JP2000243741A - 有機絶縁樹脂層の加工方法 - Google Patents

有機絶縁樹脂層の加工方法

Info

Publication number
JP2000243741A
JP2000243741A JP11043139A JP4313999A JP2000243741A JP 2000243741 A JP2000243741 A JP 2000243741A JP 11043139 A JP11043139 A JP 11043139A JP 4313999 A JP4313999 A JP 4313999A JP 2000243741 A JP2000243741 A JP 2000243741A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating resin
organic insulating
resist
resin layer
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11043139A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4121658B2 (ja
Inventor
Midori Chiba
みどり 千葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP04313999A priority Critical patent/JP4121658B2/ja
Publication of JP2000243741A publication Critical patent/JP2000243741A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4121658B2 publication Critical patent/JP4121658B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマエッチング加工方法による樹脂加工
を行う際に感光性レジストを耐エッチングマスクとして
用いる場合において、耐エッチングマスクである、レジ
ストパターン幅の制御を確実に行うことができる方法を
提供し、精度の良い樹脂加工を可能とする。 【解決手段】 所定形状のレジスト層を耐エッチングマ
スクとして、反応性ガスを用いたプラズマエッチングに
て、有機絶縁樹脂層を加工する方法であって、アクリル
系のレジストを用い、フォトリソ法で、前記所定形状の
レジスト層を形成するもので、アルカリ現像処理にて、
あるいは現像処理後に中性アルカリ金属塩水溶液中で含
浸処理を行い、少なくとも前記所定形状のレジスト層の
表面部にアルカリ金属を充分に含浸させた後に、ハロゲ
ン化炭化水素と酸素(02 )との混合ガスからなる反応
性ガスにてプラズマエッチングを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機絶縁樹脂層の
加工方法に関し、特に、半導体パッケージ部材用の配線
板、半導体実装部材用の配線板、および磁気ディスク装
置における磁気ヘッドサスペンション用の配線板を作製
するための、配線用基材に設けられた有機絶縁樹脂層の
加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】LSI技術の進展に伴い、近年、電子装
置の高実装密度化の進展が著しく、これに対応した実装
技術の開発が盛んに行われている。このような中、これ
らに用いられる配線板で、ポリイミド樹脂等の絶縁樹脂
層からなる有機絶縁樹脂層を配線板の一部として、所定
形状に形成したものも用いられるようになってきた。
【0003】従来、電子部材に使用される有機絶縁樹脂
層の加工方法については、ポリイミドのようなイミド系
耐熱性樹脂では、濃厚アルカリ水溶液やヒドラジン等の
有機アルカリ溶液によりケミカルエッチングするケミカ
ルエッチング加工方法、イミド系樹脂やエポキシ系樹脂
では、炭酸ガス、エキシマ、YAGレーザー等を用いて
加工するレーザ加工方法、あるいは反応性のガスを用い
たプラズマエッチングによるプラズマエッチング加工方
法が知られており、これらの方法は、TAB(Tape
Automated Bonding)やプリント基
板の製造等、種々の用途に用いられている。上記イミド
系樹脂のケミカルエッチング加工方法はよく知られ、広
く用いられているが、樹脂の種類によっては基本骨格の
違いからエッチングしにくいものもある。この方法の場
合、エッチング液を構成するヒドラジン等の有機アルカ
リ化含物は人体に有害であり取り扱いが困難であるとい
う問題もある。また、上記レーザー加工方法による樹脂
加工は、一度の加工エリアがレーザー径の範囲内である
ため、一般に大面積の一括加工はできない。プラズマエ
ッチング加工方法による樹脂加工例としては、半導体製
造の分野でLSIのパッシベーション膜用ポリイミドの
加工等が挙げられる。上記プラズマエッチング法は、大
面積の一括加工が可能な上、有機絶縁樹脂の基本骨格の
種類によらずエッチングすることができる利点があり、
ヒドラジンなどの人体に有害な薬品を使用しない為、作
業安全性の面でも優れている。
【0004】このため、電子部材の有機絶縁樹脂層の加
工方法としては、プラズマエッチング加工方法が、近年
の電子装置の高実装密度化の進展に伴い、益々重要視さ
れるようになってきた。プラズマエッチング加工方法に
おいては、通常、イオンとラジカルの相互作用によりエ
ッチングが進行するが、プラズマにより発生するイオン
とラジカル種のうち、イオンは処理基板に対して電気的
に垂直方向に加速されるため、イオンによるエッチング
は垂直方向へ異方的に進行するが、有機物のエッチング
速度は遅い。これに対し、ラジカル及び未反応分子は拡
散により処理基板表面に到達するため、ラジカル及び未
反応分子によるエッチングは、等方的にエッチングが進
行し、エッチング速度が早い。また、プラズマエッチン
グによる有機絶縁樹脂層の加工方法においては、一般
に、CF4 などのFとCの比率が大きく堆積性の低いガ
スと酸素との混合ガスが用いられている。フッ化炭化水
素のように、FとCの比率が小さいガスは重合堆積物が
生じ易く、また、HがHFとしてFを引き抜くため、堆
積が促進されることが知られているが、しばしばこのよ
うな堆積物が表面に付着することによってエッチングが
抑制されることがあり、FとCの比率が大きく、より多
くのラジカル(F*)が供給可能であるCF4 がエッチ
ング目的に、特に好んで使用されているものである。
【0005】そして、プラズマエッチング加工方法によ
る樹脂加工に、パターンを形成するためのマスクとして
感光性レジストが用いられることがある。感光性レジス
トとして、ノボラック系の液状レジストやアクリル系の
ドライフィルムレジスト等が、一般に、使用されている
が、柔軟性やコストの面ではアクリル系のドライフィル
ムレジストが優れている。この場合、感光性レジストは
有機樹脂でもあり、加工する樹脂のエッチングの際、感
光性レジスト自体もエッチングされるため、感光性レジ
ストの厚さやレジストパターン幅は、予めエッチングさ
れることを見込み決められている。即ち、耐エッチング
マスクとして感光性レジストを用いた場合、レジストパ
ターンを幅方向にエッチングしながら、目的する樹脂加
工を行うこととなるが、前述の通り、プラズマエッチン
グ加工方法においては、ラジカル及び未反応分子による
エッチングは、等方的にエッチングが進行し、且つ、エ
ッチング速度が早いため、加工する樹脂のレジストパタ
ーン幅方向のエッチング制御は難しく、またばらつきも
大きく、問題となっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このため、プラズマエ
ッチング加工方法による樹脂加工を行う際に感光性レジ
ストを耐エッチングマスクとして用いる場合において、
加工する樹脂のレジストパターン幅方向のエッチング制
御を簡単にできる方法が求められていた。本発明は、こ
れに対応するもので、プラズマエッチング加工方法によ
る樹脂加工を行う際に感光性レジストを耐エッチングマ
スクとして用いる場合において、耐エッチングマスクで
ある、レジストパターンの幅の制御を確実に行うことが
できる方法を提供しようとするものである。これによ
り、精度の良い樹脂加工を行おうとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の有機絶縁樹脂層
の加工方法は、所定形状のレジスト層を耐エッチングマ
スクとして、反応性ガスを用いたプラズマエッチングに
て、有機絶縁樹脂層を加工する方法であって、アクリル
系のレジストを用い、フォトリソ法で、前記所定形状の
レジスト層を形成するもので、アルカリ現像処理にて、
あるいは現像処理後に中性アルカリ金属塩水溶液中で含
浸処理を行い、少なくとも前記所定形状のレジスト層の
表面部にアルカリ金属を充分に含浸させた後に、ハロゲ
ン化炭化水素と酸素(02 )との混合ガスからなる反応
性ガスにてプラズマエッチングを行うことを特徴とする
ものである。そして、上記において、レジスト層の表面
部のカルボキシル基のHの80%以上を、Naあるいは
K等のアルカリ金属に置換した後に、プラズマエッチン
グを行うことを特徴とするものである。そしてまた、上
記のアクリル系のレジストが、アルカリ現像型ドライフ
ィルムレジストであることを特徴とするものである。
【0008】また、上記において、有機絶縁樹脂層がイ
ミド系の樹脂からなることを特徴とするものである。ま
た、上記において、有機絶縁樹脂層が配線板を作製する
ための配線用基材に設けられたものであることを特徴と
するものである。有機絶縁樹脂層の材質としては、エポ
キシ系樹脂、イミド系耐熱樹脂、ポリエステル系樹脂、
ウレタン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系
樹脂、ポリアミド系樹脂、ABS系樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂、シリコーン系樹脂等、熱可塑、熱硬化性樹脂
を問わず適用できる。また、有機絶縁樹脂層の形態とし
ては、東レ・デュポン社製のカプトンのようなフィルム
単体のものや、宇部興産社製のユピセルの様な金属とポ
リイミドの積層材料における絶縁樹脂層、あるいは金属
箔等の担体にポリアミック酸のワニスをフィルム状に塗
布した後、熱キュアしてイミド化して形成した絶縁樹脂
層等を挙げることができる。尚、フォトリソ法とは、フ
ォトリソグラフィー法の略で、ここでは、所定の電離放
射線に感光性のレジストを用い、前記電離放射線をレジ
ストの所定領域のみ露光して、現像処理を施し、レジス
トをパターニングする方法を言っている。
【0009】
【作用】本発明の有機絶縁樹脂層の加工方法は、このよ
うな構成にすることにより、所定形状のレジスト層を耐
エッチングマスクとして、ハロゲン化炭化水素と酸素
(02 )との混合ガスからなる反応性ガスを用いたプラ
ズマエッチングにて、有機絶縁樹脂層を加工する方法
で、有機絶縁樹脂層を加工する際に、耐エッチングマス
クである、レジスト層幅の制御を確実に行うことができ
る方法の提供を可能とするものである。具体的には、所
定形状のレジスト層を耐エッチングマスクとして、反応
性ガスを用いたプラズマエッチングにて、有機絶縁樹脂
層を加工する方法であって、アクリル系のレジストを用
い、フォトリソ法で、前記所定形状のレジスト層を形成
するもので、アルカリ現像処理にて、あるいは現像処理
後に中性アルカリ金属塩水溶液中で含浸処理を行い、少
なくとも前記所定形状のレジスト層の表面部にアルカリ
金属を充分に含浸させた後に、ハロゲン化炭化水素と酸
素(02 )との混合ガスからなる反応性ガスにてプラズ
マエッチングを行うことにより、これを達成している。
詳しくは、このようにしてプラズマエッチングを行うこ
とにより、プラズマエッチングを行い有機絶縁樹脂層を
加工する際に、レジスト側壁にハロゲン化アルカリ金属
を含む、プラズマ耐性の高い堆積物を生成することとが
でき、これにより、レジスト層の側壁近傍に、前記ハロ
ゲン化アルカリ金属を含むプラズマ耐性の高い堆積物を
配設することができ、反応性ガスによるレジスト層側壁
方向への、エッチングによる広がりを抑制する。
【0010】特に、レジスト層の表面部にアルカリ金属
を充分に含浸する含浸処理が、少なくとも、レジスト層
の表面部のカルボキシル基のHの80%以上を、Naあ
るいはK等のアルカリ金属に置換するものである場合、
レジスト層の側壁方向への広がりを抑制する効果は大き
い。
【0011】アクリル系のレジストが、アルカリ現像型
ドライフィルムレジストであることにより、作業性の良
いものとしている。有機絶縁樹脂層がイミド系の樹脂か
らなる場合にも適用できる。
【0012】特に、配線板を作製するための配線用基材
に設けられた有機絶縁樹脂層に適応した場合には、配線
板の形態、製造方法の自由度を大きくできる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の有機絶縁樹脂層の加工方
法の形態の例を挙げ、図1に基づいて説明する。図1は
本発明の有機絶縁樹脂層の加工方法の実施の形態の第1
の例および第2の例の工程断面図である。図1中、10
は配線用基材、11はステンレス板材、12は有機絶縁
樹脂層、13は(アクリル系の)レジスト、13Aはレ
ジスト層、13Bは開口部(露出部とも言う)、14、
14A、14Bはレジスト層、15はアルカリ金属含浸
部、16は堆積物である。
【0014】先ず、実施の形態の第1の例を説明する。
本例は、ステンレス板材11の一面上に有機絶縁樹脂層
11からなるフィルムを積層した配線板用基材10の、
有機絶縁樹脂層11上に所定形状の開口部13Bを有す
るレジスト層13Aを耐エッチングマスクとして形成
し、反応性ガスを用いたプラズマエッチングにて、有機
絶縁樹脂層11を加工する方法である。そして、レジス
ト層13Aは、アクリル系のレジストを用い、フォトリ
ソ法で、所定形状に形成されるもので、レジスト層13
A形成のための現像処理後に中性アルカリ金属塩水溶液
中で含浸処理を行い、少なくとも前記所定形状の開口部
を有するレジスト層の表面部にアルカリ金属を充分に含
浸させた(図1(c)の状態)後に、ハロゲン化炭化水
素と酸素(02 )との混合ガスからなる反応性ガスにて
プラズマエッチングを行うものである。
【0015】先ず、ステンレス材11の一面上に有機絶
縁樹脂層12を設けた配線板用基材10を用意し、配線
板用基材10の有機絶縁樹脂層12上に、アクリル系の
アルカリ可溶型のドライフィルムレジストをラミネート
して、有機絶縁樹脂層12を覆うようにアクリル系のレ
ジスト13を形成した後、所定の絵柄を有するフォトマ
スクを用い、レジスト13が感光する所定の電離放射線
22にて、レジスト13の所定領域のみ露光する。(図
1(a))
【0016】絶縁樹脂層11としては、エポキシ系樹
脂、イミド系耐熱樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン
系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポ
リアミド系樹脂、ABS系樹脂、ポリカーボネート樹
脂、シリコーン系樹脂等、熱可塑、熱硬化性樹脂を問わ
ず用いることができる。絶縁樹脂層11の厚みは0.1
〜100μmまで対応でき、特に1〜50μmの厚みの
絶縁樹脂層の加工に好適である。アクリル系のレジスト
13の厚みとしては、有機絶縁樹脂層12とアクリル系
のレジスト12のブラズマエッチングレートの比に応じ
て1〜200μmの範囲で設定することができるが、1
5〜150μmの厚みが好適である。レジスト13を形
成するためのドライフィルムレジストのラミネート方法
としては、ホットロールラミネート、真空加圧ラミネー
ト等を適宜採用することができる。
【0017】次いで、現像処理を行った(図1(b))
後、NaClあるいはNa2 SO4などの中性アルカリ
金属塩水溶液中で含浸処理を行い、レジスト層14の表
面部のカルボキシル基のHの所定量以上をナトリウムあ
るいはカリウム等のアルカリ金属に置換しておく。(図
1(c)) 置換しておく量としては、レジスト層14の表面部のカ
ルボキシル基のHの50%以上が必要で、レジスト層の
表面部のカルボキシル基のHの80%以上が好ましい。
この場合の、現像液としては、極く少量のナトリウムや
カリウムを含むアルカリ現像で、あるいはナトリウムや
カリウム等のアルカリ金属を含まないアミン系の有機ア
ルカリ現像液で、現像により、レジスト層13Aの表面
部のカルボキシル基のHが所定量以上ナトリウムあるい
はカリウム等のアルカリ金属に置換できない現像液であ
る。
【0018】次いで、減圧された真空容器内に、ハロゲ
ン化炭化水素と酸素(02 )との混合ガスからなる反応
性ガスを入れながら、露出した有機絶縁樹脂層12をプ
ラズマエツチングを開始すると、レジスト層14のその
側壁を含む表面部に、耐エッチング性のハロゲン化アル
カリ金属を含む、プラズマ耐性の高い堆積物を生成し、
レジスト側壁方向のレジスト自体のエッチングの進行が
妨げられ、レジスト層14(あるいはレジスト層13)
の幅はプラズマエッチングにおいても確保できる。(図
1(d)) 有機絶縁樹脂層12は、所定幅をもつレジスト層14A
によりマスキングされながら、そのプラズマエッチング
がなされる。レジスト層の下側にまで、有機絶縁樹脂層
12のエッチングは進行するが、レジスト層の下側表面
にもプラズマ耐性の高い堆積物を生成するため、レジス
ト層14の形状(レジスト層13Aの形状でもある)
は、ほぼそのまま確保された状態でエッチングは進行す
る。(図1(e)) プラズマエッチングは、ハロゲン化炭化水素と酸素(0
2 )との混合ガスからなる反応性ガスを一定の比率で流
し、陰極と陽極問に交流電力の加電によりプラズマを発
生させ、被プラズマエッチング物を陰極近傍の陰極暗部
領域に設置することにより行われる。ハロゲン化炭化水
素としては、CHF3 、CH2 2 、CH2 Cl2 等を
用いることができる。また、酸素ガス、ハロゲン化炭化
水素ガスの雰囲気圧力は、常温で0.1〜100Pa、
好ましくは3〜70Paとされる。酸素ガス、ハロゲン
化炭化水素ガスの導入量は、標準状態において1〜80
sccm、好ましくは、10〜50sccmとされる。
プラズマ放電の処理電力は、通常0.1〜10W/cm
2 、好ましくは、0.7〜1W/cm2 とされる。処理
電力には、交流を使用することが好ましく、周波数は2
0kHz〜2GHが適用できるが、実用上は、工業割り
当て周波数の13.56MHzである。
【0019】有機絶縁樹脂層12のプラズマエッチング
を終了後、レジスト層14Bを剥離し、所定の洗浄処理
を施す。(図1(f)) 剥離液としては水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等の
アルカリ水溶液を用いることができる。濃度は0.1〜
10%、好ましくは1〜5%である。温度は、常温〜8
0℃、好ましくは30〜60℃である。
【0020】このようにして、有機絶縁樹脂層12の所
定の部分のみ貫通加工することができるが、配線板用基
材10の形態については、これに限定されない。例え
ば、図1(a)の10として、有機絶縁樹脂層12の所
定領域に配線層を設けたものでも良い。
【0021】次に、実施の形態の第2の例を図1に基づ
いて簡単に説明する。第2の例は、第1の例における、
所定形状のレジスト層13Aを形成する現像処理と、レ
ジスト層の表面部にアルカリ金属を充分に含浸させる含
浸処理とを現像処理時に一度に行うもので、その他につ
いては、第1の例と同じである。即ち、図1(a)の露
光後に、現像処理により図1(c)の状態にする。この
場合、現像処理を行う際の現像液中に、レジスト層の表
面部にアルカリ金属を充分に含浸させるに必要なナトリ
ウム、カリウム等のアルカり金属を含んでいる。図1
(c)以降の処理については、第1の例と同様で、ここ
では説明を省略する。
【0022】
【発明の効果】上記のように、本発明は、所定形状の開
口部を有するレジスト層を耐エッチングマスクとして、
ハロゲン化炭化水素ガスと酸素との混合ガスを用いたプ
ラズマエッチングにて、有機絶縁樹脂層を加工する方法
で、プラズマエッチング時に、現像後のレジスト層の幅
を確保しながら、有機絶縁樹脂層を加工する方法の提供
を可能とした。これにより、有機絶縁樹脂層を加工にお
いて、その幅方向のエッチング量の制御をし易いものと
した。さらに、本発明は、プラズマエッチング用レジス
トとして安価で柔軟性のあるアクリル系ドライフィルム
レジストを使用し、且つ、一般的にドライエッチング反
応性の高いハロゲン化炭化水素ガスと酸素との混合ガス
とを用いているため、ドライエッチングにおける有機絶
縁樹脂層のエッチングレートは高く、その適用の範囲は
広く、生産性の面でも有利である。特に、本発明が配線
板の製造に適用された場合には、配線板の形態、製造方
法の自由度を大きくでき、且つ、その生産性、歩留まり
の向上に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の有機絶縁樹脂層の加工方法の実施の形
態の例の工程断面図
【符号の説明】
10 配線用基材 11 ステンレス板材 12 有機絶縁樹脂層 13 (アクリル系の)レジスト 13A レジスト層 13B 開口部(露出部とも言う) 14、14A、14B レジスト層 15 アルカリ金属含浸部 16 堆積物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F073 AA06 BA07 BA18 BA19 BA22 BA23 BA26 BA28 BA29 BA31 BA33 BB01 CA01 CA41 CA45 CA62 CA67 DA05 EA01 EA42 EA43 EA53 EA55 EA56 5F004 AA02 BA04 BB11 BB13 BB18 DA00 DA01 DA15 DA16 DA26 DB23 DB24 DB25 EB08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定形状のレジスト層を耐エッチングマ
    スクとして、反応性ガスを用いたプラズマエッチングに
    て、有機絶縁樹脂層を加工する方法であって、アクリル
    系のレジストを用い、フォトリソ法で、前記所定形状の
    レジスト層を形成するもので、アルカリ現像処理にて、
    あるいは現像処理後に中性アルカリ金属塩水溶液中で含
    浸処理を行い、少なくとも前記所定形状のレジスト層の
    表面部にアルカリ金属を充分に含浸させた後に、ハロゲ
    ン化炭化水素と酸素(02 )との混合ガスからなる反応
    性ガスにてプラズマエッチングを行うことを特徴とする
    有機絶縁樹脂層の加工方法。
  2. 【請求項2】 レジスト層の表面部のカルボキシル基の
    Hの80%以上を、NaあるいはK等のアルカリ金属に
    置換した後に、プラズマエッチングを行うことを特徴と
    する請求項1記載の有機絶縁樹脂層の加工方法。
  3. 【請求項3】 請求項1ないし2記載のアクリル系のレ
    ジストが、アルカリ現像型ドライフィルムレジストであ
    ることを特徴とする有機絶縁樹脂層の加工方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3において、有機絶縁樹
    脂層がイミド系の樹脂からなることを特徴とする有機絶
    縁樹脂層の加工方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3において、有機絶縁樹
    脂層が配線板を作製するための配線用基材に設けられた
    ものであることを特徴とする有機絶縁樹脂層の加工方
    法。
JP04313999A 1999-02-22 1999-02-22 有機絶縁樹脂層の加工方法 Expired - Fee Related JP4121658B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04313999A JP4121658B2 (ja) 1999-02-22 1999-02-22 有機絶縁樹脂層の加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04313999A JP4121658B2 (ja) 1999-02-22 1999-02-22 有機絶縁樹脂層の加工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000243741A true JP2000243741A (ja) 2000-09-08
JP4121658B2 JP4121658B2 (ja) 2008-07-23

Family

ID=12655518

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04313999A Expired - Fee Related JP4121658B2 (ja) 1999-02-22 1999-02-22 有機絶縁樹脂層の加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4121658B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007051218A (ja) * 2005-08-18 2007-03-01 Tateyama Machine Kk プラズマエッチング方法
JP2012004375A (ja) * 2010-06-17 2012-01-05 Teijin Dupont Films Japan Ltd テクスチャーフィルムの製造方法
JP2014175358A (ja) * 2013-03-06 2014-09-22 Tokyo Electron Ltd 基板処理方法、プログラム、コンピュータ記憶媒体及び基板処理システム
US9280052B2 (en) 2013-03-06 2016-03-08 Tokyo Electron Limited Substrate treatment method, non-transitory computer storage medium and substrate treatment system
US9329483B2 (en) 2012-12-17 2016-05-03 Tokyo Electron Limited Film forming method, non-transitory computer storage medium and film forming apparatus
KR101753471B1 (ko) * 2014-10-10 2017-07-03 스미도모쥬기가이고교 가부시키가이샤 막 형성장치 및 막 형성방법

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5489485A (en) * 1993-12-17 1996-02-06 Ryobi Motor Products Corporation Battery removal and replacement system
JP7131984B2 (ja) 2018-06-27 2022-09-06 キオクシア株式会社 パターン形成材料、パターン形成方法および半導体装置の製造方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007051218A (ja) * 2005-08-18 2007-03-01 Tateyama Machine Kk プラズマエッチング方法
JP4523892B2 (ja) * 2005-08-18 2010-08-11 立山マシン株式会社 プラズマエッチング方法
JP2012004375A (ja) * 2010-06-17 2012-01-05 Teijin Dupont Films Japan Ltd テクスチャーフィルムの製造方法
US9329483B2 (en) 2012-12-17 2016-05-03 Tokyo Electron Limited Film forming method, non-transitory computer storage medium and film forming apparatus
JP2014175358A (ja) * 2013-03-06 2014-09-22 Tokyo Electron Ltd 基板処理方法、プログラム、コンピュータ記憶媒体及び基板処理システム
US9280052B2 (en) 2013-03-06 2016-03-08 Tokyo Electron Limited Substrate treatment method, non-transitory computer storage medium and substrate treatment system
US9341952B2 (en) 2013-03-06 2016-05-17 Tokyo Electron Limited Substrate treatment method, non-transitory computer storage medium and substrate treatment system
KR101753471B1 (ko) * 2014-10-10 2017-07-03 스미도모쥬기가이고교 가부시키가이샤 막 형성장치 및 막 형성방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP4121658B2 (ja) 2008-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0144944A2 (en) Process for forming conductive through-holes through a dielectric layer
JP2001196743A (ja) 接着フィルムを用いた多層プリント配線板の製造法
JP2000243741A (ja) 有機絶縁樹脂層の加工方法
JPH05110225A (ja) 可とう性回路部材の製造方法
US6894875B2 (en) Magnetic head suspension with both protected wiring and unprotected wiring, in addition to terminals
JP2012182292A (ja) 樹脂開口方法
JP2006310689A (ja) ダブルアクセス型可撓性回路基板の製造方法
JPS58204176A (ja) 化学的蝕刻方法
KR20030047985A (ko) 열가소성 폴리이미드수지 용 에칭액
JP2003082135A (ja) ポリイミド層を含む積層体のエッチング方法
JP4334649B2 (ja) 絶縁体層の加工方法
TWI295313B (en) Surface treatment method of wiring board and manufacturing method for electric device
JP2000294900A (ja) 配線基板の加工方法
US4769269A (en) Article containing conductive through-holes
JP2003069188A (ja) ドライフィルムレジストを用いた電子部品の製造方法、電子部品及びハードディスク用サスペンション
JP2000340926A (ja) 金属・プラスチックハイブリッド構造印刷版の製造方法
JP2000054164A (ja) 絶縁材料の加工方法と当該方法による絶縁材料加工品 および当該方法に使用するレジスト材料
JP4240586B2 (ja) イミド系耐熱性樹脂フィルムの加工方法
CN109716506A (zh) 电子部件的制造方法
KR100836697B1 (ko) 플라스마 식각 방법
JP3285606B2 (ja) 感光性樹脂構造体の密着性向上方法
JP4798126B2 (ja) 磁気ヘッドサスペンションブランクの製造方法および磁気ヘッドサスペンションの製造方法
JP2003183811A (ja) メタルマスク、及び、その製造方法
JP2005266347A (ja) レジストパターン形成方法および回路形成方法
JPH05167227A (ja) プリント配線板の製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080417

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080422

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080430

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120509

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120509

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130509

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140509

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees