JP2000249124A - 棒・線状体連結器具 - Google Patents

棒・線状体連結器具

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JP2000249124A
JP2000249124A JP11053727A JP5372799A JP2000249124A JP 2000249124 A JP2000249124 A JP 2000249124A JP 11053727 A JP11053727 A JP 11053727A JP 5372799 A JP5372799 A JP 5372799A JP 2000249124 A JP2000249124 A JP 2000249124A
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pressing
linear
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pressing fixed
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Satoshi Kojima
敏 小島
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SANJO KINZOKU KK
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SANJO KINZOKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明が解決しようとする課題は、棒・線状
体を押圧固定体の外周と棒・線状体挿入部の内壁面の間
に緊押圧することにより棒・線状体を損傷せずに連結で
きる棒・線状体連結器具を提供することを目的とする。 【解決手段】 請求項2の棒・線状体連結器具は、棒・
線状体X,Xの任意の位置を固定するため、一端から他
端に向い順次拡大或は縮小する傾斜面を有する押圧固定
体2を設けたシャフト1と、そのシャフト1が一端部に
設けられた孔6に遊挿入され、内部に押圧固定体2が進
退動自在に挿入される空間を有し、押圧固定体2の進退
動方向と交差する方向に形成された棒・線状体X,Xを
挿脱自在に保持する保持部7,7を有するケーシング5
と、そのシャフト3に外挿され、押圧固定体2を押圧固
定体2の進退動方向に常時牽引或は常時押圧する牽引・
押圧部材3と、を備えていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、棒・線状体連結器
具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図25に示すように、従来の棒鋼材連結
金具は、2本の棒鋼材X,Xを挿入する楕円筒体51の
央部に高ナット52を固着し、その高ナット52の孔5
3と楕円筒体51の孔54を連通すると共にその高ナッ
ト52の延伸方向の楕円筒体51の下面に高ナット52
の孔53より小径の孔55を形成し、高ナット52の孔
53に角錐体56を挿入し、その角錐体56を高ナット
52に螺着したボルト57によりその角錐体56を進出
させる構成となっている。このような構成の棒鋼材連結
金具の楕円筒体51の孔54に2本の棒鋼材X,Xを挿
入し、高ナット52に螺着したボルト57をねじ込むこ
とにより2本の棒鋼材X,Xの間に前記角錐体56を緊
挿入し、2本の棒鋼材X,Xの対向面を損傷することに
より固定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、連結するためケーシングの保持部に挿入し
た棒・線状体を押圧固定体の外周と棒・線状体挿入部の
内壁面の間に緊押圧することにより棒・線状体を損傷せ
ずに連結できる棒・線状体連結器具を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る棒・線状体
連結器具は、以上のような課題を解決するものであっ
て、次のようなものである。請求項1の棒・線状体連結
器具は、棒・線状体の任意の位置を固定するため、一端
から他端に向い順次拡大或は縮小する傾斜面を有する押
圧固定体と、その押圧固定体が進退動自在に挿入され、
押圧固定体の進退動方向と交差する方向に形成された棒
・線状体を挿脱自在に保持する保持部を有するケーシン
グと、その押圧固定体を進退動させ、押圧固定体の進退
動方向に牽引或は押圧する進退動手段と、を備えている
ことを特徴とする。
【0005】請求項2の棒・線状体連結器具は、棒・線
状体の任意の位置を固定するため、一端から他端に向い
順次拡大或は縮小する傾斜面を有する押圧固定体を設け
たシャフトと、そのシャフトが一端部に設けられた孔に
遊挿入され、内部に押圧固定体が進退動自在に挿入され
る空間を有し、押圧固定体の進退動方向と交差する方向
に形成された棒・線状体を挿脱自在に保持する保持部を
有するケーシングと、そのシャフトに外挿され、押圧固
定体を押圧固定体の進退動方向に常時牽引或は常時押圧
する牽引・押圧部材と、を備えていることを特徴とす
る。
【0006】請求項3の棒・線状体連結器具は、棒・線
状体の任意の位置を固定するため、一端から他端に向い
順次拡大或は縮小する傾斜面を有する押圧固定体を設け
たシャフトと、そのシャフトが一端部に設けられた孔に
遊挿入され、内部に押圧固定体が進退動自在に挿入され
る空間を有し、押圧固定体の進退動方向と交差する方向
に形成された棒・線状体を挿脱自在に保持する保持部を
有するケーシングと、そのシャフトに外挿され、押圧固
定体を押圧固定体の進退動方向に常時牽引或は常時押圧
する牽引・押圧部材と、を備え、その押圧固定体が、縦
断面台形の錐形に形成され、牽引・押圧部材が、弾性体
により形成され、ケーシングの保持部に保持された棒・
線状体を保持部の内壁面と押圧固定体の傾斜面の間に挟
持固定することを特徴とする。
【0007】請求項4の棒・線状体連結器具は、棒・線
状体の任意の位置を固定するため、一端から他端に向い
順次拡大或は縮小する傾斜面を有する押圧固定体を設け
たシャフトと、そのシャフトが一端部に設けられた孔に
遊挿入され、内部に押圧固定体が進退動自在に挿入され
る空間を有し、他端側に押圧固定体の進退動方向と交差
する方向に形成された棒・線状体を挿脱自在に保持する
保持部を有するケーシングと、そのシャフトに外挿さ
れ、押圧固定体を押圧固定体の進退動方向に常時牽引或
は常時押圧する牽引・押圧部材と、を備え、その押圧固
定体が、縦断面台形の円錐形の押圧固定体或は楕円錐形
の押圧固定体若しくは横断面が突状の曲面からなる傾斜
面を有する押圧固定体のうちの何れか1つにより形成さ
れ、牽引・押圧部材が、コイルバネ或はゴム若しくは合
成樹脂からなる弾性体のうち何れか1つからなる弾性体
により形成され、ケーシングの保持部に保持された棒・
線状体が、保持部の内壁面と押圧固定体の傾斜面の間に
挟持固定されたのち、棒・線状体を棒・線状体の延伸方
向に牽引或は押圧すると、押圧固定体の外周が棒・線状
体の外周に食込み緊挟持固定されることを特徴とする。
【0008】請求項5の棒・線状体連結器具は、少なく
とも先端部の外周にネジ溝を有するシャフトと、そのシ
ャフトのネジ溝を螺着するネジ溝付孔を有し、一端から
他端に向い順次拡大或は縮小する傾斜面を有する押圧固
定体と、そのシャフトが一端部に設けられた孔に遊挿入
され、内部に押圧固定体が進退動自在に挿入される空間
を有し、押圧固定体の進退動方向と交差する方向に形成
された棒・線状体を挿脱自在に保持する保持部を有する
ケーシングと、を備えていることを特徴とする。
【0009】請求項6の棒・線状体連結器具は、少なく
とも先端部の外周にネジ溝を有するシャフトと、そのシ
ャフトのネジ溝を螺着するネジ溝付孔を有し、一端から
他端に向い順次拡大或は縮小する傾斜面を有する押圧固
定体と、そのシャフトが一端部に設けられた孔に遊挿入
され、内部に押圧固定体が進退動自在に挿入される空間
を有し、押圧固定体の進退動方向と交差する方向に形成
された棒・線状体を挿脱自在に保持する保持部を有する
ケーシングと、を備え、その押圧固定体が、縦断面台形
の錐形に形成され、ケーシングの保持部に保持された棒
・線状体を保持部の内壁面と押圧固定体の傾斜面の間に
挟持固定することを特徴とする。
【0010】請求項7の棒・線状体連結器具は、少なく
とも先端部の外周にネジ溝を有するシャフトと、そのシ
ャフトのネジ溝を螺着するネジ溝付孔を有し、一端から
他端に向い順次拡大或は縮小する傾斜面を有する押圧固
定体と、そのシャフトが一端部に設けられた孔に遊挿入
され、内部に押圧固定体が進退動自在に挿入される空間
を有し、他端側に押圧固定体の進退動方向と交差する方
向に形成された棒・線状体を挿脱自在に保持する保持部
を有するケーシングと、を備え、そのシャフトが、ボル
ト或はナット付ボルトにより形成され、その押圧固定体
が、縦断面台形の円錐形の押圧固定体或は楕円錐形の押
圧固定体若しくは横断面が突状の曲面からなる傾斜面を
有する押圧固定体のうちの何れか1つにより形成され、
ケーシングの保持部に保持された棒・線状体が保持部の
内壁面と押圧固定体の傾斜面の間に挟持固定されたの
ち、棒・線状体を棒・線状体の延伸方向に牽引或は押圧
すると、押圧固定体の外周が棒・線状体の外周に食込み
緊挟持固定されることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本願発明の棒・線状体連結器具の
実施の形態は、以下の記載の通りである。 「実施の形態1」先ず始めに、シャフトを形成する。そ
のシャフトの他端に、外周が一端から他端に向い軸芯側
に順次拡大或は縮小する傾斜面を有する押圧固定体を設
ける。その押圧固定体は、縦断面台形の円錐形の押圧固
定部材或は楕円錐形の押圧固定部材若しくは横断面が突
状の曲面からなる傾斜面を有する押圧固定体の何れかに
より形成されている。そのシャフトは、ケーシングの一
端部に設けられた孔に遊挿入され、進退動自在になって
いる。そのシャフトの他端には押圧固定体が設けられ、
その押圧固定体はケーシング内に進退動自在に挿入され
ている。そのケーシングの他端側の側部には、挿入され
た押圧固定体の進退動方向と交差する方向に保持部が形
成されており、その保持部には、棒・線状体が挿脱自在
に保持される。そのケーシングの一端から突出したシャ
フトには、シャフトの他端の押圧固定体をシャフトの一
端方向に常時牽引し或はシャフトの他端方向に常時押圧
する牽引・押圧部材が外挿されている。即ち、押圧固定
体の進退動方向に常時牽引或は押圧する牽引・押圧部材
である。その牽引・押圧部材は、コイルバネ或はゴム若
しくは合成樹脂からなる弾性体により形成された牽引・
押圧部材である。
【0012】以上のような構成の棒・線状体連結器具で
あるから、それらの弾性体の弾性力に逆らって押圧固定
体を進退動させ、押圧固定体の傾斜面と保持部の内壁面
の間の間隙から保持部に棒・線状体を挿入保持し、弾性
体の弾性力に逆らう力を解除すると、ケーシングの保持
部に保持された棒・線状体が保持部の内壁面と押圧固定
体の傾斜面の間に挟持固定される。然るのち、その保持
部に保持された棒・線状体を棒・線状体の延伸方向に牽
引或は押圧すると、押圧固定体の外周が押圧固定体の進
退動方向と直交する方向に僅かに回動し、棒・線状体の
外周に食込み緊挟持固定される。
【0013】「実施の形態2」少なくとも先端部の外周
にネジ溝(全体であっても良い)を有するシャフトを形
成する。即ち、シャフトは、ボルト或はナット付ボルト
である。次に、押圧固定体を形成する。その押圧固定体
は、外周に一端から他端に向い順次拡大或は縮小する傾
斜面を有している。その押圧固定体には、前記シャフト
のネジ溝を螺着する軸芯方向のネジ溝付孔が形成されて
いる。即ち、押圧固定体は、縦断面台形の円錐形の押圧
固定部材或は楕円錐形の押圧固定部材若しくは横断面が
突状の曲面からなる傾斜面を有し、軸芯方向のネジ溝付
孔が形成されている。次いで、ケーシングを形成する。
そのケーシングの一端部即ち上端に前記シャフトを遊挿
入する孔を設けられる。そのケーシングの内部には、押
圧固定体が進退動自在に挿入されている。そのケーシン
グの他端側の側部には、シャフトの軸芯と交差する方向
に棒・線状体を保持する保持部が形成されており、その
保持部は、棒・線状体が挿脱自在に形成してある。
【0014】上記構成の棒・線状体連結器具は、押圧固
定体がケーシング内に進退動自在に挿入され、その押圧
固定体の溝付孔にシャフト即ちボルト或はナット付ボル
トの溝が螺着され、ボルトの頭部の近傍或はナット付ボ
ルトのナットの近傍が、ケーシングの一端から突出して
いる。その棒・線状体連結器具の保持部の内壁面と押圧
固定体の傾斜面の間に棒・線状体を挿入し、保持部に保
持させる。棒・線状体が保持部に保持された状態で、ボ
ルトの頭部或はナット付ボルトのナットを螺進即ちねじ
込むと、押圧固定体は、ケーシング内に深く嵌入され、
ケーシングの保持部に保持された棒・線状体が保持部の
内壁面と押圧固定体の傾斜面の間に挟持固定される。然
るのち、その保持部に保持された棒・線状体を棒・線状
体の延伸方向に牽引或は押圧すると、棒・線状体の摺動
に従動して押圧固定体が軸芯を中心に軸芯と直角方向に
回動すると共に、押圧固定体の外周が棒・線状体の表面
に食込み、棒・線状体を強く引っ張るほど深く食込み、
押圧固定体の外周と保持部の内壁面の間に棒・線状体が
緊圧固定される。又、ケーシングの他端両側に形成され
た保持部は、ケーシングの他端外部と連通し開口された
保持部であるから、例え両端が綻び毛羽立った棒・線状
体や紐やロープのように柔軟な棒・線状体であっても、
ケーシングの他端方向からそれらの棒・線状体の任意の
位置を直接挿入でき、大変使い勝手に優れた棒・線状体
連結器具が得られた。
【0015】尚、本願で言う棒・線状体とは、素材が鋼
材に拘るものではなく、動植物性・鉱物性を問わず或は
合成樹脂製でも良く、その形状についても棒状体(丸
棒、多角形棒、板状、帯状、紐状、テープ状など)或は
線状体(ワイヤー、ワイヤー・ロープ、帯、紐、テープ
など)を問わず、その太さの大小についても、図示した
ものに拘るものではない。又、押圧固定体の形状につい
ても図示し説明した形状に拘るものではなく、一端から
他端に向い順次拡大或は縮小する傾斜面を備えた押圧固
定体、或は、横断面が湾曲し、長径と短径を備え、縦断
面が軸芯線と交差する傾斜面に形成された押圧固定体
が、ケーシング内に進退動自在であれば、如何なる形状
の押圧固定体であっても良い。又、ケーシングの形状も
図示し説明した形状に拘るものではなく、ケーシング内
に形成され、押圧固定体の進退動方向と交差し、棒・線
状体を保持する保持部を備えたケーシングであれば、如
何なる形状のケーシングであっても良い。
【0016】従って、本願発明の棒・線状体連結器具
は、下記の構成を備えておれば良い。押圧固定体を形成
する。その押圧固定体は、一端から他端に向い軸芯側に
順次拡大或は縮小する傾斜面を有する押圧固定体であ
る。その押圧固定体が進退動自在に挿入されるケーシン
グを形成する。そのケーシングには、押圧固定体の進退
動方向と交差する方向に保持部が形成されており、その
保持部は、棒・線状体を挿脱自在に保持できるようにな
っている。そのケーシングに挿入された押圧固定体を進
退動させる進退動手段を形成する。その進退動手段は、
ケーシング内に挿入された押圧固定体を押圧固定体の進
退動方向に常時牽引或は押圧している進退動手段であ
る。以上の構成を備えた棒・線状体連結器具であるか
ら、ケーシングの他端方向から保持部に棒・線状体を挿
入し、進退動手段により押圧固定体を進退動させると、
保持部に保持された棒・線状体が、押圧固定体と保持部
の内壁面の間に挟持され、固定されることになる。尚、
上記構成の詳細は、後述の実施例で説明するが、本願で
言う「進退動手段」とは、以下のようなものである。 押圧固定体と、その押圧固定体の一端に取付けられ
たシャフトと、ケーシングの一端から突出した部分のシ
ャフト或はケーシング内のシャフトの一部に外挿された
コイルバネ、ゴムや合成樹脂などからなる弾性体と、を
備え、弾性体の弾性力により押圧固定体を進退動させる
進退動手段。 押圧固定体と、その押圧固定体に螺着され或は取付
けられたシャフトと、を備え、シャフトをねじ込むこと
により即ちシャフトを螺進させることにより押圧固定体
を進退動させる進退動手段。 実施例には、上記進退動手段を例示したが、図示し説明
した進退動手段に拘ることなく、押圧固定体を進退動さ
せることによりケーシングの保持部に挿入した棒・線状
体が、押圧固定体と保持部の内壁面の間に挟持固定され
る進退動手段であれば、如何なる形状、構成の進退動手
段であっても良い。
【0017】
【実施例】「実施例1」以下、本発明の実施例を、図示
例と共に説明する。図1は、本発明に係る棒・線状体連
結器具の分解斜視図、 図2は、本発明に係る棒・線状
体連結器具の保持部に2本の棒・線状体を挿入し挟持押
圧した状態の図1のA−A線切断縦断面図、 図3は、
本発明に係る棒・線状体連結器具の分解斜視図、 図4
は、本発明に係る棒・線状体連結器具の分解斜視図、
図5は、本発明に係る棒・線状体連結器具の保持部に2
本の棒・線状体を挿入し挟持押圧した状態の図4のB−
B線切断縦断面図、 図6は、本発明に係る棒・線状体
連結器具の正面図、 図7は、本発明に係る棒・線状体
連結器具の保持部に2本の棒・線状体を挿入した状態の
図6のC−C線切断縦断面図、 図8は、本発明に係る
棒・線状体連結器具の保持部に2本の棒・線状体を挿入
し挟持押圧した状態の図6のC−C線切断縦断面図、
図9は、本発明に係る棒・線状体連結器具の保持部に2
本の棒・線状体を挿入した状態の縦断面図、 図10
は、本発明に係る棒・線状体連結器具の保持部に2本の
棒・線状体を挿入した状態の縦断面図である。
【0018】図1〜図5に基づき説明する。シャフト1
を設ける。そのシャフト1の他端に縦断面台形状の四角
錐からなる押圧固定体2(図1〜3)を形成する。その
押圧固定体2の形状は、図4〜5に示すように、縦断面
台形状の楕円錐形状の押圧固定体2bが望ましく、後述
の図18で詳述するように種々の形状とすることもでき
る。そのシャフト1の一端部にコイルバネからなる弾性
体3(図示しない筒体のゴムからなる弾性体や筒体の合
成樹脂からなる弾性体などでも良い)を外挿する。その
コイルバネからなる弾性体3(他の弾性体も)は、後述
の押圧固定体2をシャフト1の一端方向常時牽引し或は
シャフト1の他端方向に常時押圧する、即ち、押圧固定
体2を進退動方向に牽引或は押圧する牽引・押圧部材と
しての弾性体3である。コイルバネからなる弾性体3の
上端に板状の板からなる固着体4を形成し、コイルバネ
からなる弾性体3の一端とシャフト1の一端とを固着す
る(その固着手段は、図示した手段に拘ることなく、如
何なる手段であっても良い)。次に、ケーシング5(こ
のケーシングは、門形ケーシング)を形成する。そのケ
ーシング5の一端部即ち上端に前記シャフト1が遊挿入
される孔6が形成されている。そのケーシング5は、図
4に示すように、ケーシング5の下端が拡開しないよう
にケーシング5の下端近くに帯板5aを取付けたり、図
3に示すように、ケーシング5b,5c(容器形ケーシ
ング)とすることもでき、更に、図6以下に示すような
形状を始め、諸々の形状とすることもできる。そのケー
シング5の内部は空間になっており、孔6に遊挿入され
たシャフト1の進退動に従いケーシング5内に挿入され
た押圧固定体2が進退動し且つ押圧固定体2の進退動方
向と交差(図では、直交)方向に回動できる空間であ
る。そのケーシング5の他端部両側には、棒・線状体
X,Xを保持する保持部7が形成され、その保持部7
は、ケーシング5の両側板の他端部が内側に折り曲げら
れた突起7a,7aにより保持部7に挿入された棒・線
状体X,Xが抱持されるようになっている。その保持部
7に挿入された棒・線状体X,Xがケーシング5の一端
方向に移動できないように保持部7の一端側の近傍には
移動防止突起7b,7bが形成されている。前記帯板5
a、ケーシング5cの前後の側板の下端は、移動防止突
起7b,7bの役割も果たしている。又、その保持部7
は、図3に示すように、棒・線状体X,Xを端部から挿
入できる孔7c,7cとすることもできる。
【0019】上記構成を備えた棒・線状体連結器具は、
一端にコイルバネからなる弾性体3が外挿され、その弾
性体3の一端が固着されたシャフト1が、ケーシング5
の上端の孔6に遊挿入され、そのシャフト1の他端に形
成された押圧固定体2は、ケーシング5内に進退動自在
に挿入され、ケーシング5の一端から突出しているシャ
フト1に外挿された弾性体3の弾性力により、押圧固定
体2の一端方向に常時牽引され、保持部7に挿入された
棒・線状体X,Xは、押圧固定体2の外周の傾斜面によ
り保持部7の内壁面に向って押圧され、押圧固定体2の
外周の傾斜面と保持部7の内壁面の間に挟持固定され
る。然るのち、その保持部7に保持された棒・線状体
X,Xを棒・線状体X,Xの延伸方向に牽引或は押圧す
ると、押圧固定体2が進退動方向と直交する方向に僅か
に回動し、その牽引或は押圧力に比例して押圧固定体2
の外周が棒・線状体X,Xの外周に食込み緊挟持固定さ
れることとなり、棒・線状体X,Xは、押圧或は緊押圧
されているだけであるから、棒・線状体X,Xは、損傷
されることなく、棒・線状体X,Xの張抗力の限度まで
切断されることのなく安定した張抗力を備えた優れた棒
・線状体連結器具が得られた。又、ケーシング5,5
b,5cの他端両側に形成された保持部7は、ケーシン
グ5の他端外部と連通し開口する保持部7であるから、
例え端部が綻び毛羽立った棒・線状体X,Xや紐やロー
プのように柔軟な棒・線状体X,Xであっても、ケーシ
ング5の他端方向からそれらの棒・線状体X,Xの任意
の位置を直接挿入でき、大変使い勝手に優れた棒・線状
体連結器具が得られた。
【0020】図6〜10に基づき、ケーシング5,5
b,5cの他の形状や弾性体3の取付け位置などについ
て補足説明をする。図6〜8に示すように、倒立した有
底の筒体10を形成し、その底にシャフト1が遊挿入さ
れる孔11を形成し、その有底の筒体10の他端の軸芯
を中心とする対向位置に略平行な脚部12,12を形成
し、その脚部12,12の内面に棒・線状体X,Xを抱
持する保持部7を形成したケーシング13を設け、楕円
錐形の押圧固定体2の一端部の長径の外周の軸芯を中心
とする対向位置に、放射方向の突起14,14を突設す
る。このような構成の棒・線状体連結器具は、押圧固定
体2に放射方向の突起14,14を形成したので、前記
実施例と同様の効果に加え、その放射方向の突起14,
14は、保持部6に棒・線状体X,Xを挿入するときの
ガイドともなり、更に、弾性体3により押圧固定体2を
牽引する際のガイドともなり、使い勝手が向上した。図
9の棒・線状体連結器具は、倒立した有底のお碗形の短
い筒体としたケーシング15とすることもできる。この
ような構成の棒・線状体連結器具であっても、前記実施
例と同様の効果が得られるうえに、ケーシング15の製
造コストが低減する。
【0021】図10の棒・線状体連結器具は、倒立した
有底の筒体10の壷形筒体としたケーシング16を設
け、押圧固定体2を一端から他端に向って順次細くなる
押圧固定体17とし、その壷形ケーシングの他端の軸芯
を中心とする対向位置に略平行な脚部12,12を形成
し、脚部12,12の内面に棒・線状体X,Xを抱持す
る保持部7を形成し、シャフト1の他端側即ち孔11に
遊挿入されたシャフト1のケーシング16内の外周に弾
性体3を外挿し、その弾性体3の一端をシャフト1の央
部に固着或は係止し、シャフト1が孔11から壷形筒体
としたケーシング16内に没入しないようシャフト1の
一端に突起1aを形成したことである。このような構成
の棒・線状体連結器具は、弾性体3の弾性力に抗して押
圧固定体17を一端方向に移動させ、ケーシング16の
他端方向から保持部7に棒・線状体X,Xを挿入し、弾
性体3の弾性力に抗する力を解除すると、弾性体3の弾
性力により押圧固定体17が他端方向に移動し、保持部
7に抱持されている棒・線状体X,Xは、保持部7の内
壁面と押圧固定体17の傾斜面の間に挟持固定される棒
・線状体連結器具が得られた。
【0022】「実施例2」以下、本発明の実施例を、図
示例と共に説明する。尚、本実施例以下の説明に当たっ
て、本発明の記載済み実施例と同一構成部分には、同一
符号を付して重複する説明は省略する。図11は、本発
明に係る棒・線状体連結器具の分解斜視図、 図12
は、本発明に係る棒・線状体連結器具に挿入した2本の
棒・線状体を緊押圧した状態の縦断面図、 図13は、
図12のD−D線切断横断面図である。
【0023】図11〜図13に基づき説明する。先ず始
めに、外周に螺旋状のネジ山を有するシャフト即ちボル
ト21(以下、ボルトと略称する)を形成する。次い
で、倒立した有底の円筒状ケーシング22を形成する
(尚、前述の通り、ケーシング22の形状は、図示した
円筒状に拘るものではない)。そのケーシング22の一
端には、前記ボルト21を遊挿入する孔24が設けられ
ており、他端は開口されている。そのケーシング22の
他端近傍には、後述の押圧固定体27の進退動方向と交
差し且つケーシング22内と連通し、両端が外部に開口
し、棒・線状体X,Xを挿入するための略並行な2本の
孔状の保持部26,26が形成されている。続いて、そ
のケーシング22内に進退動自在に挿入される縦断面台
形の楕円錐形の押圧固定体27を形成する。この押圧固
定体27は、外壁面に一端から他端に向って順次拡大す
る傾斜面を備えた縦断面台形の円錐形に形成されてお
り、孔状の保持部26,26に挿入された棒・線状体
X,Xをその傾斜する外壁面と孔状の保持部26,26
の内壁面との間に挟持固定される。この押圧固定体27
の形状は、図18により後述するように、図示し説明し
た形状に拘ることなく、如何なる形状であっても良い。
図では、2つの孔状の保持部26,26が略並列に図示
してあるが、必要に応じ3つ以上の孔状の保持部26,
26を設けることもできるし、1つの孔状の保持部2
6,26とすることもでき、孔状の保持部26,26の
数を拘るものではない。その押圧固定体27には、前記
ボルト21を螺着するネジ溝付孔29が軸芯方向に形成
されている。前記ボルト21には、一端が開口された環
状のバネ座金28が外挿されており、押圧固定体27に
螺着されたボルト21が常時一端方向に牽引されるよう
になっており、螺着したボルト21によりケーシング2
2内に嵌入した押圧固定体27が他端方向に移動しない
ようになっている。(バネ座金の代わりに、コイルスプ
リング、ゴム或は合成樹脂からなる筒体からなる弾性体
などを外挿或は装着しても良く、他の手段によりボルト
21を一端方向に移動させても良い)
【0024】上記構成の棒・線状体連結器具は、ボルト
21をケーシング22の一端の孔24に挿入し、そのボ
ルト21を押圧固定体27の溝付孔29の一端部に螺着
した状態で、保持部26,26に棒・線状体X,Xを一
端から挿入した後、ボルト21を締め付けると、押圧固
定体27がケーシング22内を一端方向に移動し深く嵌
入する。こうして、ケーシング22内に深く嵌入した押
圧固定体27は、縦断面台形の楕円錐形に形成された外
壁面には傾斜面があるから、保持部26,26に挿入さ
れた棒・線状体X,Xが、その押圧固定体27の外周の
傾斜面と保持部26,26の内壁面の間に挟持される。
このようにして、押圧固定体27の外周の傾斜面と保持
部26,26の内壁面の間に棒状体X,Xが挟持固定さ
れ後、保持部26,26に挿入した棒・線状体X,Xを
その延伸方向(図11の太い矢印方向)へ引っ張ると、
その引っ張り荷重に比例して押圧固定体27が進退動方
向と直交する方向に回動し、縦断面台形の楕円錐形に形
成された押圧固定体27の外周の傾斜面の一部が棒・線
状体X,Xの外周に強く食込み、棒・線状体X,Xが押
圧固定体27の外周の傾斜面と保持部26,26の内壁
面の間に強く挟持され緊固定される。この時、押圧固定
体27の外周は、楕円錐形の傾斜面に形成されており即
ち湾曲面として形成されており角がないから、棒・線状
体X,Xを押圧し多少変形させても損傷させることな
く、棒・線状体X,Xの張抗力は損なわれず、所望の高
い引っ張り強度に耐えられる棒・線状体連結器具が得ら
れた。尚、図11に示すように、ボルト21の頭部に設
けた摘み20aやハンドル20bなどの回転部材20を
回転させることにより、ボルト21を締め付けることも
できる。又、縦断面台形の楕円錐形に形成された押圧固
定体27の長径の側部に、ガイドとしての筋状突起30
を形成することもできる。このガイドとしての筋状突起
30を形成すると、並列された棒・線状体X,Xの間を
押圧固定体27がスムースに進退動できる。
【0025】「実施例3」図14〜図16に示す本発明
の異なる実施例を説明する。図14は、本発明に係る棒
・線状体連結器具の分解斜視図、 図15は、本発明に
係る棒・線状体連結器具に挿入した2本の棒・線状体を
緊押圧した状態の縦断面図、 図16は、図15のE−
E線切断横断面図、 図17は、本発明に係る棒・線状
体連結器具の分解斜視図、 図18は、本発明に係る棒
・線状体連結器具に複数の棒・線状体挿入部を例示した
分解斜視図である。
【0026】図14〜図16に基づき説明する。前記本
発明の実施例と主に異なる点は、ケーシング22の略並
行な2つの孔状の保持部26,26を押圧固定体27を
進退動方向と交差し且つケーシング22内と連通すると
共に他端方向に開口された凹状の保持部32としたこと
である。その凹状の保持部32の両端と他端側は、開口
した挿入部32である。以上のような構成の棒・線状体
連結器具であるから、棒状体X,Xを一端から孔状の保
持部32に挿入するのではなく、棒・線状体X,Xをケ
ーシング22の他端方向から凹状の保持部32にはめ込
んだ後、前記実施例と同様、ボルト21を締め付けるだ
けで良いから、狭い場所でも容易且つ簡単に作業ができ
る。更に、ケーシング22の他端両側に形成された保持
部32は、ケーシング22の他端外部と連通し開口する
保持部32であるから、例え両端が綻び毛羽立った棒・
線状体X,Xや紐やロープのように柔軟な棒・線状体
X,Xであっても、ケーシング22の他端方向からそれ
らの棒・線状体X,Xの任意の位置を直接挿入でき、大
変使い勝手に優れた棒・線状体連結器具が得られた。こ
の効果は、棒・線状体X,Xが紐やロープのように柔軟
な棒・線状体X,Xの時に、従来では得られなかった効
果である。尚、縦断面台形の楕円錐形に形成された押圧
固定体27の外周の傾斜面を非平滑面33として形成す
ることにより、棒・線状体X,Xの挟持力を高めること
もできる。非平滑面33としては、微小な無数の突起を
有する粗面33a、鑢状の面、軸芯方向の多数或は無数
の条溝等33bなどが考えられ、図示した形状に拘るも
のではない。又、図17に示すように、他端側からボル
ト21を螺着した押圧固定体27をケーシング22内に
挿入し、そのボルト21の先端にナット34を螺着し、
その螺着したナット34を締め付けることにより、前記
実施例1,2と同様の作用効果を得ることもできる。
【0027】尚、図18に基づき、種々の押圧固定体2
7の形状を例示する。押圧固定体27aは、縦断面台形
の円錐形に形成した押圧固定体27aであり、その押圧
固定体27aの偏芯した軸芯に溝付孔29を形成したも
のである。押圧固定体27bは、縦断面台形の楕円錐形
に形成した押圧固定体27bであり、その押圧固定体2
7bの軸芯に溝付孔29を形成したものである。押圧固
定体27cは、縦断面台形の長円錐形に形成した押圧固
定体27cであり、その押圧固定体27cの軸芯に溝付
孔29を形成したものである。押圧固定体27dは、縦
断面台形の楕円錐形の長径の端部を鋭角に形成した押圧
固定体27dであり、その押圧固定体27dの軸芯に溝
付孔29を形成したものである。押圧固定体27eは、
縦断面台形の2つの半円錐形を位相状態で合体させた押
圧固定体27eであり、その押圧固定体27eの軸芯に
溝付孔29を形成したものである。押圧固定体27f
は、縦断面台形の長円錐形の長径と短径の接辺を切り欠
いた押圧固定体27fであり、その押圧固定体27fの
軸芯に溝付孔29を形成したものである。上記押圧固定
体27a〜27fは、例示であり、押圧固定体27a〜
27fの傾斜面と保持部26,26の内壁面の間に棒・
線状体X,Xを挟持したとき、その棒・線状体X,Xが
当接或は摺接する押圧固定体27a〜27fの外周面が
傾斜面として形成され且つその当接或は摺接する傾斜面
に鋭角のない曲面として形成されておれば、図示し説明
した形状に拘らず、如何なる形状であっても良い。又、
ケーシング22内は、押圧固定体27が摺動するとき、
スムースに摺動でき、押圧固定体27と保持部26,2
6の外壁面の間に棒・線状体X,Xを緊挟持固定できる
形状であれば、図示し説明した形状に拘ることなく、如
何なる形状であっても良い。
【0028】「実施例4」図19は、本発明に係る棒・
線状体連結器具の分解斜視図である。図19に基づき説
明する。前記本発明の実施例と主に異なる点は、別体で
形成したボルト21と縦断面台形の楕円錐形の外周面に
傾斜面を有する押圧固定体27を、一端にナット34付
ボルト35を固着した縦断面台形の楕円錐形の外周面に
傾斜面を有する押圧固定体36としたことである。以上
のような構成とすることにより、ボルト21の頭部の代
わりにナット34を締め付けることで、前記の実施例と
同様の作用効果のある棒・線状体連結器具が得られる。
【0029】「実施例5」図20は、本発明に係る複数
の棒・線状体連結器具を連設した状態を示す底面図、
図21は、図20の正面から見たF−F線切断縦断面
図、 図22は、図20のG−G線切断縦断面図、 図
23は、図22のH−H線切断横断面図、図24は、本
発明に係る一方の棒・線状体連結器具を倒立した複数の
棒・線状体連結器具を連設した状態を示す一部切り欠き
縦断面図である。
【0030】図20〜図23に基づき説明する。前記本
発明の実施例と主に異なる点は、実施例2の2体の棒・
線状体連結器具を並列状に連設したことである。この並
列して形成された棒・線状体連結器具の保持部26,2
6は、連通している。又、複数の棒・線状体連結器具を
並列状に連設するとき、連設する一方の棒・線状体連結
器具を倒立させて連設することもできる。(図24)以
上のような構成の棒・線状体連結器具であるから、保持
部26,26に挿入された夫々の棒・線状体X,Xは、
並列された2つの押圧固定体27により保持部26,2
6の内壁面との間に挟持固定されることとなり、二重に
挟持固定され滑抜することのない棒・線状体連結器具が
得られた。
【0031】
【発明の効果】本発明に係る棒・線状体連結器具は、以
上のような構成を備えているので、以下に列記するよう
な諸々の効果を奏する。
【0032】上記構成を備えた棒・線状体連結器具は、
一端から他端に向い軸芯側に順次拡大或は縮小する傾斜
面を有する押圧固定体と、その押圧固定体が進退動自在
に挿入され、押圧固定体の進退動方向と交差する方向に
形成された棒・線状体を挿脱自在に保持する保持部を有
するケーシングと、そのケーシング内に挿入された押圧
固定体を押圧固定体の進退動方向に常時牽引或は押圧す
る進退動手段と、を備えているので、ケーシングの保持
部に棒・線状体を挿入し、進退動手段により押圧固定体
を進退動させると、保持部に保持された棒・線状体が、
押圧固定体と保持部の内壁面の間に挟持され、固定され
るから、保持部に保持された棒・線状体を損傷すること
なく、棒・線状体の張抗力を低減せずに限度一杯まで安
定して発揮できる棒・線状体連結器具が得られた。
【0033】その棒・線状体連結器具は、シャフトに弾
性体が外挿され、その弾性体の一端が固着されており、
そのシャフトが、ケーシングの一端の孔に遊挿入され、
そのシャフトの他端に形成された押圧固定体は、ケーシ
ング内に進退動自在に挿入され、ケーシングの一端から
突出しているシャフトの一端部に外挿された弾性体の弾
性力により、押圧固定体の小径方向に常時牽引或は押圧
されているので、保持部に挿入された棒・線状体は、押
圧固定体の外周の傾斜面により保持部の内壁面に押圧さ
れ、押圧固定体の外周の傾斜面と保持部の内壁面の間に
挟持固定されるから、他端から保持部に棒・線状体を挿
入するだけで、棒・線状体を連結固定できる棒・線状体
連結器具が得られた。このようにして連結固定され、保
持部に保持された夫々の棒・線状体を棒・線状体の延伸
方向に牽引或は押圧すると、押圧固定体が進退動方向と
直交する方向に回動し、その牽引或は押圧力に比例して
押圧固定体の外周が棒・線状体の外周に食込み緊挟持固
定されることとなり、棒・線状体は、押圧或は緊押圧さ
れているだけであるから、棒・線状体は、損傷されるこ
となく、棒・線状体の張抗力の限度まで切断することの
ない優れた棒・線状体連結器具が得られた。又、、ケー
シングの他端両側に形成された保持部は、ケーシングの
他端外部と連通し開口する凹形の保持部の場合は、例え
両端が綻び毛羽立ったワイヤーロープ或は紐やロープの
ように柔軟な棒・線状体であっても、ケーシングの他端
方向からそれらの棒・線状体の任意の位置を直接挿入で
きるから、棒・線状体をケーシングの他端方向から保持
部にはめ込んだ後、ボルトを締め付けるだけで良く、狭
い場所でも容易且つ簡単に作業ができ、大変使い勝手に
優れた棒・線状体連結器具が得られた。
【0034】ケーシング内に挿入された押圧固定体の形
状は、縦断面台形の楕円錐形に形成してあるので、ケー
シング内に挿入された押圧固定体に螺着されたボルトを
強く締め付けると、押圧固定体はケーシング内に深く嵌
入し、保持部の内壁と押圧固定体の外周が密接し、保持
部に挿入された棒・線状体は、その押圧固定体の外周と
保持部の内壁面の間に挟持される。このように、押圧固
定体の外周と保持部の内壁面の間に棒・線鋼材が挟持さ
れ後、保持部に挿入した棒・線状体をその延伸方向へ牽
引或は押圧すると、その牽引或は押圧荷重に比例して押
圧固定体が回動し、縦断面台形の楕円錐形に形成された
押圧固定体の外周の傾斜面の一部が棒・線状体の外周に
強く食込み、棒・線状体が押圧固定体の外周の傾斜面と
保持部の内壁面の間に更に強く挟持され緊固定される。
この時、押圧固定体の外周は、楕円錐形に形成されてお
り鋭角がないから、棒・線状体を押圧し多少変形させる
が、損傷せず、棒・線状体の張抗力が低下せず、所望の
高い引っ張り強度に耐えられる棒・線状体連結器具が得
られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る棒・線状体連結器具の分解斜視図
【図2】本発明に係る棒・線状体連結器具の保持部に2
本の棒・線状体を挿入し挟持押圧した状態の図1のA−
A線切断縦断面図
【図3】本発明に係る棒・線状体連結器具の分解斜視図
【図4】本発明に係る棒・線状体連結器具の分解斜視図
【図5】本発明に係る棒・線状体連結器具の保持部に2
本の棒・線状体を挿入し挟持押圧した状態の図4のB−
B線切断縦断面図
【図6】本発明に係る棒・線状体連結器具の正面図
【図7】本発明に係る棒・線状体連結器具の保持部に2
本の棒・線状体を挿入した状態の図6のC−C線切断縦
断面図
【図8】本発明に係る棒・線状体連結器具の保持部に2
本の棒・線状体を挿入し挟持押圧した状態の図6のC−
C線切断縦断面図
【図9】本発明に係る棒・線状体連結器具の保持部に2
本の棒・線状体を挿入した状態の縦断面図
【図10】本発明に係る棒・線状体連結器具の保持部に
2本の棒・線状体を挿入した状態の縦断面図である。
【図11】本発明に係る棒・線状体連結器具の分解斜視
【図12】本発明に係る棒・線状体連結器具に挿入した
2本の棒・線状体を緊押圧した状態の縦断面図
【図13】図12のD−D線切断横断面図である。
【図14】本発明に係る棒・線状体連結器具の分解斜視
【図15】本発明に係る棒・線状体連結器具に挿入した
2本の棒・線状体を緊押圧した状態の縦断面図
【図16】図15のE−E線切断横断面図
【図17】本発明に係る棒・線状体連結器具の分解斜視
【図18】本発明に係る棒・線状体連結器具に複数の棒
・線状体挿入部を例示した分解斜視図
【図19】本発明に係る棒・線状体連結器具の分解斜視
【図20】本発明に係る複数の棒・線状体連結器具を連
設した状態を示す底面図
【図21】図20の正面から見たF−F線切断縦断面図
【図22】図20のG−G線切断縦断面図
【図23】図22のH−H線切断横断面図
【図24】本発明に係る一方の棒・線状体連結器具を倒
立した複数の棒・線状体連結器具を連設した状態を示す
一部切り欠き縦断面図
【図25】従来例の分解斜視図
【符号の説明】
X・・・・・棒・線状体 1・・・・・シャフト 2・・・・・押圧固定体 2b・・・・縦断面台形状の楕円錐形状の押圧固定体 3・・・・・牽引・押圧部材としての弾性体(コイルバ
ネなど) 4・・・・・固着体 5・・・・・ケーシング(門形) 5a・・・・帯板 5b・・・・ケーシング 5c・・・・ケーシング 6・・・・・孔 7・・・・・保持部 7a・・・・折り曲げられた突起 7b・・・・移動防止突起 7c・・・・孔 10・・・・倒立した有底の筒体 11・・・・孔 12・・・・脚部 13・・・・ケーシング 14・・・・放射方向の突起 15・・・・有底の碗形筒体のケーシング 16・・・・壷形筒体としたケーシング 17・・・・押圧固定体 20・・・・回転部材 20a・・・摘み 20b・・・ハンドル 21・・・・外周に螺旋状のネジ山を有するシャフト
(ボルト) 22・・・・倒立した有底の円筒状ケーシング 24・・・・孔 26・・・・孔状の保持部 27・・・・縦断面台形の楕円錐形の押圧固定体 27a・・・縦断面台形の円錐形の押圧固定体 27b・・・縦断面台形の楕円錐形の押圧固定体 27c・・・縦断面台形の長円錐形の押圧固定体 27d・・・縦断面台形の楕円錐形の長径の端部が鋭角
な押圧固定体 27e・・・縦断面台形の2つの半円錐形を位相状態で
合体させた押圧固定体 27f・・・長円錐形の長径と短径の接辺を切り欠いた
押圧固定体 28・・・・環状のバネ座金 29・・・・溝付孔 30・・・・筋状突起 32・・・・凹状の保持部 33・・・・非平滑面としての傾斜面 33a・・・粗面としての傾斜面 33b・・・無数の条溝としての傾斜面 34・・・・ナット 35・・・・ナット付ボルト 36・・・・縦断面台形の楕円錐形の傾斜面の押圧固定

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒・線状体の任意の位置を固定するた
    め、一端から他端に向い順次拡大或は縮小する傾斜面を
    有する押圧固定体と、 その押圧固定体が進退動自在に挿入され、押圧固定体の
    進退動方向と交差する方向に形成された棒・線状体を挿
    脱自在に保持する保持部を有するケーシングと、 その押圧固定体を進退動させ、押圧固定体の進退動方向
    に牽引或は押圧する進退動手段と、 を備えていることを特徴とする棒・線状体連結器具。
  2. 【請求項2】 棒・線状体の任意の位置を固定するた
    め、一端から他端に向い順次拡大或は縮小する傾斜面を
    有する押圧固定体を設けたシャフトと、 そのシャフトが一端部に設けられた孔に遊挿入され、内
    部に押圧固定体が進退動自在に挿入される空間を有し、
    押圧固定体の進退動方向と交差する方向に形成された棒
    ・線状体を挿脱自在に保持する保持部を有するケーシン
    グと、 そのシャフトに外挿され、押圧固定体を押圧固定体の進
    退動方向に常時牽引或は常時押圧する牽引・押圧部材
    と、 を備えていることを特徴とする棒・線状体連結器具。
  3. 【請求項3】 棒・線状体の任意の位置を固定するた
    め、一端から他端に向い順次拡大或は縮小する傾斜面を
    有する押圧固定体を設けたシャフトと、 そのシャフトが一端部に設けられた孔に遊挿入され、内
    部に押圧固定体が進退動自在に挿入される空間を有し、
    押圧固定体の進退動方向と交差する方向に形成された棒
    ・線状体を挿脱自在に保持する保持部を有するケーシン
    グと、 そのシャフトに外挿され、押圧固定体を押圧固定体の進
    退動方向に常時牽引或は常時押圧する牽引・押圧部材
    と、 を備え、 その押圧固定体が、縦断面台形の錐形に形成され、牽引
    ・押圧部材が、弾性体により形成され、 ケーシングの保持部に保持された棒・線状体を保持部の
    内壁面と押圧固定体の傾斜面の間に挟持固定することを
    特徴とする棒・線状体連結器具。
  4. 【請求項4】 棒・線状体の任意の位置を固定するた
    め、一端から他端に向い順次拡大或は縮小する傾斜面を
    有する押圧固定体を設けたシャフトと、 そのシャフトが一端部に設けられた孔に遊挿入され、内
    部に押圧固定体が進退動自在に挿入される空間を有し、
    他端側に押圧固定体の進退動方向と交差する方向に形成
    された棒・線状体を挿脱自在に保持する保持部を有する
    ケーシングと、 そのシャフトに外挿され、押圧固定体を押圧固定体の進
    退動方向に常時牽引或は常時押圧する牽引・押圧部材
    と、 を備え、 その押圧固定体が、縦断面台形の円錐形の押圧固定体或
    は楕円錐形の押圧固定体若しくは横断面が突状の曲面か
    らなる傾斜面を有する押圧固定体のうちの何れか1つに
    より形成され、 牽引・押圧部材が、コイルバネ或はゴム若しくは合成樹
    脂からなる弾性体のうち何れか1つからなる弾性体によ
    り形成され、 ケーシングの保持部に保持された棒・線状体が、保持部
    の内壁面と押圧固定体の傾斜面の間に挟持固定されたの
    ち、棒・線状体を棒・線状体の延伸方向に牽引或は押圧
    すると、押圧固定体の外周が棒・線状体の外周に食込み
    緊挟持固定されることを特徴とする棒・線状体連結器
    具。
  5. 【請求項5】 少なくとも先端部の外周にネジ溝を有す
    るシャフトと、 そのシャフトのネジ溝を螺着するネジ溝付孔を有し、一
    端から他端に向い順次拡大或は縮小する傾斜面を有する
    押圧固定体と、 そのシャフトが一端部に設けられた孔に遊挿入され、内
    部に押圧固定体が進退動自在に挿入される空間を有し、
    押圧固定体の進退動方向と交差する方向に形成された棒
    ・線状体を挿脱自在に保持する保持部を有するケーシン
    グと、 を備えていることを特徴とする棒・線状体連結器具。
  6. 【請求項6】 少なくとも先端部の外周にネジ溝を有す
    るシャフトと、 そのシャフトのネジ溝を螺着するネジ溝付孔を有し、一
    端から他端に向い順次拡大或は縮小する傾斜面を有する
    押圧固定体と、 そのシャフトが一端部に設けられた孔に遊挿入され、内
    部に押圧固定体が進退動自在に挿入される空間を有し、
    押圧固定体の進退動方向と交差する方向に形成された棒
    ・線状体を挿脱自在に保持する保持部を有するケーシン
    グと、 を備え、 その押圧固定体が、縦断面台形の錐形に形成され、 ケーシングの保持部に保持された棒・線状体を保持部の
    内壁面と押圧固定体の傾斜面の間に挟持固定することを
    特徴とする棒・線状体連結器具。
  7. 【請求項7】 少なくとも先端部の外周にネジ溝を有す
    るシャフトと、 そのシャフトのネジ溝を螺着するネジ溝付孔を有し、一
    端から他端に向い順次拡大或は縮小する傾斜面を有する
    押圧固定体と、 そのシャフトが一端部に設けられた孔に遊挿入され、内
    部に押圧固定体が進退動自在に挿入される空間を有し、
    他端側に押圧固定体の進退動方向と交差する方向に形成
    された棒・線状体を挿脱自在に保持する保持部を有する
    ケーシングと、 を備え、 そのシャフトが、ボルト或はナット付ボルトにより形成
    され、 その押圧固定体が、縦断面台形の円錐形の押圧固定体或
    は楕円錐形の押圧固定体若しくは横断面が突状の曲面か
    らなる傾斜面を有する押圧固定体のうちの何れか1つに
    より形成され、 ケーシングの保持部に保持された棒・線状体が保持部の
    内壁面と押圧固定体の傾斜面の間に挟持固定されたの
    ち、棒・線状体を棒・線状体の延伸方向に牽引或は押圧
    すると、押圧固定体の外周が棒・線状体の外周に食込み
    緊挟持固定されることを特徴とする棒・線状体連結器
    具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009251739A (ja) * 2008-04-02 2009-10-29 Toyo Networks & System Integration Co Ltd 紙幣処理装置、及び紙幣取扱装置

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JP2009251739A (ja) * 2008-04-02 2009-10-29 Toyo Networks & System Integration Co Ltd 紙幣処理装置、及び紙幣取扱装置

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