JP2001020333A - 接続具 - Google Patents

接続具

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JP2001020333A
JP2001020333A JP11196809A JP19680999A JP2001020333A JP 2001020333 A JP2001020333 A JP 2001020333A JP 11196809 A JP11196809 A JP 11196809A JP 19680999 A JP19680999 A JP 19680999A JP 2001020333 A JP2001020333 A JP 2001020333A
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Mitsuo Tsubota
充夫 坪田
Tadashi Ono
正 大野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 壁付きタイプ及びデッキタイプの各給水栓の
共通部品として的確に用いることができる接続具を提供
する。 【解決手段】 弁装置(25等)を内蔵する水栓本体2
0の接続口21に接続される本体接続部52と、水道配
管の端末44に接続されると共に設置部40に固設され
る配管接続部53と、を備えた接続具50である。そし
て、本体接続部52が、配管接続部53の軸心を基準に
斜め傾斜状に形成されたことを特徴とする。また、本体
接続部52が、配管接続部53の軸心を基準に略45度
の傾斜角度に形成されてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本各発明は、弁装置を内蔵す
る水栓本体の接続口に接続される本体接続部と、水道配
管の端末に接続されると共に設置部に固設される配管接
続部と、を備えた接続具に関し、特に、共通の水栓本体
を用いて、デッキタイプの給水栓と、壁付きタイプの給
水栓とを選択的に構成可能な接続具に関する。
【0002】
【従来の技術】給水栓としては、浴室のカウンターの天
板や、洗面化粧台の天板等のデッキ面に突出する形態で
設置される所謂デッキタイプのものや、浴室やキッチン
等の壁面に突出する形態で設置される所謂壁付きタイプ
のものがある。このようにデッキ面や壁面等の設置部に
突出する形態で設置される給水栓は、当然、弁装置を内
蔵する水栓本体を備えており、この水栓本体は、銅合金
等の金属により形成された剛性の高い接続具を介して水
道配管に接続されると共にデッキ面や壁面等の設置部に
支持されるのが一般的である。かかる接続具としては、
クランク形状、L字形状若しくは直管形状のもの等が従
来より用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これら従来の接続具で
は以下に述べるような問題を有している。即ち、図6
(a)及び(b)に示すように、共通の水栓本体20を
用いて、壁付きタイプ、若しくは、デッキタイプの給水
栓を選択的に構成することが可能である。ところが、こ
の水栓本体20の兼用に際しては、図6(a)及び
(b)に示すように、別タイプの接続具80、81を用
いることが必要となる。仮に、図6(a)に示す、壁付
きタイプ用のクランク形状の接続具80をそのまま用い
てデッキタイプの給水栓を構成すると、図6(c)に示
すように、接続具80の水栓本体20側端末が鉛直上方
を向き、結局、使用困難で、外観も不自然な給水栓が得
られるからである。この点に関しては、デッキタイプ用
のL字形状の接続具81を用いて壁付きタイプの給水栓
を構成しても同様である。このように、従来の接続具8
0、81は汎用性が低く、壁付きタイプ及びデッキタイ
プの各給水栓の共通部品として用いることは困難であ
る。
【0004】また、図6(a)に示す水栓本体20は、
背面32の接続口21と壁面40との間に、水平方向に
突出するクランク形状若しくは直管形状の接続具80を
介在させることによって、好適な壁付きタイプの給水栓
を構成する。ところが、この水栓本体20によって、図
6(b)に示すようなデッキタイプの給水栓を構成しよ
うとするならば、水栓本体20の背面32から下方へと
略直角に屈曲して、デッキ面45にまで大きく引き回さ
れたL字形状の接続具81を用いなければならない。こ
のため、水栓本体20の背面32において、この接続管
81を配置するための十分な空き空間を確保することが
必要となる。
【0005】ここで、図6(b)に示すように、デッキ
タイプの給水栓は、通常、後方に壁面40が立設された
デッキ面45に設置される。このように後方に壁面40
が存在していると、水栓本体20の背面32に十分な空
間を確保しようとすれば、当然、水栓本体20を前方に
大きく突出させなければならなくなり、デッキ面45上
の所望の部位に水栓本体20を納めることが困難とな
る。また、上記したような水栓本体20の背面32側の
空間は、接続具81のためだけの空間であり、そもそも
デッキタイプの給水栓では不要な空間である。このよう
な不要の空間が水栓本体20の背面32側に大きく形成
されると、給水栓周りの美観が低下する。このように、
接続具80、81の使い分けにより、共通の水栓本体2
0を用いて設置態様が異なる給水栓を構成することは可
能ではあるが、その設置態様の如何によって種々の不利
益を生ずることになる。
【0006】本各発明はこのような実状に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、壁付きタイプ
及びデッキタイプの各給水栓の共通部品として的確に用
いることができる接続具を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本各発明が採った手段は、先ず、請求項1の発明
に係る接続具では、「弁装置を内蔵する水栓本体の接続
口に接続される本体接続部と、水道配管の端末に接続さ
れると共に設置面に固設される配管接続部と、を備えた
接続具であって、前記本体接続部が、配管接続部の軸心
を基準に斜め傾斜状に形成されたこと」をその要旨とす
る。
【0008】本接続具では、本体接続部を配管接続部に
対して斜め傾斜状に形成するため、配管接続部を壁面側
に向けても、デッキ面側に向けても、本体接続部を略同
一方向に傾斜させることができる。従って、本接続具
を、壁付きタイプ、デッキタイプの何れの設置態様で用
いても、接続対象となる水栓本体の接続口には略同一の
状態で本体接続部を接続可能なため、この水栓本体は略
同一姿勢、若しくは、近似した姿勢を保つことになる。
よって、この接続具を、デッキタイプ若しくは壁付きタ
イプの何れの設置態様で用いても、両給水栓の形態や使
用勝手が大きく変更されることはない。
【0009】また、本接続具は、傾斜状態となる本体接
続部を接続口に接続しつつ、配管接続部を略水平方向に
向けて壁面に固設したり、略鉛直方向に向けてデッキ面
に固設して設置されるものであり、水栓本体周囲で大き
く屈曲させて引き回されるものではない。このように、
本接続具では、水栓本体周囲に引き回しのための大きな
空間が不要なため、水栓本体の前出量を抑制したり、給
水栓周りの美観を確保することが可能となる。
【0010】ここで、本接続具において、「本体接続部
の傾斜度合い」は、例えば、「配管接続部の軸心」を基
準とした「本体接続部の軸心」の「傾斜角度」を用いて
示され、この傾斜角度は、当然、90度未満である。こ
の点で、本体接続部が直角に屈曲するL字形状若しくは
クランク形状の接続具や、本体接続部が屈曲しない直管
形状の接続具とは異なる。
【0011】この「傾斜角度」の好適な範囲を例示する
と、30度〜60度程度である。本接続具をデッキタイ
プ用とする場合と、壁付きタイプ用とする場合とで、本
体接続部の設置角度、ひいては、水栓本体の設置角度の
差が30度を超えると、両給水栓の形態や使用勝手に許
容できない相違を生ずるおそれがあるからである。尚、
本体接続部や水栓本体の設置角度は、例えば、デッキ面
若しくは壁面等を基準面に定めることができる。また、
この傾斜角度の範囲が40度〜50度程度であれば、本
体接続部や水栓本体の設置角度の差が10度以内とな
り、この差を微差として無視できるため、更に好まし
い。尚、本接続具の円滑な使用を図る上では、水栓本体
の「接続口」を、壁面及びデッキ面の双方を指向する状
態に設けることが望ましい。例えば、接続口を、水栓本
体の後方斜め下方に向かって傾斜状に設ければ、この状
態を得ることができる。
【0012】次に、請求項2の発明に係る接続具では、
「請求項1の発明の接続具において、前記本体接続部
が、配管接続部の軸心を基準に略45度の傾斜角度に形
成されたこと」をその要旨とする。
【0013】請求項2の発明では、本接続具を壁付きタ
イプ用とすると、本体接続部が壁面を基準に略45度で
傾斜する状態に設置され、デッキタイプ用とすると、本
体接続部がデッキ面を基準に略45度で傾斜する状態に
設置される。即ち、本接続具を何れの態様で用いても、
本体接続部が略同一の設置角度となる。換言すると、本
接続具では、本体接続部を同一方向に向けながら、その
軸心周りに180度回転させることで、配管接続部の設
置面側の端部を水平方向又は鉛直方向に適宜変更でき
る。これにより、同一の接続具を同一の水栓本体に適用
して、形態、使用勝手が略同一のデッキタイプの給水栓
と、壁付きタイプの給水栓とを選択的に得ることが容易
となる。
【0014】次に、請求項3の発明の接続具では、「請
求項1又は請求項2に何れかの発明の接続具において、
止水栓を内蔵すること」をその要旨とする。
【0015】請求項3の発明では、止水栓を内蔵するこ
とで、付加価値の向上を図っている。尚、この止水栓と
共にストレーナ等の他の機能部品を内蔵すれば、この付
加価値は更に向上する。また、接続具に止水栓を内蔵す
ることで、接続具の適用対象となる給水本体や水道配管
から止水栓を省略することができるため、水栓本体等の
構造の簡略化等が図られる。
【0016】最後に、請求項4の発明の接続具では、
「請求項3の発明の接続具において、前記止水栓は、前
記本体接続部と配管接続部との間の屈曲部分に収容され
ると共に配管接続部の軸心に沿って開閉弁移動するこ
と」をその要旨とする。
【0017】請求項4の発明では、止水栓を屈曲部分に
収容すると共にこの止水栓の移動空間を配管接続部の軸
心方向に設けることで、「止水栓内蔵型」の接続具のコ
ンパクト化を図っている。即ち、請求項3の発明の接続
具には、本体接続部や配管接続部のストレート部分に止
水栓を収容したり、この止水栓の開閉弁移動の方向を、
配管接続部の軸心と交差する方向とする態様も含まれ
る。しかし、これらの態様によると、止水栓を収容する
ための大きな空間や止水栓の移動のための大きな空間
を、別途、確保することが必要となり、接続具が大型化
する。これに対して、請求項4の発明では、屈曲部分に
止水栓を収容することで、止水栓の収容空間を別途設け
る必要がなく、しかも、止水栓を配管接続部の軸芯に沿
って開閉弁移動させることで、止水栓の移動空間も別途
設ける必要がなくなり、止水栓を内蔵する接続具の小型
化を図ることができる。また、本発明においては、屈曲
部分の周囲には空き空間が確保されるため、屈曲部分に
止水栓を収容すると、止水栓の操作部を上記空き空間に
露呈させることが可能となり、止水栓の操作空間を容易
に確保することもできる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本各発明に係る接続具の実
施の形態を、図面に従って詳細に説明する。尚、本例で
は、本接続具の適用対象となる給水栓として、湯水混合
水栓を例示するが、本各発明は単水栓、浄水器水栓、ア
ルカリイオン水の製造器等の他のタイプの給水栓にも良
好に適用できる。
【0019】先ず、図1及び図2を用いて、本接続具5
0を備えた給水栓10の概要を説明する。この給水栓1
0は、壁付きタイプのものであり、水栓本体20及び接
続具50がカバー体30により被覆されている。そし
て、水栓本体20には、後方斜め下方に向かって傾斜状
に形成された湯側及び水側の一対の接続口21が設けら
れている。ここで、この接続口21は、その傾斜角度が
略45度とされている。そして、これら接続口21に
は、各々、湯側及び水側の各接続具50が水密状に接続
されている。
【0020】水栓本体20は、図1に示すように、湯水
の混合調節を行う温度調節弁24と、流出路の切換及び
流量調節等を行う流路切換弁25と、を内蔵している。
これら温度調節弁24及び流路切換弁25は、共に、水
栓本体20に内蔵される「弁装置」に相当するものであ
る。尚、本各発明において、この「弁装置」の種類、数
等は特に問わず、給水栓10の種類に応じて種々選択さ
れる。
【0021】温度調節弁24は、水栓本体20前面の温
度調節ハンドル26を用いて操作され、左方側の接続口
21及び給湯路22を通じて供給される湯と、右方側の
接続口21及び給水路23を通じて供給される水とを、
所望温度に混合するものである。この温度調節弁24と
しては、例えば、(a)ワックスエレメントや形状記憶
合金エレメント等の温度変化に対応して変形する感温素
子を用いて構成され、湯及び水の混合度合いを自動的に
調節するサーモスタット方式、(b)互いに摺動して流
路の開閉を行う固定ディスクと可動ディスクとを用いて
構成される摺動ディスク方式、(c)湯と水との混合度
合いを別個のハンドルにより調節する2ハンドル方式等
の種々の方式のものを利用できる。
【0022】一方、流路切換弁25は、水栓本体20右
側面の切換ハンドル27を用いて操作され、流出路をカ
ラン側の流出路若しくはシャワー側の流出路に切り換え
ると共に流量調節等を行うものである。この流路切換弁
25としては、(d)摺動ディスク方式、(e)対向す
る一対の弁口に対して弁体を進退させて流路の切換及び
流量調節を行うリフト方式等の種々の方式のものを利用
できる。尚、カラン側の流出路は、吐水管12に連通す
る流出路であり、シャワー側の流出路はシャワーエルボ
ー13に連通する流出路である。
【0023】カバー体30は、略容器形状を呈してお
り、水栓本体20及び接続具50を被覆して給水栓10
の外郭を構成する。ここで、このカバー体30は、その
開放端が壁面40に衝合して、壁面40から筺型に突出
する形態となっている。また、このカバー体30は、カ
ラー31等を用いて水栓本体20からの抜け止めが図ら
れている。尚、カバー体30の態様は本例に限定され
ず、例えば、2つ以上のカバー片に分割可能な分割タイ
プのものであってもよいし、本給水栓10はカバー体3
0を備えないものであってもよい。但し、接続口21
や、この接続口21に接続された屈曲する接続具50が
露呈したり、設置面である壁面40やデッキ面45と、
水栓本体20との間の空間が露呈すると、給水栓10全
体及び給水栓10周りの美観を確保することが困難なこ
とがある。従って、本例のように、水栓本体20と接続
具50とを被覆するカバー体30を設け、このカバー体
30により給水栓10の外観を形成すれば、給水栓10
全体及び給水栓10周りの美観を確実に確保することが
できる。
【0024】次に、接続口21及び接続具50の詳細を
説明する。湯側及び水側の左右一対の接続口21は、上
述の通り水栓本体20の後方斜め下方に略45度傾斜す
るように設けられており、接続口21の周囲にはフラン
ジ28が傾斜状態に形成されている。本例では、接続口
21が図2に示す壁面40と、図2に2点鎖線で示すデ
ッキ面45とに傾斜状態で対向して壁面40及びデッキ
面45の双方を指向している。尚、本例では、接続口2
1全体を水栓本体20の後方斜め下方に向かって傾斜状
に設けたが、フランジ28等で構成される接続口21の
端末部のみを傾斜状態に設け、接続口21のその余の部
分を水平状態、垂下状態等の他の状態に設けても、本例
と同様な指向性が得られる。これら接続口21には、水
道配管の端末部44と接続される接続具50が接続され
ている。各接続具50は、金属や樹脂等の剛性を有する
材質により形成されており、水栓本体20は、各接続具
50によって壁面40に支持されている。
【0025】接続具50は、中間に位置する屈曲部51
と、屈曲部51の下流側に形成された本体接続部52
と、屈曲部51の上流側に形成された配管接続部53と
を備える。このうち、本体接続部52は、請求項2の発
明に従って、配管接続部53の軸心を基準に略45度の
傾斜角度(A)にて上がり傾斜状に形成されている。ま
た、本体接続部52の端末には、フランジ55が傾斜状
に形成され、このフランジ55と、前述のフランジ28
とを、シール部材56を介して水密状に衝合しつつ、ビ
ス止め固定することにより、接続口21と接続具50と
の接続がなされている。更に、この本体接続部52に
は、逆止弁54が内蔵されている。
【0026】尚、本各発明では、接続口21と接続具5
0との接続構造は、上記に限らず、例えば、接続口21
を、水栓本体20から突設されると共にその外面に雄ネ
ジが刻設された形態とし、接続具50に袋ナットを設け
て前記雄ネジに螺着するようにしてもよい。また、接続
口21を、水栓本体20に凹設されると共にその内面に
雌ネジが刻設された形態とし、接続具50に雄ネジを設
けて前記雌ネジに螺着するようにしてもよい。このよう
な接続構造では、本例と同様に、接続口21の突設又は
凹設方向を、水栓本体20の後方斜め下方に傾斜した方
向とすれば、本例と同様な指向性を得ることができる。
【0027】ところで、接続具50の配管接続部53
は、カバー体30の背面32端より外方へと突出する部
分である。接続具50は、この配管接続部53を用いて
壁面40に固設されている。具体的には、配管接続部5
3がその端末側より壁面40の取付孔41に挿入され、
屈曲部51との境界の段部57と、配管接続部53外周
面の雄ネジに螺合される固定ナット35とで壁面40が
挟持されて、壁面40に固定されている。尚、本例で
は、段部57と壁面40の前面との間に、壁面40から
の接続具50の突出度合いを調節するリング状部材36
を介在させ、壁面40の裏面と固定ナット35との間
に、取付孔41からの水の侵入を防止するシール部材3
7を介在させている。このように壁面40に固設された
接続具50の配管接続部53の端末には、袋ナット43
等を用いて水道配管の端末部44が接続されている。
【0028】接続具50の屈曲部51は、前面で開口す
る装着室58を形成しており、この装着室58はその奥
端において配管接続部53の内部空間と連通し、その上
方において本体接続部52の内部空間と連通している。
そして、本例では、この装着室58と、配管接続部53
の内部空間とを用いて止水栓ユニット60を内蔵してい
る。
【0029】次に、この止水栓ユニット60について、
図3(a)を用いて説明する。この止水栓ユニット60
は、止水栓61と、止水栓キャップ62に固着されたス
トレーナ63とを備えている。止水栓61は、中間部に
弁体部64を鍔状に設けたスピンドル67を備えてお
り、このスピンドル67の挿入始端側の外周面には、配
管接続部53内壁面の雌ネジ部68に螺合する雄ネジ部
65が刻設されると共に連通用開口66を備える。そし
て、スピンドル67は、露呈端の操作部69に加えられ
る回動操作により、配管接続部53の軸心方向に沿って
螺進して開閉弁移動を行う。即ち、スピンドル67の螺
進によって一体移動する弁体部64が、図3(a)に示
すように、配管接続部53の出口側内壁面によって構成
される弁座部70より抜脱したり、図2に示すように、
挿嵌することによって、水道配管の端末部44と、本体
接続部52との連通若しくは非連通が選択される。尚、
弁体部64としては、装着室58の奥端面に形成された
弁座部に着座して流路を開閉するもの等、他のタイプの
ものを用いることもできる。
【0030】本例では、接続具50が屈曲部51を中心
とした屈曲形状とされ、屈曲部51の前面が、接続具5
0前方の空き空間48を臨む状態となる。そして、この
屈曲部51の前面に、スピンドル67の操作部69が露
呈するため、使用者は空き空間48より、この止水栓ユ
ニット60を容易に操作することができる。また、本例
では、請求項4の発明に従って、止水栓61を配管接続
部53の軸心方向に沿って開閉弁移動可能とし、装着室
58及び配管接続部53の内部空間によって止水栓61
の移動空間を構成するため、接続具50のコンパクト化
が図られている。以下、この点に関し、図3(b)に示
す接続具50と比較において説明する。
【0031】即ち、図3(b)は、請求項3の発明を充
足する接続具50の一例を示しており、止水栓61を配
管接続部53の軸心方向と交差する方向に開閉弁移動さ
せる態様を示している。この態様においては、屈曲部5
1に膨出部74が付設され、この膨出部74によって、
止水栓61のための屈曲流路が形成されている。従っ
て、図3(b)に示す接続具50においては、この膨出
部74を付設する分だけ、大型化することは避けられな
い。一方、図3(a)に示す本例では、そもそも本接続
具50にとって機能上必要不可欠な内部の屈曲流路と配
管接続部53の内部空間とを用いて、止水栓61を収容
すると共に止水栓61の移動空間を形成するため、上記
のような膨出部74を敢えて設ける必要がなく、接続具
50のコンパクト化が図られる。
【0032】止水栓キャップ62は、図3(a)に示す
ように、鍔付きの略筒状物であり、スピンドル67を挿
通する挿通孔71を備え、露呈端にスピンドル67の操
作部69を露呈させ、挿入始端にストレーナ63を固着
している。このストレーナ63と一体となった止水栓キ
ャップ62は、ストレーナ63の開口端を先頭に各装着
室58に挿入されて屈曲部51に組み込まれている。
尚、この組み込みの際には、止水栓キャップ62の外周
面の雄ネジ部72が、装着室58の開口側内壁面の雌ネ
ジ部73に螺合される。
【0033】本例において、給水栓10の使用を開始す
るときには、給水栓10の前面側より、操作部69を用
いて止水栓61に開弁操作を施す。一方、給水栓10の
メンテナンス等の際には、止水栓61に閉弁操作を施
す。尚、カバー体30の前面に適宜な操作孔、操作口等
を設ければ、カバー体30を取着したままの状態にて、
この開閉弁操作を行うことができる。また、ストレーナ
63のメンテナンスや交換を行う場合にも、止水栓61
に閉弁操作を施してから、ストレーナ63と一体となっ
た止水栓キャップ62を着脱する。このとき、流路を閉
鎖した状態の止水栓61を接続具50内に残した状態に
て、ストレーナ63を着脱可能なため、ストレーナ63
のメンテナンスや交換を効率的に行うことができる。
【0034】次に、図4を用いて、「図2に示す壁付き
タイプの水栓10」の「デッキタイプの水栓10」への
転用例を説明する。この転用は、例えば、以下のように
行われる。先ず、図2に示す接続具50を本体接続部5
2の軸心周りに180度回転させて接続口21に接続す
る。すると、水平方向に突出していた接続具50の配管
接続部53は、図4に示すように、鉛直方向に突出する
ものとなる。ここで、カバー体30は、上述した壁付き
タイプとは異なる形態で、下方に開放端を有するデッキ
タイプのものが使用されており、接続具50の配管接続
部53は、このカバー体30の底面33から突出され
る。また、このデッキタイプのカバー体30は、デッキ
面45に衝合して載置される筺型の形態のものである。
【0035】このように、本例では、カバー体30を壁
付きタイプのものとデッキタイプのものとで適宜変更す
る以外は、水栓本体20及び接続具50を共通のものと
して使用している。即ち、接続具50の取り付け態様を
単に変更することによって、水栓本体20及び接続具5
0が壁付きタイプ若しくはデッキタイプの共通部品とし
て無理なく用いられるため、接続具50ばかりか、水栓
本体20の汎用性が高められている。そして、壁付きタ
イプとデッキタイプとで転用を行っても、水栓本体20
が略同一姿勢を維持するため、温度調節ハンドル26、
切換ハンドル27、吐水管12等が略同一姿勢に配置さ
れ、略同一の使用勝手の給水栓10となる。
【0036】また、本例では、壁付きタイプであっても
デッキタイプであっても、給水栓10の主たる意匠を構
成する前面部分を略同一の形態としているため、給水栓
10全体も略同一の形態を呈する。しかも、壁付きタイ
プ及びデッキタイプの双方とも、給水栓10の前面の中
間部分に吐水管12が垂設された形態とされている。こ
れにより、デッキ面45から筺型に突出する形態のデッ
キタイプの給水栓10を実現することが容易となってい
る。即ち、吐水管12が給水栓10の下面に垂下した形
態では、デッキタイプとして使用する場合に、給水栓1
0全体をデッキ面45の上方に浮上させなければならな
らず、デッキ面45から筺型に突出する形態とすること
は困難であるが、吐水管12が給水栓10の前面或いは
上面に配置されていれば、給水栓10全体をデッキ面4
5の上方に浮上させる必要はないからである。尚、この
吐水管12を、水栓本体20に回動自在に支持された長
尺状のものとしてもよい。
【0037】尚、本例と異なり、カバー体30を、デッ
キタイプと壁付きタイプとの双方に使用可能なものとし
てもよいが、このようにすると、カバー体30の形状が
限られてしまい、十分な意匠性を確保することが困難と
なる。よって、カバー体30としては、本例の如く、デ
ッキタイプと壁付きタイプとで異なる形態のものとし、
給水栓10の主たる意匠を構成する前面部分を略同一の
形態とすることで、デッキタイプと壁付きタイプとで、
その設置面の対象が異なるものの、同様な形態の給水栓
10を実現することができ、給水栓10のシリーズ化が
容易となる。特に、本例では、水栓本体20を同一姿勢
のままで共用することができるため、上述したように前
面部分を略同一形態とすることは容易である。
【0038】さらに、給水栓10を壁付きタイプ若しく
はデッキタイプの何れの形式で用いる場合にも、接続口
21は、デッキ面及び壁面の双方に指向しているため、
接続口21と水道配管の端末部44との間の流路が、接
続具50により比較的短い距離で形成できる。これによ
り、壁面40若しくはデッキ面45からの給水栓10の
突出量を少なく抑えることができる。しかも、例えば、
図4に示すデッキタイプの給水栓10では、水栓本体2
0の後方の空間を少なく抑えることができるため、カバ
ー体30の背面32と、図示2点鎖線に示す壁面40と
の間に大きな空き空間を確保する必要はない。
【0039】本例では、図5(a)に示すように、本体
接続部52の傾斜角度(A)を請求項2の発明に従って
略45度とし、接続具50を図示実線に示す壁付きタイ
プ用として用いる場合と、図示破線に示すデッキタイプ
用として用いる場合とで、本体接続部52の設置角度を
略45度に統一して水栓本体20を略完全な同一姿勢と
している。但し、請求項1、3〜5の発明においては、
この傾斜角度(A)を他の角度より選択することもでき
る。ここで、図5(b)には、この傾斜角度を略60度
とする態様を示し、図5(c)には、この傾斜角度を略
30度とする態様を示している。図5(b)若しくは図
5(c)の何れの態様においても、接続具50を図示実
線に示す壁付きタイプ用として用いても、図示破線に示
すデッキタイプ用として用いても、水栓本体20、温度
調節ハンドル26、切換ハンドル27、吐水管12等の
設置角度の差が略30度となり、近似した外観と、使用
勝手を備えた給水栓10となる。尚、本体接続部52の
傾斜角度(A)が、図5(b)及び図5(c)に示す場
合よりも更に45度に近づけば、水栓本体20の姿勢等
がより一層、近似することになる。
【0040】更に、配管接続部53の設置部への固設態
様は本例に示すものに限定されず、例えば、図5(b)
に示すように、配管接続部53を、壁面40やデッキ面
45に埋設された水道配管の端末部44に螺合等の手法
で取着したり、図5(c)に示すように、壁面40やデ
ッキ面45に設けられた固定具47に螺合等の手法で挿
入取着する等の手法で、この固設を行ってもよい。
【0041】以上、本各発明に係る接続具を適用した給
水栓の一例を示したが、本各発明に係る接続具は、カバ
ー体を備えず、水栓本体により外郭を構成する給水栓
や、浴室のカウンター内等に埋設される所謂埋込タイプ
の給水栓等、種々の給水栓に適用することができる。
尚、例えば埋め込みタイプの給水栓に適用した場合で
は、接続具が固設されるカウンター内部の支持部が、水
平な形態又は鉛直な形態の何れの形態であっても、的確
に対応して接続具を固設すると共に水栓本体を支持する
ことができることで、大きな意義を有する。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本各発明によると、壁付
きタイプ及びデッキタイプの各給水栓の共通部品として
的確に用いることができる接続具が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本各発明に係る接続具を適用した給水栓の一例
を示す横断面図である。
【図2】図1に示した給水栓の縦断面図である。
【図3】(a)は図2の要部拡大図、(b)は請求項3
の発明の接続具の一例を示す要部拡大図である。
【図4】図1に示した給水栓のデッキタイプへの適用例
を示す縦断面図である。
【図5】(a)は図1の接続具を模式的に示す側面図、
(b)及び(c)は請求項1の発明の接続具を模式的に
示す側面図である。
【図6】(a)〜(c)は、各々、従来例を示す側面図
である。
【符号の説明】
10;給水栓、12;吐水管、13;シャワーエルボ
ー、20;水栓本体、21;接続口、22;給湯路、2
3;給水路、24;温度調節弁、25;流路切換弁、2
6;温度調節ハンドル、27;切換ハンドル、28;フ
ランジ、30;カバー体、31;カラー、32;背面、
33;底面、35;固定ナット、36;リング状部材、
37;シール部材、38;操作口、40;壁面、41;
取付孔、43;袋ナット、44;水道配管の端末部(水
道配管の端末)、45;デッキ面、47;固定具、4
8;空き空間、50;接続管、51;屈曲部、52;本
体接続部、53;配管接続部、54;逆止弁、55;フ
ランジ、56;シール部材、57;段部、58;装着
室、60;止水栓ユニット、61;止水栓、62;止水
栓キャップ、63;ストレーナ、64;弁体部、65;
雄ネジ部、66;連通用開口、67;スピンドル、6
8;雌ネジ部、69;操作部、70;弁座部、71;挿
通孔、72;雄ネジ部、73;雌ネジ部、74;膨出
部、80;接続具、81;接続具。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁装置を内蔵する水栓本体の接続口に接
    続される本体接続部と、水道配管の端末に接続されると
    共に設置部に固設される配管接続部と、を備えた接続具
    であって、 前記本体接続部が、配管接続部の軸心を基準に斜め傾斜
    状に形成されたことを特徴とする接続具。
  2. 【請求項2】 前記本体接続部が、配管接続部の軸心を
    基準に略45度の傾斜角度に形成されたことを特徴とす
    る請求項1に記載の接続具。
  3. 【請求項3】 止水栓を内蔵することを特徴とする請求
    項1又は請求項2の何れかに記載の接続具。
  4. 【請求項4】 前記止水栓は、前記本体接続部と配管接
    続部との間の屈曲部分に収容されると共に配管接続部の
    軸心に沿って開閉弁移動することを特徴とする請求項3
    に記載の接続具。
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