JP2000282523A - 埋込水栓 - Google Patents

埋込水栓

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JP2000282523A
JP2000282523A JP11085358A JP8535899A JP2000282523A JP 2000282523 A JP2000282523 A JP 2000282523A JP 11085358 A JP11085358 A JP 11085358A JP 8535899 A JP8535899 A JP 8535899A JP 2000282523 A JP2000282523 A JP 2000282523A
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faucet
water
counter
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pipe
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Mitsuo Tsubota
充夫 坪田
Hiroshi Yokoi
博 横井
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KVK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステーを用いることなく水栓本体を支持でき
るようにすることで、別途のステーを必要とせず、その
施工作業も簡略化できる埋込水栓を簡単な構造によって
提供する。 【解決手段】 浴室等の所定の設置部位に設置したカウ
ンター10に埋め込まれる水栓本体31と、水栓本体3
1に具設されると共にカウンター10から突設される操
作部34と、一端側が水道配管40に接続され、他端側
が水栓本体31に接続されて水道配管40からの湯水を
水栓本体31へと供給する接続管50と、を備えた埋込
水栓30である。接続管50は、カウンター10の内部
空間にて設置部位の壁面19に固設され、水栓本体31
は、接続管50により支持されてなることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本各発明は埋込水栓に関する
ものであり、詳細には、所定の設置部位に設置したカウ
ンターに埋め込まれる水栓本体と、該水栓本体に具設さ
れると共にカウンターから突設される操作部と、一端側
が水道配管に接続され、他端側が前記水栓本体に接続さ
れて水道配管からの湯水を水栓本体へと供給する接続管
と、を備えた埋込水栓に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、浴室の洗い場に設けられたカウ
ンターに埋め込まれる埋込水栓の中には、カウンターに
埋め込まれる水栓本体と、該水栓本体に具設されると共
にカウンターから突設される操作部と、一端側が水道配
管に接続され、他端側が前記水栓本体に接続されて水道
配管からの湯水を水栓本体へと供給する接続管と、を備
えてなるものがある。このような埋込水栓にあっては、
十分な強度を有するカウンターの天板等に穿設した取付
孔に水栓本体の取付部分を挿通し、該取付部分に取付ナ
ット等を螺着し、水栓本体と該取付ナット等により天板
等を挟持して固着することが一般的である。そして、天
板等の強度が充分でない場合やカウンターの前面パネル
等に固定する場合等には、水栓本体をカウンターの内部
空間に支持するために、浴室壁面等にステーを固設して
該ステーを介して水栓本体を支持するのが一般的であ
る。このステーを採用して固定されてなる埋込水栓とし
ては、特開平10−1988号公報に記載のもの等が例
示できる。
【0003】尚、壁面に埋め込まれる埋込水栓であっ
て、水栓本体が壁面に凹設された収納スペースに支持さ
れた止水栓やストレーナ等を具備する接続管により、給
水管や給湯管に接続されたものが、実開昭55−949
745号公報に記載されている。しかし、この埋込水栓
は、そもそも壁面内に埋め込まれた給水管や給湯管に水
栓本体が接続されたものであり、又、上記接続管は水栓
本体の側面に接続されているために、水栓本体の鉛直方
向の揺れや回転を接続管により防止できるものでなく、
この防止は水栓本体の上部及び下部に接続されたシャワ
ーへの配管及びカランへの配管により行われているもの
であり、カウンターに埋め込まれるタイプの埋込水栓で
はなく、本発明の従来技術としては不適当なものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の埋込水栓に
あっては、その水栓本体の支持のためにステーを準備し
なければならず、又その施工に際しては該ステーを壁面
等に固設する煩雑な作業が必要となる。
【0005】本各発明はこのような実状に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、ステーを用い
ることなく水栓本体を支持できるようにすることで、別
途のステーを必要とせず、その施工作業も簡略化できる
埋込水栓を簡単な構造によって提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本各発明が採った手段は、先ず、請求項1の発明
に係わる埋込水栓では、 「所定の設置部位に設置したカウンターに埋め込まれる
水栓本体と、該水栓本体に具設されると共にカウンター
から突設される操作部と、一端側が水道配管に接続さ
れ、他端側が前記水栓本体に接続されて水道配管からの
湯水を水栓本体へと供給する接続管と、を備えた埋込水
栓であって、前記接続管は、カウンターの内部空間にて
前記設置部位の壁面に固設され、前記水栓本体は、該接
続管により支持されてなること」をその要旨とする。
【0007】請求項1の発明によると、水道配管と水栓
本体との間に接続される接続管により水栓本体を支持す
るため、ステー等の水栓本体を支持するための別途の部
材を必要とせず、それ故その施工に際しても、ステー等
の別途の部材を固設する煩雑な作業を必要としない。ま
た、本発明によると、接続管で水栓本体を支持するた
め、前述の「取付ナットによる挟持」等の手法を用い
て、水栓本体をカウンターの天板等に固定する必要がな
い。従って、カウンターの天板等が必ずしも十分な強度
を有する必要がなく、この天板等を薄手で軽量な取り扱
い(施工、メンテナンス等)が容易なものとすることも
できる。更に、本発明の如く、接続管を壁面に固設する
と、この接続管を水栓本体の下方へと引き回す必要がな
いため、カウンターの内部空間において水栓本体の下方
側を空きスペースとすることもできる。
【0008】ここで、本発明の「接続管」の形態は特に
限定されるものではないが、例えば、「浴室、洗面所、
台所等の各種設置部位の壁面に横設状に固設されて、壁
面の前方に給水栓本体を支持するクランク状の接続管」
等を例示できる。また、本発明の「接続管の壁面への固
設」は、例えば、水道配管に接続される一端側を固定端
とし、水栓本体に接続される他端側を自由端として、接
続管を壁面より略「片持ち梁状」に突出させること等に
よって行われる。この際、(a)接続管の一端側は、壁
面に対して直接固定されてもよいが、(b)壁面に埋設
等された他の部材(水道配管の端末部であってもよ
い。)を介在させて壁面に固定してもよい。尚、(b)
の態様において、接続管の一端側と、他の部材との間の
固定方法としては、螺合、嵌合、係合等の種々の方法を
用いることができる。
【0009】次に、請求項2の発明の埋込水栓では、 「請求項1の発明の埋込水栓において、前記操作部は、
カウンターの前面に突設され、前記接続管は、水栓本体
の背面側に接続されてなること」をその要旨とする。
【0010】請求項2の発明によると、操作部がカウン
ターの前面に突設されるため、埋込水栓の使用勝手が向
上する。特に、本埋込水栓を、浴槽の上方に設けたカウ
ンターに埋め込まれる水栓として用いた場合には、浴槽
に浸かった使用者にとって操作し難い「カウンターの上
面」ではなく、操作し易い「カウンターの前面」に操作
部が設置されるため、使用勝手がより一層、向上する。
【0011】また、請求項2の発明によると、カウンタ
ーの上面に操作部を設置しないため、この上面を石鹸、
シャンプー、ひげ剃り器具等、入浴用品や洗面用品等の
設置個所として有効利用できる。この設置個所は、カウ
ンターの奥行きや横幅を大きくすればする程、拡大で
き、より使用勝手が良いものとなるが、その反面、カウ
ンターの内部の無駄な空間が大きくなる。ところが、本
発明では、接続管を水栓本体の背面側に接続するため、
この無駄な空間が有効に活用される。即ち、本発明によ
れば、カウンター奥行きや横幅を十分にとり、その上面
に十分なスペースを確保し、入浴用品等の設置個所とし
ての利便性を向上させつつ、カウンターの内部空間の有
効利用が図られる。
【0012】また、請求項3の発明の埋込水栓では、 「請求項1又は請求項2の発明の埋込水栓において、前
記接続管は、内部に止水栓、ストレーナ等のメンテナン
ス用機器を備えてなること」をその要旨とする。
【0013】請求項3の発明によると、メンテナンス用
機器が水栓本体の近傍に配置されることになるため、こ
のメンテナンス用機器のメンテナンス等が容易となる。
また、水道配管の途中や端末にメンテナンス用機器を別
途設ける必要もないことから施工作業が簡便となるばか
りか、配管の接続部分等の漏水する可能性のある部分を
削減することができ、上水道を取り扱う機器としての信
頼性も向上する。
【0014】最後に、請求項4の埋込水栓では、 「請求項1乃至請求項3の何れかに記載の埋込水栓にお
いて、前記水栓本体は、カウンターの下面から垂設され
る吐水口を具備してなること」をその要旨とする。
【0015】請求項4の発明によると、カウンターの下
方の空間を有効に活用できる。即ち、一般にカウンター
の下方の空間は無駄になってしまいがちであるが、本発
明の如く、カウンターの下面から吐水口を垂設すること
で、この空間を有効利用できる。また、請求項4の発明
によると、吐水口をカウンター外へと露呈させるため
の、挿通部(開口、開放部)等を、目立ち難い、カウン
ターの下面側に設けることができるため、この挿通部に
よってカウンターの外観が低下することはない。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本各発明に関わる「埋込水
栓」の実施の形態を、図面に従って詳細に説明する。
【0017】本例では、図1に示すように、本各発明の
「設置部位」の一具体例を示す「浴室」に設置したカウ
ンター10に対して埋め込まれる埋込水栓について述べ
る。ここで、この浴室には浴槽用としてカウンター10
の上面に埋め込まれた給水栓20と、洗い場用としてカ
ウンター10の前面に埋め込まれた給水栓30とが併設
されており、洗い場用の給水栓30が本発明に係わる埋
込水栓30である。
【0018】尚、浴槽用の給水栓20は、湯側のハンド
ルにて湯量を調節し、水側のハンドルにて水量を調節し
て湯水を混合し、カランから吐水する2ハンドル型の湯
水混合水栓である。また、洗い場用の給水栓30は、ワ
ックスエレメントや形状記憶合金エレメント等の温度変
化に応じて変形し、湯水の混合度合いを調節する混合弁
体を自動的に駆動する混合弁と、混合水の吐水方向をカ
ラン32又はシャワー33に切り換える切換弁とを内蔵
する湯水混合水栓である。
【0019】本例では、本発明に係わる埋込水栓30と
して上記構成の湯水混合水栓を採用しているが、湯と水
との混合度合いを別個のハンドルにより調節する2ハン
ドルタイプの湯水混合水栓や、一つのレバーにて湯水の
混合度合い及び止水を含む流量調節を行うシングルレバ
ータイプの湯水混合水栓ばかりでなく、供給された湯又
は水を単に吐止水させる単水栓を採用してもよい。ま
た、本例では、吐水方向をカラン32又はシャワー33
に切り換える切換弁として、互いに摺接する円板状の固
定弁体及び可動弁体を相対的に回動させて、固定弁体及
び可動弁体の流路の連通形態を変化させることにより、
供給された湯水の流出口をカラン32又はシャワー33
に切り換える摺接式の切換弁を採用しているが、これに
限らず公知の種々の切換弁を適用できることは言うまで
もない。
【0020】図2及び図3には、カウンター10及び埋
込水栓30の詳細な構造が示してある。先ず、カウンタ
ー10は、天板を構成する天板部材11と、前面及び下
面を構成する前面パネル12とを備えている。また、カ
ウンター10の下部には、浴室の床面より立ち上がる立
ち上がり部14が設けられている。但し、前面パネル1
2の下面には後に詳述するカラン32が垂設されるた
め、カラン32後方の水栓本体31の全幅に相当する部
分が開放された開放部17とされている。また、立ち上
がり部14の立壁部16には、水栓本体31の下方の空
き空間に及ぶ開口18が設けられ、相連続する開放部1
7及び開口18には、蓋体を構成する別途の裏パネル1
3が着脱自在に装着されている。
【0021】尚、前面パネル12の開放部17に装着さ
れる蓋体と、立ち上がり部14の開口18に装着される
蓋体とを別体で設けてもよい。また、カウンター10全
体、若しくは、カウンター10における埋込水栓30の
埋込部分より、立ち上がり部14及び裏パネル13を省
略してもよい。この場合には、水栓本体31下方の空き
空間が浴室内と連続し、この空き空間を洗面桶等の挿入
個所等として有効活用できる。また、この立ち上がり部
14及び裏パネル13を省略する態様においては、水栓
本体31の下面側を、図3に図示の破線に示すように、
裏カバー15によって隠蔽することもできる。
【0022】一方、埋込水栓30は、前述のカウンター
10に埋め込まれる水栓本体31と、この水栓本体31
に具設されると共にカウンター10から突設される操作
部34と、一端側が水道配管40に接続され、他端側が
水栓本体31に接続されて水道配管40からの湯水を水
栓本体31へと供給する接続管50とを備える。このう
ち、水栓本体31は上記の混合弁と切換弁を内蔵し、混
合弁については図示右側の操作部(ハンドル)34を回
動操作することで混合水の温度設定がなされ、切換弁に
ついては図示左側の操作部(ハンドル)34を回動操作
することにより駆動される。尚、切換弁の操作部34を
右に回動すればシャワー33からの吐水が得られ、左に
回動すればカラン32からの吐水が得られ、中間位置で
は止水がなされる。又、シャワー33への配管35は、
一端が水栓本体31における切換弁の上方に接続され
て、カウンター10内部に配設され、他端はカウンター
10の前面パネル12に穿設された取付孔に挿通状態で
取り付けられてシャワーホースの接続金具をなす。
【0023】水栓本体31に湯及び水を供給するため
に、給湯用の水道配管(給湯管)40及び給水用の水道
配管(給水管)40が各々接続管50、50を介して水
栓本体31に接続されている。この水栓本体31は、銅
合金等の剛性を有する部材により形成され、その背面左
方側(使用者を基準)には、湯側の接続口37が設けら
れ、背面右方側(使用者を基準)には、水側の接続口3
7が設けられている。そして、この水栓本体31は、左
右一対の接続管50、50を介して壁面19に支持され
ている。
【0024】具体的には、両接続管50、50は銅合金
等の金属、或いはカーボンやガラス繊維等が混入された
強化樹脂等の十分な剛性を有する材質をクランク状に形
成した横型のソケットとされている。そして、両接続管
50、50の一端側の配管接続口51、51を壁面19
に固設し、他端側の本体接続口52、52を水栓本体3
1の背面左右の各接続口37、37に袋ナット38、3
8を介して接続固定することにより、両接続管50、5
0は水栓本体31を堅固に支持している。よって、本例
では、水栓本体31を支持するためのステー等を別途必
要としない。尚、本例では、このように、接続管50、
50により、水栓本体31の背面を支持しているが、請
求項1、3及び4の発明においては、水栓本体31の下
面、側面、若しくは上面を支持してもよい。
【0025】ここで、両接続管50、50の壁面19へ
の固設は、次の構造となっている。即ち、図4に示すよ
うに、壁面19内には、給湯用の水道配管40と、給水
用の水道配管40とが、各端末部41を壁面19より露
呈させた状態で埋設されている。この端末部41側の内
壁には雌ネジ部43が刻設され、この雌ネジ部43に、
各接続管50の配管接続口51の雄ネジ部53が螺着さ
れている。これにより、各接続管50は水道配管40に
固定され、壁面19に横設状に固設されている。但し、
各接続管50の固設方法は本例に限定されない。例え
ば、壁面19を壁面パネルによって構成する場合には、
壁面パネルに取付孔を設け、各接続管50の一端側を取
付孔に挿通し、各接続管50の端末を壁面パネル等の背
面側に到達した水道配管に接続固定することで、各接続
管50を壁面19に固設してもよい。また、各接続管5
0の一端側をこの取付孔に挿通し、各接続管50に設け
られた鍔部を壁面パネルの表面側に当接すると共に、壁
面パネルの背面側に到達した各接続管50の端末に取付
ナットを螺着し、鍔部と取付ナットとで壁面パネルを挟
持することによって、各接続管50を壁面19に固設し
てもよい。
【0026】また、前述の如く、裏パネル13を取り外
せば、開放部17及び開口18が開放状態となり、接続
管50の壁面19への固設作業、水栓本体31のカウン
ター10内への挿入作業、カウンター10の前面に水栓
本体31の操作部34を挿通させる作業、接続管50を
水栓本体31に接続する作業等が可能な作業口が得られ
る。即ち、これらの一連の作業を略同一空間にて行うこ
とができ、埋込水栓30の施工作業が簡便となるばかり
でなく、カウンター10や立ち上がり部14に点検口や
施工作業用の作業口を集約して設けることができる。特
に、前述の裏パンル13や立ち上がり部14を省略する
態様では、作業空間が室内へと拡大するため、この一連
の作業がより一層、効率的に行われる。尚、本例の埋込
水栓は湯水混合水栓であるため、その水栓本体31に湯
側の接続管50と水側の接続管50との2つの接続管5
0、50が接続されているが、本各発明の埋込水栓が、
水のみ若しくは湯のみを取り扱う単水栓である場合には
接続管50の数は一つとなる。
【0027】各接続管50は、図4に示すように、止水
栓ユニット70が内蔵される取付部54を下面側に開口
させている。この取付部54は連通孔55を介して流入
流路56と連通し、連通孔57を介して流出流路58と
連通している。止水栓ユニット70は、各々請求項3の
発明の「メンテナンス用機器」の具体例を示す止水栓7
1と、止水栓キャップ81に固着されたストレーナ88
とを備えている。
【0028】次に、この止水栓ユニット70の具体的な
構造を説明する。止水栓71は、雄ネジ部72を同軸状
に有するスピンドル73と、雄ネジ部72の上下移動に
伴って進退する弁体74とを備えている。ここで、雄ネ
ジ部72は略筒状に形成されており、外周面に雄ネジが
刻設されると共に連通用開口(本例では2つ)75が穿
設されている。尚、図3においては、この雄ネジ部72
について、連通用開口75を縦断する縦断面を示し、図
4においては、連通用開口75を縦断しない縦断面を示
している。一方、弁体74はスピンドル73の上端部分
に設けられた鍔部76と、止水栓71の上端部分を構成
する雄ネジ部72とで挟持固定されている。
【0029】そして、雄ネジ部72は、接続管50内部
に上下に刻設された雌ネジ部59に螺合されており、ス
ピンドル73の下端部分の操作部77の回動操作によ
り、雌ネジ部59に対して上下移動する。尚、本例で
は、操作部77として、所望の工具(例えば、マイナス
ドライバー)が差し込まれる工具差込溝を例示するが、
操作部77の態様はこれに限定されず、例えば、「取っ
手部」、「ボタン」等の他の態様のものであってもよ
い。
【0030】この雄ネジ部72の上下移動により、スピ
ンドル73全体が上下方向に螺進し、この螺進に伴い、
弁体74が連通孔55の開閉を行う。尚、図3は、弁体
74が、連通孔55の周囲面部分から構成された弁座部
60より離間し、流入流路56と流出流路58とが、連
通用開口75を介して連通した状態を示している。ま
た、図4に、弁体74が弁座部60に着座し、流入流路
56と流出流路58とが非連通となった状態を示してい
る。但し、この弁体74としては、連通孔55の内壁面
に挿嵌することで、弁座に着座して流路を開閉するもの
等、他のタイプのものを用いることもできる。
【0031】止水栓用キャップ81は、図4に示すよう
に、鍔部82付きの略筒状物であり、下端面に工具差込
溝83が設けられている。また、止水栓用キャップ81
の下端周面には、径方向に沿った2点間に略リング状の
取っ手部84が掛け渡され、上端側周面には雄ネジ部8
5が設けられている。更に、鍔部82と雄ネジ部85と
の間の周回溝にはOリング86がはめ込まれ、内壁面の
周回溝にOリング87がはめ込まれている。そして、止
水栓用キャップ81の上端にストレーナ88が固着され
ている。ここで、このストレーナ88としては、例え
ば、線材を編み込んで構成した略筒状物が用いられてい
る。
【0032】このストレーナ88と一体となった止水栓
用キャップ81は、ストレーナ88の上端側を先頭に取
付部54に挿入され、各接続管50に組み込まれてい
る。この組み込みの際には、作業者は、取っ手部84を
手でつかみ、若しくは、工具差込溝83に、所定の工具
を差し込んで、止水栓用キャップ81を取付部54に螺
入する。即ち、止水栓用キャップ81の雄ネジ部85
を、取付部54の開口側内壁面の雌ネジ部62に螺合さ
せる。また、このとき、Oリング86によって取付部5
4の内周面と止水栓用キャップ81の外周面との間の水
密性が確保され、Oリング87によって止水栓用キャッ
プ81の内周面とスピンドル73との間の水密性が確保
される。
【0033】本例においては、埋込水栓30の使用を開
始するときには、先ず、裏パネル13(裏カバー15)
を取り外し、接続管50の下面側より、操作部77を用
いてスピンドル73を操作し、スピンドル73を螺進さ
せ、弁座部60を開放する。これにより、各水道配管4
0、40が、各接続管50、50を介して連通する。そ
して、この状態で、裏パネル13(裏カバー15)によ
り開放部17及び開口18を封鎖して埋込水栓30が使
用される。
【0034】一方、埋込水栓30の施工やメンテナンス
の際にも、先ず、裏パネル13(裏カバー15)を取り
外し、接続管50の下面側より、操作部77を用いてス
ピンドル73を操作し、スピンドル73を上方に螺進さ
せ、弁座部60を閉塞する。これにより、各水道配管4
0、40が水栓本体31と非連通となる。また、本例で
は、ストレーナ88のメンテナンスや交換を行う際に
も、弁座部60を閉塞状態としてからストレーナ88と
一体の止水栓用キャップ81を、各接続管50の下方に
取り外すことができる。このとき、流路を閉鎖した状態
の止水栓71を残したまま、ストレーナ88を着脱可能
なため、ストレーナ88のメンテナンスや交換等を行う
ことも容易である。
【0035】このように、本例においては、裏パネル1
3(裏カバー15)を取り外すことで浴室内に露呈する
開口18を、操作口若しくは作業口として用いて、メン
テナンス用機器のメンテナンスや操作等を行うが、パネ
ル10の他の個所に別途の操作口等を設けてもよい。特
に、本例と異なり、メンテナンス用機器の操作部が、接
続管50や水栓本体31の上面、前面、若しくは側面に
設けられる場合には、パネル10の上面、前面、若しく
は側面に操作口等を設けるのが好適である。但し、本各
発明によると、水栓本体31の下面側に接続管50を引
き回さず、この下面側を空き空間とできるため、本例の
如く接続管50の下面や、水栓本体31の下面にメンテ
ナンス用機器の操作部を設けると、この空き空間を利用
したより効率的なメンテナンス等を行うことができる。
【0036】また、本例では、止水栓71とストレーナ
88とを一体として組み込んだが、これらを別個に組み
込んでもよいし、接続管50の側面や上部等の屈曲した
流路等に配置してもよい。しかしながら、本例のように
止水栓71とストレーナ88を一体に組み込んで接続管
50の下面から操作可能にすると、メンテナンス作業が
容易となる点で効果的である。更に、請求項1、2若し
くは4の発明においては、接続管50は止水栓71やス
トレーナ88等のメンテナンス用機器の有無を問うもの
ではない。
【0037】本例では、埋込水栓30の操作部34がカ
ウンター10の前面から突出されており、接続管50は
上記の通り水栓本体31の背面側に接続されている。こ
のため、前述の如く、埋込水栓30の使用勝手が向上す
ると共にカウンター10の上面に石鹸やシャンプー等の
入浴用品の十分な設置スペースを確保するばかりか、カ
ウンター10の内部空間を有効利用している。尚、請求
項1、3及び4の発明においては、操作部34をカウン
ター10の前面から突設せず、上面や下面より突設する
こともできる。また、本各発明においては、カウンター
10の所望の部位に浴室内へと膨出する膨出部を設け、
この膨出部に水栓本体31を埋め込むこともでき、この
態様においては、膨出部の側面より操作部34を突設さ
せることもできる。更に、本例のように、複数の操作部
を備える場合には、操作部を互いに異なる面から別個に
突設させれば、各操作部の取り違え操作を防止できると
いう効果も得られる。
【0038】また、本例のように埋込水栓30が湯水の
混合調節を自動的に行う混合弁を有する湯水混合水栓で
ある場合には、水栓本体31において操作部34の軸方
向への奥行きが大きくなりがちである。何故ならば、ワ
ックスエレメントや形状記憶合金エレメント等の各種エ
レメント、及び湯水の混合度合いを調節する弁体を具備
するサーモユニットや温度の設定を行うための温調ユニ
ット等の装置が操作部34の軸方向に連接されるからで
ある。そこで、接続管50を接続するために水栓本体3
1に設けられた接続口37は、水栓本体31の背面側端
面よりも前方に設け、この接続口37に接続管50を接
続することで、背面側に余計なスペースを確保しなくて
もすむようにしている。
【0039】更に、本例では、図3に示すように、水栓
本体31下面には、吐水口32を構成するカラン32
が、回動自在に設けられ、このカラン32はカウンター
10の下面に垂設されている。このように、本例では、
請求項4の発明に従って、カラン32をカウンター10
の下面に垂設するため、カウンター10の前面パネル1
2には、カラン32に干渉しないような開放部17を設
ける必要がある。何故ならば、前面パネル12の前面側
には水栓本体31の操作部34の取付部を挿通する挿通
孔が穿設されており、この挿通孔に取付部を挿通しつつ
カラン32をカウンター10から垂設しようとすると、
前面パネル12と水栓本体31とが干渉して取り付け難
くなるからである。よって、前面パネル12には、開放
部17が設けてあるが、この開放部17が前述の通り水
栓本体31と接続管50との接続作業等の種々の作業空
間を形成するため、有効な開放部となっている。尚、吐
水口32は、水栓本体31に回転自在に設けられたカラ
ン32に限らず、回動不能に設けられたカラン32や、
単なる円筒状の吐水口32としてもよい。また、請求項
1〜請求項3の発明では、カウンター10の下面に垂設
された吐水口32の有無を問うものでもない。
【0040】
【発明の効果】本各発明に係わる埋込水栓は、以上の通
り接続管により水栓本体を支持するものであるから、ス
テーを用いることなく水栓本体を支持できるようにする
ことができ、別途のステーを必要とせず、その施工作業
も簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本各発明に係わる埋込水栓を採用した浴室を示
す斜視図である。
【図2】本各発明に係わる埋込水栓の一例を示す一部破
断斜視図である。
【図3】図2に示した埋込水栓の一部破断右側面図であ
る。
【図4】図3の要部を拡大した一部破断右側面図であ
る。
【符号の説明】
10;カウンター、11;天板部材、12;前面パネ
ル、13;裏パネル、14;立ち上がり部、15;裏カ
バー、16;立壁部、17;開放部、18;開口、1
9;壁面、20;浴槽用の給水栓、30;埋込水栓(洗
い場用の給水栓)、31;水栓本体、32;カラン(吐
水口)、33;シャワー、34;操作部、35;シャワ
ーへの配管、36;雄ネジ部、37;接続口、38;袋
ナット、40;水道配管、41;端末部、43;雌ネジ
部、50;接続管、51;配管接続口、52;本体接続
口、54;取付部、55;連通孔、56;流入流路、5
7;連通孔、58;流出流路、59;雌ネジ部、60;
弁座部、62;雌ネジ部、70;止水栓ユニット、7
1;止水栓、72;雄ネジ部、73;スピンドル、7
4;弁体、75;連通用開口、76;鍔部、77;操作
部、81;止水栓キャップ、82;鍔部、83;工具差
込溝、84;取っ手部、85;雄ネジ部、86;Oリン
グ、87;Oリング、88;ストレーナ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の設置部位に設置したカウンターに
    埋め込まれる水栓本体と、該水栓本体に具設されると共
    にカウンターから突設される操作部と、一端側が水道配
    管に接続され、他端側が前記水栓本体に接続されて水道
    配管からの湯水を水栓本体へと供給する接続管と、を備
    えた埋込水栓であって、 前記接続管は、カウンターの内部空間にて前記設置部位
    の壁面に固設され、前記水栓本体は、該接続管により支
    持されてなることを特徴とする埋込水栓。
  2. 【請求項2】 前記操作部は、カウンターの前面に突設
    され、前記接続管は、水栓本体の背面側に接続されてな
    ることを特徴とする請求項1に記載の埋込水栓。
  3. 【請求項3】 前記接続管は、内部に止水栓、ストレー
    ナ等のメンテナンス用機器を備えてなることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載の埋込水栓。
  4. 【請求項4】 前記水栓本体は、カウンターの下面から
    垂設される吐水口を具備してなることを特徴とする請求
    項1乃至請求項3の何れかに記載の埋込水栓。
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