JP2003220339A - 内燃機関の排気ガス浄化用触媒 - Google Patents

内燃機関の排気ガス浄化用触媒

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JP2003220339A JP2002020488A JP2002020488A JP2003220339A JP 2003220339 A JP2003220339 A JP 2003220339A JP 2002020488 A JP2002020488 A JP 2002020488A JP 2002020488 A JP2002020488 A JP 2002020488A JP 2003220339 A JP2003220339 A JP 2003220339A
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    • Y02C20/20Capture or disposal of greenhouse gases of methane

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機関始動時に排出されるHCを良好に浄化可
能とする。 【解決手段】 排気ガス浄化用触媒のハニカム担体(1
0)には、機関始動時に内燃機関から排出されるHCを
吸着するHC吸着材を含有したHC吸着層(11)と、
触媒温度の上昇につれてHC吸着層から脱離したHCを
浄化する触媒成分を含有した触媒層(12)と、触媒成
分の活性化温度以下の温度で酸素を放出するAgを酸素
供給成分として含有した酸素発生層(13)とを備え
る。酸素発生層へのAg添加量は、触媒中にAgO2
形で存在するAgから脱離HCを酸化するために理論上
必要な量以上の酸素が放出されるような値に設定されて
いる。触媒がHC脱離温度に到達する前後においてAg
2が分解してO2が供給されるので、脱離HCは触媒成
分の存在下で酸化されて良好に浄化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の排気ガ
ス浄化用触媒に関し、特に、内燃機関の始動時に排出さ
れる炭化水素(HC)を良好に浄化可能な排気ガス浄化
用触媒に関する。
【0002】
【関連する背景技術】機関始動時に排出されるHCを浄
化するため、ゼオライトなどからなるHC吸着層と酸化
触媒層とを担体上に担持してなるHC吸着触媒が用いら
れる。この種のHC吸着触媒は、HC吸着層でHCを吸
着し、その後の触媒温度上昇につれてHC吸着層から脱
離するHCを酸化触媒層で浄化するようになっている。
【0003】図4は、機関始動時におけるHC吸着触媒
の入口及び出口でのHC濃度と時間経過との関係を示
す。図示の如く、機関始動時には内燃機関から多量のH
Cが排出されて触媒入口でのHC濃度が大きなピークを
示すが、HC吸着触媒のHC吸着作用によって触媒出口
でのHC濃度は抑制される。しかし、触媒温度がHC離
脱温度(たとえば百数十度)に達した後に触媒出口での
HC濃度が増大し、しかも酸化触媒層の活性化温度(例
えば約200℃)への到達後もHC濃度は高レベルにあ
る。これは、酸化触媒層が活性化したとしても脱離HC
が十分に浄化されないことを示し、その原因は、脱離H
Cにより酸化触媒層のまわりにリッチ雰囲気が形成され
て脱離HCの浄化に供される酸素が不足することにある
と考えられる。この場合、機関始動時に長時間にわたっ
てHCが大気中へ多量に放出されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】HC浄化のための酸素
を供給するには例えば排気空燃比をリーン化すれば良い
が、機関始動時に排気空燃比を極端にリーン化すること
は、燃焼室内へ燃料を直接に供給可能な直噴式内燃機関
を除き、実際には困難である。また、直噴式内燃機関に
おいてもHC浄化のためにリーン空燃比で運転するとN
Ox排出量が増大するので、リーン空燃比運転を長時間
にわたって継続すると排気特性が全体として悪化するお
それがある。また、NOx浄化触媒を設置する必要が生
じる。
【0005】そこで、本発明の目的は、機関始動時に内
燃機関から排出される炭化水素を良好に浄化可能とする
排気ガス浄化用触媒を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ゼオライトを主成分とし機関始動時に排出される炭
化水素を吸着する炭化水素吸着材と、Pd、Pt及びR
hからなる群より選ばれた少なくとも一種の貴金属を含
み炭化水素吸着材から脱離する炭化水素を浄化する触媒
成分とを有する排気ガス浄化用触媒において、触媒成分
の活性化温度以下の温度で酸素を放出する酸素供給成分
を触媒に添加し、その添加量を、脱離炭化水素を酸化す
るために理論上必要な酸素量以上の酸素が放出されるよ
うな値に設定したことを特徴とする。
【0007】請求項1の発明の排気ガス浄化用触媒で
は、触媒成分が活性化温度に達する前に酸素供給成分か
ら酸素が放出されるので、脱離HCによる触媒成分まわ
りでのリッチ雰囲気の形成が抑制されて脱離HCの触媒
上での酸化反応が促進され、触媒のHC浄化性能が向上
する。請求項2の発明は、酸素供給成分が、Ag、Fe
及びCuからなる群より選ばれた少なくとも一種を含む
ことを特徴とする。
【0008】請求項2の発明では、触媒成分の活性化温
度以下における酸素放出能力に優れるAg、FeやCu
が酸素供給成分として用いられ、HC浄化性能が向上す
る。請求項3の発明は、酸素供給成分としてのAgを触
媒1リットル当たり16.2ないし50.0グラム添加
したことを特徴とする。請求項3の発明では、所要量の
Agが触媒中でAgO2の形で存在して触媒成分の活性
温度に近い温度で分解して十分な量の酸素を放出するの
で、触媒成分まわりでのリッチ雰囲気の形成が確実に抑
制され、HC浄化性能が向上する。
【0009】請求項3の発明において、好ましくは、A
gの添加量を触媒1リットル当たり33ないし43グラ
ムにする。この場合、酸素放出に十分な量のAgが触媒
に安定に添加され、Agの存在下で触媒上での脱離HC
の酸化反応が促進される。請求項4の発明は、酸素供給
成分としてのAgの添加量を脱離炭化水素のメタン換算
量に対してモル比で8倍以上としたことを特徴とする。
【0010】請求項4の発明では、酸素が十分に供給さ
れてHC浄化性能が向上する。請求項5の発明は、酸素
供給成分が、触媒成分が含有される層より下層側の層に
含有されていることを特徴とする。請求項5の発明で
は、酸素供給成分から触媒成分への酸素の供給が触媒成
分の下層側から行われるため、触媒上での酸化反応が促
進される。
【0011】請求項6の発明は、炭化水素吸着材および
触媒成分が第一層とその上層の第二層にそれぞれ含有さ
れ、酸素供給成分が第一層と第二層との間の第三層に含
有されることを特徴とする。請求項6の発明では、耐熱
性の低いゼオライトを含む炭化水素吸着材が最下層の第
一層に含有されるので、炭化水素吸着材が排気ガスによ
って加熱されて高温になることが抑制され、触媒の耐久
性が向上する。
【0012】請求項7の発明は、炭化水素吸着材および
触媒成分が第一層とその上層の第二層にそれぞれ含有さ
れ、酸素供給成分が第一層より下層の第三層に含有され
ることを特徴とする。請求項7の発明では、酸素供給成
分が炭化水素吸着材の下層側に配されるので、酸素供給
成分の添加により炭化水素吸着材のHC吸着能が低下す
るおそれがなくなる。
【0013】請求項8の発明は、炭化水素吸着材および
触媒成分が第一層およびその上層の第二層に含有され、
酸素供給成分が第一層に含有されることを特徴とする。
請求項8の発明に係る触媒は二層構造であり、容易かつ
安価に製造される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態によ
る排気ガス浄化用触媒を説明する。本実施形態の排気ガ
ス浄化用触媒は、吸気管内噴射式または筒内噴射式の内
燃機関(図示略)の排気通路内に配置され、機関始動時
に内燃機関から排出される排気ガスに含まれる炭化水素
(HC)を吸着すると共に、その後の触媒温度の上昇に
伴って脱離するHCを良好に浄化するようになってい
る。この排気ガス浄化用触媒は単独で用いても良く、あ
るいは三元触媒やNOx浄化触媒などと共に使用可能で
ある。但し、機関始動時のHC浄化のために排気空燃比
をリーン化する必要がないのでNOx浄化触媒をあえて
設置する必要はなく、排気ガス浄化用触媒を単独使用し
て触媒システムを簡易且つ安価に構成することができ
る。
【0015】図1に示すように、排気ガス浄化用触媒
は、例えばコージライトからなるハニカム担体10を備
え、このハニカム担体10の上面には、HC吸着層(第
一層)11と酸素発生層(第三層)13と触媒層(第二
層)12とがこの順序で担持されている。図1は排気ガ
ス浄化用触媒に形成された一つのセルの四半部を示し、
ハニカム担体10の各セルは例えば四角形状に形成され
ている。
【0016】HC吸着層11は、例えばβ型ゼオライト
を主成分とするHC吸着材からなり、排気ガス中のHC
を吸着するようになっている。触媒層12は、アルミナ
(Al23)などからなる基材に、Pd、Pt、Rhな
どからなる群より選ばれた一種以上の貴金属を含む触媒
成分とCe、Zr、Laなどからなる群から選ばれた一
種以上を含む助触媒成分とを添加したものであり、排気
ガス温度ひいては触媒温度の上昇によりHC吸着層11
から脱離するHCを酸化して浄化する機能を奏するもの
になっている。また、酸素発生層13は、アルミナなど
の基材上に酸素供給成分を分散させたものであり、触媒
温度の上昇に伴う分解反応や還元反応により酸素を発生
させて触媒層12での脱離HCの酸化反応に供するよう
になっている。
【0017】酸素発生層13に添加される酸素供給成分
は、触媒層12に添加された触媒成分の活性化温度(例
えば約200℃)以下の温度で酸素を放出する機能を有
するものから選択される。具体的には、酸素供給成分
は、Ag、Fe及びCuからなる群より選ばれた少なく
とも一種を含み、本実施形態ではAgが酸素供給成分と
して酸素発生層13に添加されている。なお、Agなど
以外にも、CeやZrなども酸素放出機能を奏するが、
その活性化温度が触媒成分の活性化温度よりも相当に高
く、脱離HCの酸化、浄化を促進する上での有用性に劣
る。
【0018】酸素供給成分の添加量は、脱離HCを酸化
するために理論上必要な酸素量以上の酸素が酸素供給成
分から放出されるような値に設定される。本実施形態で
は、酸素供給成分としてのAgの添加量は、脱離HCの
メタン換算量に対してモル比で8倍以上の値に設定され
る。換言すれば、Ag添加量は、触媒1リットル当たり
16.2ないし50.0グラム、好ましくは33ないし
43グラムの範囲内の値に設定される。
【0019】以下、Agの添加量を上記の値に設定する
理由を説明する。メタン(CH4)の酸化反応は次式で
表される。 CH4+2O2→CO2+2H2O この酸化反応式から、メタンを酸化するために要する酸
素量が、モル比でメタンの2倍であることが分かる。ま
た、酸素発生層13に添加されたAgはAg2Oの形で
酸素発生層13中に存在し、このAg2Oが次式で示す
ようにAgとO2とに分解されてO2を発生させる。
【0020】Ag2O→4Ag+O2 上記の分解反応式から、酸素を発生させるために要する
Agの添加量はモル比で酸素の4倍であることが分か
る。結局、メタンの酸化に要する酸素量を発生させるた
めに理論上必要となるAg添加量はモル比でメタンの8
倍であるといえる。
【0021】さて、容量1リットルの排気ガス浄化用触
媒を用いた実験によれば、触媒へのHCの吸着量は約3
00mgであった。換言すれば、触媒からは容量1リッ
トルあたり0.3グラムのHCが脱離することになる。
この脱離HCの重量0.3グラムを1モルのメタンの重
量16グラムで除して、脱離HCのメタル換算量は、モ
ル換算で1.875×10-2モルと求められる。
【0022】既述のように、メタンの酸化に要する酸素
量の発生に必要なAg添加量はモル比でメタンの8倍で
あるので、触媒1リットルあたりに添加すべきAgは、
1モルのAgの重量108gに脱離HCのモル換算量の
8倍を乗じることにより16.2gと求められる。この
様にして、脱離HCを酸化するために理論上必要な酸素
量を放出可能とするAg添加量が16.2gであること
が分かる。
【0023】その一方で、酸素発生層13に添加された
Agはその全てが酸素放出に寄与するものではない。従
って、脱離HCの酸化を促進するには上記添加量16.
2g以上のAgを酸素発生層13に添加するのが実際的
である。また、本願発明者は酸素発生層13へのAg添
加量が異なる幾つかの排気ガス浄化用触媒を試作して評
価した結果、酸素発生層13にAgを安定に添加する上
でその添加量に制約があり、Ag添加量の上限値は触媒
1リットルあたり50.0gであることが分かった。そ
して、脱離HCの酸化反応を促進すると共にAgを安定
に添加する観点から、触媒1リットルあたりのAg添加
量の好適範囲が33gないし43gであることが分かっ
た。
【0024】付言すれば、触媒にAgを添加することは
公知であり、例えば特開2001−79423号公報に
はゼオライト層にAgを混入してなる排気ガス浄化用触
媒が開示されている。しかしながら、この公報に記載の
触媒ではHC吸着性能の向上を企図してAgを添加する
ものに過ぎず、同公報に特段の記載はないがAg添加量
はHCのメタン換算モル量よりも少ないはずである。仮
に最大限に見積もってAg1モルが1モルのメタンに吸
着に寄与するとしてもAgの添加量はHCのメタン換算
量と同じモル量(触媒1リットルあたり数グラム程度)
であると解される。上記の説明から明らかなように、こ
の程度のAg添加量では脱離HCの酸化反応を促進する
に足る酸素量を発生させることは困難である。
【0025】本実施形態の排気ガス浄化用触媒は例えば
以下のようにして製作される。先ず、例えば、アルミナ
源の粉末、シリカ源の粉末およびマグネシア源の粉末
を、アルミナ、シリカ、マグネシアの割合がコージライ
ト組成になるように混合したものを水に分散させ、その
固形分をハニカム状に成形し、このハニカム成形体を焼
成してハニカム担体10を得る。
【0026】次に、ハニカム担体10の表面にHC吸着
層11を形成する。先ず、ゼオライト構成成分の水溶性
塩を水で希釈して所定濃度の水溶液を調製し、この水溶
液中に担体10を浸漬する。水溶性塩は、ハニカム担体
10の吸水性によって担体10の表面や表層中に吸収さ
れる。その後、担体10を乾燥させて水分を蒸発させ、
ゼオライト構成成分の塩を担体10の表面や表層中に吸
着させる。次に、ハニカム担体10を加熱してゼオライ
ト構成成分の塩を分解させ、これにより担体10の表面
にHC吸着層11を形成する。
【0027】次に、ハニカム担体10に担持されたHC
吸着層11の表面に酸素発生層13を形成する。先ず、
酸素供給成分(ここではAg)の水溶性塩を所定濃度に
希釈して水溶液を調製する。次に、適当な金属酸化物基
材粉末(ここではアルミナ)を水溶液に浸漬し、水分を
蒸発させた後で、アルミナ粉末の表面に吸着した塩を加
熱分解させてAgをアルミナ粉末の表面に担持する。そ
して、この粉末と純水とを適当な濃度で混ぜ合わせてス
ラリーを作成し、次に、スラリーを担体10に担持した
HC吸着層11に吸着させる。更に、水分を蒸発させた
後で担体10を焼成し、これによりハニカム担体10に
形成したHC吸着層11の表面を酸素発生層13で被覆
する。
【0028】次に、ハニカム担体10の酸素発生層13
の表面に触媒層12を形成する。先ず、アルミナとP
d、Pt、Rhなどの触媒成分とCe、Zr、Laなど
の助触媒成分とを主成分とする粉末を含むスラリーを調
製する。次に、HC吸着層11及び酸素発生層13を形
成済みのハニカム担体10を上記スラリー中に浸漬し、
これを乾燥後に焼成し、これにより担体10にHC吸着
層11、酸素発生層13及び触媒層12をこの順序で担
持してなる排気ガス浄化用触媒を得る。この触媒は、た
とえば緩衝材を介してケースに収容され、内燃機関の排
気管内に配置される。
【0029】以下、排気ガス浄化用触媒の作用を説明す
る。内燃機関の冷態始動時には大量の未燃HC成分が内
燃機関から排出されるが、排気ガス浄化用触媒のHC吸
着層11にHCが吸着され、これにより大気中へのHC
の排出を抑制することができる。そして、時間経過につ
れて触媒が排気ガスにより徐々に加熱されてHC脱離温
度(例えば百数十度)まで上昇すると、HC吸着層11
からの吸着HCの脱離が開始される。
【0030】一方、排気ガス浄化用触媒の酸素発生層1
3には酸素供給成分としてのAgが担持され、機関始動
前においてAgの多くはアルミナ上に酸化物すなわちA
2Oとして存在しているが、触媒温度の上昇につれて
この酸化物が反応式2Ag2O→4Ag+O2で示すよう
に分解してO2を放出する。ここで、酸素発生層13に
は酸素放出能力に優れたAgが例えば触媒1リットル当
たり33ないし43グラムの如く多量に添加されてお
り、しかもその酸化物であるAg2Oの分解分圧は18
5℃で1気圧に達するので、触媒が活性化温度(例えば
約200℃)に達する前に多量のO2が発生する。
【0031】さて、HC吸着層11から脱離したHC
は、HC吸着層11より上層の酸素発生層13及びその
上層の触媒層12を順次通過して排ガス気流中に拡散し
ていくが、触媒層12にはPd、Pt、Rh等の触媒成
分が分散担持されており、触媒成分が活性化温度に達す
るとその触媒作用の下でHC吸着層11から脱離したH
Cが酸化されて浄化される。
【0032】ここで、脱離HCにより触媒層12中の触
媒成分のまわりにリッチ雰囲気が局所的に形成されると
脱離HCの浄化に供される酸素が不足するおそれがある
が、酸素発生層13から酸素が放出されるので、触媒成
分のまわりでのリッチ雰囲気の形成が抑制され、触媒成
分の存在下での脱離HCの酸化反応が促進される。しか
も、酸素発生層13で発生した酸素は、酸素発生層13
より上層の触媒層12を通過して排ガス気流中に拡散す
るので、酸素発生層13から触媒層12の触媒成分への
酸素供給が触媒層12の下層側から行われ、触媒成分の
存在下での脱離HCと酸素との反応が促進される。この
様に、触媒層12の下側から酸素を供給すると、排気空
燃比のリーン化などにより触媒層12の上側から酸素を
供給する構成に比べて脱離HCの浄化効率が向上する。
また、HC吸着層11にHC吸着材として含有されてい
るゼオライトの耐熱性は低いが、HC吸着層11が酸素
発生層13及び触媒層12よりも下層に配されているの
で、ゼオライトが排気ガスによって加熱されて高温にな
ることが抑制され、排気ガス浄化用触媒の耐久性がその
分向上する。
【0033】上述のように、排気ガス浄化用触媒は、こ
れがHC脱離温度に達した後であって触媒層12に添加
された触媒成分が活性化温度に達する前に、脱離HCを
酸化するのに十分な量の酸素を酸素発生層13から触媒
層12に供給して脱離HCの酸化反応を促進するものと
なっており、機関始動時のHC浄化効率に優れる。ま
た、排気空燃比をリーン化することなく、触媒成分まわ
りにおけるリッチ雰囲気の形成を抑制して脱離HCを良
好に浄化可能であるため、吸気管内噴射式内燃機関にお
いても機関始動時の大気中へのHC排出量を大幅に低減
できる。また、直噴式内燃機関についてもHC浄化のた
めに排気空燃比のリーン化が不要であるので、排気空燃
比のリーン化によるNOx排出量の増大を招来すること
がなく、直噴式内燃機関の排気特性の向上に寄与する。
また、NOx浄化触媒を不要とすることも可能になる。
【0034】以下、本発明の第2実施形態による排気ガ
ス浄化用触媒を説明する。図2に示すように、第2実施
形態の触媒は、ハニカム担体10に、酸素発生層13、
HC吸着層11及び触媒層12をこの順序で担持させた
ものになっている。これら各層は上記第1実施形態の場
合と同様に構成可能であり、また、触媒の作用も第1実
施形態のものと略同一であり、従って、触媒についての
構成説明および作用説明を省略する。付言すれば、本実
施形態の排気ガス浄化用触媒では、酸素発生層13がH
C吸着層11の下層側に配されているので、酸素発生層
13の存在によりHC吸着層11のHC吸着能が低下す
るおそれがない。
【0035】以下、本発明の第3実施形態による排気ガ
ス浄化用触媒を説明する。図3に示すように、この実施
形態の触媒は、ハニカム担体10上に、HC吸着材と酸
素発生成分とを混合してなる混合層14を担持し、更
に、この混合層14の外面上に触媒層12を担持したも
のになっている。本実施形態の触媒は、第1実施形態に
係る触媒の製作手順に照らして製作可能であり、その製
作手順の説明を省略する。但し、HC吸着層11、触媒
層12及び酸素発生層13をハニカム担体10に三層コ
ートしてなる第1及び第2実施形態のものに比べ、触媒
層12及び混合層14を担体10に二層コートした本実
施形態の触媒は容易かつ安価に製作可能である。本実施
形態の触媒の作用は第1実施形態のものと基本的には同
様であり、作用説明を省略する。
【0036】以上で、本発明の実施形態の説明を終える
が、本発明はこれに限定されず、種々に変形可能であ
る。例えば、上記実施形態では、HC吸着材をβ型ゼオ
ライトで構成したが、これに代えてY型、MFI型、モ
ルデナイト型やフェリエライト型のゼオライトを用いて
も良い。また、ハニカム担体10へのHC吸着層11、
触媒層12及び酸素発生層13の担持方法も第1実施形
態のものに限定されない。例えば、第1実施形態では、
ゼオライト構成成分(HC吸着材)の塩を分解させて担
体表面にHC吸着層を形成したが、ゼオライト構成成分
のスラリーを吸着させた担体を焼成するようにしても良
い。その他、本発明はその発明概念の範囲内で種々に変
形可能である。
【0037】
【発明の効果】請求項1に記載の発明に係る排気ガス浄
化用触媒は、炭化水素を吸着するHC吸着材と、Pd、
Pt及びRhからなる群より選ばれた少なくとも一種の
貴金属を含み脱離HCを浄化する触媒成分と、触媒成分
が活性化する温度以下で酸素を放出する酸素供給成分と
を含有し、酸素供給成分の添加量を、脱離HCを酸化す
るために理論上必要な量以上の酸素が酸素供給成分から
放出されるような値に設定したので、触媒成分の活性化
温度以下の温度において酸素供給成分から酸素を放出し
て脱離HCによる触媒成分まわりでのリッチ雰囲気の形
成を十分に抑制することができ、これにより脱離HCの
触媒上での酸化反応を促進して触媒のHC浄化性能を向
上することができる。
【0038】請求項2の発明は、酸素供給成分が、酸素
放出能力に優れたAg、Fe及びCuからなる群より選
ばれた少なくとも一種を含むので、触媒のHC浄化性能
を向上可能である。請求項3の発明は、触媒中にAgO
2の形態で存在し且つ触媒成分の活性化温度に近い温度
において分解して酸素を放出するAgを酸素供給成分と
して触媒1リットル当たり16.2ないし50.0グラ
ム添加したので、十分な量の酸素を放出して触媒成分ま
わりでのリッチ雰囲気の形成を確実に抑制することがで
き、HC浄化性能を向上することができる。
【0039】請求項4の発明は、酸素供給成分としての
Agを脱離HCのメタン換算量に対してモル比で8倍以
上添加したので、酸素を十分に供給してHC浄化性能を
向上することができる。請求項5の発明は、触媒成分が
含有される層より下層側の層に酸素供給成分を含有させ
たので、触媒成分への酸素供給を触媒成分の下層側から
行って触媒上での脱離HCの酸化反応を更に促進するこ
とができる。
【0040】請求項6の発明は、炭化水素吸着材および
触媒成分をそれぞれ含有する第一層とその上層の第二層
との間にある第三層に酸素供給成分を含有させたので、
耐熱性の低いゼオライトを含むHC吸着材を最下層に配
して排ガスによるHC吸着材の加熱を抑制して触媒の耐
久性を向上させることができる。請求項7の発明は、炭
化水素吸着材および触媒成分をそれぞれ含有する第一層
とその上層の第二層より下層の第三層に酸素供給成分を
含有させたので、酸素供給成分の添加によりHC吸着材
のHC吸着能が低下するおそれがなくなる。
【0041】請求項8の発明は、炭化水素吸着材および
酸素供給成分を含有した第一層とその上層に配され且つ
触媒成分を含有した第二層とで構成したので、触媒を容
易且つ安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による排気ガス浄化用触
媒を示す部分断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態による排気ガス浄化用触
媒の部分断面図である。
【図3】本発明の第3実施形態による排気ガス浄化用触
媒の部分断面図である。
【図4】機関始動時における従来のHC吸着触媒の入口
及び出口でのHC濃度と時間経過との関係を例示する図
である。
【符号の説明】
10 ハニカム担体 11 HC吸着層(第一層) 12 触媒層(第二層) 13 酸素発生層(第三層) 14 混合層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01N 3/10 F01N 3/10 Z 3/18 D 3/18 3/20 D 3/20 3/24 E 3/24 3/28 301P 3/28 301 B01D 53/36 104Z (72)発明者 棚田 浩 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 Fターム(参考) 3G091 AB02 AB10 BA03 BA15 FA02 FA04 FA12 FA13 FB02 FB10 FB12 FC04 FC07 GB01W GB01X GB04W GB05W GB06W GB07W GB09Y GB10X GB17X HA18 4D048 AA18 AB01 BA03X BA11X BA30X BA31X BA33X BA34X BA35X BA36X BA41X BB02 BB16 DA03 DA13 EA04 4G069 AA03 BA01B BA07A BA13B BB02A BB02B BB04A BB04B BC31A BC31B BC32A BC32B BC42B BC43B BC51B BC66A BC66B BC71A BC71B BC72A BC72B BC75A BC75B CA02 CA03 CA07 CA15 EA19 EC28 EC29 FC08 ZA19A ZA19B

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゼオライトを主成分とする炭化水素吸着
    材と、Pd、Pt及びRhからなる群より選ばれた少な
    くとも一種の貴金属を含む触媒成分とを有し、内燃機関
    の始動時に排出される炭化水素を上記炭化水素吸着材で
    吸着し温度上昇と共に前記炭化水素吸着材から脱離する
    炭化水素を上記触媒成分により浄化する排気ガス浄化用
    触媒において、 上記触媒成分が活性化する温度以下で酸素を放出する酸
    素供給成分を添加し、その添加量を、上記炭化水素吸着
    材からの脱離炭化水素を酸化するために理論上必要な酸
    素量以上の酸素が上記酸素供給成分から放出されるよう
    に設定したことを特徴とする内燃機関の排気ガス浄化用
    触媒。
  2. 【請求項2】 上記酸素供給成分は、Ag、Fe及びC
    uからなる群より選ばれた少なくとも一種を含むことを
    特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気ガス浄化用
    触媒。
  3. 【請求項3】 上記酸素供給成分はAgであり、Agの
    添加量を排気ガス浄化用触媒1リットル当たり16.2
    ないし50.0グラムとしたことを特徴とする請求項1
    に記載の内燃機関の排気ガス浄化用触媒。
  4. 【請求項4】 上記酸素供給成分はAgであり、Agの
    添加量を脱離炭化水素のメタン換算量に対してモル比で
    8倍以上としたことを特徴とする請求項1に記載の内燃
    機関の排気ガス浄化用触媒。
  5. 【請求項5】 上記酸素供給成分は、上記触媒成分が含
    有される層より下層側の層に含有されていることを特徴
    とする請求項1に記載の内燃機関の排気ガス浄化用触
    媒。
  6. 【請求項6】 上記炭化水素吸着材は第一層に含有さ
    れ、上記触媒成分は上記第一層より上層の第二層に含有
    され、上記酸素供給成分は上記第一層と上記第二層との
    間の第三層に含有されることを特徴とする請求項5に記
    載の内燃機関の排気ガス浄化用触媒。
  7. 【請求項7】 上記炭化水素吸着材は第一層に含有さ
    れ、上記触媒成分は上記第一層より上層の第二層に含有
    され、上記酸素供給成分は上記第一層より下層の第三層
    に含有されることを特徴とする請求項5に記載の内燃機
    関の排気ガス浄化用触媒。
  8. 【請求項8】 上記炭化水素吸着材は第一層に含有さ
    れ、上記触媒成分は上記第一層より上層の第二層に含有
    され、上記酸素供給成分は上記第一層に含有されること
    を特徴とする請求項5に記載の内燃機関の排気ガス浄化
    用触媒。
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