JP2000239545A - 顔料粒子とその製造方法、及びこれを使用した電子写真感光体と電子写真画像形成方法 - Google Patents

顔料粒子とその製造方法、及びこれを使用した電子写真感光体と電子写真画像形成方法

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JP2000239545A
JP2000239545A JP11357041A JP35704199A JP2000239545A JP 2000239545 A JP2000239545 A JP 2000239545A JP 11357041 A JP11357041 A JP 11357041A JP 35704199 A JP35704199 A JP 35704199A JP 2000239545 A JP2000239545 A JP 2000239545A
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裕文 早田
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一雅 渡邉
Kenichi Yasuda
憲一 安田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタル露光に適した長波長感度を有し、し
かも光露光による性能劣化、休止後の帯電特性の安定
性、温度、湿度に対する特性の安定性を改良した顔料粒
子とその製造方法、及びこれを使用した電子写真感光体
と電子写真画像形成方法を提供する。 【解決手段】 多環酸無水物の芳香族ジアミン縮合体化
合物粒子中に単独もしくは複数の金属原子を含有させて
得られる顔料粒子を有することを特徴とする電子写真感
光体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光電変換を可能とす
る顔料粒子に関する。また、同顔料粒子の製造法に関す
る。同顔料粒子を使用し、静電潜像を形成させるための
電子写真感光体に関する。詳しくは、多環酸無水物の芳
香族ジアミン縮合体化合物粒子中に金属原子もしくは中
心金属を有するフタロシアニン化合物を含有する顔料粒
子を含有する電子写真感光体及び前記感光体を用いた電
子写真画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】2,4,6−トリニトロ−9−フルオレ
ノンとポリ−N−ビニルカルバゾールの電荷移動錯体を
用いた電子写真感光体が発見されて以来、有機電子写真
感光体の開発が進み、年をおって感光体の感度、耐久性
等の向上が報告されている。また、機能分離型の有機感
光体が開発され、今日まで様々な化合物が発表されてき
ている。
【0003】電荷発生物質に関して言えば、安定した高
速、高感度性能の要求に対して、各種アゾ顔料、縮合多
環系顔料、各種フタロシアニン顔料等の研究で成果が報
告されており、それぞれの化合物群においてかなり高感
度の化合物が開発されている。
【0004】しかし、単純な電荷発生効率の向上を別に
すると電荷発生物質に対する要求の全てが解決されたわ
けではなく、依然次の様な問題が残されている。アゾ顔
料は顔料純度の向上が困難なため安定した高水準の性能
を得ることが難しい。フタロシアニン系顔料は温度、湿
度等の環境差による性能の変化が比較的大きく、また繰
り返し長期間使用した場合に休止直後の帯電電位が2回
目以降の帯電電位よりも低くなる問題を有する。本発明
で述べる感光体1回転目、2回転目等は、画像形成の指
示を行った後、感光体が回転を始めた最初の回転を1回
転目、以降2、3回転目とする。この現象は特に反転現
像では感光体1回転目に画像形成したコピー画像が2回
転目以降に比較して明らかに劣る原因となる。画像欠陥
としては本来白地へのトナーカブリとして現れるため目
立ちやすく深刻である。 この問題に対応するためにや
むなく感光体の最初の1〜数回転を空回しにして帯電電
位の安定化をはかり、その後の2〜数回転後より画像形
成するプロセスを採用している。従って、感光体の空回
し分の消費電力を無駄にし、また一枚目の画像を出力す
るまでの時間にも無駄を生ずることになり地球環境、資
源の保護、高速性達成の障害となっており解決が望まれ
ている。
【0005】一方縮合多環系顔料は安定性には優れてい
るが吸収波長が短いものが多く近年のデジタル化の光源
である半導体レーザー光に対して実用感度を有さないも
のが多い。そのなかでもビスイミダゾールペリレンは7
00nm近傍の波長領域でも高い電荷発生効率を示し、
環境や長期使用時の電子写真特性の安定性において優れ
ている。しかし、惜しくは強露光の継続で著しく感度が
低下する問題点を有しており、露光強度の強い半導体レ
ーザー光源で使用した場合には極端な感度低下をひきお
こしてしまうため使用条件が制約されている。
【0006】一般に、電子写真感光体に複数の顔料粒子
等を混合して使用する際には、粒子作製時には別々に作
製された異なる種類の粒子を混ぜ合わせて分散等の手段
により外観上均一な状態を得るか、もしくは、はじめに
分散等により微細化した異なる粒子同士を混ぜ合わせて
均一な状態を得ている。特開平7−128889号等に
よれば、前記方法でガリュウムフタロシアニンとビスイ
ミダゾールペリレン化合物を混合して電荷発生層を形成
している。
【0007】一方、粒子作製段階で複数の物質を一旦分
子レベルで混合した後にそれらの物質を同時に含有する
粒子を作製する方法も知られている。分子レベルで混合
する手段としては共蒸着、アシッドペースト処理、溶融
混合等がある。この様な手法を用い電荷発生剤を作製し
た例としては特開平7−114196号(チタニルフタ
ロシアニン/ペリレンビスイミド混合)、特開平9−1
57540号(異種フタロシアニン混合)、特開平3−
50553号(異種フタロシアニン、ナフタロシアニン
混合)、特開平7−5715号(無金属フタロシアニン
/ペリレンカルボン酸ジイミド、ジイミダゾール混
合)、特開平8−110649号(チタニルフタロシア
ニン/無金属フタロシアニン混合)、等に記載がある。
【0008】しかし、これら発明の目的は既存の結晶形
の新規化、分光感度の広域化や高感度化が主なものであ
り前記のような強露光による光疲労や繰り返し使用後の
帯電性変化の問題についてはなんら解決の手段を示して
はいない。
【0009】このように電子写真感光体を形成した際に
理想的な電子写真特性と安定性を両立し得る電荷発生物
質は未だ見いだされていないのが実状である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上記従
来技術の問題点に鑑み下記の性能を達成した顔料粒子、
その製造方法及び前記顔料粒子を用いた電子写真感光
体、電子写真画像形成方法を提供することにある。 1)大光量露光による疲労が少ない。 2)繰り返し使用後も感光体1回転目と2回転目以降の
帯電性の差が少なく、一回転目から良好な画像を形成す
る。 3)高温、高湿、低温、低湿等の使用環境の変化に対し
て電位、画像が安定している。 4)繰り返し使用時の感光体特性変化が少なく画像が安
定している。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は以上の目的
を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、以下に記述する構
成により前記の目的を達成し得る事を見いだした。
【0012】〔1〕多環酸無水物の芳香族ジアミン縮合
体化合物粒子中に単独もしくは複数の金属原子を含有さ
せて得られる顔料粒子を有することを特徴とする電子写
真感光体。
【0013】〔2〕上記多環酸無水物の芳香族ジアミン
縮合体化合物の多環酸無水物中の縮合環数が2〜7であ
ることを特徴とする〔1〕記載の電子写真感光体。
【0014】〔3〕多環酸無水物の芳香族ジアミン縮合
体化合物粒子中に中心金属を有するフタロシアニン化合
物を1種以上含有させて得られる顔料粒子を有すること
を特徴とする電子写真感光体。
【0015】〔4〕上記多環酸無水物の芳香族ジアミン
縮合体化合物が下記構造で表される化合物(1)のビス
イミダゾールペリレンであることを特徴とする〔1〕、
〔2〕又は〔3〕記載の電子写真感光体。
【0016】
【化2】
【0017】〔5〕上記金属原子がTi、Cu、Fe、
Va、Ga、Si、Pb、Al、Zn、Mgのいずれか
であることを特徴とする〔1〕、〔2〕、〔3〕又は
〔4〕記載の電子写真感光体。
【0018】〔6〕上記多環酸無水物の芳香族ジアミン
縮合体化合物の量が中心金属を有するフタロシアニン化
合物に対して等重量以上であることを特徴とする
〔3〕、〔4〕又は〔5〕記載の電子写真感光体。
【0019】〔7〕上記構造式で表される化合物(1)
のビスイミダゾールペリレン粒子中に中心金属を有する
フタロシアニン化合物を1種以上含有させて得られる顔
料粒子において、中心金属を有するフタロシアニン化合
物の重量が粒子全体の重量の0.01%以上、50%未
満であることを特徴とする顔料粒子。
【0020】〔8〕中心金属を有するフタロシアニン化
合物と多環酸無水物の芳香族ジアミン縮合体化合物を均
一な溶液とした後、貧溶剤中に注ぐことにより粒子化す
る工程を経て顔料粒子を得ることを特徴とする顔料粒子
の製造方法。
【0021】
〔9〕中心金属を有するフタロシアニン化
合物と多環酸無水物の芳香族ジアミン縮合体化合物を硫
酸中で均一な溶液とした後、水に注ぐことを特徴とする
〔8〕記載の顔料粒子の製造方法。
【0022】〔10〕上記〔1〕、〔2〕、〔3〕、
〔4〕、〔5〕又は〔6〕で示される電子写真感光体を
用いて反転現像により画像を製造することを特徴とする
電子写真画像形成方法。
【0023】〔11〕前記電子写真感光体の1回転目か
ら画像形成することを特徴とする請求項10記載の電子
写真画像形成方法。
【0024】以下本発明について説明する。
【0025】本発明の主要技術である顔料粒子中の金属
原子含有状態についてその特徴を説明する。
【0026】まず、顔料粒子作製後に複数の物質、化合
物を混ぜ合わせる手段を顔料混合もしくは顔料混合粒子
と記する。
【0027】また、顔料粒子作製段階で複数の物質を分
子レベルで混合する操作を混成と呼ぶことにし、同操作
を経て作製した複数の物質、化合物を含有させた粒子を
混成顔料もしくは混成顔料粒子と記する。本発明の顔料
粒子はこの混成顔料粒子を基本技術として開発された。
【0028】ここで本発明で記する混成顔料粒子につい
て詳細に説明する。
【0029】第一に混成顔料粒子は粒子製造段階で複数
の物質(例えば、顔料と金属原子含有化合物)を一旦分
子レベルで混合する操作を経たことを特徴とする。その
後に粒子化する操作を行うため複数の物質、化合物を同
時に含有する粒子として形成される。
【0030】混成された物質、化合物の一部は分子状態
で粒子中に取り込まれているため混成する物質、化合物
のエネルギー準位によっては電荷発生剤の半導体機構中
に不純物レベルを作りだすため粒子中のトラップ準位に
起因すると思われる様々な問題の解決手段となり得たと
推測している。
【0031】また、混成顔料に分散処理等を行い画像欠
陥を生じない感光層を形成しうる状態まで微粒化した後
も粒子中には混成顔料作製時に混成した複数種の物質、
化合物が含有されている。
【0032】一方顔料混合では顔料粒子作製時から混
合、分散のいずれの段階においても複数の顔料は粒子と
しては独立に存在しているものと考えられる、たとえ一
部粒子同士が集合体を形成したり、溶解状態で粒子内に
浸透したとしても混成のような分子レベルでの均一分散
状態から得られた混成顔料粒子とは状態が異なる。
【0033】以上のようにして得られた本発明の特定の
混成顔料粒子を電荷発生物質として用いた電子写真感光
体は、大光量露光時の感度低下が少なく、繰り返し使用
時の休止後も感光体1回転目と2回転目の帯電性の差が
少ない。また、温度、湿度と言った環境条件の変化に対
して非常に安定した電子写真性能を示し、長期間の繰り
返し使用時にも優れた電子写真性能を維持する。これら
の優れた特性により様々な環境、電子写真プロセス条件
において安定した電子写真画像を提供することができ
る。
【0034】以下に本発明の優れた特性を具体的に説明
するために電子写真感光体を構成するうえで使用しうる
材料、層構成の例を示すが、本発明の本質はこれらの具
体例によってなんら限定されるものでは無い。
【0035】本発明中の多環酸無水物の芳香族ジアミン
縮合体化合物とは多環酸無水物と芳香族ジアミンの縮合
体化合物を示す。それらの一例として下記の化合物
(1)〜(16)を示す。この中で多環酸無水物の縮合
環数は2〜7個が好ましく、例えば化合物(2)、
(3)では2個、化合物(6)、(16)では7個、そ
の他の化合物では5個を例示する事ができる。中でも最
も好ましい多環酸無水物の芳香族ジアミン縮合体化合物
は化合物(1)のビスイミダゾールペリレンである。化
合物(1)は構造異性体を有しているが、化合物(2)
〜(16)についても化合物(1)と同様にその異性体
を含んでも良い。
【0036】
【化3】
【0037】
【化4】
【0038】
【化5】
【0039】本発明に於いては、キャリア発生層を下層
としてキャリア輸送層を上層とする積層型感光体とする
ことができる。また、キャリア発生物質、キャリア輸送
物質、他の添加剤を混合分散して単層型感光体とするこ
ともできる。下層にキャリア輸送物質を含み、上層に電
荷発生物質を含む感光体とする事も可能である。いずれ
の層構成に於いても感光層の上に保護層を設けても良
い。また、導電性基体と感光層の間に中間層を設けても
良い。
【0040】感光層の形成において、キャリア発生層
は、キャリア発生物質を単独もしくはバインダーや添加
剤とともに適当な分散媒中に微粒子分散させた液を塗布
するか、あるいはキャリア発生物質を真空蒸着する方法
が有効である。前者の場合、分散手段としては、超音波
分散機、ボールミル、サンドミル、ホモミキサー等の分
散装置が使用できる。
【0041】また、キャリア輸送層はキャリア輸送物質
を単独で、もしくはバインダーや添加剤とともに溶解さ
せた溶液をアプリケーター、バーコーター、ディップコ
ーター、リングコーター等を用いて塗布、乾燥して形成
する事ができる。中間層、電荷発生層、保護層等も同様
の手段にて形成することができる。
【0042】感光層、保護層に用いるバインダーとして
有用なポリマーとしては、例えばポリスチレン樹脂、ア
クリル樹脂、メタクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビ
ニル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、エポキシ樹脂、
ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹
脂、アルキッド樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコン
樹脂、メラミン樹脂ならびに、これらの繰り返し単位の
うちの2つ以上を含む共重合体樹脂が挙げられる。ま
た、これらの絶縁性樹脂の他、ポリビニル−N−カルバ
ゾール等の高分子有機半導体が挙げられる。
【0043】キャリア発生物質、キャリア輸送物質の分
散媒としては、例えばトルエン、キシレン等の炭化水素
類;メチレンクロライド、1,2−ジクロロエタン等の
ハロゲン化炭化水素;メチルエチルケトン、シクロヘキ
サノン等のケトン類;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエス
テル類;メタノール、エタノール、プロパノール、ブタ
ノール、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ等のアル
コール類及びその誘導体;テトラヒドロフラン、1,4
−ジオキサン、1,3−ジオキソラン等のエーテル類;
ピリジンやジエチルアミン等のアミン類;N,N−ジメ
チルホルムアミド等のアミド類等の窒素化合物;その他
脂肪酸及びフェノール類;二硫化炭素や燐酸トリエチル
等の硫黄、燐化合物等の1種または2種以上を用いる事
ができる。
【0044】バインダーに対するキャリア発生物質の割
合は、バインダー100重量部に対しキャリア発生物質
1〜600重量部が望ましい。バインダーに対するキャ
リア輸送物質の割合はバインダー100重量部に対し、
キャリア輸送物質10〜500重量部が好ましい。キャ
リア発生層の厚さは0.01〜20μmが好ましい。キ
ャリア輸送層の厚みは一般に1〜100μmであるが、
さらには5〜50μmが好ましい。また、単層型の電子
写真感光体の場合、バインダー:添加剤:キャリア発生
物質、キャリア輸送物質の割合は100:1〜200:
1〜200:1〜200が好ましく、形成される感光層
の膜厚は5〜50μmが好ましい。
【0045】導電性支持体としては、金属板、金属ドラ
ムが用いられる他、導電性ポリマーや酸化インジウム等
の導電性化合物、もしくはアルミニウム、パラジウム等
の金属の薄層を塗布、蒸着、ラミネート等の手段により
紙やプラスチックフィルムなどの基体の上に設けてなる
ものを用いることができる。
【0046】本発明に於ける感光層においてはキャリア
輸送剤としてトリフェニルアミン誘導体、トリフェニル
アミン−スチリル誘導体、ヒドラゾン誘導体、テトラフ
ェニルベンジジン誘導体、ブタジエン誘導体等の任意の
化合物を使用することができる。具体例を下記に示す。
【0047】
【化6】
【0048】
【化7】
【0049】
【化8】
【0050】
【化9】
【0051】
【化10】
【0052】また感光層に於いては、酸化防止剤を添加
する事が出来る。酸化防止剤としては、ヒンダードフェ
ノール類、ヒンダードアミン類、パラフェニレンジアミ
ン類、ヒドロキノン類、有機燐化合物類等が挙げられ
る。
【0053】また感光体には、その他、必要により感光
層を保護する目的で紫外線吸収剤また感色補正の染料を
含有しても良い。
【0054】本発明の混成顔料粒子を合成した後、さら
に適当な溶剤処理等の手段により所望の結晶形に変換す
ることもできる。
【0055】次に、これに限定されるものではないが、
図1に本発明の電子写真画像形成方法の一例を示す構成
断面図の例を挙げ、本発明の画像形成方法の説明をす
る。
【0056】図1において、図示しない原稿読み取り装
置にて読み取った情報に基づき、半導体レーザ光源1か
ら露光光が発せられる。これをポリゴンミラー2によ
り、図1の紙面と垂直方向に振り分け、画像の歪みを補
正するfθレンズ3を介して、感光体面上に照射され静
電潜像を作る。感光体4は、あらかじめ帯電器5により
一様帯電され、像露光のタイミングにあわせて時計方向
に回転を開始している。感光体面上の静電潜像は、反転
現像条件の下で現像器6により現像され、形成された現
像像はタイミングを合わせて搬送されてきた転写体8に
転写器7の作用により転写される。さらに感光体4と転
写体8は分離器(分離極)9により分離されるが、現像
像は転写体8に転写担持されて、定着器10へと導かれ
定着される。
【0057】感光体面に残留した未転写のトナー等は、
クリーニングブレード方式のクリーニング器11にて清
掃され、帯電前露光(PCL)12にて残留電荷を除
き、次の画像形成のため再び帯電器5により、一様帯電
される。
【0058】尚、転写体8は代表的には普通紙である
が、現像後の未定着像を転写可能なものなら、特に限定
されず、OHP用のPETベース等も無論含まれる。
【0059】又、クリーニングブレード13は、厚さ1
〜30mm程度のゴム状弾性体を用い、材質としてはウ
レタンゴムが最も良く用いられる。
【0060】次に、本発明の混成顔料の合成例を以下に
示す。
【0061】合成例1 チタニルフタロシアニン0.3gと化合物(1)のビス
イミダゾールペリレン30gを900mlの濃硫酸に室
温で加え、さらに2時間攪拌を行った。この硫酸溶液を
ガラスフィルターで濾過し不溶物を除いた後、30℃以
下の水温を保って水15リットルに注ぎ込んだ。析出し
た粒子を濾過した後、さらに5リットルの水で3回洗浄
した。濾過により得られたウエットケーキを一旦凍結し
た後、解凍し濾過、乾燥して混成顔料粒子(1)を28
g得た。
【0062】合成例2 チタニルフタロシアニンの代わりに銅フタロシアニン
0.3gを用いた他は合成例1と同様に混成顔料粒子
(2)を26.5g得た。
【0063】合成例3 チタニルフタロシアニンの代わりにバナジュウムオキシ
フタロシアニン0.3gを用いた他は合成例1と同様に
混成顔料粒子(3)を27g得た。
【0064】合成例4 チタニルフタロシアニンの代わりに鉛フタロシアニン
0.3gを用いた他は合成例1と同様に混成顔料粒子
(4)を26g得た。
【0065】合成例5 チタニルフタロシアニンの代わりに亜鉛フタロシアニン
0.3gを用いた他は合成例1と同様に混成顔料粒子
(5)を28.5g得た。
【0066】合成例6 チタニルフタロシアニンの量を3gとした他は合成例1
と同様に混成顔料粒子(6)を29.5g得た。
【0067】合成例7 チタニルフタロシアニンの代わりに銅フタロシアニン3
gを用いた他は合成例6と同様にして混成顔料粒子
(7)を30.5g得た。
【0068】合成例8 チタニルフタロシアニンの代わりにバナジュウムオキシ
フタロシアニン3gを用いた他は合成例6と同様に混成
顔料粒子(8)を30g得た。
【0069】合成例9 合成例6同様の操作で作製した混成粒子を洗浄濾過後の
ウエットケーキの段階で取り出し、オルトジクロロベン
ゼン(ODB)/水=500ml/200ml中、70
℃で6時間加熱、攪拌した。さらにメタノールで充分洗
浄後乾燥して混成顔料粒子(9)を24g得た。
【0070】合成例10 チタニルフタロシアニンを13.5gと化合物(1)の
ビスイミダゾールペリレンを16.5gとした他は合成
例1と同様の方法で作製した混成粒子を洗浄濾過後のウ
エットケーキの段階で取り出し、オルトジクロロベンゼ
ン(ODB)/水=500ml/200ml中、70℃
で6時間加熱、攪拌した。さらにメタノールで充分洗浄
後乾燥して混成顔料粒子(10)を25.6g得た。
【0071】合成例11 合成例10と同様にして作製した混成粒子を一旦乾燥し
た後、2−ブタノン500ml中で環流下6時間加熱、
攪拌した。さらにメタノールで充分洗浄後乾燥して混成
顔料粒子(11)を23.8g得た。
【0072】合成例12 合成例1のチタニルフタロシアニンの代わりに、ガリウ
ムフタロシアニン0.3gを用いた他は合成例1と同様
にして、混成顔料粒子(14)を25.8g得た。
【0073】合成例13 合成例1のチタニルフタロシアニンの代わりに、ガリウ
ムフタロシアニン0.3gを用いた他は合成例1と同様
にして、混成顔料粒子(14)を25.8g得た。
【0074】実施例 本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発明は
これにより限定されるものではない。なお、本実施例に
於いて「部」とは「重量部」を表す。
【0075】実施例1 アルミニュウムを蒸着したPETフィルム上に、ワイヤ
ーバーを用いて共重合ナイロンCM8000(東レ社
製)からなる厚さ約0.5μmの中間層を設けた。その
上に混成顔料粒子(1)1.5部、ブチラール樹脂0.
5部、シクロヘキサノン10部、2−ブタノン40部を
サンドミルを用いて分散した液をワイヤーバーを用いて
塗布し、膜厚約0.3μmの電荷発生層を形成した。次
いで下記構造で表されるキャリア輸送剤(化合物A);
0.65部、ポリカーボネイト樹脂「ユーピロン−Z2
00」(三菱ガス化学社製)1部をジクロロエタン7.
5部に溶解した液を電荷発生層上にドクターブレードを
用いて塗布して膜厚約24μmの電荷輸送層を形成し、
実施例感光体1を作製した。
【0076】
【化11】
【0077】実施例2〜8及び10、11 混成顔料粒子(1)の代わりに表1に示す合成例の混成
顔料粒子を使用した他は実施例1と同様に感光体を作製
した。
【0078】実施例9 円筒形アルミニュウム基体上に浸漬塗布により共重合ナ
イロンCM8000(東レ社製)からなる付き量2.7
mg/100cm2の中間層を設けた。その上に、混成
顔料粒子(1)1.5部、ブチラール樹脂0.5部、シ
クロヘキサノン10部、2−ブタノン40部をサンドミ
ルを用いて分散した液を浸漬塗布し、波長680nmで
の吸光度=約1.1の電荷発生層を形成した。次いでキ
ャリア輸送剤(化合物A);0.65部、ポリカーボネ
イト樹脂「ユーピロン−Z200」(三菱ガス化学社
製)1部をジクロロエタン7.5部に溶解した液を電荷
発生層上に浸漬塗布して膜厚約24μmの電荷輸送層を
形成して、感光体9を作製した。(本実施例は導電性基
体以外は基本的に実施例1と同様の感光体処方であ
る。) 比較例1 混成顔料粒子(1)の代わりに化合物(1)の顔料粒子
を使用した他は実施例1と同様にして比較例感光体1を
作製した。
【0079】比較例2 チタニルフタロシアニンの代わりに下記構造で表される
ジブロムアンスアンスロン(化合物B)を用いた他は合
成例1と同様にして混成顔料粒子(12)を作製した。
混成顔料粒子(1)の代わりに混成顔料粒子(12)を
使用した他は実施例1と同様にして比較例感光体2を作
製した。
【0080】
【化12】
【0081】比較例3 チタニルフタロシアニンの代わりに無金属フタロシアニ
ンを用いた他は合成例1と同様にして混成顔料粒子(1
3)を作製した。混成顔料粒子(1)の代わりに混成顔
料粒子(13)を使用した他は実施例1と同様にして比
較例感光体3を作製した。
【0082】比較例4 アルミニュウムを蒸着したPETフィルム上に、ワイヤ
ーバーを用いて共重合ナイロンCM8000(東レ社
製)からなる厚さ約0.5μmの中間層を設けた。その
上に、化合物(1)1.5部、クロロガリュウムフタロ
シアニン0.015部、ブチラール樹脂0.5部、シク
ロヘキサノン10部、2−ブタノン40部をサンドミル
を用いて分散した液をワイヤーバーを用いて塗布し、膜
厚約0.3μmの電荷発生層を形成した。次いでキャリ
ア輸送剤(化合物A);0.65部、ポリカーボネイト
樹脂「ユーピロン−Z200」(三菱ガス化学社製)1
部をジクロロエタン7.5部に溶解した液を電荷発生層
上にドクターブレードを用いて塗布して膜厚約24μm
の電荷輸送層を形成し、比較例感光体4を作製した。
【0083】比較例5 アルミニュウムを蒸着したPETフィルム上に、ワイヤ
ーバーを用いて共重合ナイロンCM8000(東レ社
製)からなる厚さ約0.5μmの中間層を設けた。その
上に、化合物(1)1.5部、チタニルフタロシアニン
0.015部、ブチラール樹脂0.5部、シクロヘキサ
ノン10部、2−ブタノン40部をサンドミルを用いて
分散した液をワイヤーバーを用いて塗布し、膜厚約0.
3μmの電荷発生層を形成した。次いでキャリア輸送剤
(化合物A);0.65部、ポリカーボネイト樹脂「ユ
ーピロン−Z200」(三菱ガス化学社製)1部をジク
ロロエタン7.5部に溶解した液を電荷発生層上にドク
ターブレードを用いて塗布して膜厚約24μmの電荷輸
送層を形成し、比較例感光体5を作製した。
【0084】比較例6 金属フタロシアニンを混成していない化合物(1)の顔
料粒子を電荷発生剤として使用した他は実施例9と同様
にして比較例感光体6を作製した。(本比較例は導電性
基体以外は基本的に比較例1と同様の感光体処方であ
る。) 比較例7 円筒形アルミニュウム基体上に浸漬塗布により共重合ナ
イロンCM8000(東レ社製)からなる付き量2.7
mg/100cm2の中間層を設けた。その上に、Cu
Kα特性X線に対するブラッグ角2θ±0.2゜の9.
5°、24.1°、27.2°にピークを有するチタニ
ルフタロシアニン1部、シリコーン−ブチラール樹脂
0.5部、酢酸t−ブチル50部をサンドミルを用いて
分散した液を浸漬塗布し、波長680nmでの吸光度=
2の電荷発生層を形成した。次いでキャリア輸送剤(化
合物A);0.65部、ポリカーボネイト樹脂「ユーピ
ロン−Z200」(三菱ガス化学社製)1部をジクロロ
エタン7.5部に溶解した液を電荷発生層上に浸漬塗布
して膜厚約24μmの電荷輸送層を形成し、比較例感光
体7を作製した。
【0085】X線回折測定 合成例3の顔料粒子を実施例1記載の方法で分散した
後、塗布、乾燥して形成した約1mmの厚さの塗膜の粉
末X線回折の結果を図2に示す。以下の粒子についても
同様に分散後の粉末X線回折の測定を行った。
【0086】合成例6の分散後の粉末X線回折の結果を
図3に示す。
【0087】合成例9の顔料粒子の粉末X線回折の結果
を図4に、分散後の結果を図5に示す。
【0088】合成例10の顔料粒子の粉末X線回折の結
果を図6に、分散後の結果を図7に示す。
【0089】合成例11の分散後の粉末X線回折の結果
を図8に示す。
【0090】評価1 大光量露光時の感光体特性の安定性を確認するため以下
の評価を行った。
【0091】実施例1〜8、10、11及び比較例1〜
5により得られた電子写真感光体に100V/60Wの
白色電灯光源より5cmの距離において一定時間露光を
行った。露光前と露光後の電子写真特性をペーパーアナ
ライザーEPA8100(川口電気社製)を用いて評価
した。帯電後の電位Va、表面電位を−500Vから−
50Vに減衰させるための必要光量E500/50(l
ux・sec)を表1に示す。
【0092】
【表1】
【0093】表1の結果より明らかなように本発明の混
成顔料を電荷発生剤として使用した実施例感光体群1〜
8、10、11は大光量露光後において比較例感光体群
1〜5に対して帯電電位(Va)の変化ΔVaが少な
く、光感度E500/50の変化ΔEも比較例感光体群
の半分以下に改善された。
【0094】評価2 繰り返し複写時の画像安定性を確認するために以下の評
価を行った。
【0095】Konica−7050(帯電極性:負、
反転現像、680nm光源)改造機を用いて温度24〜
28℃、湿度54〜84%RHの環境下でA3サイズ
4.4万枚のコピーの実写を行った。実施例9、比較例
6、7について繰り返し初期のコピー画像と4.4万枚
のコピー後の画像を以下の点に着目して評価した。
【0096】白地カブリ;帯電(白地)電位(VH)の
低下により本来白地の部分全体にトナーが現像されてし
まう画像欠陥。
【0097】中間濃度変化;感光体の感度等の変化によ
り感光体表面の静電潜像の電位が変化して初期の画像濃
度を再現できなくなる画像欠陥。帯電(白地)電位(V
H)と最も濃い画像濃度電位(VL)の中間電位(V
M)に相当する濃度(中間濃度)の変化を示す。
【0098】1コピー目画像;感光体1回転目の画像状
態を示す。
【0099】結果を表2に示す。
【0100】
【表2】
【0101】繰り返し初期の複写画像はいずれの感光体
も特に問題のない画像であった。しかし、4.4万枚の
コピー後は比較例において表2に示す様な画像欠陥が認
められた。
【0102】一方、本発明の実施例9では繰り返しコピ
ー後も良好な画像が得られた。以上の評価より、本発明
の感光体のみが繰り返し複写後にも全ての画像欠陥を解
決し良好な複写画像を達成した。
【0103】同繰り返しコピー時の感光体表面電位の変
化を表3に示す。
【0104】
【表3】
【0105】感光体表面電位の変化においても比較例6
のVM、VL上昇(濃度低下に対応)、比較例7のVH
低下(白地汚れに対応)、ΔV(感光体1回転目と2回
転目のVHの差)の上昇(感光体一回転目画像の白地汚
れに対応)が確認された。実施例の感光体は繰り返しコ
ピー後も初期と差の少ない安定した電位を維持しており
これらの画像欠陥を生じないことが解る。
【0106】評価3 低温、低湿環境での複写画像の安定性を以下の方法で評
価した。
【0107】評価2に引き続きKonica−7050
(帯電極性:負、反転現像、680nm光源)改造機を
用いて温度11℃、湿度11%RHの環境下でA3サイ
ズ4万枚コピーの実写を行った。
【0108】帯電(白地)電位(VH)、最も濃い画像
濃度電位(VL)、その中間電位(VM)、ΔV(感光
体1回転目と2回転目のVHの差)の評価を行った。
【0109】結果を表4、5に示す。
【0110】
【表4】
【0111】
【表5】
【0112】これから判るように比較例では初期もしく
は繰り返しコピーにより画像欠陥が確認されたが、本発
明の感光体は低温、低湿環境においても良好な複写画像
を安定して達成できた。この時の実施例9の感光体表面
電位は表5に示すように非常に安定したものであった。
【0113】評価4 高温、高湿環境での複写画像の安定性を以下の方法で評
価した。
【0114】評価3に引き続きKonica−7050
(帯電極性:負、反転現像、680nm光源)改造機を
用いて温度30℃、湿度82%RHの環境下でA3サイ
ズ4万枚コピーの実写を行った。
【0115】帯電(白地)電位(VH)、最も濃い画像
濃度電位(VL)、その中間電位(VM)、ΔV(感光
体1回転目と2回転目のVHの差)の評価を行った。
【0116】結果を表6、7に示す。
【0117】
【表6】
【0118】
【表7】
【0119】これから判るように比較例では初期もしく
は繰り返しコピーにより画像欠陥が確認されたが、本発
明の感光体は高温、高湿環境においても良好な複写画像
を安定して達成できた。この時の実施例9の感光体表面
電位は表7に示すように非常に安定したものであった。
【0120】評価5 評価2の改造機を用いて帯電直後に電源をOFFにした
後、60秒後の感光体表面の電位保持率を測定した。結
果を表8に示す。
【0121】
【表8】
【0122】表8に示すとおり本発明の感光体は従来に
比較して優れた電位保持性能を達成していることがわか
る。
【0123】
【発明の効果】評価1〜5の結果より、本発明の混成顔
料を電荷発生物質として使用した感光体により従来の感
光体に比較して下記の性能を大幅に改良した。 1)大光量露光での感度劣化が少ない 2)連続使用後も感光体1回転目と2回転目の帯電性の
差が少ない。
【0124】これらの特性を改良したことにより大光量
露光、繰り返し使用、低温低湿環境、高温高湿環境のす
べてにおいて安定した複写画像を提供することができ
た。また、同様の条件において感光体の一回転目に画像
形成しても良好な複写画像が得られた。従来の感光体は
いずれかの条件において複写画像に欠陥を生じた。
【0125】以上、本発明の混成顔料を電荷発生物質と
して使用した感光体により様々な環境、プロセスにおい
て安定した複写画像を得ることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真画像形成方法の一例を示す構
成断面図。
【図2】合成例3の顔料粒子分散後の粉末X線回折図。
【図3】合成例6の顔料粒子分散後の粉末X線回折図。
【図4】合成例9の顔料粒子粉末X線回折図。
【図5】合成例9の顔料粒子分散後の粉末X線回折図。
【図6】合成例10の顔料粒子粉末X線回折図。
【図7】合成例10の顔料粒子分散後の粉末X線回折
図。
【図8】合成例11の顔料粒子分散後の粉末X線回折
図。
【符号の説明】
1 半導体レーザ光源 2 ポリゴンミラー 3 fθレンズ 4 感光体 5 帯電器 6 現像器 7 転写器 8 転写体 9 分離極 10 定着器 11 クリーニング器 12 帯電前露光(PCL) 13 クリーニングブレード
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 5/06 380 G03G 21/00 372

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多環酸無水物の芳香族ジアミン縮合体化
    合物粒子中に単独もしくは複数の金属原子を含有させて
    得られる顔料粒子を有することを特徴とする電子写真感
    光体。
  2. 【請求項2】 上記多環酸無水物の芳香族ジアミン縮合
    体化合物の多環酸無水物中の縮合環数が2〜7であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 多環酸無水物の芳香族ジアミン縮合体化
    合物粒子中に中心金属を有するフタロシアニン化合物を
    1種以上含有させて得られる顔料粒子を有することを特
    徴とする電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 上記多環酸無水物の芳香族ジアミン縮合
    体化合物が下記構造で表される化合物(1)のビスイミ
    ダゾールペリレンであることを特徴とする請求項1、2
    又は3記載の電子写真感光体。 【化1】
  5. 【請求項5】 上記金属原子がTi、Cu、Fe、V
    a、Ga、Si、Pb、Al、Zn、Mgのいずれかで
    あることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の電
    子写真感光体。
  6. 【請求項6】 上記多環酸無水物の芳香族ジアミン縮合
    体化合物の量が中心金属を有するフタロシアニン化合物
    に対して等重量以上であることを特徴とする請求項3、
    4又は5記載の電子写真感光体。
  7. 【請求項7】 上記構造式で表される化合物(1)のビ
    スイミダゾールペリレン粒子中に中心金属を有するフタ
    ロシアニン化合物を1種以上含有させて得られる顔料粒
    子において、中心金属を有するフタロシアニン化合物の
    重量が粒子全体の重量の0.01%以上、50%未満で
    あることを特徴とする顔料粒子。
  8. 【請求項8】 中心金属を有するフタロシアニン化合物
    と多環酸無水物の芳香族ジアミン縮合体化合物を均一な
    溶液とした後、貧溶剤中に注ぐことにより粒子化する工
    程を経て顔料粒子を得ることを特徴とする顔料粒子の製
    造方法。
  9. 【請求項9】 中心金属を有するフタロシアニン化合物
    と多環酸無水物の芳香族ジアミン縮合体化合物を硫酸中
    で均一な溶液とした後、水に注ぐことを特徴とする請求
    項8記載の顔料粒子の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1、2、3、4、5又は6で示
    される電子写真感光体を用いて反転現像により画像を形
    成することを特徴とする電子写真画像形成方法。
  11. 【請求項11】 前記電子写真感光体の1回転目から画
    像形成することを特徴とする請求項10記載の電子写真
    画像形成方法。
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