JP5296112B2 - フリッカ補正装置、フリッカ補正方法、およびフリッカ補正プログラム - Google Patents

フリッカ補正装置、フリッカ補正方法、およびフリッカ補正プログラム Download PDF

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Description

本発明は、主に交流電源による照明等に起因する撮像素子の出力信号における周期的変化(以下、フリッカと記す)を補正するフリッカ補正技術に関するものである。
一般に、交流電源で点灯されている照明(電球、蛍光灯、水銀灯など)は電源周波数の2倍の周波数で輝度変化を伴い明暗を繰り返している。このような照明下で露光時刻が点順次または線順次である撮像素子を用いて被写体を撮像すると、撮像素子出力の画像信号に周期的な横縞、いわゆるフリッカを生じる。この周期的な横縞の周期は撮像素子の駆動周波数と電源周波数から求まる。
例えば、50Hzの交流電源で点灯する一般的な蛍光灯は100Hzで発光を繰り返すため、NTSC方式では、水平走査(以下、ラインと記す)周波数が15.75kHzであるので1/100sec=157.5ライン毎に明暗を繰り返す。また、フィールドの周期(1/59.94sec)と照明の点滅周期(1/100sec)との公倍数は1/20secであるため、1/20sec即ちほぼ3フィールド毎に同じ明暗のパターンとなる。
また、60Hzの交流電源で点灯する蛍光灯は120Hzで発光を繰り返すため、1/120sec=131.3ライン毎に明暗を繰り返す。また、フィールドの周期(1/59.94sec)と照明の点滅周期(1/120sec)とのズレは16.67μsecであるため、フィールド周期とフリッカ周期とが再度合致するまでの周期は500フィールド毎となり、非常にゆっくり動く横縞となって画面上に現れる。このようにフリッカによる画質劣化は非常に目障りなものとなる。
このような問題に対して、特許文献1に開示されている技術では、フィールド周期とフリッカ周期の位相が再度合致する周期の1/3位相毎にライン平均値をメモリに記憶しておき、それら平均値を平均することでフリッカの影響を排除した基準値を作成し、フリッカ補正を行っている。特にNTSC方式で60Hzのフリッカを受ける場合は、被写体が静止している時にはフリッカ補正をするが、被写体が動いている時にはフリッカ補正を行わないように処理することで、被写体の動きに影響され難いフリッカ低減装置を実現している。
特開2009−81684号公報
しかしながら、従来手法においては、フィールド周期とフリッカ周期の位相が再度合致する周期の1/3位相毎にライン平均値を記憶しておくメモリを更新するようにしており、特にNTSC方式で60Hzのフリッカを受ける場合は、167フィールド期間遅延した平均値と334フィールド期間遅延した平均値と500フィールド期間遅延した平均値の3つの平均値を求めてフリッカの影響を排除した基準値を作成している。このため、500フィールド期間に動きがあった場合、正しい基準値が求められないので、フリッカ検出が出来ないという問題や、静止した被写体であっても初回のフリッカの有無を判定するまでに最低でも500フィールド期間以上の時間を要するという問題があった。
本発明は、上述したような従来手法の問題を解決するためになされたもので、短時間にフリッカの有無を判定し補正するフリッカ補正装置、フリッカ補正方法、およびフリッカ補正プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のフリッカ補正装置は、露光時刻が点順次または線順次である撮像素子を用いてNTSC方式のフィールド周波数で撮像した画像の60Hzフリッカを低減させるフリッカ補正装置であって、入力画像信号の有効期間のライン毎の平均値を算出するライン平均値算出部と、前記ライン平均値算出部で得られた平均値を1フィールド期間単位で記憶する記憶部と、前記ライン平均値算出部で得られた平均値と、前記記憶部に格納されている1フィールド前の平均値の出力変化から動きを検出する動き検出部と、前記ライン平均値算出部で得られた平均値と前記記憶部で得られたnフィールド(nは3の倍数の整数値)前の平均値との差分値を算出する差分値算出部と、前記ライン平均値算出部で得られた平均値と前記差分値算出部で得られた差分値の除算値を算出する除算値算出部と、前記除算値算出部の結果からフリッカ周波数を抽出するフリッカ成分抽出部と、前記フリッカ成分抽出部と動き検出部の結果からフリッカの有無や60Hzのフリッカ周波数を判定するフリッカ判定部と、前記フリッカ判定部の結果から、フリッカ周波数に同期したフリッカ補正ゲインを算出するフリッカ補正ゲイン算出部と、前記フリッカ補正ゲイン算出部からの補正ゲインを画像信号に乗ずるフリッカ補正ゲイン乗算部を備えた構成を有する。
この構成により、被写体の濃淡などの影響を排除したフリッカ成分の抽出が高速に行えるので、様々な被写体で適切なフリッカ補正をすることができる。
また、本発明のフリッカ補正方法は、露光時刻が点順次または線順次である撮像素子を用いて撮像した画像のフリッカを低減させるフリッカ補正方法であって、入力画像信号の有効期間のライン毎の平均値を算出するライン平均値算出ステップと、前記ライン平均値算出ステップで得られた平均値を1フィールド期間単位で記憶する記憶ステップと、前記ライン平均値算出ステップで得られた平均値と、前記記憶されている1フィールド前の平均値の出力変化から動きを検出する動き検出ステップと、前記ライン平均値算出ステップで得られた平均値と前記記憶ステップで得られたnフィールド(nは3の倍数の整数値)前の平均値との差分値を算出する差分値算出ステップと、前記ライン平均値算出ステップで得られた平均値と前記差分値算出ステップで得られた差分値の除算値を算出する除算値算出ステップと、前記除算値算出ステップの結果からフリッカ周波数を抽出するフリッカ成分抽出ステップと、前記フリッカ成分抽出ステップと動き検出ステップの結果からフリッカの有無や60Hzのフリッカ周波数を判定するフリッカ判定ステップと、前記フリッカ判定ステップの結果から、フリッカ周波数に同期したフリッカ補正ゲインを算出するフリッカ補正ゲイン算出ステップと、前記フリッカ補正ゲイン算出ステップからの補正ゲインを画像信号に乗ずるフリッカ補正ゲイン乗算ステップを備えた構成を有する。
この構成により、被写体の濃淡などの影響を排除したフリッカ成分の抽出が高速に行えるので、様々な被写体で適切なフリッカ補正をすることができる。
また、本発明のフリッカ補正プログラムは、露光時刻が点順次または線順次である撮像素子を用いて撮像した画像のフリッカを低減させるフリッカ補正プログラムであって、コンピュータに下記のステップを実行させるためのフリッカ補正プログラムである。入力画像信号の有効期間のライン毎の平均値を算出するライン平均値算出ステップと、前記ライン平均値算出ステップで得られた平均値を1フィールド期間単位で記憶する記憶ステップと、前記ライン平均値算出ステップで得られた平均値と、前記記憶されている1フィールド前の平均値の出力変化から動きを検出する動き検出ステップと、前記ライン平均値算出ステップで得られた平均値と前記記憶ステップで得られたnフィールド(nは3の倍数の整数値)前の平均値との差分値を算出する差分値算出ステップと、前記ライン平均値算出ステップで得られた平均値と前記差分値算出ステップで得られた差分値の除算値を算出する除算値算出ステップと、前記除算値算出ステップの結果からフリッカ周波数を抽出するフリッカ成分抽出ステップと、前記フリッカ成分抽出ステップと動き検出ステップの結果からフリッカの有無や60Hzのフリッカ周波数を判定するフリッカ判定ステップと、前記フリッカ判定ステップの結果から、フリッカ周波数に同期したフリッカ補正ゲインを算出するフリッカ補正ゲイン算出ステップと、前記フリッカ補正ゲイン算出ステップからの補正ゲインを画像信号に乗ずるフリッカ補正ゲイン乗算ステップ。
本発明によれば、フィールド周期とフリッカ周期の位相のズレが少ない場合でも高速にフリッカ補正をすることができるという優れた効果を有する。
本発明の一実施例におけるフリッカ補正装置の構成を示すブロック図 フリッカが発生している画像の一例を示す図 図2の画像のライン平均値を示す図 3フィールドのライン平均値を示す図 現在のフィールドのライン平均値を3フィールド分の平均値で除算した結果を示す図 現在のフィールドとnフィールド前のライン平均値の差分値を示す図 差分値を現在のフィールドのライン平均値で除算した結果を示す図
以下に、本発明の一実施例である露光時刻が点順次または線順次である撮像素子を用いて撮像した画像のフリッカを低減させるフリッカ補正装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明におけるフリッカ補正装置の一実施例を示す図である。図1において100はライン平均値算出部、101は1フィールド前ライン平均値記憶部、102は2フィールド前ライン平均値記憶部、103はnフィールド前ライン平均値記憶部、104は3フィールド平均値算出部、105は差分値算出部、106は第一の除算値算出部、107は第二の除算値算出部、108は50Hzフリッカ成分抽出部、109は60Hzフリッカ成分抽出部、110は動き検出部、111はマイコン、112はフリッカ判定部、113はフリッカ補正ゲイン算出部、114はフリッカ補正ゲイン乗算部、115は遅延部である。
ライン平均値算出部100は、入力画像信号の有効期間のライン毎の平均値を算出する。
1フィールド前ライン平均値記憶部101及び2フィールド前ライン平均値記憶部102は1フィールド分のライン平均値を保持可能で、それぞれ1フィールド期間遅延して出力する。同様にnフィールド前ライン平均値記憶部103は1フィールド分のライン平均値を保持可能で、任意のnフィールド期間遅延して出力する。
3フィールド平均値算出部104ではライン平均値算出部100の出力y0、1フィールド前ライン平均値記憶部101の出力y−1、2フィールド前ライン平均値記憶部102の出力y−2の平均値を演算する。すなわち、3フィールド毎の同ライン位置のライン平均値の平均を算出し、フリッカの影響を排除した基準値を作成する。
第一の除算値算出部106は、ライン平均値算出部100から出力されるライン平均値を3フィールド平均値算出部104から出力される平均値で除算することで、被写体の濃淡が排除されたフリッカ信号を求める。
差分値算出部105は、ライン平均値算出部100から出力されるライン平均値からnフィールド前ライン平均値記憶部103から出力されるnフィールド前ライン平均値を減算する。
第二の除算値算出部107は、差分値算出部105から出力される差分値をライン平均値算出部100から出力される平均値で除算することで、被写体の濃淡が排除されたフリッカ信号を求める。
50Hzフリッカ成分抽出部108は、第一の除算値算出部106で算出されるフリッカ信号を周波数変換し、50Hzのフリッカの成分の周波数領域だけを抽出する。
60Hzフリッカ成分抽出部109は、第二の除算値算出部107で算出されるフリッカ信号を周波数変換し、60Hzのフリッカの成分の周波数領域だけを抽出する。
動き検出部110は、ライン平均値算出部100から出力されるライン平均値と1フィールド前ライン平均値記憶部101から出力される平均値の差分をあるスレッシュ値と比較して被写体の動きを検出する。
フリッカ判定部112は、動き検出部110の検出結果と50Hzフリッカ成分抽出部108と60Hzフリッカ成分抽出部109の結果に基づいて、フリッカの有無、50Hz/60Hzの判定を行う。
フリッカ補正ゲイン生成部113は、フリッカ判定部112の結果に基づいて、三角関数の重畳によりフリッカ周波数に同期した正弦波を生成する。
フリッカ補正乗算部114は、遅延部115で遅延調整された画像信号に対してフリッカ補正ゲインを乗算することで、入力画像のフリッカを低減させる。
遅延部115は、入力される画像信号に対して補正ゲインを生成するまでに相当する遅延分を調整するものである。
以上のように構成された本実施例のフリッカ補正装置について、以下にその動作について説明する。なお、当該動作の内容は、露光時刻が点順次または線順次である撮像素子を用いて撮像した画像のフリッカを低減させるフリッカ補正方法であり、その各動作(ステップ)をコンピュータを用いて実行することができることは明らかである。また、かかるプログラムは、露光時刻が点順次または線順次である撮像素子を用いて撮像した画像のフリッカを低減させるフリッカ補正プログラムであって、コンピュータに下記の各動作(ステップ)を実行させるためのフリッカ補正プログラムである。
露光時刻が点順次または線順次である撮像素子を用いて撮像した画像信号は図1に示すフリッカ補正装置に入力されるとライン平均値算出部100と遅延部115に入力される。ライン平均値算出部100では、入力画像信号の有効期間のライン毎の平均値を算出する。算出された平均値y0は1フィールド前ライン平均値記憶部101、nフィールド前ライン平均値記憶部103、3フィールド平均値算出部104、差分値算出部105、第一の除算値算出部106、第二の除算値算出部107、動き検出部110に入力される。
1フィールド前ライン平均値記憶部101は入力されたライン平均値y0を記憶し、1フィールド期間遅延した平均値y−1を出力する。1フィールド前ライン平均値記憶部101から出力される平均値y−1は2フィールド前ライン平均値記憶部102、3フィールド平均値算出部104、動き検出部110に入力される。2フィールド前ライン平均値記憶部102は入力されたライン平均値y−1を記憶し、1フィールド遅延した平均値y−2を出力する。これらより3フィールド平均値算出部104にはy0、y−1、y−2が入力される。3フィールド平均値算出部104では、入力されるy0、y−1,y−2に基づいて3フィールドの同ライン平均値の平均を算出することでフリッカの影響を排除した基準値を作成する。
3フィールド平均値算出部104で算出された平均値は第一の除算値算出部に入力される。第一の除算値算出部106はライン平均値算出部100から出力されるライン平均値を3フィールド平均値算出部104から出力される平均値で除算することで、被写体の濃淡が排除されたフリッカ信号を算出する。
一方で、差分値算出部105はライン平均値算出部100から出力されるライン平均値からnフィールド前ライン平均値記憶部103から出力されるnフィールド前ライン平均値を減算し、第二の除算値算出部107に入力する。第二の除算値算出部107は差分値算出部105から出力される差分値をライン平均値算出部100から出力される平均値で除算することで、被写体の濃淡が排除されたフリッカ信号を算出する。
ここまでの動作を図示しながら説明する。
図2は、垂直走査周波数(フィールド周波数)が59.94Hz、水平走査周波数が15.75kHzであるNTSC方式で駆動している撮像装置で、fp=50Hzの交流電源で点灯する一般的な蛍光灯の照明下で白色チャートを撮影した場合の画像例を示す図である。
図3はその画像のライン平均値をプロットしたものである。この図に示すように、ライン平均値は被写体の濃淡でフリッカ成分が変調されたような信号となる。
電源周波数と撮像素子の駆動周波数の関係から、nフレームにおけるyラインの平均値Ys(Y,n)は以下の式で表される。
ここで、
Is(y):yラインの直流成分(被写体の濃淡に相当)
A:フリッカの大きさ
h:水平走査周波数
v:垂直走査周波数
p:電源周波数
である。
これより、
yラインについて、fh/(2×fp)ライン周期で横縞が現れ、
nフレームについて、(2π×2×fp)/fvで位相がシフトする。
つまり、fp=50Hz時のフリッカは、
h/(2×fp)=15.75kHz/100=157.5ライン周期で横縞が現れ、
1フィールドあたり、
(2π×2×fp)/fv=2π×100/59.94Hz≒2π×(1+2/3)
だけ位相がシフトすることから、三角関数の性質より3フィールドで一巡するものであることがわかる。
同様に、fp=60Hzの時フリッカは、
h/(2×fp)=15.75kHz/120=131.25ライン周期で横縞が現れ、
1フィールドあたり、
(2π×2×fp)/fv=2π×120/59.94Hz≒2π×(2+1/500)
だけ位相がシフトすることから、三角関数の性質より500フィールドで一巡するものであることがわかる。
図4は、fp=50Hz時の現在のフィールドのライン平均値と、1フィールド前のライン平均値と、2フィールド前のライン平均値と、それら3フィールド分の平均値をプロットしたものである。先に示したように、ライン平均値は3フィールドで一巡するので、3フィールド分の平均値を計算することで、フリッカの影響を排除した被写体の濃淡が抽出できる。
図5は、現在のフィールドのライン平均値を先に求めた3フィールド分の平均値で除算した結果であり、被写体の濃淡を排除したフリッカ信号が抽出される。
図6は、fp=60Hz時の現在のフィールドのライン平均値と、nフィールド前のライン平均値と、それら2フィールドの差分値をプロットしたものである。
図7は、先に求めた2フィールドの差分値を現在のフィールドのライン平均値で除算した結果であり、被写体の濃淡を排除したフリッカ信号が抽出される。
被写体の濃淡を排除したフリッカ信号が抽出されることにつき、数式を用いて説明する。
1、n2フレームにおけるライン平均値は、以下の式で表される。
上式を簡略化すると下記の[1]および[2]となり、これら[1]および[2]から求められる([2]−[1])/[2]は下式のとおりとなる。
一般的な蛍光灯によるフリッカは、A<<1であるので、上記([2]−[1])/[2]は下式で近似することができ、被写体の濃淡に影響されないフリッカ信号が抽出できる。
通常、nは50Hzのフリッカの影響を避けるために、3の倍数で且つある程度フィールドで差分が確保できる9、12、15、18・・を選択する。これにより最短で10フレーム程度で60Hzのフリッカ信号が抽出できることになる。
第一の除算値算出部106から出力されたフリッカ信号は50Hzフリッカ成分抽出部108に入力される。50Hzフリッカ成分抽出部108は入力されるフリッカ信号を周波数変換し、50Hzのフリッカの成分の周波数領域だけを抽出する。50Hzフリッカ成分抽出部108で抽出されたフリッカ成分はフリッカ判定部112に入力される。
また、第二の除算値算出部107から出力されたフリッカ信号は60Hzフリッカ成分抽出部109に入力される。60Hzフリッカ成分抽出部109は入力されるフリッカ信号を周波数変換し、60Hzのフリッカの成分の周波数領域だけを抽出する。60Hzフリッカ成分抽出部109で抽出されたフリッカ成分はフリッカ判定部112に入力される。
動き検出部110は、ライン平均値算出部100から出力されるライン平均値と1フィールド前ライン平均値記憶部101から出力される平均値の差分をあるスレッシュ値と比較して、被写体の動きの有無がフリッカ判定部112に入力される。
フリッカ判定部112は、動き検出部110の検出結果と50Hzフリッカ成分抽出部108と60Hzフリッカ成分抽出部109の結果に基づいて、動きの有無によるフリッカ成分の調整やフリッカの有無、50Hz/60Hzの判定を行い、判定結果に基づいたフリッカ成分をフリッカ補正ゲイン生成部113に入力される。
フリッカ補正ゲイン生成部113は、フリッカ判定部112の結果に基づいて、三角関数の重畳によりフリッカ周波数に同期した正弦波を生成し、フリッカ補正乗算部に入力される。
フリッカ補正乗算部114は、遅延部115で遅延調整された画像信号に対してフリッカ補正ゲインを乗算する。フリッカ補正乗算部114からは、フリッカが補正された信号が出力される。
以上に説明したとおり、本実施の形態に係るフリッカ補正装置によれば、フィールド周期とフリッカ周期の位相のズレが少ない場合でもフリッカの周波数を高速に検出し補正する装置、方法、およびプログラムの提供が可能である。
上述のように、本発明に係るフリッカ補正のための装置、方法、およびプログラムは、フィールド周期とフリッカ周期の位相のズレが少ない場合でもフリッカの周波数を高速に検出し補正することができるので、ムービーカメラ、車載カメラ、携帯カメラなどの撮影場所が固定されず異なる周波数のフリッカ補正が必要とされるカメラシステムの分野において有用である。
100 ライン平均値算出部
101 1フィールド前ライン平均値記憶部
102 2フィールド前ライン平均値記憶部
103 nフィールド前ライン平均値記憶部
104 3フィールド平均値算出部
105 差分値算出部
106 第一の除算値算出部
107 第二の除算値算出部
108 50Hzフリッカ成分抽出部
109 60Hzフリッカ成分抽出部
110 動き検出部
111 マイコン
112 フリッカ判定部
113 フリッカ補正ゲイン算出部
114 フリッカ補正ゲイン乗算部
115 遅延部

Claims (3)

  1. 露光時刻が点順次または線順次である撮像素子を用いてNTSC方式のフィールド周波数で撮像した画像の60Hzフリッカを低減させるフリッカ補正装置であって、
    入力画像信号の有効期間のライン毎の平均値を算出するライン平均値算出部と、
    前記ライン平均値算出部で得られた平均値を1フィールド期間単位で記憶する記憶部と、
    前記ライン平均値算出部で得られた平均値と、前記記憶部に格納されている1フィールド前の平均値の出力変化から動きを検出する動き検出部と、
    前記ライン平均値算出部で得られた平均値と前記記憶部で得られたnフィールド(nは3の倍数の整数値)前の平均値との差分値を算出する差分値算出部と、
    前記ライン平均値算出部で得られた平均値と前記差分値算出部で得られた差分値の除算値を算出する除算値算出部と、
    前記除算値算出部の結果からフリッカ周波数を抽出するフリッカ成分抽出部と、
    前記フリッカ成分抽出部と動き検出部の結果からフリッカの有無や60Hzのフリッカ周波数を判定するフリッカ判定部と、
    前記フリッカ判定部の結果から、フリッカ周波数に同期したフリッカ補正ゲインを算出するフリッカ補正ゲイン算出部と、
    前記フリッカ補正ゲイン算出部からの補正ゲインを画像信号に乗ずるフリッカ補正ゲイン乗算部と、
    を備えていることを特徴とするフリッカ補正装置。
  2. 露光時刻が点順次または線順次である撮像素子を用いて撮像した画像のフリッカを低減させるフリッカ補正方法であって、
    入力画像信号の有効期間のライン毎の平均値を算出するライン平均値算出ステップと、
    前記ライン平均値算出ステップで得られた平均値を1フィールド期間単位で記憶する記憶ステップと、
    前記ライン平均値算出ステップで得られた平均値と、前記記憶されている1フィールド前の平均値の出力変化から動きを検出する動き検出ステップと、
    前記ライン平均値算出ステップで得られた平均値と前記記憶ステップで得られたnフィールド(nは3の倍数の整数値)前の平均値との差分値を算出する差分値算出ステップと、
    前記ライン平均値算出ステップで得られた平均値と前記差分値算出ステップで得られた差分値の除算値を算出する除算値算出ステップと、
    前記除算値算出ステップの結果からフリッカ周波数を抽出するフリッカ成分抽出ステップと、
    前記フリッカ成分抽出ステップと動き検出ステップの結果からフリッカの有無や60Hzのフリッカ周波数を判定するフリッカ判定ステップと、
    前記フリッカ判定ステップの結果から、フリッカ周波数に同期したフリッカ補正ゲインを算出するフリッカ補正ゲイン算出ステップと、
    前記フリッカ補正ゲイン算出ステップからの補正ゲインを画像信号に乗ずるフリッカ補正ゲイン乗算ステップと、
    を備えていることを特徴とするフリッカ補正方法。
  3. 露光時刻が点順次または線順次である撮像素子を用いて撮像した画像のフリッカを低減させるフリッカ補正プログラムであって、
    コンピュータに下記のステップを実行させるためのフリッカ補正プログラム。
    入力画像信号の有効期間のライン毎の平均値を算出するライン平均値算出ステップ;
    前記ライン平均値算出ステップで得られた平均値を1フィールド期間単位で記憶する記憶ステップ;
    前記ライン平均値算出ステップで得られた平均値と、前記記憶されている1フィールド前の平均値の出力変化から動きを検出する動き検出ステップ;
    前記ライン平均値算出ステップで得られた平均値と前記記憶ステップで得られたnフィールド(nは3の倍数の整数値)前の平均値との差分値を算出する差分値算出ステップ;
    前記ライン平均値算出ステップで得られた平均値と前記差分値算出ステップで得られた差分値の除算値を算出する除算値算出ステップ;
    前記除算値算出ステップの結果からフリッカ周波数を抽出するフリッカ成分抽出ステップ;
    前記フリッカ成分抽出ステップと動き検出ステップの結果からフリッカの有無や60Hzのフリッカ周波数を判定するフリッカ判定ステップ;
    前記フリッカ判定ステップの結果から、フリッカ周波数に同期したフリッカ補正ゲインを算出するフリッカ補正ゲイン算出ステップ;
    前記フリッカ補正ゲイン算出ステップからの補正ゲインを画像信号に乗ずるフリッカ補正ゲイン乗算ステップ。
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