JP2000238747A - 紙製包装用容器 - Google Patents

紙製包装用容器

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JP2000238747A JP11047678A JP4767899A JP2000238747A JP 2000238747 A JP2000238747 A JP 2000238747A JP 11047678 A JP11047678 A JP 11047678A JP 4767899 A JP4767899 A JP 4767899A JP 2000238747 A JP2000238747 A JP 2000238747A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓋受け片が、隣接する蓋受け片の端部に設け
られた支持片により下方から支持されている紙製包装用
容器において、被包装物を密封状態に包装することがで
き、また簡素な構成の組立機械で製作することができ
て、製作コストを引き下げることのできる紙製包装用容
器を提供すること。 【解決手段】 この包装用容器Aは、前側壁3及び左右
側壁4,5の上縁に蓋受け片7、8、9が外側方に突出
状に設けられた本体1と、後側壁6の上縁に一体に設け
られた、蓋受け片7、8、9に接合される蓋体20とか
ら構成されている。本体1及び蓋体20はともに内面に
熱可塑性フィルムが積層された厚紙から製作されてい
る。そして、左右の蓋受け片8、9が、前蓋受け片7の
両端部に設けられた支持片11、11により下方から支
持されている。そして、前蓋受け片7には、段差解消用
突条12が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被包装物を密封
状態に包装する紙製包装用容器に関し、この紙製包装用
容器は、例えば持ち帰り食品や冷凍食品の包装に好適に
用いられる。
【0002】
【従来の技術及び課題】被包装物を密封状態に包装する
従来の包装用容器の一つに、図10に示すものがある。
【0003】同図に示した包装用容器(50)は、方形状
の底壁(52)と、該底壁(52)の四側縁に設けられた各
側壁(53)(54)(55)(56)とを備えた本体(51)
と、図示しない蓋体とから構成されている。
【0004】前記本体(50)は、同図(b)に展開図で
示すように、両面に熱可塑性樹脂層が積層された1枚の
厚紙から組立製作されており、同じく前記蓋体は、両面
に熱可塑性樹脂層が積層された1枚のシート状の紙から
なる。そして、前記本体(51)の各側壁(53)(54)
(55)(56)の上縁には、それぞれ蓋受け片(57)(5
8)(59)(60)が外側方に突出状に設けられており、
これら蓋受け片(57)(58)(59)(60)の上面に蓋体
を重ね合わせて、両者を押圧しながら熱で熱可塑性樹脂
層を溶融させる溶着により、これら蓋受け片(57)(5
8)(59)(60)の上面に蓋体を接合し、これにより被
包装物を密封状態に包装しようとするものである。な
お、同図(b)において、点線は折目を示している。
【0005】而して、前記各蓋受け片(57)(58)(5
9)(60)において、対向する一対の蓋受け片(57)(6
0)の両端部には、隣接する蓋受け片(58)(59)を下
方から支持する支持片(61)(61)(61)(61)が突設
されている。一方、前記隣接する蓋受け片(58)(59)
の両端部には、突片(62)(62)(62)(62)が突設さ
れている。そして、前記支持片(61)を前記突片(62)
の下面に重ね合わせて接合することにより、隣り合う二
つの蓋受け片(57)(58)が互いに連結支持され、これ
により各蓋受け片(57)(58)(59)(60)の姿勢が保
持されている。
【0006】しかしながら、前記支持片(61)を前記突
片(62)の下面に重ね合わせて接合すると、隣り合う二
つの蓋受け片(57)(58)の上面には、その連結部にお
いて前記突片(62)の紙厚によって段差(65)が発生し
てしまうことになる。これら蓋受け片(57)(58)(5
9)(60)の上面は、蓋体との接合面になることから、
これら蓋受け片(57)(58)(59)(60)の上面に段差
があると、蓋体を溶着接合したときに、蓋体との間に隙
間が発生してしまい、そのため被包装物を密封状態に包
装することができなくなる。
【0007】そこで、この段差を解消するため、図11
及び図12に示されたもう一つの従来の包装用容器(7
0)の蓋受け片(77)(78)(79)(80)は、次のよう
に構成されている。
【0008】すなわち、図11(b)に示すように、各
蓋受け片(77)(78)(79)(80)は、上下二重壁にな
っており、上片(77a )(78a )(79a )(80a )と、
この上片の下面側に折り返される下片(77b )(78b )
(79b )(80b )とから構成されている。そして、支持
片(81)が、前記下片(77b )(78b )(79b )(80b
)の両端部に設けられる一方、突片(82)が、前記上
片(77a )(78a )(79a )(80a )の両端部に設けら
れている。
【0009】そして、図12に示すように、本体(71)
を組み立てる際に、下片(77b )(78b )(79b )(80
b )を上片(77a )(78a )(79a )(80a )の下面側
に折り返して両者を接合するとともに、この下片に設け
られた支持片(81)を、突片(82)の下面に重ね合わせ
て接合する。こうすることにより、突片(82)の紙厚
が、隣接する蓋受け片(79)の上片(79a )の紙厚で相
殺され、これにより突片(82)の紙厚による段差が解消
され、もって蓋受け片(77)(78)(79)(80)の上面
が平坦になっている。
【0010】しかしながら、この従来の包容用容器(7
0)には、次のような難点があった。すなわち、各蓋受
け片(77)(78)(79)(80)を二重壁にしなければな
らないので、本体(71)を組み立てる際に、各蓋受け片
(77)(78)(79)(80)の下片(77b )(78b )(79
b )(80b )を折り返して上片(77a )(78a )(79
a)(80a )に接合し、更にこの下片に設けられた支持
片(81)を突片(82)の下面に接合するといった作業が
必要となり、組立作業がいささか面倒である。したがっ
て、工場で包装用容器を組立機械を用いて組み立てる場
合には、各蓋受け片(77)(78)(79)(80)を二重壁
にするための工程が必要となるから、組立機械として複
雑なものを用いなければならず、高価な組立機械を必要
とし、そのため製作コストが高くなるという問題が生じ
る。
【0011】この発明は、上記難点を解決するためにな
されたもので、その目的は、蓋受け片が、隣接する蓋受
け片の端部に設けられた支持片により下方から支持され
ている紙製包装用容器において、蓋受け片を二重壁にし
なくても、蓋体を溶着接合するときに、段差による隙間
の発生を阻止することができて、被包装物を密封状態に
包装することができ、更に簡素な構成の組立機械で組み
立てることができて、製作コストを引き下げることので
きる紙製包装用容器を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、多角形状の底壁の各側縁に設けられた
各側壁の上縁に、蓋受け片が外側方に突出状に設けられ
た本体と、前記蓋受け片に接合される蓋体とを備え、少
なくとも前記本体は、内面に熱可塑性樹脂層が積層され
た紙から製作されるとともに、特定の蓋受け片が、隣接
する蓋受け片の端部に設けられた支持片により下方から
支持されてなる紙製包装用容器において、支持片を有す
る蓋受け片又は蓋体のいずれか一方に、段差解消用突条
が設けられてなることを特徴とする。
【0013】また、前記蓋体が、前記本体の各側壁のう
ちの一つの側壁の上縁に一体に設けられていることが、
望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施形態につい
て、図面を参照して具体的に説明する。
【0015】図1〜図5は、この発明の第1実施形態を
示すもので、(A)はこの第1実施形態の紙製包容用容
器であり、例えば持ち帰り食品や冷凍食品を密封状態に
包装するために用いられるものである。
【0016】この包装用容器(A)は、本体(1)と蓋
体(20)とから構成されており、これらは、図5に展開
図で示すように、両面にポリエチレンフィルム等の防水
性を有する熱可塑性樹脂層(16)が積層された1枚の厚
紙を、所定形状の型で打ち抜き、これにより得られた厚
紙から一体に組立製作されたものである。そして、前記
本体(1)及び蓋体(20)の所要箇所に設けられた後記
する折目(30)〜(40)は、前述の厚紙の打抜き操作の
際に、折目形成用突条を有する凸型で厚紙をその外面か
ら型押しすることにより、設けられたものである。
【0017】前記本体(1)は、長方形状の底壁(2)
と、該底壁(2)の四側縁に折目(30)(31)(32)
(33)を介して連設された前後左右の四側壁(3)
(4)(5)(6)とを備えている。前記四側壁(3)
(4)(5)(6)は、上方に進むにつれて外側に広が
ったテーパ状に形成されており、これにより本体(1)
はいわゆるテーパ容器になっている。そして、これら四
側壁(3)(4)(5)(6)のうち、前記底壁(2)
の短辺側に設けられた対向する一対の左右側壁(4)
(5)の上縁には、折目(35)(36)を介して左右の蓋
受け片(8)(9)が外側方に突出状に連設されるとと
もに、前記底壁(2)の長辺側に設けられた対向する一
対の前後側壁(3)(6)のうちの前側壁(3)の上縁
には、折目(34)を介して前蓋受け片(7)が外側方に
突出状に連設されている。一方、後側壁(6)の上縁に
は、折目(37)を介して前記蓋体(20)が一体に設けら
れている。
【0018】前記蓋体(20)は、長方形状に形成されて
おり、その前端部及び左右側縁部を対応する前記蓋受け
片(7)(8)(9)に重ね合わせて、両者を押圧しな
がら熱で熱可塑性樹脂層(16)を溶解させることによ
り、これら蓋受け片(7)(8)(9)に溶着接合され
るものである。前記蓋体(20)の両コーナー部には、引
き剥がし操作用の突片(21)(21)が設けられている。
【0019】前記本体(1)の四側壁(3)(4)
(5)(6)において、前側壁(3)と左右側壁(4)
(5)とは、これらの間に設けられた、折半用折目(3
9)を有する連結片(13)(13)が、その折半用折目(3
9)から二つ折り状に折り曲げられるとともに、左右側
壁(4)(5)の外面に接合されることにより、互いに
連結支持されている。同じく、後側壁(6)と左右側壁
(4)(5)とは、これらの間に設けられた、折半用折
目(39)を有する連結片(13)(13)が、その折半用折
目(39)から二つ折り状に折り曲げられるとともに、左
右側壁(4)(5)の外面に接合されることにより、互
いに連結支持されている。
【0020】さらに、前蓋受け片(7)の両端部には、
隣接する左右蓋受け片(8)(9)を下方から支持する
支持片(11)(11)が一体に連設されている。そして、
これら支持片(11)(11)が、左右蓋受け片(8)
(9)の前端部の下面に接合されており、これにより、
前蓋受け片(7)と左右蓋受け片(8)(9)とが互い
に連結支持されている。なお、これら支持片(11)(1
1)は、図5に展開図で示すように、前記連結片(13)
(13)に略く字状の切込み(41)(41)が設けられるこ
とにより、形成されたものである。また、前記連結片
(13)の上縁には、折目(40)を介して補助受け片(1
4)が連設されており、この補助受け片(14)が左右蓋
受け片(8)(9)の下面に接合されている。
【0021】而して、前記前蓋受け片(7)及び左右蓋
受け片(8)(9)が前記支持片(11)(11)で互いに
連結支持された状態において、図1に示すように、前蓋
受け片(7)及び左右蓋受け片(8)(9)の上面に
は、その連結部において、左右蓋受け片(8)(9)の
紙厚によって段差(15)(15)が形成されている。これ
ら蓋受け片(7)(8)(9)の上面は、蓋体(20)と
の接合面になることから、これら蓋受け片(7)(8)
(9)の上面に段差(15)(15)があると、蓋体(20)
を接合したときに、蓋体(20)との間に隙間が発生して
しまい、そのため被包装物を密封状態に包装することが
できなくなる。
【0022】そこで、この第1実施形態の包装用容器
(A)には、前記段差(15)による隙間の発生を阻止す
るため、前蓋受け片(7)の突出方向中間部に、上面側
に突出した断面略円弧状の段差解消用突条(12)が前側
壁(3)の上縁に沿って設けられている。そして、前記
段差解消用突条(12)の両端部が、左右蓋受け片(8)
(9)側に略く字状に屈曲するとともに段差(15)(1
5)に斜めに突き当たっている。この段差解消用突条(1
2)は、その突出高さが、図3に示すように、左右蓋受
け片(8)(9)の上面と略高さに設定されている。
【0023】この段差解消用突条(12)は、次のように
して設けられたものである。すなわち、前記折目(30)
〜(40)を設ける際に用いられた前記凸型には、この段
差解消用突条(12)を設けるための突条が設けられてお
り、前記段差解消用突条(12)は、この凸型で厚紙をそ
の外面から型押しすることにより、折目(30)〜(40)
と同時に設けられたものである。こうすることにより、
段差解消用突条(12)を設けるための工程を新たに増や
す必要がなくなるから、製作工程が簡素化され、製作コ
ストを大幅に引き下げることができる。
【0024】而して、上記包装用容器(A)は、展開状
態から所要箇所の折り曲げ及び接合が機械的に行われる
いわゆる機械貼りに好適なもので、その工程について説
明すると、まず、四側壁(3)(4)(5)(6)を折
目(30)(31)(32)(33)から折り曲げるとともに、
連結片(13)(13)(13)(13)を折半用折目(39)
(39)(39)(39)から二つ折り状に折り曲げる。そし
て、この状態で、この連結片(13)(13)(13)(13)
を折目(38)から折り曲げて左右側壁(4)(5)の外
面に重ね合わせ、両者を溶着することにより、連結片
(13)(13)(13)(13)を左右側壁(4)(5)の外
面に接合する。この連結片(13)の左右側壁(4)
(5)外面への折り曲げ操作により、支持片(11)(1
1)が切目(41)(41)から切り起こされて略下方突出
状になる。次いで、前蓋受け片(7)と左右蓋受け片
(8)(9)とを折目(34)(35)(36)から折り曲げ
て外側方に突出状にする。この蓋受け片(7)(8)
(9)の折り曲げ操作により、支持片(11)(11)が左
右蓋受け片(8)(9)の前端部の下面に重ね合わされ
るとともに、補助受け片(14)(14)(14)(14)が折
目(40)(40)(40)(40)から折り曲げられて左右蓋
受け片(8)(9)の下面に重ね合わされる。この状態
で、支持片(11)(11)及び補助受け片(14)(14)
(14)(14)と、左右蓋受け片(8)(9)とを溶着す
ることにより、支持片(11)(11)及び補助受け片(1
4)(14)(14)(14)を左右蓋受け片(8)(9)の
下面に接合する。これにより、前蓋受け片(7)と左右
蓋受け片(8)(9)とが、支持片(11)(11)を介し
て互いに連結支持されて、その姿勢がしっかりと保持さ
れるとともに、段差解消用突条(12)の両端部が、前蓋
受け片(7)及び左右蓋受け片(8)(9)の上面に形
成された段差(15)(15)に突き当てられた状態にな
る。
【0025】而して、この包装用容器(A)で被包装物
を包装するに際しては、被包装物を本体(1)内に入れ
た後、蓋体(20)を折目(37)から折り曲げてその前端
部及び左右側縁部を対応する蓋受け片(7)(8)
(9)の上面に重ね合わせる。そして、両者を溶着す
る。この溶着操作について詳しく説明すると、蓋体(2
0)と蓋受け片(7)(8)(9)とを押圧しながら熱
で熱可塑性樹脂層(16)を溶解させる。この押圧によっ
て、段差解消用突条(12)が蓋体(20)の内面で押され
て変形し、これにより蓋体(20)の前端部の内面が、段
差解消用突条(12)にこの突条(12)に沿ってぴったり
と密着するとともに、蓋体(20)の左右側縁部の内面
が、左右蓋受け片(8)(9)の上面にこの左右蓋受け
片(8)(9)に沿ってぴったりと密着する。この状態
において、段差(15)(15)には、段差解消用突条(1
2)が突き当てられていることから、蓋体(20)との間
には、隙間は全く発生していない。このように、蓋体
(20)の内面が段差解消用突条(12)及び左右蓋受け片
(8)(9)に隙間なく密着した状態で、熱可塑性樹脂
層(16)を溶解させることにより、蓋体(20)と前蓋受
け片(7)及び左右蓋受け片(8)(9)とが互いにし
っかりと接合され、もって良好な密封状態が実現され
る。
【0026】図6及び図7は、この発明の第2実施形態
を示すものである。
【0027】この紙製包容用容器(B)にあっては、段
差解消用突条(12)は、蓋体(20)の前端部に、内面側
に突出してこの前端部に沿って設けられている。そし
て、この段差解消用突条(12)は、これを本体(1)の
前蓋受け片(7)及び左右蓋受け片(8)(9)に重ね
合わせると、その端部が前蓋受け片(7)及び左右蓋受
け片(8)(9)の上面に形成された段差(15)(15)
に突き当てられた状態になる。そして、この状態で、蓋
体(20)と蓋受け片(7)(8)(9)とを溶着するこ
とにより、上記第1実施形態と同じく、蓋体(20)と前
蓋受け片(7)及び左右蓋受け片(8)(9)とが互い
にしっかりと接合され、もって良好な密封状態が実現さ
れる。なお、これらの図には、上記第1実施形態と同じ
要素に同一に符号が付されており、重複する記載の説明
を省略する。
【0028】而して、上記第1及び第2実施形態の包容
用容器(A)(B)は、蓋体(20)が本体(1)に一体
に設けられているので、部品点数が少なく、部品管理が
しやすくなるし、簡単に組み立てることができるという
利点を有する。
【0029】図8及び図9は、この発明の第3実施形態
を示すものである。
【0030】この紙製包装用容器(C)にあっては、蓋
体(20)と本体(1)とは、別体であり、本体(1)の
後側壁(6)の上縁には、後蓋受け片(10)が折目(3
7)を介して外側方に突出状に設けられている。この後
蓋受け片(10)の両端部には、前蓋受け片(7)と同じ
く、左右蓋受け片(8)(9)を下方から支持する支持
片(11)(11)が一体に設けられている。そして、この
支持片(11)(11)が、左右蓋受け片(8)(9)の下
面に溶着接合されることにより、後蓋受け片(10)と左
右蓋受け片(8)(9)とが支持片(11)(11)を介し
て互いに連結支持されている。さらに、この後蓋受け片
(10)の突出方向中間部には、上面側に突出した段差解
消用突条(12)が後側壁(6)の上縁に沿って設けられ
ている。そして、この段差解消用突条(12)の両端部
が、後蓋受け片(10)及び左右蓋受け片(8)(9)の
上面に形成された段差(15)(15)に突き当てられた状
態になっている。蓋体(20)の接合操作については、蓋
体(20)を前後左右の蓋受け片(7)(8)(9)(1
0)に重ね合わせて、両者を溶着する。こうすることに
より、上記第1及び第2実施形態の包装用容器(A)
(B)と同じく、蓋体(20)とこれら蓋受け片(7)
(8)(9)(10)とが互いにしっかりと接合され、も
って良好な密封状態が実現される。なお、これらの図に
は、上記第1実施形態と同じ要素に同一に符号が付され
ており、重複する記載の説明を省略する。
【0031】以上、この発明の実施形態について説明し
たが、この発明はこれら3つの実施形態に限定されるも
のではない。
【0032】例えば、この紙製包装用容器(A)(B)
(C)の底壁(2)は、3角形状のものであっても良い
し、5角形状や6角形状、あるいは更にそれ以上の多角
形状のものであっても良い。
【0033】また、この紙製包装用容器(A)(B)
(C)は、片面のみに熱可塑性樹脂層(16)が積層され
た紙から製作されていても良い。この場合には、熱可塑
性樹脂層が積層された面が本体(1)や蓋体(20)の内
面になるように組立製作すれば良い。
【0034】
【発明の効果】上述の次第で、この発明に係る紙製包装
用容器は、次のような効果を奏する。
【0035】すなわち、特定の蓋受け片が、隣接する蓋
受け片の端部に設けられた支持片により下方から支持さ
れている従来の包装用容器にあっては、支持片を有する
蓋受け片及び隣接する蓋受け片の上面には、蓋受け片の
紙厚により段差が発生し、支持片を有する蓋受け片の上
面が、隣接する蓋受け片の上面よりも低くなるから、蓋
体を重ね合わせたときに、蓋体と支持片を有する蓋受け
片との間に隙間が発生してしまうが、この発明の包装用
容器にあっては、支持片を有する蓋受け片又は蓋体のい
ずれか一方に、段差解消用突条が設けられているから、
段差が解消された状態で、蓋体を重ね合わすことができ
るようになるため、被包装物を密閉状態に包装すること
ができる。
【0036】さらに、段差を解消するための部位は、突
条なので、従来のように蓋受け片を二重壁にするために
組立機械として複雑なもの即ち高価な組立機械を用いる
必要がなくなり、簡素な構成の組立機械で製作すること
ができ、もって製作コストを大幅に引き下げることがで
きるという利点がある。
【0037】また、少なくとも本体が、内面に熱可塑性
樹脂層が積層された紙から製作されているから、本体を
可燃物として廃棄することができ、廃棄処理も簡単であ
るという利点を有する。
【0038】また、蓋体が、本体の各側壁のうちの一つ
の側壁の上縁に一体に設けられている場合には、従来の
ように本体と蓋体とを別々に製作する必要がないので、
生産性が向上するし、部品が点数が少なくなるので、本
体と蓋体とを別々に管理する必要がなくなり、部品管理
もしやすいという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態の紙製包装用容器の全
体斜視図及び一部拡大斜視図である。
【図2】(a)は同包装用容器の本体の上面図、(b)
は同包装用容器の本体の側面図である。
【図3】(a)は図2(a)中のII( a) −II(a)線
断面図、(b)は図2(a)中のII( b) −II( b) 線
断面図である。
【図4】同包装用容器の組立途上の斜視図である。
【図5】同包装用容器の展開図である。
【図6】この発明の第2実施形態の紙製包装用容器の全
体斜視図である。
【図7】同包装用容器の展開図である。
【図8】この発明の第3実施形態の紙製包装用容器の全
体斜視図である。
【図9】同包装用容器の展開図である。
【図10】従来の一つの包装用容器を示す図で、(a)
は同包装用容器の本体の全体斜視図、(b)は同包装用
容器の本体の展開図である。
【図11】従来のもう一つの包装用容器を示す図で、
(a)は同包装用容器の本体の全体斜視図、(b)は同
包装用容器の本体の展開図である。
【図12】同包装用容器の本体の組立途上の斜視図であ
る。
【符号の説明】
A、B、C…紙製包装用容器 1…本体 2…底壁 3…前側壁 4…左側壁 5…右側壁 6…右側壁 7…前蓋受け片 8…左蓋受け片 9…右蓋受け片 10…後蓋受け片 11…支持片 12…段差解消用突条 15…段差 20…蓋体 30〜40…折目

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多角形状の底壁(2)の各側縁に設けら
    れた各側壁の上縁に、蓋受け片(7)(8)(9)が外
    側方に突出状に設けられた本体(1)と、前記蓋受け片
    に接合される蓋体(20)とを備え、 少なくとも前記本体(1)は、内面に熱可塑性樹脂層が
    積層された紙から製作されるとともに、 特定の蓋受け片(8)が、隣接する蓋受け片(7)の端
    部に設けられた支持片(11)により下方から支持されて
    なる紙製包装用容器(A)において、 支持片を有する蓋受け片(7)又は蓋体(20)のいずれ
    か一方に、段差解消用突条(12)が設けられてなること
    を特徴とする紙製包装用容器。
  2. 【請求項2】 前記蓋体(20)が、前記本体(1)の各
    側壁のうちの一つの側壁(6)の上縁に一体に設けられ
    てなる請求項1記載の紙製包装用容器。
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