JP2000240787A - 移動農機 - Google Patents

移動農機

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JP2000240787A
JP2000240787A JP11040724A JP4072499A JP2000240787A JP 2000240787 A JP2000240787 A JP 2000240787A JP 11040724 A JP11040724 A JP 11040724A JP 4072499 A JP4072499 A JP 4072499A JP 2000240787 A JP2000240787 A JP 2000240787A
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Satoru Okada
悟 岡田
Minoru Koyama
実 小山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一のアクセル操作部材によってエン
ジン回転数と無段変速機構の速比を変更制御すると共
に、エンジンの低回転域及び高回転域での作業の安定化
を図る。 【解決手段】 エンジン(2)の回転を変速操作する
アクセル操作部材(87)と、エンジン(2)からの回
転を無段変速させて作業速度を変更する無段変速機構
(64)とを備え、アクセル操作部材(87)の操作量
に基づいて無段変速機構(64)を変更制御するように
した移動農機において、アクセル操作部材(87)によ
るエンジン(2)の一定低回転域(a)及び一定高回転
域(b)にあっては無段変速機構(64)の速比を最低
速及び最高速値(L)(H)に保持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば苗載台及び植
付爪を備えて連続的に苗植作業を行う田植機などの移動
農機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えば田植機の作業速
度の変更にあっては、エンジンで行うアクセル操作と、
ミッションケースで行う主変速操作と、主変速の「植
付」操作時に無段変速機構を作動させて行う副変速操作
とがあり、植付作業中の植付作業速度の変更操作はアク
セル操作と副変速操作の2系統によって通常行われてい
るが、このような2系統による変速操作は操作が複雑で
操作性が悪いという不都合がある。そこでアクセル操作
と副変速操作とを1本化させて何れか一方で連動操作す
るようにした手段があるが、エンジンの回転を低速とさ
せる程無段変速機構の速比も比例的に低速側に変更させ
る構成の場合、エンジンの回転を低速とさせると植付作
業速度が著しく低速となるなどして馬力不足状態となっ
て、適正な植付作業が行えなくなる不都合があった。ま
たエンジンの回転を高速とさせる程無段変速機構の速比
も比例的に高速側に変更させる構成の場合、使用頻度の
高いエンジンの高回転域で少しでもアクセル操作によっ
てエンジン回転を変更すると、作業速度がその都度大き
く変化するなどの不都合があった。
【0003】また、機体旋回時などで機体の走行速度を
低速とさせる必要のあるとき、このような連動構造の場
合エンジンの回転も低速となって、エンジン出力による
機体旋回力の充分な確保が行えないという不都合があっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】したがって本発明は、エ
ンジンの回転を変速操作するアクセル操作部材と、エン
ジンからの回転を無段変速させて作業速度を変更する無
段変速機構とを備え、アクセル操作部材の操作量に基づ
いて無段変速機構を変更制御するようにした移動農機に
おいて、アクセル操作部材によるエンジンの一定低回転
域及び一定高回転域にあっては無段変速機構の速比を最
低速及び最高速値に保持させるように設けて、単一のア
クセル操作部材によってエンジン回転数と無段変速機構
の速比を変更して、操作性やフィーリング性(自動車感
覚)を向上させると共に、エンジンの低回転域での馬力
不足を解消(エンストを低減)させ、低回転域でエンジ
ン回転がばらついた場合でも無段変速機構の速比を最低
速側に確実に保持させ、一方使用頻度の高いエンジンの
高回転域では無段変速機構の速比を最高速側に確実に保
って、作業速度の安定化を図って作業能率を向上させる
ものである。
【0005】また、アクセル操作部材と無段変速機構と
を連動或いは非連動に切換自在な切換部材を設けて、作
業時以下の路上走行時或いは機体旋回時などには非連動
状態とさせることによって、機体の走行速度など作業速
度とエンジンの回転を各種作業に最適に任意に設定し
て、能率良好な作業を可能とさせるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳述する。図1は乗用田植機の側面図、図2は同
平面図を示し、図中(1)は作業者が搭乗する走行車で
あり、エンジン(2)を車体フレーム(3)に搭載さ
せ、ミッションケース(4)前方にフロントアクスルケ
ース(5)を介して水田走行用前輪(6)を支持させる
と共に、前記ミッションケース(4)の後部にリヤアク
スルケース(7)を連設し、前記リヤアクスルケース
(7)に水田走行用後輪(8)を支持させる。そして前
記エンジン(2)等を覆うボンネット(9)両側に予備
苗載台(10)を取付けると共に、乗降ステップ(1
1)を介して作業者が搭乗する車体カバー(12)によ
って前記ミッションケース(4)等を覆い、前記車体カ
バー(12)上部に運転席(13)を取付け、その運転
席(13)の前方で前記ボンネット(9)後部に操向ハ
ンドル(14)を設ける。
【0007】また、図中(15)は6条植え用の苗載台
(16)並びに複数の植付爪(17)などを具備する植
付部であり、前高後低の合成樹脂製の前傾式苗載台(1
6)を下部レール(18)及びガイドレール(19)を
介して植付ケース(20)に左右往復摺動自在に支持さ
せると共に、一方向に等速回転させるロータリケース
(21)を前記植付ケース(20)に支持させ、該ケー
ス(21)の回転軸芯を中心に対称位置に一対の爪ケー
ス(22)(22)を配設し、その爪ケース(22)
(22)先端に植付爪(17)(17)を取付ける。ま
た前記植付ケース(20)の前側にローリング支点軸
(23)を介してヒッチブラケット(24)を設け、ト
ップリンク(25)及びロワーリンク(26)を含む昇
降リンク機構(27)を介して走行車(1)後側にヒッ
チブラケット(24)を連結させ、前記リンク機構(2
7)を介して植付部(15)を昇降させる油圧昇降シリ
ンダ(28)をロワーリンク(26)に連結させ、前記
前後輪(6)(8)を走行駆動して移動すると同時に、
左右に往復摺動させる苗載台(16)から一株分の苗を
植付爪(17)によって取出し、連続的に苗植え作業を
行うように構成する。
【0008】また、図中(29)は主変速レバー、(3
0)は副変速レバーでもある植付レバー、(31)は感
度設定器、(32)は主クラッチペダル、(33)(3
3)は左右ブレーキペダル、(34)は2条分均平用セ
ンタフロート、(35)は2条分均平用サイドフロー
ト、(36)は6条用の側条施肥機である。
【0009】さらに、図3、図4に示す如く、前低後高
(傾斜角約4度)に傾斜させる前記車体フレーム(3)
前部上面に架台(37)…を一体固定させ、架台(3
7)…の上面に防振ゴム(38)…及びエンジン台(3
9)を介して前記エンジン(2)を上載させ、前記エン
ジン(2)の左側に燃料タンク(40)を、またエンジ
ン(2)の右側にマフラー(41)を取付けると共に、
車体フレーム(3)前端側略中央にバッテリ(43)を
取付けている。
【0010】またさらに、前記車体フレーム(3)にケ
ース台(44)を一体固定させ、ケース台(44)にス
テアリングケース(45)を取付け、ハンドル筒体(4
6)に内挿させる操向ハンドル(14)のステアリング
軸(14a)を、左右車体フレーム(3)(3)間の略
中央でステアリングケース(45)上面に立設させると
共に、ステアリングケース(45)下面に出力軸(4
7)を突設させ、左右の前輪(6)(6)を方向転換さ
せる操向アーム(48)を前記出力軸(47)に取付け
ている。
【0011】また、前記エンジン(2)下方のエンジン
台(39)下側に、前後方向に略水平な円筒形の軸受体
(49)を熔接固定させ、前記軸受体(49)にカウン
タ軸(50)を挿通支持させ、軸受体(49)前方に突
出させるカウンタ軸(50)前端にカウンタプーリ(5
1)を取付けると共に、左右車体フレーム(3)(3)
間の略中央上方でエンジン(2)の前方にエンジン出力
軸(52)を突設させ、該出力軸(52)に出力プーリ
(53)を取付け、該出力プーリ(53)を前記カウン
タプーリ(51)にVベルト(54)を介して連結させ
ている。
【0012】さらに、前記車体フレーム(3)後端部に
リヤアクスルケース(7)をボルト止め固定させ、前記
リヤアクスルケース(7)前面にミッションケース
(4)後面を連結固定させると共に、ミッションケース
(4)の右側前面にクラッチケース(55)を一体形成
し、クラッチケース(55)前面に無段ベルト変速ケー
ス(56)右側後面を嵌合固定させ、また昇降シリンダ
(28)を作動させる油圧ポンプ(57)をベルト変速
ケース(56)の左側後面に固定させるもので、四角パ
イプ形の左右車体フレーム(3)(3)の間でこの上面
よりも低位置に前記各ケース(4)(55)(56)及
び油圧ポンプ(57)を吊下げ固定させ、ユニバーサル
ジョイント付き伝動軸(58)を前記カウンタ軸(5
0)後端とベルト変速ケース(56)間に設け、エンジ
ン(2)出力をベルト変速ケース(56)に伝えると共
に、フロントアクスルケース(5)とミッションケース
(4)間に前輪伝動軸(59)を設け、ミッションケー
ス(4)の変速出力を各アクスルケース(5)(7)を
介して前後輪(6)(8)に伝えるように構成してい
る。
【0013】図7に示す如く、電動式変速モータ(電動
シリンダ)(60)の操作でもって巻付け径を変化させ
て変速比を無段階に変更する入出力プーリ(61)(6
2)及びVベルト(63)で構成する副変速部であるベ
ルト式無段変速機構(64)をベルト変速ケース(5
6)に内設させ、クラッチペダル(32)によって断続
操作する多板摩擦形乾式クラッチ(65)を前記クラッ
チケース(55)に内設させ、ベルト変速ケース(5
6)の出力軸(66)をミッションケース(4)の入力
軸(67)に前記クラッチ(65)を介して連結させ
て、前記変速モータ(60)でもって副変速である植付
作業速度を変速するように構成している。
【0014】また、前記入力軸(67)に走行変速ギヤ
機構(68)を介して走行出力軸(69)を連結させ、
前後輪(6)(8)に前後輪伝動軸(59)(70)を
介して前記走行出力軸(69)を連結させ、前後輪
(6)(8)を駆動すると共に、前記入力軸(67)に
PTO変速ギヤ機構(71)及び植付クラッチ(72)
を介してPTO軸(73)を連結させ、PTO軸(7
3)を介して植付部(15)を駆動し、また変速ケース
(4)近くでPTO軸(73)出力をスプロケット(7
4)により分岐して施肥機(36)を駆動するように構
成している。なお(75)は前記昇降シリンダ(28)
を作動する油圧ポンプである。また前記変速モータ(6
0)に換え電磁操作式油圧シリンダを用いて無段変速機
構(64)の速比を変更させても良い。
【0015】図5、図6に示す如く、前記変速モータ
(60)は左右車体フレーム(3)の後部内側に略平行
で前低後高に一体連結させる左右サブフレーム(76)
の左サブフレーム(76)に取付けるもので、左サブフ
レーム(76)の固定ブラケット(77)に枢支軸(7
8)を介し変速モータ(60)の基端を上下動自在に取
付けると共に、前記無段変速機構(64)を内設する変
速ケース(56)前面の変速レバー(79)に連結リン
ク(80)・引上げアーム(81)を介して変速モータ
(60)のモータ軸(60a)を連結させ、変速モータ
(60)の駆動によるモータ軸(60a)の伸縮動作で
もって変速レバー(79)を操作して無段変速機構(6
4)を変速させ速比を変更するように構成している。
【0016】前記引上げアーム(81)は左車体フレー
ム(3)上に横軸(82)を介し中間部を揺動自在に枢
支させ、一端側を前記モータ軸(60a)に、他端側を
前記リンク(80)にそれぞれ連結させて、変速モータ
(60)からの変速操作出力を変速レバー(79)に伝
えると共に、左車体フレーム(3)に取付板(83)な
どを介し固設するポテンショメータ式速比センサ(8
4)のセンサアーム(85)と、前記引上げアーム(8
1)の検出軸(86)とを係合連結させて、前記変速モ
ータ(60)によって引上げアーム(81)を揺動させ
て無段変速機構(64)を変速操作するときの速比を速
比センサ(84)で検出するように構成している。
【0017】図4、図8に示す如く、前記右車体フレー
ム(3)より右外側でブレーキペダル(33)近傍にア
クセル操作機材であるアクセルペダル(87)を配設し
て、該ペダル(87)のペダル軸(88)に固設するペ
ダルアーム(89)と、エンジン(2)の燃料供給量制
御を行うエンジン(2)のスロットル部(2a)とをア
クセルワイヤ(90)を介し連動連結させると共に、ペ
ダルアーム(89)先端に固設する検出軸(91)と右
車体フレーム(3)側に固定するポテンショメータ式ア
クセルセンサ(92)のセンサアーム(93)とを係合
連結させて、アクセルペダル(87)の踏込み操作量
(エンジン回転数の増減速)をアクセルセンサ(92)
でもって検出するように構成している。
【0018】また、運転席(13)の下方足元部に配設
する増速ペダル(94)に、該ペダル(94)の増速操
作を検出する増速スイッチ(95)を設けて、前記無段
変速機構(64)の最低速時にあって、増速ペダル(9
4)が増速操作(スイッチ(95)がオン)されるとき
中間速まで無段変速機構(64)を増速させるように構
成している。
【0019】そして図9に示す如く、前記エンジン出力
軸(52)の回転数を検出するピッチアップ型エンジン
回転センサ(96)と、前記主クラッチペダル(32)
の入切を検出する主クラッチスイッチ(97)と、前記
植付クラッチ(72)の入切を検出する植付スイッチ
(98)と、前記アクセルペダル(94)の操作に無段
変速機構(64)を連動させる切換部材である連動スイ
ッチ(99)と、前記植付レバー(30)による副変速
位置を検出する変速位置センサ(100)と、前記速比
及びアクセルセンサ(84)(92)と、増速スイッチ
(95)と、各種作業条件に応じ無段変速機構(64)
の速比モード(A)(B)(C)より1つを選択するモ
ード選択スイッチ(101)とをコントローラ(10
2)に接続させると共に、前記変速モータ(60)にリ
レー回路(103)を介してコントローラ(102)を
接続させて、ペダル(87)操作によってエンジン回転
数を変更するとき無段変速機構(64)の速比もこれに
応じて変更して、単一のペダル(87)操作でエンジン
回転数と速比の同時の変更を行うように構成している。
【0020】本実施例は上記の如く構成するものにし
て、図10のフローチャートに示す如く、主クラッチス
イッチ(97)がオフ(主クラッチが入)で植付スイッ
チ(98)がオン(植付クラッチ(72)が入)の植付
作業中にあって、連動スイッチ(99)がオンで、アク
セルペダル(87)が踏込み操作されてエンジン回転数
が増大するときには、前記アクセルセンサ(93)の検
出出力(エンジン回転数)に基づいて、図11に示す如
き標準モード(A)・速度優先モード(B)(速比を大
とさせて速度を優先)・パワーモード(C)(速比を小
とさせて車軸トルクを確保)のうちから選定された1つ
のモード(A)或いは(B)或いは(C)からアクセル
センサ(93)の出力(V)に応じた目標の速比(V
1)が計算され、前記速比センサ(84)で検出される
速比(V2)と目標速比(V1)との差(|V1−V2
|)が不感帯(V0)以上のとき、この差(|V1−V
2|)を不感帯(V0)に入れて|V1−V2|<V0
とする変速モータ(60)の増減速制御が行われる。
【0021】また、この場合アクセルセンサ(93)出
力の一定低回転域及び高回転域である一定区間(a)
(b)の速比は、最低速値(L)及び最高速値(H)を
保持させるもので、例えばアクセルセンサ(93)出力
の低回転側となるエンジン回転数の1700〜1900
rpm間で速比を最低速値(L)に保持させることによ
って、エンジン(2)による植付作業速度の所定以上の
低下を防止して、エンジン(2)低回転域での馬力不足
状態を解消させ、低回転域でエンジン回転数がばらつい
た場合でも速比を最低速値(L)に確実に保持させて作
業を安定させる。一方、アクセルセンサ(93)出力の
高回転側となるエンジン回転数の3400〜3900r
pm間で速比を最高速値(H)に保持させることによっ
て、使用頻度の高いエンジン(2)の高回転域で作業中
に作業速度が頻繁に減速するなどした不都合を解消させ
て、安定した作業速度を確保して作業の高能率化を図
る。そしてアクセルセンサ(93)出力によるエンジン
回転数の中間回転域(c)(c=1900〜3400r
pm)にあっては、アクセルセンサ(93)出力に応じ
て速比を増速させて、アクセル操作に略比例させた作業
速度感覚を得て作業操作性を良好とさせるものである。
【0022】また、前記連動スイッチ(99)のオフ状
態時には、前記植付レバー(30)の操作による変速位
置センサ(100)の出力(V3)に対応する位置まで
変速モータ(60)が駆動されて、植付レバー(30)
で植付作業速度を適宜変速させての作業を行うものであ
る。なお、前記植付レバー(30)は機械的手段によっ
て植付クラッチ(72)の入切などを行うと共に、ポテ
ンショメータなどを変速位置センサ(100)で植付レ
バー(30)の副変速位置を電気的に検出して植付作業
速度を変速させるものである。
【0023】さらに、植付スイッチ(98)がオフの非
植付作業時(後進・旋回・路上走行など)或いは主クラ
ッチスイッチ(97)がオンの機体の走行停止時には、
アクセルペダル(87)のアクセル操作に関係なく速比
を最低速値(L)に保って後進や旋回作業を安定良好な
ものとさせると共に、機体停止よりの急発進を防止す
る。
【0024】またさらに、圃場内や路上走行時の非植付
作業中にあって、増速ペダル(94)が操作され増速ス
イッチ(95)がオンとなるときには、速比を中間速
(M)まで増速させて、これら作業のスピーディ化を図
る。
【0025】なお、前述実施例においてはアクセルペダ
ル(87)操作のみでエンジン回転数と無段変速機構
(64)の速比の連動した変更制御を行う構成を示した
が、図2に示す如きアクセルレバー(104)でも同様
に可能とさせるものである。またベルト式無段変速機構
(64)に換え油圧式無段変速機構(HST)など何れ
の無段変速機構を用いても良い。
【0026】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、エンジン(2)の回転を変速操作するアクセル操作
部材(87)と、エンジン(2)からの回転を無段変速
させて作業速度を変更する無段変速機構(64)とを備
え、アクセル操作部材(87)の操作量に基づいて無段
変速機構(64)を変更制御するようにした移動農機に
おいて、アクセル操作部材(87)によるエンジン
(2)の一定低回転域(a)及び一定高回転域(b)に
あっては無段変速機構(64)の速比を最低速及び最高
速値(L)(H)に保持させるものであるから、単一の
アクセル操作部材(87)によってエンジン回転数と無
段変速機構(64)の速比を変更して、操作性やフィー
リング性(自動車感覚)を向上させると共に、エンジン
(2)の低回転域(a)での馬力不足を解消(エンスト
を低減)させ、低回転域(a)でエンジン回転がばらつ
いた場合でも無段変速機構(64)の速比を最低速側に
確実に保持させ、一方使用頻度の高いエンジンの高回転
域(b)では無段変速機構(64)の速比を最高速側に
確実に保って、作業速度の安定化を図って作業能率を向
上させることができるものである。
【0027】また、アクセル操作部材(87)と無段変
速機構(64)とを連動或いは非連動に切換自在な切換
部材(99)を設けたものであるから、作業時以下の路
上走行時或いは機体旋回時などには非連動状態とさせる
ことによって、機体の走行速度など作業速度とエンジン
の回転を各種作業に最適に任意に設定して、能率良好な
作業を可能とさせることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機の全体側面図。
【図2】田植機の全体平面図。
【図3】走行車体の側面説明図。
【図4】走行車体の平面説明図。
【図5】変速ケース部の側面説明図。
【図6】変速モータ部の側面説明図。
【図7】ミッションケースの駆動系の説明図。
【図8】アクセルペダル部の説明図。
【図9】制御回路図。
【図10】フローチャート。
【図11】モード線図。
【符号の説明】
(2) エンジン (64) 無段変速機構 (87) アクセルペダル(アクセル操作部材) (a)(b) (エンジンの)回転域 (L)(H) (速比の)最低速及び最高速値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B062 AA02 AA11 AB01 BA01 BA07 BA24 CA05 CA15 3J052 AA04 AA08 BB02 BB13 CA21 GC02 GC04 GC13 GC23 GC44 GC72 HA03 HA11 HA17 KA15 LA07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの回転を変速操作するアクセル
    操作部材と、エンジンからの回転を無段変速させて作業
    速度を変更する無段変速機構とを備え、アクセル操作部
    材の操作量に基づいて無段変速機構を変更制御するよう
    にした移動農機において、アクセル操作部材によるエン
    ジンの一定低回転域及び一定高回転域にあっては無段変
    速機構の速比を最低速及び最高速値に保持させるように
    設けたことを特徴とする移動農機。
  2. 【請求項2】 アクセル操作部材と無段変速機構とを連
    動或いは非連動に切換自在な切換部材を設けたことを特
    徴とする請求項1記載の移動農機。
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