JP2000239201A - テレフタル酸ジメチル及びエチレングリコールの回収方法 - Google Patents

テレフタル酸ジメチル及びエチレングリコールの回収方法

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JP2000239201A
JP2000239201A JP11037125A JP3712599A JP2000239201A JP 2000239201 A JP2000239201 A JP 2000239201A JP 11037125 A JP11037125 A JP 11037125A JP 3712599 A JP3712599 A JP 3712599A JP 2000239201 A JP2000239201 A JP 2000239201A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エチレングリコールとジメチルテレフタレー
トの混合物から、簡便な方法でそれぞれの成分を効率よ
く分離・回収できる方法を提供する。 【解決手段】 エチレングリコールとジメチルテレフタ
レートの混合物を、下記(A)〜(E)の工程を逐次的
に通過させてそれぞれの成分を分離回収する。 (A)混合物を圧力が27〜100kPaである第1蒸
留塔に供給する工程、(B)第1蒸留操作により共沸混
合物を抜き出し、他方留残物としてテレフタル酸ジメチ
ルを抜き出す工程、(C)工程(B)で抜き出された共
沸混合物を、圧力が6.7kPa以上、第1蒸留塔圧力未
満の第2蒸留塔に供給する工程、(D)第2蒸留操作に
より共沸混合物を抜き出し、他方留残物としてエチレン
グリコールを抜き出す工程、及び(E)工程(D)で抜
き出された共沸混合物を第1蒸留塔へ循環させる工程。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレフタル酸ジメ
チルとエチレングリコールとの混合物から、簡便かつ効
率よくテレフタル酸ジメチルとエチレングリコールの各
成分を分離・回収する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレート(以下、P
ETと略記することがある。)は、その化学的安定性が
優れていることから、繊維、フイルム、樹脂などの生活
関連資材、飲料水、炭酸飲料用ボトルなどの食品分野等
に大量に生産・使用されている。
【0003】しかしながら、生産量、使用量の増大に伴
って大量に発生する、繊維、フィルム、樹脂製品などの
廃棄物、規格外品のPET(以下、まとめて廃PETと
略記することがある。)の処理費用は製品コストにも係
わってくるのみならず、これらの処理は現在大きな社会
問題となっている。
【0004】このような廃PETを、溶融成形により品
質グレードの低いものに転化するマテリアルリサイクル
は、いわゆる“使い捨て”の状況を大いに改善してはい
るものの、最終的にPETの廃棄を回避することは困難
である。
【0005】一方、廃PETを燃料に転化する、サーマ
ルリサイクルも行われている。この方法は、廃PETの
燃料化利用という利点は有するが、廃PETを燃焼させ
ることに他ならないため、PET原料の損失及び二酸化
炭素の発生という省資源及び地球環境保全の面からは好
ましくない。
【0006】上記二種類のリサイクル方法に対して、廃
PETをその構成成分へ変換・回収し、再度重合反応に
よってPETを製造し再利用する、ケミカルリサイクル
も検討されている。すなわち、回収した廃PETをメタ
ノール(以下、MeOHと略記することがある。)と反
応させ、同時に蒸留してテレフタル酸ジメチル(以下、
DMTと略記することがある。)とエチレングリコール
(以下、EGと略記することがある。)として回収する
ケミカルリサイクルは、基本的にロスが無く、化合物を
循環再使用するので、本来目的とする資源再利用が可能
となる。
【0007】しかしながら、廃PETをMeOHで解重
合した後の反応生成物から、DMTとEGとを分離・回
収することは大変困難である。すなわち、反応生成物か
ら過剰のMeOHを留去させた後のDMTとEGとの混
合物から、蒸留によりDMTとEGとを分離・回収しよ
うとすると、常圧では高い温度を必要とするため蒸留途
中でDMTとEGとの重合反応が進行するだけでなく、
回収されたEGの純度も不十分であるという問題があっ
た。
【0008】このような重合反応の進行を防止するた
め、低温での分離を狙って減圧で蒸留分離することは定
法であるが、特公昭48−19876号公報には、EG
とDMTとは120℃、43mmHgの減圧蒸留分離に
おいては、EG91重量%、DMT9重量%の共沸混合
物を作るため、EGとDMTとの分離は困難であると記
載されている。
【0009】この問題を解決するために、特表平9-5
08384号公報では、DMTとEG及びジエチレング
リコール(以下、DEGと略記することがある。)の三
者の混合物に、EG又はDEGと新しい共沸混合物を形
成する共沸剤を添加して蒸留し、DMTを蒸留残渣とし
て回収する方法が提案されている。しかし、この共沸剤
としてはメチルベンゾエート(以下、MBと略記するこ
とがある。)やパラトルイル酸メチル(以下、MPTと
略記することがある。)などが例示されているが、この
ような回収物質とは異なる共沸物を回収系内に投入する
ことは分離操作を煩雑にするという問題点があった。
【0010】DMTとEGとの重合反応を避けるため
に、解重合反応生成物から予めMeOHを除去するので
なく、MeOHを留出させると同時にEGも留出させる
方法も検討されてはいる。しかしこの方法では、留分中
には、MeOH、EG以外にDMTも多く含まれてお
り、この含有量を低減しようとすると蒸留塔釜残に残留
するEGが増加するという問題があり実用的でない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術を背景になされたもので、その目的は、EGとDMT
の混合物から簡便な方法でEG及びDMTのそれぞれを
効率よく分離・回収できる方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意検討を重ねた結果、EGとDMT
の混合物を、異なった圧力で操作されている2つの蒸留
塔を組合せれば簡便且つ安定してEGとDMTを蒸留分
離できることを見出し、本発明を完成するに至ったもの
である。
【0013】すなわち、上記本発明の目的は、エチレン
グリコールとテレフタル酸ジメチルの混合液を27〜1
00kPaで操作されている第1蒸留設備(以下、第1
蒸留塔と記することがある。)に供給して共沸混合物を
留出させ、この第1蒸留塔留分は操作圧力が6.7kP
a以上、第1蒸留塔操作圧力未満、好ましくは第1蒸留
塔よりも20〜93kPa低い圧力で操作されている第
2蒸留設備(以下、第2蒸留塔と記することがある。)
に供給して共沸混合物を留出させ、この共沸混合物は第
1蒸留塔に還流する。そして、第1蒸留塔の塔底よりテ
レフタル酸ジメチルを、また第2蒸留塔の塔底よりエチ
レングリコールを回収することにより達成することがで
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明を詳細
に説明するが、図1は、本発明を実施するために使用さ
れる装置の1例を示す略式図である。本発明において
は、テレフタル酸ジメチルとエチレングリコールとの混
合物を、27〜100kPa、好ましくは40〜93k
Paの圧力で操作されている第1蒸留塔に供給する。供
給された該混合物は、前記圧力の下で蒸留し、塔底より
留残物(以下、蒸留釜残と略記することがある。)として
DMTを取出し、他方、塔頂からはEGとDMTとの共
沸混合物(以下、留出物と略記することがある。)を取出
す。
【0015】ここで、第1蒸留塔の圧力が27kPa未
満の場合には、留出物中のDMT含有割合が多くなり、
本発明の目的であるEGとDMTとの分離・回収効率が
低下するので好ましくない。一方、100kPaを超え
る場合には、共沸混合物を形成しないので好ましくな
い。なお、塔底から取り出されたDMTは、定法にした
がってさらに蒸留精製してもよい。
【0016】次に、上記第1蒸留塔からの共沸混合物
は、圧力が6.7kPa以上、第1蒸留塔圧力未満の圧
力で操作されている第2蒸留蒸留塔に供給する。そし
て、供給された第1蒸留塔の共沸混合物は、該圧力の下
で蒸留し、塔底より蒸留釜残としてEGを取出し、他
方、塔頂からは第1蒸留塔の共沸混合物よりもDMTの
含有量が多いEGとDMTとの共沸混合物を取出す。そ
して、この第2蒸留塔からの留出物は、第1蒸留塔に循
環して再度蒸留分離を実施する。なお、塔底から取出さ
れたEGは、定法にしたがってさらに蒸留精製してもよ
い。
【0017】ここで、第2蒸留塔の圧力が6.7kPa
未満の場合には、塔頂温度がDMTの凝固点を下廻るよ
うになり、運転操作が困難になるので好ましくない。一
方、第1蒸留塔圧力以上の場合には、第1蒸留塔と第2
蒸留塔の共沸混合物組成が不適正となり、本発明の目的
であるDMTとEGの効率よい分離・回収が達成できな
くなるので好ましくない。
【0018】なお、第2蒸留塔の圧力は、第1蒸留塔の
圧力よりも低いほど、第2蒸留塔の共沸混合物組成と第
1蒸留塔の共沸混合物組成との差が大きくなり、第2蒸
留塔から第1蒸留塔への循環量が減少してDMTとEG
の分離・回収効率が向上するので好ましいが、あまりに
低くなりすぎると、蒸留塔を高真空に保つためのエネル
ギーが増大し、また、塔内温度がDMTの凝固点を下廻
るようになって運転操作が困難になるので、2つの蒸留
塔の運転操作圧力差は20〜93kPaの範囲が好まし
い。特に、第2蒸留塔から第1蒸留塔への循環量の適正
化による必要エネルギーの低減、蒸留塔を高真空に保つ
ためのエネルギーの低減、及びDMTの凝固防止の観点
から、該蒸留塔の圧力差は30〜65kPaの範囲とす
ることがさらに好ましい。
【0019】なお、第1及び第2蒸留塔の共沸混合物を
保管できる槽を設ければ、1基の蒸留塔で回分式に第
1、2蒸留塔の条件で運転することも可能である。
【0020】本発明の回収方法が分離・回収の対象とす
るDMTとEGの混合物は、主としてDMTとEGとか
ら構成されるものであれば任意であるが、特にPET、
なかでも廃PETとEGとを溶融槽内に導入し、該溶融
槽内にて先ずPETをEGで解重合し、次いで得られた
解重合生成物をさらにMeOHで解重合して得られるD
MTとEGの混合物が好ましい。
【0021】ここで、PETとEGとの解重合反応条件
としては、公知の条件を採用すればよいが、通常、解重
合温度は220〜280℃、溶融槽内の滞留時間は2〜
4時間の範囲が適当であり、圧力は常圧で十分である。
一方、該解重合生成物とMeOHとの解重合反応条件も
公知の条件を採用すればよいが、通常、反応温度は15
0〜300℃、反応圧力は0.1〜3.0Mpaである。
その際、該解重合生成物とMeOHとは反応器に連続的
に供給するのが好ましく、MeOHのPETに対する供
給割合は、PETの重量を基準で1〜10倍の範囲が適
当である。かくすることによって反応器の上部より、D
MT、EG及びMeOHの混合物が、反応器からの留出
物として取り出される。
【0022】得られた留出物は、前もって定法にしたが
って蒸留等によりMeOHを分離除去しておく。例え
ば、MeOH解重合反応生成物に含まれるMeOHを除
去するため、大気圧下で操作される常圧蒸留塔に供給
し、留分として得られるMeOH品質に合わせて還流比
及び塔頂温度を制御して蒸留する。この様にすると、該
蒸留塔の塔底からEGとDMTの混合物が得られるの
で、塔底温度をこれら各成分が液状を保てる温度、例え
ば140℃以上にすれば、該液状混合物をそのまま本発
明の第1蒸留設備に供給することができるので好まし
い。
【0023】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明は、これらにより何等限定を受ける
ものではない。なお、実施例中の各数値は以下の方法に
より測定した。また、実施例中における「部」は、特に
断らない限り「重量部」を示す。
【0024】(1)DMT、MHET、HEPT含有量
(%):解重合を行った後の反応生成物に含有されてい
るDMT、蒸留前後の液に含有されているDMT、蒸留
釜残液に含まれているモノヒドロキシエチルテレフタレ
ート(以下、MHETと記載することがある。)、及びパ
ラトルイル酸ヒドロキシエチルエステル(以下、HEP
Tと記載することがある。)をガスクロマトグラフィー
(ヒューレット パッカード社製 HP−5890、キ
ャピラリーカラム:ジーエルサイエンス社製TC−17
01使用)によって定量した。
【0025】(2)EG含有量(%):解重合を行った
後の反応生成物に含有されているEG、蒸留前後の液に
含有されているEG、及び蒸留釜残液に含まれているE
Gをガスクロマトグラフィー(島津製作所社製 GC−
7A、充填式カラム充填剤:ジーエルサイエンス社製ポ
リアルキレングリコール−6000使用)によって定量
した。
【0026】[実施例1]廃PET100部、EG20
部及び酢酸マンガン0.1部の重量割合となるように連
続的に溶融槽内に供給し、溶融槽内の温度を240℃、
圧力を大気圧、平均滞留時間を3時間に設定して溶融物
を連続的に抜き出した。
【0027】連続的に抜き出した溶融物100部に対
し、MeOH640部の重量割合となるように連続的に
反応器内へ供給し、温度265℃、圧力490kPa
(ゲージ圧)の条件下、平均滞留時間が2時間となるよ
うに設定して解重合反応を行い、反応器の上部からMe
OH、EG、DMTの三者の混合物を連続的に取出し
た。この反応生成物は、未反応のMeOH602部とE
G43部とDMT62部を含んでいた。この反応生成物
を蒸留原料として大気圧下での常圧蒸留を行ってMeO
Hを留去し、釜残としてEGとDMTの混合物を残留さ
せた。
【0028】この釜残液を140℃に加温して、圧力5
3kPaで操作する減圧蒸留塔(第1蒸留設備)に連続
的に供給した。該第1蒸留塔の冷却部は空冷とし、塔内
には規則充填物(住友重機(株)製 住友スルーザーラボ
パッキング標準50mmφ×55H SUS316L相
当品)を8段(理論段数20段相当)充填した。なお、蒸
留還流比は略2:1とした。得られた第1蒸留留分の主
成分はEGで、その中のDMT含有量は3.0%であ
り、他方第1蒸留釜残の主成分はDMTで、その中のE
G含有量は0.3%、MHET含有量は1.0%であっ
た。結果を表1に示す。
【0029】次いで、第1蒸留留分を第2蒸留設備に連
続的に供給した。該第2蒸留塔は前記第1蒸留塔と同じ
く、冷却部は空冷とし、塔内には規則充填物(住友重機
(株)製 住友スルーザーラボパッキング標準50mm
φ×55H SUS316L相当品)を8段(理論段数
20段相当)充填した。圧力13kPaで減圧蒸留を実
施し、その際の蒸留還流比は略2:1とした。得られた
第2蒸留留分の主成分はEGで、その中のDMT含有量
は7.6%であり、この留分は前記第1蒸留設備に還流
した。他方第2蒸留釜残の主成分はEGで、その中のD
MT含有量は0.2%、MHETは検出されなかった。
結果を表1に示す。
【0030】[実施例2]第2蒸留設備の圧力を40k
Paとする以外は実施例1と同様な操作を実施した。第
2蒸留留分中のDMTは4.8%であり、釜残中のDM
Tは0.3%、MHETは検出されなかった。結果を表
1に示す。
【0031】[比較例1]実施例1において、解重合反
応生成物からMeOH留去後のDMTとEGとの混合物
からなる釜残液を第1蒸留設備で蒸留する際の操作圧力
を大気圧とする以外は同様な操作を実施した。第1蒸留
留分中のDMT含有量は5%であり、他方第1蒸留釜残
中のEG含有量は0.2%、MHET含有量は7.1%
であった。結果を表1に示す。
【0032】[比較例2]実施例1において、解重合反
応生成物からMeOH留去後のDMTとEGとの混合物
からなる釜残液に含有されるEG量と同量のパラトルイ
ル酸メチル(以下、MPTと記載することがある。)を混
合すると共に、第1蒸留設備で蒸留する際の操作圧力を
大気圧とする以外は同様な操作を実施した。第1蒸留留
分中のEG含有量は53%、MPT含有量は44%であ
った。他方第1蒸留釜残中のEG含有量は0.1%、H
EPT含有量は9.8%、MHET含有量は12.2%
であった。結果を表1に示す。
【0033】[比較例3]実施例2における蒸留操作圧
力を5.3kPaとした以外は実施例2と同様な操作を
実施した。塔頂温度は120℃であった。蒸留操作を継
続実施していると冷却管内部、還流部にDMTの析出が
見られ、徐々に蒸留を継続する事が困難となり中断し
た。留分の温度がDMTの融点以下となったためであ
る。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】本発明の方法によれば、エチレングリコ
ールとテレフタル酸ジメチルの混合物から各々の成分で
あるエチレングリコール及びテレフタル酸ジメチルを、
簡便且つ効率よく回収することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するために使用される装置の該略
模式図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 英雄 愛媛県松山市北吉田町77番地 帝人株式会 社松山事業所内 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC48 AC91 AD12 BC52 BD40 BD53 BD60 BJ50 FE11 FG24 KA06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレフタル酸ジメチルとエチレングリコ
    ールの混合物から各成分を分離・回収するに際し、該混
    合物を、下記(A)〜(E)の工程を逐次的に通過させ
    ることを特徴とする、テレフタル酸ジメチル及びエチレ
    ングリコールの回収方法。 (A)該混合物を圧力が27〜100kPaの範囲にあ
    る第1蒸留設備に供給する工程、 (B)第1蒸留操作により、留出物として共沸混合物を
    抜き出し、他方留残物としてテレフタル酸ジメチルを抜
    き出す工程、 (C)工程(B)で抜き出された共沸混合物を、圧力が
    6.7kPa以上、第1蒸留設備操作圧力未満の第2蒸
    留設備に供給する工程、 (D)第2蒸留操作により、留出物として共沸混合物を
    抜き出し、他方留残物としてエチレングリコールを抜き
    出す工程、及び (E)工程(D)で抜き出された共沸混合物を第1蒸留
    設備へ循環させる工程。
  2. 【請求項2】 第1蒸留設備の操作圧力と第2蒸留設備
    の操作圧力の差が20〜93kPaの範囲である請求項
    1記載のテレフタル酸ジメチル及びエチレングリコール
    の回収方法。
  3. 【請求項3】 工程(B)で抜き出された留残物として
    のテレフタル酸ジメチルを、さらに蒸留精製する請求項
    1記載のテレフタル酸ジメチル及びエチレングリコール
    の回収方法。
  4. 【請求項4】 テレフタル酸ジメチルとエチレングリコ
    ールの混合物が、ポリエチレンテレフタレートにエチレ
    ングリコールを作用させた後にメタノールを作用させる
    ことにより得られる解重合反応生成物から、過剰のメタ
    ノールを除去して得た混合物である請求項1記載のテレ
    フタル酸ジメチル及びエチレングリコールの回収方法。
  5. 【請求項5】 ポリエチレンテレフタレートが、廃ポリ
    エチレンテレフタレートである請求項4記載のテレフタ
    ル酸ジメチル及びエチレングリコールの回収方法。
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