JP2000246345A - 曲げ加工方法およびその曲げ加工機 - Google Patents

曲げ加工方法およびその曲げ加工機

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JP2000246345A
JP2000246345A JP11046805A JP4680599A JP2000246345A JP 2000246345 A JP2000246345 A JP 2000246345A JP 11046805 A JP11046805 A JP 11046805A JP 4680599 A JP4680599 A JP 4680599A JP 2000246345 A JP2000246345 A JP 2000246345A
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JP
Japan
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bending
work
mold
workpiece
plate holding
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JP11046805A
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English (en)
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Kiyoshi Imai
潔 今井
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Amada Co Ltd
Amada Engineering Center Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
Amada Engineering Center Co Ltd
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Publication date
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  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メーカやロットの違いによる素材の特性値の
ばらつきや、ロール目の違いによる特性値のばらつきの
影響をなくし、試し曲げを不要とすると共に、制御装置
により曲げの全自動運転を可能にする。 【解決手段】 上板押え金型13と下板押え金型27と
でワークWをクランプし、ワークWの曲げ時の角度を検
出するセンサ15を前記上板押え金型13に設け、前記
下板押え金型27とベンドビーム29の上下移動量を検
出する位置検出器39を設けた。そして、位置検出器3
9の検出値を記憶すると共に、ワークの材質、板厚、曲
げ幅、金型寸法等の情報よりオーバベンド量を計算制御
するNC装置61を設けた。而して、素材の各特性値の
ばらつきの影響をなくし、試し曲げ不要とし曲げの全自
動運転を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、曲げ加工方法お
よびその曲げ加工機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、曲げ加工において、曲げ角度の精
度は、素材メーカの違いやロット違いにより、板厚、ヤ
ング率、降伏点がばらついたり、1枚の板材の中でも場
所により残留応力、板厚等がばらつくため、安定した曲
げ角度が得られないという問題があった。また、油圧シ
リンダをラムの駆動源としている場合や、室温の変化が
激しい場合は、1日の内でも機械のフレームにたわみが
生じ曲げ角度がばらつくという問題があり、更に素材の
ロール目によっても曲げ角度がばらつくという問題があ
った。
【0003】したがってその対策として、曲げ角度を画
像処理(CCDカメラ)を応用して検出する手段とか、
曲げ荷重を検出して、これが特定の値になるように駆動
軸を制御する手段が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の曲げ角度の精度を向上する手段のうち、画像処理を
応用して曲げ角度を検出する手段に対しては、画像処理
に時間がかかり加工効率が悪く、画像処理装置が高価で
コスト高となる。また、曲げ荷重を検出して駆動軸を制
御する手段に対しては、素材によって所望の曲げ角度に
おける曲げ荷重が異なるため、曲げ角度の精度UPに対
して限定的な効果しか望めない。
【0005】この発明の目的は、メーカやロットの違い
による素材の特性値のばらつきや、ロール目の違いによ
る特性値のばらつきの影響をなくし、試し曲げを不要と
すると共に、制御装置により曲げの全自動運転を可能に
した曲げ加工方法およびその曲げ加工機を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明の曲げ加工方法は、ワークに
曲げ加工を行うべくワークをクランプする上板押え金型
と下板押え金型のうちワークが曲げられる側にワーク曲
げ時の角度を検出するセンサが設けられている曲げ金型
装置を備えた曲げ加工機によりワークに曲げ加工を行う
曲げ加工方法にして、 (A)ワークが曲げられる側の一方の板押え金型と他方
の板押え金型にてワークをクランプし、前記他方の板押
え金型を備えた板押えブロックを、上下方向へ移動せし
める駆動手段により移動される前記板押えブロックの上
下移動量を位置検出器により検出し、制御装置に記憶す
る板押えブロック位置検出工程。
【0007】(B)前記板押えブロック位置検出工程終
了後、前記一方の板押え金型に備えたセンサに、曲げら
れたワークが接触する手前まで板押え金型と曲げ金型を
備えた他方の板押えブロックを移動せしめてワークを曲
げる第1ワーク曲げ工程。
【0008】(C)前記第1ワーク曲げ工程終了後、前
記センサの電流をONさせ制御装置の制御によってステ
ップ送りにて前記他方の板押えブロックを移動させ、ワ
ークが前記センサに接触したら他方の板押えブロックの
ステップ送りを停止する第2ワーク曲げ工程。
【0009】(D)前記第2ワーク曲げ工程終了後、前
記位置検出器で検出された他方の板押えブロックの位置
と、ワークの材質、板厚、曲げ幅、金型寸法等の情報に
より制御装置にてオーバベンド量を計算するオーバベン
ド量計算工程。
【0010】(E)前記オーバベンド量計算工程終了
後、計算されたオーバベンド量だけ他方の板押えブロッ
クを上下方向へ移動させて曲げ加工する第3ワーク曲げ
工程。
【0011】と、を備えてなることを特徴とするもので
ある。
【0012】また、請求項3によるこの発明の曲げ加工
機は、ワークをクランプする上板押え金型と下板押え金
型のうち、ワークが曲げられる側の一方の板押え金型に
ワークの曲げ時の角度を検出するセンサが設けられてい
る曲げ加工機にして、他方の板押え金型と曲げ金型を備
えた板押えブロックを上下方向へ移動せしめる駆動手段
を設けると共に、この駆動手段により移動される板押え
ブロックの上下移動量を検出する位置検出器を設け、こ
の位置検出器で検出された前記センサにワークが接触し
たときの前記板押えブロックの位置と、ワークの材質、
板厚、曲げ幅、金型寸法等の情報よりオーバベンド量を
計算制御する制御装置を設けてなることを特徴とするも
のである。
【0013】したがって、金型に備えられたセンサによ
って、ワークとの接触を検出し、接触するまでの金型移
動量を位置検出器にて検出すると共に、加工前に既知と
して与えられた情報によって制御装置にてオーバベンド
量を計算してオーバベンドする。
【0014】而して、メーカやロットの違いによる素材
の特性値、素材のロール目方向、一枚のシートの場所に
よる特性値等のばらつきに影響されることなく、高精度
の曲げ加工ができる。また、試し曲げが不要となるので
加工効率が向上する。更に、試し曲げが不要となるの
で、曲げの全自動運転が可能となり、24時間の無人運
転システムが実現できる。なお更に、以上の装置が安価
にできる。
【0015】請求項2によるこの発明の曲げ加工方法
は、ワークの曲げ加工を行う上金型及び下金型のうち、
ワークが曲げられる側の一方の金型にワーク曲げ時の角
度を検出するセンサが設けられている曲げ加工機により
ワークに曲げ加工を行う曲げ加工方法にして、 (A)ワークが曲げられる側の一方の金型と他方の金型
のいずれかを上下方向へ移動せしめる駆動手段により、
ワークに接触するまで移動される前記金型の上下移動量
を位置検出器により検出し、制御装置に記憶する金型位
置検出工程。
【0016】(B)前記金型位置検出工程終了後、前記
一方の金型に備えたセンサに、曲げられたワークが接触
する手前まで一方の金型あるいは他方の金型のいずれか
の金型を移動せしめてワークを曲げる第1ワーク曲げ工
程。
【0017】(C)前記第1ワーク曲げ工程終了後、前
記センサの電流をONさせ制御装置の制御によってステ
ップ送りにて前記一方の金型あるいは他方の金型のいず
れかの金型を移動させ、ワークが前記センサに接触した
ら一方の金型あるいは他方の金型のいずれかの金型のス
テップ送りを停止する第2ワーク曲げ工程。
【0018】(D)前記第2ワーク曲げ工程終了後、前
記位置検出器で検出された一方の金型あるいは他方の金
型のいずれかの金型の位置と、ワークの材質、板厚、曲
げ幅、金型寸法等の情報により制御装置にてオーバベン
ド量を計算するオーバベンド量計算工程。
【0019】(E)前記オーバベンド量計算工程終了
後、計算されたオーバベンド量だけ一方の金型あるいは
他方の金型のいずれかの金型を上下方向へ移動させて曲
げ加工する第3ワーク曲げ工程。
【0020】と、を備えてなることを特徴とするもので
ある。
【0021】請求項4によるこの発明の曲げ加工機は、
ワークの曲げ加工を行う上金型及び下金型のうち、ワー
クが曲げられる側の一方の金型にワークの曲げ時の角度
を検出するセンサが設けられている曲げ加工機にして、
他方の金型を上下方向へ移動せしめる駆動手段を設ける
と共に、この駆動手段により移動される他方の金型の上
下移動量を検出する位置検出器を設け、この位置検出器
で検出された前記センサにワークが接触したときの前記
他方の金型の位置と、ワークの材質、板厚、曲げ幅、金
型寸法等の情報よりオーバベンド量を計算制御する制御
装置を設けてなることを特徴とするものである。
【0022】したがって、金型に備えられたセンサによ
って、ワークとの接触を検出し、接触するまでの金型移
動量を位置検出器にて検出すると共に、加工前に既知と
して与えられた情報によって制御装置にてオーバベンド
量を計算してオーバベンドする。
【0023】而して、メーカやロットの違いによる素材
の特性値、素材のロール目方向、一枚のシートの場所に
よる特性値等のばらつきに影響されることなく、高精度
の曲げ加工ができる。また、試し曲げが不要となるので
加工効率が向上する。更に、試し曲げが不要となるの
で、曲げの全自動運転が可能となり、24時間の無人運
転システムが実現できる。なお更に、以上の装置が安価
にできる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。
【0025】図1には、曲げ加工機に装着されてワーク
Wに曲げ加工を行うための金型装置1が示されている。
この金型装置1では、上板押えブロック3,下板押えブ
ロック5及び曲げ角度検出装置7が設けられている。
【0026】前記上板押えブロック3では、曲げ加工機
に取付けるためのベースブロック9に支持部材11が取
付けられており、この支持部材11の先端(下端)に、
上板押え金型13が取付けられている。
【0027】前記上板押え金型13には、ワークWの曲
げ角度を検出する曲げ角度検出装置7のセンサ15が設
けられている。このセンサ15には、上板押え金型13
の先端POに対する水平方向(図1中左右方向)位置を
検出するための検出子17が設けられている。
【0028】この検出子17は、絶縁体19により上板
押え金型13から電気的に絶縁されていてスプリングバ
ネ21により常時右方向へ付勢されると共に、ネジ23
により上板押え金型13の先端POに対する突出量DO
(すなわち、初期位置)が図2に示されているように、
調整自在に設けられている。また、検出子17が図1中
左方向へ押し込まれる量に比例して電気的抵抗値が変化
するようになっており、これにより検出子17の先端P
Sの前記上板押え金型13の先端POに対する位置関係
を検出することができる。更に、この位置関係からワー
クWの曲げ角度を検出することもできる。
【0029】一方、前記下板押えブロック5の上部(図
1中上側部分)は上に開口する矩形状のフレーム25が
設けられている。このフレーム25の内部には、下板押
え金型27及び曲げ金型であるベンドビーム29が固定
されない状態で設けられている。また、フレーム25の
上面には、後述するように下板押え金型27の上下動を
ガイドするために、ガイド31が上下方向に設けられて
いる。
【0030】前記フレーム25の下側には支持部材33
が固定的に設けられている。この支持部材33は例えば
ボールネジ35のような昇降装置を駆動手段であるモー
タ37で作動させることによりフレーム25と一体で上
下動する。このモータ37には本発明の主要部である例
えば、アブソリュート式のロータリーエンコーダ等の位
置検出器39が付いており、フレーム25及び支持部材
33の移動量を常時検出している。
【0031】前記支持部材33の内部にはガスバネ41
が設けられており、このガスバネ41の先端には前述の
下板押え金型27が固定的に取付けられていて、常に一
定の上向きの力を下板押え金型27に付勢している。ま
た、下板押え金型27は前述のガイド31に沿って上下
移動が可能となっているが、図示しないストッパにより
フレーム25から飛び出して外れることはない。
【0032】従って、モータ37により支持部材33を
上昇させると、ガスバネ41も上昇するので下板押え金
型27が上昇して上板押え金型13との協働でワークW
をクランプする。さらに下板押え金型27がワークWを
クランプした後も支持部材33を上昇させると、ガスバ
ネ41は圧縮され下板押え金型27により一定の押圧力
でワークWをクランプすることになる。
【0033】下板押え金型27の下側にはベンドビーム
29の移動を制御する押えブロック43が一体的に設け
られており、この押えブロック43には曲面切欠き45
が設けられている。
【0034】前記ベンドビーム29の上部は下板押え金
型27に設けられているローラ47とフレーム25の内
面に設けられているローラ49により挾まれて、上下方
向の移動及び若干の回動が許容されている。また、ベン
ドビーム29の下方左側には車輪51が設けられてお
り、フレーム25の内面下部には図示省略のバネにより
前記ベンドビーム29の下部右側を常に一定の力で図1
中左方向へ押すローラ53が設けられている。前記車輪
51は押えブロック43の曲面切欠き45により押えら
れているため、ベンドビーム29はフレーム25の内部
から脱落しないように保持されている。
【0035】従って、上板押え金型13と下板押え金型
27によりワークWをクランプした後、さらに支持部材
33を上昇させると、ベンドビーム29が押えブロック
43に対して相対的に上昇することになるので、押えブ
ロック43の曲面切欠き45により車輪51が右方向へ
押されると共に上昇する。これに伴い、ベンドビーム2
9の先端PBは図1中左上方へ曲線を描きながら上昇し
てワークWに対して曲げ加工を行う。
【0036】一方、図1を参照するに、センサ15と下
板押えブロック5との間には電源スイッチ55と電源5
7が設けられており、さらに比較器59が設けられてい
て制御装置としてのNC装置61に接続されている。
【0037】前記比較器59は、センサ15と下板押え
ブロック5との間の電圧を基準電圧、すなわち、検出子
17にワークWが接触していない初期状態における電圧
を比較して、変化が生じた時にワークWがセンサ15に
接触したと判断して信号をNC装置61に出力するよう
になっている。また、NC装置61は、モータ37と位
置検出器39が接続され、モータ37のON,OFFと
位置検出器39により金型移動量を検出して、あらかじ
め既知のワークの材質、板厚、曲げ幅、金型寸法等の情
報によりオーバベンド量を計算するものである。
【0038】上述したごとき構成により、その作用とし
ては、図3,図4(A),(B),(C)及び図5
(A),(B)を参照するに、曲げ加工をスタートして
(ステップS0)、まず、NC装置61の制御によりモ
ータ37を駆動してボールネジ35を回転させ、下板押
えブロック5を上昇させて下板押え金型27と上板押え
金型13によりワークWをクランプする(ステップS
1,図4(A)に示す状態)。
【0039】このとき、NC装置61は下板押えブロッ
ク5の位置(D0 )を位置検出器39により取得し記憶
する(ステップS2,図4(A)の状態)。そして、セ
ンサ15とワークWが接触する前まで下板押えブロック
5を上昇させ(ステップS3,図4(B)の状態)、セ
ンサ15の電源スイッチ55をオンする(ステップS
4,図4(B)の状態)。
【0040】NC装置61の制御によりスキップ送りで
下板押えブロック5を上昇させ(ステップS5,図4
(C)の状態)、ワークWがセンサ15に接触したこと
を検出するまで上昇させる(ステップS6,図4(C)
の状態)。そして、センサ15がワークWに接触したこ
とを比較器59からの信号により検出したら下板押えブ
ロック5のスキップ送りを停止する(ステップS7,図
4(C)の状態)。
【0041】このとき、NC装置61は下板押えブロッ
ク5の位置(D1 )を位置検出器39より検出する(ス
テップS8,図4(C)の状態)。そして、NC装置6
1の演算部では、D1 −D0 =D2 を計算し、下板押え
ブロック5の位置決め位置(図4(A)の状態)からの
インクリメンタル量を出す。更に演算部ではワークWの
材質、板厚、曲げ幅等を独立変数としてオーバベンド量
(D3 )を計算する(ステップS9,図4(C)の状
態)。
【0042】したがって、計算式は、D3 =f(D2
材質、板厚、曲げ幅)となる。
【0043】次に、ステップS9により得られたオーバ
ベンド量(D3 )だけ下板押えブロック5を上昇させる
(ステップS10,図5(A)の状態)。
【0044】そして、下板押えブロック5を下降させる
と検出子17はスプリングバネ21の復帰力により設定
されている原点位置まで戻り(ステップS11,図5
(B)の状態)、電源スイッチ55をオフにしてセンサ
電源57を断ち(ステップS12,図5(B)の状
態)、曲げ加工を終了する(ステップS13,図5
(B)の状態)。
【0045】以上の結果から、ワークWが曲げられる
時、常にセンサ15によって幾何学的に同一の状態を検
出し、上板押え金型13と下板押え金型27がワークW
をクランプしてからセンサ15がワークWと接触する位
置までの距離と、あらかじめ既知の材質、板厚、曲げ
幅、金型寸法等の情報によりオーバベンド量を計算して
曲げ加工を行う。
【0046】而して、メーカやロットの違いによる素材
の特性値、素材のロール目方向の違い、一枚のシートの
場所による特性値、等のばらつきに影響されることな
く、高精度の曲げ加工ができる。また、試し曲げが不要
となるので加工効率がUPする。更に、試し曲げが不要
となるので曲げのDNC運転が可能となり、24時間の
無人運転システムが実現でき、装置も安価にできる。
【0047】図6(A)〜(D)には、別の実施の形態
が示されている。すなわち、図6(A)〜(D)におい
ては、前述した曲げ角検出装置7と同様の考えを、上型
としてのパンチ63と下型としてのダイ65の協働によ
り曲げ加工を行う一般的なベンダーに適用した場合が示
されている。
【0048】すなわち、パンチ63の先端に前述のセン
サ15と同様なセンサ67が取付けられている。このセ
ンサ67はスプリング69により検出子71を常時斜め
下方へ付勢している。また、パンチ63を上下動するた
めのモータ37と移動距離を検出する位置検出器39が
設けられ、この位置検出器39と前記モータ37は比較
器59を介してNC装置61に接続されている。
【0049】図6(A)は、パンチ63とダイ65がワ
ークW表面に位置決めされた状態を示し、図6(B)
は、センサ67の検出子71とワークWが接触する手前
の状態が示されており、図6(C)にはスキップ送りに
よりワークWがセンサ67の検出子71と接触した時の
状態が示されている。また、図6(D)にはパンチ63
の位置決め位置から接触検出までの距離と、ワークWの
材質、板厚、曲げ幅等から計算した量だけオーバベンド
した状態が示されている。
【0050】このように構成しても前述の実施の形態と
全く同様の効果を得ることができる。
【0051】なお、この発明は前述の実施の形態に限定
されることなく、適宜な変更を行うことにより、その他
の態様で実施し得るものである。例えば、センサ15と
しては、非接触式の静電容量タイプ、うず電流タイプで
も、接触式のデジタルゲージでも可能であり、位置検出
器39としては、リニアスケールあるいはレゾルバでも
良い。また、位置検出器39で検出する位置としては、
金型がワークをクランプした位置の他に、クランプする
手前でも、クランプしてから一定量の位置でも、ある一
定の曲げ荷重値になった位置でも良い。更に、曲げ幅の
大きい曲げ加工のときは、複数個のセンサを金型に装備
することにより、曲げの通り精度を良くすることも可能
である。
【0052】なお更に、金型を上下移動するためのボー
ドネジ35,モータ37,位置検出器39は、ダイ65
に設けても可能である。
【0053】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施の形態の説明よ
り理解されるように、請求項1,3によるこの発明によ
れば、金型に備えられたセンサによって、ワークとの接
触を検出し、接触するまでの金型移動量を位置検出器に
て検出すると共に、加工前に既知として与えられた情報
によって制御装置にてオーバベンド量を計算してオーバ
ベンドする。
【0054】而して、メーカやロットの違いによる素材
の特性値、素材のロール目方向、一枚のシートの場所に
よる特性値等のばらつきに影響されることなく、高精度
の曲げ加工ができる。また、試し曲げが不要となるので
加工効率が向上する。更に、試し曲げが不要となるの
で、曲げの全自動運転が可能となり、24時間の無人運
転システムが実現できる。なお更に、以上の装置が安価
にできる。
【0055】また、請求項2,4によるこの発明によれ
ば、金型に備えられたセンサによって、ワークとの接触
を検出し、接触するまでの金型移動量を位置検出器にて
検出すると共に、加工前に既知として与えられた情報に
よって制御装置にてオーバベンド量を計算してオーバベ
ンドする。
【0056】而して、メーカやロットの違いによる素材
の特性値、素材のロール目方向、一枚のシートの場所に
よる特性値等のばらつきに影響されることなく、高精度
の曲げ加工ができる。また、試し曲げが不要となるので
加工効率が向上する。更に、試し曲げが不要となるの
で、曲げの全自動運転が可能となり、24時間の無人運
転システムが実現できる。なお更に、以上の装置が安価
にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る曲げ加工機に備えた金型装置を
示す構成図である。
【図2】検出子の先端と上板押え金型の先端との位置関
係を示す説明図である。
【図3】この発明に係る曲げ加工方法を示すフローチャ
ートである。
【図4】(A)〜(C)はこの発明に係る曲げ加工方法
の各ステップの状態を示す断面図である。
【図5】(A),(B)はこの発明に係る曲げ加工方法
の各ステップの状態を示す断面図である。
【図6】(A)〜(D)はこの発明の別の実施の形態を
示す曲げ加工方法の各ステップの状態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 金型装置 5 下板押えブロック 13 上板押え金型 15 センサ 27 下板押え金型 29 ベンドビーム(曲げ金型) 35 ボールネジ(駆動手段) 37 モータ(駆動手段) 39 位置検出器 61 NC装置(制御装置) 63 パンチ(上金型) 65 ダイ(下金型) W ワーク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークに曲げ加工を行うべくワークをク
    ランプする上板押え金型と下板押え金型のうちワークが
    曲げられる側にワーク曲げ時の角度を検出するセンサが
    設けられている曲げ金型装置を備えた曲げ加工機により
    ワークに曲げ加工を行う曲げ加工方法にして、 (A)ワークが曲げられる側の一方の板押え金型と他方
    の板押え金型にてワークをクランプし、前記他方の板押
    え金型を備えた板押えブロックを、上下方向へ移動せし
    める駆動手段により移動される前記板押えブロックの上
    下移動量を位置検出器により検出し、制御装置に記憶す
    る板押えブロック位置検出工程。 (B)前記板押えブロック位置検出工程終了後、前記一
    方の板押え金型に備えたセンサに、曲げられたワークが
    接触する手前まで板押え金型と曲げ金型を備えた他方の
    板押えブロックを移動せしめてワークを曲げる第1ワー
    ク曲げ工程。 (C)前記第1ワーク曲げ工程終了後、前記センサの電
    流をONさせ制御装置の制御によってステップ送りにて
    前記他方の板押えブロックを移動させ、ワークが前記セ
    ンサに接触したら他方の板押えブロックのステップ送り
    を停止する第2ワーク曲げ工程。 (D)前記第2ワーク曲げ工程終了後、前記位置検出器
    で検出された他方の板押えブロックの位置と、ワークの
    材質、板厚、曲げ幅、金型寸法等の情報により制御装置
    にてオーバベンド量を計算するオーバベンド量計算工
    程。 (E)前記オーバベンド量計算工程終了後、計算された
    オーバベンド量だけ他方の板押えブロックを上下方向へ
    移動させて曲げ加工する第3ワーク曲げ工程。と、を備
    えてなることを特徴とする曲げ加工方法。
  2. 【請求項2】 ワークに曲げ加工を行う上金型及び下金
    型のうち、ワークが曲げられる側の一方の金型にワーク
    曲げ時の角度を検出するセンサが設けられている曲げ加
    工機によりワークに曲げ加工を行う曲げ加工方法にし
    て、 (A)ワークが曲げられる側の一方の金型と他方の金型
    のいずれかを上下方向へ移動せしめる駆動手段により、
    ワークに接触するまで移動される前記金型の上下移動量
    を位置検出器により検出し、制御装置に記憶する金型位
    置検出工程。 (B)前記金型位置検出工程終了後、前記一方の金型に
    備えたセンサに、曲げられたワークが接触する手前まで
    一方の金型あるいは他方の金型のいずれかの金型を移動
    せしめてワークを曲げる第1ワーク曲げ工程。 (C)前記第1ワーク曲げ工程終了後、前記センサの電
    流をONさせ制御装置の制御によってステップ送りにて
    前記一方の金型あるいは他方の金型のいずれかの金型を
    移動させ、ワークが前記センサに接触したら一方の金型
    あるいは他方の金型のいずれかの金型のステップ送りを
    停止する第2ワーク曲げ工程。 (D)前記第2ワーク曲げ工程終了後、前記位置検出器
    で検出された一方の金型あるいは他方の金型のいずれか
    の金型の位置と、ワークの材質、板厚、曲げ幅、金型寸
    法等の情報により制御装置にてオーバベンド量を計算す
    るオーバベンド量計算工程。 (E)前記オーバベンド量計算工程終了後、計算された
    オーバベンド量だけ一方の金型あるいは他方の金型のい
    ずれかの金型を上下方向へ移動させて曲げ加工する第3
    ワーク曲げ工程。 と、を備えてなることを特徴とする曲げ加工方法。
  3. 【請求項3】 ワークをクランプする上板押え金型と下
    板押え金型のうち、ワークが曲げられる側の一方の板押
    え金型にワークの曲げ時の角度を検出するセンサが設け
    られている曲げ加工機にして、他方の板押え金型と曲げ
    金型を備えた板押えブロックを上下方向へ移動せしめる
    駆動手段を設けると共に、この駆動手段により移動され
    る板押えブロックの上下移動量を検出する位置検出器を
    設け、この位置検出器で検出された前記センサにワーク
    が接触したときの前記板押えブロックの位置と、ワーク
    の材質、板厚、曲げ幅、金型寸法等の情報よりオーバベ
    ンド量を計算制御する制御装置を設けてなることを特徴
    とする曲げ加工機。
  4. 【請求項4】 ワークに曲げ加工を行う上金型及び下金
    型のうち、ワークが曲げられる側の一方の金型にワーク
    の曲げ時の角度を検出するセンサが設けられている曲げ
    加工機にして、他方の金型を上下方向へ移動せしめる駆
    動手段を設けると共に、この駆動手段により移動される
    他方の金型の上下移動量を検出する位置検出器を設け、
    この位置検出器で検出された前記センサにワークが接触
    したときの前記他方の金型の位置と、ワークの材質、板
    厚、曲げ幅、金型寸法等の情報よりオーバベンド量を計
    算制御する制御装置を設けてなることを特徴とする曲げ
    加工機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113305182A (zh) * 2021-04-23 2021-08-27 河南科技大学 一种带有增压锁紧机构的折弯成形装置

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CN113305182A (zh) * 2021-04-23 2021-08-27 河南科技大学 一种带有增压锁紧机构的折弯成形装置

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