JP2000245168A - 電力変換器システム - Google Patents

電力変換器システム

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JP2000245168A
JP2000245168A JP11039573A JP3957399A JP2000245168A JP 2000245168 A JP2000245168 A JP 2000245168A JP 11039573 A JP11039573 A JP 11039573A JP 3957399 A JP3957399 A JP 3957399A JP 2000245168 A JP2000245168 A JP 2000245168A
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phase power
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switch
phase
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Naoki Misawa
直樹 三沢
Kazunori Ouchi
和典 大内
Shigetoshi Okamatsu
茂俊 岡松
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Hitachi Information and Control Systems Inc
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Hitachi Ltd
Hitachi Process Computer Engineering Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の単相電力変換器を直列接続してなる電
力変換器群を備えた電力変換システムの故障時の信頼性
を向上させる。 【解決手段】 複数のセルインバータ装置1a〜1dの
出力を直列接続してなる直列多重変換器9〜11におい
て、セルインバータ装置1a〜1dの出力線に出力切り
離しスイッチ5を挿入するとともに、セルインバータ装
置の出力をバイパスするバイパススイッチ7を備えたバ
イパス回路を設け、検出器6により異常が検出されたと
き、故障に係るセルインバータ装置の出力切り離しスイ
ッチ5を開き、かつバイパススイッチ7を閉じることに
より、残りの健全なセルインバータ装置の直列出力によ
り負荷への電力供給を継続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の単相電力変
換器を直列接続してなる電力変換器群を備えた電力変換
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】複数の単相電力変換器を直列接続してな
る電力変換器群を備えた電力変換システムの例として
は、単相インバータ装置(以下、セルインバータ装置と
いう)を複数直列に接続して1相分のインバータ装置群
を形成し、これを例えば3相に組み合わせて3相のイン
バータシステムを形成したものが知られている(特開平
10−75580号公報)。このような直列多重変換器
システムでは、1つのインバータ装置が異常になった場
合、負荷に正常な電力を供給できなくなるばかりでな
く、他の健全な単相電力変換器の正常動作にも影響を与
える恐れがある。そこで、従来は、1つのセルインバー
タ装置に故障が発生した場合、全てのセルインバータ装
置を停止して、他の健全なセルインバータ装置に故障が
派生するのを防止することが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来技
術によれば、セルインバータ装置が1つ異常になると、
電力変換器全体を停止させなければならないから、負荷
に電力を全く供給できなくなり、電力供給の信頼性を向
上させるという点に配慮が欠けていた。
【0004】本発明は、複数の単相電力変換器を直列接
続してなる電力変換器群を備えた電力変換システムの故
障時の信頼性を向上させることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の電力変換器システムは、半導体スイッチ素
子を用いて形成された複数の単相電力変換器の出力を直
列接続してなる電力変換器群と、該電力変換器群を制御
する制御手段と、前記各単相電力変換器の故障を検出す
る故障検出手段と、前記単相電力変換器の出力線に挿入
された出力切り離しスイッチと、該切り離しスイッチを
含めて各単相電力変換器の出力をバイパスするバイパス
回路に挿入されたバイパススイッチとを備えてなり、前
記制御手段は、前記故障検出手段から出力される故障検
出信号に応答して、当該故障に係る前記単相電力変換器
の出力切り離しスイッチを開き、かつバイパススイッチ
を閉じる指令を出力することを特徴とする。
【0006】このように構成することにより、1つの単
相電力変換器が故障した場合、制御手段と出力切り離し
スイッチにより、その単相電力変換器がシステムから切
り離され、かつバイパススイッチにより、その単相電力
変換器の出力がバイパスされて、システムから故障に係
る単相電力変換器が除去される。その結果、残りの健全
な単相電力変換器の直列出力により、負荷への電力供給
が継続されることになり、電力供給の信頼性が向上す
る。
【0007】この場合において、単相電力変換器の入力
をそれぞれ切り離し可能に入力切り離しスイッチを設
け、制御手段により故障検出信号に応答して、その入力
切り離しスイッチを開く指令を出力するようにすること
が好ましい。これにより、故障が入力電源側に波及する
のを防ぐことができる。
【0008】また、上記において、制御手段は、故障検
出信号に応答して、各単相電力変換器の半導体スイッチ
素子の制御を停止し、一定時間後に健全な単相電力変換
器の半導体スイッチの制御を再開することができる。
【0009】さらに、上記において、電力変換器群が直
列に接続されたn個の単相電力変換器を備えてなる場
合、制御手段は、故障検出信号がm個の単相電力変換器
から出力されたとき、健全な単相電力変換器の出力電圧
をn/(n−m)倍に変更して制御することが望まし
い。これによれば、負荷に定常時と同じ電圧を供給する
ことができる。この場合、例えば、単相電力変換器の入
力電源を電圧可変に構成し、制御手段によって、その入
力電源の電圧をn/(n−m)倍に変更制御することに
より実現できる。あるいは、単相電力変換器の入力電源
の定格電圧を通常運転電圧よりも高く設定しておき、制
御手段によって正常時には前記単相電力変換器の出力電
圧を下げておき、異常時には前記単相電力変換器の出力
電圧を上げる制御を行うことにより実現できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示実施の形態に
基づいて説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係
る電力変換器システムの全体構成図を示す。図示のよう
に、本実施の形態は、4組のセルインバータ装置1a〜
1dの出力を直列接続した直列多重変換器9、10、1
1を、3組(U、V、W相)スター接続して電動機12
を駆動する3相交流電源を構成した電力変換器システム
に本発明を適用したものである。
【0011】各セルインバータ装置1a〜1dの構成は
同一であり、その中核を成す単相インバータ2は半導体
スイッチ素子を用いて構成されている。半導体スイッチ
素子としては、図示のように、例えば、IGBT(Insu
lated Gate Bipolar Transistor)3a〜3dを用いる
ことができる。 各セルインバータ装置1a〜1dの出
力は直列に接続され、一端は電動機12の入力端に、他
端はスター接続の中性点に接続されている。そして、各
セルインバータ装置1a〜1dの出力線には出力切り離
しスイッチ4が挿入されている。また、各セルインバー
タ装置1a〜1dの直流入力は、入力切り離しスイッチ
5を介して直流電源8a〜8dから供給されている。各
セルインバータ装置1a〜1dの出力に、出力バイパス
スイッチ7a〜7dを備えたバイパス回路が設けられて
いる。単相インバータ2のIGBT3a〜3dは、全体
を制御する制御装置13から出力されるPWM制御信号
14aに従い、ゲート駆動回路19から出力されるゲー
ト制御信号20a〜20dによりオン・オフ制御され
る。また、IGBT3a〜3dの短絡を検出する検出器
6が設けられている。検出器6から出力される異常検出
信号は、制御装置13に入力されている。また、その異
常検出信号により、出力切り離しスイッチ4が開放さ
れ、かつ入力切り離しスイッチ5も開放されるようにな
っている。さらに、制御装置13からのバイパススイッ
チ投入指令16wa〜16wdにより、バイパススイッ
チ7a〜7dがオンされるようになっている。なお、電
力変換器の異常検出方法は様々な方策が取られている
が、図1の検出器6は、IGBT3a〜3dの順方向コ
レクタ電流を監視し、素子が短絡状態となった時検出レ
ベルを越える電流が流れ、異常と判断する異常検出器と
しての一例を示したものである。
【0012】制御装置13は、4組のセルインバータ装
置1a〜1dの出力の重ね合わせである直列多重変換器
11の出力が正弦波に近づく様に,PWM制御信号14
wa〜14wdを、それぞれの駆動回路19に出力して
いる。負荷12が電動機である場合は、速度検出器17
により検出された電動機の回転速度が、制御装置13に
速度フィードバック信号18として入力される。制御装
置13は、検出回転速度が、目標回転速度となるよう
に、各セルインバータ装置のPWM制御信号14wa〜
14wd、14va〜14vd、14ua〜14udを
生成して出力するようになっている。
【0013】ここで、上記のように構成される実施の形
態の動作について、図2に示したタイミングチャートを
参照しながら説明する。例えば、直列多重変換器11の
セルインバータ装置1aのIGBT3aが、何らかの原
因で短絡した場合の動作を例に説明する。t0において
異常が発生し、t1において検出器6によりIGBT3
aの短絡が検出され、異常検出信号15aが出力される
と、これにより出力切り離しスイッチ4及び入力切り離
しスイッチ5が共にオフされる。また、制御装置13に
異常信号15aが入力されると、異常が起きたセルイン
バータ装置1aを識別し、t2にPWM制御信号14w
a〜14wd、14va〜14vd、14ua〜14u
dをオフすることにより、健全なセルインバータ装置を
含む全てのIGBTを一旦オフさせる。その後、設定時
間経過後のt3に、バイパススイッチ投入信号16wa
を出力し、異常のセルインバータ装置1aのバイパスス
イッチ7aをオンさせる。そして、さらに設定時間経過
後のt4に、異常を起こしたセルインバータ装置1a以
外の健全なセルインバータ装置にPWM制御信号を出力
して再起動をかける。
【0014】このとき、制御装置13は、直列多重変換
器11には残りの健全なセルインバータ装置1b〜1d
によって、出力が正弦波となる様に、PWM制御信号1
4wb〜14wdを生成する。しかし、直列接続された
セルインバータ装置の数が少なくなるので、出力は低下
する。そこで、直列多重変換器11と平衡を保つため
に、他相の直列多重変換器9〜10に、出力を抑えて継
続運転(縮退運転)させるためのPWM制御信号14v
a〜14vd、14ua〜14udを生成して出力す
る。
【0015】ここで、負荷が電動機12である場合、t
2〜t4の間電力の供給が停止されても、慣性力で回転を
続ける。しかし、回転速度は低下するので、制御装置1
3は速度検出器17の検出結果により、電動機の回転角
速度に同期するようなPWM制御信号14wb〜wd、
14va〜vd、14ua〜udを生成して、直列多重
変換器9〜11に送出してから、徐々に目標回転速度に
なるように電力変換器の出力を上げるように構成する。
【0016】上述したように、セルインバータ装置1a
に異常が発生してから、他の健全なセルインバータ装置
が再起動するまでの時間t(=t4−t1)を負荷である
電動機12が許容する瞬時停電の許容時間以内に収めれ
ば、電力変換器として継続運転となり、電動機12に電
力を供給し続けることができる。
【0017】図3に、本発明の他の実施の形態に係る1
つのセルインバータ装置1aについて示す。図1と同一
の部品には同一の記号を付して説明を省略する。図1と
異なる点は、直流電源8aの代わりに、単相交流電源2
4、平滑コンデンサ26、及びサイリスタ25a〜25
dとゲート駆動回路28からなるコンバータ装置27を
適用したことにある。コンバータ装置27の動作は広く
知られているため、動作の説明は省略する。
【0018】図3の構成のセルインバータ装置1aと同
一構成のセルインバータ装置を、n個直列にして接続し
て直列多重変換器を構成する。その場合、セルインバー
タ装置の構成部品に、それぞれn/(n−m)倍の電圧
に耐えうるものを選定しておく。ここで、mは1相の中
の異常が発生したセルインバータ装置の数である。つま
り、m個のセルインバータ装置に異常が発生した場合、
その他の健全なセルインバータ装置に接続されたコンバ
ータ装置27の出力電圧を上げ、セルインバータ装置の
出力電圧をそれぞれn/(n−m)倍することにより、
縮退運転することなく継続運転することができるように
したものである。
【0019】このように、一部のセルインバータ装置が
異常になっても、通常の電圧により運転を継続する他の
例として、セルインバータ装置の構成は図1と同じに
し、直流電源8a〜8dの出力定格電圧を、初めから所
定の電圧のn/(n−m)倍にしておくことでも対応で
きる。つまり、正常時には、制御装置13からのPWM
制御信号によりセルインバータ装置の出力電圧を抑えて
おき、m個のセルインバータ装置に異常が発生した場合
には、その他の健全なセルインバータ装置の出力電圧が
n/(n−m)倍になるようなPWM制御信号に変更す
ることにより、縮退運転することなく継続運転すること
ができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の単相電力変換器を直列接続してなる電力変換器群
を備えた電力変換システムにおいて、いくつかの単位電
力変換器が故障しても、負荷への電力供給を一定の範囲
で継続できるから、信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電力変換器システムの一実施の形
態の全体構成図である。
【図2】図1の実施の形態の動作を説明するためのタイ
ミングチャートである。
【図3】本発明に係る電力変換器システムの他の実施の
形態の主要部の構成を示す図である。
【符号の説明】
1a〜1d セルインバータ装置 2 単相インバータ 3a〜3d IGBT 4 出力切り離しスイッチ 5 入力切り離しスイッチ 6 検出器 7a〜7d バイパススイッチ 8a〜8d 直流電源 9〜11 直列多重変換器 12 電動機 13 制御装置 14wa〜14wd PWM制御信号 14va〜14vd PWM制御信号 14ua〜14ud PWM制御信号 15a〜15d 異常検出信号 16a〜16d バイパススイッチ投入信号 19 ゲート駆動回路
フロントページの続き (72)発明者 大内 和典 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 日 立プロセスコンピュータエンジニアリング 株式会社内 (72)発明者 岡松 茂俊 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内 Fターム(参考) 5H007 AA05 AA06 AA17 BB06 CA01 CA03 CB05 CC06 CC09 CC12 DA04 DB01 EA02 FA14 FA19 GA08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体スイッチ素子を用いて形成された
    複数の単相電力変換器の出力を直列接続してなる電力変
    換器群と、該電力変換器群を制御する制御手段と、前記
    各単相電力変換器の故障を検出する故障検出手段と、前
    記単相電力変換器の出力線に挿入された出力切り離しス
    イッチと、該切り離しスイッチを含めて各単相電力変換
    器の出力をバイパスするバイパス回路に挿入されたバイ
    パススイッチとを備えてなり、前記制御手段は、前記故
    障検出手段から出力される故障検出信号に応答して、当
    該故障に係る前記単相電力変換器の出力切り離しスイッ
    チを開き、かつバイパススイッチを閉じる指令を出力す
    ることを特徴とする電力変換器システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記単相電力変換器
    の入力をそれぞれ切り離し可能に入力切り離しスイッチ
    を設け、前記制御手段は、前記故障検出信号に応答して
    前記入力切り離しスイッチを開く指令を出力することを
    特徴とする電力変換器システム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記制御手段
    は、前記故障検出信号に応答して、前記各単相電力変換
    器の半導体スイッチ素子の制御を停止し、一定時間後に
    健全な単相電力変換器の半導体スイッチの制御を再開す
    ることを特徴とする電力変換器システム。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3の何れかにおいて、前記
    電力変換器群は直列に接続されたn個の単相電力変換器
    を備えてなり、前記制御手段は、前記故障検出信号がm
    個の単相電力変換器から出力されたとき、健全な単相電
    力変換器の出力電圧をn/(n−m)倍に変更して制御
    することを特徴とする電力変換器システム。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記単相電力変換器
    の入力電源が電圧可変であり、前記制御手段は、前記単
    相電力変換器の入力電源の電圧をn/(n−m)倍に変
    更することを特徴とする電力変換器システム。
  6. 【請求項6】 請求項4において、前記単相電力変換器
    の入力電源の定格電圧が通常運転電圧よりも高く設定さ
    れ、前記制御手段は、正常時には前記単相電力変換器の
    出力電圧を下げておき、異常時には前記単相電力変換器
    の出力電圧を上げる制御を行うことを特徴とする電力変
    換器システム。
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