JP2000253942A - 2段折れ式リクライニング装置 - Google Patents

2段折れ式リクライニング装置

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JP2000253942A
JP2000253942A JP11062162A JP6216299A JP2000253942A JP 2000253942 A JP2000253942 A JP 2000253942A JP 11062162 A JP11062162 A JP 11062162A JP 6216299 A JP6216299 A JP 6216299A JP 2000253942 A JP2000253942 A JP 2000253942A
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Hideki Uramichi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】2段折れ式リクライニング装置における第1段
のリクライニング動作時であるシートのウォークイン状
態での第2段のリクライニング動作、第2段のリクライ
ニング動作であるシートのフォールディング状態での第
1段のリクライニング動作を防止する。 【解決手段】誤操作防止機構は、リクライニング構造体
の中間アーム12のロアアーム11との連結点を中心と
する回動動作時アッパアーム13の中間アーム12との
連結点を中心とする回動動作を規制する規制機能、アッ
パアーム13の中間アーム12との連結点を中心とする
回動動作時中間アーム12のロアアーム11との連結点
を中心とする回動動作を規制する規制機能を備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誤操作防止機構を
備えた2段折れ式リクライニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用シートを構成するシートクッショ
ンとシートバックを連結する連結装置として、2段折れ
式リクライニング装置がある。当該形式のリクライニン
グ装置は、シートクッション側に固定されるロアアーム
と、シートバック側に固定されるアッパアームと、これ
ら両アームに回動可能に組付けられてこれら両アームを
互いに連結する中間アームと、同中間アームと前記ロア
アーム間に設けられてこれら両アームを解除可能に結合
する第1の結合手段および同第1の結合手段によるこれ
ら両アームの結合を解除する第1の結合解除手段と、前
記中間アームと前記アッパアーム間に設けられてこれら
両アームを解除可能に結合する第2の結合手段および同
第2の結合手段によるこれら両アームの結合を解除する
第2の結合解除手段を備えている。
【0003】当該形式のリクライニング装置において
は、第1の結合解除手段の操作により、第1の結合手段
による中間アームのロアアームとの結合を解除して中間
アームのロアアームとの連結点を中心とする回動動作を
可能とし、中間アームをアッパアームと一体に回動させ
ることができる第1段のリクライニング動作と、第2の
結合解除手段の操作により、第2に結合手段による中間
アームのアッパアームとの結合を解除してロアアームの
中間アームとの連結点を中心とする回動動作を可能と
し、アッパアームを回動させることができる第2段のリ
クライニング動作とを行うことができる。
【0004】当該形式のリクライニング装置の第1段の
リクライニング動作は、シートトラックのロック機構に
よるロックを解除する操作が連動していて、第1段のリ
クライニング動作によりシートトラックのロック機構の
ロックを解除して、シートバックを所定量前傾させた状
態でシートを前方へスライドさせて、後方のシートにお
ける乗降を容易にするウォークイン状態にすることがで
きるとともに、シートバックを後方へ最大限倒してフル
フラット状態にすることができる。
【0005】一方、当該形式のリクライニング装置の第
2段のリクライニング動作により、アッパアームに固定
されているシートバックをシートクッション上に倒伏さ
せてシートをフォールディング状態にして、荷室スペー
スの拡大を図ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、当該形式の
リクライニング装置においては、シートをウォークイン
状態にした状態で第2段のリクライニング動作をさせる
と、シートバックが前席のシートバックに緩衝して、シ
ートをフォールディング状態にし得ないとともに両シー
トのシートバックを損傷するおそれがある。また、シー
トをフォールディング状態にした状態で第1段のリクラ
イニング動作をさせると、シートトラックのロック機構
によるロックが解除されて、フォールディング状態にあ
るシートがそのままの状態で前後方向へスライド可能と
なり、車両の走行中にシートが移動するおそれがある。
【0007】従って、本発明の目的は、当該形式のリク
ライニング装置において、第1段のリクライニング動作
を行ってシートをウォークイン状態にした状態では、第
2段のリクライニング動作ができないようにするととも
に、第2段のリクライニング動作を行ってシートをフォ
ールディング状態にした状態では、第1段のリクライニ
ング動作ができないようにすることにより、上記した両
問題を解決することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、誤操作防止機
構を備えた2段折れ式リクライニング装置に関するもの
で、シートクッション側に固定されるロアアームと、シ
ートバック側に固定されるアッパアームと、これら両ア
ームに回動可能に組付けられてこれら両アームを互いに
連結する中間アームと、同中間アームと前記ロアアーム
間に設けられてこれら両アームを解除可能に結合する第
1の結合手段および同第1の結合手段によるこれら両ア
ームの結合を解除する第1の結合解除手段と、前記中間
アームと前記アッパアーム間に設けられてこれら両アー
ムを解除可能に結合する第2の結合手段および同第2の
結合手段によるこれら両アームの結合を解除する第2の
結合解除手段を備えてなる形式の2段折れ式リクライニ
ング装置を適用対象とするものである。
【0009】しかして、本発明に係るリクライニング装
置が有する誤操作防止機構は、前記中間アームの前記ロ
アアームに対する連結点を中心とする回動動作時前記ア
ッパアームの前記中間アームに対する連結点を中心とす
る回動動作を規制する規制機能と、前記アッパアームの
前記中間アームに対する連結点を中心とする回動動作時
前記中間アームの前記ロアアームに対する連結点を中心
とする回動動作を規制する規制機能を備えていることを
特徴とするものである。
【0010】当該誤操作防止機構においては、前記中間
アーム側に設けられて前記第1の結合手段と前記第1の
結合解除手段とに連係する誤操作防止部材を備え、同誤
操作防止部材を、前記中間アームの前記ロアアームに対
する連結点を中心とする回動動作時前記アッパアームに
係合して同アッパアームの回動を規制し、かつ、前記中
間アームの前記アッパアームに対する連結点を中心とす
る回動動作時同アッパアームに係合して前記第1の結合
解除手段の解除操作を規制するように構成することがで
きる。
【0011】また、本発明に係る誤操作防止機構を備え
たリクライニング装置においては、前記第1の結合手段
を、前記中間アームに摺動可能に組付けられて前記ロア
アームに設けた歯部に噛合可能なポールと、前記中間ア
ームに回動可能に組付けられて前記ポールを押圧して前
記歯部に噛合させるカムを備える構成とするとともに、
前記第1の結合解除手段をリリースハンドルを備えた構
成として、前記誤操作防止部材を前記カムと前記リリー
スハンドルとに、同リリースハンドルの回動操作を前記
カムに伝達して同カムを回動すべく連係する構成とする
ことができる。
【0012】
【発明の作用・効果】本発明に係るリクライニング装置
によれば、誤操作防止機構により、中間アームをアッパ
アームと一体に回動させる第1段のリクライニング動作
を行ってシートをウォークイン状態にした状態では第2
段のリクライニング動作が規制され、また、アッパアー
ムのみを回動させる第2段のリクライニング動作を行っ
てシートをフォールディング状態にした状態では第1段
のリクライニング動作が規制される。
【0013】このため、当該リクライニング装置におい
ては、シートをウォークイン状態にした状態では、誤操
作により第2段のリクライニング動作を行おうとして
も、第2段のリクライニング動作を行うことはできず、
誤操作によるシートフォールディング状態を行うことが
できないとともに、両シートのシートバックを損傷する
おそれがない。また、シートをフォールディング状態に
した状態では、誤操作により第1段のリクライニング動
作を行おうとしても、シートトラックのロック機構によ
るロックが解除されることがなくて第1段のリクライニ
ング動作を行うことができず、フォールディング状態に
あるシートの車両の走行中での移動を防止することがで
きる。
【0014】このような規制機能を有する当該誤操作防
止機構については、中間アーム側に設けられて第1の結
合手段と第1の結合解除手段とに連係する誤操作防止部
材を備えた構造として、同誤操作防止部材を、中間アー
ムのロアアームに対する連結点を中心とする回動動作
時、アッパアームに係合して同アッパアームの回動を規
制し、かつ、中間アームのアッパアームに対する連結点
を中心とする回動動作時同アッパアームに係合して第1
の結合解除手段の解除操作を規制する構造とすることに
より、容易に構成することができる。
【0015】また、このような規制機能を有する当該誤
操作防止機構については、第1の結合手段を、中間アー
ムに摺動可能に組付けられてロアアームに設けた歯部に
噛合可能なポールと、中間アームに回動可能に組付けら
れてポールを押圧して歯部に噛合させるカムを備える構
造とするとともに、第1の結合解除手段をリリースハン
ドルを備えた構造として、誤操作防止部材をカムとリリ
ースハンドルとに、同リリースハンドルの回動操作をカ
ムに伝達して同カムを回動すべく連係する構造とするこ
とにより、容易に構成とすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明すると、図1〜図4には、誤操作防止機構を備えた本
発明の一例に係る2段折れ式リクライニング装置が示さ
れ、かつ、図5には、当該リクライニング装置の分解さ
れた状態が示されている。
【0017】当該リクライニング装置は、ロアアーム1
1、中間アーム12、アッパアーム13、左右一対の下
側の連結プレート14、および左右一対の上側の連結プ
レート15をリクライニング構造体とするもので、この
リクライニング構造体に第1結合機構20a、第1結合
解除機構20b、第2結合機構30a、および第2結合
解除機構30bが組付けられている。なお、第1結合機
構20aおよび第1結合解除機構20bは本発明におけ
る第1の結合手段および第1の結合解除手段に該当し、
かつ、第2結合機構30aおよび第2結合解除機構30
bは本発明における第2の結合手段および第2の結合解
除手段に該当する。
【0018】下側の両連結プレート14は、中間アーム
12を左右から挟持した状態で第1ブラケット16aと
ともに、リベット17aにて中間アーム12に固定され
ていて、ロアプレート11に対しては、その左右から挟
持した状態でヒンジピン17bを介して回動可能に組付
けられている。これにより、両連結プレート14は、中
間アーム12をロアアーム11に対してヒンジピン17
bを回動中心として回動可能に連結している。この状態
では、中間アーム12の凹所に、第1結合機構20aを
構成するポール21およびカム22が収容されている。
【0019】上側の両連結プレート15は、アッパアー
ム13を左右から挟持した状態で第2ブラケット16b
とともに、リベット17cにてアッパアーム13に固定
されていて、中間アーム12に対しては、その左右から
挟持した状態でヒンジピン17dを介して回動可能に組
付けられている。これにより、両連結プレート15は、
アッパアーム13を中間アーム12に対してヒンジピン
17dを回動中心として回動可能に連結している。この
状態では、アッパアーム13の凹所に、第2結合機構3
0aを構成するポール31およびカム32が収容されて
いる。
【0020】このように構成されているリクライニング
構造体においては、ヒンジピン17bに、第3ブラケッ
ト16cが回転可能に嵌合して組付けられいているとと
もに、スパイラルスプリング18aの一端が掛止されて
いる。また、ロアアーム11の側面には第4ブラケット
16dが固定されており、第4ブラケット16dにはト
ラックケーブル18bが支持されている。トラックケー
ブル18bのインナワイヤの先端は第3ブラケット16
cに連結されている。
【0021】なお、リクライニング構造体を構成するロ
アアーム11は車両用シートのシートクッションC1側
に取付けられ、かつ、アッパアーム13はシートバック
C2側に取付けられる。また、トラックケーブル18b
は図示しないシートトラックのロック機構のロック解除
レバーに連結されて、トラックケーブル18bが伸張操
作されるとロック解除レバーが回動操作されて、シート
トラックを構成するアッパレールのロアレールに対する
ロックが解除される。
【0022】第1結合機構20aは、ポール21、カム
22、およびラチェット23にて構成されている。ラチ
ェット23は、ロアアーム11の後端上部に設けた円弧
状の歯部からなるもので、中間アーム12におけるラチ
ェット23と対向する部位に設けた凹所に、ポール21
およびカム22が配置されている。ポール21はリリー
スピン21aを備え、リリースピン21aを両連結プレ
ート14の長孔14aに挿入した状態で凹所内で摺動可
能に組付けられて、ラチェット23に対して進退可能に
位置している。カム22は凹所内に位置した状態で、連
結プレート14を貫通するリリースヒンジピン24aを
介して、後述するリリースブラケット24に固定されて
いて、テンションスプリング26に付勢されてポール2
2を背部から押圧している。
【0023】これにより、第1結合機構20aにおいて
は、図6に示すように、ポール21がラチェット23に
噛合して中間アーム12をロアアーム11に結合し、第
1結合解除機構20bの解除操作により、カム22が回
転してポール21に対する押圧が解除されてポール21
が引上げられると、ポール21がラチェット23から離
脱して中間アーム12のロアアーム11に対する結合が
解除される。
【0024】第1結合解除機構20bは、リリースブラ
ケット24、リリースハンドル25、およびテンション
スプリング26からなるもので、リリースブラケット2
4はリリースヒンジピン24aを介してカム22に一体
的に連結されている。リリースハンドル25はリリース
ピン25aを備え、ハンドルピン25bを介して第1ブ
ラケット16aに回動可能に組付けられていて、リリー
スピン25aをリリースブラケット24の円弧状長孔2
4bに挿通させている。テンションスプリング26は、
リリースブラケット24と第1ブラケット16aに掛止
されていて、リリースブラケット24を図1〜図3の図
示時計方向へ付勢している。
【0025】第1結合解除機構20bにおいては、リリ
ースハンドル25の非操作時には図1に示す状態にあっ
て、図6に示すように、第1結合機構20aのカム22
をポール21の背部に押付けているとともに、ポール2
1を下動させてラチェット23に噛合させて、中間アー
ム12をロアアーム11に結合状態としている。
【0026】第2結合機構30aは、ポール31、カム
32、およびラチェット33にて構成されている。ラチ
ェット33は、中間アーム12の上端部に設けた円弧状
の歯部からなるもので、アッパアーム13におけるラチ
ェット33と対向する部位に設けた凹所に、ポール31
およびカム32が配置されている。ポール31はリリー
スピン31aを備え、リリースピン31aを両連結プレ
ート15の長孔15aに挿入した状態で凹所内で摺動可
能に組付けられて、ラチェット33に対して進退可能に
位置している。カム32は凹所内に位置した状態で、連
結プレート15を貫通するリリースハンドルピン34a
を介して、後述するリリースハンドル34に固定されて
いて、テンションスプリング35に付勢されてポール3
1を背部から押圧している。
【0027】これにより、第2結合機構30aにおいて
は、図6に示すように、ポール31がラチェット33に
噛合してアッパアーム13を中間アーム12に結合し、
第2結合解除機構30bの解除操作により、カム32が
回転してポール31に対する押圧が解除されてポール3
1が引上げられると、ポール31がラチェット33から
離脱してアッパアーム13の中間アーム12に対する結
合が解除される。
【0028】第2結合解除機構30bは、リリースハン
ドル34およびテンションスプリング35からなるもの
で、リリースハンドル34はリリースハンドルピン34
aを介してカム32に一体的に連結されている。このリ
リースハンドル34には、円弧状の長孔34bが形成さ
れていて、ポール31のリリースピン31aが長孔34
bに挿通されている。テンションスプリング35は、リ
リースハンドル34とと第2ブラケット16bに掛止さ
れていて、リリースハンドル34を図1〜図3の図示時
計方向へ付勢している。
【0029】第2結合解除機構30bにおいては、リリ
ースハンドル34の非操作時には図1に示す状態にあっ
て、図6に示すように、第2結合機構30aのカム32
をポール31の背部に押付けているとともに、ポール3
1を下動させてラチェット33に噛合させて、アッパア
ーム13を中間アーム12に結合状態としている。
【0030】しかして、第1結合解除機構20bを構成
するリリースブラケット24は係合突起部24cが形成
されており、また、上側の連結プレート15にはその下
端側縁部15bに係合凹所15cが形成されている。当
該リクライニング装置においては、リリースブラケット
24および連結プレート15が誤操作防止部材に該当す
るもので、これら両部材が誤操作防止機構を構成する。
【0031】当該誤操作防止機構においては、第1結合
機構20aによる結合状態を解除してヒンジピン17b
を中心とする第1段のリクライニング動作時に、図2に
示すように、リリースブラケット24の係合突起部24
cが回動する連結プレート15の係合凹所15cに係合
してそれ以上の回動を規制する。また、第2結合機構3
0aによる結合状態を解除してヒンジピン17dを中心
とする第2段のリクライニング動作時には、回動する連
結プレート15の下端側縁部15bがリリースブラケッ
ト24の係合突起部24cに当接して、リリースブラケ
ット24の回動を規制する。
【0032】このように構成したリクライニング装置に
おいては、第1結合機構20aおよび第2結合機構30
aは、第1結合解除機構20bおよび第2結合解除機構
30bの非操作時には図6に示す状態にあって、第1結
合機構20aは中間アーム12をロアアーム11に結合
させ、かつ、第2結合機構30aはアッパアーム13は
中間アーム12に結合させていて、図1に示す状態を構
成している。この状態では、シートは使用可能な状態に
ある。
【0033】この使用可能な状態にあるシートをウォー
クイン状態にするには、第1結合解除機構20bを構成
するリリースハンドル25を回動操作する。これによ
り、リリースハンドル25はリリースピン25aを介し
てリリースブラケット24を回動し、カム22を回動し
てポール21に対する押圧を解除するとともに、リリー
スヒンジピン24aを介してポール21を引上げてラチ
ェット23から離間させる。
【0034】これにより、第1結合機構20aによる中
間アーム12のロアアーム11に対する結合状態が解除
されてシートバックC2は前方へ回動可能となり、シー
トバックC2を前方へ回動させることにより、トラック
ケーブル18bが伸張されてシートトラックのアッパレ
ールのロアレールに対するロック状態を解除して、シー
トバックC2を図2に示すように前方へ傾動させた状態
(第1段のリクライニング動作)で、シートを前方へス
ライドさせてウォークイン状態とすることができる。ま
た、中間アーム12のロアアーム11に対する結合状態
が解除された状態では、シートバックC2を後方へ最大
限回動させることにより、シートをフルフラット状態と
することができる。
【0035】また、シートをフォールディング状態にす
るには、第2結合解除機構30bを構成するリリースハ
ンドル34を回動操作する。これにより、リリースハン
ドル34はリリースハンドルピン34aを介してカム3
2を回動してポール31に対する押圧を解除するととも
に、リリースピン31aを介してポール31を引上げて
ラチェット33から離間させる。これにより、第2結合
機構30aによるアッパアーム13の中間アーム12に
対する結合状態が解除されて、シートバックC2はヒン
ジピン17dを中心に前方へ回動可能となり、シートバ
ックC2を図3に示すように前方へ回動させてシートク
ッションC1上に折畳むこと(第2段のリクライニング
動作)により、シートをフォールディング状態にするこ
とができる。
【0036】しかして、当該リクライニング装置におい
ては、連結プレート15およびリリースブラケット24
からなる誤操作防止機構を備えており、中間アーム12
をアッパアーム13と一体に回動させる第1段のリクラ
イニング動作を行ってシートをウォークイン状態にした
状態では、図2に示すように、リリースブラケット24
の係合突起部24cが連結プレート15の係合凹所15
cに係合し、シートバックC2のそれ以上の前方への傾
動を規制する。この規制状態では、第2結合解除機構3
0bを操作して第1結合機構20aによるアッパアーム
13の中間アーム12に対する結合状態を解除してもア
ッパアーム13は回動不能であって、第2結合解除機構
30bを誤操作してもシートをフォールディング状態に
することはできない。
【0037】また、当該リクライニング装置において
は、アッパアーム13のみを回動させる第2段のリクラ
イニング動作を行ってシートをフォールディング状態に
した状態では、図3に示すように、連結プレート15の
下端側縁部15bがリリースブラケット24の係合突起
部24cに当接し、リリースブラケット24の図示時計
方向への回動を規制する。この規制状態では、第1結合
解除機構20bを操作することはできず、シートをフォ
ールディング状態にした状態では、第1結合解除機構2
0bの誤操作は不可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例に係るリクライニング装置におけ
るシートが通常状態にある場合の側面図である。
【図2】同リクライニング装置におけるシートがウォー
クイン状態にある場合の側面図である。
【図3】同リクライニング装置におけるシートがフォー
ルディング状態にある場合の側面図である。
【図4】同リクライニング装置における図1の矢印4−
4線方向の断面図である。
【図5】同リクライニング装置の分解斜視図である。
【図6】同リクライニング装置における第1,第2結合
機構による結合状態を示す側面図である。
【符号の説明】
11…ロアアーム、12…中間アーム、13…アッパア
ーム、14…下側の連結プレート、14a…長孔、15
…上側の連結プレート、15a…長孔、15b…下端側
縁部、15c…係合凹所、16a…第1ブラケット、1
6b…第2ブラケット、16c…第3ブラケット、16
d…第4ブラケット、17a…リベット、17b…ヒン
ジピン、17c…リベット、17d…ヒンジピン、18
a…スパイラルスプリング、18b…トラックケーブ
ル、20a…第1結合機構、21…ポール、21a…リ
リースピン、22…カム、23…ラチェット、20b…
第1結合解除機構、24…リリースブラケット、24a
…リリースヒンジピン、24b…長孔、24c…係合突
起部、25…リリースハンドル、25a…リリースピ
ン、26…テンションスプリング、30a…第2結合機
構、31…ポール、31a…リリースピン、32…カ
ム、33…ラチェット、30b…第2結合解除機構、3
4…リリースハンドル、34a…リリースハンドルピ
ン、34b…長孔、35…テンションスプリング、C1
…シートクッション、C2…シートバック。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートクッション側に固定されるロアアー
    ムと、シートバック側に固定されるアッパアームと、こ
    れら両アームに回動可能に組付けられてこれら両アーム
    を互いに連結する中間アームと、同中間アームと前記ロ
    アアーム間に設けられてこれら両アームを解除可能に結
    合する第1の結合手段および同第1の結合手段によるこ
    れら両アームの結合を解除する第1の結合解除手段と、
    前記中間アームと前記アッパアーム間に設けられてこれ
    ら両アームを解除可能に結合する第2の結合手段および
    同第2の結合手段によるこれら両アームの結合を解除す
    る第2の結合解除手段を備えてなる2段折れ式リクライ
    ニング装置において、当該リクライニング装置は、前記
    中間アームの前記ロアアームに対する連結点を中心とす
    る回動動作時前記アッパアームの前記中間アームに対す
    る連結点を中心とする回動動作を規制する規制機能と、
    前記アッパアームの前記中間アームに対する連結点を中
    心とする回動動作時前記中間アームの前記ロアアームに
    対する連結点を中心とする回動動作を規制する規制機能
    を有する誤操作防止機構を備えていることを特徴とする
    2段折れ式リクライニング装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の2段折れ式リクライニン
    グ装置において、前記誤操作防止機構は、前記中間アー
    ムに設けられて前記第1の結合手段と前記第1の結合解
    除手段とに連係する誤操作防止部材を備え、同誤操作防
    止部材は、前記中間アームの前記ロアアームに対する連
    結点を中心とする回動動作時前記アッパアーム側に係合
    して同アッパアームの回動を規制し、かつ、前記中間ア
    ームの前記アッパアームに対する連結点を中心とする回
    動動作時同アッパアーム側に係合して前記第1の結合解
    除手段の解除操作を規制することを特徴とする2段折れ
    式リクライニング装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の2段折れ式リクライニン
    グ装置において、前記第1の結合手段は、前記中間アー
    ムに摺動可能に組付けられて前記ロアアームに設けた歯
    部に噛合可能なポールと、前記中間アームに回動可能に
    組付けられて前記ポールを押圧して前記歯部に噛合させ
    るカムを備えるとともに、前記第1の結合解除手段はリ
    リースハンドルを備え、前記誤操作防止部材は前記カム
    と前記リリースハンドルとに、同リリースハンドルの回
    動操作を前記カムに伝達して同カムを回動すべく連係さ
    れていることを特徴とする2段折れ式リクライニング装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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