記トレッドによる騒音の出力を最小にし且つ乗り心地
を最適にし得るように予め選択した限界値以下の平均値
及び変動値を有する。
【0019】上記接触領域中の全ての横断方向ストリッ
プと関係付けられた横断方向剛性値Kyを合算すること
により、横断方向全剛性値Kytが接触領域の各々と関係
付けられることが好ましい。
【0020】上記接触領域中の全ての長手方向ストリッ
プと関係付けられた長手方向剛性値Kxを合算すること
により、全長手方向剛性値Kxtが接触領域の各々と関係
付けられることが好ましい。
【0021】上記剛性値Kxt、Kytは、次の値を有する
ことが好ましい。一方、上記剛性値Kyt、Kxtの比は、
上記の値を有している。
【0022】上記トレッドは、せん断弾性係数G=1の
とき、次の剛性値Kxt、Kytを有することが好ましい。 Kxt=2345N/mm Kyt=2412N/mm この特別な場合において、上記剛性値Kyt、Kxt間の比
は、次の通りである。 Kyt/Kxt=1.03 本発明の第3の形態は、乗り心地、騒音及びハンドリン
グ性を含む、予め選択した性能特性に関して最適な特性
を有するトレッドが設けられたタイヤに関するものであ
り、この場合、長手方向(x)、横断方向(y)及び垂
直方向(z)が上記トレッドと関係付けられ、上記トレ
ッドは、予め選択した厚さ及び予め選択した周方向伸長
部分を有し、予め選択したゴムコンパウンドで出来てお
り、また、該トレッドは、ブロック及び溝を有し、路面
と接触する上記トレッドの部分の各々は、ある接触領域
を有し、長手方向全体力値Kxt及び横断方向全剛性値K
ytが接触領域の各々と関係付けられ、上記剛性値Kxt
ytが次の値を有する。 Kxt=2300÷2500N/mm Kyt=2400÷2600N/mm 上記剛性値Kyt、Kxt間の比は、次の通りであることが
好ましい。 Kyt/Kxt=0.98÷1.05 上記トレッドは、せん断弾性係数G=1のとき、次の剛
性値Kxt、Kytを有することが好ましい。 Kxt=2345N/mm Kyt=2412N/mm 更に、上記剛性値Kyt、Kxt間の比は、次の通りであ
る。 Kyt/Kxt=1.03 本発明の第4の形態は、乗り心地、騒音、及びハンドリ
ング性を含む、予め選択した性能特性に関して最適な特
性を有するトレッドが設けられたタイヤに関するもので
あり、該トレッドは、上記トレッドの周方向伸長部分に
沿った接触領域の全体に亘って実質的に均一で且つ等し
い充填セル及び空のセルの配置を有している。
【0023】本発明の第5の形態は、乗り心地、騒音及
びハンドリング性を含む、タイヤのトレッドの予め選択
した性能特性を決定する方法であって、新たなトレッド
パターンの各々について、接触領域中の横断方向及び長
手方向セルパイルのストリップの色々な型式のものを決
定する段階と、境を設定する(図10)2つのセルパイ
ル中の空のセル(i)の数に基づいて、各型式のストリ
ップについて、角度係数を決定する段階と、その後、上
記ストリップ(図8又は図9)中の連続的な充填セルパ
イルの数(n)に基づいて剛性値Kを決定する段階と、
次に、上記トレッドに使用されたコンパウンドの型式の
弾性係数Gに従ってストリップの各々と関係付けられた
力Fを決定する段階とを備える方法である。
【0024】本発明による方法及びタイヤは、トレッド
の接触領域中の「充填及び空」の評価基準(充填セル及
び空のセル)に基づくものである。接触領域は、寸法d
xdydzの三次元的セル(充填及び空のセル)に分割
される。これらのセルは、寸法dxdyhの充填セル、
空のセル及び部分的充填セルのパイルに群としてまとめ
られる。一方、セルのパイルは、寸法dylxhの横断
方向ストリップ(方向y)に、及び寸法dylyhの長
手方向ストリップ(方向x)に群としてまとめられる。
対応する横断方向又は長手方向剛性値は、一次的等式K
=m*nによって横断方向及び長手方向ストリップの各
々と関係付けられる。直線は、ストリップ中の連続的な
充填セルパイルの群にそれぞれ先立ち且つ従うパイルの
型式(部分的充填又は空のパイル)の型式に依存する。
一方、これらの直線の角度係数mmは、連続的な充填セ
ルパイルの群の境を設定する2つのパイル中の空のセル
の総数iにこれらの線を接続する直線上にある。例え
ば、横断方向又は長手方向ストリップの各々に対して三
角形のせん断変形状態を付与することにより、すなわ
ち、横断方向又は長手方向に向けて、接触領域の開始箇
所にて変形零であり、接触領域の終了箇所にて最大の変
形となるようにすることにより、対応する横断方向力F
y=Ky*y又は長手方向力Fx=Kx*xが決定される。
接触領域中の横断方向及び長手方向セルパイルのストリ
ップとそれぞれ関係付けられた横断方向全体力及び長手
方向全体力を合算すると、その接触領域の位置に対応す
る横断方向全体力及び長手方向全体力が得られる。次
に、トレッドの周方向伸長部分内にて特定された全ての
接触領域について横断方向全体力及び長手方向全体力の
パターンを決定し、そのスペクトルを計算して、それら
の値が乗り心地、騒音及びハンドリング性のような、性
能特性を最適化し得るものであるかどうかを評価する。
【0025】トレッドによる乗り心地及び騒音の出力、
特に、「信号の大きさ」出力は、長手方向力を制御する
ことにより最適化される。
【0026】本明細書にて「信号の大きさ」という表現
は、トレッドによる騒音出力の強さ、すなわち絶対的な
騒音の大きさを表示するために使用する。
【0027】任意の型式の路面(従って、路面の凹凸、
及び/又は独立的な障害物、すなわちマンホールカバ
ー、電車の軌道等を含む)をタイヤが転がる間に、トレ
ッドにより発生される長手方向力を最小にすることによ
り、乗り心地は最適化される。特に、0乃至150Hz
の範囲の周波数を伴う、長手方向力の調和振動成分が考
えられる。
【0028】一方、その周方向伸長部分内にてトレッド
の長手方向剛性の最適なパターンによってすなわち、小
さい平均値及びこの値付近の制限された変動を伴う長手
方向力によって、転がるときのトレッドによる騒音出力
は最小となる。このことは、出力騒音の「大きさ」を小
さくすることを可能とする(トレッドのコンパウンドの
弾性係数Gは等しい)。この場合、長手方向力の調和振
動成分は、150Hz以上の周波数を伴う。
【0029】カーブを曲がるとき、すなわち、傾き及び
垂直荷重の伝達を伴う状態のとき、タイヤによる騒音出
力は、垂直荷重を受ける接触領域の長さの変化を考慮に
入れることにより、最小となる。換言すれば、周方向伸
長部分に沿った接触領域の変化と、垂直荷重の急速な変
化に起因する接触領域の変化との双方を考慮する。
【0030】また、本発明による方法は、カーブを曲が
るときのタイヤのトレッドの滑り角度(力)及びタイヤ
の横断方向剛性を決定することも可能にする。この場合
にも、当該技術分野の技術者に公知のブラシモデルが使
用され、また、接触領域上に三角形の横断方向せん断力
(変形)が付与される。
【0031】接触中に関係するトレッドの高横断方向剛
性により、滑り角度に対するトレッドの寄与程度に関す
るハンドリング性は最適化される。このことは、トレッ
ドの横断方向剛性Kytを制御することにより実現され
る。
【0032】また、本発明による方法は、セルパイルの
ストリップの横断方向剛性値Ky及び長手方向剛性値Kx
を使用して、トレッドの捩れ剛性を予め設定することを
も可能にする。接触領域に付与される、1回転によって
発生された全体力Cktが決定される。トルクと回転との
間の比は、接触中のトレッドの全捩れ剛性Kttである。
【0033】トレッドの高捩れ剛性は、ハンドリング性
を更に最適化することを可能にする。このことは、横方
向剛性値及び長手方向剛性値を制御し且つ接触領域内の
これらの剛性値(すなわち、これらの剛性値が対象とす
るトレッドのセル)の幾何学的位置によって実現され
る。
【0034】従って、充填要素及び空の要素の型式は、
タイヤが転がる間の長手方向剛性、横断方向剛性及び捩
れ剛性の変化を制御することを可能にする。これらの剛
性値の変化は、車(振動、ハンドリング性)及び外部環
境(振動、騒音)に対してタイヤの性能に影響する。
【0035】次に、本発明の特徴及び有利な点につい
て、添付図面の非限定的な一例として図示した1つの実
施の形態に関して説明する。
【0036】
【発明の実施の形態】図1及び図2には、本発明に従っ
て、乗り心地、騒音及びハンドリング性に対して最適化
されたパターンを有する車のタイヤ2のトレッド1が図
示されている。タイヤカーカスは、標準的な構造体(図
示せず)を有している。タイヤのサイズは、175/6
5R14であり、トレッドの標識は、トレッドC(TR
EADC)である。
【0037】トレッド1は、中央の長手方向溝3(タイ
ヤの移動方向、すなわち図2の周方向xに伸長してい
る)と、左側及び右側に対する、すなわち溝3の左側及
び右側に配置された、横長手方向溝4、5、6とを有し
ている。また、トレッド1は、横断方向溝11(図2に
て実質的に方向yに伸長する)と、長手方向溝13部分
によって接続された、左側及び右側に対する横断方向溝
12の部分とを有している。該溝3及び各溝4は、周縁
リブ7の境を設定する。左側及び右側に対する各対の長
手方向溝4、5及び横断方向溝11は、ブロック18の
中央内側列8の境を設定する。左側及び右側に対する各
対の長手方向溝5、6、横断方向溝11、及び横断方向
溝12の部分は、ブロック19の外側中央列9(中央部
及びショルダの間)の境を設定する。左側及び右側に対
する各溝6、長手方向溝13、横断方向溝11の部分及
び横断方向溝12の部分は、ブロック20、21のショ
ルダ列10(図1乃至図4)の境を設定する。ブロック
18の各々は1つの横断方向サイプ14を有し、ブロッ
ク19の各々は、2つの横断方向サイプ15、16を有
している。左側の列8、9、10におけるブロック1
8、19(左側ショルダと関係付けられたブロック)及
び右側のブロック20、21(右側ショルダと関係付け
られたブロック)は、トレッド1の中心線の長手方向軸
線に対してずらした位置にある。実際には、右側列のブ
ロックの各々は、対応する左側ブロックを溝3の中心線
を貫通する、図面の面にて軸線の周りで180°回転さ
せることにより得ることができる。次に、得られるブロ
ックを溝3の中心線の軸線に対して垂直な図面の面内に
て軸線に対して180°反転させる。
【0038】トレッド1のパターンは、異なるピッチ値
A、pB、pC、pDを有している(ピッチの各々は、1
つのブロック及び2つの隣接する横断方向半溝、特に、
ブロック18及び2つの半溝11の周方向への長さを表
す)。4つのピッチpA、pB、pC、pDは、予め選択し
た順序に従ってトレッドの周方向伸長部分に沿って配置
されている。このピッチ順序は、タイヤによる騒音出力
を調節し、特に、サイレン効果(単一の周波数が存在す
る状態)を防止するため、米国特許第5,371,68
5号に記載された発明に従って形成される。
【0039】路面と接触するトレッド1の部分は、所定
の垂直荷重及び一定の膨張圧力に対応する接触領域22
(図2)を有している。垂直荷重及び膨張圧力が異なれ
ば、形成される接触領域は異なるものとなる。
【0040】本発明の方法によれば、トレッドは、その
全周方向伸長部分が予め選択した寸法(dxdydz)
の充填セル23及び空のセル24から成る三次元的グリ
ッドに分割されている(図2、図3)。これらのセル
は、垂直パイル(図2の方向z)に向けて群としてまと
められている、すなわち、充填セル123、空のセル1
24及び部分的充填セル125のパイルにそれぞれまと
められ、2つの充填セルの基部がトレッドの背景を形成
する。接触領域22の下方のトレッドの部分の各々は、
図2に図示するように、一群のセルパイルを有してい
る。セルは、例えば、一側部にて1.1mmの単位寸法
及び1.1×1.1×1.1mm3の容積を有してい
る。セルパイルの高さは、トレッドの厚さに等しく、例
えば10mmの一定と見なされる。
【0041】接触領域22の各々において、セルのパイ
ルは、横断方向ストリップ27(方向y)/及び長手方
向ストリップ28(方向x)に向けて群としてまとめら
れている(図4及び図5)。横断方向ストリップ27
は、寸法dxlyhを有し、ここで、dxは、長手方向
(x)へのセルの長さ、lyは、長手方向(x)への予
め選択した位置にて決定された、横断方向(y)に向け
て接触領域の輪郭線122の部分により境が設定された
ストリップの幅、hは、トレッドの厚さである。長手方
向ストリップ28は、寸法dylxhを有しており、こ
こで、dyは、横断方向(y)へのセルの幅、lxは、
長手方向(x)への予め選択した位置にて決定された、
長手方向への接触領域の輪郭線122の部分により境が
設定されたストリップの長さ、hは、トレッドの厚さで
ある。
【0042】図4、図5に図示したトレッドは、横断方
向セルのパイルのストリップ27及び長手方向セルのパ
イルのストリップ28に分割された2列のブロックを有
しており、以下に説明するように、K=m*n及びm=
mm*i+cの等式の計算に使用される。
【0043】図6及び図7には、上述の等式の計算に使
用されるトレッドのセルパイルの2つのストリップ28
が図示されている。ストリップ28(図6)は、25個
の連続的な充填セル123のパイル列と、部分的充填セ
ル125の2つの端部パイルとにより形成されている。
部分的充填セルの2パイルは、一方が充填セルのパイル
に先立ち、他方がそれらパイルに従う、連続的な充填セ
ルのパイルの境を設定する。他方のストリップ28(図
7)は、一方が連続的な充填セルパイルに先立ち、他方
が充填セルパイルに従う、連続的な200の充填セル1
23のパイルの列と、部分的充填セル125の2つの端
部パイルとにより形成される。
【0044】トレッドのセルパイルの横断方向ストリッ
プ27は、長手方向ストリップ28の形態と同様の形態
を有している。
【0045】セルパイルの単一の長手方向又は横断方向
ストリップの剛性は、次の一次的等式により決定され
る。 K=m*n (1) ここで、 n=検討するストリップを形成する連続的な充填セルパ
イルの数 m=次の一次的等式により決定された角度係数 m=mm*i+c (2) ここで、 mm=連続的な充填セルパイルの数nに依存する角度係
数 i=連続的なセルパイルの境を設定する部分的充填セル
の2つのパイル内に存在する空のセルの総数(リセスの
深さ)、 c=連続的な充填セルパイルの数に依存する定数(直線
の迎え点)。
【0046】図8には、25個の連続的な充填セルパイ
ルから成る3つの型式の連続的なストリップに対する連
続的な充填セルの数nに従う、長手方向剛性Kxのパタ
ーンを表す3本の直線のa、b、cが示してある。直線
a、b、cは、剛性値を表す点を補間することにより決
定した。一方、剛性値は、当該出願人が同日に出願し
た、「タイヤのトレッドの予め選択した性能特性を決定
する方法、及び該性能特性に対して最適な性能を有する
トレッドが設けられたタイヤ(Method for
determining preselected p
reformance characteristic
s of the tread of atyre a
nd tyre with a tread havi
ng opotimal characteristi
cs with reference to said
performance characterist
ics)」という名称の欧州特許出願に記載された有限
要素計算法により1回毎にのみ得られる。この直線a
は、セルの2つの端部パイルが8つの空のセル(リセス
の深さ)から成るストリップであって、Kx=0.035
9*n(R2=0.9983;ここで、R2は、値の質を
示す相関係数である。R2の値が1に近づくに伴い、値
の質は向上する)を有するストリップに関するものであ
る。直線bは、セルの2つの端部セルが4つの空のセル
から成り、次式;Kx=0.0371*n(R2=0.99
84)を有するストリップに関するものである。直線c
は、セルの2つの端部パイルの一方が4つの空のセルか
ら成り、他方の8つの充填セルが次式;Kx=0.036
5*n(R2=0.9996)を有するストリップに関す
るものである。
【0047】図9には、200個の連続的な充填セルパ
イルから成る3つの型式の長手方向ストリップに対する
連続的な充填セルのパイルの数nに対応する、長手方向
剛性Kxのパターンを表す3本の直線d、e、fが図示
されている。また、直線d、e、fは、当該出願人が同
日に出願した上記の欧州特許出願に記載された有限要素
計算法によって得られた剛性値を提供する点を補間する
ことにより決定した。直線dは、セルの2つの端部パイ
ルが8つの空のセル(リセスの深さ)から成り且つ図8
に図示した直線aのように、等式;Kx=0.0359*
nを有するストリップに関するものである。直線eは、
セルの2つの端部パイルが4つの空のセルから成り且つ
図8に図示した直線bのように、次式;Kx=0.037
1*nを有するストリップに関するものである。直線f
は、セルの2つの端部パイルの一方が4つの空のセル
と、他方の8つの空のセルとから成り、図8に図示した
直線cのように、次式;Kx=0.0365*nを有する
ストリップに関するものである。
【0048】図10には、各ストリップ内にて連続的な
充填セルのパイルの境を設定する部分的充填セルのパイ
ル中に存在する空のセルの数iの関数として、角度係数
のパターンを表す2本の直線c1、c2が図示されてい
る。直線c1、c2は、図8、図9に図示したグラフの
点を補間することにより決定され、また、上述したよう
に、有限要素計算法によって求めたものである。直線c
1は、18個の連続的な充填セルのパイルから成り且つ
次式;m=−0.0011*i+0.0501(R2=0.
9998)を有するストリップに関するものである。直
線c2は、200個の連続的な充填セルのパイルから成
り且つ次式;m=−0.00015*i+0.0383
(R2=1)を有するストリップに関するものである。
【0049】例えば、10個のパイルにより形成される
ストリップ中の単一のセルパイルの剛性は、同様に、ト
レッドのセルグリッドの異なる領域中に配置された10
個のパイルにより形成された、他方のストリップの単一
のセルパイルの剛性と異なることを認識することが重要
である。しかしながら、ストリップの単一のセルパイル
の剛性値の合計値は一定である。
【0050】長手方向全体剛性値Kxt、及び横方向全体
剛性値Kytは、弾性係数G=1N/mm2で、1.1×
1.1×1.1mm3に等しい単位寸法のセルから成る接
触領域22(図2)の下方におけるトレッド1の部分に
ついて決定したものである。
【0051】トレッドのコンパウンドの弾性係数Gを考
慮に入れるため、最初に使用したG=1の値は、次に、
そのコンパウンドの実際の弾性係数の値と置換した。
【0052】接触領域の下方のトレッド部分内にて全て
の横断方向セルパイルのストリップについて横断方向剛
性値Kyを決定した後、各横断方向ストリップにて横断
方向に三角形の変形状態(接触領域の開始箇所にて零で
あり、接触領域の終了箇所にて最大となる)を付与し
た。従って、対応する力Fyは、次式により計算され
る。 Fy=Ky*y(力=剛性*付与された滑り) (3) 接触領域中の全ての横断方向セルパイルのストリップと
関係付けられた全ての長手方向力を合算すると、トレッ
ドパターンの周方向伸長部分内の接触領域の位置に対応
する横断方向全体力Fytが得られる。
【0053】同様に、接触領域の下方にてトレッドの一
部分における全ての長手方向セルパイルのストリップに
ついて長手方向剛性値Kxを求めた後、各長手方向スト
リップにて長手方向に三角形の変形状態を付与する。そ
の結果、次式により、対応する力Fxが決定される。 Fx=Kx*x (4) 接触領域内の全ての長手方向セルパイルのストリップと
関係付けた全ての長手方向全体力を合算すると、トレッ
ドパターンの周方向伸長部分内の接触領域の位置に対応
する、長手方向全体力Fxtが提供される。
【0054】次に、トレッドの周方向伸長部分に沿った
接触領域の全ての位置について、横断方向全体力及び長
手方向全体力を決定する。次に、力の平均値及びその偏
差を求めるため、横断方向全体力及び長手方向全体力の
パターンを分析する。
【0055】更に、接触領域中に存在する横断方向スト
リップの全ての剛性値Ky及び接触領域中に存在する長
手方向ストリップの全ての剛性値Kxを合算することに
より、接触領域の横断方向全剛性Kyt及び長手方向全剛
性Kxtがそれぞれ決定される。
【0056】タイヤが1回転するとき(トレッドの順序
中の接触領域の異なる位置について)、横断方向全体力
及び長手方向全体力を合算すると、トレッドにより発生
され且つ車の車輪のハブに付与された横断方向力及び長
手方向力の時間(又は、走行速度に従った空間)のパタ
ーンが提供される。
【0057】要約すると、図8、図9及び図10に図示
したグラフは、本発明の方法に従って、新規なトレッド
パターンの各々について採用される。本発明は、単に、
次のことを備えている。
【0058】接触領域内の異なる型式の横断方向及び長
手方向セルパイルのストリップを決定することと、境を
設定する(図10)2つのセルのパイル中の空のセルの
数iに基づいて各型式のストリップについて等式K(剛
性)=m*nにより角度係数を決定することと、その
後、上記ストリップ中の連続的な充填セルのパイルの数
nの数(図8又は図9)に基づいて剛性Kを決定するこ
とと、次に、使用したコンパウンドの型式の弾性係数G
に従ってストリップの各々と関係した力を決定すること
とである。
【0059】本発明による方法は、乗り心地、騒音及び
ハンドリング性を最適化するその周方向伸長部分の全体
に亙ってトレッドパターン中の充填セル及び空のセルの
配置又は充填及び空の要素のマッピングを決定すること
を可能にする。
【0060】接触下のトレッドの部分が変化するに伴な
い、タイヤが転がる間の絶対値及びその平均値付近の変
動値として、長手方向への力を制御することにより、乗
り心地及び性能特性が最適化される。特に、小さい平均
値付近にて予め設定した領域内に、タイヤが回転すると
きの長手方向への力の変動値が含まれる。このことは、
タイヤのカーカス、従って、トレッドにより車輪のハブ
に伝達される長手方向への力が小さいことにつながる。
【0061】トレッドの横断方向剛性値を大きくし且つ
タイヤのトレッドの滑り角度(横断方向力)を大きくす
ることを可能にする、トレッドパターン中の充填要素及
び空の要素の配置によりタイヤのハンドリング性能は最
適となる。実際に、トレッド中の横断方向剛性の配置を
制御し、これにより、カーブを曲がるときの横方向推進
力が大きくなるようにその値を最大にする。
【0062】最適な横断方向全体剛性値Kxt及び長手方
向全体剛性値Kytは、次の範囲に含まれる。 Kxt=2300÷2500N/mm Kyt=2400÷2600N/mm 接触領域内のトレッド部分の横断方向全剛性Kxtと長手
方向全剛性Kytとの間の比が次の範囲となるようにする
ことにより、トレッドの横断方向剛性の配置が更に制御
される。 Ky/Kx=0.98÷1.05 このことは、乗り心地/騒音及びハンドリング性に対す
るトレッドの性能を同時に最適化することを可能にす
る。
【0063】特に、標識トレッドC(TREAD C)
で特定した図1、図2のトレッド1は、次の剛性
Kxt、Kytを有する。 Kxt=2345N/mm Kyt=2412N/mm 剛性値Kyt、Kxtの間の比は次の値を有する。 Kyt/Kxt=1.03 これら値は、図2に図示した寸法を有する、接触領域に
ついて、弾性係数G=1、垂直荷重Q=268kg(2
680N)及び膨張圧力2.2バールにて計算したもの
である。
【0064】実際には、本発明による1つの好適なトレ
ッドは、トレッドの周方向伸長部分に沿って接触領域の
全体に亙って実質的に均一で且つ等しい充填セル及び空
のセルの配置を有する。このようにして、全ての接触領
域の長手方向剛性値及び横断方向剛性値は、実質的に等
しく、上記タイヤが転がる間、一定の値の長手方向及び
横断方向力がハブに伝達され、これにより、乗り心地、
騒音及びハンドリング性を最適にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるタイヤのトレッドの部分図(平面
図)である。
【図2】所定の接触領域を有する、図1に図示したトレ
ッドの一部分の斜視図(拡大図)である。
【図3】図2に図示したトレッドの部分のセルパイルを
示す図(拡大図)である。
【図4】等式;K=m*n、及びm=mm*i+cを計算
するために使用されるトレットの2列のブロックを示す
概略図(拡大部分斜視図)である。
【図5】図4に図示したブロック列の上方から見た図で
ある。
【図6】上述の等式を計算するために使用されるトレッ
ドのセルパイルのストリップを示す図(拡大正面図)で
ある。
【図7】図6と同様のトレッドのセルパイルのストリッ
プを示す図(拡大正面図)である。
【図8】ストリップ中の連続的な充填セルパイルの数に
従って、図4に図示した、トレッドのセルパイルのスト
リップにおける長手方向剛性Kxの一次的パターンを示
すグラフである。
【図9】図8と同様のストリップにおける長手方向剛性
xの一次的パターンを示すグラフである。
【図10】図8及び図9に図示したグラフにおける直線
の角度係数のパターンを示すグラフである。
【符号の説明】
1 トレッド 2 タイヤ 3 中央長手方向溝 4、5、6 横長手
方向溝 7 周縁リブ 8 ブロック18の
内側中央列 9 ブロック19の外側中央列 10 ブロック2
0、21のショルダ列 11、12 横断方向溝 13 長手方向溝 14、15、16 横断方向サイプ 18、19、20、21 ブロック 22 接触領域 23 充填セル 24 空のセル 27 横断方向スト
リップ 28 長手方向ストリップ 122 接触領域の
輪郭線 123 充填セルのパイル 124 空のセルの
パイル 125 部分的充填セルのパイル PA、PB、PC、PD ピッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 パオロ・エセルチタト イタリア共和国ミラノ,20059 ヴィメル カーテ,ラルゴ・ポンティダ 14

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向(x)、横断方向(y)及び垂
    直方向(z)がトレッド(1)と関係付けられ、該トレ
    ッド(1)が、予め選択した厚さ及び予め選択した周方
    向伸長部分を有し、また、該トレッド(1)が、予め選
    択したゴムコンパウンドから成っており、ブロック及び
    溝を備え、路面と接触する前記トレッド(1)の各部分
    がある接触領域(22)を有するタイヤ(2)のトレッ
    ド(1)の乗り心地、騒音及びハンドリング性を含む、
    予め選択した性能特性を決定(deterimine)
    する方法において、 a)前記トレッド(1)を予め選択した寸法(dxdy
    dz)の充填セル(23)及び空のセル(24)から成
    る三次元的グリッドに分割する段階と、 b)前記グリッド中の前記セルのパイル(123、12
    4、125)を特定する(identify)段階であ
    って、セルのパイル(123、124、125)の各々
    が1つのセル(dxdy)の基部面積に等しい基部面積
    とトレッドの前記厚さに等しい高さ(h)とを有し、前
    記セルのパイル(123、124、125)が充填さ
    れ、空又は部分的充填されるような前記セルパイル(1
    23、124、125)の特定段階と、 c)接触領域の各々を、セルのパイルからなる長手方向
    及び横断方向ストリップ(27、28)に分割し、該ス
    トリップが前記横断方向及び長手方向に予め選択した寸
    法を有するようにする段階と、 d)部分的充填(125)又は空(124)何れかであ
    る2つのセルパイルによって境が設定された連続的な充
    填セルのパイル(123)の数を計数する段階であっ
    て、該2つのセルパイルは、各ストリップ(27、2
    8)内にて前記連続的な充填セルのパイル(123)に
    対して一方が前方にあり、他方が後方にあるような前記
    連続的充填セルパイルの計数段階と、 e)次の一次的関係によってセルのパイルの各ストリッ
    プ(27、28)の横断方向又は長手方向剛性Kを関係
    付ける段階と、 K=m*n ここで、nは、連続的な充填セルパイルの数、mは、次
    の一次的関係により決定された角度係数、 m=mm*i+c ここで、mmは、角度係数、iは、前記の連続的な充填
    セルパイルの境を設定する部分的充填又は空のセルの何
    れかである前記2つのセルパイル内に存在する空のセル
    の総数、cは定数、前記の角度係数mm及び定数cの双
    方は、連続的な充填セルパイルの数nに依存する; f)セルパイルの長手方向及び横断方向ストリップ(2
    7、28)の各々に対し予め選択した変形状態を割り当
    てる段階と、 g)セルパイルの各ストリップ(27、28)と関係付
    けられ且つ前記横断方向(y)及び長手方向(x)の一
    方に作用する少なくとも1つの単一の力Fを前記剛性値
    K及び前記変形状態により決定する段階と、 h)前記接触領域(22)の全ての横断方向及び長手方
    向セルパイルのストリップ(27、28)と関係付けら
    れた全ての単一の力を合算することにより、接触領域
    (22)の各々と関係付けられ且つ前記横断方向(y)
    及び長手方向(x)の一方に作用し且つ前記性能特性の
    少なくとも1つを表す少なくとも1つの全体力Ftを決
    定する段階と、 i)トレッド(1)の前記周方向伸長部分に沿って全て
    の接触領域(22)と関係付けられた全体力Ftのパタ
    ーンを決定する段階と、 j)前記全体力の値が前記トレッドの予め選択した少な
    くとも1つの性能特性を最適化し得るような値であるか
    どうかを評価するため、前記全体力Ftのパターンを分
    析する段階とを備える、方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、 k)前記ステップc)において、接触領域の各々が寸法
    dxlyhを有するセルパイルの横断方向ストリップ
    (27)に分割され、ここで、dxは、前記長手方向
    (x)へのセルの長さ、lyは、前記長手方向(x)の
    予め選択した位置にて決定した、前記横断方向(y)へ
    の前記ストリップ(27)の幅であって、接触領域(2
    2)の輪郭線(122)の部分により境が設定された該
    幅、hは、前記トレッドの厚さ; l)前記ステップe)において、横断方向剛性Kyがセ
    ルパイルの横断方向ストリップ(27)の各々と関係付
    けられ、 m)前記ステップg)において、単一の横断方向力Fy
    =Ky*yが横断方向ストリップ(27)の各々と関係
    付けられ、 n)前記ステップh)において、横断方向全体力Fyt
    接触領域(22)の各々と関係付けられ、 o)前記ステップi)において、トレッドの全体周方向
    伸長部分について横断方向全体力Fytのパターンが求め
    られ、前記ステップj)において、予め選択した限界値
    よりも大きい平均値であるか、及びハンドリング性に関
    して前記トレッドを最適化し得るように、予め選択した
    限界値よりも小さい変動値であるかどうかを確認すべく
    前記横断方向全体力の値を評価することを特徴とする、
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の方法において、 p)前記ステップc)において、接触領域の各々が寸法
    dylxhのセルパイルの長手方向ストリップ(28)
    に分割され、ここで、dyは、前記横断方向(y)への
    セルの幅、lxは、前記横断方向(y)の予め選択した
    位置にて決定した前記長手方向(x)への前記ストリッ
    プ(28)の長さであって、接触領域(22)の輪郭線
    (122)の部分により境が設定された長さ、hは、前
    記トレッドの厚さ; q)前記ステップe)において、長手方向剛性Kxがセ
    ルパイルの長手方向ストリップ(28)の各々と関係付
    けられ、 r)前記ステップg)において、単一の長手方向力Fx
    =Kx*xが長手方向ストリップ(28)の各々と関係
    付けられ、 s)前記ステップh)において、長手方向全体力Fxt
    接触領域(22)の各々と関係付けられ、 t)前記ステップi)において、トレッドの全周方向伸
    長部分に対して長手方向全体力Fxtのパターンが求めら
    れ、前記ステップj)において、前記トレッドによる騒
    音の出力を最小にし且つ乗り心地を最適化し得るよう
    に、平均値及び変動値が予め選択した限界値以下である
    かどうかを確認すべく前記長手方向全体力の値を評価す
    ることを特徴とする、方法。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の方法において、次の段
    階、すなわち、 u)前記接触領域(22)内にて全ての横断方向ストリ
    ップ(27)と関係付けられた横断方向剛性値Kyを合
    算することにより、横断方向全体剛性値Kytを接触領域
    (22)の各々と関係付ける段階を更に備えることを特
    徴とする、方法。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の方法において、次の段
    階、すなわち、 v)前記接触領域中の全ての長手方向ストリップ(2
    8)と関係付けられた長手方向剛性値Kxを合算するこ
    とにより、長手方向全体剛性値Kxtを接触領域(22)
    の各々と関係付ける段階を更に備えることを特徴とす
    る、方法。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5に記載の方法において、 前記剛性値Kxtが2300乃至2500N/mmの範囲
    にあり、前記剛性値K ytが2400乃至2600N/m
    mの範囲にあることを特徴とする、方法。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の方法において、 前記剛性値Kyt、Kxt間の比が次の値、すなわち、 Kyt/Kxt=0.98÷1.05であることを特徴とす
    る、方法。
  8. 【請求項8】 乗り心地、騒音及びハンドリング性を含
    む、予め選択した性能特性に関して最適な特性を有する
    トレッド(1)が設けられたタイヤ(2)において、長
    手方向(x)、横断方向(y)及び垂直方向(z)が前
    記トレッド(1)と関係付けられ、 前記トレッドが、予め選択した厚さ及び予め選択した周
    方向伸長部分を有し、該トレッドが予め選択したゴムコ
    ンパウンドで出来ており且つブロック及び溝を備え、路
    面と接触する前記トレッドの各部分が、ある接触領域
    (22)を有し、 前記トレッドが、予め選択した寸法(dxdydz)の
    充填セル(23)及び空のセル(24)から成る三次元
    的グリッドに分割可能であり、 前記セルの前記グリッドパイル(123、124、12
    5)が特定され、各セルのパイルが、1つのセル(dx
    dy)の基部面積に等しい基部面積とトレッドの前記厚
    さに等しい高さとを有し、前記セルのパイル(123、
    124、125)が、充填、空又は部分的充填であり、 接触領域(22)の各々が、前記横断方向及び長手方向
    に予め選択した寸法を有するセルパイルの横断方向及び
    長手方向ストリップ(27、28)に分割可能であり、 セルパイルのストリップ(27、28)の各々が、連続
    的な充填セルのパイルのストリップ(27、28)に対
    して一方が前方にあり、他方が後方にある状態で、部分
    的充填(125)又は空(124)の2つのパイルによ
    り境が設定された前記連続的な充填セルパイル(12
    3)を備え、 横断方向又は長手方向剛性値Kが、角度係数mにより充
    填セルの前記連続的なパイルの数nに一次的に関連付け
    られたセルパイルのストリップ(27、28)の各々と
    関係付けられ、 一方、前記角度係数mが、角度係数mmによって、定数
    cを除いて、前記連続的な充填セルのパイルの境を設定
    すr部分的充填(125)又は空(124)のセルの2
    つのパイル中の空のセルの総数iと一次的に関連付けら
    れ、 前記角度係数mm及び定数cの双方が、連続的な充填セ
    ルパイルの数nに依存し、 前記横断方向(y)及び長手方向(x)の一方に作用す
    る単一の力Fが、横断方向及び長手方向セルのパイルの
    ストリップ(27、28)の各々と関係付けられ、 該力Fが、前記剛性K、及び前記セルのパイルのストリ
    ップの予め選択した変形状態に依存し、 前記接触領域(22)の横断方向及び長手方向セルのパ
    イルのストリップ(27、28)の全てと関係付けられ
    た全ての単一の力の合算値から成る少なくとも1つの全
    体力Ftが、接触領域の各々と関係付けられ、 前記全体力が、前記性能特性の少なくとも1つを表わ
    し、 前記充填セル及び空のセルが、前記トレッドの周方向伸
    長部分に沿って実質的に均一な配置を有し且つ完全に1
    回転する間に、接触する前記トレッドの全ての部分の全
    ての接触領域と関係付けられた複数の全体力を発生さ
    せ、 該複数の全体力が、前記トレッドの予め選択した少なく
    とも1つの性能特性を最適化し得るように実質的に等し
    く且つ一定の値を有する、タイヤ。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のタイヤ(2)におい
    て、 接触領域(22)の各々が、寸法dxlyhの横断方向
    セルパイルのストリップ(27)に分割可能であり、こ
    こで、dxは前記長手方向(x)へのセルの長さ、ly
    は前記長手方向(x)の予め選択した位置にて決定した
    前記横断方向(y)への前記ストリップ(27)の幅で
    あって、接触領域(22)の輪郭線(122)の部分に
    より境が設定された該幅、hは前記トレッドの厚さであ
    り、横断方向剛性値Ky及び単一の横断方向力Fy=Ky
    *yが横断方向セルパイルのストリップ(27)の各々
    と関係付けられ、横断方向全体力Fytが接触領域の各々
    と関係付けられ、該横断方向全体力Fytが、前記接触領
    域の全ての横断方向ストリップ(27)と関係付けられ
    た全ての単一の力Fyを合算することにより求められ、 前記横断方向全体力Fytが、ハンドリング性に関して前
    記トレッドを最適化し得るように予め選択した限界値よ
    りも大きい平均値及び予め選択した限界値よりも小さい
    変動値を有することを特徴とする、タイヤ。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載のタイヤ(2)におい
    て、 接触領域の各々が、寸法dylxhの長手方向セルパイ
    ルのストリップ(28)に分割可能であり、ここで、d
    yは前記横断方向(y)へのセルの幅、lxは前記横断
    方向(y)の予め選択した位置にて決定された、前記長
    手方向(x)への前記ストリップ(28)の長さであっ
    て、接触領域(22)の輪郭線(122)の部分により
    境が設定された該長さ、hは前記トレッドの厚さであ
    り、長手方向剛性値Kx及び単一の長手方向力Fx=Kx
    *xが長手方向セルパイルのストリップ(28)の各々
    と関係付けられ、長手方向全体力Fxtが接触領域の各々
    と関係付けられ、前記長手方向全体力Fxtが、前記接触
    領域の全ての長手方向ストリップと関係付けられた全て
    の単一の力Fxを合算することにより求められ、 前記長手方向力Fxtが、前記トレッドによる騒音の出力
    を最小にし且つ乗り心地を最適にし得るように予め選択
    した限界値以下の平均値及び変動値を有することを特徴
    とする、タイヤ。
  11. 【請求項11】 請求項8又は9に記載のタイヤ(2)
    において、 前記接触領域中の全ての横断方向ストリップ(27)と
    関係付けられた横断方向剛性値Kyを合算することによ
    り、横断方向剛性値Kytが接触領域(22)の各々と関
    係付けられることを特徴とする、タイヤ。
  12. 【請求項12】 請求項8又は10に記載のタイヤ
    (2)において、 前記接触領域中の全ての長手方向ストリップ(28)と
    関係付けられた長手方向剛性値Kxを合算することによ
    り、長手方向全体剛性値Kxtが接触領域(22)の各々
    と関係付けられることを特徴とする、タイヤ。
  13. 【請求項13】 請求項11又は12に記載のタイヤ
    (2)において、 前記剛性値Kxtが2300乃至2500N/mmの範囲
    内にあり、 前記剛性値Kytが2400乃至2600N/mmの範囲
    内にあることを特徴とする、タイヤ。
  14. 【請求項14】 請求項12又は13に記載のタイヤ
    (2)において、 前記剛性値Kyt、Kxt間の比が、次の通り、すなわち、
    yt/Kxt=0.98÷1.05であることを特徴とす
    る、タイヤ。
  15. 【請求項15】 請求項12又は13に記載のタイヤ
    (2)において、前記トレッドが、せん断弾性係数G=
    1のとき、次の剛性値Kxt、Kytを有する、すなわち、 Kxt=2345N/mm Kyt=2412N/mmであることを特徴とする、タイ
    ヤ。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載のタイヤ(2)にお
    いて、 前記剛性値Kyt、Kxt間の比が、次の通り、すなわち、
    yt/Kxt=1.03であることを特徴とする、タイ
    ヤ。
  17. 【請求項17】 乗り心地、騒音及びハンドリング性を
    含む、予め選択した性能特性に関して最適な特性を有す
    るトレッド(1)が設けられたタイヤ(2)において、
    ここで、長手方向(x)、横断方向(y)及び垂直方向
    (z)が前記トレッド(1)と関係付けられ、前記トレ
    ッドが、予め選択した厚さ及び予め選択した周方向伸長
    部分を有し、予め選択したゴムコンパウンドで出来てお
    り、 該トレッドが、ブロック及び溝を有し、路面と接触する
    前記トレッドの部分の各々が、ある接触領域(22)を
    有し、長手方向全体剛性値Kxt及び横断方向全体剛性値
    ytが接触領域の各々と関係付けられ、 前記剛性値Kxt、Kytが次の値を有する、すなわち、 Kxt=2300÷2500N/mm Kyt=2400÷2600N/mmであることを特徴と
    する、タイヤ。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載のタイヤ(2)にお
    いて、前記剛性値Kyt、Kxt間の比が、次の通り、すな
    わち、Kyt/Kxt=0.98÷1.05であることを特
    徴とする、タイヤ。
  19. 【請求項19】 乗り心地、騒音、及びハンドリング性
    を含む、予め選択した性能特性に関して最適な特性を有
    するトレッド(1)が設けられたタイヤ(2)におい
    て、 該トレッド(1)が、前記トレッドの周方向伸長部分に
    沿った接触領域の全体に亘って実質的に均一で且つ等し
    い充填セル及び空のセルの配置を有する、タイヤ。
  20. 【請求項20】 乗り心地、騒音及びハンドリング性を
    含む、タイヤ(2)のトレッド(1)の予め選択した性
    能特性を決定する方法において、次の段階、すなわち、 新たなトレッドパターンの各々について、接触領域中の
    横断方向及び長手方向セルパイルのストリップの種々の
    型式のものを決定する段階と、 境を設定する(図10)2つのセルパイル中の空のセル
    (i)の数に基づいて、各型式のストリップに対する角
    度係数を決定する段階と、 その後、前記ストリップ(図8又は図9)中の連続的な
    充填セルパイルの数(n)に基づいて剛性値Kを決定す
    る段階と、 次に、前記トレッドに使用されたコンパウンドの型式の
    弾性係数Gに従ってストリップの各々と関係付けられた
    力Fを決定する段階とを備える、方法。
JP11362092A 1998-12-22 1999-12-21 タイヤのトレッドの予め選択した性能特性を決定する方法及び該性能特性に関して最適な特性を有するトレッドが設けられたタイヤ Withdrawn JP2000255226A (ja)

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