JP4792424B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は内燃機関の排気浄化装置に関する。
機関排気通路内にNOx選択還元触媒を配置し、NOx選択還元触媒上流の機関排気通路内に、排気ガス中に含まれるNOxを吸蔵し還元剤を供給すると吸蔵したNOxを放出するNOx吸蔵触媒を配置し、NOx選択還元触媒に尿素を供給して尿素から発生するアンモニアにより排気ガス中に含まれるNOxを選択的に還元するようにした内燃機関が公知である(例えば特許文献1を参照)。この内燃機関ではNOx吸蔵触媒に吸蔵されるNOx量およびNOx吸蔵触媒から放出されるNOx量を考慮して尿素供給量が決定されている。例えばNOx吸蔵触媒へのNOxの吸着量が増大しているときにはNOx選択還元触媒に流入する排気ガス中のNOx量が吸着したNOx量分だけ減少するのでその分だけ尿素供給量が減少せしめられる。
特開2005−2925号公報
ところでNOx選択還元触媒にはアンモニアが吸着するタイプの触媒とアンモニアが吸着しないタイプの触媒とがあり、アンモニアが吸着するタイプのNOx選択還元触媒を用いた場合には多量のアンモニアを吸着させておかないと排気ガス中のNOxを十分に還元することができない。
一方、上述の内燃機関ではNOx吸蔵触媒からNOxを放出すべきときにはNOxが一気に放出される。従って上述の内燃機関においてアンモニアを吸着するタイプのNOx選択還元触媒を用いた場合にはNOx吸蔵触媒からNOxが一気に放出されたときに多量のアンモニアがNOx選択還元触媒に吸着していないとNOxを十分に還元することはできない。しかしながら上述の内燃機関ではNOx吸蔵触媒へのNOxの吸着量が増大しているときには尿素供給量が減少せしめられる。従ってNOx吸蔵触媒からNOxが一気に放出されたときにはNOx選択還元触媒に十分な量のアンモニアが吸着しておらず、斯くしてNOxを十分に還元することができないという問題がある。
本発明は、NOx吸着触媒からNOxが放出されても放出されたNOxを十分に還元することのできる内燃機関の排気浄化装置を提供することにある。
即ち、本発明によれば機関排気通路内にNOx選択還元触媒を配置し、NOx選択還元触媒に尿素を供給してこの尿素から発生するアンモニアをNOx選択還元触媒に吸着させ、主に吸着したアンモニアにより排気ガス中に含まれるNOxを選択的に還元するようにした内燃機関の排気浄化装置において、NOx選択還元触媒上流の機関排気通路内にNOx吸着触媒を配置し、このNOx吸着触媒はNOx吸着触媒の温度に応じて排気ガス中に含まれるOxを吸着するか或いは吸着されているNOxを放出する性質を有し、NOx吸着触媒へのNOxの吸着量が増大しているときには尿素供給量を増大するようにしている。
NOx吸着触媒へのNOxの吸着量が増大しているときには尿素供給量が増大せしめられるのでNOx吸着触媒からNOxが放出されるときにはNOx吸着触媒に十分な量のアンモニアが吸着している。従ってNOx吸着触媒からNOxが放出されたときにNOxが良好に還元される。
図1に圧縮着火式内燃機関の全体図を示す。
図1を参照すると、1は機関本体、2は各気筒の燃焼室、3は各燃焼室2内に夫々燃料を噴射するための電子制御式燃料噴射弁、4は吸気マニホルド、5は排気マニホルドを夫々示す。吸気マニホルド4は吸気ダクト6を介して排気ターボチャージャ7のコンプレッサ7aの出口に連結され、コンプレッサ7aの入口は吸入空気量検出器8を介してエアクリーナ9に連結される。吸気ダクト6内にはステップモータにより駆動されるスロットル弁10が配置され、更に吸気ダクト6周りには吸気ダクト6内を流れる吸入空気を冷却するための冷却装置11が配置される。図1に示される実施例では機関冷却水が冷却装置11内に導かれ、機関冷却水によって吸入空気が冷却される。
一方、排気マニホルド5は排気ターボチャージャ7の排気タービン7bの入口に連結され、排気タービン7bの出口はNOx吸着触媒12の入口に連結される。このNOx吸着触媒12の下流にはNOx吸着触媒12に隣接して排気ガス中に含まれる粒子状物質を捕集するためのパティキュレートフィルタ13が配置され、このパティキュレートフィルタ13の出口は排気管14を介してNOx選択還元触媒15の入口に連結される。このNOx選択還元触媒15の出口には酸化触媒16が連結される。
NOx選択還元触媒15上流の排気管14内には尿素水供給弁17が配置され、この尿素水供給弁17は供給管18、供給ポンプ19を介して尿素水タンク20に連結される。尿素水タンク20内に貯蔵されている尿素水は供給ポンプ19によって尿素水供給弁17から排気管14内を流れる排気ガス中に噴射され、尿素から発生したアンモニア((NH22CO+H2O→2NH3+CO2)によって排気ガス中に含まれるNOxがNOx選択還元触媒15において還元される。
排気マニホルド5と吸気マニホルド4とは排気ガス再循環(以下、EGRと称す)通路21を介して互いに連結され、EGR通路21内には電子制御式EGR制御弁22が配置される。また、EGR通路21周りにはEGR通路21内を流れるEGRガスを冷却するための冷却装置23が配置される。図1に示される実施例では機関冷却水が冷却装置23内に導かれ、機関冷却水によってEGRガスが冷却される。一方、各燃料噴射弁3は燃料供給管24を介してコモンレール25に連結され、このコモンレール25は電子制御式の吐出量可変な燃料ポンプ26を介して燃料タンク27に連結される。燃料タンク27内に貯蔵されている燃料は燃料ポンプ26によってコモンレール25内に供給され、コモンレール25内に供給された燃料は各燃料供給管24を介して燃料噴射弁3に供給される。
電子制御ユニット30はデジタルコンピュータからなり、双方向性バス31によって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)32、RAM(ランダムアクセスメモリ)33、CPU(マイクロプロセッサ)34、入力ポート35および出力ポート36を具備する。NOx選択還元触媒15の上流側および下流側には夫々温度センサ28a,28bが配置され、更にNOx吸着触媒12にはNOx吸着触媒12の床温を検出するための温度センサ29が取付けられる。これら温度センサ28a,28b,29および吸入空気量検出器8の出力信号は夫々対応するAD変換器37を介して入力ポート35に入力される。
一方、アクセルペダル40にはアクセルペダル40の踏込み量Lに比例した出力電圧を発生する負荷センサ41が接続され、負荷センサ41の出力電圧は対応するAD変換器37を介して入力ポート35に入力される。更に入力ポート35にはクランクシャフトが例えば15°回転する毎に出力パルスを発生するクランク角センサ42が接続される。一方、出力ポート36は対応する駆動回路38を介して燃料噴射弁3、スロットル弁10の駆動用ステップモータ、尿素水供給弁17、供給ポンプ19、EGR制御弁22および燃料ポンプ26に接続される。
NOx吸着触媒12の基体は多数の細孔を有するコージライト或いはゼオライトからなり、この基体上には例えばアルミナからなる触媒担体の層が形成されていてこの触媒担体上に例えば白金のような貴金属触媒が担持されている。一方、パティキュレートフィルタ13としては触媒を担持していないパティキュレートフィルタを用いることもできるし、例えば白金のような貴金属触媒を担持したパティキュレートフィルタを用いることもできる。また、NOx選択還元触媒15は低温で高いNOx浄化率を有するアンモニア吸着タイプのFeゼオライトから構成されている。酸化触媒16は例えば白金からなる貴金属触媒を担持しており、この酸化触媒16はNOx選択還元触媒15から漏出したアンモニアを酸化する作用をなす。
さて、図3においてNHmaxは飽和状態にあるNOx選択還元触媒15へのアンモニア吸着量、即ち飽和吸着量を示しており、本発明による実施例では破線で示されるようにこのアンモニアの飽和吸着量NHmaxよりも若干少ないアンモニア吸着量ΣNH3が目標アンモニア吸着量NH0とされる。図3に示されるようにこの目標アンモニア吸着量NH0はNOx選択還元触媒15の床温TBの関数であり、床温TBが高くなるほどこの目標アンモニア吸着量MH0は低下する。本発明による実施例では通常NOx選択還元触媒15へのアンモニア吸着量ΣNH3が目標アンモニア吸着量NH0となるように尿素の供給が制御されている。
一方、図4はNOx吸着触媒12が吸着しうるNOxの最大吸着量NMAXを示している。なお、図4において縦軸はNOx吸着触媒12へのNOx吸着量ΣNOXを示しており、横軸はNOx吸着触媒12の床温TCを示している。図4に示されるように最大NOx吸着量NMAXはNOx吸着触媒12の床温TCが低くなるほど増大し、従ってNOx吸着触媒12はNOx吸着触媒12の床温TCが低いとき、例えば機関始動時に多量のNOxを吸着する機能を有していることがわかる。
ところでNOx選択還元触媒15はほぼ200℃以上にならないと活性化せず、従って機関始動後、NOx選択還元触媒15の温度が上昇するまではNOx選択還元触媒15によるNOxの浄化作用は期待できない。ところが上述したようにNOx吸着触媒12はNOx吸着触媒12の温度が低くなるほど吸着しうるNOx量が増大する。従って図1および図2に示されるようにNOx選択還元触媒15の上流にNOx吸着触媒12が配置されているとNOx選択還元触媒15が活性化していないときには排気ガス中のNOxはNOx吸着触媒12に吸着され、斯くしてNOxが大気中に放出されるのが抑制されることになる。
次いでNOx吸着触媒12の温度が上昇してくると図4からわかるように吸着しうるNOx量が減少するためにNOx吸着触媒12からNOxが放出される。即ち、今、NOx吸着触媒12が図4のA点で示される状態、即ち床温TCが比較的低く、NOx吸着量ΣNOXが比較的多い状態であったとする。この状態から床温TCがB点で示される温度まで上昇するとこのときには最大吸着量NMAXに対する超過NOx吸着量ΔNXがNOx吸着触媒12から放出されることになる。
このようにNOx吸着触媒12は概略的に言うと低温時にNOxを吸着し、高温時にNOxを放出する性質を有する。即ち、NOx吸着触媒12はNOx吸着触媒12の温度に応じて排気ガス中に含まれるNOxを吸着するか或いは吸着されているNOxを放出する性質を有する。
一方、NOx吸着触媒12の温度が上昇するとNOx選択還元触媒15の温度も上昇するためにNOx選択還元触媒15が活性化し、斯くしてNOx選択還元触媒15においてNOx吸着触媒12から放出されたNOxの還元作用が行われる。このときNOxはNOx選択還元触媒15に吸着されているアンモニアによって還元され、従ってこのとき排気ガス中に含まれる多量のNOxは十分な量のアンモニアがNOx選択還元触媒15に吸着されていれば良好に還元されることになる。即ち、NOx選択還元触媒15に吸着されているNOx量が少ないと排気ガス中に含まれるNOxがアンモニアと接触する機会が少なくなり、斯くしてNOxが十分に還元されなくなる。
そこで本発明では、NOx吸着触媒12へのNOxの吸着量が増大しているときには尿素供給量を増大するようにしている。次にこのことについて図5に示すタイムチャートを参照しつつ説明する。なお、図5は機関から排出されるNOx量が一定であると仮定したときのNOx吸着触媒12の床温TC、NOx吸着触媒12へのNOx吸着量ΣNOX、尿素供給量およびNOx選択還元触媒15へのアンモニア吸着量ΣNH3の各変化を示している。また、図5において鎖線Qsは機関から排出されるNOxを還元するのに必要な尿素供給量を表している。
即ち、本発明では図5に示されるようにNOx吸着触媒12の床温TCがNOxの放出を開始する温度TCnまで上昇する間はNOx吸着触媒12にNOxが吸着され続けるためにNOx吸着量ΣNOXが増大し続ける。この間、機関から排出されるNOxを還元するのに必要な尿素供給量Qsよりも多くの尿素が供給され続け、斯くしてNOx選択還元触媒15へのアンモニア吸着量ΣNH3が増大し続ける。
次いでNOx吸着触媒12の床温TCがTCnを越えるとNOx吸着触媒12からのNOxの放出が開始される。このときにはNOx選択還元触媒15へのアンモニア吸着量ΣNH3は放出されたNOxを還元するのに十分な量であるのでNOxは良好に還元されることになる。なお、NOx吸着触媒12からのNOxの放出が開始されると尿素供給量はQs以下に低下せしめられ、斯くしてアンモニア吸着量ΣNH3が減少する。即ち、本発明ではNOx吸着触媒からのNOxの放出量が増大しているときには尿素供給量が減少せしめられる。
次に図6から図10を参照しつつ本発明による尿素供給方法の一実施例について説明する。
内燃機関においては機関から排出されるNOxは機関の運転状態に応じて定まる。本発明による実施例では機関から単位時間当り排出されるNOx量NOXAが要求トルクTQおよび機関回転数Nの関数として図6(A)に示すマップの形で予めROM32内に記憶されている。なおこの場合、NOx吸着触媒12の上流にNOxセンサ(図示せず)を配置し、このNOxセンサの出力からNOx量NOXAを求めるようにしてもよい。
一方、機関から排出されたNOxのうちNOx吸着触媒12に吸着するNOxの吸着率はNOx吸着触媒12に吸着されているNOx吸着量ΣNOXとNOx吸着触媒12内における排気ガス流の空間速度との関数となる。即ち、図6(B)においてK1で示されるように吸着率はNOx吸着触媒12に吸着されているNOx吸着量ΣNOXが増大するほど減少し、図6(C)においてK2で示されるように吸着率はNOx吸着触媒12内における排気ガス流の空間速度、即ち吸入空気量Gaが増大するほど減少する。これら吸着率K1,K2は予めROM32内に記憶されている。本発明による実施例では機関からの排出NOx量NOXAに吸着率K1およびK2を乗算することによって単位時間当りNOx吸着触媒12に吸着されるNOx量NOXA・K1・K2が算出される。
一方、NOx吸着触媒12からはNOx吸着量ΣNOXおよびNOx吸着触媒12内における排気ガスの空間速度、即ち吸入空気量Gaに応じた速度でもってNOxが放出される。即ち、図7(A)に示されるように或る吸入空気量GaにおけるNOxの脱離速度W、即ちNOx吸蔵触媒12から単位時間当り放出されるNOx量WはNOx吸着量ΣNOXが増大するほど高くなる。即ち、NOx吸着量ΣNOXが多いほど多量のNOxが放出される。
一方、NOx吸着触媒12から脱離するNOxの脱離率Dは図7(B)に示されるように吸入空気量Gaが増大するほど高くなる。この場合、実際のNOx脱離速度、即ちNOx吸着触媒12から単位時間当り実際に脱離されるNOx量は図7(A)に示される脱離速度Wに図7(B)に示される脱離率Dを乗算した値W・Dとなる。なお、これら脱離速度Wおよび脱離率Dは予めROM32内に記憶されている。
図8は供給すべきアンモニアの補正量ΔQを算出するためのルーチンを示している。なお、このルーチンは一定時間毎の割込みによって実行される。
図8を参照するとまず初めにステップ50において図6(A)に示すマップから機関からの単位時間当りの排出NOx量NOXAが算出される。次いでステップ51ではNOx吸着触媒12への吸着NOx量ΣNOXが図4に示される最大NOx吸着量NMAXよりも少ないか否かが判別される。ΣNOX<NMAXのとき、即ちまだNOxを吸着する余地があるときにはステップ52に進む。
ステップ52では図6(B)に示す関係から吸着率K1が算出され、次いでステップ53では図6(C)に示す関係から吸着率K2が算出される。次いでステップ54では単位時間当りNOx吸着触媒12に実際に吸着されるNOx量NOXB(=NOXA・K1・K2)が算出される。次いでステップ55では単位時間当りNOx吸着触媒12に実際に吸着されるNOx量NOXBに定数C1を乗算することによって供給すべきアンモニアの補正量ΔQ(=C1・NOXB)が算出される。従ってこの補正量ΔQは吸着NOx量NOXBに比例している。次いでステップ56では単位時間当りNOx吸着触媒12に実際に吸着されるNOx量NOXBをΣNOXに加算することによってNOx吸着量ΣNOXが算出される。
一方、ステップ51においてΣNOX≧NMAXであると判断されたときにはステップ57に進んで図7(A)に示す関係から脱離速度Wが算出される。次いでステップ58では図7(B)に示す関係から脱離率Dが算出される。次いでステップ59では単位時間当り実際に脱離するNOx量NOXD(=W・D)が算出される。次いでステップ60では単位時間当り実際に脱離するNOx量NOXDに定数−C2を乗算することによって供給すべきアンモニアの補正量ΔQ(=−C2・NOXD)が算出される。従ってこの補正量ΔQは放出NOx量NOXDに比例している。次いでステップ61では単位時間当り実際に放出されるNOx量NOXDをΣNOXから減算することによってNOx吸着量ΣNOXが算出される。
図9は尿素の供給を制御するためのルーチンを示している。なお、このルーチンも一定時間毎の割込みによって実行される。
図9を参照するとまず初めにステップ70において図6(A)に示すマップから機関からの単位時間当りの排出NOx量NOXAが算出される。次いでステップ71ではNOx選択還元触媒15におけるNOx浄化率Rが算出される。このNOx浄化率Rは図10(A)に示されるようにNOx選択還元触媒15の床温TBの関数であり、更に排気ガス量、即ち吸入空気量Gaに応じて変化する。このNOx浄化率Rは図10(B)に示されるように吸入空気量GaおよびNOx選択還元触媒15の床温TBの関数としてマップの形で予めROM32内に記憶されている。
次いでステップ72では排出NOx量NOXAとNOx浄化率RからNOxを還元するために単位時間当り消費された吸着アンモニア量NDが算出される。次いでステップ73ではΣNH3に尿素の形で単位時間当り供給される供給アンモニア量Qを加算し、ΣNH3から消費されたアンモニア量NDを減算することによってNOx選択還元触媒15のアンモニア吸着量ΣNH3(←ΣNH3+NI−ND)が算出される。次いでステップ74ではこのアンモニア吸着量ΣNH3が目標アンモニア吸着量NH0よりも大きいか否かが判別される。
ΣNH3≧NH0のときにはステップ75に進んでアンモニア供給量Qから一定値αが減算され、次いでステップ77に進む。一方、ΣNH3<NH0のときにはステップ76に進んでアンモニア供給量Qに一定値αが加算され、次いでステップ77に進む。ステップ77ではアンモニア供給量Qにアンモニアの補正量ΔQを加算することによって最終的なアンモニア供給量QFが算出される。次いでステップ78ではアンモニア供給量がQFとなるように尿素水が供給される。
このようにアンモニア供給量Qに補正量ΔQを加算することにより最終的なアンモニア供給量QFが算出される。従って本発明による実施例では機関の運転状態から定まる尿素供給量Qに対し、算出された吸着NOx量NOXBに比例して尿素供給量が増大せしめられ、また機関の運転状態から定まる尿素供給量Qに対し、算出された放出NOx量NOXDに比例して尿素供給量が減少せしめられることになる。
NOx吸着触媒12からのNOx放出作用が開始された後、NOxが放出しなくなるとアンモニアの補正量ΔQは零となる。このときには機関から排出されるNOxを還元するのに必要な量の尿素が供給される。本発明による実施例ではこの尿素量は還元すべきNOx量に対して当量比=1となる量とされている。
図11に更に別の実施例を示す。この実施例ではNOx選択還元触媒15を昇温するための昇温手段を具備している。図11に示す例ではこの昇温手段はNOx選択還元触媒15の上流に配置された電気ヒータ43からなる。即ち、NOx吸着触媒12からNOxが放出されるときにNOx選択還元触媒15が活性化していないとNOxを良好に還元することはできない。そこで本発明ではNOx吸着触媒12からNOxが放出されると予測されるときには昇温手段、即ち電気ヒータ43によりNOx選択還元触媒15を昇温するようにしている。
具体的な一例を挙げると図12において破線で示されるように最大NOx吸着量NMAXよりも若干低い判定レベルNXが予め設定されており、NOx吸着量ΣNOXおよび床温TCから定まる点が判定レベルNXを越えたときにNOx吸着触媒12からNOxが放出されると予測される。NOxの放出が予測されたときには電気ヒータ43がオンとされる。
図13はNOx選択還元触媒15の昇温を制御するためのルーチンを示している。なお、このルーチンは図8および図9に示されるルーチンと共に一定時間毎の割込みによって実行される。
図13を参照するとまず初めにステップ80においてNOx選択還元触媒15を昇温すべきであることを示す昇温フラグがセットされているか否かが判別される。昇温フラグがセットされていないときにはステップ81に進んでNOx選択還元触媒15の床温TBが活性化温度TB0よりも低いか否かが判別される。TB<TB0のとき、即ちNOx選択還元触媒15が活性化していないときにはステップ82に進む。
ステップ82では図12においてNOx吸着量ΣNOXおよび床温TCから定まる点が判定レベルNXを越えたか否かが判別される。NOx吸着量ΣNOXおよび床温TCから定まる点が判定レベルNXを越えたときにはステップ83に進んで昇温フラグがセットされる。昇温フラグがセットされるとステップ80からステップ84に進んで電気ヒータ43がオンとされ、昇温作用が開始される。
次いでステップ85ではNOx選択還元触媒15の床温TBが活性化温度TB0を越えたか否かが判別される。TB≧TB0になったとき、即ちNOx選択還元触媒15が活性化したときにはステップ86に進んで電気ヒータ43がオフとされ、昇温作用が停止される。次いでステップ87では昇温フラグがリセットされる。
なお、NOx選択還元触媒15の昇温方法としては電気ヒータによる昇温方法ばかりでなく、ガスバーナを用いる方法その他の種々の公知の方法を用いることができる。また、NOx選択還元触媒15を昇温する代りに酸化触媒16を昇温させることもできる。
圧縮着火式内燃機関の全体図である。 圧縮着火式内燃機関の別の実施例を示す全体図である。 目標アンモニア吸着量NH0を示す図である。 最大NOx吸着量NMAXを示す図である。 尿素供給量等の変化を示すタイムチャートである。 機関から排出されるNOx量NOXAのマップ等を示す図である。 NOxの脱離速度等を示す図である。 アンモニアの補正量ΔQを算出するためのフローチャートである。 尿素の供給制御を行うためのフローチャートである。 NOx浄化率Rを示す図である。 圧縮着火式内燃機関の更に別の実施例を示す全体図である。 判定レベルNXを示す図である。 NOx選択還元触媒の昇温制御を行うためのフローチャートである。
符号の説明
4 吸気マニホルド
5 排気マニホルド
7 排気ターボチャージャ
12 NOx吸着触媒
13 パティキュレートフィルタ
15 NOx選択還元触媒
17 尿素水供給弁

Claims (5)

  1. 機関排気通路内にNOx選択還元触媒を配置し、該NOx選択還元触媒に尿素を供給して該尿素から発生するアンモニアをNOx選択還元触媒に吸着させ、主に吸着したアンモニアにより排気ガス中に含まれるNOxを選択的に還元するようにした内燃機関の排気浄化装置において、上記NOx選択還元触媒上流の機関排気通路内にNOx吸着触媒を配置し、該NOx吸着触媒はNOx吸着触媒の温度に応じて排気ガス中に含まれるNOxを吸着するか或いは吸着されているNOxを放出する性質を有し、NOx吸着触媒へのNOxの吸着量が増大しているときには尿素供給量を増大するようにした内燃機関の排気浄化装置。
  2. NOx吸着触媒への吸着NOx量を算出し、機関の運転状態から定まる尿素供給量に対し、算出された吸着NOx量に比例して尿素供給量を増大させるようにした請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. NOx吸着触媒からのNOxの放出量が増大しているときには尿素供給量を減少するようにした請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. NOx吸着触媒からの放出NOx量を算出し、機関の運転状態から定まる尿素供給量に対し、算出された放出NOx量に比例して尿素供給量を減少させるようにした請求項3に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  5. NOx選択還元触媒を昇温するための昇温手段を具備しており、NOx吸着触媒からNOxが放出されると予測されるときには該昇温手段によりNOx選択還元触媒を昇温するようにした請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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