JP2000240828A - 湯水混合水栓 - Google Patents

湯水混合水栓

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JP2000240828A
JP2000240828A JP11043975A JP4397599A JP2000240828A JP 2000240828 A JP2000240828 A JP 2000240828A JP 11043975 A JP11043975 A JP 11043975A JP 4397599 A JP4397599 A JP 4397599A JP 2000240828 A JP2000240828 A JP 2000240828A
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faucet
water
hot
mixing
valve device
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Mitsuo Tsubota
充夫 坪田
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KVK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前後方向に混合弁装置を内蔵し、左右方向に
吐止水弁装置を内蔵する水栓本体をコンパクトに収め
た、湯水混合水栓を提供する。 【解決手段】 水栓本体10と、その前後方向に内蔵さ
れ、湯水の混合度合いを調節する混合弁装置30と、水
栓本体10の左右方向に内蔵され、混合水の吐止水を行
う吐止水弁装置50と、を有する湯水混合水栓である。
水栓本体10を一体的に形成し、その背面又は正面の少
なくとも一方に突出部11を設け、突出部11の内部に
混合弁装置30を収容した。この水栓本体10は、カバ
ー70により隠蔽されてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本各発明は、湯水混合水栓に
関し、詳しくは、水栓本体と、該水栓本体の前後方向に
内蔵され、湯水の混合度合いを調節する混合弁装置と、
水栓本体の左右方向に内蔵され、混合水の吐止水を行う
吐止水弁装置と、を有する湯水混合水栓に関する。
【0002】
【従来の技術】湯水混合水栓の中には、例えば、特開平
10−306481号公報に開示されているように、水
栓本体と、該水栓本体の前後方向に内蔵され、湯水の混
合度合いを調節する混合弁装置と、水栓本体の左右方向
に内蔵され、混合水の吐止水を行う吐止水弁装置と、を
有するものがある。この湯水混合水栓は、混合弁装置を
内蔵する第一の本体と、吐止水弁装置を内蔵する第二の
本体とを、各々別体にて形成し、これらを接続したもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の湯水混合水栓において、第一の本体と第二の本体と
の接続作業を省略すると共に部品点数を削減するため
に、第一の本体と第二の本体とを一体的に形成すること
が考えられるが、ただ単に一体的に形成すると、次のよ
うな問題が生じる。一般に、湯水混合水栓には、水側の
供給配管用の接続口と湯側の供給配管用の接続口とが左
右方向に並設されており、水栓本体の左右方向には、あ
る程度の幅が確保されている。よって、左右方向に吐止
水弁装置を内蔵することには特に問題を生じないのであ
るが、一体的に形成された水栓本体の前後方向に混合弁
装置を内蔵しようとすると、当然、水栓本体の前後方向
の寸法が大きくなる。ここで、水栓本体は、青銅等の金
属の鋳造により形成されるものであり、箱形の形状を呈
する。よって、水栓本体は、その前後方向の寸法が大き
くなると、この寸法に応じた箱形の形状となり、全体が
大型化するといった問題が生じる。
【0004】特に、混合弁装置が、ワックスエレメント
や形状記憶合金エレメント等の温度変化に応じて変形す
る感温エレメントを有し、この感温エレメントの変形に
より弁体を駆動して湯側の弁口及び水側の弁口の開口度
合いを調節して湯水の混合度合いを自動的に調節する、
所謂自動温調式のものである場合には、上記感温エレメ
ント及び弁体を収容するケーシングや、エレメントの作
動位置を適宜変更して混合水の温度を設定する設定機構
等、混合弁装置を構成する種々の機器が直列状に配置さ
れているために、全長が長くなる。よって、このような
混合弁装置を前後方向に内蔵する水栓本体の前後方向の
寸法は、当然、長くなってしまい、全体が大型化すると
いった問題が顕著に生じる。
【0005】また、水栓本体には、給水管や給湯管等の
湯水の供給配管が接続され、場合によっては、他にも、
シャワーやカラン等の吐水口への吐水配管が接続され
る。ここで、上記の各種配管が、水栓本体の背面側や正
面側に接続される場合には、水栓本体自体の前後方向の
寸法が長くなるばかりでなく、各種配管や、これらを接
続するための接続具が背面側や正面側に設けられるた
め、湯水混合水栓全体として、前後方向の寸法が長くな
ってしまうといった問題も生じる。
【0006】さらに、コンパクト化を図るために鋭意研
究を重ねて水栓本体の形状を決定することも考えられる
が、コンパクト化を重要視して水栓本体の形状を決定す
ると、湯水混合水栓としてのデザイン性を十分に確保す
ることが困難になるといった問題が新たに生じる。
【0007】本各発明は、このような従来の湯水混合水
栓が有する問題を解決するためになされたものであり、
その目的とするところは、前後方向に混合弁装置と左右
方向に吐止水弁装置とを内蔵する水栓本体を、コンパク
トに収めることができるようにすることである。
【0008】特に、請求項2の発明では、自動温調式の
混合弁装置を内蔵するために前後方向の寸法が長くなり
がちな湯水混合水栓であっても、その水栓本体をコンパ
クトに収めることができるようにすることも目的とす
る。また、請求項3の発明では、背面や正面に湯水の供
給配管や吐水配管が接続されるために前後方向の寸法が
長くなりがちな湯水混合水栓であっても、湯水混合水栓
全体としてはコンパクトに収めることができるようにす
ることも目的とする。さらに、請求項4の発明では、湯
水混合水栓としてのデザイン性を十分に確保することが
できるようにすることも目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに本各発明の採った手段は、まず、請求項1の発明に
係る湯水混合水栓では、「水栓本体と、該水栓本体の前
後方向に内蔵され、湯水の混合度合いを調節する混合弁
装置と、水栓本体の左右方向に内蔵され、混合水の吐止
水を行う吐止水弁装置と、を有する湯水混合水栓であっ
て、前記水栓本体を一体的に形成し、該水栓本体の背面
又は正面の少なくとも一方に突出部を設け、該突出部の
内部に前記混合弁装置を収容したこと」をその要旨とす
る。
【0010】水栓本体の背面又は正面の少なくとも一方
に設けられた突出部に混合弁装置を収容することによ
り、水栓本体の背面側全体又は正面側全体を大きく形成
する必要がなく、全体をコンパクトに収めることができ
る。また、水栓本体の背面又は正面において、必要な部
位のみを突出させればよいため、他の不必要な部位にま
で肉付けをして水栓本体を箱形した場合に比して、材料
の削減や重量の低減を図ることもできる。
【0011】ここで、本発明においては、混合弁装置と
して、後述する所謂自動温調式のものに限らず、弁体を
手動により進退させて湯側の弁口と水側の弁口との開口
度合いを調節するものや、湯側及び水側に個々に設けら
れた弁体を個々に駆動するもの等、種々のものを適用す
ることができる。また、吐止水弁装置としても、互いに
回動摺接される板状の弁体を備えたものや、弁口に対し
て昇降して流路の開閉を行うもの等、種々のものを適用
することができる。
【0012】次に、請求項2の発明に係る湯水混合水栓
では、「請求項1の発明において、混合弁装置を、混合
水の温度変化に追従して作動し、湯水の混合度合いを自
動的に調節するものとしたこと」をその要旨とする。
【0013】本発明では、混合弁装置として、所謂自動
温調式のものを適用したものであり、混合弁装置として
は全長が長く、水栓本体の前後方向の寸法を長くしなけ
ればならず、コンパクト化を図ることが困難であるが、
水栓本体の背面又は正面の突出部に混合弁装置を収容す
ることにより、背面側又は正面側の全体を大きく形成す
る必要がなく、全体をコンパクトに収めることができ
る。
【0014】次に、請求項3の発明に係る湯水混合水栓
では、「請求項1又は請求項2の発明において、水栓本
体の背面又は正面における突出部以外の部位に、湯水の
供給配管に接続される供給接続口又は吐水配管に接続さ
れる吐水接続口の少なくとも一方を設けたこと」をその
要旨とする。
【0015】本発明では、水栓本体の背面側又は正面側
に、湯水の供給配管や、カラン、シャワー等への吐水配
管が接続されるものであり、この接続のために、水栓本
体の背面側や正面側に十分なスペースを確保しなければ
ならず、湯水混合水栓全体として大型となりがちなので
あるが、水栓本体の背面又は正面における突出部以外の
部位に、湯水の供給配管のための供給接続口や、吐水配
管のための吐水接続口を設けることにより、水栓本体の
背面側端面又は正面側端面よりも前方又は後方にて、各
種の配管を接続することができる。よって、水栓本体の
背面側又は正面側の端面に各種の配管を接続した場合に
比して、湯水混合水栓全体としてのコンパクト化が容易
である。
【0016】尚、ナットや継手等の接続具により各種の
配管と水栓本体とを接続するに際して、突出部が背面に
設けられている場合には、接続金具全体が背面側の端面
よりも前方に収まるようにするとよく、突出部が正面に
設けられている場合には、接続金具全体が正面側の端面
よりも後方に収まるようにするとよい。即ち、水栓本体
の背面端及び正面端よりも内方に、接続具全体が収まる
ようにするとよい。各種の配管を接続するために必要な
部材をも、水栓本体の背面側又は正面側の端面から突出
させないようにすることで、背面側又は正面側に、湯水
混合水栓を設置するための大きな空間を確保する必要が
なくなり、壁際等に湯水混合水栓を設置し易くなるから
である。また、各種の配管を接続部分から鉛直方向や水
平方向に直ちに屈曲させることでも、同様な利点が得ら
れる。
【0017】最後に、請求項4の発明に係る湯水混合水
栓では、「請求項1から請求項3までの何れかの発明に
おいて、水栓本体は、カバーにより隠蔽されてなるこ
と」をその要旨とする。
【0018】水栓本体の背面又は正面に突出部を設けて
混合弁装置を収容すると、水栓本体のコンパクト化を図
ることができる一方、湯水混合水栓としてのデザイン性
を確保することが困難となる。そこで、本発明のよう
に、水栓本体をカバーにて隠蔽することで、このカバー
により湯水混合水栓の外郭を構成することができ、水栓
本体のデザイン性を確保することができる。また、水栓
本体の形成に際しては、デザイン性を無視できること
で、コンパクト化を重視したより好適な形状の実現も可
能である。
【0019】尚、本発明におけるカバーは、デッキ面や
壁面に独立して設置される湯水混合水栓のカバー等のよ
うに、水栓本体に取り付けられて湯水混合水栓の外郭を
構成するものばかりでなく、次のような形態のものも含
むものである。湯水混合水栓が浴室のカウンター等に埋
め込まれるものである場合には、カウンター等を構成す
るパネルがカバーに該当し、また、湯水混合水栓が、浴
室の壁面から一体的に膨出するパネル内に配置されるも
のである場合には、この膨出するパネルがカバーに該当
する。即ち、本発明におけるカバーは、水栓本体を隠蔽
する部材の広範を示すものである。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本各発明に係る湯水混合水
栓の実施の形態を、図面に従って詳細に説明する。
【0021】図1及び図2に、本各発明に係る湯水混合
水栓の一例を示す。この湯水混合水栓は、浴室のカウン
ターに埋め込まれたものであり、カウンターを構成する
パネルをカバー70として、請求項4の発明の如く、こ
のカバー(パネル)70により水栓本体10が隠蔽され
ている。具体的に、カウンターを構成するカバー(パネ
ル)70には、上面を略面一として前方に膨出する膨出
部分が設けられており、この膨出部分の内部に水栓本体
10が配置されている。
【0022】この湯水混合水栓においては、混合弁装置
30として、請求項2の発明の如く、混合水の温度変化
に追従して作動し、湯水の混合度合いを自動的に調節し
て設定された温度の混合水とする、所謂自動温調式のも
のが採用されている。この混合弁装置30は、水栓本体
10の前後方向に内蔵されており、カバー(パネル)7
0の膨出部分の前面には、混合弁装置30を操作するハ
ンドル、即ち、設定温度の調節を行う温調ハンドル38
が突設されている。また、この湯水混合水栓には、吐止
水弁装置50として、吐水方向をカラン71又はシャワ
ー72に切り換えると共に、切換途中では止水を行うも
のが採用されている。この吐止水弁装置50は、水栓本
体10の左右方向に内蔵されており、カバー(パネル)
70の膨出部分の側面には、吐止水弁装置50を操作す
るハンドル、即ち、吐水方向を切り換えると共に吐止水
を行う切換ハンドル57が突設されている。
【0023】次に、この湯水混合水栓の詳細な構造につ
いて説明する。水栓本体10の背面には、突出部11が
設けられており、この突出部11の内部の空間を利用し
て、混合弁装置30が前後方向に収容されている。具体
的に、混合弁装置30は、混合水の温度に応じて湯及び
水の混合度合いを自動的に調節する機能部31と、混合
水の温度を設定する設定部36とを備えており、機能部
31の一部が突出部11の内部空間に収容されている。
ここで、混合弁装置30を構成する機能部31及び設定
部36は、自動温調式の混合弁装置30として公知のも
のであるが、その概略を以下に説明する。
【0024】機能部31は、水栓本体10内部に設けら
れた湯室12及び水室13に各々連通する湯側の弁口3
3及び水側の弁口34と、混合室14に連通する排出口
35とを有するケーシング32内に、ワックスエレメン
トや形状記憶合金エレメント等の感温エレメント(図示
しない)と、この感温エレメントにより駆動される弁体
(図示しない)とを有するものであり、混合水の温度変
化に追従した感温エレメントの作動により弁体を移動さ
せ、湯側の弁口33と水側の弁口34との開口度合いを
調節して適宜設定された温度の混合水を排出するもので
ある。ここで、水栓本体10内の湯室12は、湯側の供
給配管73から、給湯機等により熱せられた湯が供給さ
れる流路であり、水室13は、水側の供給配管73から
常温の水が供給される流路である。そして、混合室14
は、後述する吐止水弁装置50へと混合水を送る流路で
ある。
【0025】ところで、上述した感温エレメントは、そ
の固定位置が変更されることにより、機能部31から排
出される混合水の温度を変更するものであり、固定位置
の変更は、設定部36によりなされる。この設定部36
は、温調ハンドル38により回動駆動されるスピンドル
(図示しない)と、このスピンドルの回動により進退さ
れる位置決め部材37とを有するものであり、位置決め
部材37を進退させることにより感温エレメントの固定
位置を調節して、混合水の温度を設定するものである。
【0026】混合弁装置30により適宜温度とされた混
合水は、水栓本体10の左右方向に内蔵された吐止水弁
装置50により制御されて水栓本体10外部へと排出さ
れる。次に、この吐止水弁装置50の概略を説明する。
【0027】吐止水弁装置50は、吐水方向をカラン7
1又はシャワー72に切り換えると共に、切換途中では
止水を行うものである。ここで、吐止水弁装置50は、
水栓本体10内に設けられた混合室14に連通する供給
口52、カラン側の流路15及びシャワー側の流路16
に各々連通するカラン排出口53及びシャワー排出口5
4、を有するケーシング51と、このケーシング51に
収容された固定弁体55及び可動弁体56とを備えたも
のである。上記のカラン側の流路15は、吐止水弁装置
50の周面左側から水栓本体10の下部に延設されて、
水栓本体10の下面に設けられたカラン71に連通する
ものである。そして、シャワー側の流路16は、吐止水
弁装置50の周面右側から水栓本体10の上部を通じて
水栓本体10の左側に延設されて、左側面に設けられた
シャワー72のホース74に連通するものである。
【0028】固定弁体55と可動弁体56は、互いに回
動摺接されるものであり、各々、摺接面に開口する流路
を有し、この流路の連通及び閉塞により、供給口52か
らの混合水を、カラン排出口53又はシャワー排出口5
4から排出させるか、若しくは、各排出を停止させるも
のである。具体的に、固定弁体55側には、ケーシング
51の供給口52に連通する供給流路と、カラン排出口
53に連通するカラン流路とが設けられており、一方、
可動弁体56側には、固定弁体55の供給流路とカラン
流路とを連通させるカラン連通流路と、固定弁体55の
供給流路とケーシング51のシャワー排出口54とを連
通させるシャワー連通流路とが設けられている。
【0029】このような固定弁体55及び可動弁体56
により構成された吐止水弁装置50は、水栓本体10の
右側面に設けられた切換ハンドル57の回動により、ス
ピンドル(図示しない)を介して回動駆動されるもので
ある。そして、可動弁体56の回動位置によって、固定
弁体55の供給流路と可動弁体56のカラン連通流路と
を連通させて、水栓本体10のカラン側の流路15を通
じて混合水をカラン71から吐水させるか、固定弁体5
5の供給流路と可動弁体56のシャワー連通流路とを連
通させて、水栓本体10のシャワー側の流路16を通じ
て混合水をシャワー72から吐水させるか、を切り換え
るものである。尚、固定弁体55の供給流路が可動弁体
56の何れの流路にも連通されず、可動弁体56により
閉塞された状態では、カラン71からもシャワー72か
らも吐水がなされずに止水状態となる。
【0030】ところで、水栓本体10は、パネルにより
構成されたカウンターの内部に設置されているのである
が、この設置は、水側及び湯側の各供給配管73に水栓
本体10を接続固定することによりなされている。具体
的に、各供給配管73は、カウンター内に固設されたソ
ケット等の剛性を有する接続管により構成されており、
この供給配管73に水栓本体10を接続固定すること
で、固定用のステー等を介することなく、水栓本体10
がカウンターの内部の空間に堅固に固定されている。
【0031】この供給配管73と水栓本体10との接続
に際しては、接続具75が用いられており、本例におい
ては、この接続具75として、袋ナット75が採用され
ている。次に、この接続構造の詳細を説明する。水栓本
体10には、供給配管73に接続される供給接続口17
が設けられており、この供給接続口17の外周には、雄
ネジが刻設されている。一方、供給配管73の端部に
は、鍔状の接続部(図示しない)が設けられており、こ
の接続部には、袋ナット75が取着されている。そし
て、供給接続口17の雄ネジに袋ナット75を螺着する
ことで、供給配管73の端部の接続部が、袋ナット75
の内底部と供給接続口17の端面とで挟持され、水栓本
体10の供給接続口17と供給配管73とが堅固に接続
固定される。ここで、水栓本体10の供給接続口17
は、請求項3の発明の如く、水栓本体10の背面におけ
る突出部11以外の部位、即ち、突出部11の背面側端
面よりも前方の部位に設けられており、水栓本体10の
背面側の空きスペースが有効に活用されている。また、
接続具(袋ナット)75も突出部11の背面側端面より
も前方に収まるようにしてあり、水栓本体10の背面側
に接続具75が突出せず、この水栓本体10を設置する
にあたって、背面側に大きな空間を確保する必要がない
ようにしてある。
【0032】尚、本例においては、袋ナット75を供給
配管73側に取着した例を示したが、供給接続口17側
に取着してもよい。また、接続具75としては、袋ナッ
ト75に限らず、公知の簡易継手等、種々のものを適用
することができる。
【0033】次に、図3及び図4に、本各発明に係る湯
水混合水栓の別の例を示す。この湯水混合水栓は、浴室
のカウンター等のデッキ面に立設されるものであり、請
求項4の発明の如く、水栓本体10がカバー70により
隠蔽されたものである。ここで、カバー70は、デッキ
面等の設置面とは別形態とされており、即ち、湯水混合
水栓として独立した形態とされており、このカバー70
により湯水混合水栓としての外郭が形成されている。
【0034】水栓本体10には、その背面に設けらた突
出部11の内部の空間を利用して、前後方向に混合弁装
置30が内蔵されており、この混合弁装置30として
は、請求項2の発明の如く、所謂自動温調式のものが採
用されている。そして、カバー70の前面には、この混
合弁装置30を操作する温調ハンドル38が突設されて
いる。尚、この混合弁装置30の構造は、前述の例と同
様であり、その説明を省略する。また、水栓本体10に
は、左右方向に吐止水弁装置50が内蔵されており、こ
の吐止水弁装置50としては、前述の例と同様の止水機
能付きの切換弁が採用されている。そして、カバー70
の右側面には、この吐止水弁装置50を操作する切換ハ
ンドル57が突設されている。
【0035】ところで、本例においては、湯側及び水側
の各供給配管(図示しない)に接続される供給接続口1
7は、水栓本体10の下面側に設けられている。具体的
に、水栓本体10の下面には、外周に雄ネジが刻設され
た筒状の取付管76が固着されており、この取付管76
の下端が供給配管用の供給接続口17となっている。
尚、図示は省略するが、この取付管76は、デッキ面等
の湯水混合水栓の設置面に穿設された取付孔に挿通さ
れ、その外周の雄ネジに設置面の裏側から螺着されたナ
ットと水栓本体10の下面とで、設置面を構成するパネ
ル等の部材を挟持して、設置面に湯水混合水栓を固定す
るものである。また、この取付管76は、袋ナット等の
接続具を介して、先端に供給配管が接続されるものでも
ある。
【0036】また、請求項3の発明の如く、水栓本体1
0の背面における突出部11以外の部位には、吐水配管
74に接続される吐水接続口18が設けられている。
尚、本例においては、吐水配管74として、シャワー7
2のホース74が採用されている。この吐水接続口18
と吐水配管74との接続は、袋ナット等の接続具75を
介して行われ、その構造は、図2に示した例における供
給接続口17と供給配管73との接続の構造と同様であ
る。また、本例においても、この接続に使用される袋ナ
ット等の接続具75が突出部11の端面より前方に位置
するようにしてあり、接続具75が水栓本体10の背面
から不要に突出しないようにしてある。
【0037】次に、この湯水混合水栓の内部流路を簡単
に説明する。湯側の取付管76の供給接続口17に連通
する湯室12は、水栓本体10の左側下部から突出部1
1内の後部に延設されており、混合弁装置30の湯側の
弁口33に連通する。また、水側の取付管76の供給接
続口17に連通する水室13は、水栓本体10の右側下
部から突出部11内の前部に延設されており、混合弁装
置30の水側の弁口34に連通する。そして、混合水を
排出する混合弁装置30の排出口(図示しない)に連通
する混合室14は、水栓本体10の中央部分に設けら
れ、右側が吐止水弁装置50の供給口52に連通する。
これらの湯室12、水室13及び混合室14によって形
成された流路により、湯及び水が適宜温度に混合されて
吐止水弁装置50へと送られる。
【0038】一方、吐止水弁装置50に送られた混合水
は、吐止水弁装置50により止水がなされるか、或い
は、その吐水方向がカラン71又はシャワー72へと切
り換えられる。この切り換え流路は次の通りである。吐
止水弁装置50の外周左側のカラン排出口53に連通す
るカラン側の流路15は、水栓本体10の上部中央に延
設されており、上面に接続されたカラン71に連通す
る。また、吐止水弁装置50の外周右側のシャワー排出
口54に連通するシャワー側の流路16は、水栓本体1
0の背面側に延設されており、吐水配管74である背面
に接続されたシャワー72のホース74に連通する。
【0039】上記に説明した各例では、水栓本体の背面
側に突出部を設けた例を示したが、本各発明は、これに
限らず、図示は省略するが、水栓本体の正面側に突出部
を設けて、この突出部の内部の空間を利用して混合弁装
置を収容してもよい。また、背面及び正面の双方に突出
部を設けてもよい。このようにしても、水栓本体全体と
してのコンパクト化が可能となる。水栓本体の正面に突
出部を設ける場合には、この水栓本体にてデザイン性を
確保することが困難となる。よって、請求項4の如く水
栓本体を隠蔽するカバーにより外郭を形成するのが好適
となる。さらに、吐止水弁装置としては、各例にて採用
した止水機能付きの切換弁に限らず、少なくとも吐止水
を行うものであればよい。そして、その構造も、固定弁
体及び可動弁体を用いたものに限らない。しかしなが
ら、吐止水弁装置として、固定弁体及び可動弁体を用い
たものを採用すると、吐止水弁装置自体をコンパクトに
収めることができ、これにより、水栓本体の左右方向の
幅寸法もコンパクトに収めることができることから、好
適である。
【0040】
【発明の効果】本各発明によれば、前後方向に混合弁装
置と左右方向に吐止水弁装置とを内蔵する水栓本体を、
コンパクトに収めることができる。
【0041】特に、請求項2の発明によれば、自動温調
式の混合弁装置を内蔵するために前後方向の寸法が長く
なりがちな湯水混合水栓であっても、その水栓本体をコ
ンパクトに収めることができる。また、請求項3の発明
によれば、背面や正面に湯水の供給配管や吐水配管が接
続されるために前後方向の寸法が長くなりがちな湯水混
合水栓であっても、湯水混合水栓全体としてはコンパク
トに収めることができる。さらに、請求項4の発明によ
れば、湯水混合水栓としてのデザイン性を十分に確保す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本各発明に係る湯水混合水栓の一例を示す斜視
図である。
【図2】図1に示した湯水混合水栓の部分断面平面図で
ある。
【図3】本各発明に係る湯水混合水栓の別の例を示す斜
視図である。
【図4】図3に示した湯水混合水栓の部分断面平面図で
ある。
【符号の説明】
10;水栓本体、11;突出部、12;湯室、13;水
室、14;混合室、15;カラン側の流路、16;シャ
ワー側の流路、17、供給接続口、18;吐水接続口、
30;混合弁装置、31:機能部、32;ケーシング、
33;湯側の弁口、34;水側の弁口、35;排出口、
36;設定部、37;位置決め部材、38;温調ハンド
ル、50;吐止水弁装置、51;ケーシング、52;供
給口、53;カラン排出口、54;シャワー排出口、5
5;固定弁体、56;可動弁体、57;切換ハンドル、
70;カバー(パネル)、71;カラン、72;シャワ
ー、73;供給配管、74;吐水配管(ホース)、7
5;接続具(袋ナット)、76;取付管。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水栓本体と、該水栓本体の前後方向に内
    蔵され、湯水の混合度合いを調節する混合弁装置と、水
    栓本体の左右方向に内蔵され、混合水の吐止水を行う吐
    止水弁装置と、を有する湯水混合水栓であって、 前記水栓本体を一体的に形成し、該水栓本体の背面又は
    正面の少なくとも一方に突出部を設け、該突出部の内部
    に前記混合弁装置を収容したことを特徴とする湯水混合
    水栓。
  2. 【請求項2】 混合弁装置を、混合水の温度変化に追従
    して作動し、湯水の混合度合いを自動的に調節するもの
    としたことを特徴とする請求項1に記載の湯水混合水
    栓。
  3. 【請求項3】 水栓本体の背面又は正面における突出部
    以外の部位に、湯水の供給配管に接続される供給接続口
    又は吐水配管に接続される吐水接続口の少なくとも一方
    を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    の湯水混合水栓。
  4. 【請求項4】 水栓本体は、カバーにより隠蔽されてな
    ることを特徴とする請求項1から請求項3までの何れか
    に記載の湯水混合水栓。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102808987A (zh) * 2012-08-16 2012-12-05 厦门瑞尔特卫浴科技股份有限公司 进水阀易拆卸结构
CN103291972A (zh) * 2013-06-13 2013-09-11 陈德智 一种暗装式恒温水龙头

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CN102808987A (zh) * 2012-08-16 2012-12-05 厦门瑞尔特卫浴科技股份有限公司 进水阀易拆卸结构
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