JP2000239531A - ガラス繊維含有膨張成形用材料、膨張成形方法及び膨張成形品 - Google Patents

ガラス繊維含有膨張成形用材料、膨張成形方法及び膨張成形品

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JP2000239531A JP11041099A JP4109999A JP2000239531A JP 2000239531 A JP2000239531 A JP 2000239531A JP 11041099 A JP11041099 A JP 11041099A JP 4109999 A JP4109999 A JP 4109999A JP 2000239531 A JP2000239531 A JP 2000239531A
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徹 嶋
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宏史 合田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ガラス繊維含有成形品の軽量化において、曲げ
強度、曲げ剛性、衝撃強度を実質維持しながら、成形サ
イクルの短縮、外観にすぐれた膨張成形品の提供。 【解決手段】(A)熱可塑性樹脂と互いに平行に配列さ
れた10〜90重量%のガラス繊維を含み、長さが2〜
100mmであるガラス繊維強化熱可塑性樹脂ペレット
30〜98重量%、(B)無機充填剤2〜50重量%お
よび(C)熱可塑性樹脂0〜70重量%からなるガラス
繊維含有膨張成形用材料、この成形材料を用いて射出膨
張成形により膨張成形品を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強度、剛性、耐衝
撃性にすぐれた軽量な成形品を得ることができる成形材
料に関し、自動車部品、建築、土木などの分野に適用で
きるガラス繊維含有膨張成形品の効率的な製造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、ガラス繊維等の無機繊維を含
有させることで強化された繊維強化樹脂成形品が知られ
ている。この繊維強化樹脂成形品は、引張強度、曲げ強
度、曲げ弾性率などの機械的特性や耐熱性にすぐれてい
るので、インパネコア、バンパービーム、ドアステッ
プ、ルーフ・ラック、リア・クォターパネルおよびエア
クリーナ・ケース等の自動車部品、ならびに、外壁用パ
ネル、間仕切壁用パネル、コンクリート型枠などの建
築、土木用部材等として広く利用されている。このよう
な繊維強化樹脂成形品を製造するに当たり、金型の内部
に繊維を含んだ溶融樹脂を射出する射出成形方法を利用
することができる。この射出成形方法によれば、複雑な
形状のものでも成形できるうえ、所定の成形サイクルを
連続して繰り返すことが可能なため、同一形状のものを
大量生産することができるというメリットがある。
【0003】射出成形で成形された繊維強化樹脂成形品
は、強度や剛性を向上させるために、ガラス繊維などの
繊維量を増やすと、成形品の重量が増大するとともに、
ガラス繊維の配向による異方性のために反り変形が大き
くなる傾向にある。このため、重量軽減のために、原材
料に発泡剤を混入させ、成形品となる樹脂を発泡させな
がら成形を行う発泡射出成形方法が提案されている(特
開平7−247679号公報)。この発泡射出成形方法
では、軽量化を達成するために、かなりの量の発泡剤を
用いても、十分な発泡倍率を得ることは容易でない。し
かも、発泡倍率が十分得られたとしても、成形品にシル
バーが発生するなど外観が損なわれるうえ、均一性に劣
り、性能が十分確保できない場合がある。また、薄肉の
成形品への適用が困難であり、その応用分野は大きく制
限されているのが実情である。
【0004】一方、ガラス繊維強化ポリオレフィン樹
脂、特にポリプロピレン系樹脂成形品の曲げ強度、曲げ
剛性、衝撃強度を改良する方法として、成形材料として
のガラス繊維長の長いペレットを用いることも知られて
いる(たとえば、特開平5−239286号公報、特開
平6−340784号公報)。これらには、用いるポリ
プロピレン系樹脂の好適なメルトインデックス、不飽和
カルボン酸又はその誘導体で変性されたポリプロピレン
系樹脂などの使用が開示されている。また、特開平6−
340784号公報には、エチレン系エラストマー、ス
チレン系エラストマーなどのエラストマー、アスペクト
比が3以上のフィラーの併用、密度が1.10g/cm
3 以下の成形体が記載され、軽量成形体が発明の目的と
されている。しかしながら、実施例から明らかなよう
に、成形品の密度は、1.03〜1.10g/cm3
範囲であり、ポリプロピレン系樹脂の密度より大幅に高
いものであり、市場より望まれている軽量化とは程遠い
ものに過ぎない。
【0005】これらの問題点を解消するものとして、強
度、剛性および耐衝撃性等の機械的特性や外観品質を維
持しつつ、軽量化を図るために、(1)長さが比較的長
い繊維を含有した繊維強化樹脂ペレットを用い、含有す
る繊維によりスプリングバック現象を発生させ、このス
プリングバック現象で成形中の樹脂を膨張させ、軽量成
形品を得る膨張成形方法、(2)前記(1)における繊
維強化ペレットに少量の発泡剤を混入させ、この発泡剤
により樹脂の膨張を補完させ、さらに成形品の軽量化を
図る膨張成形方法が提案されている(国際公開 WO9
7/29896号公報)。これらの方法によれば、機械
的特性を損なわずに、成形品の軽量化を充分達成できる
ので、繊維強化樹脂成形品の軽量化を図るのに有効であ
るといえる。
【0006】上記(1)、(2)に示された成形方法で
は、幅広い膨張倍率の成形が可能であり、また、軽量化
に反して、優れた曲げ強度、曲げ剛性、衝撃強度を有す
るものである。これらの特性から幅広い分野への適用可
能性を秘めている。しかしながら、通常の膨張成形方法
では、成形時の金型による冷却性が十分でなく、成形サ
イクルが長く、生産性が十分でないこと、表面特性が十
分でない場合があり、より成形サイクルの速い成形方
法、表面特性のよりよい安定化が望まれている。
【0007】一方、自動車などの部品にあっては、省エ
ネルギー、省資源の見地から金属から樹脂への材料転換
が急速に進んでいる。また、建築、土木材料にあっては
木材の枯渇、耐久性、作業性の向上などから樹脂製の軽
量化資材が求められている。させに、省資源、廃棄物削
減の社会的要請から、リサイクル可能な熱可塑性樹脂が
注目されている。これら熱可塑性樹脂材料としては、主
としてリサイクル性を考慮してポリプロピレン系樹脂あ
るいはこれにタルクなどの無機充填材やゴムなどの配合
により、各種物性の向上が図られている。しかしなが
ら、これらの材料では成形性と物性の両立のために、軽
量化に自ずと限界があるのが実情である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の見か
け密度が低く、すぐれた機械的特性、外観などを有する
軽量膨張成形品の曲げ強度、曲げ剛性、衝撃強度などを
実質的に低下させることなく、成形時における冷却性を
向上し、成形サイクルを早め生産性を向上するととも
に、外観によりすぐれた膨張成形品を製造することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な状況下において、熱可塑性樹脂成形品の軽量化と物性
の関係について、その成形方法とともに鋭意研究を重ね
た。その結果、特定のガラス繊維強化樹脂ペレットを用
いる膨張成形において、無機充填剤を併用した場合に、
軽量化された成形品が、曲げ強度、曲げ剛性、衝撃強度
などの物性を実質的に維持しながら、成形時の冷却時間
が大幅に向上し、外観改良にも寄与するものであること
を見いだし、本発明を完成したものである。
【0010】すなわち、本発明は、(1)(A)熱可塑
性樹脂と互いに平行に配列された10〜90重量%のガ
ラス繊維を含み、長さが2〜100mmであるガラス繊
維強化熱可塑性樹脂ペレット30〜98重量%、(B)
無機充填剤2〜50重量%および(C)熱可塑性樹脂0
〜70重量%からなるガラス繊維含有膨張成形用材料。 (2)熱可塑性樹脂がポリプロピレン系樹脂である上記
(1)記載のガラス繊維含有膨張成形用材料。 (3)さらに、(D)発泡剤、着色剤、酸化防止剤、光
安定剤、紫外線吸収剤の少なくとも1種を含有する熱可
塑性樹脂を(A)、(B)および(C)からなる成分1
00重量部に対して、10重量部以下含有する上記
(1)または(2)記載のガラス繊維含有膨張成形用材
料。 (4)さらに、(E)不飽和カルボン酸またはその誘導
体変性樹脂類を(A)、(B)および(C)からなる成
分100重量部に対して、10重量部以下含有する上記
(1)〜(3)のいずれかに記載のガラス繊維含有膨張
成形用材料。 (5)上記(1)〜(4)に記載のガラス繊維含有膨張
成形用材料を溶融混練し、成形金型キャビティに射出あ
るいは射出圧縮後、成形金型キャビティ容積を拡大して
膨張させる膨張成形方法。 (6)成形金型キャビティ容積の拡大開始後に溶融樹脂
へガスを注入する上記(5)記載の膨張成形方法。 (7)上記(5)または(6)記載の膨張成形方法で成
形された膨張成形品。 (8)膨張倍率が1.2〜6である上記(7)記載の膨
張成形品を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。まず、ガラス繊維含有膨張成形用材料とは、後記
する、特に射出膨張成形方法に用いられる成形用材料で
ある。すなわち、一般の射出成形における、固定された
成形金型キャビティへ溶融樹脂を射出充填、あるいは射
出圧縮充填し、冷却する成形方法とは異なり、射出ある
いは射出圧縮充填した後、成形金型キャビティの容積を
拡大し、溶融樹脂を膨張して軽量化する膨張成形方法に
用いるものである。ここで、本発明のガラス繊維含有膨
張成形用材料は、(A)、(B)、(C)の構成成分か
らなる。
【0012】(A)ガラス繊維強化熱可塑性樹脂ペレッ
ト 熱可塑性樹脂と互いに平行に配列された10〜90重量
%のガラス繊維を含み、長さが2〜100mmであるガ
ラス繊維強化熱可塑性樹脂ペレットである。すなわち、
ペレットの長さに等しいガラス繊維が平行に配列してい
るものであり、通常ガラス繊維束を溶融樹脂中を連続的
に引き抜き成形し、2〜100mm、好ましくは3〜5
0mmのペレット状に切断されることにより製造される
ものである本発明に用いられる熱可塑性樹脂としては、
特に、制限はなく、例えば、ポリプロピレン、プロピレ
ン・エチレンブロック共重合体、プロピレン・エチレン
ランダム共重合体、高密度ポリエチレン等のポレオレフ
ィン系樹脂、ポリスチレン、ゴム変性耐衝撃性ポリスチ
レン、シンジオタクチック構造を含むポリスチレン、A
BS樹脂、AS樹脂などのスチレン系樹脂、ポリ塩化ビ
ニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、
ポリアセタール系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ
芳香族エーテルまたはチオエーテル系樹脂、ポリ芳香族
エステル系樹脂、ポリスルホン系樹脂およびアクリレー
ト系樹脂等が採用できる。ここで、上記熱可塑性樹脂
は、単独で用いることがもできるが、二種類以上を組み
合わせて用いてもよい。
【0013】このような熱可塑性樹脂のうち、ポリオレ
フィン系樹脂、スチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポ
リエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂が好まし
い。中でもポリプロピレン、プロピレンと他のオレフィ
ンとのブロック共重合体、ランダム共重合体、あるい
は、これらの混合物などのポリプロピレン系樹脂が好ま
しい。
【0014】これら熱可塑性樹脂には、不飽和カルボン
酸またはその誘導体変性樹脂類を含有することが好まし
い。なお、ここで変性樹脂類としては、前記の熱可塑性
樹脂あるいは各種エラストマー類があり、変性方法とし
ては、通常グラフト変性であるが、共重合体であっても
よい。変性樹脂類としては、ポリプロピレン系樹脂、ポ
リエチレン系樹脂などのポリオレフィン樹脂、ポリオレ
フィン系エラストマー、ポリスチレン系樹脂を例示でき
る。
【0015】また、変性に用いられ不飽和カルボン酸と
しては、例えばアクリル酸,メタクリル酸,マレイン
酸,フマル酸,イタコン酸,クロトン酸,シトラコン
酸,ソルビン酸,メサコン酸,アンゲリカ酸などが挙げ
られ、またその誘導体としては、酸無水物,エステル,
アミド,イミド,金属塩などがあり、例えば無水マレイ
ン酸,無水イタコン酸,無水シトラコン酸,アクリル酸
メチル,メタクリル酸メチル,アクリル酸エチル,アク
リル酸ブチル,マレイン酸モノエチルエステル,アクリ
ルアミド,マレイン酸モノアミド,マレイミド,N−ブ
チルマレイミド,アクリル酸ナトリウム,メタクリル酸
ナトリウムなどを挙げることができる。これらの中で不
飽和ジカルボン酸及びその誘導体が好ましく、特に無水
マレイン酸が好適である。ここで、酸変性樹脂類として
は、たとえば、この酸変性ポリオレフィンとしては、不
飽和カルボン酸やその誘導体の付加量が0.01〜20
重量%、さらには、0.02〜10重量%の範囲にある
ものが好ましく、特に無水マレイン酸変性ポリプロピレ
ンが好適である。
【0016】ポリプロピレン系樹脂のMI(メルトイン
デックス)としては、特に制限はなく、全体としてのM
I〔JIS K7210に準拠し、温度230℃、荷重
2.16kgで測定〕が、5〜1,000g/10分、
好ましくは10〜600g/10分である。つぎに、ガ
ラス繊維としては、E−ガラスまたはS−ガラスのガラ
ス繊維であって、その平均繊維径が25μm以下のも
の、好ましくは3〜20μmの範囲のものが好ましく採
用できる。ガラス繊維の径が3μm未満であると、ペレ
ット製造時にガラス繊維が樹脂になじまず、樹脂の含浸
が困難となる一方、20μmを超えると、溶融混練時に
切断、欠損が起こりやすくなる。これらの熱可塑性樹脂
およびガラス繊維を用い、引き抜き成形法等でペレット
を製造するにあたり、ガラス繊維は、カップリング剤で
表面処理した後、収束剤により、100〜10000
本、好ましくは、150〜5000本の範囲で束ねてお
くことが望ましい。
【0017】カップリング剤としては、いわゆるシラン
系カップリング剤、チタン系カップリング剤として従来
からあるものの中から適宜選択することができる。例え
ば、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β−
(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、
β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメ
トキシシラン等のアミノシランやエポキシシランが採用
できる。特に、前記アミノ系シラン化合物を採用するの
が好ましい。
【0018】収束剤としては、例えば、ウレタン系、オ
レフィン系、アクリル系、ブタジエン系およびエポキシ
系等が採用でき、これらのうち、ウレタン系およびオレ
フィン系が採用できる。これらのうち、ウレタン系収束
剤は、通常、ジイソシアネート化合物と多価アルコール
との重付加反応により得られるポリイソシアネート50
重量%以上の割合に含有するものであれば、油変性型、
湿気硬化型およびブロック型等の一液タイプ、および、
触媒硬化型およびポリオール硬化型等の二液タイプのい
ずれもが採用できる。一方、オレフィン系収束剤として
は、不飽和カルボン酸またはその誘導体で変性された変
性ポリオレフィン系樹脂が採用できる。
【0019】上述のような収束剤で収束したガラス繊維
に熱可塑性樹脂を付着・含浸させることにより、ガラス
繊維強化熱可塑性樹脂ペレットが製造される。ガラス繊
維に熱可塑性樹脂を付着・含浸させる方法としては、例
えば、溶融樹脂の中に繊維束を通し、繊維に樹脂を含浸
させる方法、コーティング用ダイに繊維束を通して含浸
させる方法、あるいは、ダイで繊維の周りに付着した溶
融樹脂を押し広げて繊維束に含浸させる方法等が採用で
きる。ここで、繊維束と樹脂とをよくなじませる、すな
わち濡れ性を向上するために、内周に凹凸部が設けられ
たダイの内部に、張力が加えられた繊維束を通して引き
抜くことで、溶融樹脂を繊維束に含浸させた後、さら
に、この繊維束を加圧ローラでプレスする工程が組み込
まれた引抜成形法も採用できる。なお、ガラス繊維と溶
融樹脂とが互いによくなじむ、濡れ性のよいものであれ
ば、溶融樹脂がガラス繊維に容易に含浸され、ペレット
の製造が容易となるので、前述の収束剤で繊維を収束す
る工程は、省略できる場合がある。ここで、互いによく
なじませる方法としては、樹脂に極性を付与したり、ガ
ラス繊維の表面にカップリング剤と反応する官能基をグ
ラフトしたり、繊維束を流動パラフィンなどの溶融樹脂
の溶融温度以上の沸点を有する液状物で事前処理する方
法が有効である。
【0020】以上のような方法で、樹脂が含浸された長
尺ガラス繊維束(ストランド等)を、ガラス繊維の長手
方向に沿って切断すれば、ペレットの全長と同じ長さの
ガラス繊維を含んだガラス繊維強化熱可塑性樹脂ペレッ
トを得ることができる。この際、樹脂ペレットとして
は、繊維束がストランドにされ、その断面形状が略円形
となった樹脂含有長尺繊維束を切断したものに限らず、
繊維を平たく配列することにより、シート状、テープ状
またはバンド状になった樹脂含有長尺繊維束を所定の長
さに切断したものでもよい。
【0021】ここで、ガラス繊維強化熱可塑性樹脂ペレ
ット中のガラス繊維の含有量は、10〜90重量%、好
ましくは、20〜80重量%の範囲である。ここで、ガ
ラス繊維が10重量%未満では、ガラス繊維による強化
度が低く、引き抜き成形でのペレット化も困難となり、
また、90重量%を越えると、ガラス繊維の分散性が低
下し、膨張成形時における不均一の原因になり易く、ま
たガラス繊維が破損し易く、結果として強度の低下、外
観不良となる場合がある。
【0022】次に、(B)成分の無機充填剤としては、
特に制限はなく、粒状、板状、あるいは繊維状ないしウ
イスカー状のものがある。たとえば、タルク、マイカ、
ガラスフレーク、クレー、炭酸カルシウム、炭酸マグネ
シウム、硫酸カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化
アルミニウム、ガラス粉、珪藻土、シリカ、アルミナ、
ゼオライト、酸化チタン、ガラス短繊維、ガラスミルド
ファイバー、炭素繊維、酸化チタン繊維、硫酸マグネシ
ウム繊維、チタン酸カリウム繊維などを挙げることがで
きる。これらの無機充填剤としては、アスペクト比が3
以上の無機充填剤も好ましく用いられる。また、無機充
填剤は、カップリング剤、界面活性剤、金属石鹸などに
より表面処理されたものを用いることもできる。
【0023】ここで、(B)成分の無機充填剤の含有量
は、2〜50重量%、好ましくは5〜30重量%であ
る。ここで含有量が50重量%を越えると溶融樹脂の膨
張性が低下する場合があり、また、2重量%未満では、
冷却促進効果の程度が小さく、外観改良効果も低い場合
がある。次に、(C)成分である熱可塑性樹脂は、特に
限定はなく、前記したものである。通常は(A)成分の
ガラス繊維強化樹脂ペレット中の樹脂と同種、あるいは
類似の樹脂から選択される。しかしながら、(A)成分
と(B)成分の分子量、溶融粘度すなわちメルトインデ
ックス(MI)などは異なったものを用いることができ
る。ここで、(C)成分の熱可塑性樹脂は、通常はペレ
ットの形状をしたものが用いられるが、他の未溶融のビ
ーズやフレーク状のものであってもよい。(C)成分の
熱可塑性樹脂の含有量は、膨張成形用材料中のガラス繊
維量の調整、あるいは樹脂の混合による物性や溶融粘度
の調整のために任意であり、通常0〜70重量%、好ま
しくは、20〜60重量%程度である。これらは、成分
(A)中のガラス繊維含有量を50重量%以上と比較的
多くして、ガラス繊維含有膨張成形用材料中のガラス繊
維の含有量が10〜50重量%、好ましくは15〜45
重量%の範囲になるように用いることが効率的である。
【0024】本発明のガラス繊維含有膨張成形用材料
は、基本的には、(A)〜(C)成分からなるものであ
るが、膨張成形品の衝撃強度の向上、安定化のために、
(D)成分としての熱可塑性エラストマーを含有させる
ことができる。ここで熱可塑性エラストマーとしては、
特に制限はなく、たとえば、エチレン・プロピレン共重
合体エラストマー(EPR)、エチレン・ブテン−1共
重合体エラストマー、エチレン・オクテン−1共重合体
エラストマー、エチレン・プロピレン・ブテン−1共重
合体エラストマー、エチレン・プロピレン・ジエン共重
合体エラストマー(EPDM)、エチレン・プロピレン
・エチリデンノルボルネン共重合体エラストマー、軟質
ポリプロピレン、軟質ポリプロピレン系共重合体などの
オレフィン系エラストマーがある。これらの中でエチレ
ン系エラストマーの場合のエチレン含有量は通常40〜
98重量%程度である。ここでポリオレフィン系エラス
トマーとしては、ムーニー粘度(ML1+4 100 )が通常
5〜100であり、10〜60のものが好ましく用いら
れる。
【0025】また、スチレン系エラストマーとしては、
たとえば、スチレン・ブタジエン共重合体エラストマ
ー、スチレン・イソプレン共重合体エラストマー、スチ
レン・ブタジエン・イソプレン共重合体エラストマー、
あるいはこれら共重合体の完全あるいは部分水添してな
るスチレン・エチレン・ブチレン・スチレン共重合体エ
ラストマー(SEBS)、スチレン・エチレン・プロピ
レン・スチレン共重合体(SEPS)などを例示でき
る。これらのスチレン系エラストマーとしては、水添系
にあっては、水添率が90%以上、特に98%以上が好
ましく、スチレン含有量が5〜60重量%、好ましくは
10〜50重量%である。ここで、スチレン系エラスト
マーのメルトインデックス(MI)〔JIS K721
0に準拠し、200℃、荷重5kgで測定〕が、0.1
〜120g/10分、好ましくは8〜100g/10分
である。
【0026】なお、熱可塑性エラストマーとしては、前
記ポリオレフィン系エラストマーやスチレン系エラスト
マーが好ましく用いられるが、他の熱可塑性エラストマ
ーとして、ポリエステル系エラストマー、アクリレート
系エラストマー、シリコーン系エラストマー、ウレタン
系エラストマーなども適宜用いられる。これらのエラス
トマーの選択は、熱可塑性樹脂の種類なども考慮して行
われる。
【0027】ここで、(D)成分の熱可塑性エラストマ
ーの含有量は、(A)〜(C)からなる成分100重量
部に対して1〜50重量部、好ましくは3〜30重量
部、特に5〜20重量部である。ここで含有量が50重
量部を越えると耐熱性、剛性が低下する場合があれ、ま
た、1重量%未満では、耐衝撃性を向上することができ
ない。
【0028】本発明のガラス繊維含有膨張成形用材料
は、基本的には、(A)〜(C)成分、さらには(D)
成分を含有するものであるが、必要により、他の機能性
添加剤成分を(A)〜(C)からなる成分100重量部
に対して、10重量部以下含有することができる。たと
えば、本発明のガラス繊維含有膨張成形用材料は、実質
的には、(A)成分中のガラス繊維が溶融混練され、ガ
ラス繊維の絡み合の復元力(スプリングバック現象)に
よる膨張によるものである。しかしながら、この膨張、
特に初期の膨張を補助するために、0.01〜3重量
部、好ましくは.0.1〜1重量部と少量の発泡剤を含
有させることができる。
【0029】ここで、発泡剤の種類は、熱により分解し
てガスを発生するものであれば、限定されない。例え
ば、シュウ酸誘導体、アゾ化合物、ヒドラジン誘導体、
セミカルバジド、アジド化合物、ニトロソ化合物、トリ
アゾール、尿素およびその関連化合物、亜硝酸塩、水素
化物、炭酸塩ならびに重炭酸塩等が採用できる。さらに
具体的に例示すれば、アゾジカルボンアミド(ADC
A)、ベンゼンスルホヒドラジド、N,N−ジニトロペ
ンタメチレンテトラミン、テレフタルアジド等が採用で
きる。発泡剤としては、これらの化学分解発泡剤のみで
なく、樹脂の溶融加熱時に気体を発生するものであれ
ば、水、アルコール、プロパン、ブタン、フッ素化合
物、有機溶媒などの物理発泡剤を用いることもできる。
これらの発泡剤はポリオレフィン樹脂などの熱可塑性樹
脂に高濃度に溶融混入されたマスターバッチ(MB)と
して通常用いられる。
【0030】他の機能性添加剤としては、各種安定剤、
帯電防止剤、着色剤、核剤、過酸化物などを含有するこ
とができる。特に、長期的に安定した性能、さらにはリ
サイクルも考慮して、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸
収剤や着色剤の含有が望ましい。酸化防止剤としては、
フェノール系、リン系、硫黄系のものなどがある。ここ
でフェノール系酸化防止剤としては、2,6−ジ−t−
ブチル−4−メチルフェノール、トリス(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレー
ト、テトラキス〔メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタ
ン、n−オクタデシル−3−(3’,5’−ジ−t−ブ
チル−4’−ヒドロキシフエニル)プロピオネート、
4,4’ブチリデンビス−(3−メチル−6−t−ブチ
ルフエノール、トリエチレングリコール−ビス〔3−
(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフエニ
ル)プロピオネート〕、3,9−ビス〔2−〔3(3−
t−ブチル−4−ヒトロキシ−5−メチルフェニル)プ
ロピオニルオキシ〕−1,1−ジメチルエチル〕−2,
4,8,10−テトラオキサスピロ〔5,5〕ウンデカ
ンなどが挙げられる。
【0031】また、リン系酸化防止剤としては、トリス
ノニルフェニルホスファイト、ジステアリルペンタエリ
スリトールジホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−
ブチルフェニル)ホスファイト、テトラキス(2,4−
ジ−t−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレン−
ジ−ホスホナイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェ
ニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス
(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペン
タエリスリトール−ジホスファイト、2,2,−メチレ
ンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)オクチルホ
スファイトなどを挙げることができる。
【0032】硫黄系酸化防止剤としては、ジラウリル−
3,3’−チオジプロピオネート、ジミリスチル−3,
3’−チオジプロピオネート、ジステアリル−3,3’
−チオジプロピオネート、ペンタエリスリトールテスラ
キス(3−ラウリルチオプロピオネート)などを挙げる
ことができる。つぎに、光安定剤としては、ヒンダード
アミン系光安定剤、フェニルベンゾエート系光安定剤な
どがある。このヒンダードアミン系またはフェニルベン
ゾエート系光安定剤の具体例として、ビス(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セパケート、
コハク酸とN−(2−ヒドロキシプロピル)−2,2,
6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンとの
縮合物、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリジル)、1,2,3,4−ブタンテトラカル
ボキシレート、N,N’−ビス(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと
1,2−ジブロモエタンとの重縮合物、ビス(2,2,
6,6−テトラメチルピペリジル)アジペート、ビス
(2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)フマレー
ト、ポリ〔〔6−(1,1,3,3−テトラメチルブチ
ル)イミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイ
ル〕〔(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)イミノ〕ヘキサメチレン〔(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)イミノ〕〕、2,4−ジ−
t−ブチルフェニル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンゾエート、4−オクチルフェニル−3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、n−
ヘキサデシル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シベンゾエートなどが挙げられる。
【0033】また、紫外線光吸収剤としては、サリチル
酸誘導体、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系お
よひベンゾエート系などがあり、これらの中では、ベン
ゾトリアゾール系、ベンゾエート系が好ましい。ベンゾ
トリアゾール系の光吸収剤としては、2−(3−t−ブ
チル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−ク
ロロベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリ
アゾール、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2
−(2−ヒドロキシ5−t−オクチルフェニル)ベンゾ
トリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−t
−アミルフェニル)ベンゾトリアゾールなどを挙げるこ
とができる。また、ベンゾエート系の光吸収剤として
は、例えば2,4−ジ−t−ブチルフェニル−3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサ
デシル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベン
ゾエートなどを挙げることができる。
【0034】これらの各種添加剤は、ガラス繊維含有膨
張成形材料中に、重量として、通常酸化防止剤500〜
8,000ppm、好ましくは1,000〜3,000
ppm、光安定剤500〜10,000ppm、好まし
くは1,000〜6,000ppm、紫外線吸収剤50
0〜10,000、好ましくは1,000〜6,000
ppmである。これらの添加剤は通常ポリオレフィン樹
脂を用いたマスターバッチとして添加され、不飽和カル
ボン酸変性ポリオレフィン樹脂を含有するマスターバッ
チとすることが好ましい。
【0035】さらに、他の添加剤として、アラミド繊
維、ケプラー繊維、ポリアリレート繊維などの他の繊維
類を適宜含有させることもできる。本発明のガラス繊維
含有膨張成形用材料には、(A)〜(C)成分の他に、
前記の不飽和カルボン酸またはそれらの誘導体変性樹脂
類、各種機能添加剤などが必要に応じて用いられる。こ
れら他の成分は、(A)、(B)、(C)成分中に予め
溶融混合されて用いたり、それぞれ独立にまたは2種以
上をマスターバッチとして用いることもできる。
【0036】本発明のガラス繊維含有膨張成形用材料
は、各種成形機により最終の膨張成形品製造用の材料と
して用いられる。成形法としては、射出成形、圧縮成
形、押出成形など特に制限はないが、以下に示す射出膨
張成形に好ましく用いられる。以下、図面をもとに本発
明の膨張成形方法を詳しく説明する。図1は、膨張成形
方法の主要部である成形金型部の概念断面図を示す。図
1において、1は固定金型、2は可動金型、3は成形金
型キャビティ、4はスプルー、5は射出樹脂、6はガス
注入管、7はガス排気管をそれぞれ示す。
【0037】図1から明らかなように、本発明の膨張成
形方法では、成形金型キャビティ3の容積を変化できる
ことが必要である。通常は、金型開閉方向のキャビティ
厚みを変化できるものである。すなわち、可動金型2を
進退させる機能を有する射出成形装置が用いられる。こ
の射出成形機としては、一般に射出圧縮成形が可能な成
形機、あるいは、一般の射出成形機に可動金型移動装置
が装備された射出成形装置が用いられる。
【0038】本発明の膨張成形品の成形は、図1におい
て、固定金型1に対して、可動金型2が前進して、可動
金型2が鎖線で示す位置、すなわち、成形金型キャビテ
ィのクリアランスがD1となる位置まで前進する。つい
で、ガラス繊維含有膨張成形用材料が、図示しないスク
リュー装置により溶融混練・可塑化計量され、スプルー
4から成形金型キャビティ3中に、成形金型キャビティ
クリアランスD2に相当する溶融樹脂5が射出される。
このD2は、次工程における圧縮により成形金型キャビ
ティ全体に充填、充満する量である。ここで、ガラス繊
維含有膨張成形用材料の溶融混練は、ガラス繊維の破損
を極力抑制する装置、条件が好ましく通常圧縮比2.5
以下、好ましくは2以下である。
【0039】前記ガラス繊維含有溶融樹脂の射出時、溶
融樹脂の射出量は、溶融樹脂射出時の成形金型キャビテ
ィ容積の通常2/3以下であり、射出樹脂圧力は低く、
また樹脂、ガラス繊維の配向は少ないか実質的に起こら
ない。溶融樹脂の射出開始後、通常数秒後に可動金型2
が一点鎖線で示す位置、すなわち、成形金型キャビティ
クリアランスD2となる位置まで前進させることによ
り、溶融樹脂5を圧縮し成形金型キャビティに完全充填
する。これにより、成形品の表面部は金型により冷却が
開始されるとともに、金型表面は、微小な凹凸までも完
全に転写される。表面がある程度冷却されスキン層が形
成された後、可動金型2は、膨張成形品厚みである成形
金型クリアランスD3の位置まで後退することにより膨
張する。その後、冷却することにより、膨張成形品が成
形され、可動金型2を開放することにより、膨張成形品
が取り出される。
【0040】なお、図1には、圧縮による充填完了時に
可動金型2が固定金型1に対して、可動可能なクリアラ
ンスCを残した場合を例示しているが、このクリアラン
スCを無くすることもできる。しかし、圧縮工程で溶融
樹脂を金型キャビティ全体にまんべんなく行き渡らせる
ためには、あるレベルの規定圧力が作用するようになる
ことが、成形品の外観などのために好ましい場合があ
る。また、前記圧縮工程においては、金型キャビテイ厚
みを制御する場合の他、樹脂の圧縮力を制御する成形方
式を採用することもできる。たとえば、後記する表皮材
の一体成形の場合には、表皮材の種類により圧縮力を制
御して、表皮材の損傷を防止するようにすることもでき
る。
【0041】本発明の膨張成形方法は、基本的には前記
方法であるが、可動金型2の後退開始後に、ガス注入管
6から窒素ガスなどを注入することができる。このガス
の注入はガラス繊維による膨張を補助するとともに、膨
張後において成形品を金型表面に押圧して、金型転写
性、外観の向上に寄与する。さらに、注入ガスの圧力を
必要によりある程度のレベルに制御しながら、排気管7
より排気しながら、膨張成形品内にガスを流通させるこ
とにより、成形品の冷却を促進することができる。この
ことは、空隙の形成により断熱状態となった膨張成形品
を、外部金型により冷却しなければならない不都合に変
えて、成形品の内部からの冷却を可能にするものであ
り、成形サイクルの改善に大きく寄与するものである。
なお、注入ガスとしては、特に、制限はないが、窒素ガ
ス、アルゴンガスなどの不活性ガスが好ましく用いられ
る。また、ガス圧力は、0.01〜20MPaの範囲、
好ましくは、0.1〜5MPaの範囲で選定される。
【0042】また、前記ガスとしては、通常は室温のガ
スであるが、温度が15℃以下、好ましくは、0℃以下
の冷却用ガスを採用することもできる。この際に、揮発
性の水などの液体を同伴させると、より冷却効果がよく
なる。さらに、前記ガスは、前記溶融樹脂を可塑化して
射出する射出装置のノズルの内部に設けられたガスノズ
ル、または、前記金型の内部に設けられたスプル、ラン
ナおよびキャビティのいずれかに開口されるガスノズ
ル、ガスピンから、繊維含有溶融樹脂の内部へ注入する
ことができる。これらのなかでも、金型に設けられたガ
スピン、特に、キャビティに開口されたガスピンから注
入するのが好ましい。
【0043】上記製造方法は、好ましい製造方法の例を
示したが、成形品の形状、大きさ、厚みなどによって
は、溶融樹脂の射出充填方法として、圧縮工程を省くこ
ともできる。しかし、前記したように、樹脂の配向、ガ
ラス繊維の配向防止、溶融樹脂の充填の容易さ、金型転
写性などから射出圧縮成形方法の採用が好ましい。ま
た、本発明の膨張成形方法では、前記金型に、成形品の
表面を被覆一体化するための表皮材を、成形前に予め装
着させることができる。このように、予め成形前に表皮
材が装着された金型を用いれば、表面が表皮材で被覆一
体化された膨張成形品が得られる。ここで、表皮材とし
ては、織布や不織布等の布、熱可塑性樹脂シート、フイ
ルム、合成皮革、熱可塑性樹脂の発泡シート、および、
模様等が印刷されたフィルム等の単層材、ならびに、熱
可塑性エラストマーや塩化ビニル樹脂等の表皮材に、熱
可塑性樹脂や熱可塑性樹脂の発泡体シート等からまる裏
地材を裏打ちした多層材が採用できる。なお、表皮材は
成形品に全面被覆することもできるし、部分被覆するこ
ともできる。
【0044】本発明の膨張成形品は、前記膨張成形方法
により得られたものである。この膨張成形品は、表面に
は空隙のないスキン層を有し、また加圧下に冷却される
ため微小凹凸や模様などが忠実に転写されている。ま
た、リブ、ボスや成形品の端部まで忠実に賦形されてい
る。また、中央部分は、ガラス繊維と樹脂が膨張して、
通常連続した空隙が形成されている。この空隙は、ガラ
ス繊維の含有量やガラス繊維の長さ、膨張倍率などによ
り任意に制御できる。したがって、膨張倍率としては通
常1.2〜6、好ましくは1.5〜5である。また、成
形品中の平均ガラス繊維長は1〜15mm、特に2〜1
2mm程度である。したがって、樹脂組成と膨張倍率
で、用途に要求される見かけ密度、強度、剛性、衝撃強
度を考慮して組成、膨張倍率を選定できる。膨張成形品
としては、板状ないしは板状部を主要部とする成形品が
好ましい。
【0045】本発明の膨張成形品は、高比重のガラス繊
維を用いても、成形品は膨張により軽量化し、見かけ密
度は大幅に低くなっている。しかも、見かけ密度が低
く、しかも無機充填剤を含有しているにもかかわらず、
見かけ密度の上昇は実質的になく、高い曲げ強度、曲げ
剛性、衝撃強度をバランスよく有するものである。これ
は、ガラス繊維の絡み合いと表面と中間部の連続した空
隙構造との複合構造によるものであり、従来の見かけ密
度1g/cm3 の膨張していないガラス繊維含有軽量成
形品とは、全く異質の成形品である。さらに、無機充填
剤により、冷却速度が早くなり、結果として成形サイク
ルの短縮により生産性が大幅に向上する。また、この冷
却性ともからんで、成形品の表面の形成が早く且つ十分
となり成形品の賦形性、なだらかさにすぐれた軽量成形
品が容易に成形できる。したがって、膨張成形品は機械
的物性以外に、さらに、断熱性、遮音性、さらには、表
面のスキン層を音が透過する処理をすれば吸音性も有す
るものとなる。したがって、本発明の膨張成形品は、そ
のリサイクル性と相まって自動車の内装材、建築、土木
など各種分野での省エネルギー、省資源化材料としての
活用が期待される。
【0046】
【実施例】次に、本発明の効果を具体的な実施例に基づ
いて説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限
定されるものではない。 実施例1 ガラス繊維(繊維径:13μm)が平行に配列し、その
含有量が60重量%、長さが12mmであるガラス繊維
強化ポリプロピレンペレット(無水マレイン酸変性ポリ
プロピレンを3重量%含有)50重量%、平均粒子径
0.6μmの炭酸カルシウムを60重量%含有するMI
〔230℃、2.16kg荷重〕30g/10分のポリ
プロピレン樹脂ペレット30重量%およびMIが60g
/10分のポリプロピレン樹脂ペレット20重量%から
なる成形材料100重量部に下記添加剤含有マスターバ
ッチ(MB)ペレツト3重量部をドライブレンドしたも
のをガラス繊維含有膨張成形用材料とした。射出成形機
は、型締力:850t、ガラス繊維の破断を極力少なく
するために圧縮比:1.8のスクリューを用いた。金型
として600mm×300mm×厚みの板状成形品の成
形用金型、成形金型キャビティの容積を変更できるよう
に、可動金型を進退させるためのIPMユニット(出光
石油化学株式会社製)を装備した金型構造を有する射出
成形装置である。なお、金型には、キャビティ内への窒
素ガスの注入、排気設備を設けた。
【0047】膨張成形用材料を溶融混練可塑化計量した
後、成形金型キャビティ厚みを、D1(6mm)にセッ
トし、D2(4mm)に相当する溶融樹脂を射出した。
射出開始1秒後に、可動金型を前進させ、金型キャビテ
ィ厚みD2(4mm)に相当するまで圧縮して溶融樹脂
(樹脂温度:250℃)を金型キャビティ(金型温度:
60℃)に充填した。圧縮終了4秒後に、可動金型を金
型キャビティ厚みがD3(12mm)になるように後退
させ膨張させた。金型後退開始2秒後に、ガスピンより
1MPaの窒素ガスを樹脂中に注入した。その後冷却し
て固化し、ガス排気後、金型を開放して板状膨張成形品
を得た。なお、試験片を灰化後、万能投影機で倍率10
倍で直接撮影し、その画像を用いてデジタイザーにて平
均ガラス繊維長を求めた平均繊維長は、6.9mmであ
った。評価結果を第1表に示す。
【0048】添加剤マスターバッチ(MB)〔ポリプロ
ピレン系樹脂に対する重量含有量〕 ・酸化防止剤:ヒンダードフエノール系酸化防止剤:テ
トラキス〔メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン:イ
ルガノックス1076(チパ・スペシャリティ・ケミカ
ルズ社製)=2,000ppm ・光安定剤:ヒンダードアミン系光安定剤:(ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セ
バケート):サノールLS770(三共株式会社製)=
4,000ppm ・紫外線吸収剤:ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤:
(2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフエ
ニル)−5−クロロベンゾトリアゾール):チヌビン3
27(チパ・スペシャリティ・ケミカルズ社)=2,0
00ppm 比較例1 実施例1において、成形用材料として、ガラス繊維(繊
維径:13μm)が平行に配列し、その含有量が60重
量%、長さが12mmであるガラス繊維強化ポリプロピ
レンペレット(無水マレイン酸変性ポリプロピレンを3
重量%含有)50重量%およびMIが60g/10分の
ポリプロピレン樹脂ペレット50重量%を用いた以外
は、実施例1と同様にして膨張成形品を得た。評価結果
を第1表に示す。
【0049】実施例2 ガラス繊維(繊維径:10μm)が平行に配列し、その
含有量が70重量%、長さが16mmであるガラス繊維
強化ポリプロピレン樹脂ペレット(無水マレイン酸変性
ポリプロピレンを3重量%含有)30重量%、平均粒子
径50μmのマイカ70重量%含有のMIが10g/1
0分のポリプロピレン系樹脂ペレット30重量%および
MIが30g/10分のポリプロピレン樹脂ペレット3
0重量%%からなる成形材料100重量部に実施例1で
用いた添加剤含有マスターバッチ(MB)ペレツト3重
量部および発泡剤マスターバッチ(MB)ペレット:永
和化成工業株式会社製:ポリスレンEE115(発泡剤
含有量:10重量%)0.5重量部をドライブレンドし
たものを膨張成形用材料とした。射出成形装置、金型は
実施例1と同じものを用いた。
【0050】膨張成形用材料を溶融混練可塑化計量した
後、成形金型キャビティ厚みを、D1(6mm)にセッ
トし、D1(6mm)に相当する溶融樹脂を射出充填し
た。(樹脂の射出時の成形金型キャビティの厚みが厚
く、圧縮工程を省略した)。射出充填終了4秒後に、可
動金型を金型キャビティ厚みがD3(24mm)になる
ように後退させ膨張させた。金型後退開始4秒後に、ガ
スピンより1MPaの窒素ガスを樹脂中に注入した。そ
の後冷却固化し、ガス排気後、金型を開放して板状膨張
成形品を得た。成形品中の平均ガラス繊維長は、7.1
mmであった。評価結果を第1表に示す。
【0051】比較例2 実施例2において、成形材料として、繊維長:3mmの
ガラス繊維(繊維径:10μm)21重量%とマイカ
(50μm)21重量%およびMIが30g/10分の
ポリプロピレン樹脂ペレット58重量%からなる成形材
料100重量部に添加剤マスターバッチ(MB)3重量
部を二軸混練押出成形機で成形したペレットを用いた以
外は、実施例1と同様にして成形品を得た。評価結果を
第1表に示した。
【0052】比較例3 比較例2おいて、成形材料として、ガラス繊維(繊維
径:10μm)21重量%およびMIが30g/10分
のポリプロピレン樹脂ペレット79重量%からなる成形
材料100重量部に添加剤マスターバッチ(MB)3重
量部を二軸混練押出成形機で成形しペレツトを得た。こ
のペレット100重量部に対して、発泡剤マスターバッ
チ(MB)ペレット:永和化成工業株式会社製:ポリス
レンEE115(発泡剤含有量:10重量%)20重量
部を成形材料として用いた以外は、比較例2と同様にし
て成形品を得た。評価結果を第1表に示した。
【0053】
【表1】
【0054】
【発明の効果】本発明のガラス繊維含有膨張成形用材料
を用いて、膨張成形された膨張成形品は、金型転写性よ
く、外観良好な軽量な成形品が得られる。膨張成形品は
見かけ密度が低いにもかかわらず、すぐれた強度、剛
性、衝撃性が得られるとともに、これらの物性を実質的
に維持して、成形サイクルが大幅に向上するとともに外
観にすぐれた成形品の製造が容易となる。したがって、
自動車部品、建築、土木などの軽量化、ひいては省資
源、省エネルギーに貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の膨張成形方法の主要部である成形金型
部の概念断面図を示す。
【符号の説明】
1:固定金型 2:可動金型 3:成形金型キャビティ 4:スプルー 5:射出溶融樹脂 6:ガス注入管 7:ガス排出管
フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 BB031 BB121 BB151 BC031 BD041 BG041 BN032 BN052 BN141 BN151 BN202 BP021 CB001 CF001 CG001 CH071 CL001 CM023 CN011 CN031 DA017 DE028 DE077 DE137 DE147 DE187 DE237 DG047 DG057 DJ007 DJ017 DJ037 DJ047 DJ057 DL006 DL007 EA018 EC018 EH128 EJ028 EJ068 EQ018 EQ038 ES008 EU078 EU088 EU178 EU198 EV098 EV268 EW068 FA017 FA046 FA047 FA067 FB087 FB136 FB146 FB276 FD016 FD017 FD043 FD048 FD078 FD098 FD328 GL00 GN00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)熱可塑性樹脂と互いに平行に配列
    された10〜90重量%のガラス繊維を含み、長さが2
    〜100mmであるガラス繊維強化熱可塑性樹脂ペレッ
    ト30〜98重量%、(B)無機充填剤2〜50重量%
    および(C)熱可塑性樹脂0〜70重量%からなるガラ
    ス繊維含有膨張成形用材料。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂がポリプロピレン系樹脂で
    ある請求項1記載のガラス繊維含有膨張成形用材料。
  3. 【請求項3】 さらに、(D)発泡剤、着色剤、酸化防
    止剤、光安定剤、紫外線吸収剤の少なくとも1種を含有
    する熱可塑性樹脂を(A)、(B)および(C)からな
    る成分100重量部に対して、10重量部以下含有する
    請求項1または2記載のガラス繊維含有膨張成形用材
    料。
  4. 【請求項4】 さらに、(E)不飽和カルボン酸または
    その誘導体変性樹脂類を(A)、(B)および(C)か
    らなる成分100重量部に対して、10重量部以下含有
    する請求項1〜3のいずれかに記載のガラス繊維含有膨
    張成形用材料。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4記載のガラス繊維含有膨張
    成形用材料を溶融混練し、成形金型キャビティに射出あ
    るいは射出圧縮後、成形金型キャビティ容積を拡大して
    膨張させる膨張成形方法。
  6. 【請求項6】 成形金型キャビティ容積の拡大開始後に
    溶融樹脂へガスを注入する請求項5記載の膨張成形方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項5または6記載の膨張成形方法で
    成形されてなる膨張成形品。
  8. 【請求項8】 膨張倍率が1.2〜6である請求項7記
    載の膨張成形品。
JP04109999A 1999-02-19 1999-02-19 ガラス繊維含有膨張成形用材料、膨張成形方法及び膨張成形品 Expired - Lifetime JP4212706B2 (ja)

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