JP2004064830A - 電力変換装置 - Google Patents

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Yukimori Kishida
岸田 行盛
Akihiro Suzuki
鈴木 昭弘
Masaki Yamada
山田 正樹
Hiroshi Ito
伊藤 寛
Akihiko Iwata
岩田 明彦
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

【課題】複数の単相インバータ2、3、4を直列に接続して直流電源12からの直流電力を交流電力に変換し、選択された単相インバータ2、3、4の組み合わせで出力する階調制御型の電力変換器において、最大出力電圧に対して低電圧域での電圧を出力する際でも、階調数を低減することなく、滑らかな交流出力波形を得る。
【解決手段】変圧比を可変としたトランス10を備え、系統11からトランス10を介して得た交流電力を整流して直流電力に変換して直流電源12から可変な電圧を出力し、各単相インバータ2、3、4の発生電圧を可変とする。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数のインバータを組み合わせて滑らかな交流出力波形を得ることが可能な電力変換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の3相インバータ装置は、交流電源からトランスを介して入力された交流電力を3相コンバータで整流して直流電力に変換し、その直流電力をコンデンサにて平滑化し、さらにこのコンデンサによる直流電力を3相インバータで交流電力に変換する。
このような従来の3相インバータ装置における、インバータ部の構成を図14に示す。図に示すように、インバータ部は、ダイオードがそれぞれ逆並列に接続された複数の自己消弧型半導体スイッチング素子で構成され、各半導体スイッチング素子をPWM制御によりオン・オフ制御することで、コンデンサの直流電力を交流電力に変換し、出力フィルタを介して正弦波の出力を得る。
【0003】
従来の3相インバータ装置は、以上のように構成されてPWM制御にて出力電圧を調整しているため、出力端の電圧変化が大きく、また高調波を抑制するために、複雑で大容量の出力フィルタが必要であった。このため、装置が大型化すると共に、この出力フィルタの電圧降下分だけ3相インバータの皮相電力を増加しておく必要があった。
このような問題点を改善するために、特願2002−103261号に示されるように、各相を、直流電源からの直流電力を交流電力に変換する単相インバータを複数直列接続して単相多重変換器により構成し、この複数の単相インバータの中から選択された所定の組み合わせによる各発生電圧の総和により出力電圧を階調制御して負荷に電力供給する階調制御型の電力変換装置が開発されている。このような従来の階調制御型の電力変換装置について以下に説明する。
【0004】
図15は、従来の3相負荷駆動用の電力変換器の構成を示す図である。図に示すように、3相電力変換器全体は、各相がスター結線されて3相負荷に電力供給するもので、それぞれの相はVaインバータ、Vbインバータ、Vcインバータを直列接続された単相多重変換器から成る。各単相インバータ(Vaインバータ、Vbインバータ、Vcインバータ)は、系統からトランスを通して引き込まれる交流電力を整流して直流電力に変換した後、その直流電力を平滑コンデンサで平滑し、該平滑コンデンサからの直流電力を交流電力に変換するもので、これらを直列接続して構成した各相の単相多重変換器の例を図16に示す。
図16において、1は負荷、2、3、4は、ダイオードを逆並列に接続した複数個の自己消弧型半導体スイッチング素子で構成されるフルブリッジのインバータから成る3つの単相インバータで、これら3つの単相インバータ2、3、4の交流側を直列に接続して、負荷1に交流電力を供給する。各単相インバータ2、3、4は、後述する直流電源からの直流電力を交流電力に変換して電圧を出力する。各単相インバータ2、3、4の上記直流電源は、それぞれ異なる電圧を充電する平滑コンデンサ5、6、7と整流器8とトランス9とで構成され、系統11からトランス9を通して引き込まれる交流電力を整流器8により整流して直流電力に変換し、その直流電力を各平滑コンデンサ5、6、7で平滑して、各単相インバータ2、3、4にそれぞれ異なる電圧を供給する。
【0005】
このように構成される単相多重変換器の各単相インバータ2、3、4は、それぞれ平滑コンデンサ5、6、7に充電される電圧Va、Vb、Vcを電圧源として電圧を出力するが、Va、Vb、Vcの関係は、それぞれ異なる値(Va<Vb<Vc)で、1:2:4、1:3:4、1:3:5、1:3:6、1:3:7、1:3:8、1:3:9のいずれかの関係となる。それぞれの場合について、各単相インバータ2、3、4の出力論理とそれらを直列接続した単相多重変換器の出力階調(電圧レベル)との関係を図17のA〜Gの論理表に示す。ここでは、A表の場合について、以下に説明する。
Va、Vb、Vcは、1:2:4の関係で、最小電圧値Vaの2(n=0,1,2)の関係である。A表に示すように、最下位ビット、中間ビット、最上位ビットの3つの単相インバータ2、3、4の組み合わせにより、これらの発生電圧の総和で0〜7の8階調の出力電圧が得られる。正弦波出力階調を得るための各単相インバータ出力波形を、図18に示す。図に示すように、3つの単相インバータ2、3、4の発生電圧の組み合わせにより、非常に滑らかな出力電圧階調波形が得られていることがわかる。このため、電力変換器の後段に設けられていた平滑用の出力フィルタをなくす、あるいは小さな容量にすることができ、電力変換器の低コスト化、小型化、簡略化が実現できるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の階調制御型の電力変換装置は以上のように構成されているため、出力電圧の波高値を低減し、最大出力電圧に対して低電圧域での出力電圧を得たい場合、各単相インバータ2、3、4の出力電圧の大きさは変化しないため、階調数を少なくして出力しなければならず、滑らかな出力電圧波形が得られないと言う問題点があった。例えば図19に示すように、最大出力電圧16では理想波形17に近い、0〜7の8階調の出力電圧階調波形18が得られる電力変換装置で、低電圧域の電圧16aを出力させると、この場合、0〜2の3階調の出力電圧階調波形19となり、理想の電圧波形20とかけ離れた電圧波形しか出力できない。
【0007】
この発明は、上記のような問題点を解消するために成されたものであって、最大出力電圧に対して低電圧域での電圧を出力する際でも、階調数を低減することなく、滑らかな交流出力波形を得ることができる階調制御型の電力変換装置の構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係る電力変換装置は、直流電源からの直流電力を交流電力に変換する単相インバータの交流側を複数直列接続して単相多重変換器を構成し、上記複数の単相インバータの中から選択された所定の組み合わせによる各発生電圧の総和により出力電圧を階調制御して負荷に電力供給する装置構成であって、上記直流電源の出力電圧を可変にして、上記各単相インバータの各発生電圧の大きさを可変とするものである。
【0009】
またこの発明の請求項2に係る電力変換装置は、請求項1記載の上記単相多重変換器を多相結線し、該各単相多重変換器により各相の出力電圧を階調制御して多相負荷に電力供給するものである。
【0010】
この発明の請求項3に係る電力変換装置は、請求項1または2において、上記直流電源は、トランスを備えて、交流電源からの該トランスを介した交流電力を整流して直流電力に変換して出力するもので、上記トランスの変圧比を可変とすることにより、上記直流電源の出力電圧を可変にしたものである。
【0011】
この発明の請求項4に係る電力変換装置は、請求項1または2において、上記直流電源は、交流電源からのトランスを介した交流電力を整流して直流電力に変換して出力するもので、チョッパスイッチ、ダイオードおよびリアクトルから成るチョッパ回路を備え、上記直流電源の出力電圧を該チョッパ回路により昇圧あるいは降圧することで可変にしたものである。
【0012】
この発明の請求項5に係る電力変換装置は、請求項3または4において、抵抗とスイッチとから成る放電回路を上記直流電源に並列に備え、出力電圧の低減時に、上記各単相インバータを介して回生エネルギを上記放電回路にて回生して放電させるものである。
【0013】
この発明の請求項6に係る電力変換装置は、請求項3または4において、コンデンサと該コンデンサの充放電スイッチとから成る充放電回路を上記直流電源に並列に備え、出力電圧の低減時に、上記各単相インバータを介した回生エネルギを上記充放電回路にて一旦蓄積し、該蓄積したエネルギの放電により低電圧域での出力電圧の制御を行うものである。
【0014】
この発明の請求項7に係る電力変換装置は、請求項1または2において、上記直流電源は、交流電源からの出力を整流して直流電力に変換する整流器と、該整流器からの直流電力を高周波、可変電圧の交流電力に変換する高周波インバータと、該高周波インバータからの交流電力を変圧する高周波トランスとを備え、該高周波トランスを介した上記高周波インバータからの交流電力を整流して直流電力に変換して出力することにより、上記直流電源の出力電圧を可変にしたものである。
【0015】
この発明の請求項8に係る電力変換装置は、請求項1〜7のいずれかにおいて、上記直流電源に、交流電力から変換された直流電力を平滑する平滑コンデンサを備えたものである。
【0016】
この発明の請求項9に係る電力変換装置は、請求項6において、上記直流電源に、交流電力から変換された直流電力を平滑する平滑コンデンサを備え、該平滑コンデンサに充放電スイッチを設けて、出力電圧の低減時に、上記平滑コンデンサの充放電スイッチをオフするものである。
【0017】
この発明の請求項10に係る電力変換装置は、請求項1〜9のいずれかにおいて、上記単相多重変換器内の複数の上記単相インバータの電圧出力時の各発生電圧が、最小発生電圧値(絶対値)に対して概2倍(K=0,1,2,・・・)であり、上記各単相インバータの各発生電圧の互いの関係を保持しつつ可変にし、上記複数の単相インバータの中から選択された所定の組み合わせによる各発生電圧の総和により出力電圧を階調制御するものである。
【0018】
この発明の請求項11に係る電力変換装置は、請求項1〜9のいずれかにおいて、上記単相多重変換器内の複数の上記単相インバータは電圧出力時の各発生電圧がそれぞれ異なるものであり、上記各単相インバータの各発生電圧の互いの関係を保持しつつ可変にし、発生電圧が逆極性のものを含むことを可能にして上記複数の単相インバータの中から選択された所定の組み合わせによる各発生電圧の総和により出力電圧を階調制御するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図について説明する。
図1は、この発明の実施の形態1による電力変換器の構成を示す図である。なお、ここでは便宜上、単相回路で構成されたものを示すが、各相を多相結線し、多相負荷に電力供給するものにも、同様に適用できる。
図1において、1は負荷、2、3、4は、ダイオードを逆並列に接続した複数個の自己消弧型半導体スイッチング素子で構成されるフルブリッジのインバータから成る3つの単相インバータである第一ビットインバータ、第二ビットインバータ、第三ビットインバータで、これら3つの単相インバータ2、3、4の交流側を直列に接続して単相多重変換器13を構成し、負荷1に交流電力を供給する。ここでは、自己消弧型半導体スイッチング素子にIGBTを用いたが、GCTを用いても良く、その他、GTO、トランジスタ、MOSFET等のものでも良い。また自己消弧機能がないサイリスタ等でも強制転流動作が可能であれば使用できる。
【0020】
単相多重変換器13内の各単相インバータ2、3、4は、直流電源12からの直流電力を交流電力に変換して電圧を出力する。各単相インバータ2、3、4の直流電源12は、それぞれ異なる電圧を充電する平滑コンデンサとしての第一ビットコンデンサ5、第二ビットコンデンサ6、第三ビットコンデンサ7と、整流器8、トランス9、可変トランス10、充電抵抗81とで構成され、系統11からトランス9、10を介して引き込まれる交流電力を整流器8により整流して直流電力に変換し、その直流電力を各平滑コンデンサ5、6、7で平滑して、各単相インバータ2、3、4にそれぞれ異なる電圧を供給する。
整流器8は、ここではダイオードブリッジの構成であるが、半波整流のダイオードでもよい。可変トランス10は、変圧比を可変とするもので、手動でも遠隔的モータで変圧比を変更できる。ここでは、各平滑コンデンサ5、6、7にそれぞれ異なる電圧を充電するトランス9の一次巻線を共通にして、トランス9の一次側に可変トランス10を接続することで、トランス9の入力電圧を可変とし、各平滑コンデンサ5、6、7の充電電圧を可変とする。
【0021】
このように構成される各単相インバータ(第一ビットインバータ2、第二ビットインバータ3、第三ビットインバータ4)は、それぞれ平滑コンデンサ5、6、7に充電される電圧Va、Vb、Vcを電圧源として電圧を出力するが、Va、Vb、Vcの関係は、それぞれ異なる値(Va<Vb<Vc)で、1:2:4、1:3:4、1:3:5、1:3:6、1:3:7、1:3:8、1:3:9のいずれかの関係となる。この関係は、トランス9の2次側の各巻き線比により決定されるもので、可変トランス10により変圧比を変更しても、各単相インバータ2、3、4の出力電圧は変更されるが、互いの出力電圧の比の関係は保たれる。
それぞれの場合について、第一ビットインバータ2、第二ビットインバータ3、第三ビットインバータ4の各インバータの出力論理とそれらを直列接続した単相多重変換器13の出力階調(電圧レベル)との関係を図2のA〜Gの論理表に示す。
【0022】
まず、図2のA表の場合について説明する。
Va、Vb、Vcは、1:2:4の関係で、最小電圧値Vaの2(n=0,1,2)の関係である。A表に示すように、第一ビット、第二ビット、第三ビットの3つの単相インバータ2、3、4の組み合わせにより、これらの発生電圧の総和で0〜7の8階調の出力電圧が得られる。正弦波出力階調を得るための各単相インバータ出力波形を、図3に示す。
図3(a)は、可変トランス10により、各単相インバータ2、3、4の出力電圧を最大にした場合で、理想波形17に近い、0〜7の8階調の出力電圧階調波形18が得られることがわかる。図3(b)は、可変トランス10より変圧比を変更して、各単相インバータ2、3、4の出力電圧を最大時の40%にして、低電圧域での出力を得た場合で、低電圧域でも、理想波形20に近い、0〜7の8階調の出力電圧階調波形21が得られることがわかる。
【0023】
このように、可変トランス10により変圧比を変更して直流電源12の出力電圧を低減することで、各単相インバータ2、3、4の出力電圧を低減して、低電圧域の電圧を出力するため、低電圧域においても、階調数を低減することなく、滑らかな交流出力波形を得ることができる。
なお、この場合、単相インバータ2、3、4を3個直列に接続してVa、Vb、Vcは、1:2:4の関係としたが、4個以上の複数個の単相インバータを直列に接続して、各単相インバータの出力電圧を、最小電圧値の2(n=0,1,2,3・・・)の関係としても良く、階調数が多く、より滑らかな出力電圧階調波形が得られる。
【0024】
次に、図2のB〜G表の場合について説明する。
Va、Vb、Vcは、1:3:4、1:3:5、1:3:6、1:3:7、1:3:8、1:3:9の関係で、各表に示すように、第一ビット、第二ビット、第三ビットの3つの単相インバータ2、3、4の組み合わせにより、これらの発生電圧の総和で9階調、10階調、11階調、12階調、13階調、14階調の出力電圧が得られる。これらの場合、各単相インバータ2、3、4の発生電圧の中で、単相多重変換器13の出力階調の極性と、逆極性のものが存在することがある。例えば、Va、Vb、VcがC表に示す1:3:5の場合、出力階調が1、3、4、5、6、8、9の場合には、それぞれの単相インバータ2、3、4は出力階調の極性と同じ極性に電圧を発生するが、出力階調が2、7の場合には第一ビットインバータ2は、逆極性である電圧(−Va)を発生することになる。これは、第一ビットインバータ2内の第一ビットコンデンサ5が、回生により充電されることを示す。これにより、連続的な出力階調が得られる。
【0025】
正弦波出力階調を得るための各単相インバータ出力波形で、Va、Vb、Vcが1:3:5の場合を、図4に示す。図4(a)は、可変トランス10により、各単相インバータ2、3、4の出力電圧を最大にした場合で、理想波形17に近い、0〜9の10階調の出力電圧階調波形18aが得られることがわかる。図4(b)は、可変トランス10より変圧比を変更して、各単相インバータ2、3、4の出力電圧を最大時の40%にして、低電圧域での出力を得た場合で、低電圧域でも、理想波形20に近い、0〜9の10階調の出力電圧階調波形21aが得られることがわかる。
このように、Va、Vb、VcがC表に示す1:3:5の場合においても、可変トランス10により変圧比を変更して直流電源12の出力電圧を低減することで、各単相インバータ2、3、4の出力電圧を低減して、低電圧域の電圧を出力するため、低電圧域においても、階調数を低減することなく、滑らかな交流出力波形を得ることができる。また、図2のB、D〜G表の場合についても同様である。
【0026】
なお、各単相インバータ2、3、4の入力電圧をそれぞれ可変にできるように、図1におけるトランス9と可変トランス10を、各単相インバータ2、3、4の入力電圧に対してそれぞれ可変トランスを接続した各ビット可変トランス901に置き換えても良い。出力ビットの使い方によって、ある特定の単相インバータ2、3、4を頻度よく使い、その平滑コンデンサ5、6、7の電圧が低下して出力電圧が低下することがあるが、その場合、各ビット可変トランス901により、電圧が低下した平滑コンデンサ5、6、7に対応した変圧比のみ一時的に大きくして適度に昇圧すると、再充電のスピードを上げることが出来るとともに、そのビットの単相インバータ2、3、4の出力電圧の低下を防止できる。
【0027】
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2を図について説明する。
図6は、この発明の実施の形態2による電力変換器の構成を示す図である。なお、ここでは便宜上、単相回路で構成されたものを示すが、各相を多相結線し、多相負荷に電力供給するものにも、同様に適用できる。
図2において、1〜9、11、13、81は、上記実施の形態1と同じもの、30、31、32はチョッパスイッチ、30a、31a、32aはダイオード、82はリアクトル、121は直流電源である。
【0028】
図に示すように、上記実施の形態1と同様に、3つの単相インバータ2、3、4の交流側を直列に接続して単相多重変換器13を構成し、負荷1に交流電力を供給する。各単相インバータ2、3、4の直流電源121は、それぞれ異なる電圧を充電する平滑コンデンサとしての第一ビットコンデンサ5、第二ビットコンデンサ6、第三ビットコンデンサ7と、整流器8、トランス9、充電抵抗81と、チョッパスイッチ30、31、32、ダイオード30a、31a、32aおよびリアクトル82から成る降圧型のチョッパ回路とで構成され、系統11からトランス9を介して引き込まれる交流電力を整流器8により整流して直流電力に変換し、その直流電力を各平滑コンデンサ5、6、7で平滑して、各単相インバータ2、3、4にそれぞれ異なる電圧を供給する。このとき、直流電源121の出力電圧は、チョッパ回路により調整される。具体的には、チョッパスイッチ30、31、32を入り切りする時間と予め設定されたリアクトル82の値とによって直流電源121の出力電圧は調整できる。
【0029】
この実施の形態についても、上記実施の形態1と同様に、各単相インバータ2、3、4の出力電圧の関係は、それぞれ異なる値(Va<Vb<Vc)で、1:2:4、1:3:4、1:3:5、1:3:6、1:3:7、1:3:8、1:3:9のいずれかの関係とする。また、チョッパスイッチ30、31、32、ダイオード30a、31a、32aおよびリアクトル82から成るチョッパ回路により各単相インバータ2、3、4の出力電圧を調整しても、各単相インバータ2、3、4の出力電圧は変更されるが、互いの出力電圧の比の関係は保たれるものとする。
このように直流電源121の出力電圧を調整することで、各単相インバータ2、3、4の出力電圧を可変にするため、低電圧域の電圧を出力する場合も、階調数を低減することなく、滑らかな交流出力波形を得ることができる。
【0030】
なお、上記実施の形態2では、直流電源121に降圧型のチョッパ回路を備えたが、図7に示すように、直流電源122に、チョッパスイッチ33、34、35、ダイオード33a、34a、35aおよびリアクトル82から成る昇圧型のチョッパ回路を備えて、チョッパスイッチ33、34、35を入り切りする時間と予め設定されたリアクトル82の値とによって直流電源122の出力電圧を調整しても良い。この場合も、直流電源122の出力電圧を調整することで、各単相インバータ2、3、4の出力電圧を可変にするため、低電圧域の電圧を出力する場合も、階調数を低減することなく、滑らかな交流出力波形を得ることができる。
【0031】
また、上記実施の形態1、2では、整流器8をダイオードで構成したが、図8に示すように、サイリスタコンバータ801を用いても良く、直流電源121、122の出力電圧の平均値を高めることができる。
【0032】
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3を図について説明する。
図9は、この発明の実施の形態3による電力変換器の構成を示す図である。
図に示すように、上記実施の形態2で示した電力変換器の各平滑コンバータ(第一ビットコンデンサ5、第二ビットコンデンサ6、第三ビットコンデンサ7)に並列に、放電抵抗113、114、115とスイッチ110、111、112とから成る放電回路を備える。
図に示すように、上記実施の形態2と同様に、3つの単相インバータ2、3、4の交流側を直列に接続して単相多重変換器13を構成し、負荷1に交流電力を供給する。また、直流電源124では、系統11からトランス9を介して引き込まれる交流電力を整流器8により整流して直流電力に変換し、その直流電力を各平滑コンデンサ5、6、7で平滑して、各単相インバータ2、3、4にそれぞれ異なる電圧を供給する。このとき、直流電源124の出力電圧は、チョッパ回路により調整される。具体的には、チョッパスイッチ30、31、32を入り切りする時間と予め設定されたリアクトル82の値とによって直流電源121の出力電圧は調整できる。また、出力電圧を低減時に、放電抵抗113、114、115とスイッチ110、111、112とから成る放電回路で、各単相インバータ2、3、4を介して回生エネルギを回生して放電させることにより、出力電圧の大きさを急峻に低減することができる。
【0033】
このような電力変換器の出力電圧の低減時の詳細な動作について、図10の出力電圧波形に基づいて、以下に説明する。
出力電圧を低減して、波高値を大電圧波高値150から小電圧波高値151に変化させる場合、まず、大電圧波高値150にて滑らかな出力電圧階調波形153を出力している時刻155において、チョッパスイッチ30、31、32を切りのみの状態にして、続いて放電スイッチ110、111、112を入りにする。チョッパスイッチ30、31、32を切りのみの状態にすることにより、直流電源124からの出力電圧を低下することができるが、各単相インバータ2、3、4の出力電圧を応答性良く急峻に低下させることは困難である。ここでは、放電スイッチ110、111、112を入りにすることにより、負荷1が誘導的な場合の回生エネルギを、放電抵抗113、114、115とスイッチ110、111、112とから成る放電回路で回生して放電させる。これにより出力電圧は速やかに低下する。
次に、時刻152において、放電スイッチ110、111、112を入りにし、これよりチョッパスイッチ30、31、32を入り、切り動作させることで、第一ビットコンデンサ5、第二ビットコンデンサ6、第三ビットコンデンサ7の電圧を適度に調整する。これにより、小電圧波高値151にて滑らかな出力電圧階調波形154を出力する。
【0034】
この実施の形態では、上述したように、放電抵抗113、114、115とスイッチ110、111、112とから成る放電回路を直流電源(各平滑コンデンサ5、6、7)に並列に備えて、出力電圧の低減時に、各単相インバータ2、3、4を介して回生エネルギを回生して放電させることにより、出力電圧の大きさを応答性良く急峻に低減することができる。
【0035】
実施の形態4.
次に、この発明の実施の形態4を図について説明する。
図11は、この発明の実施の形態4による電力変換器の構成を示す図である。図に示すように、上記実施の形態2で示した電力変換器の各平滑コンバータ(第一ビットコンデンサ5、第二ビットコンデンサ6、第三ビットコンデンサ7)に並列に、コンデンサ501とコンデンサ501用の充放電スイッチであるエネルギ放出用スイッチ116およびエネルギ吸収用スイッチ117とから成る充放電回路を配置し、各平滑コンデンサ5、6、7にもコンデンサ5、6、7用の充放電スイッチとしてエネルギ吸収用スイッチ118、エネルギ放出用スイッチ119を接続して配置する。
【0036】
図に示すように、上記実施の形態2と同様に、3つの単相インバータ2、3、4の交流側を直列に接続して単相多重変換器13を構成し、負荷1に交流電力を供給する。また、直流電源125では、系統11からトランス9を介して引き込まれる交流電力を整流器8により整流して直流電力に変換し、その直流電力を各平滑コンデンサ5、6、7で平滑して、各単相インバータ2、3、4にそれぞれ異なる電圧を供給する。このとき、直流電源125の出力電圧は、チョッパ回路により調整される。具体的には、チョッパスイッチ30、31、32を入り切りする時間と予め設定されたリアクトル82の値とによって直流電源121の出力電圧は調整できる。
【0037】
また、出力電圧を低減時に、充放電回路のコンデンサ501に、各単相インバータ2、3、4を介して回生エネルギを回生して、出力電圧の大きさを急峻に低減すると共に、回生エネルギをコンデンサ501に一旦蓄積する。続いて、この充放電回路のコンデンサ501に蓄積されたエネルギを放電させることにより、低電圧域での出力電圧制御を行う。この充放電回路のコンデンサ501にエネルギを蓄積させる際には、平滑コンデンサ5、6、7用の充放電スイッチ118、119は、切りにしておき、平滑コンデンサ5、6、7の電圧を電圧低減以前の状態で保持し、その後、再び出力電圧のレベルを高くするするときに、充放電スイッチ118、119を入りにして、出力電圧を急峻に立ち上げる。なお、コンデンサ501の静電容量は大きく、回生エネルギを充分蓄えても、電圧の上昇は定格電圧を上回らないものとする。
【0038】
このような電力変換器の出力電圧の低減時および復帰時の詳細な動作について、図12の出力電圧波形の例に基づいて、以下に説明する。
出力電圧を低減して、波高値を大電圧波高値150から小電圧波高値151に変化させる場合、まず、大電圧波高値150にて滑らかな出力電圧階調波形153を出力している時刻155において、チョッパスイッチ30、31、32を切りのみの状態にして、続いて充放電回路のエネルギ吸収用スイッチ117を入りにする。また、平滑コンデンサ5、6、7用の充放電スイッチ118、119は切りにする。
チョッパスイッチ30、31、32を切りのみの状態にすることにより、直流電源125からの出力電圧を低下することができるが、各単相インバータ2、3、4の出力電圧を応答性良く急峻に低下させることは困難である。ここでは、エネルギ吸収用スイッチ117を入りにすることにより、回生エネルギを充放電回路のコンデンサ501で回生して一旦蓄積する。これにより各単相インバータ2、3、4を介して回生エネルギを回生して蓄積させることにより、出力電圧の大きさを応答性良く急峻に低減することができる。また、このとき平滑コンデンサ5、6、7用の充放電スイッチ118、119は切りにしておき、平滑コンデンサ5、6、7の電圧を時刻155時点の状態、即ち、電圧低減以前の状態で保持する。
【0039】
次に、時刻152において、充放電回路のエネルギ吸収用スイッチ117およびエネルギ放出用スイッチ116を入りにし、チョッパスイッチ30、31、32を入り、切り動作させることで、各ビットの充放電回路におけるコンデンサ501の電圧を適度に調整する。これにより、小電圧波高値151にて滑らかな出力電圧階調波形154を出力する。
次に、時刻162において、充放電回路のエネルギ吸収用スイッチ117およびエネルギ放出用スイッチ116を切りにし、平滑コンデンサ5、6、7用の充放電スイッチ118、119を入りにし、チョッパスイッチ30、31、32を入り、切り動作させる。これにより、時刻155時点の状態、即ち、電圧低減以前の状態で保持されていた平滑コンデンサ5、6、7の電圧により、出力電圧を急上昇させることができる。この場合、負側の小電圧波高値161から大電圧波高値160に急上昇させ、滑らかな出力電圧階調波形153aを出力する。
【0040】
この実施の形態では、コンデンサ501とコンデンサ501の充放電スイッチ116、117とから成る充放電回路を上記直流電源(各平滑コンデンサ5、6、7)に並列に備え、出力電圧の低減時に、各単相インバータ2、3、4を介した回生エネルギを上記充放電回路にて一旦蓄積し、該蓄積したエネルギの放電により低電圧域での出力電圧の制御を行うため、出力電圧の大きさを応答性良く急峻に低減することができ、また回生エネルギを効率良く利用できる。また、平滑コンデンサ5、6、7に充放電スイッチ118、119を備えて、出力電圧低減時に、それ以前の平滑コンデンサ5、6、7の電圧を保持し、出力電圧を復帰させる際に用いるため、出力電圧の復帰時に電圧を急上昇できると共に、省エネルギ化が図れる。
【0041】
なお、充放電スイッチ116〜118は、通常は、ダイオードを逆並列に接続したIGBT、トランジスタ、MOS−FET、GTO、GCTなど自己消弧型の半導体スイッチング素子であるが、回数頻度が所定の値より小さい場合、入り時の損失が少ない機械スイッチを用いても良い。
【0042】
なお、上記実施の形態3、4では、降圧型のチョッパ回路を備えたものに適用したが、図7で示した昇圧型のチョッパ回路を備えた電力変換器にも同様に適用でき、同様の効果を奏する。
さらに、上記実施の形態1で示した可変トランス10、901を備えたものにも適用できる。
【0043】
実施の形態5.
次に、この発明の実施の形態5を図について説明する。
図13は、この発明の実施の形態5による電力変換器の構成を示す図である。なお、ここでは便宜上、単相回路で構成されたものを示すが、各相を多相結線し、多相負荷に電力供給するものにも、同様に適用できる。
図に示すように、上記実施の形態1と同様に、3つの単相インバータ2、3、4の交流側を直列に接続して単相多重変換器13を構成し、負荷1に交流電力を供給する。また、直流電源123では、系統11からの出力を整流して直流電力に変換する整流器106と、この整流器106からの直流電力を高周波、可変電圧の交流電力に変換する高周波インバータ105と、この高周波インバータ105からの交流電力を変圧する高周波トランス103とを備え、高周波トランス103を介した高周波インバータ105からの交流電力をダイオード104で整流して直流電力に変換し、各平滑コンデンサ5、6、7にて平滑して出力する。
【0044】
この実施の形態では、トランス103の一次側にインバータ105を備えて直流電源123の出力電圧を可変とするため、インバータ105に高周波インバータを用い、トランス103にも高周波トランスを用いることができ、直流電源123を小型化出来る。またこの場合も、直流電源123の出力電圧を可変とすることで各単相インバータ2、3、4の出力電圧を可変にすることができるため、上記実施の形態1と同様に、低電圧域においても、階調数を低減することなく、滑らかな交流出力波形を得ることができる。
【0045】
【発明の効果】
以上のようにこの発明の請求項1に係る電力変換装置は、直流電源からの直流電力を交流電力に変換する単相インバータの交流側を複数直列接続して単相多重変換器を構成し、上記複数の単相インバータの中から選択された所定の組み合わせによる各発生電圧の総和により出力電圧を階調制御して負荷に電力供給する装置構成であって、上記直流電源の出力電圧を可変にして、上記各単相インバータの各発生電圧の大きさを可変とするため、最大出力電圧に対して低電圧域においても、階調数を低減することなく、滑らかな出力電圧波形を得ることができる。
【0046】
またこの発明の請求項2に係る電力変換装置は、請求項1記載の上記単相多重変換器を多相結線し、該各単相多重変換器により各相の出力電圧を階調制御して多相負荷に電力供給するため、多相の電力変換装置で最大出力電圧に対して低電圧域においても、階調数を低減することなく、滑らかな出力電圧波形を得ることができる。
【0047】
またこの発明の請求項3に係る電力変換装置は、請求項1または2において、上記直流電源は、トランスを備えて、交流電源からの該トランスを介した交流電力を整流して直流電力に変換して出力するもので、上記トランスの変圧比を可変とすることにより、上記直流電源の出力電圧を可変にしたため、各単相インバータの各発生電圧の大きさを確実に可変とすることができ、最大出力電圧に対して低電圧域においても、階調数を低減することなく、滑らかな出力電圧波形を得ることができる。
【0048】
またこの発明の請求項4に係る電力変換装置は、請求項1または2において、上記直流電源は、交流電源からのトランスを介した交流電力を整流して直流電力に変換して出力するもので、チョッパスイッチ、ダイオードおよびリアクトルから成るチョッパ回路を備え、上記直流電源の出力電圧を該チョッパ回路により昇圧あるいは降圧することで可変にしたため、各単相インバータの各発生電圧の大きさを確実に可変とすることができ、最大出力電圧に対して低電圧域においても、階調数を低減することなく、滑らかな出力電圧波形を得ることができる。
【0049】
またこの発明の請求項5に係る電力変換装置は、請求項3または4において、抵抗とスイッチとから成る放電回路を上記直流電源に並列に備え、出力電圧の低減時に、上記各単相インバータを介して回生エネルギを上記放電回路にて回生して放電させるため、応答性良く出力電圧が低減できる。
【0050】
またこの発明の請求項6に係る電力変換装置は、請求項3または4において、コンデンサと該コンデンサの充放電スイッチとから成る充放電回路を上記直流電源に並列に備え、出力電圧の低減時に、上記各単相インバータを介した回生エネルギを上記充放電回路にて一旦蓄積し、該蓄積したエネルギの放電により低電圧域での出力電圧の制御を行うため、応答性良く出力電圧が低減できると共に、回生エネルギを効率的に利用できる。
【0051】
またこの発明の請求項7に係る電力変換装置は、請求項1または2において、上記直流電源は、交流電源からの出力を整流して直流電力に変換する整流器と、該整流器からの直流電力を高周波、可変電圧の交流電力に変換する高周波インバータと、該高周波インバータからの交流電力を変圧する高周波トランスとを備え、該高周波トランスを介した上記高周波インバータからの交流電力を整流して直流電力に変換して出力することにより、上記直流電源の出力電圧を可変にしたため、各単相インバータの各発生電圧の大きさを確実に可変とすることができ、最大出力電圧に対して低電圧域においても、階調数を低減することなく、滑らかな出力電圧波形を得ることができる。また、直流電源を小型化できる。
【0052】
またこの発明の請求項8に係る電力変換装置は、請求項1〜7のいずれかにおいて、上記直流電源に、交流電力から変換された直流電力を平滑する平滑コンデンサを備えたため、滑らかな出力電圧波形を確実に得ることができる。
【0053】
またこの発明の請求項9に係る電力変換装置は、請求項6において、上記直流電源に、交流電力から変換された直流電力を平滑する平滑コンデンサを備え、該平滑コンデンサに充放電スイッチを設けて、出力電圧の低減時に、上記平滑コンデンサの充放電スイッチをオフするため、エネルギを効率的に利用でき、省エネルギ化が図れる。
【0054】
またこの発明の請求項10に係る電力変換装置は、請求項1〜9のいずれかにおいて、上記単相多重変換器内の複数の上記単相インバータの電圧出力時の各発生電圧が、最小発生電圧値(絶対値)に対して概2倍(K=0,1,2,・・・)であり、上記各単相インバータの各発生電圧の互いの関係を保持しつつ可変にし、上記複数の単相インバータの中から選択された所定の組み合わせによる各発生電圧の総和により出力電圧を階調制御するため、滑らかな出力電圧波形が確実に得られる電力変換装置で、各単相インバータの各発生電圧の大きさを確実に可変とすることができ、最大出力電圧に対して低電圧域においても、階調数を低減することなく、滑らかな出力電圧波形を得ることができる。
【0055】
またこの発明の請求項11に係る電力変換装置は、請求項1〜9のいずれかにおいて、上記単相多重変換器内の複数の上記単相インバータは電圧出力時の各発生電圧がそれぞれ異なるものであり、上記各単相インバータの各発生電圧の互いの関係を保持しつつ可変にし、発生電圧が逆極性のものを含むことを可能にして上記複数の単相インバータの中から選択された所定の組み合わせによる各発生電圧の総和により出力電圧を階調制御するため、滑らかな出力電圧波形が確実に得られる電力変換装置で、各単相インバータの各発生電圧の大きさを確実に可変とすることができ、最大出力電圧に対して低電圧域においても、階調数を低減することなく、滑らかな出力電圧波形を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による電力変換器の構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1による各単相インバータの出力論理と出力階調レベルとの関係を示す論理表である。
【図3】この発明の実施の形態1による各単相インバータと単相多重変換器とによる出力波形である。
【図4】この発明の実施の形態1の別例による各単相インバータと単相多重変換器とによる出力波形である。
【図5】この発明の実施の形態1の別例による可変トランスの構成図である。
【図6】この発明の実施の形態2による電力変換器の構成図である。
【図7】この発明の実施の形態2の別例による電力変換器の構成図である。
【図8】この発明の実施の形態2の別例による整流器の構成図である。
【図9】この発明の実施の形態3による電力変換器の構成図である。
【図10】この発明の実施の形態3による電力変換器の動作を説明する波形図である。
【図11】この発明の実施の形態4による電力変換器の構成図である。
【図12】この発明の実施の形態4による電力変換器の動作を説明する波形図である。
【図13】この発明の実施の形態5による電力変換器の構成図である。
【図14】従来の3相インバータ装置の構成図である。
【図15】従来の階調制御型の3相電力変換装置の構成図である。
【図16】従来の電力変換器(単相多重変換器)の構成図である。
【図17】従来の各単相インバータの出力論理と出力階調レベルとの関係を示す論理表である。
【図18】従来の各単相インバータと単相多重変換器とによる出力波形である。
【図19】従来の電力変換器の問題点を説明する図である。
【符号の説明】
1 負荷、2 単相インバータ(第一ビットインバータ)、
3 単相インバータ(第二ビットインバータ)、
4 単相インバータ(第三ビットインバータ)、
5 平滑コンデンサ(第一ビットコンデンサ)、
6 平滑コンデンサ(第二ビットコンデンサ)、
7 平滑コンデンサ(第三ビットコンデンサ)、8 整流器、9 トランス、
10 可変トランス、11 交流電源、12 直流電源、
13 単相多重変換器、30〜35 チョッパスイッチ、
30a〜35a ダイオード、82 リアクトル、103 高周波トランス、
104 ダイオード、105 高周波インバータ、106 整流器、
110,111,112 放電スイッチ、113,114,115 放電抵抗、
116,117 充放電スイッチ(エネルギ放出用スイッチ、エネルギ吸収用スイッチ)、
118,119 充放電スイッチ(エネルギ吸収用スイッチ、エネルギ放出用スイッチ)、
121〜125 直流電源、501 コンデンサ、
801 サイリスタコンバータ、901 各ビット可変トランス。

Claims (11)

  1. 直流電源からの直流電力を交流電力に変換する単相インバータの交流側を複数直列接続して単相多重変換器を構成し、上記複数の単相インバータの中から選択された所定の組み合わせによる各発生電圧の総和により出力電圧を階調制御して負荷に電力供給する電力変換装置において、上記直流電源の出力電圧を可変にして、上記各単相インバータの各発生電圧の大きさを可変とすることを特徴とする電力変換装置。
  2. 請求項1記載の上記単相多重変換器を多相結線し、該各単相多重変換器により各相の出力電圧を階調制御して多相負荷に電力供給することを特徴とする電力変換装置。
  3. 上記直流電源は、トランスを備えて、交流電源からの該トランスを介した交流電力を整流して直流電力に変換して出力するもので、上記トランスの変圧比を可変とすることにより、上記直流電源の出力電圧を可変にしたことを特徴とする請求項1または2記載の電力変換装置。
  4. 上記直流電源は、交流電源からのトランスを介した交流電力を整流して直流電力に変換して出力するもので、チョッパスイッチ、ダイオードおよびリアクトルから成るチョッパ回路を備え、上記直流電源の出力電圧を該チョッパ回路により昇圧あるいは降圧することで可変にしたことを特徴とする請求項1または2記載の電力変換装置。
  5. 抵抗とスイッチとから成る放電回路を上記直流電源に並列に備え、出力電圧の低減時に、上記各単相インバータを介して回生エネルギを上記放電回路にて回生して放電させることを特徴とする請求項3または4記載の電力変換装置。
  6. コンデンサと該コンデンサの充放電スイッチとから成る充放電回路を上記直流電源に並列に備え、出力電圧の低減時に、上記各単相インバータを介した回生エネルギを上記充放電回路にて一旦蓄積し、該蓄積したエネルギの放電により低電圧域での出力電圧の制御を行うことを特徴とする請求項3または4記載の電力変換装置。
  7. 上記直流電源は、交流電源からの出力を整流して直流電力に変換する整流器と、該整流器からの直流電力を高周波、可変電圧の交流電力に変換する高周波インバータと、該高周波インバータからの交流電力を変圧する高周波トランスとを備え、該高周波トランスを介した上記高周波インバータからの交流電力を整流して直流電力に変換して出力することにより、上記直流電源の出力電圧を可変にしたことを特徴とする請求項1または2記載の電力変換装置。
  8. 上記直流電源に、交流電力から変換された直流電力を平滑する平滑コンデンサを備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の電力変換装置。
  9. 上記直流電源に、交流電力から変換された直流電力を平滑する平滑コンデンサを備え、該平滑コンデンサに充放電スイッチを設けて、出力電圧の低減時に、上記平滑コンデンサの充放電スイッチをオフすることを特徴とする請求項6記載の電力変換装置。
  10. 上記単相多重変換器内の複数の上記単相インバータの電圧出力時の各発生電圧が、最小発生電圧値(絶対値)に対して概2倍(K=0,1,2,・・・)であり、上記各単相インバータの各発生電圧の互いの関係を保持しつつ可変にし、上記複数の単相インバータの中から選択された所定の組み合わせによる各発生電圧の総和により出力電圧を階調制御することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の電力変換装置。
  11. 上記単相多重変換器内の複数の上記単相インバータは電圧出力時の各発生電圧がそれぞれ異なるものであり、上記各単相インバータの各発生電圧の互いの関係を保持しつつ可変にし、発生電圧が逆極性のものを含むことを可能にして上記複数の単相インバータの中から選択された所定の組み合わせによる各発生電圧の総和により出力電圧を階調制御することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の電力変換装置。
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