JP2000244822A - フリッカ補正方法及び回路とこのフリッカ補正回路を構成するテレビカメラ装置 - Google Patents

フリッカ補正方法及び回路とこのフリッカ補正回路を構成するテレビカメラ装置

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JP2000244822A
JP2000244822A JP11042497A JP4249799A JP2000244822A JP 2000244822 A JP2000244822 A JP 2000244822A JP 11042497 A JP11042497 A JP 11042497A JP 4249799 A JP4249799 A JP 4249799A JP 2000244822 A JP2000244822 A JP 2000244822A
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Yoshiro Sasaki
嘉郎 佐々木
Kenji Tabei
憲治 田部井
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電源周波数が50Hzのフリッカのフレーム周
期性を利用して、フリッカ補正の性能低下を最小限に押
さえながら60Hzにおけるフリッカ補正を可能にし、
カメラ部品等の共通化、低消費電力化、小型化、低コス
ト化を実現しうるフリッカ補正方法を提供する。 【解決手段】電源周波数が50Hzの蛍光灯フリッカの
フレーム周期性に着目し、電源周波数が60Hzに変わ
った場合、従来のフリッカ補正の構成を変えることな
く、60Hzにおけるフリッカ周期性を撮像素子制御手
段30により50Hzの場合と同じにして補正し、フリ
ッカ補正後の映像信号をフレーム記憶手段35に記憶
し、フレーム再生周波数をフレーム変換手段36で通常
のフレーム再生周波数に変換してフリッカ補正後の映像
信号を出力するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は映像信号のフリッカ
補正に関し、特に交流電源による照明等に起因する撮像
素子の出力信号の周期的変化を補正するフリッカ補正に
関する。
【0002】
【従来の技術】MOS型撮像素子においては、XYアド
レスを指定して画素から電荷を読み出すため、1フィー
ルドまたは1フレーム内においてもフリッカ成分が垂直
方向に正弦波状に変化するので、1フィールドまたは1
フレーム全体を一様に補正することができないと言う問
題があった。
【0003】そこで、1フィールドまたは1フレームを
フリッカ成分がほぼ同一と見なせる領域ごとに分割して
各領域毎にフリッカのゲインを算出し、更に、被写体の
動きがある場合のフリッカのゲイン誤差を軽減するため
に平滑化を行い、その結果のフリッカゲインによりフリ
ッカの補正を行うようにしていた。
【0004】従来、このようなフリッカ補正回路として
は図5に示すようなものがあった。図5はフレームをm
個に分割してフリッカ補正を行う場合の従来のフリッカ
補正回路を示すブロック図である。図5において、1は
総和レベル計算手段、2は総和レベル記憶手段、3はフ
リッカゲイン計算手段、4はフリッカゲイン記憶手段、
5は平滑化手段、6はゲイン位相調整手段、7は乗算手
段、8は領域制御手段、9はフレームパルス生成手段、
10は入力端子、11は出力端子、27はフリッカゲイ
ン記憶部である。
【0005】次に、図5を参照して、上記従来のフリッ
カ補正回路の動作を説明する。信号12はフリッカを含
むフレーム単位の映像信号であり、入力端子10から入
力される。総和レベル計算手段1は、領域毎に信号12
を積分した総和レベル信号13を出力する。領域制御手
段8は、入力信号12が領域1〜領域mのどの領域に属
するか示す領域制御信号23を生成し、総和レベル記憶
手段2とフリッカゲイン記憶手段4とゲイン位相調整手
段6に出力する。
【0006】総和レベル記憶手段2は、シフトレジスタ
等で1フレーム前と2フレーム前の領域1〜領域mの総
和レベルを記憶する構成になっており、領域制御信号2
3により領域1〜領域mに対応した記憶領域に記憶し、
同時に現フレームの総和レベル14、1フィールド前の
総和レベル15、2フレーム前の総和レベル16をフリ
ッカゲイン計算手段3に対して出力する。フリッカゲイ
ン計算手段3は平均加算回路と除算回路とで構成され、
フリッカゲイン17を計算しフリッカゲイン記憶手段4
に対して出力する。フレームパルス生成手段9は、フリ
ッカのフレーム周期に基づきフレームパルス24を生成
して、フリッカゲイン記憶手段4とゲイン位相調整手段
6に出力する。
【0007】フリッカゲイン記憶手段4はシフトレジス
タ等で構成され、領域制御信号23とフレームパルス2
4により、フレーム単位のフリッカ周期で1フレーム期
間における領域1〜領域mのフリッカゲインを2フレー
ム分記憶するよう構成され、現フレームのフリッカゲイ
ン18、フレーム単位のフリッカ周期の1周期前のフリ
ッカゲイン19、フレーム単位のフリッカ周期の2周期
前のフリッカゲイン20を平滑化手段5に出力する。
【0008】平滑化手段5はメディアンフィルタ等から
構成され、過去の複数のフレームの同一領域におけるフ
リッカゲインに含まれる誤差成分を除去する作用を行う
もので、平滑化されたフリッカゲイン21を出力する。
ゲイン位相調整手段6は、1フレーム前のフリッカゲイ
ン21の記憶を行うフリッカゲイン記憶部27を有し、
領域制御信号23により平滑化されたフリッカゲイン2
1を領域1〜領域mに割り当て記憶して、フレームパル
ス24により、正弦波であるフリッカゲインをフレーム
に合わせて位相調整を行い、制御ゲイン22を乗算手段
7に出力する。乗算手段7は、入力信号12と制御ゲイ
ン22を乗じて補正を行った信号を出力端子11に出力
する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のフリッカ補正回路においては、以下に挙げる2つの
問題があった。1、電源周波数が50Hzの蛍光灯フリ
ッカのフレーム周期性を利用した補正方式では、60H
zにおけるフリッカ補正が不可能である。2、多数の記
憶手段をそれぞれシフトレジスタ等で構成していたた
め、回路規模が大きくなり、消費電力が増大する。
【0010】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたもので、電源周波数が50Hzの蛍光灯フリ
ッカのフレーム周期性を利用して、フリッカ補正の性能
低下を最小限に押さえながら60Hzにおけるフリッカ
補正を可能にするとともに、カメラ部品等の共通化、低
消費電力化、小型化、低コスト化を実現することができ
るフリッカ補正方法及びフリッカ補正回路を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、電源周波数が50Hzの蛍光灯フリッカ
のフレーム周期性に着目し、従来のフリッカ補正の構成
を変えることなく、電源周波数が60Hzの場合には、
60Hzにおけるフリッカの周期性を撮像素子制御手段
により50Hzの場合と同じになるようにして補正を行
い、フリッカ補正後の映像信号を記憶するフレーム記憶
手段と、フリッカ補正後のフレーム再生周波数を通常の
フレーム再生周波数に変換するフレーム変換手段とを付
加し、交流電源周波数が変わってもフリッカ補正時のフ
レーム再生周波数を通常のフレーム再生周波数に変換し
てフリッカ補正後の映像信号を出力するようにしたもの
である。
【0012】すなわち、本発明は、MOS型撮像素子の
出力信号をフリッカが同一とみなせる領域毎にフレーム
単位で複数の領域に分割し、MOS型撮像素子の出力信
号を各領域毎に積分して領域内の総和レベルを計算する
総和レベル計算手段と、過去の総和レベルを記憶する総
和レベル記憶手段と、同一領域における過去の複数の総
和レベルからその領域におけるフリッカゲインを計算す
るフリッカゲイン計算手段と、過去のゲインを記憶する
フリッカゲイン記憶手段と、過去の複数のゲインを用い
てノイズ成分を除去し制御ゲインを生成する平滑化手段
と、平滑化されたフリッカゲインを保持する制御ゲイン
記憶手段と、フリッカの周期性に基づいて制御ゲインの
位相調整を行うゲイン位相調整手段と、調整された制御
ゲインを撮像素子出力信号に乗じる乗算手段とからなる
フリッカ補正回路であって、フリッカの周期性に基づい
たタイミングで出力されたフリッカ補正後の撮像信号を
記憶するフレーム記憶手段と、フリッカ補正時のフレー
ム再生周波数を通常のフレーム再生周波数に変換する周
波数変換制御手段とからなり、交流電源周波数が変わっ
てもフレーム再生周波数を通常のフレーム再生周波数に
変換してフリッカ補正後の映像信号を出力するようにし
たものである。
【0013】本発明は、60Hzの場合には、50Hz
の場合の従来の補正方式を36フレーム/秒で行い、補
正した撮像信号をフレーム記憶手段に記憶し、フレーム
変換手段を用いて記憶した撮像信号から6フレーム毎に
1フレームだけ省いて出力するようにしたことにより、
異なる電源周波数に対しても、通常のフレーム再生周波
数で出力することができ、従来のフリッカ補正の性能の
低下を最小限に押さえてフリッカ補正することができる
上、テレビカメラ機器等の共用化、小型化、低コスト化
を実現することができるフリッカ補正方法及び回路が得
られる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、撮像素子の出力信号をフリッカが同一とみなせる領
域毎にフレーム単位で複数の領域に分割し、前記撮像素
子の出力信号を前記領域毎に積分して各前記領域内の総
和レベルを計算し、過去の総和レベルを記憶し、同一領
域における過去の複数の総和レベルからその領域におけ
るフリッカゲインを計算し、過去のフリッカゲインを記
憶し、過去の複数のフリッカゲインを用いて平滑化する
ことによりノイズ成分を除去したフリッカゲインを生成
し、平滑化されたフリッカゲインを保持し、フリッカの
周期性に基き平滑化されたフリッカゲインを位相調整し
て制御ゲインを生成し、前記位相調整された制御ゲイン
を撮像素子出力信号に乗算してフリッカ補正後の撮像信
号を出力し、フリッカの周期性に基づくタイミングで出
力されたフリッカ補正後の撮像信号を記憶し、フレーム
再生周波数を通常のフレーム再生周波数に変換する各工
程からなるようにしたものであり、異なる電源周波数に
対しても、電源周波数に依存せず、通常のフレーム再生
周波数で出力することができ、従来のフリッカ補正の性
能の低下を最小限に押さえてフリッカ補正することがで
きるという作用を有する。
【0015】本発明の請求項2に記載の発明は、前記総
和レベルの記憶と前記フリッカゲインの記憶と前記制御
ゲインの記憶とを共用の記憶手段に対して行い、それぞ
れ時分割して記憶し読み出すようにしたものであり、記
憶手段であるレジスタのセル面積を大幅に節約し、更に
回路規模の面積を縮小することができ、かつ消費電力を
低減することができるという作用を有する。
【0016】本発明の請求項3に記載の発明は、撮像素
子出力信号をフレーム単位でフリッカが同一とみなせる
領域毎に複数の領域に分割し、前記撮像素子の出力信号
を領域毎に積分して各領域内の総和レベルを計算する総
和レベル計算手段と、過去の総和レベルを記憶する総和
レベル記憶手段と、同一領域における過去の複数の総和
レベルからその領域におけるフリッカゲインを計算する
フリッカゲイン計算手段と、過去のフリッカゲインを記
憶するフリッカゲイン記憶手段と、過去の複数のフリッ
カゲインを用いて平滑化することによりノイズ成分を除
去したフリッカゲインを生成する平滑化手段と、平滑化
されたフリッカゲインを保持する制御ゲイン記憶手段
と、フリッカの周期性に基づき平滑化されたフリッカゲ
インを位相調整して制御ゲインを生成するゲイン位相調
整手段と、前記位相調整された制御ゲインを撮像素子出
力信号に乗算してフリッカ補正後の撮像信号を出力する
乗算手段とからなるフリッカ補正回路であって、フリッ
カの周期性に基づくタイミングで出力されたフリッカ補
正後の撮像信号を記憶するフレーム記憶手段と、フレー
ム再生周波数を通常のフレーム再生周波数に変換する周
波数変換制御手段とを具備し、電源周波数が変わっても
フレーム再生周波数を通常のフレーム再生周波数に変換
してフリッカ補正後の撮像信号を出力するようにしたも
のであり、異なる電源周波数に対しても、電源周波数に
依存せず、通常のフレーム再生周波数で出力することが
でき、従来のフリッカ補正の性能の低下を最小限に押さ
えてフリッカ補正することができるという作用を有す
る。
【0017】本発明の請求項4に記載の発明は、前記フ
リッカ補正回路において、前記総和レベルを記憶する総
和レベル記憶手段と、前記フリッカゲインを記憶するフ
リッカゲイン記憶手段と、前記制御ゲインを記憶する制
御ゲイン記憶手段とを共用の記憶手段に設け、時分割し
て記憶し読み出すようにしたものであり、記憶手段であ
るレジスタのセル面積を大幅に節約し、更に回路規模の
面積を縮小することができ、かつ消費電力を低減するこ
とができるという作用を有する。
【0018】本発明の請求項5に記載の発明は、前記記
憶手段はRAMで構成するようにしたものであり、回路
規模の縮小化を図り、かつ低消費電力化することができ
るという作用を有する。
【0019】本発明の請求項6に記載の発明は、前記共
用の記憶手段に設けられた前記総和レベル記憶手段と、
前記フリッカゲイン記憶手段と、前記制御ゲイン記憶手
段とに対する入力及び出力を各記憶手段ごとに切り換え
る切り換えスイッチと、前記切り換えスイッチの切替え
を制御する記憶制御手段とを具備するようにしたもので
あり、3つの記憶手段を1つにまとめ、入出力を切り換
えて時分割処理するようにしたことにより、回路規模を
縮小化することができ、かつ消費電力を低減することが
できるという作用を有する。
【0020】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項
3、4、5または6に記載のフリッカ補正回路を含む信
号処理回路であって、LSIに構成したことを特徴とす
る信号処理回路としたものであり、本発明における、異
なる電源周波数に対してもフリッカ補正の性能の低下を
最小限に押さえるフリッカ補正回路を含む信号処理LS
Iであり、フリッカ補正を含む信号処理LSIの汎用
化、共通化、低消費電力化、小型化、低コスト化を図る
ことができるという作用を有する。
【0021】本発明の請求項8に記載の発明は、請求項
3、4、5または6に記載のフリッカ補正回路が含ま
れ、被写体からの入射信号を前記フリッカ補正回路に出
力することを特徴とする撮像素子としたものであり、本
発明における、異なる電源周波数に対してもフリッカ補
正の性能の低下を最小限に押さえることができるフリッ
カ補正可能な撮像素子であり、フリッカ補正回路を含む
撮像素子の汎用化、共通化、低消費電力化、小型化、低
コスト化を図ることができるという作用を有する。
【0022】本発明の請求項9に記載の発明は、請求項
3、4、5または6に記載のフリッカ補正回路を含みL
SIに構成した信号処理回路と、被写体からの入射信号
を前記フリッカ補正回路に出力する撮像素子とからなる
カメラ部品としたものであり、本発明における、異なる
電源周波数に対してもフリッカ補正の性能の低下を最小
限に押さえることができるフリッカ補正回路を含むカメ
ラ部品の汎用化、共通化、低消費電力化、小型化、低コ
スト化を図ることができるという作用を有する。
【0023】本発明の請求項10に記載の発明は、請求
項9に記載のカメラ部品を装備するテレビカメラ装置と
したものであり、本発明における、異なる電源周波数に
対してもフリッカ補正の性能の低下を最小限に押さえる
ことができるフリッカ補正回路を含むカメラ部品を利用
したテレビカメラ装置の汎用化、共通化、低消費電力
化、小型化、低コスト化を図ることができるという作用
を有する。
【0024】以下、添付図面、図1乃至図4に基づき、
本発明の実施の形態1を詳細に説明する。図1は本発明
の実施の形態1におけるフリッカ補正方法及び回路の構
成を示すブロック図、図2は図1に示すフリッカ補正方
法及び回路において異なる電源周波数に対するフレーム
タイミングを示す図、図3は図1に示すフリッカ補正方
法及び回路において異なる電源周波数に対するフレーム
周波数変換タイミングを示す図、図4は図1に示すフリ
ッカ補正方法及び回路における記憶制御手段で制御する
アドレスマップ及び記憶制御手段による切り換えSWの
切り換えタイミングを示す図である。
【0025】(実施の形態1)まず、図1及び図2を参
照して、本発明におけるフリッカ補正方法及び回路の基
本概念について説明する。図2は交流電源周波数がfp
=50Hz、映像信号のフレーム周波数がfv=30H
zの場合と、交流電源周波数がfp=60Hz、映像信
号のフレーム周波数がfv=36Hzの場合とを示す。
【0026】まず、電源周波数がfp=50Hzの条件
において、交流電源で点灯する蛍光灯等は100Hzで
点滅を繰り返しており、このような入射光のもとでは、
MOS型撮像素子28(図1)は読み出す画像の位置に
より電荷蓄積時間の位相が異なるため、同一フレーム内
でも各画素の蓄積時間内に入射する光量の総和は異なる
ことになる。そのため、同一フレーム内部においても1
00Hzの周期で明るい部分と暗い部分が生じるフリッ
カが発生する。
【0027】例えば、有効画素640(水平)×480
(垂直)のVGAフォーマットにおいて、フレーム周波
数30Hz、1フレームの走査線数が525本とする
と、水平走査周波数は15.75kHzであるから、そ
の1/100秒では走査線157.5本分に相当する。
したがって、157.5ライン周期で明暗を繰り返し、
1フレームの走査線数525ラインの間に、3と1/3
周期のフリッカが発生する。また、フレームの周期1/
30[sec]と照明の点灯周期1/100[sec]
の公倍数は1/10[sec]であるため、フリッカは
3フレーム毎に同じ明暗のパターンとなるフレーム単位
の周期性をもつことになる。
【0028】同様に、電源周波数がfp=60Hzの条
件において、交流電源で点灯する蛍光灯等は120Hz
で点滅を繰り返しており、このような入射光のもとで
は、MOS型撮像素子28は読み出す画像の位置により
電荷蓄積時間の位相が異なることになり、同一フレーム
内でも各画素の蓄積時間内に入射する光量の総和は異な
ってくる。そのため、同一フレーム内部においても12
0Hzの周期で明るい部分と暗い部分が生じるフリッカ
が発生する。
【0029】そこで、電源周波数がfp=50Hzの場
合における3フレーム毎のフリッカの周期性を利用し
て、例えば、基準発振周波数を変えずに、水平走査周波
数を18.9kHzにして1フレームの走査線数を52
5本にすると、1/120秒間の走査線は157.5ラ
インとなる。したがって、フリッカは157.5ライン
周期で明暗を繰り返し、1フレームのフレーム周波数は
36Hzとなり、走査線数525ラインの間に、3と1
/3周期のフリッカが発生する。つまり、撮像素子の出
力信号のフリッカは、電源周波数がfp=60Hzの場
合においても、電源周波数がfp=50Hzの条件と同
一条件の、3フレーム毎に同じ明暗パターンとなるフレ
ーム単位の周期性をもたせることが可能となり、同一方
式に従って補正することができる。
【0030】しかしながら、電源周波数がfp=60H
zの場合においては、36フレーム/秒で補正を行なっ
ているので、補正性能が低下してしまうことになる。そ
こで、補正した撮像信号をフレーム記憶手段35(図
1)とフレーム変換制御手段36(図1)とを用いるこ
とにより、フレーム記憶手段35に対する書き込みを6
フレーム毎に1フレームだけを省き、読み出しを通常の
フレーム再生周波数の30フレーム/秒で行い出力する
ことにより、従来のフリッカ補正の性能の低下を最小限
に押さえ、テレビカメラ機器等の小型化、低コスト化を
実現することができる。
【0031】次に、図1を参照して、本発明の実施の形
態1におけるフリッカ補正回路の構成を説明する。図1
は本発明の実施の形態1におけるフリッカ補正方法及び
回路の構成を示す図である。図1において、1は総和レ
ベル計算手段、2は総和レベル記憶手段、3はフリッカ
ゲイン計算手段、4はフリッカゲイン記憶手段、5は平
滑化手段、6はゲイン位相調整手段、7は乗算手段、8
は領域制御手段、9はフレームパルス生成手段、11は
出力端子、28はMOS型撮像素子、29は切り換えS
W、30は撮像素子制御手段、31は総和レベル検出手
段、32は記憶制御手段、33は記憶手段、34は制御
ゲイン記憶手段、35はフレーム記憶手段、36はフレ
ーム変換制御手段である。
【0032】なお、記憶手段33は総和レベル記憶手段
2と、フリッカゲイン記憶手段4と、制御ゲイン記憶手
段34とで構成され、これら3つの記憶手段の入力及び
出力は記憶制御手段32の制御により、切り換えSW2
9を通して行われ、それぞれ対応するフリッカゲイン記
憶手段3、平滑化手段5またはゲイン位相調整手段6に
時分割入出力するよう構成される。また、フリッカゲイ
ン記憶手段3、平滑化手段5およびゲイン位相調整手段
6はそれぞれ自己の入力時においてのみ、入力ゲートが
開くように構成される。
【0033】以下、図1を参照して、本発明の実施の形
態1におけるフリッカ補正回路の構成を詳細に説明す
る。MOS型撮像素子28は、撮像素子制御手段30に
より制御されたタイミングで撮像信号を出力する。入力
信号12はフリッカを含むフレーム単位の撮像信号であ
り、総和レベル計算手段1と、飽和レベル検出手段31
と、乗算手段7に入力される。飽和レベル検出手段31
は、通常積算許可信号を総和レベル計算手段1へ出力
し、撮像素子の出力信号が飽和してしまったときにはそ
れを止めて、総和レベル計算手段1における積算を避け
るように制御する。総和レベル計算手段1は、領域毎に
信号12を積分した総和レベル信号13を出力する。
【0034】領域制御手段8は、入力信号12が領域1
〜領域mのどの領域に属するか示す領域制御信号23を
生成し、記憶制御手段32とゲイン位相調整手段6に出
力する。総和レベル記憶手段2は、記憶制御手段32の
制御により切り換えSW29を切り換えて総和レベル計
算手段1からの総和レベル13を入力して領域1〜領域
mに対応した記憶領域に1フレーム前と2フレーム前の
領域1〜領域mの総和レベルを記憶するよう構成され、
現フレームの総和レベル14と同時に、1フレーム前の
総和レベル15、2フレーム前の総和レベル16をフリ
ッカゲイン計算手段3に対して出力する。フリッカゲイ
ン計算手段3は平均加算回路と除算回路で構成され、フ
リッカゲイン17を計算して出力する。フレームパルス
生成手段9は、フリッカのフレーム周期に基づいてフレ
ームパルス24を生成して、ゲイン位相調整手段6とフ
レーム変換制御手段36に出力する。
【0035】フリッカゲイン記憶手段4は、フリッカゲ
イン計算手段3からのフリッカゲイン17を切り換えら
れた切り換えSW29を通して入力し、記憶制御手段3
2により、フレーム単位のフリッカ周期で1フレーム期
間における領域1〜領域mのフリッカゲインを2フレー
ム分記憶するよう構成され、現フレームのフリッカゲイ
ン18、フレーム単位のフリッカ周期の1周期前のフリ
ッカゲイン19及びフレーム単位のフリッカ周期の2周
期前のフリッカゲイン20を平滑化手段5に出力する。
平滑化手段5は、現フレームのフリッカゲイン18、1
周期前のフリッカゲイン19及び2周期前のフリッカゲ
イン20を受けて平滑化し、それらフリッカゲインから
過去の複数のフレームの同一領域におけるフリッカゲイ
ンに含まれる誤差成分を除去するよう作用するもので、
メディアンフィルタ等から構成され、平滑化されたフリ
ッカゲイン21を出力する。
【0036】ゲイン位相調整手段6は、1フレーム前の
フリッカゲイン21を記憶する制御ゲイン記憶手段34
を有し(本実施の形態1ではゲイン位相調整6から抜き
出して記憶手段33に纏めて配置される)、平滑化手段
5からのフリッカゲイン21を切り換えられた切り換え
SW29を通して入力し、平滑化されたフリッカゲイン
21を領域制御信号23により領域1〜領域mに割り当
て記憶し、フレームパルス24により正弦波であるフリ
ッカゲインをフレームに合わせて位相調整を行い、乗算
手段7に対し制御ゲイン22として出力する。乗算手段
7は、入力信号12と制御ゲイン22とを乗じて補正を
行いフレーム記憶手段35に出力する。フレーム記憶手
段35は、フレーム変換制御手段36からの制御によ
り、乗算手段7の出力信号のフレーム周波数を通常のフ
レーム周波数にして再生するよう構成され、詳細は後述
するように、フリッカの周波数に依存せずフリッカを補
正することができる。
【0037】次に、図1乃至図4を参照して、本発明の
実施の形態1におけるフリッカ補正回路の動作を説明す
る。MOS型撮像素子28から出力されたフリッカ成分
が含まれた撮像信号は、領域制御信号23の制御によ
り、領域1について総和レベル計算手段1にて積算した
値を切り換えSW29を通して総和レベル記憶手段2に
記憶し、3フレーム毎に領域1の現フレームと1フレー
ム前と2フレーム前の総和レベルをフリッカゲイン計算
手段3に出力する。フリッカゲイン計算手段3では3フ
レーム分の総和の1/3を行い、各フレームの総和レベ
ルで除算を3回行うことにより3種類のフリッカゲイン
17を算出する。このフリッカゲイン17は、フリッカ
の3フレーム周期を考えると次のフレーム周期のフリッ
カゲインと等価になる。算出されたフリッカゲイン17
は、記憶制御手段32の制御により切り換えられた切り
換えSW29を通してフリッカゲイン記憶手段4に記憶
される。
【0038】しかし、このフリッカゲイン17はこのま
までは動画等の垂直方向の動き成分による誤差が含まれ
てしまうため、過去の複数のフリッカゲインを使用して
平滑化することにより誤差を除去する必要がある。そこ
で、メディアンフィルタ等による平滑化手段5におい
て、3フレーム周期に従い、現フレームのフリッカゲイ
ンと3フレーム前及び6フレーム前のフリッカゲインと
の平滑化を行い平滑化されたフリッカゲイン21を出力
する。出力されたフリッカゲイン21は、記憶制御手段
32の制御により切り換えられた切り換えSW29を通
して制御ゲイン記憶手段34に記憶される。これをゲイ
ン位相調整手段6に出力し、ゲイン位相調整手段6から
乗算手段7に対し、制御ゲイン22として出力する。こ
れにより、フリッカゲインに含まれている動き成分によ
る誤差が軽減される。
【0039】以上説明した動作を第3フレーム時に領域
1から領域mまで繰り返すことにより、次のフレームで
ある第1フレームで用いるための制御ゲインが得られ
る。これらの領域1〜領域mの制御ゲインが制御ゲイン
記憶手段34に記憶され、次の第1フレーム時の制御ゲ
イン22として出力される。
【0040】ここで、フリッカが理想的な正弦波とし
て、現フレームのあるラインのフリッカゲインを、1+
Asin(n)とする。ただし、Aはフリッカの大き
さ、nはあるラインのフリッカの位相である。また、フ
リッカの周期は1/100Hzで157.5ラインを1
周期としているため、1フレーム内では1フレームのラ
イン数525ライン割る157.5ラインで、3と1/
3周期分のフリッカがあることになる。そのため、同じ
ラインで見ると1フレーム毎に2π/3位相早い位相と
なり、1フレーム後の同一ラインのフリッカゲインは、
1+Asin(n+2π/3)となる。また、2フレー
ム後のフリッカゲインは1+Asin(n+4π/3)
となり、3フレームを周期として繰り返すことがわか
る。
【0041】次に、図2を参照して、異なる交流電源周
波数に対するフレームタイミングについて説明する。図
2において、電源周波数fp=60Hzの場合、電源周
波数fp=50Hzのフリッカの周期性を該当させると
すると、例えば撮像素子制御手段30による基準発振周
波数と垂直ライン数を変えずに、水平方向の分周比だけ
を50/60(0.83程度)に変化させることによ
り、フリッカの周波数(120Hz)と3フレームの周
期性とは同一にすることが出来るので、それ以降の補正
手順は、電源周波数fpが50Hzであるか60Hzで
あるかを意識せずに同一構成とすることができる。
【0042】また、フリッカゲインは157.5ライン
周期を持っているので、これを約157ライン周期と見
なすと、有効ライン480ライン分全てのフリッカゲイ
ンを求める必要がなくなり、1周期(157ライン)分
のフリッカゲインだけを求めておき、位相調整手段6に
より、求めた1周期のフリッカゲインを繰り返せば、残
りのラインのフリッカゲインを得ることができる。これ
により、フリッカゲインを計算するため演算量や回路量
を削減することができる。
【0043】次に、図3を参照して、異なる電源周波数
に対するフレーム周波数変換タイミングについて説明す
る。図3において、電源周波数fp=60Hzの場合に
乗算手段7から出力する補正後の信号は、36Hzで出
力するので、フレーム変換制御手段36によりフレーム
記憶手段35に書き込みを行い、30Hzで読み出しを
行うようにすると、書き込みアドレス(点線)と読み出
しアドレス(実線)は図3に示す関係となるので、6フ
レーム毎に1フレームだけを書き込みを停止し読み出し
を連続して行うようにすることにより、通常のフレーム
再生周波数で再生することが可能となり、電源周波数に
依存しないまたは考慮しなくてよい補正方式とすること
が出来る。
【0044】次に、図4を参照して、記憶制御手段で制
御する記憶手段のアドレスマップ及び記憶制御手段によ
る切り換えSWの切り換えタイミングを説明する。図4
において、総和レベル記憶手段2とフリッカゲイン記憶
手段4と制御ゲイン記憶手段34の容量はほぼ同一であ
り、記憶制御手段32の制御により切り換えSW29を
使用して時分割処理することにより、記憶手段33にま
とめて共用化することができ、回路を少なくすることが
できる。
【0045】例えば、本実施の形態1における総和レベ
ル記憶手段2は、2フレーム前までの積算値を保持して
おれば良いので、フリッカの1周期(157ライン)を
3の倍数である9ライン間隔で積算するようにすると、
1周期あたり18個の積算値で、1フレームあたりで
は、18*3個(54個)の積算値が存在する。つま
り、3フレーム毎にフリッカゲインを算出するには、そ
の記憶容量は54列2行あれば足りる。
【0046】また、フリッカゲイン記憶手段4は、3フ
レーム毎に算出したゲイン値を演算したフレーム内だけ
保持しておれば良いので、18*2(36個)のゲイン
値を3種類(G3〜G5)保持する。つまり3フレーム
毎に3通りのフリッカゲインを算出するには、その記憶
容量は18列6行あれば良いことになる。次に、制御ゲ
イン記憶手段34は、3フレーム毎に平滑された制御ゲ
インを過去3フレーム前と、6フレーム前の値を3種類
(M3〜M5)保持しておれば良いので、その記憶容量
はフリッカゲイン記憶手段4と同じ容量になる。
【0047】以上、総和レベル記憶手段2、フリッカゲ
イン記憶手段4及び制御ゲイン記憶手段34の総容量
(総積算値)は、3フレーム毎に完結した処理を行う方
式であるから、352ワード(図4では、それぞれアド
レス1乃至326で示す)程度まであれば十分に間に合
うことになる。
【0048】また、上記3つの記憶手段、すなわち、総
和レベル記憶手段2、フリッカゲイン記憶手段4および
制御ゲイン記憶手段34の時分割入出力処理について
は、それぞれの記憶容量を上記のようにするとともに、
記憶制御手段32の制御により切り換えSW29を図4
の下欄に示すようなタイミングで切り換えることによっ
て達成することができる。
【0049】以上説明したように、本発明の実施の形態
1によれば、電源周波数が60Hzに変化しても回路数
を増やすことなく、従来と同じようなフリッカ補正を行
いながら、記憶手段を1つにまとめたことにより、従来
シフトレジスタで構成していたレジスタを、1/2以下
にすることが可能となりレジスタセル面積の大幅な節約
になり、回路規模の面積縮小が図かられ、かつ消費電力
を1/10以下に低減することができる。
【0050】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成し、特に電
源周波数が50Hzの場合のフレーム単位のフリッカの
周期性に着目して、電源周波数が60Hzに変化して
も、補正するフレーム周波数を電源周波数に同期して変
化し、フリッカ補正後の信号を書き込み記憶する際に6
フレーム毎に1フレームだけ省くことにより、フリッカ
補正後の信号を出力する際のフレーム周波数は変えない
ようにしたことにより、異なる電源周波数に対しても、
電源周波数に依存せず、フリッカ補正の性能の低下を最
小限に押さえてフリッカ補正することができるとともに
構成の共通化を図ることができるため、構成が簡単にし
て小規模のフリッカ補正方法を提供することができる。
【0051】また、本発明は、上記のように構成し、特
に電源周波数が50Hzの場合のフレーム単位のフリッ
カの周期性に着目し、フリッカ補正後の信号を記憶する
フレーム記憶手段とフレーム記憶手段に対する書き込み
を6フレーム毎に1フレームだけ省くフレーム周波数変
換手段とを付加して、電源周波数が60Hzに変化して
も、補正するフレーム周波数を電源周波数に同期して変
化し、フリッカ補正後の信号を出力する際のフレーム周
波数は変えないようにしたことにより、異なる電源周波
数に対しても、電源周波数に依存せず、フリッカ補正の
性能の低下を最小限に押さえてフリッカ補正することが
できるとともに構成の共通化を図ることができるため、
構成が簡単にして小規模のフリッカ補正回路を提供する
ことができる。
【0052】また、本発明は、上記のように構成し、特
に総和レベルの記憶とフリッカゲインの記憶と前記制御
ゲインの記憶とを共用の記憶手段に対して行い、それぞ
れ時分割して記憶し読み出すようにしたことにより、記
憶手段であるレジスタのセル面積を大幅に節約し、更に
回路規模の面積を縮小することができ、かつ消費電力を
低減することができる。
【0053】また、本発明は、上記のように構成し、特
に本発明におけるフリッカ補正回路を含む信号処理回路
をLSIに構成し、共用の記憶手段をRAMで構成した
ことにより、回路規模及び面積をさらに縮小することが
でき、かつ消費電力を低減してノイズを低減することに
より、性能をさらに向上することができる。
【0054】また、本発明は、上記のように構成し、特
に共用の記憶手段に設けられた総和レベル記憶手段と、
フリッカゲイン記憶手段と、制御ゲイン記憶手段とに対
する入力及び出力を切り換えスイッチにより各記憶手段
ごとに切り換えるようにしたことにより、全体として回
路規模を小さくすることができる。
【0055】また、本発明は、上記のように構成し、特
に本発明におけるフリッカ補正回路が含まれ、被写体か
らの入射信号をフリッカ補正回路に出力するようにした
ことにより、回路基板の面積縮小を図かることができ、
かつ撮像素子を汎用化することにより、実装コストを低
下した撮像素子を提供することができる。
【0056】また、本発明は、上記のように構成し、特
に本発明におけるフリッカ補正回路を含みLSIに構成
した信号処理回路と、被写体からの入射信号を前記フリ
ッカ補正回路に出力する撮像素子とからカメラ部品を構
成するようにしたことにより、その面積を縮小すること
ができ、さらにカメラ部品を汎用化することにより、生
産コストを低減することができる。
【0057】また、本発明は、上記のように構成し、特
に本発明におけるフリッカ補正回路を含みLSIに構成
した信号処理回路と、被写体からの入射信号を前記フリ
ッカ補正回路に出力する撮像素子とからカメラ部品を利
用してテレビカメラ装置等を構成したことにより、テレ
ビカメラ装置等の小型化、低コスト化を可能にすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるフリッカ補正方
法及び回路の構成を示すブロック図、
【図2】図1に示すフリッカ補正方法及び回路において
異なる電源周波数に対するフレームタイミングを示す
図、
【図3】図1に示すフリッカ補正方法及び回路において
異なる電源周波数に対するフレーム周波数変換タイミン
グを示す図、
【図4】図1に示すフリッカ補正方法及び回路における
記憶制御手段で制御するアドレスマップ及び記憶制御手
段による切り換えSWの切り換えタイミングを示す図、
【図5】フレームをm個に分割してフリッカ補正を行う
場合の従来のフリッカ補正回路を示すブロック図。
【符号の説明】
1 総和レベル計算手段 2 総和レベル記憶手段 3 フリッカゲイン計算手段 4 フリッカゲイン記憶手段 5 平滑化手段 6 ゲイン位相調整手段 7 乗算手段 8 領域制御手段 9 フレームパルス生成手段 10 入力端子 11 出力端子 12 入力信号 13 総和レベル 14 現フィールドの総和レベル 15 1フレーム前の総和レベル 16 2フレーム前の総和レベル 17 フリッカゲイン 18 2フレーム前のフリッカゲイン 19 5フレーム前のフリッカゲイン 20 8フレーム前のフリッカゲイン 21 平滑化されたフリッカゲイン 22 制御ゲイン 23 領域制御信号 24 フレームパルス 25 総和レベル記憶部 26 フリッカゲイン記憶部 27 平滑化後のフリッカゲイン記憶部 28 MOS型撮像素子 29 切り替えSW 30 撮像素子制御手段 31 飽和レベル検出手段 32 記憶制御手段 33 記憶手段 34 制御ゲイン記憶手段 35 フレーム記憶手段 36 フレーム変換制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C021 PA17 PA18 PA58 PA62 PA72 PA76 PA78 PA82 YA07 5C024 AA01 CA07 FA01 FA11 GA31 HA09 HA17 HA19 HA23

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮像素子の出力信号をフリッカが同一とみ
    なせる領域毎にフレーム単位で複数の領域に分割し、前
    記撮像素子の出力信号を前記領域毎に積分して各前記領
    域内の総和レベルを計算し、過去の総和レベルを記憶
    し、同一領域における過去の複数の総和レベルからその
    領域におけるフリッカゲインを計算し、過去のフリッカ
    ゲインを記憶し、過去の複数のフリッカゲインを用いて
    平滑化することによりノイズ成分を除去したフリッカゲ
    インを生成し、平滑化されたフリッカゲインを保持し、
    フリッカの周期性に基き平滑化されたフリッカゲインを
    位相調整して制御ゲインを生成し、前記位相調整された
    制御ゲインを撮像素子出力信号に乗算してフリッカ補正
    後の撮像信号を出力し、フリッカの周期性に基づくタイ
    ミングで出力されたフリッカ補正後の撮像信号を記憶
    し、フレーム再生周波数を通常のフレーム再生周波数に
    変換する各工程からなることを特徴とするフリッカ補正
    方法。
  2. 【請求項2】前記総和レベルの記憶と前記フリッカゲイ
    ンの記憶と前記制御ゲインの記憶とを共用の記憶手段に
    対して行い、それぞれ時分割して記憶し読み出すように
    したことを特徴とする請求項1記載のフリッカ補正方
    法。
  3. 【請求項3】撮像素子出力信号をフレーム単位でフリッ
    カが同一とみなせる領域毎に複数の領域に分割し、前記
    撮像素子の出力信号を領域毎に積分して各領域内の総和
    レベルを計算する総和レベル計算手段と、過去の総和レ
    ベルを記憶する総和レベル記憶手段と、同一領域におけ
    る過去の複数の総和レベルからその領域におけるフリッ
    カゲインを計算するフリッカゲイン計算手段と、過去の
    フリッカゲインを記憶するフリッカゲイン記憶手段と、
    過去の複数のフリッカゲインを用いて平滑化することに
    よりノイズ成分を除去したフリッカゲインを生成する平
    滑化手段と、平滑化されたフリッカゲインを保持する制
    御ゲイン記憶手段と、フリッカの周期性に基づき平滑化
    されたフリッカゲインを位相調整して制御ゲインを生成
    するゲイン位相調整手段と、前記位相調整された制御ゲ
    インを撮像素子出力信号に乗算してフリッカ補正後の撮
    像信号を出力する乗算手段とからなるフリッカ補正回路
    であって、フリッカの周期性に基づくタイミングで出力
    されたフリッカ補正後の撮像信号を記憶するフレーム記
    憶手段と、フレーム再生周波数を通常のフレーム再生周
    波数に変換する周波数変換制御手段とを具備し、電源周
    波数が変わってもフレーム再生周波数を通常のフレーム
    再生周波数に変換してフリッカ補正後の撮像信号を出力
    するようにしたことを特徴とするフリッカ補正回路。
  4. 【請求項4】前記フリッカ補正回路において、前記総和
    レベルを記憶する総和レベル記憶手段と、前記フリッカ
    ゲインを記憶するフリッカゲイン記憶手段と、前記制御
    ゲインを記憶する制御ゲイン記憶手段とを共用の記憶手
    段に設け、時分割して記憶し読み出すようにしたことを
    特徴とする請求項3記載のフリッカ補正回路。
  5. 【請求項5】前記記憶手段はRAMで構成したことを特
    徴とする請求項4記載のフリッカ補正回路。
  6. 【請求項6】前記共用の記憶手段に設けられた前記総和
    レベル記憶手段と、前記フリッカゲイン記憶手段と、前
    記制御ゲイン記憶手段とに対する入力及び出力を各記憶
    手段ごとに切り換える切り換えスイッチと、前記切り換
    えスイッチの切替えを制御する記憶制御手段とを具備す
    ることを特徴とする請求項5記載のフリッカ補正回路。
  7. 【請求項7】請求項3、4、5または6に記載のフリッ
    カ補正回路を含む信号処理回路であって、LSIに構成
    したことを特徴とする信号処理回路。
  8. 【請求項8】請求項3、4、5または6に記載のフリッ
    カ補正回路が含まれ、被写体からの入射信号を前記フリ
    ッカ補正回路に出力することを特徴とする撮像素子。
  9. 【請求項9】請求項3、4、5または6に記載のフリッ
    カ補正回路を含みLSIに構成した信号処理回路と、被
    写体からの入射信号を前記フリッカ補正回路に出力する
    撮像素子とからなるカメラ部品。
  10. 【請求項10】請求項9に記載のカメラ部品を装備する
    テレビカメラ装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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FR2814028A1 (fr) * 2000-09-08 2002-03-15 Mitsubishi Electric Corp Appareil de capture d'images a scintillement reduit et procede d'ajustement automatique de niveau pour celui-ci
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