JP2000245886A - ゴルフカートの運行管理装置 - Google Patents

ゴルフカートの運行管理装置

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JP2000245886A
JP2000245886A JP11051185A JP5118599A JP2000245886A JP 2000245886 A JP2000245886 A JP 2000245886A JP 11051185 A JP11051185 A JP 11051185A JP 5118599 A JP5118599 A JP 5118599A JP 2000245886 A JP2000245886 A JP 2000245886A
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  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カートから送られてくる位置情報が正確なカ
ート位置を示すどうか判別し、正確な運行データについ
ては確定データとして管理できるようにすること。 【解決手段】 管理棟に設けられている運行管理装置に
おいてカートから送られてくる位置情報からカートの運
行データを作成する際に、保持しているカートの履歴デ
ータに基づいて、運行データがカートの現在位置を示す
運行データかどうか判別すると共に、履歴データとして
管理している運行データの内、確実な運行データを確定
データ(破線部分)として管理できるようにする。ま
た、新たに作成された運行データにスタート位置を示す
スタート位置データが含まれている時は、例えば8番ホ
ールまでの運行データが確定データとされ、且つ、最終
プレイ位置(9G)を示す位置データが検出された時刻
より所定の設定時間経過後に得られたものであれば、同
一カートのプレーヤが同一コースで再プレーを行ったと
判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフ場のコース
に出ているゴルフカートの運行状況を把握するのに好適
なゴルフカートの運行管理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、プレーヤが自らゴルフカートを運
行してプレーを楽しむいわゆるセルフプレーのゴルフ場
が知られている。しかしながら、このようなセルフプレ
ーによりゴルフカート(以下、単に「カート」という)
を運用した場合、ゴルフ場の管理者側では、プレーヤが
プレーを開始してからプレーを終えてクラブハウスに戻
ってくるまでコース内の混雑度やプレーの遅延度を把握
することができない。このため、セルフプレーにより運
用を行っているゴルフ場によっては、例えば数ホールお
きにコース案内員を配置して、コース内の混雑状況を把
握したり、或いはプレーヤに対してプレーの進行を促す
ゴルフ場もあるが、この場合は人件費などがかかるとい
う問題があった。
【0003】そこで、例えば本出願人からセルフプレー
のゴルフカートの運行管理を行うのに好適なゴルフカー
トの運行管理システムが提案されている(特願平9−3
1855号、特願平10−28504号等)。これらの
提案では、例えば図9に示すように、各カートK1,K
2・・・の順路となるカート路Rの例えば各ホールのテ
ィーグランドT、フェアウェーF、グリーンG付近に微
弱電波(例えば通信エリアが15m程度)によって位置
情報を送出することができるセンサS1,S2・・・を
配置する。そして、各カートK1,K2・・・に前記セ
ンサS1,S2からの位置情報を検出することができる
検出手段と、検出した位置情報や各カートごとに付与さ
れているカートID等を情報信号としてクラブハウス
(管理棟)CHに送信することができる送信手段とを設
けるようにしている。
【0004】そして、クラブハウスCHに各カートK
1,K2・・・から送信されている情報信号を受信する
受信手段を設けておくことで、クラブハウスCHで受信
された各カートの情報信号は、情報処理装置により取り
込まれ、コース上の各カートK1,K2・・・の運行状
況をディスプレイ装置上に表示したり、運行データとし
て管理できるようにしている。
【0005】各カートKの運行状況をディスプレイ装置
上に表示させる表示形態としては各種考えられるが、そ
の一例として例えばウインドウ形式による表示形態があ
る。図10はその表示形態の一例を示した図であり、コ
ンピュータグラッフィックなどによって作成したゴルフ
場のコースレイアウトをウインドウ70内に表示させ、
このコースレイアウト内にカートの位置(黒丸印)を表
示するようにしたものである。
【0006】なお、ウインドウ70には、スクロールバ
ー71,72が設けられており、現在ウインドウ70内
に表示されている表示領域がスクロールバー71,72
内のスクロールボックス71c、72cによって示され
ている。また、ウインドウ70内に表示されていないホ
ールの状況をモニタする時は、例えばスクロールバー7
1,72に設けられているスクロールキー71a,71
b、72a,72bを、図示していないポインタなどに
より選択すると共に、クリック操作などを行なうことで
表示領域を上下左右にスクロールさせるようにする。従
って、このような表示形態を採用して各カートの運行状
況を表示させるようにした場合は、コース上の各カート
の位置を目視により容易に把握することができる。
【0007】しかしながら、ゴルフ上のコースレイアウ
トは、それぞれのゴルフ場によって異なっており、例え
ば上記図10に示したような表示形態を実現するには、
各ゴルフ場のコースレイアウトに合わせたグラフィック
画像を作成する必要があり、システムが比較的高価なも
のとなる。また、ゴルフ場のコースは、日常的に多少の
変更が行われており、この場合もその都度、コースレイ
アウトに合わせてグラフィック画像を変更する必要があ
るため、システムを維持運営していくのにも費用がかか
ることになる。
【0008】そこで、各カートの運行状況の表示形態と
して、例えば図11に示すような各カートの運行状況を
時間によって表示することが考えられる。この場合は、
ウインドウ80内に各カートの番号を表示するためのカ
ートナンバー領域(縦軸方向)81と、カートKが各ホ
ールのティーグランドT、フェアウェーF、グリーンG
付近に設置されているセンサS1,S2,・・・からの
位置情報を検出した時刻をホール単位で表示する時刻表
示領域82,83,84・・・が設けられている。そし
て、この時刻表示領域82,83・・・に、カートKが
各ホールのティーグランドT、フェアウェーF、グリー
ンGのセンサを検出した時刻を表示するようにしてい
る。
【0009】この図11に示す例では、カートナンバー
9番のカートが2番ホールのフェアウェーFのセンサを
検出したのは『8:35』であることが示されている。
そして、現在この9番のカートは3番ホールのグリーン
Gのセンサを検出した状態であることが示されている。
従って、9番のカートは3番ホールのグリーンGでプレ
ー中、または3番ホールのグリーンGでのプレーを終え
た後、4番ホールのティーグランドTに向かっている途
中であることがわかる。
【0010】つまり、このような表示形態の場合は、カ
ートKが各ホールのティーグランドT、フェアウェー
F、グリーンGに設置したセンサS1,S2・・・から
位置情報を検出した時刻を表示することにより、そのカ
ートKを利用しているパーティーのプレーの進行状況を
把握するようにしている。従って、このような表示形態
では、各ゴルフ場のコースレイアウトに合わせたグラフ
ィック画像を作成する必要がなく、また日常的なコース
変更による影響もないため、システムや維持運営を低コ
ストとすることができる。
【0011】なお、この図11に示すウインドウ80
は、いわゆるフォルダ方式の表示形態を採用した例が示
されており、例えば図示していないポインタなどにより
付箋部80a、80b、80cを選択することで、複数
のコースの内、所望するコースの運行状況を表示するこ
とができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図9に示し
たようなコースでセルフプレーを行うことを考えた場
合、クラブハウスCHを出発したプレーヤを乗せたカー
トK1は、スタートホール(1H)のスタートティーT
からプレーを開始していき、最終ホール(9H)でのプ
レーが終了したら再びクラブハウスCHに戻るといった
コースをたどることになる。
【0013】ところが、例えば最終ホール(8H)での
プレーを終えたプレーヤを乗せたカートK4がクラブハ
ウスに戻るには、スタートティーTの近辺に設置されて
いるセンサS1の通信エリア内を通過することがある。
この場合、カートK4はセンサS1の通信エリア内を通
過した際に、センサS1からの位置情報を検出し、この
検出した位置情報等をクラブハウスCHに対して送信す
る。
【0014】このため、クラブハウスCHの情報処理装
置は、新たに入手したスタートティーTの位置情報に基
づいて、カートKのスタートティーTの位置情報を上書
きしてしまい、カートK4の誤った運行状況がディスプ
レイ装置上に表示されたり、運行データとして管理され
てしまうといった問題点があった。
【0015】そこで、例えばプレーを終えたプレーヤを
乗せたカートK4がクラブハウスCHに戻る際に、セン
サS1がクラブハウスCHに戻るカートK4に影響を与
えないように設置するといったことも考えられるが、こ
のような問題は全てのホールに設置されているセンサS
で発生する恐れがあり、全てのセンサSがカート路Rを
走行しているカートKに悪影響を与えないように設置す
るのは非常に困難であった。
【0016】また、例えばクラブハウスCHの情報処理
装置において、既に検出されている位置情報を再度受け
取った時は、その位置情報を誤った情報として、既に検
出されている位置情報に上書きしないようにすることも
考えられるが、例えば先に検出されている位置情報が必
ずしも正確な位置情報とは限らないので、一概に上書き
しないようにするのも問題がある。
【0017】またさらに、夏場など日照時間が長くなる
と、プレーヤによっては1ラウンド半や2ラウンドとい
ったように同じコースを2回以上、楽しむプレーヤもお
り、その場合はゴルフバックを積んだカートKがそのま
ま同じコースを周回することになる。このような場合も
カートKから送られてくる位置情報の管理が問題とな
る。
【0018】このように、従来のカートの運行管理シス
テムでは、様々な条件のもとでカートKから送られてく
る位置情報が正確な情報かどうかを判別することができ
ないのでカートの運行データは必ずしも正確なものでは
なかった。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点を解決するために、受信手段で受信された位置情報
と、その位置情報が検出された時刻とによりカートの運
行データを作成する運行データ作成手段と、運行データ
作成手段で作成された運行データを履歴データとして保
持する保持手段と、運行データ作成手段で作成されたカ
ートの運行データと、そのカートに対応する上記履歴デ
ータとに基づいて、運行データ作成手段で作成された運
行データがカートの現在位置を示す運行データかどうか
判別する運行データ判別手段と、運行データ判別手段の
判別結果に基づいて、カートの運行状況を画像として表
示する表示手段とを備えることとした。
【0020】本発明によれば、運行データ判別手段によ
り、運行データ作成手段で作成された運行データと、保
持手段に保持されている履歴データとに基づいて、運行
データ作成手段で作成した運行データがカートの現在位
置を示す運行データかどうか判別しているので、カート
の正確な運行状況の管理を行うことが可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明のゴルフカートの運
行管理装置の実施の形態について説明する。本実施の形
態のゴルフカートの運行管理システムを実現するために
は、少なくともゴルフ場内のカートがどの位置にあるか
といった位置情報が必要となる。各カート位置は衛星か
らの電波によって自己位置を知るGPS(Global Posit
ioning System )を備えることにより検知してもよい
が、図1に示すゴルフコースの模式図を参照しながら説
明するカートの位置情報の検出方法を使用することもで
きる。
【0022】図1にはゴルフ場のレイアウトが示されて
いるが、説明の都合でゴルフコースのレイアウトは桜ア
ウト9ホール、桜イン9ホール、松9ホールを想定して
その一部のホールが示されている。この図1に示すよう
に、各コースのスタートホールに近い場所には、一般的
にキャディマスタ室のある管理棟CHが位置しており、
各コースにはそれぞれ少なくとも管理棟CHと小電力の
電波を使用して通信可能な位置にそれぞれレピータRE
11,RE21,RE31が設けられている。なお、こ
のレピータRE11,RE21,RE31は実際的には
そのコースのできるだけ広い範囲をカバーでき、かつ管
理棟CHとの間で小電力電波によって交信可能な位置に
配置されている。
【0023】各コースは1番ホール、2番ホール、3番
ホール、4番ホール・・・の順で9ホールがレイアウト
され、これらの各ホール間はコースに沿ってカートKが
移動できるカート路R、又は軌条によって連絡可能にな
されている。
【0024】管理棟CHと各コースの間は、少なくとも
1台のレピータRE11〜RE31によって相互に通信
可能な送受信機がそれぞれ備えられているが、コースの
遠隔部における情報が電送不能となるようなコースで例
えば桜アウトコースの場合は、メインのレピータ(親)
に対して従属するレピータ(子)などを配置してもよ
い。
【0025】なお、各レピータRE11〜RE31に設
置される無線送受信機は例えば小電力タイプとして認定
される無線送受信機とし、無線管理者を不要にすると共
に、小電力型の無線送受信機を使用すればゴルフコース
内では500m乃至1Kmの距離の通信が可能となるか
ら、通常のジグザグ方式のコースレイアウトとなってい
るコースでは、1コース(9ホール)に対して1個、又
は2個程度のレピータを配置すればよい。
【0026】管理棟CHの近くには、これから各コース
に向かうプレーヤにカートKを配車するカート配車場2
0が有り、セルフプレーの時はプレーヤはここで予め決
められているカートKを借りて各コースのスタートティ
ーTに向かうことになる。各コースのカート道路Rに沿
った所要の位置にはカートKの存在(停車又は通過)を
検知するセンサS(Sa,Sb,Sc,Sd,Se,S
f・・・)が配置されている。この図には、その一部が
示されているが、センサSの配置位置としては、例えば
各ホールのティーグランドT、フェアウェーF、グリー
ンGに対応した位置とされている。
【0027】図2は本実施の形態とされる管理棟CH、
センサS、及びカートKのデータ通信経路を摸式的に示
す図である。この図2に示すセンサSは、その場所を特
定するような自己の位置IDを微少電力によって間欠的
に送出しており、その近辺をカートKが通過或いは停車
した時のみ受信できるような微弱パワーとされている。
従って、カートKがこのセンサSの近辺のカート道路R
を通過或いは停車した時に、センサSからの位置データ
STをカートKの受信機で受信することにより、現在の
カート位置を知ることができる。
【0028】カートKは、センサSから受信した位置デ
ータSTや自己のカートIDなどといった種種のデータ
を、積み込まれている小電力タイプの無線送受信装置を
介して通信可能範囲に設置されている各コースのレピー
タREに情報信号として送信し、このレピータREの無
線送受信機を介して管理棟CHに各カートKの現在位置
データが転送されるようになされている。
【0029】管理棟CHにはアンテナA1を介してレピ
ータREとの間で送受信を行うことがきる小電力タイプ
の無線送受信機3と、この無線送受信機3で受信された
カートデータ信号KT1に対して所定の処理を施す運行
管理装置1や表示装置2などが配置されている。
【0030】運行管理装置1は、後述するように無線送
受信機3で受信したカートデータ信号KT1に基づい
て、各カートKの位置を示す運行データを作成すると共
に、その運行状況を表示するための画像情報を生成する
ことができるようにされている。
【0031】そして、この運行状況は例えばパーソナル
コンピュータより構成される運行管理装置1のディスプ
レー装置として構成される表示装置2によってモニタす
ることが可能とされる。これにより、管理棟CHでは、
各ホールでプレー中のカートKの現在位置を把握するこ
とができる。
【0032】なお、表示装置2は必ずしも運行管理装置
1と対にして備える必要はなく、運行管理装置1とは別
の部屋に配置したり、或いは複数の表示装置2,2を接
続して複数の表示装置2,2に表示させるといったこと
も可能である。
【0033】このようなカートKから管理棟CHへ送信
される情報信号はパケット化され、例えば各カートKに
割り当てられているタイムスロット内で送信される。そ
のため、各カートKに対しては、管理棟CHから同期情
報として鎖線で示すようなトリガー信号Trgを送信
し、レピータREを介してトリガー信号Trg1を間接
的にカートKに送信することで、カートKごとに時分割
送受信制御ができるようになされている。
【0034】なお、本実施の形態の運行管理システムで
は、各カートKがセンサSから出力される位置データを
検出し、レピータREを介して管理棟CHに対して送信
する場合を例にとって説明しているが、例えば各カート
Kに自己のカートIDを微弱電波により送出する送信手
段を設けると共に、センサSが各カートKから出力され
るカートIDを検出し、このカートIDと共に自己の位
置データ等を小電力タイプの送信機からレピータREを
介して管理棟CHに送信するようにしても良い。また、
カートKから管理棟CHに対して送信される情報信号は
レピータREを介して間接的に行うようにしているが、
レピータREを介することなく直接的に送信するように
しても良い。
【0035】図3は本実施の形態の運行管理装置1の内
部構成を示したブロック図である。レピータREを介し
てカートKから送信されたカートデータ信号KT1(カ
ートID、センサID等)は、アンテナA1を介して無
線送受信装置3に供給される。無線送受信装置3で受信
されたカートデータ信号KT1は、運行管理装置1の信
号処理部11において所要の信号処理が施され、カート
番号データや位置データ等が復調されて制御部12に供
給される。
【0036】制御部12は、例えばカート番号データや
位置データ、及びタイマ15から得られる検出時刻に基
づいて、位置データと時刻データからなるカートKの運
行データを作成し、その運行データを履歴データとして
メモリ14に保持することができる。そして、本実施の
形態ではカートKの運行データが既にメモリ14に保持
されている場合、つまり各カートKの運行履歴データが
メモリ14に保持されている時は、後述するように新た
に作成した運行データ、及びこの履歴データに基づい
て、新たに作成したカートKの運行データが正確なデー
タがどうか判別するようにしている。そして、作成した
運行データに基づいて、例えば図11に示したような時
間によって各カートKの運行状況を表示するための表示
画像データを生成するようにしている。
【0037】データ入力部13は例えばキーボード等の
入力装置を示している。メモリ14は、例えば各カート
Kごとの運行データを履歴データとして保持したり、各
カートKの運行状況を時間によって表示する運行状況表
の画像データが格納されている登録テーブルや、各カー
トKの運行データを前記運行状況表の画像データに重畳
することによって表示装置2に供給する表示画像データ
を作成するワークエリア等が設けられている。
【0038】タイマ15は、例えば各カートKがセンサ
Sの位置データSTを検出した時間を得るために設けら
れている。従って、制御部12はカートKからの位置デ
ータSTが得られた時刻を、カートKがセンサSからの
位置データSTを検出した時刻として運行データを作成
することで、先に図11に示したような各カートの運行
状況を時間の遷移によって表示させることができる。信
号変調部16は制御部12からの表示画像データに変調
を施して表示装置2に表示データとして供給する。
【0039】なお、タイマ15を各カートKに設け、各
カートKがセンサSから位置データSTを検出した時刻
を求めるようにしても良い。この場合は、カートKから
管理棟CHに送信されるカートデータ信号KT1に、位
置IDやカートIDと共に時刻データが含まれることに
なる。
【0040】以下、本実施の形態の運行管理装置1によ
って作成される運行データを表示装置2に表示される表
示画像を参照しながら説明する。なお、本実施の形態の
表示装置2に表示される表示画面の形態は、先に図11
に示した表示画面と同一であるため表示画面の説明は省
略する。
【0041】先ず、スタート時の運行データの作成方法
について説明する。通常、管理棟CHを出たプレーヤ
は、カート配車場20で予め決められているカートKを
借りて各コースのスタートティー(例えば1番ホールの
ティーグランド)1Tに向かうことになる。この場合、
プレーヤを乗せたカートKがスタートティー1Tに到着
すると、カートKはスタートティー1Tの近辺に設置さ
れている位置センサSの通信エリア内を通過するか、或
いはセンサSの通信エリア内に停車することになる。従
って、カートKはセンサSからの位置データSTを検出
し、この位置データSTやカートID等の種種のデータ
をカートデータ信号KT1としてレピータREを介して
管理棟CHに送信する。
【0042】この場合、管理棟CHの運行管理装置1
は、信号処理部11において無線送受信部3で受信され
たカートデータ信号KT1からカートID、位置データ
等を復調すると共に、制御部12で復調した位置データ
がスタートティーTG1の位置データかどうかの判別を
行う。ここで、例えば位置データがスタートティー1T
の位置データであれば、受信されたカートIDに対応す
るカートの運行データ(履歴データ)がメモリ14に保
持されているかどうかの検索を行う。つまり、対応する
カートがそのコースの2ホールから9ホールをプレーし
たことを示す履歴データが存在するかどうか検索するこ
とになる。
【0043】そして、例えば対応するカートKの履歴デ
ータが存在しない場合は、カートKのプレーヤによりそ
のコースでのプレーが開始されたと見なして、カートK
の位置データと時間データとからなる運行データを作成
してメモリ14に保持すると共に、表示装置2にそのカ
ートKの運行状況を表示させるような表示画像データを
作成することになる。
【0044】図4(a)は、表示装置2に表示される運
行状況表示画面の一部を示した図である。この場合は、
カートナンバー領域81には、カートKのカート番号
(例えば『16』)が表示されると共に、時刻表示領域
82のスタートティーTの検出時刻を表示する表示領域
に、位置センサSの検出時刻(例えば『8:16』)が
表示される。但し、この場合はカート『16』の運行デ
ータは、確定データではなく、例えばカートデータ信号
KT1として再度カート『16』のスタートティー1T
の位置データが得られた時は、新たな位置データを検出
した時刻の時刻データを、カート『16』の運行データ
に上書きすることになる。
【0045】以降、例えばカート『16』のプレーヤ
は、1番ホールのフェアウェー1F→1番ホールのグリ
ーン1G→2ホールのティーグランド2T・・・といっ
たコース順にプレーが進行していくことで、制御部12
は各位置でのカート『16』の運行データを作成するこ
とになる。
【0046】ここで、例えばカート『16』の位置デー
タとして2番ホールのティーグランド2Tを示すデータ
が得られたとすると、制御部12はカート『16』の運
行データの内、1番ホールの運行データは確定データ
(確定ポインタ)として、以降カート『16』の位置デ
ータとして1番ホールの位置データが得られてもカート
『16』の1番ホールの運行データを更新しないように
される。
【0047】図4(b)は、その時の表示装置2に表示
される運行状況表示画面の一例を示した図である。この
場合は、カート番号『16』の時刻表示領域82に表示
される1番ホールのスタートティーTの検出時刻『8:
16』、フェアウェFの検出時刻『8:21』、グリー
ンGの検出時刻『8:36』は、それぞれの確定ポイン
タとなるため、ハッチを施して示したように時刻表示領
域82の表示色を変えるなどして管理者が確定ポインタ
であることを一目でわかるようにしている。また、図4
(b)に表示されているカート『18』は、2番ホール
のティーグランド2Tの位置データがまだ得られていな
いので、カート『18』の時刻表示領域81に表示され
ている時間は確定ポインタでないことを示している。
【0048】以降同様に、カート『16』が2F→2G
→3T・・・の順に進み、運行管理装置1においてカー
ト『16』の3番ホールのティーグランド3Tの位置デ
ータが得られた時点で2番ホールの運行データが確定ポ
インタとなり、4番ホールのティーグランド4Tの位置
データが得られた時点で3番ホールの運行データが確定
データといったように順次、各ホールの運行データを確
定ポインタとして管理していくことになる。
【0049】このようにしてカート『16』に乗ったプ
レーヤがカート路Rに沿ってプレーを進行していき、最
終ホール(9番ホール)でのプレーを終了した時点で、
8番ホールまでの運行データが確定ポインタとして管理
されることになる。このように本実施の形態の運行管理
装置1は、例えば或るホールのティーグランドTの位置
データが得られた時点で、それ以前のホールの運行デー
タを確定データ(確定ポインタ)として管理するように
している。これは、通常、ティーグランドTの位置は固
定されており、フェアウェーFやグリーンGに比べてカ
ートKの停止位置が固定されているため、カートKが検
出するティーグランドTの位置データは、他のフェアウ
ェーFやグリーンGに比べて非常に精度の高い位置デー
タとされるからである。
【0050】なお、このような運行データの確定方法で
は、最終ホールの運行データを確定ポインタとすること
ができない。そこで、最終ホールの運行データについて
は、例えば最終ホールのグリーン9Gの位置データが検
出してから20〜30分間、新たな位置データが得られ
なかった時や、最終ホールのグリーン9Gのからの位置
データが得られなくなった時に確定ポインタとして管理
する。また、上記以外の最終ホールの確定方法として
は、例えばカートの電源が切られ、カートから運行デー
タが得られなくなった時点で、最終ホールの運行データ
を確定ポイントと管理したり、或いはカート配車場20
に位置センサを設置しておき、この位置センサーに対応
した位置データが得られた時点で、最終ホールの運行デ
ータを確定ポインタとして管理するといったことも考え
られる。
【0051】ところで、カート『16』に乗ったプレー
ヤがカート路Rに沿ってプレーを進行していき、最終ホ
ール(9番ホール)でのプレーを終了すると管理棟CH
に戻ることになるが、この際にカート『16』が1番ホ
ールのティーグランド1T付近のセンサSから位置デー
タを検出することがある。これは先にも説明したよう
に、カート『16』が管理棟CHに戻る際にスタートテ
ィー1Tの位置センサSの通信エリア内を通過した場合
や、カート『16』のプレーヤが同一のコースで再度プ
レーを行うためにスタートティー1Tにいる場合などが
考えられ、従来の運行管理装置1ではこれらの判別を行
うことはできなかった。
【0052】そこで、本実施の形態の運行管理装置1
は、カート『16』で再度スタートティーTの位置デー
タが検出された時に、その位置データが管理棟CHに戻
っている途中で検出されたものなのか、或いはプレーヤ
が同一コースで再度プレーを行うことにより、検出され
たものなのかを判別できるようにしている。
【0053】このため、本実施の形態の運行管理装置1
は、先ず、上述したように例えばカート『16』からの
位置データがスタートティー1Tの位置データの時は、
そのカート『16』の履歴データが存在するかどうかの
判別を行うようにしている。この場合はカート『16』
の履歴データが存在するので、次に履歴データの内、8
番ホールまでの運行データが確定ポインタとして管理さ
れているかどうかの判別を行うようにする。
【0054】これはカート『16』が最終ホールまでプ
レーを終了していれば、8番ホールまでの運行データは
確定ポインタとして管理されているはずなので、8番ホ
ールの運行データが確定ポインタとして管理されていれ
ば、カート『16』は最終ホールでのプレーを終えて管
理棟CHに向かっている途中にスタートティー1Tを通
過したか、或いは同一コースで再度プレーを行うために
スタートティー1Tにいる場合の何れかであると判別す
ることができるからである。なお、カート『16』の運
行データが8番ホールまで確定ポインタとして管理され
ていない時は、スタートティーTの位置データは、単に
誤検出である判別してスタートティー1Tの位置データ
は破棄する。
【0055】なお、本実施の形態では、スタートティー
1Tの位置データを再度検出した時は、8番ホールまで
の運行データが確定ポインタとして管理されているかど
うかによってスタートティー1Tの位置データが正確な
位置データかどうか判別するようにしているが、当然の
ことながら9番ホールまでの運行データが確定ポインタ
として管理されているかどうかによって、再度検出され
たスタートティー1Tの位置データが正確な位置データ
かどうか判別することも可能である。
【0056】次に、運行管理装置1は、カート『16』
がプレーを終えて管理棟CHに向かっている途中か、或
いは同一コースで再度プレーを行うためにスタートティ
ー1Tにいるかの判別を行う。この場合はスタートティ
ー1Tの位置データが得られた時刻と、最終ホールのグ
リーンGにおける位置データが得られた時刻との比較を
行い、例えばその時間差が予め設定された設定時間以上
の時は、カート『16』のプレーヤが同一コースで新た
なプレーを開始すると判別し、そうでなければカート
『16』は管理棟CHに戻る途中と判別するようにして
いる。
【0057】なお、この場合の設定時間としては、最終
ホールでのプレーを終えたプレーヤが乗っているカート
『16』が管理棟CHに戻る際に、スタートティー1T
のセンサSの通信エリアを通過するのに十分な時間(例
えば10分)以上となるように設定すればよい。
【0058】そして、カート『16』のプレーヤが同一
コースで新たなプレーを開始したと判別した時は、カー
ト『16』の新たな運行データを作成すると共に、図4
(c)に示すように、既に設けられているカート『1
6』の表示領域とは、別枠のカートナンバー領域81に
カート『16』の表示領域を設け、この領域の時刻表示
領域82に新たにスタートティー1Tの検出時刻(例え
ば『10:45』)を表示するようにしている。この場
合のスタートティー1Tの運行データは確定データとし
て管理することになる。
【0059】なお、図4(c)にハッチを施して示した
新たなカート番号『16』の表示色を他の表示色と変え
ることで、管理者がカート『16』のプレーヤが同一コ
ースで再プレーを行っているのを一目でわかるように表
示させることも可能である。
【0060】但し、例えばカート『16』のプレーヤが
同一コースで新たなプレーを開始したと判別した場合で
も、スタートティー1Tの位置データが得られてから所
定時間内に次のホール(2番ホール)のティーグランド
2Tの位置データが得られなければ、スタートティー1
Tの位置データは、最終ホールを終えたプレーヤが管理
棟CHに戻る際に検出されたものと見なすようにしても
良い。この場合は、新たに作成したカート『16』の運
行データ及び運行状況表示画面の新たなカート『16』
の表示領域は消去する。なお、この場合の所定時間とし
ては、スタートティー1Tをから次の2番ホールのティ
ーグランド2Tへ進む時間を考慮して設定すれば良い。
【0061】一方、スタートティー1Tの位置データが
検出された時刻と、最終ホールのグリーンGで位置デー
タが検出された時刻との時間差が設定時間以内の時は、
カート『16』が管理棟CHに戻る途中であると判別す
ることになるが、この場合ではカート『16』の運行デ
ータを破棄することなく、一旦、メモリ14に保持して
おくようにする。但し、この場合は運行状況表示画面に
は、新たなカート『16』の運行状況を表示しないもの
とする。そしてその後、所定時間以内に1番ホールのフ
ェアウェー1Fの位置データが検出された時は、カート
『16』のプレーヤが同一コースで新たなプレーを開始
したものとして、メモリ14に保持していた運行データ
及び新たな位置データにより、新たなカート『16』の
運行状況を表示装置2の表示画面に表示させるようにす
る。なお、所定時間以内に1番ホールのフェアウェー1
Fの位置データが検出されなければ、メモリ14に保持
されている運行データは破棄する。
【0062】また、例えば図4(d)に示すように、何
らかの要因によって1番ホールの位置データが検出され
ず、2番ホールから位置データが検出された場合は、次
の3番ホールのティーグランド3Tの位置データが検出
された時点で、2番ホールまでの位置データが確定ポイ
ンタとして管理するようにしている。
【0063】このように本実施の形態の運行管理装置1
は、ティーグランドTの位置データが得られた時点で、
それ以前のホールの運行データ(履歴データ)を確定ポ
インタとして管理し、例えば確定ポインタとして管理さ
れているホールの位置データが得られた時は、運行デー
タの更新を行わないようにしている。これにより、カー
トKが誤った位置データを検出した時でも、運行管理装
置1では運行データを誤ったデータに更新してしまうと
いったことを防ぐことができる。
【0064】つまり、例えば4番ホールのグリーン4G
にいるカート『16』が2番ホールのティーグランド2
Tに設置されているセンサからの位置データを検出し
て、管理棟CHに対して送信した場合でも、運行管理装
置1は、この2番ホールの運行データを確定ポインタと
して管理しているので、この位置データは誤った位置デ
ータと判別することになる。従って、運行管理装置1は
2番ホールのティーグランド2Tの運行データに誤った
データを上書きするといったことがない。
【0065】また、例えば最終ホールでのプレーを終え
たプレーヤを乗せたカート『16』が管理棟CHに戻る
際に、スタートティー1Tのセンサの通信エリア内を単
に通過したのか、或いはカート『16』のプレーヤが再
度同一コースでプレーを開始するといった場合でも、正
確な運行管理データを作成することができると共に、そ
の運行状況表示を行うことができる。
【0066】図5は、これまで説明してきた本実施の形
態の運行管理装置1によって表示装置2に表示される運
行状況表示画像の全体例を示した図である。この図5に
示す運行表示画面からは、例えば最上段に表示されてい
るカート『16』が、スタートティー1Tを『8:1
6』にスタートし、最終ホール(9番ホール)のグリー
ンGを『10:35』に通過したことがわかる。また、
例えばカート『16』はもう一つ別の表示領域が設けら
れていることから、カート『16』が再度同一コースで
プレーを開始していることがわかる。
【0067】また、例えばカート『18』は3番ホール
までが確定ポインタとして管理されていることから、カ
ート『18』のプレーヤは4番ホールのティーグランド
4Tでプレーしているか、或いは4番ホールのフェアウ
エーFに向かっていることがわかる。また、例えばカー
ト『20』は1番ホールの運行データはないものの、2
番ホール、及び3番ホールのティーグランド3Tの位置
データが得られているので、2番ホールまで確定ポイン
タとして管理され、カート『20』のプレーヤは3番ホ
ールのティーグランド3Tでプレーしているか、或いは
4番ホールのフェアウエーFに向かっていることがわか
る。
【0068】以下、これまで説明してきた動作を実現す
るために運行管理装置1の制御部12の処理動作を図6
〜図8に示すフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、制御部12は図6に示すステップS101におい
て、カートの位置データが入力されたかどうかの判別を
行っており、カートの位置データが入力された時にステ
ップS102に進む。ステップS102では、入力され
たカートの位置データがティーグランドの位置データか
どうかの判別を行い、ティーグランドの位置データであ
ればステップS103に進む。ステップS103では、
入力されたティーグランドの位置データがスタートティ
ーの位置を示す位置データかどうかの判別を行ってお
り、スタートティーの位置データであればステップS1
04に進む。
【0069】ステップS104では、位置データが入力
されたカートに対応する運行データ(履歴データ)に確
定ポインタがあるかどうか判別しており、確定ポインタ
がなければ、つまり該当するカートが初めてのスタート
と判別した時は、ステップS105に進み、カート番号
と、スタートティーの位置データが検出された時刻によ
り作成した運行データに基づいて、例えば上記図4
(a)に示したような運行状況表示画面を表示させるた
めの表示画像データを生成してステップS101に戻
る。
【0070】一方、ステップS102において、入力さ
れたカートの位置データがティーグランドの位置データ
でない時は、ステップS106に進み、ステップS10
6では、位置データが確定ポインタより後ろの位置を示
す位置データかどうか判別する。ここで、入力された位
置データが確定ポインタより後ろの位置を示す位置デー
タであれば、ステップS107に進んで運行状況表示画
面の対応するホールの表示領域に位置データの検出時刻
を表示させるための表示画像データを生成してステップ
S101に戻る。
【0071】なお、ステップS106において、確定ポ
インタがなくても入力された位置データが1番ホールの
位置データの時はステップS107に進み、対応するホ
ールの位置データの検出時刻を表示させるための表示画
像データを生成してステップS101に戻る。また、ス
テップS106において、位置データは確定ポインタよ
り後ろのホールでない時、つまり確定ポインタとして管
理されている位置データの時は、その位置データは誤っ
たデータと判別し、位置データを破棄してステップS1
01に戻る。
【0072】一方、ステップS103において、スター
トティーの位置データでないと判別した時は、ステップ
S108に進み、新たに同一コースで半ラウンドの再プ
レーを行っていることを示す半ラウンド追加モードかど
うかの判別を行い、半ラウンド追加モードでなければ、
ステップS109に進んで、位置データは確定ポインタ
より後ろのホールかどうか判別する。ここで、位置デー
タが確定ポインタより後ろのホールであれば、ステップ
S110に進み、そうでなければ、その位置データは誤
ったデータと判別して位置データを破棄してステップS
101の処理に戻る。
【0073】ステップS110では、履歴データに含ま
れる確定ポインタが位置データとして得られたホールの
ティーグランドより2ホール手前のグリーンかどうかの
判別を行っており、2ホール手前のグリーンまでが確定
ポインタの時はステップS111に進んで、確定ポイン
タを前のホールのグリーンに設定した後、ステップS1
12に進む。
【0074】なお、例えば上記図4(b)に示すカート
『18』のように2番ホールのティーグランドの位置デ
ータが得られた場合は、2ホール手前のグリーンが確定
ポインタがどうか判別することはできないので、2番ホ
ールのティーグランドの位置データが得られた時は、1
番ホールのグリーンを確定ポインタに設定することにな
る。そしてステップS112において、入力された位置
データに対応するホールのティーグランドの表示領域に
検出時刻を表示させるための表示画像データを生成して
ステップS101の処理に戻ることになる。
【0075】また、ステップS104において、カート
の位置データがスタートティーであるにも関わらず、履
歴データとして確定ポインタを有している時は、ステッ
プS113に進み、確定ポインタが8ホールかどうかの
判別を行う。ここで、例えば確定ポインタが8ホールで
あれば、図7に示すステップS201からの処理へ進
む。つまり、ステップS113では、8番ホールが確定
ポインタとして管理されていれば、カートが最終ホール
でのプレーを終えて管理棟CHに向かっている途中にス
タートティーを通過したか、或いは同一コースで再度プ
レーを行うためにスタートティーにいる場合の何れかで
あると判別して、図7に示すステップS201に進む。
一方、ステップS113において、確定ポインタが8ホ
ールでなければ、スタートティーの位置情報は誤って検
出されたものとして、ステップS101の処理に戻るこ
とになる。
【0076】図7に示すステップS201においては、
制御部12は、先ず、カートが新たに同一コースで半ラ
ウンドのプレーを開始したものとして、半ラウンド追加
モードとして取り扱うようにする。そして、ステップS
202において、スタートティーの位置データが検出さ
れた時間は、最終ホールのグリーンの通過した時間から
所定時間経過しているかどかの判別を行い、所定時間経
過している時は、ステップS203に進んで、例えば上
記図4(c)に示すカート『16』のように、半ラウン
ド追加プレーとして運行状況表示画面の別段にカート番
号とスタートティーを検出した時刻を表示させるような
表示画像データを生成する。そして、ステップS204
において、確定ポインタをスタートティーの運行データ
に設定して、上記図6に示すステップS101の処理に
戻ることになる。
【0077】一方、ステップS202において、9ホー
ルのグリーンの通過した時刻からスタートティーが得ら
れた時刻までに所定時間経過していない時は、ステップ
S205に進み、この場合はスタートティーの時刻を表
示するための表示画像データを生成することなく、運行
データをメモリ14に一時格納した後、上記図6に示す
ステップS101の処理に戻ることになる。
【0078】また、図6に示したステップS108にお
いて、半ラウンド追加モードと判別した時は、ステップ
S114に進み、運行状況表示画面にカートの新たな運
行状況を表示させる表示段の表示画像データが生成され
ている時はステップS109に進み、先に説明したステ
ップS109からの処理を実行する。
【0079】一方、カートの新たな表示段が設けられて
いなければ、図8に示すステップS301からの処理を
実行する。ステップS301では、制御部12は運行状
況表示画面にカートの新たな表示段の表示画像データを
生成した後、ステップS302に進み、確定ポインタを
スタートホールのグリーンに設定した後、図6に示すス
テップS101の処理に戻ることになる。つまり、この
場合もプレーヤが同一コースで再プレーを行ったと判別
することになる。このような処理を制御部12が実行す
ることで、こらまで説明した本実施の形態の運行管理装
置1による表示装置2の表示制御を実現することができ
る。
【0080】なお、本実施の形態においては、表示装置
に表示される運行状況表示画面として、カート運行状況
を時間によって表示する表示形態を例にとって説明した
が、これはあくまでも一例であり、例えばカートの運行
状況を棒グラフ等によって表示するといった表示形態の
運行表示画面にも適用することができる。
【0081】
【発明の効果】以上、説明したような本発明によれば、
運行データ判別手段により、運行データ作成手段で作成
された運行データと、保持手段に保持されている履歴デ
ータとに基づいて、運行データ作成手段で作成した運行
データが、カートの正確な現在位置を示す運行データか
どうか判別しているので、正確な運行データに基づいた
たカートの管理や、正確なカートの運行状況を表示手段
に表示させるといったことが可能になる。
【0082】例えば、運行データ判別手段によりカート
の運行データにスタート位置を示すスタート位置データ
が含まれ、且つ、保持手段にカートに対応する履歴デー
タが保持されていないと判別した時は、運行データがカ
ートのスタート時の運行データとすることで、スタート
時の正確な運行データを確保することができる。
【0083】また、運行データ判別手段によりカートの
運行データにゴルフコースのスタートティー以外のティ
ーグランドの位置を示す位置データが含まれ、且つ、保
持手段に保持されているカートの履歴データの内、上記
位置データより2ホール前の履歴データが確定データで
ある判別した時は、上記位置データの直前ホールの履歴
データを確定データとして、以降確定データとされた運
行データの書き換えを行わないようにすることで、誤っ
たデータによって運行データが更新されるのを防ぐこと
ができる。
【0084】さらにまた、運行データ判別手段によりカ
ートの運行データにゴルフコースのティーグランド以外
の位置を示す位置データが含まれ、且つ、その位置デー
タが保持手段に保持されているカートの履歴データの
内、確定データとされる履歴データより後の位置を示す
位置データと判別した時に、運行データをカートの現在
位置データとすることで、誤ったデータによって運行デ
ータが作成されるのを防止することが可能になる。
【0085】また、運行データ判別手段により、カート
の運行データにスタート位置を示すスタート位置データ
が含まれているものの保持手段にカートの履歴データが
あり、その履歴データの内、所定ホールの履歴データが
確定データであり、さらにスタート位置データを検出し
た時刻が、ゴルフコースの最終位置を示す最終位置デー
タを検出した時刻より所定時間経過後であると判別した
時は、同一カートのプレーヤが同一コースで再プレーを
行ったと判断することで、同一カートが同一コースで再
プレーを行った時のカートの運行データを確実に確保す
ることができる。
【0086】さらにまた、運行データ判別手段により、
カートの運行データにスタート位置を示すスタート位置
データが含まれているものの、保持手段にカートの履歴
データがあり、その履歴データの内、所定ホールの履歴
データが確定データであり、スタート位置データを検出
した時刻が、ゴルフコースの最終位置を示す最終位置デ
ータを検出した時刻から所定時間内であると判別した時
は、さらにスタートティー以外のティーグランドの位置
を示す位置データが含まれた運行データが検出された時
も、運行データが同一カートのプレーヤが同一コースで
再プレーを行った時の運行データであると判断すること
で、より確実に同一カートが同一コースで再プレーを行
った時のカートの運行データを確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のゴルフカートの運行管理
システムを適用したゴルフ場の一部レイアウトを示す摸
式図である。
【図2】センサ、カート、管理棟の通信経路を説明する
図である。
【図3】管理棟に配置される運行管理部の構成を説明す
るブロック図である。
【図4】本実施の形態の表示装置に表示される表示画像
を説明するための図である。
【図5】本実施の形態の表示装置に表示される表示画像
の全体画像を示した図である。
【図6】本実施の形態の運行管理装置の制御部の処理動
作を示したフローチャートである。
【図7】本実施の形態の運行管理装置の制御部の処理動
作を示したフローチャートである。
【図8】本実施の形態の運行管理装置の制御部の処理動
作を示したフローチャートである。
【図9】ゴルフ場のカート路に配置されているセンサの
配置例を示した図である。
【図10】従来の運行状況表示画面の表示形態を示した
図である。
【図11】従来の運行状況表示画面の表示形態を示した
図である。
【符号の説明】
1 運行管理装置、2 表示装置、3 無線送受信装
置、11 信号処理部、12 制御部、14 メモリ、
15 タイマ、16 信号変調部、K カート、S セ
ンサ、RE レピータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴルフコース内を移動している各カート
    の識別情報と、上記カートのゴルフコース内の位置を示
    す位置情報とを含む情報信号を受信することができる受
    信手段と、 上記受信手段で受信された位置情報と、その位置情報が
    検出された時刻とによりカートの運行データを作成する
    運行データ作成手段と、 上記運行データ作成手段で作成された運行データを履歴
    データとして保持する保持手段と、 上記運行データ作成手段で作成されたカートの運行デー
    タと、そのカートに対応する上記履歴データとに基づい
    て、上記運行データ作成手段で作成された運行データが
    上記カートの現在位置を示す運行データかどうか判別す
    る運行データ判別手段と、 上記運行データ判別手段の判別結果に基づいて、上記カ
    ートの運行状況を画像として表示する表示手段と、 を備えていることを特徴とするゴルフカートの運行管理
    装置。
  2. 【請求項2】 上記運行データ判別手段は、上記カート
    の運行データにスタート位置を示すスタート位置データ
    が含まれ、且つ、上記保持手段に上記カートに対応する
    履歴データが保持されていないと判別した時は、上記運
    行データを上記カートの現在位置データとすることを特
    徴とする請求項1に記載のゴルフカートの運行管理装
    置。
  3. 【請求項3】 上記運行データ判別手段は、上記カート
    の運行データに上記ゴルフコースのスタートティー以外
    のティーグランドの位置を示す位置データが含まれ、且
    つ、上記保持手段に保持されている上記カートの履歴デ
    ータの内、上記位置データより2ホール前の履歴データ
    が確定データであると判別した時は、上記運行データを
    上記カートの現在位置データとすると共に、上記履歴デ
    ータの内、上記現在位置データの直前ホールの履歴デー
    タを確定データとすることを特徴とする請求項1に記載
    のゴルフカートの運行管理装置。
  4. 【請求項4】 上記運行データ判別手段は、上記カート
    の運行データに上記ゴルフコースのティーグランド以外
    の位置を示す位置データが含まれ、且つ、その位置デー
    タが上記保持手段に保持されている上記カートの履歴デ
    ータの内、確定データとされる履歴データより後の位置
    を示す位置データと判別した時は、上記運行データを上
    記カートの現在位置データとすることを特徴とする請求
    項1に記載のゴルフカートの運行管理装置。
  5. 【請求項5】 上記運行データ判別手段は、上記カート
    の運行データにスタート位置を示すスタート位置データ
    が含まれ、且つ、上記保持手段に保持されている上記カ
    ートの履歴データの内、所定ホールの履歴データが確定
    データであり、さらに上記スタート位置データを検出し
    た時刻が、上記ゴルフコースの最終位置を示す最終位置
    データを検出した時刻より所定時間経過後であると判別
    した時は、上記運行データを上記カートの新たな運行デ
    ータとすることを特徴とする請求項1に記載のゴルフカ
    ートの運行管理装置。
  6. 【請求項6】 上記運行データ判別手段は、上記カート
    の運行データにスタート位置を示すスタート位置データ
    が含まれ、且つ、上記保持手段に保持されている上記カ
    ートの履歴データの内、所定ホールの履歴データが確定
    データであり、上記スタート位置データを検出した時刻
    が、上記ゴルフコースの最終位置を示す最終位置データ
    を検出した時刻から所定時間内であると判別した時は、
    さらにスタートティー以外のティーグランドの位置を示
    す位置データが含まれた運行データを検出した時に、上
    記運行データを上記カートの新たな運行データとするこ
    とを特徴とする請求項1に記載のゴルフカートの運行管
    理装置。
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