JP2000246263A - 浄水処理方法及び浄水処理装置 - Google Patents

浄水処理方法及び浄水処理装置

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JP2000246263A
JP2000246263A JP4962099A JP4962099A JP2000246263A JP 2000246263 A JP2000246263 A JP 2000246263A JP 4962099 A JP4962099 A JP 4962099A JP 4962099 A JP4962099 A JP 4962099A JP 2000246263 A JP2000246263 A JP 2000246263A
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algae
raw water
flocculant
wavelength
intensity
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JP4962099A
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English (en)
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Michinori Ozaki
倫典 小崎
Shoji Watanabe
昭二 渡辺
Kenichi Soma
憲一 相馬
Naoki Hara
直樹 原
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/30Wastewater or sewage treatment systems using renewable energies
    • Y02W10/37Wastewater or sewage treatment systems using renewable energies using solar energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】藻類を含む原水の浄水処理において、藻類を破
壊せずに懸濁物質の凝集性を改善する。 【解決手段】原水に凝集剤を注入して懸濁物質を凝集さ
せ沈殿除去する工程を含む浄水処理方法及び装置におい
て、藻類による凝集障害を抑制するために、凝集剤の注
入前に原水中の藻類の発する蛍光色が、赤色の状態から
橙色ないしは黄色の状態になるようにする処理たとえば
紫外光の照射を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原水中の懸濁物質
を凝集剤を注入することによって凝集させる工程を含む
浄水処理方法及び浄水処理装置に係り、特に藻類を含む
原水を処理して上水を得るのに好適な浄水処理方法及び
浄水処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】浄水場では、原水中に凝集剤を注入する
ことによって、懸濁物質を凝集させて除去している。凝
集剤を注入することにより、懸濁物質を取り込んだ凝集
塊(以下フロックと称す)が形成される。このフロック
を沈殿分離することにより懸濁物質が除去される。凝集
沈殿処理の上澄水は、砂ろ過処理でさらに清澄な水にな
り、塩素による殺菌処理を施して水道水になる。凝集剤
を注入して懸濁物質を凝集させる方法は、原水中の懸濁
物質が主に粘土質であるときに極めて有効な方法であ
る。
【0003】しかし、最近、湖沼(ダム湖を含む)や河
川の富栄養化が進み、藻類(植物プランクトン)が増殖
するようになったことから、これらの湖沼や河川を水源
とする水の処理において問題が生ずるようになった。具
体的には、藻類の凝集性が悪く、藻類を凝集させるのに
非常に多くの凝集剤を必要とする。通常、凝集剤として
使われるのはポリ塩化アルミニウムであり、酸性質であ
るので、凝集剤注入量を多くすると処理水が酸性にな
り、飲料水に適しなくなる。
【0004】このような藻類による凝集悪化の抑制対策
として、凝集剤の注入前に紫外線を照射して藻類の細胞
の外郭を破壊する方法があり、特開平8−99083号公報に
記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術に記載した藻
類の細胞の外郭を破壊してから凝集剤を注入する方法で
は、細胞の外郭の破壊によって細胞の内部に存在してい
る有機物が原水中に溶出する。原水中に溶出した有機物
は、凝集沈殿処理工程の後段に配置される砂ろ過工程の
砂層部を目詰まりさせる原因になる。また、塩素殺菌時
に塩素と反応して発癌性原因物質であるトリハロメタン
(以下、THMと称す)を生成する可能性もあり得る。
【0006】本発明の目的は、藻類を含む原水に凝集剤
を注入して原水中に含まれる懸濁物質のフロックを形成
する凝集剤注入処理工程を含む浄水処理方法及び浄水処
理装置において、藻類の細胞の外郭を破壊することな
く、藻類の凝集性を高めることができるようにしたこと
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、原水中に凝集
剤を注入して懸濁物質を凝集させる工程を含む浄水処理
方法において、前記凝集剤の注入前に、原水中に含まれ
る藻類の蛍光色が赤色の状態から橙色ないし黄色の状態
になるように前処理を施すことを特徴とする浄水処理方
法にある。
【0008】湖沼或いは河川から取水した原水に紫外光
を当てると、藻類が赤色の蛍光を発する。藻類が赤色の
蛍光を発する状態で、原水中に凝集剤を注入すると、藻
類が凝集しにくく、所定の上澄み水濁度を得るのに多量
の凝集剤が必要になる。ところが、藻類の蛍光色が橙色
ないし黄色になるように前処理してから凝集剤を注入す
ると、所定の上澄み水濁度を得るのに要する凝集剤の量
を著しく減らすことができた。これは、前処理によって
藻類の荷電量が低下して凝集しやすくなったことによる
ものと推定される。
【0009】藻類の蛍光色は、蛍光顕微鏡を用いて観察
することにより容易に判断できる。従って、本発明は、
蛍光顕微鏡による藻類の蛍光色判定手段を具備すること
で容易に実施することができる。また、蛍光色と蛍光波
長とは相関があり、蛍光波長を検出することによって蛍
光色が何色であるかを知ることができる。従って、本発
明は、藻類の蛍光波長を検出することによっても、容易
に実施することができる。
【0010】藻類に紫外光を当て続けると、藻類の発す
る蛍光色が赤色から橙色,黄色,白色へと順次に変化す
る。これは藻類に含まれる葉緑素のクロロフイルaが、
紫外光の照射によって分解されて他の物質に変化するこ
とによるものと思われる。クロロフイルaの分解によっ
て、藻類の荷電量が低下し、凝集性がよくなるものと推
定される。藻類の発する蛍光色が白色になると、藻類に
含まれている有機物が、原水中へ溶出する量が急激に増
え、溶出した有機物による砂ろ過層の閉塞が起こり易く
なる。従って、本発明においては、藻類の発する蛍光色
が白色になるまで前処理することはしない。
【0011】本発明において、前処理とは、藻類の発す
る蛍光色が、橙色ないし黄色になるように処理すること
を言う。藻類の蛍光色は、藻類に紫外光を当て、その強
度を調整することによって変化させることができる。ま
た、原水中にオゾンを注入することによっても藻類の発
する蛍光色を変化させることができる。このほかに、二
酸化塩素を注入したり或いは加熱処理することでも、藻
類の蛍光色が変化する可能性がある。
【0012】原水中に含まれる藻類の量が多いときと少
ないときとでは、藻類に紫外光を当てて蛍光波長の強度
を計測したときに、強度の差となって現れる。従って、
藻類の蛍光波長の強度を計測し、それに基づいて、前処
理をどの程度まで行うかをコントロールすることができ
る。
【0013】また、凝集剤を注入する前の藻類の発する
蛍光波長の強度レベルを基準とすることで、前処理を行
う必要があるか否かを決定することもできる。
【0014】本発明の実施態様を下記に示す。
【0015】(1)藻類を含む原水に凝集剤を注入して
懸濁物質を凝集させる工程を含む浄水処理方法におい
て、前記凝集剤を注入する前に原水に含まれる藻類の発
する蛍光色が、赤色の状態から橙色ないし黄色の状態に
なるように前処理を施すことを特徴とする浄水処理方
法。
【0016】(2)藻類を含む原水に凝集剤を注入して
懸濁物質を凝集させる工程を含む浄水処理方法におい
て、前記凝集剤を注入する前の原水に紫外光を当てて藻
類の発する蛍光色を検出し、該蛍光色が橙色ないし黄色
になるように前処理を施すことを特徴とする浄水処理方
法。
【0017】(3)藻類を含む原水に凝集剤を注入して
懸濁物質を凝集させる工程を含む浄水処理方法におい
て、前記凝集剤を注入する前の原水に紫外光を当てて藻
類の発する蛍光波長を検出し、該蛍光波長が橙色ないし
黄色の蛍光色を示す蛍光波長になるように前処理を施す
ことを特徴とする浄水処理方法。
【0018】(4)原水に凝集剤を注入して懸濁物質を
凝集させる工程を含む浄水処理方法において、前記凝集
剤を注入する前の原水に紫外光を当てて原水中に含まれ
る物質から発する蛍光波長の強度を検出し、赤色の蛍光
を示す波長の強度が設定値よりも超えたならば該設定値
よりも低くなるように前処理することを特徴とする浄水
処理方法。
【0019】(5)前記(1)ないし(4)のいずれか
1つにおいて、前記前処理として紫外光を照射すること
を特徴とする浄水処理方法。
【0020】(6)藻類を含む原水に凝集剤を注入して
懸濁物質を凝集させる手段を含む浄水処理装置におい
て、前記凝集剤が注入される前の原水に含まれる藻類の
発する蛍光色が、橙色ないし黄色になるように処理する
前処理手段を備えたことを特徴とする浄水処理装置。
【0021】(7)藻類を含む原水に凝集剤を注入して
懸濁物質を凝集させる手段を含む浄水処理装置におい
て、前記凝集剤が注入される前の原水に紫外光を当てた
ときに藻類の発する蛍光波長の強度を検出する手段と、
該手段により検出された蛍光波長の強度に基づいて原水
中の藻類の発する蛍光波長が橙色ないし黄色に変化する
ように処理する手段とを備えたことを特徴とする浄水処
理装置。
【0022】(8)藻類を含む原水に凝集剤を注入して
懸濁物質を凝集させる手段を含む浄水処理装置におい
て、前記凝集剤が注入される前の原水に紫外光を当てた
ときに藻類の発する蛍光波長の強度を検出する手段と、
該手段により検出された蛍光波長の強度が設定値よりも
低くなるように前処理する手段とを備えたことを特徴と
する浄水処理装置。
【0023】(9)藻類を含む原水に凝集剤を注入して
懸濁物質を凝集させる手段を有する浄水処理装置におい
て、前記凝集剤が注入される前の原水に紫外光を当てた
ときに藻類の発する蛍光が橙色ないし黄色になるように
該原水を処理する前処理手段と、該前処理手段によって
処理された原水中の藻類の発する蛍光の波長強度と原水
濁度と原水流量とに基づいて凝集剤の注入量を決定する
手段とを備えたことを特徴とする浄水処理装置。
【0024】(10)藻類を含む原水に凝集剤を注入し
て懸濁物質を凝集させる工程を含む浄水処理における藻
類処理方法であって、前記凝集剤を注入する前の原水に
含まれる藻類が、紫外光を当てたときに橙色ないし黄色
の蛍光を発するように該原水中の藻類を処理することを
特徴とする浄水処理における藻類処理方法。
【0025】(11)藻類を含む原水に凝集剤を注入し
て懸濁物質を凝集させるフロック形成池を具備する浄水
場の藻類処理装置であって、前記凝集剤が注入される前
の原水に含まれる藻類を、紫外光を当てたときに橙色な
いし黄色の蛍光を発するように処理する手段を含むこと
を特徴とする浄水場における藻類処理装置。
【0026】
【発明の実施の形態】図2は、凝集性の悪い藻類の代表
的なものとされているシネドラと無機性粘土質をそれぞ
れ懸濁物質とした場合において、シネドラ濃度または無
機濁質の濁度と上澄水濁度(処理水濁度)が1mg/Lを
満たすために必要となるポリ塩化アルミニウム(以下、
PACと称す)注入濃度との関係を示したものである。
初期濁度が同じで有れば、シネドラの方がPACを多く
必要とし、凝集性が悪い。特に初期濁度が高いほど両者
の差が大きい。
【0027】図3は、紫外線照射時間とクロロフィルa
濃度および藻類から溶出する有機物濃度の関係を示した
ものである。藻類は複数構造のクロロフィルを細胞内に
持っており、その量は光合成活性の指標になる。複数種
のクロロフィルのうち、クロロフィルaは全ての藻類に
存在する。このクロロフィルは670〜680nmの波
長に最大吸収特性を示し、吸光度から含有量を計測でき
る。図中では紫外線照射前の吸光度を基準として、その
強度比率で表した。なお、本発明では不活性化率を(1
00−強度比率)で定義した。溶出有機物濃度はTHM
前駆物質と関係のある260nm吸光度で示した。図3
から、紫外線照射時間に対応してクロロフィルaの割合
が低下し、逆に有機物濃度は増加する。これは、藻類活
性の低下と有機物の溶出が同時に発生していることを意
味する。不活性化率と溶出有機物濃度は相関することか
ら、不活性化率を無闇に高めないことが重要である。不
活性化処理時のシネドラを蛍光顕微鏡で観察した結果、
図3に示すように、蛍光色が照射時間とともに変化し
た。
【0028】図4は紫外線強度(紫外線量×照射時間)
で不活性化率と有機物溶出率の関係を整理し、さらに、
沈殿上澄濁度が1mg/Lを満たすために必要となるPA
C注入濃度の関係を示したものである。ここで、有機物
溶出率はクロロフィル強度比率が0の時を基準として定
義した。
【0029】不活性化率及び有機物溶出率は紫外線強度
に影響され、指数的に増加する。
【0030】PAC注入濃度は、逆に紫外線強度に対し
て指数的に減少し、凝集性が改善されている。このよう
に、不活性化率を高めるほど、藻類の凝集性は改善され
るが、溶出有機物も多くなる。したがって、不活性化処
理は溶出有機物をできるだけ押さえ、凝集が改善される
範囲で実施する必要がある。
【0031】これらの結果から、以下の知見を得た。
(1)不活性化率と藻類からの溶出有機物濃度は紫外線
照射時間に対応して増加し、紫外線強度(紫外線量×照
射時間)で両者の関係を表現できる。(2)紫外線強度に
は藻類の凝集性を改善してPAC注入濃度を低減し、溶
出有機物濃度を必要以上に高めない適正範囲が存在す
る。 (3)この適正範囲は不活性化率100%、すなわち細
胞が完全に破壊される領域でなく、その途中に存在す
る。
【0032】図5は、藻類の発する蛍光色の変化状態
を、波長と強度の波長特性で示したものである。不活性
化処理前は赤色帯に急峻な蛍光波長特性を示す。不活性
化処理が進むと、種々の波長に強度が表れ、最終的に白
色となる。これらの蛍光波長特性を指標として不活性化
装置を運転できる。
【0033】具体的には、不活性化途中で示す(2)橙
色あるいは(3)黄色の波長特性を示すように運転す
る。また、特定波長における不活性化処理前後での蛍光
強度を比較し、所定の強度比あるいは強度差とする。藻
類に存在するクロロフィルaは680nmの吸光度で計
測できる。図6はシネドラ濃度とその吸光度(蛍光強度)
の関係である。両者は直線相関しており、吸光度を用い
て不活性化率を容易に把握できる。濃度と吸光度の関係
は藻類の種類により異なるが、不活性化率は不活性化処
理前後の吸光度で表現できる。
【0034】不活性化の状態は、溶出した有機物濃度の
変化でも把握できる。THM前駆物質と関係する260
nmの吸光度で示される有機物(これをE260と称
す)あるいは全有機炭素(TOC)濃度を不活性化処理
前後で計測し、所定値以下となるように溶出濃度を抑制
させることにより適正な不活性化処理ができる。
【0035】本発明によれば、藻類からの溶出有機物を
低減し、藻類の凝集性を改善する不活性化処理ができ、
浄水場全体におけるTHMの生成量を抑制し、常時安全
な水質を得ることができる。
【0036】以下、本発明の浄水処理装置について、図
面を用いて詳細に説明する。なお、各図を通して同一の
構成要素には同一の符号を付してある。
【0037】[実施例1]図1は、凝集沈殿処理方式に
よる浄水処理設備の構成図で、前段に不活性化処理工程
を配置し、藻類を目標とする不活性状態に管理する不活
性化制御装置を設けている。図1の浄水処理設備は不活
性化槽1,混和池2Aと攪拌池2Bから成るフロック形
成池2,沈殿池3,ろ過池4,不活性化装置5,凝集剤
注入設備6,凝集剤タンク7,撹拌設備8Aと8B,排
泥設備9,逆洗設備10とから構成されている。
【0038】河川や湖沼,ダム湖から取水された原水は
沈砂池や着水井(図示せず)で粗大な夾雑物が除去さ
れ、安定した水位で複数ある浄水処理設備へ原水21を
分配する。この原水21は種々の溶解性物質や数〜数十
μmの微小な懸濁物質を含む。現状の浄水場では、原水
21をフロック形成池2に導びき、混和池2Aで凝集剤
タンク7に貯蔵されている凝集剤が凝集剤注入設備6か
ら注入され、撹拌設備8Aで拡散混合される。凝集剤に
はPACの他に、硫酸アルミニウムや高分子凝集剤が用
いられる。混和池2Aでは、凝集剤の作用により懸濁物
質が微小なフロックを形成する。この微小フロックは沈
降性が悪い。攪拌池2Bでは、撹拌設備8Bを緩速運転
させ、混合液中の微小フロック同士をさらに凝集させて
数mmのフロックに成長させる。一般に攪拌池2Bは複数
槽から成る。沈殿池3では、形成池流出水23中の成長
したフロックを重力沈降させて、上澄水24を得る。沈
殿したフロック26は排泥設備9を介して系外に排出
し、処理される。ろ過池4は、沈殿池3で沈降しなかっ
た上澄水24中の微細なフロックを砂層に捕捉し、清澄
なろ過水25とする。フロックを捕捉した砂層は、圧力
損失が上昇してろ過性能が低下する。このため、ろ過池
4では逆洗設備10を定期的に稼動させ、ろ過水25を
逆洗水27として逆流させて洗浄する。逆洗時には空気
を併用する場合もある。ろ過水25は、浄水池を経て塩
素殺菌後(図示せず)、水道水として需要家に供給され
る。
【0039】凝集剤注入設備6からの凝集剤注入量Mp
は、例えば以下の方式で設定される。フロック形成池2
の流入水の濁度及び凝集に影響する水質因子が水質計測
器46で計測され、流量計47による流入水量の計測値
とともに凝集剤注入量制御装置60に入力される。凝集
剤注入量制御装置60では、まず、水質計測器46の計
測値に基づいて凝集剤注入濃度Cpを注入濃度演算回路
61で求める。演算回路61には、(1)式に示すよう
な注入モデル式が予め入力されており、注入濃度Cpを
演算する。ここで、Tuは濁度、ALはアルカリ度、p
Hは水素イオン濃度、Tは水温、aは定数、k1〜k4
は係数である。凝集剤注入量演算回路62では、流量計
47からの流入水量Qと凝集剤注入濃度Cpを積算して
凝集剤注入量Mpを求める。
【0040】 Cp=a+k1・Tu+k2・AL+k3・pH+k4・T (1) 凝集剤注入量補正回路63は沈殿池上澄水24の濁度値
Tucで凝集剤注入量Mpを補正する。補正凝集剤注入
量Mp* は、(2)式のように、濁度計48からの濁度
値Tucと、予め入力された上澄水目標濁度Tuc* か
ら求める。
【0041】 Mp* =Mp+k5(Tuc* −Tuc) (2) ここで、k5は補正係数である。なお、濁度計48はろ
過水25を対象に設置してもよい。凝集剤注入量制御回
路64は、流量計49からの凝集剤注入量実測値Mp′
が補正凝集剤注入量Mp* となるように、凝集剤注入設
備6を調節する。ろ過池4の逆洗設備10は、図示しな
いが、定期的、あるいは圧力損失やろ過水濁度を目標値
以下に維持する方式で実施される。
【0042】このような浄水処理において、原水21中
に藻類が混入する場合、図2に示すように、上述した凝
集剤注入方式では所定の沈殿池上澄水24あるいはろ過
水25の濁度が得られない。目標濁度Tuc* を得るに
は、凝集剤注入量補正回路63で演算される補正分を大
幅に増やす必要がある。凝集剤の増加は処理コストを高
めるだけでなく、沈殿池3からの排泥量を増やし、その
処理費用を増大させる。また、凝集沈殿しなかった藻類
が沈殿池3やろ過池4で増殖し、ろ過池4の目詰まりを
早める。このため、ろ過池4の逆洗頻度を高めなければ
ならず、逆洗に必要となるろ過水が多くなり、不経済で
ある。
【0043】本発明は、藻類が混入しても、事前に不活
性化処理して凝集性を改善させ、上述した凝集剤注入制
御方式を継続して適用できるようにしたものである。不
活性化処理は、細胞内の有機物を溶出させずに、凝集性
のみを改善させる適正な条件で実施する。これにより、
凝集剤注入量を増やすことなく藻類を除去できる。な
お、不活性化処理と不活化処理及び前処理の用語は、同
じ意味で使用しており、いずれも藻類の蛍光色が赤色の
状態から橙色ないしは黄色の状態になるようにする処理
を意味する。
【0044】本発明では、フロック形成池2の前段に不
活性化装置5を具備した不活性化槽1を設け、不活性化
処理制御装置50で藻類を破壊しないように、不活性化
装置5を適正に運転する。以下、不活性化処理制御装置
50によって実現される浄水処理装置の構成と動作につ
いて説明する。
【0045】原水21は不活性化装置5を内設した不活
性化槽1に流入する。不活性化装置5には、紫外線方
式,オゾン注入方式,二酸化塩素注入方式や加熱方式が
利用できる。図1では、紫外線方式を用いた不活性化装
置5の例で、具体的には紫外線ランプである。不活性化
装置5の紫外線照射量あるいは照射強度は操作量制御設
備11で調節できる。
【0046】不活性化処理水22はフロック形成池2の
流入水になるもので、波長特性検出装置42を設置して
いる。波長特性検出装置42は液中の懸濁有機物質に励
起光を照射し、懸濁物質特有の蛍光波長を発生させ、そ
の蛍光強度を検出する。図7は、検出装置42の一例
で、励起光照射手段42Aと供試液流通部42B,分光
手段42C,42C′,波長強度検出手段42D、及び
変換器42Eから成る。励起光照射手段42Aはキセノ
ンランプや水銀ランプ等で紫外光を発生する。供試液流
通部42Bには処理水22の一部を間欠または連続的に
流通させる。紫外光の照射により、流通部42Bに存在
する藻類は不活性化処理の状態に対応した蛍光色を発生
する。波長強度検出手段42Dは流通部42Bで発生し
た藻類の蛍光を波長毎にその強度を検出する。分光手段
42C,42C′は励起光及び蛍光の波長を分光し、波
長と強度の関係である蛍光スペクトルを得るものであ
る。変換器42Eは波長強度検出手段42Dからのアナ
ログ信号をディジタル信号に変換する。波長強度検出手
段42Dには、蛍光測定用検出器(フォトマル)や電荷
移送素子(CCD),光電変換素子を利用する。
【0047】波長特性検出装置42で得られた蛍光スペ
クトルは、不活性化処理制御装置50に入力される。不
活性化処理制御装置50では、入力蛍光スペクトルの波
長とその強度が示す波長特性から、藻類の不活性化処理
状態を判定し、不活性化装置5の制御操作量を操作量制
御設備11に指令する。波長特性演算回路501は、入
力蛍光スペクトルの波長と強度の関係を0.3〜0.8μ
mの可視光領域で演算し、パターン化する。波長特性比
較回路502は、藻類が不活性化処理の過程で示す蛍光
色の波長と強度の関係を予め入力し、波長特性演算回路
501の波長強度パターンと比較する。予め入力してお
く波長強度パターン数は特に限定するものでない。本実
施例では、図5に示す(1)赤色,(2)橙色,(3)
黄色、及び/あるいは(4)白色とする。操作量判定回
路503は、入力された波長強度パターンと現状の処理
水22の波長強度パターンに対応して操作量制御設備1
1に指示し、不活性化装置5の出力を変化させて不活性
化処理の強度を調節する。現状の波長強度パターンが
(1)赤色の特性である場合、不活性化装置5の稼動を
開始する。(1)赤色と(2)橙色の間に位置する場合
は、(2)橙色あるいは(2)橙色と(3)黄色の間に
なるように不活性化装置5の出力を増加させる。(3)
黄色以降の場合は、(2)橙色あるいは(2)橙色と
(3)黄色の間になるように不活性化装置5の出力を低
下させる。入力波長強度パターン数を多くすることによ
り、不活性化装置5の出力を細かに調節できる。
【0048】処理水22に藻類が存在しない場合、波長
特性検出装置42で得られる蛍光スペクトルは、可視光
領域に蛍光強度が表れない。この検出スペクトルからは
不活性化処理過程で示される蛍光色が得られず、入力さ
れたパターンと照合することができない。蛍光色パター
ンが得られない、各波長強度が0の時、処理水22には
藻類が存在しないと判断し、不活性化装置5を停止する
指令を操作量制御設備11に指令する。
【0049】本実施例では、不活性化装置5として紫外
線ランプを用いている。紫外線ランプは、複数本を1ユ
ニットとし、複数ユニットを使用できる。複数ユニット
の場合、ユニット全体の電圧、あるいは稼動ユニット数
を変化させて不活性化装置5の出力を調節する。1ユニ
ットの場合、全体の電圧、あるいは点灯本数を調節す
る。また、不活性化槽1での紫外線ランプの配置は限定
するものでなく、水流方向、あるいは水流に直角に位置
させてもよい。紫外線の効率を高めるために、紫外線ラ
ンプあるいは紫外線ランプの周囲に酸化チタンを利用し
た光触媒を利用してもよい。
【0050】不活性化装置5をオゾン方式にした場合、
オゾン発生器の供給電圧あるいは酸素含有ガス量を調節
して、不活性化槽1へのオゾン注入量を制御する。この
場合、オゾンガスは不活性化槽1底部に設置した散気装
置から吹き込む。
【0051】このように、不活性化槽1で藻類を不活性
化処理すれば、藻類のもつ有機物を溶出させることな
く、藻類の凝集性を改善できる。この不活性化処理した
藻類をフロック形成池に流入させることにより、図4に
示す粘土質の懸濁物質と同等の凝集沈殿効果を得ること
ができる。したがって、粘土質の懸濁物質を対象に作成
された、例えば(1)式に示す凝集剤注入モデルを継続
的に適用できる。
【0052】[実施例2]図8は、凝集沈殿処理工程の
前段に不活性化処理工程を配置し、不活性化処理前後の
藻類から不活性化状態を判定し、不活性化制御装置を調
節する構成図である。凝集沈殿処理工程(フロック形成
池2以降)と凝集剤注入量制御装置60等の構成は、図
1と同じであるため省略している。不活性化処理工程に
おける図1の構成との相違は、原水21(被処理水)を
対象に、藻類の波長特性を検出する波長特性検出装置4
1を設置し、その検出情報を不活性化処理制御装置50
に入力する点と、不活性化状態の判定方式にある。
【0053】波長特性検出装置41は検出装置42と同
じ構成で、被処理水21中に存在する藻類の蛍光スペク
トルを波長特性演算回路501Aに出力する。波長特性
演算回路501Aは、活性のある藻類が発生する蛍光色
の波長強度Liを選択する。選択波長は、例えば、全て
の藻類が保有するクロロフィルaが吸収する波長670〜
680nmにする。初期判定回路504は、波長強度L
iと予め入力した基準強度L* とを比較し、不活性化装
置5の運転開始・停止を操作量判定回路503に出力す
る。出力は、Li>L* の時に運転開始、Li≦L* の
時に運転停止とする。
【0054】一方、波長特性演算回路501Bは、波長
特性検出装置42から出力された処理水22に存在する
藻類の蛍光スペクトルに基づいて、演算回路501Aと
同じ選択波長の蛍光強度Loを求める。波長特性比較回
路502は、凝集性を改善し、有機物の溶出を抑制でき
る藻類の適正な不活性化率η* を予め入力し、蛍光強度
比(Li−Lo)/Liで求められる現在の不活性化率
ηと比較し、その偏差を操作量判定回路503に出力す
る。操作量判定回路503では、初期判定回路504の
出力を優先させ、Li>L* において、不活性化率によ
る操作量の判定を実施する。η* −η>0の時に不活性
化装置5の操作量を増加、η* −η≦0の時に操作量を
低下させる判定をし、操作量制御設備11に指令する。
不活性化率η* は、図4の結果を考慮して、20〜50
%の間で設定する。
【0055】不活性化装置5の操作量判定は、蛍光強度
の差(Li−Lo)を用いても良い。波長特性比較回路
502はΔL=Li−Loと(η* −1)Liを比較す
る。操作量判定回路503では、ΔL<(η* −1)L
iであれば操作量を増加、ΔL≧(η* −1)Liであ
れば操作量を低下させる判定をし、操作量制御設備11
に指令する。
【0056】本実施例は、図5でクロロフィルaが示す
蛍光波長((1)赤色の蛍光色)に限定し、不活性化処
理前後の蛍光強度で不活性化状態を判定するものであ
る。蛍光強度は、図6で説明したように、藻類濃度と直
線相関する。藻類の中で蛍光を発するのはクロロフィル
で、クロロフィルの分解量に比例して蛍光強度も低下す
る。この低下率は不活性化率と等価と見なせる。これに
より、波長特性検出装置41に連続計測ができるクロロ
フィル計を使用可能となる。
【0057】[実施例3]藻類の個数あるいは藻類の種
類とその個数を考慮して不活性化装置を調節することに
より、藻類の不活性化を適正にできる。図9は、藻類の
個数を考慮して不活性化制御装置を調節する構成図であ
る。不活性化処理工程における図1の構成との相違は、
藻類検出装置43を設け、その検出情報を不活性化処理
制御装置50に入力し、藻類個数を基準として不活性化
装置の操作量を判定することにある。
【0058】藻類検出装置43は、被処理水22中に懸
濁する個数を計測するもので、その一構成例を図10に
示す。藻類検出装置43は撮像手段43Aと計測手段4
3Bで構成される。撮像手段43Aは、光照射部と液流
通部,像拡大部及び撮像部から成る。光照射部から紫外
線を照射すると、液流通部の藻類は赤色の蛍光色を発生
する。像拡大部は光学レンズで、藻類の蛍光像を拡大す
る。撮像部は工業用カラーTVカメラで、蛍光画像を撮
像する。計測手段43Bは、画像処理装置を利用するも
ので、蛍光画像の赤色を呈す領域を抽出し、ラベリング
処理を実行して単位容量当たりの個数Niを求める。
【0059】不活性化処理制御装置50の操作量演算回
路505は、基準個数Nsを予め入力し、藻類検出装置
43の計測値Niとの個数比率(Ni/Ns)を用い
て、次式に示す照射変化量Gnを求める。
【0060】 Gn=k6(b+Log(Ni/Ns)) (3) 但し、Ni>0 ここで、k6及びbは基準個数Nsで設定される定数で
ある。例えば、Ns=1×10n(cells/mL)とした
場合、b=nとする。k6は、基準個数Nsを適正不活
性化率η* とするのに必要となる不活性化装置5の操作
量Gに基づいて、k6=k7・G/nとする。k7は変
化係数で、波長特性比較回路502の目標波長強度パタ
ーンと現状パターンとの変化で設定される。
【0061】波長特性比較回路502は、目標とする、
例えば橙色領域の波長強度パターンを入力し、波長特性
演算回路501からの現状パターンとの相違を求める。
この相違は、各パターンの最大強度を示す波長との差で
表すことができる。操作量判定回路503は、波長差/
目標パターンの最大強度波長比でk7を設定し、現状パ
ターンが目標より長波長側であればk7の符号をプラ
ス、短波長側であればマイナスにする。
【0062】なお、本実施例では、藻類検出装置43を
新たに設けたが、波長特性検出装置42を撮像手段43
Aとし、計測手段43Bを藻類検出装置43とすること
ができる。この場合、分光手段42C′を拡大光学レン
ズ、波長強度検出手段42DをカラーCCDカメラとす
る。
【0063】図9の本実施例において、計測手段43B
に藻類の種類とその個数を計測する機能を付加すること
ができる。赤色を呈した物体を抽出し、ラベリング処理
で各物体を識別できるため、各物体毎の形状に関する特
徴量を求める。形状特徴量は、例えば長さ,長短比,面
積,周囲長,面積と外接長方形の面積比,端点数、及び
円形状係数など、画像処理の基本となる演算機能を利用
する。藻類の種類毎にこれらの形状特徴量の数値範囲を
設定し、抽出された形状特徴量の数値を照合する。照合
結果が、最も高い確率となる藻類の種類を判定する。判
定された藻類種jごとに個数Ni(j)を積算する。操作
量演算回路505は、藻類種j毎の基準個数Ns(j)を
予め入力し、藻類検出装置43の藻類個数Ni(j)を用
いて個数比率(Ni(j)/Ns(j))を求め、(4)式に
基づいて照射変化量Gn(j)を求める。藻類種jはj=
1;シネドラ、j=2;ミクロキスティス、・・・、あ
るいは、j=1;線形藻類(シネドラ等),j=2;不
定形(ミクロキスティス等)と、形状による種類分けでも
よい。k6(j)及びb(j)の係数は藻類種jに対応して
設定する。複数の藻類種が出現している場合は、種毎の
照射変化量Gn(j)を求め、その総和で与える。操作量
判定回路503の機能は、図9と同様である。
【0064】 Gn(j)=k6(j)(b(j)+Log(Ni(j)/Ns(j))) (4) 但し、Ni(j)>0 同一の不活性化率を得るのに必要な紫外線照射強度は、
細胞壁の組成や厚さ及び保有するクロロフィル量が藻類
種毎に異なるため、藻類の種類で変化する。本実施例
は、出現藻類種jに対応した照射変化量Gn(j)とな
り、安定した不活性化率が得られる。
【0065】上記実施例では、藻類の種類と個数を蛍光
色を発する励起光で照射する方式を用いた。藻類の種類
と個数は、藻類が蛍光色を発しない可視光を照射しても
求めることができる。可視光の場合、液流通部の懸濁液
は白黒影像となる。撮像部にモノクロ工業用TVカメラ
を用いる。この撮像画像は、懸濁物質が影絵のように映
し出され、液相と物質の輝度境界付近に閾値を設定すれ
ば、懸濁物質のみを画像処理で抽出できる。抽出した懸
濁物質の各種形状特徴量から藻類の種類を分類し、種類
毎の個数を積算する。
【0066】また、藻類の個数は画像処理を用いない方
式でも計測できる。例えば、レーザ光を照射し、散乱光
から物体の大きさを計測できる微粒子カウンターを適用
できる。藻類は種類毎に大きさがほぼ一定している。微
粒子カウンターで得られる粒径分布特性から、藻類に対
応する粒径(体積あるいは面積から粒径に換算)に分布
する個数を求める。この個数を藻類個数として、図9の
不活性化処理制御装置50に入力する。
【0067】藻類個数は、被処理水21に設置した波長
特性検出装置41の検出情報からも演算できる。蛍光強
度は検出装置の操作条件(励起光強度や照射容積)が一
定であれば、物質が吸収する光量に比例する。不活性化
処理前のクロロフィルaを計測すれば、その蛍光強度L
iはクロロフィルa量に比例し、(5)式から優占藻類
jの個数Ni(j)を演算できる。
【0068】 Ni(j)=Li/k8(j) (5) ここで、k8(j)は、優占藻類jの単位個数当たりの蛍
光強度で、例えば図6の特性を考慮して設定できる。ク
ロロフィルa量は藻類種毎に異なるため、藻類の種類を
判別することにより、個数演算精度が高まる。この藻類
個数を図9の不活性化処理制御装置50に入力し、不活
性化装置5の操作量を求める。
【0069】[実施例4]藻類の蛍光色は不活性化処理
過程で種々変化する。不活性化装置5は、適正な不活性
化状態となる蛍光色を指標として操作できる。図11は
蛍光色を指標とした実施例の構成図である。図1との構
成の相違は、波長特性比較回路502に入力される対象
が適正蛍光色である。全体の蛍光色は、蛍光波長特性の
平均強度あるいはピークとなる強度の波長で評価する。
入力蛍光色は、適正な不活性化状態時の蛍光波長特性の
平均強度あるいはピーク強度の波長Fsを予め求めて、
設定する。
【0070】蛍光色演算回路501Cは、波長特性検出
装置42からの蛍光波長のピーク強度あるいは平均強度
となる波長Fiを演算する。ピーク強度の波長は強度特
性をスキャンすることにより、容易に求まる。平均強度
となる波長Fiは、例えば(6)式で演算できる。
【0071】 Fi=ΣFj・lj/Σlj (添字jは分割に対応した波長) (6) (6)式は波長範囲をN個に等分割し、分割波長とその
強度積の総和を全体強度で除算して平均強度波長Fiと
する。lj は分割波長の蛍光強度である。ピーク強度あ
るいは平均強度となる波長Fiの求め方と入力波長Fs
との関係を図12に示す。蛍光色比較回路502Aは、
入力波長Fsと演算波長Fiを比較し、その偏差を操作
量判定回路503に出力する。操作量判定回路503は
偏差に対応した操作量を、Fs>Fiであれば増加、F
s≦Fiであれば低下させるように操作量制御設備11
に出力する。
【0072】[実施例5]上記実施例は、藻類のクロロ
フィルに着目し、不活性化処理に伴う蛍光色の変化を考
慮して構成した。クロロフィルは不活化処理過程で別な
物質に変化する、言い換えれば、新たな物質が生成され
ると見なすことができる。不活化処理過程での蛍光色の
変化は、新たに生成された物質が示す蛍光特性と解釈で
きる。上述の実施例は、この物質変化も捉えたものであ
る。
【0073】ところで、不活化処理の強さに応じて、藻
類から有機物が溶出される。この溶出有機物は、藻類の
細胞壁外に付着しているものと、細胞内から出てくるも
のとがある。図4から、適正な不活性化処理は溶出有機
物でも判断できる。
【0074】図13は溶出有機物に基づいて不活性化装
置5を調節する構成図である。被処理水21と処理水2
2の有機物濃度を計測する有機物濃度計44A,44B
を設置する。有機物濃度計にはE260やCODを計測
できる紫外線方式、あるいはTOC計を用いる。
【0075】被処理水21の藻類の波長特性を検出する
波長特性検出装置41を設置する。波長特性演算回路5
01A、及び初期判定回路504の機能は図8と同じ
で、出力は、Li>L* の時に運転開始、Li≦L* の
時に運転停止とする不活性化装置5の操作法を操作量判
定回路503に出力する。
【0076】有機物濃度計44Aの被処理水有機物濃度
Ciと有機物濃度計44Bからの処理水有機物濃度Co
は、溶出演算回路506に入力され、溶出比率(Co/
Ci)を演算する。溶出比較回路507には、適正な不
活性化率が得られる時の有機物溶出率ηm* が入力さ
れ、演算溶出比率(Co/Ci)と(7)式で比較され
る。溶出率ηm* は、図4の結果を参考して、0〜20
%の範囲で設定 εm=ηm* −100((Co/Ci)−1) (7) する。その偏差εmは操作量判定回路503に出力され
る。操作量判定回路503は、初期判定回路504の出力
結果を優先し、偏差εmに対応した信号を操作量制御設
備11に出力する。
【0077】本実施例では、溶出比率ηm=(100
((Co/Ci)−1))に基づいて操作量を判定したが、
有機物濃度差(Cm′=(Co−Ci))を用いてもよ
い。この場合、溶出比較回路507に単位藻類個数当た
りの溶出許容有機物濃度Cm* と、波長特性演算回路5
01Aからのクロロフィルの蛍光強度Liを入力する。
溶出比較回路507では、(5)式により藻類の個数N
iを求め、単位藻類個数当たりの溶出濃度Cm(=C
m′/Ni)を演算する。目標値Cm* と演算値Cmの
偏差を操作量判定回路503に出力し、この偏差に対応
した信号を操作量制御設備11に出力する。
【0078】図14は、さらに、処理水22の藻類の波
長特性を検出する波長特性検出装置41を設置し、不活
性化率と溶出率の両者によって不活性化装置5を調節す
る構成図である。図13の操作方式を基準とするが、操
作量判定回路503は不活性化率も考慮して操作量を判
定する。その判定方法は、溶出濃度が目標値より高い
(Cm* <Cm)の場合、不活性化処理が目標未達(Δ
L<(η* −1)Li)でも、操作量を低下させる判定す
る。溶出濃度が(Cm* >Cm)の場合は不活性化率に
よる判定結果を操作量制御設備11に出力する。
【0079】[実施例6]藻類の細胞壁はセルロースあ
るいは珪酸を含有する多糖類を主成分とする。藻類の外
殻に分泌されている物質も粘質性のある多糖類である。
これらの多糖類を染色する物質を添加し、染色の状況か
ら不活性化の強度を判定できる。染色の状況は、染色さ
れた細胞壁の連続性や減少割合、あるいは外殻分泌有機
物の有無などで把握できる。
【0080】図15は、染色結果に基づいて不活性化装
置5を操作する一実施例である。被処理水21及び処理
水22の一部を前処理装置45に導き、細胞壁あるいは
外殻分泌有機物を染色する。図16は、前処理装置45
の構成例である。採水された被処理水21A及び処理水
22Aは、各々染色槽451Aと451Bに流入する。
染色槽451Aと451Bには、染色剤槽453の染色
剤が注入装置454で供給される。流入した被処理水2
1A及び処理水22Aと染色剤は撹拌機452A,452B
で混合される。この染色槽451Aと451Bで、藻類
の細胞壁あるいは外殻分泌有機物が染色される。染色剤
には、塩化亜鉛ヨード液,ヨウ素ヨウ化カリウム液,コ
ンゴー赤,サフラニン,ルテニウム赤,メチレン青、あ
るいはデキストランやリポタンパクなどの蛍光試薬を使
用できる。
【0081】藻類検出装置43は、染色混合液21B,
22B中の細胞壁あるいは外殻分泌有機物を検出する。
藻類検出装置43は、染色混合液21Bと22Bのそれ
ぞれを対象に設置してもよいが、切換器(図示せず)を
用いて交互に検出することもできる。藻類検出装置43
には、蛍光試薬を染色剤に用いた場合、図10に示す装
置を適用できる。対象物質が染色剤の色に直接染色され
る場合は、白色光を照射する光照射部とする。画像処理
装置を利用した計測手段43Bは、蛍光画像から細胞壁
あるいは外殻分泌有機物を抽出し、被処理水21Aの抽
出面積Diと処理水22Aの抽出面積Doを演算する。
【0082】操作量判定回路503は、面積DiとD
o、及び予め設定された減少率設定値ηd* に基づい
て、不活性化装置5の操作量を判定し、操作量制御設備
11に出力する。(8)式に示すように、減少率の設定
値ηd* と検出値(Do/Di)から、その偏差εdを
求め、操作量制御設備11に出力する。設定値ηd* は
<100の範囲で設定する。
【0083】 εd=100(1−Do/Di)−ηd* (8) 操作量制御設備11は、偏差εdに対応して不活性化装
置5の出力を調整する。なお、抽出面積Diが0の場
合、流入する藻類は無いと判断し、不活性化装置5の稼
動を停止する。(8)式では、画像全体の抽出面積を用
いて操作量を判定したが、藻類個数あるいは出現藻類種
の個数を、前述の方法で求め、個数当たりの抽出面積に
より判定してもよい。
【0084】本実施例によれば、細胞壁を破壊せずに藻
類の不活性化させ、凝集性を改善できる。
【0085】[実施例7]上記実施例では、不活性化処
理の方法を述べた。本発明では、不活性化処理結果に基
づいて、後段のフロック形成池2における凝集剤注入設
備6からの凝集剤注入量を補正することができる。
【0086】図17は、藻類の不活性化結果で凝集剤注
入量を補正する一実施例の構成図である。不活性化処理
制御装置50には、不活性化槽1前後の蛍光波長特性を
用いて操作量を判定する図8に示した方式を適用した。
波長特性比較回路502は、入力された不活性化槽1前
後の蛍光強度LiとLoを凝集剤注入量制御装置60に
出力する。
【0087】凝集剤注入量制御装置60では、凝集剤注
入量補正回路63で藻類不活性化に対応して補正凝集剤
注入量Mp* を(9)式により求める。ここで、kηは
不活性化率ηで変化する補正係数である。
【0088】 Mp* =kη(p+k5(Tuc* −Tuc)) (9) (但し、kη∝(1−Lo/Li)、kη≧1) 補正係数kηは、例えば、図4の結果から不活性化率と
PAC濃度の関係を求め、設定することができる。凝集
剤注入量制御装置60のこの他の機能は図1と同じであ
る。
【0089】本実施例によれば、不活性化処理工程での
制御応答遅れや不活性化状態の変化を反映した凝集剤注
入制御が可能となり、低濁度の上澄水24を得ることが
できる。
【0090】なお、上記実施例において、不活性化装置
は不活性化槽に設置したが、着水井あるいは着水井とフ
ロック形成池の間の水路、さらには凝集剤注入位置の上
流となる混和池に設置しても良い。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
藻類からの溶出有機物を低減し、藻類の凝集性を改善す
る不活性化処理が実現でき、THM前駆物質の生成と抑
制できる。この結果、安全な水質を得ることができる。
また、凝集性が改善されることから、凝集剤注入濃度や
ろ過閉塞頻度が低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図。
【図2】シネドラ及び無機濁質の濃度と必要凝集剤注入
濃度の関係図。
【図3】不活性化処理過程における藻類変化を示す説明
図。
【図4】紫外線強度と不活性化率及び有機物溶出率の関
係を示す特性図。
【図5】不活性化処理過程における藻類の蛍光波長特性
の変化を説明する図。
【図6】シネドラ濃度と680nmにおける吸光度の関
係を示す特性図。
【図7】波長特性検出装置の構成例を示す図。
【図8】不活性化処理前後の藻類情報で不活性装置を調
節する実施例の構成図。
【図9】藻類の個数を考慮して不活性装置を調節する実
施例の構成図。
【図10】藻類検出装置の構成例を示す図。
【図11】蛍光色を指標として不活性装置を調節する実
施例の構成図。
【図12】蛍光波長と強度の特性から操作量を決定する
方式の説明図。
【図13】溶出有機物に基づいて不活性装置を調節する
実施例の構成図。
【図14】不活性化率と溶出率で不活性化装置を調節す
る実施例の構成図。
【図15】染色結果に基づいて不活性化装置を操作する
実施例の構成図。
【図16】前処理装置の構成例を示す図。
【図17】藻類の不活性化結果で凝集剤注入量を補正す
る実施例の構成図。
【符号の説明】
1…不活性化槽、2…フロック形成池、2A…混和池、
2B…撹拌池、3…沈殿池、4…ろ過池、5…不活性化
装置、6…凝集剤注入設備、7…凝集剤タンク、8A,
8B…撹拌設備、9…排泥設備、10…逆洗設備、11
…操作量制御設備、21…原水(被処理水)、22…処
理水、24…上澄水、25…ろ過水、41,42…波長
特性検出装置、43…藻類検出装置、44A,44B…
有機物濃度計、45…前処理装置、46…水質計測器、
47,49…流量計、48…濁度計、50…不活性化処
理制御装置、60…凝集剤注入量制御装置、61…凝集
剤注入濃度演算回路、62…凝集剤注入量演算回路、6
3…凝集剤注入量補正回路、64…凝集剤注入量制御回
路、501…波長特性演算回路、502…波長特性比較
回路、503…操作量判定回路、504…初期判定回
路、505…操作量演算回路、506…溶出演算回路、
507…溶出比較回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相馬 憲一 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 原 直樹 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内 Fターム(参考) 4D037 AA11 AB18 BA18 CA02 CA06 CA08 CA11 CA12 4D062 BA19 BA23 BA28 BB05 CA14 DA04 DA06 EA03 EA06 EA32 FA01 FA11 FA16 FA24

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】藻類を含む原水に凝集剤を注入して懸濁物
    質を凝集させる工程を含む浄水処理方法において、前記
    凝集剤を注入する前に原水に含まれる藻類の発する蛍光
    色が、赤色の状態から橙色ないし黄色の状態になるよう
    に前処理を施すことを特徴とする浄水処理方法。
  2. 【請求項2】藻類を含む原水に凝集剤を注入して懸濁物
    質を凝集させる工程を含む浄水処理方法において、前記
    凝集剤を注入する前の原水に紫外光を当てて藻類の発す
    る蛍光色を検出し、該蛍光色が橙色ないし黄色になるよ
    うに前処理を施すことを特徴とする浄水処理方法。
  3. 【請求項3】藻類を含む原水に凝集剤を注入して懸濁物
    質を凝集させる工程を含む浄水処理方法において、前記
    凝集剤を注入する前の原水に紫外光を当てて藻類の発す
    る蛍光波長を検出し、該蛍光波長が橙色ないし黄色の蛍
    光色を示す蛍光波長になるように前処理を施すことを特
    徴とする浄水処理方法。
  4. 【請求項4】原水に凝集剤を注入して懸濁物質を凝集さ
    せる工程を含む浄水処理方法において、前記凝集剤を注
    入する前の原水に紫外光を当てて原水中に含まれる物質
    から発する蛍光波長の強度を検出し、赤色の蛍光を示す
    波長の強度が設定値よりも超えたならば該設定値よりも
    低くなるように前処理を施すことを特徴とする浄水処理
    方法。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4のいずれか1つにおい
    て、前記前処理として紫外光を照射することを特徴とす
    る浄水処理方法。
  6. 【請求項6】藻類を含む原水に凝集剤を注入して懸濁物
    質を凝集させる手段を含む浄水処理装置において、前記
    凝集剤が注入される前の原水に含まれる藻類の発する蛍
    光色が、橙色ないし黄色になるように前処理する手段を
    備えたことを特徴とする浄水処理装置。
  7. 【請求項7】藻類を含む原水に凝集剤を注入して懸濁物
    質を凝集させる手段を含む浄水処理装置において、前記
    凝集剤が注入される前の原水に紫外光を当てて藻類の発
    する蛍光波長の強度を検出する手段と、該手段により検
    出された蛍光波長の強度に基づいて原水中の藻類の発す
    る蛍光波長が橙色ないし黄色の蛍光を示す波長になるよ
    うに前処理する手段とを備えたことを特徴とする浄水処
    理装置。
  8. 【請求項8】藻類を含む原水に凝集剤を注入して懸濁物
    質を凝集させる手段を含む浄水処理装置において、前記
    凝集剤が注入される前の原水に紫外光を当てて藻類の発
    する蛍光波長の強度を検出する手段と、該手段により検
    出された蛍光波長の強度が設定値よりも低くなるように
    前処理する手段とを備えたことを特徴とする浄水処理装
    置。
  9. 【請求項9】藻類を含む原水に凝集剤を注入して懸濁物
    質を凝集させる手段を有する浄水処理装置において、前
    記凝集剤が注入される前の原水に紫外光を当てたときに
    藻類の発する蛍光色が橙色ないし黄色になるように該原
    水を処理する前処理手段と、該前処理手段によって処理
    された原水中の藻類の発する蛍光の波長強度と原水濁度
    と原水流量とに基づいて凝集剤の注入量を決定する手段
    とを備えたことを特徴とする浄水処理装置。
  10. 【請求項10】藻類を含む原水に凝集剤を注入して懸濁
    物質を凝集させる工程を含む浄水処理における藻類処理
    方法であって、前記凝集剤を注入する前の原水に含まれ
    る藻類が、紫外光を当てたときに橙色ないし黄色の蛍光
    を発するように処理することを特徴とする浄水処理にお
    ける藻類処理方法。
  11. 【請求項11】藻類を含む原水に凝集剤を注入して懸濁
    物質を凝集させるフロック形成池を具備する浄水場の藻
    類処理装置であって、前記凝集剤が注入される前の原水
    に含まれる藻類を、紫外光を当てたときに橙色ないし黄
    色の蛍光を発するように処理する手段を含むことを特徴
    とする浄水場における藻類処理装置。
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