JP2000245490A - 新規高分子物質apr−3の生産方法、及び生産菌の保存方法 - Google Patents

新規高分子物質apr−3の生産方法、及び生産菌の保存方法

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JP2000245490A
JP2000245490A JP5758099A JP5758099A JP2000245490A JP 2000245490 A JP2000245490 A JP 2000245490A JP 5758099 A JP5758099 A JP 5758099A JP 5758099 A JP5758099 A JP 5758099A JP 2000245490 A JP2000245490 A JP 2000245490A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より優れた油水分離能及びカリオン凝集活性
を有する新規高分子物質APR−3を安定して、収率よ
く且つ簡便に大量生産する方法を提供すること。 【解決手段】 より優れた油水分離能及びカリオン凝集
活性を有する新規高分子物質APR−3の生産能を有す
る微生物をサイアミン含有培地に、特に少なくとも当該
微生物一種を含む複合微生物を複合的若しくは複合培養
してAPR−3を培地中に著量生産・蓄積させる。又、
該微生物をサイアミン含有培地で保存・植えつぎを行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規高分子物質
(以下、APR−3という)の生産方法、微生物産生凝
集剤及び排水凝集方法に関し、更に詳しくは、油水分離
能及び凝集活性を有するAPR−3の生産方法であり、
APR−3の特性から、油環境汚染における油除去処理
に用いる油水分離剤、活性汚泥方法における排水凝集処
理に使用する微生物産生凝集剤、並びにそれを用いる排
水処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、活性汚泥方法における排水凝
集処理に使用する微生物産生凝集剤の生産方法として、
アルカリゲネス・レイタス(Alcaligenes latas)、ア
ルカリゲネス・キュピダス(Alcaligenes cupidus)、
ロドコッカス・エリスロポリス(Rhodococcus erythrop
olis)等の微生物を用いる方法が知られていた。それ
は、それらの微生物を培養して得られる培養液をそのも
のを、排水凝集処理に用いる微生物産生凝集剤とするも
のである。しかしながら、得られる培養液は凝集活性が
低いものであった。ましてや、培養液の油水分離能につ
いて試されたことはなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
の問題に鑑み、人と環境に優しく安全であり、且つより
優れた油水分離能及び凝集活性を有するAPR−3を、
安定して、収率よく且つ簡便に生産する方法、及び当該
方法により生産されるAPR−3を含有してなる微生物
産生凝集剤並びにそれを用いる排水処理方法を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
達成のために鋭意努力した結果、特定の微生物群が、従
来知られていない高分子物質を生産すること、又、それ
らの特定微生物群をサイアミン含有培地に混合して複合
的培養、若しくは複合培養すると、その高分子物質が培
地中に安定して、著量生産・蓄積され、かつ長時間にわ
たって該物質の生産性が高いレベルで維持され、回分培
養、連続的回分培養(回分培養において培養終了時の培
養液を種培養液として次の培養に次々使用する形式の培
養方法)、連続培養が可能であること、そして、その培
養液はより優れた油水分離能及び凝集活性を有すること
等の知見を得た。本発明は、この知見に基づいて完成さ
れた。
【0005】すなわち、本発明は、1)以下の特性を有
するAPR−3の生産能(以下、APR−3生産能とい
う。)を有する微生物をサイアミン含有培地に培養し、
APR−3を培地中に生産・蓄積させることを特徴とす
るAPR−3の生産方法を提供する。 (1)油水分離能を有する。 (2)凝集活性を有する。 (3)糖含有量(フェノール・硫酸法):(64±2)
重量% (4)アミノ糖(エルソン・モーガン法):検出されな
い。 (5)ウロン酸(カルバゾール・硫酸法):検出されな
い。 (6)蛋白質(ニンヒドリン法):検出されない。 (7)元素分析:炭素C=(40±2)%、水素H=
(6±1)%、窒素N、リンP及び硫黄Sは痕跡。 (8)構成する糖及び有機酸の組成(モル比):ガラク
トース1、グルコース(5.6±0.1)、コハク酸
(0.6±0.1)、ピルビン酸(2.5±0.1)。 (9)分子量:2×106以上。 (10)粘度(ビスメトロン回転粘度計、SS−2ロー
ター、25℃、回転数3〜60rpm、溶媒は純水、H
型APR−3の05重量%濃度溶液):(9,000±
1,000)cP。 (11)溶媒溶解性:水に可溶、アルカリに易溶、メタ
ノール、エタノール及びアセトンに不溶。 (12)比旋光度(20℃):−17〜−15° (13)IRスペクトル吸収帯(cm-1):2,700
〜3,700、1,730、1,600、1,400、
1,160。
【0006】又、本発明は、2)サイアミン含有培地の
サイアミン濃度が2〜2000μg/lである前記1)
記載のAPR−3の生産方法を提供する。
【0007】又、本発明は、3)APR−3生産能を有
する微生物が、APR−3生産能を有する微生物を少な
くとも1種を含む複合微生物からなるものであり、当該
複合微生物を複合的培養若しくは複合培養する前記1)
又は2)に記載のAPR−3の生産方法を提供する。
【0008】又、本発明は、4)APR−3生産能を有
する微生物が、細菌である前記1)、2)又は3)に記
載のAPR−3の生産方法を提供する。又、本発明は、
5)APR−3生産能を有する微生物が、ブルセラ属、
ザントモナス属、アシネトバクター属、コマモナス属、
サルモネラ属、オーレオバクテリウム属、セルロモナス
又はアグロバクテリウム属に属するものである前記
1)、2)、3)又は4)に記載のAPR−3の生産方
法を提供する。
【0009】又、本発明は、6)APR−3生産能を有
する微生物の少なくとも1種を含む複合微生物が、セル
ロモナス・セルランス、アグロバクテリウム・ツメファ
シエンス及びそれらに極めて近い種に属する細菌の少な
くとも1種を含むものである前記3)に記載のAPR−
3の生産方法を提供する。
【0010】又、本発明は、7)APR−3生産能を有
する微生物の少なくとも1種を含む複合微生物が、セル
ロモナス・セルランスKYM−7株、アグロバクテリウ
ム・ツメファシエンス及びそれらに極めて近い種に属す
るKYM−8株(FERMP−16806)の少なくと
も1種を含むものである前記3)に記載のAPR−3の
生産方法を提供する。
【0011】又、本発明は、8)APR−3生産能を有
する微生物の少なくとも1種を含む複合微生物が、セル
ロモナス・セルランスKYM−7株、アグロバクテリウ
ム・ツメファシエンス及びそれらに極めて近い種に属す
るKYM−8株の少なくとも1種を含み、且つブルセラ
属、ザントモナス属、アシネトバクター属、コマモナス
属、サルモネラ属、オーレオバクテリウム属及びセルロ
モナス属に属する微生物から選ばれる少なくとも1種を
含むものである前記3)に記載のAPR−3の生産方法
を提供する。
【0012】又、本発明は、9)ブルセラ属に属する微
生物がブルセラsp.KYM−1株(FERM P−1
1333)、ステノトロフォモナス又はザントモナスの
グループに属する微生物がKYM−2株(FERM P
−11334)、アシネトバクター属に属する微生物が
アシネトバクターsp.KYM−3株(FERM P−
11335)、コマモナス属に属するコマモナス・テス
トステロニーと同種かそれに極めて近い種に属するKY
M−4株(FERM P−11336)、サルモネラ属
に属する微生物がサルモネラsp.KYM−5株(FE
RM P−11337)、オーレオバクテリウム属に属
する微生物がオーレオバクテリウムsp.KYM−6株
(FERM P−11338)である前記5)、又は
8)に記載のAPR−3の生産方法を提供する。
【0013】又、本発明は、10)前記1)、2)、
3)、4)、5)、6)、7)、8)又は9)に記載の
方法により得られる培養物からAPR−3を採取するこ
とを特徴とするAPR−3の生産方法を提供する。
【0014】又、本発明は、11)前記1)、2)、
3)、4)、5)、6)、7)、8)又は9)に記載の
APR−3生産能を有する微生物を、サイアミン含有培
地に保存することを特徴とするAPR−3生産能を有す
る微生物の保存方法を提供する。又、本発明は、12)
サイアミン含有培地のサイアミン濃度が2〜2000μ
g/lである前記11)記載のAPR−3生産能を有す
る微生物の保存方法を提供する。
【0015】又、本発明は、13)前記1)、2)、
3)、4)、5)、6)、7)、8)又は9)に記載の
方法により得られる培養物を主成分として含有してなる
ことを特徴とする微生物産生凝集剤を提供する。又、本
発明は、14)カチオン性無機塩を1種以上含有する前
記13)に記載の微生物産生凝集剤を提供する。
【0016】又、本発明は、15)前記13)又は1
4)に記載の微生物産生凝集剤を懸濁物含有排水に接触
せしめることを特徴とする排水凝集処理方法を提供す
る。
【0017】又、本発明は、16)活性汚泥方法による
排水凝集処理方法において、前記13)又は14)に記
載の微生物産生凝集剤を処理系に存在させ、活性汚泥と
処理水との分離領域において、活性汚泥のバルキングを
防止することを特徴とする排水凝集処理方法を提供す
る。
【0018】又、本発明は、17)活性汚泥の分離領域
のpHを、7〜9に保持する前記15)又は16)に記
載の排水凝集処理方法を提供する。
【0019】又、本発明は、18)被処理排水が糸状菌
を発生しやすい排水である前記15)、16)、又は1
7)に記載の排水凝集処理方法を提供する。
【0020】
【発明の実施の形態】次に実施形態を挙げて本発明を更
に詳しく説明する。しかし、本発明はこの実施形態によ
り何ら限定されるものではない。本発明でいうAPR−
3とは、次の特質を有する高分子物質である。
【0021】(1)油水分離能を有する。 (2)凝集活性を有する。 (3)糖含有量(フェノール・硫酸法):(64±2)
重量% (4)アミノ糖(エルソン・モーガン法):検出されな
い。 (5)ウロン酸(カルバゾール・硫酸法):検出されな
い。 (6)蛋白質(ニンヒドリン法):検出されない。 (7)元素分析:炭素C=(40±2)%、水素H=
(6±1)%、窒素N、リンP及び硫黄Sは痕跡。 (8)構成する糖及び有機酸の組成(モル比):ガラク
トース1、グルコース(5.6±0.1)、コハク酸
(0.6±0.1)、ピルビン酸(2.5±0.1)。 (9)分子量:2×106以上。 (10)粘度(ビスメトロン回転粘度計、SS−2ロー
ター、25℃、回転数3〜60rpm、溶媒は純水、H
型APR−3の05重量%濃度溶液):9,000(±
1,000)cP。 (11)溶媒溶解性:水に可溶、アルカリに易溶、メタ
ノール、エタノール及びアセトンに不溶。 (12)比旋光度(20℃):−17〜−15° (13)IRスペクトル吸収帯(cm-1):2,700
〜3,700、1,730、1,600、1,400、
1,160。 以上の特性を有する高分子物質は現在まで知られていな
いので、当該物質は新規物質である。
【0022】本発明において、油水分離能とは、油懸濁
水(海水も含む。)を油相と水相とに分離する能力のこ
とをいう。該油水分離能は次のようにして測定される。 A)油水分離能の活性測定法 サラダ油10gとノニオン系界面活性剤Tween80
(和光純薬社製:ソルビタンモノオレアートのエチレン
オキシド縮合物)0.5gをビーカー中で2〜3分間超
音波処理してサラダ油を乳化させる。この中に撹拌しな
がら海水を加えて全量を2リットルとし、これを油懸濁
水の原水とする。
【0023】2リットルのビーカーに原水1リットルを
移し、pHを10に調整する。この原水0.8リットル
を加圧浮上装置(宮本製作所製MS9000)に供給す
る。更にサンプル液20mlを添加して、室温で内容物
を十分に撹拌した後、加圧水を0.3リットル添加す
る。10〜20分間静置後、水相のCODを重クロム酸
カリウム法で測定する。活性はそのCOD値で示され
る。そして、油水分離能は次式により計算される。 油水分離能=((A−B)/A)×100(%)、但
し、A:処理前のCOD値、B:処理後のCOD値。
【0024】又、本発明において、凝集活性とは懸濁物
質の代表例としてカオリンを用いた。しかし懸濁物質は
カオリン以外でもよい。例えば、カオリン懸濁液中のカ
オリン懸濁物を凝集させ、上澄液をつくる活性をいう。
同様にして、排水中の懸濁物を凝集させ、上澄液をつく
る活性をいう。そして、カオリン凝集活性は次のように
して測定される。
【0025】B)カオリン凝集活性の測定法 カオリン懸濁液(5,000mg/l)80mlを10
0ml容メスシリンダーに分取し、これに10重量%C
aCl2・2H2O水溶液10ml添加した。これにサン
プル液0.125mlを加え、pHを8.0に調整し
た。そのシリンダーを室温でゆっくり撹拌し、5分間静
置した。そして、上澄液の濁度をOD550nmにて測
定した。カオリン凝集活性は次式によって計算される。 カオリン凝集活性=(1/C)−(1/D) C:サンプル液についてのOD550nm値 D:水(ブランク液)についてのOD550nm値
【0026】本発明の第一の特徴は、APR−3の生産
能を有する微生物の培養方法にある。即ち、本発明の微
生物をサイアミン含有の固体若しくは液体の栄養培地に
培養してAPR−3を培地中に安定して、著量生産・蓄
積させるAPR−3の生産方法である。又、その培養物
からAPR−3を採取するAPR−3の生産方法であ
る。
【0027】サイアミン含有培地とは、培養開始から、
即ち種培養若しくは前培養から、目的のAPR−3の生
産活性を得るまで、固体若しくは液体の栄養培地中にサ
イアミンが含有していることを意味する。サイアミン濃
度は、2〜2000μg/lの濃度、好ましくは5〜1
000μg/lの濃度、より好ましくは5〜500μg
/l濃度で培地中に含有していればよい。2μg/l以
下の場合はAPR−3生産活性が極端に低下する。20
00μg/l以上の場合はAPR−3生産活性がそれ以
上増加しないので、培地にそれ以上含有させることの意
味がなくなる。本発明のサイアミンとは、サイアミン自
体、サイアミン塩酸塩等のサイアミンの各種塩類、サイ
アミンの各種誘導体、サイアミン含有物などをいう。
【0028】APR−3生産能を有する微生物とは、A
PR−3を生産できる能力を有する微生物であればよ
く、細菌、放線菌、酵母、カビ等のどのような微生物で
も本発明に使用できる。本発明においては、特にフタル
酸を資化できる特性とスライム形成性を目安にスクリー
ニングして得られたが、スクリーニング方法等に何ら限
定されるものではない。
【0029】又、本発明の微生物の大きな特徴は、AP
R−3生産能を有する微生物の少なくとも1種を含む複
数の微生物の混合物(以下、複合微生物という。)から
なるものである。そしてそれを複合的培養若しくは複合
培養して、APR−3を培養物中に著量生産・蓄積させ
る。複合微生物は、その中の各微生物を少なくとも1種
を単離できるものでもよく、単離できないものでもよ
い。要するに、複合微生物自体がAPR−3生産能を有
するものであればよい。又、当該複合微生物の中に本発
明の微生物以外のものが混入していても、APR−3の
生産を阻害しない限り、一向に差し支えない。このよう
な複合微生物を用いて、有用物質を生産するという発想
は本発明者らが初めて為したものである。
【0030】APR−3生産能を有する微生物の中で
も、好ましいものとして細菌類を挙げることができる。
より具体的には、ブルセラ属、ステノトロフォモナス
属、ザントモナス属、アシネトバクター属、コマモナス
属、サルモネラ属、大腸菌属、オーレオバクテリウム
属、セルロモナス属及びアグロバクテリウム属に属する
微生物である。
【0031】上記の属に属する微生物の中でも、特に好
ましい菌株として、ブルセラ属に属する微生物としてブ
ルセラsp.KYM−1株を、ステノトロフォモナス又
はザントモナスのグループに属する微生物としてKYM
−2株を、アシネトバクター属に属する微生物とそてア
シネトバクターsp.KYM−3株を、コマモナス属に
属する微生物としてコマモナス・テストステロニーと同
種かそれに極めて近いKYM−4株を、サルモネラ属に
属する微生物としてサルモネラsp.KYM−5株を、
オーレオバクテリウム属に属する微生物としてオーレオ
バクテリウムsp.KYM−6株を、セルロモナス属に
属する微生物としてセルロモナス・セルランスKYM−
7株を、そしてアグロバクテリウム属に属する微生物と
してアグロバクテリウム・ツメファシエンス若しくはそ
れに極めて近い種に属するKYM−8株等を挙げること
ができる。
【0032】上記の微生物の中でも、KYM−1、KY
M−2、KYM−3、KYM−4、KYM−5、KYM
−6、KYM−7及びKYM−8の菌株番号が付された
ものは、フタル酸資化性及びスライム形成性を指標とし
て、活性汚泥及び土壌からのスクリーニングより、AP
R−3生産能を有する複合微生物として得られたもので
ある。各々、単離してその性質を調べた結果を下記の表
1〜4に示してある。各菌株は、生命工学研究所に寄託
され、KYM−1はFERM P−11333、KYM
−2はFERM P−11334、KYM−3はFER
M P−11335、KYM−4はFERM P−11
336、KYM−5はFERM P−11337、KY
M−6はFERM P−11338、KYM−7はFE
RM P−11339、KYM−8はFERM P−1
6806の番号が付されている。
【0033】表1
【0034】表2
【0035】表3
【0036】表4
【0037】上記のKYM菌株を、表1〜4に記載の形
態学的及び生理学的性質に基づいて、Bergey's Manual
of Systematic Bacteriology(第1巻、第2巻、第3
巻、第4巻)に記載の分類基準に従って、同定すると、
KYM−1は、シュドモナス・ファギー(Pseudomonas
faagi)、KYM−2は、ステノトロフォモナス・マル
トフィリア(Xanthomonas maltophilia)、KYM−3
は、アセネトバクター・カルコアセティカス(Acinetob
actor calcoaceticus)、KYM−4は、ブルクホルデ
リア・セパシア(Burkholderia cepacia)、KYM−5
は、ハフニア・アルベイア(Hafnia alveia)、KYM
−6は、コリネバクテリウム・アクアチクム(Coryneba
cterium aquaticum)、KYM−7は、セルロモナス・
カルタエ(Cellulomonas cartae)、KYM−8は、ア
グロバクテリウム・リゾゲネス(Agrobacterium rhizog
enes)に属する菌株である。尚、ブルクホルデリア・セ
パシアは、旧名称シュドモナス・セパシアとされ、ハフ
ニア・アルベイアは、旧名称サルモネラsp.とされ、
そしてセルロモナス・カルタエは、旧名称オエルスコビ
ア属とされていた(再分類され現名称となっている)。
【0038】しかしながら、最近、16S rDNAの
塩基配列の相同性から、微生物を発生系統的に同定・分
類する方法が行なわれている(日本微生物生態学会報
(Bulletin of Japanese Society of Microbial Ecolog
y)、10巻、119〜136ページ、1995年、同
報、10巻、31〜42ページ、1995年)。上記の
菌株をこの方法で解析し、その結果を表5に記載した。
表5より同定・分類すると:
【0039】表5 に属する菌株である。尚、上記の16S rDNA解析
法によると、サルモネラ属と大腸菌属に属する微生物
は、同一属の微生物と見做されている。その故に本発明
の微生物は、サルモネラ属又は大腸菌属のどちらの属に
属する微生物でもよい。
【0040】以上の結果より、本発明の菌株は、KYM
−1は、ブルセラsp.又はシュドモナス・ファギー、
KYM−2は、ステノトロホモナスsp.又はザントモ
ナス・マルトフィリア、KYM−3は、アセネトバクタ
ー・カルコアセティカス、KYM−4は、コマモナス・
テストステロニー又はブルクホルデリア・セパシア、K
YM−5は、サルモネラsp.又はハフニア・アルベイ
ア、KYM−6は、オーレオバクテリウムsp.又はコ
リネバクテリウム・アクアチクム、KYM−7は、セル
ロモナス・セルランス又はセルロモナス・カルタエ、K
YM−8は、アグロバクテリウム・ツメファシエンス
Agrobacterium tumefaciens)又はアグロバクテリウ
ム・リゾゲネスに属する菌株である。
【0041】本発明において、総合的に検討した結果、
KYM−1株は、ブルセラsp.に属する菌株、KYM
−2株は、ステノトロフォモナス又はザントモナスのグ
ループに属する菌株、KYM−3株は、アシネトバクタ
ーsp.属に属する菌株、KYM−4株は、コマモナス
・テストステロニーと同種かそれに極めて近い種に属す
る菌株、KYM−5株は、サルモネラ又は大腸菌のグル
ープに属する菌株(本発明においては簡便化のためサル
モネラ属という。)、KYM−6株は、オーレオバクテ
リウムsp.に属する菌株、KYM−7株は、セルロモ
ナス・セルランス若しくはそれに極めて近い種に属する
菌株、又、KYM−8株は、アグロバクテリウム・ツメ
ファシエンス若しくはそれに極めて近い種に属する菌株
であると判断した。
【0042】KYM−1〜KYM−7菌株は公知菌株で
あるが、KYM−8菌株は新規微生物菌株である。それ
故、それは本発明の一実施形態である。以上のことか
ら、本発明の方法で使用する微生物は、APR−3生産
能を有する微生物であればよく、上記のような具体的な
菌名をもって制限されるものではない。
【0043】本発明において、好ましい実施形態とし
て、APR−3生産能を有する微生物を培養するにあた
り、サイアミン含有培地にAPR−3生産能を有する微
生物を、それら微生物の少なくとも1種を含む複合微生
物を複合的培養若しくは複合培養することである。それ
故、複合微生物とは、少なくとも上記の属に属する微生
物の中の1種を含む。その中でも特に好ましい実施形態
は、少なくともアグロバクテリウム属に属する微生物及
び/又はセルロモナス属に属する微生物を含むものであ
る。
【0044】本発明における複合微生物は、ブルセラs
p.KYM−1株、ステノトロフォモナス又はザントモ
ナスのグループに属するKYM−2株、アシネトバクタ
ーsp.KYM−3、コマモナス・テストステロニーと
同種か極めて近いKYM−4、サルモネラ属に属するい
ずれかの微生物、オーレオバクテリウム属に属するいず
れかの微生物及びセルロモナス属に属するいずれかの微
生物からなる群から選ばれる少なくとも1種の微生物
と、アグロバクテリウム・ツメファシエンス若しくはそ
れに極めて近いKYM−8との組合せを含む。
【0045】若しくは、ブルセラsp.KYM−1株、
ステノトロフォモナス又はザントモナスのグループに属
するKYM−2株、アシネトバクターsp.KYM−
3、コマモナス・テストステロニーと同種か極めて近い
KYM−4、サルモネラ属に属するいずれかの微生物及
びオーレオバクテリウム属に属するいずれかの微生物か
らなる群から選ばれる少なくとも1種の微生物と、セル
ロモナス属に属するKYM−7株との組合せを含む。
【0046】更に特に好ましい実施形態は、上記の組合
せの中でも、サルモネラ属に属するいずれかの微生物が
KYM−5株、オーレオバクテリウム属に属するいずれ
かの微生物がKYM−6株、セルロモナス属に属するい
ずれかの微生物がKYM−7株である。
【0047】上記の組合せの詳しい具体例として一例を
挙げるならば、次の如くである。 (a)KYM−8、KYM−7 (b)KYM−8、KYM−7、KYM−1 (c)KYM−8、KYM−7、KYM−5 (d)KYM−8、KYM−7、KYM−5、KYM−
4 (e)KYM−8、KYM−7、KYM−5、KYM−
4、KYM−1 (f)KYM−8、KYM−7、KYM−6、KYM−
5、KYM−4、KYM−3、KYM−2、KYM−1 (g)KYM−7、KYM−4 (h)KYM−7、KYM−4、KYM−1 (i)KYM−7、KYM−5、KYM−4、 (j)KYM−7、KYM−5、KYM−4、KYM−
【0048】本発明で使用する微生物の中でも、KYM
−1株〜KYM−8株の微生物は、単独の状態又は上記
のいずれの組合せの複合状態で、寒天培地上で、又、液
体培地中でスライムを形成するフロック状態になる。そ
して、フロック状態のまま、植えつぐことも、保存する
こともできる。又、便利に種培養菌として用いることも
できる。それで、上記の組合せの微生物の中でも、
(f)、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、
(g)、(h)、(i)及び(j)は各々、R−3菌、
R−4菌、R−5菌、R−6菌、R−7菌、R−8菌、
R−9菌、R−10菌、R−11菌及びR−12菌と略
称される。
【0049】上記の菌は、寒天培地上でスライムを形成
する。しかし、このスライム形成は本発明を何ら限定す
るものではない。尚、これらの組合せの菌株を用いて培
養を行なう場合は、寒天培地上でスライムを形成させ、
スライム形成微生物を種菌として用いると便利である。
【0050】本発明では、上記の本発明の微生物の植え
つぎ、連続植えつぎ、又は保存にあたり、使用する培地
として、液体培地、又寒天培地などの固体培地のどちら
も採用出来る。そして十分な生育量を得ることが出来
る。しかしながら、本培養におけるAPR−3の生産活
性を良好に得るには、上記の培地にもサイアミンを含有
させることが好適である。そのサイアミンの濃度は、2
〜2000μg/l、好ましくは5〜1000μg/l
である。2μg/l以下の場合は、APR−3生産活性
が極端に低下する。2000μg/l以上の場合はAP
R−3生産活性がそれ以上増加しない。それでそれ以上
の含有は意味がないものとなる。更に良好なAPR−3
生産活性を得るには、サイアミン含有培地で培養した菌
体を、グリセロール、グルコース、マルトース、トレハ
ロース等の糖類、又DMSO(ジメチルスルホオキシ
ド)等、好ましくは10重量%マルトースを含む液体培
地中ないし溶液中又は緩衝液中に保存することが好適で
ある。そしてそれらの糖類の濃度は5〜15重量%であ
る。保存温度は−100℃〜−30℃、好ましくは−1
00℃〜−40℃、特に好ましくは−90℃〜−60℃
である。
【0051】本発明の微生物を培養するにあたり、使用
する培地は、本発明の微生物の栄養培地で、かつサイア
ミン含有培地であればどのようなものでもよく、特に制
限されない。そして、通常の公知の方法に従って調製す
ることができる。例えば、その組成は、炭素源として、
デンプン、廃糖蜜、デキストリン、サッカロース、マル
トース、マンニット、グルコース及びフラクトース等、
窒素源として、硫安、塩安、尿素、肉エキス、ペプトン
及び酵母エキス等、無機塩類として、リン酸塩、マグネ
シウム塩、食塩、鉄塩及びマンガン塩等、ビタミン類と
して、サイアミンの他各種ビタミン類、酵母エキス、コ
ーンステープリカー及び廃糖蜜等が適当量含有していれ
ばよい。
【0052】上記の炭素原の中でもデンプン、マンニッ
トは好ましいものとして挙げることができ、培地中に占
める量として0.01〜30重量%、好ましくは、0.
1〜20重量%で使用する。pHは5〜9位の範囲に調
整すればよい。固体培地又は液体培地の種類は問われな
い。尚、農産物廃棄物、食品産業廃棄物、発酵廃液及び
残渣類、都市ゴミ類等も炭素源、有機窒素源及びサイア
ミン及びその他のビタミン類等として使用することがで
きる。培養は、振盪、通気撹拌等の操作で、20〜40
℃で2〜15日間行なえばよい。そして回分培養、連続
的回分培養、或いは連続培養等の培養方法が採用でき
る。前培養なしの方法或いは前培養ありの方法等、どち
らも採用できる。特に、本発明の方法は、連続的回分培
養、連続培養などの培養方法において好適に用いられ
る。即ち、培養途中でサイアミンが消費されつくすと、
本発明微生物のAPR−3生産能が低下するからであ
る。
【0053】上記の如くして培地中に生産されたAPR
−3は、アセトン、エタノール等の有機溶媒を用いる沈
殿法、ゲル濾過法、ゲルクロマトグラフィー法、イオン
クロマトグラフィー法、膜濃縮法、膜濾過法、cetylpyr
idium chloride(CPC)等の塩基性物質とAPR−3
との複合体形成による沈殿物法等を適当に組み合わせる
ことにより、培養液中から採取することができる。
【0054】採取されたものは適当な溶媒又は溶液に溶
かすか、乾燥するかして、又、適当な付加剤又は添加剤
等を添加して、環境汚染の油除去処理等において使用す
る油水分離剤及び排水処理において使用する微生物産生
凝集剤として使用することができる。又、本発明の微生
物の培養物をそのまま油水分離剤及び微生物産生凝集剤
とすることもできる。本発明において、培養物とは培養
物自体の他に培養物の各種処理物をも含むものとする。
例えば、培養液自体及びその濃縮物若しくはその乾燥
物、、培養液から菌体を除いた上澄液及びその濃縮物若
しくはその乾燥物、菌体自体及びその懸濁物若しくはそ
の乾燥物等である。そして、カルシウム、鉄、アルミニ
ウム等のカチオン性無機塩を1種以上含有してなる微生
物産生凝集剤は、凝集活性が向上するので好ましい添加
剤の一つである。本発明の微生物産生凝集剤は、それを
懸濁物含有度が高い排水に接触せしめると、特に処理効
果が上がる。又、活性汚泥方法による排水処理におい
て、バルキング又は/及び糸状菌が発生し易い排水若し
くは排水処理槽に本発明剤を適用すると処理効果が一層
高まる。そして当該方法に本発明剤を適用する場合に活
性汚泥の分離領域のpHを、7〜9に保持するとその処
理効果は更に高まり、かつ安定化する。
【0055】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。尚、文中「%」とあるのは特に断りの無い限り
重量基準である。 実施例1:本発明で使用する混合菌であるR−3菌の培
養 本発明で使用する菌の種培養及び本培養に用いる培地の
組成(%): デンプン=1% K2HPO4=0.5% KH2PO4=0.2% MgSO4・7H2O=0.02% (NH2SO4=0.05% 酵母エキス=0.05% サイアミン塩酸塩=200μg/l 蒸溜水=残り pH 7.0(3N KOHで調整) 殺菌条件:121℃(達温)及び15〜20分間
【0056】R−3菌を、サイアミン塩酸塩が0.1m
g/l含有する肉汁寒天平板培地に30℃で5日間培養
した。当該菌の1白金耳を液体培地80ml(500m
l容振盪フラスコ)に添加し、30℃で2日間培養し種
培養を調製した。尚、ロータリーシェイカーを用いて当
該フラスコを振盪した。当該培養液(60ml)を5リ
ットル容ジャーファメンター(培地3リットル)に添加
し、30℃で3リットル/minの通気量で、7日間撹
拌(200〜400rpm)しながら培養した。生育度
(OD310nmにおける濁度にて測定)、油水分離能
及びカオリン凝集活性ともに3日間で最高値に達した
後、若干減少傾向を示した。培養液の粘度は最後まで増
加した。生育度16.5(310nmにおける濁度測
定)、カオリン凝集活性277、粘度1,200(c
P)なる培養液を得た。尚、粘度はビスメトロン回転粘
度計を用い、SS−2ローター使用し、25℃及び回転
数3〜60rpmの条件で測定した。
【0057】実施例2:APR−3の分離精製 実施例1のようにしてR−3菌を培養して得た培養液3
リットルを純水12リットルで希釈し、菌体を遠心分離
(28,000G及び30min)で除去し、その後、
膜濃縮機を使用して2リットルまで濃縮した。当該濃縮
液に2倍容のエタノールを添加し、繊維状の沈殿物(A
PR−3)を析出させた。当該沈殿物を遠心分離で採取
し、シリカゲル入りのデシケーターの中で、一晩減圧乾
燥した。9.2gの粗APR−3を得た(対デンプン収
率=30.5%)。
【0058】500mgの当該粗APR−3を蒸溜水1
00mlに溶解した。次、これに2%cetylpyridium ch
loride(CPC)溶液50mlを撹拌しながら添加し、
数時間静置し、APR−3とCPCの複合体の沈殿物を
形成させた。当該複合体の沈殿物を遠心分離により集
め、0.5モルの食塩水に溶解した。これに2倍容のエ
タノールを添加し、繊維状の沈殿物を得た。当該沈殿物
をエタノール及びアセトンで各々5回洗浄した後、上記
のようにして減圧乾燥した。純度検定で98%以上のA
PR−3(380mg)のを得た(対デンプン収率、2
1.0%)。このことから、R−3菌の培養液には約2
mg/mlのAPR−3が生産されていることが分か
る。
【0059】上記の純度検定は次のようにして行なっ
た。上記の如くして精製されたAPR−3を、0.5N
のNaOH水溶液で加水分解し、脱アセチル化した。得
られた脱アセチル化APR−3について、酢酸セルロー
ス膜を支持体として電気泳動を行った。その結果、当該
APR−3は陽極側に移動し、単一のスポットを与えた
(図1参照)。よって当該APR−3は純粋なものと判
断した。
【0060】実施例3:APR−3の特質 上記の精製APR−3について分析した。 1.全糖 フェノール・硫酸法により測定した。その結果、64
(±2)%であった。 2.アミノ糖 エルソン・モーガン法により定性分析を行った。アミノ
糖は検出されなかった。 3.ウロン酸 カルバゾル・硫酸法により検出を試みたが、検出されな
かった。
【0061】4.蛋白質 ニンヒドリン法により検出を試みたが、検出されなかっ
た。 5.元素分析 炭素C=40(±2)%、水素H=6(±1)%、窒素
N、痕跡、リンP、痕跡、硫黄、痕跡。
【0062】6.構成糖 上記の精製APR−3を2Mのトリフルオロ酢酸で4時
間加水分解した。 定性分析:当該加水分解物について、次の条件で薄層ク
ロマトグラフィーを行った。その結果、グルコース及び
ガラクトースのみが検出された。条件:プレート=シリ
カゲル60(0.5M NaHPO4)、展開相=イ
ソプロピルアルコール:アセトン:0.1M乳酸(2:
2:1 重量比)。
【0063】定量分析:上記加水分解物について、TM
S誘導体を調製して、次の条件でガスクロマトグフィー
による分析を行った。その結果、APR−3は、ガラク
トース1モルに対してグルコース5.6(±0.1)モ
ルの割合で構成されていることが判明した。条件:装置
=島津(Shimadzu)GC−15A、検出器=FID、カ
ラム=Hicap-CBPI(OV-1 chemical bonding)キャピラ
リーカラム。
【0064】7.構成有機酸 APR−3を、2Nの硫酸溶液で100℃で2時間加水
分解した。この加水分解物について、構成有機酸の薄層
クロマトグラフィーによる定性及び同定分析を次の条件
で行なった。その結果コハク酸とピルビン酸が検出され
た。
【0065】定性分析:プレート=セルロースF254
S又はシリカゲルF254、展開相=ブタノール:ギ
酸:水(4:1.5:1 重量比)又はアミルアルコー
ル:0.25Mアンモニア(2:1 重量比)。
【0066】定量分析:APR−3を2Mトリフルオロ
酢酸溶液で100℃で4時間加水分解し、その加水分解
物をメチル化した。それをガスクロマトグラフィーで定
量した。その結果、コハク酸とピルビン酸が、構成糖で
あるガラクトース1モルに対して各々0.6(±0.
1)モル及び2.5(±0.1)モル含まれていること
が分かった。
【0067】8.分子量 脱アセチル化したAPR−3について、トヨパールHW
75Fゲルカラムを使用するゲルクロマトグラフィーで
APR−3の分子量を求めた(図2参照)。ブルーデキ
ストランよりも先にAPR−3のピークが出現するの
で、分子量は2×106以上であると判断された。
【0068】9.比旋光度 比旋光度は−17〜−15°であった。 10.IRスペクトル 図3に当該スペクトルを示した。2,700〜3,70
0cm-1に水酸基の吸収、1700cm-1及び1,16
0cm-1にカルボキシルエステル結合の吸収、そして
1,600cm-1及び1,400cm-1にイオン化カル
ボキシル基の吸収を示した。
【0069】11.溶媒に対する溶解性 水に可溶、アルカリに易溶、メタノール及びアセトンに
不溶であった。 12.粘度特性 ビスメトロン回転粘度計で、SS−2 ローターを使用
し、25℃及び回転数3〜60rpmの条件で測定し
た。対照物質としてザンサンガムを用いた。APR−3
はNa型(塩)、Ca型(塩)及びH型(フリー型)に
して測定した。ザンサンガム及びAPR−3の濃度は
0.5重量%溶液とした。その結果を図4に示した。い
ずれの型のAPR−3もザンサンガムと同様に、シュー
ドプラスチック流動特性を示した。又、ザンサンガムよ
りも高粘度であった。以上の特性を有する高分子物質
は、現在まで発見されていないので、新規物質と認定し
た。
【0070】実施例4 実施例1で得たAPR−3の粉末について、APR−3
溶液(50mg/1ml蒸留水)を調製し、その内の2
0mlを使用して、上記の油水分離能測定法により測定
し、下記表6の通りの結果を得た。
【0071】表6 表6から分かるように、本発明のAPR−3は油水分離
能を有することは明らかである。又、下記の比較例実験
の表6から分かるように、公知のロードコッカス・エリ
スロポレスKR−256−2(FERM P No.3
923)のものより高活性を有する。
【0072】実施例5 R−3菌をR−4菌に代えること、及び培地にサイアミ
ンを添加すること(以下、サイアミン含有系という。)
並びに添加しないこと(以下、サイアミン非含有系とい
う。)以外は、実施例1と同様に培養し、その培養の経
時変化を調べた。その結果を図5及び6に示した。尚、
図5はサイアミン含有系のものであり、図6はサイアミ
ン非含有系のものである。図5及び6から分かるよう
に、サイアミン非含有系では培養3日目でカオリン凝集
活性は最高値に達し、その後減少傾向を示した。又、粘
度(cP)は培養4日目で最高値に達し、その後減少傾
向を示した。しかし、サイアミン含有系では、培養3日
頃からカオリン凝集活性及び粘度(cP)の増加率が減
少するものの、カオリン凝集活性及び粘度(cP)の値
が減少することはなかった。尚、活性は培養液の上澄液
について測定した。APR−3生産能を有しないが、微
生物産生凝集剤を生産することが知られているロードコ
ッカス・エリスロポレスKR−256−2(FERM
P−3923)を対照菌株として採用し、R−4菌のサ
イアミン含有系と同様の条件で培養した結果を図7に示
した(比較例1参照)。図5、6及び7から分かるよう
に、R−4菌は、カオリン凝集活性及び粘度(cP)が
格段に高い培養液を生産すること、又、サイアミン含有
系は、非含有系のものより培養液のカオリン凝集活性及
び粘度(cP)が高く、且つ培養の安定性が優れている
が分かる。尚、生育度は310nmにおける濁度測定に
よった。
【0073】比較例1 ロードコッカス・エリスロポレスKR−256−2(F
ERM P−3923)を、実施例1と同様な条件で培
養して得た培養液の上澄液について、膜濃縮により25
倍の濃縮を行い、APR−3溶液(50mg/1ml蒸
留水)の調製条件と同様なものにした。実施例4と同様
の条件で油水分離能を測定し、下記表7の結果を得た。
【0074】表7
【0075】実施例6 R−3菌の代わりに、KYM−1、KYM−4、KYM
−5、KYM−7、KYM−8及びそれらを図7に示し
たような組み合わせた混合菌及び混合菌であるR−3〜
R−12を用いて、実施例1と同条件で培養した。そし
て、図8のような結果を得た。本実施例においては、各
活性が粘度と相関する故、活性を粘度測定で行った。粘
度測定条件は実施例1と同様である。これから、本発明
の複合微生物は、APR−3の生産により効果的である
ことが分かる。そして、KYM−7又は/及びKYM−
8を含む複合微生物が特に効果的であることが分かる。
【0076】実施例7 実施例1で使用した培地において、酵母エキスの代わり
にポリペプトン(商標名)(第五栄養化学KKの製品)
を0.5%を添加すること、サイアミン塩酸塩を添加す
ること又は添加しないこと、本発明の微生物としてR−
3菌からR−4菌に変更すること、及び培養を回分培養
方法から連続的回分培養方法に変更すること以外は実施
例1と同様に培養して、APR−3の生産を行った。本
実施例は連続的回分培養方法であるので、種培養は第一
回目の培養においては実施例1と同様に行い、接種も実
施例1と同様に行ったが、第二回目からは、前回培養終
了時の培養液を種培養液として利用した。そして接種量
は10容量%とした。その結果を表8に示した。なお、
データーは回分培養第5回目の培養10日後の結果のも
のである。
【0077】表8 このデーターからサイアミン添加すなわち培地のサイア
ミン含有がAPR−3の生産に必須であることが分か
る。
【0078】実施例8 R−3菌をR−4菌に代えること及びサイアミンの濃度
を表9記載のように変えること以外は、実施例1と同様
にしてAPR−3生産を行った。その結果を表9に示
す。なお、APR−3の生産量は培養液の粘度(mPa
・S)と相関するので、APR−3の生産量を粘度で示
した。
【0079】表9 このデーターから分かるように、サイアミン含有培地の
サイアミン濃度は2〜2000μg/lの範囲でAPR
−3生産に効果的であることが分かる。
【0080】
【発明の効果】本発明方法によって、油水分離能及びカ
オリン凝集活性を有するAPR−3を、本発明の微生物
を用いて、安定して、収率よく、且つ、簡便に大量生産
することが可能となった。本発明方法によって得られる
培養物は、APR−3を高濃度で含有するので、そのま
ま又は濃縮、乾燥等の処理をするかして、排水処理若し
くは油汚染環境における凝集剤、油水分離剤として用い
ることが出来ようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 APR−3の電気泳動パターン。
【図2】 APR−3のゲルクマトグラフィーパター
ン。
【図3】 APR−3のIRスペクトル。
【図4】 APR−3の粘度特性。
【図5】 R−4菌における、サイアミン含有系の培養
の経時変化。
【図6】 R−4菌における、サイアミン非含有系の培
養の経時変化。
【図7】 ロードコッカス・エリスロポレスKR−25
6−2(FERM P−3923)菌株における、サイ
アミン含有系の培養の経時変化。
【図8】 本発明のKYM−8菌、APR−3生産能を
有するKYM各菌及びそれらの混合菌であるR−3〜R
−12菌の活性比較。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 倉根 隆一郎 茨城県つくば市東1丁目1番3 工業技術 院生命工学工業技術研究所内 (72)発明者 金川 貴博 茨城県つくば市東1丁目1番3 工業技術 院生命工学工業技術研究所内 (72)発明者 鎌形 洋一 茨城県つくば市東1丁目1番3 工業技術 院生命工学工業技術研究所内 (72)発明者 花田 智 茨城県つくば市東1丁目1番3 工業技術 院生命工学工業技術研究所内 (72)発明者 蔵田 信也 東京都千代田区東神田1−9−8 環境エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 山田 一隆 東京都千代田区東神田1−9−8 環境エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 横幕 豊一 東京都千代田区東神田1−9−8 環境エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 小山 修 東京都千代田区東神田1−9−8 環境エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 古庄 健太 東京都千代田区東神田1−9−8 環境エ ンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 4B064 AF11 BA16 BB05 BB06 BB15 BB16 BE01 BH01 BH02 CA02 CC03 CC09 CD12 DA17 4B065 AA01X AA04X AA11X AA46X AA56X AC14 BA22 BB20 CA22 CA54 4D015 BA05 BA10 BB05 CA12 DB34 EA02 EA15

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の特性を有する新規高分子物質(以
    下、APR−3という。)の生産能(以下、APR−3
    生産能という。)を有する微生物をサイアミン含有培地
    に培養し、APR−3を培地中に生産・蓄積させること
    を特徴とするAPR−3の生産方法。 (1)油水分離能を有する。 (2)凝集活性を有する。 (3)糖含有量(フェノール・硫酸法):(64±2)
    重量% (4)アミノ糖(エルソン・モーガン法):検出されな
    い。 (5)ウロン酸(カルバゾール・硫酸法):検出されな
    い。 (6)蛋白質(ニンヒドリン法):検出されない。 (7)元素分析:炭素C=(40±2)%、水素H=
    (6±1)%、窒素N、リンP及び硫黄Sは痕跡。 (8)構成する糖及び有機酸の組成(モル比):ガラク
    トース1、グルコース(5.6±0.1)、コハク酸
    (0.6±0.1)、ピルビン酸(2.5±0.1)。 (9)分子量:2×106以上。 (10)粘度(ビスメトロン回転粘度計、SS−2ロー
    ター、25℃、回転数3〜60rpm、溶媒は純水、H
    型APR−3の0.5重量%濃度溶液):(9,000
    ±1,000)cP。 (11)溶媒溶解性:水に可溶、アルカリに易溶、メタ
    ノール、エタノール及びアセトンに不溶。 (12)比旋光度(20℃):−17〜−15° (13)IRスペクトル吸収帯(cm-1):2,700
    〜3,700、1,730、1,600、1,400、
    1,160。
  2. 【請求項2】 サイアミン含有培地のサイアミン濃度が
    2〜2000μg/lである請求項1に記載のAPR−
    3の生産方法。
  3. 【請求項3】 APR−3生産能を有する微生物が、A
    PR−3生産能を有する微生物を少なくとも1種を含む
    複合微生物からなるものであり、当該複合微生物を複合
    的培養若しくは複合培養する請求項1又は2に記載のA
    PR−3の生産方法。
  4. 【請求項4】 APR−3生産能を有する微生物が、細
    菌である請求項1、2又は3に記載のAPR−3の生産
    方法。
  5. 【請求項5】 APR−3生産能を有する微生物が、ブ
    ルセラ属、ザントモナス属、アシネトバクター属、コマ
    モナス属、サルモネラ属、オーレオバクテリウム属、セ
    ルロモナス又はアグロバクテリウム属に属するものであ
    る請求項1、2、3又4に記載のAPR−3の生産方
    法。
  6. 【請求項6】 APR−3生産能を有する微生物の少な
    くとも1種を含む複合微生物が、セルロモナス・セルラ
    ンス、アグロバクテリウム・ツメファシエンス及びそれ
    らに極めて近い種に属する細菌の少なくとも1種を含む
    ものである請求項3に記載のAPR−3の生産方法。
  7. 【請求項7】 APR−3生産能を有する微生物の少な
    くとも1種を含む複合微生物が、セルロモナス・セルラ
    ンスKYM−7株(FERM P−11339)、アグ
    ロバクテリウム・ツメファシエンス及びそれらに極めて
    近い種に属するKYM−8株(FERM P−1680
    6)の少なくとも1種を含むものである請求項3に記載
    のAPR−3の生産方法。
  8. 【請求項8】 APR−3生産能を有する微生物の少な
    くとも1種を含む複合微生物が、セルロモナス・セルラ
    ンスKYM−7株、アグロバクテリウム・ツメファシエ
    ンス及びそれらに極めて近い種に属するKYM−8株の
    少なくとも1種を含み、且つブルセラ属、ザントモナス
    属、アシネトバクター属、コマモナス属、サルモネラ
    属、オーレオバクテリウム属及びセルロモナス属に属す
    る微生物から選ばれる少なくとも1種を含むものである
    請求項3に記載のAPR−3の生産方法。
  9. 【請求項9】 ブルセラ属に属する微生物がブルセラs
    p.KYM−1株(FERM P−11333)、ステ
    ノトロフォモナス又はザントモナスのグループに属する
    微生物がKYM−2株(FERM P−11334)、
    アシネトバクター属に属する微生物がアシネトバクター
    sp.KYM−3株(FERM P−11335)、コ
    マモナス属に属するコマモナス・テストステロニーと同
    種かそれに極めて近い種に属するKYM−4株(FER
    M P−11336)、サルモネラ属に属する微生物が
    サルモネラsp.KYM−5株(FERM P−113
    37)、オーレオバクテリウム属に属する微生物がオー
    レオバクテリウムsp.KYM−6株(FERM P−
    11338)である請求項5、又は8に記載のAPR−
    3の生産方法。
  10. 【請求項10】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、又は9に記載の方法により得られる培養物からAP
    R−3を採取することを特徴とするAPR−3の生産方
    法。
  11. 【請求項11】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、又は9に記載のAPR−3生産能を有する微生物
    を、サイアミン含有培地に保存することを特徴とするA
    PR−3生産能を有する微生物の保存方法。
  12. 【請求項12】 サイアミン含有培地のサイアミン濃度
    が2〜2000μg/lである請求項11に記載のAP
    R−3生産能を有する微生物の保存方法。
  13. 【請求項13】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、又は9に記載の方法により得られる培養物を主成分
    として含有してなることを特徴とする微生物産生凝集
    剤。
  14. 【請求項14】 カチオン性無機塩を1種以上含有する
    請求項13に記載の微生物産生凝集剤。
  15. 【請求項15】 請求項13又は14に記載の微生物産
    生凝集剤を懸濁物含有排水に接触せしめることを特徴と
    する排水凝集処理方法。
  16. 【請求項16】 活性汚泥方法による排水凝集処理方法
    において、請求項13、又は14に記載の微生物産生凝
    集剤を処理系に存在させ、活性汚泥と処理水との分離領
    域において、活性汚泥のバルキングを防止することを特
    徴とする排水凝集処理方法。
  17. 【請求項17】 活性汚泥の分離領域のpHを、7〜9
    に保持する請求項15又は16に記載の排水凝集処理方
    法。
  18. 【請求項18】 被処理排水が糸状菌を発生しやすい排
    水である請求項15、16、又は17に記載の排水凝集
    処理方法。
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