JP2003259654A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JP2003259654A
JP2003259654A JP2002058368A JP2002058368A JP2003259654A JP 2003259654 A JP2003259654 A JP 2003259654A JP 2002058368 A JP2002058368 A JP 2002058368A JP 2002058368 A JP2002058368 A JP 2002058368A JP 2003259654 A JP2003259654 A JP 2003259654A
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unit inverter
group
legs
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JP2002058368A
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Toshiaki Oka
利明 岡
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ハード構成が特定されず、汎用性があり、個々
のレグや単位インバータの使用頻度が平均化されて熱集
中がなく故障率が低く、故障時には故障箇所を切り離し
て継続して運転することのできる電力変換装置を提供す
る。 【解決手段】複数のスイッチング素子SA,SA−,S
B,SB−のオンオフにより2以上の電圧レベルを出力
可能な複数のレグ群9を備え、直流電力を可変周波数、
可変電圧の多相交流電力に変換する電力変換装置におい
て、前記レグ群9は、前記スイッチング素子と、前記ス
イッチング素子に過大な電流が流れたとき自己を前記レ
グ群9から切り離す切り離し手段(11P,11N,1
2P,12N,14)とを備えている構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変周波数、可変
電圧の多相交流電力を得る電力変換装置の信頼性向上の
ための冗長化に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電動機の運転継続性と信頼性を向
上させるために、電動機の駆動システムを2重化する方
法や、単位インバータを多重接続したインバータの構成
で、故障した単位インバータの出力を短絡する方法等を
用いることが知られている。
【0003】図11は、変換器1A,1Bを用いた待機
2重系の電力変換装置の回路図である。この電力変換装
置においては、変換器1A,1Bとも正常なとき、変換
器1Aだけを使用して直流電源2から直流電力を供給
し、各スイッチング素子のオン・オフ制御により、交流
電動機3に可変周波数、可変電圧の3相交流電力を供給
する。また、変換器1A,1Bは常時、監視用信号を切
換制御器4に送り続けている。切換制御器4は変換器1
Aからの監視用信号を監視し、変換器1Aに異常が発生
した場合は、出力切換器5により、変換器1Aの出力を
切り離し、変換器1Bの出力を交流電動機3に接続し、
変換器1Bにて運転を継続する。
【0004】図12は、3個の単位インバータ6を直列
に接続したものを1相とし、それを3組スター接続した
構成の電力変換装置であり、出力端子U,V,Wから交
流電動機3に可変周波数、可変電圧の交流電力を供給す
る。
【0005】図13に単位インバータ6の構成を示す。
ここでは単位インバータ6として、単相インバータの場
合を示しており、直流電源2と、単相ブリッジ逆変換器
7と、単位インバータ6の出力を短絡する単位インバー
タ出力短絡器8で構成される。
【0006】故障時の冗長運転方法としては、特開平1
1−252992号公報に記載されているように、各単
位インバータ6は、故障時に単位インバータ出力短絡器
8を閉じ、単位インバータ6の出力を0とすることで、
故障回路に電流を流すことなく運転を継続する方法が一
般的に行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た待機2重系の電力変換装置では、一方が故障しない限
り他方は全く使われず、運転が1つの変換器に集中する
ため熱集中し故障率が高くなるという問題や、変換器自
体が2つ必要であり高コストである等の問題がある。ま
た、単位インバータの多重方式では、ハード構成がこの
方式に限られ、汎用性に乏しいという問題がある。
【0008】そこで、本発明は、ハード構成が特定され
ず、汎用性があり、個々のレグや単位インバータの使用
頻度が平均化されて熱集中がなく故障率が低く、故障時
には故障箇所を切り離して継続して運転することのでき
る電力変換装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、複数のスイッチング素子のオン
オフにより2以上の電圧レベルを出力可能な複数のレグ
群を備え、直流電力を可変周波数、可変電圧の多相交流
電力に変換する電力変換装置において、各レグは、前記
スイッチング素子と、前記スイッチング素子に過大な電
流が流れたとき自己を前記レグ群から切り離す切り離し
手段とを備えている構成とする。
【0010】この発明によれば、ハード構成が特定され
ず、汎用性があり、個々のレグの使用頻度が平均化され
て熱集中がなく故障率が低く、故障時には故障箇所を切
り離して継続して運転することのできる電力変換装置を
提供することができる。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、切り離し手段は、過電流検出器と前記過電流検出器
から信号を受けて動作するスイッチとからなる構成とす
る。この発明によれば、過大な電流の流れたレグをレグ
群から確実に切り離すことができる。
【0012】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、切り離し手段はヒューズである構成とする。この発
明によれば、過大な電流の流れたレグをレグ群から確実
に切り離すことができる。
【0013】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、同一のレグ群内の複数(n個)のレグに均等な電流
が流れるように同一の制御信号で各スイッチング素子を
制御し、(n−m)個(n>m)のレグがレグ群から切
り離された場合、m個のレグをm/nの電流で運転継続
するようにした構成とする。
【0014】この発明によれば、(n−m)個のレグが
レグ群から切り離されたのちにも、それ以前と同様に円
滑に運転することのできる電力変換装置を提供すること
ができる。
【0015】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、同一のレグ群内の複数のレグ(n個)のうち、m個
(n>m)のレグにだけ均等な電流が流れるように同一
の制御信号で各スイッチング素子を制御し、(n−m)
個のレグがレグ群から切り離された場合でも、継続して
前記m個のレグを同一の制御信号を用いて運転を継続す
るようにした構成とする。
【0016】この発明によれば、(n−m)個のレグが
レグ群から切り離されたのちにも、それ以前と同様に円
滑に運転することのできる電力変換装置を提供すること
ができる。
【0017】請求項6の発明は、請求項1の発明におい
て、同一のレグ群内の複数のレグのうち、運転すべきレ
グ数を決定するレグ数決定器と、どのレグを運転するか
を選択するレグ接続切換器とを備え、選択されたレグに
だけ均等な電流が流れるように同一の制御信号で各スイ
ッチング素子を制御するようにした構成とする。この発
明によれば、運転すべきレグ数とレグを状況に応じて決
定することのできる電力変換装置を提供することができ
る。
【0018】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、レグ数決定器は、電力変換装置の出力電流の実効値
または瞬時値、または出力電流指令値の実効値または瞬
時値、または電力を供給する交流電動機の回転数に応じ
て、運転すべきレグ数を決定する構成とする。この発明
によれば、運転すべきレグ数を合理的に決定することが
できる。
【0019】請求項8の発明は、請求項6の発明におい
て、レグ接続切換器は、故障していないレグを固定的に
選択し切り換える構成とする。この発明によれば、特定
のレグが故障している場合にも確実に継続運転すること
のできる電力変換装置を提供することができる。
【0020】請求項9の発明は、請求項6の発明におい
て、レグ接続切換器は、一定期間毎に、あるいはレグの
スイッチング毎に、各レグのスイッチング回数が均等に
なるように運転するレグを選択し切り換える構成とす
る。この発明によれば、レグ群内の各レグの負担を均等
にすることができる。
【0021】請求項10の発明は、請求項9の発明にお
いて、レグ接続切換器は、各レグのスイッチングの回数
を数えるカウンタと、このカウンタの出力の少ないレグ
を必要な数だけ選択する選択手段とを備えている構成と
する。この発明によれば、レグ群内の各レグの負担を均
等にすることができる。
【0022】請求項11の発明は、請求項1の発明にお
いて、出力端に交流電動機が接続され、前記交流電動機
への出力電流が所定値を超過した場合に、前記出力電流
が所定値以下となるように前記交流電動機の回転数を低
減する回転数低減手段を具備した構成とする。この発明
によれば、過負荷を生じることなく交流電動機を駆動す
ることのできる電力変換装置を提供することができる。
【0023】請求項12の発明は、複数のスイッチング
素子のオンオフにより2以上の電圧レベルを出力可能な
複数のレグ群を備え、直流電力を可変周波数、可変電圧
の多相交流電力に変換する電力変換装置において、前記
レグ群から独立した補助レグ群と、前記複数のレグ群の
故障を検出するレグ群故障検出器と、このレグ群故障検
出器によって制御されて前記故障したレグ群の出力に前
記補助レグ群の出力を接続する補助レグ群切換器とを備
えた構成とする。
【0024】この発明によれば、ハード構成が特定され
ず、汎用性があり、個々のレグの使用頻度が平均化され
て熱集中がなく故障率が低く、故障時には故障箇所を切
り離して継続して運転することのできる電力変換装置を
提供することができる。
【0025】請求項13の発明は、複数のスイッチング
素子のオンオフにより2以上の電圧レベルを出力可能な
複数の単位インバータ群を備え、可変周波数、可変電圧
の多相交流電力出力する電力変換装置において、前記単
位インバータ群は、前記スイッチング素子を備えた複数
の単位インバータと、前記単位インバータの故障を検出
する故障検出器と、この故障検出器によって制御されて
前記故障した単位インバータを切り離す切り離し手段と
を備えている構成とする。
【0026】この発明によれば、ハード構成が特定され
ず、汎用性があり、個々の単位インバータの使用頻度が
平均化されて熱集中がなく故障率が低く、故障時には故
障箇所を切り離して継続して運転することのできる電力
変換装置を提供することができる。
【0027】請求項14の発明は、請求項13の発明に
おいて、同一の単位インバータ群内の複数(n個)の単
位インバータに均等な電流が流れるように同一の制御信
号で各スイッチング素子を制御し、(n−m)個(n>
m)の単位インバータが単位インバータ群から切り離さ
れた場合、m個の単位インバータをm/nの電流で運転
継続するようにした構成とする。
【0028】この発明によれば、(n−m)個の単位イ
ンバータが単位インバータ群から切り離されたのちに
も、それ以前と同様に円滑に運転することのできる電力
変換装置を提供することができる。
【0029】請求項15の発明は、請求項13の発明に
おいて、同一の単位インバータ群内の複数の単位インバ
ータ(n個)のうち、m個(n>m)の単位インバータ
にだけ均等な電流が流れるように同一の制御信号で各ス
イッチング素子を制御し、(n−m)個の単位インバー
タが単位インバータ群から切り離された場合でも、継続
して前記m個の単位インバータを同一の制御信号を用い
て運転継続するようにした構成とする。
【0030】この発明によれば、(n−m)個の単位イ
ンバータが単位インバータ群から切り離されたのちに
も、それ以前と同様に円滑に運転することのできる電力
変換装置を提供することができる。
【0031】請求項16の発明は、請求項13の発明に
おいて、同一の単位インバータ群内の複数の単位インバ
ータのうち、運転すべき単位インバータ数を決定する単
位インバータ数決定器と、どの単位インバータを運転す
るかを選択する単位インバータ接続切換器とを備え、選
択された単位インバータにだけ均等な電流が流れるよう
に同一の制御信号で各スイッチング素子を制御するよう
にした構成とする。この発明によれば、運転すべき単位
インバータ数と単位インバータを状況に応じて決定する
ことのできる電力変換装置を提供することができる。
【0032】請求項17の発明は、請求項16の発明に
おいて、単位インバータ数決定器は、電力変換装置の出
力電流の実効値または瞬時値、または出力電流指令値の
実効値または瞬時値、または電力を供給する交流電動機
の回転数に応じて、運転すべき単位インバータ数を決定
する構成とする。この発明によれば、運転すべき単位イ
ンバータ数を合理的に決定することができる。
【0033】請求項18の発明は、請求項16の発明に
おいて、単位インバータ接続切換器は、故障していない
単位インバータを固定的に選択し切り換える構成とす
る。この発明によれば、特定の単位インバータが故障し
ている場合にも確実に継続運転することのできる電力変
換装置を提供することができる。
【0034】請求項19の発明は、請求項16の発明に
おいて、単位インバータ接続切換器は、一定期間毎に、
あるいは単位インバータのスイッチング毎に、各単位イ
ンバータのスイッチング回数が均等になるように運転す
る単位インバータを選択し切り換える構成とする。この
発明によれば、単位インバータ群内の各単位インバータ
の負担を均等にすることができる。
【0035】請求項20の発明は、請求項16の発明に
おいて、単位インバータ接続切換器は、各単位インバー
タのスイッチングの回数を数えるカウンタと、このカウ
ンタの出力の少ない単位インバータを必要な数だけ選択
する選択手段とを備えている構成とする。この発明によ
れば、単位インバータ群内の各単位インバータの負担を
均等にすることができる。
【0036】請求項21の発明は、請求項13の発明に
おいて、出力端に交流電動機が接続され、前記交流電動
機への出力電流が所定値を超過した場合に、前記出力電
流が所定値以下となるよう前記に交流電動機の回転数を
低減する回転数低減手段を具備した構成とする。この発
明によれば、過負荷を生じることなく交流電動機を駆動
することのできる電力変換装置を提供することができ
る。
【0037】請求22の発明は、複数のスイッチング素
子のオンオフにより2以上の電圧レベルを出力可能な複
数の単位インバータ群を備え、直流電力を可変周波数、
可変電圧の多相交流電力に変換する電力変換装置におい
て、前記単位インバータ群から独立した補助単位インバ
ータ群と、前記複数の単位インバータ群の故障を検出す
る単位インバータ群故障検出器と、この単位インバータ
群故障検出器によって制御されて前記故障した単位イン
バータ群の出力に前記補助単位インバータ群の出力を接
続する補助単位インバータ群切換器とを備えた構成とす
る。
【0038】この発明によれば、ハード構成が特定され
ず、汎用性があり、個々の単位インバータの使用頻度が
平均化されて熱集中がなく故障率が低く、故障時には故
障箇所を切り離して継続して運転することのできる電力
変換装置を提供することができる。
【0039】請求項23の発明は、複数のスイッチング
素子のオンオフにより3以上の電圧レベルを出力可能な
レグを2つ持つ単位インバータを2相以上備え、可変周
波数、可変電圧の多相交流電力を出力する電力変換装置
において、前記単位インバータは、レグ毎に設けられた
過電流検出器と、ひとつのレグを他方のレグから切り離
すスイッチと、ひとつのレグの出力を単位インバータの
中性点に接続するスイッチとを備え、ひとつのレグが過
電流を検出したとき、当該レグを切り離しスイッチによ
って他方のレグから切り離し、かつ当該レグの出力と単
位インバータの中性点を接続して運転を継続するように
した構成とする。
【0040】この発明によれば、ハード構成が特定され
ず、汎用性があり、個々のレグや単位インバータの使用
頻度が平均化されて熱集中がなく故障率が低く、故障時
には故障箇所を切り離して継続して運転することのでき
る電力変換装置を提供することができる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。図1,2は本発明の第1の実
施の形態の電力変換装置を示す回路図である。すなわ
ち、本実施の形態の電力変換装置は、図1に示すよう
に、直流電源2に接続されたU,V,W3相のレグ群9
をもつ構成であり、各相の出力は、交流電動機3に接続
されている。
【0042】レグ群9の詳細を図2に示す。図2は、2
つのレグ10A,10Bを備えている構成を示してお
り、レグ10A,10Bの出力レベルが2レベルの場合
を示している。各レグ10A,10Bには、レグ電流検
出器11P,11Nと、レグ遮断器12P,12Nを備
えている。また、自己消弧素子SA,SA−,SB,S
B−をオン・オフ制御するゲート信号を生成するゲート
制御回路13と、レグ10A,10Bのいずれにゲート
信号を送るかを選択するレグ選択スイッチ14とを備え
ている。
【0043】レグ電流検出器11P,11Nは、ある設
定された値以上の電流が流れた場合、過電流信号を、レ
グ選択スイッチ14および、レグ遮断器12P,12N
へ送る。レグ選択スイッチ14は、レグ電流検出器11
P,11Nからの過電流信号を常時監視し、2つのレグ
10A,10Bからの過電流信号がない場合は、ゲート
制御回路13からのゲート信号をレグ10Aに送る。
【0044】レグ遮断器12P,12Nは、レグ電流検
出器11Pまたは11Nで、過電流信号が検出された場
合、両方の遮断器が開き、レグ10Aが回路から完全に
切り離される。また、このとき同時に、レグ選択スイッ
チ14は、レグ10Aに送っていたオン・オフ制御信号
をレグ10Bに送るように切り換える。このようにする
ことによって、あるひとつのレグ10Aまたは10Bに
何らかの異常が発生し、過電流が流れた場合でも、該当
レグ10Aまたは10Bを回路から切り離し、残ったレ
グ10Bまたは10Aにて運転を継続することができ
る。
【0045】図1の回路は、3相交流を供給する例であ
るが、2相あるいは、4相以上の交流電力を供給する場
合でも同様である。また、図2の回路は、2レベルのレ
グの例であるが、3レベル以上のレグの場合でも同様の
効果が得られる。また、図2では、レグが2つの場合を
示したが、レグが3つ以上の場合も同様の効果が得られ
る。
【0046】また、電流検出器11P,11Nの過電流
検出時に、内部短絡無しに自己消弧素子SA,SA−,
SB,SB−をオフできるのであれば、レグ遮断器12
P,12Nを設けることなく、自己消弧素子SA,SA
−,SB,SB−をオフし続けるようにすればよい。
【0047】つぎに本発明の第2の実施の形態の電力変
換装置を図3を参照して説明する。図2と同一の構成要
素については同一の符号をつけることによりその説明を
省略する。図2と異なる点は、レグ電流検出器11P,
11Nおよびレグ遮断器12P,12Nに代えて、所定
値以上の電流が所定以上の時間流れた場合に溶断する速
断ヒューズ15P,15Nを備えている点である。
【0048】この実施の形態では、過電流が検出された
場合、速断ヒューズ15P,15Nが溶断することによ
り、レグ10Aまたは10Bが回路から切り離されるた
め、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができ
る。図3の例では、2レベルのレグの例であるが、3レ
ベル以上のレグの場合でも同様の効果が得られる。ま
た、図3では、レグが2つの場合を示したが、レグが3
つ以上の場合も同様の効果が得られる。
【0049】つぎに本発明の第3の実施の形態の電力変
換装置を図4を参照して説明する。図2と同一の構成要
素については同一の符号をつけることによりその説明を
省略する。図2と異なる点は、レグ選択スイッチ14の
代わりに、ゲート切り離しイッチ16を設けた点であ
る。
【0050】ゲート切り離しスイッチ16は、レグ電流
検出器11P,11Nからの過電流信号を受け取らない
場合、両方のレグ10A,10Bに同じゲート信号を送
る。そして、ひとつのレグ10Aまたは10Bの過電流
信号を受け取ると、該当レグ10Aまたは10Bのゲー
ト信号をオフし続けるように制御し、残った健全なレグ
10Bまたは10Aだけで運転を継続する。
【0051】この実施の形態では、正常時は、使用でき
る全てのレグ10A,10Bを利用し、自己消弧素子S
A,SA−,SB,SB−に流れる電流を分担させるこ
とができる。このような自己消弧素子SA,SA−,S
B,SB−は、一般に流れる電流の二乗に比例して導通
損失が増加するので、ひとつのレグ10Aまたは10B
に流す電流を少なくすることは、トータルの損失および
温度上昇を抑える効果がある。また、ひとつのレグ10
Aまたは10Bが故障しても、他方のレグ10Bまたは
10Aで運転継続できるので、装置の信頼性が高められ
る。
【0052】図4の例では2レベルのレグの例である
が、3レベル以上のレグの場合でも同様の効果を得るこ
とができる。また、図4ではレグが2つの場合を示した
が、レグが3つ以上の場合も同様の効果を得ることがで
きる。
【0053】つぎに本発明の第4の実施の形態の電力変
換装置を図5を参照して説明する。図4と同一の構成要
素については同一の符号をつけることによりその説明を
省略する。図4と異なる点は、ゲート切り離しスイッチ
16の操作入力側に、健全レグ検出回路17、出力相電
流検出器18、レグ数決定回路19、スイッチングカウ
ンタ20およびレグ選択制御回路21を設けた点であ
る。
【0054】健全レグ検出回路17は、レグ電流検出器
11P,11Nからの過電流信号を受け取り、健全なレ
グ10Aまたは10Bの番号をレグ選択制御回路21に
送る。また、レグ数決定回路19は、出力相電流検出器
18からの電流値から、主電流を流すべきレグ10A,
10Bの数をレグ選択制御回路21に送る。スイッチン
グカウンタ20は、各レグ10A,10Bがスイッチン
グした回数を記憶し、その数をレグ選択制御回路21に
送る。
【0055】レグ選択制御回路21は下記の(1)から
(5)のアルゴリズムで、次にスイッチングするレグ1
0A,10Bを決定し、ゲート切り離しスイッチ16に
より切り換え、各レグ10A,10Bにゲート信号を送
る。すなわち、 (1)動作させるべきレグの数を、レグ数決定回路19
から受け取る。 (2)故障していないレグの番号を健全レグ検出回路1
7から受け取る。 (3)スイッチングカウンタ20から、各レグのスイッ
チング回数を受け取る。 (4)故障していないレグのうち、スイッチングカウン
タ20の値が少ない順に、動作さるべきレグの数だけを
抽出する。 (5)動作させるレグにゲート信号を与えるように、ゲ
ート切り離しスイッチ16に信号を送る。
【0056】以上により、冗長なレグを持つ電力変換装
置において、必要な数のレグだけを出力電流に応じて有
効に使うことができ、また、レグのスイッチング回数が
均等になるように制御できることから、スイッチングの
集中による熱集中がなく自己消弧素子SA,SA−,S
B,SB−の温度上昇を抑えられ装置寿命を延ばすこと
ができると共に、運転継続の信頼性を向上することがで
きる。
【0057】図5では、動作させるべきレグの数を出力
相電流検出器18からの値で決定したが、電流指令値か
ら決定しても同様な効果が得られる。また、出力電流あ
るいは電流指令値の、実効値あるいは瞬時値どちらから
決定しても、同様な効果が得られる。切り換えるタイミ
ングも、スイッチング毎に随時行う方法を示したが、一
定時間毎としたり、故障時だけの切換としてもよい。
【0058】また、交流電動機3の速度が電流に応じて
増減する場合には、交流電動機3への回転数指令値に応
じてレグ数を決定しても、同様な効果が得られる。同様
に、交流電動機3の速度が電流に応じて増減する場合、
健全なレグ全てを駆動しても交流電動機3を駆動するこ
とができなくなった場合は、交流電動機3の指令値を低
減すれば、交流電動機3の運転を継続することができ
る。
【0059】図5の例では、2レベルのレグの例である
が、3レベル以上のレグの場合でも同様の効果が得られ
る。また、図5ではレグが2つの場合を示したが、レグ
が3つ以上の場合も同様の効果が得られる。
【0060】つぎに本発明の第5の実施の形態の電力変
換装置を図6を参照して説明する。図1と同一の構成要
素については同一の符号をつけることによりその説明を
省略する。図1と異なる点は、補助レグ群9Sと、U,
V,W相のレグ群9の故障を検出するレグ群故障検出器
22と、補助レグ群9Sを各相出力に接続する補助レグ
群切り換え器23とを設けた点である。
【0061】補助レグ群9Sは、U,V,W相のレグ群
9と同じ構成であり、例えば図2〜図5の構成でよい。
また、各レグ群9,9S内のレグは1つであってもよ
く、または3つ以上であってもよい。
【0062】レグ群故障検出器22は、各相のレグ群9
からの故障信号を監視しており、あるレグ群9に故障が
発生した場合、補助レグ群切り替え器23によって、該
当レグ群9の出力に補助レグ群9Sの出力を接続し、運
転を継続する。このように、本実施の形態の電力変換装
置は、冗長運転に変換器2台分のレグ群を必要としない
ため、低コストを実現することができる。
【0063】なお、図6の例では、3相電力用変換装置
の例を示したが、2相あるいは4相以上の場合も、同様
の効果が得られる。また、図6では、各相が共通の直流
電圧源2に接続された場合を示したが、個々に直流電圧
源2を持たせた場合でも同様の効果があり、この場合に
は、直流電圧の異常による故障に対しても、冗長運転す
ることができ、さらに信頼性が向上する。
【0064】つぎに本発明の第6の実施の形態の電力変
換装置を図7および図8を参照して説明する。図7の回
路は、U,V,W相の単位インバータ群24をもつ構成
であり、各相の出力は、交流電動機3に接続されてい
る。単位インバータ群24の詳細を図8に示す。
【0065】図8は、単位インバータ25A,25Bを
有する構成を示しており、単位インバータ25A,25
Bが単相2レベルインバータの場合を示している。各単
位インバータ25A,25Bには、単位インバータ故障
検出器26および、単位インバータ切り離し器27を備
え、単位インバータ25A,25B内で故障が発生した
場合、当該単位インバータ25A,25Bの出力を単位
インバータ切り離し器27で切り離す。単位インバータ
25A,25Bのゲート制御のための構成は、前記第1
から第5の実施の形態の電力変換装置におけると同様で
ある。
【0066】図8では、2レベルの単位インバータの例
であるが、3レベル以上の単位インバータの場合でも同
様の効果が得られる。また、図8では、単位インバータ
が2つの場合を示したが、単位インバータが3つ以上の
場合も同様の効果が得られる。
【0067】また、図8に示されている単位インバータ
25A,25Bの各レグが、前記第1から第5の実施の
形態と同じ構成の場合、各実施の形態と同様の効果が得
られる。
【0068】つぎに本発明の第7の実施の形態の電力変
換装置を図9を参照して説明する。図7と同一の構成要
素については、同一の符号をつけることによりその説明
は省略する。図7と異なる点は、補助単位インバータ群
24Sと、U,V,W相の単位インバータ群24の故障
を検出する単位インバータ群故障検出器28と、補助単
位インバータ群24Sを各相出力に接続する補助単位イ
ンバータ群切り換え器29とを備えている点である。
【0069】補助単位インバータ群24Sは、U,V,
W相の単位インバータ群24と同じ構成であり、例えば
図8の構成でよい。また、単位インバータが1つまたは
3つ以上であってもよい。
【0070】単位インバータ群故障検出器28は、U,
V,W相の単位インバータ群24からの故障信号を監視
しており、ある単位インバータ群24に故障が発生した
場合、補助単位インバータ群切り替え器29によって、
該当単位インバータ24群の出力に補助単位インバータ
群24Sの出力を接続し、運転を継続する。
【0071】このように、本実施の形態の電力変換装置
は、冗長運転させる場合でも変換器2台分の単位インバ
ータ群を必要としないため、低コストを実現することが
できる。なお、図9の例では、3相電力用変換器の例を
示したが、2相あるいは4相以上の場合も、同様の効果
が得られる。
【0072】つぎに本発明の第8の実施の形態の電力変
換装置を図10を参照して説明する。この実施の形態
は、図7に示した単位インバータ群24のひとつの実現
例であり、単相3レベルインバータひとつからなり、各
レグの出力を中性点に接続する中性点短絡スイッチ30
を備えている。
【0073】正常時、単相3レベルインバータは、+
2,+1,0,−1,−2の5つの電圧レベルを出力で
きる。ひとつのレグ故障時、当該レグの中性点短絡スイ
ッチ30を閉じることで、当該レグの出力を中性点に固
定する。こうすることで、この単位インバータの出力
は、+1,0,−1に減るが、故障レグを切り離すこと
で、運転を継続することができる。なお、図10では単
相3レベルインバータの場合を示したが、4レベル以上
の場合でも、同様の効果が得られる。
【0074】以上述べたように本発明の各実施の形態の
電力変換装置においては、各レグ毎あるいは単位インバ
ータ毎に、冗長レグ、冗長単位インバータ等の冗長ユニ
ットを設けることで、信頼性の高いシステムが構築さ
れ、電力変換装置の継続運転が実現される。また、冗長
ユニットを通常ユニットと均等に動作させ、あるいは、
出力電流等に応じて、動作させるユニットの数を制御す
ることで、自己消弧素子の導通ロスを減らし、熱集中を
防ぐことができると共に、装置の信頼性の向上を図るこ
とができる。
【0075】また、図示しないが、第6の実施の形態等
の各単位インバータについて、各相を第1の実施の形態
のように複数のレグからなるレグ群により構成すること
により、より装置の信頼性を向上させることができる。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、ハード構成が特定され
ず、汎用性があり、個々のレグや単位インバータの使用
頻度が平均化されて熱集中がなく故障率が低く、故障時
には故障箇所を切り離して継続して運転することのでき
る電力変換装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の電力変換装置の構
成を示す図。
【図2】上記第1の実施の形態の電力変換装置における
レグ群の構成を示す図。
【図3】本発明の第2の実施の形態の電力変換装置にお
けるレグ群の構成を示す図。
【図4】本発明の第3の実施の形態の電力変換装置にお
けるレグ群の構成を示す図。
【図5】本発明の第4の実施の形態の電力変換装置にお
けるレグ群の構成を示す図。
【図6】本発明の第5の実施の形態の電力変換装置の構
成を示す図。
【図7】本発明の第6の実施の形態の電力変換装置の構
成を示す図。
【図8】上記第6の実施の形態の電力変換装置における
単位インバータ群の構成を示す図。
【図9】本発明の第7の実施の形態の電力変換装置の構
成を示す図。
【図10】本発明の第8の実施の形態の電力変換装置に
おける単位インバータの構成を示す図。
【図11】従来の待機2重系インバータ装置の構成を示
す図。
【図12】従来の単相インバータ多重装置の構成を示す
図。
【図13】従来の単相インバータ多重装置における単相
インバータの構成を示す図。
【符号の説明】
1A,1B…変換器、2…直流電源、3…交流電動機、
4…切換制御器、5…出力切換器、6…単位インバー
タ、7…単相ブリッジ逆変換器、8…単位インバータ出
力短絡器、9…レグ群、9S…補助レグ群、10A,1
0B…レグ、11P,11N…レグ電流検出器、12
P,12N…レグ遮断器、13…ゲート制御回路、14
…レグ選択スイッチ、15P,15N…速断ヒューズ、
16…ゲート切り離しスイッチ、17…健全レグ検出回
路、18…出力相電流検出器、19…レグ数決定回路、
20…スイッチングカウンタ、21…レグ選択制御回
路、22…レグ群故障検出器、23…補助レグ群切り換
器、24…単位インバータ群、24S…補助単位インバ
ータ群、25A,25B…単位インバータ、26…単位
インバータ故障検出器、27…単位インバータ切り離し
器、28…単位インバータ群故障検出器、29…補助単
位インバータ群切り換え器、30…中性点短絡スイッ
チ。

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のスイッチング素子のオンオフによ
    り2以上の電圧レベルを出力可能な複数のレグ群を備
    え、直流電力を可変周波数、可変電圧の多相交流電力に
    変換する電力変換装置において、各レグは、前記スイッ
    チング素子と、 前記スイッチング素子に過大な電流が流れたとき自己を
    前記レグ群から切り離す切り離し手段とを備えているこ
    とを特徴とする電力変換装置。
  2. 【請求項2】 切り離し手段は、過電流検出器と前記過
    電流検出器から信号を受けて動作するスイッチとからな
    ることを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  3. 【請求項3】 切り離し手段はヒューズであることを特
    徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  4. 【請求項4】 同一のレグ群内の複数(n個)のレグに
    均等な電流が流れるように同一の制御信号で各スイッチ
    ング素子を制御し、(n−m)個(n>m)のレグがレ
    グ群から切り離された場合、m個のレグをm/nの電流
    で運転継続するようにしたことを特徴とする請求項1記
    載の電力変換装置。
  5. 【請求項5】 同一のレグ群内の複数のレグ(n個)の
    うち、m個(n>m)のレグにだけ均等な電流が流れる
    ように同一の制御信号で各スイッチング素子を制御し、
    (n−m)個のレグがレグ群から切り離された場合で
    も、継続して前記m個のレグを同一の制御信号を用いて
    運転を継続するようにしたことを特徴とする請求項1記
    載の電力変換装置。
  6. 【請求項6】 同一のレグ群内の複数のレグのうち、運
    転すべきレグ数を決定するレグ数決定器と、どのレグを
    運転するかを選択するレグ接続切換器とを備え、前記選
    択されたレグにだけ均等な電流が流れるように同一の制
    御信号で各スイッチング素子を制御するようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  7. 【請求項7】 レグ数決定器は、電力変換装置の出力電
    流の実効値または瞬時値、または出力電流指令値の実効
    値または瞬時値、または電力を供給する交流電動機の回
    転数に応じて、運転すべきレグ数を決定することを特徴
    とする請求項6記載の電力変換装置。
  8. 【請求項8】 レグ接続切換器は、故障していないレグ
    を固定的に選択し切り換えることを特徴とする請求項6
    記載の電力変換装置。
  9. 【請求項9】 レグ接続切換器は、一定期間毎に、ある
    いはレグのスイッチング毎に、各レグのスイッチング回
    数が均等になるように運転するレグを選択し切り換える
    ことを特徴とする請求項6記載の電力変換装置。
  10. 【請求項10】 レグ接続切換器は、各レグのスイッチ
    ングの回数を数えるカウンタと、このカウンタの出力の
    少ないレグを必要な数だけ選択する選択手段とを備えて
    いることを特徴とする請求項9記載の電力変換装置。
  11. 【請求項11】 出力端に交流電動機が接続され、前記
    交流電動機への出力電流が所定値を超過した場合に、前
    記出力電流が所定値以下となるように前記交流電動機の
    回転数を低減する回転数低減手段を具備したことを特徴
    とする請求項1記載の電力変換装置。
  12. 【請求項12】 複数のスイッチング素子のオンオフに
    より2以上の電圧レベルを出力可能な複数のレグ群を備
    え、直流電力を可変周波数、可変電圧の多相交流電力に
    変換する電力変換装置において、前記レグ群から独立し
    た補助レグ群と、前記複数のレグ群の故障を検出するレ
    グ群故障検出器と、このレグ群故障検出器によって制御
    されて前記故障したレグ群の出力に前記補助レグ群の出
    力を接続する補助レグ群切換器とを備えたことを特徴と
    する電力変換装置。
  13. 【請求項13】 複数のスイッチング素子のオンオフに
    より2以上の電圧レベルを出力可能な複数の単位インバ
    ータ群を備え、可変周波数、可変電圧の多相交流電力出
    力する電力変換装置において、前記単位インバータ群
    は、前記スイッチング素子を備えた複数の単位インバー
    タと、前記単位インバータの故障を検出する故障検出器
    と、この故障検出器によって制御されて前記故障した単
    位インバータを切り離す切り離し手段とを備えているこ
    とを特徴とする電力変換装置。
  14. 【請求項14】 同一の単位インバータ群内の複数(n
    個)の単位インバータに均等な電流が流れるように同一
    の制御信号で各スイッチング素子を制御し、(n−m)
    個(n>m)の単位インバータが単位インバータ群から
    切り離された場合、m個の単位インバータをm/nの電
    流で運転継続するようにしたことを特徴とする請求項1
    3記載の電力変換装置。
  15. 【請求項15】 同一の単位インバータ群内の複数の単
    位インバータ(n個)のうち、m個(n>m)の単位イ
    ンバータにだけ均等な電流が流れるように同一の制御信
    号で各スイッチング素子を制御し、(n−m)個の単位
    インバータが単位インバータ群から切り離された場合で
    も、継続して前記m個の単位インバータを同一の制御信
    号を用いて運転継続するようにしたことを特徴とする請
    求項13記載の電力変換装置。
  16. 【請求項16】 同一の単位インバータ群内の複数の単
    位インバータのうち、運転すべき単位インバータ数を決
    定する単位インバータ数決定器と、どの単位インバータ
    を運転するかを選択する単位インバータ接続切換器とを
    備え、選択された単位インバータにだけ均等な電流が流
    れるように同一の制御信号で各スイッチング素子を制御
    するようにしたことを特徴とする請求項13記載の電力
    変換装置。
  17. 【請求項17】 単位インバータ数決定器は、電力変換
    装置の出力電流の実効値または瞬時値、または出力電流
    指令値の実効値または瞬時値、または電力を供給する交
    流電動機の回転数に応じて、運転すべき単位インバータ
    数を決定することを特徴とする請求項16記載の電力変
    換装置。
  18. 【請求項18】 単位インバータ接続切換器は、故障し
    ていない単位インバータを固定的に選択し切り換えるこ
    とを特徴とする請求項16記載の電力変換装置。
  19. 【請求項19】 単位インバータ接続切換器は、一定期
    間毎に、あるいは単位インバータのスイッチング毎に、
    各単位インバータのスイッチング回数が均等になるよう
    に運転する単位インバータを選択し切り換えることを特
    徴とする請求項16記載の電力変換装置。
  20. 【請求項20】 単位インバータ接続切換器は、各単位
    インバータのスイッチングの回数を数えるカウンタと、
    このカウンタの出力の少ない単位インバータを必要な数
    だけ選択する選択手段とを備えていることを特徴とする
    請求項16記載の電力変換装置。
  21. 【請求項21】 出力端に交流電動機が接続され、前記
    交流電動機への出力電流が所定値を超過した場合に、前
    記出力電流が所定値以下となるよう前記に交流電動機の
    回転数を低減する回転数低減手段を具備したことを特徴
    とする請求項13記載の電力変換装置。
  22. 【請求項22】 複数のスイッチング素子のオンオフに
    より2以上の電圧レベルを出力可能な複数の単位インバ
    ータ群を備え、直流電力を可変周波数、可変電圧の多相
    交流電力に変換する電力変換装置において、前記単位イ
    ンバータ群から独立した補助単位インバータ群と、前記
    複数の単位インバータ群の故障を検出する単位インバー
    タ群故障検出器と、この単位インバータ群故障検出器に
    よって制御されて前記故障した単位インバータ群の出力
    に前記補助単位インバータ群の出力を接続する補助単位
    インバータ群切換器とを備えたことを特徴とする電力変
    換装置。
  23. 【請求項23】 複数のスイッチング素子のオンオフに
    より3以上の電圧レベルを出力可能なレグを2つ持つ単
    位インバータを2相以上備え、可変周波数、可変電圧の
    多相交流電力を出力する電力変換装置において、前記単
    位インバータは、レグ毎に設けられた過電流検出器と、
    ひとつのレグを他方のレグから切り離すスイッチと、ひ
    とつのレグの出力を単位インバータの中性点に接続する
    スイッチとを備え、ひとつのレグが過電流を検出したと
    き、当該レグを切り離しスイッチによって他方のレグか
    ら切り離し、かつ当該レグの出力と単位インバータの中
    性点を接続して運転を継続するようにしたことを特徴と
    する電力変換装置。
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