JP2000240430A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置

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JP2000240430A
JP2000240430A JP11037293A JP3729399A JP2000240430A JP 2000240430 A JP2000240430 A JP 2000240430A JP 11037293 A JP11037293 A JP 11037293A JP 3729399 A JP3729399 A JP 3729399A JP 2000240430 A JP2000240430 A JP 2000240430A
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Shinji Kamoshita
伸治 鴨下
Yasuhiko Otsubo
康彦 大坪
Shinichi Kusakabe
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 NOX を良好に浄化しつつ排気浄化触媒から
流出する還元剤量を低減する。 【解決手段】 機関排気通路内に排気浄化触媒19を配
置する。燃料噴射弁11から2次燃料噴射を行い、それ
により排気浄化触媒19に還元剤を供給してNO X を還
元する。排気浄化触媒19下流の排気通路内に配置され
たNOX センサ42の出力信号に基づいて排気浄化触媒
19の実際のNOX 浄化率を算出する。排気浄化触媒1
9の温度、空間速度、および排気浄化触媒19に流入す
るNOX 量に対する2次燃料量の比に基づいて基準NO
X 浄化率を算出する。実際のNOX浄化率が基準NOX
浄化率になるように2次燃料噴射時間または2次燃料噴
射時期を制御し、それにより排気浄化触媒19に供給さ
れる2次燃料量を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の排気浄化
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】機関排気通路内に配置された排気浄化触
媒に還元剤を供給してこの還元剤によりNOX を還元す
るようにした内燃機関において、排気浄化触媒に流入す
るNO X 量を求める手段を具備し、排気浄化触媒に流入
するNOX 量に基づいて排気浄化触媒に供給すべき還元
剤量を定めるようにした内燃機関の排気浄化装置が公知
である(特開平10−103044号公報参照)。この
排気浄化装置では、排気浄化触媒に流入するNOX 量に
見合う量の還元剤を供給するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが排気浄化触媒
のNOX 浄化率は例えば排気浄化触媒の温度や劣化度合
いに応じて変動する。このため排気浄化触媒のNOX
化率が低下しているときに流入するNOX 量に見合う量
の還元剤を供給すると、排気浄化触媒から多量の還元剤
が流出してしまう。したがって、排気浄化触媒のNOX
浄化率に基づいて排気浄化触媒に供給すべき還元剤量を
定める必要がある。
【0004】一方、排気浄化触媒のNOX 浄化率は排気
浄化触媒から流出するNOX 量により表される。しかし
ながら、上述の排気浄化装置では排気浄化触媒から流出
するNOX 量を一切求めておらず、すなわち排気浄化触
媒に供給すべき還元剤量を定めるために排気浄化触媒の
NOX 浄化率を一切考慮していない。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に1番目の発明によれば、機関排気通路内に配置された
排気浄化触媒に還元剤を供給して還元剤によりNOX
還元するようにした内燃機関の排気浄化装置において、
排気浄化触媒から流出するNOX 量を求める手段を具備
し、排気浄化触媒から流出するNOX 量に基づいて排気
浄化触媒に供給すべき還元剤量を定めるようにしてい
る。すなわち1番目の発明では、排気浄化触媒のNOX
浄化率に基づいて排気浄化触媒に供給すべき還元剤量が
定められ、したがってNOX を良好に浄化しつつ排気浄
化触媒から流出する還元剤量が低減される。
【0006】また、2番目の発明によれば1番目の発明
において、排気浄化触媒に流入するNOX 量を求める手
段をさらに具備し、排気浄化触媒に流入するNOX 量と
排気浄化触媒から流出するNOX 量とに基づいて排気浄
化触媒に供給すべき還元剤量を定めるようにしている。
すなわち2番目の発明では、排気浄化触媒に流入するN
X 量と、排気浄化触媒のNOX 浄化率に基づいて排気
浄化触媒に供給すべき還元剤量が定められる。
【0007】また、3番目の発明によれば1番目の発明
において、排気浄化触媒の温度を求める手段をさらに具
備し、排気浄化触媒に流入するNOX 量と排気浄化触媒
から流出するNOX 量と排気浄化触媒の温度とに基づい
て排気浄化触媒に供給すべき還元剤量を定めるようにし
ている。すなわち3番目の発明では、排気浄化触媒のN
X 浄化率に基づいて排気浄化触媒に供給すべき還元剤
量が定められる。
【0008】また、4番目の発明によれば1番目の発明
において、筒内に直接燃料を噴射する燃料噴射弁を具備
し、燃料噴射弁から機関膨張行程または排気行程に燃料
を2次的に噴射することにより排気浄化触媒に還元剤を
供給し、排気浄化触媒から流出するNOX 量に基づいて
2次燃料噴射量または2次燃料噴射時期を定めるように
している。すなわち4番目の発明では、排気浄化触媒の
NOX 浄化率に基づいて2次燃料噴射量または2次燃料
噴射時期が定められ、それにより排気浄化触媒に供給す
べき還元剤量が定められる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明をディーゼル機関に
適用した場合を示している。しかしながら本発明を火花
点火式機関に適用することもできる。図1を参照する
と、機関本体1は例えば四つの気筒#1,#2,#3,
#4を具備する。各気筒は対応する吸気枝管2を介して
サージタンク3に接続され、サージタンク3は吸気ダク
ト4およびインタークーラ5を介して過給機、例えば排
気ターボチャージャ6のコンプレッサ6cの出口部に接
続される。コンプレッサ6cの入口部は空気吸い込み管
7を介してエアクリーナ8に接続される。サージタンク
3とインタークーラ5間の吸気ダクト4内にはアクチュ
エータ9により駆動されるスロットル弁10が配置され
る。また、各気筒は燃焼室内に燃料を直接噴射する例え
ば電磁式の燃料噴射弁11を具備する。各燃料噴射弁1
1は共通の燃料蓄圧室12を介し吐出量を制御可能な燃
料ポンプ13に接続される。燃料ポンプ13は燃料蓄圧
室12内の燃料圧が目標燃料圧となるように吐出量が制
御される。
【0010】一方、各気筒は排気マニホルド14を介し
て排気ターボチャージャ6の排気タービン6tの入口部
に接続され、排気タービン6tの出口部は排気管18を
介して排気浄化触媒19を収容したケーシング20に接
続され、ケーシング20は排気管21に接続される。さ
らに、排気マニホルド14と、スロットル弁10下流の
吸気ダクト4とは排気再循環(以下EGRと称す)通路
23を介して互いに接続され、EGR通路23内にはア
クチュエータ24により駆動されるEGR制御弁25が
配置される。さらに、排気タービン6tと排気浄化触媒
19間に位置する排気管18内にはアクチュエータ26
により駆動される排気絞り弁27が配置される。この排
気絞り弁27は通常全開に維持されている。
【0011】電子制御ユニット(ECU)30はデジタ
ルコンピュータからなり、双方向性バス31を介して相
互に接続されたROM(リードオンリメモリ)32、R
AM(ランダムアクセスメモリ)33、CPU(マイク
ロプロセッサ)34、常時電源に接続されているB−R
AM(バックアップRAM)35、入力ポート36、お
よび出力ポート37を具備する。空気吸い込み管7内に
は吸入空気の質量流量Gaを検出するための質量流量セ
ンサ38が配置される。燃料蓄圧室12には燃料蓄圧室
12内の燃料圧に比例した出力電圧を発生する燃料圧セ
ンサ39が配置される。排気管18には排気浄化触媒1
9に流入する排気の温度に比例した出力電圧を発生する
温度センサ40が配置され、排気管21には排気浄化触
媒19から流出した排気の温度に比例した出力電圧を発
生する温度センサ41が配置される。また、排気管21
には排気浄化触媒19から流出したNOX 量(以下、流
出NOX 量)CONに比例した出力電圧を発生するNO
X センサ42が配置される。さらに、踏み込み量センサ
43はアクセルペダルの踏み込み量DEPに比例した出
力電圧を発生する。これらセンサ38,39,40,4
1,42,43の出力電圧はそれぞれ対応するAD変換
器44を介して入力ポート36に入力される。CPU3
4では温度センサ40,41の出力電圧に基づいて排気
浄化触媒19の温度を表す温度(以下、触媒温度)TC
ATが算出される。また、入力ポート36には機関回転
数を表す出力パルスを発生する回転数センサ45が接続
される。一方、出力ポート37はそれぞれ対応する駆動
回路46を介して各燃料噴射弁7、アクチュエータ9,
24,26、燃料ポンプ13、および警報装置47にそ
れぞれ接続される。この警報装置47は例えばランプを
具備し、後述するように排気浄化触媒19が熱劣化した
ことを車両運転者に知らせるためのものである。
【0012】本実施態様の排気浄化触媒19はゼオライ
ト、フェリエライト、モルデナイト、アルミナAl2
3 、チタニアTiO2 のような多孔質担体上に担持され
た白金Pt、パラジウムPd、ロジウムRh、イリジウ
ムIrのような貴金属、銅Cu、鉄Fe、コバルトC
o、ニッケルNi、クロムCr、バナジウムV、チタン
Tiのような遷移金属、またはこれら遷移金属の酸化物
を具備する。ゼオライトとして例えばZSM−5型など
の高シリカ含有ゼオライトを用いることができる。この
排気浄化触媒19は例えば炭化水素HC、一酸化炭素C
O、アンモニアNH3 、水素H2 のような還元剤を含む
酸素雰囲気においてNOX を還元剤と選択的に反応せし
め、それによってNOX を窒素N2 に還元することがで
きる。すなわち、排気浄化触媒19は流入する排気中が
還元剤を含んでいると、たとえ酸素雰囲気であっても流
入する排気中のNOX を還元する。
【0013】一方、図1のディーゼル機関では機関から
排出されるスモークやパティキュレートを低減するため
に常時、酸素過剰燃焼が行われており、したがって排気
浄化触媒19に流入する排気は通常、酸素雰囲気に維持
されている。この場合、機関から排出される未燃HCや
COなどがNOX の還元剤として作用し、その結果排気
浄化触媒19においてNOX が還元される。しかしなが
ら、ディーゼル機関から排出される未燃HC量などに比
べて浄化すべきNOX 量は圧倒的に多く、すなわちNO
X を良好に浄化するための還元剤が不足する。そこで本
実施態様では、圧縮上死点周りに行われる主燃料噴射と
は別に燃料噴射弁11から膨張行程または排気行程に2
回目の燃料噴射すなわち2次燃料噴射を行い、それによ
り排気浄化触媒19に還元剤を2次的に供給するように
している。なお、2次燃料噴射による燃料は機関出力に
ほとんど寄与しない。
【0014】本実施態様では2次燃料噴射時間TAUS
および2次燃料噴射時期FITSがそれぞれ次式に基づ
いて算出される。 TAUS=TAUSB・TAUK FITS=FITSB+FITK ここでTAUSBは基本2次燃料噴射時間、TAUKは
2次燃料噴射時間TAUSの補正係数、FITSBは基
本2次燃料噴射時期、FITKは2次燃料噴射時期FI
TSの補正係数をそれぞれ示している。
【0015】基本2次燃料噴射時間TAUSBおよび基
本2次燃料噴射時期FITSBはそれぞれ排気浄化触媒
19のNOX 浄化率PRを後述する基準NOX 浄化率P
RBにするのに必要な2次燃料噴射時間および2次燃料
噴射時期であって予め実験により求められている。基本
2次燃料噴射時間TAUSBおよび基本2次燃料噴射時
期FITSBはそれぞれ例えば触媒温度TCAT、排気
浄化触媒19の空間速度SV、機関負荷を表すアクセル
ペダルの踏み込み量DEP、および機関回転数Nの関数
として予めROM32内にマップの形で記憶されてい
る。
【0016】一方、補正係数TAUK,FITKは排気
浄化触媒19のNOX 浄化率PRを基準NOX 浄化率P
RBに維持するためのものである。TAUK>1.0と
なると2次燃料噴射時間TAUSが増大され、TAUK
<1.0となると2次燃料噴射時間TAUSが減少され
る。また、FITK>0となると2次燃料噴射時期FI
TSが遅角せしめられ、FITK<0となると2次燃料
噴射時期FITSが進角せしめられる。補正する必要が
ないときにはそれぞれTAUK=1.0、FITS=0
とされる。次に基準NOX 浄化率PRBについて説明す
る。
【0017】ところで、燃料噴射弁11から噴射された
2次燃料量(以下、2次燃料噴射量)の一部は筒内で完
全に酸化せしめられ、または部分酸化されることなく高
質(高分子量)のまま排気浄化触媒19に到る。すなわ
ち、2次燃料噴射量のすべてが排気浄化触媒19におい
てNOX 浄化のために有効であるわけではない。そこ
で、排気浄化触媒19に供給される2次燃料量であって
NOX 浄化のために有効な2次燃料量を供給2次燃料量
CIHと称し、2次燃料噴射量と区別することにする。
【0018】供給2次燃料量CIHが増大するにつれて
NOX 排気浄化触媒19のNOX 浄化率が上昇し、しか
しながら排気浄化触媒19から流出されるHC量(以
下、流出HC量)COHが増大する。そこで、流出HC
量COHを許容最大値よりも小さく維持できる最大のN
X 浄化率PRを基準NOX 浄化率PRBとして予め求
めておき、実際のNOX 浄化率PRAが基準NOX 浄化
率PRBになるように供給2次燃料量CIHを制御すれ
ば、流出HC量COHを少なく維持しつつNOXを良好
に浄化できることになる。これが本発明による排気浄化
方法の基本的な考え方である。
【0019】基準NOX 浄化率PRBは例えば図2
(A),2(B),2(C)に示されるように、排気浄
化触媒19に流入するNOX 量(以下、流入NOX 量)
CINに対する供給2次燃料量CIHの比であるHC/
NOX 比RHNと、触媒温度TCATと、排気浄化触媒
19の空間速度SVとの関数として予め定められてい
る。基準NOX 浄化率PRBはHC/NOX 比RHN、
触媒温度TCAT、および空間速度SVとの関数として
予めROM32にマップの形で記憶されている。したが
って、流入NOX 量CINと流出NOX 量CONと触媒
温度TCATとに基づいて供給2次燃料量CIHが制御
されることになる。
【0020】次に図3から図5を参照して本実施態様に
よる排気浄化方法を詳細に説明する。まず、図3および
図4は補正係数TAUK,FITKを算出するためのル
ーチンである。このルーチンは予め定められた設定時間
毎の割り込みによって実行される。図3および図4を参
照すると、まずステップ50では停止フラグXSTPが
リセットされているか否かが判別される。この停止フラ
グXSTPは2次燃料噴射を停止すべきときにセットさ
れ(XSTP=“1”)、2次燃料噴射を実行すべきと
きにリセットされる(XSTP=“0”)ものである。
停止フラグXSTPがセットされているときには処理サ
イクルを終了する。停止フラグXSTPがリセットされ
ているときには次いでステップ51に進み、供給2次燃
料量CIHが算出される。この供給2次燃料量CIHは
例えば2次燃料噴射時間TAUS、2次燃料噴射時期F
ITS、および吸入空気質量流量Gaの関数として予め
ROM32内にマップの形で記憶されている。続くステ
ップ52では流入NOX 量CINが算出される。この流
入NOX 量CINは例えば機関負荷を表すアクセルペダ
ルの踏み込み量DEPおよび機関回転数Nの関数として
予めROM32内にマップの形で記憶されている。なお
排気浄化触媒19上流の排気通路内にNOX センサを配
置してこのNOX センサの出力信号に基づき流入NOX
量CINを求めるようにすることもできる。続くステッ
プ53ではHC/NOX 比RHNが算出される(RHN
=CIH/CIN)。続くステップ54では基準NOX
浄化率PRBがマップから算出される。続くステップ5
5では、NOX センサ42の出力信号から求められる流
出NOX 量CONを用いて実際のNOX 浄化率PRAが
算出される(PRA=(CIN−CON)/CIN)。
続くステップ56では実際のNOX 浄化率PRAと基準
NOX 浄化率PRBとの差DIFが算出される(DIF
=PRA−PRB)。
【0021】続くステップ57では差の絶対値|DIF
|が小さな一定値a(>0)以下であるか否かが判別さ
れる。|DIF|≦aのときすなわち実際のNOX 浄化
率PRAが基準NOX 浄化率PRBとほぼ一致している
ときには次いでステップ58に進んでTAUK=1.0
とされ、続くステップ59ではFITK=0とされる。
【0022】これに対し、ステップ57において|DI
F|>aのときには次いでステップ60に進み、差DI
Fが一定値aよりも大きいか否かが判別される。DIF
>aのとき、すなわち実際のNOX 浄化率PRAが基準
NOX 浄化率PRBよりも高いときには次いでステップ
61に進んで補正係数TAUKが例えば一定値t(>
0)だけ減少せしめられ、続くステップ62では補正係
数FITKが一定値f(>0)だけ減少せしめられる。
すなわち、2次燃料噴射時間TAUSが減少せしめられ
るので供給2次燃料量が減少せしめられ、2次燃料噴射
時期FITSが進角せしめられるので筒内で完全酸化せ
しめられる2次燃料量が増大せしめられ、斯くして供給
2次燃料量が減少せしめられる。その結果、実際のNO
X 浄化率PRAが基準NOX 浄化率PRBまで低下せし
められる。
【0023】一方、ステップ60においてDIF>aで
ないとき、すなわちDIF<−aのときにはステップ6
3に進み、差DIFがしきい値−D1(D1>0)より
も大きいか否かが判別される。DIF>−D1のとき、
すなわち実際のNOX 浄化率PRAが基準NOX 浄化率
PRBよりも小さくかつその差が比較的小さいときには
次いでステップ64に進んでTAUKが一定値tだけ増
大せしめられ、続くステップ65ではFITKが一定値
fだけ増大せしめられる。すなわち、2次燃料噴射時間
TAUSが増大せしめられるので供給2次燃料量が増大
せしめられ、2次燃料噴射時期FITSが遅角せしめら
れるので供給2次燃料量が増大せしめられる。その結
果、実際のNOX 浄化率PRAが基準NOX 浄化率PR
Bまで上昇せしめられる。
【0024】続くステップ66では補正係数TAUKが
しきい値K1よりも大きいか否かが判別される。TAU
K≦K1のときには処理サイクルを終了する。これに対
しTAUK>K1のときには次いでステップ67に進
み、停止フラグXSTPがセットされる。また、ステッ
プ63においてDIF≦−D1のときすなわち実際のN
X 浄化率PRAが基準NOX 浄化率PRBに対して大
幅に小さいときにも次いでステップ67に進んで停止フ
ラグXSTPがセットされる。
【0025】すなわち、実際のNOX 浄化率PRAが基
準NOX 浄化率PRBよりも小さくなると補正係数TA
UK,FITKが増大せしめられ、それにより実際のN
X浄化率PRAが増大せしめられる。ところが、排気
浄化触媒19が劣化しているときには補正係数TAU
K,FITKを増大しても実際のNOX 浄化率PRAは
増大せず、その結果補正係数TAUK,FITKが増大
し続ける。そこで本実施態様では、例えば補正係数TA
UKがしきい値K1よりも大きくなったときには排気浄
化触媒19が劣化していると判断して2次燃料噴射を停
止するようにしている。また、実際のNOX 浄化率PR
Aが基準NOX 浄化率PRBに対して大幅に小さい(D
IF≦−D1)ときにも排気浄化触媒19が劣化してい
ると判断して2次燃料噴射を停止するようにしている。
その結果、流出HC量を低減することができる。
【0026】図5は2次燃料噴射時間TAUSおよび2
次燃料噴射時期FITSを算出するためのルーチンであ
る。このルーチンは予め定められた設定時間毎の割り込
みによって実行される。図5を参照すると、まずステッ
プ70では停止フラグXSTPがリセットされているか
否かが判別される。停止フラグXSTPがリセットされ
ているときには次いでステップ71に進み、基本2次燃
料噴射時間TAUSBが算出される。続くステップ72
では2次燃料噴射時間TAUSが算出される(TAUS
=TAUSB・TAUK)。続くステップ73では2次
燃料噴射時間TAUSが許容最大値TAUMよりも大き
いか否かが判別される。TAUS>TAUMのときには
次いでステップ74に進み、2次燃料噴射時間TAUS
がTAUMに戻される。続くステップ75では補正係数
TAUKがTAUM/TAUSBに戻される。次いでス
テップ76に進む。一方、TAUS≦TAUMのときに
はステップ76にジャンプする。
【0027】ステップ76では基本2次燃料噴射時期F
ITSBが算出される。続くステップ77では2次燃料
噴射時期FITSが算出される(FITS=FITSB
+FITK)。続くステップ78では2次燃料噴射時期
FITSが許容最大値FITMよりも大きいか否かが判
別される。FITS>FITMのときには次いでステッ
プ79に進み、2次燃料噴射時期FITSがFITMに
戻される。続くステップ80では補正係数FITKがF
ITM−FITSBに戻される。次いで処理サイクルを
終了する。一方、FITS≦FITMのときにも処理サ
イクルを終了する。
【0028】これに対し、ステップ70において停止フ
ラグXSTPがセットされているときにはステップ81
に進み、2次燃料噴射時間TAUSが零にされる。上述
したように排気浄化触媒19が劣化していると判断され
たときには2次燃料噴射が停止される。ところで、触媒
の劣化には被毒劣化と熱劣化とが含まれ、被毒劣化はH
C、SOF、サルフェートのような被毒物質が触媒粒子
表面を覆うことにより生ずる。一方、触媒が高温の排気
に繰り返し晒されると触媒粒子が次第に凝集し、斯くし
て熱劣化が生ずる。熱劣化した触媒を再生することはで
きないが、被毒劣化した触媒は例えば触媒を加熱するこ
とにより再生することができる。そこで、排気浄化触媒
19が劣化していると判断されたときには排気浄化触媒
19の再生作用を行うようにしている。次に排気浄化触
媒19の再生作用について図6を参照して説明する。図
6は排気浄化触媒19の再生作用を制御するためのルー
チンである。このルーチンは予め定められた設定時間毎
の割り込みによって実行される。
【0029】図6を参照すると、まずステップ90では
警報装置47が作動されていない(OFF)か否かが判
別される。警報装置47が作動されているときには処理
サイクルを終了する。警報装置47が作動されていない
ときには次いでステップ91に進み、再生完了フラグX
RCVがセットされているか否かが判別される。この再
生完了フラグXRCVは再生作用が完了したときにセッ
トされ(XRCV=“1”)、それ以外はリセットされ
る(XRCV=“0”)ものである。再生完了フラグX
RCVがリセットされているときには次いでステップ9
2に進み、停止フラグXSTPがセットされているか否
かが判別される。停止フラグXSTPがリセットされて
いるときには処理サイクルを終了する。停止フラグXS
TPがセットされているときには次いでステップ93に
進み、排気浄化触媒19の再生作用が開始される(O
N)。この場合、排気浄化触媒19を再生すべく排気浄
化触媒19の温度を高める方法として、例えば主燃料噴
射時期を通常運転時よりも遅角する方法、排気浄化触媒
19を加熱するために2次燃料噴射を行う方法、EGR
ガス量を通常運転時よりも増大する方法、2次燃料噴射
を行いつつスロットル弁10または排気絞り弁27の開
度を通常運転時よりも減少する方法、自動変速機を備え
た内燃機関では変速比を制御することにより機関回転数
を通常運転時よりも増大する方法などが挙げられる。
【0030】続くステップ94では排気浄化触媒19の
再生作用が開始されてから例えば一定時間が経過したか
否かが判別される。排気浄化触媒19の再生作用が開始
されてから一定時間が経過していないときには処理サイ
クルを終了し、一定時間が経過したときには次いでステ
ップ95に進んで排気浄化触媒19の再生作用が停止せ
しめられる(OFF)。続くステップ96では再生完了
フラグXRCVがセットされ、続くステップ97では停
止フラグXSTPがリセットされる。したがって2次燃
料噴射が再開される。
【0031】再生完了フラグXRCVがセットされたと
きにはステップ91からステップ98に進み、再生完了
フラグXRCVがリセットされる。続くステップ99で
は図3のステップ51からステップ56までと同様にし
て差DIFが算出される。続くステップ100では差D
IFが許容最小値−D2(D2>0)よりも小さいか否
かが判別される。DIF<−D2のとき、すなわち再生
作用により実際のNO X 浄化率PRAが上昇しないとき
には排気浄化触媒19が熱劣化していると判断し、次い
でステップ101に進んで警報装置47を作動せしめる
(ON)。続くステップ102では停止フラグXSTP
を再びセットして2次燃料噴射を停止する。これに対し
DIF≧−D2のとき、すなわち再生作用により実際の
NOX 浄化率PRAが上昇したときには排気浄化触媒1
9が被毒劣化から再生されたと判断し、処理サイクルを
終了する。この場合、2次燃料噴射が継続して行われ
る。
【0032】これまで述べてきた実施態様では、燃料噴
射弁11から2次燃料噴射を行うことにより排気浄化触
媒19に還元剤としてHCを供給するようにしている。
しかしながら、排気浄化触媒19上流の排気通路内に還
元剤供給装置を配置し、この還元剤供給装置から排気浄
化触媒19に還元剤を供給するようにしてもよい。この
場合、還元剤としてHC、CO、NH3 、H2 、尿素、
またはこれらを発生する物質から選択することができ
る。
【0033】
【発明の効果】NOX を良好に浄化しつつ排気浄化触媒
から流出する還元剤量を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内燃機関の全体図である。
【図2】基準NOX 浄化率PRBを示す線図である。
【図3】補正係数TAUK,FITKを算出するための
フローチャートである。
【図4】補正係数TAUK,FITKを算出するための
フローチャートである。
【図5】2次燃料噴射時間TAUSおよび2次燃料噴射
時期FITSを算出するためのフローチャートである。
【図6】再生作用を制御するためのフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1…機関本体 11…燃料噴射弁 19…排気浄化触媒 40,41…温度センサ 42…NOX センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 41/34 F02D 41/34 H (72)発明者 鴨下 伸治 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 大坪 康彦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 日下部 信一 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 3G091 AA10 AA11 AA18 AA28 BA01 BA11 BA14 CA18 CB02 CB03 DA01 DA02 DB10 DC01 EA17 EA33 FC02 GB01X GB05W GB06W GB07W GB09X GB10X GB17X HA36 HA37 HA42 3G301 HA02 HA06 HA11 HA13 JA02 JA25 JA33 MA11 MA19 PA01Z PB08Z PD01A PD11Z PD12Z PE01Z PF03Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関排気通路内に配置された排気浄化触
    媒に還元剤を供給して該還元剤によりNOX を還元する
    ようにした内燃機関の排気浄化装置において、排気浄化
    触媒から流出するNOX 量を求める手段を具備し、排気
    浄化触媒から流出するNOX 量に基づいて排気浄化触媒
    に供給すべき還元剤量を定めるようにした内燃機関の排
    気浄化装置。
  2. 【請求項2】 排気浄化触媒に流入するNOX 量を求め
    る手段をさらに具備し、排気浄化触媒に流入するNOX
    量と排気浄化触媒から流出するNOX 量とに基づいて排
    気浄化触媒に供給すべき還元剤量を定めるようにした請
    求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 【請求項3】 排気浄化触媒の温度を求める手段をさら
    に具備し、排気浄化触媒に流入するNOX 量と排気浄化
    触媒から流出するNOX 量と排気浄化触媒の温度とに基
    づいて排気浄化触媒に供給すべき還元剤量を定めるよう
    にした請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 【請求項4】 筒内に直接燃料を噴射する燃料噴射弁を
    具備し、該燃料噴射弁から機関膨張行程または排気行程
    に燃料を2次的に噴射することにより排気浄化触媒に還
    元剤を供給し、排気浄化触媒から流出するNOX 量に基
    づいて2次燃料噴射量または2次燃料噴射時期を定める
    ようにした請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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