JPH0716326A - ゴルフカート管理システムによる競技進行監視方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、競技の進行状況を正確に把握で
きるようにすることを目的とする。 【構成】 ゴルフカートがあるホールのホールインエリ
ア，ホールアウトエリアに侵入してこのゴルフカートか
ら送信されるホールインコード，ホールアウトコードが
管理センタにより受信されると、このホールインコード
及びホールアウトコードの受信時刻からこのホールでの
競技時間が管理センタにより計算され、このときの競技
時間が所定時間をこえていれば、競技の進行が遅れてい
るとして進行を促す警告が管理センタからゴルフカート
に送信される。 【効果】 従って、競技者はこの警告によって、競技の
進行を早める必要のあることを知ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、ゴルフカートの現在
位置その他の情報をゴルフカートと管理センタとの間で
送受信を行うゴルフカート管理システムによる競技進行
監視方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ゴルフ場には競技者の便宜等のた
めに、各ホールの地図及びこの地図上にＧＰＳ受信機等
の位置検出部により検出される現在位置を、ＬＣＤ等の
表示部に表示する機能を備えたゴルフカートが設けられ
ている。

【０００３】このとき、管理センタとゴルフカートとの
間で情報の送受信を行い、各ゴルフカートの前後を走行
するゴルフカートの位置も併せて表示部の地図上に表示
される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のゴルフ
カートの場合、前後のゴルフカートの位置及び自カート
の位置が表示部に表示されるだけで、自カートの担当パ
ーティの競技の進行が前後のパーティと比べて遅れてい
るのか進んでいるのか不明であり、これらのゴルフカー
トの相対的な位置関係から判断するしかなく、しかも競
技の進みや遅れは前後のパーティの進行状況によって変
わるものであり、正確な進行状況を把握することができ
ない。

【０００５】そこでこの発明は、上記のような問題点を
解消するためになされたもので、競技の進行状況を正確
に把握できるようにすることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明のゴルフカート
管理システムによる競技進行監視方法によれば、それぞ
れ送受信部を備えたゴルフカートと管理センタとの間
で、前記ゴルフカートの位置検出部により検出された前
記ゴルフカートの現在位置その他の情報を送受信を行う
ゴルフカート管理システムであって、前記ゴルフカート
が各ホールのティーグラウンド付近に予め設定されたホ
ールインエリア内に侵入したとき、及び各ホールのグリ
ーン付近に予め設定されたホールアウトエリア内に侵入
したときに、前記ゴルフカートの前記送受信部からホー
ルインコード及びホールアウトコードをそれぞれ送信
し、前記管理センタの時計部により当該ホールにおける
前記ゴルフカートからの前記ホールインコード及びホー
ルアウトコードをそれぞれ受信したときの時刻を計時
し、前記管理センタの制御部により当該ホールのホール
インからホールアウトまでに要した競技時間を計算し、
計算した前記競技時間が所定時間をこえているときに前
記管理センタの送受信部から前記ゴルフカートに競技進
行を促す旨の警告を送信することを特徴としている。

【０００７】

【作用】この発明においては、ゴルフカートがあるホー
ルのホールインエリア，ホールアウトエリアに侵入して
このゴルフカートからのホールインコード，ホールアウ
トコードが管理センタにより受信されると、このホール
インコード及びホールアウトコードの受信時刻からこの
ホールでの競技時間が管理センタにより計算され、この
ときの競技時間が所定時間をこえていれば、競技の進行
が遅れているとして進行を促す警告が管理センタからゴ
ルフカートに送信されるため、競技者はこの警告によっ
て、競技の進行を早める必要のあることがわかる。

【０００８】

【実施例】図１及び図２はこの発明のゴルフカート管理
システムによる競技進行監視方法の一実施例の動作説明
用フローチャート、図３は適用されるゴルフカート管理
システムのブロック図、図４及び図５は動作説明図であ
る。

【０００９】まず、システムの構成について図３を参照
しつつ説明すると、図３において、ＣＳは管理センタで
あり、各部の制御を行う制御部１と、キーボード等から
なる入力部２と、制御プログラムを格納し種々の情報を
記憶する記憶部３と、後述する各ゴルフカートとの間で
通信を行う送受信部４と、各ホールの地図や各ゴルフカ
ートの位置その他の情報を表示する表示部５と、時刻を
計時する時計部６とにより構成されている。

【００１０】また、図３において、Ｇ１，Ｇ２，…は複
数のゴルフカートであり、それぞれ以下のように構成さ
れている。

【００１１】即ち、例えばカート道に沿って埋設された
通信ケーブル７を介して複数の中継器８が管理センタＣ
Ｓの送受信部４に接続され、これら中継器８を介して無
線信号により管理センタＣＳの送受信部４との間で通信
を行う送受信部１１が設けられ、現在位置（緯度，経
度）を検出するＧＰＳ受信機等からなる位置検出部１２
が設けられている。

【００１２】さらに、図３に示すように、ゴルフカート
Ｇ１，Ｇ２，…には、キーボード等からなる入力部１３
が設けられると共に、各ホールの地図データやその他の
データを格納したＩＣカード等からなる記憶部１４が設
けられ、記憶部１４から読み出された地図データに基づ
く各ホールの地図，自カートのほか前，後のゴルフカー
トの位置や必要な情報，メッセージなどを表示するＬＣ
Ｄ等からなる表示部１５が設けられ、制御部１６によっ
てこれら各部が制御されるようになっており、特にこの
制御部１６の機能として、位置検出部１２による現在位
置から、各ホールのティーグラウンド付近に予め設定さ
れたホールインエリア，各ホールのグリーン付近に予め
設定されたホールアウトエリアに自カートが侵入したと
判断すると、所定のホールインコード，ホールアウトコ
ードそれぞれを送受信部１１を介して管理センタＣＳに
送信し、一方後述するように管理センタＣＳからの競技
進行を促す旨の警告を受信するとその警告内容を表示部
１５に表示するなどして競技者に報知するようになって
いる。

【００１３】ところで、管理センタＣＳ側の制御部１の
機能として、例えばゴルフカートＧ１からのあるホール
についてのホールインコード及びホールアウトコードを
それぞれ受信したときの時計部６による時刻を読み取
り、読み取ったホールインタイム，ホールアウトタイム
の差からこのホールに要した競技時間を計算し、このよ
うな各ホールごとについての各パーティの競技時間を記
憶部３に蓄積してその平均時間を算出する一方、先程計
算したこのホールでの競技時間が所定時間である平均時
間をこえているか否か判断し、こえているときに送受信
部４を制御してゴルフカートＧ１に競技進行を促す旨の
警告を送信するようになっている。

【００１４】ところで、例えばゴルフカートＧ１から管
理センタＣＳへは、図４に示すように、ヘッダと、送信
先である管理センタＣＳを示すコードと、送信元である
このゴルフカートに割り当てられたカートコードと、ホ
ールインコード或いはホールアウトコード或いはその他
のコードと、データの検査に用いるチェックサムとから
なるフォーマットにより送信が行われ、他のゴルフカー
トＧ２から管理センタＣＳへの送信フォーマットもこれ
と同様である。

【００１５】つぎに、管理センタＣＳの動作について図
１及び図２に示すフローチャートを参照しつつ説明す
る。

【００１６】まず、競技時間の算出，警告の制御手順に
ついて説明すると、図１に示すように、ゴルフカートか
らの受信データが読み込まれ（ステップＳ１）、ホール
アウトデータか否かの判定がなされ（ステップＳ２）、
この判定結果がＮＯであればホールインデータであるか
否かの判定がなされ（ステップＳ３）、この判定結果が
ＹＥＳであれば、そのときの時計部６による時刻，即ち
ホールインタイムが読み込まれたのち（ステップＳ
４）、このデータを送信してきたゴルフカートの番号と
ホールインタイムを記憶部３に保存し（ステップＳ
５）、一方ステップＳ３の判定結果がＮＯであればステ
ップＳ５の処理を経たのちと同様にスタートに戻る。

【００１７】一方、ステップＳ２の判定結果がＹＥＳで
あれば、そのときの時計部６による時刻，即ちホールア
ウトタイムが読み込まれ（ステップＳ６）、既に記憶部
３に保存されているこのホールのホールインタイムが読
み込まれたのち（ステップＳ７）、ホールアウトタイム
とホールインタイムの差からこのホールの競技に要した
競技時間が計算され（ステップＳ８）、他のゴルフカー
トからのホールイン，ホールアウトコードに基づいて計
算され記憶部３に保存されていたこのホールの競技に要
した平均時間が読み込まれ（ステップＳ９）、ステップ
Ｓ８で計算された競技時間とこの平均時間とが比較さ
れ、競技時間が平均時間をこえていて競技の進行を促す
旨の警告の必要があるか否かの判定がなされる（ステッ
プＳ１０）。

【００１８】そして、ステップＳ１０の判定結果がＮＯ
であれば、ステップＳ８で求めた競技時間に基づいて平
均時間の計算が改めて行われて計億部３に保存され（ス
テップＳ１１）、一方ステップＳ１０の判定結果がＹＥ
Ｓであれば、送受信部４が制御されて競技の進行を促す
旨の警告メッセージが該当するゴルフカートに向けて送
信され（ステップＳ１２）、その後ステップＳ１１の処
理を経た後と同様スタートに戻る。

【００１９】つぎに、管理センタＣＳ側の表示に関する
制御手順について説明すると、図２に示すように、制御
部１により各部の初期化が行われ（ステップＴ１）、入
力部２のキーうち操作入力されたキーの読み込みが行わ
れ（ステップＴ２）、所要時間の表示指令に関するキー
が入力されたか否かの判定がなされ（ステップＴ３）、
この判定結果がＹＥＳであれば、記憶部３に保存された
各ゴルフカートごとの各ホールの競技時間が読み込まれ
（ステップＴ４）、さらに各ホールの競技の平均時間が
読み込まれたのち（ステップＴ５）、表示部５が制御さ
れて例えば図５に示すように競技時間及び平均時間が表
示され（ステップＴ６）、その後ステップＴ２に戻る。

【００２０】一方、ステップＴ３の判定結果がＮＯであ
れば、例えば各ゴルフカートの現在位置の表示指令に関
するキーが操作入力されたか否かの判定がなされ（ステ
ップＴ７）、この判定結果がＹＥＳであれば各ゴルフカ
ートからの現在位置データに基づき表示部５に各ゴルフ
カートの現在位置が表示されたのち（ステップＴ８）、
ステップＴ２に戻る。

【００２１】また、ステップＴ７の判定結果がＮＯであ
れば、図２には特に図示されていないが、ステップＴ３
或いはＴ７と同様、その他の表示指令に関するキーが操
作入力されたか否かの判定及びその判定結果に応じた処
理が行われ、いずれの判定の結果もＮＯであればステッ
プＴ２に戻る。

【００２２】従って、ゴルフカートからのホールインコ
ード及びホールアウトコードを受信したときの時刻から
各ホールの競技に要した競技時間を計算し、所定時間で
ある平均時間との比較から競技の進行状況を判断し、競
技時間が平均時間をこえるときには、競技の進行が遅れ
ているため進行を促す旨の警告メッセージを管理センタ
ＣＳから該当するゴルフカートに送信することにより、
各競技パーティは競技の進行を早める必要のあることを
容易に知ることができる。

【００２３】なお、上記実施例では所定時間を各パーテ
ィの競技の平均時間とした場合について説明したが、各
ホールごとに予め定めた目標時間を競技進行の状況を判
断する基準となる所定時間としてもよいのは勿論であ
る。

【００２４】

【発明の効果】以上のように、この発明のゴルフカート
管理システムによる競技進行監視方法によれば、管理セ
ンタからゴルフカートに警告が送信されるため、競技者
はこの警告によって競技の進行を早める必要のあること
を容易に知ることができ、競技の進行をより円滑に行う
ことが可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明のゴルフカート管理システムの競技進
行管理方法の一実施例の動作説明用フローチャートであ
る。

【図２】この発明の動作説明用フローチャートである。

【図３】この発明に適用されるゴルフカート管理システ
ムのブロック図である。

【図４】この発明の動作説明図である。

【図５】この発明の動作説明図である。

【符号の説明】

ＣＳ 管理センタ １ 制御部 ４ 送受信部 ６ 時計部 Ｇ１，Ｇ２ ゴルフカート １１ 送受信部 １２ 位置検出部 １６ 制御部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 それぞれ送受信部を備えたゴルフカート
   と管理センタとの間で、前記ゴルフカートの位置検出部
   により検出された前記ゴルフカートの現在位置その他の
   情報の送受信を行うゴルフカート管理システムであっ
   て、 前記ゴルフカートが各ホールのティーグラウンド付近に
   予め設定されたホールインエリア内に侵入したとき、及
   び各ホールのグリーン付近に予め設定されたホールアウ
   トエリア内に侵入したときに、前記ゴルフカートの前記
   送受信部からホールインコード及びホールアウトコード
   をそれぞれ送信し、前記管理センタの時計部により当該
   ホールにおける前記ゴルフカートからの前記ホールイン
   コード及びホールアウトコードをそれぞれ受信したとき
   の時刻を計時し、前記管理センタの制御部により当該ホ
   ールのホールインからホールアウトまでに要した競技時
   間を計算し、計算した前記競技時間が所定時間をこえて
   いるときに前記管理センタの送受信部から前記ゴルフカ
   ートに競技進行を促す旨の警告を送信することを特徴と
   するゴルフカート管理システムによる競技進行監視方
   法。