JP4595926B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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本発明は内燃機関の排気浄化装置に関する。
機関排気通路内に触媒を担持したパティキュレートフィルタを配置し、パティキュレートフィルタ下流の排気通路内に選択還元触媒を配置し、パティキュレートフィルタ上流の排気通路内に尿素を供給するようにした内燃機関が公知である(例えば特許文献1を参照)。この内燃機関ではパティキュレートフィルタ上に担持された触媒が活性化するとパティキュレートフィルタにおいて排気ガス中に含まれる未燃HCおよびCOが酸化除去せしめられると共に排気ガス中に含まれる微粒子、即ちパティキュレートがパティキュレートフィルタ上において燃焼除去せしめられる。更にこの内燃機関では排気通路内に供給された尿素により選択還元触媒上において排気ガス中に含まれるNOxが還元せしめられる。
特表2004−511691号公報
しかしながらこのように機関排気通路内に尿素を供給するとこの尿素に由来する中間生成物と排気ガス中に含まれる未燃HCとが反応して有害なシアン化水素HCNが生成される。この場合、特に機関冷間始動時におけるように機関から多量の未燃HCが排出されるとき、および車両走行中において排気ガス中の未燃HCが増大した瞬間には多量のシアン化水素が生成され、その結果許容される濃度を越えた多量のシアン化水素HCNが大気中に排出されるという問題を生ずる。
上記問題点を解決するために本発明によれば、機関排気通路内に尿素吸着型選択還元触媒を配置し、この選択還元触媒に流入する排気ガス中に尿素を供給することにより選択還元触媒において排気ガス中に含まれるNOxを還元するようにした内燃機関の排気浄化装置において、シアン化水素の発生を抑制するために選択還元触媒上流の機関排気通路内に排気ガス中のHCを吸着するためのHC吸着触媒を配置し、選択還元触媒から流出する排気ガス中のシアン化水素濃度が予め定められた基準値以下となるようにHC吸着触媒からのHCの脱離速度を抑制するようにしている。
大気中にシアン化水素が排出されるのを抑制することができる。
図1に圧縮着火式内燃機関の全体図を示す。
図1を参照すると、1は機関本体、2は各気筒の燃焼室、3は各燃焼室2内に夫々燃料を噴射するための電子制御式燃料噴射弁、4は吸気マニホルド、5は排気マニホルドを夫々示す。吸気マニホルド4は吸気ダクト6を介して排気ターボチャージャ7のコンプレッサ7aの出口に連結され、コンプレッサ7aの入口はエアフローメータ8を介してエアクリーナ9に連結される。吸気ダクト6内にはステップモータにより駆動されるスロットル弁10が配置され、更に吸気ダクト6周りには吸気ダクト6内を流れる吸入空気を冷却するための冷却装置11が配置される。図1に示される実施例では機関冷却水が冷却装置11内に導かれ、機関冷却水によって吸入空気が冷却される。
一方、排気マニホルド5は排気ターボチャージャ7の排気タービン7bの入口に連結され、排気タービン7bの出口はHC吸着触媒12の入口に連結される。HC吸着触媒12の出口は排気管13を介して尿素吸着型選択還元触媒14の入口に連結され、この選択還元触媒14の出口は排気管15に連結される。排気管13内には選択還元触媒14に尿素を供給するための尿素供給弁16が配置され、この尿素供給弁16からは尿素を含んだ尿素水溶液が排気ガス中に噴射される。また、各排気管13,15内には夫々排気ガス温を検出するための温度センサ17,18が配置される。
排気マニホルド5と吸気マニホルド4とは排気ガス再循環(以下、EGRと称す)通路19を介して互いに連結され、EGR通路19内には電子制御式EGR制御弁20が配置される。また、EGR通路19周りにはEGR通路19内を流れるEGRガスを冷却するための冷却装置21が配置される。図1に示される実施例では機関冷却水が冷却装置21内に導かれ、機関冷却水によってEGRガスが冷却される。一方、各燃料噴射弁3は燃料供給管22を介してコモンレール23に連結される。このコモンレール23内へは電子制御式の吐出量可変な燃料ポンプ24から燃料が供給され、コモンレール23内に供給された燃料は各燃料供給管22を介して燃料噴射弁3に供給される。
電子制御ユニット30はデジタルコンピュータからなり、双方向性バス31によって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)32、RAM(ランダムアクセスメモリ)33、CPU(マイクロプロセッサ)34、入力ポート35および出力ポート36を具備する。エアフローメータ8の出力信号および各温度センサ17,18の出力信号は夫々対応するAD変換器37を介して入力ポート35に入力される。アクセルペダル40にはアクセルペダル40の踏込み量Lに比例した出力電圧を発生する負荷センサ41が接続され、負荷センサ41の出力電圧は対応するAD変換器37を介して入力ポート35に入力される。更に入力ポート35にはクランクシャフトが例えば15°回転する毎に出力パルスを発生するクランク角センサ42が接続される。一方、出力ポート36は対応する駆動回路38を介して燃料噴射弁3、スロットル弁10駆動用ステップモータ、尿素供給弁16、EGR制御弁20および燃料ポンプ24に接続される。
選択還元触媒14は例えば遷移金属を含有するゼオライトからなり、図1に示される実施例では選択還元触媒14はFe−ゼオライトから構成される。尿素供給弁16から尿素水溶液が供給されると尿素水溶液中の大部分の尿素は選択還元触媒14に吸着され吸着された尿素は形態変化をしつつ、即ち中間生成物に変化しつつアンモニアNH3を生成する。排気ガス中に含まれるNOxは選択還元触媒14上においてこれら生成されたアンモニアNH3と反応して還元せしめられる。本発明による実施例では選択還元触媒14に吸着されている尿素吸着量がNOxを還元するのに十分な量となるように尿素供給弁16から尿素水溶液が供給される。
ところでこのように尿素が吸着されている選択還元触媒14に未燃HCが流入すると選択還元触媒14内に生成されている尿素由来の中間生成物と未燃HCとが反応して有害なシアン化水素HCNが生成される。この場合、生成されるシアン化水素HCNの量が少なく、従って大気中に排出される排気ガス中のシアン化水素HCNの濃度が薄いときには特に問題とはならない。
しかしながら選択還元触媒14に多量の未燃HCが送り込まれると大量のシアン化水素HCNが生成され、大気中に排出されるシアン化水素HCNの濃度が許容されうる濃度、即ち予め定められた基準値を越えてしまうことになる。そこで本発明では選択還元触媒14に流入する排気ガス中に含まれる未燃HCを吸着除去するために選択還元触媒14の上流にHC吸着触媒12を配置するようにしている。
本発明による実施例ではこのHC吸着触媒12はゼオライトからなる。このゼオライトは機関冷間始動時におけるようにゼオライトの温度が低いときでも未燃HCを吸着する機能を有する。従って機関冷間始動時におけるように多量の未燃HCが機関から排出される場合でもこれら未燃HCはHC吸着触媒12に吸着され、斯くして多量のシアン化水素HCNが大気中に排出されるのを阻止することができる。
なお、このHC吸着触媒12上に例えば白金Ptからなる酸化触媒を担持させることもできる。この場合、酸化触媒が活性化していないときには排気ガス中の大部分の未燃HCがHC吸着触媒12に吸着され、酸化触媒が活性化すると排気ガス中の大部分の未燃HCが酸化される。従ってこの場合には酸化触媒が活性化していなくても、活性化していても選択還元触媒14に多量の未燃HCが流入するのが阻止される。
ところで、大気中にシアン化水素HCNが排出されるのを完全に阻止するのは実際上ほとんど不可能であり、社会の要請を考えると大気中に排出されるシアン化水素HCNの濃度を許容されうる濃度、即ち予め定められた基準値以下に抑制すれば十分である。従って大気中に排出されるシアン化水素HCNの濃度を基準値以下に抑制することができればHC吸着触媒12から吸着したHCを脱離させてもよいことになる。以下このHCの脱離作用と大気中に排出されるシアン化水素HCNの濃度との関係について説明する。
図2はHC吸着触媒12からのHCの脱離速度(重量/単位時間)と選択還元触媒14から流出する排気ガス中のシアン化水素HCNの濃度、即ち大気中に排出されるシアン化水素HCNの排出濃度との関係を示している。なお、図2には選択還元触媒14への尿素吸着量が多い場合と少ない場合についてのHC脱離速度とHCN排出濃度との2つの関係が示されている。
HC脱離速度が高くなるとHC吸着触媒12から単位時間当り脱離するHCの量が増大するので図2に示されるように尿素吸着量の大小にかかわらずにHC脱離速度が高くなるほどHCN排出濃度が高くなる。また、HC脱離速度が同一であっても尿素吸着量が多いほどHCN排出濃度は高くなる。従って図2に示されるように尿素吸着量が大のときを示す曲線は尿素吸着量が小のときを示す曲線よりも上方に位置する。
一方、図2にはHCN排出濃度の許容されうる濃度、即ち基準値RXが示されている。図2から尿素吸着量が少ない場合にはHC脱離速度をYa以下にすればHCN排出濃度が基準値RX以下となり、尿素吸着量が多い場合にはHC脱離速度をYb以下にすればHCN排出濃度が基準値RX以下となることがわかる。従って本発明では選択還元触媒14から流出する排気ガス中のシアン化水素濃度が予め定められた基準値RX以下となるようにHC吸着触媒12からのHCの脱離速度を抑制するようにしている。
ところでHC脱離速度とHC吸着量との間には図3に示されるようにHC吸着量が増大するほどHC脱離速度が高くなる関係がある。従って尿素吸着量が一定であるとすると図4に示されるようにHC吸着量が増大するほどHCN排出濃度が高くなる。従って図4に示される場合にはHC吸着量がWX以下のときにHC吸着触媒12からHCを脱離させればHCN排出濃度が基準値RX以下となることがわかる。従って本発明による一実施例ではHC吸着量が許容HC吸着量WX以下のときにHC吸着触媒12からのHC脱離作用が行われる。
ところでHC吸着触媒12の温度を上昇させるとHC吸着触媒12からのHC脱離作用が開始される。従って本発明による実施例ではHC吸着触媒12からHCを脱離すべきときにはHC吸着触媒12を昇温せしめるようにしている。HC吸着触媒12の昇温制御は例えば噴射時期を遅角して排気ガス温を上昇させることにより、或いは膨張行程に追加の燃料を噴射して排気ガス温を上昇させることにより行われる。
以上のことをまとめると本発明による一実施例では、HC吸着触媒12が吸着しうるHC吸着量として、HC吸着触媒12からHCを脱離させたときに選択還元触媒14から流出する排気ガス中のシアン化水素濃度が基準値RX以下となる許容HC吸着量WXが予め求められており、HC吸着触媒12へのHC吸着量が許容HC吸着量WX以下のときにHC吸着触媒12からHCを脱離させるべくHC吸着触媒12の昇温作用が行われる。この場合、図4に示される例では許容HC吸着量RXが一定値とされている。
図5はHC脱離制御の一例を示している。この例ではHC吸着触媒12へのHC吸着量ΣWが許容HC吸着量WXに達する毎にHC吸着触媒12の昇温制御が行われ、それによってHC吸着触媒12からHCが脱離される。なお、図5に示される例ではHC吸着量ΣWは単位時間当りのHC吸着量Wを積算することによって算出される。この単位時間当りのHC吸着量Wは予め実験により求められており、要求トルクTQおよび機関回転数Nの関数として図6(A)に示すようなマップの形で予めROM32内に記憶されている。
一方、HC吸着触媒12からのHC脱離速度WDは図6(B)に示されるようにHC吸着触媒12の温度TCの関数であり、HC吸着触媒12の温度TCが脱離開始温度を越えるとHC脱離速度WDは急速に上昇する。図5に示される昇温制御時のHC吸着量ΣWの減少量は図6(B)に示されるHC脱離速度WDを用いて算出される。なお、HC吸着触媒12に吸着されているHC吸着量ΣWはHC吸着触媒12の温度履歴や、車両の走行距離や、HC吸着触媒12から流出する排気ガス中のHC濃度の検出値等から求めることもできる。
図7にHCの脱離制御を行うためのルーチンを示す。
図7を参照するとまず初めにステップ50においてHC吸着触媒12の昇温制御中であるか否かが判別される。通常は昇温制御中でないのでステップ51に進み、図6(A)に示すマップから単位時間当りのHC吸着量Wが算出される。次いでステップ52ではHC吸着量ΣWにHC吸着量Wが加算される。次いでステップ53ではHC吸着量ΣWが許容HC吸着量WXよりも大きくなったか否かが判別され、NOx吸着量ΣWが許容HC吸着量WXよりも大きくなったときにはステップ54に進んでHC吸着触媒12の昇温制御が開始される。
昇温制御が開始されるとステップ50からステップ55に進んで昇温制御が続行される。ステップ56では温度センサ17による検出温度から推定されるHC吸着触媒12の温度TCに基づいて図6(B)に示される関係からHC脱離速度WDが算出される。次いでステップ57ではHC吸着量ΣWから単位時間当りのHC脱離量を表すHC脱離速度WDが減算される。次いでステップ58ではHC吸着量ΣWが零又は負になったか否かが判別される。ΣW≦0になったときにはステップ59に進んで昇温制御が完了せしめられ、次いでステップ60においてΣWがクリアされる。
前述したように図4は尿素吸着量を一定としたときの基準値RXを示している。これに対し、尿素吸着量を考慮したときにHCN排出濃度が基準値RX以下となる領域と基準値RX以上となる領域との境界SXが図8(A)に示されている。図2からわかるように尿素吸着量が多くなるほどHCN排出濃度が基準値RXとなるときのHC脱離速度、即ちHC吸着量は小さくなり、従ってHCN排出濃度が基準値RX以下となる尿素吸着量とHC吸着量の領域は図8(A)においてハッチングで示される領域となる。
ところで図8(A)において或る尿素吸着量のときにHCN排出濃度が基準値以上とならないHC吸着量の限界は境界SXであり、従ってこの境界SXは許容HC吸着量WXに相当している。従って尿素吸着量を考慮した場合、図8(B)に示されるように許容HC吸着量WXは選択還元触媒14に吸着している尿素の量が多いほど小さくなる。この実施例ではHC吸着量が図8(B)に示される許容HC吸着量WXに達したときにHC吸着触媒12の昇温作用が行われる。
図9にHCの脱離制御を行うためのルーチンを示す。
図9を参照するとまず初めにステップ70においてHC吸着触媒12の昇温制御中であるか否かが判別される。通常は昇温制御中でないのでステップ71に進み、図6(A)に示すマップから単位時間当りのHC吸着量Wが算出される。次いでステップ72ではHC吸着量ΣWにHC吸着量Wが加算される。次いでステップ73では尿素供給弁16から供給される尿素供給量QAが算出される。
次いでステップ74では機関の運転状態に応じた機関からのNOx排出量が求められ、このNOxを還元するために脱離した尿素脱離量QBが算出される。次いでステップ75では尿素吸着量ΣQに尿素供給量QAが加算され、尿素吸着量ΣQから尿素脱離量QBが減算される。次いでステップ76ではこの尿素吸着量ΣQに基づいて図8(B)から許容HC吸着量WXが算出される。次いでステップ77ではNOx吸着量ΣWが許容HC吸着量WXよりも大きくなったか否かが判別され、NOx吸着量ΣWが許容HC吸着量WXよりも大きくなったときにはステップ78に進んでHC吸着触媒12の昇温制御が開始される。
昇温制御が開始されるとステップ70からステップ79に進んで昇温制御が続行される。ステップ80では温度センサ17による検出温度から推定されるHC吸着触媒12の温度TCに基づいて図6(B)に示される関係からHC脱離速度WDが算出される。次いでステップ81ではHC吸着量ΣWからHC脱離速度WDが減算される。次いでステップ82ではHC吸着量ΣWが零又は負になったか否かが判別される。ΣW≦0になったときにはステップ83に進んで昇温制御が完了せしめられ、次いでステップ84においてΣWがクリアされる。
次に図10(A),(B)および図11を参照しつつ更に別の実施例について説明する。
図6(B)を参照しつつ説明したようにHC脱離速度はHC吸着触媒12の温度TCが脱離開始温度を越えると急速に上昇し、従って図10(A)に示されるようにHC脱離速度はHC吸着触媒12の昇温速度が高くなるほど高くなる。従って図2の横軸を昇温速度に代えるとHCN排出濃度と昇温速度とは図10(B)に示されるような関係となる。ただし、図10(B)には図2と異なってHC吸着量が多い場合と少ない場合についてHCN排出濃度と昇温速度との2つの関係が示されている。
図10(B)からわかるようにHCN排出濃度が基準値RXとなるときの昇温速度はHC吸着量が多いほど低くなる。即ち、HCN排出濃度を基準値RX以下に維持するにはHC吸着量が多いほど昇温速度を低くする必要がある。従ってこの実施例では図7のステップ55或いは図9のステップ79における昇温制御の際に図11に示される如くHC吸着触媒12の昇温制御開始時におけるHC吸着触媒12へのHC吸着量が多いほど昇温速度が低くされる。
図12に更に別の実施例を示す。この実施例ではHC吸着触媒12と選択還元触媒14との間の排気管13から選択還元触媒14を迂回して排気管15まで延びるバイパス通路25が分岐されており、このバイパス通路25の分岐部に流路切換弁26が配置されている。また、排気管13内にはHC吸着触媒12から流出した排気ガス中の未燃HCの濃度を検出するためのHC濃度センサ27が配置されている。
この実施例ではHC吸着触媒12から流出する排気ガス中のHC濃度が予め定められた許容濃度以下のときには流路切換弁26が図12において実線で示される位置に保持されており、従ってこのときHC吸着触媒12から流出した排気ガスは選択還元触媒14内に送り込まれる。これに対し、HC吸着触媒12から流出する排気ガス中のHC濃度が予め定められた許容濃度以上になったときには流路切換弁26が図12において破線で示される位置に切換えられる。従ってこのとき排気ガスはバイパス通路25に送り込まれ、それによってシアン化水素HCNが発生するのが阻止される。
内燃機関の全体図である。 HCN排出濃度とHC脱離速度の関係を示す図である。 HCN排出濃度とHC吸着量の関係を示す図である。 HCN排出濃度とHC吸着量の関係を示す図である。 昇温制御を示すタイムチャートである。 NOx吸着量Wのマップ等を示す図である。 HC脱離制御を行うためのフローチャートである。 HCN排出濃度が基準値以上および基準値以上となる領域等を示す図である。 HC脱離制御を行うためのフローチャートである。 昇温速度とHC脱離速度の関係等を示す図である。 昇温速度とHC吸着量の関係を示す図である。 内燃機関の別の実施例を示す全体図である。
符号の説明
5 排気マニホルド
7 ターボチャージャ
12 HC吸着触媒
14 選択還元触媒
16 尿素供給弁

Claims (9)

  1. 機関排気通路内に尿素吸着型選択還元触媒を配置し、該選択還元触媒に流入する排気ガス中に尿素を供給することにより該選択還元触媒において排気ガス中に含まれるNOxを還元するようにした内燃機関の排気浄化装置において、シアン化水素の発生を抑制するために上記選択還元触媒上流の機関排気通路内に排気ガス中のHCを吸着するためのHC吸着触媒を配置し、上記選択還元触媒から流出する排気ガス中のシアン化水素濃度が予め定められた基準値以下となるように上記HC吸着触媒からのHCの脱離速度を抑制するようにした内燃機関の排気浄化装置。
  2. 上記HC吸着触媒がゼオライトからなる請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 上記HC吸着触媒上に酸化触媒を担持させた請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 上記HC吸着触媒が吸着しうるHC吸着量として、HC吸着触媒からHCを脱離させたときに上記選択還元触媒から流出する排気ガス中のシアン化水素濃度が上記基準値以下となる許容HC吸着量が予め求められており、HC吸着触媒へのHC吸着量が該許容HC吸着量以下のときにHC吸着触媒からHCを脱離させるべくHC吸着触媒の昇温作用が行われる請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  5. 上記許容HC吸着量が一定値である請求項4に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  6. 上記許容HC吸着量は上記選択還元触媒に吸着している尿素の量が多いほど小さくされる請求項4に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  7. HC吸着触媒の昇温制御開始時におけるHC吸着触媒へのHC吸着量が多いほど昇温速度が低くされる請求項4に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  8. HC吸着触媒へのHC吸着量を算出する算出手段を具備した請求項4に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  9. 上記HC吸着触媒と上記選択還元触媒との間の機関排気通路から該選択還元触媒を迂回するバイパス通路を分岐し、HC吸着触媒から流出する排気ガス中のHC濃度が予め定められた許容濃度以下のときには排気ガスを選択還元触媒内に送り込み、HC吸着触媒から流出する排気ガス中のHC濃度が予め定められた許容濃度以上になったときには排気ガスをバイパス通路内に送り込むようにした請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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