JP2000241682A - 光ファイバユニット - Google Patents

光ファイバユニット

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JP2000241682A
JP2000241682A JP11044738A JP4473899A JP2000241682A JP 2000241682 A JP2000241682 A JP 2000241682A JP 11044738 A JP11044738 A JP 11044738A JP 4473899 A JP4473899 A JP 4473899A JP 2000241682 A JP2000241682 A JP 2000241682A
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optical fiber
coating layer
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fiber core
young
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JP11044738A
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Ichiro Kobayashi
一郎 小林
Masato Kosaka
正登 高坂
Eiji Imada
栄治 今田
Yasuhiro Kamikura
康弘 上倉
Hideyuki Iwata
秀行 岩田
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Furukawa Electric Co Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバ心線5の光損失の増加を防止す
る。 【解決手段】 多心光ファイバテープ心線6を複数積層
して光ファイバ心線集合体2を形成し、該光ファイバ心
線集合体2の周りに被覆層10を形成して光ファイバユ
ニット1を構成する。被覆層10の光ファイバ心線集合
体2の底面よりも下方側部分はその部分の被覆層10の
厚みtに被覆層10のヤング率Eを乗算した乗算値(E
・t)が、光ファイバ心線集合体2の幅Wと内蔵の光フ
ァイバ心線5の本数Nとによって定まる定数exp(0.
061・N−0.815)よりも大となる条件が満たさ
れている。光ファイバユニット1をボビンに巻回したと
きに、光ファイバ心線集合体2の底面よりも下方側部分
に圧縮歪みが生じた場合、被覆層10は、光ファイバ心
線5が圧縮歪み緩和方向に曲がるのを確実に押え付ける
ことができ、光損失の増加を回避する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の光ファイバ
心線が集合して成る光ファイバ心線集合体を有する光フ
ァイバユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6の(a)には光ファイバユニットの
一例が断面図により模式的に示されている。この図6の
(a)に示す光ファイバユニット1はルースチューブ構
造タイプのものであり、光ファイバ心線集合体2がポリ
ブチレンテレフタレート(PBT)やポリプロピレン
(PP)等により形成されたチューブ3内に収容された
構造を有し、上記光ファイバ心線集合体2とチューブ3
との間の間隙にはジェリー状の材料が充填されジェリー
層4と成している。
【0003】上記光ファイバ心線集合体2は光ファイバ
心線5が複数本集合したものであり、図6の(a)に示
す例では、図6の(b)に示すような光ファイバテープ
心線6が複数枚積層して構成されている。上記光ファイ
バテープ心線6は複数の光ファイバ心線5を並設しテー
プ状に形成したものである。
【0004】上記ルースチューブ構造タイプの光ファイ
バユニット1では、上記の如く、光ファイバ心線集合体
2とチューブ3の間がジェリー層4であることから、外
力が加えられたときに光ファイバ心線集合体2(光ファ
イバテープ心線6)がチューブ3内で動くことができ、
このことにより、光ファイバテープ心線6(光ファイバ
心線5)に加えられる応力を緩和することができる。ま
た、光ファイバユニット1のチューブ3に破れ等が生じ
てチューブ3の内部に水が浸入しても、チューブ3の内
側はジェリー層4によって満たされていることから、上
記浸入した水がチューブ3内に広がるのを防止すること
ができる。
【0005】ルースチューブ構造タイプの光ファイバユ
ニット1は上記のように構成されており、このような光
ファイバユニット1は図4の(a)や(b)に示すよう
に光ファイバケーブル7を構成する。つまり、図4の
(a)に示す光ファイバケーブル7は、抗張力体8の周
りに上記複数の光ファイバユニット1を配設し、それら
光ファイバユニット1の外側に外被9が被覆されて成る
ものである。
【0006】また、図4の(b)に示す光ファイバケー
ブル7はセントラルコア型のものであり、このセントラ
ルコア型の光ファイバケーブル7では、上記光ファイバ
ユニット1のチューブ3が光ファイバケーブル7の外被
9として機能するものであり、この外被9内には抗張力
体8が内蔵されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に、ルースチューブ構造タイプの光ファイバユニット1
は、ジェリー層4が設けられていることによる特有な効
果を得ることができるものであるが、この光ファイバユ
ニット1には次に示すような欠点がある。光ファイバケ
ーブル7の端末処理を行う際には、例えば、外被9や光
ファイバユニット1のチューブ3を剥き、ジェリー層4
を拭き取って光ファイバ心線集合体2を剥き出しにする
必要があるけれども、ジェリー層4は拭き取り難く、ま
た、その拭き取り作業は光ファイバ心線集合体2を傷付
けたり、折ることが無いように慎重に行わなければなら
ず、非常に面倒で時間が掛かり、光ファイバケーブル7
の端末処理の作業効率を悪化させるという問題がある。
【0008】そこで、上記問題を回避するために、特開
平10−48487号(特願平08−206904号)
公報には、図1に示すような光ファイバユニット1が提
案されている。この提案の光ファイバユニット1は上記
光ファイバ心線集合体2の周りにプラスチックから成る
被覆層10を形成したものである。
【0009】しかしながら、上記提案の光ファイバユニ
ット1では、ヤング率が低い材料を用いて被覆層10を
形成しているために、次に示す問題が生じる。
【0010】その問題とは、光ファイバユニット1は、
例えば胴径φ300mmのボビンに巻き取られるが、この
ボビン巻きにより光ファイバユニット1が、図5の
(a)に示すように、上記光ファイバ心線集合体2の下
方側の光ファイバテープ心線6が内側に、上方側の光フ
ァイバテープ心線6が外側となるように曲げられたとき
に、上記光ファイバ心線集合体2の下方側の各光ファイ
バ心線5には圧縮歪みが生じる。圧縮歪みが生じた各光
ファイバ心線5にはその圧縮歪みを緩和する方向の力が
生じ、この力によって光ファイバ心線5は圧縮歪みを緩
和するために図5の(b)に示すA部分のように曲がろ
うとする。
【0011】上記提案の光ファイバユニット1では、上
記の如く、ヤング率が低い材料を用いて被覆層10を形
成しているために、被覆層10は、上記圧縮歪みを緩和
する方向に曲がろうとする光ファイバ心線5を押え付け
ることができず、光ファイバ心線5は上記A部分のよう
に被覆層10を押し延ばしながら曲がってしまう。この
ように、光ファイバ心線5が圧縮歪み緩和方向に曲がっ
てしまうと、この圧縮歪み緩和方向の曲がりに起因して
光ファイバ心線5の光損失が大幅に増加してしまうとい
う問題が生じる。
【0012】本発明は上記課題を解決するために成され
たものであり、その目的は、ボビン巻き等により光ファ
イバユニットが曲げられた場合に、光ファイバ心線が圧
縮歪み緩和方向に曲がるのを抑制できる被覆層を設け、
光ファイバ心線の光損失増加を回避できる光ファイバユ
ニットを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明は次に示すような構成をもって前記課題を解
決するための手段としている。すなわち、第1の発明
は、複数の光ファイバ心線が集合して成る光ファイバ心
線集合体を有し、この光ファイバ心線集合体は、複数の
光ファイバ心線を並設しテープ状に形成して成る光ファ
イバテープ心線単体、あるいは、光ファイバテープ心線
を2層以上積層して形成されており、この光ファイバ心
線集合体の周りに被覆層が形成されて成る光ファイバユ
ニットであって、上記被覆層の上記光ファイバ心線集合
体の底面よりも下方側部分は、その部分の被覆層の厚み
に被覆層のヤング率を乗算して得られた乗算値が、上記
光ファイバ心線集合体の幅Wと、上記光ファイバ心線集
合体を構成している光ファイバ心線の本数Nとによって
定まる定数(exp(0.061・N−0.815))/
Wよりも大となる条件を満たし、同様に、上記被覆層の
光ファイバ心線集合体の上面よりも上方側部分は、その
部分の被覆層の厚みに被覆層のヤング率を乗算して得ら
れた乗算値が、上記定数(exp(0.061・N−0.
815))/Wよりも大となる条件を満たしている構成
をもって前記課題を解決する手段としている。
【0014】第2の発明は、複数の光ファイバ心線が集
合して成る光ファイバ心線集合体を有し、この光ファイ
バ心線集合体は、複数の光ファイバ心線を並設しテープ
状に形成して成る光ファイバテープ心線単体、あるい
は、光ファイバテープ心線を2層以上積層して形成され
ており、この光ファイバ心線集合体の周りに被覆層が形
成されて成る光ファイバユニットであって、上記被覆層
はヤング率が異なる複数の被覆層が積層形成された多層
被覆層と成し、この多層被覆層の上記光ファイバ心線集
合体の底面よりも下方側部分は、その部分の各被覆層の
厚みにそれぞれの被覆層のヤング率を乗算して得られた
乗算値の合計が、上記光ファイバ心線集合体の幅Wと、
上記光ファイバ心線集合体を構成している光ファイバ心
線の本数Nとによって定まる定数(exp(0.061・
N−0.815))/Wよりも大となる条件を満たし、
同様に、多層被覆層の上記光ファイバ心線集合体の上面
よりも上方側部分は、その部分の各被覆層の厚みにそれ
ぞれの被覆層のヤング率を乗算して得られた乗算値の合
計が、上記(exp(0.061・N−0.815))/
Wよりも大となる条件を満たしている構成をもって前記
課題を解決する手段としている。
【0015】第3の発明は、上記第2の発明の構成を備
え、光ファイバ心線集合体に接する部分の被覆層のヤン
グ率はその外側の被覆層のヤング率よりも小さい構成を
もって前記課題を解決する手段としている。
【0016】上記構成の発明において、例えば、ボビン
巻き等により、光ファイバ心線集合体の底面側が内側
に、光ファイバ心線集合体の上面側が外側となる状態で
光ファイバユニットが曲げられたときに、光ファイバ心
線集合体の底面側の各光ファイバ心線は圧縮歪みを緩和
する方向に曲がろうとする。しかし、被覆層の上記光フ
ァイバ心線集合体の底面よりも下方側部分は、その部分
の被覆層の厚みに被覆層のヤング率を乗算した乗算値よ
りも、上記光ファイバ心線集合体の幅Wと、上記光ファ
イバ心線集合体を構成している光ファイバ心線の本数N
とによって定まる定数(exp(0.061・N−0.8
15))/Wよりも大となる条件を満たしているので、
その被覆層の上記光ファイバ心線集合体の底面よりも下
方側部分は非常に硬いものである。このことから、この
被覆層によって、上記光ファイバ心線は押え付けられ、
光ファイバ心線が圧縮歪み緩和方向に曲がるのを確実に
抑制する。
【0017】このように、光ファイバ心線が圧縮歪み緩
和方向に曲がるのを抑制することができるので、光ファ
イバ心線の光損失増加が確実に回避され、前記課題が解
決される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、この発明に係る実施形態
例を図面に基づき説明する。
【0019】この第1の実施形態例の光ファイバユニッ
トは、前記図1に示す提案例と同様に、光ファイバ心線
集合体2の周りに被覆層10が形成されて成る構成を有
しているが、上記被覆層10は、提案例とは異なり、ボ
ビン巻き等により光ファイバユニット1が曲げられたと
きに、その光ファイバユニット1の曲げに起因した光フ
ァイバ心線5の圧縮歪み緩和方向の曲がりを確実に抑制
することができる構成を有している。なお、この第1の
実施形態例の説明において、前記図6の(a)に示す光フ
ァイバユニットの構成部分と同一構成部分には同一符号
を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
【0020】ところで、本発明者は、被覆層10を構成
する材料や、被覆層10の厚みを様々に変化させた光フ
ァイバユニット1を作製し、その作製した光ファイバユ
ニット1について、曲げに対する光ファイバ心線5の光
損失増加の有無を調べる実験を行った。
【0021】この実験の結果から、本発明者は、光ファ
イバユニット1が曲げられたときに光ファイバ心線5が
圧縮歪み緩和方向に曲がり易い部分(つまり、光ファイ
バ心線集合体2の底面)よりも下方側部分の被覆層10
と、同様に光ファイバ心線5が圧縮歪み緩和方向に曲が
り易い部分である光ファイバ心線集合体2の上面よりも
上方側部分の被覆層10に着目し、それら部分の被覆層
10の厚みtに被覆層10を構成している材料のヤング
率Eを乗算し、さらに、その乗算値に光ファイバ心線集
合体2の幅Wを乗算した乗算値U(U=E・t・W)
と、光ファイバ心線集合体2を構成している光ファイバ
心線5の本数Nと、光ファイバユニット1を曲げたとき
の光ファイバ心線5の光損失増加有無との3者の関係に
着目した。
【0022】この着目点に基づいて、上記実験結果をグ
ラフにまとめると、図2に示すようなグラフが得られ
た。すなわち、図2に示す例では、横軸には光ファイバ
心線集合体2を構成している光ファイバ心線5の本数N
が示され、縦軸には上記乗算値U(U=E・t・W)が
示されており、光ファイバ心線5の光損失増加が見られ
なかった光ファイバユニット1については(○)印を付
し、光ファイバ心線5の光損失が増加した光ファイバユ
ニット1については(×)印を付して、上記実験結果が
まとめられている。
【0023】なお、上記図2に示されている光ファイバ
心線5の光損失増加の有無は、光ファイバユニット1を
胴径φ300mmのボビンに1000m巻き取った場合に
ついて調べられた結果である。また、本発明者は、光フ
ァイバユニット1を胴径φ100mmのマンドレルに18
0度沿わせた場合における光ファイバ心線5の光損失増
加の有無についても調べているが、その実験結果は上記
光ファイバユニット1を胴径φ300mmのボビンに10
00m巻き取った場合とほぼ同様であるため、その図示
は省略している。
【0024】上記図2に示す○印のデータ、つまり、光
ファイバ心線5に光損失の増加が認められなかったデー
タに基づき直線回帰により得られた直線Lは、E・t・
W=exp(0.061・N−0.815)と表すことが
できた。
【0025】このことから、本発明者は、被覆層10の
少なくとも光ファイバ心線集合体2の底面よりも下方側
部分と上面側よりも上方側部分を、下式(1)を満たす
ヤング率Eを持つ材料、かつ、厚みtに形成すれば、ボ
ビン巻き等による光ファイバユニット1の曲げに起因し
た光ファイバ心線5の圧縮歪み緩和方向の曲げを確実に
抑制することができ、このことにより、光ファイバ心線
5の光損失増加を回避できることに気付いた。
【0026】 E・t・W>exp(0.061・N−0.815)・・・・・(1)
【0027】上記のことから、この第1の実施形態例で
は、光ファイバ心線集合体2の周りに形成される被覆層
10は熱可塑性樹脂により形成され、この被覆層10の
光ファイバ心線集合体2の底面よりも下方側部分と上面
よりも上方側部分は共に同じ厚みtに形成され、それら
部分の被覆層10は、その部分の被覆層10の厚みtに
被覆層10のヤング率Eを乗算した乗算値(E・t)
が、光ファイバ心線集合体2の幅Wと、光ファイバ心線
集合体2を構成している光ファイバ心線5の本数N(光
ファイバテープ心線6の光ファイバ心線5の本数Nfに
光ファイバテープ心線6の積層数Ntを乗算した値)と
によって定まる定数exp(0.061・N−0.81
5)/Wよりも大となる条件を満たすように形成されて
いる。換言すれば、被覆層10の少なくとも光ファイバ
心線集合体2の底面よりも下方側部分と上面よりも上方
側部分は下式(2)を満たすように形成されている。
【0028】 E・t>exp(0.061・N−0.815)/W・・・・・(2)
【0029】つまり、被覆層10の光ファイバ心線集合
体2の底面よりも下方側部分と上面よりも上方側部分の
厚みtに規制がある場合には、その被覆層10の厚みt
と光ファイバ心線集合体2の幅Wと光ファイバ心線集合
体2の光ファイバ心線5の本数Nとによって定まる定数
exp(0.061・N−0.815)/(W・t)より
も大となるヤング率Eを持つ熱可塑性樹脂が選択され、
該選択された熱可塑性樹脂により被覆層10は形成され
る。
【0030】また、被覆層10を構成する材料に規制が
ある場合には、被覆層10の少なくとも光ファイバ心線
集合体2の底面よりも下方側部分と上面よりも上方側部
分は、被覆層10のヤング率Eと光ファイバ心線集合体
2の幅Wと光ファイバ心線集合体2の光ファイバ心線5
の本数Nとによって定まる定数exp(0.061・N−
0.815)/(W・E)よりも大となる厚みtに形成
される。
【0031】この第1の実施形態例では、被覆層10の
少なくとも光ファイバ心線集合体2の上面よりも上方側
部分と底面よりも下方側部分とは、その部分の被覆層1
0の厚みtに被覆層10のヤング率Eを乗算した乗算値
が、光ファイバ心線集合体2の幅Wと、光ファイバ心線
集合体2の光ファイバ心線5の本数Nとによって定まる
定数exp(0.061・N−0.815)/Wよりも大
となる条件を満たすので、被覆層10は硬く、ボビン巻
き等による光ファイバユニット1の曲げに起因した光フ
ァイバ心線5の圧縮歪み緩和方向の曲げを押え付けるこ
とができる。このことによって、光ファイバユニット1
がボビン等に巻回されて曲げられても、被覆層10によ
って、光ファイバ心線5の圧縮歪み緩和方向の曲げを確
実に抑制することができ、このことによって、光ファイ
バ心線5の圧縮歪み緩和方向の曲げに起因した光損失増
加を回避することができる。
【0032】以下に、第2の実施形態例を説明する。こ
の第2の実施形態例において特徴的なことは、被覆層1
0がヤング率が異なる複数の被覆層が積層形成された多
層被覆層と成しており、この多層被覆層の少なくとも光
ファイバ心線集合体2の底面よりも下方側部分と上面よ
りも上方側部分は、光ファイバユニット1の曲げに起因
した光ファイバ心線5の圧縮歪み緩和方向の曲げを抑制
することができるように形成されていることである。そ
れ以外の構成は前記第1の実施形態例と同様であり、そ
の共通部分の重複説明は省略する。
【0033】この第2の実施形態例では、上記の如く、
被覆層10は多層被覆層と成しており、この多層被覆層
の光ファイバ心線集合体2の上面よりも上方側部分の各
被覆層の厚みは光ファイバ心線集合体2の底面よりも下
方側部分のそれぞれの各被覆層の厚みと同様に形成され
ており、それら部分の各被覆層の厚みにそれぞれの被覆
層10のヤング率を乗算した乗算値が、光ファイバ心線
集合体2の幅Wと、光ファイバ心線集合体2の光ファイ
バ心線5の本数Nとによって定まる定数exp(0.06
1・N−0.815)/Wよりも大となる条件を満たす
ように多層被覆層10は形成されている。
【0034】つまり、多層被覆層の光ファイバ心線集合
体2の底面よりも下方側部分(上面よりも上方側部分)
の各被覆層の厚みを最内層から外側に向けて、t1,t
2,t3・・・と表し、各被覆層のヤング率を最内層か
ら外側に向けて、E1,E2,E3・・・と表し、光フ
ァイバ心線集合体2の幅をWと表し、光ファイバ心線集
合体2の光ファイバ心線5の本数をNと表した場合、こ
の第2の実施形態例では、多層被覆層10は下式(3)
を満たすように形成されている。
【0035】 (E1・t1+E2・t2+E3・t3+・・・)>exp(0.061・N−0 .815)/W・・・・・(3)
【0036】また、この第2の実施形態例では、上記光
ファイバ心線集合体2に接する部分の最内層の被覆層は
その外側の被覆層のヤング率よりも小さいヤング率を持
つ材料によって形成されている。
【0037】以下に、具体例を示す。図3の(a)には
第1の具体例の光ファイバユニット1が断面図により模
式的に示され、図3の(b)には第2の具体例の光ファ
イバユニット1が断面図により模式的に示され、図3の
(c)には第3の具体例の光ファイバユニット1が断面
図により模式的に示されている。
【0038】第1の具体例では、図3の(a)に示すよ
うに、4心の光ファイバテープ心線6が6枚積層して光
ファイバ心線集合体2が形成され、この光ファイバ心線
集合体2の周りに内側被覆層10aが形成され、さら
に、その内側被覆層10aの外側に外側被覆層10bが
形成されている。なお、この第1の具体例では、上記光
ファイバテープ心線6を構成する光ファイバ心線5はシ
ングルモードファイバ(SMファイバ)である。
【0039】上記4心光ファイバテープ心線6は幅Wが
1.1mmであり、厚みdが0.3mmである。上記内側被
覆層10aはヤング率E1が0.98(N/mm)の熱
可塑性樹脂により形成されており、その内側被覆層10
aの上記光ファイバ心線集合体2の底面よりも下方側部
分の厚みと上面よりも上方側部分の厚みはほぼ等しく、
その厚みt1は0.29mmである。上記外側被覆層10
bはヤング率E2が12.7(N/mm)の熱可塑性樹
脂により形成されており、その外側被覆層10bの厚み
t2は何れの場所もほぼ等しく、0.1mmである。光フ
ァイバユニット1の外径Rは2.6mmである。
【0040】この第1の具体例では、exp(0.061
・N−0.815)/Wは0.59であるのに対して、
(E1・t1+E2・t2)は1.55であり、上式
(3)、つまり、(E1・t1+E2・t2)>exp
(0.061・N−0.815)/Wを満たしている。
また、上記多層被覆層10の最も薄い部分(図3の
(a)に示すB部分)は内側被覆層10aが最も薄い部
分であり、その部分の内側被覆層10aの厚みtaは
0.14mmであり、この最も薄い部分でも、(Ea・t
1+E2・t2)は1.41であり、上式(3)を満た
している。
【0041】なお、この第1の具体例では、内側被覆層
10aのみでは、上式(3)を満たすことはできない。つ
まり、exp(0.061・N−0.815)/Wは0.
59であるのに対して、内側被覆層10aの上記厚みt
1に内側被覆層10aのヤング率E1を乗算した乗算値
(E1・t1)は0.28であり、E1・t1>exp
(0.061・N−0.815)/Wを満たしていな
い。
【0042】この第1の具体例の光ファイバユニット1
を胴径φ300mmのボビンに1000m分巻き取り、こ
の状態で、波長1.55μmの光を利用して光ファイバ
心線5の光損失増加の有無を調べたところ、当然に、光
損失の増加は見られず、満足のいく結果が得られた。
【0043】第2の具体例は、図3の(b)に示すよう
に、4心の光ファイバテープ心線6が10枚積層されて
光ファイバ心線集合体2が形成され、この光ファイバ心
線集合体2の周りに内側被覆層10aが形成され、この
内側被覆層10aの外側には外側被覆層10bが形成さ
れており、光ファイバユニット1の断面は方形状と成し
ている。
【0044】上記4心光ファイバテープ心線6は幅Wが
1.1mmであり、厚みdが0.3mmである。上記内側被
覆層10aはヤング率E1が8.8(N/mm)の熱可
塑性樹脂により形成されており、その内側被覆層10a
の厚みは光ファイバ心線集合体2の全周に亙りほぼ等し
く、その厚みt1は0.16mmである。上記外側被覆層
10bはヤング率E2が50(N/mm)の熱可塑性樹
脂により形成されており、その内側被覆層10bの厚み
t2は0.14mmである。この光ファイバユニット1は
幅Dが1.7mmであり、厚みHが3.6mmである。
【0045】この第2の具体例では、exp(0.061
・N−0.815)/Wは1.48であるのに対して、
(E1・t1+E2・t2)は8.41であり、(E1
・t1+E2・t2)>exp(0.061・N−0.81
5)/Wの条件を満たしている。
【0046】なお、この第2の具体例でも、前記第1の
具体例と同様に、内側被覆層10aのみでは、上式(3)
を満たすことはできない。つまり、exp(0.061・
N−0.815)/Wは1.48であるのに対して、内
側被覆層10aの上記厚みt1に内側被覆層10aのヤ
ング率E1を乗算した乗算値(E1・t1)は1.41
であり、E1・t1>exp(0.061・N−0.81
5)/Wを満たしていない。
【0047】この第2の具体例の光ファイバユニット1
についても、前記第1の具体例と同様に、光ファイバユ
ニット1を胴径φ300mmのボビンに1000m分巻き
取り、この状態で、波長1.55μmの光を利用して光
ファイバ心線5の光損失増加の有無を調べたところ、当
然に、光損失の増加は見られず、満足のいく結果が得ら
れた。
【0048】第3の具体例では、図3の(c)に示すよ
うに、8心の光ファイバテープ心線6が10枚積層され
て光ファイバ心線集合体2が形成され、この光ファイバ
心線集合体2の周りに内側被覆層10aが形成され、こ
の内側被覆層10aの外側には外側被覆層10bが形成
されており、光ファイバユニット1の断面は方形状と成
している。
【0049】上記8心光ファイバテープ心線6は幅Wが
2.1mmであり、厚みdが0.3mmである。上記内側被
覆層10aはヤング率E1が4.9(N/mm)の熱可
塑性樹脂により形成されており、その内側被覆層10a
の厚みt1は0.25mmである。上記外側被覆層10b
は、ヤング率E2が196(N/mm)の熱可塑性樹脂
により形成されており、その内側被覆層10bの厚みt
2は0.15mmである。この光ファイバユニット1は幅
Dが2.9mmであり、厚みHが3.8mmである。
【0050】この第2の具体例では、exp(0.061
・N−0.815)/Wは1.94であるのに対して、
(E1・t1+E2・t2)は30.6であり、(E1
・t1+E2・t2)>exp(0.061・N−0.81
5)/Wの条件を満たしている。
【0051】なお、この第3の具体例でも、上記第1や
第2の具体例のように、内側被覆層10aのみでは、上
式(3)を満たすことはできない。つまり、exp(0.0
61・N−0.815)/Wは1.94であるのに対し
て、内側被覆層10aの上記厚みt1に内側被覆層10
aのヤング率E1を乗算した乗算値(E1・t1)は
1.23であり、E1・t1>exp(0.061・N−
0.815)/Wを満たしていない。
【0052】この第3の具体例の光ファイバユニット1
についても、前記第1や第2の具体例と同様に、光ファ
イバユニット1を胴径φ300mmのボビンに1000m
分巻き取り、この状態で、波長1.55μmの光を利用
して光ファイバ心線5の光損失増加の有無を調べたとこ
ろ、光損失の増加は見られず、満足のいく結果が得られ
た。
【0053】この第2の実施形態例によれば、前記第1
の実施形態例と同様に、被覆層10は、ボビン巻き等に
よる光ファイバユニット1の曲げによる光ファイバ心線
5の圧縮歪み緩和曲げを確実に押え付けることができる
構成を備えたので、光ファイバユニット1の曲げに起因
した光ファイバ心線5の光損失増加を確実に回避するこ
とができる。
【0054】また、この第2の実施形態例では、被覆層
10は内側被覆層10aと外側被覆層10bとの2層構
造であり、内側被覆層10aのヤング率は外側被覆層1
0bのヤング率よりも格段に小さく、内側被覆層10a
は外側被覆層10bよりも剛性が弱いことから、光ファ
イバユニット1に外力が加えられたときに、その内側被
覆層10aによって、その外力が弱められ、光ファイバ
心線集合体2に加えられる力を緩和することができる。
【0055】特に、上記第1〜第3の各具体例に示した
ように、内側被覆層10aのみでは光ファイバ心線5の
圧縮歪み緩和方向の曲げを抑制することが困難であると
いうように、内側被覆層10aの剛性が弱い場合には、
上記内側被覆層10aによる外力緩和の効果が大きく有
効である。
【0056】なお、この発明は上記各実施形態例に限定
されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例
えば、上記各実施形態例では、被覆層10の光ファイバ
心線集合体2の上面よりも上方側部分の厚みと底面より
も下方側部分の厚みは等しかったが、上記被覆層10の
光ファイバ心線集合体2の上面よりも上方側部分の厚み
と底面よりも下方側部分の厚みは異なっていてもよい。
このような場合にも、被覆層10の光ファイバ心線集合
体2の上面よりも上方側部分と底面よりも下方側部分は
それぞれ前式(2)または式(3)の条件が満たされるよ
うに形成される。
【0057】また、上記各実施形態例では、光ファイバ
心線集合体2は光ファイバテープ心線6が複数枚積層し
て形成されているものであったが、本発明は、光ファイ
バ心線集合体2が光ファイバテープ心線6単体によって
形成されている光ファイバユニット1にも適用すること
ができる。
【0058】さらに、上記各実施形態例では、光ファイ
バ心線集合体2は同心数の光ファイバテープ心線6が複
数枚積層して形成されているものであったが、例えば、
光ファイバ心線集合体2は、2心の光ファイバテープ心
線と4心の光ファイバテープ心線と8心の光ファイバテ
ープ心線とが積層して形成されているものであってもよ
い。この場合には、光ファイバ心線集合体2を構成する
それぞれの光ファイバテープ心線の幅の平均値を光ファ
イバ心線集合体2の幅Wとし、上記各実施形態例と同様
に、被覆層10は、前式(2)又は前式(3)を満たすよ
うに形成される。
【0059】さらに、上記各実施形態例では、光ファイ
バ心線集合体2は光ファイバテープ心線6が積層して形
成されていたが、この発明の応用例として、例えば、光
ファイバ心線集合体は単独の光ファイバ心線が複数本ま
とめられている構成としてもよく、この場合には、被覆
層の最も薄い部分の厚みtに被覆層のヤング率Eを乗算
した乗算値(E・t)が、上記光ファイバ心線集合体の
幅Wと、光ファイバ心線集合体を構成している光ファイ
バ心線の本数Nとにより定まる定数exp(0.061・
N−0.815)/Wよりも大となる条件を満たす被覆
層が光ファイバ心線集合体の周りに形成される。
【0060】単独の光ファイバ心線が複数本まとめられ
た光ファイバ心線集合体を備えた光ファイバユニットに
おいて、その光ファイバ心線集合体の周りに上記のよう
な被覆層を形成することによって、上記各実施形態例と
同様に、被覆層は、ボビン巻き等による光ファイバユニ
ットの曲げに起因した光ファイバ心線の圧縮歪み緩和方
向の曲げを確実に押え付けることができ、圧縮歪み緩和
方向の曲げに起因した光損失増加を回避することができ
るという効果を奏することができる。
【0061】さらに、上記第2の実施形態例における第
1〜第3の各具体例では、被覆層10は内側被覆層10
aと外側被覆層10bとの2層構造であったが、被覆層
10は3層以上の多層構造であってもよい。このよう
に、被覆層10が3層以上の多層構造である場合にも、
当然に、前式(3)を満たす被覆層10が形成される。
【0062】
【発明の効果】被覆層の上記光ファイバ心線集合体の底
面よりも下方側部分は、その部分の被覆層の厚みに被覆
層のヤング率を乗算して得られた乗算値が、上記光ファ
イバ心線集合体の幅Wと、上記光ファイバ心線集合体を
構成している光ファイバ心線の本数Nとによって定まる
定数(exp(0.061・N−0.815))/Wより
も大となる条件を満たし、同様に、上記被覆層の光ファ
イバ心線集合体の上面よりも上方側部分は、その部分の
被覆層の厚みに被覆層のヤング率を乗算して得られた乗
算値が、上記定数(exp(0.061・N−0.81
5))/Wよりも大となる条件を満たしている構成、又
は、被覆層はヤング率が異なる複数の被覆層が積層形成
された多層被覆層と成し、この多層被覆層の上記光ファ
イバ心線集合体の底面よりも下方側部分は、その部分の
各被覆層の厚みにそれぞれの被覆層のヤング率を乗算し
て得られた乗算値の合計が、上記光ファイバ心線集合体
の幅Wと、上記光ファイバ心線集合体を構成している光
ファイバ心線の本数Nとによって定まる定数(exp
(0.061・N−0.815))/Wよりも大となる
条件を満たし、同様に、多層被覆層の上記光ファイバ心
線集合体の上面よりも上方側部分は、その部分の各被覆
層の厚みにそれぞれの被覆層のヤング率を乗算して得ら
れた乗算値の合計が、上記(exp(0.061・N−
0.815))/Wよりも大となる条件を満たしている
構成を備えた発明にあっては、被覆層は非常に硬く、ボ
ビン巻き等による光ファイバユニットの曲げに起因した
光ファイバ心線の圧縮歪み緩和方向の曲げを押え付ける
ことができる。このことから、ボビン等に光ファイバユ
ニットが巻回されて曲げられても、光ファイバ心線は圧
縮歪み緩和方向には曲がらず、光損失の増加を防止する
ことができ、光伝送特性に優れた光ファイバユニットを
提供することができる。
【0063】被覆層が多層被覆層を成し、光ファイバ心
線集合体に接する被覆層のヤング率はその外側の被覆層
のヤング率よりも小さい構成を備えたものにあっては、
光ファイバユニットに外力が加えられたときに、光ファ
イバ心線集合体に加えられる力を効果的に緩和すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光ファイバ心線集合体の周りに単層の被覆層が
形成して成る光ファイバユニットの一例を断面により示
すモデル図である。
【図2】本発明者が行った実験結果を示すグラフであ
る。
【図3】第2の実施形態例における第1〜第3の各具体
例を示す説明図である。
【図4】光ファイバユニットが組み込まれた光ファイバ
ケーブルの例を断面により示すモデル図である。
【図5】提案例の光ファイバユニットの課題を示す説明
図である。
【図6】従来の光ファイバユニットの一例を断面により
示すモデル図である。
【符号の説明】
1 光ファイバユニット 2 光ファイバ心線集合体 5 光ファイバ心線 6 光ファイバテープ心線 10 被覆層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高坂 正登 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 今田 栄治 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 上倉 康弘 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 岩田 秀行 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2H001 BB16 BB19 DD04 DD06 PP01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光ファイバ心線が集合して成る光
    ファイバ心線集合体を有し、この光ファイバ心線集合体
    は、複数の光ファイバ心線を並設しテープ状に形成して
    成る光ファイバテープ心線単体、あるいは、光ファイバ
    テープ心線を2層以上積層して形成されており、この光
    ファイバ心線集合体の周りに被覆層が形成されて成る光
    ファイバユニットであって、上記被覆層の上記光ファイ
    バ心線集合体の底面よりも下方側部分は、その部分の被
    覆層の厚みに被覆層のヤング率を乗算して得られた乗算
    値が、上記光ファイバ心線集合体の幅Wと、上記光ファ
    イバ心線集合体を構成している光ファイバ心線の本数N
    とによって定まる定数(exp(0.061・N−0.8
    15))/Wよりも大となる条件を満たし、同様に、上
    記被覆層の光ファイバ心線集合体の上面よりも上方側部
    分は、その部分の被覆層の厚みに被覆層のヤング率を乗
    算して得られた乗算値が、上記定数(exp(0.061
    ・N−0.815))/Wよりも大となる条件を満たし
    ていることを特徴とする光ファイバユニット。
  2. 【請求項2】 複数の光ファイバ心線が集合して成る光
    ファイバ心線集合体を有し、この光ファイバ心線集合体
    は、複数の光ファイバ心線を並設しテープ状に形成して
    成る光ファイバテープ心線単体、あるいは、光ファイバ
    テープ心線を2層以上積層して形成されており、この光
    ファイバ心線集合体の周りに被覆層が形成されて成る光
    ファイバユニットであって、上記被覆層はヤング率が異
    なる複数の被覆層が積層形成された多層被覆層と成し、
    この多層被覆層の上記光ファイバ心線集合体の底面より
    も下方側部分は、その部分の各被覆層の厚みにそれぞれ
    の被覆層のヤング率を乗算して得られた乗算値の合計
    が、上記光ファイバ心線集合体の幅Wと、上記光ファイ
    バ心線集合体を構成している光ファイバ心線の本数Nと
    によって定まる定数(exp(0.061・N−0.81
    5))/Wよりも大となる条件を満たし、同様に、多層
    被覆層の上記光ファイバ心線集合体の上面よりも上方側
    部分は、その部分の各被覆層の厚みにそれぞれの被覆層
    のヤング率を乗算して得られた乗算値の合計が、上記
    (exp(0.061・N−0.815))/Wよりも大
    となる条件を満たしていることを特徴とする光ファイバ
    ユニット。
  3. 【請求項3】 光ファイバ心線集合体に接する部分の被
    覆層のヤング率はその外側の被覆層のヤング率よりも小
    さいことを特徴とする請求項2記載の光ファイバユニッ
    ト。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016163190A1 (ja) * 2015-04-07 2016-10-13 株式会社フジクラ ルースチューブ、ルースチューブ型光ファイバケーブル、ルースチューブの光ファイバテープの単心分離方法、ルースチューブの製造方法、及び、複数の光ファイバの集線方法
JP6163273B1 (ja) * 2016-04-08 2017-07-12 株式会社フジクラ 光ファイバテープの製造方法、光ファイバテープ及び光ケーブル
WO2017175414A1 (ja) * 2016-04-08 2017-10-12 株式会社フジクラ 光ファイバテープの製造方法、光ファイバテープ及び光ケーブル

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US11256056B2 (en) 2016-04-08 2022-02-22 Fujikura Ltd. Method for manufacturing optical fiber ribbon, optical fiber ribbon, and optical cable

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