JPH09247805A - 電気車制御装置 - Google Patents

電気車制御装置

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JPH09247805A
JPH09247805A JP8049269A JP4926996A JPH09247805A JP H09247805 A JPH09247805 A JP H09247805A JP 8049269 A JP8049269 A JP 8049269A JP 4926996 A JP4926996 A JP 4926996A JP H09247805 A JPH09247805 A JP H09247805A
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JP
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circuit
power conversion
motor
conversion circuit
overvoltage
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Application number
JP8049269A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Shimizu
秀幸 清水
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 永久磁石界磁同期電動機を電気車駆動用電動
機として用いた電気車制御装置において、インバータ回
路の故障時にその損傷が拡大しないように防止する。 【解決手段】 論理制御回路8による論理演算処理によ
り、インバータ回路5に故障が発生した時には直流回路
開放手段2と電動機回路開放手段6とを共に開放動作さ
せることによって直流電源からも永久磁石界磁同期電動
機7からもインバータ回路5を切離し、直流電源から直
流が、また電動機7から交流がインバータ回路5に流れ
込まないようにしてその損傷拡大を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気車制御装置に関
し、特に直流電源を交流電力に変換して動輪駆動用の永
久磁石界磁同期電動機を駆動制御する電気車制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】直流架線から集電器を通じて直流電源を
取込み、フィルタ回路に通してインバータ回路のような
電力変換回路に直流電力を供給し、このインバータ回路
で直流−交流変換し、任意の電圧、位相の交流電力を永
久磁石界磁同期電動機を供給して動輪を駆動する電気車
においては、従来一般に図17に示すような回路構成の
電気車制御装置が用いられている。
【0003】この従来の電気車制御装置は、架線の直流
電源を集電器1で取込んで、高速度遮断器2を介してフ
ィルタリアクトル3とフィルタコンデンサ回路4で構成
される直流回路に供給し、この直流回路の直流電力を多
数のIGBTのようなスイッチング素子とダイオードで
構成されるインバータ回路5において所望の電圧、位相
の交流電力に変換し、この交流電力を電磁接触器6を介
して永久磁石界磁電動機7に供給して所望の速度で回転
駆動する構成である。
【0004】そしてインバータ回路5の多数のスイッチ
ング素子のPWMゲート制御を行うために論理制御回路
8が備えられ、この論理制御回路8はインバータ回路5
の動作制御と共に、直流電源と直流回路との間の高速度
遮断器2の開放/投入動作制御、インバータ回路5と電
動機7との間の電磁接触器6の開放/投入動作制御、直
流回路の過電圧を抑制するための過電圧抑制回路10の
動作制御、さらにフィルタコンデンサ充電電流抑制回路
11の動作制御を果すようにしている。
【0005】ここで高速度遮断器2はインバータ回路5
に故障が発生した時などに直流電源とインバータ回路5
とを切離すためのものであり、電磁接触器6はインバー
タ回路5と電動機7とを切離すためのものである。
【0006】過電圧抑制回路10はインバータ回路5の
直流側回路の電圧が過電圧となった場合に動作して過電
圧を抑制し、フィルタコンデンサ回路4やインバータ回
路5に過電圧が印加されるのを防止するためものであ
り、抵抗10aとサイリスタ10bとの直列回路で構成
されていて、フィルタコンデンサ回路4の両端電圧が過
電圧になった時に論理制御回路8がサイリスタ10bを
オンさせることによってフィルタコンデンサ回路4の電
荷を抵抗10aに導いて消費させ、過電圧を抑制する。
【0007】またフィルタコンデンサ充電電流抑制回路
11はインバータ回路5を起動するために高速度遮断器
2を投入した時に、フィルタコンデンサ回路4に大きな
突入電流が流れ込まないように抑制するためのもので、
抵抗器11aと電磁接触器11bとの並列回路で構成さ
れている。このフィルタコンデンサ充電電流抑制回路1
1は論理制御回路8の制御により、高速度遮断器2が投
入される時には電磁接触器11bをオフにして、直流電
流が抵抗器11a側を通ってフィルタコンデンサ回路4
に供給されるようにして突入電流がフィルタコンデンサ
回路4に流れ込まないように抑制し、フィルタコンデン
サ回路4が充電完了するのに必要な時間が経過した時に
電磁接触器11bを投入するように動作する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の電気
車制御装置では、次のような問題点があった。電気車の
動輪駆動用に永久磁石界磁同期電動機を用いた場合、電
力変換回路であるインバータ回路5に故障が発生した時
に、適切なタイミングと順序で直流回路開放手段として
の高速度遮断器2と電動機回路開放手段としての電磁接
触器6とを開放動作させないと架線から故障したインバ
ータ回路5に電流が流れ込み、他方、永久磁石界磁同期
電動機7が回転している場合にはこの電動機で発電され
る電圧によって電動機7からもインバータ回路5に電流
が流れ込むことがあってインバータ回路5の損傷を大き
くしてしまいかねない問題点があった。
【0009】また直流回路の過電圧を検知して過電圧抑
制回路10を動作させる時にも、高速度遮断器2と電磁
接触器6とを適切に開放動作させないと、架線から電流
が流れ込むと共に、永久磁石界磁同期電動機7からもイ
ンバータ回路5を経て過電圧抑制回路10に電流が流れ
込み、過電圧抑制回路10を損傷しかねない問題点があ
った。
【0010】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたもので、電力変換回路の故障発生時にその損傷
の拡大を確実に防止することができる電気車制御装置を
提供することを目的とする。
【0011】本発明はまた、直流回路に過電圧が発生し
て抑制動作する時に過電圧抑制回路が損傷を受けないよ
うにすることができる電気車制御装置を提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の電気車
制御装置は、直流電源から供給される直流電力を任意の
電圧、位相の交流電力に変換する電力変換回路と、電力
変換回路の交流電力によって駆動される永久磁石界磁同
期電動機と、直流電源と電力変換回路の直流側との間の
開放、投入動作を行う直流回路開放手段と、電力変換回
路の交流側と永久磁石界磁同期電動機との間の開放、投
入動作を行う電動機回路開放手段と、電力変換回路の故
障を検出する故障検出手段と、故障検出手段が電力変換
回路の故障を検出した時に直流回路開放手段と電動機回
路開放手段とに開放動作させる保護動作回路とを備えた
ものである。
【0013】この請求項1の発明の電気車制御装置で
は、電力変換回路に故障が発生した時には直流回路開放
手段と電動機回路開放手段とを共に開放動作させること
によって直流電源からも永久磁石界磁同期電動機からも
電力変換回路を切離し、直流電源から直流が、また電動
機から交流が電力変換回路に流れ込まないようにしてそ
の故障拡大を防止する。
【0014】請求項2の発明の電気車制御装置は、直流
電源から供給される直流電力を任意の電圧、位相の交流
電力に変換する電力変換回路と、電力変換回路の交流電
力によって駆動される永久磁石界磁同期電動機と、直流
電源と電力変換回路の直流側との間の開放、投入動作を
行う直流回路開放手段と、電力変換回路の交流側と永久
磁石界磁同期電動機との間の開放、投入動作を行う電動
機回路開放手段と、電力変換回路の直流側の過電圧を検
出する過電圧検出手段と、電力変換回路の直流側に接続
され、抵抗成分とスイッチ手段から成る過電圧抑制回路
と、過電圧検出手段が過電圧を検出した時に直流回路開
放手段と電動機回路開放手段とを開放動作させると共に
過電圧抑制回路のスイッチ手段を投入して抵抗成分で過
電圧を抑制させる保護動作回路とを備えたものである。
【0015】この請求項2の発明の電気車制御装置で
は、電力変換回路の直流側に過電圧が発生した時には過
電圧抑制回路のスイッチ手段を投入して抵抗成分によっ
て過電圧を抑制し、同時に直流回路開放手段と電動機回
路開放手段とを共に開放動作させて電力変換回路の直流
側、交流側それぞれを直流電源及び永久磁石界磁同期電
動機から切離し、過電圧抑制回路にさらに過大な電流が
流れて損傷されないように保護する。
【0016】請求項3の発明は、請求項1記載の電気車
制御装置において、さらに、電力変換回路の直流側に接
続され、抵抗成分とスイッチ手段から成る過電圧抑制回
路を備え、保護動作回路は、故障検出手段が電力変換回
路の故障を検出した時に過電圧抑制回路のスイッチ手段
を投入して抵抗成分で過電圧を抑制させるようにしたも
のである。
【0017】この請求項3の発明の電気車制御装置で
は、電力変換回路に故障が発生した時には直流回路開放
手段と電動機回路開放手段とを共に開放動作させること
によって直流電源からも永久磁石界磁同期電動機からも
電力変換回路を切離し、直流電源から直流が、また電動
機から交流が電力変換回路に流れ込まないようにし、ま
た過電圧抑制回路のスイッチ手段を投入することによっ
て直流回路内の電荷を過電圧抑制回路の抵抗成分で消費
させて電力変換回路に大電流が流れ込まないようにし、
電力変換回路の故障拡大をより確実に防止する。
【0018】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かの電気車制御装置において、電力変換回路が複数のス
イッチング素子を有し、保護動作回路は、故障検出手段
が電力変換回路の故障を検出した時に電力変換回路のス
イッチング素子の動作を停止させるようにしたものであ
る。
【0019】この請求項4の発明の電気車制御装置で
は、電力変換回路に故障が発生した時には直流回路開放
手段と電動機回路開放手段とを共に開放動作させ、さら
に電力変換回路のスイッチング素子の動作を停止させる
ことにより、直流電源からも永久磁石界磁同期電動機か
らも電力変換回路を切離し、電力変換回路の直流側の過
電圧を抑制し、さらにスイッチング素子の動作を停止さ
せることにより電力変換回路の保護をより確実にする。
【0020】請求項5の発明の電気車制御装置は、直流
電源から供給される直流電力を任意の電圧、位相の交流
電力に変換する電力変換回路と、電力変換回路の交流電
力によって駆動される永久磁石界磁同期電動機と、直流
電源と電力変換回路の直流側との間の開放、投入動作を
行う直流回路開放手段と、電力変換回路の交流側と永久
磁石界磁同期電動機との間の開放、投入動作を行う電動
機回路開放手段と、電力変換回路の直流側の過電圧を抑
制する過電圧抑制回路と、電動機回路開放手段が開放状
態から電力変換回路の運転を再開する時に、次の(i)
〜( iii)の条件にしたがって直流回路開放手段と電動
機回路開放手段とを投入動作させる再起動制御手段と備
えたものである。
【0021】(i) 永久磁石界磁同期電動機が停止
し、又はその端子電圧実効値Vmと電力変換回路の直流側
電圧Vdc とが、
【数5】 の関係となる回転数である時には、直流回路開放手段と
電動機回路開放手段とを投入動作させ、電力変換回路を
起動し、(ii) 永久磁石界磁同期電動機が、
【数6】 の関係となる回転数である時には、直流回路開放手段を
投入動作させ、電力変換回路を起動し、その後、電力変
換回路の交流側の電圧が永久磁石界磁同期電動機の端子
電圧と等しく、かつ電力変換回路の交流側の位相が永久
磁石界磁同期電動機の回転子の位相と等しい交流電力を
出力するようになった時に電動機回路開放手段を投入動
作させ、(iii ) 永久磁石界磁同期電動機が、
【数7】 の関係となる回転数である時には、直流回路開放手段を
投入動作させ、電力変換回路を起動し、その後、電力変
換回路の交流側の電圧が、
【数8】 であり、かつ電力変換回路の交流側の位相が永久磁石界
磁電動機の回転子の位相と等しい交流電力を出力するよ
うになった時に電動機回路開放手段に投入動作させる。
【0022】この請求項5の発明の電気車制御装置は次
のように作用をする。電動機回路開放手段の開放によっ
て電動機が電力変換回路から切離されても回転を続けて
いる場合、永久磁石界磁同期電動機が回転により電動機
端子に発電電圧が生じていることがあって、電動機回路
開放手段を投入し、電力変換回路を再起動すると電動機
回路に過電流が流れるようになる可能性があるが、上記
のように電動機の回転数に応じて直流回路開放手段、電
力変換回路及び電動機回路開放手段の投入順序、タイミ
ングを調整することによって電動機回路に過電流が流れ
るようになるのを防止する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて詳説する。図1は請求項1の発明の1つの実施
の形態の回路構成を示している。この実施の形態の電気
車制御装置は、直流架線から直流電圧を電源として取得
する集電器1、直流回路開放手段としての高速度遮断器
2、直流側フィルタ回路を構成するフィルタリアクトル
3とフィルタコンデンサ回路4、直流を所望の電圧、位
相の交流に変換する電力変換回路としてのインバータ回
路5、インバータ回路5の出力の開放、投入を行う電動
機回路開放手段としての電磁接触器6、インバータ回路
5から電磁接触器6を経由して供給される交流により駆
動される永久磁石界磁同期電動機7、各部の動作制御を
行う論理制御回路8、フィルタコンデンサ回路4の両端
電圧が過電圧になった時に、すなわち直流回路DCが過
電圧になった時に動作して過電圧を抑制する過電圧抑制
回路10、直流回路DCのフィルタコンデンサ回路4へ
の充電電流を抑制するフィルタコンデンサ充電電流抑制
回路11を備えている。
【0024】電気車制御装置にはさらに、直流回路DC
の電圧を検出するための電圧検出器91と直流電流を検
出するための電流検出器92が設置されており、インバ
ータ回路5の出力側である電動機回路ACの交流電流を
検出するためにU相、W相それぞれに電流検出器93が
設置されている。また永久磁石界磁同期電動機7の回転
子に直結してその回転角度を検出する回転子角検出器9
4が設置されている。これらの直流電圧用の電圧検出器
91、直流電流用の電流検出器92及び交流電流用の電
流検出器93、また回転子角検出器94それぞれの検出
信号Vdc ,Idc,Iu,Iw,θrは論理制御回路8に入力
されるようになっている。
【0025】高速度遮断器2は論理制御回路8から出力
される直流回路開放/投入制御信号によってオン(投入
動作)/オフ(開放動作)し、架線電源に対して直流回
路DCとインバータ回路5を接続/切離する。
【0026】フィルタリアクトル3とフィルタコンデン
サ回路4で構成される直流フィルタ回路はインバータ回
路5に入力される直流電圧を安定させ、またインバータ
回路5で発生するリプル電圧を架線へ伝達させないため
に設けられている。
【0027】電力変換回路としてのインバータ回路5は
図2に示す構成で、複数のスイッチング素子Su1 〜Su4
,Sv1 〜Sv4 ,Sw1 〜Sw4 を有し、論理制御回路8か
ら出力されるパルス幅変調信号(以下、PWM信号)を
入力としてパルス幅変調(PWM)を行い、直流架線か
ら供給される直流を任意の電圧、位相の交流に変換して
出力する。
【0028】この図2に示したインバータ回路5は3相
出力の中性点クランプ形インバータであり、導通制御端
子を有する半導体スイッチング素子Su1 〜Su4 ,Sv1 〜
Sv4,Sw1 〜Sw4 と、各スイッチング素子に並列に接続
されたダイオードDu1 〜Du4,Dv1 〜Dv4 ,Dw1 〜Dw4
と、直流電圧中性点クランプダイオードDcu1,Dcu2,Dc
v1,Dcv2,Dcw1,Dcw2で構成され、直流電圧Vdc を図3
に示すように相電圧Vdc ,Vdc/2 ,0の3レベルの交流
電圧に変換し、位相が相互に120°ずれたU相、V
相、W相の3相交流を出力する。なお、フィルタコンデ
ンサ回路4は、中性点を挟んで両側にコンデンサ素子FC
1 ,FC2 が設置された形で接続されることになる。
【0029】インバータ回路5の動作をさらに詳しく説
明すると、U相電圧については次のスイッチング素子の
オン/オフ制御によって3レベルの交流電圧を出力す
る。 U相電圧: スイッチング素子Su1 ,Su2 がオン、Su3 ,Su4 がオフ → 電圧Vdc スイッチング素子Su2 ,Su3 がオン、Su1 ,Su4 がオフ → 電圧Vdc/2 スイッチング素子Su1 ,Su2 がオフ、Su3 ,Su4 がオン → 電圧0 V相、W相についても同様にスイッチング素子Sv1 〜Sv
4 ,Sw1 〜Sw4 をオン/オフ制御することによってそれ
ぞれ3レベルの交流電圧を出力する。
【0030】電動機回路開放手段としての電磁接触器6
は論理制御回路8から出力される電動機回路開放/投入
制御信号によりオン(投入動作)/オフ(開放動作)
し、インバータ回路5の交流側と永久磁石界磁同期電動
機7との間のU,V,W各相の同時接続/切離を行う。
【0031】過電圧抑制回路10は抵抗器10aとサイ
リスタ10bとの直列回路であり、過電圧検知時に論理
制御回路8からの過電圧抑制動作信号によってサイリス
タ10bをオンさせることによってフィルタコンデンサ
回路4の蓄積電荷を抵抗器10aに導くことによって消
費させ、直流回路DCの過電圧を抑制する働きをする。
【0032】フィルタコンデンサ充電電流抑制回路11
はインバータ回路5の運転開始時に高速度遮断器2が投
入され、直流電源の直流がフィルタコンデンサ回路4に
充電される時の突入電流を抑制するためのもので、抵抗
器11aと電磁接触器11bとの並列回路で構成されて
いて、電磁接触器11bは高速度遮断器2と連動し、高
速度遮断器2が投入された後、あらかじめ設定された時
間が経過した時に投入される設定になっている。これに
より、高速度遮断器2が投入された直後の電流は抵抗器
11aを経由してフィルタコンデンサ回路4に流れ込む
ようになり、フィルタコンデンサ回路4に大きな突入電
流が流れないように抑制する。フィルタコンデンサ回路
4の充電が完了した後に接触器11bが投入されて、以
後、直流回路DCにこの接触器11bを通じて直流電流
が供給されるようになる。
【0033】この第1の実施の形態の特徴をなす論理制
御回路8の機能構成は図4に示すもので、直流電圧検出
器91の信号Vdc 、直流電流検出器92の信号Idc 、交
流電流検出器93の信号Iu,Iw、回転子角検出器94の
信号θrを入力し、また運転台指令(ノッチ信号)を入
力し、インバータ回路5に対してPWM信号(Gu,Gv,
Gw)を出力し、後述する論理演算に基づき、高速度遮断
器2に直流回路開放/投入信号を、電磁接触器6に電動
機回路開放/投入制御信号を、過電圧抑制回路10に過
電圧抑制動作信号をそれぞれ出力する。
【0034】図4に示すように論理制御回路8は、電動
機角速度演算部81、電流指令値演算部82、電流極座
標変換部83、電流制御部84、電圧極座標変換部8
5、PWM電圧演算部86、PWM信号発生部87、イ
ンバータ故障検出部88、過電圧検出部89及び制御信
号出力部810から構成されている。
【0035】電動機角速度演算部81は、電動機回転子
角検出器94から出力される回転子角θrを入力とし
て、次の数9式によって電動機角速度ωrを算出する。
【0036】
【数9】 電流指令値演算部82は、電動機角速度演算部81から
出力される電動機角速度ωrと運転台から出力される運
転台指令とを入力として、次の数10式によって弱め磁
束電流指令値Idref とトルク電流指令値Iqref とを算出
する。
【0037】
【数10】 ここで、ωr1:任意の設定値 Φf :電動機の永久磁石磁束 Tqref :電動機トルク設定値 Ld:電動機d軸インダクタンス Lq:電動機q軸インダクタンス である。ただし、Tqref はあらかじめ設定されたパター
ンとして一定値でなくてもよい。
【0038】電流極座標変換部83は、電動機回路電流
検出器93の出力であるU相電流IuとW相電流Iwと、電
動機回転子角検出器94の出力である回転子角θrとを
入力とし、次の数11式によって弱め磁束電流実際値I
d、トルク電流実際値Iqを算出する。
【0039】
【数11】 電流制御部84は、弱め磁束電流指令値Idref と弱め磁
束電流実際値Idとの差、またトルク電流指令値Iqref と
トルク電流実際値Iqとの差を入力とし、次の数12式に
よってd軸電圧指令値Vdref 、q軸電圧指令値Vqref を
算出する。
【0040】
【数12】 ここで、s:微分演算子 Kp:比例ゲイン、Ki:積分ゲインである。
【0041】電圧極座標変換部85は、電流制御部84
から出力されるd軸電圧指令値Vdref とq軸電圧指令値
Vqref とを入力とし、次の数13式によって電圧ベクト
ルの大きさ|V1|と電圧ベクトルの角度δを算出する。
【0042】
【数13】 PWM電圧演算部86は、電圧極座標変換部85からの
電圧ベクトルの大きさ|V1|と、同じ電圧極座標変換部
85からの電圧ベクトルの角度δと電動機回転子角検出
器94からの回転子角θrとの和と、さらに直流回路電
圧検出器91の出力Vdc とを入力とし、以下の手順によ
ってU,V,W各相のPWM電圧Vu,Vv,Vwを算出す
る。ここで、各相のPWM電圧は相電圧で図3に示した
波形となる。
【0043】まず電圧ベクトルの大きさ|V1|と、直流
回路電圧Vdc とを入力して、次の数14式により、イン
バータの出力電圧の変調率αを算出する。
【0044】
【数14】 ここで、1≧α≧0である。
【0045】次に、この変調率αと、電圧極座標変換部
85から出力される電圧ベクトルの角度δと電動機回転
子角θrとの和であるインバータ出力電圧位相角θ1
(=δ+θr)から、以下の演算によりU,V,W各相
のPWM電圧Vu,Vv,Vwを出力する。
【0046】まずインバータ出力電圧位相角θ1を用い
て、U,V,W各相の出力電圧位相角θu,θv,θw
を次のようにして算出する。
【0047】
【数15】θu=θ1+(π/2) θv=θ1+(π/2)−(2π/3) θw=θ1+(π/2)−(4π/3) この各相の出力電圧位相角θu,θv,θwを用いて、
次の演算によってU,V,W各相のPWM電圧を出力す
る。
【0048】
【数16】θa=arccos(α)として、U相の場合: θa>θu≧0の時、 Vu=Vdc/2 (π−θa)>θu≧θaの時、 Vu=Vdc (π−θa)>θu≧(π−θa)の時、 Vu=Vdc/2 (2π−θa)>θu≧(π+θa)の時、 Vu=0 2π>θu≧(2π−θa)の時、 Vu=Vdc/2 V相の場合: θa>θv≧0の時、 Vv=Vdc/2 (π−θa)>θv≧θaの時、 Vv=Vdc (π−θa)>θv≧(π−θa)の時、 Vv=Vdc/2 (2π−θa)>θv≧(π+θa)の時、 Vv=0 2π>θv≧(2π−θa)の時、 Vv=Vdc/2 W相の場合: θa>θw≧0の時、 Vw=Vdc/2 (π−θa)>θw≧θaの時、 Vw=Vdc (π−θa)>θw≧(π−θa)の時、 Vw=Vdc/2 (2π−θa)>θw≧(π+θa)の時、 Vw=0 2π>θw≧(2π−θa)の時、 Vw=Vdc/2 PWM信号発生部87は、PWM電圧演算部86から出
力されるU,V,W各相のPWM電圧Vu,Vv,Vwを入力
とし、インバータ回路5の有するU,V,W各相のスイ
ッチング素子に対してPWMゲート信号Gu,Gv,Gwを出
力する。例えば、U相のスイッチング素子Su1 〜Su4 に
対しては、入力されるPWM電圧Vuに基づき次の論理表
に示すPWM信号Guを出力する。 なお、V相、W相についても同様の論理でPWM信号G
v,Gwを出力する。
【0049】インバータ故障検出部88は、直流回路電
流検出器92から出力される直流回路電流Idc を入力と
し、直流回路電流Idc の大きさがあらかじめ設定されて
いる電流設定値Idcsetを超えた場合にインバータ回路5
に故障が発生したものと判断し、インバータ故障検知信
号Qinvを出力する。これは次の理由による。
【0050】図2に示したような中性点クランプ形イン
バータ回路5では、正常時には直列接続されている2つ
のスイッチング素子がペアになってオンするようにPW
M信号によって制御される。しかしながら、例えば、ス
イッチング素子Su3 が故障してオフできなくなった場
合、次にスイッチング素子Su1 ,Su2 が共にオンした時
(U相の相電圧がVdc となるモード)にはフィルタコン
デンサFC1 がスイッチング素子Su1 ,Su2 ,Su3 とクラ
ンプダイオードDcu2で短絡され、瞬間的に直流回路DC
に大きな電流が流れることになる。またスイッチング素
子Su3 ,Su4 が共に故障してオフできなくなった時に
は、次にスイッチング素子Su1 ,Su2 がオンした時にフ
ィルタコンデンサFC1 ,FC2 がスイッチング素子Su1 〜
Su4 のすべてによって短絡され、同様に瞬間的な大電流
が流れることになる。そこで、インバータ故障検出部8
8はこのようにいずれかのスイッチング素子、ダイオー
ドの短絡故障、又はPWM信号の異常などによって直流
回路DCに異常な大電流が流れたことを検知してインバ
ータ故障と判断し、インバータ故障検知信号Qinvを出力
するようにしているのである。
【0051】直流回路過電圧検出部89は、直流回路電
圧検出器91の出力である直流回路電圧Vdc を入力と
し、この直流回路電圧Vdc とあらかじめ設定されている
過電圧設定値とを比較し、Vdc が設定値を超えた時に直
流回路DCに過電圧が発生したと判断し、過電圧検出信
号Qvt を出力する。
【0052】制御信号出力部810は図5のフローチャ
ートに示す論理演算処理を所定の周期で繰返し実行し、
運転台指令のオン/オフ、直流回路過電圧検知の有無、
インバータ故障検出の有無によって直流回路開放/投入
制御、電動機回路開放/投入制御、過電圧抑制動作制御
を行う。
【0053】まず入力である運転台指令とインバータ故
障検出部88からの出力と過電圧検出部89からの出力
をチェックし(ステップS1)、運転台指令がオフであ
れば、直流回路開放判定と電動機回路開放判定を行う
(ステップS2,S3)。
【0054】続いて運転台指令が直流回路過電圧検知信
号Qvt が入力されているかどうかチェックし(ステップ
S4)、直流回路過電圧検知信号Qvt が入力されていれ
ば、過電圧抑制動作判定を行い、同時に直流回路開放判
定を行う(ステップS5)。
【0055】続いてインバータ故障検知信号Qinvが入力
されているかどうかチェックし(ステップS6)、イン
バータ故障検知信号Qinvが入力されていれば、直流回路
開放判定と電動機回路開放判定を行う(ステップS
7)。
【0056】続いて、以上の判定結果に基づき、直流回
路開放判定が出ていれば(ステップS8)、高速度遮断
器2をオフ動作させて直流電源から直流回路DCを切離
す(ステップS9)。他方、直流回路開放判定が出てい
なければ高速度遮断器2をオン動作させ直流電源に直流
回路DCを接続することになる(ステップS10)。
【0057】また電動機回路開放判定が出ていれば(ス
テップS11)、電磁接触器6をオフ動作させてインバ
ータ回路5を電動機7から切離す(ステップS12)。
他方、電動機回路開放判定が出ていなければ電磁接触器
6をオン動作させてインバータ回路5と電動機7に接続
する(ステップS13)。
【0058】さらに過電圧抑制動作判定が出ていれば
(ステップS14)、過電圧抑制回路10のサイリスタ
10bをオンして過電圧抑制動作させる(ステップS1
5)。しかし過電圧抑制動作判定が出ていなければ、す
べての処理を終了する。
【0059】こうして制御信号出力部810は、運転台
指令とインバータ故障検出部88の出力と過電圧検出部
89の出力とを入力とし、次の論理によって直流回路開
放/投入制御信号と電動機回路開放/投入制御信号と過
電圧抑制動作信号を出力するのである。
【0060】(1)運転台指令がオンの時 直流回路開放/投入制御信号:オン(投入動作) 電動機回路開放/投入制御信号:オン(投入動作) (2)運転台指令がオフの時 直流回路開放/投入制御信号:オフ(開放動作) 電動機回路開放/投入制御信号:オフ(開放動作) (3)直流回路過電圧検知信号Qvt が入力された時運転
台指令のオン/オフにかかわりなく、 過電圧抑制動作信号 直流回路開放/投入制御信号:オフ(開放動作) (4)インバータ故障検知信号Qinvが入力された時運転
台指令のオン/オフにかかわりなく、 直流回路開放/投入制御信号:オフ(開放動作) 電動機回路開放/投入制御信号:オフ(開放動作)
【0061】この第1の実施の形態の電気車制御装置で
は、インバータ回路5に故障が発生すれば高速度遮断器
2をオフさせ、また電磁接触器6をオフさせることによ
って直流電源架線と永久磁石界磁同期電動機7から故障
したインバータ回路5を切り離し、それらから電流が流
れ込むのを防止してインバータ回路5の損傷拡大を防止
することができる。
【0062】次に、請求項2の発明の1つの実施の形態
について図6に基づいて説明する。この第2の実施の形
態の電気車制御装置は、図1〜図4に示した第1の実施
の形態の電気車制御装置と回路構成及び動作を共通にす
る。そしてその特徴は、論理制御回路8における制御信
号出力部810の論理演算処理にある。
【0063】すなわち、第2の実施の形態では制御信号
出力部810が運転台指令とインバータ故障検出部88
からの故障検出信号Qinvと過電圧検出部89からの過電
圧検出信号Qvt とを入力として、次の論理演算を行い、
直流回路開放/投入制御信号と電動機回路開放/投入制
御信号と過電圧抑制動作信号を出力するのである。
【0064】(1)運転台指令がオンの時 直流回路開放/投入制御信号:オン(投入動作) 電動機回路開放/投入制御信号:オン(投入動作) (2)運転台指令がオフの時 直流回路開放/投入制御信号:オフ(開放動作) 電動機回路開放/投入制御信号:オフ(開放動作) (3−1)直流回路過電圧検知信号Qvt が入力された時
運転台指令のオン/オフにかかわりなく、 過電圧抑制動作信号 直流回路開放/投入制御信号:オフ(開放動作) 電動機回路開放/投入制御信号:オフ(開放動作) (4)インバータ故障検知信号Qinvが入力された時運転
台指令のオン/オフにかかわりなく、 直流回路開放/投入制御信号:オフ(開放動作) 電動機回路開放/投入制御信号:オフ(開放動作)
【0065】以上の制御信号出力部810の論理演算処
理をフローチャートに示すと図6のようになる。このフ
ローチャートの特徴は、ステップS4で直流回路過電圧
検知信号Qvt が過電圧検出部89から入力されていると
判断された時には、ステップS5−1で過電圧抑制動作
判定を行って、直流回路開放判定を行うことに加えて、
電動機回路開放判定をも行う点にある。その他の各ステ
ップは、図5の第1の実施の形態のフローチャートと共
通する。
【0066】したがって、この第2の実施の形態の電気
車制御装置では、直流回路DCに過電圧が発生した時に
は過電圧抑制回路10を動作させて過電圧抑制を行うと
共に、高速度遮断器2をオフさせ、また電磁接触器6を
オフさせることによって直流電源架線と永久磁石界磁同
期電動機7からインバータ回路5を完全に切離すことに
よって両者から電流が流れ込むのを防止し、インバータ
回路5の損傷拡大を防止することができる。
【0067】次に、請求項3の発明の1つの実施の形態
について図7に基づいて説明する。この第3の実施の形
態の電気車制御装置も、図1〜図4に示した第1の実施
の形態の電気車制御装置と回路構成及び動作を共通にす
る。そしてその特徴は、論理制御回路8における制御信
号出力部810の論理演算処理にある。
【0068】すなわち、第3の実施の形態では制御信号
出力部810が運転台指令とインバータ故障検出部88
からの故障検出信号Qinvと過電圧検出部89からの過電
圧検出信号Qvt とを入力として、次の論理演算を行い、
直流回路開放/投入制御信号と電動機回路開放/投入制
御信号と過電圧抑制動作信号を出力するのである。
【0069】(1)運転台指令がオンの時 直流回路開放/投入制御信号:オン(投入動作) 電動機回路開放/投入制御信号:オン(投入動作) (2)運転台指令がオフの時 直流回路開放/投入制御信号:オフ(開放動作) 電動機回路開放/投入制御信号:オフ(開放動作) (3)直流回路過電圧検知信号Qvt が入力された時運転
台指令のオン/オフにかかわりなく、 過電圧抑制動作信号 直流回路開放/投入制御信号:オフ(開放動作) (4−1)インバータ故障検知信号Qinvが入力された時
運転台指令のオン/オフにかかわりなく、 過電圧抑制動作信号 直流回路開放/投入制御信号:オフ(開放動作) 電動機回路開放/投入制御信号:オフ(開放動作)
【0070】以上の制御信号出力部810の論理演算処
理をフローチャートに示すと図7のようになる。このフ
ローチャートの特徴は、ステップS6でインバータ故障
検知信号Qinvがインバータ故障検出部88から入力され
ていると判断された時には、ステップS7−1で直流回
路開放判定と電動機回路開放判定を行うことに加えて、
さらに直流回路過電圧抑制動作判定も行う点にある。そ
の他の各ステップは、図5の第1の実施の形態のフロー
チャートと共通する。
【0071】この第3の実施の形態の電気車制御装置で
は、インバータ回路5に故障が発生した時には高速度遮
断器2をオフさせ、また電磁接触器6をオフさせること
によって直流電源架線と永久磁石界磁同期電動機7から
インバータ回路5を完全に切離すことによって両者から
電流が流れ込むのを防止し、さらに過電圧抑制回路10
を動作させることによって、フィルタコンデンサ回路4
から故障したインバータ回路5に流れ込む電流を過電圧
抑制回路10に分流させ、インバータ回路5の損傷が拡
大しないようにすることができる。
【0072】次に、請求項4の発明の1つの実施の形態
を図8〜図10に基づいて説明する。この第4の実施の
形態の電気車制御装置は、第1の実施の形態と同様に図
1〜図3に示す主回路構成であるが、図4に示した第1
の実施の形態の論理制御回路8の回路構成に対して、図
8に示すように論理制御回路8におけるPWM信号発生
部87の入力と、制御信号出力部810の出力に変更が
加えられている。その他の回路要素については第1の実
施の形態と共通するので、同一の符号を付すことによっ
てその詳しい説明を省略する。
【0073】制御信号出力部810は、電気車の運転台
からの運転台指令と、インバータ故障検出部88からの
インバータ故障検知信号Qinvと、直流回路過電圧検出部
89からの過電圧検知信号Qvt とを入力とし、次の論理
演算によって直流回路開放/投入制御信号、電動機回路
開放/投入制御信号、過電圧抑制動作信号を出力すると
共に、PWM信号オフ指令信号を出力する。
【0074】(1)運転台指令がオンの時 直流回路開放/投入制御信号:オン(投入動作) 電動機回路開放/投入制御信号:オン(投入動作) (2)運転台指令がオフの時 直流回路開放/投入制御信号:オフ(開放動作) 電動機回路開放/投入制御信号:オフ(開放動作) (3−2)直流回路過電圧検知信号Qvt が入力された時
運転台指令のオン/オフにかかわりなく、 PWM信号オフ指令信号 過電圧抑制動作信号 直流回路開放/投入制御信号:オフ(開放動作) (4−2)インバータ故障検知信号Qinvが入力された時
運転台指令のオン/オフにかかわりなく、 PWM信号オフ指令信号 過電圧抑制動作信号 直流回路開放/投入制御信号:オフ(開放動作) 電動機回路開放/投入制御信号:オフ(開放動作)
【0075】PWM信号発生部87は、PWM電圧演算
部86から出力されるU,V,W各相のPWM電圧Vu,
Vv,Vwと、制御信号出力部810から出力されるPWM
信号オフ指令信号を入力とし、PWM信号オフ指令信号
が入力されなければ、上述した表1のPWM信号Gu,G
v,Gwを出力する。しかしながら、PWM信号オフ指令
信号が入力されれば、インバータ回路5のすべてのスイ
ッチング素子をオフする信号をPWM信号Gu,Gv,Gwと
して出力し、これを受けてインバータ回路5の健全なス
イッチング素子はすべてオフとなる。
【0076】なお、過電圧抑制回路10は制御信号出力
部810から過電圧抑制動作信号を受けてサイリスタ1
0bをオンすることによって過電圧抑制動作し、高速度
遮断器2は直流回路開放制御/投入制御信号がオフであ
れば開放動作し、オンであれば投入動作する。また電磁
接触器6も電動機回路開放/投入制御信号がオフであれ
ば開放動作し、オンであれば投入動作する。
【0077】こうしてこの第4の実施の形態の電気車制
御装置では、論理制御回路8が図9及び図10のフロー
チャートに示す論理演算処理によってインバータ回路5
の保護動作を行うことになる。この図9及び図10のフ
ローチャートの演算処理は、大部分が図5に示した第1
の実施の形態と共通するが、ステップS4で直流回路過
電圧検知信号Qvt が入力されていれば過電圧抑制動作の
判定をし、直流回路開放制御の判定をすることに加え
て、PWM信号オフ指令の判定を行い(ステップS5−
2)、またステップS6でインバータ故障検知信号Qinv
が入力されていれば過電圧抑制動作の判定をし、直流回
路開放制御と電動機回路開放制御の判定をすることに加
えて、PWM信号オフ指令の判定を行い(ステップS7
−2)、PWM信号オフ指令の判定が出ていれば(ステ
ップS16)、インバータ回路5のすべてのスイッチン
グ素子をオフさせる制御を行うように変更が加えられて
いる(ステップS17)。
【0078】以上のように第4の実施の形態によれば、
第3の実施の形態と同様にインバータ回路5に故障が発
生した時には高速度遮断器2をオフさせ、また電磁接触
器6をオフさせることによって直流電源架線と永久磁石
界磁同期電動機7からインバータ回路5を完全に切離す
ことによって両者から電流が流れ込むのを防止し、また
過電圧抑制回路10を動作させることによって、フィル
タコンデンサ回路4から故障したインバータ回路5に流
れ込む電流を過電圧抑制回路10に分流させ、インバー
タ回路5の損傷が拡大しないようにすることができる。
さらに加えて、インバータ回路5の故障発生時には健全
なスイッチング素子をすべてオフさせることによって運
転を停止し、健全なスイッチング素子の保護を行うこと
ができる。
【0079】次に、請求項1の発明の別の実施の形態を
図11〜図13に基づいて説明する。この第5の実施の
形態は、図1〜図3に示した電気車制御装置と共通の回
路構成を有するが、論理制御回路8の内部構成が図11
に示すように変更されている。すなわち電動機回路電流
検出器93によって検出したU相、W相の電流Iu,Iwを
入力とし、それぞれあらかじめ設定されている過電流基
準値と比較することによって電流Iu,Iwのいずれかが過
電流基準値を超えている時には過電流検知信号Qac を出
力する過電流検出部811が追加されている。また制御
信号出力部810に対する入力として、インバータ故障
検出部88からのインバータ故障検知信号Qinv、過電圧
検出部89からの過電圧検知信号Qvt と共に、過電流検
出部811から過電流検知信号Qac が与えられるように
している。
【0080】この制御信号出力部810は、次の論理に
基づいて直流回路開放/投入制御信号、電動機回路開放
/投入制御信号、過電圧抑制動作信号を出力する。
【0081】(1)運転台指令がオンの時 直流回路開放/投入制御信号:オン(投入動作) 電動機回路開放/投入制御信号:オン(投入動作) (2)運転台指令がオフの時 直流回路開放/投入制御信号:オフ(開放動作) 電動機回路開放/投入制御信号:オフ(開放動作) (3)直流回路過電圧検知信号Qvt が入力された時運転
台指令のオン/オフにかかわりなく、 過電圧抑制動作信号 直流回路開放/投入制御信号:オフ(開放動作) (4)インバータ故障検知信号Qinvが入力された時運転
台指令のオン/オフにかかわりなく、 直流回路開放/投入制御信号:オフ(開放動作) 電動機回路開放/投入制御信号:オフ(開放動作) (5)電動機回路過電流検知信号Qac が入力された時運
転台指令のオン/オフにかかわりなく、 電動機回路開放/投入制御信号:オフ(開放動作)
【0082】以上の論理演算処理をフローチャートに表
せば図12及び図13のようになる。この演算処理の特
徴は、図5に示した第1の実施の形態のフローチャート
においてステップS6の次にステップS61を追加し
て、電動機回路ACの過電流が検知されたかどうか判定
し、過電流が検知されている時には電動機回路を開放す
る判定を行うようにした点にある(ステップS62)。
したがって、このステップS62で電動機回路ACの開
放判定がなされると、ステップS11でYESに分岐し
て電磁接触器6がオフされてインバータ回路5と電動機
7とを切離し、これらに過電流が流れて損傷を受けるの
を防止することができる。
【0083】こうしてこの第5の実施の形態では、第1
の実施の形態と同様に、直流回路DCの過電圧抑制、イ
ンバータ回路5の故障発生時の保護動作と共に、特に電
動機回路ACに過電流が流れた時には論理制御回路8が
これを検知して電動機回路開放用の電磁接触器6を開放
動作させてインバータ回路5と永久磁石界磁同期電動機
7の損傷を防止するのである。
【0084】次に、請求項5の実施の形態について、図
14及び図15に基づいて説明する。この第6の実施の
形態の電気車制御装置の回路構成は図1〜図3に示した
第1の実施の形態と同一であるが、論理制御回路8の機
能構成が図14に示すように変更されている。
【0085】電動機回路開放手段としての電磁接触器6
の開放によって永久磁石界磁同期電動機7がインバータ
回路5から切離されても回転を続けている場合、電動機
7の回転により電動機端子に発電電圧が生じていること
があって、電磁接触器6を再投入してインバータ回路5
を再起動すると、過渡的に過大な電動機トルクが生じる
と共に、電動機回路ACが過電流になる可能性がある。
そこで、この第6の実施の形態の電気車制御装置では、
電動機7の回転数に応じて直流回路開放手段としての高
速度遮断器2、電力変換回路としてのインバータ回路5
及び電動機回路解放手段としての電磁接触器6の投入順
序、タイミングを調整することによって電動機回路が過
電流になるのを防止することを目的とするものである。
【0086】この第6の実施の形態の電気車制御装置に
おける論理制御回路8は図14に示すように、電動機角
速度演算部81、電流指令値演算部82、電流極座標変
換部83、電流制御部84、電圧極座標変換部85、P
WM電圧演算部86、PWM信号発生部87、インバー
タ故障検出部88、過電圧検出部89及び制御信号出力
部810、そして電圧指令値演算部812から構成され
ている。
【0087】電動機角速度演算部81は第1の実施の形
態と同様に、数9式の演算によって電動機角速度ωrを
算出する。
【0088】電流指令値演算部82は、電動機角速度演
算部81からの電動機角速度ωrと運転台からの運転台
指令と、制御信号出力部810から出力される電流指令
許可信号とを入力として、次の数17式によって弱め磁
束電流指令値Idref とトルク電流指令値Iqref とを算出
する。
【0089】
【数17】 ここで、ωr1:任意の設定値 Φf :電動機の永久磁石磁束 Tqref :電動機トルク設定値 Ld:電動機d軸インダクタンス Lq:電動機q軸インダクタンス である。ただし、Tqref はあらかじめ設定されたパター
ンとして一定値でなくてもよい。
【0090】電流極座標変換部83は第1の実施の形態
と同様に、電動機回路電流検出器93の出力であるU相
電流IuとW相電流Iwと、電動機回転子角検出器94の出
力である回転子角θrとを入力とし、上述の数11式に
よって弱め磁束電流実際値Id、トルク電流実際値Iqを算
出する。
【0091】電流制御部84は、弱め磁束電流指令値Id
ref と弱め磁束電流実際値Idとの差に制御信号出力部8
10から出力される電流制御重み係数kを乗じた値と、
トルク電流指令値Iqref とトルク電流実際値Iqとの差に
制御信号出力部810から出力される電流制御重み係数
kを乗じた値とを入力とし、次の数18式によってd軸
電圧指令値Vdref 、q軸電圧指令値Vqref を算出する。
【0092】
【数18】 ここで、s:微分演算子 Kp:比例ゲイン、Ki:積分ゲイン k:電流制御重み係数 である。
【0093】電圧指令値演算部812は、電流指令値演
算部82の出力である弱め磁束電流指令値Idref とトル
ク電流指令値Iqref と、電動機角速度演算部81の出力
である電動機角速度ωrとを入力とし、次の数19式に
よってd軸電圧演算値Vdとq軸電圧演算値Vqを出力す
る。
【0094】
【数19】 ここで、Φf:電動機の永久磁石磁束 ωr:電動機回転子角速度 Ld:電動機d軸インダクタンス Lq:電動機q軸インダクタンス Rd:電動機d軸抵抗 Rq:電動機q軸抵抗 である。
【0095】これらの電流制御部84から出力されるd
軸電圧指令値Vdref 、q軸電圧指令値Vqref は電圧指令
値演算部812から出力されるd軸電圧演算値Vd、q軸
電圧演算値Vqそれぞれと加算され、これらが新たなd軸
電圧指令値Vdref 、q軸電圧指令値Vqref として電圧極
座標変換部85に入力される。
【0096】電圧極座標変換部85は、入力されるd軸
電圧指令値Vdref とq軸電圧指令値Vqref とに対して、
第1の実施の形態と同様に数13式によって電圧ベクト
ルの大きさ|V1|と電圧ベクトルの角度δを算出する。
【0097】続くPWM電圧演算部86、PWM信号発
生部87は第1の実施の形態と同様の演算処理を行い、
最終的にPWM信号発生部87からインバータ回路5の
有するU,V,W各相のスイッチング素子に対して上述
した表1に基づくPWMゲート信号Gu,Gv,Gwを出力す
る。
【0098】またインバータ故障検出部88は第1の実
施の形態と同様に、直流回路電流検出器92から出力さ
れる直流回路電流Idc を入力とし、直流回路電流Idc の
大きさがあらかじめ設定されている電流設定値Idcsetを
超えた場合にインバータ回路5に故障が発生したものと
判断してインバータ故障検知信号Qinvを出力し、過電圧
検出部89も第1の実施の形態と同様に、直流回路電圧
検出器91の出力である直流回路電圧Vdc を入力とし、
この直流回路電圧Vdc とあらかじめ設定されている過電
圧設定値と比較してVdc が設定値を超えた時に直流回路
DCに過電圧が発生したと判断し、過電圧検出信号Qvt
を出力する。
【0099】制御信号出力部810は、運転台指令とイ
ンバータ故障検出部88の出力と過電圧検出部89の出
力と、さらに電動機角速度演算部81からの電動機角速
度ωrとを入力とし、次の論理によって直流回路開放/
投入制御信号と電動機回路開放/投入制御信号と過電圧
抑制動作信号を出力する。
【0100】(1−1)電磁接触器6がオフ(開放)状
態において運転台指令がオンした時
【数20】 直流回路開放/投入制御信号:オン(開放動作) 電動機回路開放/投入制御信号:オン(開放動作) 電流指令許可信号:オン 電流制御重み係数k=1
【数21】 まず、次の信号を出力する。 直流回路開放/投入制御信号:オン(投入動作) 電流指令許可信号:オフ 電流制御重み係数k=0 この後、次の信号を出力する。 電動機回路開放/投入制御信号:オン(投入動作) 電流指令許可信号:オン 電流制御重み係数k=1 ここで、Φf:電動機の永久磁石磁束 ωr:電動機回転子角速度 Vdc :直流回路電圧 である。
【0101】(1−2)高速度遮断器2と電磁接触器6
が共にオン(投入)状態において運転台指令がオンした
時 電流指令許可信号:オン 電流制御重み係数k=1 (2)運転台指令オフの時 直流回路開放/投入制御信号:オフ(開放動作) 電動機回路開放/投入制御信号:オフ(開放動作) (3)直流回路過電圧検知信号Qvt が入力された時運転
台指令のオン/オフにかかわりなく、 過電圧抑制動作信号 直流回路開放/投入制御信号:オフ(開放動作) (4)インバータ故障検知信号Qinvが入力された時運転
台指令のオン/オフにかかわりなく、 直流回路開放/投入制御信号:オフ(開放動作) 電動機回路開放/投入制御信号:オフ(開放動作)
【0102】以上の制御信号出力部810の演算処理動
作をフローチャートで表すと図15及び図16のように
なる。制御信号出力部810はこのフローチャートに示
す論理演算処理を所定の周期で繰返し実行し、運転台指
令のオン/オフ、直流回路過電圧検知の有無、インバー
タ故障検出の有無によって直流回路開放/投入制御、電
動機回路開放/投入制御、過電圧抑制動作、加えて電流
指令許可、電流制御重み係数kの設定を行う。
【0103】まず入力である運転台指令とインバータ故
障検出部88からの出力と過電圧検出部89からの出力
をチェックし、加えて電動機角速度演算部81から電動
機回転子角速度ωrを入力する(ステップS31)。
【0104】そして運転台指令がオフであれば、直流回
路開放/投入制御信号オフ、電動機回路開放/投入制御
信号オフを出力し、直流回路DCの高速度遮断器2を開
放し、また電動機回路ACの電磁接触器6も開放する
(ステップS32,S33)。
【0105】続いて直流回路過電圧検知信号Qvt が入力
されると(ステップS34)、過電圧抑制動作信号を出
力して過電圧抑制回路10に過電圧抑制動作を行わせ、
同時に直流回路開放/投入制御信号オフを出力して高速
度遮断器2を開放する(ステップS35)。
【0106】さらにインバータ故障検知信号Qinvが入力
されているかどうかチェックし(ステップS36)、イ
ンバータ故障検知信号Qinvが入力されていれば、直流回
路開放/投入制御信号オフ、電動機回路開放/投入制御
信号オフを出力し、直流回路の高速度遮断器2を開放
し、また電動機回路の電磁接触器6も開放する(ステッ
プS37)。
【0107】次に、運転台指令がオンとなり(ステップ
S32)、回路各部に異常がなくて電動機回路ACが投
入(電磁接触器6がオン)されており(ステップS3
8)、また直流回路DCも投入(高速度遮断器2がオ
ン)されていれば(ステップS39)、直ちに直流指令
許可オン信号を出力し、電流制御重み係数k=1を出力
する(ステップS40)。
【0108】他方、インバータ回路5の故障検出などで
電動機回路ACが開放状態にあって、その後に再起動の
ために運転台指令がオンされると(ステップS38,S
41)、電動機回転子角速度ωr、直流回路電圧Vdc に
ついて上記の数20式、数21式の判定を行い(ステッ
プS42)、数20式が成立てば直ちに直流回路投入動
作、電動機回路投入動作を行い、また電流指令許可オン
信号を出力し、電流制御重み係数k=1を出力してイン
バータ回路5を起動する(ステップS43)。
【0109】しかしながら、ステップS42で数21式
が成立つならば、まず直流回路投入動作を行い、また電
流指令許可オフ信号を出力し、電流制御重み係数k=0
を出力し(ステップS44)、この後、電動機回路投入
動作を行い、また電流指令許可オン信号を出力し、電流
制御重み係数k=1を出力する(ステップS45)。
【0110】このようにしてこの第6の実施の形態によ
れば、永久磁石界磁同期電動機7が停止し、又はその端
子電圧実効値Vmと直流回路電圧Vdc とが、
【数22】 の関係となる回転数である時には、直流回路DCの高速
度遮断器2と電動機回路ACの電磁接触器6とに投入動
作させ、インバータ回路5を起動する。
【0111】また永久磁石界磁同期電動機7が、
【数23】 の関係となる回転数である時には、高速度遮断器2をま
ず投入動作させ、インバータ回路5を起動し、その後、
インバータ回路5の出力線間電圧が永久磁石界磁同期電
動機7の端子電圧と等しく、かつインバータ回路5の出
力の位相が永久磁石界磁同期電動機7の回転子の位相と
等しい交流電圧を出力するようになった時に電動機回路
ACの電磁接触器7に投入動作させる。
【0112】さらに永久磁石界磁同期電動機7が、
【数24】 の関係となる回転数である時には、高速度遮断器2に投
入動作させ、インバータ回路5を起動し、その後、イン
バータ回路5の出力線間電圧が、
【数25】 であり、かつインバータ回路5の出力の位相が永久磁石
界磁電動機7の回転子の位相と等しい交流電圧を出力す
るようになった時に電磁接触器7に投入動作させる。
【0113】この手順でインバータ回路5の起動制御を
行うことにより、電動機端子に発電電圧が生じている場
合でも、電動機回路開放手段を投入した時の過渡的な電
流を抑制し、インバータ回路5と電動機7を保護するこ
とができる。
【0114】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、電力変換回路
に故障が発生した時には直流回路開放手段と電動機回路
開放手段とを共に開放動作させるので、直流電源からも
永久磁石界磁同期電動機からも電力変換回路を切離し、
直流電源から直流が、また電動機から交流が電力変換回
路に流れ込まないようにしてその故障拡大を防止するこ
とができる。
【0115】請求項2の発明によれば、電力変換回路の
直流側に過電圧が発生した時には過電圧抑制回路のスイ
ッチ手段を投入して抵抗成分によって過電圧を抑制し、
同時に直流回路開放手段と電動機回路開放手段とを共に
開放動作させて電力変換回路の直流側、交流側それぞれ
を直流電源及び永久磁石界磁同期電動機から切離し、過
電圧抑制回路にさらに過大な電流が流れて損傷されない
ように保護することができる。
【0116】請求項3の発明によれば、請求項1の発明
において、さらに電力変換回路に故障が発生した時には
過電圧抑制回路のスイッチ手段を投入して抵抗成分で過
電圧を抑制させるようにしているので、直流電源からも
永久磁石界磁同期電動機からも電力変換回路を切離し、
また電力変換回路の直流側の電流を過電圧抑制回路に分
流させることによって電力変換回路に過大な電流が流れ
込まないようにし、電力変換回路の損傷拡大をより確実
に防止することができる。
【0117】請求項4の発明によれば、電力変換回路に
故障が発生した時には電力変換回路のスイッチング素子
の動作を停止させるので、直流電源からも永久磁石開始
同期電動機から電力変換回路を切離し、さらに電力変換
回路のスイッチング素子の動作を停止させることにより
電力変換回路の保護をより確実に行うことができる。
【0118】請求項5の発明によれば、電動機の回転数
に応じて直流回路開放手段、電力変換回路及び電動機回
路開放手段の投入順序、タイミングを調整するので電力
変換回路の再起動時に電動機回路が過電流になるのを防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1及び請求項2の発明の共通する実施の
形態の回路ブロック図。
【図2】上記の実施の形態におけるインバータ回路の回
路図。
【図3】上記の実施の形態のインバータ回路に対するP
WMゲート信号を示す波形図。
【図4】上記の実施の形態における論理制御回路の機能
ブロック図。
【図5】上記の論理制御回路の演算処理手順を示すフロ
ーチャート。
【図6】請求項2の発明の実施の形態における論理制御
回路の演算処理手順を示すフローチャート。
【図7】請求項3の発明の実施の形態における論理制御
回路の演算処理手順を示すフローチャート。
【図8】請求項4の発明の実施の形態における論理制御
回路の機能ブロック図。
【図9】上記の実施の形態における論理演算制御回路の
演算処理手順の前段のフローチャート。
【図10】上記の実施の形態における論理演算制御回路
の演算処理手順の後段のフローチャート。
【図11】請求項1の発明の他の実施の形態における論
理制御回路の機能ブロック図。
【図12】上記の実施の形態における論理演算制御回路
の演算処理手順の前段のフローチャート。
【図13】上記の実施の形態における論理演算制御回路
の演算処理手順の後段のフローチャート。
【図14】請求項5の発明の実施の形態の論理演算制御
回路の機能ブロック図。
【図15】上記の実施の形態における論理演算制御回路
の演算処理手順の前段のフローチャート。
【図16】上記の実施の形態における論理演算制御回路
の演算処理手順の後段のフローチャート。
【図17】従来例の回路図。
【符号の説明】
1 集電器 2 高速度遮断器 3 フィルタリアクトル 4 フィルタコンデンサ回路 5 インバータ回路 7 永久磁石界磁同期電動機 8 論理制御回路 10 過電圧抑制回路 10a 抵抗器 10b サイリスタ 11 電流抑制回路 11a 抵抗器 11b 電磁接触器 91 電圧検出器 92 電流検出器 93 電流検出器 94 回転子角検出器 DC 直流回路 AC 電動機回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02P 7/63 302 H02P 5/408 C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源から供給される直流電力を任意
    の電圧、位相の交流電力に変換する電力変換回路と、 前記電力変換回路の交流電力によって駆動される永久磁
    石界磁同期電動機と、 前記直流電源と前記電力変換回路の直流側との間の開
    放、投入動作を行う直流回路開放手段と、 前記電力変換回路の交流側と前記永久磁石界磁同期電動
    機との間の開放、投入動作を行う電動機回路開放手段
    と、 前記電力変換回路の故障を検出する故障検出手段と、 前記故障検出手段が前記電力変換回路の故障を検出した
    時に前記直流回路開放手段と前記電動機回路開放手段と
    を開放動作させる保護動作回路とを備えて成る電気車制
    御装置。
  2. 【請求項2】 直流電源から供給される直流電力を任意
    の電圧、位相の交流電力に変換する電力変換回路と、 前記電力変換回路の交流電力によって駆動される永久磁
    石界磁同期電動機と、 前記直流電源と前記電力変換回路の直流側との間の開
    放、投入動作を行う直流回路開放手段と、 前記電力変換回路の交流側と前記永久磁石界磁同期電動
    機との間の開放、投入動作を行う電動機回路開放手段
    と、 前記電力変換回路の直流側過電圧を検出する過電圧検出
    手段と、 前記電力変換回路の直流側に接続され、抵抗成分とスイ
    ッチ手段から成る過電圧抑制回路と、 前記過電圧検出手段が過電圧を検出した時に前記直流回
    路開放手段と前記電動機回路開放手段とを開放動作させ
    ると共に前記スイッチ手段を投入して前記抵抗成分で過
    電圧を抑制させる保護動作回路とを備えて成る電気車制
    御装置。
  3. 【請求項3】 前記電力変換回路の直流側に接続され、
    抵抗成分とスイッチ手段から成る過電圧抑制回路を備
    え、 前記保護動作回路は、前記故障検出手段が前記電力変換
    回路の故障を検出した時に前記スイッチ手段を投入して
    前記抵抗成分で過電圧を抑制させることを特徴とする請
    求項1記載の電気車制御装置。
  4. 【請求項4】 前記電力変換回路が複数のスイッチング
    素子を有し、 前記保護動作回路は、前記故障検出手段が前記電力変換
    回路の故障を検出した時に前記電力変換回路のスイッチ
    ング素子の動作を停止させることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれかに記載の電気車制御装置。
  5. 【請求項5】 直流電源から供給される直流電力を任意
    の電圧、位相の交流電力に変換する電力変換回路と、前
    記電力変換回路の交流電力によって駆動される永久磁石
    界磁同期電動機と、前記直流電源と前記直流回路との間
    の開放、投入動作を行う直流回路開放手段と、前記電力
    変換回路と前記永久磁石界磁同期電動機との間の開放、
    投入動作を行う電動機回路開放手段と、前記直流回路の
    過電圧を抑制する過電圧抑制回路と、前記電動機回路開
    放手段が開放状態から前記電力変換回路の運転を再開す
    る時に、次の(i)〜( iii)の条件にしたがって前記
    直流回路開放手段と前記電動機回路開放手段とを投入動
    作させる再起動制御手段と備えて成る電気車制御装置。 (i) 前記永久磁石界磁同期電動機が停止し、又はそ
    の端子電圧実効値Vmと前記電力変換回路の直流側電圧Vd
    c とが、 【数1】 の関係となる回転数である時には、前記直流回路開放手
    段と前記電動機回路開放手段とを投入動作させ、前記電
    力変換回路を起動し、 (ii) 前記永久磁石界磁同期電動機が、 【数2】 の関係となる回転数である時には、前記直流回路開放手
    段に投入動作させ、前記電力変換回路を起動し、その
    後、前記電力変換回路の交流側の電圧が前記永久磁石界
    磁同期電動機の端子電圧と等しく、かつ前記電力変換回
    路の交流側の位相が前記永久磁石界磁同期電動機の回転
    子の位相と等しい交流電力を出力するようになった時に
    前記電動機回路開放手段を投入動作させ、 ( iii) 前記永久磁石界磁同期電動機が、 【数3】 の関係となる回転数である時には、前記直流回路開放手
    段を投入動作させ、前記電力変換回路を起動し、その
    後、前記電力変換回路の交流側の電圧が、 【数4】 であり、かつ前記電力変換回路の交流側の位相が前記永
    久磁石界磁電動機の回転子の位相と等しい交流電力を出
    力するようになった時に前記電動機回路開放手段に投入
    動作させる。
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