JP2000244670A - 集合住宅用ハンズフリー通話システム - Google Patents

集合住宅用ハンズフリー通話システム

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JP2000244670A
JP2000244670A JP4016999A JP4016999A JP2000244670A JP 2000244670 A JP2000244670 A JP 2000244670A JP 4016999 A JP4016999 A JP 4016999A JP 4016999 A JP4016999 A JP 4016999A JP 2000244670 A JP2000244670 A JP 2000244670A
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Japan
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voice
signal
unit
hands
dsp
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JP4016999A
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English (en)
Inventor
Takeshi Ueda
毅 上田
Hiroaki Takeyama
博昭 竹山
Minoru Fukushima
実 福島
Akira Terasawa
章 寺澤
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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  • Interconnected Communication Systems, Intercoms, And Interphones (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Telephone Function (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】住戸インターホンが、ロビーインターホンに対
する双方向ハンズフリー同時通話と、各住戸のドアホン
子器に対する双方向ハンズフリー同時通話とのいずれを
も容易に可能とし、更に、音声の蓄積を可能とする。 【解決手段】住戸インターホン1は、スピーカSP1か
ら音出力された受話信号の回り込みに起因して、マイク
MI1から音入力されて得られた送話信号に含まれる受
話信号成分を抑圧して、同時通話を可能とする同時通話
手段と、音声圧縮部及び音声伸長部とを有し、受話信号
および送話信号をデジタル信号処理するDSP17と、
音声信号を蓄積する音声蓄積部1Aとを備えて、音声蓄
積部1Aに蓄積された音声信号を、DSP17の音声伸
長部で伸長してから、通話線La,Lbに送話信号とし
て出力する一方、通話線La,Lbからの受話信号を、
DSP17の音声圧縮部を介して、音声蓄積部1Aに蓄
積する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハウリング発生を
防止して同時通話を可能とするとともに、録音機能を備
えた集合住宅用ハンズフリー通話システムに関する。
【0002】
【従来の技術】(第1の従来例)図19は、従来の集合
住宅用通話システムの構成を示している。各住戸内に設
けられた住戸インターホン101(住宅情報盤)の各々
は、通話線Laと制御線(多重信号線)などで構成され
る信号線により、管理室等に設置された警報監視盤10
4を介し、共同玄関などに設置したロビーインターホン
103に接続されている。更に、各住戸の住戸インター
ホン101は、玄関に設置されたドアホン子器102
と、通話線Lbと制御線などで構成される信号線を介し
て接続されている。
【0003】このような構成によって、住戸インターホ
ン101とロビーインターホン103の間、住戸インタ
ーホン101と警報監視盤104の間、ロビーインター
ホン103と警報監視盤104の間の各々において、イ
ンターホン通話が可能になっており、また、各住戸イン
ターホン101とドアホン子器102との間でもインタ
ーホン通話ができるようになっている。
【0004】また、警報監視盤104では、各住戸イン
ターホン101に接続された各種セキュリティセンサ
(不図示)による監視を行っており、例えば、住戸に設
置された火災感知器が発報すれば、警報監視盤104
は、住戸インターホン101から信号線を通じて、火災
信号を受信し、警報出力などを行っている。次に、図2
0に、各住戸の住戸インターホン101と、ドアホン子
器102の構成の一例をブロック図で示している。
【0005】この住戸インターホン101には、CPU
等で構成され、各部を制御する信号処理部111と、火
災感知器から発報信号を受信する火災受信回路112
と、スピーカSPから出力させる呼出音や火災警報音、
ドアホン子器102から出力させる火災警報音を発生さ
せる音発生回路113と、ドアホン子器102に通じる
通話線Lbを音発生回路113と通話回路117側とに
切換える切換部114と、警報監視盤104との多重伝
送を行うための多重伝送送受信回路115と、ロビーイ
ンターホン103あるいは警報監視盤104との通話
と、ドアホン子器102との通話を切換制御する通話切
換部116と、ハンドセットH1による通話を行うため
の通話回路117と、ドアホン子器102からの呼出を
通話線Lbの電圧レベルの変化によって検知する呼出検
知回路118と、音発生回路113からの出力を減衰さ
せ、通話線Lbを介してバックトーンを警報監視盤10
4側に出力するバックトーン回路119等を備えてい
る。
【0006】一方、ドアホン子器102には、住戸イン
ターホン101から通話線Lbを介して電源が供給され
ており、この通話線を介して通話を行うためのマイクM
I2及びスピーカSP2と、制御線を介した制御信号に
よって、火災警報時に点滅する警報ランプ121と、液
晶ディスプレイ等で構成され、文字メッセージ等を表示
するための表示部122と、呼出ボタン123等を備え
ている。
【0007】住戸インターホン101にはドアホン子器
102とのインターホン通話機能を備えており、ドアホ
ン子器102からの呼出ボタン123の操作による呼出
に応答して、ハンドセットH1を取り上げると、通話回
路117がドアホン子器102に接続され(切換部11
4はb側、通話切換部116はb側)、通話が可能とな
る。
【0008】次に、図21には、ロビーインターホン1
03と警報監視盤104の構成の一例をブロック図で示
している。ロビーインターホン103と警報監視盤10
4には、それぞれ、CPU等で構成され、各部を制御す
る信号処理部131,141と、テンキーや呼出スイッ
チ等で構成されたキー入力回路132,142と、表示
ランプや表示画面等からなる表示回路133,143
と、多重伝送送受信回路134,144と、通話制御回
路135,145と、マッチング回路136,146等
を備え、ロビーインターホン103のマイクMI3とス
ピーカSP3、警報監視盤104のハンドセットH4に
よって、各住戸との通話や両者による通話が出来るよう
になっている。
【0009】警報監視盤104には、更に、音発生回路
147を備えており、呼出を行った時点の状況などによ
って、所定のメッセージを、警報監視盤104のスピー
カ(不図示)や、ロビーインターホン103のスピーカ
SP3から出力する。また、集合住宅では、各住戸に図
22に示すようなハンズフリー通話型住戸インターホン
101Aを設置している場合があり、この場合、ドアホ
ン子器102からの呼出に対して、釦操作だけの簡単操
作で、ハンドセットを持たなくても、来客との通話がで
きるようになっている。図22のシステムは図19のシ
ステムに併設される。 (第2の従来例)また、従来、図19に示したようなシ
ステム構成においても、例えば特開平9−121253
号のようにハンズフリー通話を可能としており、その場
合の構成を図23に模式的に示す。
【0010】このシステムは、図19の構成と同様、ロ
ビーインターホン103と、各住戸の複数の住戸インタ
ーホン101とが、警報監視盤104を介して接続され
ており、さらに、各住戸インターホン101は、ドアホ
ン子器102と接続されて構成される。ロビーインター
ホン103は、スピーカLSK及び受話信号用アンプ回
路LRAとにより構成される受話回線と、マイクLMC
及び送話信号用アンプ回路LSAとにより構成される送
話回線と、受話回線及び送話回線からなる4線式の通話
線の音声信号と2線式の通話線Laの音声信号とを相互
に変換する2−4線変換回路LCVとにより構成され
る。
【0011】警報監視盤104は、スピーカXSK及び
受話信号用アンプ回路XRAとにより構成される受話回
線と、マイクXMC及び送話信号用アンプ回路XSAと
により構成される送話回線と、2者選択切替手段XJ
1、XJ2と、エコーキャンセラ回路EC1、EC2
と、2−4線変換回路XCV1、XCV2とにより構成
される。
【0012】住戸インターホン101は、スピーカHS
K及び受話信号用アンプ回路HRAとにより構成される
受話回線と、マイクHMC及び送話信号用アンプ回路H
SAとにより構成される送話回線と、音声スイッチBS
Wと、2−4線変換回路HCVと、アンプ回路HAP
1、HAP2、HAWとを備え、更に、ドアホン切替手
段HJを備えている。
【0013】ドアホン子器102は、スピーカDSK及
び受話信号用アンプ回路DRAとにより構成される受話
回線と、マイクDMC及び送話信号用アンプ回路DSA
とにより構成される送話回線と、2−4線変換回路DC
Vとにより構成される。住戸インターホン101のドア
ホン切替手段HJは、住戸インターホン101の送受話
回線の接続先を警報監視盤104又はドアホン子器10
2に切り替える切替手段であり、接点a側に接続すれ
ば、住戸インターホン101の送受話回線が通話線La
を介して警報監視盤104に接続され、接点b側に接続
すれば、住戸インターホン101の送受話回線が通話線
Lbを介してドアホン子器102に接続される。
【0014】警報監視盤104の2者選択切替手段XJ
1、XJ2は、ロビーインターホン103、住戸インタ
ーホン101及び警報監視盤104の3者のうちの2者
を選択して、通話可能とする切替手段であり、2者選択
切替手段XJ1、XJ2をともに接点a側に接続すれ
ば、ロビーインターホン103の送受話回線が、警報監
視盤104を介して、通話線La(及びLa’)で住戸
インターホン101に接続され、2者選択切替手段XJ
1、XJ2をともに接点b側に接続すれば、ロビーイン
ターホン103の送受話回線が、通話線La’を介して
警報監視盤104の送受話回線に接続される。また、2
者選択切替手段XJ1を接点a側に接続し、2者選択切
替手段XJ2を接点b側に接続すれば、警報監視盤10
4の送受話回線が、通話線Laを介して住戸インターホ
ン101に接続される。
【0015】即ち、ドアホン切替手段HJを接点b側に
接続すれば、住戸インターホン101とドアホン子器1
02との通話が可能となり、ドアホン切替手段HJを接
点a側に接続した場合において、2者選択切替手段XJ
1、XJ2をともに接点a側に接続すれば、住戸インタ
ーホン101とロビーインターホン103との通話が可
能となり、2者選択切替手段XJ1、XJ2をともに接
点b側に接続すれば、住戸インターホン101と警報監
視盤104との通話が可能となる。さらに、2者選択切
替手段XJ1を接点a側に接続し、2者選択切替手段X
J2を接点b側に接続すれば、ロビーインターホン10
3と警報監視盤104との通話が可能となる。
【0016】なお、これらの通話は、2線式の通話線L
a,Lbを介した双方向通話であり、住戸インターホン
101とドアホン子器102との通話を除くいずれの場
合にも、警報監視盤104内のエコーキャンセラ回路E
C1、EC2を介して行われる。ここで、警報監視盤1
04とロビーインターホン103との通話について説明
すると、警報監視盤104のマイクXMCにより収音さ
れ、電気信号に変換された発話音声は、エコーキャンセ
ラ回路EC1、EC2及び2−4線変換回路XCV2を
介して、2線式の通話線La’へ出力される。この音声
信号は、ロビーインターホン103の2−4線変換回路
LCVにおいて、受話回線へと伝達されて、スピーカL
SKから音波として再現されて出力される。
【0017】同様にして、ロビーインターホン103の
マイクLMCにより収音された発話音声は、2−4線変
換回路LCV、2線式通話線La’、2−4線変換回路
XCV2及びエコーキャンセラ回路EC1、EC2を介
して警報監視盤104のスピーカXSKへ伝達されて、
音波として出力される。上記エコーキャンセラ回路EC
1、EC2は、受話信号の回り込みが発生した場合に、
送話信号に含まれている受話信号成分を抑制して、ハウ
リングの発生を防止するためのものである。
【0018】ロビーインターホン103は、ハンズフリ
ー通話を行う構成になっているために、スピーカLSK
から発せられた受話音声は、その一部がマイクLMCに
よって収音されるという音響結合が生じている。同様に
して、警報監視盤104のスピーカLSK、マイクLM
C間でも音響結合が生じ、このような音響結合により受
話信号の回り込みが生じる。さらに、2−4線変換回路
XCV2においても、送話信号が受話回路側に漏れるこ
とにより、ロビーインターホン104からみれば、受話
信号の送話側への回り込みが発生している。
【0019】エコーキャンセラ回路EC1は、警報監視
盤104側の回り込み、即ち、警報監視盤104のスピ
ーカXSK、マイクXMC間の回り込みを抑制し、エコ
ーキャンセラ回路EC2は、ロビーインターホン103
側の回り込み、即ち、ロビーインターホン103のスピ
ーカLSK、マイクLMC間の回り込み及び2−4線変
換回路XCV2での回り込みを抑制する。即ち、エコー
キャンセラ回路EC1、EC2は、警報監視盤104及
びロビーインターホン103の双方からの同時通話を可
能とするための同時通話回路である。
【0020】図24には、ハンズフリー通話型住戸イン
ターホン101Aとドアホン子器102間の通話のみに
関する部分の構成を模式的に示している。住戸インター
ホン101Aは、スピーカHSKを接続する受話回線
(受話路)と、マイクHMCを接続する送話回線(送話
路)と、音声スイッチBSWと、2−4線変換回路HC
Vなどによって構成される。一方のドアホン子器102
は、スピーカDSK(SP2)を接続する受話回線(受
話路)と、マイクDMC(MI2)を接続する送話回線
(送話路)と、2−4線変換回路DCVなどによって構
成される。2−4線変換回路HCV,DCVは、受話回
線と送話回線とからなる4線式の通話線を通過する音声
信号と、2線式の通話線Lbを通過する音声信号とを、
交互に変換するものである。
【0021】住戸インターホン101Aには、ドアホン
子器102とハンズフリーによる交互通話を行うため
に、音声スイッチBSWを設けている。音声スイッチB
SWでは、常に、いずれか一方の話者の音声信号のみを
他方に伝達する交互通話を実現するため、スピーカHS
K,DSKからマイクHMC,DMCに受話信号が回り
込りこんだ場合であっても、ハウリングの発生が防止で
きる。
【0022】この音声スイッチBSWの構成例を図25
に示す。この音声スイッチBSWは、受話回線に設けら
れた受話損失量可変回路RVAと、送話回線に設けられ
た送話損失量可変回路SVAと、これらの損失量を制御
する損失量制御回路VACとにより構成される。受話損
失量可変回路RVA及び送話損失量可変回路SVAは、
ともに音声信号の増幅又は減衰を行うことができ、その
増幅率又は減衰率(まとめて損失と呼ぶ)を変化させる
ことができる回路である。
【0023】損失量制御回路VACは、受話回線及び送
話回線の音声信号を監視して、音声信号のレベルの低い
方に大きな損失を挿入するように、受話損失量可変回路
RVA及び送話損失量可変回路SVAに対して制御信号
を出力する。例えば、住戸インターホン101Aの受話
信号のレベルが送話信号のレベルよりも高い場合には、
損失量制御回路VACの制御により、受話損失量可変回
路RVAの損失が6dB、送話損失量可変回路SVAの
損失が46dBとなり、ドアホン子器102から住戸イ
ンターホン101Aへの通話のみが可能となる。一方、
送話信号のレベルが受話信号のレベルよりも高い場合に
は、受話損失量可変回路RVAの損失が46dB、送話
損失量可変回路SVAの損失が6dBとなり、住戸イン
ターホン101Aからドアホン子器102への通話のみ
が可能となる。
【0024】住戸インターホン101Aとドアホン子器
102との間での通話においては、このような音声スイ
ッチBSWによる交互通話を行うことにより、ループゲ
インが1以上となるのを防止して、受話信号の回り込み
に起因し、ハウリングが発生することを防止する。 (第3の従来例)また、図26には、従来の集合住宅用
ハンズフリー通話システムの別のシステム構成を示して
いる。このシステムは、ロビーインターホン103と、
各住戸の住戸インターホン101とが、2線式の通話線
Laで接続されており、さらに、各住戸インターホン1
01は、その住戸の玄関口に設置されたドアホン子器1
02と2線式の通話線Lbで接続され、図23の構成と
は異なり、警報監視盤104を含まずに構成されてい
る。
【0025】図23に示した集合住宅用ハンズフリー通
話システムと同様、ロビーインターホン103と住戸イ
ンターホン101、或は、ドアホン子器102と住戸イ
ンターホン101とは、2線式の通話線La又はLbを
介して、双方向で通話することができる。住戸インター
ホン101とドアホン子器102は、図23に示したも
のと同様の構成である。ロビーインターホン103は、
スピーカLSK及び受話信号用アンプ回路LRAとによ
り構成される受話回線と、マイクLMC及び送話信号用
アンプ回路LSAとにより構成される送話回線と、エコ
ーキャンセラ回路EC1、EC2と、2−4線変換回路
LCVとにより構成される。即ち、ロビーインターホン
103の送受話回路と2−4線変換回路LCVとの間に
同時通話回路としてのエコーキャンセラ回路EC1、E
C2を備えている。
【0026】このような構成とすることにより、ロビー
インターホン103、住戸インターホン101間の通話
時には、エコーキャンセラ回路EC1、EC2が、ロビ
ーインターホン103のスピーカLSKからマイクLM
Cへの回り込み、2−4線変換回路LCV1における回
り込み、住戸インターホン101のスピーカHSKから
マイクHMCへの回り込みの影響を低減させるので、住
戸インターホン101の音声スイッチBSWの損失量を
小さくすれば、同時通話が可能となる。この点は、図2
3における警報監視盤104と住戸インターホン101
間の通話においても同様である。
【0027】すなわち、住戸インターホン101の音声
スイッチBSWにおいて、その損失を小さくすること、
つまり、損失量制御回路VACによる受話損失量可変回
路RVA及び送話損失量可変回路SVAの損失を小さく
することが実現できれば、送話信号及び受話信号を、上
記した交互通話の場合よりも、切断感を感じさせないよ
うにできる。
【0028】例えば、受話信号のレベルが送話信号のレ
ベルよりも高い場合には、受話損失量可変回路RVAの
損失が6dB、送話損失量可変回路SVAの損失量が0
dBとする一方、送話信号のレベルが受話信号のレベル
よりも高い場合には、受話損失量可変回路RVAの損失
が0dB、送話損失量可変回路SVAの損失量が6dB
とする。このようにすれば、損失は、切断感を感じさせ
ない程度の小さな損失であるため、同時通話が可能とな
る。
【0029】ところが、住戸インターホン101とドア
ホン子器102との間の通話時には、依然として、音声
スイッチBSWの損失量を大きくして交互通話を行うこ
とによって、ハウリングの発生を防止する必要がある。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の第
1の従来例では警報監視盤またはロビーインタホンと住
戸インターホンとの間はハンドセットを持っての通話と
なり、住戸インターホンとドアホン子器との間は交互通
話しかできないうえに、ハンドセット型の住戸インター
ホンとハンズフリー型のインターホンの両方を併設する
必要があり合理的ではない。
【0031】また、上記の第2の従来例および第3の従
来例のいずれの方式でも、警報監視盤またはロビーイン
ターホンと、住戸インターホンとの間は双方向の同時通
話ができても、ドアホン子器と住戸インターホン間の通
話は交互通話しか実現できなかった。また、住戸インタ
ーホン、ドアホン子器、警報監視盤、ロビーインターホ
ンの間をすべてハンズフリー通話化するには、警報監視
盤、ロビーインターホンに同時通話回路を設け更に、各
住戸インターホンにも交互通話回路を設ける必要がある
うえに、住戸インターホンと、警報監視盤またはロビー
インターホンとの間の通話では住戸インターホン側の交
互通話回路の信号損失の処理を変えたりする必要があっ
た。
【0032】そこで、本発明は、各住戸の住戸インター
ホンが、警報監視盤またはロビーインターホンに対する
双方向ハンズフリー同時通話と、各住戸のドアホン子器
に対する双方向ハンズフリー同時通話とのいずれをも容
易に可能にすることを目的とする。また、近時、パソコ
ンなどではDSP(Digital Signal Processor:デジタ
ル信号処理装置)が搭載されるものが多くなってきてお
り、種々の情報をデジタル信号として、高性能で処理で
きるようになっている。上記第2の従来例および第3の
従来例においても、エコーキャンセラ部分をDSPで構
成することは可能であっても、同時通話または交互通話
に関する処理までにとどまり、DSPを利用して他の音
声処理機能を組み合わせて種々の機能を実現できるよう
にするまでには至っていない。
【0033】そこで、本発明は、同時通話の機能をDS
Pによって実現し、更に、DSPを利用して他の音声処
理機能と組み合わせることによって、簡単構成で、種々
の機能を実現できるようにすることも目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1〜請求項5に記載の集合住宅用ハンズフリ
ー通話システムでは、種々のシステム形態について提案
している。請求項1では、集合住宅用ハンズフリー通話
システムは、集合住宅の共用玄関に設置されたロビーイ
ンターホンと、集合住宅の各住戸内に設置されハンズフ
リー通話可能に構成された住戸インターホンとを通話線
により接続し、更に、各住戸インターホンは、別の通話
線により、各住戸の玄関に設置されたドアホン子器を接
続して構成され、各機器間の受話信号および送話信号を
通話線で伝送するようにしている。
【0035】住戸インターホンは、スピーカから音出力
された受話信号の回り込みに起因して、マイクから音入
力されて得られた送話信号に含まれる受話信号成分を抑
圧して、同時通話を可能とする同時通話手段と、音声信
号の圧縮/伸長を行う音声圧縮部及び音声伸長部とを有
し、受話信号および送話信号をデジタル信号処理するD
SPと、音声信号を蓄積する音声蓄積部とを備えて、音
声蓄積部に蓄積された音声信号を、DSPの音声伸長部
で伸長してから、いずれかの通話線に送話信号として出
力する一方、いずれかの通話線からの受話信号を、DS
Pの音声圧縮部を介して、音声蓄積部に蓄積することを
特徴とする。
【0036】住戸インターホンは、DSPによってハン
ズフリーでの双方向同時通話を可能にするとともに、ロ
ビーインターホンあるいはドアホン子器から呼出があっ
たときに、予め蓄積しておいた音声(応答メッセージ)
を出力し、留守である旨を伝え、これに対して送られて
きた音声(伝言メッセージ)を蓄積すれば、留守録機能
として用いることが出来る。伝言メッセージを再生する
ときは、音声蓄積部に蓄積された音声を、音声伸長部で
伸長し、スピーカから出力する。
【0037】ここに、DSP(Digital Signal Process
or:デジタル信号処理装置)とは、デジタル信号を加工
するための特殊なマイクロプロセッサである。DSP
は、例えば、1チップのLSIなどで構成されることが
多く、そのチップは専用ソフト(OS)によって制御さ
れる。DSPは、例えば、音声認識、録音、声色変換な
どの音声処理、文字認識、データ送信などのデータ処
理、録画再生などの画像処理などができるものがある
が、本発明のDSPは勿論これらの処理に限るものでは
ない。
【0038】請求項2では、集合住宅用ハンズフリー通
話システムは、集合住宅の共用玄関に設置されたロビー
インターホンと、集合住宅の各住戸内に設置されハンズ
フリー通話可能に構成された住戸インターホンとを、警
報監視盤を介して、通話線により接続し、更に、各住戸
インターホンは、別の通話線により、各住戸の玄関に設
置されたドアホン子器を接続して構成され、各機器間の
受話信号および送話信号を通話線で伝送するようにして
いる。
【0039】住戸インターホンは、スピーカから音出力
された受話信号の回り込みに起因して、マイクから音入
力されて得られた送話信号に含まれる受話信号成分を抑
圧して、同時通話を可能とする同時通話手段と、音声信
号の圧縮/伸長を行う音声圧縮部及び音声伸長部とを有
し、受話信号および送話信号をデジタル信号処理するD
SPと、音声信号を蓄積する音声蓄積部とを備えて、音
声蓄積部に蓄積された音声信号を、DSPの音声伸長部
で伸長してから、いずれかの通話線に送話信号として出
力する一方、いずれかの通話線からの受話信号を、DS
Pの音声圧縮部を介して、音声蓄積部に蓄積することを
特徴とする。
【0040】住戸インターホンは、DSPによってハン
ズフリーでの双方向同時通話を可能にするとともに、D
SPによって、ロビーインターホン、ドアホン子器、警
報監視盤のいずれからの伝言メッセージも録音しておく
ことができる。請求項3では、集合住宅用ハンズフリー
通話システムは、集合住宅の共用玄関に設置されたロビ
ーインターホンと、集合住宅の各住戸内に設置されハン
ズフリー通話可能に構成された住戸インターホンとを通
話線により接続して構成され、各機器間の受話信号およ
び送話信号を通話線で伝送するようにしている。
【0041】ロビーインターホンは、スピーカから音出
力された受話信号の回り込みに起因して、マイクから音
入力されて得られた送話信号に含まれる受話信号成分を
抑圧して、同時通話を可能とする同時通話手段と、音声
信号の圧縮/伸長を行う音声圧縮部及び音声伸長部とを
有し、受話信号および送話信号をデジタル信号処理する
DSPと、音声信号を蓄積する音声蓄積部とを備えて、
音声蓄積部に蓄積された音声信号を、DSPの音声伸長
部で伸長してから、通話線に送話信号として出力する一
方、通話線からの受話信号を、DSPの音声圧縮部を介
して、音声蓄積部に蓄積することを特徴とする。
【0042】ロビーインターホンは、DSPによってハ
ンズフリーでの同時通話を可能にするとともに、住戸イ
ンターホンからのメッセージ録音が可能になる。これに
よって、その住戸の呼出操作をしたときに、録音してお
いたメッセージを再生させることができる。請求項4で
は、集合住宅用ハンズフリー通話システムは、集合住宅
の共用玄関に設置されたロビーインターホンと、集合住
宅の各住戸内に設置されハンズフリー通話可能に構成さ
れた住戸インターホンとを、警報監視盤を介して、通話
線により接続して構成され、各機器間の受話信号および
送話信号を通話線で伝送するようにしている。
【0043】ロビーインターホンは、スピーカから音出
力された受話信号の回り込みに起因して、マイクから音
入力されて得られた送話信号に含まれる受話信号成分を
抑圧して、同時通話を可能とする同時通話手段と、音声
信号の圧縮/伸長を行う音声圧縮部及び音声伸長部とを
有し、受話信号および送話信号をデジタル信号処理する
DSPと、音声信号を蓄積する音声蓄積部とを備えて、
音声蓄積部に蓄積された音声信号を、DSPの音声伸長
部で伸長してから、通話線に送話信号として出力する一
方、通話線からの受話信号を、DSPの音声圧縮部を介
して、音声蓄積部に蓄積することを特徴とする。ここで
は、ロビーインターホンは、DSPによって、住戸イン
ターホン、警報監視盤のいずれからの伝言メッセージも
録音しておくことができる。
【0044】請求項5では、集合住宅用ハンズフリー通
話システムは、集合住宅の共用玄関に設置されたロビー
インターホンと、集合住宅の各住戸内に設置されハンズ
フリー通話可能に構成された住戸インターホンとを、警
報監視盤を介して、通話線により接続して構成され、各
機器間の受話信号および送話信号を通話線で伝送するよ
うにしている。
【0045】警報監視盤は、スピーカから音出力された
受話信号の回り込みに起因して、マイクから音入力され
て得られた送話信号に含まれる受話信号成分を抑圧し
て、同時通話を可能とする同時通話手段と、音声信号の
圧縮/伸長を行う音声圧縮部及び音声伸長部とを有し、
受話信号および送話信号をデジタル信号処理するDSP
と、音声信号を蓄積する音声蓄積部とを備えて、音声蓄
積部に蓄積された音声信号を、DSPの音声伸長部で伸
長してから、通話線に送話信号として出力する一方、通
話線からの受話信号を、DSPの音声圧縮部を介して、
音声蓄積部に蓄積することを特徴とする。ここでは、警
報監視盤は、DSPによって、住戸インターホン、ロビ
ーインターホンのいずれからの伝言メッセージも録音し
ておくことができる。
【0046】請求項6では、請求項1又は請求項2にお
いて、住戸インターホンは、呼出があったときに、自動
的に、その呼出元を接続する通話線を閉結して、その通
話線から入力される信号を、DSPの音声圧縮部を介し
て、音声蓄積部に蓄積することを特徴とする。すなわ
ち、ここでは、呼出があってからの相手側の音声を録音
する。
【0047】請求項7では、請求項1又は請求項2にお
いて、住戸インターホンは、呼出があったときに、自動
的に、その呼出元を接続する通話線を閉結して、その通
話線から入力される信号から、音声信号を検出する音声
検出部を有し、音声検出区間の通話線からの入力信号
を、DSPの音声圧縮部を介して、音声蓄積部に蓄積す
ることを特徴とする。すなわち、ここでは、呼出があっ
てからの相手側の音声部分のみを録音する。
【0048】請求項8では、請求項1又は請求項2にお
いて、住戸インターホンは、録音釦を備えており、録音
釦が操作されているときに、いずれかの通話線を通じて
入出力される信号を、DSPの音声圧縮部を介して、音
声蓄積部に蓄積することを特徴とする。すなわち、ここ
では、録音釦を操作してからの通話が録音される。予
め、録音釦が操作されているときは、通話を開始してか
ら録音をする。
【0049】請求項9では、請求項1又は請求項2にお
いて、住戸インターホンは、録音釦を備えており、録音
釦が操作されているときに、いずれかの通話線を通じて
入出力される信号から、音声信号を検出する音声検出部
を有し、音声検出区間の通話線からの入力信号を、DS
Pの音声圧縮部を介して、音声蓄積部に蓄積することを
特徴とする。すなわち、ここでは、録音釦を操作してか
らの音声部分のみが録音される。
【0050】請求項10では、請求項1又は請求項2に
おいて、住戸インターホンは、録音釦を備えており、録
音釦が操作されているときに、通話線を通じて入力され
る信号を、DSPの音声圧縮部を介して、音声蓄積部に
蓄積することを特徴とする。すなわち、ここでは、録音
釦を操作してからの相手側の通話のみが録音される。予
め、録音釦が操作されているときは、通話を開始してか
ら録音をする。
【0051】請求項11では、請求項1又は請求項2に
おいて、住戸インターホンは、録音釦を備えており、録
音釦が操作されているときに、通話線を通じて入力され
る信号から、音声信号を検出する音声検出部を有し、音
声検出区間の通話線からの入力信号を、DSPの音声圧
縮部を介して、音声蓄積部に蓄積することを特徴とす
る。すなわち、ここでは、録音釦を操作してからの相手
側の通話の音声部分のみが録音される。
【0052】請求項12では、請求項1又は請求項2に
おいて、住戸インターホンは、予め、マイクから入力し
た警報信号を、DSPの音声圧縮部を介して、音声蓄積
部に蓄積しておき、音声蓄積部に蓄積された警報信号
を、DSPの音声伸長部で伸長してから、警報音として
スピーカから出力することを特徴とする。ここに警報音
とは、住戸インターホンに接続したセキュリティセンサ
が作動したときや、警報監視盤から警報信号を受信した
ときに出力する警報音声メッセージ、警報サイレン、警
報ブザー音などがある。
【0053】請求項13では、請求項1又は請求項2に
おいて、住戸インターホンは、予め、マイクから入力し
た呼出信号を、DSPの音声圧縮部を介して、音声蓄積
部に蓄積しておき、音声蓄積部に蓄積された呼出信号
を、DSPの音声伸長部で伸長してから、呼出音として
スピーカから出力することを特徴とする。ここに、呼出
音には、ロビーインターホン、警報監視盤、ドアホン子
器の各々からの呼出音があり、呼出音には、音声メッセ
ージや呼出メロディなども含まれている。
【0054】請求項14〜請求項17は、住戸インター
ホン、ロビーインターホン、警報監視盤のいずれかに備
えられた、DSPの同時通話手段の具体的な構成を提案
する。請求項14では、請求項1〜請求項13のいずれ
かにおいて、DSPの同時通話手段は、スピーカから音
出力された受話信号の回り込みに起因して、マイクから
音入力されて得られた送話信号に含まれる受話信号成分
を抑圧する第1のエコーキャンセラ部を有することを特
徴とする。
【0055】請求項15では、請求項14において、D
SPの同時通話手段は、更に、送話信号の回り込みに起
因して受話信号に含まれる送話信号成分を抑圧する第2
のエコーキャンセラ部を有することを特徴とする。請求
項16では、請求項14又は請求項15において、DS
Pの同時通話手段は、更に、送話路の信号と受話路の信
号のレベルを比較し、レベルの低い方の通話路には、送
話路または受話路を遮断せず同時通話性を保持する程度
の所定の損失を加えるデジタル信号処理を行う音声スイ
ッチ部で構成されることを特徴とする。すなわち、ここ
でのDSPの同時通話手段は、第1のエコーキャンセラ
部と音声スイッチ部、又は、第1のエコーキャンセラ部
と第2のエコーキャンセラ部と音声スイッチ部で構成さ
れる。
【0056】請求項17では、請求項14〜請求項16
のいずれかにおいて、第1、第2のエコーキャンセラ部
は、一方の通話路から出力された信号が、他方の通話路
へ回り込み、入力されるまでの伝達関数を同定し、出力
された信号を参照入力として、その同定した伝達関数に
より畳み込み演算する適応フィルタと、他方の通話路か
ら出力する信号から、適応フィルタの出力信号を減算す
る減算回路部とを備えたことを特徴とする。
【0057】請求項18では、請求項15〜請求項17
のいずれかにおいて、第2のエコーキャンセラ部に送話
信号が入力する前段に、送話信号の声色を変換する声色
変換部を設けており、この声色変換部によって変換され
た後の送話信号と、受話信号とを、DSPの音声圧縮部
を介して、音声蓄積部に蓄積することを特徴とする。請
求項19では、請求項14〜請求項17のいずれかにお
いて、第1のエコーキャンセラ部から送話信号が出力さ
れる後段に、送話信号の声色を変換する声色変換部を設
けており、この声色変換部によって変換された後の送話
信号と、受話信号とを、DSPの音声圧縮部を介して、
音声蓄積部に蓄積することを特徴とする。
【0058】請求項20では、請求項15〜請求項17
のいずれかにおいて、第2のエコーキャンセラ部に送話
信号が入力する前段に、送話信号の声色を変換する声色
変換部を設けており、この声色変換部によって変換され
る前の送話信号と、受話信号とを、DSPの音声圧縮部
を介して、音声蓄積部に蓄積することを特徴とする。請
求項21では、請求項14〜請求項17のいずれかにお
いて、第1のエコーキャンセラ部から送話信号が出力さ
れる後段に、送話信号の声色を変換する声色変換部を設
けており、この声色変換部によって変換される前の送話
信号と、受話信号とを、DSPの音声圧縮部を介して、
音声蓄積部に蓄積することを特徴とする。
【0059】請求項22では、請求項14〜請求項21
のいずれかにおいて、第1のエコーキャンセラ部に受話
信号が入力する前段に、受話信号のノイズを除去するノ
イズキャンセラ部を設けており、このノイズキャンセラ
部によってノイズが除去された受話信号を、DSPの音
声圧縮部を介して、音声蓄積部に蓄積することを特徴と
する。
【0060】請求項23では、請求項15〜請求項22
のいずれかにおいて、第2のエコーキャンセラ部に送話
信号が入力する前段に、送話信号のノイズを除去するノ
イズキャンセラ部を設けており、このノイズキャンセラ
部によってノイズが除去された送話信号を、DSPの音
声圧縮部を介して、音声蓄積部に蓄積することを特徴と
する。
【0061】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、図面とともに説明する。図1は、集合住宅用ハン
ズフリー通話システムの要部構成の一例を示したブロッ
ク図、図2は、システムの全体構成の一例を示した図で
ある。図2に示すように、本発明システムは、集合住宅
の共用玄関に設置されたロビーインターホン3と、集合
住宅の各住戸内に設置されたハンズフリー通話型住戸イ
ンターホン1とを通話線Laにより接続し、更に、各住
戸のハンズフリー通話型住戸インターホン1には、別の
通話線Lbにより、各住戸の玄関に設置されたドアホン
子器2を接続して構成されている。
【0062】なお、住戸インターホン1とロビーインタ
ーホン3、住戸インターホン1とドアホン子器2とは、
通話線La,Lb以外に、制御線や、図示していない
が、非常電源線、映像線などで接続されている。図1に
示すように、各住戸内に設けられた住戸インターホン1
(住宅情報盤)は、CPU等で構成され、各部を制御す
る信号処理部11と、セキュリティセンサの1つである
火災感知器から発報信号を受信する火災受信回路12
と、スピーカSP1から出力させる呼出音や火災警報
音、ドアホン子器2から出力させる火災警報音などを発
生させる音発生回路13と、ドアホン子器2に通じる通
話線Lbを音発生回路13と通話回路17側とに切換え
る切換部14と、ロビーインターホン3側との多重伝送
を行うための多重伝送送受信回路15と、ロビーインタ
ーホン3あるいは警報監視盤4との通話と、ドアホン子
器2との通話を切換制御する通話切換部16と、マイク
MI1とスピーカSP1によるハンズフリー通話を行う
ための通話回路17と、ドアホン子器2からの呼出を通
話線Lbの電圧レベルの変化によって検知する呼出検知
回路18と、音発生回路13からの出力を減衰させ、通
話線Lbを介してバックトーンをロビーインターホン3
側に出力するバックトーン回路19と、音声デジタル信
号を蓄積する音声蓄積部を構成するSRAM(1A)等
を備えている。
【0063】一方、ドアホン子器2には、住戸インター
ホン1から通話線Lbを介して電源が供給されており、
この通話線Lbを介して通話を行うためのマイクMI2
及びスピーカSP2と、制御線を介した制御信号によっ
て、火災警報時に点滅する警報ランプ21と、液晶ディ
スプレイ等で構成され、文字メッセージ等を表示するた
めの表示部22と、呼出ボタン23等を備えている。
【0064】住戸インターホン1は、ドアホン子器2か
らの呼出ボタン23の操作による呼出を検出すると、呼
出音を発生させ、釦操作によって応答すると、通話回路
17をドアホン子器2に接続し(切換部14はb側、通
話切換部16はb側)、通話が可能となる。一方、ロビ
ーインターホン3からの制御線(多重伝送線)を通じて
送出されて来る呼出信号を検出すると、呼出音を発生さ
せ、これに対して釦操作によって応答すると、通話回路
17をロビーインターホン3に接続し(切換部14はa
側、通話切換部16はa側)、通話が可能となる。な
お、この場合のロビーインターホン3の構成は、従来の
構成のままでよい(図21参照)。
【0065】本発明では、住戸インターホン1は、通話
回路17に、DSP(Digital Signal Processor:デジ
タル信号処理装置)を備えている。DSPは、同時通話
手段を有しており、スピーカSP1から音出力された受
話信号の回り込みに起因して、マイクMI1から音入力
されて得られた送話信号に含まれる受話信号成分を抑圧
して、同時通話を可能とし、受話信号および送話信号を
デジタル信号処理する専用ソフトが組み込まれている。
また、DSPは、音声信号の圧縮/伸長を行う音声圧縮
部及び音声伸長部を有している。
【0066】住戸インターホン1は、DSPの同時通話
手段を、ロビーインターホン3との間の受話信号および
送話信号と、ドアホン子器2との間の受話信号および送
話信号との両方に対して作用させるとともに、ロビーイ
ンターホン3側とドアホン子器2側との通話に共用でき
るようになっており、ロビーインターホン3、ドアホン
子器2とのいずれに対しても、ハウリングの発生を防止
して、マイクMI1とスピーカSP1によるハンズフリ
ー通話を可能とする。
【0067】すなわち、ここでは、DSPの同時通話手
段は、切換部14と通話切換部16によって、予め選択
された通話線La,Lbに対して作用するようになって
おり、同時通話手段は、通話開始時に通話線La,Lb
を選択した通話線La,Lbにのみ、ハウリングの発生
を防ぐように作用する。また、住戸インターホン1は、
音声蓄積部であるSRAM(1A)に蓄積された音声信
号を、DSPの音声伸長部で伸長してから、いずれかの
通話線La,Lbに送話信号として出力する一方、いず
れかの通話線La,Lbからの受話信号を、DSPの音
声圧縮部を介して、SRAM(1A)に蓄積する。この
動作については、図6を参照しながら後述する。
【0068】これによって、住戸インターホン1では、
ロビーインターホン3あるいはドアホン子器3から呼出
があったときに、予め蓄積しておいた音声(応答メッセ
ージ)を出力し、留守である旨を伝え、これに対して送
られてきた音声(伝言メッセージ)を蓄積すれば、留守
録機能(伝言機能)として用いることが出来る。伝言メ
ッセージを再生するときは、SRAM(1A)に蓄積さ
れた音声を、音声伸長部で伸長し、スピーカSP1から
出力する。
【0069】DSPは、高性能であり、1チップのLS
Iで構成され、種々の機能をもっていることから、同時
通話機能と音声蓄積機能など、DSPの他の音声処理機
能とを組み合わせることにより、簡単構成で、種々の機
能を実現することができる。また、このようにして、住
戸インターホン1をハンズフリー通話型にすることで、
ハンドセットを設ける必要がなくなり、住戸人がハンド
セットに当たって、落としてしまったり、カールコード
が断線するといったことがなくなる。
【0070】次に、別のシステム構成を図3に示す。こ
こでは、ロビーインターホン3と、ハンズフリー通話型
住戸インターホン1とを、警報監視盤4を介して通話線
Laにより接続し、更に、各住戸の住戸インターホン1
は、別の通話線Lbにより、ドアホン子器2を接続して
構成される。この構成においても、住戸インターホン1
は、図1と同じ構成であって、通話回路17に、上記し
たDSPの同時通話手段、音声圧縮部及び音声伸長部を
備えており、同時通話手段を、ロビーインターホン3と
の間の受話信号および送話信号と、警報監視盤4との間
の受話信号および送話信号と、ドアホン子器2との間の
受話信号および送話信号とのいずれに対しても作用させ
るとともに、ロビーインターホン3または警報監視盤4
側との通話と、ドアホン子器2側との通話に共用する。
すなわち、住戸インターホン1は、ロビーインターホン
3、警報監視盤4、ドアホン子器2とのいずれの通話に
おいても、ハウリングの発生を防止し、ハンズフリー通
話を可能とする。また、住戸インターホン1は、DSP
によって、ロビーインターホン3、ドアホン子器2、警
報監視盤4のいずれからの伝言メッセージも録音してお
くことができる。なお、この場合、ロビーインターホン
3及び警報監視盤4の構成は、従来の構成(図21参
照)と変わりはない。
【0071】このように、本発明によれば、各住戸の住
戸インターホン1は、従来(図22参照)のように、玄
関に設置されたドアホン子器2との間だけではなく、ロ
ビーインターホン3や警報監視盤4ともハンズフリー通
話ができる。また、ロビーインターホン3や警報監視盤
4からの伝言を録音することが出来る。次に、本発明シ
ステムの他の構成について説明する。図4には、図3の
システムにおける、システムの要部構成として、ロビー
インターホン3と警報監視盤4の構成の一例をブロック
図で示している。
【0072】ロビーインターホン3と警報監視盤4に
は、それぞれ、CPU等で構成され、各部を制御する信
号処理部31,41と、テンキーや呼出スイッチ等で構
成されたキー入力回路32,42と、表示ランプや表示
画面等からなる表示回路33,43と、多重伝送送受信
回路34,44とを備える。警報監視盤4は、その他も
従来と同じ構成(図21参照)であって、通話制御回路
45と、マッチング回路46とを備え、ハンドセットH
4によって、各住戸との通話や両者による通話を可能と
する。また、更に、音発生回路47を備えて、呼出を行
った時点の状況などによって、所定のメッセージを、ス
ピーカ(不図示)や、ロビーインターホン3のスピーカ
SP3から出力を可能とする。
【0073】一方、ロビーインターホン3は、マイクM
I3とスピーカSP3によるハンズフリー通話を行うた
めの通話回路35と、音声デジタル信号を蓄積する音声
蓄積部を構成するSRAM36を備えている。通話回路
35は、スピーカSP3から音出力された受話信号の回
り込みに起因して、マイクMI3から音入力されて得ら
れた送話信号に含まれる受話信号成分を抑圧して、同時
通話を可能とする同時通話手段と、音声信号を圧縮/伸
長する音声蓄積部及び音声伸長部を有し、受話信号およ
び送話信号をデジタル信号処理するDSPによって構成
される。
【0074】これによって、ロビーインターホン3は、
住戸インターホン1、警報監視盤5のいずれの通話にお
いても、ハウリングの発生を防止し、ハンズフリー通話
を可能とする。また、住戸インターホン1や警報監視盤
4から、音声メッセージを録音しておき、住戸の呼出操
作などをしたときに、録音しておいたメッセージを再生
させることができる。
【0075】なお、ここでは、ロビーインターホン3
は、警報監視盤4を介して、各住戸の住戸インターホン
1を接続する構成について説明したが、図2に示した、
ロビーインターホン3と、ハンズフリー通話型の住戸イ
ンターホン1とを、警報監視盤4を介さずに接続した構
成であっても、ロビーインターホン3に、同時通話手段
と音声圧縮部及び音声伸長部とを有したDSPを備え
て、両者の間でハンズフリー通話及び音声信号の録音を
行うことが出来る。
【0076】次に、本発明システムの更に他の構成につ
いて説明する。図5には、図3のシステムの要部構成と
して、ロビーインターホン3と警報監視盤4の構成の一
例をブロック図で示している。ロビーインターホン3と
警報監視盤4は、図4の構成と同じく、信号処理部3
1,41と、キー入力回路32,42と、表示回路3
3,43と、多重伝送送受信回路34,44とを備え
る。
【0077】ロビーインターホン3は、その他も従来と
同じ構成(図21参照)であって、通話制御回路36
と、マッチング回路37とを備え、マイクMI3及びス
ピーカSP3によって、各住戸の住戸インターホン1と
の通話や、両者による通話を可能とする。一方、警報監
視盤4は、マイクMI4とスピーカSP4によるハンズ
フリー通話を行うための通話回路48と、音声デジタル
信号を蓄積する音声蓄積部を構成するSRAM49を備
えている。また、音発生回路47を備えて、呼出を行っ
た時点の状況などによって、所定のメッセージを、スピ
ーカSP4や、ロビーインターホン3のスピーカSP3
から出力する。
【0078】本発明では、警報監視盤4の通話回路48
は、スピーカSP4から音出力された受話信号の回り込
みに起因して、マイクMI4から音入力されて得られた
送話信号に含まれる受話信号成分を抑圧して、同時通話
を可能とする同時通話手段と、音声信号を圧縮/伸長す
る音声蓄積部及び音声伸長部を有し、受話信号および送
話信号をデジタル信号処理するDSPによって構成され
る。
【0079】これによって、警報監視盤4は、住戸イン
ターホン1、ロビーインターホン3のいずれの通話にお
いても、ハウリングの発生を防止し、ハンズフリー通話
を可能とする。すなわち、DSPの同時通話手段を、ロ
ビーインターホン3との間の受話信号および送話信号
と、住戸インターホン1との間の受話信号および送話信
号との両方に対して作用させるとともに、ロビーインタ
ーホン3との間の通話と、住戸インターホン1との間の
通話に共用させる。また、DSPの音声処理機能を用い
て、SRAM49に住戸インターホン1やロビーインタ
ーホン3からの伝言メッセージを録音することができ
る。
【0080】次に、住戸インターホン1、ロビーインタ
ーホン3、警報監視盤4に備えられるDSPの同時通話
手段の具体的な構成について説明する。図6には、住戸
インターホン1の通話回路17における、DSP示して
おり、以降、住戸インターホン1のDSPのみを例に採
って説明する。なお、本発明において、DSPの内部で
実現される同時通話手段や音声圧縮部及び音声伸長部
は、専用ソフトの組み込みによって実現される。
【0081】住戸インターホン1の通話回路17には、
2線式の通話線La,Lbによって双方向通話を行うた
め、2−4線変換回路50が設けられており、2−4線
変換回路50から入力された受話信号は、A/D変換回
路51とDSPとD/A変換回路52(受話路)を通過
して、スピーカSP1から出力される。一方、マイクM
I1から入力された送話信号は、A/D変換部53とD
SPとD/A変換部54(送話路)を通過し、2−4線
変換回路50に出力される。このように、DSPでは、
送話信号、受話信号のすべてをデジタル信号に変換して
から処理するので、信号の劣化が少ない。
【0082】DSPの同時通話手段は、スピーカSP1
から出力された受話信号の回り込みに起因して、マイク
MI1から入力された送話信号に含まれる受話信号成分
を抑圧する第1のエコーキャンセラ部EC1を少なくと
も備える。すなわち、第1のエコーキャンセラ部EC1
は、スピーカSP1から発せられ、マイクMI1に回り
込んだ信号をキャンセルする機能を有する。
【0083】また、ここでは、2−4線変換回路50に
おいて送話信号の回り込みに起因して受話信号に含まれ
る送話信号成分を抑圧する第2のエコーキャンセラ部E
C2を更に備える。すなわち、第2のエコーキャンセラ
部EC2は、送話信号が2−4線変換回路50において
漏れて回り込んだ信号と、相手通話機器からの反射など
によって戻ってきた信号をキャンセルする機能を有す
る。
【0084】この第2のエコーキャンセラ部EC2は必
ずしも必要ではなく、2−4線変換回路50における回
り込みが小さかったり、2−4線変換回路50を用いな
い、4線式の通話線La,Lbを使用する場合や、2−
4線変換回路50以外に、送話路から受話路へ送話信号
が回り込む要因がない場合などには不要になる。第1と
第2のエコーキャンセラ部EC1,EC2の具体的な構
成を説明すると、図示しているように、エコーキャンセ
ラ部EC1,EC2は、一方の通話路から出力された信
号が、他方の通話路へ回り込み、入力されるまでの伝達
関数を同定し、上記出力された信号を参照入力として、
その同定した伝達関数により畳み込み演算する適応フィ
ルタ55と、他方の通話路から出力する信号から、適応
フィルタ55の出力信号を減算する減算回路部56とを
備えた構成になっている。
【0085】また、同時通話手段は、送話路の信号と受
話路の信号のレベルを比較し、レベルが高い方の通話路
には信号を通過させる一方、レベルの低い方の通話路に
は、送話路または受話路を遮断せずに、同時通話性を保
持する程度の所定の損失を加えるデジタル信号処理を行
う音声スイッチ部BSWを更に備えている。このデジタ
ル式の音声スイッチ部BSWは、受話路に設けられた受
話損失量可変部58と、送話路に設けられた送話損失量
可変部59と、これらの損失量を制御する損失量制御部
57とにより構成される。受話損失量可変部58及び送
話損失量可変部59は、ともに音声信号の増幅又は減衰
を行うことができ、その増幅率又は減衰率(まとめて損
失と呼ぶ)を変化させることができる。
【0086】損失量制御部57は、受話路及び送話路の
音声信号のレベルを監視して、音声信号のレベルの低い
方に、送話路または受話路を遮断せず、同時通話性を保
持する程度の所定の損失(例えば6dB)を挿入するよ
うに、受話損失量可変部58及び送話損失量可変部59
に対して制御信号を出力する。この音声スイッチ部BS
Wは、通話音量が大きすぎる場合に、エコーキャンセラ
部EC1,EC2ではキャンセルしきれない回り込みを
キャンセルするのに有効である。したがって、加える損
失は低くてもよく、これによって、音声の切断感がな
く、同時通話性が確保される。また、音量が低く保てる
のであれば、この音声スイッチ部BSWは必ずしも設け
る必要がない。
【0087】以上のことから、図示したDSPの同時通
話手段は、マイクMI1→2−4線変換回路50→スピ
ーカSP1→マイクMI1による系のハウリングを防止
し、ハンズフリーでの同時通話を実現する。なお、同時
通話手段は、上記したように、第1のエコーキャンセラ
部EC1と第2のエコーキャンセラ部EC2と音声スイ
ッチ部BSWのすべてを備えている必要はなく、第1の
エコーキャンセラ部EC1のみ、第1のエコーキャンセ
ラ部EC1と第2のエコーキャンセラ部EC2のみ、第
1のエコーキャンセラ部EC1と音声スイッチ部BSW
のみのいずれかの構成であってもよい。
【0088】次に、住戸インターホン1において、図6
に示したDSPの同時通話機能に、DSPの他の機能を
用いる場合を、順に説明する。DSPは1チップで構成
されており、種々の機能を備えているので、実行する機
能を新たに追加したとしても、コストアップにはならな
いというメリットがある。なお、本発明において、DS
Pの内部で実現されている以下の構成、作用、手段、回
路等は全て専用ソフトの組み込みによって実現される。
【0089】図6に示したDSPには、上述したよう
に、第1のエコーキャンセラ部EC1、第2のエコーキ
ャンセラ部EC2、音声スイッチ部BSW以外に、音声
伸長部61及び音声圧縮部62を有している。住戸イン
ターホン1は、SRAMで構成された音声蓄積部1Aに
蓄積された音声信号を、DSPの音声伸長部61で伸長
してから、送話路に対して出力し、2−4線変換回路5
0を介して、いずれかの通話線La,Lbに送話信号と
して出力する。例えば、留守釦(不図示)を操作して、
留守設定がされているときに、ロビーインターホン3あ
るいはドアホン子器3から呼出があると、その呼出元に
対して、「ただ今留守です。メッセージをどうぞ」とい
った音声メッセージを出力する。なお、この録音は、留
守設定がされているときに以外に行ってもよい。
【0090】応答メッセージに対して相手から入力され
た音声メッセージは、A/D変換回路51でデジタル信
号に変換された後、受話路から音声圧縮部62に入力さ
れて圧縮され、音声蓄積部1Aに蓄積される。なお、音
声圧縮部62では、必ずしも音声デジタル信号を圧縮す
るとは限らず、音声デジタル信号をそのまま、音声蓄積
部1Aに蓄積する場合も含んでいる(以下のいずれの構
成でも同様である)。
【0091】住戸人が、LED表示などで音声メッセー
ジが録音されていることを知り、メッセージを再生する
ときは、再生釦(不図示)などを操作すれば、音声蓄積
部1Aに蓄積された音声デジタル信号を、音声伸長部6
1で伸長し、D/A変換回路52でアナログ変換した
後、スピーカSP1から出力する。次に、住戸インター
ホン1の別の動作について図7に示す。ここでは、図6
と同様に、DSPには、第1のエコーキャンセラ部EC
1、第2のエコーキャンセラ部EC2、音声スイッチ部
BSWと、音声伸長部61及び音声圧縮部62を有して
いる。
【0092】住戸インターホン1は、呼出があったとき
に、自動的に、その呼出元を接続する通話線La,Lb
を閉結して、その通話線La,Lbから入力される信号
を、DSPの音声圧縮部62で圧縮してから、音声蓄積
部1Aに蓄積する。すなわち、ここでは、呼出があって
から以降の相手側の音声を、応答メッセージを出力しな
いで録音するようになっており、CPU11(信号処理
部)は、ロビーインターホン3あるいはドアホン子器2
からの呼出に対して、自動的に回線スイッチswを閉
じ、受話路の音声デジタル信号を録音する。このとき、
送話スイッチsw1が開いているので、相手側にマイク
MI1から入力される音声が聞こえることがない。住戸
インターホン1では、来客の話声などが録音されるの
で、誰が来たのかが分かる。例えば、留守設定とは無関
係に、子供や老人が留守番であったときの来客を知るの
に利用される。
【0093】録音されている音声メッセージを再生する
ときは、再生釦を操作すれば、音声蓄積部1Aに蓄積さ
れた音声デジタル信号が、音声伸長部61で伸長され、
スピーカSP1から出力される。次に、図8に示す住戸
インターホン1では、DSPには、図6に示した第1の
エコーキャンセラ部EC1、第2のエコーキャンセラ部
EC2、音声スイッチ部BSWと、音声伸長部61及び
音声圧縮部62以外に、音声検出部63を有している。
【0094】住戸インターホン1では、呼出があったと
きに、自動的に、その呼出元を接続する通話線La,L
bを閉結して、その通話線La,Lbから入力される信
号から、音声検出部63が音声信号を検出し、DSP内
の音声検出区間の通話線からの入力信号を、DSPの音
声圧縮部62で圧縮してから、音声蓄積部1Aに蓄積す
る。
【0095】すなわち、ここでは、呼出があってから以
降の相手側の音声部分のみを録音するようになってお
り、CPU11は、ロビーインターホン3あるいはドア
ホン子器2からの呼出に対して、自動的に回線スイッチ
swを閉じ、受話路の音声デジタル信号から、音声検出
部63が音声と判定した部分のみを録音する。このと
き、送話スイッチsw1が開いているので、相手側にマ
イクMI1から入力される音声が聞こえることがない。
住戸インターホン1では、来客の話声などが録音される
ので、誰が来たのかが分かる。
【0096】音声検出部63では、音声を、瞬時パワー
と定常パワーとの比較によって判別しており、瞬時パワ
ーが定常パワーに対して一定比以上になったときに、音
声と判断している。また、音声検出部63では、呼出か
ら所定時間の間に音声を検出しなければ、録音しないよ
うにしてもよく、更に、録音開始から一定時間が経過す
れば強制的に録音を終了してもよい。
【0097】録音されている音声メッセージを再生する
ときは、再生釦を操作すれば、音声蓄積部1Aに蓄積さ
れた音声デジタル信号が、音声伸長部61で伸長され、
スピーカSP1から出力される。再生した音声には、騒
音や無音状態が録音されていないので、音声蓄積部1A
が有効的に使用でき、再生時間が短くて済み、再生時の
とばし操作も不要となる。
【0098】次に、図9に示す住戸インターホン1で
は、DSPには、図6と同様に、第1のエコーキャンセ
ラ部EC1、第2のエコーキャンセラ部EC2、音声ス
イッチ部BSWと、音声伸長部61及び音声圧縮部62
を有している。この住戸インターホン1では、録音釦B
1を有しており、この録音釦B1が操作されているとき
に、いずれかの通話線La,Lbを通じて入出力される
信号を、DSPの音声圧縮部62で圧縮してから、音声
蓄積部1Aに蓄積する。
【0099】すなわち、ここでは、通話中に録音釦B1
を操作してから以降の、送話路及び受話路を通過する信
号がすべて録音される。また、予め、録音釦B1が操作
されているときは、呼出があって通話線La,Lbを閉
結(swを閉)してからの通話を録音をする。住戸イン
ターホン1では、来客との通話状況がメモ代わりに録音
されるので、後からその内容を確認することが出来る。
例えば、子供や老人が留守番であったときの来客との応
対を知るのに利用される。録音されている音声メッセー
ジを再生するときは、再生釦を操作すれば、音声蓄積部
1Aに蓄積された音声デジタル信号が、音声伸長部61
で伸長され、スピーカSP1から出力される。
【0100】次に、図10に示す住戸インターホン1で
は、DSPには、図6に示した第1のエコーキャンセラ
部EC1、第2のエコーキャンセラ部EC2、音声スイ
ッチ部BSWと、音声伸長部61及び音声圧縮部62以
外に、音声検出部63を有している。この住戸インター
ホン1でも、図9の構成と同様に、録音釦B1を有して
おり、録音釦B1が操作されているときに、いずれかの
通話線La,Lbを通じて入出力される信号から、音声
検出部63が音声信号を検出し、DSP内の音声検出区
間の通話線からの入力信号を、DSPの音声圧縮部62
で圧縮してから、音声蓄積部1Aに蓄積する。
【0101】すなわち、ここでは、通話中に録音釦B1
を操作してからの、送話路及び受話路を通過する音声信
号のみが録音される。また、予め、録音釦B1が操作さ
れているときは、呼出があって通話線La,Lbを閉結
(swを閉)してからの音声のみを録音をする。音声検
出部63では、音声を、瞬時パワーと定常パワーとの比
較によって判別しており、瞬時パワーが定常パワーに対
して一定比以上になったときに、音声と判断している。
また、音声検出部63では、呼出から所定時間の間に音
声を検出しなければ、録音しないようにしてもよく、更
に、録音開始から一定時間が経過すれば強制的に録音を
終了してもよい。
【0102】住戸インターホン1では、来客の音声が録
音されるので、後からその内容を確認することが出来
る。例えば、子供や老人が留守番であったときの来客を
知るのに利用される。録音されている音声メッセージを
再生するときは、再生釦を操作すれば、音声蓄積部1A
に蓄積された音声デジタル信号が、音声伸長部61で伸
長され、スピーカSP1から出力される。再生した音声
には、戸外の騒音や無音状態が録音されていないので、
再生時間が短くて済み、音声蓄積部1Aが有効的に使用
できる。
【0103】次に、図11に示す住戸インターホン1で
は、DSPには、図6と同様に、第1のエコーキャンセ
ラ部EC1、第2のエコーキャンセラ部EC2、音声ス
イッチ部BSWと、音声伸長部61及び音声圧縮部62
を有している。この住戸インターホン1では、録音釦B
1を備えており、録音釦B1が操作されているときに、
いずれかの通話線La,Lbを通じて入力される信号
を、DSPの音声圧縮部62で圧縮してから、音声蓄積
部1Aに蓄積する。
【0104】すなわち、ここでは、通話中に録音釦B1
を操作してから以降の、受話路のみを通過する信号がす
べて録音される。また、予め、録音釦B1が操作されて
いるときは、呼出があって通話線La,Lbを閉結(s
wを閉)してからの受話信号のみを録音をする。住戸イ
ンターホン1では、来客からの音声がすべて録音される
ので、後からその内容を確認することが出来る。例え
ば、子供や老人が留守番であったときの来客との応対を
知るのに利用される。録音されている音声メッセージを
再生するときは、再生釦を操作すれば、音声蓄積部1A
に蓄積された音声デジタル信号が、音声伸長部61で伸
長され、スピーカSP1から出力される。
【0105】次に、図12に示す住戸インターホン1で
は、DSPには、図6に示した第1のエコーキャンセラ
部EC1、第2のエコーキャンセラ部EC2、音声スイ
ッチ部BSWと、音声伸長部61及び音声圧縮部62以
外に、音声検出部63を有している。この住戸インター
ホン1では、録音釦B1を備えており、録音釦B1が操
作されているときに、いずれかの通話線La,Lbを通
じて入力される信号から、音声検出部63が音声信号を
検出し、DSP内の音声検出区間の通話線からの入力信
号を、DSPの音声圧縮部62で圧縮してから、音声蓄
積部1Aに蓄積する。
【0106】すなわち、ここでは、通話中に録音釦B1
を操作してからの、受話路のみを通過する音声信号のみ
が録音される。また、予め、録音釦B1が操作されてい
るときは、呼出があって通話線La,Lbを閉結(sw
を閉)してからの音声のみを録音をする。音声検出部6
3では、音声を、瞬時パワーと定常パワーとの比較によ
って判別しており、瞬時パワーが定常パワーに対して一
定比以上になったときに、音声と判断している。また、
音声検出部63では、呼出から所定時間の間に音声を検
出しなければ、録音しないようにしてもよく、更に、録
音開始から一定時間が経過すれば強制的に録音を終了し
てもよい。
【0107】住戸インターホン1では、来客の音声が録
音されるので、後からその内容を確認することが出来
る。例えば、子供や老人が留守番であったときの来客を
知るのに利用される。録音されている音声メッセージを
再生するときは、再生釦を操作すれば、音声蓄積部1A
に蓄積された音声デジタル信号が、音声伸長部61で伸
長され、スピーカSP1から出力される。再生した音声
には、送話信号及び戸外の騒音や無音状態が録音されて
いないので、再生時間が短くて済み、音声蓄積部1Aが
有効的に使用できる。
【0108】次に、図13に示す住戸インターホン1で
は、DSPには、図6と同様に、第1のエコーキャンセ
ラ部EC1、第2のエコーキャンセラ部EC2、音声ス
イッチ部BSWと、音声伸長部61及び音声圧縮部62
を有している。この住戸インターホン1では、録音釦B
1を備えており、予め、録音釦B1を操作し、警報音と
して、マイクMI1から入力した警報メッセージM1の
信号を、DSPの音声圧縮部62で圧縮してから、音声
蓄積部1Aに蓄積しておくことができる。そして、セキ
ュリティセンサが作動したとき等に、音声蓄積部1Aに
蓄積された警報信号を、DSPの音声伸長部61で伸長
してから、警報音としてスピーカSP1から出力する。
【0109】ここに警報音とは、音声メッセージ以外
に、この住戸インターホン1に接続したセキュリティセ
ンサが作動したときや、警報監視盤4から警報信号を受
信したときに出力する警報サイレンや警報ブザーなどが
あり、住戸人の任意の警報音が録音できる。録音されて
いる警報音を再生して確認するときは、再生釦を操作す
れば、音声蓄積部1Aに蓄積された音声デジタル信号
が、音声伸長部61で伸長され、スピーカSP1から出
力される。
【0110】次に、図14に示す住戸インターホン1で
は、DSPには、図6と同様に、第1のエコーキャンセ
ラ部EC1、第2のエコーキャンセラ部EC2、音声ス
イッチ部BSWと、音声伸長部61及び音声圧縮部62
を有している。この住戸インターホン1では、録音釦B
1を備えており、予め、録音釦B1を操作して、マイク
MI1から入力した呼出音M2(来客報知音)の信号
を、DSPの音声圧縮部62で圧縮してから、音声蓄積
部1Aに蓄積しておくことができる。そして、呼出があ
ったときには、音声蓄積部1Aに蓄積された呼出信号
を、DSPの音声伸長部61で伸長してから、呼出音と
してスピーカSP1から出力する。
【0111】ここに、呼出音には、ロビーインターホン
3、警報監視盤4、ドアホン子器2の各々からの呼出音
がある。また、呼出音には、音声メッセージや呼出メロ
ディなども含まれており、住戸人の好みの音が録音でき
る。なお、呼出音は、呼出元に応じて変えるようにして
もよく、そうすれば、呼出音によって呼出元を聞き分け
ることができる。
【0112】録音されている呼出音を再生して確認する
ときは、再生釦を操作すれば、音声蓄積部1Aに蓄積さ
れた音声デジタル信号が、音声伸長部61で伸長され、
スピーカSP1から出力される。次に、図15に示す住
戸インターホン1では、DSPには、図6と同様に、第
1のエコーキャンセラ部EC1、第2のエコーキャンセ
ラ部EC2、音声スイッチ部BSWと、音声伸長部61
及び音声圧縮部62を有している。
【0113】また、DSPには、第1のエコーキャンセ
ラ部EC1から送話信号が出力される後段であり、第2
のエコーキャンセラ部EC2に送話信号が入力する前段
に、送話信号の声色を変換する声色変換処理部70(声
色変換部)を設けている。この住戸インターホン1で
は、声色変換処理部70によって変換された後の送話信
号と、受話信号とを、DSPの音声圧縮部62で圧縮し
てから、音声蓄積部1Aに蓄積する。
【0114】CPU11は、声色変換釦B2が操作され
ている状態で、呼出があり応答したときには、通話線L
a,Lbを閉結(swを閉)させるとともに、声色変換
処理部70によって、その後の送話信号に対して声色を
変換する処理を行う。例えば、女声を男声に変換して、
相手通話機器に出力する。声色変換処理部70は、具体
的には、音声周波数の周波数特性を全体的に低くした
り、音声を分析し、音声特徴パラメータを、女声から男
声に変換し、音声合成するなどによって、声色を変換す
る。
【0115】また、声色変換処理は、通話中に録音釦B
1を操作してから、あるいは、予め、録音釦B1が操作
されているときに呼出があってから、音声を録音すると
きのみに行ってもよい。音声変換処理部70によって変
換された変換後の音声は、2−4線変換回路50で受話
路に回り込んでくるが、第2のエコーキャンセラ部EC
2によってキャンセルさるため、スピーカSP1から聞
こえることがなく、通話者が自身の声とは変わっている
ために違和感を抱くことがない。なお、この機能は、子
供や女性が一人で留守番をするときに、呼出に対する応
答の声を低い声で出力できるので、相手に子供や女声で
あることを気付かれることがない。
【0116】この住戸インターホン1では、通話状況が
すべて録音されるので、後からその内容を確認すること
が出来る。例えば、子供や老人が留守番であったときの
来客との応対を知るのに利用される。録音されている音
声メッセージを再生するときは、再生釦を操作すれば、
音声蓄積部1Aに蓄積された音声デジタル信号が、音声
伸長部61で伸長され、スピーカSP1から出力され
る。
【0117】次に、図16に示す住戸インターホン1で
は、DSPには、図6と同様に、第1のエコーキャンセ
ラ部EC1、第2のエコーキャンセラ部EC2、音声ス
イッチ部BSWと、音声伸長部61及び音声圧縮部62
を有している。また、DSPには、第1のエコーキャン
セラ部EC1から送話信号が出力される後段であり、第
2のエコーキャンセラ部EC2に送話信号が入力する前
段に、送話信号の声色を変換する声色変換処理部70を
設けている。この点は、図15の構成と同じであるが、
ここでの住戸インターホン1は、声色変換部70によっ
て変換される前の送話信号と、受話信号とを、DSPの
音声圧縮部62で圧縮してから、音声蓄積部1Aに蓄積
する。
【0118】CPU11は、声色変換釦B2が操作され
ている状態で、呼出があり、応答したときには、通話線
La,Lbを閉結(swを閉)させるとともに、図15
の構成の場合と同様に、声色変換処理部70によって、
その後の送話信号に対して声色を変換する処理を行う。
また、声色変換処理は、通話中に録音釦B1を操作して
から、あるいは、予め、録音釦B1が操作されていると
きに呼出があってから、音声を録音するときのみに行っ
てもよい。
【0119】この住戸インターホン1では、通話状況が
すべて録音されるので、後からその内容を確認すること
ができる。録音されている音声メッセージを再生すると
きは、再生釦を操作すれば、音声蓄積部1Aに蓄積され
た音声デジタル信号が、音声伸長部61で伸長され、ス
ピーカSP1から出力される。このとき、録音されてい
る送話信号は、声色変換前の音声であるため、再生して
も違和感がない。
【0120】次に、図17に示す住戸インターホン1で
は、DSPには、図6と同様に、第1のエコーキャンセ
ラ部EC1、第2のエコーキャンセラ部EC2、音声ス
イッチ部BSWと、音声伸長部61及び音声圧縮部62
を有している。また、DSPには、第1のエコーキャン
セラ部EC1に受話信号が入力する前段に、受話信号の
ノイズを除去するノイズキャンセラ部71を設けてい
る。CPU11は、ノイズキャンセラ部71によって、
風きり音などの周波数成分をリアルタイムで推定しなが
ら、受話信号からその周波数成分をキャンセルする処理
をさせる。これによって、ロビーインターホン3やドア
ホン子器2から入力される屋外の騒音を除去でき、通話
がしやすくなる。このノイズキャンセル処理は、住戸人
によってノイズキャンセラ釦(不図示)が操作されとき
に行ってもよい。
【0121】また、この住戸インターホン1では、ノイ
ズキャンセラ部71によってノイズが除去された受話信
号を、DSPの音声圧縮部62で圧縮してから、音声蓄
積部1Aに蓄積している。そのため、再生した音声も、
ノイズがキャンセルされているので、音質がよく聞きや
すい。次に、図18には、ロビーインターホン3の構成
を示している。このロビーインターホン3のDSPに
は、図6に示した住戸インターホン1のDSPと同様
に、第1のエコーキャンセラ部EC1、第2のエコーキ
ャンセラ部EC2、音声スイッチ部BSWと、音声伸長
部61及び音声圧縮部62を有している、また、このロ
ビーインターホン3のDSPには、第2のエコーキャン
セラ部EC2に送話信号が入力する前段に、送話信号の
ノイズを除去するノイズキャンセラ部72を設けてい
る。CPU31(信号処理部)は、ノイズキャンセラ部
72によって、風きり音などの周波数成分をリアルタイ
ムで推定しながら、受話信号からその周波数成分をキャ
ンセルする処理をさせる。これによって、このロビーイ
ンターホン3のマイクMI3から入力される屋外の騒音
を除去でき、通話がしやすくなる。
【0122】また、このロビーインターホン3では、ノ
イズキャンセラ部72によってノイズが除去された受話
信号を、DSPの音声圧縮部62で圧縮してから、音声
蓄積部36(SRAM)に蓄積している。そのため、再
生した音声も、ノイズがキャンセルされているので、音
質がよく聞きやすい。ここでは、敢えて、ロビーインタ
ーホン3を例示したが、勿論これには限定されず、住戸
インターホン1や警報監視盤4でも同様の構成としても
よい。
【0123】
【発明の効果】以上の説明からも理解できるように、本
発明の請求項1に記載の集合住宅用ハンズフリー通話シ
ステムは、共同玄関のロビーインターホンと、各住戸内
のハンズフリー通話可能な住戸インターホンとを接続
し、更に、住戸インターホンは、玄関のドアホン子器を
接続した構成であって、住戸インターホンのDSPに同
時通話手段を備えて、ロビーインターホン、ドアホン子
器とのいずれに対しても、ハウリングの発生を防ぎ、し
かも双方向同時通話によるハンズフリー通話を可能とす
る。
【0124】また、住戸インターホンは、搭載されたD
SPの音声圧縮/伸長機能を利用して、ロビーインター
ホン、ドアホン子器のいずれからの音声も録音できる。
DSPでは、通話信号をデジタル処理するので、信号の
劣化が少なく、また、DSPは1チップのLSIなどで
構成されており、DSPの他の機能が使用できるので、
機能を追加してもコストアップを抑えられる。
【0125】本発明の請求項2に記載の集合住宅用ハン
ズフリー通話システムは、共同玄関のロビーインターホ
ンと、各住戸内のハンズフリー通話可能な住戸インター
ホンとを警報監視盤を介して接続し、更に、住戸インタ
ーホンは、玄関のドアホン子器を接続した構成であっ
て、住戸インターホンのDSPに同時通話手段を備え
て、ロビーインターホン、警報監視盤、ドアホン子器と
のいずれに対しても、ハウリングの発生を防ぎ、しかも
双方向同時通話によるハンズフリー通話を可能とする。
【0126】また、住戸インターホンは、搭載されたD
SPの音声圧縮/伸長機能を利用して、ロビーインター
ホン、警報監視盤、ドアホン子器のいずれからの音声も
録音できる。DSPでは、通話信号をデジタル処理する
ので、信号の劣化が少なく、また、DSPは1チップの
LSIなどで構成されており、DSPの他の機能が使用
できるので、機能を追加してもコストアップを抑えられ
る。
【0127】本発明の請求項3に記載の集合住宅用ハン
ズフリー通話システムは、共同玄関のロビーインターホ
ンと、各住戸内のハンズフリー通話可能な住戸インター
ホンとを接続した構成であって、ロビーインターホンの
DSPに同時通話手段を備えて、住戸インターホンとの
間で、ハウリングの発生を防ぎ、しかも双方向同時通話
によるハンズフリー通話を可能とする。
【0128】また、ロビーインターホンは、搭載された
DSPの音声圧縮/伸長機能を利用して、住戸インター
ホンからの音声が録音できる。DSPでは、通話信号を
デジタル処理するので、信号の劣化が少なく、また、D
SPは1チップのLSIなどで構成されており、DSP
の他の機能が使用できるので、機能を追加してもコスト
アップを抑えられる。
【0129】本発明の請求項4に記載の集合住宅用ハン
ズフリー通話システムは、共同玄関のロビーインターホ
ンと、各住戸内のハンズフリー通話可能な住戸インター
ホンとを警報監視盤を介して接続した構成であって、ロ
ビーインターホンのDSPに同時通話手段を備えて、住
戸インターホン、警報監視盤とのいずれに対しても、ハ
ウリングの発生を防ぎ、しかも双方向同時通話によるハ
ンズフリー通話を可能とする。
【0130】また、ロビーインターホンは、搭載された
DSPの音声圧縮/伸長機能を利用して、住戸インター
ホン、警報監視盤のいずれからの音声も録音できる。D
SPでは、通話信号をデジタル処理するので、信号の劣
化が少なく、また、DSPは1チップのLSIなどで構
成されており、DSPの他の機能が使用できるので、機
能を追加してもコストアップを抑えられる。
【0131】本発明の請求項5に記載の集合住宅用ハン
ズフリー通話システムは、共同玄関のロビーインターホ
ンと、各住戸内のハンズフリー通話可能な住戸インター
ホンとを警報監視盤を介して接続した構成であって、警
報監視盤のDSPに同時通話手段を備えて、住戸インタ
ーホン、ロビーインターホンとのいずれに対しても、ハ
ウリングの発生を防ぎ、しかも双方向同時通話によるハ
ンズフリー通話を可能とする。
【0132】また、警報監視盤に搭載されたDSPの音
声圧縮/伸長機能を利用して、住戸インターホン、ロビ
ーインターホンのいずれからの音声も録音できる。DS
Pでは、通話信号をデジタル処理するので、信号の劣化
が少なく、また、DSPは1チップのLSIなどで構成
されており、DSPの他の機能が使用できるので、機能
を追加してもコストアップを抑えられる。
【0133】請求項6では、住戸インターホンは、呼出
があったときに、自動的に、その呼出元から入力される
信号を、DSPを用いて蓄積するようにしているので、
来客の話声などが録音され、誰が来たのかが分かる。請
求項7では、住戸インターホンは、呼出があったとき
に、自動的に、その呼出元から入力される信号の音声部
分のみを、DSPを用いて蓄積するようにしているの
で、来客の話声が録音でき、また、騒音や無音状態が録
音されていないので、再生時間が短くて済み、音声蓄積
のためのメモリが有効的に使用できる。
【0134】請求項8では、住戸インターホンは、録音
釦が操作されているときに、通話線を通じて入出力され
る信号を、DSPを用いて蓄積するようにしているの
で、来客との通話状況を後から確認することが出来る。
請求項9では、住戸インターホンは、録音釦が操作され
ているときに、通話線を通じて入出力される信号の音声
部分のみを、DSPを用いて蓄積するようにしているの
で、来客の音声を後から確認することが出来る。また、
音声部分のみを録音し、戸外の騒音や無音状態が録音さ
れていないので、再生時間が短くて済み、音声を蓄積す
るためのメモリが有効的に使用できる。
【0135】請求項10では、住戸インターホンは、録
音釦が操作されているときに、通話線を通じて入力され
る信号を、DSPを用いて蓄積するようにしているの
で、来客の音声を後から確認することが出来る。請求項
11では、住戸インターホンは、録音釦が操作されてい
るときに、通話線を通じて入力される信号の音声部分の
みを、DSPを用いて蓄積するようにしているので、来
客の音声を後から確認することが出来る。また、受話信
号の音声部分のみを録音し、戸外の騒音や無音状態が録
音されていないので、再生時間が更に短くて済み、音声
を蓄積するためのメモリが有効的に使用できる。
【0136】請求項12では、住戸インターホンは、予
め、警報信号を、DSPを用いて蓄積しておくことがで
きる。これによって、警報状態が発生したときには、任
意の警報音を出力することができる。請求項13では、
住戸インターホンは、予め、呼出音を、DSPを用いて
蓄積しておくことができる。これによって、ロビーイン
ターホンやドアホン子器から呼出があったときに、好み
の呼出音を出力できる。
【0137】請求項14では、DSPの同時通話手段
は、スピーカから出力された受話信号の回り込みに起因
して、マイクから入力された送話信号に含まれる受話信
号成分を抑圧する第1のエコーキャンセラ部を有するの
で、ハウリングを防止した同時通話が可能になる。請求
項15では、DSPの同時通話手段は、第1のエコーキ
ャンセラ部に加えて、更に、送話信号の回り込みに起因
して受話信号に含まれる送話信号成分を抑圧する第2の
エコーキャンセラ部を有するので、送話路から受話路へ
漏れた信号や、通信相手から反射された信号などもキャ
ンセルでき、高い音質の通話が出来る。
【0138】請求項16では、DSPの同時通話手段
は、更に、送話路の信号と受話路の信号のレベルを比較
し、レベルの低い方の通話路には、送話路または受話路
を遮断せず同時通話性を保持する程度の所定の損失を加
えるデジタル信号処理を行う音声スイッチ部を有するの
で、受話音量または送話音量が大きくなりすぎたときで
も、ハウリングの発生を防ぎ、同時通話を可能にする。
【0139】請求項17では、第1、第2のエコーキャ
ンセラ部は、一方の通話路から出力された信号が、他方
の通話路へ回り込み、入力されるまでの伝達関数を同定
し、上記出力された信号を参照入力として、その同定し
た伝達関数により畳み込み演算する適応フィルタと、他
方の通話路から出力する信号から、適応フィルタの出力
信号を減算する減算回路部とで構成されるので、回り込
み成分を除去し、ハウリングを防ぎ、しかも双方向同時
通話によるハンズフリー通話を可能とする。
【0140】請求項18では、第2のエコーキャンセラ
部に送話信号が入力する前段に、送話信号の声色を変換
する声色変換部を設けており、変換後の送話信号と、受
話信号とを蓄積するので、相手側に声色変換後の音声を
出力でき、このときの通話内容を録音しておくことがで
きる。これによって、呼出に対する子供や女性などの応
答の声を低い声で出力できるので、招かざる訪問者に対
して威嚇効果が発揮できるとともに、そのときの通話が
録音できるので、防犯対策にも役立つ。
【0141】請求項19では、第1のエコーキャンセラ
部から送話信号が出力される後段に、送話信号の声色を
変換する声色変換部を設けており、変換後の送話信号
と、受話信号とを蓄積するので、相手側に声色変換後の
音声を出力でき、このときの通話内容を録音しておくこ
とができる。これによって、呼出に対する子供や女性な
どの応答の声を低い声で出力できるので、招かざる訪問
者に対して威嚇効果が発揮できるとともに、そのときの
通話が録音できるので、防犯対策にも役立つ。
【0142】請求項20では、第2のエコーキャンセラ
部に送話信号が入力する前段に、送話信号の声色を変換
する声色変換部を設けており、変換前の送話信号と、受
話信号とを蓄積するので、相手側に声色変換後の音声を
出力でき、このときの通話内容を録音しておくことがで
きる。これによって、呼出に対する子供や女性などの応
答の声を低い声で出力できるので、招かざる訪問者に対
して威嚇効果が発揮できるとともに、そのときの通話が
録音できるので、防犯対策にも役立つ。また、このとき
の通話内容のうち、送話信号は声色変更前の音声が録音
できるので、録音されている音声を再生したときでも、
変換前の音声を聞くことになり、違和感を抱くことがな
い。
【0143】請求項21では、第1のエコーキャンセラ
部から送話信号が出力される後段に、送話信号の声色を
変換する声色変換部を設けており、変換前の送話信号
と、受話信号とを蓄積するので、相手側に声色変換後の
音声を出力でき、このときの通話内容を録音しておくこ
とができる。これによって、呼出に対する子供や女性な
どの応答の声を低い声で出力できるので、招かざる訪問
者に対して威嚇効果が発揮できるとともに、そのときの
通話が録音できるので、防犯対策にも役立つ。また、こ
のときの通話内容のうち、送話信号は声色変更前の音声
が録音できるので、録音されている音声を再生したとき
でも、変換前の音声を聞くことになり、違和感を抱くこ
とがない。
【0144】請求項22では、第1のエコーキャンセラ
部に受話信号が入力する前段で、受話信号のノイズを除
去するようにしているので、ロビーインターホンやドア
ホン子器などから入力される屋外の騒音を除去でき、通
話がしやすくなる。また、ノイズが除去された受話信号
を、DSPを用いて蓄積しているので、再生した音声も
音質がよく聞きやすい。
【0145】請求項23では、第2のエコーキャンセラ
部に送話信号が入力する前段で、送話信号のノイズを除
去するようにしているので、ロビーインターホンなどか
ら入力する屋外の騒音を除去でき、通話がしやすくな
る。また、ノイズが除去された送話信号を、DSPを用
いて蓄積しているので、再生した音声も音質がよく聞き
やすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の集合住宅用ハンズフリー通話システム
の要部(住戸インターホンとドアホン子器)の構成の例
を示すブロック図である。
【図2】本発明の集合住宅用ハンズフリー通話システム
の構成の例を示す図である。
【図3】本発明の集合住宅用ハンズフリー通話システム
の他の構成の例を示す図である。
【図4】本発明の集合住宅用ハンズフリー通話システム
の要部(ロビーインターホンと警報監視盤)の構成の例
を示すブロック図である。
【図5】本発明の集合住宅用ハンズフリー通話システム
の要部(ロビーインターホンと警報監視盤)の構成の他
の例を示すブロック図である。
【図6】DSPの構成の例を示す図である。
【図7】DSPの構成の他例を示す図である。
【図8】DSPの構成の更に他例を示す図である。
【図9】DSPの構成の更に他例を示す図である。
【図10】DSPの構成の更に他例を示す図である。
【図11】DSPの構成の更に他例を示す図である。
【図12】DSPの構成の更に他例を示す図である。
【図13】DSPの構成の更に他例を示す図である。
【図14】DSPの構成の更に他例を示す図である。
【図15】DSPの構成の更に他例を示す図である。
【図16】DSPの構成の更に他例を示す図である。
【図17】DSPの構成の更に他例を示す図である。
【図18】DSPの構成の更に他例を示す図である。
【図19】第1の従来例の集合住宅用通話システムの構
成を示す図である。
【図20】第1の従来例の集合住宅用通話システムの要
部(住戸インターホンとドアホン子器)の構成を示すブ
ロック図である。
【図21】第1の従来例の集合住宅用通話システムの要
部(ロビーインターホンと警報監視盤)の構成を示すブ
ロック図である。
【図22】第1の従来例の集合住宅用通話システムの他
の構成を示す図である。
【図23】第2の従来例の集合住宅用通話システムの構
成を示す図である。
【図24】図23の一部構成を示す図である。
【図25】図24の一部構成を示す図である。
【図26】第3の従来例の集合住宅用通話システムの構
成を示す図である。
【符号の説明】
1 住戸インターホン 17 通話回路 1A SRAM(音声蓄積部) 2 ドアホン子器 3 ロビーインターホン 35 通話回路 36 SRAM(音声蓄積部) 4 警報監視盤 48 通話回路 49 SRAM(音声蓄積部) La,Lb 通話線 EC1 第1のエコーキャンセラ部 EC2 第2のエコーキャンセラ部 BSW 音声スイッチ部 50 2−4線変換回路 55 適応フィルタ 56 減算回路部 61 音声伸長部 62 音声圧縮部 63 音声検出部 70 声色変換部 71,72 ノイズキャンセラ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福島 実 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 寺澤 章 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 Fターム(参考) 5K027 AA09 DD07 DD10 HH03 5K038 CC12 EE13 FF06 FF10 FF13 GG02 5K046 AA01 BA01 BB02 DD28 HH11 HH24 HH55 HH68 HH71 HH78 ZZ19

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】集合住宅の共用玄関に設置されたロビーイ
    ンターホンと、集合住宅の各住戸内に設置されハンズフ
    リー通話可能に構成された住戸インターホンとを通話線
    により接続し、更に、各住戸インターホンは、別の通話
    線により、各住戸の玄関に設置されたドアホン子器を接
    続して構成され、各機器間の受話信号および送話信号を
    通話線で伝送するようにした集合住宅用ハンズフリー通
    話システムであって、 上記住戸インターホンは、 スピーカから音出力された受話信号の回り込みに起因し
    て、マイクから音入力されて得られた送話信号に含まれ
    る受話信号成分を抑圧して、同時通話を可能とする同時
    通話手段と、音声信号の圧縮/伸長を行う音声圧縮部及
    び音声伸長部とを有し、受話信号および送話信号をデジ
    タル信号処理するDSPと、 音声信号を蓄積する音声蓄積部とを備えて、 上記音声蓄積部に蓄積された音声信号を、上記DSPの
    音声伸長部で伸長してから、上記いずれかの通話線に送
    話信号として出力する一方、上記いずれかの通話線から
    の受話信号を、上記DSPの音声圧縮部を介して、上記
    音声蓄積部に蓄積することを特徴とする集合住宅用ハン
    ズフリー通話システム。
  2. 【請求項2】集合住宅の共用玄関に設置されたロビーイ
    ンターホンと、集合住宅の各住戸内に設置されハンズフ
    リー通話可能に構成された住戸インターホンとを、警報
    監視盤を介して、通話線により接続し、更に、各住戸イ
    ンターホンは、別の通話線により、各住戸の玄関に設置
    されたドアホン子器を接続して構成され、各機器間の受
    話信号および送話信号を通話線で伝送するようにした集
    合住宅用ハンズフリー通話システムであって、 上記住戸インターホンは、 受話信号の回り込みに起因して送話信号に含まれる受話
    信号成分を抑圧して、同時通話を可能とする同時通話手
    段と、 スピーカから音出力された受話信号の回り込みに起因し
    て、マイクから音入力されて得られた送話信号に含まれ
    る受話信号成分を抑圧して、同時通話を可能とする同時
    通話手段と、音声信号の圧縮/伸長を行う音声圧縮部及
    び音声伸長部とを有し、受話信号および送話信号をデジ
    タル信号処理するDSPと、 音声信号を蓄積する音声蓄積部とを備えて、 上記音声蓄積部に蓄積された音声信号を、上記DSPの
    音声伸長部で伸長してから、上記いずれかの通話線に送
    話信号として出力する一方、上記いずれかの通話線から
    の受話信号を、上記DSPの音声圧縮部を介して、上記
    音声蓄積部に蓄積することを特徴とする集合住宅用ハン
    ズフリー通話システム。
  3. 【請求項3】集合住宅の共用玄関に設置されたロビーイ
    ンターホンと、集合住宅の各住戸内に設置されハンズフ
    リー通話可能に構成された住戸インターホンとを通話線
    により接続して構成され、各機器間の受話信号および送
    話信号を通話線で伝送するようにした集合住宅用ハンズ
    フリー通話システムであって、 上記ロビーインターホンは、 スピーカから音出力された受話信号の回り込みに起因し
    て、マイクから音入力されて得られた送話信号に含まれ
    る受話信号成分を抑圧して、同時通話を可能とする同時
    通話手段と、音声信号の圧縮/伸長を行う音声圧縮部及
    び音声伸長部とを有し、受話信号および送話信号をデジ
    タル信号処理するDSPと、 音声信号を蓄積する音声蓄積部とを備えて、 上記音声蓄積部に蓄積された音声信号を、上記DSPの
    音声伸長部で伸長してから、上記通話線に送話信号とし
    て出力する一方、上記通話線からの受話信号を、上記D
    SPの音声圧縮部を介して、上記音声蓄積部に蓄積する
    ことを特徴とする集合住宅用ハンズフリー通話システ
    ム。
  4. 【請求項4】集合住宅の共用玄関に設置されたロビーイ
    ンターホンと、集合住宅の各住戸内に設置されハンズフ
    リー通話可能に構成された住戸インターホンとを、警報
    監視盤を介して、通話線により接続して構成され、各機
    器間の受話信号および送話信号を通話線で伝送するよう
    にした集合住宅用ハンズフリー通話システムであって、 上記ロビーインターホンは、 スピーカから音出力された受話信号の回り込みに起因し
    て、マイクから音入力されて得られた送話信号に含まれ
    る受話信号成分を抑圧して、同時通話を可能とする同時
    通話手段と、音声信号の圧縮/伸長を行う音声圧縮部及
    び音声伸長部とを有し、受話信号および送話信号をデジ
    タル信号処理するDSPと、 音声信号を蓄積する音声蓄積部とを備えて、 上記音声蓄積部に蓄積された音声信号を、上記DSPの
    音声伸長部で伸長してから、上記通話線に送話信号とし
    て出力する一方、上記通話線からの受話信号を、上記D
    SPの音声圧縮部を介して、上記音声蓄積部に蓄積する
    ことを特徴とする集合住宅用ハンズフリー通話システ
    ム。
  5. 【請求項5】集合住宅の共用玄関に設置されたロビーイ
    ンターホンと、集合住宅の各住戸内に設置されハンズフ
    リー通話可能に構成された住戸インターホンとを、警報
    監視盤を介して、通話線により接続して構成され、各機
    器間の受話信号および送話信号を通話線で伝送するよう
    にした集合住宅用ハンズフリー通話システムであって、 上記警報監視盤は、 スピーカから音出力された受話信号の回り込みに起因し
    て、マイクから音入力されて得られた送話信号に含まれ
    る受話信号成分を抑圧して、同時通話を可能とする同時
    通話手段と、音声信号の圧縮/伸長を行う音声圧縮部及
    び音声伸長部とを有し、受話信号および送話信号をデジ
    タル信号処理するDSPと、 音声信号を蓄積する音声蓄積部とを備えて、 上記音声蓄積部に蓄積された音声信号を、上記DSPの
    音声伸長部で伸長してから、上記通話線に送話信号とし
    て出力する一方、上記通話線からの受話信号を、上記D
    SPの音声圧縮部を介して、上記音声蓄積部に蓄積する
    ことを特徴とする集合住宅用ハンズフリー通話システ
    ム。
  6. 【請求項6】請求項1又は請求項2に記載の集合住宅用
    ハンズフリー通話システムにおいて、 上記ハンズフリー通話型住戸インターホンは、呼出があ
    ったときに、自動的に、その呼出元を接続する通話線を
    閉結して、その通話線から入力される信号を、上記DS
    Pの音声圧縮部を介して、上記音声蓄積部に蓄積するこ
    とを特徴とする集合住宅用ハンズフリー通話システム。
  7. 【請求項7】請求項1又は請求項2に記載の集合住宅用
    ハンズフリー通話システムにおいて、 上記住戸インターホンは、呼出があったときに、自動的
    に、その呼出元を接続する通話線を閉結して、その通話
    線から入力される信号から、音声信号を検出する音声検
    出部を有し、音声検出区間の通話線からの入力信号を、
    上記DSPの音声圧縮部を介して、上記音声蓄積部に蓄
    積することを特徴とする集合住宅用ハンズフリー通話シ
    ステム。
  8. 【請求項8】請求項1又は請求項2に記載の集合住宅用
    ハンズフリー通話システムにおいて、 上記住戸インターホンは、録音釦を備えており、 上記録音釦が操作されているときに、上記いずれかの通
    話線を通じて入出力される信号を、上記DSPの音声圧
    縮部を介して、上記音声蓄積部に蓄積することを特徴と
    する集合住宅用ハンズフリー通話システム。
  9. 【請求項9】請求項1又は請求項2に記載の集合住宅用
    ハンズフリー通話システムにおいて、 上記住戸インターホンは、録音釦を備えており、 上記録音釦が操作されているときに、上記いずれかの通
    話線を通じて入出力される信号から、音声信号を検出す
    る音声検出部を有し、音声検出区間の通話線からの入力
    信号を、上記DSPの音声圧縮部を介して、上記音声蓄
    積部に蓄積することを特徴とする集合住宅用ハンズフリ
    ー通話システム。
  10. 【請求項10】請求項1又は請求項2に記載の集合住宅
    用ハンズフリー通話システムにおいて、 上記住戸インターホンは、録音釦を備えており、 上記録音釦が操作されているときに、上記通話線を通じ
    て入力される信号を、上記DSPの音声圧縮部を介し
    て、上記音声蓄積部に蓄積することを特徴とする集合住
    宅用ハンズフリー通話システム。
  11. 【請求項11】請求項1又は請求項2に記載の集合住宅
    用ハンズフリー通話システムにおいて、 上記住戸インターホンは、録音釦を備えており、 上記録音釦が操作されているときに、上記通話線を通じ
    て入力される信号から、音声信号を検出する音声検出部
    を有し、音声検出区間の通話線からの入力信号を、上記
    DSPの音声圧縮部を介して、上記音声蓄積部に蓄積す
    ることを特徴とする集合住宅用ハンズフリー通話システ
    ム。
  12. 【請求項12】請求項1又は請求項2に記載の集合住宅
    用ハンズフリー通話システムにおいて、 上記住戸インターホンは、 予め、マイクから入力した警報信号を、上記DSPの音
    声圧縮部を介して、上記音声蓄積部に蓄積しておき、 上記音声蓄積部に蓄積された警報信号を、上記DSPの
    音声伸長部で伸長してから、警報音としてスピーカから
    出力することを特徴とする集合住宅用ハンズフリー通話
    システム。
  13. 【請求項13】請求項1又は請求項2に記載の集合住宅
    用ハンズフリー通話システムにおいて、 上記住戸インターホンは、 予め、マイクから入力した呼出信号を、上記DSPの音
    声圧縮部を介して、上記音声蓄積部に蓄積しておき、 上記音声蓄積部に蓄積された呼出信号を、上記DSPの
    音声伸長部で伸長してから、呼出音としてスピーカから
    出力することを特徴とする集合住宅用ハンズフリー通話
    システム。
  14. 【請求項14】請求項1〜請求項13のいずれかに記載
    の集合住宅用ハンズフリー通話システムにおいて、 上記DSPの同時通話手段は、 スピーカから音出力された受話信号の回り込みに起因し
    て、マイクから音入力されて得られた送話信号に含まれ
    る受話信号成分を抑圧する第1のエコーキャンセラ部を
    有することを特徴とする集合住宅用ハンズフリー通話シ
    ステム。
  15. 【請求項15】請求項14に記載の集合住宅用ハンズフ
    リー通話システムにおいて、 上記DSPの同時通話手段は、更に、 送話信号の回り込みに起因して受話信号に含まれる送話
    信号成分を抑圧する第2のエコーキャンセラ部を有する
    ことを特徴とする集合住宅用ハンズフリー通話システ
    ム。
  16. 【請求項16】請求項14又は請求項15に記載の集合
    住宅用ハンズフリー通話システムにおいて、 上記DSPの同時通話手段は、更に、 送話路の信号と受話路の信号のレベルを比較し、レベル
    の低い方の通話路には、送話路または受話路を遮断せず
    同時通話性を保持する程度の所定の損失を加えるデジタ
    ル信号処理を行う音声スイッチ部を有することを特徴と
    する集合住宅用ハンズフリー通話システム。
  17. 【請求項17】請求項14〜請求項16のいずれかに記
    載の集合住宅用ハンズフリー通話システムにおいて、 上記エコーキャンセラ部は、 一方の通話路から出力された信号が、他方の通話路へ回
    り込み、入力されるまでの伝達関数を同定し、上記出力
    された信号を参照入力として、その同定した伝達関数に
    より畳み込み演算する適応フィルタと、 上記他方の通話路から出力する信号から、上記適応フィ
    ルタの出力信号を減算する減算回路部とを備えたことを
    特徴とする集合住宅用ハンズフリー通話システム。
  18. 【請求項18】請求項15〜請求項17のいずれかに記
    載の集合住宅用ハンズフリー通話システムにおいて、 上記第2のエコーキャンセラ部に送話信号が入力する前
    段に、送話信号の声色を変換する声色変換部を設けてお
    り、 この声色変換部によって変換された後の送話信号と、受
    話信号とを、上記DSPの音声圧縮部を介して、上記音
    声蓄積部に蓄積することを特徴とする集合住宅用ハンズ
    フリー通話システム。
  19. 【請求項19】請求項14〜請求項17のいずれかに記
    載の集合住宅用ハンズフリー通話システムにおいて、 上記第1のエコーキャンセラ部から送話信号が出力され
    る後段に、送話信号の声色を変換する声色変換部を設け
    ており、 この声色変換部によって変換された後の送話信号と、受
    話信号とを、上記DSPの音声圧縮部を介して、上記音
    声蓄積部に蓄積することを特徴とする集合住宅用ハンズ
    フリー通話システム。
  20. 【請求項20】請求項15〜請求項17のいずれかに記
    載の集合住宅用ハンズフリー通話システムにおいて、 上記第2のエコーキャンセラ部に送話信号が入力する前
    段に、送話信号の声色を変換する声色変換部を設けてお
    り、 この声色変換部によって変換される前の送話信号と、受
    話信号とを、上記DSPの音声圧縮部を介して、上記音
    声蓄積部に蓄積することを特徴とする集合住宅用ハンズ
    フリー通話システム。
  21. 【請求項21】請求項14〜請求項17のいずれかに記
    載の集合住宅用ハンズフリー通話システムにおいて、 上記第1のエコーキャンセラ部から送話信号が出力され
    る後段に、送話信号の声色を変換する声色変換部を設け
    ており、 この声色変換部によって変換される前の送話信号と、受
    話信号とを、上記DSPの音声圧縮部を介して、上記音
    声蓄積部に蓄積することを特徴とする集合住宅用ハンズ
    フリー通話システム。
  22. 【請求項22】請求項14〜請求項21のいずれかに記
    載の集合住宅用ハンズフリー通話システムにおいて、 上記第1のエコーキャンセラ部に受話信号が入力する前
    段に、受話信号のノイズを除去するノイズキャンセラ部
    を設けており、 このノイズキャンセラ部によってノイズが除去された受
    話信号を、上記DSPの音声圧縮部を介して、上記音声
    蓄積部に蓄積することを特徴とする集合住宅用ハンズフ
    リー通話システム。
  23. 【請求項23】請求項15〜請求項22のいずれかに記
    載の集合住宅用ハンズフリー通話システムにおいて、 上記第2のエコーキャンセラ部に送話信号が入力する前
    段に、送話信号のノイズを除去するノイズキャンセラ部
    を設けており、 このノイズキャンセラ部によってノイズが除去された送
    話信号を、上記DSPの音声圧縮部を介して、上記音声
    蓄積部に蓄積することを特徴とする集合住宅用ハンズフ
    リー通話システム。
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