JP3051840U - 加熱加工菓子用紙カップ - Google Patents

加熱加工菓子用紙カップ

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高温高湿雰囲気に強く、生体に無害のフイル
ムによる被着膜を用いることで、加熱加工菓子用紙カッ
プを接着部に『小じわ』が生じることなく得ること。 【解決手段】 カップの外面となる面にポリ・エチレン
・テレフタレートのラミネート層を被着した円形紙に上
向き折り目12で区画した底板13を形成するととも
に、その外側に内向き折り目15とこれらの折り目に対
し一方に僅かに傾斜した外向き折り目16とをそれぞれ
形成し、これらの各折り目で区画形成した細長楔状の折
り返し部17および細長台形状の単位側板部18をそれ
ぞれ交互に有する側板19を上向き折り目12から折り
起すとともに、折り返し部を折り返し、各折り返し部の
外面に被着したPETラミ層を単位側板部18の外面の
PETラミ層に加熱圧着してPETラミ層同士で貼着す
ることで、側板19を上向き折り目12から立ち上げ保
形した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、蒸し菓子や焼き菓子等の加熱加工菓子用紙カップに係り、特に、 菓子生地の加熱加工時に保形性に優れ、かつ、紙カップの側板接着部に『小じわ 』が生じない紙カップに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の紙カップとその製造方法としては、従来、例えば本出願人が先に提案 した特開平1−226548号公報記載のものが有る。 この従来の技術は、薄い紙葉を円板形に切抜き、この円板体に折り目付け機で 円形の折り目を形成して、この折り目と円板体の外縁との間に内向き折り目と外 向き折り目とを所定ピッチ毎に放射状に形成するとともに、外向き折り目で折り 返し部を外側に、内向き折り目と円形の折り目とで側板構成部を内側にそれぞれ 折り曲げると共に、折り返し部の外面に接着剤をのり付け機で付けてから該折り 返し部を側板構成部の外側に貼着した紙カップとその製造方法である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前記した従来の技術は、紙カップ側板の立上げ保形に必要な折り返し内面を側 板外面に接着するための糊や接着剤は、食品衛生上無害のポリビニールアルコー ル(PVA)とかデキストリン等の再湿接着性接着剤や澱粉糊の使用を余儀なく されているので、紙カップとしての使用範囲に大きな制約を受ける結果となり、 高温・高湿雰囲気である蒸し釜内に菓子生地と共に入れて加熱加工後販売に供す るための蒸し菓子用紙カップとしては使用できない。
【0004】 すなわち、蒸し釜内における蒸し菓子生地の加熱膨脹による圧力が高温蒸気で 溶融軟化した上記PVAやデキストリンとか澱粉糊による側板接着部分に強く加 わり、これら接着部が剥れて皿状に拡開し、紙カップから菓子生地がこぼれ出し てしまう結果、蒸し菓子とならず、この従来例は、一時的な使い捨て飲用カップ ならば兎も角、蒸し菓子用カップとしては使いものにならないという本質的かつ 重大な問題点が有った。
【0005】 さらに、上記再湿接着性接着剤や澱粉糊等の糊料は、接着時に水を接着部に付 け、保形した状態で乾燥させる必要が有るため、紙カップ製造手間を多く要し作 業性悪いと共に紙カップ接着部の水分で紙が膨潤し、その乾燥後紙カップに『小 じわ』が生じる結果となり、店頭販売用美粧紙ケースや紙カップには採用できな いという本質的かつ、重大な問題点が有る。
【0006】 この考案は、前記した各問題点を除去するために、紙カップ側板の立ち上げ保 形に必要な側板折り返し部内面と側板外面との接着媒体として、高温高湿雰囲気 に強く、生体に無害のポリ・エチレン・テレフタレートフイルムラミネート被膜 を用いることで、蒸し菓子や焼き菓子等加熱加工菓子用紙カップをその側板接着 部に『小じわ』を生じさせないで得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記したこの考案の目的は、紙葉を多数の折り目から折り曲げてカップ状に保 形した紙カップを作るに当り、カップの外面となる面にPETボトルの原料であ るポリ・エチレン・テレフタレートフイルムのラミネート層(以下単にPETラ ミ層という)を被着した円形紙に同心的にほぼ円形の上向き折り目で区画した底 板を形成するとともに、その外側に放射状の多数の内向き折り目とこれらの折り 目に対し一方に僅かに傾斜した外向き折り目とをそれぞれ形成し、これらの各折 り目で区画形成した細長楔状の折り返し部および細長台形状の単位側板部をそれ ぞれ交互に有する側板を前記上向き折り目から折り起すとともに、前記折り返し 部をそれぞれ単位側板部の外側に沿わせて折り返し、各折り返し部の外面に被着 した前記PETラミ層を前記単位側板部の外面PETラミ層に加熱圧着してPE Tラミ層同士で貼着することで、前記側板を前記上向き折り目から立ち上げ保形 したことで達成できた。
【0008】
【考案の実施の形態】
先ず、この考案の基本形態は、図2、図5に示すように、紙カップ素材10と して、グラシン紙やクラフト紙を用い、カップの外面となる紙面にPETラミ層 Pの外面をコロナ放電処理等により印刷インキの付着性や接着性を向上させた周 知の外面活性化PETフイルムのラミネート層Pを周知手段で被着した所謂『P ETラミ紙』を用いる。 そして、上記素材10を円形に打抜いた円形紙11の中央部に同心状のほぼ円 形の折り目12で区画した底板13を形成し、前記ほぼ円形の折り目12と円形 紙11の外縁14との間に延長先が前記円板体11の中心を通り前記外縁14を 分割する複数の放射状内向き折り目15,15を設ける。
【0009】 そして、これらの各内向き折り目15,15に前記ほぼ円形の折り目12の位 置で接し、かつ前記内向き折り目15,15に対し一方向に所定角度傾斜して複 数の外向き折り目16,16を形成するとともに、前記各内向き折り目15,1 5および外向き折り目16,16で区画形成した細長い楔状の折り返し部17お よび細長い台形状の単位側板部18を図2、図3に示すようにそれぞれ交互に有 する側板19とをそれぞれ形成する。
【0010】 次いで、前記細長い楔状の折り返し部17,17を単位側板部18の外側に添 わせて上向き折り目12から起立させ、これら各折り返し部17,17の外面内 側のPETラミ層Pを単位側板部18,18の外面のPETラミ層Pに図1のよ うに新しく試みた小形バーナAからの火炎aを放射し、PETラミ層Pが急速に 350℃〜400℃,0.5〜1秒程度加熱直後ローラRで圧着し、PETラミ 層P同士を溶融固化することで貼着し、図4のように起立保形した側板19を前 記底板13に対し一体的に立上げ形成する。
【0011】 すなわち、内向き折り目15と外向き折り目16で区画した楔状の折り返し部 17およびほぼ台形状の単位側板部18を交互に前記PETラミ層P同士で接着 連設する側板19と前記底板13とで紙カップを一体構成できたものである。
【0012】
【実施例】
前記の円形紙11は、グラシン紙やクラフト紙のような薄いPETラミ原料紙 から打抜き加工で定寸の図5で示す円形紙11を作った後、この円形紙11は硬 質ゴムで形成した周知の折り目付け型で図2および図3に示すように単位側板部 18と折り返し部17とが内向き折り目15と外向き折り目16と、円形の上向 き折り目12とでほぼ直角になるまで段々に深くなる複数種類の型を用いて折り 曲げ、折り目付けを実行するが、紙カップが皿状の場合は簡略化できる。
【0013】 紙面にPETラミ層Pを形成するには、PETフイルムを紙に周知の『ドライ ラミ法』、すなわち、タイヤチューブのパンク直し用等のドライラミ接着剤を用 いて接着したり、紙面に被着したポリエチレン被膜を糊料として紙面にPETラ ミ層Pを被着できた。
【0014】 次に、単位側板部18の外面と折り返し部17の外面内側とをPETラミ層P 同士で溶着する具体例を説明する。 図1のように底板13を上にして紙カップの内面に合致する雄形フオーマFに 紙カップ仕掛り品1を挿入して被せると共に、フオーマFを紙カップ仕掛り品1 と共に矢印で示す方向に回転させながら、小形ガスバーナ等の火炎放射器Aの火 炎aを側板折り返し部17の内面と単位側板部18の外面との間に注意深く放射 して、これら各面に被着した前記PETラミ層Pを約350〜400℃程度に急 速かつ、短時間(約0.5〜1秒程度)加熱して溶融した直後、圧接ローラRで 次々と上記フオーマF側に強く圧接して上記溶融PETラミ層同士を固化させる ことで、側板外面に折り返し部17の外面内側を図6のようにPETラミ層P同 士で強固に溶着でき、側板19を底板13に対し『小じわ』の発生なく一体的に 立ち上げ保形することができた。
【0015】 また、PETラミ層同士の溶融後圧着冷却固化による接着力を向上させるには 、PETフイルム形成直後のフイルム面に特公昭31−9411号公報記載のよ うな周知の『コロナ放電』を伴なう高電圧歪力を直接作用させて表面活性を付与 して接着性を高めたPETフイルムを用いる。
【0016】
【考案の効果】
この考案は、以上のように構成したので、以下に記載の効果を奏する。 カップの外面となる面にPETラミ層Pを被着した円形紙11に同心的にほぼ 円形の上向き折り目12で区画した底板13を形成するとともに、その外側に放 射状の多数の内向き折り目15とこれらの折り目15に対し一方に僅かに傾斜し た外向き折り目16とをそれぞれ形成し、これらの各折り目15,16で区画形 成した細長楔状の折り返し部17および細長台形状の単位側板部18をそれぞれ 交互に有する側板19を前記上向き折り目12から折り起すとともに、前記折り 返し部17をそれぞれ単位側板部18の外側に沿わせて折り返し、各折り返し部 17の外面に被着した生体に無害なPETラミ層Pを前記単位側板部18の外面 のPETラミ層Pに加熱圧着してPETラミ層P同士の溶着で貼着することで、 高温・高湿雰囲気に対して強い接着力を得ることができ、前記側板19を前記上 向き折り目12から高熱水蒸気中でも立ち上げ保形することができた。
【0017】 また、本考案による紙カップの側板接着部には、水分が不要であるから、紙の 膨潤もなく、『小じわ』のない美しい紙カップを得ることができたという第2の 効果も有る。
【0018】 請求項2の考案によれば、紙カップ内面に被着したシリコン樹脂コート層Si の滑性により、紙カップから蒸し菓子を剥離し易く取り出し食し易い等の効果を 付加できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による紙カップの側板接着例を示す斜視
【図2】同上に折り目付けした斜視図
【図3】紙カップ仕掛り品の斜視図
【図4】本考案による紙カップの完成品の斜視図
【図5】本考案における紙カップ素材の展開図
【図6】本考案における紙カップの側板接着例の拡大断
面図
【符号の説明】
11 円形紙 12 上向き折り目 13 底板 15 内向き折り目 16 外向き折り目 17 折り返し部 18 単位側板部 19 側板 P ポリ・エチレン・テレフタレートフイルムのラミ
ネート層(PETラミ層) Si シリコン樹脂コート層

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙葉を多数の折り目から折り曲げてカッ
    プ状に保形した紙カップにおいて、カップの外面となる
    面に接着性を高めたポリ・エチレン・テレフタレートフ
    イルムのラミネート層P(以下単にPETラミ層とい
    う)を被着した円形紙11に同心的にほぼ円形の上向き
    折り目12で区画した底板13を形成するとともに、そ
    の外側に放射状の多数の内向き折り目15とこれらの折
    り目15に対し一方に僅かに傾斜した外向き折り目16
    とをそれぞれ形成し、これらの各折り目15,16で区
    画形成した細長楔状の折り返し部17および細長台形状
    の単位側板部18をそれぞれ交互に有する側板19を前
    記上向き折り目12から折り起すとともに、前記折り返
    し部17をそれぞれ単位側板部18の外側に沿わせて折
    り返し、各折り返し部17の外面に被着した前記PET
    ラミ層Pを前記単位側板部18の外面PETラミ層Pに
    加熱圧着して貼着することで、前記側板19を前記上向
    き折り目12から立ち上げ保形してなる加熱加工菓子用
    紙カップ。
  2. 【請求項2】 内面にシリコン樹脂コート層Siを被着
    してなる請求項1記載の加熱加工菓子用紙カップ。
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