JP2001148915A - 移動農機 - Google Patents

移動農機

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JP2001148915A
JP2001148915A JP33533599A JP33533599A JP2001148915A JP 2001148915 A JP2001148915 A JP 2001148915A JP 33533599 A JP33533599 A JP 33533599A JP 33533599 A JP33533599 A JP 33533599A JP 2001148915 A JP2001148915 A JP 2001148915A
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speed
engine
speed ratio
accelerator
planting
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JP33533599A
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English (en)
Inventor
Satoru Okada
悟 岡田
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 植付作業など作業速度における変速操
作の操作性を向上させると共に、走行性能を安定維持さ
せる。 【解決手段】 アクセル操作部材(87)(94)に
よって変更操作されるエンジン回転数(N)に基づい
て、作業速度変更用の無段変速機構(64)の速比を連
動制御する速比連動制御手段と、エンジン回転数(N)
に関係なく速比を単独に制御する非連動制御手段とを備
えると共に、連動及び非連動制御手段に切換える制御切
換部材(103)を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば苗載台及び植
付爪を備えて連続的に苗植作業を行う田植機などの移動
農機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えば田植機の作業速
度の変更にあっては、エンジンで行うアクセル操作と、
ミッションケースで行う主変速操作と、主変速の「植
付」操作時に無段変速機構を作動させて行う副変速操作
とがあり、植付作業中の植付作業速度の変更操作はアク
セル操作と副変速操作の2系統によって通常行われてい
るが、このような2系統による変速操作は操作が複雑で
操作性が悪いという不都合がある。そこでアクセル操作
と副変速操作とを1本化させて何れか一方で連動操作す
るようにした手段があるが、トルクを必要とする深い湿
田などの圃場条件ではエンジン回転を最高速、無段変速
機構の速比を最低速とさせた運転条件で作業を行った方
が馬力を確保して走破性を向上させることができる。
【0003】
【課題を解決するための手段】したがって本発明は、ア
クセル操作部材によって変更操作されるエンジンの回転
数に基づいて、作業速度変更用の無段変速機構の速比を
連動制御する速比連動制御手段と、エンジン回転数に関
係なく速比を単独に制御する非連動制御手段とを備える
と共に、連動及び非連動制御手段に切換える制御切換部
材を設けて、植付作業中にあっては単一のアクセル操作
部材によってエンジン回転数と無段変速機構の速比とを
同時に変更して操作性やフィーリング性(自動車感覚)
を向上させると共に、作業中以外は湿田(耕盤深さ)、
土質など圃場条件に適応させた作業速度に容易に切換え
て、走破性を充分に確保するものである。
【0004】また、制御切換部材による連動制御手段へ
の切換えは、速比設定器の設定値が最低速でのみ可能と
させて、制御切換部材によって非連動制御に切換えたと
きには速比を最低速に保って作業速度が高速となるのを
防止して、馬力の確保や走行での安定性を向上させるも
のである。
【0005】さらに、制御切換部材を操向ハンドルの近
傍位置に設けて、作業中操向ハンドルを握ったままで切
換部材の切換操作など容易に可能とさせて、操作性を向
上させるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳述する。図1は乗用田植機の側面図、図2は同
平面図を示し、図中(1)は作業者が搭乗する走行車で
あり、エンジン(2)を車体フレーム(3)に搭載さ
せ、ミッションケース(4)前方にフロントアクスルケ
ース(5)を介して水田走行用前輪(6)を支持させる
と共に、前記ミッションケース(4)の後部にリヤアク
スルケース(7)を連設し、前記リヤアクスルケース
(7)に水田走行用後輪(8)を支持させる。そして前
記エンジン(2)等を覆うボンネット(9)両側に予備
苗載台(10)を取付けると共に、乗降ステップ(1
1)を介して作業者が搭乗する車体カバー(12)によ
って前記ミッションケース(4)等を覆い、前記車体カ
バー(12)上部に運転席(13)を取付け、その運転
席(13)の前方で前記ボンネット(9)後部に操向ハ
ンドル(14)を設ける。
【0007】また、図中(15)は6条植え用の苗載台
(16)並びに複数の植付爪(17)などを具備する植
付部であり、前高後低の合成樹脂製の前傾式苗載台(1
6)を下部レール(18)及びガイドレール(19)を
介して植付ケース(20)に左右往復摺動自在に支持さ
せると共に、一方向に等速回転させるロータリケース
(21)を前記植付ケース(20)に支持させ、該ケー
ス(21)の回転軸芯を中心に対称位置に一対の爪ケー
ス(22)(22)を配設し、その爪ケース(22)
(22)先端に植付爪(17)(17)を取付ける。ま
た前記植付ケース(20)の前側にローリング支点軸
(23)を介してヒッチブラケット(24)を設け、ト
ップリンク(25)及びロワーリンク(26)を含む昇
降リンク機構(27)を介して走行車(1)後側にヒッ
チブラケット(24)を連結させ、前記リンク機構(2
7)を介して植付部(15)を昇降させる油圧昇降シリ
ンダ(28)をロワーリンク(26)に連結させ、前記
前後輪(6)(8)を走行駆動して移動すると同時に、
左右に往復摺動させる苗載台(16)から一株分の苗を
植付爪(17)によって取出し、連続的に苗植え作業を
行うように構成する。
【0008】また、図中(29)は主変速レバー、(3
0)は植付レバー、(31)は感度設定器、(32)は
主クラッチペダル、(33)(33)は左右ブレーキペ
ダル、(34)は2条分均平用センタフロート、(3
5)は2条分均平用サイドフロート、(36)は6条用
の側条施肥機である。
【0009】さらに、図3、図4に示す如く、前低後高
(傾斜角約4度)に傾斜させる前記車体フレーム(3)
前部上面に架台(37)…を一体固定させ、架台(3
7)…の上面に防振ゴム(38)…及びエンジン台(3
9)を介して前記エンジン(2)を上載させ、前記エン
ジン(2)の左側に燃料タンク(40)を、またエンジ
ン(2)の右側にマフラー(41)を取付けると共に、
車体フレーム(3)前端側略中央にバッテリ(43)を
取付けている。
【0010】またさらに、前記車体フレーム(3)にケ
ース台(44)を一体固定させ、ケース台(44)にス
テアリングケース(45)を取付け、ハンドル筒体(4
6)に内挿させる操向ハンドル(14)のステアリング
軸(14a)を、左右車体フレーム(3)(3)間の略
中央でステアリングケース(45)上面に立設させると
共に、ステアリングケース(45)下面に出力軸(4
7)を突設させ、左右の前輪(6)(6)を方向転換さ
せる操向アーム(48)を前記出力軸(47)に取付け
ている。
【0011】また、前記エンジン(2)下方のエンジン
台(39)下側に、前後方向に略水平な円筒形の軸受体
(49)を熔接固定させ、前記軸受体(49)にカウン
タ軸(50)を挿通支持させ、軸受体(49)前方に突
出させるカウンタ軸(50)前端にカウンタプーリ(5
1)を取付けると共に、左右車体フレーム(3)(3)
間の略中央上方でエンジン(2)の前方にエンジン出力
軸(52)を突設させ、該出力軸(52)に出力プーリ
(53)を取付け、該出力プーリ(53)を前記カウン
タプーリ(51)にVベルト(54)を介して連結させ
ている。
【0012】さらに、前記車体フレーム(3)後端部に
リヤアクスルケース(7)をボルト止め固定させ、前記
リヤアクスルケース(7)前面にミッションケース
(4)後面を連結固定させると共に、ミッションケース
(4)の右側前面にクラッチケース(55)を一体形成
し、クラッチケース(55)前面に無段ベルト変速ケー
ス(56)右側後面を嵌合固定させ、また昇降シリンダ
(28)を作動させる油圧ポンプ(57)をベルト変速
ケース(56)の左側後面に固定させるもので、四角パ
イプ形の左右車体フレーム(3)(3)の間でこの上面
よりも低位置に前記各ケース(4)(55)(56)及
び油圧ポンプ(57)を吊下げ固定させ、ユニバーサル
ジョイント付き伝動軸(58)を前記カウンタ軸(5
0)後端とベルト変速ケース(56)間に設け、エンジ
ン(2)出力をベルト変速ケース(56)に伝えると共
に、フロントアクスルケース(5)とミッションケース
(4)間に前輪伝動軸(59)を設け、ミッションケー
ス(4)の変速出力を各アクスルケース(5)(7)を
介して前後輪(6)(8)に伝えるように構成してい
る。
【0013】図8に示す如く、電動式変速モータ(電動
シリンダ)(60)の操作でもって巻付け径を変化させ
て変速比を無段階に変更する入出力プーリ(61)(6
2)及びVベルト(63)で構成する副変速部であるベ
ルト式無段変速機構(64)をベルト変速ケース(5
6)に内設させ、主クラッチペダル(32)によって断
続操作する多板摩擦形乾式クラッチ(65)を前記クラ
ッチケース(55)に内設させ、ベルト変速ケース(5
6)の出力軸(66)をミッションケース(4)の入力
軸(67)に前記クラッチ(65)を介して連結させ
て、前記変速モータ(60)でもって副変速である植付
作業速度を変速するように構成している。
【0014】また、前記入力軸(67)に走行変速ギヤ
機構(68)を介して走行出力軸(69)を連結させ、
前後輪(6)(8)に前後輪伝動軸(59)(70)を
介して前記走行出力軸(69)を連結させ、前後輪
(6)(8)を駆動すると共に、前記入力軸(67)に
PTO変速ギヤ機構(71)及び植付クラッチ(72)
を介してPTO軸(73)を連結させ、PTO軸(7
3)を介して植付部(15)を駆動し、また変速ケース
(4)近くでPTO軸(73)出力をスプロケット(7
4)により分岐して施肥機(36)を駆動するように構
成している。なお(75)は前記昇降シリンダ(28)
を作動する油圧ポンプである。また前記変速モータ(6
0)に換え電磁操作式油圧シリンダを用いて無段変速機
構(64)の速比を変更させても良く、さらにベルト式
無段変速機構(64)に換え油圧式無段変速機構(HS
T)を用いても良い。
【0015】図5、図6に示す如く、前記変速モータ
(60)は左右車体フレーム(3)の後部内側に略平行
で前低後高に一体連結させる左右サブフレーム(76)
の左サブフレーム(76)に取付けるもので、左サブフ
レーム(76)の固定ブラケット(77)に枢支軸(7
8)を介し変速モータ(60)の基端を上下動自在に取
付けると共に、前記無段変速機構(64)を内設する変
速ケース(56)前面の変速レバー(79)に連結リン
ク(80)・引上げアーム(81)を介して変速モータ
(60)のモータ軸(60a)を連結させ、変速モータ
(60)の駆動によるモータ軸(60a)の伸縮動作で
もって変速レバー(79)を操作して無段変速機構(6
4)を変速させ速比を変更するように構成している。
【0016】前記引上げアーム(81)は左車体フレー
ム(3)上に横軸(82)を介し中間部を揺動自在に枢
支させ、一端側を前記モータ軸(60a)に、他端側を
前記リンク(80)にそれぞれ連結させて、変速モータ
(60)からの変速操作出力を変速レバー(79)に伝
えると共に、左車体フレーム(3)に取付板(83)な
どを介し固設するポテンショメータ式速比センサ(8
4)のセンサアーム(85)と、前記引上げアーム(8
1)の検出軸(86)とを係合連結させて、前記変速モ
ータ(60)によって引上げアーム(81)を揺動させ
て無段変速機構(64)を変速操作するときの速比を速
比センサ(84)で検出するように構成している。
【0017】図2、図7、図9、図10に示す如く、前
記右車体フレーム(3)より右外側でブレーキペダル
(33)近傍にアクセル操作部材であるアクセルペダル
(87)を配設して、該ペダル(87)のペダル軸(8
8)に固設するペダルアーム(89)の先端に固設する
検出軸(90)と右車体フレーム(3)側に固定するポ
テンショメータ式アクセルセンサ(91)のセンサアー
ム(91a)とを係合連結させて、アクセルペダル(8
7)の踏込み操作量(エンジン回転数の増減速)をアク
セルセンサ(91)でもって検出するように構成してい
る。
【0018】そしてアクセルセンサ(91)のセンサ値
に対応した位置までエンジン(2)スロットル部(2
a)のスロットル開度を制御するようにアクセルモータ
(92)を駆動すると共に、エンジン出力軸(52)の
回転数を検出するピックアップ型エンジン回転センサ
(93)でアクセルモータ(92)によるエンジン
(2)の実エンジン回転数(N)を検出するとき、実エ
ンジン回転数(N)に基づいて設定される無段変速機構
(64)の速比位置まで変速モータ(60)を連動制御
して、ペダル(87)操作によってエンジン回転数
(N)を変更するとき、無段変速機構(64)の速比も
エンジン回転数(N)に応じ変更して、単一のペダル
(87)操作でエンジン回転数(N)と速比の連動した
同時の変更を行うように構成している。なおボンネット
(9)の右外側に設けるアクセルレバー(94)によっ
てもアクセルペダル(87)同様にエンジン回転数
(N)と速比の連動した変更を行うものである。
【0019】また、図12に示す如く、エンジン回転数
(N)に対する無段変速機構(64)の速比を高速及び
中速及び低速モードの変速モードに切換えるモード切換
スイッチ(95)の操作レバー(96)を操向ハンドル
(14)の近傍位置に設けるもので、操向ハンドル(1
4)のホイル部(14b)と操作コラム(97)の上部
パネル面(97a)と間のステアリング軸(14a)外
筒(98)にボルト(99)を介し取外し自在にレバー
台(100)を固定させ、該レバー台(100)にレバ
ー軸(101)を介し操作レバー(96)を回動自在に
取付けて、操作レバー(96)の先端操作部(96a)
をハンドル(14)の左外側でボンネット(9)の左外
面より外側に突出させない範囲に配置させて、操作レバ
ー(96)をレバー軸(101)を中心として略水平で
の前後方向に回動させ運転席(13)に近い後方向とす
るとき低速モードに、また略横方向とするとき中速モー
ドに、さらに前方向とするとき高速モードに切換えるよ
うに構成している。
【0020】また図10、図11に示す如く、前記操向
ハンドル(14)のホイル部(14b)の右側に、エン
ジン回転数(N)と速比の連動及び連動解除を行う連動
スイッチ(102)の制御切換部材である連動スイッチ
操作部材(103)を設けて、スイッチ操作部材(10
3)を入とさせる連動スイッチ(102)のオン時には
単一のペダル(87)操作によるエンジン回転数(N)
と速比の連動した変更を行うと共に、スイッチ操作部材
(103)を切とさせる連動スイッチ(102)のオフ
時にはこの連動を解除させ、ペダル(87)でエンジン
回転数を、速比設定器(104)で速比を単独に変更操
作可能とさせるように構成している。
【0021】また図10に示す如く、アクセルペダル
(87)は運転席(13)の作業者の足の向きに回転方
向を一致させるように設けるもので、前後垂直ラインよ
り一定角度(θ)だけペダル(87)の向きを左方向に
傾けて、足の向きとペダル(87)の向きとを一致させ
ることにより、ペダル(87)の操作性を向上させると
共に、ブレーキペダル(33)とアクセルペダル(8
7)との間の距離をとってこれらペダル(33)(8
7)の踏み間違いを防止するように構成している。
【0022】また、運転席(13)の下方足元部に配設
する増速ペダル(105)に、該ペダル(105)の増
速操作を検出する増速スイッチ(106)を設けて、前
記無段変速機構(64)の最低速時にあって、増速ペダ
ル(105)が増速操作(スイッチ(106)がオン)
されるとき中間速まで無段変速機構(64)を増速させ
るように構成している。
【0023】さらに、左右ブレーキペダル(33)を一
体連結させる連結アーム(107)近傍位置にリードス
イッチなどで形成するブレーキ連結検出スイッチ(10
8)を設けて、路上走行時などにあって左右ブレーキペ
ダル(33)の連結を該スイッチ(108)で検出する
とき、エンジン回転数(N)と速比の連動制御を禁止し
て、速比を最低速或いは増速ペダル(105)の中間速
に保持するように構成している。
【0024】そして図13に示す如く、前記植付レバー
(30)の近傍位置に設置して該レバー(30)による
植付クラッチ(72)の入切を検出する第1植付スイッ
チ(109)と、前記植付クラッチ(72)の近傍位置
に設置して該クラッチ(72)の入切を検出する第2植
付スイッチ(110)と、前記増速スイッチ(106)
と、連動スイッチ(102)と、ブレーキ連結検出スイ
ッチ(108)と、主変速レバー(29)の路上走行位
置を検出する路上走行スイッチ(111)と、モード切
換スイッチ(95)と、前記アクセルモータ(92)の
駆動によってスロットルアーム(112)を介し制御さ
れるスロットル部(2a)のスロットル開度を検出する
スロットルセンサ(113)と、前記アクセルセンサ
(91)と、速比センサ(93)と、無段変速機構(6
4)の速比を設定する速比設定器(104)と、前記走
行出力軸(69)の回転より車速を検出する車速センサ
(115)とをコントローラ(116)に接続させると
共に、前記変速モータ(60)及びアクセルモータ(9
2)に各リレー回路(117)(118)を介して、ま
た前記パネル面(97a)に設ける制御表示ランプ(1
19)にコントローラ(116)を接続させて、単一の
ペダル(87)操作でエンジン回転数(N)と無段変速
機構(64)の速比の連動した同時変更を行うように構
成している。
【0025】本実施例は上記の如く構成するものにし
て、図14、図15、図16に示す如く前記エンジン
(2)の駆動後、第1及び第2植付スイッチ(109)
(110)が共にオンとなる植付部(15)が下降で植
付クラッチ(72)が入の植付作業条件で、速比設定器
(104)で速比が最低速に設定されて、路上走行スイ
ッチ(111)がオフ、連動スイッチ(102)がオン
の植付作業中においては、アクセル操作のエンジン回転
数(N)に速比が連動した制御が行われるもので、アク
セル及びスロットルセンサ(91)(113)に各値が
読込まれると、アクセルセンサ(91)に対応したスロ
ットル開度位置までアクセルモータ(92)が駆動し
て、アクセルペダル(87)の操作に対応したエンジン
回転数(N)でのエンジン(2)の駆動が行われ、この
ときのエンジン回転数(N)の読込みがエンジン回転セ
ンサ(93)で行われる。
【0026】そして図15に示す如く、前記モード切換
スイッチ(95)によって選択された低速或いは中速或
いは高速モード(例えば通常条件では高速、走行負荷が
一定以内或いは以上に大のとき中速或いは低速)より、
エンジン回転数(N)に対応した最適の目標の速比(V
1)が計算され、前記速比センサ(84)で検出される
実際の速比(V2)と目標の速比(V1)との差(|V
1−V2|)が不感帯(V0)以上にあるとき、この差
(|V1−V2|)を不感帯(V0)に入れて|V1−
V2|<V0とする変速モータ(60)の増減速制御が
行われて、その時駆動するエンジン(2)のエンジン回
転数(N)に応じた速比による圃場条件及び機械条件に
最適の植付作業速度で作業を行うものである。
【0027】またこの場合低速・中速・高速の各モード
はエンジン回転数(N)の低回転及び高回転の一定区間
(a)(b)の速比を最低速(L)及び最高速(H)に
保持させるもので、低回転側のエンジン回転数(N)
(N=1700〜2000rpm)の一定区間(a)で
速比を最低速(L)に保持させる場合、この低回転側で
の植付作業速度の所定以上の低下を防止して、エンジン
(2)の低回転域での馬力不足状態を解消させると共
に、低回転域でエンジン回転数(N)がばらついた場合
でも一定値(L)を保つ速比によって作業速度を略最低
速に確実に維持させた良好な低速作業を行うものであ
る。
【0028】一方、高回転側のエンジン回転数(N)
(N=3500〜3900rpm)の一定区間(b)で
速比を最高速(H)に保持させる場合、使用頻度の高い
エンジン(2)の高回転域で作業速度が減速する頻度を
低減させて、安定した作業速度を確保して作業の高能率
化を図るものである。
【0029】そしてエンジン回転数(N)の最低速区間
(a)と最高速区間(b)との間の中間回転域である一
定区間(c)(c=2000〜3500rpm)にあっ
ては、エンジン回転数(N)に速比を比例させて高速側
に変更させ、アクセル操作の操作量に作業速度を加速比
例させて、アクセル操作による作業速度のスムーズにし
て良好な増減速制御を可能とさせるものである。
【0030】一方、第1及び第2植付スイッチ(10
2)(103)がオフとなる植付部(15)の中立及び
上昇時にあって、前記連結アーム(107)によって左
右ブレーキペダル(33)が連結されていない単独ペダ
ル操作可能なときには、表示ランプ(119)が点灯す
ると共に、エンジン回転数(N)を維持させたまま速比
を最低速まで下げて条合せの容易化や機体旋回時のエン
ジン(2)の馬力確保など図ると共に、旋回時に右足を
アクセルペダル(33)より離して左或いは右ブレーキ
ペダル(33)を操作(片ブレーキ操作)する場合でも
速比は最低速となって良好に旋回が行える。
【0031】またこの場合第1及び第2植付スイッチ
(109)(110)の何れか一方がオンのときにも速
比を最低速に保って、何れのスイッチ(109)(11
0)も共にオンのときにのみエンジン回転数(N)と速
比の連動制御を実施して、単一の植付スイッチを用いた
ときのハーネルのショートなどで発生する植付スイッチ
のオフ時の暴走事故を防止している。
【0032】さらに、前記モード切換スイッチ(95)
は該スイッチ(95)のオープン(接点が開)状態のと
きを低速モードに設けて、配線に断線や端子抜け事故な
ど発生したときには自動的に低速モードに戻して、作業
が高速化するのを防止している。
【0033】また、植付部(15)の中立及び上昇時で
左右ブレーキペダル(33)がアーム(107)によっ
て連結する路上走行時などにあって、増速ペダル(10
5)の非操作時には速比を最低速に、また増速ペダル
(105)で増速スイッチ(106)がオン操作される
ときには速比を増速位置(中間速)に制御して走行速度
を制限最高速度(例えば法規則の30km/h)以下に
保つものである。
【0034】またこのような左右ブレーキペダル(3
3)がアーム(107)によって連結する路上走行時な
どにおいては、図17に示す如く制限最高速度を越えな
い速比の制限値まではアクセル操作(エンジン回転数
(N))に速比を連動させ、走行速度が制限最高速度を
越える状態となるときにはこの連動を解除させる構成で
も良い。さらに前記車速センサ(115)によって走行
速度を制限最高速度に保つ構成でも良く、上述同様車速
センサ(115)が制限最高速度を検出するまでは速比
を連動させ、制限最高速度以上となるときには連動を解
除させ、速比を最低速に制限するなどして走行速度を制
限最高速度内に保つ構成でも良い。
【0035】また、アクセル操作(エンジン回転数)と
速比の連動は、速比設定器(104)の設定値が最低速
のときにのみ可能となるもので、植付作業条件で路上走
行スイッチ(111)がオフ或いは連動スイッチ(10
2)がオンのとき連動制御が行われ、路上走行スイッチ
(111)がオン或いは連動スイッチ(102)がオフ
のとき連動制御は解除され、速比は速比設定器(10
4)の最低速に制限され、路上走行スイッチ(111)
がオンの路上走行時にあっては制限最高速度内を保つと
共に、連動スイッチ(102)がオフの深湿田などトル
クの必要な圃場条件にあっては馬力を確保して走行性能
を安定維持させるものである。
【0036】またこの場合、連動スイッチ(102)の
スイッチ操作部材(103)を操向ハンドル(14)の
ホイル部(14b)に設けることによって、操向ハンド
ル(14)を握ったままの指先によるスイッチ操作部材
(103)の操作を容易に行って、操作性を向上させる
ことができる。
【0037】なお、前述実施例においてはアクセルペダ
ル(87)及びアクセルレバー(94)の操作をアクセ
ルセンサ(91)で検出してアクセルモータ(92)を
駆動する構成を示したが、アクセルペダル(87)及び
アクセルレバー(94)とスロットル部(2a)をアク
セルワイヤで連動連結して、直接的にスロットル開度を
調節する構成でも良い。
【0038】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、アクセル操作部材(87)(94)によって変更操
作されるエンジン回転数(N)に基づいて、作業速度変
更用の無段変速機構(64)の速比を連動制御する速比
連動制御手段と、エンジン回転数(N)に関係なく速比
を単独に制御する非連動制御手段とを備えると共に、連
動及び非連動制御手段に切換える制御切換部材(10
3)を設けたものであるから、植付作業中にあっては単
一のアクセル操作部材(87)(94)によってエンジ
ン回転数(N)と無段変速機構(64)の速比とを同時
に変更して操作性やフィーリング性(自動車感覚)を向
上させることができると共に、作業中以外は湿田(耕盤
深さ)、土質など圃場条件に適応させた作業速度に容易
に切換えて、走破性を充分に確保することができるもの
である。
【0039】また、制御切換部材(103)による連動
制御手段への切換えは、速比設定器(104)の設定値
が最低速でのみ可能とさせるものであるから、制御切換
部材(103)によって非連動制御に切換えたときには
速比を最低速に保って作業速度が高速となるのを防止し
て、馬力の確保や走行での安定性を向上させることがで
きるものである。
【0040】さらに、制御切換部材(103)を操向ハ
ンドル(14)の近傍位置に設けたものであるから、作
業中操向ハンドル(14)を握ったままで切換部材(1
03)の切換操作など容易に可能とさせて、操作性を向
上させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機の全体側面図。
【図2】田植機の全体平面図。
【図3】走行車体の側面説明図。
【図4】走行車体の平面説明図。
【図5】変速ケース部の側面説明図。
【図6】変速モータ部の側面説明図。
【図7】アクセルペダル部の側面説明図。
【図8】ミッションケースの駆動系の説明図。
【図9】アクセル部と無段変速機構の駆動説明図。
【図10】運転操作部の平面説明図。
【図11】ハンドル部の平面説明図。
【図12】モード切換スイッチの操作レバーの説明図。
【図13】制御回路図。
【図14】フローチャート。
【図15】エンジン回転数と速比の関係を示すモード線
図。
【図16】エンジン回転数と速比の関係を示すタイムチ
ャート。
【図17】速比の制限状態を示す線図。
【符号の説明】
(14) 操向ハンドル (64) 無段変速機構 (87) アクセルペダル(アクセル操作部材) (94) アクセルレバー(アクセル操作部材) (103) 連動スイッチ操作部材(制御切換部材) (104) 速比設定器 (N) エンジン回転数

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクセル操作部材によって変更操作され
    るエンジンの回転数に基づいて、作業速度変更用の無段
    変速機構の速比を連動制御する速比連動制御手段と、エ
    ンジン回転数に関係なく速比を単独に制御する非連動制
    御手段とを備えると共に、連動及び非連動制御手段に切
    換える制御切換部材を設けたことを特徴とする移動農
    機。
  2. 【請求項2】 制御切換部材による連動制御手段への切
    換えは、速比設定器の設定値が最低速でのみ可能とさせ
    たことを特徴とする請求項1記載の移動農機。
  3. 【請求項3】 制御切換部材を操向ハンドルの近傍位置
    に設けたことを特徴とする請求項1及び2記載の移動農
    機。
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