JP3641717B2 - ゴルフカートの運行管理装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴルフ場のコースに出ているゴルフカートの運行を管理するのに好適なゴルフカートの運行管理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、プレーヤが自らゴルフカートを運行してプレーを楽しむいわゆるセルフプレーのゴルフ場が知られている。
セルフプレーによりゴルフカート(以下、単に「カート」という)の運用を行った場合、ゴルフ場の管理者側では、プレーヤがプレーを開始してからプレーを終えてクラブハウスに戻ってくるまでの間、コース内の混雑度やプレーの遅延度を把握することができない。このため、例えば数ホールおきにコース案内員を配置して、コース内の混雑状況を把握したり、或いはプレーヤに対してプレーの進行を促したりするゴルフ場もあるが、この場合は人件費などがかかるという問題があった。
【0003】
そこで、例えば本出願人からセルフプレーのゴルフカートの運行管理を行うのに好適なゴルフカートの運行管理システムが提案されている(特願平9−31855号、特願平10−28504号等)。
これらの提案では、例えば図12に示すように、カートK1,K2・・・の順路となるカート路RのティーグランドTやフェアウェイF、グリーンGの付近に、微弱電波(例えば通信エリアが15m程度)により位置情報を送出するセンサS1,S2・・・を配置し、各カートK1,K2・・・がセンサS1,S2の近辺を通過したときに、その位置情報を検出できるようにされている。
そして、各カートKが、検出した位置情報と共に自己のカートID等を情報信号としてクラブハウス(管理棟)CHでコース上の各カートK1,K2・・・位置をディスプレイ装置上に表示させて、各カートの運行状況を把握するようにしていた。
【0004】
上記運行管理システムのディスプレイ装置によるカートKの運行状況の表示形態は、各種考えられるが、その一例として例えばウインドウ形式による表示形態がある。
図13はその一例を示した図であり、コンピュータグラッフィックなどによって作成したゴルフ場のコースレイアウトをウインドウ70内に表示させ、このコースレイアウト内にカートの位置(黒丸印)を表示するようにしたものである。
【0005】
なお、ウインドウ70には、スクロールバー71,72が設けられており、現在ウインドウ70内に表示されている表示領域が、スクロールバー71,72内のスクロールボックス71c、72cによって示されている。
ウインドウ70内に表示されていないホールの状況をモニタする時は、スクロールバー71,72に設けられているスクロールキー71a,71b、72a,72bを、図示していないポインタなどにより選択し、クリック操作を行なうことで、表示領域を上下左右にスクロールさせるようにする。
従って、このような表示形態を採用して各カートの運行状況を表示させた場合は、コース上の各カートの位置を目視により容易に把握することができる。
【0006】
しかし、ゴルフ上のコースレイアウトは、それぞれのゴルフ場によって異なっており、例えば上記図13に示したような表示形態を実現するには、各ゴルフ場のコースレイアウトに合わせたグラフィック画像を作成する必要がある。このため、システムが比較的高価なものとなる。
また、ゴルフ場のコースは、日常的に多少の変更が行われており、その都度、コースレイアウトに合わせてグラフィック画像を変更する必要がある。このため、システムを日常的に維持運営していくうえでも費用がかかることになる。
【0007】
そこで、ゴルフコースのレイアウト変更の影響を受けにくい表示形態として、例えばカートの運行状況を時間によって表示することが考えられる。
図14は、各カートの運行状況を時間によって表示する表示形態の一例を示した図である。
この図14に示すウインドウ80において、81は各カート番号を表示するカートナンバー領域、82,83,84・・はカートKがカート路Rの各ホールのティーグランドT、フェアウェイF、グリーンG付近に設置されているセンサS1,S2,・・・からの位置情報を検出した時刻を、ホール単位で表示する時刻表示領域とされ、これらの領域が縦軸方向に設けられている。
【0008】
図14に示す例では、カートナンバー9番のカートが2番ホールのフェアウェイFのセンサの位置情報を検出したのは、『8:35』であることが示されている。そして、現在この9番のカートは3番ホールのグリーンGのセンサSからの位置情報まで検出していることから、9番のカートは3番ホールのグリーンGでプレー中、または3番ホールのグリーンGでのプレーを終えた後、4番ホールのティーグランドTに向かっている途中であることがわかる。
【0009】
従って、このような表示形態により、カートの運行状況を表示すれば、管理棟CHにおいてカートKが各ホールのティーグランドT、フェアウェイF、グリーンGを通過した時刻から各カートを利用しているプレーヤのプレー進行状況を把握することができる。
また、ゴルフ場ごとにコースレイアウトが異なっている場合でもコースレイアウトに合わせたグラフィック画像を作成する必要がなく、また日常的なコース変更による影響もないため、システムや維持運営を低コストで行うことができる。
【0010】
なお、この図14に示すウインドウ80は、いわゆるフォルダ方式の表示形態を採用した例が示されており、例えば図示していないポインタなどにより付箋部80a、80b、80cを選択することで、複数のコースの内、所望するコースのカート運行状況を表示することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、上記したようなゴルフカートの運行管理システムにより、管理者側で各カートの運行状況を管理することを考えた場合、管理者はディスプレイ装置上に表示されているカートの運行状況からプレーの遅いカートがあればプレーの進行を促すことが考えられる。
この場合、管理者側は、予め各ホールごとにプレー時間の上限時間を設定しておき、図14に示した運行状況画面から各カートの各ホールにおけるプレー時間を求めるようにする。そして、このプレー時間が上限時間を超えている時は、そのカートに対してプレーの進行を促すことになる。
【0012】
しかしながら、上記図14に示した運行管理画面から各カートのホール単位のプレー時間を求めた場合、そのプレー時間は必ずしもカートの実際のプレー時間に則ったものではない。
例えば、或るカートのプレーヤが通常のプレー速度でプレーを行っている場合でも、その前方を走行している前方カートのプレーヤのプレー速度が遅い場合、或るカートのプレーヤは、前方カートが安全な位置に進むまでプレーを中断して待たなければならない。
この場合、或るカートのプレーヤは、通常の速度でプレーを行っており、そのプレー速度でプレーを進行したいにも関わらず、上記図14に示した運行表示画面に表示されるカートの時間表示は、前方カートによってプレーの進行を妨げられて中断した時間を含んだものとなる。
【0013】
即ち、上記図14に示した運行状況画面に表示されている時刻は、カートが各エリアに到着した時刻、又は通過した時刻を示しているものであり、この時間表示から各カートのプレー時間を求め、そのプレー時間が上限時間を超えているからといって、一概にそのカートのプレー進行が遅いと判断することはできない。
そのため、上記したような運行管理装置では、プレーの進行の遅いカートのプレーヤに対してプレーの進行を促すといった、的確なカートの運行管理を行うことができなかった。
【0014】
そこで、本発明はこのような点を鑑みてなされたものであり、各カートのプレーヤが各ホールにおいてプレーしているプレー時間に基づいて、カートの運行管理を行うことができるゴルフカートの運行管理装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明はゴルフコース内を移動している各カートの識別情報と、上記カートのゴルフコース内の位置を示す位置情報とを含む情報信号を受信することができる受信手段と、上記受信手段で受信される上記カートの位置情報と、その位置情報が検出された時刻を示す時刻情報とにより得られる、上記カートが各ホールのスタート位置とされる第1の領域を離れた時刻と、各ホールの終了位置とされる第2の領域を離れた時刻とから算出される時間から、上記カートの前方を走行している前方カートの遅れに基づく上記カートが上記第1の領域に滞留している時間を除いた時間をプレー時間として算出するようにしたプレー時間算出手段と、上記プレー時間の上限時間を設定する設定手段と、上記プレー時間算出手段により算出された上記プレー時間と、上記設定手段により設定された上限時間により、上記カートの運行が遅延しているかどうか判別する判別手段と、上記受信手段で受信される位置情報と、その時刻情報、及び上記判別手段の判別結果に基づいて、所要のカート情報を作成するカート情報作成手段と、上記カート情報に基づいて、上記カートの運行状況を示す画像情報を作成する画像情報作成手段と、上記画像情報を表示する表示手段とを備えるようにした。
【0016】
さらに、ゴルフコース内を移動している各カートの識別情報と、上記カートのゴルフコース内の位置を示す位置情報とを含む情報信号を受信することができる受信手段と、上記受信手段で受信される上記カートの位置情報と、その位置情報が検出された時刻を示す時刻情報とにより得られる、上記カートが各ホールのスタート位置とされる第1の領域を離れた時刻と、各ホールの終了位置とされる第2の領域を離れた時刻とから算出される時間から上記カートの前方を走行している前方カートの位置情報に基づくプレー中断時間を除いた時間を各ホールにおける上記カートのプレーヤのプレー時間としてを算出するプレー時間算出手段と、上記プレー時間の上限時間を設定する設定手段と、上記プレー時間算出手段により算出された上記プレー時間と、上記設定手段により設定された上限時間により、上記カートの運行が遅延しているかどうか判別する判別手段と、上記受信手段で受信される位置情報と、その時刻情報、及び上記判別手段の判別結果に基づいて、所要のカート情報を作成するカート情報作成手段と、上記カート情報に基づいて、上記カートの運行状況を示す画像情報を作成する画像情報作成手段と、上記画像情報を表示する表示手段と、を備えていることとした。
また、プレー時間算出手段は、上記各ホールごとのプレー時間から、ゴルフコースにおけるプレー時間を算出するようにした。
【0017】
また、カート情報作成手段は、プレー時間算出手段で算出された各ホールにおけるプレー時間が、設定手段で設定した各ホールにおけるプレー時間の上限時間を超えていると、判別手段で判別された時は、そのホールにおけるカートのプレーが遅延していること示すカート情報を作成するようにした。
また、カート情報作成手段は、複数ホールからなるゴルフコースにおけるプレー時間が、設定手段で設定したゴルフコースにおけるプレー時間の上限時間を超えていると、判別手段で判別された時は、そのゴルフコースにおけるカートのプレーが遅延していることを示すカート情報を作成するようにした。
【0018】
また、カート情報作成手段は、ゴルフコースにおいてプレーを行ったカートの最大所要時間、最小所要時間、平均所要時間を示したカート情報を作成するようにした。
また、カート情報作成手段は、カートから位置情報が得られない時は、それまで得られた位置情報からカートの現在位置を推定して、そのカート位置を示すカート情報を作成するようにした。
【0019】
即ち、本発明はプレー時間算出手段により、各カートのプレーヤが各ホールにおいて実際にプレーした時間、若しくは、それに近いプレー時間を算出し、このプレー時間と、設定手段で設定した上限時間とに基づいて、判別手段でカートが遅延しているかどうか判別するようにしている。そして、カートの運行が遅延しているときは、所要のカート情報を作成して、このカート情報を含んだカートの運行状況を示す画像情報を作成して表示手段に表示できるようにした。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のゴルフカートの運行管理装置の実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態の運行管理装置を備えた運行管理システムが適用されたゴルフコースのスタート地点付近のレイアウトの一部を模式的に示した図である。なお、この図1には、便宜上、一点鎖線で区切られているように、桜コース(out)、桜コース(in)、松コース(out)を想定して、各コースのスタート地点(ティーグランドT)付近が示されている。
【0021】
この図1に示すように、各コースのティーグランドTに近い場所には、一般的にキャディマスタ室のある管理棟CHが位置しており、各コースにはそれぞれ少なくとも管理棟CHと小電力の電波を使用して通信可能な位置にそれぞれレピータRE11,RE21,RE31が設けられている。なお、このレピータRE11,RE21,RE31はそのコースのできるだけ広い範囲をカバーでき、且つ、管理棟CH及びコース上のカートKとの間で小電力電波によって交信可能な位置に配置されている。
【0022】
管理棟CH、カートK、及び各レピータRE11〜RE31に設置される送信機及び受信機は、例えば小電力タイプとして認定されているものとされ、無線管理者を不要にすると共に、小電力型の無線送信機及び無線受信機を使用すればゴルフコース内では500m乃至1Kmの距離の通信が可能となるから、通常のジグザグ方式のコースレイアウトとなっているコースでは、1コース(9ホール)に対して1個、又は2個程度のレピータを配置すれば、通信を行うことが可能とされる。
【0023】
各コースは1番ホール、2番ホール、3番ホール、4番ホール・・・の順で9ホールがレイアウトされ、これらの各ホール間はコースに沿ってカートKが移動できるカート路R、又は軌条によって連絡可能とされている。
管理棟CHと各コースに在るカートKとの間は、少なくとも1台のレピータRE11〜RE31によって相互に通信可能とされる。なお、例えばコースの遠隔部などで情報電送が不能となるようなコースの場合は、メインのレピータ(親)に対して従属するレピータ(子)などを配置してもよい。
【0024】
管理棟CHの近くには、これから各コースに向かうプレーヤにカートKを配車するカート配車場20が有り、セルフプレーの時はプレーヤはここで予め決められているカートKを借りて各コースのスタート地点(ティーグランドT)に向かうことになる。
各コースのカート道路Rに沿った所要の位置にはロケータ(センサ)S(Sa,Sb,Sc,Sd,Se,Sf・・・)が配置されている。この図には、その一部が示されているが、ロケータSの配置位置としては、例えば各ホールのティーグランドT、フェアウェイF、グリーンGに対応した位置とされている。
【0025】
図2は本実施の形態とされる運行管理装置を備えた運行管理システムの管理棟CH、ロケータS、及びカートKのデータ通信経路を摸式的に示す図である。
この図2に示すロケータSは、カート路Rに沿って設置され、その場所を特定するような位置データ(位置ID)STを、微少電力によって間欠的に送出している。即ち、ロケータSは、カートKがその近辺を通過或いは停車した時のみ受信できるような微弱パワーで位置データSTを送出している。
【0026】
カートKには、上記小電力タイプの無線送信/受信装置に加えて、ロケータSから送出されている位置データを受信することができる微弱電波用の受信機が備えられている。これにより、カートKはロケータSの近辺を通過或いは停車した時に、この微弱電波用の受信機で位置データSTを受信することにより現在位置を知ることができる。
【0027】
またカートKは、ロケータSから受信した位置データSTや自己のカートIDなどといった種種のデータを、積み込まれている小電力タイプの無線送信機から通信可能範囲に設置されているレピータREにカートデータ信号(情報信号)KTとして送信する。レピータREは各カートKからのカートデータ信号KTを所要のタイミングで管理棟CHにカートデータ信号KTとして転送するようになされている。
【0028】
各カートKから送信されるカートデータ信号KTは、パケット化されて各カートKごとに割り当てられているタイムスロット内で送信される。
そのため、管理棟CHは、同期情報として鎖線で示すようなトリガー信号TrgをレピータREに対して送信し、レピータREを介してトリガー信号Trgを間接的にカートKに送信するようにしている。
これにより、管理棟CHは、カートKごとに時分割送受信制御ができるようになされている。
【0029】
なお、本実施の形態の運行管理装置を備えた運行管理システムでは、各カートKがロケータSから出力される位置データSTを検出し、レピータREを介して管理棟CHに対して送信する場合を例にとって説明しているが、例えば各カートKに自己のカートIDを微弱電波により送出する送信手段を設けると共に、ロケータSが各カートKから出力されるカートIDを検出し、このカートIDと共に自己の位置データ等を小電力タイプの送信機からレピータREを介して管理棟CHに送信するようにしても良い。
また、カートKから管理棟CHに対して送信される情報信号は、レピータREを介して間接的に行っているがレピータREを介することなく直接的に送信するようにしても良い。
【0030】
管理棟CHにはアンテナA1を介してレピータREとの間で送信/受信を行うことがきる小電力タイプの無線送信機/受信機3と、この無線送信機/受信機3で受信されたカートデータ信号KTに対して所定の処理を施す、例えばパーソナルコンピュータ等によって構成された本実施の形態の運行管理装置の本体部とされる管理装置1及びその運行状況を表示する表示装置2などが配置されている。
【0031】
管理装置1は、無線送信/受信装置3で受信されたカートデータ信号KTに基づいて、各カートKの現在位置や、各ホールの通過時間から所要の運行データを作成すると共に、その詳細については後述するが、各カートKのプレーヤが各ホールにおいて実際にプレーを行ったプレー時間を算出できるようにされる。
そして、上記各カートKの運行データ、及び各カートKのプレーヤのプレー時間に基づいて、各カートKの運行状況を示す運行状況画面の画像情報を生成する。
上記管理装置1にて生成される運行状況画面は、表示装置2によってモニタすることが可能とされる。これにより、管理棟CHでは、各コースでプレー中の各カートKの現在位置や各ホールの通過時間と共に、各カートのプレーヤのプレー時間に則した各カートKの運行状況を一目で把握できるようにされている。
【0032】
なお、表示装置2は、必ずしも管理装置1と対にして備える必要はなく、管理装置1とは別の部屋に設置しても良い。また運行状況画面は複数の表示装置2,4に表示させることも可能である。
また、例えばロビーなどに、蛍光表示管VFD(Vacuum Fluorescent Display)や液晶(Liquid Crystal Display)パネルなどで形成された、比較的大型の表示装置5を設置して、この表示装置5に対して、前記画像情報を供給することにより、ロビーに居るプレーヤにカートの運行状況や、実際のプレー時間を知らせるようにしても良い。
【0033】
図3は本実施の形態の管理装置1の内部構成を示したブロック図である。
レピータREを介してカートKから送信されたカートデータ信号KT(カートID、センサID等)は、アンテナA1を介して無線送信/受信装置3に供給される。無線送信/受信装置3で受信されたカートデータ信号KTは、信号処理部11において所要の信号処理が施され、カート番号データや位置データ等が復調されて制御部12に供給される。
【0034】
制御部12は、例えばカート番号データや位置データ、及びタイマ15から得られる検出時刻に基づいて、カートKの運行データを作成すると共に、各カートKのプレーヤのプレー時間を算出するようにしている。なお、制御部12におけるプレー時間の算出方法のついては後述する。
また制御部12は、上記各カートKの運行データ、及び各カートKのプレーヤのプレー時間に基づいて、表示装置2に所要の運行状況画面を表示させるための表示画像データを生成する。
【0035】
データ入力部13は例えばキーボード等の入力装置を示している。
メモリ14は書き換え可能な不揮発性のメモリであり、例えば予め設定された各ホールのプレー時間の上限時間等が登録されている登録テーブルや、各ホール単位で算出されたプレー時間を一時的に記憶したり、各ホール単位で算出されたプレー時間を加算して、コース(9ホール)単位のプレー時間を算出するためのワークテーブルが設けられている。
信号変調部16は制御部12からの表示画像データに変調を施して表示装置2に表示データとして供給する。
【0036】
なお、タイマ15は、管理装置1でなく、各カートKに設けても良い。その場合は、各カートKから管理棟CHに送信されるカートデータ信号KTに位置IDやカートIDと共に、位置データを検出した時刻を示す時刻データが含まれることになる。
【0037】
以下、本実施の形態の運行管理装置による各カートKのプレーヤのプレー時間の算出方法について具体的に説明する。
図4は、本発明の実施の形態とされるカートKのプレー時間の算出方法の説明図である。
カートKのプレーヤが各ホールにおいて実際にプレーを行っているプレー時間を求める場合は、カートKのプレーヤが他のプレーヤによってプレーの進行が妨げられている時間を考慮する必要がある。
カートKのプレーヤが他のプレーヤによってプレーの進行が妨げられる主な要因としては、例えばカートKの前方を走行している前組カートK0のプレーヤ(或いは更にその前のカートのプレーヤ)が、ティーグランドTで滞留している場合が挙げられる。この場合は、カートKのプレーヤは、通常のプレー速度でプレーを行いたくても、前組カートK0のプレーヤがショットを行って、安全な場所に進むまでプレーを行うことができない。
【0038】
そこで、本実施の形態の運行管理装置では、カートKがティーグランドTに滞留している時間を、カートKのプレーヤがプレーを行いたくても行うことができなかった時間と見なし、このティーグランドTの滞留時間を除いた時間をプレー時間として算出するようにしている。
このため、図4に示すように、カートKがティーグランドT(第1の領域)に設置されているロケータSの通信エリアを出た時点から、そのホールのグリーンG(第2の領域)に設置されているロケータSの通信エリアを出るまでの区間を、そのホールにおけるプレー時間のカウント区間としてプレー時間を算出するようにした。
そして、各カートKから送信されてくる位置データと、その位置データの検出時刻とにより、運行状況画面を作成すると共に、カートKの各ホールにおけるプレー時間に基づいて、各カートKのホール単位やコース単位での遅延状況を、上記運行状況画面に合わせて表示するようにした。
【0039】
図5は、その場合に表示装置2に表示される運行状況画面の一例を示した図である。
この図5に示すウインドウ30において、31は各カートKのカート番号が表示されるカートナンバー領域、32a,32b,32c・・32dはカートKがカート路Rの各ホールのティーグランドT、フェアウェイF、グリーンG付近に設置されているロケータS1,S2,・・・からの位置データを検出した時刻を到着時刻として表示する時刻表示領域が設けられている。
【0040】
この図5に示す例では、カートナンバー3番のカートが1番ホールのティーグランドTに「8:00」、フェアウェイF1に「8:08」、グリーンGに「8:14」に到着し、この3番カートが最終の9番ホールのグリーンGに「9:50」に到着したことが表示されている。
また、7番カートは1番ホールのティーグランドTに「8:06」、フェアウェイF1に「8:14」、グリーンGに「8:21」に到着し、この7番カートが最終の9番ホールのグリーンGに「10:30」に到着したことが表示されている。
【0041】
また、5番カートは2番ホールのフェアウェイF1に到着した時刻「11:10」、16番カートは1番ホールのフェアウェイF1に到着した時刻「10:42」、34番カートは1番ホールのティーグランドTに到着した時刻「10:42」がそれぞれ表示されている。
【0042】
なお、フェアウェイFの添字1は、フェアウェイFに設置されているロケータSの番号を示したものであり、例えばロングホール等においてフェアウェイFに2個のロケータSが設置される場合は、F1,F2というロケータSの番号を表記した表示領域が設けられることになる。
また、逆にショートホール等においてフェアウェイFにロケータSが設置されていない場合は、フェアウェイFといった表示領域を削除してもよい。
【0043】
33は各カートKのプレーヤのハーフコース(9ホール)のプレー時間を表示する表示領域とされる。この表示領域33には、上記したようにカートKが或るホールのティーグランドTを出た時刻と、そのホールのグリーンGを出た時刻とから算出されるホール単位のプレー時間を、ハーフホール(9ホール)分、加算した時間がハーフ時間として表示される。
この図5では、3番のカートのプレーヤがハーフコースにおいて実際にプレーした時間が「1:30」であり、7番のカートのプレーヤがプレーしたハーフ時間が「2:07」であることが示されている。
【0044】
さらに本実施の形態の運行管理装置では、上記のようにして算出した各カートKのプレーヤのプレー時間が、予め設定した各ホールの上限時間を超えている場合は、該当するカート番号とホール番号の交差部とされる時刻表示領域32の表示色を変えるなどして、ゴルフ場の管理者に対してプレーが遅れているカートのカート番号と、ホール番号を提示するようにしている。
【0045】
例えば図5では、時刻表示領域32の内、左ハッチを施した7番カートの2番ホールと9番ホール、及び5番カートの2番ホールの時刻表示領域34の表示色が、他の時刻表示領域32の表示色と異なる色とされ、管理者は7番カートの2番ホールと9番ホールにおけるプレーと、5番カートの2番ホールにおけるプレーが遅いことを把握することができる。
【0046】
また、算出した各カートKのプレー時間が、予め設定したハーフコース(9ホール)の上限時間を超えた場合は、該当するカートナンバー領域31の表示色を変えるなどして、プレーが遅れたカート番号がわかるようにしている。
例えばカートナンバー領域31の内、クロスハッチを施した7番カートのカートナンバー領域35の表示色が、他のカートナンバー領域31の表示色と異なる色とされ、管理者は7番カートのプレーが遅いことを把握することができる。
なお、上限時間の設定方法については後述する。
【0047】
さらにまた、本実施の形態では、カートKから送信されてくるカートデータ信号KTに位置データが含まれていないときは、カートKの現在位置を推定して運行状況画面に表示することができるようにされている。
例えば、カートKが或る地点のロケータSの通信エリアを外れて、次の地点に向かっている場合、カートKは次の地点のロケータSの通信エリアに入るまで位置データを検出することができない。
そこで、本実施の形態の運行管理装置は、先に得られた位置データからカートKの現在位置を推定して、該当する位置の表示色を変えるなどして、管理者にカートKの現在位置を知らせるようにしている。
【0048】
例えば図5では、右ハッチを施して示した時刻表示領域36が、34番のカートの現在位置を示しており、この例では34番カートが1番ホールのティーグランドTを出て、フェアウェイFに向かっている途中であることが示されている。
【0049】
また、図5に示す運行状況画面の下部には、そのコースにおけるカートの最大所要時間、最小所要時間、平均所要時間を表示する表示領域37、及び最大所要時間、最小所要時間にそれぞれ該当するカート番号を表示するための表示領域38が設けられていると共に、現在コースに出ているカート台数(10台)が表示されている。
なお、本実施の形態では、そのコースにおける各カートのプレーヤの実際にプレーしたプレー時間から各カートの最大、最小、平均所要時間を求めて、表示領域37に表示しているが、例えば各カートがそのコースを回るのに要した時間(1HのティーTに入った時刻と、9HのグリーンGに入った時刻とから得られる時間)から各カートの最大、最小、平均所要時間を求めて、表示領域37に表示するようにしても良い。
【0050】
なお、本実施の形態の運行状況画面は、付箋部30a,30bの内、図示していないポインタなどにより付箋部30aを選択した時に表示される運行状況画面とされる。
また、72はスクロールバー、72a,72bはスクロールキーを示し、ウインドウ30内に表示されている表示領域がスクロールボックス72cによって示されている。
73はウインドウ40を閉じるための閉じるボタン、75はウインドウ40の最小化ボタン、最大化ボタン、閉じるボタンが設けられているボタン群である。
【0051】
図6は、本実施の形態の運行管理装置の表示装置2に表示される他の運行状況画面を示した図である。なお、図6と同一部位には同一番号を付し、説明は省略する。
この図6(a)に示すウインドウ40において、41a,41bは当該ゴルフ場を構成している各コースの運行状況が示されるコース表示領域であり横軸方向に設けられている。
【0052】
各コース表示領域41a,41bには、ホール番号を表示するホールナンバー領域42と、各ホールのティーグランドT、フェアウェイF、グリーンGに存在するカート台数を表示する領域43a〜43c、各ホールに存在するカート台数を表示する領域43d、及び各ホールにおけるカート位置を表示するカート位置表示領域44が設けられている。
【0053】
カート位置表示領域44には、各ホールのティーグランドT、フェアウェイF、グリーンGに設置されたロケータSの通信エリアに存在するカート台数がカートマーク44a,44bによって示されている。
この場合、カートマーク44aが通常のプレー速度でプレーを行っているカートを示し、カートマーク44bがスロープレーのカートを示している。
なお、カート位置表示領域44には複数のカートマークを表示することができるようにされている。
【0054】
この図6(a)に示す例では、桜コース(inコース)の1番ホール(1H)のティーグランドTに1台、フェアウェイFに2台、グリーンGに1台のカートが検出されている状態が示されている。
そして、例えば1番ホール(1H)のフェアウェイFの先頭位置にあるカートがスロープレーとされる場合、即ち、そのカートプレー時間が、予め設定されている1Hの上限時間を超えている場合は、対応するカートマーク44bの表示色を変えるなどして、管理者に対してスロープレーであることがわかるようにされている。
但し、このスロープレーとされるカートが、次の2番ホール(2H)に移動した時は、対応するカートマークの表示色を元に戻して、実際にどのホールでプレーが滞っているか把握できるようにしている。
【0055】
上記図6(a)に示したような運行状況画面から各ホールにおけるカートKの個別の運行状況を把握する場合は、ホールナンバー領域42や各ホールのカート台数が表示されている領域43dをクリック操作する。これにより、同図(b)に示すようなカート番号一覧画面45aが表示される。
このカート番号一覧画面45aには、ホール位置を示す表示領域46a、そのホールに存在するカートの内、通常プレーのカート番号を表示する表示領域47a、スロープレーのカート番号を表示する表示領域48a、そのホールに在るカート台数を表示する表示領域49a等が設けられている。
従って、この図5から管理者は、1番ホールには4台のカートがプレーしており、そのプレー状態としては、7番カート、34番カート、3番カートが通常プレー、1番カートがスロープレーであることがわかる。
【0056】
また、同図(a)に示す各ホールのティーグランドT、フェアウェイF、グリーンGのカート台数を表示する領域43a〜43cをクリック操作した場合は、同図(c)に示すようなカート番号一覧画面45bが表示される。
この図6(c)に示すカート番号一覧画面45bでは、表示領域46bに、選択されたエリア(例えば1ホールのフェアウェイF)が表示され、表示領域47bに通常プレーのカート番号34、表示領域48bにスロープレーのカート番号1が表示される。
【0057】
なお、この図6では、ウインドウ40内に2つのコースに対応したコース表示領域41a,41bを形成する例を示したが、ウインドウ40内に表示されるコース表示領域は、ゴルフ場の管理者がコース数によって任意に設定変更できるようにしても良い。
【0058】
また、カートマークは必ずしも1台のカートに対して1個を割り当てる必要はなく、1個のカートマークの表示幅を変えることで、1個のカートマークで複数台(例えば3台)のカートに対応した表示を行なうようにしてもよい。
【0059】
このように本実施の形態の運行管理装置は、管理装置1において各ホールにおけるカートKのプレーヤのプレー時間を算出し、このプレー時間を、表示装置2の運行状況画面を表示させるようにしている。
これにより、ゴルフ場の管理者は、表示装置2に表示される運行状況画面を見るだけで、各カートKのプレーヤのプレー時間に基づいた運行状況を把握することができるので、的確な運行管理を行うことが可能になる。
【0060】
また、上記図5,図6に示した運行状況画面は、カートKから位置データSTが得られれば、この位置データSTに基づいて、各カートKの運行状況を表示することができるので、あらゆるコースレイアウトのゴルフ場に対して汎用性を有したものとされる。
【0061】
ここで、各ホールにおけるカートのプレー時間の上限時間の設定方法を図7を参照しながら説明する。
図7はコース単位で各ホールのプレー上限時間を設定することができるウインドウ50の構成を示した図である。
この図に示すウインドウ50は、例えば設定画面のフォルダから遅れ時間のフォルダ50aを選択することで表示される。
このウインドウ50において、51aは設定を行うコースを選択するコース選択領域、51bは全ホール数を表示する表示領域、52はコース選択領域で選択されたコースのホール番号を表示する表示領域、53は各ホールにおけるプレーの上限時間を入力する入力領域、54aは入力領域53に入力した上限時間の設定を登録するための登録領域、54bは入力領域53に入力した時間をキャンセルためのキャンセル領域である。なお、上限時間の入力は図3に示したデータ入力部13によって行なう。
【0062】
この図7では、コース選択領域51aにより(桜)inコースが選択され、各ホールの上限時間として1H、2H、3H、9Hが15分、4H〜8Hが10分、ハーフコースの上限時間が、その合計である1時間50分に設定されている。
従って、本実施の形態の運行管理装置では、各ホールにおけるカートKのプレーヤのプレー時間が、この上限時間を超えた時にスロープレーと判別することになる。
なお、このウインドウ50に対する設定は、プレー運行状況を参考にしながら随時設定を変更することが可能とされる。
また本例では、上限時間の最小設定単位をホール単位としているが、例えば各ホールのティーグランドTとフェアウェイF間、フェアウェイFとグリーンG間といったエリア単位で上限時間を設定しても良い。
【0063】
以下、これまで説明してきた動作を実現する管理装置1に設けられている制御部12の処理動作を図8に示すフローチャートを参照しながら説明する。
なお、管理装置1の制御部12は、各カートKから送信されてきたカートデータ信号KTに各ホールのティーグランドTに設置されているロケータSの位置データSTが含まれている時に以下の動作を実行するものとされる。
この場合、制御部12は、先ずステップS11において、カートKがティーエリアを離れたかどうかの判別を行い、カートKがティーエリアを離れたらステップS12に進む。ステップS12では、カートKのプレーヤが実際にプレーを開始したとして、プレー時間のカウントを開始してステップS13に進む。
【0064】
次に、ステップS13では、カートKがグリーンエリアを離れたかどうかの判別を行う。即ち、カートKのプレーヤがそのホールにおけるプレーを終了したかどうかの判別を行っており、カートKがグリーンエリアを離れていなければ、ステップS14に進む。
ステップS14では、プレー時間が予め設定されている上限時間をオーバーしているかどうかの判別を行い、オーバーしているときはステップS15に進み、そうでなければステップS13の処理に戻る。
【0065】
ステップS15では、例えば図5に示した運行状況画面が表示装置2に表示されている時は、時刻表示領域32の内、対応するカート列のホール枠の色を変更した後、ステップS16に進む。
ステップS16では、例えば図6に示した運行状況画面が表示されている時は、対応するカートKのカートマーク44の色を変更した後、ステップS13に戻るようにする。
【0066】
一方、ステップS13において、カートKがグリーンエリアを離れた時は、ステップS17に進み、ステップS17においてプレー時間のカウントを停止した後ステップS18に進む。ステップS18では、カウントしたプレー時間を、そのホールにおけるプレー時間としてハーフプレー時間に加算して処理を終了するようにされる。
【0067】
なお、この図には示していないが、表示装置2の運行状況画面の表示領域34に表示されるハーフ時間は、各カートKがハーフコースのプレーを終了した時点で各ホールのプレー時間を加算した時間が表示されることになる。
【0068】
従って、このような処理を制御部12を実行することで、これまで説明したように、各ホールにおけるカートKのプレーヤのプレー時間を算出し、このプレー時間に基づいた運行状況画面を表示することができる。
【0069】
ところで、これまで説明した各カートKのプレー時間の算出方法は、カートKのプレーヤが他のプレーヤによってプレーを妨げられているのが、主にティーグランドTとされていることから、ティーグランドTを離れてからグリーンGを出るまでの区間をカウント区間としてカウントして、プレー時間を算出するようにした。
【0070】
しかしながら、上記のようにして算出するプレー時間は、カートKのプレーヤがティーグランドTにおいて実際にプレーを行っているプレー時間、及びティーグランドT以外のエリアでプレーが妨げられている時間は考慮していない。
つまり、カートKのプレーヤがティーグランドTにおいて実際にプレーを行っている時間は、プレー時間に含まれず、またカートKのプレーヤがフェアウェイFで前組カートK0のプレーヤによってプレーの進行が妨げられている時間はプレー時間に含まれることなる。
従って、これまで説明してきたプレー時間の算出方法は、あくまでも簡易的なものといえる。
【0071】
そこで、本発明の第2の実施の形態として、より正確にカートKのプレーヤのプレー時間を算出する算出方法について説明する。
図9は、本発明の第2の実施の形態とされるプレー時間の算出方法を説明するための図である。
図9に示すカートK1(以下、「自己カートK1」いう)の正確なプレー時間を算出する場合は、自己カートK1から送信されてくる位置データのみならず、自己カートK1の1つ前を走行しているカートK0(以下、「前組カートK0」という)の位置データも用いて自己カートK1のプレーヤのより正確なプレー時間を算出するようにしている。
【0072】
例えば図9(a)に示すように、ティーグランドTの設置されているロケータSの通信エリア(ティーエリア)に自己カートK1と前組カートK0が存在する場合は、前組カートK0がティーエリアを離れ、自己カートK1のプレーヤがティーショットを行った場合でも安全とされる、例えばフェアウェイFに設置されているロケータSの通信エリア内に前組カートK0が移動した時点で、自己カートK1のプレーヤのプレー時間のカウントを開始するようにしている。
【0073】
また、同図(b)に示すように、自己カートK1がティーエリアを離れてプレーしている時に、前組カートK0がフェアウェイFからグリーンGまでのエリア内に存在している場合は、前組カートK0がグリーンGに設置されているロケータSの通信エリア(グリーンエリア)を離れるまで自己カートK1のプレー時間のカウントを一時停止する。
そして、前組カートK0がグリーンエリアを離れ、自己カートK1のプレーヤが安全にショットを行える状態になったら、再び自己カートK1のプレー時間のカウントを再開するようにした。
【0074】
図10は、上記した第2の実施の形態により算出したプレー時間に基づいて、表示装置2に表示される運行状況画面の一例を示した図である。なお、図5と同一部位には同一番号を付し重複説明は避ける。
【0075】
この場合は、上述したハーフ時間の表示領域33の横に、プレーヤがプレーを行うことができずプレーを中断していた待ち時間を表示する待ち時間の表示領域61が設けられている。
この図10に示す例では、3番カートのプレーヤが実際にハーフコースのプレーに要したハーフ時間は「1:45」、待ち時間は「00:05」、7番カートのハーフ時間は「2:09」、待ち時間は「00:15」、5番カートのハーフ時間は「2:12」、待ち時間は「00:20」、16番カートのハーフ時間は「1:49」、待ち時間は「00:50」であったことが表示されている。
【0076】
従って、ゴルフ場の管理者は、このような運行状況画面の表示領域61に表示される待ち時間により、実際にプレーが遅かったカート(待ち時間が長かったカートの前組カート)のプレーヤを把握することが可能になるので、今後のゴルフ場の運営に役立てるといったことが可能になる。
またこの場合は、待ち時間の長かったカートKのプレーヤに不満が残る恐れもあるので、待ち時間の長かったプレーヤに対するフォローを行うといったことも可能になる。
さらにまた、算出される各ホール単位のプレー時間も、各カートKの実際のプレー時間に則したものとされるので、このプレー時間に基づいて、表示装置2に各カートKのホール単位での遅延状況(表示領域34)や、スロープレーカートのカート番号(表示領域35)を表示することで、ゴルフ場の管理者は、より的確な運行管理を行うことが可能になる。
【0077】
図11は、上記図10に示したような表示制御を実現するための管理装置1の制御部12の処理動作を示したフローチャートである。
なお、この場合も管理装置1の制御部12は、各カートKから送信されてきたカートデータ信号KTに各ホールのティーグランドTに設置されているロケータSの位置データSTが含まれている時に以下の動作を実行する。
【0078】
この場合、制御部12は、先ずステップS21において、自己カートK1がティーエリアに入っているかどうかの判別を行い、ティーエリアに入っていればステップS22に進み、そうでなければステップS24に進む。
ステップS22では、自己カートK1の前方でプレーしている前組カートK0がフェアウェイエリアに存在しているかどうかの判別を行い、前組カートK0がフェアウェイエリアにいなければステップS23に進んで、そのホールにおけるプレー時間のカウントを開始してステップS21の処理に戻る。
【0079】
一方、ステップS21において、自己カートK1がティーエリアに入っていない、つまり自己カートK1がティーエリアを出たときは、ステップS24に進むようにする。
ステップS24では、前組カートK0がグリーンエリアを出たかどうかの判別を行っており、前組カートK0がグリーンエリアを出ていれば、ステップS26に進む。つまり、ステップS24で前組カートK0がグリーンエリアを出ていれば、自己カートK1のプレーヤは、プレーを継続して行うことができるので、ステップS26でプレー時間のカウントを継続したままステップS27に進む。
また、ステップS24で前組カートK0がグリーンエリアを出ていなければ、ステップS25に進んでプレー時間のカウントを一時停止する。そしてステップS24で前組カートK0がグリーンエリアを出たと判別され、ステップS25に進んだ時に、ステップS25でプレー時間のカウントを再開してステップS27に進むようにしている。
【0080】
次に、ステップS27では、自己カートK1がグリーンエリアを離れたかどうかの判別を行う。即ち、自己カートK1のプレーヤがそのホールにおけるプレーを終了したかどうかの判別を行い、自己カートK1がグリーンエリアを離れていなければ、ステップS28に進む。
ステップS28では、そのホールにおけるプレー時間が予め設定されている上限時間をオーバーしているかどうかの判別を行い、オーバーしているときはステップS29に進み、そうでなければステップS27の処理に戻る。
【0081】
ステップS29では、例えば図10に示した運行状況画面が表示装置2に表示されている時は、時刻表示領域32の内、対応するカート列のホール枠の色を変更した後、ステップS30に進む。
ステップS30では、例えば図6に示した運行状況画面が表示されている時は、対応する自己カートK1のカートマーク44の色を変更した後、ステップS27に戻るようにする。
【0082】
一方、ステップS27において、自己カートK1がグリーンエリアを離れたと判別した時はステップS31に進み、ステップS31においてプレー時間のカウントを停止してステップS32に進む。
ステップS32では、カウントしたプレー時間を、そのホールにおける自己カートK1のプレー時間としてハーフプレー時間に加算して処理を終了するようにされる。
【0083】
なお、この処理には示していないが、表示装置2の運行状況画面の表示領域34に表示されるハーフ時間は、各カートKがハーフコースのプレーを終了した時点で、各ホールのプレー時間を加算したハーフプレー時間を表示するようにしている。
また、表示領域61に表示される待ち時間は、各カートKが実際にハーフコースを回るのに要した時間(プレーを開始してからプレーを終了するまでにかかった時間)から、実際にプレーを行ったハーフプレー時間を引くことで求めることができ、この待ち時間を表示領域61に表示すればよい。
【0084】
なお、本実施の形態では、カート路に沿って位置データを送出するロケータSを配置して、各カートKはこれらのロケータSからの位置データを検知するようにしているが、例えば各カートKが衛星からの電波によってカート位置を知るGPS(Global Positioning System )を備えるようにしてもよい。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、プレー時間算出手段により、各カートのプレーヤが各ホールにおいて実際にプレーした時間、若しくはそれに近いプレー時間を算出して、このプレー時間と、設定手段で設定した上限時間とに基づいて、判別手段でカートが遅延しているどうか判別し、カートの運行が遅延している場合は、その運行状況を運行状況画面に表示するようにしている。
従って、ゴルフ場の管理者は、表示手段に表示されている運行状況画面から各カートのプレーヤのプレー時間に基づいたカートの運行管理を行うことができるようになる。
【0086】
また、プレー時間算出手段により、カートが各ホールのスタート位置とされる第1の領域を離れた時刻と、各ホールの終了位置とされる第2の領域を離れた時刻とにより、プレー時間を算出すれば、カートのプレーヤのプレー時間を容易に算出することができるので、各カートのプレーヤのプレー時間に基づいたカートの運行管理を容易に行うことができる。
【0087】
また、プレー時間算出手段により、カートが各ホールのスタート位置とされる第1の領域に入った時刻と、各ホールの終了位置とされる第2の領域を離れた時刻と、カートの前方を走行している前方カートの位置情報とにより、プレー時間を算出すれば、カートのプレーヤの実際のプレー時間に則したプレー時間を算出することができるので、各カートのプレーヤの実際のプレー時間に基づいた的確なカートの運行管理を行うことができる。
【0088】
さらにまた、プレー時間算出手段で算出されたカートの各ホールにおけるプレー時間が、設定手段で設定した上限時間を超えていると、判別手段で判別された時は、カートのプレーが遅延していること示すカート情報をカート情報作成手段により作成して運行状況画面に表示するようにしているため、ゴルフ場の管理者は、表示手段に表示されている運行状況画面から各ホールにおけるカートのプレーヤのプレー状況を的確に把握することが可能になる。
【0089】
さらにまた、プレー時間算出手段により、各ホールごとのプレー時間からゴルフコースにおけるプレー時間を容易に算出することができると共に、ゴルフコースにおけるカートのプレー時間が、設定手段で設定した上限時間を超えていると、判別手段で判別された時は、カートのプレーが遅延していること示すカート情報をカート情報作成手段により作成して運行状況画面に表示するようにしているため、ゴルフ場の管理者は、表示手段に表示されている運行状況画面からゴルフコース全体のプレー状況を的確に把握することが可能になる。
【0090】
また本発明は、ゴルフコースにおいてプレーを行ったカートの最大所要時間、最小所要時間、平均所要時間を示したカート情報を作成して運行状況画面に表示するようにしているため、ゴルフコース全体の運行状況を容易に把握することが可能になる。
また、カートから位置情報が得られない時は、それまで得られた位置情報からカートの現在位置を推定して表示手段に表示するようにしているため、各カートの現在位置を確実に把握することができるといった利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のゴルフカートの運行管理システムを適用したゴルフ場の一部レイアウトを示す摸式図である。
【図2】センサ、カート、管理棟の通信経路を説明する図である。
【図3】管理棟に配置される運行管理部の構成を説明するブロック図である。
【図4】本実施の形態とされる運行管理装置で作成される運行データの作成方法の説明図である。
【図5】本実施の形態とされる運行管理装置で作成された運行データの表示形態を示した図である。
【図6】本実施の形態とされる運行管理装置で作成された運行データの他の表示形態を示した図である。
【図7】本実施の形態とされる運行管理装置の設定画面の説明図である。
【図8】本実施の形態とされる運行管理装置の制御部の処理動作を示したフローチャートである。
【図9】第2の実施の形態とされる運行管理装置で作成される運行データの作成方法の説明図である。
【図10】第2の実施の形態とされる運行管理装置で作成された運行データの表示形態を示した図である。
【図11】第2の実施の形態とされる運行管理装置の制御部の処理動作を示したフローチャートである。
【図12】ゴルフ場のカート路に配置されているセンサの配置例を示した図である。
【図13】従来の運行状況画面の表示形態を示した図である。
【図14】従来の運行状況画面の表示形態を示した図である。
【符号の説明】
1 運行管理装置、2 表示装置、3 無線送信/受信装置、11 信号処理部、12 制御部、14 メモリ、15 タイマ、16 信号変調部、K カート、S センサ、RE レピータ
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴルフ場のコースに出ているゴルフカートの運行を管理するのに好適なゴルフカートの運行管理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、プレーヤが自らゴルフカートを運行してプレーを楽しむいわゆるセルフプレーのゴルフ場が知られている。
セルフプレーによりゴルフカート(以下、単に「カート」という)の運用を行った場合、ゴルフ場の管理者側では、プレーヤがプレーを開始してからプレーを終えてクラブハウスに戻ってくるまでの間、コース内の混雑度やプレーの遅延度を把握することができない。このため、例えば数ホールおきにコース案内員を配置して、コース内の混雑状況を把握したり、或いはプレーヤに対してプレーの進行を促したりするゴルフ場もあるが、この場合は人件費などがかかるという問題があった。
【0003】
そこで、例えば本出願人からセルフプレーのゴルフカートの運行管理を行うのに好適なゴルフカートの運行管理システムが提案されている(特願平9−31855号、特願平10−28504号等)。
これらの提案では、例えば図12に示すように、カートK1,K2・・・の順路となるカート路RのティーグランドTやフェアウェイF、グリーンGの付近に、微弱電波(例えば通信エリアが15m程度)により位置情報を送出するセンサS1,S2・・・を配置し、各カートK1,K2・・・がセンサS1,S2の近辺を通過したときに、その位置情報を検出できるようにされている。
そして、各カートKが、検出した位置情報と共に自己のカートID等を情報信号としてクラブハウス(管理棟)CHでコース上の各カートK1,K2・・・位置をディスプレイ装置上に表示させて、各カートの運行状況を把握するようにしていた。
【0004】
上記運行管理システムのディスプレイ装置によるカートKの運行状況の表示形態は、各種考えられるが、その一例として例えばウインドウ形式による表示形態がある。
図13はその一例を示した図であり、コンピュータグラッフィックなどによって作成したゴルフ場のコースレイアウトをウインドウ70内に表示させ、このコースレイアウト内にカートの位置(黒丸印)を表示するようにしたものである。
【0005】
なお、ウインドウ70には、スクロールバー71,72が設けられており、現在ウインドウ70内に表示されている表示領域が、スクロールバー71,72内のスクロールボックス71c、72cによって示されている。
ウインドウ70内に表示されていないホールの状況をモニタする時は、スクロールバー71,72に設けられているスクロールキー71a,71b、72a,72bを、図示していないポインタなどにより選択し、クリック操作を行なうことで、表示領域を上下左右にスクロールさせるようにする。
従って、このような表示形態を採用して各カートの運行状況を表示させた場合は、コース上の各カートの位置を目視により容易に把握することができる。
【0006】
しかし、ゴルフ上のコースレイアウトは、それぞれのゴルフ場によって異なっており、例えば上記図13に示したような表示形態を実現するには、各ゴルフ場のコースレイアウトに合わせたグラフィック画像を作成する必要がある。このため、システムが比較的高価なものとなる。
また、ゴルフ場のコースは、日常的に多少の変更が行われており、その都度、コースレイアウトに合わせてグラフィック画像を変更する必要がある。このため、システムを日常的に維持運営していくうえでも費用がかかることになる。
【0007】
そこで、ゴルフコースのレイアウト変更の影響を受けにくい表示形態として、例えばカートの運行状況を時間によって表示することが考えられる。
図14は、各カートの運行状況を時間によって表示する表示形態の一例を示した図である。
この図14に示すウインドウ80において、81は各カート番号を表示するカートナンバー領域、82,83,84・・はカートKがカート路Rの各ホールのティーグランドT、フェアウェイF、グリーンG付近に設置されているセンサS1,S2,・・・からの位置情報を検出した時刻を、ホール単位で表示する時刻表示領域とされ、これらの領域が縦軸方向に設けられている。
【0008】
図14に示す例では、カートナンバー9番のカートが2番ホールのフェアウェイFのセンサの位置情報を検出したのは、『8:35』であることが示されている。そして、現在この9番のカートは3番ホールのグリーンGのセンサSからの位置情報まで検出していることから、9番のカートは3番ホールのグリーンGでプレー中、または3番ホールのグリーンGでのプレーを終えた後、4番ホールのティーグランドTに向かっている途中であることがわかる。
【0009】
従って、このような表示形態により、カートの運行状況を表示すれば、管理棟CHにおいてカートKが各ホールのティーグランドT、フェアウェイF、グリーンGを通過した時刻から各カートを利用しているプレーヤのプレー進行状況を把握することができる。
また、ゴルフ場ごとにコースレイアウトが異なっている場合でもコースレイアウトに合わせたグラフィック画像を作成する必要がなく、また日常的なコース変更による影響もないため、システムや維持運営を低コストで行うことができる。
【0010】
なお、この図14に示すウインドウ80は、いわゆるフォルダ方式の表示形態を採用した例が示されており、例えば図示していないポインタなどにより付箋部80a、80b、80cを選択することで、複数のコースの内、所望するコースのカート運行状況を表示することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、上記したようなゴルフカートの運行管理システムにより、管理者側で各カートの運行状況を管理することを考えた場合、管理者はディスプレイ装置上に表示されているカートの運行状況からプレーの遅いカートがあればプレーの進行を促すことが考えられる。
この場合、管理者側は、予め各ホールごとにプレー時間の上限時間を設定しておき、図14に示した運行状況画面から各カートの各ホールにおけるプレー時間を求めるようにする。そして、このプレー時間が上限時間を超えている時は、そのカートに対してプレーの進行を促すことになる。
【0012】
しかしながら、上記図14に示した運行管理画面から各カートのホール単位のプレー時間を求めた場合、そのプレー時間は必ずしもカートの実際のプレー時間に則ったものではない。
例えば、或るカートのプレーヤが通常のプレー速度でプレーを行っている場合でも、その前方を走行している前方カートのプレーヤのプレー速度が遅い場合、或るカートのプレーヤは、前方カートが安全な位置に進むまでプレーを中断して待たなければならない。
この場合、或るカートのプレーヤは、通常の速度でプレーを行っており、そのプレー速度でプレーを進行したいにも関わらず、上記図14に示した運行表示画面に表示されるカートの時間表示は、前方カートによってプレーの進行を妨げられて中断した時間を含んだものとなる。
【0013】
即ち、上記図14に示した運行状況画面に表示されている時刻は、カートが各エリアに到着した時刻、又は通過した時刻を示しているものであり、この時間表示から各カートのプレー時間を求め、そのプレー時間が上限時間を超えているからといって、一概にそのカートのプレー進行が遅いと判断することはできない。
そのため、上記したような運行管理装置では、プレーの進行の遅いカートのプレーヤに対してプレーの進行を促すといった、的確なカートの運行管理を行うことができなかった。
【0014】
そこで、本発明はこのような点を鑑みてなされたものであり、各カートのプレーヤが各ホールにおいてプレーしているプレー時間に基づいて、カートの運行管理を行うことができるゴルフカートの運行管理装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明はゴルフコース内を移動している各カートの識別情報と、上記カートのゴルフコース内の位置を示す位置情報とを含む情報信号を受信することができる受信手段と、上記受信手段で受信される上記カートの位置情報と、その位置情報が検出された時刻を示す時刻情報とにより得られる、上記カートが各ホールのスタート位置とされる第1の領域を離れた時刻と、各ホールの終了位置とされる第2の領域を離れた時刻とから算出される時間から、上記カートの前方を走行している前方カートの遅れに基づく上記カートが上記第1の領域に滞留している時間を除いた時間をプレー時間として算出するようにしたプレー時間算出手段と、上記プレー時間の上限時間を設定する設定手段と、上記プレー時間算出手段により算出された上記プレー時間と、上記設定手段により設定された上限時間により、上記カートの運行が遅延しているかどうか判別する判別手段と、上記受信手段で受信される位置情報と、その時刻情報、及び上記判別手段の判別結果に基づいて、所要のカート情報を作成するカート情報作成手段と、上記カート情報に基づいて、上記カートの運行状況を示す画像情報を作成する画像情報作成手段と、上記画像情報を表示する表示手段とを備えるようにした。
【0016】
さらに、ゴルフコース内を移動している各カートの識別情報と、上記カートのゴルフコース内の位置を示す位置情報とを含む情報信号を受信することができる受信手段と、上記受信手段で受信される上記カートの位置情報と、その位置情報が検出された時刻を示す時刻情報とにより得られる、上記カートが各ホールのスタート位置とされる第1の領域を離れた時刻と、各ホールの終了位置とされる第2の領域を離れた時刻とから算出される時間から上記カートの前方を走行している前方カートの位置情報に基づくプレー中断時間を除いた時間を各ホールにおける上記カートのプレーヤのプレー時間としてを算出するプレー時間算出手段と、上記プレー時間の上限時間を設定する設定手段と、上記プレー時間算出手段により算出された上記プレー時間と、上記設定手段により設定された上限時間により、上記カートの運行が遅延しているかどうか判別する判別手段と、上記受信手段で受信される位置情報と、その時刻情報、及び上記判別手段の判別結果に基づいて、所要のカート情報を作成するカート情報作成手段と、上記カート情報に基づいて、上記カートの運行状況を示す画像情報を作成する画像情報作成手段と、上記画像情報を表示する表示手段と、を備えていることとした。
また、プレー時間算出手段は、上記各ホールごとのプレー時間から、ゴルフコースにおけるプレー時間を算出するようにした。
【0017】
また、カート情報作成手段は、プレー時間算出手段で算出された各ホールにおけるプレー時間が、設定手段で設定した各ホールにおけるプレー時間の上限時間を超えていると、判別手段で判別された時は、そのホールにおけるカートのプレーが遅延していること示すカート情報を作成するようにした。
また、カート情報作成手段は、複数ホールからなるゴルフコースにおけるプレー時間が、設定手段で設定したゴルフコースにおけるプレー時間の上限時間を超えていると、判別手段で判別された時は、そのゴルフコースにおけるカートのプレーが遅延していることを示すカート情報を作成するようにした。
【0018】
また、カート情報作成手段は、ゴルフコースにおいてプレーを行ったカートの最大所要時間、最小所要時間、平均所要時間を示したカート情報を作成するようにした。
また、カート情報作成手段は、カートから位置情報が得られない時は、それまで得られた位置情報からカートの現在位置を推定して、そのカート位置を示すカート情報を作成するようにした。
【0019】
即ち、本発明はプレー時間算出手段により、各カートのプレーヤが各ホールにおいて実際にプレーした時間、若しくは、それに近いプレー時間を算出し、このプレー時間と、設定手段で設定した上限時間とに基づいて、判別手段でカートが遅延しているかどうか判別するようにしている。そして、カートの運行が遅延しているときは、所要のカート情報を作成して、このカート情報を含んだカートの運行状況を示す画像情報を作成して表示手段に表示できるようにした。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のゴルフカートの運行管理装置の実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態の運行管理装置を備えた運行管理システムが適用されたゴルフコースのスタート地点付近のレイアウトの一部を模式的に示した図である。なお、この図1には、便宜上、一点鎖線で区切られているように、桜コース(out)、桜コース(in)、松コース(out)を想定して、各コースのスタート地点(ティーグランドT)付近が示されている。
【0021】
この図1に示すように、各コースのティーグランドTに近い場所には、一般的にキャディマスタ室のある管理棟CHが位置しており、各コースにはそれぞれ少なくとも管理棟CHと小電力の電波を使用して通信可能な位置にそれぞれレピータRE11,RE21,RE31が設けられている。なお、このレピータRE11,RE21,RE31はそのコースのできるだけ広い範囲をカバーでき、且つ、管理棟CH及びコース上のカートKとの間で小電力電波によって交信可能な位置に配置されている。
【0022】
管理棟CH、カートK、及び各レピータRE11〜RE31に設置される送信機及び受信機は、例えば小電力タイプとして認定されているものとされ、無線管理者を不要にすると共に、小電力型の無線送信機及び無線受信機を使用すればゴルフコース内では500m乃至1Kmの距離の通信が可能となるから、通常のジグザグ方式のコースレイアウトとなっているコースでは、1コース(9ホール)に対して1個、又は2個程度のレピータを配置すれば、通信を行うことが可能とされる。
【0023】
各コースは1番ホール、2番ホール、3番ホール、4番ホール・・・の順で9ホールがレイアウトされ、これらの各ホール間はコースに沿ってカートKが移動できるカート路R、又は軌条によって連絡可能とされている。
管理棟CHと各コースに在るカートKとの間は、少なくとも1台のレピータRE11〜RE31によって相互に通信可能とされる。なお、例えばコースの遠隔部などで情報電送が不能となるようなコースの場合は、メインのレピータ(親)に対して従属するレピータ(子)などを配置してもよい。
【0024】
管理棟CHの近くには、これから各コースに向かうプレーヤにカートKを配車するカート配車場20が有り、セルフプレーの時はプレーヤはここで予め決められているカートKを借りて各コースのスタート地点(ティーグランドT)に向かうことになる。
各コースのカート道路Rに沿った所要の位置にはロケータ(センサ)S(Sa,Sb,Sc,Sd,Se,Sf・・・)が配置されている。この図には、その一部が示されているが、ロケータSの配置位置としては、例えば各ホールのティーグランドT、フェアウェイF、グリーンGに対応した位置とされている。
【0025】
図2は本実施の形態とされる運行管理装置を備えた運行管理システムの管理棟CH、ロケータS、及びカートKのデータ通信経路を摸式的に示す図である。
この図2に示すロケータSは、カート路Rに沿って設置され、その場所を特定するような位置データ(位置ID)STを、微少電力によって間欠的に送出している。即ち、ロケータSは、カートKがその近辺を通過或いは停車した時のみ受信できるような微弱パワーで位置データSTを送出している。
【0026】
カートKには、上記小電力タイプの無線送信/受信装置に加えて、ロケータSから送出されている位置データを受信することができる微弱電波用の受信機が備えられている。これにより、カートKはロケータSの近辺を通過或いは停車した時に、この微弱電波用の受信機で位置データSTを受信することにより現在位置を知ることができる。
【0027】
またカートKは、ロケータSから受信した位置データSTや自己のカートIDなどといった種種のデータを、積み込まれている小電力タイプの無線送信機から通信可能範囲に設置されているレピータREにカートデータ信号(情報信号)KTとして送信する。レピータREは各カートKからのカートデータ信号KTを所要のタイミングで管理棟CHにカートデータ信号KTとして転送するようになされている。
【0028】
各カートKから送信されるカートデータ信号KTは、パケット化されて各カートKごとに割り当てられているタイムスロット内で送信される。
そのため、管理棟CHは、同期情報として鎖線で示すようなトリガー信号TrgをレピータREに対して送信し、レピータREを介してトリガー信号Trgを間接的にカートKに送信するようにしている。
これにより、管理棟CHは、カートKごとに時分割送受信制御ができるようになされている。
【0029】
なお、本実施の形態の運行管理装置を備えた運行管理システムでは、各カートKがロケータSから出力される位置データSTを検出し、レピータREを介して管理棟CHに対して送信する場合を例にとって説明しているが、例えば各カートKに自己のカートIDを微弱電波により送出する送信手段を設けると共に、ロケータSが各カートKから出力されるカートIDを検出し、このカートIDと共に自己の位置データ等を小電力タイプの送信機からレピータREを介して管理棟CHに送信するようにしても良い。
また、カートKから管理棟CHに対して送信される情報信号は、レピータREを介して間接的に行っているがレピータREを介することなく直接的に送信するようにしても良い。
【0030】
管理棟CHにはアンテナA1を介してレピータREとの間で送信/受信を行うことがきる小電力タイプの無線送信機/受信機3と、この無線送信機/受信機3で受信されたカートデータ信号KTに対して所定の処理を施す、例えばパーソナルコンピュータ等によって構成された本実施の形態の運行管理装置の本体部とされる管理装置1及びその運行状況を表示する表示装置2などが配置されている。
【0031】
管理装置1は、無線送信/受信装置3で受信されたカートデータ信号KTに基づいて、各カートKの現在位置や、各ホールの通過時間から所要の運行データを作成すると共に、その詳細については後述するが、各カートKのプレーヤが各ホールにおいて実際にプレーを行ったプレー時間を算出できるようにされる。
そして、上記各カートKの運行データ、及び各カートKのプレーヤのプレー時間に基づいて、各カートKの運行状況を示す運行状況画面の画像情報を生成する。
上記管理装置1にて生成される運行状況画面は、表示装置2によってモニタすることが可能とされる。これにより、管理棟CHでは、各コースでプレー中の各カートKの現在位置や各ホールの通過時間と共に、各カートのプレーヤのプレー時間に則した各カートKの運行状況を一目で把握できるようにされている。
【0032】
なお、表示装置2は、必ずしも管理装置1と対にして備える必要はなく、管理装置1とは別の部屋に設置しても良い。また運行状況画面は複数の表示装置2,4に表示させることも可能である。
また、例えばロビーなどに、蛍光表示管VFD(Vacuum Fluorescent Display)や液晶(Liquid Crystal Display)パネルなどで形成された、比較的大型の表示装置5を設置して、この表示装置5に対して、前記画像情報を供給することにより、ロビーに居るプレーヤにカートの運行状況や、実際のプレー時間を知らせるようにしても良い。
【0033】
図3は本実施の形態の管理装置1の内部構成を示したブロック図である。
レピータREを介してカートKから送信されたカートデータ信号KT(カートID、センサID等)は、アンテナA1を介して無線送信/受信装置3に供給される。無線送信/受信装置3で受信されたカートデータ信号KTは、信号処理部11において所要の信号処理が施され、カート番号データや位置データ等が復調されて制御部12に供給される。
【0034】
制御部12は、例えばカート番号データや位置データ、及びタイマ15から得られる検出時刻に基づいて、カートKの運行データを作成すると共に、各カートKのプレーヤのプレー時間を算出するようにしている。なお、制御部12におけるプレー時間の算出方法のついては後述する。
また制御部12は、上記各カートKの運行データ、及び各カートKのプレーヤのプレー時間に基づいて、表示装置2に所要の運行状況画面を表示させるための表示画像データを生成する。
【0035】
データ入力部13は例えばキーボード等の入力装置を示している。
メモリ14は書き換え可能な不揮発性のメモリであり、例えば予め設定された各ホールのプレー時間の上限時間等が登録されている登録テーブルや、各ホール単位で算出されたプレー時間を一時的に記憶したり、各ホール単位で算出されたプレー時間を加算して、コース(9ホール)単位のプレー時間を算出するためのワークテーブルが設けられている。
信号変調部16は制御部12からの表示画像データに変調を施して表示装置2に表示データとして供給する。
【0036】
なお、タイマ15は、管理装置1でなく、各カートKに設けても良い。その場合は、各カートKから管理棟CHに送信されるカートデータ信号KTに位置IDやカートIDと共に、位置データを検出した時刻を示す時刻データが含まれることになる。
【0037】
以下、本実施の形態の運行管理装置による各カートKのプレーヤのプレー時間の算出方法について具体的に説明する。
図4は、本発明の実施の形態とされるカートKのプレー時間の算出方法の説明図である。
カートKのプレーヤが各ホールにおいて実際にプレーを行っているプレー時間を求める場合は、カートKのプレーヤが他のプレーヤによってプレーの進行が妨げられている時間を考慮する必要がある。
カートKのプレーヤが他のプレーヤによってプレーの進行が妨げられる主な要因としては、例えばカートKの前方を走行している前組カートK0のプレーヤ(或いは更にその前のカートのプレーヤ)が、ティーグランドTで滞留している場合が挙げられる。この場合は、カートKのプレーヤは、通常のプレー速度でプレーを行いたくても、前組カートK0のプレーヤがショットを行って、安全な場所に進むまでプレーを行うことができない。
【0038】
そこで、本実施の形態の運行管理装置では、カートKがティーグランドTに滞留している時間を、カートKのプレーヤがプレーを行いたくても行うことができなかった時間と見なし、このティーグランドTの滞留時間を除いた時間をプレー時間として算出するようにしている。
このため、図4に示すように、カートKがティーグランドT(第1の領域)に設置されているロケータSの通信エリアを出た時点から、そのホールのグリーンG(第2の領域)に設置されているロケータSの通信エリアを出るまでの区間を、そのホールにおけるプレー時間のカウント区間としてプレー時間を算出するようにした。
そして、各カートKから送信されてくる位置データと、その位置データの検出時刻とにより、運行状況画面を作成すると共に、カートKの各ホールにおけるプレー時間に基づいて、各カートKのホール単位やコース単位での遅延状況を、上記運行状況画面に合わせて表示するようにした。
【0039】
図5は、その場合に表示装置2に表示される運行状況画面の一例を示した図である。
この図5に示すウインドウ30において、31は各カートKのカート番号が表示されるカートナンバー領域、32a,32b,32c・・32dはカートKがカート路Rの各ホールのティーグランドT、フェアウェイF、グリーンG付近に設置されているロケータS1,S2,・・・からの位置データを検出した時刻を到着時刻として表示する時刻表示領域が設けられている。
【0040】
この図5に示す例では、カートナンバー3番のカートが1番ホールのティーグランドTに「8:00」、フェアウェイF1に「8:08」、グリーンGに「8:14」に到着し、この3番カートが最終の9番ホールのグリーンGに「9:50」に到着したことが表示されている。
また、7番カートは1番ホールのティーグランドTに「8:06」、フェアウェイF1に「8:14」、グリーンGに「8:21」に到着し、この7番カートが最終の9番ホールのグリーンGに「10:30」に到着したことが表示されている。
【0041】
また、5番カートは2番ホールのフェアウェイF1に到着した時刻「11:10」、16番カートは1番ホールのフェアウェイF1に到着した時刻「10:42」、34番カートは1番ホールのティーグランドTに到着した時刻「10:42」がそれぞれ表示されている。
【0042】
なお、フェアウェイFの添字1は、フェアウェイFに設置されているロケータSの番号を示したものであり、例えばロングホール等においてフェアウェイFに2個のロケータSが設置される場合は、F1,F2というロケータSの番号を表記した表示領域が設けられることになる。
また、逆にショートホール等においてフェアウェイFにロケータSが設置されていない場合は、フェアウェイFといった表示領域を削除してもよい。
【0043】
33は各カートKのプレーヤのハーフコース(9ホール)のプレー時間を表示する表示領域とされる。この表示領域33には、上記したようにカートKが或るホールのティーグランドTを出た時刻と、そのホールのグリーンGを出た時刻とから算出されるホール単位のプレー時間を、ハーフホール(9ホール)分、加算した時間がハーフ時間として表示される。
この図5では、3番のカートのプレーヤがハーフコースにおいて実際にプレーした時間が「1:30」であり、7番のカートのプレーヤがプレーしたハーフ時間が「2:07」であることが示されている。
【0044】
さらに本実施の形態の運行管理装置では、上記のようにして算出した各カートKのプレーヤのプレー時間が、予め設定した各ホールの上限時間を超えている場合は、該当するカート番号とホール番号の交差部とされる時刻表示領域32の表示色を変えるなどして、ゴルフ場の管理者に対してプレーが遅れているカートのカート番号と、ホール番号を提示するようにしている。
【0045】
例えば図5では、時刻表示領域32の内、左ハッチを施した7番カートの2番ホールと9番ホール、及び5番カートの2番ホールの時刻表示領域34の表示色が、他の時刻表示領域32の表示色と異なる色とされ、管理者は7番カートの2番ホールと9番ホールにおけるプレーと、5番カートの2番ホールにおけるプレーが遅いことを把握することができる。
【0046】
また、算出した各カートKのプレー時間が、予め設定したハーフコース(9ホール)の上限時間を超えた場合は、該当するカートナンバー領域31の表示色を変えるなどして、プレーが遅れたカート番号がわかるようにしている。
例えばカートナンバー領域31の内、クロスハッチを施した7番カートのカートナンバー領域35の表示色が、他のカートナンバー領域31の表示色と異なる色とされ、管理者は7番カートのプレーが遅いことを把握することができる。
なお、上限時間の設定方法については後述する。
【0047】
さらにまた、本実施の形態では、カートKから送信されてくるカートデータ信号KTに位置データが含まれていないときは、カートKの現在位置を推定して運行状況画面に表示することができるようにされている。
例えば、カートKが或る地点のロケータSの通信エリアを外れて、次の地点に向かっている場合、カートKは次の地点のロケータSの通信エリアに入るまで位置データを検出することができない。
そこで、本実施の形態の運行管理装置は、先に得られた位置データからカートKの現在位置を推定して、該当する位置の表示色を変えるなどして、管理者にカートKの現在位置を知らせるようにしている。
【0048】
例えば図5では、右ハッチを施して示した時刻表示領域36が、34番のカートの現在位置を示しており、この例では34番カートが1番ホールのティーグランドTを出て、フェアウェイFに向かっている途中であることが示されている。
【0049】
また、図5に示す運行状況画面の下部には、そのコースにおけるカートの最大所要時間、最小所要時間、平均所要時間を表示する表示領域37、及び最大所要時間、最小所要時間にそれぞれ該当するカート番号を表示するための表示領域38が設けられていると共に、現在コースに出ているカート台数(10台)が表示されている。
なお、本実施の形態では、そのコースにおける各カートのプレーヤの実際にプレーしたプレー時間から各カートの最大、最小、平均所要時間を求めて、表示領域37に表示しているが、例えば各カートがそのコースを回るのに要した時間(1HのティーTに入った時刻と、9HのグリーンGに入った時刻とから得られる時間)から各カートの最大、最小、平均所要時間を求めて、表示領域37に表示するようにしても良い。
【0050】
なお、本実施の形態の運行状況画面は、付箋部30a,30bの内、図示していないポインタなどにより付箋部30aを選択した時に表示される運行状況画面とされる。
また、72はスクロールバー、72a,72bはスクロールキーを示し、ウインドウ30内に表示されている表示領域がスクロールボックス72cによって示されている。
73はウインドウ40を閉じるための閉じるボタン、75はウインドウ40の最小化ボタン、最大化ボタン、閉じるボタンが設けられているボタン群である。
【0051】
図6は、本実施の形態の運行管理装置の表示装置2に表示される他の運行状況画面を示した図である。なお、図6と同一部位には同一番号を付し、説明は省略する。
この図6(a)に示すウインドウ40において、41a,41bは当該ゴルフ場を構成している各コースの運行状況が示されるコース表示領域であり横軸方向に設けられている。
【0052】
各コース表示領域41a,41bには、ホール番号を表示するホールナンバー領域42と、各ホールのティーグランドT、フェアウェイF、グリーンGに存在するカート台数を表示する領域43a〜43c、各ホールに存在するカート台数を表示する領域43d、及び各ホールにおけるカート位置を表示するカート位置表示領域44が設けられている。
【0053】
カート位置表示領域44には、各ホールのティーグランドT、フェアウェイF、グリーンGに設置されたロケータSの通信エリアに存在するカート台数がカートマーク44a,44bによって示されている。
この場合、カートマーク44aが通常のプレー速度でプレーを行っているカートを示し、カートマーク44bがスロープレーのカートを示している。
なお、カート位置表示領域44には複数のカートマークを表示することができるようにされている。
【0054】
この図6(a)に示す例では、桜コース(inコース)の1番ホール(1H)のティーグランドTに1台、フェアウェイFに2台、グリーンGに1台のカートが検出されている状態が示されている。
そして、例えば1番ホール(1H)のフェアウェイFの先頭位置にあるカートがスロープレーとされる場合、即ち、そのカートプレー時間が、予め設定されている1Hの上限時間を超えている場合は、対応するカートマーク44bの表示色を変えるなどして、管理者に対してスロープレーであることがわかるようにされている。
但し、このスロープレーとされるカートが、次の2番ホール(2H)に移動した時は、対応するカートマークの表示色を元に戻して、実際にどのホールでプレーが滞っているか把握できるようにしている。
【0055】
上記図6(a)に示したような運行状況画面から各ホールにおけるカートKの個別の運行状況を把握する場合は、ホールナンバー領域42や各ホールのカート台数が表示されている領域43dをクリック操作する。これにより、同図(b)に示すようなカート番号一覧画面45aが表示される。
このカート番号一覧画面45aには、ホール位置を示す表示領域46a、そのホールに存在するカートの内、通常プレーのカート番号を表示する表示領域47a、スロープレーのカート番号を表示する表示領域48a、そのホールに在るカート台数を表示する表示領域49a等が設けられている。
従って、この図5から管理者は、1番ホールには4台のカートがプレーしており、そのプレー状態としては、7番カート、34番カート、3番カートが通常プレー、1番カートがスロープレーであることがわかる。
【0056】
また、同図(a)に示す各ホールのティーグランドT、フェアウェイF、グリーンGのカート台数を表示する領域43a〜43cをクリック操作した場合は、同図(c)に示すようなカート番号一覧画面45bが表示される。
この図6(c)に示すカート番号一覧画面45bでは、表示領域46bに、選択されたエリア(例えば1ホールのフェアウェイF)が表示され、表示領域47bに通常プレーのカート番号34、表示領域48bにスロープレーのカート番号1が表示される。
【0057】
なお、この図6では、ウインドウ40内に2つのコースに対応したコース表示領域41a,41bを形成する例を示したが、ウインドウ40内に表示されるコース表示領域は、ゴルフ場の管理者がコース数によって任意に設定変更できるようにしても良い。
【0058】
また、カートマークは必ずしも1台のカートに対して1個を割り当てる必要はなく、1個のカートマークの表示幅を変えることで、1個のカートマークで複数台(例えば3台)のカートに対応した表示を行なうようにしてもよい。
【0059】
このように本実施の形態の運行管理装置は、管理装置1において各ホールにおけるカートKのプレーヤのプレー時間を算出し、このプレー時間を、表示装置2の運行状況画面を表示させるようにしている。
これにより、ゴルフ場の管理者は、表示装置2に表示される運行状況画面を見るだけで、各カートKのプレーヤのプレー時間に基づいた運行状況を把握することができるので、的確な運行管理を行うことが可能になる。
【0060】
また、上記図5,図6に示した運行状況画面は、カートKから位置データSTが得られれば、この位置データSTに基づいて、各カートKの運行状況を表示することができるので、あらゆるコースレイアウトのゴルフ場に対して汎用性を有したものとされる。
【0061】
ここで、各ホールにおけるカートのプレー時間の上限時間の設定方法を図7を参照しながら説明する。
図7はコース単位で各ホールのプレー上限時間を設定することができるウインドウ50の構成を示した図である。
この図に示すウインドウ50は、例えば設定画面のフォルダから遅れ時間のフォルダ50aを選択することで表示される。
このウインドウ50において、51aは設定を行うコースを選択するコース選択領域、51bは全ホール数を表示する表示領域、52はコース選択領域で選択されたコースのホール番号を表示する表示領域、53は各ホールにおけるプレーの上限時間を入力する入力領域、54aは入力領域53に入力した上限時間の設定を登録するための登録領域、54bは入力領域53に入力した時間をキャンセルためのキャンセル領域である。なお、上限時間の入力は図3に示したデータ入力部13によって行なう。
【0062】
この図7では、コース選択領域51aにより(桜)inコースが選択され、各ホールの上限時間として1H、2H、3H、9Hが15分、4H〜8Hが10分、ハーフコースの上限時間が、その合計である1時間50分に設定されている。
従って、本実施の形態の運行管理装置では、各ホールにおけるカートKのプレーヤのプレー時間が、この上限時間を超えた時にスロープレーと判別することになる。
なお、このウインドウ50に対する設定は、プレー運行状況を参考にしながら随時設定を変更することが可能とされる。
また本例では、上限時間の最小設定単位をホール単位としているが、例えば各ホールのティーグランドTとフェアウェイF間、フェアウェイFとグリーンG間といったエリア単位で上限時間を設定しても良い。
【0063】
以下、これまで説明してきた動作を実現する管理装置1に設けられている制御部12の処理動作を図8に示すフローチャートを参照しながら説明する。
なお、管理装置1の制御部12は、各カートKから送信されてきたカートデータ信号KTに各ホールのティーグランドTに設置されているロケータSの位置データSTが含まれている時に以下の動作を実行するものとされる。
この場合、制御部12は、先ずステップS11において、カートKがティーエリアを離れたかどうかの判別を行い、カートKがティーエリアを離れたらステップS12に進む。ステップS12では、カートKのプレーヤが実際にプレーを開始したとして、プレー時間のカウントを開始してステップS13に進む。
【0064】
次に、ステップS13では、カートKがグリーンエリアを離れたかどうかの判別を行う。即ち、カートKのプレーヤがそのホールにおけるプレーを終了したかどうかの判別を行っており、カートKがグリーンエリアを離れていなければ、ステップS14に進む。
ステップS14では、プレー時間が予め設定されている上限時間をオーバーしているかどうかの判別を行い、オーバーしているときはステップS15に進み、そうでなければステップS13の処理に戻る。
【0065】
ステップS15では、例えば図5に示した運行状況画面が表示装置2に表示されている時は、時刻表示領域32の内、対応するカート列のホール枠の色を変更した後、ステップS16に進む。
ステップS16では、例えば図6に示した運行状況画面が表示されている時は、対応するカートKのカートマーク44の色を変更した後、ステップS13に戻るようにする。
【0066】
一方、ステップS13において、カートKがグリーンエリアを離れた時は、ステップS17に進み、ステップS17においてプレー時間のカウントを停止した後ステップS18に進む。ステップS18では、カウントしたプレー時間を、そのホールにおけるプレー時間としてハーフプレー時間に加算して処理を終了するようにされる。
【0067】
なお、この図には示していないが、表示装置2の運行状況画面の表示領域34に表示されるハーフ時間は、各カートKがハーフコースのプレーを終了した時点で各ホールのプレー時間を加算した時間が表示されることになる。
【0068】
従って、このような処理を制御部12を実行することで、これまで説明したように、各ホールにおけるカートKのプレーヤのプレー時間を算出し、このプレー時間に基づいた運行状況画面を表示することができる。
【0069】
ところで、これまで説明した各カートKのプレー時間の算出方法は、カートKのプレーヤが他のプレーヤによってプレーを妨げられているのが、主にティーグランドTとされていることから、ティーグランドTを離れてからグリーンGを出るまでの区間をカウント区間としてカウントして、プレー時間を算出するようにした。
【0070】
しかしながら、上記のようにして算出するプレー時間は、カートKのプレーヤがティーグランドTにおいて実際にプレーを行っているプレー時間、及びティーグランドT以外のエリアでプレーが妨げられている時間は考慮していない。
つまり、カートKのプレーヤがティーグランドTにおいて実際にプレーを行っている時間は、プレー時間に含まれず、またカートKのプレーヤがフェアウェイFで前組カートK0のプレーヤによってプレーの進行が妨げられている時間はプレー時間に含まれることなる。
従って、これまで説明してきたプレー時間の算出方法は、あくまでも簡易的なものといえる。
【0071】
そこで、本発明の第2の実施の形態として、より正確にカートKのプレーヤのプレー時間を算出する算出方法について説明する。
図9は、本発明の第2の実施の形態とされるプレー時間の算出方法を説明するための図である。
図9に示すカートK1(以下、「自己カートK1」いう)の正確なプレー時間を算出する場合は、自己カートK1から送信されてくる位置データのみならず、自己カートK1の1つ前を走行しているカートK0(以下、「前組カートK0」という)の位置データも用いて自己カートK1のプレーヤのより正確なプレー時間を算出するようにしている。
【0072】
例えば図9(a)に示すように、ティーグランドTの設置されているロケータSの通信エリア(ティーエリア)に自己カートK1と前組カートK0が存在する場合は、前組カートK0がティーエリアを離れ、自己カートK1のプレーヤがティーショットを行った場合でも安全とされる、例えばフェアウェイFに設置されているロケータSの通信エリア内に前組カートK0が移動した時点で、自己カートK1のプレーヤのプレー時間のカウントを開始するようにしている。
【0073】
また、同図(b)に示すように、自己カートK1がティーエリアを離れてプレーしている時に、前組カートK0がフェアウェイFからグリーンGまでのエリア内に存在している場合は、前組カートK0がグリーンGに設置されているロケータSの通信エリア(グリーンエリア)を離れるまで自己カートK1のプレー時間のカウントを一時停止する。
そして、前組カートK0がグリーンエリアを離れ、自己カートK1のプレーヤが安全にショットを行える状態になったら、再び自己カートK1のプレー時間のカウントを再開するようにした。
【0074】
図10は、上記した第2の実施の形態により算出したプレー時間に基づいて、表示装置2に表示される運行状況画面の一例を示した図である。なお、図5と同一部位には同一番号を付し重複説明は避ける。
【0075】
この場合は、上述したハーフ時間の表示領域33の横に、プレーヤがプレーを行うことができずプレーを中断していた待ち時間を表示する待ち時間の表示領域61が設けられている。
この図10に示す例では、3番カートのプレーヤが実際にハーフコースのプレーに要したハーフ時間は「1:45」、待ち時間は「00:05」、7番カートのハーフ時間は「2:09」、待ち時間は「00:15」、5番カートのハーフ時間は「2:12」、待ち時間は「00:20」、16番カートのハーフ時間は「1:49」、待ち時間は「00:50」であったことが表示されている。
【0076】
従って、ゴルフ場の管理者は、このような運行状況画面の表示領域61に表示される待ち時間により、実際にプレーが遅かったカート(待ち時間が長かったカートの前組カート)のプレーヤを把握することが可能になるので、今後のゴルフ場の運営に役立てるといったことが可能になる。
またこの場合は、待ち時間の長かったカートKのプレーヤに不満が残る恐れもあるので、待ち時間の長かったプレーヤに対するフォローを行うといったことも可能になる。
さらにまた、算出される各ホール単位のプレー時間も、各カートKの実際のプレー時間に則したものとされるので、このプレー時間に基づいて、表示装置2に各カートKのホール単位での遅延状況(表示領域34)や、スロープレーカートのカート番号(表示領域35)を表示することで、ゴルフ場の管理者は、より的確な運行管理を行うことが可能になる。
【0077】
図11は、上記図10に示したような表示制御を実現するための管理装置1の制御部12の処理動作を示したフローチャートである。
なお、この場合も管理装置1の制御部12は、各カートKから送信されてきたカートデータ信号KTに各ホールのティーグランドTに設置されているロケータSの位置データSTが含まれている時に以下の動作を実行する。
【0078】
この場合、制御部12は、先ずステップS21において、自己カートK1がティーエリアに入っているかどうかの判別を行い、ティーエリアに入っていればステップS22に進み、そうでなければステップS24に進む。
ステップS22では、自己カートK1の前方でプレーしている前組カートK0がフェアウェイエリアに存在しているかどうかの判別を行い、前組カートK0がフェアウェイエリアにいなければステップS23に進んで、そのホールにおけるプレー時間のカウントを開始してステップS21の処理に戻る。
【0079】
一方、ステップS21において、自己カートK1がティーエリアに入っていない、つまり自己カートK1がティーエリアを出たときは、ステップS24に進むようにする。
ステップS24では、前組カートK0がグリーンエリアを出たかどうかの判別を行っており、前組カートK0がグリーンエリアを出ていれば、ステップS26に進む。つまり、ステップS24で前組カートK0がグリーンエリアを出ていれば、自己カートK1のプレーヤは、プレーを継続して行うことができるので、ステップS26でプレー時間のカウントを継続したままステップS27に進む。
また、ステップS24で前組カートK0がグリーンエリアを出ていなければ、ステップS25に進んでプレー時間のカウントを一時停止する。そしてステップS24で前組カートK0がグリーンエリアを出たと判別され、ステップS25に進んだ時に、ステップS25でプレー時間のカウントを再開してステップS27に進むようにしている。
【0080】
次に、ステップS27では、自己カートK1がグリーンエリアを離れたかどうかの判別を行う。即ち、自己カートK1のプレーヤがそのホールにおけるプレーを終了したかどうかの判別を行い、自己カートK1がグリーンエリアを離れていなければ、ステップS28に進む。
ステップS28では、そのホールにおけるプレー時間が予め設定されている上限時間をオーバーしているかどうかの判別を行い、オーバーしているときはステップS29に進み、そうでなければステップS27の処理に戻る。
【0081】
ステップS29では、例えば図10に示した運行状況画面が表示装置2に表示されている時は、時刻表示領域32の内、対応するカート列のホール枠の色を変更した後、ステップS30に進む。
ステップS30では、例えば図6に示した運行状況画面が表示されている時は、対応する自己カートK1のカートマーク44の色を変更した後、ステップS27に戻るようにする。
【0082】
一方、ステップS27において、自己カートK1がグリーンエリアを離れたと判別した時はステップS31に進み、ステップS31においてプレー時間のカウントを停止してステップS32に進む。
ステップS32では、カウントしたプレー時間を、そのホールにおける自己カートK1のプレー時間としてハーフプレー時間に加算して処理を終了するようにされる。
【0083】
なお、この処理には示していないが、表示装置2の運行状況画面の表示領域34に表示されるハーフ時間は、各カートKがハーフコースのプレーを終了した時点で、各ホールのプレー時間を加算したハーフプレー時間を表示するようにしている。
また、表示領域61に表示される待ち時間は、各カートKが実際にハーフコースを回るのに要した時間(プレーを開始してからプレーを終了するまでにかかった時間)から、実際にプレーを行ったハーフプレー時間を引くことで求めることができ、この待ち時間を表示領域61に表示すればよい。
【0084】
なお、本実施の形態では、カート路に沿って位置データを送出するロケータSを配置して、各カートKはこれらのロケータSからの位置データを検知するようにしているが、例えば各カートKが衛星からの電波によってカート位置を知るGPS(Global Positioning System )を備えるようにしてもよい。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、プレー時間算出手段により、各カートのプレーヤが各ホールにおいて実際にプレーした時間、若しくはそれに近いプレー時間を算出して、このプレー時間と、設定手段で設定した上限時間とに基づいて、判別手段でカートが遅延しているどうか判別し、カートの運行が遅延している場合は、その運行状況を運行状況画面に表示するようにしている。
従って、ゴルフ場の管理者は、表示手段に表示されている運行状況画面から各カートのプレーヤのプレー時間に基づいたカートの運行管理を行うことができるようになる。
【0086】
また、プレー時間算出手段により、カートが各ホールのスタート位置とされる第1の領域を離れた時刻と、各ホールの終了位置とされる第2の領域を離れた時刻とにより、プレー時間を算出すれば、カートのプレーヤのプレー時間を容易に算出することができるので、各カートのプレーヤのプレー時間に基づいたカートの運行管理を容易に行うことができる。
【0087】
また、プレー時間算出手段により、カートが各ホールのスタート位置とされる第1の領域に入った時刻と、各ホールの終了位置とされる第2の領域を離れた時刻と、カートの前方を走行している前方カートの位置情報とにより、プレー時間を算出すれば、カートのプレーヤの実際のプレー時間に則したプレー時間を算出することができるので、各カートのプレーヤの実際のプレー時間に基づいた的確なカートの運行管理を行うことができる。
【0088】
さらにまた、プレー時間算出手段で算出されたカートの各ホールにおけるプレー時間が、設定手段で設定した上限時間を超えていると、判別手段で判別された時は、カートのプレーが遅延していること示すカート情報をカート情報作成手段により作成して運行状況画面に表示するようにしているため、ゴルフ場の管理者は、表示手段に表示されている運行状況画面から各ホールにおけるカートのプレーヤのプレー状況を的確に把握することが可能になる。
【0089】
さらにまた、プレー時間算出手段により、各ホールごとのプレー時間からゴルフコースにおけるプレー時間を容易に算出することができると共に、ゴルフコースにおけるカートのプレー時間が、設定手段で設定した上限時間を超えていると、判別手段で判別された時は、カートのプレーが遅延していること示すカート情報をカート情報作成手段により作成して運行状況画面に表示するようにしているため、ゴルフ場の管理者は、表示手段に表示されている運行状況画面からゴルフコース全体のプレー状況を的確に把握することが可能になる。
【0090】
また本発明は、ゴルフコースにおいてプレーを行ったカートの最大所要時間、最小所要時間、平均所要時間を示したカート情報を作成して運行状況画面に表示するようにしているため、ゴルフコース全体の運行状況を容易に把握することが可能になる。
また、カートから位置情報が得られない時は、それまで得られた位置情報からカートの現在位置を推定して表示手段に表示するようにしているため、各カートの現在位置を確実に把握することができるといった利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のゴルフカートの運行管理システムを適用したゴルフ場の一部レイアウトを示す摸式図である。
【図2】センサ、カート、管理棟の通信経路を説明する図である。
【図3】管理棟に配置される運行管理部の構成を説明するブロック図である。
【図4】本実施の形態とされる運行管理装置で作成される運行データの作成方法の説明図である。
【図5】本実施の形態とされる運行管理装置で作成された運行データの表示形態を示した図である。
【図6】本実施の形態とされる運行管理装置で作成された運行データの他の表示形態を示した図である。
【図7】本実施の形態とされる運行管理装置の設定画面の説明図である。
【図8】本実施の形態とされる運行管理装置の制御部の処理動作を示したフローチャートである。
【図9】第2の実施の形態とされる運行管理装置で作成される運行データの作成方法の説明図である。
【図10】第2の実施の形態とされる運行管理装置で作成された運行データの表示形態を示した図である。
【図11】第2の実施の形態とされる運行管理装置の制御部の処理動作を示したフローチャートである。
【図12】ゴルフ場のカート路に配置されているセンサの配置例を示した図である。
【図13】従来の運行状況画面の表示形態を示した図である。
【図14】従来の運行状況画面の表示形態を示した図である。
【符号の説明】
1 運行管理装置、2 表示装置、3 無線送信/受信装置、11 信号処理部、12 制御部、14 メモリ、15 タイマ、16 信号変調部、K カート、S センサ、RE レピータ
Claims (7)
- ゴルフコース内を移動している各カートの識別情報と、上記カートのゴルフコース内の位置を示す位置情報とを含む情報信号を受信することができる受信手段と、
上記受信手段で受信される上記カートの位置情報と、その位置情報が検出された時刻を示す時刻情報とにより得られる、上記カートが各ホールのスタート位置とされる第1の領域を離れた時刻と、各ホールの終了位置とされる第2の領域を離れた時刻とから算出される時間から、上記カートの前方を走行している前方カートの遅れに基づく上記カートが上記第1の領域に滞留している時間を除いた時間をプレー時間として算出するようにしたプレー時間算出手段と、
上記プレー時間の上限時間を設定する設定手段と、
上記プレー時間算出手段により算出された上記プレー時間と、上記設定手段により設定された上限時間により、上記カートの運行が遅延しているかどうか判別する判別手段と、
上記受信手段で受信される位置情報と、その時刻情報、及び上記判別手段の判別結果に基づいて、所要のカート情報を作成するカート情報作成手段と、
上記カート情報に基づいて、上記カートの運行状況を示す画像情報を作成する画像情報作成手段と、
上記画像情報を表示する表示手段と、
を備えていることを特徴とするゴルフカートの運行管理装置。 - ゴルフコース内を移動している各カートの識別情報と、上記カートのゴルフコース内の位置を示す位置情報とを含む情報信号を受信することができる受信手段と、
上記受信手段で受信される上記カートの位置情報と、その位置情報が検出された時刻を示す時刻情報とにより得られる、上記カートが各ホールのスタート位置とされる第1の領域を離れた時刻と、各ホールの終了位置とされる第2の領域を離れた時刻とから算出される時間から上記カートの前方を走行している前方カートの位置情報に基づくプレー中断時間を除いた時間を各ホールにおける上記カートのプレーヤのプレー時間としてを算出するプレー時間算出手段と、
上記プレー時間の上限時間を設定する設定手段と、
上記プレー時間算出手段により算出された上記プレー時間と、上記設定手段により設定された上限時間により、上記カートの運行が遅延しているかどうか判別する判別手段と、
上記受信手段で受信される位置情報と、その時刻情報、及び上記判別手段の判別結果に基づいて、所要のカート情報を作成するカート情報作成手段と、
上記カート情報に基づいて、上記カートの運行状況を示す画像情報を作成する画像情報作成手段と、
上記画像情報を表示する表示手段と、
を備えていることを特徴とするゴルフカートの運行管理装置。 - 上記プレー時間算出手段は、
上記各ホールごとのプレー時間を加算して、ゴルフコースにおけるプレー時間を算出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のゴルフカートの運行管理装置。 - 上記カート情報作成手段は、
上記プレー時間算出手段で算出された上記各ホールにおけるプレー時間が、上記設定手段で設定した各ホールにおけるプレー時間の上限時間を超えていると、上記判別手段で判別された時は、そのホールにおける上記カートのプレーが遅延していること示すカート情報を作成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のゴルフカートの運行管理装置。 - 上記カート情報作成手段は、
複数ホールからなるゴルフコースにおける上記プレー時間が、上記設定手段で設定した上記ゴルフコースにおけるプレー時間の上限時間を超えていると、上記判別手段で判別された時は、そのゴルフコースにおける上記カートのプレーが遅延していることを示すカート情報を作成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のゴルフカートの運行管理装置。 - 上記カート情報作成手段は、
上記ゴルフコースにおいてプレーを行った上記カートの最大所要時間、最小所要時間、平均所要時間を示したカート情報を作成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のゴルフカートの運行管理装置。 - 上記カート情報作成手段は、
上記カートから上記位置情報が得られない時は、それまで得られた位置情報から上記カートの現在位置を推定して、そのカート位置を示すカート情報を作成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のゴルフカートの運行管理装置。
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