JP2003333423A - 撮像装置及びその縞状雑音除去方法 - Google Patents

撮像装置及びその縞状雑音除去方法

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JP2003333423A
JP2003333423A JP2003052370A JP2003052370A JP2003333423A JP 2003333423 A JP2003333423 A JP 2003333423A JP 2003052370 A JP2003052370 A JP 2003052370A JP 2003052370 A JP2003052370 A JP 2003052370A JP 2003333423 A JP2003333423 A JP 2003333423A
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JP2003052370A
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Toshiaki Kotake
利明 小竹
Katsumi Kato
勝巳 加藤
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固体撮像素子のフレーム内に発生するフリッ
カを除去する。 【解決手段】 センサ受光部1の近傍に光量検出器2を
設け、センサ受光部1に入射する光の光量を光量検出器
2で常時モニタする。そして、この光量検出器2による
検出データを光量検出データ加工部(補正値算出部)4
に送出する。光量検出データ加工部4では、入力される
検出データを基に今現在の光量状態を検知し、それに基
づいてフリッカ除去用の補正データを算出する。これ
は、マイクロコンピュータの演算処理により、光量の極
大値/極小値を得ることで光源の発光周期を検知する。
そして、光量積分値の逆数を、光源発光周期に対する位
相を90°ずらすようにして、撮像信号に掛け合わすよ
うにして補正を行う。これは、補正データを乗算器(利
得アンプ)部7に送ることにより行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像素子を用
いた撮像装置及びその縞状雑音除去方法に関し、特に固
体撮像素子で顕著なフレーム内に発生する縞状雑音を除
去する仕組みを提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、固体撮像素子の一つである、
いわゆるCMOSセンサが知られている。すなわち、こ
のCMOSセンサは、撮像画素に対応する多数のフォト
センサをマトリクス状に配置して撮像領域を構成すると
ともに、各フォトセンサからの信号電荷を選択的に読み
出すための複数のMOSトランジスタで構成したゲート
回路を各画素毎に配置し、さらに、各画素のゲート回路
を駆動して信号電荷の読み出しを制御する垂直方向と水
平方向のアドレススキャナを設けたものである。また、
このCMOSセンサでは、アドレススキャナに付随して
シャッタスキャナが設けられており、各フォトセンサに
残留した信号電荷を電荷蓄積期間に先立ってキャンセル
する電子シャッタ機能を有している。すなわち、この場
合の電子シャッタは、撮像画素の各ラインを垂直方向に
走査して、順次シャッタ動作を行うものである。そし
て、この種のCMOSセンサでは、その電子シャッタ機
能を用いて蛍光灯の発光タイミングに合わせた露光時間
を選択することにより、縞状の雑音を消滅できることが
知られている。ここで縞状の雑音の一例としては、いわ
ゆるフリッカが該当する(以下、フリッカを用いて説明
する)例えば、50Hzの電源による蛍光灯では、1/
100秒周期の波形で発光光量が変動し(例えば、図2
参照)、60Hzの電源による蛍光灯では、1/120
秒周期の波形で発光光量が変動する。そこで、シャッタ
動作の最小制御単位を1/100秒あるいは1/120
秒とし、その整数倍の電荷蓄積時間(露光時間=シャッ
タ値)を選択することにより、シャッタ動作の周期と光
量変動波形の周期とのずれをなくし、各ラインの電荷蓄
積期間に光量変動分(すなわち、光量変動の山と谷)を
均等に割り当てることができ、フリッカの除去が可能と
なる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法の問題点としては大きく2つある。 (1)どのようにしてフリッカを検出するか。 (2)シャッタ値を固定するため、後段での輝度レベル
の保持に留意しなければならない。 という点である。ここで、(1)のフリッカ検出に関し
ては、被写体そのものに縞状のパターンがあると簡単に
誤判定してしまい、不必要な状態でシャッタ値を固定に
してしまう問題が発生する。また、検出のための特別な
ハードウェアが別途必要になるし、ソフトウェアの負担
は検出性能の向上と共に非常に大きくなる。
【0004】また、(2)のシャッタ値を固定すること
による留意すべき点としては、高い照度でのオーバー露
光と、低照度でのゲインコントロールによるSNの劣化
である。このうち高照度でのオーバー露光に関しては、
シャッタ値の固定を解除し、シャッタ機能を可変に戻す
必要がある。つまり、高い照度下ではシャッタによるフ
リッカ対策は行えないと割り切る必要がある。また、低
照度でのSN劣化の問題については、上述のように適切
な最小制御単位を設定してシャッタスピードを選ぶこと
で、不必要なゲイン印加はある程度は避けられるが、少
なくとも例えば1/100秒(あるいは1/120秒)
を維持して2/100秒(あるいは2/120秒)に至
るまでの間に、0〜6dBのゲイン調整によって対応せ
ざるを得ない。
【0005】そこで本発明の目的は、固体撮像素子のフ
レーム内に発生する縞状雑音を除去することができる撮
像装置及びその縞状雑音除去方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、受光面に入射する光の光量に対応した撮像信
号を出力する固体撮像素子と、前記固体撮像素子の受光
面の近傍に設けられ、受光光量を測定する光量検出器
と、その光量検出器からの検出出力により、電源周波数
による受光光量の周期的変動を検出し、前記固体撮像素
子からの撮像信号を補正することにより、光源の周期的
な発光特性に起因する縞状雑音を除去する補正回路とを
有することを特徴とする。
【0007】また本発明は、受光面に入射する光の光量
に対応した撮像信号を出力する固体撮像素子を有する撮
像装置の縞状雑音除去方法において、前記固体撮像素子
の受光面の近傍に受光光量を測定する光量検出器を設
け、その光量検出器からの検出出力により、電源周波数
による受光光量の周期的変動を検出し、前記固体撮像素
子からの撮像信号を補正することにより、光源の周期的
な発光特性に起因する縞状雑音を除去するようにしたこ
とを特徴とする。
【0008】本発明の撮像装置では、固体撮像素子の受
光面の近傍に設けられた光量検出器からの検出出力によ
り、電源周波数による受光光量の周期的変動を検出し、
固体撮像素子からの撮像信号を補正することにより、光
源の周期的な発光特性に起因する縞状雑音を除去するこ
とから、光源に起因する縞状雑音を適正に検出して除去
でき、高画質な画像出力を行うことが可能となる。
【0009】また、本発明の撮像装置の縞状雑音除去方
法では、固体撮像素子の受光面の近傍に設けられた光量
検出器からの検出出力により、電源周波数による受光光
量の周期的変動を検出し、固体撮像素子からの撮像信号
を補正することにより、光源の周期的な発光特性に起因
する縞状雑音を除去することから、光源に起因する縞状
雑音を適正に検出して除去でき、高画質な画像出力を行
うことが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明による撮像装置及び
その縞状雑音除去方法の実施の形態例について説明す
る。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明の好適
な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定が付され
ているが、本発明の範囲は、以下の説明において、特に
本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に
限定されないものとする。例えば、フリッカは、受光素
子への受光光量の周期的な変化に起因する縞状雑音の一
例として用いているに過ぎない。図1は、本発明の実施
の形態による撮像装置の全体構成を示すブロック図であ
る。本実施の形態による撮像装置は、固体撮像素子にC
MOSセンサを用いたものであり、このCMOSセンサ
に光量を測定可能な光量検出器を設け、この光量検出器
の検出値に基づいてCMOSセンサの撮像信号出力を補
正することにより、蛍光灯等の周期的な発光特性に起因
するフレーム内の縞状雑音(フリッカ)を除去するもの
である。
【0011】まず、このような本実施の形態による撮像
装置の説明に先立ってフリッカの発生原理について説明
する。まず、蛍光灯の光量は、図2に示すように、電源
周期の1/2の周期で変化する。例えば、50Hzの電
源の場合は、1/100の光量変化周期を持つ。このよ
うな光源の下で照明されると、被写体をCMOSセンサ
のようなスキャン動作でシャッタ動作を行う露光メカニ
ズムを持つ撮像素子で撮像すると、図3に示す原理によ
り、図4のような縞状のフリッカが発生してしまう。
【0012】すわなち、図3は50Hz電源における蛍
光灯発光タイミングとCMOSセンサの露光タイミング
とを図示したものである。ここで、CMOSセンサのフ
レームレートを例えば15FPS(フレーム/秒)とす
ると、1フレームを露光する間に、6回強の蛍光灯発光
が行われる。そうすると、CMOSセンサの露光タイミ
ングは各画素毎に異なっているため、光量積分値の強弱
が実画像にそのまま現れてしまう。仮にフレームレート
が倍に遅くなり、7.5FPSになったとすると、横縞
の数も倍になる傾向を持つ。
【0013】そこで、本実施の形態では、CMOSセン
サ部に光量検出器を用意し、その光量検出値に基づいて
補正値を算出し、この補正値を用いて後段のいずれかの
処理段階で画像データに直接補正処理を行うものであ
る。
【0014】以下、図1に示す撮像装置の構成例を用い
て本発明を具体的に説明する。まず、本例の撮像装置
は、CMOSセンサ部100aと信号処理部100bに
大別される。そして、CMOSセンサ部100aは、セ
ンサ受光部1、光量検出器2、及びアナログゲインコン
トロール部3等から構成される。図示の例では、中央の
センサ受光部1の両側にそれぞれ光量検出器2が配置さ
れている。なお、このCMOSセンサ部100aには、
その他の構成として、CMOSセンサ駆動用の内部タイ
ミング発生回路やアドレススキャン回路、また通信用ブ
ロック等も含まれるが、本発明の特徴となる機能には直
接関係しないため、ここでは省略する。一方、信号処理
部100bは、光量検出データ加工部(補正値算出部)
4、A/D変換器5、デジタルゲインコントロール部
6、乗算器(利得アンプ)部7、及びカメラ信号処理部
8等から構成されており、CMOSセンサ部100aか
らの撮像信号に種々の信号処理を施して最終的なビデオ
信号を出力するものである。
【0015】次に、このような撮像装置の動作をフリッ
カ除去方法を中心に説明する。まず、センサ受光部1か
らは従来のCMOSセンサと同様に、露光期間は共通で
あるが各ライン毎に露光タイミングの異なる画像信号が
出力されている。この画像出力はアナログゲインコント
ロール部3で予め通信されたパラメータ値に基づいてゲ
インコントロールされて出力される。一方、光量検出器
2が出力する検出データは常にその時点での光量をモニ
タするためのものである。すなわち、すなわち特に水平
/垂直信号に同期して出力されるものではなく、図2に
示した光源の発光光量の時間的推移が直接得られるもの
である。なお、図1に示す例では、左右に2つの光量検
出器2が配置されおり、各光量検出器2の出力が加算さ
れて、信号処理部100b側の光量検出データ加工部4
に送出されるようになっている。
【0016】光量検出データ加工部(補正値算出部)4
では、入力される検出データを基に今現在の光量状態を
検知し、それに基づいて以下に示す手法に則り補正デー
タを算出する。なお、具体的に補正量を算出する手段に
ついてはいくつかの実現方法がある。例えば、信号処理
部100bにマイクロコンピュータを内蔵させ、図5に
示すように、光量の極大値/極小値を得ることで光源の
発光周期を検知する。そして、光量積分値の逆数を、光
源発光周期に対する位相を90°ずらすようにして、撮
像信号に掛け合わすように処理すればよい。マイクロコ
ンピュータが今現在の光量状態を検知するタイミング
は、水平同期信号に同期して割り込みをかけるか、内蔵
タイマを用いてサンプリング周期が一定になるように取
得するのが望ましい。また、ハードウェアにて光量検出
データ加工部(補正値算出部)4を実現する場合でも同
じ考えに基づけば実現できる。
【0017】さらに光量検出データ加工部(補正値算出
部)4の動作について説明する。まず、蛍光灯の発光光
量は理想的な正弦波になっていないため、光量積分値も
正確な正弦波になることは無いと考えられる。そのた
め、光量積分値の1周期の波形をストア(予め光量検出
値に対する補正値をアドレスマッピングテーブルとして
作成して記憶)しておき、これを用いて補正値を読み出
すような構成を用いる。これにより、発光光量に対する
補正値を正確に知ることができ、厳密な補正を行うこと
ができる。また、ある程度光源が特定できるものであれ
ば、ストアする波形は予め経験的な値とすることも可能
である。
【0018】また、補正量を 乗算器(利得アンプ)部
7によって乗算する位置は、図1では全てのゲインコン
トロールが終了した位置(すなわち、デジタルゲインコ
ントロール部6の後段)に挿入しているが、これは特に
位置を限定するものではない。すなわち、以下の何れの
位置に入れても構わない。 (1)アナログゲインコントロール部3の前 (2)アナログゲインコントロール部3の後(A/D変
換器5の前) (3)デジタルゲインコントロール部6の前(A/D変
換器5の後) (4)デジタルゲインコントロール部6の後 なお、(1)と(2)はアナログ的補正となり、(3)
と(4)はデジタル的補正となる。
【0019】さらに、本発明では光量検出器2から光量
検出データ加工部(補正値算出部)4への検出器出力デ
ータの受渡し方法については特に限定するものではな
く、下記の何れの構成を採用しても良い。 (1)センサ部100aから信号処理部100bにアナ
ログデータ送信 →データ加工部4にてA/D変換して
処理 (2)センサ部100aにA/D変換部を設け、A/D
変換して信号処理部100bにデジタルデータ送信 →
データ加工部4ですぐに処理 なお、ここで用いるA/D変換器の分解能は極端に大き
いものを用いる必要がなく、例えば8ビット程度ものも
のでも実現でき、また1ラインに1回の演算でよいので
変換速度も比較的遅くても構わないため、逐次比較型も
のでも充分対応できるものである。
【0020】以下に、更なる性能向上のための仕組みに
ついて説明する。一般的に蛍光灯の蛍光体特性から次の
現象が起きる。すなわち、青(B)の蛍光体は、他の赤
(R)や緑(G)の蛍光体よりもOFF応答特性が優れ
ているため、比較的瞬時に発光光量が小さくなる。この
ためフリッカの上下端には薄く黄色く色が付いてしまう
ことが知られている。そこで、上記光量検出部2におい
て図6に示すように、この光量検出部2の前面(受光
面)に色フィルタ2’を形成し、分光された色毎に上記
補正を行えるような工夫を行うことも考えられる。これ
は図7に示すような、蛍光灯の蛍光体の残光特性による
フリッカの色付きに対応できるようにしたものである。
【0021】なお、この場合、信号処理の容易さの観点
から、図6に示すように、CMOSセンサ受光部1に施
された色フィルタ(本例では補色フィルタ)1’の組合
せと同一の色フィルタの組合せを光量検出器2にも採用
するのが望ましく、さらに下地となる半導体素子層の感
度特性をも含めた分光感度特性もCMOSセンサ受光部
1とできるだけ近似している特性が望ましい。以上のよ
うな構成では、光量検出データ加工部(補正値算出部)
4での検出データの扱いに各色ごとの補正テーブルを持
たせる必要があり、回路的な負担は増えるが、より良好
な補正結果が期待できる。
【0022】以上のような本例の撮像装置及びフリッカ
除去方法では、以下のような作用効果を得ることが可能
である。まず、光量検出器2によって常に補正値を画像
データに対し算出する方式を採っているため、電源の周
期的変動を正確に測定でき、フリッカを有効に除去でき
る。特に被写体側の縞状パターン時の誤判定の問題も無
くなり、不必要な状況下でシャッタ値を無駄に固定して
しまうことが無くなる。また、フリッカ自体を検出する
必要が無いので簡易な構成で実現できる。また広い照度
範囲において有効にCMOSセンサのシャッタ機能を利
用できる。また、本例で用いた機能は、周期的な発光特
性を持つ、いかなる光源に対しても対応できる。また、
いかなる残光特性を持つ照明でもCMOSセンサの色フ
ィルタに対応する色ごとの光量検出が可能なため、確実
に色付きが解決できる。また、これはCCD撮像素子で
も問題になっている色付き(カラーローリング)を解決
することも期待できる。
【0023】また、光量検出器2は特別なプロセスを必
要とせず、既存のCMOSセンサ製造プロセスでも容易
に作製できる。また、光量検出器2をセンサ受光部1の
周囲に広く配置することは、技術的に難しいものではな
く、その位置に光が入射しさえすれば良い。すなわち、
光量検出器2は、レンズの結像範囲に必ずしもある必要
は無い。また、光量検出データを後段に受け渡す方法と
しては、逐次その時の値をアナログ的に出力すれば良
く、この点でも簡易な構成で実現できるものである。ま
た、光量検出データをデジタル化するためのA/D変換
器についても、それほど大きい分解能は必要とせず、ま
た、1ラインに1回の演算でよいので変換速度もそれ程
高く無くてよいため、例えば逐次比較タイプのA/D変
換器でも充分対応できるものである。このため、一般的
にマイクロコンピュータのペリフェラルとして搭載され
ている性能が有れば十分対応でき、廉価に実現できるも
のである。
【0024】また、光量検出データ加工部(補正値算出
部)4にマイクロコンピュータを用いれば、算出アルゴ
リズムに工夫が必要になった場合にでも容易に対応でき
る。例えば、検出データを受けて実際に補正をするかど
うかの判断などの機能を付加することも容易である。ま
た、光量検出値に対する補正値はテーブル化としてアド
レスマッピングにより求めるが、これにより高速に補正
値を求められる。また、画像データに補正値を乗算する
位置は、1ラインに1回のノイズ除去を行う構成である
ので、各ラインのブランキング期間内に設けることが望
ましい。ただし、1ライン内の任意の位置に設けてもよ
く、特に制約は無いものであり、設計等の都合に応じて
適宜に選択することができ、自由度の高い設計を行うこ
とが可能である。
【0025】また、図1に示すシステム構成で、センサ
部100aと信号処理部100bとは必ずしも一体であ
る必要はなく、センサ部100aと信号処理部100b
とを別ユニットとして販売、流通させ、ユーザ側で組み
合わせるようなシステム構成であっても、両者のインタ
フェース仕様さえ満足していれば本発明の機能を実現で
き、このようなシステム仕様も本発明の範囲に含まれる
ものとする。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明の撮像装置で
は、固体撮像素子の受光面の近傍に設けられた光量検出
器からの検出出力により、電源周波数による受光光量の
周期的変動を検出し、固体撮像素子からの撮像信号を補
正することにより、光源の周期的な発光特性に起因する
縞状雑音を除去する。したがって、簡易な構成により、
光源に起因する縞状雑音を適正に検出して、その一部ま
たは理想的には全てを除去でき、高画質な画像出力を行
うことが可能となる。
【0027】また、本発明の縞状雑音除去方法では、固
体撮像素子の受光面の近傍に設けられた光量検出器から
の検出出力により、電源周波数による受光光量の周期的
変動を検出し、固体撮像素子からの撮像信号を補正する
ことにより、光源の周期的な発光特性に起因する縞状雑
音を除去するようにした。したがって、簡易な構成によ
り、光源に起因する縞状雑音を適正に検出して、その一
部または理想的には全てを除去でき、高画質な画像出力
を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による撮像装置の全体構成
を示すブロック図である。
【図2】蛍光灯の発光光量の時間推移による変動を示す
説明図である。
【図3】フリッカの発生原理を示す説明図である。
【図4】フリッカが発生した画面の一例を示す説明図で
ある。
【図5】光源発光光量と光源積分値の一例を示す説明図
である。
【図6】色フィルタによって分光可能な光量検出器を設
けた例を示す説明図である。
【図7】蛍光灯の蛍光体による残光特性を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1……センサ受光部、2……光量検出器、3……アナロ
グゲインコントロール部、4……光量検出データ加工部
(補正値算出部)、5……A/D変換器、6……デジタ
ルゲインコントロール部、7……乗算器(利得アンプ)
部、8……カメラ信号処理部、100a……CMOSセ
ンサ部、100b……信号処理部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C022 AB01 AB51 AC42 AC55 AC69 5C024 CX15 DX01 EX52 GY31 HX18 HX23 5C065 BB21 CC01 DD15 EE03 GG15 GG18

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受光面に入射する光の光量に対応した撮
    像信号を出力する固体撮像素子と、 前記固体撮像素子の受光面の近傍に設けられ、受光光量
    を測定する光量検出器と、 その光量検出器からの検出出力により、電源周波数によ
    る受光光量の周期的変動を検出し、前記固体撮像素子か
    らの撮像信号を補正することにより、光源の周期的な発
    光特性に起因する縞状雑音を除去する補正回路と、 を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記固体撮像素子がCMOSセンサであ
    ることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記光量検出器は、リアルタイムで受光
    光量を検出する手段であることを特徴とする請求項1記
    載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記光量検出器は、固体撮像素子の受光
    面の周囲に複数設けられていることを特徴とする請求項
    1記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記光量検出器は、固体撮像素子の受光
    面の左右及び/または上下に設けられていることを特徴
    とする請求項4記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記光量検出器からの検出出力から補正
    利得を算出し、前記補正利得を利得アンプに入力して撮
    像信号を補正することを特徴とする請求項1記載の撮像
    装置。
  7. 【請求項7】 前記補正利得は、経験的に設定された算
    出方法を用いて算出することを特徴とする請求項6記載
    の撮像装置。
  8. 【請求項8】 前記補正利得は、前記光量検出器の検出
    出力を積算し、現在のセンサ出力値を予想し、その予想
    値より補正利得を算出することを特徴とする請求項6記
    載の撮像装置。
  9. 【請求項9】 前記補正は、撮像信号をA/D変換する
    前のアナログ的な演算処理によって行うことを特徴とす
    る請求項1記載の撮像装置。
  10. 【請求項10】 前記補正は、撮像信号をA/D変換し
    た後のデジタル的な演算処理によって行うことを特徴と
    する請求項1記載の撮像装置。
  11. 【請求項11】 前記光量検出器は、その受光面に色フ
    ィルタを有し、前記補正回路は前記色フィルタによって
    分光された色毎の光量変化を検出することを特徴とする
    請求項1記載の撮像装置。
  12. 【請求項12】 前記光量検出器の受光面に設ける色フ
    ィルタが、前記固体撮像素子の受光面に設けた色フィル
    タと同一の分光透過特性を有することを特徴とする請求
    項11記載の撮像装置。
  13. 【請求項13】 前記色フィルタによって分光された色
    毎の補正利得を算出し、撮像信号を色分離した後、色毎
    の補正利得を利得アンプに入力して撮像信号を補正する
    ことを特徴とする請求項11記載の撮像装置。
  14. 【請求項14】 受光面に入射する光の光量に対応した
    撮像信号を出力する固体撮像素子を有する撮像装置の縞
    状雑音除去方法において、 前記固体撮像素子の受光面の近傍に受光光量を測定する
    光量検出器を設け、 その光量検出器からの検出出力により、電源周波数によ
    る受光光量の周期的変動を検出し、前記固体撮像素子か
    らの撮像信号を補正することにより、光源の周期的な発
    光特性に起因する縞状雑音を除去するようにした、 ことを特徴とする撮像装置の縞状雑音除去方法。
  15. 【請求項15】 前記固体撮像素子がCMOSセンサで
    あることを特徴とする請求項14記載の撮像装置の縞状
    雑音除去方法。
  16. 【請求項16】 前記光量検出器は、リアルタイムで受
    光光量を検出する手段であることを特徴とする請求項1
    4記載の撮像装置の縞状雑音除去方法。
  17. 【請求項17】 前記光量検出器は、固体撮像素子の受
    光面の周囲に複数設けられていることを特徴とする請求
    項14記載の撮像装置の縞状雑音除去方法。
  18. 【請求項18】 前記光量検出器は、固体撮像素子の受
    光面の左右及び/または上下に設けられていることを特
    徴とする請求項17記載の撮像装置の縞状雑音除去方
    法。
  19. 【請求項19】 前記光量検出器からの検出出力から補
    正利得を算出し、前記補正利得を利得アンプに入力して
    撮像信号を補正することを特徴とする請求項14記載の
    撮像装置の縞状雑音除去方法。
  20. 【請求項20】 前記補正利得は、経験的に設定された
    算出方法を用いて算出することを特徴とする請求項19
    記載の撮像装置の縞状雑音除去方法。
  21. 【請求項21】 前記補正利得は、前記光量検出器の検
    出出力を積算し、現在のセンサ出力値を予想し、その予
    想値より補正利得を算出することを特徴とする請求項1
    9記載の撮像装置の縞状雑音除去方法。
  22. 【請求項22】 前記補正は、撮像信号をA/D変換す
    る前のアナログ的な演算処理によって行うことを特徴と
    する請求項14記載の撮像装置の縞状雑音除去方法。
  23. 【請求項23】 前記補正は、撮像信号をA/D変換し
    た後のデジタル的な演算処理によって行うことを特徴と
    する請求項14記載の撮像装置の縞状雑音除去方法。
  24. 【請求項24】 前記光量検出器は、その受光面に色フ
    ィルタを有し、前記補正は前記色フィルタによって分光
    された色毎の光量変化を検出することを特徴とする請求
    項14記載の撮像装置の縞状雑音除去方法。
  25. 【請求項25】 前記光量検出器の受光面に設ける色フ
    ィルタが、前記固体撮像素子の受光面に設けた色フィル
    タと同一の分光透過特性を有することを特徴とする請求
    項24記載の撮像装置の縞状雑音除去方法。
  26. 【請求項26】 前記色フィルタによって分光された色
    毎の補正利得を算出し、撮像信号を色分離した後、色毎
    の補正利得を利得アンプに入力して撮像信号を補正する
    ことを特徴とする請求項24記載の撮像装置の縞状雑音
    除去方法。
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