JP2000246959A - クロック発生回路および画像形成装置 - Google Patents

クロック発生回路および画像形成装置

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JP2000246959A
JP2000246959A JP11370537A JP37053799A JP2000246959A JP 2000246959 A JP2000246959 A JP 2000246959A JP 11370537 A JP11370537 A JP 11370537A JP 37053799 A JP37053799 A JP 37053799A JP 2000246959 A JP2000246959 A JP 2000246959A
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clock
delay
unit
delay clock
predetermined time
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JP11370537A
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English (en)
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Koichi Takagi
幸一 高木
Mitsuo Azumai
満男 東井
Kenji Izumiya
賢二 泉宮
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外付け部品を使わず一つの集積回路内で、所
定時間内に基準信号のパルス数が所定数になるようなド
ットクロックを生成することが可能なクロック発生回路
を提供することにある。 【解決手段】 所定間隔でパルスを発生させる基準信号
生成部401と、基準信号生成部によって生成された基
準信号を遅延させて、位相の異なる複数の遅延信号から
なる遅延信号群を生成する遅延信号生成部410,41
2と、遅延信号群の中から1パルス毎に位相の異なる遅
延信号を順次選択する選択手段450,452とを備
え、この選択された信号を参照することによって、所定
時間内に発生するパルス数を所定数にした信号を生成す
る、ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明はクロック発生回路お
よび画像形成装置に関し、さらに詳しくは、所定時間内
に基準クロックのパルス数が所定数になるように調整す
るクロック発生回路とそのようなクロック発生回路を備
えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置では、画像データに応じて
変調したレーザビームを主走査方向に走査し、副走査方
向に回転する像担持体上に画像を形成している。この場
合に、ドットクロックと呼ばれる基準クロックを基準に
して、レーザビームを画像データで変調している。
【0003】したがって、所定のドットクロック数に応
じて、像担持体上に形成される主走査方向における画像
の長さが常に一定になるようにドットクロックを生じる
必要がある。
【0004】また、近年では記録紙上にカラー画像を得
るために像担持体近傍に帯電,露光,現像の各手段を有
するユニットを複数備えて、像担持体の1回転内に像担
持体上にカラートナー像を形成し、一括して記録紙上に
転写を行うカラー画像形成装置が開発されている。ま
た、中間転写体近傍に複数の像担持体を有し、各像担持
体の周囲に帯電,露光,現像,転写手段を備え、各像担
持体上に形成されたトナー像を中間転写体に順次転写し
て行き、中間転写体に担持されたカラートナー像を一括
して転写紙上に転写を行うカラー画像形成装置も開発さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前者のような画像形成
装置において、主走査を行うポリゴンミラーの回転数の
変動や、光学系の収差などによって、所定のドットクロ
ック数に応じて像担持体上に形成される画像の長さがば
らつく場合がある。
【0006】また、後者のように複数の露光手段を用い
て像担持体上または中間転写体上にカラートナー像を形
成するようなカラー画像形成装置においては、各露光手
段のポリゴンミラーやレンズ等の光学系の特性のばらつ
きによって各露光手段間において像担持体上に形成され
る主走査方向における画像の長さにばらつきを生じ、そ
れが原因となって色ずれが生じる。
【0007】以上のような場合、ドットクロックの立ち
上がりのタイミング(位相)や周波数を微妙に調整でき
ることが好ましい。このような位相や周波数の調整を可
能にする回路として、VCXO(電圧制御型水晶発振
器)やDDS(ディジタルダイレクトシンセサイザ)な
どが知られている。
【0008】このVCXOやDDSは精度の点では問題
がないが、装置が高価になること、独立したデバイスで
あってシステムの1チップ化(集積回路化)に不向きで
ある、などの点から画像形成装置のドットクロックの生
成には適していない。
【0009】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであって、その目的は、外付け部品を使わず
一つの集積回路内で、所定時間内に発生するパルス数が
所定数になるようなドットクロックを生成することが可
能なクロック発生回路および画像形成装置を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、課題を解決す
る手段としての本発明は以下に説明するようなものであ
る。
【0011】(1)所定間隔でパルスを発生させる基準
クロック生成部と、前記基準クロック生成部によって生
成された基準クロックを遅延させて、位相の異なる複数
の遅延クロックからなる遅延クロック群を生成する遅延
クロック生成部とを有し、前記遅延クロック群の中から
1パルス毎に位相の異なる遅延クロックを順次選択し、
この選択された信号を合成することによって、所定時間
内に発生するパルス数を所定数にしたクロックを生成す
る、クロック発生回路である。
【0012】このクロック発生回路では、遅延クロック
群の中から、1パルス毎に位相の異なる遅延クロックを
順次選択し、この選択された信号を合成することによっ
て所定時間内に発生するパルス数を所定数にしたクロッ
クを生成するようにしている。
【0013】(2)所定間隔でパルスを発生させる基準
クロック生成部と、前記基準クロック生成部によって生
成された基準クロックを遅延させて、位相の異なる複数
の第1遅延クロック群を生成する第1遅延クロック生成
部とを有し、前記複数の第1遅延クロック群の中から位
相の異なる遅延クロックを順次選択し、この選択された
信号を合成することによって、所定時間内に発生するパ
ルス数を所定数にしたクロックを生成するための第1選
択手段と、前記第1選択手段によって選択された遅延ク
ロックを遅延させて、位相の異なる複数の第2遅延クロ
ック群を生成する第2遅延クロック生成部とを有し、前
記複数の第2遅延クロック群の中から1パルス毎に位相
の異なる遅延クロックを順次選択し、この選択された信
号を合成することによって、所定時間内に発生するパル
ス数を所定数にしたクロックを生成する第2選択手段
と、を備えたクロック発生回路である。
【0014】このクロック発生回路では、第1遅延クロ
ック群の中から遅延クロックを選択することによって所
定時間内に発生するパルス数を所定数にし、さらに選択
された遅延クロックから第2遅延クロック群を生成し、
第2遅延クロック群から1パルス毎に位相の異なる遅延
クロックを順次選択するようにしている。
【0015】(3)所定間隔でパルスを発生させる基準
クロック生成部と、前記基準クロック生成部によって生
成された基準クロックを遅延させて、位相の異なる複数
の第1遅延クロック群を生成する第1遅延クロック生成
部と、前記第1遅延クロック生成部によって生成された
第1遅延クロック群からインデックス信号に同期したク
ロックを検出する同期検出部と、前記同期検出部におい
て検出されたクロックを参照して位相補正量を求め、こ
の位相補正量に基づいて前記第1遅延クロック群の中か
ら、位相の異なる遅延クロックを順次選択することによ
って所定時間内に発生するパルス数を所定数にしたクロ
ックを生成する第1切替制御部と、前記第1切替制御部
によって選択された遅延クロックについて、前記第1遅
延クロック群より細かい間隔で遅延させて、位相の異な
る複数の第2遅延クロック群を生成する第2遅延クロッ
ク生成部と、前記複数の第2遅延クロック群の中から1
パルス毎に位相の異なる遅延クロックを順次選択して出
力する第2切替制御部と、を有するクロック発生回路で
ある。
【0016】このクロック発生回路では、第1遅延クロ
ック群の中からインデックス信号に同期したクロックを
検出して位相補正量を求め、この位相補正量に基づいて
第1遅延クロック群の中から位相の異なる遅延クロック
を順次選択することによって所定時間内に発生するパル
ス数を所定数にし、さらに選択された遅延クロックから
第2遅延クロック群を生成し、第2遅延クロック群から
1パルス毎に位相の異なる遅延クロックを順次選択する
ようにしている。
【0017】(4)所定間隔でパルスを発生させる基準
クロック生成部と、前記基準クロック生成部によって生
成された基準クロックを遅延させて、位相の異なる複数
の第1遅延クロック群を生成する第1遅延クロック生成
部と、前記第1遅延クロック生成部によって生成された
複数の遅延クロック群から、インデックス信号に同期し
た第1同期ポイント情報及び第2同期ポイント情報を検
出する同期検出部と、前記同期検出部において検出され
た第1同期ポイント情報と第2同期ポイント情報とから
遅延クロック群の周期段数を求め、この周期段数に基づ
いて前記第1遅延クロック群の中から、位相の異なる遅
延クロックを順次選択することによって所定時間内に発
生するパルス数を所定数にしたクロックを生成する第1
切替制御部と、前記第1切替制御部によって選択された
遅延クロックについて、前記第1遅延クロック群より細
かい間隔で遅延させて、位相の異なる複数の第2遅延ク
ロック群を生成する第2遅延クロック生成部と、前記複
数の第2遅延クロック群の中から1パルス毎に位相の異
なる遅延クロックを順次選択して出力する第2切替制御
部と、を有するクロック発生回路である。
【0018】このクロック発生回路では、第1同期ポイ
ント情報と第2同期ポイント情報とから遅延クロック群
の周期段数を求め、この周期段数に基づいて複数の遅延
クロック群の中から、位相の異なる遅延クロックを順次
選択することによって所定時間内に発生するパルス数を
所定数にし、さらに選択された遅延クロックから第2遅
延クロック群を生成し、第2遅延クロック群から1パル
ス毎に位相の異なる遅延クロックを順次選択するように
している。
【0019】(5)所定間隔でパルスを発生させる基準
クロック生成部と、前記基準クロック生成部によって生
成された基準クロックを遅延させて、位相の異なる複数
の第1遅延クロック群を生成する第1遅延クロック生成
部と、前記第1遅延クロック群から、第1の入力信号及
び第2の入力信号のそれぞれの先端位置に同期した第1
同期クロック及び第2同期クロックを検出する同期検出
部と、前記同期検出部において検出された第1同期クロ
ックと第2同期クロックを参照し、前記第1同期クロッ
クと前記第2同期クロックとの先端位置のずれ量を求
め、該ずれ量に基づいて前記第1遅延クロック群の中か
ら、位相の異なる遅延クロックを順次選択する第1切替
制御部と、前記第1切替制御部によって選択された遅延
クロックについて、前記第1遅延クロック群より細かい
間隔で遅延させて、位相の異なる複数の第2遅延クロッ
ク群を生成する第2遅延クロック生成部と、前記複数の
第2遅延クロック群の中から1パルス毎に位相の異なる
遅延クロックを順次選択して出力する第2切替制御部
と、を備え、前記切替制御部により選択された位相の異
なる遅延クロックを合成することによって、前記第1入
力信号と前記第2入力信号とに基づいて出力される信号
の先端位置を同期させ、かつ、所定時間内に前記第1入
力信号と前記第2入力信号とに基づいて出力される信号
のパルス数を所定数にする、クロック発生回路である。
【0020】このクロック発生回路では、第1入力信号
と前記第2入力信号とに基づいて出力される信号の先端
位置を同期させ、かつ、所定時間内に前記第1入力信号
と前記第2入力信号とに基づいて出力される信号のパル
ス数を所定数にするようにし、さらに選択された遅延ク
ロックから第2遅延クロック群を生成し、第2遅延クロ
ック群から1パルス毎に位相の異なる遅延クロックを順
次選択するようにしている。
【0021】すなわち、少なくとも2つのクロックにお
いて、クロック周波数を微調整して合わせることなく、
先端位置の同期あわせと、パルス数を所定数にすると共
に、さらに、選択された遅延クロックについて位相を細
かく徐々に変えた第2遅延クロック群を作成して1パル
ス毎に位相の異なる遅延クロックを選択する。
【0022】(6)主走査方向にライン単位でスキャニ
ングすることにより、ドットクロックに基づいて画像を
形成する画像形成部と、所定間隔でパルスを発生させる
基準クロック生成部と、前記基準クロック生成部によっ
て生成された基準クロックを遅延させて、位相の異なる
複数の遅延クロックからなる遅延クロック群を生成する
遅延クロック生成部と、前記遅延クロック生成部によっ
て生成された遅延クロック群から所定のインデックス信
号に同期した少なくとも2つのクロックを検出する同期
検出部と、前記同期検出部において検出されたクロック
をもとに、所定時間における複数の遅延クロックの周期
段数を算出する演算部と、上記算出された周期段数をも
とに、所定時間中で周期段数から順次ずらした遅延クロ
ックを前記遅延クロック群から選択することにより、所
定時間内に出力されるクロックのパルス数を制御し、前
記ドットクロックを形成する信号制御部と、を備えたこ
とを特徴とする画像形成装置である。
【0023】この画像形成装置では、遅延クロック群か
ら所定のインデックス信号に同期した少なくとも2つの
クロックを検出し、所定時間における複数の遅延クロッ
クの周期段数を算出し、所定時間中で周期段数から順次
ずらした遅延クロックを前記遅延クロック群から選択す
ることにより、所定時間内に出力されるクロックのパル
ス数を制御し、前記ドットクロックを形成するようにし
ている。
【0024】(7)各走査ラインにおける走査長のずれ
量を検出するずれ検出部と、前記ずれ検出部で検出され
たずれ量をもとに、所定時間中で周期段数からずらす段
数を判断する判断部を有し、前記信号制御部は前記判断
部の判断した段数をもとに所定時間中で周期段数から順
次ずらした遅延クロックを前記遅延クロック群から選択
する、ことを特徴とする請求項6記載の画像形成装置で
ある。
【0025】この画像形成装置では、遅延クロック群か
ら所定のインデックス信号に同期した少なくとも2つの
クロックを検出し、所定時間における複数の遅延クロッ
クの周期段数を算出し、検出したずれ量によって周期段
数からずらす段数を判断し、順次ずらした遅延クロック
を前記遅延クロック群から選択することにより、所定時
間内に出力されるクロックのパルス数を制御し、前記ド
ットクロックを形成するようにしている。
【0026】(8)前記ずれ検出部は、特定の画像パタ
ーンを形成する手段と、前記画像パターンを読み取り、
各走査ラインにおける走査長を検出するセンサと、を備
え、前記センサに検出された走査長の比較により、前記
ずれが検出される、ことを特徴とする請求項7記載の画
像形成装置である。
【0027】この画像形成装置では、遅延クロック群か
ら所定のインデックス信号に同期した少なくとも2つの
クロックを検出し、所定時間における複数の遅延クロッ
クの周期段数を算出し、各走査ラインの走査長を検出し
たずれ量によって周期段数からずらす段数を判断し、順
次ずらした遅延クロックを前記遅延クロック群から選択
することにより、所定時間内に出力されるクロックのパ
ルス数を制御し、前記ドットクロックを形成するように
している。
【0028】(9)前記画像形成部は複数の走査露光手
段を備えており、さらに、走査ラインにおける各走査露
光手段の走査長のずれ量を検出するずれ検出部と、前記
ずれ検出部で検出されたずれ量をもとに、所定時間中で
周期段数からずらす段数を判断する判断部を有し、前記
信号制御部は前記判断部の判断した段数をもとに所定時
間中で周期段数から順次ずらした遅延クロックを前記遅
延クロック群から選択する、ことを特徴とする請求項6
記載の画像形成装置である。
【0029】この画像形成装置では、遅延クロック群か
ら所定のインデックス信号に同期した少なくとも2つの
クロックを検出し、所定時間における複数の遅延クロッ
クの周期段数を算出する際に、各走査露光手段における
走査ラインの走査長を検出したずれ量によって周期段数
からずらす段数を判断し、順次ずらした遅延クロックを
前記遅延クロック群から選択することにより、所定時間
内に出力されるクロックのパルス数を制御し、前記ドッ
トクロックを形成するようにしている。
【0030】(10)複数の色に対応する複数の現像手
段を有し、前記複数の走査露光手段は前記複数の各現像
手段の色に対応する、ことを特徴とする請求項9記載の
画像形成装置である。
【0031】この画像形成装置では、各色の走査露光と
現像と、さらに所定時間内に出力されるクロックのパル
ス数を制御したドットクロックの形成により、色ずれの
ないカラー画像形成がなされる。
【0032】(11)所定の時間を計測するための切り
替えカウンタを有し、前記信号制御部は、前記切り替え
カウンタによって所定の時間が計測されるたびに周期段
数からずらした遅延クロックを前記遅延クロック群から
選択する、ことを特徴とする請求項6記載の画像形成装
置である。
【0033】この画像形成装置では、遅延クロック群か
ら所定のインデックス信号に同期した少なくとも2つの
クロックを検出し、所定時間における複数の遅延クロッ
クの周期段数を算出し、所定時間中で周期段数から順次
ずらした遅延クロックを前記遅延クロック群から選択す
ることにより、所定時間内に出力されるクロックのパル
ス数を制御し、前記ドットクロックを形成する処理を、
所定の時間が計測されるたび毎に実行するようにしてい
る。
【0034】(12)入力された情報をもとに所定時間
中で周期段数からずらす段数を判断する判断部を有し、
前記切り替えカウンタは前記判断部の判断した段数をも
とに計測すべきカウント時間を決定し、前記信号制御部
は、決定されたカウント時間毎に周期段数からずらした
遅延クロックを前記遅延クロック群から選択する、こと
を特徴とする請求項11記載の画像形成装置である。
【0035】この画像形成装置では、遅延クロック群か
ら所定のインデックス信号に同期した少なくとも2つの
クロックを検出し、所定時間における複数の遅延クロッ
クの周期段数を算出し、所定時間中で周期段数から順次
ずらした遅延クロックを前記遅延クロック群から選択す
ることにより、所定時間内に出力されるクロックのパル
ス数を制御し、前記ドットクロックを形成する処理を、
ずらす段数と所定のカウント時間とに応じて実行するよ
うにしている。
【0036】(13)入力された情報をもとに各クロッ
クのパルス毎の周期段数から平均のずれ量を演算する演
算部を有し、前記信号制御部は、前記演算部の演算した
前記各パルス毎のずれ量をもとにして、周期段数から順
次ずらした遅延クロックを前記遅延クロック群から選択
する、ことを特徴とする請求項6記載の画像形成装置で
ある。
【0037】この画像形成装置では、入力された情報を
もとに各クロックのパルス毎の周期段数から平均のずれ
量を演算した結果をもとにして、所定時間中で周期段数
から順次ずらした遅延クロックを前記遅延クロック群か
ら選択することにより、所定時間内に出力されるクロッ
クのパルス数を制御し、前記ドットクロックを形成する
ようにしている。
【0038】(14)前記信号制御部は、前記演算部の
演算した前記各パルス毎のずれ量をもとにして、各パル
ス毎に周期段数から順次ずらした遅延クロックを前記遅
延クロック群から選択するか否か決定する、ことを特徴
とする請求項13記載の画像形成装置である。
【0039】この画像形成装置では、入力された情報を
もとに各クロックのパルス毎の周期段数から平均のずれ
量を演算した結果をもとにして、選択するか否かを決定
し、所定時間中で周期段数から順次ずらした遅延クロッ
クを前記遅延クロック群から選択することにより、所定
時間内に出力されるクロックのパルス数を制御し、前記
ドットクロックを形成するようにしている。
【0040】(15)前記信号制御部は、前記演算部の
演算した前記各パルス毎のずれ量を各パルス毎に累積
し、累積された値によって、周期段数から順次ずらした
遅延クロックを前記遅延クロック群から選択するか否か
決定する、ことを特徴とする請求項13記載の画像形成
装置である。
【0041】この画像形成装置では、入力された情報を
もとに各クロックのパルス毎の周期段数から平均のずれ
量を演算した結果をもとにして、ずれ量を累積して選択
するか否かを決定し、所定時間中で周期段数から順次ず
らした遅延クロックを前記遅延クロック群から選択する
ことにより、所定時間内に出力されるクロックのパルス
数を制御し、前記ドットクロックを形成するようにして
いる。
【0042】(16)前記信号制御部は、前記演算部の
演算した前記各パルス毎のずれ量を遅延段数を基準とし
て算出し、各パルス毎に算出された値を前記周期段数に
累積し、累積された値の整数値を新たな段数として選択
する、ことを特徴とする請求項13記載の画像形成装置
である。
【0043】この画像形成装置では、入力された情報を
もとに各クロックのパルス毎の周期段数から平均のずれ
量から遅延段数を算出し、算出結果を累積し、累積値の
整数値を新たな段数として、選択することにより、所定
時間内に出力されるクロックのパルス数を制御し、前記
ドットクロックを形成するようにしている。
【0044】(17)所定間隔でパルスを発生させる基
準クロック生成部と、前記基準クロック生成部によって
生成された基準クロックを遅延させて、位相の異なる複
数の遅延クロックからなる遅延クロック群を生成する遅
延クロック生成部と、前記遅延クロック生成部によって
生成された遅延クロック群から所定のインデックス信号
に同期した少なくとも2つのクロックを検出する同期検
出部と、前記同期検出部において検出されたクロックを
もとに、所定時間における複数の遅延クロックの周期段
数を算出する演算部と、上記算出された周期段数をもと
に、所定時間中で周期段数から順次ずらした遅延クロッ
クを前記遅延クロック群から選択することにより、所定
時間内に出力されるクロックのパルス数を制御し、前記
ドットクロックを形成する信号制御部と、を備えたこと
を特徴とするクロック発生回路である。
【0045】このクロック発生回路では、遅延クロック
群から所定のインデックス信号に同期した少なくとも2
つのクロックを検出し、所定時間における複数の遅延ク
ロックの周期段数を算出し、所定時間中で周期段数から
順次ずらした遅延クロックを前記遅延クロック群から選
択することにより、所定時間内に出力されるクロックの
パルス数を制御し、前記ドットクロックを形成するよう
にしている。
【0046】(18)前記同期検出部において検出され
る少なくとも2つのクロックは、前記インデックス信号
の先端位置に同期したものである、ことを特徴とする請
求項17記載のクロック発生回路である。
【0047】このクロック発生回路では、遅延クロック
群からインデックス信号の先端位置に同期した2つのク
ロックを検出し、所定時間における複数の遅延クロック
の周期段数を算出し、所定時間中で周期段数から順次ず
らした遅延クロックを前記遅延クロック群から選択する
ことにより、所定時間内に出力されるクロックのパルス
数を制御し、前記ドットクロックを形成するようにして
いる。
【0048】(19)入力された情報をもとに、所定時
間中で周期段数からずらす段数を判断する判断部を有
し、前記信号制御部は前記判断部の判断した段数をもと
に所定時間中で周期段数から順次ずらした遅延クロック
を前記遅延クロック群から選択する、ことを特徴とする
請求項17記載のクロック発生回路である。
【0049】このクロック発生回路では、遅延クロック
群から所定のインデックス信号に同期した少なくとも2
つのクロックを検出し、所定時間における複数の遅延ク
ロックの周期段数を算出し、検出したずれ量によって周
期段数からずらす段数を判断し、順次ずらした遅延クロ
ックを前記遅延クロック群から選択することにより、所
定時間内に出力されるクロックのパルス数を制御し、前
記ドットクロックを形成するようにしている。
【0050】(20)所定の時間を計測するための切り
替えカウンタを有し、前記信号制御部は、前記切り替え
カウンタによって所定の時間が計測されるたびに周期段
数からずらした遅延クロックを前記遅延クロック群から
選択する、ことを特徴とする請求項17記載のクロック
発生回路である。
【0051】このクロック発生回路では、遅延クロック
群から所定のインデックス信号に同期した少なくとも2
つのクロックを検出し、所定時間における複数の遅延ク
ロックの周期段数を算出し、所定時間中で周期段数から
順次ずらした遅延クロックを前記遅延クロック群から選
択することにより、所定時間内に出力されるクロックの
パルス数を制御し、前記ドットクロックを形成する処理
を、所定の時間が計測されるたび毎に実行するようにし
ている。
【0052】(21)入力された情報をもとに所定時間
中で周期段数からずらす段数を判断する判断部を有し、
前記切り替えカウンタは前記判断部の判断した段数をも
とに計測すべきカウント時間を決定し、前記信号制御部
は、決定されたカウント時間毎に周期段数からずらした
遅延クロックを前記遅延クロック群から選択する、こと
を特徴とする請求項20記載のクロック発生回路であ
る。
【0053】このクロック発生回路では、遅延クロック
群から所定のインデックス信号に同期した少なくとも2
つのクロックを検出し、所定時間における複数の遅延ク
ロックの周期段数を算出し、所定時間中で周期段数から
順次ずらした遅延クロックを前記遅延クロック群から選
択することにより、所定時間内に出力されるクロックの
パルス数を制御し、前記ドットクロックを形成する処理
を、ずらす段数と所定のカウント時間とに応じて実行す
るようにしている。
【0054】(22)前記所定時間中でカウントが繰り
返される数は、前記所定時間中で周期段数からずらす段
数と同じ数である、ことを特徴とする請求項21記載の
クロック発生回路である。
【0055】このクロック発生回路では、遅延クロック
群から所定のインデックス信号に同期した少なくとも2
つのクロックを検出し、所定時間における複数の遅延ク
ロックの周期段数を算出し、所定時間中で周期段数から
順次ずらした遅延クロックを前記遅延クロック群から選
択することにより、所定時間内に出力されるクロックの
パルス数を制御し、前記ドットクロックを形成する処理
を、ずらす段数と所定のカウント時間とに応じて実行す
るようにしている。ここで、カウントが繰り返される数
は、ずらす段数と同じ数になっている。
【0056】(23)ずれの方向するずれ方向検出手段
を備え、前記信号制御部は、前記検出された方向によっ
て、遅延クロックが選択される段数の増減を制御する、
ことを特徴とする請求項17記載のクロック発生回路で
ある。
【0057】このクロック発生回路では、遅延クロック
群から所定のインデックス信号に同期した少なくとも2
つのクロックを検出し、所定時間における複数の遅延ク
ロックの周期段数を算出し、所定時間中で周期段数から
順次ずらした遅延クロックを前記遅延クロック群から選
択することにより、所定時間内に出力されるクロックの
パルス数を制御し、前記ドットクロックを形成するよう
にしている。この際、遅延クロックの段数の増減の方向
は、ずれの方向によって制御される。
【0058】(24)入力された情報をもとに各クロッ
クのパルス毎の周期段数から平均のずれ量を演算する演
算部を有し、前記信号制御部は、前記演算部の演算した
前記各パルス毎のずれ量をもとにして、周期段数から順
次ずらした遅延クロックを前記遅延クロック群から選択
する、ことを特徴とする請求項17記載のクロック発生
回路である。
【0059】このクロック発生回路では、入力された情
報をもとに各クロックのパルス毎の周期段数から平均の
ずれ量を演算した結果をもとにして、所定時間中で周期
段数から順次ずらした遅延クロックを前記遅延クロック
群から選択することにより、所定時間内に出力されるク
ロックのパルス数を制御し、前記ドットクロックを形成
するようにしている。
【0060】(25)前記信号制御部は、前記演算部の
演算した前記各パルス毎のずれ量をもとにして、各パル
ス毎に周期段数から順次ずらした遅延クロックを前記遅
延クロック群から選択するか否か決定する、ことを特徴
とする請求項17記載のクロック発生回路である。
【0061】このクロック発生回路では、入力された情
報をもとに各クロックのパルス毎の周期段数から平均の
ずれ量を演算した結果をもとにして、選択するか否かを
決定し、所定時間中で周期段数から順次ずらした遅延ク
ロックを前記遅延クロック群から選択することにより、
所定時間内に出力されるクロックのパルス数を制御し、
前記ドットクロックを形成するようにしている。
【0062】(26)前記信号制御部は、前記演算部の
演算した前記各パルス毎のずれ量を各パルス毎に累積
し、累積された値によって、周期段数から順次ずらした
遅延クロックを前記遅延クロック群から選択するか否か
決定する、ことを特徴とする請求項17記載のクロック
発生回路である。
【0063】このクロック発生回路では、入力された情
報をもとに各クロックのパルス毎の周期段数から平均の
ずれ量を演算した結果をもとにして、ずれ量を累積して
選択するか否かを決定し、所定時間中で周期段数から順
次ずらした遅延クロックを前記遅延クロック群から選択
することにより、所定時間内に出力されるクロックのパ
ルス数を制御し、前記ドットクロックを形成するように
している。
【0064】(27)前記信号制御部は、前記演算部の
演算した前記各パルス毎のずれ量を遅延段数を基準とし
て算出し、各パルス毎に算出された値を前記周期段数に
累積し、累積された値の整数値を新たな段数として選択
する、ことを特徴とする請求項17記載のクロック発生
回路である。
【0065】このクロック発生回路では、入力された情
報をもとに各クロックのパルス毎の周期段数から平均の
ずれ量から遅延段数を算出し、算出結果を累積し、累積
値の整数値を新たな段数として、選択することにより、
所定時間内に出力されるクロックのパルス数を制御し、
前記ドットクロックを形成するようにしている。
【0066】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
画像形成装置およびクロック発生回路の実施の形態例を
詳細に説明する。
【0067】<画像形成装置,クロック発生回路の全体
構成>図2は本発明の実施の形態例の画像形成装置の電
気的な全体構成を示す構成図である。この図2におい
て、1は画像が形成される像担持体、200は後述する
ドットクロックを発生するための制御手段としてのCP
U、210は像担持体1に形成される所定の画像からの
反射光を読み取ってずれを検出するための反射型セン
サ、250はドットクロックに応じて画像信号を読み出
し、画像信号の信号値に応じたパワーのレーザビームを
像担持体1に対して出力するY露光ユニット、270は
ドットクロックに応じて画像信号を読み出し、画像信号
の信号値に応じたパワーのレーザビームを像担持体1に
対して出力するM露光ユニット、290はドットクロッ
クに応じて画像信号を読み出し、画像信号の信号値に応
じたパワーのレーザビームを像担持体1に対して出力す
るC露光ユニット、310はドットクロックに応じて画
像信号を読み出し、画像信号の信号値に応じたパワーの
レーザビームを像担持体1に対して出力するK露光ユニ
ットである。
【0068】<クロック発生回路を適用可能な画像形成
装置の全体構成>ここで、本発明の一実施の形態例のク
ロック発生回路を適用することが可能なカラー画像形成
装置の機械的な構成図である図3を用いて、カラー画像
形成装置の全体構成を説明する。
【0069】なお、本実施の形態例の画像形成装置は、
多色の画像形成装置であり、ここでは、Y(イエロー),
M(マゼンタ),C(シアン),K(黒)の4色のトナーを使
用するカラー画像形成装置を例にする。
【0070】最初に、上ローラ3と下ローラ5と横ロー
ラ7とに巻回された無端ベルト状の像担持体(感光体)1
は、上ローラ3と下ローラ5とにより上下方向に張架さ
れ、図中の矢印I方向に駆動される。
【0071】さらに、像担持体1が下から上へ移動する
面には、像担持体1によって形成された閉空間方向に像
担持体1を押圧し、像担持体1を閉空間方向に案内する
ガイド手段としての押圧ローラ9が設けられている。
【0072】像担持体1が下から上へ移動する面の上部
には、像担持体1に摺接し、像担持体1上の現像剤を除
去するクリーニング手段11が設けられている。クリー
ニング手段11の下方には、クリーニング手段11によ
って除去された現像剤を捕集する捕集手段としての回収
ボックス21が像担持体1に沿って設けられている。
【0073】次に、像担持体1に対して潜像を形成する
潜像形成手段の説明を行なう。本実施の形態例の画像形
成装置は、4色のカラー画像形成装置であるので、各色
に応じて四つの潜像形成手段を有している。
【0074】すなわち、像担持体1に対してレーザ光を
用いてY(イエロー)用の潜像を形成するY光学書き込み
部25と、像担持体1に対してレーザ光を用いてM(マ
ゼンタ)用の潜像を形成するM光学書き込み部27と、
像担持体1に対してレーザ光を用いてC(シアン)用の潜
像を形成するC光学書き込み部31と、像担持体1に対
してレーザ光を用いてK(黒)用の潜像を形成するK光学
書き込み部である。
【0075】次に、現像器の説明を行なう。像担持体1
上に形成された各色の静電潜像を現像する四つの現像器
が設けられている。すなわち、Y光学書き込み部25で
形成された潜像を現像するY現像器42と、M光学書き
込み部27で形成された潜像を現像するM現像器43
と、C光学書き込み部29で形成された潜像を現像する
C現像器45と、K光学書き込み部31で形成された潜
像を現像するK現像器47である。
【0076】また、各色の現像器42,43,45,47
に対応して、像担持体1に電荷を付与する帯電手段の帯
電極が設けられている。すなわち、Y用の帯電極61
と、M用の帯電極63と、C用の帯電極65と、K用の
帯電極67である。さらに、本実施の形態例の各色の帯
電手段は、像担持体1上の帯電電位を制御するグリッド
71,73,75,77を有している。
【0077】81は給紙部で、転写材としての転写紙P
が収納されたカセット83が設けられている。このカセ
ット83の転写紙Pは、搬送ローラ85により搬出さ
れ、搬送ローラ対87,レジストローラ88により挟持
搬送され、転写手段91に給送される。
【0078】転写手段91には、像担持体1と異なる極
性の電位に保たれた転写ローラ92が設けられ、この転
写ローラ92は横ローラ7と協働して像担持体1を挟む
ように設けられている。
【0079】100は熱ローラ対101の挟着により、
転写紙Pに熱,圧力を加え、トナーを転写紙Pに融着さ
せる定着部、110は熱定着を終えた転写紙Pを排紙ト
レイ111まで挟持搬送する搬送ローラ対である。
【0080】また、120は装置外に設けられた給紙部
から搬送された別サイズの転写紙Pが通る給紙路であ
る。次に、上記構成の画像形成装置の全体の動作を説明
する。像担持体1が矢印I方向に駆動されると、帯電極
61及びグリッド71からなるY用の帯電手段により、
像担持体1上は所定の帯電電位となる。
【0081】次に、Y光学書き込み部25により、像担
持体1に静電潜像が形成される。そして、Y現像器42
の現像スリーブ55に担持された現像剤中のトナーがク
ーロン力により像担持体1上に移動し、像担持体1上に
トナー像が形成される。
【0082】これと同様な動作を残りの色、すなわち、
M,C,Kについて行い、像担持体1上のY,M,C,
Kのトナー像を形成する。一方、給紙部81からは、転
写紙Pが、搬送ローラ85,搬送ローラ対87によって
転写手段91に向け給送される。
【0083】給送された転写紙Pは、レジストローラ8
8により、像担持体1上のトナー画像とタイミング調整
した上で、同期して転写手段91に給送され、転写手段
91の転写ローラ92により帯電され、像担持体1上の
現像剤像が転写紙Pに転写される。
【0084】次に、転写紙Pは、定着部100で加熱,
加圧され、トナーが転写紙Pに融着され、搬送ローラ対
110により排紙トレイ111上に排出される。また、
転写が終了した像担持体1上の余剰のトナーは、クリー
ニング手段11のブレード17により除去され、回収ボ
ックス21内に貯留される。
【0085】<クロック発生回路を適用可能な画像形成
装置の光学的構成>なお、光学書き込み部の構成は、図
4のようになっている。すなわち、回路部480で生成
された信号に基づいて、LD470が発光する。そし
て、LD470からのレーザビームは、コリメータレン
ズ491、シリンドリカルレンズ492を通った後にポ
リゴンミラー493で走査され、fθレンズ494、シ
リンドリカルレンズ495を通過して像担持体1に書き
込まれる。なお、ポリゴンミラーで走査されたレーザビ
ームの一部はインデックスセンサ402に導かれて、タ
イミングが検出される。
【0086】<クロック発生回路の詳細構成>以下、本
発明のクロック発生回路の実施の形態例を詳細に説明す
る。図1は上述したY露光ユニット250,M露光ユニ
ット270,C露光ユニット290,K露光ユニット3
10内の電気的な露光ユニット400の回路構成を、C
PU200などと共に示すブロック図である。なお、こ
の図1では、露光ユニット400を一つのみ示すが、実
際には同等なものがY・M・C・Kのそれぞれに存在し
ているものとする。
【0087】この図1において、第1ディレイチェーン
部410は入力信号(基準クロック発生部401からの
基準クロック)を遅延させて位相が少しずつ異なる複数
の遅延クロック(第1遅延クロック群:図1)を得る
ための、本発明の第1遅延クロック生成部を構成するデ
ィレイ素子群である。
【0088】ここで、第1ディレイチェーン部410
は、位相が少しずつ異なる遅延クロックについて、基準
クロックの2周期分にわたって生成できる段数になるよ
うにチェーン状にディレイ素子が縦続接続されているこ
とが好ましい。
【0089】なお、基準クロック発生部401は、個々
の露光ユニットにそれぞれ内蔵されていてもよいが、単
一の基準クロック発生部401からそれぞれの露光ユニ
ットに基準クロックを分配してもよい。
【0090】また、インデックスセンサ402はレーザ
ビームの走査における基準位置を検出するものである。
同期クロック検出部420はインデックスセンサ402
での検出信号を受け、第1遅延クロック群(図1)の
中でインデックス信号(所望の入力信号の先端位置)に
同期している遅延クロックの段数(同期ポイント)を検
出する検出手段であり、同期ポイント情報(図1)を
出力する。
【0091】ここで、同期クロック検出部420は、第
1遅延クロック群(図1)の中で、最初にインデック
ス信号に同期している第1同期ポイント情報SP1と、
2番目にインデックス信号に同期している第2同期ポイ
ント情報SP2と、を出力できることが好ましい。
【0092】画像先端制御部430は同期クロック検出
部420からの同期ポイント情報(図1)を受け、C
PU200からの画像先端ずれ情報(図1)をもとに
補正同期ポイント情報(図1)を出力する。
【0093】遅延クロック切り替え制御部440は、画
像先端制御部430からの補正同期ポイント情報(図1
)と、CPU200からの周波数ずれ情報(図1)
とに基づいて、位相補正量を求め、第1遅延クロック群
(図1)の中からどの位相の遅延クロックを選択すべ
きかの上位セレクト信号(図1)を出力するものであ
る。
【0094】遅延クロックセレクト部450は遅延クロ
ック切り替え制御部440からの上位セレクト信号(図
1)を受け、第1遅延クロック群(図1)の中から
対応する位相の遅延クロックを選択し、第1ドットクロ
ック(図1)として出力するものである。
【0095】また、第2ディレイチェーン部412は前
記第1ドットクロックを受けて、第1ディレイチェーン
部410で生成される位相のずれ分を更に細分して位相
が少しずつ異なる第2遅延クロック群(図1)を生成
できる段数になるようにチェーン状にディレイ素子が縦
続接続されていることが好ましい。
【0096】また、第2セレクト部452は、遅延クロ
ック切り替え制御部440からの下位セレクト信号(図
1)を受け、第2遅延クロック群(図1)の中から
対応する位相の遅延クロックを選択し、最終的なドット
クロックとして出力するものである。
【0097】そして、PWM部460は最終的なドット
クロックと画像信号とを受けて、レーザダイオード(L
D)470を駆動するための信号を発生する。LD47
0からは画像信号の値に応じてパルス幅変調されたレー
ザビームが、像担持体1に向けて照射される。
【0098】<ずれ検出の原理>ここで、図5を参照し
てずれ検出の様子について簡単に説明する。露光ユニッ
ト250,270,290,310により所定のパター
ン(ここでは、「フ」字状のパターン)の画像を、像担
持体上の主走査方向先端側に形成する。像担持体上には
実線で示すパターンが形成されているが、本来は破線で
示す基準パターンが形成される予定であったとする。
【0099】ここでは、露光ユニットや各光学系の収差
などにより、主走査方向にdxのずれが発生している。
この場合に、像担持体を副走査方向に移動させつつ、パ
ターンを読み取れる位置に配置された反射型センサ21
0で読み取りを行うことで、「フ」字状のパターンの横
線から斜線までの距離Y’に相当する読み取り時間が得
られる。
【0100】像担持体の副走査方向の移動速度と、横線
と斜線の読み取り時刻の差とにより、dyを求めること
もできる。つぎに、横線と斜線とがなす角度をθとする
と、dx=dy/tanθで、主走査方向のずれdxも
求められる。
【0101】したがって、Y,M,C,Kの各色につい
て、このような所定のパターンの形成と読み取りとを行
うことで、主走査方向の先端の画像のずれ状態(画像先
端ずれ情報)を検出することが可能になる。
【0102】また、同一副走査位置であって、主走査方
向先端側と主走査方向末端側とに同じ形状の「フ」字状
のパターンを形成し、その間隔を測定することによって
主走査方向の画像の伸び縮みに関するずれ状態(周波数
ずれ情報)を検出することができる。
【0103】そして、CPU200が以上のような検出
処理を行って、画像先端ずれ情報(図1、図2)お
よび、周波数ずれ情報(図1、図2)として露光ユ
ニットに供給する。
【0104】<クロック発生回路の動作>つぎに、クロ
ック発生回路の動作の説明を行う。ここでは、Y,M,
C,Kの4色の画像形成を行う画像形成装置に適用した
場合を例にして説明を行う。
【0105】なお、この実施の形態例のクロック発生回
路を用いる画像形成装置は、Y露光ユニット250,M
露光ユニット270,C露光ユニット290,K露光ユ
ニット310を備えており、ベルト状の像担持体が1回
転する間に4色の画像を形成する装置や、Y,M,C,
Kの各色毎に露光ユニットと感光体ドラムとを備えてい
て1パスで画像形成を行う装置などが該当する。
【0106】すなわち、複数の露光ユニットを備えてい
て、同一の基準クロックを使用しても色ずれが発生する
可能性のある画像形成装置であれば、このような形式以
外の各種の画像形成装置に適用することが可能である。
【0107】<動作例>まず、図6のタイムチャート
を参照し、ある特定の1色について、周波数ずれ情報を
参照して、1パルス毎に位相の異なる遅延クロックを順
次シフトさせ、パルス数が所定数になるようにすると共
に、この所定数のパルスを発生させる時間が所定時間に
なるように調整する動作について、第1ドットクロック
を発生するところまでを説明する。
【0108】前述した所定パターンの形成と読み取りと
によって検出されたずれERを示すずれ情報,基準クロ
ックの周波数から求められるクロック周期TCのクロッ
ク周期情報,主走査方向に形成すべき画素数PHを示す
1ライン画素数情報が、CPU200から遅延クロック
切り替え制御部440内の補正量演算手段に与えられ
る。また、同期クロック検出部420からの第1同期ポ
イント情報SP1と第2同期ポイント情報SP2とか
ら、周期段数NSを求める。
【0109】ここで遅延クロック切り替え制御部440
内の補正量演算手段は、以下に示す式に基づいて、補正
量に対応する補正カウント値(カウントロードデータ)
CCを求める。
【0110】CC=PH×(NS/TC)/ER … この補正カウント値CCは、遅延クロック切り替え制御
部440内の切替カウント手段がパルス数をカウントダ
ウンして上位セレクト信号および下位セレクト信号の切
替を行うためのものである。したがって、補正量が大き
いほど切替のための補正カウント値CCは小さくなる。
【0111】また、同期クロック検出部420はインデ
ックスセンサ402からのインデックス信号の立ち上が
りを参照して、このインデックス信号の立ち上がりに同
期した遅延クロックが得られる第1ディレイチェーン部
410の段番号を同期ポイント情報として求める。
【0112】ここでは、第1同期ポイント情報SP1と
して20が、第2同期ポイント情報SP2として50が
得られたとする。なお、この場合には、上述した周期段
数NSは30になる。
【0113】ここで、露光ユニットのレーザビームの走
査により、インデックスセンサがレーザビームを検出し
たタイミングでインデックス信号を発生する(図6
(a))。この後、水平方向の有効領域を示すH_V
ALIDがアクティブになる。
【0114】そして、遅延クロック切り替え制御部44
0内の切替カウント手段は前記補正カウント値CCを基
準クロックに従ってカウントダウンすることを繰り返し
続ける。そして、カウントダウンによりカウント値が0
になる毎に遅延クロック切り替え制御部440内のセレ
クト信号演算手段443にカウントデータを割り込みと
して与える(図6(d)〜(f))。
【0115】また、CPU200はずれ方向情報を遅延
クロック切り替え制御部440内のセレクト信号演算手
段に与えており、主走査方向に伸びたずれに対しては縮
める補正を行うための「−補正」,主走査方向に縮んだ
ずれに対しては伸ばす補正を行うための「+補正」の情
報を与える。ここでは、「−補正」の場合を例にする。
【0116】前述した所定パターンの形成とその測定に
より、ずれ情報ERおよびずれ方向情報が求められてい
るとする。ここでは、ER=6ns,ずれ方向情報=
「−補正」であり、すなわち、画像が伸びていたために
縮ませるように補正することを示していたと仮定する。
【0117】まず、同期クロック検出部420がインデ
ックスセンサ(図示せず)からのインデックス信号の立
ち上がりを参照して、第1同期ポイント情報SP1及び
第2同期ポイント情報SP2を求める。
【0118】前記第1同期ポイント情報SP1はインデ
ックス信号の立ち上がりに同期した第1ディレイチェー
ン部410のディレイ素子の段番号を示しており、前記
第2同期ポイント情報SP2は前記第1同期ポイント情
報SP1から基準クロック1周期分遅れた第1ディレイ
チェーン部410のディレイ素子の段番号を示してい
る。
【0119】ここでは、SP1=20,SP2=50で
あったとする。なお、この様子を図7に示す。ここで
は、20段目のDL20(図7(c))と、このDL2
0からクロック1周期分遅れた50段目のDL50(図
7(m))とが、インデックス信号の立ち上がり(図7
(a))に同期している状態を示している。
【0120】つぎに、前記第1同期ポイント情報SP1
と第2同期ポイント情報SP2から、周期段数NSを求
める。ここで、前記周期段数NSは、基準クロック1周
期分の時間が何段のディレイ素子の遅延時間に相当する
かを示している。本実施の形態例では、周期段数NS=
SP2−SP1より、NS=30となる。
【0121】また、1段あたりのディレイ素子の遅延時
間DTを、前記NS及び基準クロックの周期から求め
る。たとえば、基準クロック周期TCが30nsであっ
た場合はNS=30であるので、DT=TC/NSより
DT=1nsとなる。
【0122】そして、適正な画像信号を得るためには最
終的に第1ディレイチェーン部410のディレイ素子何
段分ずらすかを示す切替段数NCを、ずれ情報ER,ず
れ方向情報及び遅延時間DTから求める。ここでは、E
R=6ns,ずれ方向情報=「−補正」,DT=1ns
より、切替段数NC=−6となる。
【0123】以上の切替段数NCより、適正な画像信号
を得るためには最終的にディレイ素子の段数を6段分進
めればよい。すなわち、インデックス信号の立ち上がり
に同期して最初は50段目のディレイ素子からのクロッ
クを採用し、その後上位セレクト信号に同期して1走査
ライン中において、49段目,48段目,47段目,4
6段目,45段目の信号に順次置き換えて採用してい
き、最終的には44段目からのクロックを採用するよう
にすればよい。
【0124】なお、切替段数NCが周期段数NSより大
きい場合には、上位セレクト信号を循環させるようにす
ればよい。上述した例で、SP1=20,SP2=5
0,周期段数30の場合の「−補正」では、上位セレク
ト信号が50,49,…,21,20,となった時点
で、上位セレクト信号の20と上位セレクト信号の50
とは等しい位相であるので、次は49,48,…とすれ
ばよい。すなわち、50,49,…,21,20(=5
0),49,48…,となる。また、「+補正」におい
ても同様に上位セレクト信号を循環させるようにすれば
よい。
【0125】また、50,47,43,…,22,19
と3段ずつ「−補正」する場合には、SP1=20を超
えることになるが、19の次には、50−(20−1
9)−3=46とする。すなわち、同期ポイントを超え
た分と1つの補正量とを加えた状態にして循環させるこ
とで、問題なく循環させることができる。
【0126】このような上位セレクト信号を受けた遅延
クロックセレクト部450では、第1ディレイチェーン
部410からの第1遅延クロック群(図1)の中か
ら、50段目,49段目,48段目,47段目,…のよ
うに選択を行って、第1ドットクロックとして第2ディ
レイチェーン部412に供給する(図6(g))。
【0127】ところで、1ライン画素数が6000ドッ
ト,第1遅延クロック群の1段の遅延時間が1nsでず
れ量ER=−150nsの場合には、以上の第1ドット
クロックの切り替えは40ドット毎に実行される。この
様子を図8(a)に示す。この状態では、最終的には正
確な補正がなされるが、途中において段階的な切り替え
がなされている。そこで、第2ディレイチェーン部41
2は前記第1ドットクロックを受けて、第1ディレイチ
ェーン部410で生成される位相のずれ分を更に細分し
て位相が少しずつ異なる第2遅延クロック群(図1)
を生成しておき、第2セレクト部452において1ドッ
ト毎に異なる位相の遅延クロックを選択する。
【0128】この場合、1ドット毎に1/40=0.0
25nsの「−補正」を行うように、遅延クロック切り
替え制御部440からの下位セレクト信号(図1)に
基づいた選択を第2セレクト部452において行う。こ
の様子を図8(b)に示す。なお、この第2ディレイチ
ェーン部412での遅延時間は正確に制御されたもので
なくとも、前述した第1ディレイチェーン部410が正
確に制御されていることで、最終的に正確な補正がなさ
れることになる。
【0129】したがって、細かな位相の切り替えを行う
ための第2ディレイチェーン部412の精度はあまり要
求されないため、廉価な回路を用いることが可能になる
ものの、最終的には第1ディレイチェーン部410によ
って正確な補正がなされることになる。
【0130】そして、このように第2セレクト部452
において1ドット毎に細かく位相を切り替えた最終的な
ドットクロックをPWM部460に供給して、画像信号
に応じたレーザビームをLD470から照射する。
【0131】なお、以上の第2ディレイチェーン部41
2の遅延時間はそれほど正確に制御されたものではない
ため、図8(b)の位置が連続した状態になるとは限
らない。そこで以上の動作を行う際に、V_VALID
がアクティブである期間中は、H_VALIDにかかわ
らず、遅延クロック切り替え制御部440内の切替カウ
ント手段を動作させつづけるようにする。このようにす
ることで、各水平ラインでランダムな位置で上述した第
1遅延クロック群の切替えが行われるようになり、画像
において第1ドットクロックの切替え位置(図8(b)
)の存在が目立たなくなる。
【0132】<動作例>つぎに、図9のタイムチャー
トを参照し、Y,M,C,Kの4色についての書き込み
ユニット1〜4のずれ情報を参照して、1パルス毎に位
相の異なる遅延クロックを順次シフトさせ、パルス数が
所定数になるようにすると共に、この所定数のパルスを
発生させる時間が所定時間になるように調整する動作に
ついて説明する。
【0133】また、この動作例では、具体的数値を用い
て説明を行う。なお、ここでは、Yの画像を基準にし
て、Yに対するMCKの相対的なずれ(ERym_data,
ERyc_data,ERyk_data)を検出し、M(書き込みユ
ニット2),C(書き込みユニット3),K(書き込み
ユニット4)をY(書き込みユニット1)に合わせるよ
うな補正を行う場合を例にして説明する。
【0134】ここで、主走査方向の1ライン画素数PH
=4720,第1ディレイチェーン部410の遅延段数
=256,クロック周波数=33MHz,クロック周期
TC=30ns,1段の遅延時間DT=1ns(0.5
ns〜2.0ns),周期段数NS=30,なお、1画
素あたりのずれ量(エラー量)をERROR_data,1
ラインあたりのずれ量ER_data(ただし、以下の式で
は、周波数ずれ情報をFREQ_data),周期段数NS
に対応する修正量をREVISE_dataとした場合、 ERROR_data=FREQ_data÷PH REVISE_data=ERROR_data×NS となる。また、YでのSP1y=10,SP2y=40,
NS=30,であるとする。
【0135】まず、M(書き込みユニット2)では、
SP1m=20,SP2m=50,NS=30,ERym_d
ata=+3クロックと+4/32クロック,であるとす
る。この場合の補正量REVISE_dataは、 {(3+(4/32))÷4720}×30 ={(100/32)÷4720}×30 =0.01986228813559 ≒0.0199(ns) のように近似する。そして、以上の補正量を第2ディレ
イチェーン部412の遅延量により、1ドット毎に補正
してゆく。
【0136】すなわち、各ドット毎に、以下の計算を順
次実行し、遅延クロック1段分の遅延時間DT(ここで
は1ns)を超える毎に(ここでは、20,…,…,2
1,…)、1段分ずらした遅延クロックを選択する。 20.0000+0.0199=20.0199 20.0199+0.0199=20.0398 20.0398+0.0199=20.0597 20.0597+0.0199=20.0796 すなわち、上記の累積された値の整数部分を参照して選
択すればよい。
【0137】なお、小数点の切り捨てた部分に関して
は、要求される精度の範囲で、第1ディレイチェーン部
410の1段の補正(1段が1nsの場合には整数部分
の補正)がなされる毎に吸収されることになる。
【0138】つぎに、M(書き込みユニット3)で
は、SP1m=17,SP2m=47,NS=30,ER
ym_data=−6クロックと−17/32クロック,であ
るものとする。
【0139】この場合の補正量REVISE_dataは、 {(−6−(17/32))÷4720}×30 ={(−209/32)÷4720}×30 =−0.04151218220339 ≒−0.0415(ns) のように近似する。そして、以上の補正量を第2ディレ
イチェーン部412の遅延量により、1ドット毎に補正
してゆく。
【0140】すなわち、各ドット毎に、以下の計算を順
次実行し、遅延クロック1段分の遅延時間DT(ここで
は1ns)の変化を超える毎に(ここでは、46,…,
…,45,…)、1段分ずらした遅延クロックを選択す
る。 47.0000−0.0415=46.9585 46.9585−0.0415=46.9170 46.9170−0.0415=46.8755 46.8755−0.0415=46.8340 すなわち、上記の累積された値の整数部分を参照して選
択すればよい。
【0141】なお、小数点の切り捨てた部分に関して
は、要求される精度の範囲で、第1ディレイチェーン部
410の1段の補正(1段が1nsの場合には整数部分
の補正)がなされる毎に吸収されることになる。
【0142】つぎに、K(書き込みユニット4)で
は、SP1m=26,SP2m=56,NS=30,ER
ym_data=+34クロックと+3/32クロック,であ
るとする。
【0143】この場合の補正量REVISE_dataは、 {(34+(3/32)÷4720}×30 ={(1091/32)÷4720}×30 =−0.2166975635593 ≒−0.2167(ns) のように近似する。そして、以上の補正量を第2ディレ
イチェーン部412の遅延量により、1ドット毎に補正
してゆく。
【0144】すなわち、各ドット毎に、以下の計算を順
次実行し、遅延クロック1段分の遅延時間DT(ここで
は1ns)を超える毎に(ここでは、26,…,…,2
7,…)、1段分ずらした遅延クロックを選択する。 26.0000+0.2167=26.2167 26.2167+0.2167=26.4334 26.4334+0.2167=26.6501 26.6501+0.2167=26.8668 すなわち、上記の累積された値の整数部分を参照して選
択すればよい。
【0145】以上の計算における切り捨てについては、
要求精度との関係で決定する。例えば、1ラインでのト
ータルの要求精度が±0.5nsであるとする。このよ
うな場合には、1画素あたりの許容誤差は、0.5/4
720=0.0001059となる。すなわち、この1
画素の許容誤差に満たない値は切り捨てたとしても、1
ラインのトータルの要求精度を満たせることになる。し
たがって、この例では、小数点以下の5桁目を切り捨て
たとしても、0.0001059の許容誤差の範囲内で
あり、4720画素の1ラインでも±0.5nsを満足
できることになる。ここでは、十進数の計算の例を示し
たが、ディジタルデータの計算の場合には、許容誤差に
対応するビット以下の計算を省略することにより対処で
きる。これにより、計算時のビット数を削減できるよう
になる。なお、計算能力に余裕があれば、切り捨てを行
わなくてもよい。
【0146】また、ここでは書き込みユニットを4個備
えた4色の画像形成装置について説明を行ったが、最低
2色の場合に同様な処理を行って色ずれを解消すること
ができる。また、さらに多くの書き込みユニットを備え
た画像形成装置に用いることも可能である。
【0147】なお、以上の基準クロック発生部、ディレ
イチェーン部、各制御部、セレクト部、あるいはCPU
は、それぞれ独立して配置してもよいが、1チップとし
て配置することができるし、さらに、一部を兼用したデ
バイスにより配置することも可能である。
【0148】
【発明の効果】この結果、本発明によれば、徐々に位相
を制御することにより、所定時間内に基準クロックのパ
ルス数を所定数にするようにドットクロックを制御し生
成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態例のクロック発生回路の
主要部の電気的構成を示す構成図である。
【図2】本発明の一実施の形態例のクロック発生回路の
電気的構成を示す構成図である。
【図3】本発明の一実施の形態例のクロック発生回路を
適用する画像形成装置の機械的構成を示す構成図であ
る。
【図4】本発明の一実施の形態例のクロック発生回路の
主要部の機械構成を示す斜視図である。
【図5】ずれ検出の様子を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施の形態例のクロック発生回路の
動作状態を説明するタイムチャートである。
【図7】本発明の一実施の形態例のクロック発生回路の
動作状態を説明するタイムチャートである。
【図8】本発明の一実施の形態例のクロック発生回路の
動作状態を説明するタイムチャートである。
【図9】本発明の一実施の形態例のクロック発生回路の
動作状態を説明するタイムチャートである。
【符号の説明】
200 CPU 210 反射型センサ 250,270,290,310 露光ユニット 400 露光ユニットの電気的構成 401 基準クロック発生部 402 インデックスセンサ 410 第1ディレイチェーン部 412 第2ディレイチェーン部 420 同期クロック検出部 430 画像先端制御部 440 遅延クロック切り替え制御部 450 遅延クロックセレクト部 452 第2セレクト部 460 PWM部 470 レーザダイオード

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定間隔でパルスを発生させる基準クロ
    ック生成部と、 前記基準クロック生成部によって生成された基準クロッ
    クを遅延させて、位相の異なる複数の遅延クロックから
    なる遅延クロック群を生成する遅延クロック生成部とを
    有し、 前記遅延クロック群の中から1パルス毎に位相の異なる
    遅延クロックを順次選択し、この選択された信号を合成
    することによって、所定時間内に発生するパルス数を所
    定数にしたクロックを生成する、ことを特徴とするクロ
    ック発生回路。
  2. 【請求項2】 所定間隔でパルスを発生させる基準クロ
    ック生成部と、 前記基準クロック生成部によって生成された基準クロッ
    クを遅延させて、位相の異なる複数の第1遅延クロック
    群を生成する第1遅延クロック生成部とを有し、 前記複数の第1遅延クロック群の中から位相の異なる遅
    延クロックを順次選択し、この選択された信号を合成す
    ることによって、所定時間内に発生するパルス数を所定
    数にしたクロックを生成するための第1選択手段と、 前記第1選択手段によって選択された遅延クロックを遅
    延させて、位相の異なる複数の第2遅延クロック群を生
    成する第2遅延クロック生成部とを有し、 前記複数の第2遅延クロック群の中から1パルス毎に位
    相の異なる遅延クロックを順次選択し、この選択された
    信号を合成することによって、所定時間内に発生するパ
    ルス数を所定数にしたクロックを生成する第2選択手段
    と、を備えたことを特徴とするクロック発生回路。
  3. 【請求項3】 所定間隔でパルスを発生させる基準クロ
    ック生成部と、 前記基準クロック生成部によって生成された基準クロッ
    クを遅延させて、位相の異なる複数の第1遅延クロック
    群を生成する第1遅延クロック生成部と、 前記第1遅延クロック生成部によって生成された第1遅
    延クロック群から所望の入力信号の先端位置に同期した
    クロックを検出する同期検出部と、 前記同期検出部において検出されたクロックを参照して
    位相補正量を求め、この位相補正量に基づいて前記第1
    遅延クロック群の中から、位相の異なる遅延クロックを
    順次選択することによって所定時間内に発生するパルス
    数を所定数にしたクロックを生成する第1切替制御部
    と、 前記第1切替制御部によって選択された遅延クロックに
    ついて、前記第1遅延クロック群より細かい間隔で遅延
    させて、位相の異なる複数の第2遅延クロック群を生成
    する第2遅延クロック生成部と、 前記複数の第2遅延クロック群の中から1パルス毎に位
    相の異なる遅延クロックを順次選択して出力する第2切
    替制御部と、を有することを特徴とするクロック発生回
    路。
  4. 【請求項4】 所定間隔でパルスを発生させる基準クロ
    ック生成部と、 前記基準クロック生成部によって生成された基準クロッ
    クを遅延させて、位相の異なる複数の第1遅延クロック
    群を生成する第1遅延クロック生成部と、 前記第1遅延クロック生成部によって生成された複数の
    遅延クロック群から、所望の入力信号の先端位置に同期
    した第1同期ポイント情報及び第2同期ポイント情報を
    検出する同期検出部と、 前記同期検出部において検出された第1同期ポイント情
    報と第2同期ポイント情報とから遅延クロック群の周期
    段数を求め、この周期段数に基づいて前記第1遅延クロ
    ック群の中から、位相の異なる遅延クロックを順次選択
    することによって所定時間内に発生するパルス数を所定
    数にしたクロックを生成する第1切替制御部と、 前記第1切替制御部によって選択された遅延クロックに
    ついて、前記第1遅延クロック群より細かい間隔で遅延
    させて、位相の異なる複数の第2遅延クロック群を生成
    する第2遅延クロック生成部と、 前記複数の第2遅延クロック群の中から1パルス毎に位
    相の異なる遅延クロックを順次選択して出力する第2切
    替制御部と、を有することを特徴とするクロック発生回
    路。
  5. 【請求項5】 所定間隔でパルスを発生させる基準クロ
    ック生成部と、 前記基準クロック生成部によって生成された基準クロッ
    クを遅延させて、位相の異なる複数の第1遅延クロック
    群を生成する第1遅延クロック生成部と、 前記第1遅延クロック群から、第1の入力信号及び第2
    の入力信号のそれぞれの先端位置に同期した第1同期ク
    ロック及び第2同期クロックを検出する同期検出部と、 前記同期検出部において検出された第1同期クロックと
    第2同期クロックを参照し、前記第1同期クロックと前
    記第2同期クロックとの先端位置のずれ量を求め、該ず
    れ量に基づいて前記第1遅延クロック群の中から、位相
    の異なる遅延クロックを順次選択する第1切替制御部
    と、 前記第1切替制御部によって選択された遅延クロックに
    ついて、前記第1遅延クロック群より細かい間隔で遅延
    させて、位相の異なる複数の第2遅延クロック群を生成
    する第2遅延クロック生成部と、 前記複数の第2遅延クロック群の中から1パルス毎に位
    相の異なる遅延クロックを順次選択して出力する第2切
    替制御部と、を備え、 前記切替制御部により選択された位相の異なる遅延クロ
    ックを合成することによって、前記第1入力信号と前記
    第2入力信号とに基づいて出力される信号の先端位置を
    同期させ、かつ、所定時間内に前記第1入力信号と前記
    第2入力信号とに基づいて出力される信号のパルス数を
    所定数にする、ことを特徴とするクロック発生回路。
  6. 【請求項6】 主走査方向にライン単位でスキャニング
    することにより、ドットクロックに基づいて画像を形成
    する画像形成部と、 所定間隔でパルスを発生させる基準クロック生成部と、 前記基準クロック生成部によって生成された基準クロッ
    クを遅延させて、位相の異なる複数の遅延クロックから
    なる遅延クロック群を生成する遅延クロック生成部と、 前記遅延クロック生成部によって生成された遅延クロッ
    ク群から所定のインデックス信号に同期した少なくとも
    2つのクロックを検出する同期検出部と、 前記同期検出部において検出されたクロックをもとに、
    所定時間における複数の遅延クロックの周期段数を算出
    する演算部と、 上記算出された周期段数をもとに、所定時間中で周期段
    数から順次ずらした遅延クロックを前記遅延クロック群
    から選択することにより、所定時間内に出力されるクロ
    ックのパルス数を制御し、前記ドットクロックを形成す
    る信号制御部と、を備えたことを特徴とする画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 各走査ラインにおける走査長のずれ量を
    検出するずれ検出部と、 前記ずれ検出部で検出されたずれ量をもとに、所定時間
    中で周期段数からずらす段数を判断する判断部を有し、 前記信号制御部は前記判断部の判断した段数をもとに所
    定時間中で周期段数から順次ずらした遅延クロックを前
    記遅延クロック群から選択する、ことを特徴とする請求
    項6記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記ずれ検出部は、特定の画像パターン
    を形成する手段と、前記画像パターンを読み取り、各走
    査ラインにおける走査長を検出するセンサと、を備え、 前記センサに検出された走査長の比較により、前記ずれ
    が検出される、ことを特徴とする請求項7記載の画像形
    成装置。
  9. 【請求項9】 前記画像形成部は複数の走査露光手段を
    備えており、 さらに、 走査ラインにおける各走査露光手段の走査長のずれ量を
    検出するずれ検出部と、 前記ずれ検出部で検出されたずれ量をもとに、所定時間
    中で周期段数からずらす段数を判断する判断部を有し、 前記信号制御部は前記判断部の判断した段数をもとに所
    定時間中で周期段数から順次ずらした遅延クロックを前
    記遅延クロック群から選択する、ことを特徴とする請求
    項6記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 複数の色に対応する複数の現像手段を
    有し、 前記複数の走査露光手段は前記複数の各現像手段の色に
    対応する、ことを特徴とする請求項9記載の画像形成装
    置。
  11. 【請求項11】 所定の時間を計測するための切り替え
    カウンタを有し、 前記信号制御部は、前記切り替えカウンタによって所定
    の時間が計測されるたびに周期段数からずらした遅延ク
    ロックを前記遅延クロック群から選択する、ことを特徴
    とする請求項6記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 入力された情報をもとに所定時間中で
    周期段数からずらす段数を判断する判断部を有し、 前記切り替えカウンタは前記判断部の判断した段数をも
    とに計測すべきカウント時間を決定し、 前記信号制御部は、決定されたカウント時間毎に周期段
    数からずらした遅延クロックを前記遅延クロック群から
    選択する、ことを特徴とする請求項11記載の画像形成
    装置。
  13. 【請求項13】 入力された情報をもとに各クロックの
    パルス毎の周期段数から平均のずれ量を演算する演算部
    を有し、 前記信号制御部は、前記演算部の演算した前記各パルス
    毎のずれ量をもとにして、周期段数から順次ずらした遅
    延クロックを前記遅延クロック群から選択する、ことを
    特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記信号制御部は、前記演算部の演算
    した前記各パルス毎のずれ量をもとにして、各パルス毎
    に周期段数から順次ずらした遅延クロックを前記遅延ク
    ロック群から選択するか否か決定する、ことを特徴とす
    る請求項13記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記信号制御部は、前記演算部の演算
    した前記各パルス毎のずれ量を各パルス毎に累積し、累
    積された値によって、周期段数から順次ずらした遅延ク
    ロックを前記遅延クロック群から選択するか否か決定す
    る、ことを特徴とする請求項13記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記信号制御部は、前記演算部の演算
    した前記各パルス毎のずれ量を遅延段数を基準として算
    出し、各パルス毎に算出された値を前記周期段数に累積
    し、累積された値の整数値を新たな段数として選択す
    る、ことを特徴とする請求項13記載の画像形成装置。
  17. 【請求項17】 所定間隔でパルスを発生させる基準ク
    ロック生成部と、前記基準クロック生成部によって生成
    された基準クロックを遅延させて、位相の異なる複数の
    遅延クロックからなる遅延クロック群を生成する遅延ク
    ロック生成部と、 前記遅延クロック生成部によって生成された遅延クロッ
    ク群から所定のインデックス信号に同期した少なくとも
    2つのクロックを検出する同期検出部と、 前記同期検出部において検出されたクロックをもとに、
    所定時間における複数の遅延クロックの周期段数を算出
    する演算部と、 上記算出された周期段数をもとに、所定時間中で周期段
    数から順次ずらした遅延クロックを前記遅延クロック群
    から選択することにより、所定時間内に出力されるクロ
    ックのパルス数を制御し、前記ドットクロックを形成す
    る信号制御部と、を備えたことを特徴とするクロック発
    生回路。
  18. 【請求項18】 前記同期検出部において検出される少
    なくとも2つのクロックは、前記インデックス信号の先
    端位置に同期したものである、ことを特徴とする請求項
    17記載のクロック発生回路。
  19. 【請求項19】 入力された情報をもとに、所定時間中
    で周期段数からずらす段数を判断する判断部を有し、 前記信号制御部は前記判断部の判断した段数をもとに所
    定時間中で周期段数から順次ずらした遅延クロックを前
    記遅延クロック群から選択する、ことを特徴とする請求
    項17記載のクロック発生回路。
  20. 【請求項20】 所定の時間を計測するための切り替え
    カウンタを有し、 前記信号制御部は、前記切り替えカウンタによって所定
    の時間が計測されるたびに周期段数からずらした遅延ク
    ロックを前記遅延クロック群から選択する、ことを特徴
    とする請求項17記載のクロック発生回路。
  21. 【請求項21】 入力された情報をもとに所定時間中で
    周期段数からずらす段数を判断する判断部を有し、 前記切り替えカウンタは前記判断部の判断した段数をも
    とに計測すべきカウント時間を決定し、 前記信号制御部は、決定されたカウント時間毎に周期段
    数からずらした遅延クロックを前記遅延クロック群から
    選択する、ことを特徴とする請求項20記載のクロック
    発生回路。
  22. 【請求項22】 前記所定時間中でカウントが繰り返さ
    れる数は、前記所定時間中で周期段数からずらす段数と
    同じ数である、ことを特徴とする請求項21記載のクロ
    ック発生回路。
  23. 【請求項23】 ずれの方向するずれ方向検出手段を備
    え、 前記信号制御部は、前記検出された方向によって、遅延
    クロックが選択される段数の増減を制御する、ことを特
    徴とする請求項17記載のクロック発生回路。
  24. 【請求項24】 入力された情報をもとに各クロックの
    パルス毎の周期段数から平均のずれ量を演算する演算部
    を有し、 前記信号制御部は、前記演算部の演算した前記各パルス
    毎のずれ量をもとにして、周期段数から順次ずらした遅
    延クロックを前記遅延クロック群から選択する、ことを
    特徴とする請求項17記載のクロック発生回路。
  25. 【請求項25】 前記信号制御部は、前記演算部の演算
    した前記各パルス毎のずれ量をもとにして、各パルス毎
    に周期段数から順次ずらした遅延クロックを前記遅延ク
    ロック群から選択するか否か決定する、ことを特徴とす
    る請求項17記載のクロック発生回路。
  26. 【請求項26】 前記信号制御部は、前記演算部の演算
    した前記各パルス毎のずれ量を各パルス毎に累積し、累
    積された値によって、周期段数から順次ずらした遅延ク
    ロックを前記遅延クロック群から選択するか否か決定す
    る、ことを特徴とする請求項17記載のクロック発生回
    路。
  27. 【請求項27】 前記信号制御部は、前記演算部の演算
    した前記各パルス毎のずれ量を遅延段数を基準として算
    出し、各パルス毎に算出された値を前記周期段数に累積
    し、累積された値の整数値を新たな段数として選択す
    る、ことを特徴とする請求項17記載のクロック発生回
    路。
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