JP2009105663A - フリッカ低減装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な回路構成のフリッカ低減装置を提供する。
【解決手段】1ライン周期期間単位で蓄積時刻が異なる撮像素子から出力された画素信号をライン周期期間の有効信号期間ごとに平均したライン平均値を出力する第1の平均値算出部12と、互いに直列接続され、ライン平均値を1フィールド期間または1フレーム期間遅延した遅延ライン平均値を出力する複数の遅延部13、14と、各遅延部から出力された遅延ライン平均値と、ライン平均値とを平均した画像データ間平均値を出力する第2の平均値算出部15と、画像データ間平均値から、ライン平均値を減算した値を出力する減算器16と、減算器から出力された値を1ライン周期期間、画素信号に加算する加算器18とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、交流電源による照明等に起因する撮像素子の出力信号における周期的変化(以下、フリッカと称す)を低減するフリッカ低減装置に関するものである。
一般に、放送方式は、商用電源周波数に合わせてフィールドの周波数が設定されている。商用電源周波数が60Hzの地域ではフィールド周波数が60HzのNTSC方式が用いられ、商用電源周波数50Hzの地域ではフィールド周波数50HzのPAL方式が用いられている。また、撮像装置のフィールド周波数も商用電源に合わせて設定されることがある。
フィールド周波数60Hzの撮像装置では、商用電源50Hzの地域において蛍光灯などの照明における明暗周波数が、フィールド周波数と異なる。このため、読み出す画素の位置により蓄積時刻が異なるように動作する撮像装置の場合、1フィールド内において、各画素の蓄積時間内に入射する光量が異なり、周期的な明暗が生じる。この明暗は、撮像装置のラインごとに影響が異なり、ラインフリッカと呼ばれる。
また、同一フィールド内において同一時刻に蓄積するように動作する撮像装置の場合であっても、フィールドごとに周期的な明暗(例えば、3フィールドを周期として)が生じる。このような現象は、フィールドフリッカと呼ばれる。このフィールドフリッカの低減方法については、以下のような技術が提供されている。
例えば、3フィールドごとに同じ明暗のパターンが発生することに着目し、3フィールドの平均と現出力との除算値を補正ゲインとし、この補正ゲインを現出力に乗算することでフリッカ成分の低減を行うフリッカ低減装置がある。
図9は、上記フリッカ低減装置の構成を示すブロック図である。デジタル信号である画素信号Z0は、入力端子41からフィールド平均値回路42に入力され、フィールド単位で画素信号Z0の有効信号期間に対して平均処理を行ってフィールド平均値z0を算出する。第1遅延器43は、フィールド平均値z0を1フィールドの期間遅延させたフィールド平均値z-1を出力し、第2遅延器44は、フィールド平均値z-1を1フィールドの期間遅延させたフィールド平均値z-2を出力する。平均値演算回路45は、フィールド平均値z0、z-1、z-2を用いて、3フィールドの平均値を算出する。
除算器46は、3フィールドの平均値をフィールド平均値z0で除算することで3フィールドの平均値に対する現フィールド平均値z0の比率を求め、これを補正値として乗算器48に入力する。乗算器48は、第3遅延器47において、演算処理期間に相当する1フィールド期間遅延された画素信号Z0に補正値を乗算することで、フィールドフリッカが低減された画素信号Z0´を出力する。
また、別のフリッカ低減装置は、撮像素子からの画素信号を1フィールド期間積分し、連続する3フィールド分保持する遅延器を有する。このフリッカ低減装置は、遅延器からのそれぞれの出力をC、B、Aとすると、(A+B+C)/3を演算して、Bに相当するフィールドの平均値を求め、これをBで除算することによりBに相当するフィールドの補正ゲインを求める。この補正ゲインを画素信号に乗算することでフリッカの低減を行うことができる。ただし、フィールドによっては明暗レベルが順次入れ替わるため、3フィールドでは好適な補正ゲインが得られない場合がある。この場合、連続する6フィールドから一つ置きの3フィールドを用いて、上記演算を実行することによって補正ゲインを求め、フィールドフリッカの低減を行うことが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、ラインフリッカの低減について、1フィールドを数ライン単位でブロック化し、それを3フィールド分保持し、その3フィールドの同一ラインブロックごとに平均値を算出し、その平均値を現ブロック値で除算することで補正ゲインを求め、その補正ゲインを画素信号に乗算することでラインフリッカの低減を行うことが提案されている。
特開平10−145670号公報
しかしながら、上記従来のフリッカ低減装置は、乗算器および除算器を用いて、フリッカ低減処理を行うため、回路が複雑である。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、簡単な回路構成のフリッカ低減装置を提供することを目的とする。
本発明の第1のフリッカ低減装置は、上記課題を解決するために、1ライン周期期間単位で蓄積時刻が異なる撮像素子から出力された画素信号をライン周期期間の有効信号期間ごとに平均したライン平均値を出力する第1の平均値算出部と、互いに直列接続され、前記ライン平均値を1フィールド期間または1フレーム期間遅延した遅延ライン平均値を出力する複数の遅延部と、前記各遅延部から出力された前記遅延ライン平均値と、前記ライン平均値とを平均した画像データ間平均値を出力する第2の平均値算出部と、前記画像データ間平均値から、前記ライン平均値を減算した値を出力する減算器と、前記減算器から出力された値を1ライン周期期間、前記画素信号に加算する加算器とを備える。
本発明の第2のフリッカ低減装置は、上記課題を解決するために、1フィールド単位で蓄積時刻が異なる撮像素子から出力された画素信号を1フィールドの有効信号期間ごとに平均したフィールド平均値を出力する第1の平均値算出部と、互いに直列接続され、前記フィールド平均値を1フィールド期間遅延した遅延フィールド平均値を出力する複数の遅延部と、前記各遅延部から出力された前記遅延フィールド平均値と、前記フィールド平均値とを平均したフィールド間平均値を算出する第2の平均値算出部と、前記フィールド間平均値から、前記フィールド平均値を減算した値を出力する減算器と、前記減算器から出力された値を1フィールド期間、前記画素信号に加算する加算器とを備える。
本発明の第3のフリッカ低減装置は、上記課題を解決するために、1フレーム単位で蓄積時刻が異なる撮像素子から出力された画素信号を1フレームの有効信号期間ごとに平均したフレーム平均値を出力する第1の平均値算出部と、互いに直列接続され、前記フレーム平均値を1フレーム期間遅延した遅延フレーム平均値を出力する複数の遅延部と、前記各遅延部から出力された前記遅延フレーム平均値と、前記フレーム平均値とを平均したフレーム間平均値を算出する第2の平均値算出部と、前記フレーム間平均値から、前記フレーム平均値を減算した値を出力する減算器と、前記減算器から出力された値を1フレーム期間、前記画素信号に加算する加算器とを備える。
本発明によれば、加算器、減算器を用いることにより、簡単な回路構成のフリッカ低減装置を提供することができる。
以下、本発明のフリッカ低減装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
画像データ間平均値は、ライン平均値を1フィールド期間遅延した遅延ライン平均値とライン平均値とを平均したフィールド間ライン平均値と、ライン平均値を1フレーム期間遅延した遅延ライン平均値とライン平均値とを平均したフレーム間ライン平均値とを含む。
(実施の形態1)
実施の形態1では、画像データ間平均値がフィールド間ライン平均値であるフリッカ低減装置について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係るフリッカ低減装置1の構成を示すブロック図である。入力端子11には、撮像素子、特にMOS型固体撮像素子あるいは撮像管のように、画素セルごとに、光電変換された電荷を蓄積する時刻が異なるように動作する撮像素子から、デジタル信号である画素信号Y0が入力される。この撮像素子は、フィールドを構成するラインの隣接画素ごとに順に蓄積のタイミングが設定されている。
ライン平均値回路(第1の平均値算出部)12は、1ライン周期期間ごとに規定された期間(有効信号期間)における画素信号Y0を平均したライン平均値y0を算出する。有効信号期間は、同期信号を含まない期間であって、任意に設定することができる。ライン平均値回路12は、算出したライン平均値y0を第1FIFOメモリ(遅延部)13、平均値演算回路(第2の平均値算出部)15および減算器16に入力する。
第1FIFOメモリ13は、1フィールドを構成するライン分のライン平均値を記憶するFIFO(First In First Out)型のメモリである。第1FIFOメモリ13は、ライン平均値回路12からライン平均値y0が入力されると、ライン平均値y0を記憶するとともに、1フィールド前の同じラインにおけるライン平均値(遅延ライン平均値)y-1を出力する。つまり、第1FIFOメモリ13は、ライン平均値y0を1フィールド期間遅延する。
第2FIFOメモリ(遅延部)14は、ライン平均値回路12に対して第1FIFOメモリ13と直列に接続され、第1FIFOメモリ13と同様、1フィールドを構成するライン分のライン平均値を記憶するFIFO型のメモリである。第2FIFOメモリ14は、第1FIFOメモリ13からライン平均値y-1が入力されると、ライン平均値y-1を記憶するとともに、1フィールド前の同じラインにおけるライン平均値(遅延ライン平均値)y-2を出力する。つまり、第2FIFOメモリ14は、ライン平均値y-1を1フィールド期間遅延する。
平均値演算回路(第2の平均値算出部)15は、入力されたライン平均値y0、y-1およびy-2を加算し、加算値を1/3倍して3フィールドの画像データ間のライン平均値(以下、フィールド間ライン平均値と称す)を算出する。減算器16は、フィールド間ライン平均値から現ライン平均値y0を減算した補正値を算出する。遅延器17は、入力端子11と加算器18の間に配置され、画素信号Y0が入力端子11から入力され、上記補正値が生成されるまでの間、画素信号Y0を遅延させる。加算器18は、画素信号Y0に上記補正値を加算して、フリッカの影響が低減された画素信号Y0´を出力する。出力端子19は、低減された画素信号Y0´を外部に出力し、外部において、低減された画素信号Y0´は、表示装置(図示せず)により画像として表示される。
図2(a)は、商用電源の周波数が50Hzの場合における蛍光灯などの照明の発光強度を示すグラフである。図2(b)は、図2(a)に示す発光強度の照明が点灯している場合に、撮像素子からフリッカ低減装置1に入力される画素信号を示すグラフである。ここでは、フリッカが正弦波で影響する場合を例に説明する。なお、図2(a)および(b)の横軸は、共通する時刻である。
図2(a)において、実線は照明の発光強度を示し、破線は商用電源の電圧を示す。50Hzの商用電源で点灯する照明は、50Hzの2倍の100Hzの周波数で明暗を繰り返す。
図2(b)において、実線は連続する3フィールドの画素信号を示し、破線は連続する3フィールドにおける画素信号の平均値を示す。なお、フィールドの最初と最後の信号が0である期間は、同期信号などのために用いられる期間であり、画素信号が読み出されていない期間である。
画素信号は、強度が照明の明暗周期に応じて変化する。蛍光灯の明暗周期は、0.01s(周波数100Hz)である。一方、入力端子11に入力される撮像素子からのフィールド周期は、約0.017s(周波数60Hz)である。つまり、蛍光灯の明暗5周期と、画素信号のフィールド3周期とが一致する。したがって、連続する3フィールドの各フィールドは、それぞれ蛍光灯の明暗の影響が異なることになる。
図2(b)において、特性b1〜特性b3は、それぞれ画素信号の時刻t1、t2、t3における1ライン分の信号強度を示す。特性b1〜特性b3は、連続する3フィールドの同じ位置のラインを示す。この1ライン分の信号強度の平均がライン平均値であり、特性b1、特性b2、特性b3のライン平均値がそれぞれy0、y-1、y-2である。なお、図2(b)において、破線は連続する3フィールドにおける画素信号の平均値を示す。
撮像素子の撮像タイミングは、任意に設定できるが、例えば、ライン周波数を15.75kHzとすると、照明の周期(0.01s)は、157.5ライン分の時間である。つまり、157.5ラインごとに明暗が繰り返される。フリッカ周波数(100Hz)は、ライン周波数(15.75kHz)に対して十分低いため、1ラインの各画素は、撮像素子において同じ時刻に蓄積(撮像)したものとみなすことができる。したがって、1ライン内では、図2(b)における特性b1〜特性b3のようにフリッカの影響が各ライン内で一定である。
次に、フリッカ低減装置1の動作について、図1〜図4を参照しながら説明する。図3(a)は、1ライン周期期間における平均値演算回路15から減算器16へのフィールド間ライン平均値を示すグラフである。図3(b)は、1ライン周期期間における減算器16から加算器18に入力される補正値を示すグラフである。図4は、実線が加算器18から出力された画素信号Y0´を、破線が加算器18に入力された画素信号Y0をそれぞれ1フィールド期間分示すグラフである。
画素信号Y0が入力端子11から入力されると、ライン平均値回路12は、画素信号Y0のラインごとにライン平均値y0を算出する。算出されたライン平均値y0は、第1FIFOメモリ13、平均値演算回路15および減算器16に入力される。第1FIFOメモリ13は、ライン平均値y0が入力されると、ライン平均値y-1を第2FIFOメモリ14および平均値演算回路15に入力する。第2FIFOメモリ14は、ライン平均値y-1が入力されると、ライン平均値y-2を平均値演算回路15に入力する。
平均値演算回路15は、ライン平均値y0、y-1およびy-2の平均値を算出する。画素信号Y0のフリッカ成分をBsin(2πft)とすると、
0=A+Bsin(θ) ・・・(式1)
-1=A+Bsin(θ+10π/3) ・・・(式2)
-2=A+Bsin(θ+20π/3) ・・・(式3)
となる。上記式において、fは蛍光灯の明暗周波数(100Hz)、tは時刻、Aはフリッカの影響を受けていない成分(直流成分)、Bはフリッカの振幅、θはy0のラインに対応する位相である。なお、式2、式3に代入する時刻は、式1の時刻にそれぞれ1/60[s]、2/60[s]加えた時刻である。
したがって、ライン平均値の演算は、
(y0+y-1+y-2)/3=A ・・・(式4)
となり、フリッカの影響を受けないフィールド間ライン平均値が算出される。
減算器16は、図3(a)に示すフィールド間ライン平均値から、図2(b)における特性b1に示すライン平均値y0を減算する。式1を用いると、
A−y0=−Bsin(θ) ・・・(式5)
となる。この−Bsin(θ)が図3(b)に示す、ライン平均値y0のフリッカの影響を補正するための補正値である。
上記補正値が加算器18に入力されると、遅延器17で遅延された画素信号Y0に上記補正値を加算する。これにより、図4に示すように、各ラインにおけるフリッカの影響を低減した画素信号Y0´を出力することができる。加算器18から出力された低減された画素信号Y0´は、出力端子19から外部装置へ出力され、表示装置により画像として表示される。
以上のように、本実施の形態に係るフリッカ低減装置1は、加算器および減算器を用いることにより、回路構成が複雑な乗算器および除算器を用いない構成である。したがって、回路構成を容易にし、製造費用の低減を図りつつ、ラインフリッカを低減することができる。
なお、図3において、フィールド間ライン平均値、補正値をアナログ信号のように表示したが、デジタルデータとして、フィールドライン間平均値を減算器16へ、補正値を加算器17に入力してもよい。
また、本実施の形態において、撮像素子は各画素の蓄積時刻が異なるが、照明の明暗周期に比べて、蓄積時刻の違いが十分に無視できるものを例に挙げて説明したが、ラインごとに蓄積時刻が同一である撮像素子を用いても、同様にフリッカを低減することができる。
また、本実施の形態では、1ラインの飛び越し蓄積によりフィールドを形成する撮像素子からの信号のラインフリッカを低減するフリッカ低減装置について説明した。しかし、本発明はこのフリッカ低減装置に限定されず、例えば、プログレッシブCCDのように、ラインの順次蓄積によりフレームを形成する撮像素子についても、画像データ間平均値として、フレーム間ライン平均値を用いることにより実現することができる。このようなフリッカ低減装置においても、ラインフリッカを低減することができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2に係るフリッカ低減装置2の構成を示すブロック図である。フリッカ低減装置2は、1フィールド単位で蓄積時刻が異なる撮像素子から出力された画素信号Z0からフィールドフリッカを低減する。
図6は、フィールドフリッカの発生を示すグラフである。図6(a)は、商用電源50Hzを用いた蛍光灯の発光強度(明暗周波数100Hz)を示すグラフであり、発光強度I0は、発光強度の平均を示している。図6(b)は、フィールド周波数60Hzであり、1フィールド単位で蓄積時刻が異なる撮像素子における蓄積量を示すグラフである。なお、破線は、蓄積量の平均を示している。横軸は、図6(a)、(b)共通の時刻を示している。図6(b)に示す蓄積時間における(a)の発光強度のグラフの積分値が、図6(b)の蓄積量に比例する。蛍光灯の明暗5周期とフィールド3周期が同期するため、連続する3フィールドにおけるそれぞれの蓄積量は異なる。
入力端子21には、1フィールド単位で蓄積時刻が異なる撮像素子から出力されたデジタル信号である画素信号Z0が入力される。フィールド平均値回路22(第1の平均値算出部)は、1フィールドの同期信号を含まない任意の期間(有効信号期間)における画素信号Z0の平均値(以下、フィールド平均値と称す)z0を出力する。
図7は、フィールド平均値回路22の出力を示すグラフである。(a)はフィールド平均値z0、(b)はフィールド平均値z0から1フィールド期間前のフィールド平均値z-1、(c)はフィールド平均値z0から2フィールド期間前のフィールド平均値z-2を示すグラフである。なお、破線は連続する3フィールドの平均値Vaを示す。
フィールド平均値回路22は、フィールド平均値z0を第1遅延器23、平均値演算回路(第2の平均値算出部)25および減算器26に入力する。第1遅延器23は、シフトレジスタなどで構成されている。第1遅延器23は、フィールド平均値回路22からフィールド平均値z0が入力されると、フィールド平均値z0を1フィールド期間だけ遅延させた、フィールド平均値z-1を第2遅延器24および平均値演算回路25に入力する。
第2遅延器24は、シフトレジスタなどで構成され、フィールド平均値回路22に対して、第1遅延器23と直列に接続されている。第2遅延器24は、第1遅延器23からフィールド平均値z-1が入力されると、フィールド平均値z-1を1フィールド期間だけ遅延させたフィールド平均値z-2を平均値演算回路25に入力する。
平均値演算回路25は、入力されたフィールド平均値z0、z-1およびz-2を加算し、加算値を1/3倍した3フィールドの平均値Vaを算出する。この3フィールドの平均値Vaは、フリッカの影響を平均化した値である。
図8(a)は、1フィールド期間における平均値演算回路25から減算器26への3フィールドの平均値Vaを示すグラフである。図8(b)は、1フィールドの期間における減算器26から加算器28への補正値ΔVを示すグラフである。図8(c)は、実線が補正された画素信号Z0´を示し、破線が補正前の画素信号Z0を示すグラフである。
減算器26は、3フィールドの平均値Vaから現フィールド平均値z0を減算した図8(b)に示す補正値ΔVを算出する。この補正値ΔVは、フリッカを低減するための値である。減算器26は、上記補正値ΔVを加算器28に入力する。
第3遅延器27は、入力端子21と加算器28の間に配置され、上記補正値ΔVが生成されるまでの間、補正される画素信号Z0を遅延させる。加算器28は、画素信号Z0に上記補正値ΔVを加算して、フリッカが低減された、図8(c)に示す画素信号Z0´を出力する。出力端子29は、低減された画素信号Z0´を外部に出力し、外部において、表示装置(図示せず)により画像として表示される。
以上のように、本実施の形態に係るフリッカ低減装置は、加算器および減算器を用いることにより、回路構成が複雑な乗算器および除算器を用いない構成である。したがって、回路構成を容易にし、製造費用の低減を図りつつ、フィールドフリッカを低減することができる。
なお、図7と図8(a)および(b)において、フィールド平均値、3フィールドの平均値Vaおよび上記補正値ΔVをアナログ信号のように表示したが、デジタルデータであってもよい。
また、本実施の形態では、フィールド単位で蓄積する撮像素子からの信号のフィールドフリッカを低減するフリッカ低減装置について説明した。しかし、本発明はこのフリッカ低減装置に限定されず、フレーム単位で蓄積する撮像素子についても同様に用いることができる。このようなフリッカ低減装置を用いることにより、フレームフリッカを低減することができる。
なお、実施の形態1および2においては、遅延部が2つの場合について説明したが、3個以上あってもよい。たとえば、撮像素子のフィールド周期と、照明の明暗周期の最小公倍数が、フィールド周期のA倍であれば、遅延器をA−1個配置することにより、フリッカを低減することができる。
本発明は、乗除算器を用いずにフリッカを低減処理することができるという利点を有し、簡単な回路構成のフリッカ低減装置として、撮像装置の分野において利用可能である。
本発明の実施の形態1に係るフリッカ低減装置の構成を示すブロック図 同上フリッカ低減装置において、(a)は蛍光灯の発光強度、(b)は画素信号を示すグラフ 同上フリッカ低減装置において、(a)はフィールド間ライン平均値、(b)は補正値を示すグラフ 同上フリッカ低減装置において、補正された画素信号を示すグラフ 本発明の実施の形態2に係るフリッカ低減装置の構成を示すブロック図 フレームフリッカの発生原理を示すグラフ 同上フリッカ低減装置において、(a)はz0、(b)はz-1、(c)はz-2を示すグラフ 同上フリッカ低減装置において、(a)は3フィールドの平均値、(b)は補正信号、(c)はフリッカが低減された画素信号Z0´を示すグラフ 従来のフリッカ低減装置の構成を示すブロック図
符号の説明
1、2 フリッカ低減装置
11、21 入力端子
12 ライン平均値回路
13 第1FIFOメモリ
14 第2FIFOメモリ
15、25 平均値演算回路
16、26 減算器
17 遅延器
18、28 加算器
19、29 出力端子
22 フィールド平均値回路
23 第1遅延器
24 第2遅延器
27 第3遅延器

Claims (3)

  1. 1ライン周期期間単位で蓄積時刻が異なる撮像素子から出力された画素信号をライン周期期間の有効信号期間ごとに平均したライン平均値を出力する第1の平均値算出部と、
    互いに直列接続され、前記ライン平均値を1フィールド期間または1フレーム期間遅延した遅延ライン平均値を出力する複数の遅延部と、
    前記各遅延部から出力された前記遅延ライン平均値と、前記ライン平均値とを平均した画像データ間平均値を出力する第2の平均値算出部と、
    前記画像データ間平均値から、前記ライン平均値を減算した値を出力する減算器と、
    前記減算器から出力された値を1ライン周期期間、前記画素信号に加算する加算器とを備えたフリッカ低減装置。
  2. 1フィールド単位で蓄積時刻が異なる撮像素子から出力された画素信号を1フィールドの有効信号期間ごとに平均したフィールド平均値を出力する第1の平均値算出部と、
    互いに直列接続され、前記フィールド平均値を1フィールド期間遅延した遅延フィールド平均値を出力する複数の遅延部と、
    前記各遅延部から出力された前記遅延フィールド平均値と、前記フィールド平均値とを平均したフィールド間平均値を算出する第2の平均値算出部と、
    前記フィールド間平均値から、前記フィールド平均値を減算した値を出力する減算器と、
    前記減算器から出力された値を1フィールド期間、前記画素信号に加算する加算器とを備えたフリッカ低減装置。
  3. 1フレーム単位で蓄積時刻が異なる撮像素子から出力された画素信号を1フレームの有効信号期間ごとに平均したフレーム平均値を出力する第1の平均値算出部と、
    互いに直列接続され、前記フレーム平均値を1フレーム期間遅延した遅延フレーム平均値を出力する複数の遅延部と、
    前記各遅延部から出力された前記遅延フレーム平均値と、前記フレーム平均値とを平均したフレーム間平均値を算出する第2の平均値算出部と、
    前記フレーム間平均値から、前記フレーム平均値を減算した値を出力する減算器と、
    前記減算器から出力された値を1フレーム期間、前記画素信号に加算する加算器とを備えたフリッカ低減装置。
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CN105407269A (zh) * 2014-09-08 2016-03-16 佳能株式会社 摄像设备及其控制方法
CN105407269B (zh) * 2014-09-08 2020-05-05 佳能株式会社 摄像设备及其控制方法

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