JP2000244669A - 集合住宅用ハンズフリー通話システム - Google Patents

集合住宅用ハンズフリー通話システム

Info

Publication number
JP2000244669A
JP2000244669A JP11040168A JP4016899A JP2000244669A JP 2000244669 A JP2000244669 A JP 2000244669A JP 11040168 A JP11040168 A JP 11040168A JP 4016899 A JP4016899 A JP 4016899A JP 2000244669 A JP2000244669 A JP 2000244669A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
hands
call
unit
free
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11040168A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Ueda
毅 上田
Hiroaki Takeyama
博昭 竹山
Takako Tanaka
香子 田中
Akira Terasawa
章 寺澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP11040168A priority Critical patent/JP2000244669A/ja
Publication of JP2000244669A publication Critical patent/JP2000244669A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Interconnected Communication Systems, Intercoms, And Interphones (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Telephone Function (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】住戸インターホンが、ロビーインターホンに対
する双方向ハンズフリー同時通話と、各住戸のドアホン
子器に対する双方向ハンズフリー同時通話とのいずれを
も容易に可能にする。 【解決手段】ロビーインターホンと、各住戸の住戸イン
ターホン1とを通話線Laにより接続し、更に、各住戸
インターホン1は、別の通話線Lbにより、ドアホン子
器2を接続して構成され、住戸インターホン1は、スピ
ーカSP1から音出力された受話信号の回り込みに起因
して、マイクMI1から音入力されて得られた送話信号
に含まれる受話信号成分を抑圧して、同時通話を可能と
する同時通話手段17を備えており、この同時通話手段
17を、ロビーインターホンとの間の受話信号および送
話信号と、ドアホン子器2との間の受話信号および送話
信号との両方に対して作用させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハウリング発生を
防止して同時通話を可能とした集合住宅用ハンズフリー
通話システムに関する。
【0002】
【従来の技術】(第1の従来例)図22は、従来の集合
住宅用通話システムの構成を示している。各住戸内に設
けられた住戸インターホン101(住宅情報盤)の各々
は、通話線Laと制御線(多重信号線)などで構成され
る信号線により、管理室等に設置された警報監視盤10
4を介し、共同玄関などに設置したロビーインターホン
103に接続されている。更に、各住戸の住戸インター
ホン101は、玄関に設置されたドアホン子器102
と、通話線Lbと制御線などで構成される信号線を介し
て接続されている。
【0003】このような構成によって、住戸インターホ
ン101とロビーインターホン103の間、住戸インタ
ーホン101と警報監視盤104の間、ロビーインター
ホン103と警報監視盤104の間の各々において、イ
ンターホン通話が可能になっており、また、各住戸イン
ターホン101とドアホン子器102との間でもインタ
ーホン通話ができるようになっている。
【0004】また、警報監視盤104では、各住戸イン
ターホン101に接続された各種セキュリティセンサ
(不図示)による監視を行っており、例えば、住戸に設
置された火災感知器が発報すれば、警報監視盤104
は、住戸インターホン101から信号線を通じて、火災
信号を受信し、警報出力などを行っている。次に、図2
3に、各住戸の住戸インターホン101と、ドアホン子
器102の構成の一例をブロック図で示している。
【0005】この住戸インターホン101には、CPU
等で構成され、各部を制御する信号処理部111と、火
災感知器から発報信号を受信する火災受信回路112
と、スピーカSPから出力させる呼出音や火災警報音、
ドアホン子器102から出力させる火災警報音を発生さ
せる音発生回路113と、ドアホン子器102に通じる
通話線Lbを音発生回路113と通話回路117側とに
切換える切換部114と、警報監視盤104との多重伝
送を行うための多重伝送送受信回路115と、ロビーイ
ンターホン103あるいは警報監視盤104との通話
と、ドアホン子器102との通話を切換制御する通話切
換部116と、ハンドセットH1による通話を行うため
の通話回路117と、ドアホン子器102からの呼出を
通話線Lbの電圧レベルの変化によって検知する呼出検
知回路118と、音発生回路113からの出力を減衰さ
せ、通話線Lbを介してバックトーンを警報監視盤10
4側に出力するバックトーン回路119等を備えてい
る。
【0006】一方、ドアホン子器102には、住戸イン
ターホン101から通話線Lbを介して電源が供給され
ており、この通話線を介して通話を行うためのマイクM
I2及びスピーカSP2と、制御線を介した制御信号に
よって、火災警報時に点滅する警報ランプ121と、液
晶ディスプレイ等で構成され、文字メッセージ等を表示
するための表示部122と、呼出ボタン123等を備え
ている。
【0007】住戸インターホン101にはドアホン子器
102とのインターホン通話機能を備えており、ドアホ
ン子器102からの呼出ボタン123の操作による呼出
に応答して、ハンドセットH1を取り上げると、通話回
路117がドアホン子器102に接続され(切換部11
4はb側、通話切換部116はb側)、通話が可能とな
る。
【0008】次に、図24には、ロビーインターホン1
03と警報監視盤104の構成の一例をブロック図で示
している。ロビーインターホン103と警報監視盤10
4には、それぞれ、CPU等で構成され、各部を制御す
る信号処理部131,141と、テンキーや呼出スイッ
チ等で構成されたキー入力回路132,142と、表示
ランプや表示画面等からなる表示回路133,143
と、多重伝送送受信回路134,144と、通話制御回
路135,145と、マッチング回路136,146等
を備え、ロビーインターホン103のマイクMI3とス
ピーカSP3、警報監視盤104のハンドセットH4に
よって、各住戸との通話や両者による通話が出来るよう
になっている。
【0009】警報監視盤104には、更に、音発生回路
147を備えており、呼出を行った時点の状況などによ
って、所定のメッセージを、警報監視盤104のスピー
カ(不図示)や、ロビーインターホン103のスピーカ
SP3から出力する。また、集合住宅では、各住戸に図
25に示すようなハンズフリー通話型住戸インターホン
101Aを設置している場合があり、この場合、ドアホ
ン子器102からの呼出に対して、釦操作だけの簡単操
作で、ハンドセットを持たなくても、来客との通話がで
きるようになっている。図25のシステムは図22のシ
ステムに併設される。 (第2の従来例)また、従来、図22に示したようなシ
ステム構成においても、例えば特開平9−121253
号のようにハンズフリー通話を可能としており、その場
合の構成を図26に模式的に示す。
【0010】このシステムは、図22の構成と同様、ロ
ビーインターホン103と、各住戸の複数の住戸インタ
ーホン101とが、警報監視盤104を介して接続され
ており、さらに、各住戸インターホン101は、ドアホ
ン子器102と接続されて構成される。ロビーインター
ホン103は、スピーカLSK及び受話信号用アンプ回
路LRAとにより構成される受話回線と、マイクLMC
及び送話信号用アンプ回路LSAとにより構成される送
話回線と、受話回線及び送話回線からなる4線式の通話
線の音声信号と2線式の通話線Laの音声信号とを相互
に変換する2−4線変換回路LCVとにより構成され
る。
【0011】警報監視盤104は、スピーカXSK及び
受話信号用アンプ回路XRAとにより構成される受話回
線と、マイクXMC及び送話信号用アンプ回路XSAと
により構成される送話回線と、2者選択切替手段XJ
1、XJ2と、エコーキャンセラ回路EC1、EC2
と、2−4線変換回路XCV1、XCV2とにより構成
される。
【0012】住戸インターホン101は、スピーカHS
K及び受話信号用アンプ回路HRAとにより構成される
受話回線と、マイクHMC及び送話信号用アンプ回路H
SAとにより構成される送話回線と、音声スイッチBS
Wと、2−4線変換回路HCVと、アンプ回路HAP
1、HAP2、HAWとを備え、更に、ドアホン切替手
段HJを備えている。
【0013】ドアホン子器102は、スピーカDSK及
び受話信号用アンプ回路DRAとにより構成される受話
回線と、マイクDMC及び送話信号用アンプ回路DSA
とにより構成される送話回線と、2−4線変換回路DC
Vとにより構成される。住戸インターホン101のドア
ホン切替手段HJは、住戸インターホン101の送受話
回線の接続先を警報監視盤104又はドアホン子器10
2に切り替える切替手段であり、接点a側に接続すれ
ば、住戸インターホン101の送受話回線が通話線La
を介して警報監視盤104に接続され、接点b側に接続
すれば、住戸インターホン101の送受話回線が通話線
Lbを介してドアホン子器102に接続される。
【0014】警報監視盤104の2者選択切替手段XJ
1、XJ2は、ロビーインターホン103、住戸インタ
ーホン101及び警報監視盤104の3者のうちの2者
を選択して、通話可能とする切替手段であり、2者選択
切替手段XJ1、XJ2をともに接点a側に接続すれ
ば、ロビーインターホン103の送受話回線が、警報監
視盤104を介して、通話線La(及びLa’)で住戸
インターホン101に接続され、2者選択切替手段XJ
1、XJ2をともに接点b側に接続すれば、ロビーイン
ターホン103の送受話回線が、通話線La’を介して
警報監視盤104の送受話回線に接続される。また、2
者選択切替手段XJ1を接点a側に接続し、2者選択切
替手段XJ2を接点b側に接続すれば、警報監視盤10
4の送受話回線が、通話線Laを介して住戸インターホ
ン101に接続される。
【0015】即ち、ドアホン切替手段HJを接点b側に
接続すれば、住戸インターホン101とドアホン子器1
02との通話が可能となり、ドアホン切替手段HJを接
点a側に接続した場合において、2者選択切替手段XJ
1、XJ2をともに接点a側に接続すれば、住戸インタ
ーホン101とロビーインターホン103との通話が可
能となり、2者選択切替手段XJ1、XJ2をともに接
点b側に接続すれば、住戸インターホン101と警報監
視盤104との通話が可能となる。さらに、2者選択切
替手段XJ1を接点a側に接続し、2者選択切替手段X
J2を接点b側に接続すれば、ロビーインターホン10
3と警報監視盤104との通話が可能となる。
【0016】なお、これらの通話は、2線式の通話線L
a,Lbを介した双方向通話であり、住戸インターホン
101とドアホン子器102との通話を除くいずれの場
合にも、警報監視盤104内のエコーキャンセラ回路E
C1、EC2を介して行われる。ここで、警報監視盤1
04とロビーインターホン103との通話について説明
すると、警報監視盤104のマイクXMCにより収音さ
れ、電気信号に変換された発話音声は、エコーキャンセ
ラ回路EC1、EC2及び2−4線変換回路XCV2を
介して、2線式の通話線La’へ出力される。この音声
信号は、ロビーインターホン103の2−4線変換回路
LCVにおいて、受話回線へと伝達されて、スピーカL
SKから音波として再現されて出力される。
【0017】同様にして、ロビーインターホン103の
マイクLMCにより収音された発話音声は、2−4線変
換回路LCV、2線式通話線La’、2−4線変換回路
XCV2及びエコーキャンセラ回路EC1、EC2を介
して警報監視盤104のスピーカXSKへ伝達されて、
音波として出力される。上記エコーキャンセラ回路EC
1、EC2は、受話信号の回り込みが発生した場合に、
送話信号に含まれている受話信号成分を抑制して、ハウ
リングの発生を防止するためのものである。
【0018】ロビーインターホン103は、ハンズフリ
ー通話を行う構成になっているために、スピーカLSK
から発せられた受話音声は、その一部がマイクLMCに
よって収音されるという音響結合が生じている。同様に
して、警報監視盤104のスピーカLSK、マイクLM
C間でも音響結合が生じ、このような音響結合により受
話信号の回り込みが生じる。さらに、2−4線変換回路
XCV2においても、送話信号が受話回路側に漏れるこ
とにより、ロビーインターホン104からみれば、受話
信号の送話側への回り込みが発生している。
【0019】エコーキャンセラ回路EC1は、警報監視
盤104側の回り込み、即ち、警報監視盤104のスピ
ーカXSK、マイクXMC間の回り込みを抑制し、エコ
ーキャンセラ回路EC2は、ロビーインターホン103
側の回り込み、即ち、ロビーインターホン103のスピ
ーカLSK、マイクLMC間の回り込み及び2−4線変
換回路XCV2での回り込みを抑制する。即ち、エコー
キャンセラ回路EC1、EC2は、警報監視盤104及
びロビーインターホン103の双方からの同時通話を可
能とするための同時通話回路である。
【0020】図27には、ハンズフリー通話型住戸イン
ターホン101Aとドアホン子器102間の通話のみに
関する部分の構成を模式的に示している。住戸インター
ホン101Aは、スピーカHSKを接続する受話回線
(受話路)と、マイクHMCを接続する送話回線(送話
路)と、音声スイッチBSWと、2−4線変換回路HC
Vなどによって構成される。一方のドアホン子器102
は、スピーカDSK(SP2)を接続する受話回線(受
話路)と、マイクDMC(MI2)を接続する送話回線
(送話路)と、2−4線変換回路DCVなどによって構
成される。2−4線変換回路HCV,DCVは、受話回
線と送話回線とからなる4線式の通話線を通過する音声
信号と、2線式の通話線Lbを通過する音声信号とを、
交互に変換するものである。
【0021】住戸インターホン101Aには、ドアホン
子器102とハンズフリーによる交互通話を行うため
に、音声スイッチBSWを設けている。音声スイッチB
SWでは、常に、いずれか一方の話者の音声信号のみを
他方に伝達する交互通話を実現するため、スピーカHS
K,DSKからマイクHMC,DMCに受話信号が回り
込りこんだ場合であっても、ハウリングの発生が防止で
きる。
【0022】この音声スイッチBSWの構成例を図28
に示す。この音声スイッチBSWは、受話回線に設けら
れた受話損失量可変回路RVAと、送話回線に設けられ
た送話損失量可変回路SVAと、これらの損失量を制御
する損失量制御回路VACとにより構成される。受話損
失量可変回路RVA及び送話損失量可変回路SVAは、
ともに音声信号の増幅又は減衰を行うことができ、その
増幅率又は減衰率(まとめて損失と呼ぶ)を変化させる
ことができる回路である。
【0023】損失量制御回路VACは、受話回線及び送
話回線の音声信号を監視して、音声信号のレベルの低い
方に大きな損失を挿入するように、受話損失量可変回路
RVA及び送話損失量可変回路SVAに対して制御信号
を出力する。例えば、住戸インターホン101Aの受話
信号のレベルが送話信号のレベルよりも高い場合には、
損失量制御回路VACの制御により、受話損失量可変回
路RVAの損失が6dB、送話損失量可変回路SVAの
損失が46dBとなり、ドアホン子器102から住戸イ
ンターホン101Aへの通話のみが可能となる。一方、
送話信号のレベルが受話信号のレベルよりも高い場合に
は、受話損失量可変回路RVAの損失が46dB、送話
損失量可変回路SVAの損失が6dBとなり、住戸イン
ターホン101Aからドアホン子器102への通話のみ
が可能となる。
【0024】住戸インターホン101Aとドアホン子器
102との間での通話においては、このような音声スイ
ッチBSWによる交互通話を行うことにより、ループゲ
インが1以上となるのを防止して、受話信号の回り込み
に起因し、ハウリングが発生することを防止する。 (第3の従来例)また、図29には、従来の集合住宅用
ハンズフリー通話システムの別のシステム構成を示して
いる。このシステムは、ロビーインターホン103と、
各住戸の住戸インターホン101とが、2線式の通話線
Laで接続されており、さらに、各住戸インターホン1
01は、その住戸の玄関口に設置されたドアホン子器1
02と2線式の通話線Lbで接続され、図26の構成と
は異なり、警報監視盤104を含まずに構成されてい
る。
【0025】図26に示した集合住宅用ハンズフリー通
話システムと同様、ロビーインターホン103と住戸イ
ンターホン101、或は、ドアホン子器102と住戸イ
ンターホン101とは、2線式の通話線La又はLbを
介して、双方向で通話することができる。住戸インター
ホン101とドアホン子器102は、図26に示したも
のと同様の構成である。ロビーインターホン103は、
スピーカLSK及び受話信号用アンプ回路LRAとによ
り構成される受話回線と、マイクLMC及び送話信号用
アンプ回路LSAとにより構成される送話回線と、エコ
ーキャンセラ回路EC1、EC2と、2−4線変換回路
LCVとにより構成される。即ち、ロビーインターホン
103の送受話回路と2−4線変換回路LCVとの間に
同時通話回路としてのエコーキャンセラ回路EC1、E
C2を備えている。
【0026】このような構成とすることにより、ロビー
インターホン103、住戸インターホン101間の通話
時には、エコーキャンセラ回路EC1、EC2が、ロビ
ーインターホン103のスピーカLSKからマイクLM
Cへの回り込み、2−4線変換回路LCV1における回
り込み、住戸インターホン101のスピーカHSKから
マイクHMCへの回り込みの影響を低減させるので、住
戸インターホン101の音声スイッチBSWの損失量を
小さくすれば、同時通話が可能となる。この点は、図2
6における警報監視盤104と住戸インターホン101
間の通話においても同様である。
【0027】すなわち、住戸インターホン101の音声
スイッチBSWにおいて、その損失を小さくすること、
つまり、損失量制御回路VACによる受話損失量可変回
路RVA及び送話損失量可変回路SVAの損失を小さく
することが実現できれば、送話信号及び受話信号を、上
記した交互通話の場合よりも、切断感を感じさせないよ
うにできる。
【0028】例えば、受話信号のレベルが送話信号のレ
ベルよりも高い場合には、受話損失量可変回路RVAの
損失が6dB、送話損失量可変回路SVAの損失量が0
dBとする一方、送話信号のレベルが受話信号のレベル
よりも高い場合には、受話損失量可変回路RVAの損失
が0dB、送話損失量可変回路SVAの損失量が6dB
とする。このようにすれば、損失は、切断感を感じさせ
ない程度の小さな損失であるため、同時通話が可能とな
る。
【0029】ところが、住戸インターホン101とドア
ホン子器102との間の通話時には、依然として、音声
スイッチBSWの損失量を大きくして交互通話を行うこ
とによって、ハウリングの発生を防止する必要がある。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の第
1の従来例では警報監視盤またはロビーインタホンと住
戸インターホンとの間はハンドセットを持っての通話と
なり、住戸インターホンとドアホン子器との間は交互通
話しかできないうえに、ハンドセット型の住戸インター
ホンとハンズフリー型のインターホンの両方を併設する
必要があり合理的ではない。
【0031】また、上記の第2の従来例および第3の従
来例のいずれの方式でも、警報監視盤またはロビーイン
ターホンと、住戸インターホンとの間は双方向の同時通
話ができても、ドアホン子器と住戸インターホン間の通
話は交互通話しか実現できなかった。また、住戸インタ
ーホン、ドアホン子器、警報監視盤、ロビーインターホ
ンの間をすべてハンズフリー通話化するには、警報監視
盤、ロビーインターホンに同時通話回路を設け更に、各
住戸インターホンにも交互通話回路を設ける必要がある
うえに、住戸インターホンと、警報監視盤またはロビー
インターホンとの間の通話では住戸インターホン側の交
互通話回路の信号損失の処理を変えたりする必要があっ
た。
【0032】そこで、本発明は、各住戸の住戸インター
ホンが、警報監視盤またはロビーインターホンに対する
双方向ハンズフリー同時通話と、各住戸のドアホン子器
に対する双方向ハンズフリー同時通話とのいずれをも容
易に可能にすることを目的とする。また、近時、パソコ
ンなどではDSP(Digital Signal Processor:デジタ
ル信号処理装置)が搭載されるものが多くなってきてお
り、種々の情報をデジタル信号として、高性能で処理で
きるようになっている。上記第2の従来例および第3の
従来例においても、エコーキャンセラ部分をDSPで構
成することは可能であっても、同時通話または交互通話
に関する処理までにとどまり、DSPを利用して他の音
声処理機能を組み合わせて種々の機能を実現できるよう
にするまでには至っていない。
【0033】そこで、本発明は、同時通話の機能をDS
Pによって実現し、更に、DSPを利用して他の音声処
理機能と組み合わせることによって、簡単構成で、種々
の機能を実現できるようにすることも目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1〜請求項5に記載の集合住宅用ハンズフリ
ー通話システムでは、種々のシステム形態について提案
している。請求項1では、集合住宅の共用玄関に設置さ
れたロビーインターホンと、集合住宅の各住戸内に設置
されハンズフリー通話可能に構成された住戸インターホ
ンとを通話線により接続し、更に、各住戸インターホン
は、別の通話線により、各住戸の玄関に設置されたドア
ホン子器を接続して構成され、各機器間の受話信号およ
び送話信号を通話線で伝送するようにした集合住宅用ハ
ンズフリー通話システムであって、上記住戸インターホ
ンは、スピーカから音出力された受話信号の回り込みに
起因して、マイクから音入力されて得られた送話信号に
含まれる受話信号成分を抑圧して、同時通話を可能とす
る同時通話手段を備えており、上記同時通話手段を、ロ
ビーインターホンとの間の受話信号および送話信号と、
ドアホン子器との間の受話信号および送話信号と、の両
方に対して作用させることを特徴とする。すなわち、住
戸インターホンは、ロビーインターホン、ドアホン子器
とのいずれの通話においても、ハウリングの発生を防止
し、双方向同時通話によるハンズフリー通話を可能とす
る。
【0035】請求項2では、集合住宅の共用玄関に設置
されたロビーインターホンと、集合住宅の各住戸内に設
置されハンズフリー通話可能に構成された住戸インター
ホンとを、警報監視盤を介して、通話線により接続し、
更に、各住戸インターホンは、別の通話線により、各住
戸の玄関に設置されたドアホン子器を接続して構成さ
れ、各機器間の受話信号および送話信号を通話線で伝送
するようにした集合住宅用ハンズフリー通話システムで
あって、上記住戸インターホンは、スピーカから音出力
された受話信号の回り込みに起因して、マイクから音入
力されて得られた送話信号に含まれる受話信号成分を抑
圧して、同時通話を可能とする同時通話手段を備えてお
り、上記同時通話手段を、ロビーインターホンとの間の
受話信号および送話信号と、警報監視盤との間の受話信
号および送話信号と、ドアホン子器との間の受話信号お
よび送話信号と、のいずれに対しても作用させることを
特徴とする。すなわち、住戸インターホンは、ロビーイ
ンターホン、警報監視盤、ドアホン子器とのいずれの通
話においても、ハウリングの発生を防止し、双方向同時
通話によるハンズフリー通話を可能とする。
【0036】請求項3では、集合住宅の共用玄関に設置
されたロビーインターホンと、集合住宅の各住戸内に設
置されハンズフリー通話可能に構成された住戸インター
ホンとを通話線により接続し、更に、各住戸インターホ
ンは、別の通話線により、各住戸の玄関に設置されたド
アホン子器を接続して構成され、各機器間の受話信号お
よび送話信号を通話線で伝送するようにした集合住宅用
ハンズフリー通話システムであって、上記住戸インター
ホンは、スピーカから音出力された受話信号の回り込み
に起因して、マイクから音入力されて得られた送話信号
に含まれる受話信号成分を抑圧して、同時通話を可能と
する同時通話手段を有し、受話信号および送話信号をデ
ジタル信号処理するDSPを備えており、上記DSPの
同時通話手段を、ロビーインターホンとの間の受話信号
および送話信号と、ドアホン子器との間の受話信号およ
び送話信号と、の両方に対して作用させることを特徴と
する。
【0037】ここに、DSP(Digital Signal Process
or:デジタル信号処理装置)とは、デジタル信号を加工
するための特殊なマイクロプロセッサである。DSP
は、例えば、1チップのLSIなどで構成されることが
多く、そのチップは専用ソフト(OS)によって制御さ
れる。DSPは、例えば、音声認識、録音、声色変換な
どの音声処理、文字認識、データ送信などのデータ処
理、録画再生などの画像処理などができるものがある
が、本発明のDSPは勿論これらの処理に限るものでは
ない。
【0038】請求項4では、集合住宅の共用玄関に設置
されたロビーインターホンと、集合住宅の各住戸内に設
置されハンズフリー通話可能に構成された住戸インター
ホンとを、警報監視盤を介して、通話線により接続し、
更に、各住戸インターホンは、別の通話線により、各住
戸の玄関に設置されたドアホン子器を接続して構成さ
れ、各機器間の受話信号および送話信号を通話線で伝送
するようにした集合住宅用ハンズフリー通話システムで
あって、上記住戸インターホンは、スピーカから音出力
された受話信号の回り込みに起因して、マイクから音入
力されて得られた送話信号に含まれる受話信号成分を抑
圧して、同時通話を可能とする同時通話手段を有し、受
話信号および送話信号をデジタル信号処理するDSPを
備えており、上記DSPの同時通話手段を、ロビーイン
ターホンとの間の受話信号および送話信号と、警報監視
盤との間の受話信号および送話信号と、ドアホン子器と
の間の受話信号および送話信号と、のいずれに対しても
作用させることを特徴とする。
【0039】請求項5では、請求項1〜請求項4のいず
れかに記載の集合住宅用ハンズフリー通話システムにお
いて、住戸インターホンは、ロビーインターホン側とド
アホン子器側のいずれかの通話線を、選択し接続する選
択切換手段を更に備えていることを特徴とする。なお、
ロビーインターホン側の通話線には、ロビーインターホ
ン以外に警報監視盤を接続している通話線を含んでい
る。
【0040】請求項6〜請求項8には、DSPの同時通
話手段の具体的な構成を提案する。請求項6では、請求
項3〜請求項5のいずれかにおいて、DSPの同時通話
手段は、スピーカから音出力された受話信号の回り込み
に起因して、マイクから音入力されて得られた送話信号
に含まれる受話信号成分を抑圧する第1のエコーキャン
セラ部を有することを特徴とする。
【0041】請求項7では、請求項6において、DSP
の同時通話手段は、第1のエコーキャンセラ部に加え
て、更に、送話信号の回り込みに起因して受話信号に含
まれる送話信号成分を抑圧する第2のエコーキャンセラ
部を有することを特徴とする。請求項8では、請求項6
又は請求項7において、DSPの同時通話手段は、更
に、送話路の信号と受話路の信号のレベルを比較し、レ
ベルの低い方の通話路には、送話路または受話路を遮断
せず同時通話性を保持する程度の所定の損失を加えるデ
ジタル信号処理を行う音声スイッチ部を有することを特
徴とする。
【0042】すなわち、ここでのDSPの同時通話手段
は、第1のエコーキャンセラ部と音声スイッチ部、又
は、第1のエコーキャンセラ部と第2のエコーキャンセ
ラ部と音声スイッチ部で構成される。請求項9では、第
1、第2のエコーキャンセラ部の具体的な構成を提案し
ており、請求項6〜請求項8のいずれかにおいて、エコ
ーキャンセラ部は、一方の通話路から出力された信号
が、他方の通話路へ回り込み、入力されるまでの伝達関
数を同定し、上記出力された信号を参照入力として、そ
の同定した伝達関数により畳み込み演算する適応フィル
タと、他方の通話路から出力する信号から、適応フィル
タの出力信号を減算する減算回路部とを備えたことを特
徴とする。
【0043】請求項10〜請求項24は、ハンズフリー
通話可能なインターホンの各種機能について提案してい
る。請求項10では、請求項6〜請求項9のいずれかに
おいて、上記スピーカから音出力する警報信号を蓄積し
た音声蓄積部を備えており、上記第1のエコーキャンセ
ラ部に受話信号の入力と共に、上記音声蓄積部の出力信
号を入力することを特徴とする。すなわち、第1のエコ
ーキャンセラ部の受話路側を通過してスピーカから音出
力された警報信号は、マイクを介して、再度、第1のエ
コーキャンセラ部の送話路側から入力されたとしても、
第1のエコーキャンセラ部によってキャンセルされる。
【0044】請求項11では、請求項6〜請求項10の
いずれかにおいて、第1のエコーキャンセラ部に受話信
号が入力する前段に、受話信号の周波数を所定の周波数
特性に従って補正する音声補正部を設けたことを特徴と
する。請求項12では、請求項6〜請求項11のいずれ
かにおいて、上記第1のエコーキャンセラ部から送話信
号が出力される後段に、送話信号の声色を変換する声色
変換処理部を設けたことを特徴とする。
【0045】請求項13では、請求項7〜請求項12の
いずれかにおいて、上記第2のエコーキャンセラ部に送
話信号が入力する前段に、送話信号の声色を変換する声
色変換処理部を設けたことを特徴とする。請求項14で
は、請求項6〜請求項13のいずれかにおいて、第1の
エコーキャンセラ部に受話信号が入力する前段に、受話
信号のノイズを除去するノイズキャンセラ部を設けたこ
とを特徴とする。
【0046】請求項15では、請求項6〜請求項14の
いずれかにおいて、上記第1のエコーキャンセラ部の前
段に受話信号が入力する前段に、所定の変換特性に従っ
て受話信号のレベルを制御するAGC処理部を設けたこ
とを特徴とする。請求項16では、請求項7〜請求項1
5のいずれかにおいて、第1のエコーキャンセラ部に受
話信号が入力する前段に、第1のゲイン制御部と、第2
のエコーキャンセラ部に送話信号が入力する前段に、第
2のゲイン制御部とを設けており、通話相手から呼出が
あったときには、通話相手となる側の周囲の音量レベル
に基づいて、上記第1と第2のゲイン制御部を制御する
ことを特徴とする。
【0047】請求項17では、請求項1〜請求項16の
いずれかにおいて、呼出があった後、所定の音声を検出
したときには、自動的に、その呼出元を接続する通話線
を閉結して、ハンズフリー通話を開始することを特徴と
する。すなわち、音声による自動応答を実現する。請求
項18では、請求項1〜請求項17のいずれかにおい
て、住戸内に設置された人体検知センサを接続してお
り、呼出があった後、人体検知センサによって人体を検
知したときには、自動的に、その呼出元を接続する通話
線を閉結して、ハンズフリー通話を開始することを特徴
とする。すなわち、住戸内に人がいれば、自動的に応答
する。
【0048】請求項19では、請求項1〜請求項18の
いずれかにおいて、住戸内に設置された人体検知センサ
を接続しており、スピーカから警報信号が音出力され且
つ警報監視盤またはドアホン子器から呼出があり、更に
上記人体検知センサによって人体を検知したときには、
自動的に、その呼出元を接続する通話線を閉結して、ハ
ンズフリー通話を開始することを特徴とする。すなわ
ち、警報時に住戸内に人がいれば、自動的に応答する。
【0049】請求項20では、請求項1〜請求項19の
いずれかにおいて、その住戸のドアの電気錠を接続して
おり、呼出があった後、その呼出元からの所定の音声を
検出すれば、電気錠を解錠させることを特徴とする。請
求項21では、請求項1〜請求項20のいずれかにおい
て、上記スピーカから音出力する警報信号を蓄積した音
声蓄積部を備えており、上記音声蓄積部に蓄積された警
報信号を出力している間に、通話を開始したときには、
上記音出力している警報信号のレベルを所定のレベルに
まで下げることを特徴とする。
【0050】請求項22では、請求項1〜請求項21の
いずれかにおいて、上記スピーカから音出力する警報信
号を蓄積した音声蓄積部を備えており、上記音声蓄積部
に蓄積された警報信号を周期的に出力している間に、通
話を開始したときには、上記音出力している警報信号の
出力周期を所定の周期にまで長くすることを特徴とす
る。
【0051】請求項23では、請求項1〜請求項22の
いずれかにおいて、受話信号を蓄積する音声蓄積部と、
音声蓄積部から再生した受話信号の周波数を、所定の周
波数特性に従って補正する音声補正部とを設けたことを
特徴とする。請求項24では、請求項1〜請求項23の
いずれかにおいて、受話信号を蓄積する音声蓄積部を備
えており、音声蓄積を指示する信号を通話線を通じて受
信したときには、その後の受話信号を音声蓄積部に蓄積
することを特徴とする。
【0052】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、図面とともに説明する。図1は、集合住宅用ハン
ズフリー通話システムの要部構成の一例を示したブロッ
ク図、図2は、システムの全体構成の一例を示した図で
ある。図2に示すように、本発明システムは、集合住宅
の共用玄関に設置されたロビーインターホン3と、集合
住宅の各住戸内に設置されたハンズフリー通話型住戸イ
ンターホン1とを通話線Laにより接続し、更に、各住
戸のハンズフリー通話型住戸インターホン1には、別の
通話線Lbにより、各住戸の玄関に設置されたドアホン
子器2を接続して構成されている。
【0053】なお、住戸インターホン1とロビーインタ
ーホン3、住戸インターホン1とドアホン子器2とは、
通話線La,Lb以外に、制御線や、図示していない
が、非常電源線、映像線などで接続されている。図1に
示すように、各住戸内に設けられた住戸インターホン1
(住宅情報盤)は、CPU等で構成され、各部を制御す
る信号処理部11と、セキュリティセンサの1つである
火災感知器から発報信号を受信する火災受信回路12
と、スピーカSP1から出力させる呼出音や火災警報
音、ドアホン子器2から出力させる火災警報音などを発
生させる音発生回路13と、ドアホン子器2に通じる通
話線Lbを音発生回路13と通話回路17側とに切換え
る切換部14と、ロビーインターホン3側との多重伝送
を行うための多重伝送送受信回路15と、ロビーインタ
ーホン3あるいは警報監視盤4との通話と、ドアホン子
器2との通話を切換制御する通話切換部16と、マイク
MI1とスピーカSP1によるハンズフリー通話を行う
ための通話回路17と、ドアホン子器2からの呼出を通
話線Lbの電圧レベルの変化によって検知する呼出検知
回路18と、音発生回路13からの出力を減衰させ、通
話線Lbを介してバックトーンをロビーインターホン3
側に出力するバックトーン回路19等を備えている。
【0054】一方、ドアホン子器2には、住戸インター
ホン1から通話線Lbを介して電源が供給されており、
この通話線Lbを介して通話を行うためのマイクMI2
及びスピーカSP2と、制御線を介した制御信号によっ
て、火災警報時に点滅する警報ランプ21と、液晶ディ
スプレイ等で構成され、文字メッセージ等を表示するた
めの表示部22と、呼出ボタン23等を備えている。
【0055】住戸インターホン1は、ドアホン子器2か
らの呼出ボタン23の操作による呼出を検出すると、呼
出音を発生させ、釦操作によって応答すると、通話回路
17をドアホン子器2に接続し(切換部14はb側、通
話切換部16はb側)、通話が可能となる。一方、ロビ
ーインターホン3からの制御線(多重伝送線)を通じて
送出されて来る呼出信号を検出すると、呼出音を発生さ
せ、これに対して釦操作によって応答すると、通話回路
17をロビーインターホン3に接続し(切換部14はa
側、通話切換部16はa側)、通話が可能となる。
【0056】図4には、このシステムにおけるロビーイ
ンターホン3の構成の一例をブロック図で示している。
ロビーインターホン3には、CPU等で構成され、各部
を制御する信号処理部31と、テンキーや呼出スイッチ
等で構成されたキー入力回路32と、表示ランプや表示
画面等からなる表示回路33と、多重伝送送受信回路3
4と、通話制御回路35と、マッチング回路36等を備
え、ロビーインターホン3のマイクMI3とスピーカS
P3によって、各住戸との通話や両者による通話が出来
るようになっている。
【0057】本発明では、住戸インターホン1は、通話
回路17に、受話信号の回り込みに起因して送話信号に
含まれる受話信号成分を抑圧して、同時通話を可能とす
る同時通話手段を備えている。住戸インターホン1は、
同時通話手段を、ロビーインターホン3との間の受話信
号および送話信号と、ドアホン子器2との間の受話信号
および送話信号との両方に対して作用させて、ロビーイ
ンターホン3、ドアホン子器2とのいずれに対しても、
ハウリングの発生を防止して、マイクMI1とスピーカ
SP1によるハンズフリー通話を可能とする。
【0058】ここでは、この同時通話手段は、切換部1
4と通話切換部16によって、予め選択された通話線L
a,Lbに対して作用していると共に、ロビーインター
ホン3側とドアホン子器2側との通話に共用できるよう
になっている。すなわち、住戸インターホン1は、ロビ
ーインターホン3側とドアホン子器2側のいずれかの通
話線La,Lbを、選択し接続する選択切換手段を備え
る。これによって、通話開始時に通話線La,Lbを選
択し、同時通話手段は、選択した通話線La,Lbにの
み、ハウリングの発生を防ぐように作用する。なお、同
時通話手段は、各通話線La,Lbに対して別個に作用
するようにしてもよく、また、通話回路17自体を各通
話線La,Lbに対して各々に設けるようにしてもよ
い。
【0059】このように住戸インターホン1をハンズフ
リー通話型にすることで、ハンドセットを設ける必要が
なくなり、住戸人がハンドセットに当たって、落として
しまったり、カールコードが断線するといったことがな
くなる。次に、別のシステム構成を図3に示す。ここで
は、ロビーインターホン3と、ハンズフリー通話型住戸
インターホン1とを、警報監視盤4を介して通話線La
により接続し、更に、各住戸の住戸インターホン1は、
別の通話線Lbにより、ドアホン子器2を接続して構成
される。
【0060】図5は、このシステム構成におけるロビー
インターホン3と警報監視盤4の構成の一例をブロック
図で示している。ロビーインターホン3は、図4と同じ
構成であり、ロビーインターホン3と警報監視盤4に
は、それぞれ、CPU等で構成され、各部を制御する信
号処理部31,41と、テンキーや呼出スイッチ等で構
成されたキー入力回路32,42と、表示ランプや表示
画面等からなる表示回路33,43と、多重伝送送受信
回路34,44と、通話制御回路35,45と、マッチ
ング回路36,46等を備え、ロビーインターホン3の
マイクMI3とスピーカSP3、警報監視盤4のハンド
セットH4によって、各住戸との通話や両者による通話
が出来るようになっている。
【0061】警報監視盤4には、更に、音発生回路47
を備えており、呼出を行った時点の状況などによって、
所定のメッセージを、警報監視盤4のスピーカ(不図
示)や、ロビーインターホン3のスピーカSP3から出
力する。この構成においても、住戸インターホン1は、
図1と同じ構成であって、通話回路17に、上記した同
時通話手段を備えており、この同時通話手段を、ロビー
インターホン3との間の受話信号および送話信号と、警
報監視盤4との間の受話信号および送話信号と、ドアホ
ン子器2との間の受話信号および送話信号と、のいずれ
に対しても作用していると共に、ロビーインターホン3
または警報監視盤4側とドアホン子器2側との通話に共
用できるようになっている。すなわち、住戸インターホ
ン1は、ロビーインターホン3、警報監視盤4、ドアホ
ン子器2とのいずれの通話においても、ハウリングの発
生を防止し、ハンズフリー通話を可能とする。
【0062】このように、本発明によれば、各住戸の住
戸インターホン1は、従来(図25参照)のように、玄
関に設置されたドアホン子器との間だけではなく、ロビ
ーインターホン3や警報監視盤4ともハンズフリー通話
ができる。また、住戸インターホン1は、図2、図3の
何れのシステム構成においても、同時通話手段をDSP
(Digital Signal Processor:デジタル信号処理装置)
によって構成することが出来る。すなわち、DSPに
は、受話信号の回り込みに起因して送話信号に含まれる
受話信号成分を抑圧して、同時通話を可能とし、受話信
号および送話信号をデジタル信号処理する専用ソフトが
組み込まれている。
【0063】図2のシステム構成であれば、住戸インタ
ーホン1は、DSPの同時通話手段を、ロビーインター
ホン3との間の受話信号および送話信号と、ドアホン子
器2との間の受話信号および送話信号との両方に対して
作用させると共に、ロビーインターホン3側とドアホン
子器2側との通話に共用できるようになっている。図3
のシステム構成であれば、DSPの同時通話手段を、ロ
ビーインターホン3との間の受話信号および送話信号
と、警報監視盤4との間の受話信号および送話信号と、
ドアホン子器2との間の受話信号および送話信号とのい
ずれに対しても作用させると共に、ロビーインターホン
3または警報監視盤4側とドアホン子器2側との通話に
共用できるようになっている。
【0064】DSPは、高性能であり、例えば、1チッ
プのLSIで構成され、種々の機能をもっていることか
ら、同時通話機能と、DSPの他の音声処理機能とを組
み合わせることにより、簡単構成で、種々の機能を実現
することができる。次に、住戸インターホン1、ロビー
インターホン3、警報監視盤4に備えられるDSPの同
時通話手段の具体的な構成について説明する。図6に
は、住戸インターホン1の通話回路17における、DS
Pの同時通話手段を示しており、ここでは、DSPに、
第1のエコーキャンセラ部EC1と、第2のエコーキャ
ンセラ部EC2と、音声スイッチ部BSWとを有してい
る。以降では、住戸インターホン1の同時通話手段のみ
を例に採って説明する。なお、本発明においてDSPの
内部で実現される同時通話手段は専用ソフトの組み込み
によって実現される。
【0065】住戸インターホン1の通話回路17には、
2線式の通話線La,Lbによって双方向通話を行うた
め、2−4線変換回路50が設けられており、2−4線
変換回路50から入力された受話信号は、A/D変換回
路51とDSPとD/A変換回路52(受話路)を通過
して、スピーカSP1から出力される。一方、マイクM
I1から入力された送話信号は、A/D変換部53とD
SPとD/A変換部54(送話路)を通過し、2−4線
変換回路50に出力される。このように、DSPでは、
送話信号、受話信号のすべてをデジタル信号に変換して
から処理するので、信号の劣化が少ない。
【0066】DSPの同時通話手段は、スピーカSP1
から出力された受話信号の回り込みに起因して、マイク
MI1から入力された送話信号に含まれる受話信号成分
を抑圧する第1のエコーキャンセラ部EC1を少なくと
も備える。すなわち、第1のエコーキャンセラ部EC1
は、信号「EC1t」がスピーカSP1から発せられ、
マイクMI1に回り込んだ信号「EC1r」をキャンセ
ルする機能を有する。
【0067】また、ここでは、2−4線変換回路50に
おいて送話信号の回り込みに起因して受話信号に含まれ
る送話信号成分を抑圧する第2のエコーキャンセラ部E
C2を更に備える。すなわち、第2のエコーキャンセラ
部EC2は、送話信号「EC2t」が2−4線変換回路
50において漏れて回り込んだ信号と、相手通話機器か
らの反射などによって戻ってきた信号「EC2r」をキ
ャンセルする機能を有する。
【0068】この第2のエコーキャンセラ部EC2は必
ずしも必要ではなく、2−4線変換回路50における回
り込みが小さかったり、2−4線変換回路50を用いな
い、4線式の通話線La,Lbを使用する場合や、2−
4線変換回路50以外のその他の送話路から受話路へ送
話信号が回り込む要因がない場合などには不要になる。
【0069】第1と第2のエコーキャンセラ部EC1,
EC2の具体的な構成を説明すると、図示しているよう
に、エコーキャンセラ部EC1,EC2は、一方の通話
路から出力された信号が、他方の通話路へ回り込み、入
力されるまでの伝達関数を同定し、上記出力された信号
を参照入力として、その同定した伝達関数により畳み込
み演算する適応フィルタ55と、他方の通話路から出力
する信号から、適応フィルタ55の出力信号を減算する
減算回路部56とを備えた構成になっている。
【0070】また、同時通話手段は、送話路の信号と受
話路の信号のレベルを比較し、レベルが高い方の通話路
には信号を通過させる一方、レベルの低い方の通話路に
は送話路または受話路を遮断せず同時通話性を保持する
程度の所定の損失を加えるデジタル式の音声スイッチ部
BSWを更に備えている。このデジタル式の音声スイッ
チ部BSWは、受話路に設けられた受話損失量可変部5
8と、送話路に設けられた送話損失量可変部59と、こ
れらの損失量を制御する損失量制御部57とにより構成
される。受話損失量可変部58及び送話損失量可変部5
9は、ともに音声信号の増幅又は減衰を行うことがで
き、その増幅率又は減衰率(まとめて損失量と呼ぶ)を
変化させることができる。
【0071】損失量制御部57は、受話路及び送話路の
音声信号のレベルを監視して、音声信号のレベルの低い
方に、送話路または受話路を遮断せず同時通話性を保持
する程度の所定の損失(例えば6dB)を挿入するよう
に、受話損失量可変部58及び送話損失量可変部59に
対して制御信号を出力する。この音声スイッチ部BSW
は、通話音量が大きすぎる場合に、エコーキャンセラ部
EC1,EC2ではキャンセルしきれない回り込みをキ
ャンセルするのに有効である。したがって、加える損失
は低くてもよく、これによって、音声の切断感がなく、
同時通話性が確保される。また、音量が低く保てるので
あれば、この音声スイッチ部BSWは必ずしも設ける必
要がない。
【0072】以上のことから、図示したDSPの同時通
話手段は、マイクMI1→2−4線変換回路50→スピ
ーカSP1→マイクMI1による系のハウリングを防止
し、ハンズフリーでの同時通話を実現する。なお、同時
通話手段は、上記したように、第1のエコーキャンセラ
部EC1と第2のエコーキャンセラ部EC2と音声スイ
ッチ部BSWのすべてを備えている必要はなく、第1の
エコーキャンセラ部EC1のみ、第1のエコーキャンセ
ラ部EC1と第2のエコーキャンセラ部EC2のみ、第
1のエコーキャンセラ部EC1と音声スイッチ部BSW
のみのいずれかの構成であってもよい。
【0073】次に、住戸インターホン1において、図6
に示したDSPの同時通話機能に、DSPの他の機能を
用いる場合を、順に説明する。DSPは1チップで構成
されており、種々の機能を備えているので、実行する機
能を新たに追加したとしても、コストアップにはならな
いというメリットがある。なお、本発明においてDSP
の内部で実現されている以下の構成、作用、手段、回路
等は全て専用ソフトの組み込みによって実現される。
【0074】図7では、住戸インターホン1は、図6の
構成に加えて、第1のエコーキャンセラ部EC1と、第
2のエコーキャンセラ部EC2と、音声スイッチ部BS
Wとを有するDSP以外に、スピーカSP1から出力す
る警報信号を蓄積した音声蓄積部60を備えている。そ
して、この音声蓄積部60を、スピーカSP1に信号を
入力する直前ではなく、第1のエコーキャンセラ部EC
1に受話信号が入力する前段に接続し受話信号と同じ受
話路に入力するようにしている。これによって、受話信
号と警報信号は加算(合成)されて、第1のエコーキャ
ンセラ部EC1に入力され、第1のエコーキャンセラ部
EC1の受話路側を通過してスピーカSP1から出力さ
れた信号は、マイクMI1を介して、再度、第1のエコ
ーキャンセラ部EC1の送話路側に入力されたとして
も、第1のエコーキャンセラ部EC1によってキャンセ
ルされる。
【0075】動作を具体的に説明すると、音声蓄積部6
0に予め圧縮されて蓄積されていた警報信号は、DSP
の音声伸長部61によって音声デジタル信号に伸長さ
れ、「ECB」の地点から入力される。信号「EC1
t」がスピーカSP1から出力されると、マイクMI1
に回り込んで、デジタル信号「EC1r」として入力さ
れる。「ECA」の地点では、送話信号Tsと信号「E
C1r」が重ね合わさり、結合しているが、「ECC」
の地点では、信号「EC1r」がキャンセルされ、送話
信号Tsのみになる。したがって、信号「EC1r」が
相手通話機器の出力されることはない。
【0076】例えば、接続している火災感知器等のセキ
ュリティセンサが作動して、「火災発生、火災発生」と
いったような警報を出力している最中に、警報監視盤4
側の管理人などと通話する場合でも、大音量で出力して
いる警報音が、通話相手に聞こえることがなく、通話性
を向上させることができる。次に、図8では、住戸イン
ターホン1は、図6の構成に加えて、DSPには、第1
のエコーキャンセラ部EC1と、第2のエコーキャンセ
ラ部EC2と、音声スイッチ部BSW以外に、第1のエ
コーキャンセラ部EC1に受話信号が入力する前段に、
受話信号の周波数を所定の周波数特性に従って補正する
音声補正部70を設けている。音声補正は、音声の高域
が低域より相対的に強調されるようになされる。
【0077】CPU11(信号処理部)は、音声補正釦
B0が操作されている状態で、呼出があり、応答したと
きには、通話線La,Lbを閉結(swを閉)させると
ともに、DSPの音声補正部70によって、その後の受
話信号を補正させる。例えば、図9に示した周波数特性
に従って補正する場合、音声補正部70は、周波数が
2.5KHzを超えると、周波数が高くなるにつれて、
6dB/オクターブ(oct)で出力レベルを上げるよ
うにし(すなわち、周波数が倍になるとレベルを6dB
上げる)、高域を補正するデジタルフィルタを構成す
る。これによって、高齢者などの可聴音域が狭い人にで
も、音声周波数を補正することにより、相手からの通話
内容がはっきりと聞こえるようになる。
【0078】次に、図10では、住戸インターホン1
は、図6の構成に加えて、DSPには、第1のエコーキ
ャンセラ部EC1と、第2のエコーキャンセラ部EC2
と、音声スイッチ部BSW以外に、第1のエコーキャン
セラ部EC1から送話信号が出力される後段であり、第
2のエコーキャンセラ部EC2に送話信号が入力する前
段に、送話信号の声色を変換する声色変換処理部71を
設けている。
【0079】CPU11は、声色変換釦B1が操作され
ている状態で、呼出があり、応答したときには、通話線
La,Lbを閉結(swを閉)させるとともに、声色変
換部71によって、その後の送話信号に対して声色を変
換する処理を行う。例えば、女声を男声に変換して、相
手通話機器に出力する。声色変換部71は、具体的に
は、音声周波数の周波数特性を全体的に低くしたり、音
声を分析し、音声特徴パラメータを、女声から男声に変
換し、音声合成するなどによって、声色を変換する。
【0080】音声変換処理部71によって変換された変
換後の音声は、2−4線変換回路50で受話路に回り込
んでくるが、第2のエコーキャンセラ部EC2によって
キャンセルさるため、スピーカSP1から聞こえること
がなく、通話者が自身の声とは変わっているために違和
感を抱くことがない。なお、この機能は、子供や女性が
一人で留守番をするときに、呼出に対する応答の声を低
い声で出力できるので有効になる。
【0081】次に、図11では、住戸インターホン1
は、図6の構成に加えて、DSPには、第1のエコーキ
ャンセラ部EC1と、第2のエコーキャンセラ部EC2
と、音声スイッチ部BSW以外に、第1のエコーキャン
セラ部EC1に受話信号が入力する前段に、受話信号の
ノイズを除去するノイズキャンセラ部として風きり音処
理部72を設けている。
【0082】CPU11は、住戸人によってノイズキャ
ンセラ釦B2が操作されると、風きり音処理部72によ
って、受話信号から風きり音の周波数成分を除去する処
理をさせる。これによって、ロビーインターホン3やド
アホン子器2から入力される屋外の騒音を除去でき、通
話がしやすくなる。次に、図12では、住戸インターホ
ン1は、図6の構成に加えて、DSPには、第1のエコ
ーキャンセラ部EC1と、第2のエコーキャンセラ部E
C2と、音声スイッチ部BSW以外に、第1のエコーキ
ャンセラ部EC1に受話信号が入力する前段に、所定の
変換特性に従って受話信号のレベルを一定化するよう制
御するAGC処理部73Aを設けている。
【0083】CPU11は、通話線La,Lbを閉結
(swを閉)して、通話を開始すると、AGC(オート
ゲインコントロール)処理部73Aのデジタル処理によ
って、スピーカSP1から出力する受話信号のレベルを
一定化させる。すなわち、基準レベルよりも大きい声を
小さくし、基準レベルよりも小さい声を大きくして、聞
き易くする。
【0084】AGCのレベル変換特性は、例えば、図1
3に示すようなものであり、図12中、A点の入力レベ
ルとB点の出力を「イ」のような関係で変換することに
より、「ロ」に示したような、入力と出力のレベル比が
1対1になるようにする。また、図12では、第2のエ
コーキャンセラ部EC2に送話信号が入力する前段にも
AGC処理部73Bを設けており、このAGC処理部7
3Bおいても、受話路側のAGC処理部73Aと同じ処
理を行っている。
【0085】次に、図14では、住戸インターホン1
は、図6の構成に加えて、DSPには、第1のエコーキ
ャンセラ部EC1と、第2のエコーキャンセラ部EC2
と、音声スイッチ部BSW以外に、第1のエコーキャン
セラ部EC1に受話信号が入力する前段に、第1のゲイ
ン制御部74Aを設け、また、第2のエコーキャンセラ
部EC2に送話信号が入力する前段に、第2のゲイン制
御部74Bを設けている。なお、ここでは、通話相手が
ドアホン子器2である場合を示している。図中、25は
ドアホン子器2の2−4線変換回路、26A,26Bは
各々、受話側と送話側のアンプ、27は受話スイッチで
ある。
【0086】このような構成において、CPU11は、
予め、通話相手となる側の周囲の音量レベルを測定(モ
ニタリング)しておき、その相手から呼出があったとき
には、測定しておいた音量レベルに応じて、第1と第2
のゲイン制御部74A,74Bを制御する。CPU11
は、モニタするときは、回線を閉結(swを閉)し、ド
アホン子器2側のマイクMI2から入力される周囲の音
を、音量検出部62で検出して、その音量レベルから騒
音レベルを推定する。その後、呼出があり、通話状態に
なったときには、測定しておいた音量レベルが比較的高
ければ、第1のゲイン制御部74Aによって受話路のゲ
インを下げ、第2のゲイン制御部74Bによって送話路
ゲインを上げる。一方、測定しておいた音量レベルが比
較的低ければ、第1のゲイン制御部74Aによって受話
路のゲインを上げ、第2のゲイン制御部74Bによって
送話路のゲインを下げる。
【0087】受話路と送話路とでゲインを逆方向に制御
することによって、ハンズフリーの同時通話における、
マイクMI1→2−4線変換回路50→スピーカSP1
→マイクMI1で形成される帰還回路でのハウリングマ
ージンを一定にし、ハウリングを防ぐことができる。ま
た、このような制御は、相手側は、周囲の音量が大きけ
れば大きな声で話すので、受話路のゲインを下げてもよ
く、周囲の音量が小さければ小さな声で話すことから、
受話路のゲインを上げる必要があり、人間の発話特性と
も合致している。
【0088】次に、図15では、住戸インターホン1
は、図6の構成に加えて、DSPには、第1のエコーキ
ャンセラ部EC1と、第2のエコーキャンセラ部EC2
と、音声スイッチ部BSW以外に、マイクMI1から入
力される音声を検出する音声検出部63を設けている。
住戸インターホン1のCPU11は、呼出があったとき
に通話線La,Lbを閉結し(swを閉、sw1を
開)、その後、音声検出部63が、例えば「はーい」と
いった所定の音声を検出したときには、自動的に、その
呼出元を接続する通話線La,Lbと通話ラインを接続
し(swを閉、sw1を閉)、ハンズフリー通話を開始
する。すなわち、この構成では、相手からの呼出に対し
て音声による自動応答を実現する。
【0089】図示した構成では、音声を検出するまで
は、通話ラインが形成されないようになっているため、
それまでの間に、マイクMI1から入力された音声が外
部に漏れることがない。なお、音声の認識方法は、特に
限定されず、例えば、言葉の音韻のある周波数帯域の音
量と継続時間によって、音声を判断することができる。
次に、図16では、住戸インターホン1は、図6の構成
に加えて、住戸内に設置された人体検知センサSを接続
しており、DSPには、第1のエコーキャンセラ部EC
1と、第2のエコーキャンセラ部EC2と、音声スイッ
チ部BSW以外に、音声伸長部61を設けている。
【0090】住戸インターホン1は、呼出があった後、
人体検知センサSによって人体を検知したときには、自
動的に、その呼出元を接続する通話線La,Lbを閉結
(swを閉)して、ハンズフリー通話を開始する。ま
た、ここでは、セキュリティセンサが異常を検知して、
音声蓄積部60に蓄積した警報音の音声信号を、音声伸
長部61で伸長し、スピーカSP1から出力している間
に、例えば、警報監視盤4から呼出があったとしても、
住戸内に人がいれば、自動的に応答することができる。
【0091】次に、図17では、住戸インターホン1
は、図6の構成に加えて、その住戸のドアの電気錠Kを
接続しており、CPU11では、呼出があった後、その
呼出元からの所定の音声を、音声検出部64が検出すれ
ば、電気錠Kを解錠させる。また、ここでのDSPに
は、第1のエコーキャンセラ部EC1と、第2のエコー
キャンセラ部EC2と、音声スイッチ部BSW以外に、
音声伸長部61と、音声検出部64を有している。
【0092】音声蓄積部60には、留守番時の応答メッ
セージを蓄積しており、留守釦B3が操作され、留守設
定がされている状態で、呼出があったときには、音声蓄
積部60に蓄積されている応答メッセージを、音声伸長
部61で伸長してから呼出元に対して出力する。例えば
「ただ今、留守です」といったメッセージを出力する
が、これに対して、外出していた住戸人が「電気錠開
け」といった音声を入力すると、DSPの音声検出部6
4がこれを検出し音声認識をし、住戸人の音声と一致し
ていれば、電気錠Kに解錠信号を出力して解錠させる。
【0093】音声検出部64による音声認識は、DSP
に備わっている機能であるが、その方法は、本発明では
限定されず、例えば、予め登録された住戸人の音声の特
徴パラメータと、通話線La,Lbを通じて入力された
音声の特徴パラメータを比較し、その類似度を評価尺度
として用いて、特定話者認識を行う。次に、図18で
は、住戸インターホン1は、図6の構成に加えて、スピ
ーカSP1から音出力する警報信号を蓄積した音声蓄積
部60を備えており、DSPには、第1のエコーキャン
セラ部EC1と、第2のエコーキャンセラ部EC2と、
音声スイッチ部BSW以外に、音声伸長部61と、音量
調整部65を有している。 音声蓄積部60に蓄積され
た警報信号を音出力している間に、通話を開始したとき
には、音出力している警報信号のレベルを所定のレベル
にまで下げる。そのため、DSPの音声調整部65を使
用し、例えば、音声蓄積部60に蓄積している警報信号
音を、音声伸長部61で警報音デジタル信号に伸長し、
スピーカSP1から音出力している最中に、警報監視盤
4から呼出があり、人体検知センサSが人体を検知して
応答したときには、CPU11は、音量調整部65によ
って、警報音デジタル信号のレベル(警報信号音の音
量)を下げさせる。これによって、警報信号音が警報監
視盤4側に聞こえにくくなり、警報信号音が邪魔になら
ずにハンズフリー通話が出来る。
【0094】次に、図19では、住戸インターホン1
は、図6の構成に加えて、スピーカから出力する警報信
号を蓄積した音声蓄積部60を備えており、DSPに
は、第1のエコーキャンセラ部EC1と、第2のエコー
キャンセラ部EC2と、音声スイッチ部BSW以外に、
音声伸長部61と、周期変換部66を有している。音声
蓄積部60に蓄積された警報信号を周期的に音出力して
いる間に、通話を開始したときには、音出力している警
報信号の出力周期を所定の周期にまで長くする。そのた
め、DSPの周期変換部66を使用し、例えば、音声蓄
積部60に蓄積している警報信号を、音声伸長部61で
デジタル信号に伸長し、スピーカSP1から周期的に出
力している最中に、警報監視盤4から呼出があり、人体
検知センサSが人体を検知して応答したときには、CP
U11は、周期変換部66によって、警報信号音デジタ
ル信号の出力周期を、例えば10秒間隔といった長い周
期に変更する。これによって、警報信号音が次に出力さ
れるまでの間は、警報信号音によって通話が妨げられる
ことがない。なお、このとき同時に、出力する警報信号
音の音量を下げるようにしてもよい。
【0095】次に、図20では、住戸インターホン1
は、図6の構成に加えて、受話信号を蓄積する音声蓄積
部60を備え、DSPには、第1のエコーキャンセラ部
EC1と、第2のエコーキャンセラ部EC2と、音声ス
イッチ部BSW以外に、音声伸長部61と、音声圧縮部
67と、音声蓄積部60から再生した受話信号の周波数
を、所定の周波数特性に従って補正する音声補正部68
とを設けている。
【0096】留守釦B3が操作され留守設定がされてい
るときに、呼出があると、音声蓄積部60に蓄積してい
る留守応答メッセージを、音声伸長部61で伸長し、呼
出元の通話線La,Lbに対して出力する。例えば「た
だ今留守です。メッセージをどうぞ」といったメッセー
ジに対して、伝言メッセージを受けると、音声圧縮部6
7で圧縮してから、音声蓄積部60に蓄積する。
【0097】住戸人が帰宅した後、LEDランプなどを
見て、伝言メッセージを再生するときは、再生釦B4を
操作すると、音声蓄積部60に蓄積している伝言メッセ
ージを、音声伸長部61で伸長した後、音声デジタル信
号が音声補正部68で補正され、アナログ変換されてス
ピーカSP1から出力される。音声補正部68は、例え
ば、図9に示した周波数特性に従って、再生した音声信
号を補正をする。図9の場合、音声補正部68は、周波
数が2.5KHzを超えると、周波数が高くなるにつれ
て、6dB/octでレベルを上げることによって、高
域を補正するデジタルフィルタを構成している。これに
よって、高齢者などの可聴音域が狭い人にでも、音声周
波数を補正することにより、相手からの伝言内容がはっ
きりと聞こえるようになる。
【0098】次に、図21では、住戸インターホン1
は、図6の構成に加えて、受話信号を蓄積する音声蓄積
部60を備えており、音声蓄積を指示する信号を通話線
La,Lbを通じて受信したときには、その後の受話信
号を音声蓄積部60に蓄積する。 DSPには、第1の
エコーキャンセラ部EC1と、第2のエコーキャンセラ
部EC2と、音声スイッチ部BSW以外に、音声伸長部
61と、音声圧縮部67を設けており、例えば、警報監
視盤4からの制御信号により、全住戸の住戸インターホ
ン1が一斉に自動録音モードにされたときには、各住戸
の住戸インターホン1は、その後の受話信号を、音声圧
縮部67で圧縮してから音声蓄積部60に蓄積する。こ
のとき、マイクMI1を接続するラインは開放されてい
る(sw2が開)ので、住戸人による送話を防ぐことが
出来る。また、音声の蓄積中は、同時にスピーカSP1
から音声を出力するようにしてもよい。
【0099】一方、蓄積された音声を再生するときは、
再生釦B4を操作すれば、音声蓄積部60に蓄積された
音声信号は、音声伸長部61で伸長された後、スピーカ
SP1から出力される。なお、音声を蓄積する指示は、
全住戸一斉には限定されず、住戸を指定した制御信号を
送出し、その指定した住戸インターホン1にのみ伝言を
残しておくこともできる。また、その指示は、住戸イン
ターホン1において留守設定がされているときのみ有効
になるようにしてもよい。
【0100】
【発明の効果】以上の説明からも理解できるように、本
発明の請求項1に記載の集合住宅用ハンズフリー通話シ
ステムは、共同玄関のロビーインターホンと、各住戸内
のハンズフリー通話可能な住戸インターホンとを接続
し、更に、住戸インターホンは、玄関のドアホン子器を
接続した構成であって、住戸インターホンに同時通話手
段を備えて、ロビーインターホンとの間の通話と、ドア
ホン子器との間の通話の両方に対して作用させるように
したので、住戸インターホンは、ロビーインターホン、
ドアホン子器とのいずれに対しても、ハウリングの発生
を防ぎ、しかも双方向同時通話によるハンズフリー通話
が行える。
【0101】本発明の請求項2に記載の集合住宅用ハン
ズフリー通話システムは、共同玄関のロビーインターホ
ンと、各住戸内のハンズフリー通話可能な住戸インター
ホンとを警報監視盤を介して接続し、更に、住戸インタ
ーホンは、玄関のドアホン子器を接続した構成であっ
て、住戸インターホンに同時通話手段を備えて、ロビー
インターホンとの間の通話と、警報監視盤との間の通話
と、ドアホン子器との間の通話のいずれに対しても作用
させるようにしたので、住戸インターホンは、ロビーイ
ンターホン、警報監視盤、ドアホン子器とのいずれに対
しても、ハウリングの発生を防ぎ、しかも双方向同時通
話によるハンズフリー通話が行える。
【0102】本発明の請求項3に記載の集合住宅用ハン
ズフリー通話システムは、共同玄関のロビーインターホ
ンと、各住戸内のハンズフリー通話可能な住戸インター
ホンとを接続し、更に、住戸インターホンは、玄関のド
アホン子器を接続した構成であって、住戸インターホン
のDSPに同時通話手段を備えて、ロビーインターホン
との間の通話と、ドアホン子器との間の通話の両方に対
して作用させるようにしたので、住戸インターホンは、
ロビーインターホン、ドアホン子器とのいずれに対して
も、ハウリングの発生を防ぎ、しかも双方向同時通話に
よるハンズフリー通話が行える。また、DSPでは、通
話信号をデジタル処理するので、信号の劣化が少なく、
また、DSPは1チップのLSIなどで構成されてお
り、DSPの他の機能が使用できるので、機能を追加し
てもコストアップを抑えられる。
【0103】本発明の請求項4に記載の集合住宅用ハン
ズフリー通話システムは、共同玄関のロビーインターホ
ンと、各住戸内のハンズフリー通話可能な住戸インター
ホンとを警報監視盤を介して接続し、更に、住戸インタ
ーホンは、玄関のドアホン子器を接続した構成であっ
て、住戸インターホンのDSPに同時通話手段を備え
て、ロビーインターホンとの間の通話と、警報監視盤と
の間の通話と、ドアホン子器との間の通話のいずれに対
しても作用させるようにしたので、住戸インターホン
は、ロビーインターホン、警報監視盤、ドアホン子器と
のいずれに対しても、ハウリングの発生を防ぎ、しかも
双方向同時通話によるハンズフリー通話ができる。ま
た、DSPでは、通話信号をデジタル処理するので、信
号の劣化が少なく、また、DSPは1チップのLSIな
どで構成されており、DSPの他の機能が使用できるの
で、機能を追加してもコストアップを抑えられる。
【0104】請求項5では、請求項1〜請求項4のいず
れかに記載の集合住宅用ハンズフリー通話システムにお
いて、住戸インターホンは、ロビーインターホン側とド
アホン子器側のいずれかの通話線を、選択するようにな
っているので、同時通話手段を、ロビーインターホン側
の通話と、ドアホン子器側の通話に共用できる。請求項
6では、請求項3〜請求項5のいずれかにおいて、DS
Pの同時通話手段は、スピーカから出力された受話信号
の回り込みに起因して、マイクから入力された送話信号
に含まれる受話信号成分を抑圧する第1のエコーキャン
セラ部を有するので、ハウリングを防止した同時通話が
可能になる。
【0105】請求項7では、請求項6において、DSP
の同時通話手段は、第1のエコーキャンセラ部に加え
て、更に、送話信号の回り込みに起因して受話信号に含
まれる送話信号成分を抑圧する第2のエコーキャンセラ
部を有するので、送話路から受話路へ漏れた信号や、通
信相手から反射された信号などもキャンセルでき、高い
音質の通話が出来る。
【0106】請求項8では、請求項6又は請求項7にお
いて、DSPの同時通話手段は、更に、送話路の信号と
受話路の信号のレベルを比較し、レベルの低い方の通話
路には、送話路または受話路を遮断せず同時通話性を保
持する程度の所定の損失を加えるデジタル信号処理を行
う音声スイッチ部を有するので、受話音量または送話音
量が大きくなりすぎたときでも、ハウリングの発生を防
ぎ、同時通話を可能にする。
【0107】請求項9では、請求項6〜請求項8のいず
れかにおいて、第1、第2のエコーキャンセラ部は、一
方の通話路から出力された信号が、他方の通話路へ回り
込み、入力されるまでの伝達関数を同定し、上記出力さ
れた信号を参照入力として、その同定した伝達関数によ
り畳み込み演算する適応フィルタと、他方の通話路から
出力する信号から、適応フィルタの出力信号を減算する
減算回路部とで構成されるので、回り込み成分を除去
し、ハウリングを防いだ同時通話を可能とする。
【0108】請求項10では、請求項6〜請求項9のい
ずれかにおいて、第1のエコーキャンセラ部に受話信号
の入力と共に、音声蓄積部の出力信号を入力するので、
第1のエコーキャンセラ部の受話路側を通過してスピー
カから出力された信号は、マイクを介して、再度、第1
のエコーキャンセラ部の送話路側に入力されたとして
も、第1のエコーキャンセラ部によってキャンセルされ
る。したがって、警報音を出力している最中に通話する
場合でも、大音量で出力している警報音がマイクに回り
込んだ信号は相手機器に送り出されることを抑え、通話
性を向上できる。
【0109】請求項11では、請求項6〜請求項10の
いずれかにおいて、第1のエコーキャンセラ部に受話信
号が入力する前段に、受話信号の周波数を所定の周波数
特性に従って補正する音声補正部を設けているので、高
齢者などの可聴音域が狭い人にでも、その音域に適応し
た音声周波数特性に補正することにより、相手からの通
話内容がはっきりと聞こえるようになる。
【0110】請求項12では、請求項6〜請求項11の
いずれかにおいて、第1のエコーキャンセラ部から送話
信号が出力される後段に、送話信号の声色を変換する声
色変換処理部を設けているので、呼出に対する子供や女
性等の応答の声を低い声で出力できるようにして招かれ
ざる訪問者に対して威嚇効果を発揮することができる。
【0111】請求項13では、請求項7〜請求項12の
いずれかにおいて、第2のエコーキャンセラ部に送話信
号が入力する前段に、送話信号の声色を変換する声色変
換処理部を設けているので、呼出に対する子供や女性等
の応答の声を低い声で出力できるようにして招かれざる
訪問者に対して威嚇効果を発揮することができる。ま
た、送話信号が受話路に回り込む場合においても第2の
エコーキャンセラ部が受話信号に含まれる送話信号成分
を抑圧するので、話者が、声色変換処理された自分の音
声が受話路から回り込んでスピーカから発せられて違和
感を抱くようなことはない。
【0112】請求項14では、請求項6〜請求項13の
いずれかにおいて、第1のエコーキャンセラ部に受話信
号が入力する前段に、受話信号のノイズを除去するノイ
ズキャンセラ部を設けているので、受話信号から、風き
り音などの屋外の騒音を除去でき、通話がしやすくな
る。請求項15では、請求項6〜請求項14のいずれか
において、第1のエコーキャンセラ部に受話信号が入力
する前段に、所定の変換特性に従って受話信号のレベル
を制御するAGC処理部を設けているので、基準レベル
よりも大きい声は小さくなり、基準レベルよりも小さい
声は大きくなって、相手の声が聞き易くする。
【0113】請求項16では、請求項7〜請求項15の
いずれかにおいて、第1のエコーキャンセラ部に受話信
号が入力する前段と、第2のエコーキャンセラ部に送話
信号が入力する前段の各々に、ゲイン制御部を設けてお
り、相手側の周囲の音量レベルに応じて、各々のゲイン
制御部を制御するので、ハンズフリーの同時通話におけ
るハウリングマージンを一定にし、ハウリングを防ぐこ
とができる。
【0114】請求項17では、請求項1〜請求項16の
いずれかにおいて、マイクから入力される音声を検出す
る音声検出部を設け、呼出があったときに、音声検出部
が所定の音声を検出すると、自動的にハンズフリー通話
を開始することができる。したがって、釦操作などが必
要なく、音声によって自動応答することができる。請求
項18では、請求項10〜請求項17のいずれかにおい
て、呼出があった後、人体検知センサが人体を検知する
と、自動的にハンズフリー通話を開始することができ
る。すなわち、住戸内に人がいれば、釦操作などをしな
くても、自動的に応答することができる。
【0115】請求項19では、請求項1〜請求項18の
いずれかにおいて、スピーカから警報信号が音出力され
且つ警報監視盤またはドアホン子器から呼出があり、更
に上記人体検知センサによって人体を検知したときに
は、自動的にハンズフリー通話を開始することができ
る。すなわち、住戸内に人がいれば、警報時に釦操作な
どをしなくても、自動的に応答することができる。
【0116】請求項20では、請求項1〜請求項19の
いずれかにおいて、呼出があった後、その呼出元からの
所定の音声を検出すれば、電気錠を解錠させるので、簡
単に電気錠が解錠でき、また、住戸人以外の人が勝手に
解錠する心配もない。請求項21では、請求項1〜請求
項20のいずれかにおいて、蓄積された警報信号を音出
力している間に、通話を開始したときには、出力してい
る警報信号のレベルを所定のレベルにまで下げるので、
音出力している警報信号が相手側に聞こえにくくなり、
その音声が邪魔にならずにハンズフリー通話が出来る。
【0117】請求項22では、請求項1〜請求項21の
いずれかにおいて、蓄積された警報信号を周期的に出力
している間に、通話を開始したときには、音出力してい
る警報信号の出力周期を所定の周期にまで長くするの
で、警報信号が次に出力するまでの間は、警報信号音に
よって通話が妨げられることがない。請求項23では、
請求項1〜請求項22のいずれかにおいて、蓄積してい
た音声を再生したときに、その信号の周波数を、所定の
周波数特性に従って補正するので、高齢者などの可聴音
域が狭い人にでも、相手からの伝言内容がはっきりと聞
こえるようになる。
【0118】請求項24では、請求項1〜請求項23の
いずれかにおいて、音声蓄積を指示する信号を受信した
ときには、その後の受話信号を蓄積するので、相手側か
ら音声によって伝言を残しておくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の集合住宅用ハンズフリー通話システム
の要部(住戸インターホンとドアホン子器)の構成の例
を示すブロック図である。
【図2】本発明の集合住宅用ハンズフリー通話システム
の構成の例を示す図である。
【図3】本発明の集合住宅用ハンズフリー通話システム
の他の構成の例を示す図である。
【図4】本発明の集合住宅用ハンズフリー通話システム
の要部(ロビーインターホン)の構成の例を示すブロッ
ク図である。
【図5】本発明の集合住宅用ハンズフリー通話システム
の要部(ロビーインターホンと警報監視盤)の構成の他
の例を示すブロック図である。
【図6】同時通話手段の構成の例を示す図である。
【図7】同時通話手段の構成の他例を示す図である。
【図8】同時通話手段の構成の更に他例を示す図であ
る。
【図9】周波数特性の例を示す図である。
【図10】同時通話手段の構成の更に他例を示す図であ
る。
【図11】同時通話手段の構成の更に他例を示す図であ
る。
【図12】同時通話手段の構成の更に他例を示す図であ
る。
【図13】変換特性の例を示す図である。
【図14】同時通話手段の構成の更に他例を示す図であ
る。
【図15】同時通話手段の構成の更に他例を示す図であ
る。
【図16】同時通話手段の構成の更に他例を示す図であ
る。
【図17】同時通話手段の構成の更に他例を示す図であ
る。
【図18】同時通話手段の構成の更に他例を示す図であ
る。
【図19】同時通話手段の構成の更に他例を示す図であ
る。
【図20】同時通話手段の構成の更に他例を示す図であ
る。
【図21】同時通話手段の構成の更に他例を示す図であ
る。
【図22】第1の従来例の集合住宅用通話システムの構
成を示す図である。
【図23】第1の従来例の集合住宅用通話システムの要
部(住戸インターホンとドアホン子器)の構成を示すブ
ロック図である。
【図24】第1の従来例の集合住宅用通話システムの要
部(ロビーインターホンと警報監視盤)の構成を示すブ
ロック図である。
【図25】第1の従来例の集合住宅用通話システムの他
の構成を示す図である。
【図26】第2の従来例の集合住宅用通話システムの構
成を示す図である。
【図27】図26の一部構成を示す図である。
【図28】図27の一部構成を示す図である。
【図29】第3の従来例の集合住宅用通話システムの構
成を示す図である。
【符号の説明】
1 住戸インターホン 17 通話回路 2 ドアホン子器 3 ロビーインターホン 35 通話回路 4 警報監視盤 48 通話回路 La,Lb 通話線 EC1 第1のエコーキャンセラ部 EC2 第2のエコーキャンセラ部 BSW 音声スイッチ部 50 2−4線変換回路 55 適応フィルタ 56 減算回路部 60 音声蓄積部 61 音声伸長部 62 音量検出部 63 音声検出部 64 音声検出部 65 音量調整部 66 周期変換部 67 音声圧縮部 68 音声補正部 70 音声補正部 71 声色変換部 72 風きり音処理部 73A,73B AGC処理部 74A 第1のゲイン制御部 74B 第2のゲイン制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 香子 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 寺澤 章 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 Fターム(参考) 5K027 AA09 DD07 DD10 HH03 5K038 CC12 EE13 FF10 FF13 GG02 GG03 5K046 AA01 BA01 BB02 DD28 HH11 HH24 HH55 HH71 HH78 ZZ19

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】集合住宅の共用玄関に設置されたロビーイ
    ンターホンと、集合住宅の各住戸内に設置されハンズフ
    リー通話可能に構成された住戸インターホンとを通話線
    により接続し、更に、各住戸インターホンは、別の通話
    線により、各住戸の玄関に設置されたドアホン子器を接
    続して構成され、各機器間の受話信号および送話信号を
    通話線で伝送するようにした集合住宅用ハンズフリー通
    話システムであって、 上記住戸インターホンは、 スピーカから音出力された受話信号の回り込みに起因し
    て、マイクから音入力されて得られた送話信号に含まれ
    る受話信号成分を抑圧して、同時通話を可能とする同時
    通話手段を備えており、 上記同時通話手段を、ロビーインターホンとの間の受話
    信号および送話信号と、ドアホン子器との間の受話信号
    および送話信号と、の両方に対して作用させることを特
    徴とする集合住宅用ハンズフリー通話システム。
  2. 【請求項2】集合住宅の共用玄関に設置されたロビーイ
    ンターホンと、集合住宅の各住戸内に設置されハンズフ
    リー通話可能に構成された住戸インターホンとを、警報
    監視盤を介して、通話線により接続し、更に、各住戸イ
    ンターホンは、別の通話線により、各住戸の玄関に設置
    されたドアホン子器を接続して構成され、各機器間の受
    話信号および送話信号を通話線で伝送するようにした集
    合住宅用ハンズフリー通話システムであって、 上記住戸インターホンは、 スピーカから音出力された受話信号の回り込みに起因し
    て、マイクから音入力されて得られた送話信号に含まれ
    る受話信号成分を抑圧して、同時通話を可能とする同時
    通話手段を備えており、 上記同時通話手段を、ロビーインターホンとの間の受話
    信号および送話信号と、警報監視盤との間の受話信号お
    よび送話信号と、ドアホン子器との間の受話信号および
    送話信号と、のいずれに対しても作用させることを特徴
    とする集合住宅用ハンズフリー通話システム。
  3. 【請求項3】集合住宅の共用玄関に設置されたロビーイ
    ンターホンと、集合住宅の各住戸内に設置されハンズフ
    リー通話可能に構成された住戸インターホンとを通話線
    により接続し、更に、各住戸インターホンは、別の通話
    線により、各住戸の玄関に設置されたドアホン子器を接
    続して構成され、各機器間の受話信号および送話信号を
    通話線で伝送するようにした集合住宅用ハンズフリー通
    話システムであって、 上記住戸インターホンは、 スピーカから音出力された受話信号の回り込みに起因し
    て、マイクから音入力されて得られた送話信号に含まれ
    る受話信号成分を抑圧して、同時通話を可能とする同時
    通話手段を有し、受話信号および送話信号をデジタル信
    号処理するDSPを備えており、 上記DSPの同時通話手段を、ロビーインターホンとの
    間の受話信号および送話信号と、ドアホン子器との間の
    受話信号および送話信号と、の両方に対して作用させる
    ことを特徴とする集合住宅用ハンズフリー通話システ
    ム。
  4. 【請求項4】集合住宅の共用玄関に設置されたロビーイ
    ンターホンと、集合住宅の各住戸内に設置されハンズフ
    リー通話可能に構成された住戸インターホンとを、警報
    監視盤を介して、通話線により接続し、更に、各住戸イ
    ンターホンは、別の通話線により、各住戸の玄関に設置
    されたドアホン子器を接続して構成され、各機器間の受
    話信号および送話信号を通話線で伝送するようにした集
    合住宅用ハンズフリー通話システムであって、 上記住戸インターホンは、 スピーカから音出力された受話信号の回り込みに起因し
    て、マイクから音入力されて得られた送話信号に含まれ
    る受話信号成分を抑圧して、同時通話を可能とする同時
    通話手段を有し、受話信号および送話信号をデジタル信
    号処理するDSPを備えており、 上記DSPの同時通話手段を、ロビーインターホンとの
    間の受話信号および送話信号と、警報監視盤との間の受
    話信号および送話信号と、ドアホン子器との間の受話信
    号および送話信号と、のいずれに対しても作用させるこ
    とを特徴とする集合住宅用ハンズフリー通話システム。
  5. 【請求項5】請求項1〜請求項4のいずれかに記載の集
    合住宅用ハンズフリー通話システムにおいて、 上記住戸インターホンは、ロビーインターホン側とドア
    ホン子器側のいずれかの通話線を、選択し接続する選択
    切換手段を更に備えていることを特徴とする集合住宅用
    ハンズフリー通話システム。
  6. 【請求項6】請求項3〜請求項5のいずれかに記載の集
    合住宅用ハンズフリー通話システムにおいて、 上記DSPの同時通話手段は、 スピーカから音出力された受話信号の回り込みに起因し
    て、マイクから音入力されて得られた送話信号に含まれ
    る受話信号成分を抑圧する第1のエコーキャンセラ部を
    有することを特徴とする集合住宅用ハンズフリー通話シ
    ステム。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の集合住宅用ハンズフリー
    通話システムにおいて、 上記DSPの同時通話手段は、更に、 送話信号の回り込みに起因して受話信号に含まれる送話
    信号成分を抑圧する第2のエコーキャンセラ部を有する
    ことを特徴とする集合住宅用ハンズフリー通話システ
    ム。
  8. 【請求項8】請求項6又は請求項7に記載の集合住宅用
    ハンズフリー通話システムにおいて、 上記DSPの同時通話手段は、更に、 送話路の信号と受話路の信号のレベルを比較し、レベル
    の低い方の通話路には、送話路または受話路を遮断せず
    同時通話性を保持する程度の所定の損失を加えるデジタ
    ル信号処理を行う音声スイッチ部を有することを特徴と
    する集合住宅用ハンズフリー通話システム。
  9. 【請求項9】請求項6〜請求項8のいずれかに記載の集
    合住宅用ハンズフリー通話システムにおいて、 上記エコーキャンセラ部は、 一方の通話路から出力された信号が、他方の通話路へ回
    り込み、入力されるまでの伝達関数を同定し、上記出力
    された信号を参照入力として、その同定した伝達関数に
    より畳み込み演算する適応フィルタと、 上記他方の通話路から出力する信号から、上記適応フィ
    ルタの出力信号を減算する減算回路部とを備えたことを
    特徴とする集合住宅用ハンズフリー通話システム。
  10. 【請求項10】請求項6〜請求項9のいずれかに記載の
    集合住宅用ハンズフリー通話システムにおいて、 上記スピーカから音出力する警報信号を蓄積した音声蓄
    積部を備えており、 上記第1のエコーキャンセラ部に受話信号の入力と共
    に、上記音声蓄積部の出力信号を入力することを特徴と
    する集合住宅用ハンズフリー通話システム。
  11. 【請求項11】請求項6〜請求項10のいずれかに記載
    の集合住宅用ハンズフリー通話システムにおいて、 上記第1のエコーキャンセラ部に受話信号が入力する前
    段に、受話信号の周波数を所定の周波数特性に従って補
    正する音声補正部を設けたことを特徴とする集合住宅用
    ハンズフリー通話システム。
  12. 【請求項12】請求項6〜請求項11のいずれかに記載
    の集合住宅用ハンズフリー通話システムにおいて、 上記第1のエコーキャンセラ部から送話信号が出力され
    る後段に、送話信号の声色を変換する声色変換処理部を
    設けたことを特徴とする集合住宅用ハンズフリー通話シ
    ステム。
  13. 【請求項13】請求項7〜請求項12のいずれかに記載
    の集合住宅用ハンズフリー通話システムにおいて、 上記第2のエコーキャンセラ部に送話信号が入力する前
    段に、送話信号の声色を変換する声色変換処理部を設け
    たことを特徴とする集合住宅用ハンズフリー通話システ
    ム。
  14. 【請求項14】請求項6〜請求項13のいずれかに記載
    の集合住宅用ハンズフリー通話システムにおいて、 上記第1のエコーキャンセラ部に受話信号が入力する前
    段に、受話信号のノイズを除去するノイズキャンセラ部
    を設けたことを特徴とする集合住宅用ハンズフリー通話
    システム。
  15. 【請求項15】請求項6〜請求項14のいずれかに記載
    の集合住宅用ハンズフリー通話システムにおいて、 上記第1のエコーキャンセラ部の前段に受話信号が入力
    する前段に、所定の変換特性に従って受話信号のレベル
    を制御するAGC処理部を設けたことを特徴とする集合
    住宅用ハンズフリー通話システム。
  16. 【請求項16】請求項7〜請求項15のいずれかに記載
    の集合住宅用ハンズフリー通話システムにおいて、 上記第1のエコーキャンセラ部に受話信号が入力する前
    段に、第1のゲイン制御部と、上記第2のエコーキャン
    セラ部に送話信号が入力する前段に、第2のゲイン制御
    部とを設けており、 通話相手から呼出があったときには、通話相手となる側
    の周囲の音量レベルに基づいて、上記第1と第2のゲイ
    ン制御部を制御することを特徴とする集合住宅用ハンズ
    フリー通話システム。
  17. 【請求項17】請求項1〜請求項16のいずれかに記載
    の集合住宅用ハンズフリー通話システムにおいて、 呼出があった後、所定の音声を検出したときには、自動
    的に、その呼出元を接続する通話線を閉結して、ハンズ
    フリー通話を開始することを特徴とする集合住宅用ハン
    ズフリー通話システム。
  18. 【請求項18】請求項1〜請求項17のいずれかに記載
    の集合住宅用ハンズフリー通話システムにおいて、 住戸内に設置された人体検知センサを接続しており、呼
    出があった後、上記人体検知センサによって人体を検知
    したときには、自動的に、その呼出元を接続する通話線
    を閉結して、ハンズフリー通話を開始することを特徴と
    する集合住宅用ハンズフリー通話システム。
  19. 【請求項19】請求項1〜請求項18のいずれかに記載
    の集合住宅用ハンズフリー通話システムにおいて、 住戸内に設置された人体検知センサを接続しており、ス
    ピーカから警報信号が音出力され且つ警報監視盤または
    ドアホン子器から呼出があり、更に上記人体検知センサ
    によって人体を検知したときには、自動的に、その呼出
    元を接続する通話線を閉結して、ハンズフリー通話を開
    始することを特徴とする集合住宅用ハンズフリー通話シ
    ステム。
  20. 【請求項20】請求項1〜請求項19のいずれかに記載
    の集合住宅用ハンズフリー通話システムにおいて、 その住戸のドアの電気錠を接続しており、呼出があった
    後、その呼出元からの所定の音声を検出すれば、上記電
    気錠を解錠させることを特徴とする集合住宅用ハンズフ
    リー通話システム。
  21. 【請求項21】請求項1〜請求項20のいずれかに記載
    の集合住宅用ハンズフリー通話システムにおいて、 上記スピーカから音出力する警報信号を蓄積した音声蓄
    積部を備えており、 上記音声蓄積部に蓄積された警報信号を出力している間
    に、通話を開始したときには、上記音出力している警報
    信号のレベルを所定のレベルにまで下げることを特徴と
    する集合住宅用ハンズフリー通話システム。
  22. 【請求項22】請求項1〜請求項21のいずれかに記載
    の集合住宅用ハンズフリー通話システムにおいて、 上記スピーカから音出力する警報信号を蓄積した音声蓄
    積部を備えており、 上記音声蓄積部に蓄積された警報信号を周期的に出力し
    ている間に、通話を開始したときには、上記音出力して
    いる警報信号の出力周期を所定の周期にまで長くするこ
    とを特徴とする集合住宅用ハンズフリー通話システム。
  23. 【請求項23】請求項1〜請求項22のいずれかに記載
    の集合住宅用ハンズフリー通話システムにおいて、 受話信号を蓄積する音声蓄積部と、 上記音声蓄積部から再生した受話信号の周波数を、所定
    の周波数特性に従って補正する音声補正部とを設けたこ
    とを特徴とする集合住宅用ハンズフリー通話システム。
  24. 【請求項24】請求項1〜請求項23のいずれかに記載
    の集合住宅用ハンズフリー通話システムにおいて、 受話信号を蓄積する音声蓄積部を備えており、 音声蓄積を指示する信号を上記通話線を通じて受信した
    ときには、その後の受話信号を上記音声蓄積部に蓄積す
    ることを特徴とする集合住宅用ハンズフリー通話システ
    ム。
JP11040168A 1999-02-18 1999-02-18 集合住宅用ハンズフリー通話システム Pending JP2000244669A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11040168A JP2000244669A (ja) 1999-02-18 1999-02-18 集合住宅用ハンズフリー通話システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11040168A JP2000244669A (ja) 1999-02-18 1999-02-18 集合住宅用ハンズフリー通話システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000244669A true JP2000244669A (ja) 2000-09-08

Family

ID=12573248

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11040168A Pending JP2000244669A (ja) 1999-02-18 1999-02-18 集合住宅用ハンズフリー通話システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000244669A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009239708A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Aiphone Co Ltd ハンズフリーインターホン装置
JP2015179932A (ja) * 2014-03-19 2015-10-08 アイホン株式会社 インターホンシステム

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62296628A (ja) * 1986-06-16 1987-12-23 Nec Corp 二線式回線用音声会議装置
JPH0351544U (ja) * 1989-09-26 1991-05-20
JPH03151746A (ja) * 1989-11-08 1991-06-27 Toyo Commun Equip Co Ltd 高齢者用電話機
JPH04345348A (ja) * 1991-05-23 1992-12-01 Mitsubishi Electric Corp 電話機
JPH04348498A (ja) * 1991-02-28 1992-12-03 Hochiki Corp 火災報知システム
JPH04354234A (ja) * 1991-05-30 1992-12-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電話装置
JPH05292181A (ja) * 1992-04-14 1993-11-05 Sanyo Electric Co Ltd 電話装置
JPH08170458A (ja) * 1994-12-20 1996-07-02 Hasegawa Electric Co Ltd 音声による電子錠の施錠・解錠システム
JPH09121253A (ja) * 1995-10-25 1997-05-06 Matsushita Electric Works Ltd 集合住宅用ハンズフリー通話システム
JPH1069591A (ja) * 1996-08-29 1998-03-10 Matsushita Electric Works Ltd 集合住宅警報監視統合システム
JPH10243082A (ja) * 1997-02-26 1998-09-11 Saitama Nippon Denki Kk エコーキャンセラ

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62296628A (ja) * 1986-06-16 1987-12-23 Nec Corp 二線式回線用音声会議装置
JPH0351544U (ja) * 1989-09-26 1991-05-20
JPH03151746A (ja) * 1989-11-08 1991-06-27 Toyo Commun Equip Co Ltd 高齢者用電話機
JPH04348498A (ja) * 1991-02-28 1992-12-03 Hochiki Corp 火災報知システム
JPH04345348A (ja) * 1991-05-23 1992-12-01 Mitsubishi Electric Corp 電話機
JPH04354234A (ja) * 1991-05-30 1992-12-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電話装置
JPH05292181A (ja) * 1992-04-14 1993-11-05 Sanyo Electric Co Ltd 電話装置
JPH08170458A (ja) * 1994-12-20 1996-07-02 Hasegawa Electric Co Ltd 音声による電子錠の施錠・解錠システム
JPH09121253A (ja) * 1995-10-25 1997-05-06 Matsushita Electric Works Ltd 集合住宅用ハンズフリー通話システム
JPH1069591A (ja) * 1996-08-29 1998-03-10 Matsushita Electric Works Ltd 集合住宅警報監視統合システム
JPH10243082A (ja) * 1997-02-26 1998-09-11 Saitama Nippon Denki Kk エコーキャンセラ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009239708A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Aiphone Co Ltd ハンズフリーインターホン装置
JP2015179932A (ja) * 2014-03-19 2015-10-08 アイホン株式会社 インターホンシステム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7289626B2 (en) Enhancement of sound quality for computer telephony systems
JPH02238731A (ja) エコーキャンセラ、それを備えた通信装置および信号処理方法
JP4069595B2 (ja) 拡声通話装置
US20040022394A1 (en) Room acoustics echo meter for voice terminals
JP4483134B2 (ja) 拡声通話システム
JP2000244669A (ja) 集合住宅用ハンズフリー通話システム
JP3069547B2 (ja) 話速変換ハンズフリーユニットおよび通話システム
JP2000244670A (ja) 集合住宅用ハンズフリー通話システム
JP3291920B2 (ja) 通話システム
JP5874031B2 (ja) 通話信号処理装置
JP3864915B2 (ja) 集合住宅用拡声通話システム
JP3358263B2 (ja) ハンズフリーインターホンシステム
JP2007124163A (ja) 通話装置
JP3829485B2 (ja) 音声通話装置、音声通話システム、および音声通話方法
JP4079008B2 (ja) 集合住宅用拡声通話システム
JP3702507B2 (ja) 集合住宅用ハンズフリー通話システム
JP5369132B2 (ja) 住宅情報盤システム
JP4179224B2 (ja) インターホン機器
JP4003670B2 (ja) インターホン転送装置
JP3673935B2 (ja) インターホンシステム
JP2007068223A (ja) 通話装置
JP2002057803A (ja) 拡声通話システム
JP3213487B2 (ja) 通話システム
JP4161643B2 (ja) インターホンシステム
JP4341489B2 (ja) 住宅情報盤

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040511