JP4285542B2 - フリッカ補正方法及びフリッカ補正回路並びにそれらを用いた撮像装置 - Google Patents

フリッカ補正方法及びフリッカ補正回路並びにそれらを用いた撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4285542B2
JP4285542B2 JP2006544988A JP2006544988A JP4285542B2 JP 4285542 B2 JP4285542 B2 JP 4285542B2 JP 2006544988 A JP2006544988 A JP 2006544988A JP 2006544988 A JP2006544988 A JP 2006544988A JP 4285542 B2 JP4285542 B2 JP 4285542B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flicker
correction
signal
video signal
specific period
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006544988A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2006051914A1 (ja
Inventor
哲之 大野
元宏 中筋
義章 西出
裕政 池山
文彦 須藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Publication of JPWO2006051914A1 publication Critical patent/JPWO2006051914A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4285542B2 publication Critical patent/JP4285542B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/70Circuitry for compensating brightness variation in the scene
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/70Circuitry for compensating brightness variation in the scene
    • H04N23/745Detection of flicker frequency or suppression of flicker wherein the flicker is caused by illumination, e.g. due to fluorescent tube illumination or pulsed LED illumination
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/60Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N7/00Television systems
    • H04N7/01Conversion of standards, e.g. involving analogue television standards or digital television standards processed at pixel level
    • H04N7/0127Conversion of standards, e.g. involving analogue television standards or digital television standards processed at pixel level by changing the field or frame frequency of the incoming video signal, e.g. frame rate converter
    • H04N7/0132Conversion of standards, e.g. involving analogue television standards or digital television standards processed at pixel level by changing the field or frame frequency of the incoming video signal, e.g. frame rate converter the field or frame frequency of the incoming video signal being multiplied by a positive integer, e.g. for flicker reduction

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Picture Signal Circuits (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)

Description

本発明は、フリッカ成分を含んだ映像信号にそのフリッカ成分を低減させる補正を施すフリッカ補正方法及びフリッカ補正回路、さらには、斯かるフリッカ補正方法及びフリッカ補正回路が採用された撮像装置に関する。
本出願は、日本国において2004年11月15日に出願された日本特許出願番号2004−330299を基礎として優先権を主張するものであり、この出願は参照することにより、本出願に援用される。
光学系を通じて得られる被写体像に応じた撮像出力信号を発生する撮像信号発生部が、固体撮像素子を内蔵するものとされ、その撮像信号発生部から得られる撮像出力信号に基づいて、被写体像をあらわす映像信号を得る撮像装置(ビデオカメラ)が、広く普及している。斯かる撮像装置に備えられる撮像信号発生部に内蔵される固体撮像素子は、光学系を通じた被写体からの光を受けて光電変換を行い、それにより得られる信号電荷を蓄積する受光部分と、受光部分に蓄積された信号電荷を送り出す電荷送出部と、電荷送出部により送り出された信号電荷に基づいて撮像出力信号を生成する出力部分とを有して構成される。
固体撮像素子における電荷送出部は、受光部分に蓄積された後受光部分から読み出された信号電荷を順次転送していく電荷結合素子(チャージ・カップルド・ディバイス:CCD)が用いられて構成されるもの、受光部分に蓄積された信号電荷をスイッチング動作をもって信号線に送り出す相補型金属酸化膜半導体素子(コンプリメンタリ・メタル・オキサイド・セミコンダクタ:CMOS)が用いられて構成されるもの等とされる。そして、CCDが用いられて構成された電荷送出部を有する固体撮像素子所謂CCDイメージセンサを備えた撮像装置は、例えば、CCDカメラという通称が与えられており、また、CMOSが用いられて構成された電荷送出部を有する固体撮像素子所謂CMOSイメージセンサを備えた撮像装置は、例えば、CMOSカメラという通称が与えられている。
ところで、蛍光灯などの周期的に点滅を繰り返す光源の下で撮像装置によって撮影をした場合、取得される画像には周期的な縞の明暗が現れ、結果的には映像には縞の明暗が流れて見える現象が起きる。もしくはフレーム間で画像全体に周期的な明暗の違いが現れる。これはフリッカと呼ばれ、点滅する光源の下で電荷の蓄積タイミングをずらして撮像するイメージセンサを備えた撮像装置で撮影した場合には避けることのできない問題となっている。
従来、イメージセンサは面単位、もしくはライン単位で電荷の蓄積タイミングが異なる。一般的に、面単位で電荷の蓄積タイミングを合わせる方式をグローバルシャッタ方式と呼び、ライン単位で電荷の蓄積タイミングを合わせる方式をローリングシャッタ方式と呼ぶ。これまでイメージセンサではグローバルシャッタ方式を採用したCCDイメージセンサが主流であったが、近年、CCDイメージセンサより消費電力が小さく、部品点数も少なく安価に生産できるCMOSイメージセンサが注目されている。このCMOSイメージセンサは構造的な問題によりローリングシャッタ方式を採用している場合が多い。どちらの方式でも、点滅を繰り返す光源の下で撮影した場合は、センサでの電荷蓄積タイミングの違いにより、面全体に明暗の違い(面フリッカ)やライン毎による明暗の違い(面内フリッカ)が現れる。
図1にグローバルシャッタ方式を採用したセンサでの電荷蓄積量の違いを示し、図2にはグローバルシャッタ方式によって現れる面フリッカの画像の例を示す。図3にはローリングシャッタ方式による電荷蓄積量の違いを示し、図4には面内フリッカの画像の例を示す。
例えば、CMOSカメラを使用して撮像を行うにあたり、被写体に対する照明を行う光源が、蛍光灯等のそれに対する交流電源周期に応じた周期、例えば、交流電源周期の1/2の周期をもって点滅を繰り返すものとされる場合には、固体撮像素子からの撮像出力信号に基づいて形成される映像信号が、周期的な輝度レベルの増減としてあらわれるフリッカ成分を含むことになる虞がある。斯かる映像信号に含まれるフリッカ成分は、固体撮像素子部における所定周期をもって信号電荷の蓄積及び蓄積された信号電荷の送出が行われる受光部分に各所定周期において蓄積される信号電荷の量が、被写体に対する照明を行う光源の輝度の周期的変動の影響を受けて周期的に変化することに起因するものとされる。
ここで、図3においてXをもってあらわされるように被写体に対する照明を行う光源の輝度が周期的に変動するもとにおいて、固体撮像素子部Sにおける映像信号の或る1ライン期間分に対応する信号電荷を蓄積する受光素子列とされる受光部分Ln に、期間aと期間bとに亙る期間(期間a+b)において信号電荷が蓄積され、固体撮像素子部Sにおける映像信号の次の1ライン期間分に対応する信号電荷を蓄積する受光素子列とされる受光部分Ln+1 に、期間bと期間c(c=a)とに亙る期間(期間b+c)において信号電荷が蓄積される場合には、受光部分Ln に期間a+bにおいて蓄積される信号電荷の量は、面積Aaと面積Abとの和(面積Aa+Ab)に比例したものとなり、また、受光部分Ln+1 に期間b+cにおいて蓄積される信号電荷の量は、面積Abと面積Acとの和(面積Ab+Ac)に比例したものとなる。ここで、期間a及び期間cの夫々は、例えば、映像信号の1ライン期間に対応し、また、期間a+b及び期間b+cの夫々は、例えば、映像信号の1フレーム期間に対応するものとされる。
即ち、受光部分Ln 及び受光部分Ln+1 の夫々についての1回の電荷蓄積時間(露光時間)は、その長さが、例えば、映像信号の1フレーム期間に対応するものとされて等しく、そのタイミングが、例えば、映像信号の1ライン期間に対応する期間だけずれるものとされる。そして、図3に示される場合には、被写体に対する照明を行う光源の輝度変動周期(交流電源周期の1/2)と映像信号のフレーム周期とは、一方が他方の整数倍という関係にはない。
図3から明らかなように、面積Aa+Abと面積Ab+Acとは、面積Abを共通に含み、面積Aaと面積Acとの差に応じた差を有している。従って、受光部分Ln に期間a+bにおいて蓄積される信号電荷の量と受光部分Ln+1 に期間b+cにおいて蓄積される信号電荷の量とは、面積Aaと面積Acとの差に応じた差を有することになる。
このようにして、固体撮像素子部Sにおいて、映像信号の各ライン期間分に対応する信号電荷の蓄積と送出とが行われる受光素子列とされる受光部分に蓄積される、映像信号の1ライン期間分に対応する信号電荷の量が、被写体に対する照明を行う光源の輝度の周期的変動に応じて周期的に変化することになる。そして、斯かる受光部分に蓄積される映像信号の1ライン期間分に対応する信号電荷の量の周期的変化が、映像信号の輝度レベルの周期的変化となってあらわれ、映像信号にフリッカ成分が含まれることになる。
上述のようなフリッカ成分が含まれた映像信号に基づいて再生される1フレーム期間分の画像は、例えば、図4に示されるように、ライン方向(水平方向)の明暗の縞模様が生じるものとされる。
このようなもとで、従来、蛍光灯による照明が行われる被写体の撮像を固体撮像素子を備えた撮像装置により行うにあたり、撮像装置から得られる映像信号に含まれるフリッカ成分を低減させるフリッカ補正に関するいくつかの提案がなされている。
斯かる提案のうちの一つは、既に当業者に周知のものであって、固体撮像素子部における映像信号の各ライン期間分に対応する信号電荷の蓄積と送出とが行われる受光部分についての、映像信号の1フレーム期間に対応する時間とされる1回の電荷蓄積時間を、蛍光灯の点滅周期の整数倍に相当する時間とすることにより、各受光部分における1回の信号電荷の蓄積による信号電荷蓄積量が実質的に一定になるようにして、映像信号に含まれるフリッカ成分を低減させるようにしている。
また、上記提案のうちの他の一つは、例えば、特開2000−004382号公報に記載されているように、映像信号のフィールドレート(フレームレートの2倍)が60Hzであってフィールド周期が1/60秒であり、蛍光灯に対する電源周波数が50Hzであって蛍光灯の点滅周期が1/100秒であり、従って、映像信号の3フィールド期間毎に蛍光灯が5回の点滅を行う状態が繰り返される、即ち、映像信号の3フィールド期間に相当する期間を周期として同じパターンのフリッカ成分が繰り返されるもとにおいて、フリッカ成分の繰返し周期に対応する数のフィールド期間の映像信号もしくはそれについての積分値をメモリ手段に蓄えるとともに、映像信号に含まれるフリッカ成分を正弦波信号に近似させ、正弦波信号の特徴とメモリ手段に蓄えられた映像信号もしくはそれについての積分値とを利用して、映像信号に含まれるフリッカ成分を低減させるものとされている。
ところで、上述のような従来の撮像装置から得られる映像信号に含まれるフリッカ成分を低減させるフリッカ補正の各種方法では、それらの夫々について、不都合が認められる。先ず、上述において既に当業者に周知のものとして挙げたフリッカ補正に関する提案の場合には、映像信号の各ライン期間分に対応する信号電荷の蓄積と送出とが行われる受光部分についての、映像信号の1フレーム期間に対応する時間とされる1回の電荷蓄積時間を、蛍光灯の点滅周期の整数倍に相当する時間とすることが必要とされるので、蛍光灯の点滅周期が設定されたもとにおいて、映像信号のフレームレートがその変更が許容されないものとされ、汎用性に欠けることになってしまう。
また、上述の特開2000−004382号公報に記載されているフリッカ補正に関する提案にあっては、映像信号のフィールドレートが変更され、フリッカ成分の繰返し周期に対応するフィールド期間数が増加する場合には、フリッカ成分の繰返し周期に対応する数のフィールド期間の映像信号もしくはそれについての積分値を蓄えるために必要とされるメモリ手段を増大させなければならないことになり、フリッカ補正に関する汎用性のある現実的な対策とは言い難い。また、映像信号のフィールドレート(フレームレートの2倍)が60Hzであってフィールド周期が1/60秒であるもとで、蛍光灯に対する電源周波数が60Hzとされて蛍光灯の点滅周期が1/120秒とされる場合においては、映像信号に含まれるフリッカ成分を低減させる効果は得られない。
斯かる点に鑑み、本発明の目的は、フリッカ成分を含んだ映像信号について、当該映像信号がフレーム期間等の特定期間を異にする複数の映像信号のいずれである場合にも、あるいは、当該映像信号に含まれるフリッカ成分がその繰返し周期を異にする複数のフリッカ成分のいずれである場合にも、それに含まれるフリッカ成分の低減を的確かつ効果的に果たすことができるフリッカ補正方法及びそれが実施されるフリッカ補正回路、さらには、斯かるフリッカ補正方法及びフリッカ補正回路が採用された撮像装置を提供することにある。
本発明に係るフリッカ補正方法は、特定期間分が連なって構成されてフリッカ成分を含んだ映像信号における特定期間分の夫々について、各特定期間分についての補正誤差信号に応答したもとで、各特定期間分に含まれるフリッカ成分に対応するフリッカ補正信号を得、フリッカ補正信号と各特定期間分との演算処理を行うことにより、フリッカ成分についての補正が行われた1特定期間分の補正映像信号を形成し、その際、各特定期間分についての補正誤差信号を、各特定期間分に先立つ1特定期間分について得られた1特定期間分の補正映像信号と各特定期間分とからフリッカ成分についての補正誤差を検出し、検出された補正誤差に応じたものとして得るとともに、各特定期間分に含まれるフリッカ成分に対応するフリッカ補正信号を、補正誤差信号に応じて補正誤差を低減させるものとして得ることを特徴とする。
また、本発明に係るフリッカ補正装置は、特定期間分が連なって構成されてフリッカ成分を含んだ映像信号における特定期間分の夫々について、各特定期間分についての補正誤差信号に応答したもとで、各特定期間分に含まれるフリッカ成分に対応するフリッカ補正信号を送出するフリッカ補正信号送出部と、フリッカ補正信号送出部から送出されるフリッカ補正信号と各特定期間分との演算処理を行って、フリッカ成分についての補正が行われた1特定期間分の補正映像信号を形成する演算処理部と、各特定期間分に先立つ1特定期間分について得られた1特定期間分の補正映像信号と各特定期間分とからフリッカ成分についての補正誤差を検出し、検出された補正誤差に応じたものとされる各特定期間分についての補正誤差信号を得てフリッカ補正信号送出部に供給し、フリッカ補正信号送出部がフリッカ補正信号を補正誤差信号に応じて補正誤差を低減させるものとして得るようになす補正誤差検出部とを備えて構成されることを特徴とする。
さらに、本発明に係る撮像装置は、複数の光電変換画素が配列配置された撮像面部を有して成る撮像素子部と、撮像素子部からの撮像出力信号に基づく映像信号を形成する映像信号形成部と、映像信号形成部から得られる映像信号における特定期間分の夫々について、各特定期間分についての補正誤差信号に応答したもとで、各特定期間分に含まれるフリッカ成分に対応するフリッカ補正信号を送出するフリッカ補正信号送出部,フリッカ補正信号送出部から送出されるフリッカ補正信号と各特定期間分との演算処理を行って、フリッカ成分についての補正が行われた1特定期間分の補正映像信号を形成する演算処理部、及び、各特定期間分に先立つ1特定期間分について得られた1特定期間分の補正映像信号と各特定期間分とからフリッカ成分についての補正誤差を検出し、検出された補正誤差に応じたものとされる各特定期間分についての補正誤差信号を得てフリッカ補正信号送出部に供給し、フリッカ補正信号送出部がフリッカ補正信号を補正誤差信号に応じて補正誤差を低減させるものとして得るようになす補正誤差検出部を備えて構成されるフリッカ補正回路と、フリッカ補正回路から得られる補正映像信号に信号処理を施して出力映像信号を形成する信号処理部とを備えて構成されることを特徴とする。
上述の如き構成の本発明では、フリッカ補正信号と当該特定期間分との演算処理を行うことにより、フリッカ成分についての補正が行われた1特定期間分の補正映像信号を形成するにあたり、フリッカ補正信号がフリッカ成分についての補正誤差を低減させるものとされるので、当該映像信号がフレーム期間等の特定期間を異にする複数の映像信号のいずれである場合にも、あるいは、当該映像信号に含まれるフリッカ成分がその繰返し周期を異にする複数のフリッカ成分のいずれである場合にも、フリッカ成分が効果的に低減された補正映像信号が得られ、映像信号に含まれるフリッカ成分の低減が的確かつ効果的に果たされる。
本発明の更に他の目的、本発明によって得られる具体的な利点は、以下に説明される実施の形態の説明から一層明らかにされる。
図1は、グローバルシャッタ方式を採用したイメージセンサでの電荷蓄積量の違いを模式的に示す図である。 図2は、グローバルシャッタ方式によって現れる面フリッカの画像の例を模式的に示す図である。 図3は、ローリングシャッタ方式による電荷蓄積量の違いを模式的に示す図である。 図4は、面内フリッカの画像の例を模式的に示す図である。 図5は、本発明に係るフリッカ補正方法を実施するフリッカ補正回路の一例を示すブロック接続図である。 図6は、上記フリッカ補正回路におけるフリッカ補正信号送出部の説明に供される波形図である。 図7は、上記フリッカ補正回路における補正データアドレス算出部の具体的な構成例を示すブロック接続図である。 図8は、上記フリッカ補正回路におけるフリッカ補正信号形成部の具体的な構成例を示すブロック接続図である。 図9は、上記フリッカ補正回路における補正誤差検出部による補正誤差検出のアルゴルズムを模式的に示す図である。 図10は、上記補正誤差検出部の具体的な構成例を示すブロック接続図である。 図11は、上記補正誤差検出部におけるフリッカデータアドレス算出部の具体的な構成例を示すブロック接続図である。 図12は、上記フリッカ補正回路におけるフリッカ補正の手順を示すフローチャートである。 図13は、上記フリッカ補正回路におけるフリッカ補正を示すタイムチャートである。 図14は、本発明に係るフリッカ補正方法及びフリッカ補正回路を適用した撮像装置の一例を示すブロック接続図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は以下の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更可能であることは言うまでもない。
本発明に係るフリッカ補正方法は、例えば図5に示すような構成のフリッカ補正回路12により実施される。
図5は、本発明に係るフリッカ補正回路12の一例を、それが接続された映像信号生成部11と共に示している。
この図5に示される実施の形態にあっては、例えば、カラービデオカメラ等の撮像装置を含んだものとされる映像信号生成部11から、フレーム期間が連なって構成されてフリッカ成分を含んだディジタル映像信号DVと、例えば、撮像装置により撮像される被写体の照明を行う蛍光灯についての交流電源周波数(蛍光灯の輝度変動周期の2倍の逆数)、及び、ディジタル映像信号DVのフレームレート及びラインレート等に応じたものとされる、ディジタル映像信号DVに含まれるフリッカ成分の周期をあらわすフリッカ情報信号DFIと、ディジタル映像信号DVのフレーム周期をあらわすフレーム情報信号DFRとが送出される。
これらのディジタル映像信号DVとフリッカ情報信号DFIとフレーム情報信号DFRが、映像信号生成部11からフリッカ補正回路12に供給される。
フリッカ補正回路12は、補正データアドレス算出部17、補正データメモリ18及びフリッカ補正信号形成部19からなるフリッカ補正信号送出部13と、演算処理部15及び補正誤差検出部16を備える。
このフリッカ補正回路12にあっては、映像信号生成部11からのディジタル映像信号DVが、フリッカ補正信号送出部13,演算処理部15及び補正誤差検出部16の夫々に供給される。演算処理部15からは、後述されるようにして、各フレーム期間分毎にフリッカ成分を低減させるフリッカ補正が行われた補正ディジタル映像信号DVXが得られ、斯かる補正ディジタル映像信号DVXは、1フレーム期間分ずつ順次フリッカ補正回路12から出力信号として送出されるとともに、フリッカ補正回路12内の補正誤差検出部16に供給される。
また、映像信号生成部11からのフリッカ情報信号DFI及びフレーム情報信号DFRが、フリッカ補正信号送出部13及び補正誤差検出部16に供給される。補正誤差検出部16においては、具体的な構成例が示されて後述されるようにして、補正ディジタル映像信号DVXの各フレーム期間分に関するフリッカ成分についての補正誤差に応じた補正誤差信号DERが得られ、それがフリッカ補正信号送出部13に供給される。
フリッカ補正信号送出部13においては、映像信号生成部11からのフリッカ情報信号DFI及びフレーム情報信号DFRと補正誤差検出部16からの補正誤差信号DERとが、補正データアドレス算出部17に供給される。そして、補正データアドレス算出部17において、具体的な構成例が示されて後述されるようにして、ディジタル映像信号DVの各フレーム期間分を対象としたもとでの、補正データメモリ18におけるメモリアドレスをあらわすメモリアドレス信号DALが送出され、そのメモリアドレス信号DALが補正データメモリ18に供給される。
補正データメモリ18には、ディジタル映像信号DVの各フレーム期間分に含まれるフリッカ成分を、各フレーム期間分を形成する複数のライン期間分の夫々毎に低減させるための補正データが格納されている。ディジタル映像信号DVの各フレーム期間分に含まれるフリッカ成分は、ディジタル映像信号DVの輝度レベルについての実質的に正弦波状の変化として現れることになり、それゆえ、正弦波信号によって近似される。そして、補正データメモリ18は、例えば、図2に示すように、横軸に位相がとられ、縦軸にレベルがとられてあらわされるグラフに示される1/4周期分の正弦波信号についての多数のサンプル点の夫々におけるレベルをあらわすデータが、それらの各々に対応するメモリアドレスをもって補正データとして格納されているものとされる。
補正データメモリ18からは、それに格納された補正データのうちの、補正データアドレス算出部17において算出されて補正データメモリ18に供給されるメモリアドレス信号DALがあらわすメモリアドレスに該当するものが読み出され、それが補正データDLFとしてフリッカ補正信号形成部19に供給される。フリッカ補正信号形成部19は、映像信号生成部11からのディジタル映像信号DVの各フレーム期間分と補正データメモリ18からの補正データDLFとに基づき、補正データDLFがあらわす補正レベルに、ディジタル映像信号DVの各フレーム期間分を形成する複数のライン期間分の夫々に含まれる複数の画素分の夫々毎のレベル調整を施し、調整された補正レベルを有して、ディジタル映像信号DVの各フレーム期間分を形成する複数のライン期間分の夫々における各画素分に対応するものとされた、フリッカ補正信号DCUを順次形成する。そして、フリッカ補正信号形成部19から得られるフリッカ補正信号DCUは、フリッカ補正信号送出部13から送出されて、演算処理部15に供給される。
演算処理部15は、映像信号生成部11からのディジタル映像DVの各フレーム期間分毎に、それを形成する複数のライン期間分の夫々における各画素分とフリッカ補正信号送出部13から送出されたフリッカ補正信号DCUとの演算処理を実行して、ディジタル映像信号DVの各フレーム期間分に含まれるフリッカ成分を、当該各フレーム期間分を形成する複数のライン期間分の夫々毎に低減させるフリッカ補正を行い、フリッカ補正が行われた補正ディジタル映像信号DVXを1フレーム期間ずつ順次導出する。このようにして、演算処理部15から1フレーム期間ずつ順次導出される補正ディジタル映像信号DVXは、フリッカ補正回路12からその出力信号として送出されるとともに、フリッカ補正回路12内の補正誤差検出部16に供給される。
補正誤差検出部16は、演算処理部15から1フレーム期間ずつ順次供給される補正ディジタル映像信号DVX,映像信号生成部11からのフリッカ情報信号DFI及びフレーム情報信号DFR、及び、映像信号生成部11からのディジタル映像信号DVに基づいて、補正ディジタル映像信号DVXの各フレーム期間分に関するフリッカ成分についての補正誤差を検出し、検出された補正誤差に応じた補正誤差信号DERを得て、それをフリッカ補正信号送出部13における補正データアドレス算出部17に供給する。そして、補正誤差検出部16は、このようにして補正データアドレス算出部17に補正誤差信号DERを供給することにより、その後補正データアドレス算出部17により算出されるメモリアドレス信号DALが、補正誤差検出部16において検出される補正ディジタル映像信号DVXの各フレーム期間分におけるフリッカ成分についての補正誤差を低減させるものとなるようにする。
このことは、補正誤差検出部16から得られる補正誤差信号DERが、フリッカ補正信号送出部13からのフリッカ補正信号DCUを、当該補正誤差信号DERに応じて補正ディジタル映像信号DVXの各フレーム期間分におけるフリッカ成分についての補正誤差を低減させるものとして得るものとなっていること、さらには、補正誤差検出部16が、フリッカ補正信号送出部13を、それからのフリッカ補正信号DCUを補正誤差信号DERに応じて補正ディジタル映像信号DVXの各フレーム期間分におけるフリッカ成分についての補正誤差を低減させるものとして得るようにしていることに他ならない。
ここで、フリッカ補正信号送出部13における補正データアドレス算出部17の具体的な構成例について、図7を参照して説明する。この図7に示された補正データアドレス算出部17は、 初期ラインアドレスデータ算出部21、ラインアドレス増加量算出部22及びラインアドレスデータ算出部23からなる。
この補正データアドレス算出部17では、初期ラインアドレスデータ算出部21において、映像信号生成部11からのフリッカ情報信号DFI及びフレーム情報信号DFRと補正誤差検出部16から得られる補正誤差信号DERとに基づき、ディジタル映像信号DVの各フレーム期間分における最初のライン期間分に対応するメモリアドレスが算出され、算出されたメモリアドレスをあらわすメモリアドレス信号DAaが形成される。また、それとともに、ラインアドレス増加量算出部22において、映像信号生成部11からのフリッカ情報信号DFI及びフレーム情報信号DFRに基づき、ディジタル映像信号DVの1フレーム期間分における1ライン期間分毎のメモリアドレスの増加量が算出され、算出されたメモリアドレスの増加量をあらわすメモリアドレス単位増信号DAbが形成される。
さらに、図7に示された補正データアドレス算出部17の具体的な構成例にあっては、ラインアドレスデータ算出部23において、初期ラインアドレスデータ算出部21からのメモリアドレス信号DAaとラインアドレス増加量算出部22からのメモリアドレス単位増信号DAbとに基づいて、ディジタル映像信号DVの各フレーム期間分における各ライン期間分に対応するメモリアドレスが算出され、算出されたメモリアドレスをあらわすメモリアドレス信号DALが形成される。このようにして形成されるメモリアドレス信号DALが、ラインアドレスデータ算出部23から送出されて、補正データメモリ18に供給される。
すなわち、この補正データアドレス算出部17では、注目するフレームの先頭ラインのアドレスを電源周波数とフレームレートから計算し、そのアドレスに1ライン進むごとのアドレス増加量を加算することで現在のラインでのアドレスを算出する。
具体的には電源周波数が50Hz、フレームレートが30Hz、撮像素子の垂直方向のクロック数が1125clkである場合に、フリッカの1回の明暗の周期Tは、次の式1に示すように、
T=30Hz×1125clk/(50Hz×2)
=337.5[clk]) ・・・式1
337.5ラインとなる。また、システム内部のROMには1周期を512分割したフリッカデータが保持されており、1ライン進むごとにROMのアドレスは、次の式2に示すように、
512/337.5=1.51703 ・・・式2
約1.51703だけ増えることになる。つまり、先頭ラインでの補正波アドレスが0のとき、100ライン進むとそのラインでのアドレスは、次の式3に示すように、
0+1.51703×100≒152 ・・・式3
152となる。
次に、フリッカ補正信号送出部13におけるフリッカ補正信号形成部19の具体的な構成例について図8を参照して説明する。この図8に示されたフリッカ補正信号形成部19は、補正レベル信号形成部24と画素フリッカ補正信号形成部25からなる。このフリッカ補正信号形成部19では、補正レベル信号形成部24において、補正データメモリ18からの、ディジタル映像信号DVの各フレーム期間分に含まれるフリッカ成分を各フレーム期間分における各ライン期間分毎に低減させるための補正データである、補正データDLFがあらわす補正レベルを有した補正レベル信号DCLが形成される。また、画素フリッカ補正信号形成部25には、ディジタル映像信号DVと補正レベル信号形成部24からの補正レベル信号DCLとが供給される。そして、画素フリッカ補正信号形成部25において、補正レベル信号DCLに、ディジタル映像信号DVの各フレーム期間分を形成する複数のライン期間分の夫々に含まれる複数の画素分の夫々毎のレベル調整が施されて、ディジタル映像信号DVの各フレーム期間分を形成する複数のライン期間分の夫々における各画素分に対応する画像フリッカ補正信号が形成され、その画像フリッカ補正信号がフリッカ補正信号DCUとして送出される。
上述の画素フリッカ補正信号形成部25における、補正レベル信号DCLに対するディジタル映像信号DVの各フレーム期間分を形成する複数のライン期間分の夫々に含まれる複数の画素分の夫々毎のレベル調整は、例えば、補正レベル信号DCLのレベルが各画素分の輝度レベルに比例するものとなるように行われる。各画素分の輝度レベルと当該画素分に対応するフリッカ成分の輝度レベルとの関係が比例関係となる傾向が実測されているからである。
このフリッカ補正回路12における補正誤差検出部16では、図9に示すアルゴリズムを用いて補正誤差の検出を行う。
すなわち、「nフレーム目の補正画像」の出力後、その「nフレーム目の補正画像」に対してn+1フレーム目のフリッカの状態を予測してフリッカ成分を付加する。このようにしてできた画像をここでは「画像A」とする。同時に、n+1フレーム目のフリッカ状態を予測し、さらにアドレスをずらしたフリッカ成分を付加して作られる画像を「画像B」とする。これらの2枚の画像とフリッカ成分を含んだ「n+1フレーム目の画像」との差分を取ると、「画像A」においては被写体の移動分のみが差分画像として出力されるが、「画像B」においては被写体の移動分とフリッカ成分の両方が差分画像として出力されるため、それぞれの差分値を比較すると「画像A」での差分値が小さくなる。逆に考え、「画像B」から求めた差分値が「画像A」からのそれよりも小さくなった場合はアドレスをずらしたほうが正しくフリッカを予測していると考えられる。つまり、差分値が小さいほうが正しくフリッカを予測しているので、差分値が小さくなる方向へアドレスをずらしていくことで最終的にはある範囲内で補正誤差を収束させることができる。
ここで、上記補正誤差検出部16の具体的な構成例について図10を参照して説明する。この図10に示された補正誤差検出部16は、上記映像信号生成部11からフリッカ情報信号DFI及びフレーム情報信号DFRと補正誤差信号DERが供給されるフリッカデータアドレス算出部31、フリッカデータアドレス算出部31からメモリアドレス信号DDLが供給されるアドレス変換部32,33、フリッカデータを格納したフリッカデータメモリ34,35、上記フリッカ補正回路12によりフリッカ補正された補正ディジタル映像信号DVXが供給されるフリッカ信号形成部36,40及び演算処理部37,41、演算処理部37,41からフリッカ付加ディジタル映像信号DVXP,DVXNが供給されるライン積分器38,42、各ライン積分器38,42により積分されたライン積分出力信号DIP,DINが供給されるメモリ39,43、上記映像信号生成部11からディジタル映像信号DVが供給されるライン積分器45及び読出制御信号形成部46、ライン積分器45により積分されたライン積分出力信号DIV及び各メモリ39,43から読み出されたライン積分出力信号DIP,DINが供給される差分検出器47,48、各差分検出器47,48により検出された差分信号SP,SNが供給される積分器49,51、各積分器49,51により得られた積分データSPI,SNIが供給される比較器50などを備え、上記読出制御信号形成部46により各メモリ39,43の制御が行われるとともに、上記比較器47による比較出力として得られる補正誤差信号DERがフリッカデータアドレス算出部31に供給されるようになっている。
この補正誤差検出部16におけるフリッカデータアドレス算出部31では、具体的な構成例が示されて後述されるようにして、補正ディジタル映像信号DVXの各フレーム期間分を対象としたもとでの、フリッカデータメモリ34及びフリッカデータメモリ35の夫々におけるメモリアドレスをあらわすメモリアドレス信号DDLが送出され、そのメモリアドレス信号DDLがアドレス変換部32及びアドレス変換部33の夫々に供給される。アドレス変換部32においては、メモリアドレス信号DDLがあらわすメモリアドレスが、それに予め設定された所定アドレス量が加えられて、所定アドレス量だけ前進方向に移動せしめられたものとされる前進変換メモリアドレスに変換され、その前進変換メモリアドレスをあらわす変換メモリアドレス信号DPLが形成される。そして、アドレス変換部32から得られる変換メモリアドレス信号DPLが、フリッカデータメモリ34に供給される。また、アドレス変換部33においては、メモリアドレス信号DDLがあらわすメモリアドレスが、それから予め設定された所定アドレス量が減じられて、後退方向に移動せしめられたものとされる後退変換メモリアドレスに変換され、その後退変換メモリアドレスをあらわす変換メモリアドレス信号DNLが形成される。そして、アドレス変換部33から得られる変換メモリアドレス信号DNLが、フリッカデータメモリ35に供給される。
ここで、電源周波数が50[Hz]、フレームレートが30[Hz]、センサの垂直方向のクロック数が1125[clk]、ROMに保持されているデータが512で1周期である場合、nフレーム目の一番初めのラインでのフリッカ成分のアドレスが0のとき、n+1フレーム目の一番初めのラインでのアドレスは171((0+1125×512/337.5)%512=171)となる。そして、アドレス変換部32,33において予め設定される所定アドレス量は、ディジタル映像信号DVの各フレーム期間分に含まれるフリッカ成分の周期の1/2に対応する量より少とされればよく、具体的に337.5であれば168より小さければ良い。また、ずらす量は小さければ小さいほど精度は良くなるはずであるが補正結果の判定においては被写体の動きの影響もありずらす量が小さいと補正誤差に誤検出が起きる可能性があり、実際にあたっては、ディジタル映像信号DVの各フレーム期間分に含まれるフリッカ成分の周期の1/16程度に対応する量とされることが望ましい。
フリッカデータメモリ34及びフリッカデータメモリ35の夫々には、ディジタル映像信号DVの各フレーム期間分に含まれるフリッカ成分に相当するフリッカ成分をあらわすフリッカデータが格納されている。ディジタル映像信号DVの各フレーム期間分に含まれるフリッカ成分は、ディジタル映像信号DVの輝度レベルについての実質的に正弦波状の変化として現れることになり、それゆえ、正弦波信号によって近似されるので、フリッカデータメモリ34及びフリッカデータメモリ35の夫々は、例えば、図6に示されるものと同様な1/4周期分の正弦波信号についての多数のサンプル点の夫々におけるレベルをあらわすデータが、それらの各々に対応するメモリアドレスをもってフリッカデータとして格納されているものとされる。
フリッカデータメモリ34からは、それに格納されたフリッカデータのうちの、アドレス変換部32において得られる変換メモリアドレス信号DPLがあらわす前進変換メモリアドレスに該当するものが読み出され、それがフリッカデータDFPとしてフリッカ信号形成部36に供給される。フリッカ信号形成部36には、演算処理部15から1フレーム期間分が順次連なるものとして送出される補正ディジタル映像信号DVXも供給され、フリッカ信号形成部36は、補正ディジタル映像信号DVXの各フレーム期間分とフリッカデータメモリ34からのフリッカデータDFPとに基づき、フリッカデータDFPがあらわすフリッカレベルに、補正ディジタル映像信号DVXの各フレーム期間分を形成する複数のライン期間分の夫々に含まれる複数の画素分の夫々毎のレベル調整を施し、調整されたフリッカレベルを有して、補正ディジタル映像信号DVXの各フレーム期間分を形成する複数のライン期間分の夫々における各画素分に対応するフリッカ成分をあらわすものとされた、フリッカ信号DUPを順次形成する。そして、フリッカ信号形成部36から得られるフリッカ信号DUPは演算処理部37に供給される。
演算処理部37には、演算処理部15から1フレーム期間分が順次連なるものとして送出される補正ディジタル映像信号DVXも供給され、演算処理部37は、演算処理部15からの補正ディジタル映像信号DVXの各フレーム期間分毎に、それを形成する複数のライン期間分の夫々における各画素分とフリッカ信号形成部36からのフリッカ信号DUPとの演算処理を実行して、補正ディジタル映像信号DVXの各フレーム期間分を形成する複数のライン期間分の夫々における各画素分に、フリッカ信号DUPがあらわすフリッカ成分を付加するフリッカ付加を行い、フリッカ付加が行われたフリッカ付加ディジタル映像信号DVXPを1フレーム期間ずつ順次導出する。このようにして得られるフリッカ付加ディジタル映像信号DVXPの各フレーム期間分は、補正ディジタル映像信号DVXの1フレーム期間分に、それに対応するディジタル映像信号DVの1フレーム期間分の次の1フレーム期間分に含まれるフリッカ成分として予測したフリッカ成分を付加することにより得られるものとなる。
そして、演算処理部37から1フレーム期間ずつ順次導出されるフリッカ付加ディジタル映像信号DVXPは、ライン積分部38に供給される。ライン積分部38は、演算処理部37からのフリッカ付加ディジタル映像信号DVXPの各フレーム期間分を形成する複数のライン期間分の夫々についての積分動作を行い、ライン積分出力信号DIPを得て、それをメモリ39に供給する。メモリ39は、ライン積分部38からのライン積分出力信号DIPを順次格納して保持する。
一方、フリッカデータメモリ35からは、それに格納されたフリッカデータのうちの、アドレス変換部33において得られる変換メモリアドレス信号DNLがあらわす後退変換メモリアドレスに該当するものが読み出され、それがフリッカデータDFNとしてフリッカ信号形成部40に供給される。フリッカ信号形成部40には、演算処理部15から1フレーム期間分が順次連なるものとして送出される補正ディジタル映像信号DVXも供給され、フリッカ信号形成部40は、補正ディジタル映像信号DVXの各フレーム期間分とフリッカデ−タメモリ35からのフリッカデータDFNとに基づき、フリッカデータDFNがあらわすフリッカレベルに、補正ディジタル映像信号DVXの各フレーム期間分を形成する複数のライン期間分の夫々に含まれる複数の画素分の夫々毎のレベル調整を施し、調整されたフリッカレベルを有して、補正ディジタル映像信号DVXの各フレーム期間分を形成する複数のライン期間分の夫々における各画素分に対応するフリッカ成分をあらわすものとされた、フリッカ信号DUNを順次形成する。そして、フリッカ信号形成部40から得られるフリッカ信号DUNは演算処理部41に供給される。
演算処理部41には、演算処理部15から1フレーム期間分が順次連なるものとして送出される補正ディジタル映像信号DVXも供給され、演算処理部41は、演算処理部15からの補正ディジタル映像信号DVXの各フレーム期間分毎に、それを形成する複数のライン期間分の夫々における各画素分とフリッカ信号形成部40からのフリッカ信号DUNとの演算処理を実行して、補正ディジタル映像信号DVXの各フレーム期間分を形成する複数のライン期間分の夫々における各画素分に、フリッカ信号DUNがあらわすフリッカ成分を付加するフリッカ付加を行い、フリッカ付加が行われたフリッカ付加ディジタル映像信号DVXNを1フレーム期間ずつ順次導出する。このようにして得られるフリッカ付加ディジタル映像信号DVXNの各フレーム期間分は、補正ディジタル映像信号DVXの1フレーム期間分に、それに対応するディジタル映像信号DVの1フレーム期間分の次の1フレーム期間分に含まれるフリッカ成分として予測したフリッカ成分を付加することにより得られるものとなる。
そして、演算処理部41から1フレーム期間ずつ順次導出されるフリッカ付加ディジタル映像信号DVXNは、ライン積分部42に供給される。ライン積分部42は、演算処理部41からのフリッカ付加ディジタル映像信号DVXNの各フレーム期間分を形成する複数のライン期間分の夫々についての積分動作を行い、ライン積分出力信号DINを得て、それをメモリ43に供給する。メモリ43は、ライン積分部42からのライン積分出力信号DINを順次格納して保持する。
ここで、ライン積分部38,42は、演算処理部37,41からのフリッカ付加ディジタル映像信号DVXP,DVXNの各フレーム期間分を形成する複数のライン期間分の夫々、すなわち、ある領域だけ切り出し、水平方向へ積分しライン毎に保存する。ここでの領域とは水平方向には取得される画像の範囲であれば任意の値を取ることが可能であり、広くとることで補正結果の判定の精度を上げることができる。垂直方向には1画面内に入るフリッカの明暗の周期の整数倍とすれば良いが、1画面内にフリッカの明暗の1周期分が含まれない場合は周期の半分でも良い。具体的には水平方向に1000画素分、垂直方向に675画素分(337.5×2)の1000×675などとすることができる。
また、図10に示された補正誤差検出部16の具体的な構成例にあっては、映像信号生成部11からのディジタル映像信号DVが、ライン積分部45及び読出制御信号形成部46に供給される。
読出制御信号形成部46は、演算処理部37からのフリッカ付加ディジタル映像信号DVXPの各フレーム期間分、例えば、n番目(nは正整数)のフレーム期間分、及び、それに対応する演算処理部41からのフリッカ付加ディジタル映像信号DVXNのn番目のフレーム期間分に対して、タイミング的にそれらの次のフレーム期間分となる、ディジタル映像信号DVのn+1番目のフレーム期間分が到来したとき、メモリ読出制御信号QMを送出して、それをメモリ39及びメモリ43の夫々に供給する。それにより、メモリ39から、フリッカ付加ディジタル映像信号DVXPのn番目のフレーム期間分に基づくライン積分出力信号DIPが、順次読み出されて差分検出部47に供給され、また、メモリ43から、フリッカ付加ディジタル映像信号DVXNのn番目のフレーム期間分に基づくライン積分出力信号DINが、順次読み出されて差分検出部48に供給される。
また、このとき、ライン積分部45は、ディジタル映像信号DVのn+1番目のフレーム期間分を形成する複数のライン期間分の夫々についての積分動作を行い、ライン積分出力信号DIVを得て、それを差分検出部47及び差分検出部48の夫々に供給する。
それにより、差分検出部47は、メモリ39から読み出されたフリッカ付加ディジタル映像信号DVXPのn番目のフレーム期間分に基づくライン積分出力信号DIPとライン積分部45からのディジタル映像信号DVのn+1番目のフレーム期間分に基づくライン積分出力信号DIVとの間の差分を検出し、検出された差分をあらわす差分信号SPを形成して、それを積分部49に供給する。積分部49は、差分信号SPがあらわす差分の絶対値に各フレーム期間に亙る積分処理を施すことにより得られる積分出力信号SPIを、比較部50に供給する。
同様に、差分検出部48は、メモリ43から読み出されたフリッカ付加ディジタル映像信号DVXNのn番目のフレーム期間分に基づくライン積分出力信号DINとライン積分部45からのディジタル映像信号DVのn+1番目のフレーム期間分に基づくライン積分出力信号DIVとの間の差分を検出し、検出された差分をあらわす差分信号SNを形成して、それを積分部51に供給する。積分部51は、差分信号SNがあらわす差分の絶対値に各フレーム期間に亙る積分処理を施すことにより得られる積分出力信号SNIを、比較部50に供給する。
このようにして、比較部50に供給される積分部49からの積分出力信号SPI及び積分部51からの積分出力信号SNIの夫々は、演算処理部15から得られる補正ディジタル映像信号DVXの各フレーム期間分に予測されたフリッカ成分が付加されたものと、実際に到来するフリッカ成分を含んだディジタル映像信号DVの各フレーム期間分との差に応じたものであり、演算処理部15から得られる補正ディジタル映像信号DVXの各フレーム期間分におけるフリッカ成分についての補正誤差をあらわしている。従って、フリッカデータアドレス算出部31から積分部49及び積分部51までの各部は、それらの全体で、演算処理部15から得られる補正ディジタル映像信号DVXの各フレーム期間分におけるフリッカ成分についての補正誤差を検出していることになる。
そして、比較部50は、積分部49からの積分出力信号SPIと積分部51からの積分出力信号SNIとを比較して、両者についての大小関係を判断し、その判断結果を補正誤差信号DERとして送出する。それにより、比較部50から送出される補正誤差信号DERは、フリッカデータアドレス算出部31から積分部49及び積分部51までの全体によって検出された、演算処理部15から得られる補正ディジタル映像信号DVXの各フレーム期間分におけるフリッカ成分についての補正誤差に応じたものであって、フリッカ補正信号送出部13から得られるフリッカ補正信号DCUを、当該補正誤差信号DERに応じて補正ディジタル映像信号DVXの各フレーム期間分におけるフリッカ成分についての補正誤差を低減させるものとなす役割を果たしている。
ここで、フリッカデータアドレス算出部31の具体的な構成例について図11を参照して説明する。この図11に示されたフリッカデータアドレス算出部31は、初期ラインアドレスデータ算出部55、ラインアドレス増加量算出部56及びラインアドレス増加量算出部56からなる。このフリッカデータアドレス算出部31では、初期ラインアドレスデータ算出部55において、映像信号生成部11からのフリッカ情報信号DFI及びフレーム情報信号DFRと比較部50から得られる補正誤差信号DERとに基づき、演算処理部15から得られる補正ディジタル映像信号DVXの各フレーム期間分における最初のライン期間分に対応するメモリアドレスが算出され、算出されたメモリアドレスをあらわすメモリアドレス信号DDaが形成される。また、それとともに、ラインアドレス増加量算出部56において、映像信号生成部11からのフリッカ情報信号DFI及びフレーム情報信号DFRに基づき、補正ディジタル映像信号DVXの1フレーム期間分における1ライン期間分毎のメモリアドレスの増加量が算出され、算出されたメモリアドレスの増加量をあらわすメモリアドレス単位増信号DDbが形成される。
さらに、図11に示したフリッカデータアドレス算出部31の具体的な構成例にあっては、ラインアドレスデータ算出部57において、初期ラインアドレスデータ算出部55からのメモリアドレス信号DDaとラインアドレス増加量算出部56からのメモリアドレス単位増信号DDbとに基づいて、補正ディジタル映像信号DVXの各フレーム期間分における各ライン期間分に対応するメモリアドレスが算出され、算出されたメモリアドレスをあらわすメモリアドレス信号DDLが形成される。このようにして形成されるメモリアドレス信号DDLが、ラインアドレスデータ算出部57から送出されて、アドレス変換部32及びアドレス変換部33の夫々に供給される。
上述の如き構成のフリッカ補正回路12では、フレーム期間分が連なって構成されてフリッカ成分を含むものとされたディジタル映像信号DVにおける各フレーム期間分について、フリッカ補正信号送出部13により当該フレーム期間分に含まれるフリッカ成分に対応するフリッカ補正信号DCUが形成され、そのフリッカ補正信号DCUと当該フレーム期間分との演算処理を演算処理部15で行うことにより、フリッカ成分についての補正が行われた1フレーム期間分の補正ディジタル映像信号DVXが形成される。その際、補正誤差検出部16により、当該フレーム期間分に含まれるフリッカ成分に対応するフリッカ補正信号DCUが当該フレーム期間分に先立つ1フレーム期間分について得られた1フレーム期間分の補正ディジタル映像信号DVXと当該フレーム期間分とからフリッカ成分についての補正誤差を検出し、検出された補正誤差に応じた補正誤差信号DERを得て、その補正誤差信号DERに応じてフリッカ成分についての補正誤差を低減させた補正ディジタル映像信号DVXが形成される。
このフリッカ補正回路12におけるフリッカ補正は、図12のフローチャートに示す手順に従って行われる。
すなわち、先ず、ステップS1では、フリッカ補正信号送出部13の補正データアドレス算出部17において、ディジタル映像信号DVの各フレーム期間分に含まれるフリッカ成分を、各フレーム期間分を形成する複数のライン期間分の夫々毎に低減させるための補正データDLFを補正データメモリ18から読み出すためのメモリアドレスを算出し、次のステップS2において、上記補正データアドレス算出部17で算出したメモリアドレスをあらわすメモリアドレス信号DALに従って上記補正データメモリ18から補正データDLFを読み出す。
次のステップS3では、フリッカ補正信号形成部19において、映像信号生成部11からのフリッカ成分を含んだディジタル映像信号DVの各フレーム期間分と補正データメモリ18から読み出された補正データDLFとに基づき、ディジタル映像信号DVの各フレーム期間分を形成する複数のライン期間分の夫々における各画素分に対応するフリッカ補正信号DCUを順次形成する。
そして、次のステップS4では、演算処理部15において、上記フリッカ補正信号送出部13のフリッカ補正信号形成部19により形成されたフリッカ補正信号DCUを用いて、映像信号生成部11からのディジタル映像DVに含まれるフリッカ成分を低減させるフリッカ補正を行い、フリッカ補正された補正ディジタル映像信号DVXを形成する。
次に、ステップS5では、補正誤差検出部16のフリッカデータアドレス算出部31において、フリッカデータDFP,DFNを格納したフリッカデータメモリ34,35から次のフレームの各ライン期間分に対応するフリッカデータを読み出すためのメモリアドレスを算出して、算出されたメモリアドレスをあらわすメモリアドレス信号DDLを形成する。
そして、ステップS6Aでは、アドレス変換部32において、メモリアドレス信号DDLがあらわすメモリアドレスを所定アドレス量だけ前進方向に移動させた前進変換メモリアドレスに変換し、その前進変換メモリアドレスをあらわす変換メモリアドレス信号DPLを形成し、次のステップS7Aでは、この変換メモリアドレス信号DPLがあらわす前進変換メモリアドレスに該当するフリッカデータDFPをフリッカデータメモリ34から読み出す。
次のステップS8Aでは、フリッカ信号形成部36において、上記演算処理部15により得られた補正ディジタル映像信号DVXの各フレーム期間分とフリッカデーメモリ34からのフリッカデータDFPとに基づき、補正ディジタル映像信号DVXの各フレーム期間分を形成する複数のライン期間分の夫々における各画素分に対応するフリッカ成分をあらわすフリッカ信号DUPを形成する。
次のステップS9Aでは、演算処理部37において、演算処理部15からの補正ディジタル映像信号DVXのフレーム期間分を形成する複数のライン期間分の夫々における各画素分に、フリッカ信号形成部36からのフリッカ信号DUPがあらわすフリッカ成分を付加したフリッカ付加ディジタル映像信号DVXPを導出する。
次のステップS10Aでは、演算処理部37から導出されたフリッカ付加ディジタル映像信号DVXPの各フレーム期間分を形成する複数のライン期間分の夫々についてライン積分部38により積分し、得られるライン積分出力信号DIPをメモリ39に格納して保持する。
次のステップS11Aでは、差分検出部47において、メモリ39から読み出されたフリッカ付加ディジタル映像信号DVXPの現フレームのライン積分出力信号DIPとライン積分部45からのディジタル映像信号DVの次フレームのライン積分出力信号DIVとの間の差分を検出し、検出された差分をあらわす差分信号SPを形成する。
次のステップS12Aでは、積分部49において、上記差分検出部47により得られた差分信号SPがあらわす差分の絶対値に各フレーム期間に亘る積分処理を施すことにより積分出力信号SPIを得る。
また、ステップS6Bでは、アドレス変換部33において、メモリアドレス信号DDLがあらわすメモリアドレスを所定アドレス量だけ後退方向に移動させた後退変換メモリアドレスに変換し、その後退変換メモリアドレスをあらわす変換メモリアドレス信号DNLを形成し、次のステップS7Bでは、この変換メモリアドレス信号DNLがあらわす前進変換メモリアドレスに該当するフリッカデータDNPをフリッカデータメモリ35から読み出す。
次のステップS8Bでは、フリッカ信号形成部40において、上記演算処理部15により得られた補正ディジタル映像信号DVXの各フレーム期間分とフリッカデーメモリ35からのフリッカデータDNPとに基づき、補正ディジタル映像信号DVXの各フレーム期間分を形成する複数のライン期間分の夫々における各画素分に対応するフリッカ成分をあらわすフリッカ信号DUNを形成する。
次のステップS9Bでは、演算処理部41において、演算処理部15からの補正ディジタル映像信号DVXのフレーム期間分を形成する複数のライン期間分の夫々における各画素分に、フリッカ信号形成部40からのフリッカ信号DUNがあらわすフリッカ成分を付加したフリッカ付加ディジタル映像信号DVXNを形成する。
次のステップS10Bでは、演算処理部37により形成されたフリッカ付加ディジタル映像信号DVXNの各フレーム期間分を形成する複数のライン期間分の夫々についてライン積分部42により積分し、得られるライン積分出力信号DINをメモリ43に格納して保持する。
次のステップS11Bでは、差分検出部48において、メモリ43から読み出されたフリッカ付加ディジタル映像信号DVXNの現フレームのライン積分出力信号DINとライン積分部48からのディジタル映像信号DVの次フレームのライン積分出力信号DIVとの間の差分を検出し、検出された差分をあらわす差分信号SNを形成する。
次のステップS12Bでは、積分部51において、上記差分検出部48により得られた差分信号SNがあらわす差分の絶対値に各フレーム期間に亘る積分処理を施すことにより積分出力信号SNIを得る。
そして、次のステップS13では、比較部50において、積分部49からの積分出力信号SPIと積分部51からの積分出力信号SNIとを比較して、ステップS14において、両者についての大小関係を判断する。積分部49からの積分出力信号SPIの方が大きい場合には、ステップS15Aにおいて、上記補正データアドレス算出部17において算出するメモリアドレスを所定量だけ前進方向にずらし、また、積分部51からの積分出力信号SPNの方が大きい場合には、ステップS15Bにおいて、上記補正データアドレス算出部17において算出するメモリアドレスを所定量だけ後退方向にずらす。
すなわち、上述の図9に示したアルゴリズムによって比較結果の小さいほうが正しいアドレスに近いと判断することができるので、その判断結果を補正誤差信号DERとして上記補正データアドレス算出部17に供給し、上記補正データアドレス算出部17により算出する補正ディジタル映像信号DVXの各フレーム期間分における各ライン期間分に対応するメモリアドレスを上記補正誤差信号DERに基づいて補正誤差が小さくなるようにずらす。
実際には、上記補正データアドレス算出部17において、補正誤差信号DERを基にフリッカ成分の周期の1/64程度に相当するアドレス量をずらして、メモリアドレスを算出し、算出されたメモリアドレスをあらわすメモリアドレス信号DALを形成する。上記補正データアドレス算出部17において算出するメモリアドレスを大きくずらすことによって収束の時間も短くなるが、毎フレームでフリッカの補正波形の位相が大きくずれることになり画面にちらつきが生じるため、ずらす量を補正誤差検出回路16で用いた量よりも小さくしちらつきを抑える。撮像している間、この補正誤差検出回路16を常に動かすことで、電源周波数のゆらぎのための誤差や入力する実際のカメラのフレームレートのゆらぎによる誤差から生じるアドレス計算のずれによる影響を抑えることが可能である。
そして、このフリッカ補正回路12では、図12のフローチャートに示す手順に従ってフレーム毎にフリッカ補正を行うことにより、図13のタイムチャートに示すように、nフレーム目のフリッカ補正の情報はn+1フレーム目の画像と比較され、n+2フレーム目のフリッカ補正に反映されることになる。
このように、フリッカ補正信号DCUとディジタル映像信号DVにおける各フレーム期間分との演算処理を行うことにより、フリッカ成分についての補正が行われた1フレーム期間分の補正ディジタル映像信号DVXを形成するにあたり、フリッカ補正信号DCUがフリッカ成分についての補正誤差を低減させるものとされるので、ディジタル映像信号DVがフレーム期間等を異にする複数の映像信号のいずれである場合にも、あるいは、ディジタル映像信号DVに含まれるフリッカ成分がその繰返し周期を異にする複数のフリッカ成分のいずれである場合にも、フリッカ成分が効果的に低減された補正ディジタル映像信号DVXが得られ、ディジタル映像信号DVに含まれるフリッカ成分の低減が的確かつ効果的に果たされることになる。
このフリッカ補正回路12では、以上のようにフリッカの補正を行うことでフリッカの除去された補正ディジタル映像信号DVXを取得することができる。
また、グローバルシャッタ方式の面フリッカの場合では、上記補正データアドレス算出部17において、ライン毎にアドレスを計算せずにフレーム画像毎にアドレスを計算させることによって対応することができ、面フリッカを補正することができる。
なお、図5に示されるフリッカ補正回路12の一例にあっては、フリッカ補正信号送出部13が、フリッカ補正信号DCUを得るにあたり、ディジタル映像信号DVの各フレーム期間分に含まれるフリッカ成分を、各フレーム期間分を形成する複数のライン期間分の夫々毎に低減させるための補正データが格納された補正データメモリ18を用いるものとされているが、フリッカ補正信号を送出するフリッカ補正信号送出部は、斯かる構成をとるものに限られるものではなく、例えば、到来するフリッカ成分を含んだ映像信号に応じて、その都度フリッカ補正信号を形成するものであってもよい。また、図5に示されるフリッカ補正回路12の一例にあっては、ディジタル映像信号DVに含まれるフリッカ成分を低減させて補正ディジタル映像信号DVXを得るフリッカ補正が、ディジタル映像信号DVの各フレーム期間分における各ライン期間分毎に行われているが、フリッカ成分を含んだ映像信号に対するフリッカ補正は、当該映像信号の各フレーム期間分における各ライン期間分毎に行われることが必要とされるものではない。
ここで、本発明に係るフリッカ補正方法及びフリッカ補正回路は、撮像信号発生部が固体撮像素子部を内蔵するものとされ、その撮像信号発生部から得られる撮像出力信号に基づいて、被写体像をあらわす映像信号を得る撮像装置に、映像信号に含まれるフリッカ成分の低減を的確かつ効果的に行うことができるものとして広く適用することができるものであり、本発明に係る撮像装置は、固体撮像素子部を内蔵する撮像信号発生部から得られる撮像出力信号に基づいて被写体像をあらわす映像信号を得るにあたり、その映像信号をフリッカ成分が効果的に低減されたものとすることができる撮像装置として、様々な分野において活用することができるものである。
また、本発明に係るフリッカ補正方法及びフリッカ補正回路は、例えば図14に示すような構成の撮像装置100に適用される。
この撮像装置100は、撮像光学系61を介して被写体からの撮像光が入射される緑色画像撮像用の撮像素子部62、青色画像撮像用の撮像素子部63及び赤色画像撮像用の撮像素子部64、各撮像素子部62,63,64により得られた各色画像の撮像信号SG,SB,SRをディジタル化するアナログ/ディジタル(A/D)変換部65,66,67、各A/D変換部65,66,67によりディジタル化された撮像信号DVG,DVB,DVRにフリッカ補正処理を施すフリッカ補正回路68,69,70、各フリッカ補正回路68,69,70によりフリッカ補正された撮像信号DVXG,DVXB,DVXRが供給されるカメラ用信号処理回路71、これらを制御するシステムコントローラ80、システムコントローラ80に接続されたに入力操作部81などからなる。
撮像光学系61は、例えば、複数のレンズ,絞り機構,色分解プリズム、フォーカス調整機構等を内蔵しており、被写体に向けられるものとして備えられている。この撮像光学系61を通じた被写体からの光が、各撮像素子部62,63,64に導かれる。
これらの各撮像素子部62,63,64の夫々は、所謂、固体撮像素子例えばCMOSイメージセンサであって、多数の光電変換画素を形成する受光部分が配列配置された撮像面部を有し、各受光部分にそれによる光電変換作用により蓄積された信号電荷が、スイッチング動作を行うCMOSを通じて送り出される電荷送出部、さらには、電荷送出部により送り出された信号電荷に基づいて撮像出力信号を生成する出力部を有して構成される。
撮像素子部62は、被写体からの光のうちの緑色光(G)に応じた光電変換を行って、緑色光撮像出力信号SGを送出し、撮像素子部63は、被写体からの光のうちの青色光(B)に応じた光電変換を行って、青色光撮像出力信号SBを送出し、撮像素子部64は、被写体からの光のうちの赤色光(R)に応じた光電変換を行って、赤色光撮像出力信号SRを送出する。撮像素子部62から得られる緑色光撮像出力信号SGは、映像信号形成部を形成するアナログ/ディジタル(A/D)変換部65に供給され、A/D変換部65において、緑色光撮像出力信号SGにゲイン制御,A/D変換等を含んだ種々の処理が施されて、緑色光撮像出力信号SGに基づくディジタル映像信号DVGが形成される。また、撮像素子部63から得られる青色光撮像出力信号SBは、映像信号形成部を形成するA/D変換部66に供給され、A/D変換部66において、青色光撮像出力信号SBにゲイン制御,A/D変換等を含んだ種々の処理が施されて、青色光撮像出力信号SBに基づくディジタル映像信号DVBが形成される。さらに、撮像素子部64から得られる赤色光撮像出力信号SRは、映像信号形成部を形成するA/D変換部67に供給され、A/D変換部67において、赤色光撮像出力信号SRにゲイン制御,A/D変換等を含んだ種々の処理が施されて、赤色光撮像出力信号SRに基づくディジタル映像信号DVRが形成される。
A/D変換部65から得られるディジタル映像信号DVGは、フリッカ補正回路68に供給され、A/D変換部66から得られるディジタル映像信号DVBは、フリッカ補正回路69に供給され、A/D変換部67から得られるディジタル映像信号DVRは、フリッカ補正回路70に供給される。これらのフリッカ補正回路68,69,70の夫々は、例えば、図5に示されるフリッカ補正回路12と同様な具体的な構成例を有するものとされる。
従って、フリッカ補正回路68,69,70の夫々は、例えば、図5に示されるフリッカ補正信号送出部13と同様な、A/D変換部65,66,67から得られるディジタル映像信号DVG,DVB,DVRにおけるフレーム期間分の各々について、当該フレーム期間分についての補正誤差信号に応答したもとで、当該フレーム期間分に含まれるフリッカ成分に対応するフリッカ補正信号を送出するフリッカ補正信号送出部、例えば、図5に示される演算処理部15と同様な、上述の当該フレーム期間分とフリッカ補正信号送出部から送出されるフリッカ補正信号との演算処理を行って、フリッカ成分についての補正が行われた1フレーム期間分の補正ディジタル映像信号を形成する演算処理部、及び、例えば、図5に示される補正誤差検出部16と同様な、上述の当該フレーム期間分に先立つ1フレーム期間分について得られた1フレーム期間分の補正ディジタル映像信号と当該フレーム期間分とからフリッカ成分についての補正誤差を検出し、検出された補正誤差に応じたものとされる当該フレーム期間分についての補正誤差信号を得てフリッカ補正信号送出部に供給して、フリッカ補正信号送出部がフリッカ補正信号を補正誤差信号に応じて補正誤差を低減させるものとして得るようになす補正誤差検出部を備えて構成される。
フリッカ補正回路68においては、図5に示されるフリッカ補正回路12において、ディジタル映像信号DVにそれに含まれるフリッカ成分を低減させるフリッカ補正が施され、フリッカ成分が低減せしめられた補正ディジタル映像信号DVXが得られるのと同様にして、A/D変換部65から得られるディジタル映像信号DVGにそれに含まれるフリッカ成分を低減させるフリッカ補正処理が施され、フリッカ成分が低減せしめられた補正ディジタル映像信号DVXGが得られる。また、フリッカ補正回路69においては、図5に示されるフリッカ補正回路12において、ディジタル映像信号DVにそれに含まれるフリッカ成分を低減させるフリッカ補正が施され、フリッカ成分が低減せしめられた補正ディジタル映像信号DVXが得られるのと同様にして、A/D変換部66から得られるディジタル映像信号DVBにそれに含まれるフリッカ成分を低減させるフリッカ補正処理が施され、フリッカ成分が低減せしめられた補正ディジタル映像信号DVXBが得られる。さらに、フリッカ補正回路70においては、図5に示されるフリッカ補正回路12において、ディジタル映像信号DVにそれに含まれるフリッカ成分を低減させるフリッカ補正が施され、フリッカ成分が低減せしめられた補正ディジタル映像信号DVXが得られるのと同様にして、A/D変換部67から得られるディジタル映像信号DVRにそれに含まれるフリッカ成分を低減させるフリッカ補正処理が施され、フリッカ成分が低減せしめられた補正ディジタル映像信号DVXRが得られる。
なお、フリッカ補正回路68,69,70の夫々においては、図5に示されるフリッカ補正回路12に供給されるフリッカ情報信号DFI及びフレーム情報信号DFRに夫々対応するフリッカ情報信号及びフレーム情報信号が、後述されるシステムコントローラ80から供給される。
フリッカ補正回路68,69,70から得られる補正ディジタル映像信号DVXG,DVXB,DVXRは、信号処理部71に供給される。信号処理部71は、補正ディジタル映像信号DVXG,DVXB,DVXRに基づく、例えば、NTSC(National Television System Committee) 方式に準拠したカラー映像信号SVCを形成して、それを出力映像信号として送出する。
上述の撮像光学系61,撮像素子部62,63,64、A/D変換部65,66,67、フリッカ補正回路68,69,70、及び、信号処理部71の夫々は、それらの全体に対する制御を行うものとして設けられたシステムコントローラ80による動作制御が行われる。システムコントローラ80には、入力操作部81が接続されていて、入力操作部81における操作に応じたコマンドCDが入力操作部81からシステムコントローラ80に供給され、システムコントローラ80は、入力操作部81からのコマンドCDに従った制御を行う。例えば、前述のシステムコントローラ80からフリッカ補正回路68,69,70の夫々にフリッカ情報信号及びフレーム情報信号が供給される制御動作も、入力操作部81からのコマンドCDに従って行われる。
このような図14に示される撮像装置100にあっては、各々が多数の光電変換画素が配列配置された撮像面部を有して成る撮像素子部62,63,64からの緑色,青色及び赤色撮像出力信号SG,SB,SRに基づくディジタル映像信号DVG,DVB,DVRを形成し、それらのディジタル映像信号DVG,DVB,DVRについてのフリッカ成分を低減させるフリッカ補正処理を行って出力映像信号を得るにあたり、ディジタル映像信号DVG,DVB,DVRの夫々についてのフリッカ補正処理が、上記フリッカ補正回路68,69,70により行われる。
その結果、この撮像装置100によれば、フリッカ補正信号とディジタル映像信号DVG,DVB,DVRの夫々の各フレーム期間分との演算処理を行うことにより、フリッカ成分についての補正が行われた1フレーム期間分の補正ディジタル映像信号DVXG,DVXB,DVXRを形成するにあたり、フリッカ補正信号がフリッカ成分についての補正誤差を低減させるものとされるので、ディジタル映像信号DVG,DVB,DVRの夫々がフレーム期間等を異にする複数の映像信号のいずれである場合にも、あるいは、ディジタル映像信号DVG,DVB,DVRの夫々に含まれるフリッカ成分がその繰返し周期を異にする複数のフリッカ成分のいずれである場合にも、フリッカ成分が効果的に低減された補正ディジタル映像信号DVXG,DVXB,DVXRが得られ、ディジタル映像信号DVG,DVB,DVRの夫々に含まれるフリッカ成分の低減が的確かつ効果的に果たされることになる。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施例に限定されるものではなく、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な変更、置換又はその同等のものを行うことができることは当業者にとって明らかである。

Claims (20)

  1. 特定期間分が連なって構成されてフリッカ成分を含んだ映像信号における上記特定期間分の夫々について、各特定期間分についての補正誤差信号に応答したもとで、上記各特定期間分に含まれるフリッカ成分に対応するフリッカ補正信号を得、
    該フリッカ補正信号と上記各特定期間分との演算処理を行うことにより、フリッカ成分についての補正が行われた1特定期間分の補正映像信号を形成し、
    上記補正誤差信号を、上記各特定期間分に先立つ1特定期間分について得られた1特定期間分の補正映像信号と上記各特定期間分とからフリッカ成分についての補正誤差を検出し、検出された補正誤差に応じたものとして得るとともに、上記フリッカ補正信号を、上記補正誤差信号に応じて上記補正誤差を低減させるものとして得るフリッカ補正方法。
  2. 上記フリッカ補正信号と上記各特定期間分との演算処理を行って上記補正映像信号を得るとともに、上記各特定期間分に続く1特定期間分に含まれるフリッカ成分を予測して得、上記補正映像信号に上記予測して得たフリッカ成分を付加し、それにより得られる1特定期間分のフリッカ成分が付加された補正映像信号を保存し、上記各特定期間分についての補正誤差信号を、上記各特定期間分に先立つ1特定期間分について得られて保存されたフリッカ成分が付加された補正映像信号と上記各特定期間分とからフリッカ成分についての補正誤差を検出し、検出された補正誤差に応じたものとして得ることを特徴とする請求項1に記載のフリッカ補正方法。
  3. 上記フリッカ補正信号を、上記各特定期間分における上記フリッカ成分の位相に応じて設定される補正信号に、上記各特定期間分についての補正誤差信号に応じた修正が加えられたものとすることを特徴とする請求項1に記載のフリッカ補正方法。
  4. 上記フリッカ補正信号を、複数のフリッカ補正データが格納されたメモリにおける、上記フリッカ成分の周波数及び上記映像信号の特定期間レートに基づいて算出されるとともに、上記各特定期間分についての補正誤差信号に応じて修正されたアドレスから読み出されたフリッカ補正データに基づいて得られるものとすることを特徴とする請求項3に記載のフリッカ補正方法。
  5. 上記特定期間が、上記映像信号のフレーム期間とすることを特徴とする請求項1に記載のフリッカ補正方法。
  6. フリッカデータを格納したフリッカデータメモリから次のフレームの各ライン期間分に対応するフリッカデータを読み出すためのメモリアドレスを算出し、算出したメモリアドレスを所定アドレス量だけ前進方向に移動させた前進変換メモリアドレスと、上記メモリアドレスを所定アドレス量だけ後退方向に移動させた後退変換メモリアドレスに変換し、前進変換メモリアドレスに該当するフリッカ信号と後退変換メモリアドレスに該当するフリッカデータをフリッカデータメモリから読み出すことにより、次フレームの映像信号のフリッカを予測した位相の異なるフリッカ成分をあらわす2種類のフリッカ信号を形成し、
    フリッカ補正された補正映像信号に上記フリッカ信号を付加した2種類のフリッカ映像信号と入力された次フレームの映像信号との差分を比較し、差分の小さい側のフリッカ映像信号のフリッカ成分を示すフリッカデータを補正誤差信号とすることを特徴とする請求項1に記載のフリッカ補正方法。
  7. 上記フリッカデータメモリには1周期をn分割したフリッカデータが保持されており、上記フリッカ補正信号送出部の補正データメモリには1周期をn分割したフリッカ補正データが保持されており、上記補正誤差を検出するためにメモリアドレス移動させる所定アドレス量よりも小さい所定アドレス量だけ、上記補正データメモリからフリッカ補正データを読み出すアドレスをずらすことにより、補正誤差を順次小さくすることを特徴とする請求項6に記載のフリッカ補正方法。
  8. 特定期間分が連なって構成されてフリッカ成分を含んだ映像信号における上記特定期間分の夫々について、各特定期間分についての補正誤差信号に応答したもとで、上記各特定期間分に含まれるフリッカ成分に対応するフリッカ補正信号を送出するフリッカ補正信号送出部と、
    該フリッカ補正信号送出部から送出されるフリッカ補正信号と上記各特定期間分との演算処理を行って、フリッカ成分についての補正が行われた1特定期間分の補正映像信号を形成する演算処理部と、
    上記各特定期間分に先立つ1特定期間分について得られた1特定期間分の補正映像信号と上記各特定期間分とからフリッカ成分についての補正誤差を検出し、検出された補正誤差に応じたものとされる上記各特定期間分についての補正誤差信号を得て上記フリッカ補正信号送出部に供給し、該フリッカ補正信号送出部が上記フリッカ補正信号を上記補正誤差信号に応じて上記補正誤差を低減させるものとして得るようになす補正誤差検出部と、
    を備えて構成されるフリッカ補正回路。
  9. 上記補正誤差検出部が、上記各特定期間分に続く1特定期間分に含まれるフリッカ成分を予測して得る手段、上記各特定期間分について得られた補正映像信号に上記予測して得たフリッカ成分を付加し、それにより得られる1特定期間分のフリッカ成分が付加された補正映像信号を形成する手段、該フリッカ成分が付加された補正映像信号を保存する手段、及び、上記各特定期間分に先立つ1特定期間分について得られて保存されたフリッカ成分が付加された補正映像信号と上記各特定期間分とからフリッカ成分についての補正誤差を検出し、検出された補正誤差に応じたものとして上記各特定期間分についての補正誤差信号を得、該補正誤差信号を上記フリッカ補正信号送出部に供給する手段、を備えて構成されることを特徴とする請求項8に記載のフリッカ補正回路。
  10. 上記フリッカ補正信号送出部が、上記フリッカ補正信号を、上記各特定期間分における上記フリッカ成分の位相に応じて設定される補正信号に、上記各特定期間分についての補正誤差信号に応じた修正が加えられたものとして送出することを特徴とする請求項8に記載のフリッカ補正回路。
  11. 上記フリッカ補正信号送出部が、複数のフリッカ補正データが格納された補正データメモリと、該補正データメモリについてのアドレスを、上記フリッカ成分の周波数及び上記映像信号の特定期間レートに基づいて算出され、上記各特定期間分についての補正誤差信号に応じて修正されるものとして得、得られたアドレスをもって上記補正データメモリからフリッカ補正データを読み出す補正データアドレス算出部と、上記補正データメモリから読み出されたフリッカ補正データに基づくフリッカ補正信号を形成するフリッカ補正信号形成部と、を備えて構成されることを特徴とする請求項9に記載のフリッカ補正回路。
  12. 上記補正誤差検出部では、フリッカデータを格納したフリッカデータメモリから次のフレームの各ライン期間分に対応するフリッカデータを読み出すためのメモリアドレスを算出し、算出したメモリアドレスを所定アドレス量だけ前進方向に移動させた前進変換メモリアドレスと、上記メモリアドレスを所定アドレス量だけ後退方向に移動させた後退変換メモリアドレスに変換し、前進変換メモリアドレスに該当するフリッカ信号と後退変換メモリアドレスに該当するフリッカデータをフリッカデータメモリから読み出すことにより、次フレームの映像信号のフリッカを予測した位相の異なるフリッカ成分をあらわす2種類のフリッカ信号を形成し、上記演算処理部によりフリッカ補正された補正映像信号に上記フリッカ信号を付加した2種類のフリッカ映像信号と入力された次フレームの映像信号との差分を比較し、差分の小さい側のフリッカ映像信号のフリッカ成分を示すフリッカデータを補正誤差信号とすることを特徴とする請求項8に記載のフリッカ補正回路。
  13. 上記補正誤差検出部のフリッカデータメモリには、1周期をn分割したフリッカ補正データが保持されており、上記フリッカ補正信号送出部の補正データメモリには、1周期をn分割したフリッカ補正データが保持されており、上記フリッカ補正信号送出部では、上記補正誤差検出部において補正誤差を検出するためにメモリアドレス移動させる所定アドレス量よりも小さい所定アドレス量だけ、上記補正データメモリからフリッカ補正データを読み出すアドレスことにより、補正誤差を順次小さくする
    ことを特徴とする請求項12のフリッカ補正回路。
  14. 複数の光電変換画素が配列配置された撮像面部を有して成る撮像素子部と、
    該撮像素子部からの撮像出力信号に基づく映像信号を形成する映像信号形成部と、
    該映像信号形成部から得られる映像信号における特定期間分の夫々について、各特定期間分についての補正誤差信号に応答したもとで、上記各特定期間分に含まれるフリッカ成分に対応するフリッカ補正信号を送出するフリッカ補正信号送出部,該フリッカ補正信号送出部から送出されるフリッカ補正信号と上記各特定期間分との演算処理を行って、フリッカ成分についての補正が行われた1特定期間分の補正映像信号を形成する演算処理部、及び、上記各特定期間分に先立つ1特定期間分について得られた1特定期間分の補正映像信号と上記各特定期間分とからフリッカ成分についての補正誤差を検出し、検出された補正誤差に応じたものとされる上記各特定期間分についての補正誤差信号を得て上記フリッカ補正信号送出部に供給し、該フリッカ補正信号送出部が上記フリッカ補正信号を上記補正誤差信号に応じて上記補正誤差を低減させるものとして得るようになす補正誤差検出部を備えて構成されるフリッカ補正回路と、
    該フリッカ補正回路から得られる補正映像信号に信号処理を施して出力映像信号を形成する信号処理部と、
    を備えて構成される撮像装置。
  15. 上記撮像素子部,上記映像信号形成部及び上記フリッカ補正回路の組が複数組設けられ、該複数組の各々における上記フリッカ補正回路から得られる補正映像信号が、上記信号処理部に供給されることを特徴とする請求項14に記載の撮像装置。
  16. 上記撮像素子部,上記映像信号形成部及び上記フリッカ補正回路の組が3設けられ、該3組に含まれる3個の映像信号形成部が夫々緑色原色映像信号,青色原色映像信号及び赤色原色映像信号を形成するものとされ、上記3組に含まれる3個のフリッカ補正回路から補正緑色原色映像信号,補正青色原色映像信号及び補正赤色原色映像信号が夫々得られて上記信号処理部に供給されることを特徴とする請求項14項に記載の撮像装置。
  17. 上記フリッカ補正回路における上記フリッカ補正信号送出部が、上記フリッカ補正信号を、上記当該特定期間分における上記フリッカ成分の位相に応じて設定される補正信号に、上記当該特定期間分についての補正誤差信号に応じた修正が加えられたものとして送出することを特徴とする請求項14に記載の撮像装置。
  18. 上記フリッカ補正回路における上記フリッカ補正信号送出部が、複数のフリッカ補正データが格納された補正データメモリと,該補正データメモリについてのアドレスを、上記フリッカ成分の周波数及び上記映像信号の特定期間レートに基づいて算出され、上記各特定期間分についての補正誤差信号に応じて修正されるものとして得、得られたアドレスをもって上記補正データメモリからフリッカ補正データを読み出す補正データアドレス算出部と、上記補正データメモリから読み出されたフリッカ補正データに基づくフリッカ補正信号を形成するフリッカ補正信号形成部と、を備えて構成されることを特徴とする請求項14に記載の撮像装置。
  19. 上記補正誤差検出部では、フリッカデータを格納したフリッカデータメモリから次のフレームの各ライン期間分に対応するフリッカデータを読み出すためのメモリアドレスを算出し、算出したメモリアドレスを所定アドレス量だけ前進方向に移動させた前進変換メモリアドレスと、上記メモリアドレスを所定アドレス量だけ後退方向に移動させた後退変換メモリアドレスに変換し、前進変換メモリアドレスに該当するフリッカ信号と後退変換メモリアドレスに該当するフリッカデータをフリッカデータメモリから読み出すことにより、次フレームの映像信号のフリッカを予測した位相の異なるフリッカ成分をあらわす2種類のフリッカ信号を形成し、上記演算処理部によりフリッカ補正された補正映像信号に上記フリッカ信号を付加した2種類のフリッカ映像信号と入力された次フレームの映像信号との差分を比較し、差分の小さい側のフリッカ映像信号のフリッカ成分を示すフリッカデータを補正誤差信号とすることを特徴とする請求項14に記載の撮像装置。
  20. 上記補正誤差検出部のフリッカデータメモリには、1周期をn分割したフリッカ補正データが保持されており、上記フリッカ補正信号送出部の補正データメモリには、1周期をn分割したフリッカ補正データが保持されており、上記フリッカ補正信号送出部では、上記補正誤差検出部において補正誤差を検出するためにメモリアドレス移動させる所定アドレス量よりも小さい所定アドレス量だけ、上記補正データメモリからフリッカ補正データを読み出すアドレスことにより、補正誤差を順次小さくする
    ことを特徴とする請求項19に記載の撮像装置。
JP2006544988A 2004-11-15 2005-11-11 フリッカ補正方法及びフリッカ補正回路並びにそれらを用いた撮像装置 Expired - Fee Related JP4285542B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004330299 2004-11-15
JP2004330299 2004-11-15
PCT/JP2005/020741 WO2006051914A1 (ja) 2004-11-15 2005-11-11 フリッカ補正方法及びフリッカ補正回路並びにそれらを用いた撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2006051914A1 JPWO2006051914A1 (ja) 2008-05-29
JP4285542B2 true JP4285542B2 (ja) 2009-06-24

Family

ID=36336588

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006544988A Expired - Fee Related JP4285542B2 (ja) 2004-11-15 2005-11-11 フリッカ補正方法及びフリッカ補正回路並びにそれらを用いた撮像装置

Country Status (7)

Country Link
US (1) US8040392B2 (ja)
EP (1) EP1814310B1 (ja)
JP (1) JP4285542B2 (ja)
KR (1) KR101143861B1 (ja)
CN (1) CN100484197C (ja)
TW (1) TW200633505A (ja)
WO (1) WO2006051914A1 (ja)

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4207926B2 (ja) 2005-05-13 2009-01-14 ソニー株式会社 フリッカ補正方法、フリッカ補正装置及び撮像装置
JP4645517B2 (ja) * 2006-04-24 2011-03-09 ソニー株式会社 フリッカ補正方法及び撮像装置
JP4836896B2 (ja) * 2007-08-27 2011-12-14 三洋電機株式会社 ビデオカメラ
JP5035025B2 (ja) * 2008-03-03 2012-09-26 ソニー株式会社 画像処理装置、フリッカ低減方法、撮像装置及びフリッカ低減プログラム
JP5212170B2 (ja) * 2009-02-25 2013-06-19 株式会社ニコン 撮像装置
JP5302915B2 (ja) * 2009-03-18 2013-10-02 パナソニック株式会社 有機el表示装置及び制御方法
EP2262228A1 (en) 2009-06-09 2010-12-15 Global IP Solutions (GIPS) AB Detection and supression of flicker in a sequence of images
JP5271838B2 (ja) * 2009-07-30 2013-08-21 浜松ホトニクス株式会社 点滅信号検出装置
JP2011091775A (ja) * 2009-10-26 2011-05-06 Toshiba Corp 固体撮像装置
US9418270B2 (en) 2011-01-31 2016-08-16 Hand Held Products, Inc. Terminal with flicker-corrected aimer and alternating illumination
JP5296112B2 (ja) * 2011-02-04 2013-09-25 パナソニック株式会社 フリッカ補正装置、フリッカ補正方法、およびフリッカ補正プログラム
US8836799B2 (en) * 2012-03-30 2014-09-16 Qualcomm Incorporated Method to reject false positives detecting and tracking image objects
KR20140109668A (ko) 2013-03-06 2014-09-16 삼성전자주식회사 플리커를 검출하기 위한 방법 및 시스템
US9865044B2 (en) * 2014-03-31 2018-01-09 Hong Kong Baptist University Method for light flicker analysis and device thereof
US10567699B2 (en) * 2014-11-06 2020-02-18 Sony Corporation Information processing apparatus to improve image quality by removing flicker component from captured image
CN106063251B (zh) * 2014-12-15 2017-08-25 奥林巴斯株式会社 图像处理装置和图像处理方法
WO2020255715A1 (ja) 2019-06-18 2020-12-24 富士フイルム株式会社 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
CN112183373B (zh) * 2020-09-29 2024-03-08 豪威科技(上海)有限公司 光源识别方法、装置、终端设备及计算机可读存储介质
CN116679509B (zh) * 2022-11-16 2024-03-29 荣耀终端有限公司 一种消除屏闪的方法及电子设备

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0470278A (ja) 1990-07-11 1992-03-05 Mitsubishi Electric Corp 撮像装置のフリッカ除去回路
US5847756A (en) * 1994-04-08 1998-12-08 Hitachi, Ltd. Image pickup apparatus and method of controlling the same
JPH08256294A (ja) 1995-03-17 1996-10-01 Toshiba Corp 撮像装置
JP3591808B2 (ja) * 1998-03-17 2004-11-24 株式会社東芝 画像入力装置および方法および記録媒体
JP3823314B2 (ja) * 2001-12-18 2006-09-20 ソニー株式会社 撮像信号処理装置及びフリッカ検出方法
JP2003198932A (ja) 2001-12-27 2003-07-11 Sharp Corp フリッカ補正装置およびフリッカ補正方法、並びにフリッカ補正プログラムを記録した記録媒体
JP2003333423A (ja) * 2002-03-05 2003-11-21 Sony Corp 撮像装置及びその縞状雑音除去方法
JP4337353B2 (ja) * 2002-03-25 2009-09-30 セイコーエプソン株式会社 フリッカ検出装置、フリッカ補正装置、撮像装置、フリッカ検出プログラムおよびフリッカ補正プログラム
JP4423889B2 (ja) 2002-11-18 2010-03-03 ソニー株式会社 フリッカ低減方法、撮像装置およびフリッカ低減回路
CN1245018C (zh) * 2002-12-17 2006-03-08 北京中星微电子有限公司 运动画面中闪烁的消除方法
JP2004260574A (ja) * 2003-02-26 2004-09-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd フリッカ検出方法およびフリッカ検出装置
US7471315B2 (en) 2003-03-14 2008-12-30 Aptina Imaging Corporation Apparatus and method for detecting and compensating for illuminant intensity changes within an image
JP3826904B2 (ja) * 2003-07-08 2006-09-27 ソニー株式会社 撮像装置およびフリッカ低減方法
WO2006029394A2 (en) * 2004-09-09 2006-03-16 Transchip, Inc. Imager flicker compensation systems and methods
JP4207923B2 (ja) * 2005-04-19 2009-01-14 ソニー株式会社 フリッカ補正方法、フリッカ補正装置及び撮像装置
JP4207926B2 (ja) * 2005-05-13 2009-01-14 ソニー株式会社 フリッカ補正方法、フリッカ補正装置及び撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2006051914A1 (ja) 2006-05-18
TW200633505A (en) 2006-09-16
EP1814310A1 (en) 2007-08-01
EP1814310B1 (en) 2012-01-04
TWI294738B (ja) 2008-03-11
US20090051782A1 (en) 2009-02-26
KR101143861B1 (ko) 2012-05-23
CN101057489A (zh) 2007-10-17
US8040392B2 (en) 2011-10-18
CN100484197C (zh) 2009-04-29
EP1814310A4 (en) 2010-09-08
JPWO2006051914A1 (ja) 2008-05-29
KR20070092205A (ko) 2007-09-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4285542B2 (ja) フリッカ補正方法及びフリッカ補正回路並びにそれらを用いた撮像装置
US6710818B1 (en) Illumination flicker detection apparatus, an illumination flicker compensation apparatus, and an ac line frequency detection apparatus, methods of detecting illumination flicker, compensating illumination flicker, and measuring ac line frequency
US7764312B2 (en) Flicker correction method and device, and imaging device
JP4539449B2 (ja) 画像処理装置および撮像装置
US20020131491A1 (en) Method and apparatus for reducing flicker effects from discharge lamps during pipelined digital video capture
JP3749038B2 (ja) 固体撮像装置
JP2006245784A (ja) 固体撮像装置及びその駆動方法並びに撮像システム
JP2007174537A (ja) 撮像装置
US8842195B2 (en) Image pickup apparatus having image pickup element that includes pixels used as both focus detection pixels and image pickup pixels
JP5520704B2 (ja) 撮像装置、閃光判定方法およびプログラム
JP2008311985A (ja) 位相調整装置およびデジタルカメラ
WO2019225071A1 (ja) 信号処理装置及び信号処理方法、並びに撮像装置
JP4687620B2 (ja) 撮像装置
WO2019069633A1 (ja) 二次元フリッカ測定装置及び二次元フリッカ測定方法
JP2002084467A (ja) 撮像装置および自動レベル調整方法
JP4323343B2 (ja) 撮像装置及びフリッカ検出方法
JP2006135381A (ja) キャリブレーション方法およびキャリブレーション装置
JP4908939B2 (ja) 撮像装置
JP2011114473A (ja) 画素欠陥補正装置
JP5402223B2 (ja) 撮像装置
JPH07177427A (ja) ビデオカメラ
JP2014197822A (ja) 撮像装置
JP2011097204A (ja) 撮像装置
JP2012204872A (ja) 撮像装置及び撮像方法
JP2008103928A (ja) 撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081024

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081024

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090303

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090316

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120403

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120403

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120403

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130403

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees