JP2000247376A - 食品用紙製容器 - Google Patents

食品用紙製容器

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JP2000247376A
JP2000247376A JP11049489A JP4948999A JP2000247376A JP 2000247376 A JP2000247376 A JP 2000247376A JP 11049489 A JP11049489 A JP 11049489A JP 4948999 A JP4948999 A JP 4948999A JP 2000247376 A JP2000247376 A JP 2000247376A
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JP
Japan
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container
peripheral wall
paper
adhesive
food
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JP11049489A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Yamanaka
宏 山中
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YUTAKA SHIKI HANBAI KK
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YUTAKA SHIKI HANBAI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 食品用紙製容器の保形性を確保しかつ剥離性
を向上する。 【解決手段】 紙製の基材の一方の面にシリコーン層を
設け、その一部を除去してなる溝により亀甲模様を形成
した原紙から、底部分2aを外囲する複数の周壁部分3
a及び各周壁部分間の一対の重ね合わせ部分7a・7b
を画定するように折り目を形成し、容器の展開状態のも
のを切り出す。また、一方の重ね合わせ部分7aの裏面
である接着剤塗布面B1と、周壁部分3aの対応する接
着剤塗布部分B2とに接着剤を塗布する。シリコーン層
を内側にするように底部分に対して周壁部分を立ち上げ
る向きに折り曲げ、両重ね合わせ部分を重ね合わせて、
重ね合わせ部分7aと周壁部分3aとを接着する。 【効果】 シリコーン面に対する接着力を確保すること
ができ、高い保形性及び剥離性を確保し得る食品用紙製
容器を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パン生地などを焼
成する際に用いられる食品用紙製容器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、パン生地などを焼成するための
紙製容器にあっては、加熱時の生地膨張に対して容器の
形を崩さないようにするべく保形性を要求されると共
に、食する際に食品が容器内面から剥がれやすい離型性
も要求される。例えば、保形性を確保するためには、紙
から底部と帯状片とを切り出して、帯状片の両端同士を
接着して環状の周壁部を形成し、その周壁部と底部とを
接着してカップ状に形成した容器がある。
【0003】また、容器内側となる面にフィルムや合成
樹脂層を設けて焼成されたパンや菓子などの離型性を確
保するようにした容器がある。あるいは、紙の一方の面
にシリコーンを塗工した容器として図7に示されるもの
があるが、図のものにおいては、1枚の円形状の紙の中
央部を円形の底とすると共にその周囲の環状部分を周壁
部とするべく多数のひだ11を形成して折り曲げて、シ
リコーン塗工面12が内側になるカップ状に形成してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のひだ付きカップにあっては、シリコーン塗工面によ
る好適な離型性を確保し得るものであるが、その構造か
ら周壁部の保形性が弱いという問題がある。また、シリ
コーン塗工面を有する紙から底部及び周壁部となる各部
分を切り出して必要箇所を接着しようとすると、重ね合
わされて接着される両面の一方がシリコーン塗工面にな
るため、接着力が弱まってしまい、容器における十分な
保形性を確保することができないという問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決し
て、保形性を確保しかつ離型性を向上し得る食品用紙製
容器を実現するために、本発明に於いては、紙から容器
の底となる底部分及び当該容器の周壁となる周壁部分を
切り出し、前記両部分の少なくともいずれか一方の一部
を重ね合わせて接着して前記容器を組み立てるようにし
た食品用紙製容器であって、前記紙の前記容器の内側と
なる一方の面に焼成された食品の離型性を良くするため
の撥水層が形成され、かつ少なくとも前記重ね合わされ
る部分の前記撥水層の一部が除去されているものとし
た。
【0006】これによれば、紙製容器の内側となる一方
の面が食品の離型性が良い撥水層により形成されている
ことから焼成されたパンや菓子などの離型性が良く、ま
た、その紙から切り出し組み立てる際に接着するべく重
ね合わされる部分の撥水層の一部を除去していることか
ら、その除去部分に接着剤が浸透し得るため、撥水層を
設けた面を接着する場合に必要な接着力を得ることがで
きる。
【0007】また、前記重ね合わされる部分の一部に前
記紙の厚さ方向に貫通する切り込みが設けられているこ
とにより、重ね合わされる部分の接着剤が切り込みを介
して重ね合わされる部分間にしみ出し得るため、重ね合
わされる部分の接着力が増大する。
【0008】特に、前記撥水層がシリコーンであると良
い。シリコーン層を設けた紙の厚さを極力薄くすること
ができ、焼成時の火の通りを向上し得る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面に示された具体
例に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明す
る。
【0010】図1は、本発明が適用された食品用紙製容
器の組立斜視図である。本容器1は、図に示されるよう
に、底2と、底2を外囲するように底2の周縁にて立ち
上がる周壁3とによりカップ状に組み立てられる。その
容器1内に生地を入れて加熱し、パンや菓子などを焼成
するのに用いられる。
【0011】まず裁断工程で、図示されない原紙(ロー
ル紙など)から図2に示されるように組み立て前の展開
状態に切り出される。その原紙にあっては、図3に示さ
れるように、紙であって良い基材4の一方の面に、焼成
後のパンや菓子などの容器1からの離型性を良くするた
めに、撥水層としての例えばシリコーンを塗工してなる
シリコーン層5が設けられている。
【0012】シリコーン層5は、図2における紙面の表
(表面)の全面に塗布されているが、その一部を基材4
の面が露出するように除去されている。その除去により
形成された溝6により本図示例では亀甲模様が形成され
ている。なお、模様は、亀甲模様に限定されるものでは
なく、水玉模様など美観を伴うものが好ましいが、機械
的な連続模様や不連続模様であっても良い。
【0013】図2に示される展開状態の紙にあっては、
その中央に本図示例では8角形状の底部分2aが折り目
(裁断時に同時加工されて良い)により画定され、その
底部分2aの周りには、複数(本図示例では8片)の矩
形片状の周壁部分3aと、各周壁部分3a間に存在する
各一対の三角形状の重ね合わせ部分7a・7bとが上記
と同様の折り目により画定されている。
【0014】さらに、一対の重ね合わせ部分7a・7b
の一方7aに、本図示例ではX形状の切り込み8が複数
設けられている。これら切り込み8は、シリコーン層5
のみならず基材4も合わせて紙の厚さ方向に貫通し、上
記と同様に裁断工程で同時に加工されるものであって良
い。
【0015】次に接着剤を塗布するが、その接着剤塗布
工程は上記裁断の前に行っても良い。この接着剤塗布工
程における接着剤の塗布範囲は、図2の裏面側を示す図
4におけるハッチング部分であり、上記切り込み8を設
けた方の重ね合わせ部分7aの裏面である接着剤塗布面
B1と、周壁部分3aにおける組み立て時に重ね合わせ
部分7aと重なり合う部分である接着剤塗布部分B2
(図4の想像線)とである。この接着剤塗布工程にあっ
ては、はけ付けや吹き付け、または点付けなどの塗布作
業であって良い。
【0016】カップ成形工程では、各周壁部分3aによ
り底部分2aを外囲するように、周壁部分3aを底部分
2aに対して立ち上げるように上記各折り目で折り曲げ
る。この時、両重ね合わせ部分7a・7bを互いの表面
同士が向かい合うように折り曲げて両者を重ね合わせる
と共に、重ね合われた状態で一方の重ね合わせ部分7a
を周壁部分3aの裏面に重ね合わせるように折り曲げる
(図5参照)。これにより、一方の重ね合わせ部分7a
の接着剤塗布面B1と周壁部分3aの接着剤塗布部分B
2とが互いに重なり合う。
【0017】そして、上記したように折り曲げ成形され
た半組立状態の容器を図示されないプレス機などで金型
を用いて加圧し、容器1を形成しつつ重ね合わせ部分を
密着させる。これにより、接着剤塗布面B1と接着剤塗
布部分B2とが接着し、一方の重ね合わせ部分7aと周
壁部分3aとが互いに接着される。
【0018】さらに、接着剤が、重ね合わせ部分7aに
設けた切り込み8を介して他方の重ね合わせ部分7b側
にしみ出す。そのしみ出した接着剤は他方の重ね合わせ
部分7bの表面に達するが、表面のシリコーン層3には
亀甲模様の溝6が設けられていることから、その溝6内
に接着剤が浸透し得るため、両重ね合わせ部分7a・7
b同士が互いに接着される。このようにして、環状の周
壁3が形成され、図1に示した形状の容器1が形成され
る。
【0019】なお、接着剤には速乾性のものを使用する
ことにより、上記プレス加工のみで接着可能であるが、
生産速度を高めるために、金型内にヒータ等を設けて、
接着剤の乾燥をより一層高めると良い。また、上記切り
込み8の形状にあっては、X形状に限られるものではな
く、丸形や他の種々の形状であって良く、接着剤がしみ
出し得るものであれば良い。同様に、切り込み8の大き
さや配置なども、切り込み(8)と溝(6)との間に、
しみ出した接着剤により接着力が確保される程度の重な
り合う部分があれば良く、大きさや数は任意である。
【0020】基材1の素材にあっては、シリコーン塗布
可能な紙であれば良く、その材質を特に限定する必要は
なく、食品の焼成用容器に使用されるのに適当な紙であ
れば薄紙から厚紙まで適用できる。また、紙とフィルム
とを貼り合わせたような複体ものや、その他の接着可能
な材質でも良い。
【0021】本実施の形態によれば、底部分2aと周壁
部分3aとを一体のままにした展開状態から組み立てる
ようにしていることから、各部分を別々に切り出した場
合に次工程へ搬送する際に不揃いになり易い薄い紙であ
っても使用することが可能である。したがって、焼成時
に火通りが良い薄い紙を何ら不都合を生じることなく使
用することができ、焼成時間を短縮し得る効果がある。
【0022】なお、上記したように本実施の形態にあっ
ては底部分2aと周壁部分3aとを一体にした展開形状
で切り出したものを折り曲げて容器1にしたが、各部分
別に別個に切り出しても良い。その場合には、底の形状
を上記図示例で示した8角形のような多角形に限定され
るものではなく、円形にしても良く、円形の底部分と帯
状の周壁部分とを切り出すことになる。そして、次工程
への搬送時に不揃いにならない程度の厚さの紙を用い、
また各接着部分にあっては、紙が露出する面の糊代に接
着剤を塗布し、接着される側がシリコーン塗布面になっ
ても上記と同様に溝内に接着剤が浸透して、両者を接着
することができる。
【0023】また、本実施の形態にあっては、全面に模
様(溝6)を形成した原紙から必要な大きさで切り出し
た展開形状のものを折り曲げかつ一部を接着して容器1
を組み立てたが、模様は接着部のみであって良く、した
がって、重ね合わされる部分のみに模様を設けるように
しても良い。
【0024】さらに、容器の形状を限定するものではな
く、例えば図6に示されるようなベーキングトレイに適
する箱形のものであっても良い。図6の容器にあって
は、一方の面に模様付きシリコーン層を設けた原紙から
想像線に示されるような形状に切り出し、シリコーン塗
工面を容器内側にするように周壁となる4片からなる各
周壁部分9を折り曲げて形成される。なお、4片の一部
に重ね合わせ部分9aを設けておき、組立時に、対応す
る周壁部分に重ね合わせるが、その重ね合わせ部分9a
に対応する周壁部分9の容器外側となる面(シリコーン
を塗工されていない面)に、上記と同様に予め接着剤を
塗布しておく。
【0025】
【発明の効果】このように本発明によれば、容器内側に
撥水層を設けた紙を使用することにより、焼成されたパ
ンなどの離型性を確保し得ると共に、撥水層の一部を除
去して接着剤が紙に浸透し得るようにしたことから、接
着面に撥水層がある場合の接着力を確保することがで
き、高い保形性及び離型性を確保し得る食品用紙製容器
を得ることができる。また、接着のために重ね合わる部
分の一方に紙の厚さ方向に貫通する切り込みを設けるこ
とにより、重ね合わせた部分の接着剤が切り込みを介し
て他方の重ね合わせ部分にしみ出し得るため、重ね合わ
せ部分を周壁外面に折り畳んで周壁を形成することがで
き、周壁部分を分割することなく切り出すことができ、
紙から切り出して組み立てる容器の設計自由度が増大す
る。特に、撥水層がシリコーンからなることにより、紙
を極力薄くした容器を実現でき、火通りが良くなって、
焼成時間を短縮し得る効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された食品用紙製容器の組立斜視
図。
【図2】本発明に基づく容器の組み立て前の展開状態を
示す図。
【図3】容器の原紙を示す部分拡大断面図。
【図4】図2の裏面図。
【図5】組み立て要領を示す上面図。
【図6】本発明に基づく第2の実施の形態を示す斜視
図。
【図7】従来のシリコーン塗工面を設けた容器を示す斜
視図。
【符号の説明】
1 容器 2 底、2a 底部分 3 周壁、3a 周壁部分 4 基材 5 シリコーン層 6 溝 7a・7b 重ね合わせ部分 8 切り込み 9 周壁部分、9a 重ね合わせ部分 11 ひだ 12 シリコーン塗工面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙から容器の底となる底部分及び当該容
    器の周壁となる周壁部分を切り出し、前記両部分の少な
    くともいずれか一方の一部を重ね合わせて接着して前記
    容器を組み立てるようにした食品用紙製容器であって、 前記紙の前記容器の内側となる一方の面に焼成された食
    品の離型性を良くするための撥水層が形成され、かつ少
    なくとも前記重ね合わされる部分の前記撥水層の一部が
    除去されていることを特徴とする食品用紙製容器。
  2. 【請求項2】 前記重ね合わされる部分の一部に前記紙
    の厚さ方向に貫通する切り込みが設けられていることを
    特徴とする請求項1に記載の食品用紙製容器。
  3. 【請求項3】 前記撥水層がシリコーンであることを特
    徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の食品用紙製
    容器。
JP11049489A 1999-02-26 1999-02-26 食品用紙製容器 Pending JP2000247376A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109353634A (zh) * 2018-10-18 2019-02-19 天津大学 一种单自由度可折展盒子结构
CN109484734A (zh) * 2018-10-18 2019-03-19 天津大学 一种单自由度双重对称的可折展盒子结构

Cited By (3)

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CN109353634A (zh) * 2018-10-18 2019-02-19 天津大学 一种单自由度可折展盒子结构
CN109484734A (zh) * 2018-10-18 2019-03-19 天津大学 一种单自由度双重对称的可折展盒子结构
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