JP2000240347A - 昇降ドアガラスのガイド構造 - Google Patents
昇降ドアガラスのガイド構造Info
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Abstract
せてもこすれ異音が発生しない、ドア本体内のドアガラ
スガイド構造を提供すること。 【解決手段】 ドアフレームの縦枠部を下方へ延長する
ようにドア本体内に断面ほぼコ字形の合成樹脂製のサッ
シュ4Aを縦方向に設置し、サッシュ4Aの相対向する
側壁41a,41bの内面にドアガラス3をその両面か
ら挟む撓み性を有するガラスガイド部5Aを形成し、上
記側壁41a,41bのうち少なくとも車外側の側壁4
1bのガラスガイド部5Aには、サッシュ4Aの底面4
2と近接する端部にドアガラス3と摺接する尖状の先端
縁63がドアガラス昇降方向に延びる突出部6を形成し
た。
Description
内にドアガラスの昇降を案内するサッシュを設けた昇降
ドアガラスのガイド構造に関するものである。
にはインナパネルとアウタパネルの間の前後位置に、ド
アガラス3の昇降時にその前後の縦縁部を案内するサッ
シュ4がドアフレーム10の前後の縦枠部を下方へ延長
するように縦方向に設けられている。一方、ドアフレー
ム10の内周には、ドアベルトライン11よりも上方で
ドアガラス6の昇降を案内するドアガラスラン2が取付
けられている。
ものを用い、これにドアフレーム10のガラスラン2と
同種のガラスランを装着していたが、近時、車両の軽量
化、コスト低減のために、ナイロン、ポリアセタール等
からなる合成樹脂のサッシュが用いられるようになって
きた。
を省略し、昇降ドアガラスの摺動性を良くし、かつドア
ガラスのガタツキを防ぐために、サッシュの内面から突
出してドアガラスの縦縁部を両面から挟むガラスガイド
部を一体に形成している。
(実開平9−100676号)を示すもので、断面コ字
形の合成樹脂製のサッシュ4の車幅方向に相対向する側
壁41a,41bの内面にはそれぞれサッシュ長手方向
に所定の間隔をおいて、上記内面からC字状に伸び出し
て先端が上記内面とは分離している舌片状のガラスガイ
ド部5を形成し、両側のガラスガイド部5でドアガラス
3をその両面から挟む構造としている。
ス3面に密着するように設定しても、合成樹脂製のサッ
シュの熱変化による伸縮は舌片状のガラスガイド部5の
撓みにより吸収されるから、気温の変化にかかわらず常
にガラスガイド部5をガラス面に密着させることができ
るので、ドアガラス3のガタツキ防止作用においてすぐ
れている。
造にも、なお解決すべき問題が残されている。すなわ
ち、上記の構造において、ガラス面にほこりや、はね上
げられた泥水が付着した状態でドアガラス3を昇降させ
ると、ガラスガイド部5でこすれ状の異音が発生するこ
とがある。この異音は、ガラスガイド部5のドアガラス
3との摺接面に小型の突出部を形成してドアガラス3と
の接触面積を小さくすることで若干緩和されるが、異音
の発生を防止するには充分でなかった。
なく、かつドアガラスとの摺動抵抗を極力小さくし、上
記異音の発生を完全に防止することができる昇降ドアガ
ラスのガイド構造を提供することを課題としてなされた
ものである。
本体内に、ドアガラスの昇降を案内する合成樹脂からな
る断面ほぼコ字形のサッシュをドアフレームの縦枠部を
下方へ延長する方向に設け、該サッシュの車幅方向に相
対向する側壁の内面に、該内面から突出してドアガラス
の縦縁部の両面を挟むガラスガイド部をサッシュ長手方
向に所定の間隔をおいて形成した昇降ドアガラスのガイ
ド構造において、上記ガラスガイド部を、一端がサッシ
ュの上記側壁の内面に結合し、他端が該内面と分離する
撓み性を有する舌片状に形成する。かつ上記側壁のう
ち、少なくともサッシュの車外側の側壁のガラスガイド
部にはサッシュの底面に近接する端部に、ドアガラス面
と摺接する尖形の先端縁がドアガラス昇降方向に延びる
突出部を形成したことを特徴とする(請求項1)。上記
先端縁はこれを、ドアガラス面に向けて凸状の湾曲線状
に形成する(請求項2)。
接触となり、特に請求項2の発明では点接触に近い線接
触となるので摺動抵抗が小さい。しかも、上記突出部を
上記ガラスガイド部のサッシュ底面に近接する端部に形
成したから、上記突出部のドアガラスとの接触位置は、
ドアガラスが上昇して閉じられたときにドアガラスの縦
縁部を両面から挟むドアガラスランのシールリップのシ
ール位置よりもドアガラスラン内奥側のドアガラスの端
縁近接位置となる。この位置のドアガラス面には、はね
上げられた泥水が侵入することはほとんどなく、またほ
こりの堆積も少ないから、上記突出部とドアガラス面と
の間でこすれ状の異音は発生しない。
本体1内には前後位置にそれぞれ、昇降するドアガラス
3の前後の縦縁部を案内するサッシュ4Aが、ドフフレ
ーム10の前後の縦枠部を下方へ延長するように縦方向
に設置してある。ドアフレーム10の内周にはこれに沿
ってドアガラスラン2が取付けてある。
成樹脂の射出成形体であり、後側のサッシュ4Aを例に
とると、図1に示すように断面ほぼコ字形で、一方の側
壁41aの外面にブラケット40を備え、サッシュ4A
はその開口を前方に向けブラケット40によりドア本体
1のインナパネルに固定される。なお図では便宜上、サ
ッシュ4Aを上下に直線状としたが、実際はドアガラス
3の曲面に対応してドアアウタパネル側へ凸状のゆるや
かな曲線形状である。
向する内面にはそれぞれサッシュ長手方向に所定の間隔
をおいて、舌片状のガラスガイド部5Aが形成してあ
り、側壁41a,41bのガラスガイド部5Aは互い違
いの位置としてある。各ガラスガイド部5Aは縦断面ほ
ぼC字形で、上端が上記内面と一体結合して下方へ伸
び、下端は上記内面と分離しており、厚さは側壁41
a,41bよりも若干薄く、撓み性を有する。ガラスガ
イド部5Aの幅は、側壁41a,41bの幅の2/3程
度で、ガラスガイド部5Aはその一方の側縁が側壁41
a,41bの先端縁と合致する位置に形成してある。
ッシュ4Aの底面42側の端縁に沿って細幅の突出部6
が形成してある。突出部高さは長さ方向に均一で、その
上記底面42側の側端面61はガラスガイド部5Aの本
体部の上記底面42側の側端面と面一で、対向側面62
の先端部は側端面61に対して鋭角をなす傾斜面として
あり、ドアガラス3と摺接する突出部6の先端部は刃先
状の断面形状としてある。突出部6はC字形のガラスガ
イド部5Aの突出中心部に延設してあり、尖状の先端縁
63はサッシュ4Aの上下方向に延びている。なお、サ
ッシュ4Aの底面部のガラスガイド部5Aと対応する位
置に存在する穴43は、サッシュ4Aを金型にて射出成
形したときにガラスガイド部成形用のスライドピンを抜
き取った穴である。
付けたドアガラスラン2およびドアガラス3の相互の位
置関係を示すものである。
取付けられたドアガラスラン2は断面コ字形で、ドアガ
ラス3の後部縦縁部をその両面から挟むシールリップ2
1を備えている。サッシュ4Aとドアガラスラン2は、
上下方向(昇降するドアガラス3の後部縦縁部の移動方
向)に連なる位置にある。サッシュ4Aにおいて、ドア
ガラス3を挟む突出部6は、これをガラスガイド部5A
のサッシュ内奥側の端部に設けたことで、突出部6のド
アガラス3との接触位置は、ドアガラスラン2のシール
リップ21のドアガラス3との接触位置よりもドアガラ
ス3の端縁寄りの位置としてある。すなわち、突出部6
はドアガラス昇降時にドアガラス3と、ドアガラスラン
2のシールリップ21のガラスシール位置よりもドアガ
ラスラン内奥側の位置で摺接する。
泥水が付着する。またガラス面、特に外表面にはほこり
が堆積する。これらの泥やほこりはドアガラス昇降時
に、ドア本体1のウエストライン11(図4)に沿って
設けたガラスウエザストリップにより払拭されるが完全
には除去されず、特にガラスウエザストリップの前後の
端末部、すなわちドアガラス3の前後の端縁部では払拭
が不完全になりやすい。
では、ドアガラス昇降時、突出部6は、ドアガラスラン
2のシールリップ21でシールされて泥水の付着がな
く、かつほこりの堆積も僅少な位置でドアガラス3に摺
接し、しかもガラス昇降方向に実質的に点接触に近い線
接触で摺接するから、摺接抵抗は極めて低く、泥やほこ
りとのこすれによる異音は発生せず、これによるドアガ
ラス表面の傷付きもない。
の両面を挟むガラスガイド部5Aに突出部6を形成した
が、車外側の側壁41bのガラスガイド部5Aのみに突
出部6を形成しても異音の発生を防止することができ
る。
で、図1に示す実施形態との相違点を中心に説明する。
壁(図はその一方のみを示す)41aには上下に所定の
間隔をおいて舌片状のガラスガイド部5Bが形成してあ
る。ガラスガイド部5Bは側壁41aの先端縁からサッ
シュ4Bの底面42に向けて側壁41aを横切るように
横断面C字状に伸びている。ガラスガイド部5Bの先端
部には、かまぼこ型断面形状の突出部7が形成してあ
る。突出部7の円弧状の外周端面71はガラスガイド部
根元側すなわちサッシュ4Bの底面42側へ向けて下降
する傾斜面としており、該端面71のガラスガイド部先
端側の刃先状の尖状端縁72は、ドアガラス3に対して
凸状でサッシュ4Bの上下方向に延びる曲線形状となっ
ている。この尖状端縁72のドアガラス3との摺接位置
は、ドアガラスランのドアガラスシール位置よりもドア
ガラス3の端縁寄りの位置としてある。断面コ字形のサ
ッシュ4Bの全体形状は上記サッシュ4Aと実質的に同
じである。突出部7を備えたこのサッシュ4Bも、上記
サッシュ4Aと実質的に同一の作用効果を奏する。な
お、突出部7は、サッシュ4Bの車外側の側壁のガラス
ガイド部5Bにのみ形成してもよい。
よれば、ドアガラス面に車外のほこりや、はね上げられ
た泥水が付着した状態でドアガラスを昇降させても、低
い摺動抵抗でドアガラスを案内することができ、ドアガ
ラスとサッシュとの間でこすれ異音が発生することはな
い。
ドアガラスガイド用サッシュの斜視図、図1(B)は図
1(A)のIB−IB線に沿う縦断面図、図1(C)は
図1(B)のIC−IC線に沿うガラスガイド部の断面
図である。
シュとドアガラスランとの位置関係を示す図である。
(A)はドアガラスガイド用サッシュの要部斜視図、図
3(B)は図1(A)の一部拡大斜視図、図3(C)は
図3(B)のIIC−IIC線に沿うガラスガイド部の
断面図である。
側面図である。
ュの斜視図、図5(B)は従来のドアガラスガイド用サ
ッシュの図5(A)のVB−VB線に沿う縦断面図であ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 自動車ドアの本体内に、ドアガラスの昇
降を案内する合成樹脂からなる断面ほぼコ字形のサッシ
ュをドアフレームの縦枠部を下方へ延長する方向に設
け、該サッシュの車幅方向に対向する側壁の内面に、該
内面から突出してドアガラスの縦縁部を両面から挟むガ
ラスガイド部をサッシュ長手方向に所定の間隔をおいて
形成した昇降ドアガラスのガイド構造において、上記ガ
ラスガイド部を、一端がサッシュの上記側壁の内面に結
合し、他端が該内面と分離する撓み性を有する舌片状に
形成し、サッシュの上記側壁のうち少なくとも車外側の
側壁のガラスガイド部にはサッシュの底面と近接する端
部に、ドアガラス面と摺接する尖形の先端縁がドアガラ
ス昇降方向に延びる突出部を形成したことを特徴とする
昇降ドアガラスのガイド構造。 - 【請求項2】 ドアガラス昇降方向に延びる上記先端縁
を、ドアガラス面に向けて凸状の湾曲線状に形成した請
求項1記載の昇降ドアガラスのガイド構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04107399A JP3700445B2 (ja) | 1999-02-19 | 1999-02-19 | 昇降ドアガラスのガイド構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04107399A JP3700445B2 (ja) | 1999-02-19 | 1999-02-19 | 昇降ドアガラスのガイド構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000240347A true JP2000240347A (ja) | 2000-09-05 |
JP3700445B2 JP3700445B2 (ja) | 2005-09-28 |
Family
ID=12598283
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04107399A Expired - Lifetime JP3700445B2 (ja) | 1999-02-19 | 1999-02-19 | 昇降ドアガラスのガイド構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3700445B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100381297C (zh) * | 2004-03-04 | 2008-04-16 | 三菱自动车工业株式会社 | 升降玻璃的水滴诱导结构 |
DE102004057749B4 (de) * | 2003-12-04 | 2008-04-24 | Asteer Co.Ltd. | Vertikal gerichtetes Schiebe- bzw. Hebefensterteil bzw. -element, das aus Kunstharz hergestellt ist |
CN114347389A (zh) * | 2021-12-31 | 2022-04-15 | 昆山市鸿毅达精密模具有限公司 | 汽车车前门导轨的注塑模具 |
-
1999
- 1999-02-19 JP JP04107399A patent/JP3700445B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102004057749B4 (de) * | 2003-12-04 | 2008-04-24 | Asteer Co.Ltd. | Vertikal gerichtetes Schiebe- bzw. Hebefensterteil bzw. -element, das aus Kunstharz hergestellt ist |
US7421823B2 (en) | 2003-12-04 | 2008-09-09 | Asteer Co., Ltd. | Lower sash made of resin |
CN100381297C (zh) * | 2004-03-04 | 2008-04-16 | 三菱自动车工业株式会社 | 升降玻璃的水滴诱导结构 |
CN114347389A (zh) * | 2021-12-31 | 2022-04-15 | 昆山市鸿毅达精密模具有限公司 | 汽车车前门导轨的注塑模具 |
CN114347389B (zh) * | 2021-12-31 | 2023-08-11 | 昆山市鸿毅达精密模具有限公司 | 汽车车前门导轨的注塑模具 |
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JP3700445B2 (ja) | 2005-09-28 |
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