JP2000238602A - エアバッグ装置用リッドの製造方法 - Google Patents
エアバッグ装置用リッドの製造方法Info
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- JP2000238602A JP2000238602A JP11044435A JP4443599A JP2000238602A JP 2000238602 A JP2000238602 A JP 2000238602A JP 11044435 A JP11044435 A JP 11044435A JP 4443599 A JP4443599 A JP 4443599A JP 2000238602 A JP2000238602 A JP 2000238602A
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Abstract
ドを、その外観品質を高めながら少ない加工時間および
コストで製造できるようにする。 【解決手段】 合成樹脂製のリッド6は基材16および
表皮材17を積層してなり、そこにエアバッグ13の膨
張時に破断可能な脆弱なティアライン61 が形成され
る。ティアライン61 は、基材16を熱刃で溶断して形
成した溝状の下孔18と、この下孔18に沿って一定間
隔で形成されて表皮材17をミシン目状に貫通する多数
の針孔19とから構成される。前記多数の針孔19は、
刺針ホルダーにライン状に植設した多数の刺針を、下孔
18を通して表皮材17に突き刺すことにより同時に形
成される。
Description
パネル等の車両内装材の内部に収納したエアバッグ装置
を覆うように設けられ、膨張するエアバッグの圧力で破
断するティアラインが形成されたリッドを製造するため
のエアバッグ装置用リッドの製造方法に関する。
動車のエアバッグ装置を覆うリッドの裏面側にレーザー
装置で加工した凹部によってティアラインを形成し、エ
アバッグが膨張する圧力で前記ティアラインを破断する
ものが開示されている。
皮材を金型にインサートした状態で基材を射出成形して
表皮材および基材を積層したリッドを構成し、このリッ
ドの表皮材および基材に超音波ウエルダの加工ホーンで
加工した凹部によってティアラインを形成するものが開
示されている。
のは、レーザー装置の設備コストが嵩むだけでなく、リ
ッドを成形した後でティアラインの加工が必要になるた
めに加工工数および加工コストが増加するという問題が
あった。しかもレーザービームの強度の制御が不適切で
あると、凹部がリッドの表面側に貫通して外観品質を低
下させ場合があった。
皮材にもティアラインの凹部が露出するために外観品質
が低下するだけでなく、リッドを成形した後でティアラ
インの加工が必要になるために加工工数および加工コス
トが増加するという問題があった。
で、少ない加工時間およびコストで外観品質に優れたリ
ッドを製造することを目的とする。
に、請求項1に記載された発明によれば、車両内装材の
内部に収納したエアバッグ装置を覆うように設けられ、
膨張するエアバッグの圧力で破断するティアラインが形
成されたリッドを製造するためのエアバッグ装置用リッ
ドの製造方法において、表面側の樹脂製表皮材の裏面側
に積層された樹脂製基材を熱刃で溶断してティアライン
に沿う下孔を形成する工程と、前記下孔に対向する樹脂
製表皮材に刺針を突き刺してティアラインに沿う多数の
針孔を形成する工程とを備えたことを特徴とするエアバ
ッグ装置用リッドの製造方法が提案される。
断してティアラインに沿う下孔を形成するので、エアバ
ッグの膨張時に破断強度の高い樹脂製基材をティアライ
ンに沿って確実に破断させることができる。また下孔に
対向する樹脂製表皮材に刺針を突き刺してティアライン
に沿う多数の針孔を形成するので、エアバッグの膨張時
に樹脂製表皮材をティアラインに沿って確実に破断させ
ることができるだけでなく、樹脂製表皮材の表面側から
見た場合でも微小な針孔は目立ち難いのでリッドの外観
品質が低下することがない。しかもレーザー装置でティ
アラインを加工する場合に比べて、設備費の削減および
サイクルタイムの短縮を図ることができる。
面側の何れから突き刺すことも可能である。
請求項1の構成に加えて、材料の弾性域内の温度の刺針
を樹脂製表皮材に突き刺すことを特徴とするエアバッグ
装置用リッドの製造方法が提案される。
の刺針を樹脂製表皮材に突き刺して針孔を形成するの
で、樹脂製表皮材が溶けて針孔が大きくなる虞がなく、
リッドの外観品質が低下することがない。
請求項2の構成に加えて、列状に配置した多数の刺針で
多数の針孔を同時に形成することを特徴とするエアバッ
グ装置用リッドの製造方法が提案される。
刺針を用いることにより、一工程で多数の針孔を形成し
て加工工数を大幅に削減することができる。
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
で、図1は自動車の車室前部の斜視図、図2は図1の2
−2線拡大断面図、図3はリッドおよびエアバッグ装置
の分解斜視図、図4は基材の加工工程の説明図、図5は
基材に下孔を形成する作用の説明図、図6は表皮材の加
工工程の説明図、図7は表皮材に針孔を形成する作用の
説明図である。
運転席シート1および助手席シート2が設けられてお
り、運転席シート1の前方に配置されたステアリングホ
イール3の内部に運転席用エアバッグ装置Rdが設けら
れるとともに、助手席シート2の前方のインストルメン
トパネル4の内部に助手席用エアバッグ装置Rpが設け
られる。助手席用エアバッグ装置Rpを覆うリッド6は
合成樹脂製のインストルメントパネル4と一体に形成さ
れている。
ストルメントパネル4の裏面からリッド6の外周を囲む
ように支持壁7…が下方に延びている。助手席用エアバ
ッグ装置Rpは、推薬の燃焼によって高圧ガスを発生す
るインフレータ8と、このインフレータ8を内部に収納
する上面が開口した容器状のロアリテーナ9と、ロアリ
テーナ9をリッド6の支持壁7…に支持すべくロアリテ
ーナ9および支持壁7…にそれぞれボルト10…,11
…で固定されたアッパーリテーナ12と、折り畳み状態
でリッド6の支持壁7…の内部に収納され、その開口部
が前記ボルト11…でロアリテーナ9の上面開口部に固
定されたエアバッグ13とを備える。尚、ロアリテーナ
9は、インストルメントパネル4の内部に配置された図
示せぬフレームに支持されている。
イン61 と、相互に平行な2本のヒンジライン62 ,6
2 とが形成される(図3参照)。図2に拡大して示すよ
うに、板状のリッド6は、その表面側から裏面側に表皮
層14、フォーム層15および基材16を積層した3層
構造を有しており、前記表皮層14およびフォーム層1
5は併せて表皮材17を構成する。「H」型のティアラ
イン61 は基材16を貫通する溝状の下孔18と、この
下孔18に沿って一定間隔で形成されて表皮材17をミ
シン目状に貫通する多数の針孔19…とから構成され
る。また2本のヒンジライン62 ,62 は、それぞれ基
材16を貫通する2本の溝20,20から構成される。
ライン62 ,62 の溝20,20はリッド6の裏面側の
基材16に形成されているため、リッド6の表面側から
は目視不能である。またティアライン61 の針孔19…
はリッド6の表皮材17を貫通しているが、その表面側
の開口が表皮材17の弾性により閉塞するため、実際に
は殆ど目立たないようになっている。
センサが所定値以上の加速度を検出すると、助手席用エ
アバッグ装置Rpのインフレータ8が点火して高圧ガス
を発生し、その高圧ガスの供給を受けたエアバッグ13
が膨張する。エアバッグ13が膨張する圧力がリッド6
の裏面に作用すると、下孔18および針孔19…により
脆弱になったティアライン61 が破断し、溝20,20
により薄肉になったヒンジライン62 ,62 を中心とし
てリッド6の中央部が車室側に押し開かれ、そこに形成
された開口からエアバッグ13が車室内に展開する。
ィアライン61 およびヒンジライン62 の製造方法を説
明する。
置21は熱刃ホルダー22の上面に5枚の熱刃231 ,
232 ,232 ,233 ,233 を取り付けたもので、
そのうち「H」型に配置された3枚の熱刃231 ,23
2 ,232 はティアライン6 1 の下孔18(図2参照)
を形成するためのもので、残りの2枚の熱刃233 ,2
33 はヒンジライン62 ,62 の溝20,20(図2参
照)を形成するためのものである。即ち、熱刃ホルダー
22をリッド6の裏面側に接近させ、予め射出成形した
リッド6の基材16を加熱した5枚の熱刃231 ,23
2 ,232 ,233 ,233 で溶断することにより、
「H」型の下孔18と2本の溝20,20とが同時に形
成される。このとき、リッド6の表面が受け治具27に
よって支持される。
18が形成されると、図6および図7に示すように、刺
針ホルダー24の上面に多数の刺針25…を「H」型に
植設した針孔加工装置26で前記針孔19…を加工す
る。即ち、刺針ホルダー24をリッド6の裏面側に接近
させると、材料の弾性域内の温度の刺針25…が基材1
6の下孔18を通して表皮材17に突き刺され、その表
皮材17を貫通する多数の針孔19…が同時に形成され
る。このときも、リッド6の表面が受け治具27によっ
て支持される。
尖った先端は表皮材17の表皮層14を僅かに貫通する
が、前述したように表皮層14の弾性によって表皮層1
4に開口する針孔19…が塞がれるため、該針孔19…
はリッド6の表面側からは目視不能になる。また刺針2
5…を加熱することなく常温で表皮材17に突き刺すの
で、表皮材17が溶けて針孔19…が広がることがな
く、従って針孔19…がリッド6の表面側から目立って
外観品質が低下することがない。
装置等の高価な加工装置を用いることなく、熱刃2
31 ,232 ,232 および刺針25…だけでリッド6
にティアライン61 を形成することが可能となり、加工
コストおよび加工時間の節減に寄与することができる。
しかも、ティアライン61 の下孔18はリッド6の裏面
側の基材16に形成されており、且つリッド6の表面側
の表皮材17には微小な針孔19…だけが形成されるの
で、リッド6の表面側の外観にティアライン61 の影響
が及ぶのを回避して外観品質を高めることができる。
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
メントパネル4と一体に成形しているが、リッド6をイ
ンストルメントパネル4と別部材で構成することも可能
である。
ルメントパネル4を例示したが、エアバッグ装置を覆う
パネルであれば任意の車両内装材に本発明を適用するこ
とが可能である。
8を連続した溝によって構成しているが、それを複数の
短い溝の集合、あるいは多数の孔の集合によって構成し
ても良い。
によれば、樹脂製基材を熱刃で溶断してティアラインに
沿う下孔を形成するので、エアバッグの膨張時に破断強
度の高い樹脂製基材をティアラインに沿って確実に破断
させることができる。また下孔に対向する樹脂製表皮材
に刺針を突き刺してティアラインに沿う多数の針孔を形
成するので、エアバッグの膨張時に樹脂製表皮材をティ
アラインに沿って確実に破断させることができるだけで
なく、樹脂製表皮材の表面側から見た場合でも微小な針
孔は目立ち難いのでリッドの外観品質が低下することが
ない。しかもレーザー装置でティアラインを加工する場
合に比べて、設備費の削減およびサイクルタイムの短縮
を図ることができる。
材料の弾性域内の温度の刺針を樹脂製表皮材に突き刺し
て針孔を形成するので、樹脂製表皮材が溶けて針孔が大
きくなる虞がなく、リッドの外観品質が低下することが
ない。
列状に配置した多数の刺針を用いることにより、一工程
で多数の針孔を形成して加工工数を大幅に削減すること
ができる。
置)
Claims (3)
- 【請求項1】 車両内装材(4)の内部に収納したエア
バッグ装置(Rp)を覆うように設けられ、膨張するエ
アバッグ(13)の圧力で破断するティアライン
(61 )が形成されたリッド(6)を製造するためのエ
アバッグ装置用リッドの製造方法において、 表面側の樹脂製表皮材(17)の裏面側に積層された樹
脂製基材(16)を熱刃(231 ,232 )で溶断して
ティアライン(61 )に沿う下孔(18)を形成する工
程と、 前記下孔(18)に対向する樹脂製表皮材(17)に刺
針(25)を突き刺してティアライン(61 )に沿う多
数の針孔(19)を形成する工程と、を備えたことを特
徴とするエアバッグ装置用リッドの製造方法。 - 【請求項2】 材料の弾性域内の温度の刺針(25)を
樹脂製表皮材(17)に突き刺すことを特徴とする、請
求項1に記載のエアバッグ装置用リッドの製造方法。 - 【請求項3】 列状に配置した多数の刺針(25)で多
数の針孔(19)を同時に形成することを特徴とする、
請求項2に記載のエアバッグ装置用リッドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04443599A JP4092031B2 (ja) | 1999-02-23 | 1999-02-23 | エアバッグ装置用リッドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000238602A true JP2000238602A (ja) | 2000-09-05 |
JP4092031B2 JP4092031B2 (ja) | 2008-05-28 |
Family
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---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4092031B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010069681A (ko) * | 2001-04-27 | 2001-07-25 | 덕양산업주식회사 | 보이지 않는 절개선을 구비한 일체형 에어백 시스템 |
JP2007055517A (ja) * | 2005-08-26 | 2007-03-08 | Daikyoo Nishikawa Kk | エアバッグドア部付き車両用内装品 |
JP2008183950A (ja) * | 2007-01-26 | 2008-08-14 | Moriroku Co Ltd | エアバッグ開裂溝及びその形成方法 |
EP2145802A1 (en) * | 2008-07-18 | 2010-01-20 | Dalphi Metal Espana, S.A. | Airbag module for motor vehicles which can be adapted to the surrounding trim |
JP2012162128A (ja) * | 2011-02-04 | 2012-08-30 | Shigeru Co Ltd | 車両用エアバッグリッド及びその製造方法 |
-
1999
- 1999-02-23 JP JP04443599A patent/JP4092031B2/ja not_active Expired - Fee Related
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