JP2000241732A - 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents
光走査装置及びそれを用いた画像形成装置Info
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Abstract
及びそれを用いた画像形成装置において、周辺部での光
量落ちを補正し、被走査面上における光量分布を略均一
することができる光走査装置及びそれを用いた画像形成
装置を得ること。 【解決手段】 光源手段1から出射した光束を光偏向器
5の偏向面の主走査方向の幅より広い状態で該光偏向器
に入射させる第1の光学系27と、該光偏向器で偏向さ
れた光束を反射部材8を介して被走査面9上に結像させ
る第2の光学系7と、を有する光走査装置であって、該
被走査面上における光量分布が略均一になるように該反
射部材の反射率を中心部から周辺部へ向かうにつれ変化
させたこと。
Description
学系を用いた光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
に関し、特に光偏向器と感光ドラム(感光体)との間に
配置された反射部材により、該感光ドラム面上における
光量分布が略均一となるようにした、例えばレーザビー
ムプリンタ(LBP)やデジタル複写機等の装置に好適
なものである。
査装置においては、画像信号に応じて光源手段から光変
調され出射した光束(光ビーム)を、例えばポリゴンミ
ラーから成る光偏向器により周期的に偏向させ、fθ特
性を有する結像光学系により感光性の記録媒体面上にス
ポット状に集光させ、その面上を光走査して画像記録を
行なっている。
ある。
束は集光レンズ92により略平行光束とされ、絞り93
によって該光束(光量)を制限して副走査走査方向にの
み所定の屈折力を有するシリンドリカルレンズ94に入
射している。シリンドリカルレンズ94に入射した略平
行光束のうち主走査断面内においてはそのまま略平行光
束の状態で射出する。また副走査断面内においては収束
して回転多面鏡(ポリゴンミラー)から成る光偏向器9
5の偏向面(以下「ファセット」とも称す。)96にほ
ぼ線像として結像している。
れた光束はfθ特性を有する結像光学系97により折り
返しミラー98を介して被走査面としての感光ドラム面
99上に導光され、該光偏向器95を矢印A方向に回転
させることによって、該感光ドラム面99上を矢印B方
向(主走査方向)光走査して画像情報の記録を行なって
いる。
望まれており、例えば光偏向器の偏向面の主走査方向の
面幅より広い光束が該光偏向器に入射することを特徴と
したオーバーフィルド光学系(OFS)が再認識されて
いる。
において光偏向器近傍の要部概略図である。
射光束82は光偏向器95としてのポリゴンミラーにフ
ァセット96の主走査方向の幅よりも広い範囲に入射し
ている。そして入射光束82の一部はファセット96に
よって反射偏向されて偏向光束85となり被走査面(不
図示)へ導光される。このとき偏向光束85の主走査方
向の幅はポリゴンミラー95によって反射偏向される角
度によって変化する。つまり画角によってFNo(Fナ
ンバー)が変化することになる。入射光束82のガウス
強度分布がフラットなとき、偏向光束85の光強度は該
偏向光束85のFNoに比例して変化するため、被走査
面(感光ドラム面)上における光量分布(ライン画像の
光量分布)は不均一となる。
めに、例えば特開平08-160338 号公報では光源手段と光
偏向器との間の光路中に透過率分布が設定されたフィル
タを設けて、偏向光束のFNoの変化による光量分布の
不均一を補正した光走査装置を提案している。
光偏向器との間における光束幅が狭く、その範囲内で透
過率を所望の値に変化させることは難しく、公差も厳し
いという問題点がある。また透過率が不連続に変化する
フィルタを設けた場合は被走査面上の光量分布をなだら
かに補正することができないため、出力画像にスジが発
生する等の問題点が発生する虞がある。
器に入射させるアンダーフィルド光学系においても被走
査面上の光量分布を略均一に補正した例がある。例えば
特開平09-80334号公報の光走査装置では発光継続時間の
変化による光量の変化を折り返しミラーの反射率により
補正して、被走査面上の光量分布を略均一化にしてい
る。
過率変化よる周辺部での光量落ちを2枚の折り返しミラ
ーの反射率を変化させて、被走査面上における光量分布
を略均一化に補正した例がある。
にはOFSが故に生じる偏向光束のFNo変化やガウス
強度分布の勾配による光量落ちが考慮されていない。ま
たOFSにおいて被走査面上の光量分布が不均一となる
要因は発光継続時間の変化や結像光学系の透過率変化に
よるものよりも偏向光束のFNo変化やガウス強度分布
の勾配による周辺部での光量落ちの方が遥かに大きい。
ス強度分布の勾配による周辺部での光量落ちを積極的に
問題視したものである。
光走査装置及びそれを用いた画像形成装置において、光
偏向器と感光ドラムとの間の光路中に設けた反射部材の
反射率を中心部から周辺部へ向かうにつれ変化させるこ
とにより、被走査面上における光量分布を略均一にする
ことができる簡易な構成の光走査装置及びそれを用いた
画像形成装置の提供を目的する。
装置は、光源手段から出射した光束を光偏向器の偏向面
の主走査方向の幅より広い状態で該光偏向器に入射させ
る第1の光学系と、該光偏向器で偏向された光束を反射
部材を介して被走査面上に結像させる第2の光学系と、
を有する光走査装置であって、該被走査面上における光
量分布が略均一になるように該反射部材の反射率を中心
部から周辺部へ向かうにつれ変化させたことを特徴とし
ている。
て、前記略均一とは前記被走査面上における光量分布が
軸上に対して走査有効全域で±5%以内のことを称する
ことを特徴としている。
て、前記第2の光学系は前記第1の光学系の一部を構成
していることを特徴としている。
て、前記反射部材は該反射部材への光束の入射角が大き
くなるにつれ反射率が連続的に高くなるように形成され
ていることを特徴としている。
おいて、前記反射部材は軸上で大きな偏向成分を有する
偏光光の反射率が他方の偏向成分の偏光光の反射率より
も低くなるように形成されていることを特徴としてい
る。
明において、前記反射部材の軸上の反射率をR0、軸外
の反射率をRθとしたとき、
o α:光源手段の放射角 (半値全幅) なる条件を満足することを特徴としている。
明において、前記反射部材はシリンドリカルミラーより
成ることを特徴としている。
の発明において、前記反射部材は平面ミラーより成るこ
とを特徴としている。
から出射した光束を光偏向器の偏向面の主走査方向の幅
より広い状態で該光偏向器に入射させる第1の光学系
と、該光偏向器で偏向された光束を複数の反射部材を介
して被走査面上に結像させる第2の光学系と、を有する
光走査装置であって、該被走査面上における光量分布が
略均一になるように該複数の反射部材のうち少なくとも
2枚の反射部材の反射率を中心部から周辺部へ向かうに
つれ変化させたことを特徴としている。
て、前記略均一とは前記被走査面上における光量分布が
軸上に対して走査有効全域で±5%以内のことを称する
ことを特徴としている。
て、前記第2の光学系は前記第1の光学系の一部を構成
していることを特徴としている。
て、前記反射率が変化する少なくとも2枚の反射部材は
各々該反射部材への光束の入射角が大きくなるにつれ反
射率が連続的に高くなるように形成されていることを特
徴としている。
明において、前記反射率が変化する少なくとも2枚の反
射部材は各々軸上で大きな偏向成分を有する偏光光の反
射率が他方の偏向成分の偏光光の反射率よりも低くなる
ように形成されていることを特徴としている。
3の発明において、前記反射率が変化する少なくとも2
枚の反射部材の軸上の反射率の積をR´0、軸外の反射
率の積をR´θとしたとき、
o α:光源手段の放射角 (半値全幅) なる条件を満足することを特徴としている。
又は14の発明において、前記反射率が変化する少なく
とも2枚の反射部材は同一の膜構造を有することを特徴
としている。
3,14又は15の発明において、前記反射率が変化す
る少なくとも2枚の反射部材のうち前記被走査面に最も
近い反射部材はP偏光とS偏光との反射率差が最大であ
ることを特徴としている。
3,14,15又は16の発明において、前記反射率が
変化する少なくとも2枚の反射部材は各々平面ミラーよ
り成ることを特徴としている。
項1乃至17のいずれか1項記載の光走査装置と、該光
走査装置の被走査面に配置された感光体と、該感光体上
を光束が走査することによって形成された静電潜像をト
ナー像として現像する現像手段と、該現像されたトナー
像を用紙に転写する転写手段と、転写されたトナー像を
用紙に定着させる定着手段とを備えたことを特徴として
いる。
査装置の主走査方向の要部断面図(主走査断面図)、図
2は本発明の実施形態1の光走査装置の副走査方向の要
部断面図(副走査断面図)である。ここで光源手段から
出射した光束(光ビーム)が光偏向器により走査される
方向を主走査方向、光束の進行方向と主走査方向とに垂
直な方向を副走査方向とする。
レーザーより成っている。2は集光レンズ(コリメータ
ーレンズ)であり 光源手段1から出射した発散光束を
弱発散光束にしている。3は開口絞りであり、集光レン
ズ2から射出した光束を所望の最適なビーム形状に形成
している。4はシリンドリカルレンズであり、副走査方
向に所定のパワー(屈折力)を有し、開口絞り3から射
出した光束を後述する光偏向器の偏向面上付近に副走査
断面内において結像(主走査断面においては長手の線
像)させている。尚、コリメーターレンズ2、開口絞り
3、シリンドリカルレンズ4等の各要素は第1の光学系
27の一要素を構成している。
えばポリゴンミラー(回転多面鏡)より成り、モータ等
の駆動手段(不図示)により図中矢印A方向に一定速度
で回転している。本実施形態では第1の光学系27を通
過した光束をポリゴンミラー5に主走査方向においては
正面(ポリゴンミラー5の偏向角の略中央、即ち主走査
方向に沿った走査範囲の略中央)から入射させ、また副
走査方向においては斜め下方から入射させている。更に
第1の光学系27を通過した光束をポリゴンミラー5の
偏向面(以下「ファセット」とも称す。)6の主走査方
向の幅よりも広い状態で入射させている(所謂オーバー
フィルド光学系(OFS))。
の結像光学系であり、負のパワーを有するレンズ7aと
主走査方向と副走査方向とで互いに異なるパワーを有す
るレンズ7bとを有している。尚、第2の光学系7は第
1の光学系27の一部を構成している。また集光レンズ
2と結像光学系7の各要素は入射光学系の一要素を構成
している。
ー(折り返しミラー)であり、副走査方向に所定のパワ
ーを有しており、該シリンドリカルミラー8の反射率を
中心部から周辺部へ向かうにつれ変化させて形成してい
る。
ミラー8を該シリンドリカルミラー8への光束の入射角
が大きくなるにつれ反射率が連続的に高くなるように形
成しており、また軸上で大きな偏光成分(例えばP成
分)を有する偏光光の反射光量が軸外の該偏光成分(P
成分)と他方の偏光成分(例えばS成分)の合成の反射
光量よりも低くなるように各偏光成分の反射率を設定し
ている。
媒体面)である。
た発散光束は集光レンズ2により弱発散光束とされ、結
像光学系7で略平行光束としてポリゴンミラー5に入射
している。このとき主走査方向はファセット6幅より広
い光束とされている。ポリゴンミラー5に入射した光束
の一部はファセット6で反射偏向され、再び結像光学系
7で屈折されてシリンドリカルミラー8を介して被走査
面9上に導光される。そしてポリゴンミラー5を図中矢
印A方向に回転させることによって被走査面9上を主走
査方向に光走査している。副走査方向は集光レンズ2か
らの弱発散光束を開口絞り3で制限し、シリンドリカル
レンズ4によってファセット6近傍に主走査方向に長手
の線像を形成している。そしてポリゴンミラー5によっ
て反射偏向された光束はシリンドリカルミラー8によっ
て被走査面9上に結像され、該被走査面9上を該光束で
光走査することによって画像記録を行なっている。
からポリゴンミラー5にかけての概要を示す主走査方向
の要部断面図である。同図において図1に示した要素と
同一要素には同符番を付している。
た光束は集光レンズ2と結像光学系7とからなる入射光
学系11によって略平行光束である入射光束12とさ
れ、ファセット6幅よりも広い範囲でポリゴンミラー5
へ入射する。該ポリゴンミラー5で反射偏向された偏向
光束15は入射光束12の一部がファセット6により反
射偏向されたものであり、不図示の被走査面上を光走査
する。
p、ファセット面数:M、ファセット6の主走査方向の
面幅:Faとの間には、次式で示される関係が成り立
つ。
ミラー5で反射偏向しているため、偏向光束15の幅
(以下、「偏向光束幅」とも称す。)は入射光束12か
ら見た見かけ上のファセット6幅によって決定される。
の主走査方向の面幅:Fa、半導体レーザ1からの光束
がファセット6ヘ入射する面入射角(入射光束12とフ
ァセットの面法線13とが成す角度):θi(14)と
の間には、次式で示される関係が成り立つ。
OSθi分だけ狭くなることが解る。すなわち画角によ
って偏向光束15のFNoが変化する。偏向光束15の
光強度は偏向光束幅に比例して変化するため、面入射角
θiの増加と共に減少し、その結果、被走査面上におけ
る光量分布は不均一となってしまう。
半径:Rp=40mm、ファセット面数:M=12面で
あり、ファセット6の主走査方向の面幅:Fa=10.
35mmである。
域の中央部)へ向かう光束がファセット6に入射すると
きの面入射角:θi=0°であり、上記式より偏向光
束幅:W0°=Faである。また軸外(被走査面9上の
走査有効領域の周辺部)へ向かう光束がファセット6に
入射するときの面入射角:θi=13.5°であり、偏
向光束幅:W13.5°=Fa×COS13.5°であ
る。よって偏向光束幅は軸上に比べ軸外で97.2%に
減少する。
例して変化するため、同様に軸外では軸上に比べ97.
2%に減少する。尚、このとき半導体レーザ1の放射角
(α:半値全幅)10は17°であり、これに対して入
射光学系11の実効FNoはFNo=22と暗いため、
入射光束12内のガウス強度分布はフラットとみなし、
実用上問題は無いものとする。
の変化による被走査面9上における光量分布の不均一を
相殺するように前述の如くシリンドリカルミラー8の反
射率を中心部から周辺部へ向かうにつれ変化させてい
る。表1に本実施形態におけるシリンドリカルミラー8
の反射率を示す。
における光量と軸上の光量との比を取ったものであり、
走査有効全域において軸上の±5%以内となるように設
定している。これにより本実施形態では被走査面上にお
ける光量分布を実用上問題無いレベルで略均一に補正し
ている。尚、略均一とは被走査面上における光量分布が
軸上に対して走査有効全域で±5%以内のことをいう。
向器5と感光ドラムとの間の光路中に配置されたシリン
ドリカルミラー8の反射率を中心部から周辺部へ向かう
につれ変化させることにより、画角による変化が問題と
なるOFSにおける偏向光束のFNo変化によって生じ
る周辺部での光量落ちを画角毎に補正することができ、
これにより被走査面9上における光量を低下させずに光
量分布を略均一にすることができる。また本実施形態で
は部品点数も増やさずに済むためコスト的にもメリット
がある。
の光走査装置の主走査方向の要部断面図(主走査断面
図)、図5は本発明の実施形態2の光走査装置の副走査
方向の要部断面図(副走査断面図)である。図4、図5
において図1、図2に示した要素と同一要素には同符番
を付している。
なる点は集光レンズのパワーを強めて半導体レーザと集
光レンズとの間隔を短くし入射光学系の半導体レーザー
側の実効FNoをFNo=6と明るくした点と、反射部
材として平面ミラーを用いたことである。その他の構成
及び光学的作用は実施形態1と略同様であり、これによ
り同様な効果を得ている。
の平面ミラー(折り返しミラー)であり、該平面ミラー
18の反射率を中心部から周辺部へ向かうにつれ変化さ
せている。
を該平面ミラー18への光束の入射角が大きくなるにつ
れ反射率が連続的に高くなるように形成しており、また
軸上で大きな偏向成分を有する偏光光の反射率が他方の
偏向成分の偏光光の反射率よりも低くなるように形成し
ている。更に後述する条件式(1)を満足するように軸
上と軸外での反射率の関係を適切に設定している。
めて半導体レーザ1と集光レンズ2との間隔を短くし、
入射光学系11の半導体レーザ1側の実効FNoをFN
o=6とし、前述の実施形態1(実効FNo=22)と
比較して非常に明るい実効FNoで使用している。尚、
実効FNoとは実際に光束が通過する範囲でのFNoで
あり、後述する図6中に点線で示した光束で決定される
FNoのことである。
ると取り込み光量が大きくなり、光源手段の出力が少な
くて済むためコスト的に大きなメリットがある。
からポリゴンミラー5にかけての概要を示す主走査方向
の要部断面図である。同図において図3に示した要素と
同一要素には同符番を付している。
10に対して入射光学系11の半導体レーザ1側の実効
FNoが明るい場合、ファセット6で反射偏向される偏
向光束15の光量が画角によって大きく変化する。それ
は偏向光束15の幅が変化するのみならず、入射光束1
2のガウス強度分布16の勾配が大きくなり、その影響
を大きく受けるからである。
5は画角によって入射光束12内の反射偏向される部分
が異なる。さらに入射光学系11の半導体レーザ1側の
実効FNoを明るく設定した場合、入射光束12のガウ
ス強度分布16の勾配が大きく生じて中心部から周辺部
へ向かうほど光量が減少する。即ち偏向光束15の光束
幅の変化に加えて入射光束12のガウス強度分布16の
勾配の変化量が大きいことが起因して画角によって光量
が著しく変化してしまい被走査面上の光量分布に不均一
が生じることが問題となる。
り、主走査方向の最小放射角は23(deg)であり、
このとき入射光束のガウス強度分布と偏向光束のFNo
の変化による周辺部での光量落ちは中心部に比べ94.
9%となる。
実施形態では平面ミラー8の反射率を上げて被走査面9
上における光量分布が略均一になるように補正してい
る。具体的には平面ミラー8の軸上の反射率をR0、軸
外の反射率をRθとしたとき、
o α:光源手段の放射角 (半値全幅) なる条件を満足するように各要素を設定している。
反射率を示す。尚、本実施形態では平面ミラー8の膜厚
公差を量産時に可能となる値とするため、膜をできるだ
け減らし、2層膜で構成した平面ミラー8を使用してい
る。
oをFNo=6と明るいものを使用したOFSにおいて
も、周辺部での光量落ちを補正し、被走査面9上におけ
る光量分布を略均一にすることができる。
く平面ミラー8の反射率を中心部から周辺部へ向かうに
つれ変化させ、特に軸上と軸外との反射率の関係を条件
式(1)を満足するように設定することにより、画角に
よる変化が問題となるOFSにおける偏向光束のFNo
変化や入射光束のガウス強度分布の勾配により生じる周
辺部での光量落ちを画角毎に補正することができ、これ
により被走査面上における光量を低下させずに光量分布
を略均一にすることができる。
面ミラー18に反射率変化を与えているので、光学系の
結像関係とは無関係に配置することができ、これにより
角度や位置の自由度を増やすことができる。また反射率
特性を決定する誘電体膜を付ける面が平面であるので製
作が容易になる。
の光走査装置の主走査方向の要部断面図(主走査断面
図)、図8は本発明の実施形態3の光走査装置の副走査
方向の要部断面図(副走査断面図)である。図7、図8
において図1、図2に示した要素と同一要素には同符番
を付している。
なる点は入射光学系の実効FNoをFNo=4と更に明
るくした点と、それに伴ない反射率が変化する反射部材
としての平面ミラーを2枚用いて構成したことである。
その他の構成及び光学的作用は実施形態2と略同様であ
り、これにより同様な効果を得ている。
反射部材としての第1、第2の平面ミラー(折り返しミ
ラー)であり、該第1、第2の平面ミラー(28a・2
8b)の反射率を各々中心部から周辺部へ向かうにつれ
変化させている。
ラー(28a・28b)を各々該第1、第2の平面ミラ
ー(28a・28b)への光束の入射角が大きくなるに
つれ反射率が連続的に高くなるように形成しており、ま
た軸上で大きな偏向成分を有する偏光光の反射率が他方
の偏向成分の偏光光の反射率よりも低くなるように形成
している。更に後述する条件式(2)を満足するように
軸上の反射率の積と軸外の反射率の積との関係を適切に
設定している。
18の反射率比を軸外で約6%上げているので軸上の絶
対反射率が33.5%と低くなってしまう。本実施形態
のように最大走査角が27(deg)と狭い場合では、
実効FNoをFNo=4と更に明るくして光量分布を十
分に補正することを1枚の平面ミラーで行なうのは難し
い。また絶対反射率も更に低下するので被走査面9上の
絶対光量も問題となる。
ラー(28a・28b)に各々反射率変化を持たせて補
正効果を分担し、これにより被走査面9上における光量
を低下させずに光量分布を略均一にしている。
・28b)の軸上の反射率の積をR´0、軸外の反射率
の積をR´θとしたとき、
o α:光源手段の放射角 (半値全幅) なる条件を満足するように各要素を設定している。
面ミラー(28a・28b)の反射率を示す。
面ミラー(28a・28b)の反射率の比を取ってみる
と、本実施形態では第1の平面ミラー28aの反射率の
比に対して第2の平面ミラー28bの反射率の比を上げ
ている。ここでは特に偏光方向の反射率の違いを利用し
て軸外の反射率を上げており、第1の平面ミラー28a
よりも第2の平面ミラー28bのP偏光とS偏光との反
射率差を大きく設定している。本実施形態では第1、第
2の平面ミラー(28a・28b)ヘ入射する光束の偏
光方向はP偏光であり、該第1、第2の平面ミラー(2
8a・28b)ともP偏光の反射率よりもS偏光の反射
率を高くしている。これにより本実施形態では入射光学
系11の半導体レーザ1側の実効FNoを明るくとり、
半導体レーザ1の出力の利用効率を高めた場合でも、被
走査面9上における光量分布を略均一に設定した高品質
で且つ簡易な構成の光走査装置を提供することができ
る。
偏向光束の光量比を補正したが、それに限定されること
はなく、例えば光量変化が大きい軸上と最軸外との中間
点から最軸外にかけての少なくとも1画角で光量比を補
正しても、本発明は前述の実施形態と同様な効果を得る
ことができる。
の平面ミラー(28a・28b)の反射率を各々中心部
から周辺部へ向かうにつれ変化させ、特に軸上の反射率
の積と軸外の反射率の積との関係を条件式(2)を満足
するように設定することにより、OFSにおける偏向光
束のFNo変化や入射光束のガウス強度分布の勾配によ
り生じる周辺部での光量落ちを補正することができ、こ
れにより被走査面上における光量を低下させずに光量分
布を略均一にすることができる。また本実施形態では補
正効果を大きくすることができるため、光源手段1から
出射される光束の取り込み効果を上げることができ、こ
れにより被走査面9上の光量を大きく稼ぐことができ
る。更には光源手段1の出力を小さくすることができる
ため、コスト的なメリットもある。また本実施形態では
被走査面9に最も近い第2の平面ミラー28bにおいて
軸上の偏向成分ではないもう一方の偏向成分が最大とな
るところで偏光方向による反射率差を最大としたことに
より、偏光方向の反射率の違いを利用した光量補正効果
を最大限に利用することができる。
の光走査装置の主走査方向の要部断面図(主走査断面
図)、図10は本発明の実施形態4の光走査装置の副走
査方向の要部断面図(副走査断面図)である。図9、図
10において図7、図8に示した要素と同一要素には同
符番を付している。
なる点は反射部材としての第1、第2の平面ミラーを同
一の膜構造を有する平面ミラーより構成したことであ
る。その他の構成及び光学的作用は実施形態3と略同様
であり、これにより同様な効果を得ている。
同一の膜構造を有する反射部材としての第1、第2の平
面ミラー(折り返しミラー)であり、該第1、第2の平
面ミラー(38a・38b)の反射率を各々中心部から
周辺部へ向かうにつれ変化させている。
ラー(38a・38b)を各々該第1、第2の平面ミラ
ー(38a・38b)への光束の入射角が大きくなるに
つれ反射率が連続的に高くなるように形成しており、ま
た軸上で大きな偏向成分を有する偏光光の反射率が他方
の偏向成分の偏光光の反射率よりも低くなるように形成
している。更に前述した条件式(2)を満足するように
軸上の反射率の積と軸外の反射率の積との関係を適切に
設定している。
面ミラー(38a・38b)の反射率を示す。
ー(38a・38b)には入射角によって反射率を変化
させる反射率角度依存特性と偏光方向によって反射率を
変化させる反射率偏光依存特性とを与えている。
b)は結像に関係しないので、各平面ミラー(38a・
38b)ヘの入射角を反射率に合わせて自由に設定する
ことができる。また第1の平面ミラー38aで反射され
た後の光束は偏光方向が回転して第2の平面ミラー38
bへ入射するため、反射率偏光依存性を大きく付加した
平面ミラーを使用することにより周辺部での光量落ちを
補正する効果を高めることができる。さらに入射角や偏
光方向は画角が変化するにつれて連続的に変化するた
め、第1、第2の平面ミラー(38a・38b)の反射
率を連続的に変化させることができる。本実施形態では
この2つの反射率特性によって所望の反射率になるよう
に第1、第2の平面ミラー(38a・38b)の入射角
度を設定している。
の膜構造を有する反射部材としての平面ミラーを2枚使
用した場合でも被走査面上における光量分布を実用上、
問題のないレベルとすることが可能であると共に、膜の
製造や蒸着に必要な装置あるいは設計や製造や保管に必
要な条件が一通りで済むためコスト的に大きなメリット
がある。
像形成装置の一例である、電子写真プリンタの構成例を
示す副走査方向の要部断面図である。図中、100は先
に説明した本発明の実施形態1〜4のいずれかの光走査
装置を示す。101は静電潜像担持体たる感光ドラム
(感光体)であり、該感光ドラム101の上方には該感
光ドラム101の表面を一様に帯電せしめる帯電ローラ
102が該表面に当接している。該帯電ローラ102の
当接位置よりも下方の上記感光ドラム101の回転方向
A下流側の帯電された表面には、光走査装置100によ
って走査される光ビーム(光束)103が照射されるよ
うになっている。
変調されており、この光ビーム103を照射することに
よって上記感光ドラム101の表面に静電潜像を形成せ
しめる。該静電潜像は、上記光ビーム103の照射位置
よりもさらに上記感光ドラム101の回転方向A下流側
で該感光ドラム101に当接するように配設された現像
手段としての現像装置107によってトナー像として現
像される。該トナー像は、上記感光ドラム101の下方
で該感光ドラム101に対向するように配設された転写
手段としての転写ローラ108によって転写材たる用紙
112上に転写される。該用紙112は上記感光ドラム
101の前方(図13において右側)の用紙カセット1
09内に収納されているが、手差しでも給紙が可能であ
る。該用紙カセット109端部には、給紙ローラ110
が配設されており、該用紙カセット109内の用紙11
2を搬送路へ送り込む。
された用紙112はさらに感光ドラム101後方(図1
3において左側)の定着手段としての定着器へと搬送さ
れる。該定着器は内部に定着ヒータ(図示せず)を有す
る定着ローラ113と該定着ローラ113に圧接するよ
うに配設された加圧ローラ114とで構成されており、
転写部から搬送されてきた用紙112を上記定着ローラ
113と加圧ローラ114の圧接部にて加圧しながら加
熱することにより用紙112上の未定着トナー像を定着
せしめる。更に定着ローラ113の後方には排紙ローラ
116が配設されており、定着された用紙112をプリ
ンタの外に排出せしめる。
ルド光学系を用いた光走査装置及びそれを用いた画像形
成装置において、光偏向器と感光ドラムとの間の光路中
に設けた反射部材の反射率を中心部から周辺部へ向かう
につれ変化させることにより、被走査面上における光量
分布を略均一することができる光走査装置及びそれを用
いた画像形成装置を達成することができる。
ら出射される光束の取り込み効率を上げることによって
入射光束のガウス分布の勾配が急になり周辺光量が大き
く減少することによる被走査面上の光量分布の不均一も
同様に補正することができ、これにより常に高精細で高
画質な画像を得ることができ、さらに光源手段の出力の
利用効率を高めることができる光走査装置及びそれを用
いた画像形成装置を達成することができる。
向の要部断面図
向の要部断面図
の要部断面図
向の要部断面図
向の要部断面図
の要部断面図
向の要部断面図
向の要部断面図
方向の要部断面図
方向の要部断面図
図
ンタの構成例を示す副走査方向の要部断面図
4)
5記載の光走査装置。
は13記載の光走査装置。
Claims (18)
- 【請求項1】 光源手段から出射した光束を光偏向器の
偏向面の主走査方向の幅より広い状態で該光偏向器に入
射させる第1の光学系と、 該光偏向器で偏向された光束を反射部材を介して被走査
面上に結像させる第2の光学系と、を有する光走査装置
であって、 該被走査面上における光量分布が略均一になるように該
反射部材の反射率を中心部から周辺部へ向かうにつれ変
化させたことを特徴とする光走査装置。 - 【請求項2】 前記略均一とは前記被走査面上における
光量分布が軸上に対して走査有効全域で±5%以内のこ
とを称することを特徴とする請求項1記載の光走査装
置。 - 【請求項3】 前記第2の光学系は前記第1の光学系の
一部を構成していることを特徴とする請求項1記載の光
走査装置。 - 【請求項4】 前記反射部材は該反射部材への光束の入
射角が大きくなるにつれ反射率が連続的に高くなるよう
に形成されていることを特徴とする請求項1記載の光走
査装置。 - 【請求項5】 前記反射部材は軸上で大きな偏向成分を
有する偏光光の反射率が他方の偏向成分の偏光光の反射
率よりも低くなるように形成されていることを特徴とす
る請求項1又は4記載の光走査装置。 - 【請求項6】 前記反射部材の軸上の反射率をR0、軸
外の反射率をRθとしたとき、 【数1】 但し、 【数2】 M:光偏向器の面数 D:走査効率 【数3】 F:第1の光学系の光源手段側の実効FNo α:光源手段の放射角 (半値全幅) なる条件を満足することを特徴とする請求項1、4又は
5記載の光走査装置。 - 【請求項7】 前記反射部材はシリンドリカルミラーよ
り成ることを特徴とする請求項1、4又は5記載の光走
査装置。 - 【請求項8】 前記反射部材は平面ミラーより成ること
を特徴とする請求項1、4、5又は6記載の光走査装
置。 - 【請求項9】 光源手段から出射した光束を光偏向器の
偏向面の主走査方向の幅より広い状態で該光偏向器に入
射させる第1の光学系と、 該光偏向器で偏向された光束を複数の反射部材を介して
被走査面上に結像させる第2の光学系と、を有する光走
査装置であって、 該被走査面上における光量分布が略均一になるように該
複数の反射部材のうち少なくとも2枚の反射部材の反射
率を中心部から周辺部へ向かうにつれ変化させたことを
特徴とする光走査装置。 - 【請求項10】 前記略均一とは前記被走査面上におけ
る光量分布が軸上に対して走査有効全域で±5%以内の
ことを称することを特徴とする請求項9記載の光走査装
置。 - 【請求項11】 前記第2の光学系は前記第1の光学系
の一部を構成していることを特徴とする請求項9記載の
光走査装置。 - 【請求項12】 前記反射率が変化する少なくとも2枚
の反射部材は各々該反射部材への光束の入射角が大きく
なるにつれ反射率が連続的に高くなるように形成されて
いることを特徴とする請求項9記載の光走査装置。 - 【請求項13】 前記反射率が変化する少なくとも2枚
の反射部材は各々軸上で大きな偏向成分を有する偏光光
の反射率が他方の偏向成分の偏光光の反射率よりも低く
なるように形成されていることを特徴とする請求項9又
は12記載の光走査装置。 - 【請求項14】 前記反射率が変化する少なくとも2枚
の反射部材の軸上の反射率の積をR´0、軸外の反射率
の積をR´θとしたとき、 【数4】 但し、 【数5】 M:光偏向器の面数 D:走査効率 【数6】 F:第1の光学系の光源手段側の実効FNo α:光源手段の放射角 (半値全幅) なる条件を満足することを特徴とする請求項9、12又
は13記載の光走査装置。 - 【請求項15】 前記反射率が変化する少なくとも2枚
の反射部材は同一の膜構造を有することを特徴とする請
求項9、12、13又は14記載の光走査装置。 - 【請求項16】 前記反射率が変化する少なくとも2枚
の反射部材のうち前記被走査面に最も近い反射部材はP
偏光とS偏光との反射率差が最大であることを特徴とす
る請求項9、12、13、14又は15記載の光走査装
置。 - 【請求項17】 前記反射率が変化する少なくとも2枚
の反射部材は各々平面ミラーより成ることを特徴とする
請求項9、12、13、14、15又は16記載の光走
査装置。 - 【請求項18】 前記請求項1乃至17のいずれか1項
記載の光走査装置と、該光走査装置の被走査面に配置さ
れた感光体と、該感光体上を光束が走査することによっ
て形成された静電潜像をトナー像として現像する現像手
段と、該現像されたトナー像を用紙に転写する転写手段
と、転写されたトナー像を用紙に定着させる定着手段と
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35919399A JP4323652B2 (ja) | 1998-12-25 | 1999-12-17 | 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (3)
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JP37675498 | 1998-12-25 | ||
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---|---|
JP2000241732A true JP2000241732A (ja) | 2000-09-08 |
JP2000241732A5 JP2000241732A5 (ja) | 2007-02-08 |
JP4323652B2 JP4323652B2 (ja) | 2009-09-02 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005266775A (ja) * | 2004-02-18 | 2005-09-29 | Canon Inc | 光走査装置 |
JP2007183354A (ja) * | 2006-01-05 | 2007-07-19 | Canon Inc | 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置 |
JP2010145660A (ja) * | 2008-12-17 | 2010-07-01 | Canon Inc | 光学走査装置及びそれを用いた画像形成装置 |
-
1999
- 1999-12-17 JP JP35919399A patent/JP4323652B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4323652B2 (ja) | 2009-09-02 |
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