JP2000255125A - 印刷処理装置および印刷処理方法 - Google Patents

印刷処理装置および印刷処理方法

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JP2000255125A
JP2000255125A JP11064262A JP6426299A JP2000255125A JP 2000255125 A JP2000255125 A JP 2000255125A JP 11064262 A JP11064262 A JP 11064262A JP 6426299 A JP6426299 A JP 6426299A JP 2000255125 A JP2000255125 A JP 2000255125A
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Tetsuo Kawada
哲郎 河田
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクセラレータを利用して展開処理等を実行
する印刷処理装置において処理の高速化を達成すること
を目的とする。 【解決手段】 再構成可能なデバイスを利用したアクセ
ラレータ処理を実行する構成であり、描画要素のアクセ
ラレータでの処理内容に応じてデータ転送制御ビットを
対応づける。制御ビットはアクセラレータ処理を実行す
るデバイスへのデータ入力処理、アクセラレータ処理、
及び処理データの出力処理、これらのパイプライン処理
の実行可能性に応じたデータ転送の制御を示すビットで
ある。処理内容に応じて適宜アクセラレータ処理のパイ
プライン化が実行され印刷処理における高速化が達成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷処理装置およ
び印刷処理方法に関する。詳細には、文字、図形、画像
等の各種要素からなる入力データに対して処理を施し
て、出力装置において出力する印刷処理装置および印刷
処理方法において、入力データから出力装置で出力可能
なデータへの変換処理をCPUとアクセラレータがバス
接続された処理システムにより行ない、高速処理を可能
とした印刷処理装置および印刷処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カラープリンティングシステムにおいて
は、より高解像度のシステムが開発され、昨今では60
0dpi×600dpiあるいはそれ以上の解像度の向
上が図られている。この解像度の向上によって、システ
ムの扱うデータ量はますます増大している。プリンティ
ング処理の高速化の要求を満たすために、高解像度のカ
ラープリンタでは色変換処理などの時間を要するラスタ
処理の一部などにハードウェアアクセラレータあるいは
コプロセッサを用いることにより処理の高速化を図って
きた。
【0003】しかし、ラスタ処理には色々な機能があ
り、それらの機能をすべて個別にアクセラレータとして
用意して、個々の機能を有するアクセラレータによって
処理を実行することはコストがかかりすぎるため許容さ
れるものではない。そこで特開平10−278361な
どでは、FPGAなどの再構成可能なハードウェア・デ
バイスを用いてプリントするドキュメント、プリントす
るページ毎に必要となる各種処理に最適な機能を再構成
可能なデバイス上に構成してアクセラレータあるいはコ
プロセッサ的な機能を実現することによって処理の高速
化を達成しようとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような再構成可能なデバイスを用いてプリントするドキ
ュメントあるいはページ毎に必要となる各種処理に最適
な機能を実現した場合でも、ラスタ画像などの大きなメ
モリ領域を占める大量のデータをCPUからアクセラレ
ータあるいはコプロセッサに転送し、処理を行った後、
再び結果をアクセラレータあるいはコプロセッサからC
PUに転送する必要がある。従って、これらに要するデ
ータ転送の時間が大きくなり期待した処理の高速化が達
成されないという問題点があった。
【0005】本発明は以上のような点を考慮して行なわ
れたものであり、印刷処理装置においてプリンティング
処理を行うCPUとアクセラレータとして用いられるF
PGAなどの再構成可能なデバイスをバス結合して各種
処理を実行して、CPUと再構成可能なデバイス間に大
量のデータ転送が発生した場合においてもアクセラレー
タとしての高速化を達成する印刷処理装置および印刷処
理方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の印刷処理装置は、ページ記述言語で記述
されるプリントジョブを受け付けてスプールするスプー
ル部と、スプール部からプリントジョブを入力し、プリ
ントするページ毎にページ記述言語による記述を解釈
し、描画する文字や図形や画像を表わす中間データを生
成する中間データ生成部と、中間データ生成部において
生成された中間データの展開処理を実行する中間データ
展開部と、中間データ展開部の出力をフォーマットして
出力する出力処理部と、出力処理部からの出力をプリン
トするプリントエンジンからなる印刷処理装置におい
て、構成に応じた複数の処理が可能な再構成可能デバイ
スで構成され、中間データ生成部または中間データ展開
部の少なくともいずれか一方の処理の一部を実行するア
クセラレータ処理部と、アクセラレータ処理部における
処理内容に応じて中間データ生成部または中間データ展
開部とアクセラレータ処理部との間のデータ転送態様モ
ードを設定するシーケンス制御部と、シーケンス制御部
において設定されたデータ転送態様モードに応じて、中
間データ生成部または中間データ展開部とアクセラレー
タ処理部との間のデータ転送を制御する入出力制御部と
を有することを特徴とする。
【0007】さらに、本発明の印刷処理装置において、
シーケンス制御部は、アクセラレータ処理部におけるデ
ータ転送に関する制御情報を有し、制御情報は、アクセ
ラレータ処理部における処理内容に応じて決定される中
間データ生成部または中間データ展開部とアクセラレー
タ処理部間のデータ転送態様を決定する制御ビットと、
中間データ生成部または中間データ展開部とアクセラレ
ータ処理部間のデータ転送状態情報を示す制御ビットと
を含み、入出力制御部はシーケンス制御部の有する制御
情報に基づいて中間データ生成部または中間データ展開
部とアクセラレータ処理部との間のデータ転送を制御す
ることを特徴とする。
【0008】さらに、本発明の印刷処理装置において、
シーケンス制御部において設定されるデータ転送態様モ
ードには、中間データ生成部または中間データ展開部か
らアクセラレータへのデータ入力処理と、アクセラレー
タでの入力データに対する処理とを並列実行する入力パ
イプラインモードと、アクセラレータでの入力データに
対する処理と、アクセラレータの処理データの中間デー
タ生成部または中間データ展開部へのデータ出力処理と
を並列実行する出力パイプラインモードと、中間データ
生成部または中間データ展開部からアクセラレータへの
データ入力処理と、アクセラレータでの入力データに対
する処理と、アクセラレータの処理データの中間データ
生成部または中間データ展開部へのデータ出力処理のす
べてを並列実行する入出力パイプラインモードと、中間
データ生成部または中間データ展開部からアクセラレー
タへのデータ入力処理と、アクセラレータでの入力デー
タに対する処理と、アクセラレータの処理データの中間
データ生成部または中間データ展開部へのデータ出力処
理のすべてを非並列に実行する非パイプラインモードと
が含まれることを特徴とする。
【0009】さらに、本発明の印刷処理装置において、
印刷処理装置は、さらに中間データ生成部または中間デ
ータ展開部とアクセラレータ処理部間においてデータを
格納するメモリと、メモリの管理を行なうメモリ管理部
とを有し、メモリ管理部は制御モードに応じて、データ
の入出力タイミングおよび領域を制御して制御モードに
よるデータ転送を保証する構成を有することを特徴とす
る。
【0010】さらに、本発明の印刷処理装置において、
中間データ生成部または中間データ展開部は、アクセラ
レータ処理部での処理対象データに対してアクセラレー
タ処理部での処理内容を示す処理識別子を付加する構成
を有し、シーケンス制御部は、処理識別子に基づいて中
間データ生成部または中間データ展開部とアクセラレー
タ処理部間のデータ転送態様モードを設定する構成を有
することを特徴とする。
【0011】さらに、本発明の印刷処理装置において、
中間データ展開部は、処理内容に応じたアクセラレータ
処理部の複数の構成に対応する複数の構成コードを記憶
した構成データ記憶部を有し、処理識別子に対応するア
クセラレータ処理部の構成を示す構成コードを構成コー
ド記憶部から選択して、該構成コードに基づいてアクセ
ラレータ処理部の構成を再構成するものであることを特
徴とする。
【0012】さらに、本発明の印刷処理方法は、入力プ
リントジョブに基づいて、プリントするページ毎にペー
ジ記述言語による記述を解釈し、描画する文字や図形や
画像を表わす中間データを生成する中間データ生成部
と、中間データの展開処理を実行する中間データ展開部
と、中間データ生成部または中間データ展開部の少なく
ともいずれか一方の処理の一部を実行するアクセラレー
タ処理部とを有する印刷処理装置における印刷処理方法
において、アクセラレータ処理部での処理内容に応じ
て、中間データ生成部または中間データ展開部とアクセ
ラレータ処理部との間のデータ転送態様モードを設定す
るシーケンス設定ステップを有し、シーケンス設定ステ
ップにおいて設定されたデータ転送態様モードに応じ
て、中間データ生成部または中間データ展開部とアクセ
ラレータ処理部との間のデータ転送を制御して印刷処理
を実行することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の印刷処理装置およ
び印刷処理方法の実施例について、図面を参照しながら
詳細に説明する。
【0014】
【実施例】図1に本発明の印刷処理装置の実施例に係る
ブロック図を示す。1は非同期処理部、2は同期処理
部、3はスプール部、4は中間データ生成部、5は中間
データ展開部、6は出力処理部、7はプリントエンジ
ン、8は中間データ転送バスである。
【0015】非同期処理部1は、プリントエンジン7の
プリント動作と非同期的処理、すなわちプリントエンジ
ン7のプリント速度に拘束されない各種の処理を行なう
処理部である。非同期処理部1はスプール部3と中間デ
ータ生成部4から成る。スプール部3は、図示されない
ネットワークインターフェイスを持ち、ネットワークを
介して送られるプリントジョブを受け付ける。中間デー
タ生成部4は、受け付けたプリントジョブを構成する個
々のページを同期処理部2に送信する中間データに変換
して、内部に構成されるメモリあるいはハードディスク
装置上に格納する。この際、中間データ生成部4は処理
を高速に行なうため必要に応じて中間データ展開部5内
部に設けられるアクセラレータに処理を依頼し、処理結
果を受け取る。
【0016】中間データ生成部4は中間データを生成
し、中間データ転送バス8を介して生成した中間データ
をプリントするページのバンド毎に同期処理部2に転送
する。中間データ生成部4は、スプール部3を介して入
力されたプリントジョブを構成するデータに基づいて、
図1に示す同期処理部2内の中間データ展開部5におけ
る展開処理が可能な中間データを生成して、同期処理部
2の中間データ展開部5に転送する。生成される中間デ
ータの詳細については図4を用いて後段で詳細に説明す
る。
【0017】同期処理部2は、プリントエンジン7のプ
リント動作に同期した処理、すなわちプリントエンジン
7のプリント速度に同期した処理を行なう処理部であ
る。同期処理部2は、各種の処理を行なう複数の処理モ
ジュールからなり、中間データ展開部5、出力処理部
6、プリントエンジン7から成る。
【0018】中間データ展開部5は、中間データ生成部
が出力する中間データを入力し、入力された中間データ
を展開・加工してビットマップデータに変換し出力処理
部6に出力する。中間データは、画像、図形、文字毎に
異なる中間データ形態を持ち、これらはそれぞれのオブ
ジェクトの型に応じて特殊な処理を必要とする場合があ
る。例えば、画像の場合、解像度変換、アフィン変換、
これらの処理に伴う補間、色処理等である。また、図形
の場合には、座標変換、ベクタ/ラスタ変換、塗りつぶ
し処理等が必要である。また、文字の場合には、アウト
ライン座標の変換、ヒント処理、ベクタ/ラスタ変換、
塗りつぶし処理等が必要である。中間データ展開部5
は、これらの処理を描画要素ごとに実行し、プリントエ
ンジン7で出力可能なビットマップデータに変換する。
【0019】出力処理部6は、中間データ展開部から入
力されるビットマップデータをプリントエンジン7が入
力する解像度に変換し、スクリーン処理して出力する。
プリントエンジン7は出力処理部6から入力されるデー
タをプリントして出力する。
【0020】図2は、図1に示す本発明の印刷処理装置
における非同期処理部1と同期処理部2を含むプリント
処理時間の内訳を表わす図である。図2で示す100は
スプール部3での処理時間を表わし、101は中間デー
タ生成処理部4での処理時間を表わす。すなわち、スプ
ール部3での処理時間100と、中間データ生成処理部
4での処理時間101とを加えたものが非同期処理部1
での処理時間の合計である。
【0021】また、図2で示す102は同期処理部2に
おける処理時間を表わす。同期処理部2においては、そ
の構成要素が同時並列的に動作するので、処理時間はそ
れぞれの処理時間の合計ではなくほぼプリントエンジン
8の出力時間に等しい。同期処理部の処理時間102
は、さらに同期処理部における初期化の時間、終了処理
の時間、およびページ内のバンド分割数がNである場
合、N個の等しいバンド処理時間からなる。バンド処理
時間の時間間隔はすべてTbである。Tbはプリントエ
ンジン8が記録媒体の一定の部分領域、すなわちバンド
領域に相当する領域に出力データを出力する時間に等し
い。
【0022】次に、図3に本発明の印刷処理装置におけ
る非同期処理部1に構成された中間データ生成部4の内
部ブロック図を示し、その動作を説明する。10は字句
解析部、11はトークン解釈部、12は命令実行部、1
3は文字生成部、14は図形生成部、15は画像生成
部、16はバンド分解部A、17はバンド分解部B、1
8は中間データ記憶及び出力部、19は入出力バッフ
ァ、20はアクセラレータバスである。
【0023】字句解析部10は、スプール部3から入力
されたプリントジョブのプリントするページ毎に記述さ
れたページ記述言語を構成するトークンやパラメータに
分解してトークン解釈部11に出力する。トークン解釈
部11は、字句解析部10から入力されたトークンやパ
ラメータを解釈してページ記述言語の命令実行形式に構
成する。命令実行部12は、トークン解釈部11から入
力された命令を実行して文字・図形・画像に対応するよ
り下位の描画プリミティブ命令群を再構成する。これら
の命令群はそれぞれの命令が描画される実体としてのオ
ブジェクトIDを付加される。
【0024】命令実行部12が生成した文字・図形・画
像に対応する命令群は、それぞれ文字生成部13、図形
生成部14、画像生成部15に出力される。文字生成部
13は、文字生成命令を命令実行部12から入力する。
文字生成命令は、フォントセット名、タイプフェイス、
文字コード、フォントマトリックス、座標情報、色情報
などからなり、文字生成部はこれらの情報を基に図示さ
れないフォントデータライブラリから特定の文字輪郭デ
ータを取り出して入力された文字毎に順次処理する。文
字輪郭データは、曲線分あるいは直線分を表すベクトル
情報の集合であり、文字の形状を囲む閉図形を表す。文
字生成部13は、このデータと入力されたパラメータを
用いて、曲線を十分に短い直線分で近似して、すべてシ
ョートベクトル形式の閉図形を表すベクトル形式のデー
タに変換してバンド分解部A,16に出力する。
【0025】図形生成部14は、命令実行部12から図
形描画命令を入力する。図形描画命令は、曲線分や直線
分などの線分の描画あるいはそれらの線分で囲まれた閉
図形の塗りつぶし命令からなり、線分のベクトル情報が
命令と共に入力される。さらに、色情報などの付加デー
タがパラメータとして加えられる。文字生成部13での
処理と同様に、図形生成部14は入力されたベクトル情
報をショートベクトルのみから成る線分あるいは閉図形
を表す情報に変換してバンド分解部A,16に出力す
る。バンド分解部A,16は、ショートベクトルデータ
を座標情報に基づいてバンド単位に分割して出力する。
【0026】画像生成部15は命令実行部12から入力
された画像に対する命令群を実行して、画像データに対
する処理列を生成する。画像データの処理列は描画対象
によって様々であるが、例えば(JPEG伸張→アフィ
ン変換→アダプティブ圧縮→アダプティブ伸張→色空間
変換→拡大)などである。これらの処理列は描画命令に
基づいて決定される。そして画像生成部15は、この処
理列の中から非同期処理部1で行なう処理を選択する。
この例では、JPEG伸張、アフィン変換、アダプティ
ブ圧縮である。ただし、アダプティブ圧縮処理は、バン
ド分解部B,17で行なわれるので、画像生成部15
は、この場合にはJPEG伸張処理とアフィン変換処理
を行ない出力する。バンド分解部B,17は、入力され
た画像を、データに付加された座標情報を基にバンド単
位に分割してアダプティブ圧縮処理を施して出力する。
【0027】上述した文字生成部13、図形生成部1
4、画像生成部15の各々は、それぞれ必要に応じて中
間データ展開部5内部に設けられる再構成可能処理部3
9(図5参照)にアクセラレータ処理を依頼する。アク
セラレータ処理により、文字生成部13、図形生成部1
4、画像生成部15での処理負担が軽減し、処理の高速
化が達成される。また、バンド分解部A,16やバンド
分解部B,17も必要に応じて再構成可能処理部39に
アクセラレータ処理を依頼する。
【0028】これらのアクセラレータ処理の種類は、例
えば、文字生成部13や図形生成部14の場合ベクトル
情報からショートベクトルへの変換処理であり、また画
像生成部15の場合にはJPEG伸張処理やアフィン変
換処理である。バンド分解部B,17は、例えばアダプ
ティブ圧縮処理の実行を再構成可能処理部39(図5参
照)にアクセラレータ処理として依頼する。アクセラレ
ータ処理の内容については、図12を用いて後段でさら
に説明する。
【0029】文字生成部13、図形生成部14、画像生
成部15、バンド分解部A,16、バンド分解部B,1
7がアクセラレータ処理を再構成可能処理部39に依頼
する際、文字生成部13、図形生成部14、画像生成部
15、バンド分解部A,16、バンド分解部B,17
は、再構成可能処理部39でのアクセラレータ処理の対
象となる入力データをアクセラレータバス20を介して
入出力バッファ19へ送り、さらに中間データバス8を
介して中間データ展開部5内部に設けられる再構成可能
処理部39に送る。
【0030】中間データ展開部5内の再構成可能処理部
39(図5参照)におけるアクセラレータ処理の処理結
果は、上述のデータ入力手順とは反対に、中間データバ
ス8、入出力バッファ19、アクセラレータバス20を
介して、処理を依頼した文字生成部13、図形生成部1
4、画像生成部15、バンド分解部A,16、バンド分
解部B,17へそれぞれ戻される。
【0031】中間データ記憶及び出力部18は、バンド
分解部A,16及びバンド分解部B,17でバンド分割
された中間データを記憶し、同期処理部2に対する出力
処理を実行する機能ブロックである。中間データ記憶及
び出力部18は、入出力バッファ19及び中間データバ
ス8を介して、記憶されたバンド分割中間データを同期
処理部2へ転送する。
【0032】図4に、中間データ生成部4で生成される
中間データのフォーマットを示す。この中間データフォ
ーマットは、中間データ記憶及び出力部18内で生成さ
れ管理される。図4に示す103は中間データのフォー
マットで、ページヘッダ部とN個のバンドの中間データ
からなる。このNは、処理対象のページを領域分割した
分割数Nに相当する。
【0033】中間データ103のページヘッダ部には、
バンド数などのページに関する情報が埋め込まれる。図
4に示すようにバンド毎の中間データは、オブジェクト
数(Num_OBJ)と、このオブジェクト数(Num
_OBJ)に対応する個数分のオブジェクトのデータか
らなる。さらに、個々のオブジェクトのデータは、オブ
ジェクトID(OBJ_ID)、オブジェクトに関する
詳細な属性などを含むヘッダ(Header)部、とオ
ブジェクトのデータである実データ(Data)からな
る。
【0034】図5に同期処理部2内の中間データ展開部
5の構成図を示す。図5を用いて中間データ展開部5の
内部構造、及びデータの流れについて説明する。30は
大容量メモリ、31は入力バッファ、32は中間バッフ
ァA、33は中間バッファB、34は構成データ記憶
部、35は出力バッファ、36はメモリ管理部、37は
入出力制御部、38は再構成制御部、39は再構成可能
処理部、40はシーケンス制御部である。
【0035】入出力制御部37は、非同期部1からの入
力データをメモリ管理部36を介して入力バッファ31
に格納する。メモリ管理部36は、入力バッファ31、
中間バッファA,32、中間バッファB,33、構成デ
ータ記憶部34などからデータを入力して、入出力制御
部37や再構成制御部38や再構成可能処理部39にデ
ータを供給し、それぞれの出力結果を、中間バッファ
A,32、中間バッファB,33、出力バッファ35な
どに書き戻す。
【0036】また、メモリ管理部36は、大容量メモリ
30内の出力バッファ35のデータを読み出して出力処
理部6(図1参照)に出力する。再構成制御部38は、
構成データ記憶部34からハードウェアの構成データを
読み出して、再構成可能処理部39、すなわちアクセラ
レータ処理部の構成を書き換えることにより、再構成可
能処理部39の機能を変更し、様々なアクセラレータ処
理の実行可能な構成を構築する。
【0037】再構成可能処理部39は、例えば、FPG
A(Field Programmable Gate
Array)やDR−FPGA(Dynamical
lyReconfigurable FPGA)などの
ような構成データをデバイスにロードすることにより機
能をユーザの望むように変更できるハードウェアブロッ
クである。
【0038】このように再構成可能処理部39は、その
構成を書き換えることによって様々な種類の処理を実行
可能な構成を有するアクセラレータ処理部として機能す
るものである。この再構成可能処理部39の書き換えは
上述のように再構成制御部38が、構成データ記憶部3
4からハードウェアの構成データを読み出して実行す
る。再構成制御部38は、構成データ記憶部34から読
み出すハードウェアの構成データを処理対象となるデー
タの付加データとして記録されている処理IDに基づい
て決定する。処理IDは例えば図11のアクセラレータ
処理のためにフォーマットされたデータ構成中に書き込
まれている。図11のフォーマットについては後段で詳
述する。
【0039】シーケンス制御部40は、入出力制御部3
7や再構成制御部38や再構成可能処理部39からステ
ータス情報を入力して、プリントジョブやページに対応
する制御情報を入出力制御部37や再構成制御部38や
再構成可能処理部39に出力してプリンティング処理の
シーケンスの制御を行う。また、シーケンス制御部40
は、再構成可能処理部39内のアクセラレータの状態制
御を行う。
【0040】図6は本発明の印刷処理装置における出力
処理部6の内部構成の例を示すブロック図である。50
は拡大部、51はスクリーン処理部、52はバッファ書
き込み部、53はダブルバッファ、54がプリントエン
ジンインターフェイス部である。
【0041】拡大部50は、中間データ展開部5から展
開済みのビットマップデータを入力して、プリントエン
ジン7の解像度に拡大して出力する。スクリーン処理部
51は、色毎に最適なスクリーンをビットマップデータ
に施して出力する。バッファ書き込み部52は、ダブル
バッファ53内部の現在書き込み中のバンドバッファに
スクリーン処理されたデータを書き込む。ダブルバッフ
ァ53は、書き込み用のバンドバッファと読み出し用の
バンドバッファをそれぞれ1つずつ持つ。プリントエン
ジンインターフェイス部54はダブルバッファ53内の
現在読み出し用のバンドバッファからデータを読み出し
て、プリントエンジン7から入力される出力クロックに
応じて、1画素毎にデータを出力する。プリントエンジ
ン7はゼログラフィー方式のカラープリントエンジンで
ある。
【0042】次に、中間データ展開部5におけるアクセ
ラレータ処理動作について説明する。アクセラレータ処
理動作は、例えば図2における中間データ生成部処理時
間101において行われる。中間データ展開部5は、本
来同期処理部2の同期処理部処理時間102において動
作するので、中間データ生成のときには、アイドル状態
になっている。そこで、このアイドル状態の時間を利用
して、再構成可能処理部39をアクセラレータの機能に
変更して処理を行う。再構成可能処理部39は、上述し
たように構成を変更することにより様々な処理が可能な
例えばFPGA等の再構成可能デバイスであり、各種の
処理を高速に実行する各種の構成を構築することが可能
なデバイスである。
【0043】図5に示す入出力制御部37はアクセラレ
ータとして動作する再構成可能処理部39に対する入力
データを入力して、図8に示すアクセラレータ入力先頭
アドレスから順にデータを書き込んでゆく。図8に示す
入力メモリ領域105は、大容量メモリ30の内部に設
定されるメモリ空間である。アクセラレータ入力データ
先頭アドレスは、メモリ管理部36内部のレジスタに設
定されている。再構成制御部38は、アクセラレータと
して動作する再構成可能処理部39の機能を示す処理I
Dによって構成データ記憶部34内部のメモリアドレス
を計算して、処理IDに対応する構成データを読み出
し、再構成可能処理部39の機能を読み出された構成デ
ータに基づくアクセラレータ構成に書き換える。
【0044】再構成制御部38による書き換えによって
再構成可能処理部39内部に構成されたアクセラレータ
処理部は、メモリ管理部36内部のレジスタに設定され
ているアクセラレータ入力データ先頭アドレスから入力
データを読み出して、読み出されたデータのアクセラレ
ータ処理を実行し、メモリ管理部36内部のレジスタに
設定されているアクセラレータ出力データ先頭アドレス
から順に処理結果を書き戻す。
【0045】上で述べた入出力データのアドレス出力
は、アクセラレータの処理によってはランダムになる。
再構成可能処理部39内部に構成されたアクセラレータ
による処理が終わると、入出力制御部37は図9に示す
アクセラレータ入力先頭アドレスから順にアクセラレー
タの出力データを読み出して、中間データバスに出力す
る。図9に示すメモリ領域106は、大容量メモリ30
の内部に設定される出力メモリ空間である。
【0046】シーケンス制御部40は、再構成可能処理
部39内部に構成されたアクセラレータ処理部の状態に
関する5ビットの制御情報を持っている。図7にこれら
の制御ビット(Acin,Acout,Acproc,
pipe1,pipe0)を示す。
【0047】図7に示すシーケンス制御部40の有する
制御ビット中、(Acin,Acout,Acpro
c)は中間データ生成部4と再構成可能処理部39内部
に構成されたアクセラレータとの間でのデータ入出力状
態、およびアクセラレータでの処理状況を示す制御ビッ
トであり、(pipe1,pipe0)は、データのア
クセラレータに対する入出力態様をアクセラレータでの
処理内容に応じて決定するための制御ビットである。
【0048】制御ビット中の「Acin」ビットが
「0」のときには中間データ生成部4から再構成可能処
理部39内部に構成されたアクセラレータへの入力が終
了したことを示し、「1」のときには入力が行われてい
ることを示す。また、「Acout」ビットが「0」の
ときにはアクセラレータから中間データ生成部4への出
力が終了したことを示し、「1」のときには出力が行わ
れていることを示す。また、「Acproc」ビットが
「0」のときにはアクセラレータにおける処理が終了し
たことを示し、「1」のときには処理が行われているこ
とを示す。
【0049】(pipe1,pipe0)は2ビットで
処理データのアクセラレータに対する入出力態様を4つ
のモードを表わした制御ビットである。これらの制御ビ
ットはアクセラレータでの処理内容に応じて決定される
ものであり、a.データのアクセラレータに対する入力
処理、b.データのアクセラレータでの処理、及びc.
データのアクセラレータからの出力処理、これらのa〜
cの各処理を並列にすなわちパイプライン的に実行可能
か否かを決定するビットとして用いられる。従って、こ
れらのビットはアクセラレータ処理を依頼する前にアク
セラレータでの処理内容に応じて設定される。
【0050】アクセラレータでの処理内容は処理すべき
描画対象、すなわち文字、図形、画像に応じて様々であ
り、その例を図12に示す。図12では、それぞれの処
理内容に応じて入力パイプライン処理が可能なものは
○、不可能なものは×、さらに出力パイプラインが可能
なものは○、不可能なものは×を表示してている。
【0051】入力パイプライン処理が可能なものは、
a.データのアクセラレータに対する入力処理と、b.
データのアクセラレータでの処理との並列実行、すなわ
ち入力パイプライン処理が可能であることを意味し、出
力パイプライン処理が可能なものは、b.データのアク
セラレータでの処理と、c.データのアクセラレータか
らの出力処理との並列実行、すなわち出力パイプライン
処理が可能であることを意味する。
【0052】入力パイプラインが○で、さらに出力パイ
プラインが○のものは、a.データのアクセラレータに
対する入力処理、b.データのアクセラレータでの処
理、及びc.データのアクセラレータからの出力処理、
これらのa〜cの各処理をパイプライン処理として実行
可能な処理であることを示している。
【0053】以下、図7に示す(pipe1,pipe
0)によって示される4つの制御ビット状態毎に実行さ
れる処理モードについて各々説明する。
【0054】i)(pipe1,pipe0)=(0,
0)のとき。 非パイプラインモード。アクセラレータへのデータ入力
開始時に「acin」ビットが「1」になり、入力が完
全に終わって「acin」ビットが「0」になると、ア
クセラレータ処理が開始される。このとき「acpro
c」ビットが「1」になる。処理が終わって「acpr
oc」ビットが「0」になると、アクセラレータ処理の
結果の出力が始まり、「acout」ビットが「1」に
なる。出力が終わると「acout」ビットは「0」に
なり、アクセラレータに関する処理すべてが終わる。
【0055】ii)(pipe1,pipe0)=
(0,1)のとき。 入力パイプラインモード。アクセラレータへの入力開始
時に「acin」ビットが「1」になり、入力が始まる
と同時にアクセラレータ処理が開始される。このとき
「acproc」ビットが「1」になる。
【0056】ただし、入力データが読み込まれない内に
入力データ領域にアクセスしないために、図8の入力メ
モリ領域105に示すように、再構成可能処理部39に
より出力される入力データ読み出しアドレス(IRA)
が入出力制御部37により出力される入力データ書き込
みアドレス(IWA)と一致しそうな場合にはその直前
に再構成可能処理部39によるアクセラレータ処理を待
ち状態にしてウェイトさせる。この条件がなくなれば、
再び再構成可能処理部39によるアクセラレータ処理を
再開する。このようにして、入力データの転送とアクセ
ラレータ処理をデータ単位でパイプライン化し、入力が
終われば「acin」ビットを「0」にする。また、ア
クセラレータ処理が終われば、「acproc」ビット
を「0」にする。処理が終わって「acproc」ビッ
トが「0」になると、アクセラレータ処理の結果の出力
が始まり、「acout」ビットが「1」になる。出力
が終わると「acout」ビットは「0」になり、アク
セラレータに関する処理すべてが終わる。
【0057】iii)(pipe1,pipe0)=
(1,0)のとき。 出力パイプラインモード。アクセラレータへの入力開始
時に「acin」ビットが「1」になり、入力が完全に
終わって「acin」ビットが「0」になると、アクセ
ラレータ処理が開始される。このとき「acproc」
ビットが「1」になる。それと同時に出力が開始され、
「acout」ビットが「1」になる。
【0058】ただし、出力データが書き込まれない内に
出力データ領域にアクセスしないために、図9の出力メ
モリ領域106に示すように、入出力制御部37により
出力される出力データの読み出しアドレス(ORA)が
再構成可能処理部39により出力される出力データの書
き込みアドレス(OWA)と一致しそうな場合にはその
直前に入出力制御部37による出力を待ち状態にしてウ
ェイトさせる。この条件がなくなれば、再び入出力制御
部37による出力を再開する。このようにして、アクセ
ラレータ処理と結果の出力をデータ単位でパイプライン
化し、処理が終われば「acproc」ビットを「0」
にする。また、出力がおわれば「acout」ビットを
「0」にする。そして、アクセラレータに関する処理す
べてが終わる。
【0059】iv)(pipe1,pipe0)=
(1,1)のとき。 入出力パイプラインモード。上で説明した、入力パイプ
ラインモードにおける入力データ転送とアクセラレータ
処理、及び出力パイプラインモードにおけるアクセラレ
ータ処理と出力データ転送の2つのパイプライン化が同
時に図られる。ただし、入力データ転送が終わって「a
cin」ビットが「0」になってから出力が開始され
「acout」ビットが「1」になる。
【0060】図8と図9で説明した入力データと出力デ
ータのアクセスに関して制約を設けるための機構はこの
モードでも行われる。すなわち、大容量メモリ30のメ
モリ管理を行なうメモリ管理部36は、シーケンス制御
部の制御ビットに応じて、入出力制御部37のメモリへ
のデータアクセス領域およびタイミングを制御すること
によって、パイプライン処理の適正な処理を保証する。
【0061】図10に上で説明したシーケンス制御部4
0によるアクセラレータ処理に関する状態遷移を示す。
図10の(i)非パイプラインモードは、(pipe
1,pipe0)=(0,0)のときに対応する状態遷
移図である。データのアクセラレータに対する入力処
理、アクセラレータにおける処理、アクセラレータから
のデータ出力処理がそれぞれ独立して処理され、入力処
理の終了後、アクセラレータでの処理が開始され、その
処理が終了後、データ出力が開始される。
【0062】(ii)入力パイプラインモードは、(p
ipe1,pipe0)=(0,1)のときに対応する
状態遷移図である。データのアクセラレータに対する入
力処理、アクセラレータにおける処理が並列、すなわち
パイプライン処理として実行される。アクセラレータで
の処理が終了後、データ出力が開始される。
【0063】(iii)出力パイプラインモードは、
(pipe1,pipe0)=(1,0)のときに対応
する状態遷移図である。データのアクセラレータに対す
る入力処理が終了後、アクセラレータにおける処理と、
処理データのアクセラレータからの出力処理が並列、す
なわちパイプライン処理として実行される。
【0064】(iv)入出力パイプラインモードは、
(pipe1,pipe0)=(1,1)のときに対応
する状態遷移図である。データのアクセラレータに対す
る入力処理、アクセラレータにおける処理、処理データ
のアクセラレータからの出力処理がすべてパイプライン
処理として実行される。
【0065】図11にアクセラレータ処理のために、中
間データ生成部4から中間データ展開部5に送られるア
クセラレータ処理のためのフォーマットを示す。図11
に示す「Acc」のフィールドはこの処理依頼がアクセ
ラレータの命令であることを表わし、この場合Acc=
0001である。「Opcode」フィールドはアクセ
ラレータ処理の処理IDを表わす。「Unit」は、処
理を依頼した処理ユニットを表わし、0のとき文字生成
部13、1のとき図形生成部14、2のとき画像生成部
15を表わす。その後に、入力ワード長、出力ワード
長、入力される実データが続く。
【0066】図11の中間データフォーマット中の「O
pcode」フィールドに記入されたアクセラレータ処
理の処理IDに基づいてアクセラレータに対するデータ
入力、アクセラレータでの処理、アクセラレータからの
データ出力、これら各処理のパイプライン処理としての
実行可能性が決定され、前述したシーケンス制御部40
の有する制御ビットの設定が行なわれる。入出力制御部
37は設定された制御ビットに従ってデータのメモリを
介した入出力制御を行なう。
【0067】以上、説明したようなアクセラレータ処理
の入出力データ転送と処理のパイプライン化の4つのモ
ードを設けた理由は、アクセラレータで実行される処理
内容に応じてパイプライン化が可能なものと可能でない
ものとがあるためである。上述したii)、iii)、
iv)のモードでの処理が可能な例として、例えば、J
PEG圧縮伸長、色変換処理かある。iii)のモード
が可能な例として、解像度変換処理、90度回転処理が
ある。パイプライン化が難しく、i)のモードで処理す
る例として、アフィン変換がある。これらの処理内容と
パイプライン処理化の実行可能性をまとめたのが図12
である。アクセラレータで実行する処理内容に応じてこ
の図12に対応したビットがアクセラレータでの処理の
開始前に図7の制御ビット中の(pipe1,pipe
0)に設定され、その後この制御ビットに応じて処理デ
ータが再構成可能制御部39に構成されたアクセラレー
タに入力され、制御ビットに従って、データ入力、デー
タ処理、データ出力のパイプライン処理が実行される。
【0068】なお、上述の実施例ではアクセラレータ部
での処理を中間データ生成部4からの処理、すなわち、
中間データ生成部4からアクセラレータにデータを出力
し、アクセラレータでの処理後、処理データを中間デー
タ生成部4に出力するという形態のものを中心として説
明したが、図1に示す中間データ展開部5における中間
データ展開処理をアクセラレータにおいて実行する際に
も上述の制御ビットを使用したパイプライン処理制御を
適用することが可能である。
【0069】以上、本発明の印刷処理装置の1実施例を
説明したが、図1の中間データ生成部4と中間データ展
開部5との間のインターフェイスフォーマットすなわち
中間データフォーマットは、非常に抽象レベルの高いも
のから抽象レベルの低いものまで幅広く決定することが
可能である。抽象レベルの高いものの例としては、入力
される圧縮画像そのものである。抽象レベルの低いもの
の例としては、文字・図形・画像をすべて描画したビッ
トマップデータである。また、描画済みのビットマップ
データを何らかのアルゴリズムにより圧縮した圧縮デー
タである。後ろの中間データフォーマットの抽象度が最
も低い場合には、中間データ生成部4における処理はあ
らゆるプリンティング処理を含み、これ伴って中間デー
タ生成部が、中間データ展開部5に依頼するアクセラレ
ータ処理もすべてのプリンティング処理を含む。
【0070】以上、特定の実施例を参照しながら、本発
明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成
し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で
本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべ
きではない。本発明の要旨を判断するためには、冒頭に
記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0071】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明の印刷処
理装置および印刷処理方法によれば、FPGAなどの再
構成可能なデバイスを利用してドキュメントのプリンテ
ィング処理を高速化する際に、再構成可能なデバイスを
利用したアクセラレータ処理の種類に応じてアクセラレ
ータの入力データ転送とアクセラレータ処理あるいは、
アクセラレータ処理とアクセラレータ処理結果の出力デ
ータ転送を同時並行的に行うパイプライン処理として実
行することが可能となり、アクセラレータ処理全体が高
速化されるというメリットがある。
【0072】また、本発明の印刷処理装置および印刷処
理方法によれば、再構成可能なデバイスを利用したアク
セラレータ処理の処理内容に応じてデータ転送制御ビッ
トを対応づけ、対応づけられた制御ビットに基づいてア
クセラレータ処理とデータ入出力処理とのパイプライン
処理制御を行なうように構成したので、処理内容に応じ
て最適な処理高速化を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の印刷処理装置の構成を示すブロック
図である。
【図2】 印刷処理装置における非同期処理部と同期処
理部各々の処理時間の内訳を説明する図である。
【図3】 本発明の印刷処理装置における中間データ生
成処理部のブロック図である。
【図4】 本発明の印刷処理装置における中間データの
フォーマットを示す図である。
【図5】 本発明の印刷処理装置における中間データ展
開部の構成を示すブロック図である。
【図6】 本発明の印刷処理装置における出力処理部の
構成を示すブロック図である。
【図7】 本発明の印刷処理装置におけるアクセラレー
タの状態に関する5ビットの制御情報示す図である。
【図8】 本発明の印刷処理装置における入力データメ
モリ領域を示す図である。
【図9】 本発明の印刷処理装置における出力データメ
モリ領域を示す図である。
【図10】 本発明の印刷処理装置におけるシーケンス
制御部によるアクセラレータ処理に関する状態遷移を示
す図である。
【図11】 中間データ生成部から中間データ展開部に
送られるアクセラレータ処理のためのフォーマットを示
す図である。
【図12】 本発明の印刷処理装置におけるアクセラレ
ータ処理内容と入力および出力パイプラインの処理可能
性の対応を示す図である。
【符号の説明】
1 非同期処理部 2 同期処理部 3 スプール部 4 中間データ生成部 5 中間データ展開部 6 出力処理部 7 プリントエンジン 8 中間データ転送バス 10 字句解析部 11 トークン解釈部 12 命令実行部 13 文字生成部 14 図形生成部 15 画像生成部 16,17 バンド分解部 18 中間データ記憶及び出力部 19 入出力バッファ 20 アクセラレータバス 30 大容量メモリ 31 入力バッファ 32,33 中間バッファ 34 構成データ記憶部 35 出力バッファ 36 メモリ管理部 37 入出力制御部 38 再構成制御部 39 再構成可能処理部 40 シーケンス制御部 50 拡大部 51 スクリーン処理部 52 バッファ書き込み部 53 ダブルバッファ 54 プリントエンジンインターフェイス部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ページ記述言語で記述されるプリントジョ
    ブを受け付けてスプールするスプール部と、 前記スプール部からプリントジョブを入力し、プリント
    するページ毎に前記ページ記述言語による記述を解釈
    し、描画する文字や図形や画像を表わす中間データを生
    成する中間データ生成部と、 前記中間データ生成部において生成された中間データの
    展開処理を実行する中間データ展開部と、 前記中間データ展開部の出力をフォーマットして出力す
    る出力処理部と、 前記出力処理部からの出力をプリントするプリントエン
    ジンからなる印刷処理装置において、 構成に応じた複数の処理が可能な再構成可能デバイスで
    構成され、前記中間データ生成部または前記中間データ
    展開部の少なくともいずれか一方の処理の一部を実行す
    るアクセラレータ処理部と、 前記アクセラレータ処理部における処理内容に応じて前
    記中間データ生成部または前記中間データ展開部と前記
    アクセラレータ処理部との間のデータ転送態様モードを
    設定するシーケンス制御部と、 前記シーケンス制御部において設定されたデータ転送態
    様モードに応じて、前記中間データ生成部または前記中
    間データ展開部と前記アクセラレータ処理部との間のデ
    ータ転送を制御する入出力制御部とを有することを特徴
    とする印刷処理装置。
  2. 【請求項2】前記シーケンス制御部は、前記アクセラレ
    ータ処理部におけるデータ転送に関する制御情報を有
    し、 前記制御情報は、前記アクセラレータ処理部における処
    理内容に応じて決定される前記中間データ生成部または
    前記中間データ展開部と前記アクセラレータ処理部間の
    データ転送態様を決定する制御ビットと、 前記中間データ生成部または前記中間データ展開部と前
    記アクセラレータ処理部間のデータ転送状態情報を示す
    制御ビットとを含み、 前記入出力制御部は前記シーケンス制御部の有する前記
    制御情報に基づいて前記中間データ生成部または前記中
    間データ展開部と前記アクセラレータ処理部との間のデ
    ータ転送を制御することを特徴とする請求項1に記載の
    印刷処理装置。
  3. 【請求項3】前記シーケンス制御部において設定される
    データ転送態様モードは、 前記中間データ生成部または前記中間データ展開部から
    前記アクセラレータへのデータ入力処理と、前記アクセ
    ラレータでの入力データに対する処理とを並列実行する
    入力パイプラインモードと、 前記アクセラレータでの入力データに対する処理と、前
    記アクセラレータの処理データの前記中間データ生成部
    または前記中間データ展開部へのデータ出力処理とを並
    列実行する出力パイプラインモードと、 前記中間データ生成部または前記中間データ展開部から
    前記アクセラレータへのデータ入力処理と、前記アクセ
    ラレータでの入力データに対する処理と、前記アクセラ
    レータの処理データの前記中間データ生成部または前記
    中間データ展開部へのデータ出力処理のすべてを並列実
    行する入出力パイプラインモードと、 前記中間データ生成部または前記中間データ展開部から
    前記アクセラレータへのデータ入力処理と、前記アクセ
    ラレータでの入力データに対する処理と、前記アクセラ
    レータの処理データの前記中間データ生成部または前記
    中間データ展開部へのデータ出力処理のすべてを非並列
    に実行する非パイプラインモードとを含むことを特徴と
    する請求項1または2に記載の印刷処理装置。
  4. 【請求項4】前記印刷処理装置は、さらに前記中間デー
    タ生成部または前記中間データ展開部と前記アクセラレ
    ータ処理部との間においてデータを格納するメモリと、 前記メモリの管理を行なうメモリ管理部とを有し、 前記メモリ管理部は前記制御モードに応じて、データの
    入出力タイミングおよび領域を制御して前記制御モード
    によるデータ転送を保証する構成を有することを特徴と
    する請求項1に記載の印刷処理装置。
  5. 【請求項5】前記中間データ生成部または前記中間デー
    タ展開部は、前記アクセラレータ処理部での処理対象デ
    ータに対して前記アクセラレータ処理部での処理内容を
    示す処理識別子を付加する構成を有し、 前記シーケンス制御部は、前記処理識別子に基づいて前
    記中間データ生成部または前記中間データ展開部と前記
    アクセラレータ処理部との間のデータ転送態様モードを
    設定する構成を有することを特徴とする請求項1に記載
    の印刷処理装置。
  6. 【請求項6】前記中間データ展開部は、処理内容に応じ
    たアクセラレータ処理部の複数の構成に対応する複数の
    構成コードを記憶した構成データ記憶部を有し、前記処
    理識別子に対応する前記アクセラレータ処理部の構成を
    示す構成コードを前記構成コード記憶部から選択して、
    該構成コードに基づいてアクセラレータ処理部の構成を
    再構成するものであることを特徴とする請求項5に記載
    の印刷処理装置。
  7. 【請求項7】入力プリントジョブに基づいて、プリント
    するページ毎にページ記述言語による記述を解釈し、描
    画する文字や図形や画像を表わす中間データを生成する
    中間データ生成部と、前記中間データの展開処理を実行
    する中間データ展開部と、前記中間データ生成部または
    中間データ展開部の少なくともいずれか一方の処理の一
    部を実行するアクセラレータ処理部とを有する印刷処理
    装置における印刷処理方法において、 前記アクセラレータ処理部での処理内容に応じて、前記
    中間データ生成部または前記中間データ展開部と前記ア
    クセラレータ処理部との間のデータ転送態様モードを設
    定するシーケンス設定ステップを有し、 前記シーケンス設定ステップにおいて設定されたデータ
    転送態様モードに応じて、前記中間データ生成部または
    前記中間データ展開部と前記アクセラレータ処理部との
    間のデータ転送を制御して印刷処理を実行することを特
    徴とする印刷処理方法。
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