JP3358263B2 - ハンズフリーインターホンシステム - Google Patents

ハンズフリーインターホンシステム

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JP3358263B2
JP3358263B2 JP32537593A JP32537593A JP3358263B2 JP 3358263 B2 JP3358263 B2 JP 3358263B2 JP 32537593 A JP32537593 A JP 32537593A JP 32537593 A JP32537593 A JP 32537593A JP 3358263 B2 JP3358263 B2 JP 3358263B2
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博昭 竹山
仁 榊原
香子 田蔵
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインターホンとの通話機
能を有するハンズフリーインターホンシステムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のハンズフリーインターホンシステ
ムは、図15に示すように、ハンズフリー通話装置Aと
ドアホンアダプター3とドアホンBからなり、ハンズフ
リー通話装置Aはマイク1、スピーカ2および音声スイ
ッチ回路(ボイススイッチ)Cを有してなる。音声スイ
ッチ回路Cは、ハンズフリー通話で問題となるハウリン
グ現象を解消するためのものであり、AMP4〜7と可
変損失回路8、9と2線−4線変換回路10およびレベ
ル比較回路11からなり、ハウリングループ(1、6、
8、7、10、4、9、5、2、1)のループゲインを
1以下にすることによりハウリングを防止していた。つ
まり、ハンズフリー通話装置Aに内蔵のマイク(MI
C)1で検出した送話信号のアンプ6の出力信号のレベ
ルとドアホンBからドアホンアダプター3を介して2線
−4線変換回路10を通りAMP4から出力される受話
信号のレベルをレベル比較回路11で比較し、送話路
(1−6−8−7)もしくは受話路(4−9−5−2)
のどちらかに可変損失回路8、9で損失を与え、ハウリ
ングループ(1、6、8、7、10、4、9、5、2、
1)のループゲインを1以下にすることにより、ハウリ
ングを防止した拡声通話(ハンズフリー通話)を可能に
していた。
【0003】しかしながら、この音声スイッチ型のハン
ズフリーインターホンシステムの場合、スピーカ2から
発せられた音声がマイク1に回り込んで起こる受話ブロ
ッキング、および、AMP7から送出された送話信号が
2線−4線変換回路10を介し受話路のAMP4側に回
り込んで発生する送話ブロッキング等の問題があり、さ
らに基本的には送話路、受話路のどちらかに損失が加え
られているので両方から同時に話すとどちらかの音声が
相手側に届かないという実質的片方通話の問題があり、
異和感のある通話になるという欠点があった。
【0004】この欠点を解消するため、拡声電話、テレ
ビ会議電話においてはDSP(ディジタル・シグナル・
プロセッサ)を用いてエコーキャンセリングすることに
より、音声スイッチ回路Cを使わずハウリングを防止す
る方法が考えられている。この方法は第16図に示した
ように、エコーキャンセリング部(EC)12、13を
用いて、スピーカ2より発せられ、マイク1に回り込ん
だ音声信号を、参照信号14をもとにLMSアルゴリズ
ム、適応フィルタあるいはFIRフィルタ等で構成され
るエコーキャンセリング部12により、ディジタル信号
処理的にキャンセリングし、実質的にはほぼ送話音声の
みを通過させる。またAMP16より出力され、2線−
4線変換回路10を介しエコーキャンセリング部13へ
回り込んだ送話信号は、ここでも参照信号15を用い
て、まわりこみ遅延時間に対処できるタップ数(サンプ
ル数)を有するエコーキャンセリング部13によりディ
ジタル信号処理的にキャンセリングを行う。このように
して、ハウリングループ(2−1−12−16−10−
13−17−2)でのゲインを1以下にするように、エ
コーキャンセリング部12、13のキャンセル量を30
dB程度確保するようにして、拡声通話を可能にしてい
た。なお、18、20はA/D変換器、19、21はD
/A変換器、Dは電話機、22は電話局交換機である。
【0005】述のような電話の場合には、通話相手が
通常電話の技術基準を満足するように設計されており、
電話のハンドセットでの受話部から送話部への回り込み
はほとんど無視できるレベルであり、かつ受話ゲインも
小さいため、ループ(1−12−16−10−22−D
の受話部(スピーカ)−Dの送話部(マイク)−22−
10−13−17−2−1)のループゲインは1を超え
ずハウリングは発生しない。また相手電話機Dが拡声通
話タイプであっても同様に、相手電話機Dの回路内部で
音声スイッチあるいはエコーキャンセリング等で技術基
準を満足するように設計されているはずであるから相手
拡声通話機のスピーカ−マイクの経路を経由してのルー
プゲインは1を超えることはない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなエコーキャンセリング型のハンズフリー通話装置A
を用いてドアホンBとの通話を行おうとすると、相手電
話機Dの受話部(スピーカ)から送話部(マイク)への
回り込みによるエコーにより、ハンズフリー通話装置A
のスピーカーマイク間の音響結合(回り込み)を含む
ループのゲインが1を超えることがあり、ハウリングが
発生する恐れがあった。
【0007】本発明は上記の点に鑑みてなしたものであ
り、その目的とするところは、インターホンとの通話を
ハンズフリ−通話可能にするとともに、ハウリング防止
を行えるハンズフリ−インタ−ホンシステムを提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ドアホンと、マイク、スピーカおよび前記ドアホン
との音声信号の送受信を行う伝送部を有するハンズフリ
ー通話装置とを伝送線により接続してなり、前記ハンズ
フリー通話装置とドアホンとの間で音声信号の伝送を行
うようにしたハンズフリーインターホンシステムにおい
て、前記ハンズフリー通話装置の伝送部に、前記伝送線
と前記ハンズフリー通話装置のマイクおよびスピーカか
らの信号線とを接続するとともに各信号の流れを制御す
る2線−4線変換回路と、前記ハンズフリー通話装置の
スピーカからマイクへの音声の回り込みをディジタル処
理でキャンセリングするキャンセリング部と、前記2線
−4線変換回路での音声信号の回り込みと前記ドアホン
内のスピーカからマイクへの音声の回り込みをディジタ
ル処理でキャンセリングするキャンセリング部とを具備
したことを特徴とするものである。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記ドアホンとハンズフリー通話装置
間に、前記ドアホンへの入出力信号レベルの整合をはか
るドアホンアダプターを付加したことを特徴とするもの
である。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記ドアホンアダプターに、ドアホン
もしくはハンズフリー通話装置側のインピーダンス不
整合によるドアホンアダプター内部での回り込み信号
を、ディジタル処理でキャンセリングするエコーキャン
セリング部を付加したことを特徴とするものである。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、前記ハンズフリー通話装置の伝送部の
2線−4線変換回路に替えて、前記伝送線と前記ハンズ
フリー通話装置のマイクおよびスピーカからの信号線と
を接続するとともに各信号のディジタル伝送を行うディ
ジタル伝送回路を付加するとともに、前記ドアホンアダ
プターに、ディジタル伝送を行うディジタル伝送回路を
付加し、前記前記ハンズフリー通話装置と前記ドアホン
アダプターのディジタル伝送回路間で信号の送受信を行
うようにしたことを特徴とするものである。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項2乃至請
求項4に記載の発明において、前記ドアホンアダプター
に複数台の前記ハンズフリー通話装置を接続したことを
特徴とする。
【0013】請求項6に記載の発明は、ドアホンと、マ
イク、スピーカおよび前記ドアホンとの音声信号の送受
信を行う伝送部を有するハンズフリー通話装置とを伝送
線により接続してなり、前記ハンズフリー通話装置とド
アホンとの間で音声信号の伝送を行うようにしたハンズ
フリーインターホンシステムにおいて、前記伝送部に
は、マイクおよびスピーカの信号の変復調を行う変復調
回路を具備し、前記ハンズフリー通話装置とドアホンと
の間に、主装置を設置し、該主装置は、前記変復調回路
からの信号を変復調するとともに前記スピーカからマイ
への回り込みをキャンセリングするとともにドアホン
スピーカからマイクへの回り込みをキャンセリングす
るキャンセリング部を有するドアホンアダプターと、前
記変復調回路からの信号を変復調するとともに前記スピ
ーカからマイクへの回り込みをキャンセリングするとと
もに、他のハンズフリー通話装置の変復調回路からの信
号を変復調するとともに前記スピーカからマイクへの回
り込みをキャンセリングするキャンセリング部を有する
ディジタル信号処理回路とを有してなるようにしたこと
を特徴とするハンズフリーインターホンシステム。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請
求項6に記載の発明において、前記伝送部あるいは前記
主装置に音声合成部を付加し、ハンズフリー通話装置側
の操作により、前記音声合成部で生成した合成音声をド
アホンのスピーカから発することができるようにしたこ
とを特徴とするものである。
【0015】請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請
求項7に記載の発明において、前記前記伝送部あるいは
前記主装置にドアホンから入力された音声をディジタル
信号化した上で圧縮蓄積する音声蓄積部を付加したこと
を特徴とするものである。
【0016】請求項9に記載の発明は、請求項1乃至請
求項8に記載の発明において、前記前記伝送部あるいは
前記主装置に、ハンズフリー通話装置のマイクから入力
された音信号をセンシングして制御信号を出力するセン
シング処理部を付加したことを特徴とするものである。
【0017】
【作用】請求項1に記載の発明にあっては、ハンズフリ
ー通話装置の伝送部に具備したキャンセリング部によ
り、ハンズフリー通話装置のスピーカからマイクへの音
声信号の回り込み、2線−4線変換回路での音声信号の
回り込み、および、ドアホン内のスピーカからマイクへ
の音声信号の回り込みをディジタル信号処理でキャンセ
リングするようにしている。
【0018】請求項2に記載の発明にあっては、請求項
1に記載のものにおいて、ドアホンアダプターを付加す
ることにより、ドアホンへの入力信号のレベルの整合を
はかっているのである。
【0019】請求項3に記載の発明にあっては、請求項
2に記載のものにおいて、前記ドアホンアダプターに付
加したエコーキャンセリング部により、ドアホン側もし
くはハンズフリー通話装置側のインピーダンス不整合に
よるドアホンアダプター内部での音声信号の回り込みを
ディジタル的にキャンセリングするものである。
【0020】請求項4に記載の発明にあっては、請求項
3に記載のものにおいて、ハンズフリー通話装置とドア
ホンアダプターの各々に設けたディジタル伝送回路によ
り、両者間で音声信号のディジタル伝送を行うようにし
たものである。
【0021】請求項5に記載の発明にあっては、請求項
2乃至請求項4に記載のものにおいて、前記ドアホンア
ダプターに複数台のハンズフリー通話装置を接続するこ
とにより、ドアホンと複数台のハンズフリー通話装置と
の間の通話が可能となるとともに、ハンズフリー通話装
置どうしの通話も可能となる。
【0022】請求項6に記載の発明にあっては、ハンズ
フリー通話装置とドアホンを接続する場合には、主装置
内のドアホンアダプターを選択し、ハンズフリー通話装
置どうしの内線通話を行う場合には、主装置内のディジ
タル信号処理回路を選択することにより、ハンズフリー
通話装置とドアホン間の通話とハンズフリー通話装置ど
うしの内線通話ができるとともに、主装置内でのディジ
タル信号処理により、ハンズフリー通話装置内にエコー
キャンセリング部を具備することなしに、エコーキャン
セリングが可能となる。
【0023】請求項7に記載の発明にあっては、請求項
1乃至請求項6に記載のものにおいて、伝送部あるいは
主装置に付加した音声合成部により、ハンズフリー通話
装置側からの操作により、所望の合成音声をドアホンの
スピーカから発することができる。
【0024】請求項8に記載の発明にあっては、請求項
1乃至請求項7に記載のものにおいて、伝送部あるいは
主装置に付加した音声蓄積部により、ドアホン側から入
力された音声信号を、必要時に、ハンズフリー通話装置
側のスピーカから出力させることができる。
【0025】請求項9に記載の発明にあっては、請求項
1乃至請求項8に記載のものにおいて、伝送部あるいは
主装置に付加したセンシング処理部により、ハンズフリ
ー通話装置のマイクから入力された音信号の内容に応じ
て、電気鍵の施解錠等のための制御信号を出力するもの
である。
【0026】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。図1は本発明の一実施例を示すシステム構成図で
ある。Aはハンズフリー通話装置であり、マイク1、拡
声スピーカ2および伝送部Eを有してなる。Bはドアホ
ンであり、ハンズフリー通話装置AとドアホンB間は伝
送線Lで接続されている。
【0027】伝送部Eは、アナログAMP16、17、
A/D変換器18、20、D/A変換器19、21、2
線−4線変換回路10およびエコーキャンセリング部
(EC)部23、24を有してなる。2線−4線変換回
路10は、マイク1からの送話信号を伝送線Lを介して
ドアホンBへ送るとともに、ドアホンBから伝送線Lを
介して送られてくる受話信号をスピーカ2に送るという
ように、各信号の流れを制御するものである。
【0028】エコーキャンセリング部23は、エコーキ
ャンセリング部24の出力を参照信号として取り込み、
とA/D変換器20の出力に対して演算を施すことによ
り、スピーカ2からマイク1に回り込んだ音声信号をキ
ャンセリングするものである。前記演算は、D/A変換
器19からスピーカ2を経てマイク1からA/D変換器
20までの経路のエコー長に対応できるタップ数(サン
プル数)を有するLMSアルゴリズムで構成される。
【0029】エコーキャンセリング部24は、エコーキ
ャンセリング部23の出力を参照信号として取り込み、
とA/D変換器18の出力に対して演算を施すことによ
り、2線−4線変換回路10での回り込みだけでなく、
ドアホンB内のスピーカからマイクへの音声信号の回り
込みをもキャンセリングするものである。前記演算は、
ドアホンBのスピーカとマイク間の音響結合経路を含む
D/A変換器21から2線−4線変換回路10を経てA
/D変換器18までの経路のエコー長に対応できるタッ
プ数(サンプル数)を有するLMSアルゴリズムで構成
される。
【0030】次に、本実施例の動作を説明する。今、ハ
ンズフリー通話装置A側から送話信号がマイク1で検出
されると、(20−23−21−16−10−B)の経
路でドアホンB側で拡声出力される。この時、インピー
ダンス不整合によりAMP16からA/D変換器18へ
回り込んできた信号やドアホンB側の音響回り込みを経
てA/D変換器18にきた信号成分はLMSアルゴリズ
ムを有するエコーキャンセリング部24でキャンセリン
グされる。またドアホンB側から入力された音声は、
(10−18−24−19−17−2)の経路でハンズ
フリー通話装置Aのスピーカ2より受話音声として発せ
られる。この時、その受話音声はマイク1へ回り込む
が、A/D変換器20でディジタル化され、エコーキャ
ンセリング部24の出力を参照信号として適応処理する
エコーキャンセリング部23において、前記受話回り込
み信号はキャンセリングされる。また、ドアホンB側と
ハンズフリー通話装置A側の両方で同時に話された場合
を考えると、マイク1へ発したハンズフリー通話装置A
側の送話者の送話音声入力と、ドアホンB側で発せら
れ、スピーカ2より報知された受話音声出力のマイク1
への回り込みである受話回り込み音声は、A/D変換器
20でディジタル化されエコーキャンセリング23へ入
力されるが、ここで、エコーキャンセリング部24の出
力である受話信号を参照入力として、適応フィルタリン
グ処理することによりエコーキャンセリング部23から
の出力はほとんどハンズフリー通話装置A側の送話者音
声成分のみとなり、受話音声の回り込みはほとんどキャ
ンセリングされる。そして、残った送話信号はAMP1
6、2線−4線変換回路10を経てドアホンBのスピー
カから出力報知される。また、このとき、ドアホンBか
らの受話音声とAMP16から2線−4線変換回路10
での回り込み、あるいは、ドアホンBを経由した回り込
み等はすべてA/D変換器18に入力され、ここでディ
ジタル化され、エコーキャンセリング部24へ出力され
る。ここで、エコーキャンセリング部23の出力送話信
号を参照信号としてLMSアルゴリズムにより処理さ
れ、ほとんど受話音声成分のみが残され、D/A変換器
19へ出力されるため、スピ−カ2からは、ほぼ受話音
声のみが報知される。
【0031】従って、ドアホンB側とハンズフリー通話
装置A側で同時に話がなされても、ハンズフリー通話装
置Aからの送話音声はドアホンBで大きく発せられ、ド
アホンBからの受話音声もハンズフリー通話装置Aのス
ピーカ2で大きく発せられる。
【0032】上述の過程で、ハンズフリー通話装置Aの
スピーカ2からマイク1への回り込みは実質的にエコー
キャンセリング部23でキャンセリングされ、AMP1
6からの送話信号成分のA/D変換器18への回り込み
はエコーキャンセリング部24で除去される。従って、
(1−20−23−21−16−10−B−10−18
−24−19−17−2−1)の系でのハウリングは、
そのループ上にあるエコーキャンセリング部23、24
によって、電気的なループゲインにはかなりの損失が与
えられることになり、ハウリングを防止し、かつ同時通
話のできるハンズフリーインターホン動作が行えるので
ある。
【0033】図2は、本発明の他の実施例を示すシステ
ム構成図である。本実施例は、前記実施例において、ハ
ンズフリー通話装置AとドアホンBとの間にドアホンア
ダプター3を設置したものである。ドアホンアダプター
3は、ハンズフリー通話装置AからドアホンBへの信号
を増幅するとともに、ドアホンBからハンズフリー通話
装置Aへの信号を増幅することにより入出力信号のレベ
ルの整合を行う双方向AMPである。この場合には、ハ
ンズフリー通話装置Aのマイク1から2線−4線変換回
路10、ドアホンアダプター3を介してドアホンBへ送
られる送話音声信号の一部がドアホンアダプター3によ
り反射してしまう。従って、エコーキャンセリング部2
4では、このドアホンアダプター3での反射エコーのキ
ャンセリングをも考慮したLMSアルゴリズム処理にし
ておく必要がある。
【0034】本実施例では、ドアホンアダプター3での
反射エコーをも考慮したハンズフリーインターホンシス
テムが提供できる。
【0035】図3は、図2で示した実施例に係るドアホ
ンアダプター3に替えて、ディジタル処理を行うことの
できるドアホンアダプターDAを示すブロック図であ
り、2線−4線変換回路25、26、AMP27、2
8、A/D変換器29、30、D/A変換器31、32
およびエコーキャンセリング部33、34を有してな
る。このドアホンアダプターDAは、ハンズフリー通話
装置Aの伝送部Eの構成に2線−4線変換回路が1つ付
加された構成になっており、エコーキャンセリング部3
3、34により、エコーキャンセリング処理を行うこと
で、ループ(30−34−31−27−25−29−3
3−32−28−26−30)の経路でのハウリングマ
ージンを上げることによりハウリングを防止し、かつド
アホンB側からハンズフリー通話装置A側へのゲインと
ハンズフリー通話装置A側からドアホンB側へのゲイン
のアップを図れるようにした。具体的には、エコーキャ
ンセリング部33、34により、それぞれ2線−4線変
換回路25、26でのハンズフリー通話装置A側とドア
ホンB側とのインピーダンス不整合による回り込み信号
をLMSアルゴリズムによりキャンセリングすることに
よりハウリングマージンを上げることができるのであ
る。
【0036】従って、本実施例によれば、アナログ回路
で構成された双方向AMPのみを用いた場合には、全て
の周波数に対応すべくインピーダンスを整合させること
はできず、インピーダンス不整合により、双方向AMP
内でのハウリングが発生し、インターホン信号のレベル
までドアホンB側の信号をレベルアップできるほどゲイ
ンが稼げなかったという問題が改善できたのである。
【0037】また、上記ドアホンアダプターDAを用い
て図2のハンズフリーインターホンシステムを構成する
場合、処理能力のあるDSPであれば、ドアホンアダプ
ターDAのエコーキャンセリング部33、34とハンズ
フリー通話装置Aのエコーキャンセリング部23、24
を1チップで構成することが可能となる。このようにす
れば、ドアホンアダプターDAをハンズフリー通話装置
Aと一体にでき、送受話の通話レベルのアップ化と低コ
スト化が図れる。
【0038】図4は、2台のハンズフリー通話装置A
1、A2とドアホンBとで拡声通話するためのシステム
構成図であり、ハンズフリー通話装置A1、A2とドア
ホンBとはドアホンアダプターDAを介して接続され、
ハンズフリー通話装置A1、A2の各々には、上述の伝
送部Eが内蔵されている。本実施例では、各ハンズフリ
ー通話装置A1、A2がドアホンBとの間で上述のシス
テムと同様の動作が行われるのである。また、ハンズフ
リー通話装置A1、A2間での通話も可能となる。
【0039】図5は、本発明の他の実施例を示すシステ
ム構成図であり、図4で示した実施例において、ハンズ
フリー通話装置Aの伝送部EとドアホンアダプターDA
の内容を変更するとともに、n台のハンズフリー通話装
置AとドアホンBとの通話可能なシステムを示したもの
である。即ち、伝送部Eに替えて、ディジタル伝送回路
35、エコーキャンセリング部36、A/D変換器37
およびD/A変換器38を有してなる伝送部Fとし、ド
アホンアダプターDAに替えて、ディジタル伝送回路3
9、エコーキャンセリング部40、2線−4線変換回路
41、AMP42、43、A/D変換器44およびD/
A変換器45を有してなるドアホンアダプターDA1を
設けている。ディジタル伝送回路35は、ディジタル変
復調機能を有する伝送回路であり、2線の伝送線Lを通
信回線としたディジタル通信を行うための伝送機能(P
CM時分割多重伝送、ピンポン伝送等)を有するもので
ある。エコーキャンセリング部36は、ディジタル伝送
回路35の出力信号とA/D変換器37の出力信号を受
け、スピーカ2からマイク1への回り込み信号をキャン
セリングする。ただし、ハンズフリー通話装置側で発せ
られた送話信号(通常の通話音声)はキャンセリングし
ない。なお、本実施例では、本来、ディジタル伝送回路
35とスピーカ2までの間とマイク1からディジタル伝
送回路35までの間の受話路、送話路のどこかに増幅機
能(AMP)を入れるべきであるが、説明の簡単化のた
め省いている。
【0040】また、ディジタル伝送回路39は、ディジ
タル伝送回路35と同様の機能を有するものであり、エ
コーキャンセリング部40からの信号をディジタル変調
し伝送線Lへ出力し、伝送線Lを介して入力する信号を
復調してD/A変換器45側へ出力するものである。エ
コーキャンセリング部40は、ディジタル伝送回路39
の出力信号とA/D変換器44の出力信号を入力とし、
ドアホンB側とのインピーダンス不整合による回り込み
とドアホンBのスピーカ−マイク間の音響結合経路をも
含むD/A変換器45からA/D変換器44までの回り
込みのエコー長に対応できるタップ数を有するLMSア
ルゴリズムで構成されるものである。2線−4線変換回
路41は、AMP42の信号をドアホンB側へ出力し、
ドアホンBからの信号をAMP43へ出力するものであ
る。
【0041】
【0042】本実施例の動作を、ハンズフリー通話装置
A1とドアホンBとの通話を例にとり説明する。ハンズ
フリー通話装置A1側からの送話信号がマイク1で検出
されると、(1−37−36−35−L−39−45−
42−41−B)の経路でドアホンB側で拡声出力され
る。この時、インピーダンス不整合によりD/A変換器
45からA/D変換器44へ回り込んできた信号やドア
ホンB側の音響回り込みを経て44側にきた信号成分は
LMSアルゴリズムを有するキャンセリング部40でキ
ャンセリングされる。また、通常の2−4線変換回路を
使用した場合には発生するエコーキャンセリング部36
からD/A変換器38への回り込みは、変復調機能を有
するディジタル伝送回路35を使用しているために実質
的には発生しない。次に、ドアホンB側から入力された
音声は、(41−43−44−40−39−L−35−
38−2)の経路でスピーカ2より受話音声として発せ
られる。この時、その受話音声はマイク1へ回り込む
が、受話回り込み信号はエコーキャンセリング部36に
よりキャンセリングされる。また、通常の2線−4線変
換回路を使用した場合には発生するエコーキャンセリン
グ部40からD/A変換器45への回り込みは、変復調
機能を有するディジタル伝送回路39を使用しているた
めに実質的には発生しない。 従って、ループ(1−3
5−L−39−41−B−41−39−L−35−2−
1)の系でのハウリングはそのル−プ上にあるエコーキ
ャンセリング部36、40によって電気的にル−プゲイ
ンとしてはかなりの損失があたえられていることにな
り、ハウリングを防止できるので、ハンズフリー通話装
置A1とドアホンBとの通話ができる。また変復調機能
を有する伝送方式を用いているので、その部分での回り
込みがない分、キャンセリングを必要としない。
【0043】図6は、本発明の他の実施例を示すシステ
ム構成図であり、ドアホンBに主装置Mを接続し、主装
置Mからスター状に伝送線L1〜Lnを介してハンズフ
リー通話装置A1〜Anが接続されるのである。本実施
例の伝送部Gは、前記実施例の伝送部Fからエコーキャ
ンセリング部36を取り除いた構成になっている。ディ
ジタル伝送回路35では、送受信信号のキャリア周波数
を異ならせるようにしている。主装置Mは、ディジタル
信号処理回路SとドアホンアダプターDA2を有してな
る。ディジタル信号処理回路Sは、図7に示すように、
ディジタル伝送回路46、47、エコーキャンセリング
部48、49、D/A変換器50、51、A/D変換器
52、53およびAMP54、55を有してなる。ディ
ジタル伝送回路46、47は、各々、端子X、Yからの
信号を復調し、エコーキャンセリング部48、エコーキ
ャンセリング49へ送るとともに、A/D変換器53、
52からの信号を変調し端子X、Yへ出力する。ドアホ
ンアダプターDA2は、図8に示すように、図5に示し
たドアホンアダプターDA1にエコーキャンセリング部
56を付加した構成になっている。
【0044】なお、主装置Mは、基本的にCPU機能、
制御機能を有しており、ディジタル信号処理回路Sの端
子X、YおよびドアホンアダプターDA2の端子V、W
と伝送線L1〜LnやドアホンBとの接続を制御する。
もし、ハンズフリー通話装置Ai(i=1〜n)とドア
ホンBとの通話の際には、ドアホンアダプターDA2
使用され、ハンズフリー通話装置Aiからの伝送線Li
とドアホンアダプターDA2の端子Vとが接続され、端
子WはドアホンBに接続される。また、2つのハンズフ
リー通話装置Ai、Aj間の内線通話においては、ディ
ジタル信号処理回路Sが選択され、例えば、ハンズフリ
ー通話装置Aiからの伝送線Liがディジタル信号処理
回路Sの端子Xに接続され、ハンズフリー通話装置Aj
からの伝送線Ljがディジタル信号処理回路46の端子
Yに接続されることにより、通話路が形成される。
【0045】本実施例では記載していないが、上記のよ
うな内線通話路を複数組設定する場合には、ディジタル
信号処理回路Sを複数用意し網制御を行えばよい。さら
に、ドアホン通話路を複数組設定する場合には、ドアホ
ンアダプターDA2を複数用意して網制御を行えばよ
い。なお、本実施例では、各ハンズフリー通話装置A
1、・・・Anはスター型配線で接続されているが、各
ハンズフリー通話装置A1、・・・Anのディジタル伝
送回路35に自己のアドレスを保有させる等すれば送り
配線での接続も可能となる。
【0046】本実施例の動作を、ハンズフリー通話装置
A1とドアホンBとの通話を例にとり説明する。この場
合、主装置Mは、伝送線L1とドアホンアダプターDA
の端子Vとを接続し、端子WとドアホンBとを接続す
る。ハンズフリー通話装置A1側からの送話信号がマイ
ク1で検出されると、(37−35−L1−V−39−
56−45−42−41−W−B)の経路でドアホンB
側で拡声出力される。この時、インピーダンス不整合に
よりAMP42からAMP43へ回り込んできた信号や
ドアホンB側の音響回り込みを経てAMP43側にきた
信号成分はLMSアルゴリズムを有するエコーキャンセ
リング部40でキャンセリングされる。次に、ドアホン
B側から入力された音声はB−W−41−43−44−
40−39−V−L1−35−38−2の経路でスピー
カ2より受話音声として発せられる。この時、その受話
音声はマイク1へ回り込むがエコーキャンセリング部5
6により受話回り込み信号はキャンセリングされる。ま
た、通常の2線−4線変換回路を使用した場合には発生
するエコーキャンセリング部40からエコーキャンセリ
ング部56への回り込みは、変復調機能を有するディジ
タル伝送回路39を使用しているために実質的には発生
しない。つまり、ディジタル伝送回路35とディジタル
伝送回路39との変復調伝送を行っているので、実質的
(等価回路的)には、エコーキャンセリング部40とD
/A変換器38とが直接接続され、A/DD変換器37
とエコーキャンセリング部56とが直接接続されている
のと等価になるためである。従って、ループ(1−37
−35−L1−V−39−56−45−42−41−W
−B−W−41−43−44−40−39−V−L1−
35−38−2−1)の系でのハウリングは、そのル−
プ上にあるエコーキャンセリング部56、40によって
電気的にル−プゲインとしてはかなりの損失が与えられ
ていることになりハウリングを防止できるので、ハンズ
フリー通話装置A1とドアホンBとの通話ができるので
ある。また、変復調機能を有する伝送方式によりその部
分での回り込みがない分、キャンセリングを必要としな
い。
【0047】次に、ハンズフリー通話装置間での通話を
考える。例えば、ハンズフリー通話装置A1とハンズフ
リー通話装置A2間の内線通話の場合、ハンズフリー通
話装置A1からの伝送線L1はディジタル信号処理回路
Sの端子Xに接続され、ハンズフリー通話装置A2から
の伝送線L2はディジタル信号処理回路Sの端子Yに接
続される。ハンズフリー通話装置A1のマイク1へ入力
された音声信号はディジタル伝送回路35を介し、主装
置Mのディジタル伝送回路46に送られ、エコーキャン
セリング部48を介してディジタル伝送回路47から伝
送線L2側へ送られハンズフリー通話装置A2のスピー
カ2より拡声報知される。またハンズフリー通話装置A
2のマイク1への入力は逆にディジタル伝送回路47に
送られエコーキャンセリング部49を介し、ディジタル
伝送回路46よりハンズフリー通話装置A1に送られ、
スピーカ2より拡声報知される。この経路において、ハ
ンズフリー通話装置A1、A2での音響回り込みは、各
々エコーキャンセリング部48、49でキャンセリング
される。なお、ハンズフリー通話装置A1−ディジタル
信号処理回路S−ハンズフリー通話装置A2で構成され
るハウリングループはエコーキャンセリング部48、4
9の作用によりハウリングは防止され、ハンズフリー通
話装置A1、A2同士の通話ができる。
【0048】本実施例では、ハンズフリー通話装置側の
エコーキャンセリングを、主装置M内で行うことによ
り、ハンズフリー通話装置の伝送部G内でのエコーキャ
ンセリング部が不要となる。つまり、ディジタル信号処
理回路Sの共有化により各ハンズフリー通話装置毎に必
要であったエコーキャンセリング部が不要となる。
【0049】図9は本発明の他の実施例を示すシステム
構成図であり、図6に示したものにおいて、ハンズフリ
ー通話装置A1〜Anと主装置M間の信号伝送をアナロ
変復調伝送としたものである。そのために、伝送部G
としては、ディジタル伝送回路35に替えて、アナログ
信号の変復調機能を有する変復調回路57とし、A/D
変換器37およびD/A変換器38は不要となる。ま
た、主装置Mとしては、ディジタル信号処理回路S’と
ドアホンアダプターDA2’を有するが、これらも、図
7、図8で示したディジタル伝送回路39、46、47
に替えて、アナログ信号の変復調機能を有する変復調回
路(図示せず)とする必要がある。
【0050】本実施例では、ハンズフリー通話装置A1
〜Anと主装置M間の信号伝送が送受信のキャリア周波
数を異ならせたAM方式やFM方式で行われる。その他
の動作は図6に示したものと同等である。
【0051】図10は、本発明の他の実施例を示すシス
テム構成図であり、図2で示した実施例のものにおい
て、ハンズフリー通話装置Aの伝送部Eに音声合成部5
8を付加したものである。音声合成部58は、例えばP
ARCOR型の音声合成方式により合成音を発生させる
ものである。また、ハンズフリー通話装置A側に、非常
釦59と変換釦60を付加している。非常釦59や変換
釦60が押されたとき、音声合成部58でディジタル化
された合成音信号を出力するようになっている。この合
成音信号は2線−4線変換回路10、伝送線L、ドアホ
ンアダプター3を介してドアホンBに送られ、ドアホン
Bのスピーカから合成音が発せられるのである。
【0052】本実施例の基本的なハンズフリー通話動作
は図2で示した実施例と同等であるので説明を省略す
る。今、非常釦59が押されると、音声合成部58が作
動され、警報音信号が作成され、この警報音信号がドア
ホンBに送られ、スピーカから非常警報音が拡声報知さ
れる。また、変換釦60が押されると、音声合成部58
では、マイク1からの入力にピッチ変換、音声信号加工
等が施され女性音声信号が男性音声信号に変換され、ド
アホンBのスピーカから男性音声として合成音が発せら
れるのである。ここで、音声合成部58の動作は、すべ
てDSP上でのアルゴリズムで記載されており、入力と
しての音源(残差)もDSPソフト上のデータ系列とし
て格納されており、通常のアナログ回路で構成される音
源回路は必要なく、PARCOR型のディジタル回路で
の音声合成器も必要ない。つまり、音声合成部58は、
エコーキャンセリング部23、24を達成するアルゴリ
ズムソフトを有るDSPを兼用化する形で達成すること
ができる。
【0053】なお、本実施例では、音声合成部58、非
常釦59、変換釦60を図2で示した実施例のものに付
加した場合について説明したが、これまでに説明した他
の実施例のシステムに付加してもよいのは言うまでもな
い。
【0054】図11は、本発明の他の実施例を示すシス
テム構成図であり、図10の実施例の伝送部Eにおい
て、さらに音声蓄積部61を付加したものである。音声
蓄積部61は、ドアホンBのマイクから入力された音声
信号をディジタル化し、これを基に圧縮して記憶してお
くものである。また、62は留守釦であり、留守釦62
が押されると、留守セットがなされる。この後、ドアホ
ンB側に来客があり、呼び出し釦が押されると、その信
号を検知して音声合成部58が作動し、たとえば「ただ
今、応答できません(留守です)」、あるいは、「お名
前とご用件を20秒以内にお願いいたします」等の音声
がドアホンBのスピーカから発せられる。このとき、来
客者が「○○です。××の件です」と発すると、この音
声をドアホンBのマイクで検知し、音声蓄積部61で音
声圧縮畜積される。そして、例えば、帰宅したときに再
び留守釦62を押すと、畜積されたメッセージが音声伸
張され(音声合成され)、ハンズフリー側のスピーカ2
より報知される。
【0055】音声合成部58、音声蓄積部61の動作と
しては、PARCOR型の音声合成器、音声圧縮器であ
って、すべてDSP上でのアルゴリズムで記載されてお
り、入力としての音源(残差)もDSPソフト上のデー
タ系列として格納されており、通常のアナログ回路で構
成される音源回路は必要なく、PARCOR型のディジ
タル回路での音声合成器も必要ない。つまり、音声合成
部58、音声蓄積部61は、エコーキャンセリング部2
3、24を達成するアルゴリズムソフトを有するDSP
を兼用化する形で達成できる。
【0056】図12は、本発明の他の実施例を示すシス
テム構成図であり、A1、A2はメッセージ録音・報知
機能付ハンズフリー通話装置、63はハンズフリー通話
装置A1、A2に設けられた伝言ランプ、64は通話ス
イッチである。主装置Mの基本ベースは、図6で示した
ディジタル信号処理回路Sであり、これに音声圧縮等に
よる音声録音機能を兼用付加されたものである。
【0057】本実施例の動作をハンズフリー通話装置A
1側で留守設定を行う場合で説明する。通話スイッチ6
4を連続的に2回押すと録音モードになり、メッセージ
として、例えば「ママ○○にでかけてくるからネ」と発
すると、マイク1で検出され、主装置Mで音声蓄積され
る。そして、メッセージ入力があると、システムの全ハ
ンズフリー通話装置の伝言ランプ63が点灯する。その
後、ハンズフリー通話装置のいずれか、例えば、ハンズ
フリー通話装置A2において、通話スイッチが押される
と、主装置Mで蓄積されていたメッセージがスピーカ2
より発せられる。この動作において、主装置Mの機能
は、図6で示した実施例のエコーキャンセラ用DSPで
兼用化(ソフトとメモリで対応)されているので、ほぼ
同等のハード構成で済み、コストアップはほとんどな
い。
【0058】また、主装置Mに、音声認識機能とタイマ
ー機能を付加すれば、蓄積されたメッセージを、所定時
間経過後にスピーカ2から発するようにすることも可能
である。今、例えば、通話スイッチ64を連続的に3回
押すと録音モードになりメッセージ「○○時に△△をす
る」と発すると、マイク1で検出し、主装置Mで音声情
報処理を行う。まず「○○」の部分を音声認識する。そ
して次に「△△をする」の「△△」の部分を音声圧縮等
により蓄積する。そして○○の時刻にタイマー機能が働
き、音声情報機能を動作させ、「○○です△△をしてく
ださい」という音声合成音を作成し、全ハンズフリー通
話装置のスピーカより拡声報知する。
【0059】図13は、本発明の他の実施例を示すシス
テム構成図である。65は主装置Mに背接続されるセン
サ信号受信部であり、66はセンサ信号を発するセンサ
信号発信部である。センサ信号発信部66を例えばお風
呂の湯が沸いたときにその温度を検知してセンサ信号を
発するものであるとすると、このセンサ信号は、センサ
信号受信部65に送られ、主装置M内の音声合成機能に
より音声合成音信号が作成され、ハンズフリー通話装置
A1、A2のスピーカ2から「お湯が沸いたよ」という
音声で報知されるというものである。
【0060】図14は、本発明の他の実施例を示すシス
テム構成図である。67はハンズフリー通話装置A1、
A2の内部回路内にあるセンシング処理部であり、68
はインターホンのオン/オフスイッチや電気鍵の施解鍵
スイッチを有する音波帯域の無線スイッチであり、69
は玄関に設置された電気鍵である。
【0061】本実施例では、今、ドアホンBにおいて呼
び出しボタンが押されると、スピーカ2で‘ピンポー
ン’と呼び出し音がなる。その状態で無線スイッチ68
を押すとそこからの音信号をマイク1で検知し、センシ
ング処理部67でセンシング処理され、通話スイッチ押
下信号と判断されると、拡声通話ができる。そしてこの
状態で無線スイッチ68の施解鍵ボタンが押されると、
前記と同様にセンシング処理部67でそれが判断され、
電気鍵69が解錠される。尚、施錠はドアホンBと通話
状態でなくても動作する。この動作において、センシン
グ処理部67の機能は、エコーキャンセラ用DSPで兼
用化(ソフトで対応)される。
【0062】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、ハンズフリー通話装置の伝送部に具備したキャ
ンセリング部により、ハンズフリー通話装置のスピーカ
からマイクへの音声信号の回り込み、2線−4線変換回
路での音声信号の回り込み、および、ドアホン内のスピ
ーカからマイクへの音声信号の回り込みをディジタル信
号処理でキャンセリングするようにしたので、インター
ホンとの通話をハンズフリー通話可能にするとともに、
ハンズフリーを防止することのできるハンズフリーイン
ターホンシステムが提供できた。
【0063】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明において、ドアホンアダプターを付加する
ことにより、ドアホンへの入力信号のレベルの整合がは
かれるのである。
【0064】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明において、前記ドアホンアダプターに付加
したエコーキャンセリング部により、ドアホン側もしく
ハンズフリー通話装置側のインピーダンス不整合によ
る音声信号の回り込みをディジタル的にキャンセリング
するようにしたので、ドアホンアダプター内のハウリ
ングが防止できるとともに、ハンズフリー通話装置に用
いるエコーキャンセリング部とドアホンアダプターとが
1つのDSPで構成でき、1チップ化できるのである。
【0065】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明において、ハンズフリー通話装置とドアホ
ンアダプターの各々に設けたディジタル伝送回路によ
り、両者間で音声信号のディジタル伝送を行うようにし
たので、2線−4線変換回路を用いなくて済むので、そ
の部分のエコーキャンセリングが必要なくなる。
【0066】請求項5に記載の発明によれば、請求項2
乃至請求項4に記載の発明において、前記ドアホンアダ
プターに複数台のハンズフリー通話装置を接続すること
により、ドアホンと複数台のハンズフリー通話装置との
間の通話が可能となるとともに、ハンズフリー通話装置
どうしの通話も可能となるのである。
【0067】請求項6に記載の発明によれば、ハンズフ
リー通話装置とドアホンを接続する場合には、主装置内
のドアホンアダプターを選択し、ハンズフリー通話装置
どうしの内線通話を行う場合には、主装置内のディジタ
ル信号処理回路を選択することにより、ハンズフリー通
話装置とドアホン間の通話とハンズフリー通話装置どう
しの内線通話が可能となるとともに、主装置内でのディ
ジタル信号処理により、ハンズフリー通話装置内にエコ
ーキャンセリング部を具備することなしに、エコーキャ
ンセリングが可能となる。つまり、各部にDSPが必要
であったのが、1台の主装置で処理できコストダウンと
なる。
【0068】請求項7に記載の発明によれば、請求項1
乃至請求項6に記載の発明において、伝送部あるいは主
装置に付加した音声合成部により、ハンズフリー通話装
置側からの操作により、所望の合成音声をドアホンのス
ピーカから発することができるようにしたので、警報
音、音声変換処理音等の種々の合成音を簡単に生成する
ことができるのである。
【0069】請求項8に記載の発明によれば、請求項1
乃至請求項7に記載の発明において、伝送部あるいは主
装置に付加した音声蓄積部により、ドアホン側から入力
された音声信号を、必要時に、ハンズフリー通話装置側
のスピーカから出力させることができるようにしたの
で、ドアホン側からの来客のメッセージを必要時にハン
ズフリー通話装置側で聞くことができる。
【0070】請求項9に記載の発明によれば、請求項1
乃至請求項8に記載の発明において、伝送部あるいは主
装置に付加したセンシング処理部により、ハンズフリー
通話装置のマイクから入力された音信号の内容に応じ
て、電気鍵の施解錠等のための制御信号を出力するよう
にしたので、電気鍵の施解錠等が遠隔で制度良く操作で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すシステム構成図であ
る。
【図2】本発明の他の実施例を示すシステム構成図であ
る。
【図3】本発明の他の実施例に係るドアホンアダプター
を示すブロック図である。
【図4】本発明の他の実施例を示すシステム構成図であ
る。
【図5】本発明の他の実施例を示すシステム構成図であ
る。
【図6】本発明の他の実施例を示すシステム構成図であ
る。
【図7】同上に係るディジタル信号処理回路を示すブロ
ック図である。
【図8】同上に係るドアホンアダプターを示すブロック
図である。
【図9】本発明の他の実施例を示すシステム構成図であ
る。
【図10】本発明の他の実施例を示すシステム構成図で
ある。
【図11】本発明の他の実施例を示すシステム構成図で
ある。
【図12】本発明の他の実施例を示すシステム構成図で
ある。
【図13】本発明の他の実施例を示すシステム構成図で
ある。
【図14】本発明の他の実施例を示すシステム構成図で
ある。
【図15】従来例を示すシステム構成図である。
【図16】他の従来例を示すシステム構成図である。
【符号の説明】
A ハンズフリー通話装置 B ドアホン E 伝送部 L 伝送線 DA ドアホンアダプター 1 マイク 2 スピーカ 3 ドアホンアダプター 10 2線−4線変換回路 16 AMP 17 AMP 18 A/D変換器 19 D/A変換器 20 A/D変換器 21 D/A変換器 23 エコーキャンセリング部 24 エコーキャンセリング部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−16624(JP,A) 特開 平1−253352(JP,A) 特開 平4−354249(JP,A) 特開 昭62−230150(JP,A) 特開 平1−264051(JP,A) 特開 平3−45064(JP,A) 特開 平4−138759(JP,A) 特開 平5−328356(JP,A) 特開 平5−206897(JP,A) 特開 昭63−294019(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04M 9/00 - 9/10 H04B 1/76 - 3/44 H04B 3/50 - 3/60 H04B 7/005 - 7/015 H04M 1/00 H04M 1/60

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアホンと、マイク、スピーカおよび前
    記ドアホンとの音声信号の送受信を行う伝送部を有する
    ハンズフリー通話装置とを伝送線により接続してなり、
    前記ハンズフリー通話装置とドアホンとの間で音声信号
    の伝送を行うようにしたハンズフリーインターホンシス
    テムにおいて、前記ハンズフリー通話装置の伝送部に、
    前記伝送線と前記ハンズフリー通話装置のマイクおよび
    スピーカからの信号線とを接続するとともに各信号の流
    れを制御する2線−4線変換回路と、前記ハンズフリー
    通話装置のスピーカからマイクへの音声の回り込みをデ
    ィジタル処理でキャンセリングするキャンセリング部
    と、前記2線−4線変換回路での音声信号の回り込みと
    前記ドアホン内のスピーカからマイクへの音声の回り込
    みをディジタル処理でキャンセリングするキャンセリン
    グ部とを具備したことを特徴とするハンズフリーインタ
    ーホンシステム。
  2. 【請求項2】 前記ドアホンとハンズフリー通話装置間
    に、前記ドアホンへの入出力信号レベルの整合をはかる
    ドアホンアダプターを付加したことを特徴とする請求項
    1記載のハンズフリーインターホンシステム。
  3. 【請求項3】 前記ドアホンアダプターに、ドアホン側
    もしくはハンズフリー通話装置側のインピーダンス不整
    合によるドアホンアダプター内部での回り込み信号を、
    ディジタル処理でキャンセリングするエコーキャンセリ
    ング部を付加したことを特徴とする請求項2記載のハン
    ズフリーインターホンシステム。
  4. 【請求項4】 前記ハンズフリー通話装置の伝送部の2
    線−4線変換回路に替えて、前記伝送線と前記ハンズフ
    リー通話装置のマイクおよびスピーカからの信号線とを
    接続するとともに各信号のディジタル伝送を行うディジ
    タル伝送回路を付加するとともに、前記ドアホンアダプ
    ターに、ディジタル伝送を行うディジタル伝送回路を付
    加し、前記ハンズフリー通話装置と前記ドアホンアダプ
    ターのディジタル伝送回路間で信号の送受信を行うよう
    にしたことを特徴とする請求項3記載のハンズフリーイ
    ンターホンシステム。
  5. 【請求項5】 前記ドアホンアダプターに複数台の前記
    ハンズフリー通話装置を接続したことを特徴とする請求
    項2乃至請求項4記載のハンズフリーインターホンシス
    テム。
  6. 【請求項6】 ドアホンと、マイク、スピーカおよび前
    記ドアホンとの音声信号の送受信を行う伝送部を有する
    ハンズフリー通話装置とを伝送線により接続してなり、
    前記ハンズフリー通話装置とドアホンとの間で音声信号
    の伝送を行うようにしたハンズフリーインターホンシス
    テムにおいて、前記伝送部には、マイクおよびスピーカ
    の信号の変復調を行う変復調回路を具備し、前記ハンズ
    フリー通話装置とドアホンとの間に、主装置を設置し、
    該主装置は、前記変復調回路からの信号を変復調すると
    ともに前記スピーカからマイクへの回り込みをキャンセ
    リングするとともにドアホンのスピーカからマイクへの
    回り込みをキャンセリングするキャンセリング部を有す
    るドアホンアダプターと、前記変復調回路からの信号を
    変復調するとともに前記スピーカからマイクへの回り込
    みをキャンセリングするとともに、他のハンズフリー通
    話装置の変復調回路からの信号を変復調するとともに前
    スピーカからマイクへの回り込みをキャンセリングす
    るキャンセリング部を有するディジタル信号処理回路と
    を有してなるようにしたことを特徴とするハンズフリー
    インターホンシステム。
  7. 【請求項7】 前記伝送部あるいは前記主装置に音声合
    成部を付加し、ハンズフリー通話装置側の操作により、
    前記音声合成部で生成した合成音声をドアホンのスピー
    カから発することができるようにしたことを特徴とする
    請求項1乃至請求項6記載のハンズフリーインターホン
    システム。
  8. 【請求項8】 前記前記伝送部あるいは前記主装置にド
    アホンから入力された音声をディジタル信号化した上で
    圧縮蓄積する音声蓄積部を付加したことを特徴とする請
    求項1乃至請求項7記載のハンズフリーインターホンシ
    ステム。
  9. 【請求項9】 前記前記伝送部あるいは前記主装置に、
    ハンズフリー通話装置のマイクから入力された音信号を
    センシングして制御信号を出力するセンシング処理部を
    付加したことを特徴とする請求項1乃至請求項8記載の
    ハンズフリーインターホンシステム。
JP32537593A 1993-12-22 1993-12-22 ハンズフリーインターホンシステム Expired - Lifetime JP3358263B2 (ja)

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