JP2000238351A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2000238351A
JP2000238351A JP4505799A JP4505799A JP2000238351A JP 2000238351 A JP2000238351 A JP 2000238351A JP 4505799 A JP4505799 A JP 4505799A JP 4505799 A JP4505799 A JP 4505799A JP 2000238351 A JP2000238351 A JP 2000238351A
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recording
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ink jet
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JP4505799A
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English (en)
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Toshihiko Totsugi
俊彦 戸次
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Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体保持部材を待避位置に位置させて記
録媒体を載置部に落下させた後、記録媒体保持部材が記
録媒体を保持する位置に戻る際に位置決めストッパーに
当たって音を発生するという問題がある。 【解決手段】 インクを吐出して記録媒体に画像を記録
する記録ヘッド、記録されて排出された前記記録媒体を
載置する記録媒体排出載置部、および前記排出された記
録媒体が前記記録媒体排出載置部に排出される前に前記
記録媒体を保持する保持位置と、前記記録媒体を保持位
置から前記記録媒体排出載置部に載置するための待避位
置とに変化可能な記録媒体保持手段、を有するインクジ
ェット記録装置において、前記記録媒体保持手段を保持
位置もしくは待避位置に保持するために弾性部材を用い
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
装置、特に、記録装置本体から排出された記録媒体を記
録媒体排出載置部に排出する前に記録媒体を保持してか
らインクを乾かした後に、記録媒体排出載置部に排出す
るインクジェット記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、紙、布、プラスチックシート、O
HP用シートなどの記録媒体に対して記録を行う記録装
置は、種々の記録方式、例えばワイヤードット方式、感
熱方式、またはインクジェット方式による記録ヘッドを
搭載可能な形態の記録装置として一般的に提案されてい
る。
【0003】このような記録装置の中で、吐出口、すな
わちノズルからインクを吐出して記録媒体上に記録を行
うインクジェット記録方式の記録装置(以下、インクジ
ェット記録装置とも言う)は低騒音なノンインパクト記
録方式であり、高密度で高速な記録動作が可能である。
【0004】一般に、インクジェット記録装置は、記録
ヘッドを搭載するキャリアを駆動する駆動手段と、記録
媒体を搬送する搬送手段と、これら駆動手段および搬送
手段を制御する制御手段とを備えている。
【0005】他方、記録ヘッドの吐出口からインクを吐
出するために利用されるエネルギを発生するエネルギ発
生素子としては、ピエゾ素子等の電気機械的変換体を用
いたもの、レーザー等の電磁波を照射して発熱させ、こ
の発熱による作用でインク滴を吐出させるもの、あるい
は発熱抵抗体を有する電気熱変換体素子によって液体を
加熱させるもの等がある。
【0006】その中でも、熱エネルギを利用してインク
を滴として吐出させる方式のインクジェット記録方式の
記録ヘッドは、吐出口を高密度に配列することが出来る
ために高解像度の記録をすることが可能である。中で
も、電気熱変換体素子をエネルギ発生素子として用いた
インクジェット記録ヘッドは小型化も容易であり、かつ
最近の半導体分野における技術の進歩と信頼性の向上が
著しいIC技術やマイクロ加工技術の長所を十分に活用
でき、高密度実装化が容易で、製造コストも安価なこと
から有利である。
【0007】上述のように、インクジェット記録方式は
簡単な構成から成る極めて優れた記録方式であるが、一
方において解決すべき問題が幾つか存在する。
【0008】一般的に、従来の記録装置では、記録され
た記録媒体は、排出トレイに排出されるように構成され
ている。また、このような構成はインクジェット記録装
置においても広く採用されている。
【0009】このようなインクジェット記録装置におい
て、通常の記録、例えば文書や表等の記録密度の小さい
ものは問題ないが、カラー画像記録のように記録密度が
大きい場合には記録の行われた記録媒体を排出する際
に、記録媒体の先端エッジ部あるいはその裏面が既に排
出トレイに載置されている記録媒体と擦れて記録面の画
像の乱れが発生するという問題があった。
【0010】上述の問題を解決するために、従来におい
ては、図11に示されるように、記録媒体S1が排出さ
れる記録媒体排出載置ユニットUに、一対の回動中心部
(図11には一方の回動中心部14eだけが図示されて
いる)を中心に回動可能に構成されると共に、互いに対
向して配置された一対の記録媒体保持部材(図11には
一方の記録媒体保持部材14だけが図示されている)が
設けられている。
【0011】図示されるように、記録媒体保持部材14
は、回動中心部14eに回動軸14fが突出するよう延
出しており、軸端部がベース部材12の図示しない部分
に回転可能に支持されている。回動軸14fには引張ば
ね26が腕部14gを介して取付けられており、記録媒
体保持部材14を保持位置に位置させるように付勢して
いる。記録媒体保持部材14の保持位置を決めるのは記
録媒体保持部材14の位置決め部14hとベース部材1
2の位置決め部12hである。
【0012】記録媒体保持部材14を待避位置に位置さ
せるためには不図示のカムによって記録媒体保持部材1
4をばね26の力に逆らって回動させる。また、記録媒
体保持部材14を保持位置に位置させるには不図示のカ
ムを逃がせば、ばね26の力によって記録媒体保持部材
24が回動されて位置決め部14hが位置決め部12h
に当接して停止される。
【0013】例えば、記録媒体S1が、図示しない排出
ローラ9によって記録媒体S1の表面に対して垂直な方
向(後述する本発明の実施形態での図6の手前側)に排
出されると、記録媒体保持部材14、15は、図6に示
されるように閉じた位置に保持されており、これによっ
て記録媒体S1を支持して記録媒体排出載置部12dの
上方で保持することが出来るように成っている。
【0014】このような状態で、記録媒体排出載置部1
2d上に既に排出されている記録媒体Sの記録面に吐出
されたインクを乾燥させることができ、記録面の画像の
乱れを防止することができる。その後に、記録媒体保持
部材14、15を図6の矢印a、b方向に回動させて記
録媒体S1から離脱するよう待避させることによって、
記録媒体保持部14、15に保持されていた記録媒体S
を記録媒体排出載置部12d上に落下させるように成っ
ている。そして、次の記録媒体の印字が開始されると、
排出ローラから記録媒体が出てくる前に、記録媒体Sを
保持する位置に記録媒体保持部材14、15が回動され
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来例では、記録媒体保持部材を待避位置に位置さ
せて記録媒体を載置部に落下させた後、記録媒体保持部
材が記録媒体を保持する位置に戻る際に位置決めストッ
パーに当たって音を生じ騒音を発生するという問題があ
る。特に、記録媒体保持部材がモールド等の軽くて弾性
のある部材で構成されていると、記録媒体保持部材が位
置決め位置で振動して打音が連続して起こることに成
る。
【0016】一般的に、打音を消すためには、部材が当
たる処にスポンジ等の、変形してエネルギを吸収する部
材を貼ること等が考えられるが、このように構成する
と、スポンジの硬さのバラツキ、付勢するばね力のバラ
ツキで突き当たる位置、つまり記録媒体保持部材の保持
位置がばらつくことになる。記録媒体保持部材の保持位
置はさまざまな用紙等の記録媒体、印字条件の記録媒体
を確実に保持するためには非常に重要なものである。
【0017】本発明の目的は、このような従来における
課題を解決するために、簡単な構成に形成でき、かつ停
止位置決め手段によって停止位置を精度良く決めること
ができる記録媒体保持手段を有する低騒音のインクジェ
ット記録装置を提供することである。
【0018】さらに、本発明の別の目的は、弾性部材を
包含する停止位置決め手段を用いた記録媒体保持手段を
有する低騒音のインクジェット記録装置を提供すること
である。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明のインクジェット記録装置は、インクを吐
出して記録媒体に画像を記録する記録ヘッド、記録され
て排出された前記記録媒体を載置する記録媒体排出載置
部、および排出された前記記録媒体が前記記録媒体排出
載置部に排出される前に前記記録媒体を保持する保持位
置と、前記記録媒体を前記保持位置から前記記録媒体排
出載置部に載置するための待避位置とに変化可能な記録
媒体保持手段を有するインクジェット記録装置におい
て、前記記録媒体保持手段を前記保持位置もしくは前記
待避位置に保持するための弾性部材を有することを特徴
とする。
【0020】また、本発明のインクジェット記録装置
は、前記記録媒体保持手段が、前記弾性部材を前記記録
媒体保持手段もしくは本体側に固定し、前記弾性部材の
自由な他端側を両側から隙間を空けて挟むように設けら
れていることを特徴とする。
【0021】さらに、本発明のインクジェット記録装置
は、前記記録媒体保持手段が、前記弾性部材が前記記録
媒体保持手段の回動する軸方向に延在していることを特
徴とする。
【0022】さらにまた、本発明のインクジェット記録
装置は、前記記録媒体保持手段の前記弾性部材が、前記
他端側に球状の部材が設けられており、該球状の部材を
ほぼ平行な2つの壁部材の間に隙間を介して挟むように
保持することを特徴とする。
【0023】本発明のインクジェット記録装置は、前記
弾性部材が初張力を有する片持ち梁型の密着コイルばね
から形成され、一定以上の力が作用されたときに変形す
ることを特徴とする。
【0024】また、本発明のインクジェット記録装置
は、前記記録媒体保持手段が、保持位置と待避位置とに
開閉するよう回動可能な一対の保持部材を有し、該保持
部材の回動軸まわりに回動して前記記録媒体を保持また
は釈放するよう構成されていることを特徴とする。
【0025】さらに、本発明のインクジェット記録装置
は、前記記録媒体保持手段が、保持位置に前記記録媒体
を保持する間に前記記録媒体に記録されたインクを乾燥
することを特徴とする。
【0026】さらにまた、本発明のインクジェット記録
装置は、前記記録媒体保持手段が、前記記録媒体のイン
クが乾いた後に待避位置に回動して前記記録媒体を前記
記録媒体排出載置部に排出することを特徴とする。
【0027】本発明のインクジェット記録装置は、前記
記録ヘッドが、インクを吐出するための熱エネルギを発
生する電気熱変換体を有することを特徴とする。
【0028】また、本発明のインクジェット記録装置
は、前記記録ヘッドが、前記電気熱変換体により印加さ
れる熱エネルギによってインクに生じる膜沸騰を利用し
て、インクを記録媒体に向けて吐出することを特徴とす
る。
【0029】
【発明の実施の形態】上記のように構成された本発明の
インクジェット記録装置によれば、インクを吐出して記
録媒体に画像を記録する記録ヘッド、記録されて排出さ
れた前記記録媒体を載置する記録媒体排出載置部、およ
び前記排出された記録媒体が前記記録媒体排出載置部に
排出される前に前記記録媒体を保持する保持位置と、前
記記録媒体を前記保持位置から前記記録媒体排出載置部
に載置するための待避位置とに変化可能な記録媒体保持
手段を有するインクジェット記録装置において、前記記
録媒体保持手段を前記保持位置もしくは前記待避位置に
保持するための弾性部材を有し、前記記録媒体保持手段
が、前記弾性部材を前記記録媒体保持手段もしくは本体
側に固定し、前記弾性部材の他端側を両側から隙間を空
けて挟むように設けられ、前記記録媒体保持手段が、前
記弾性部材が前記記録媒体保持手段の回動する軸方向に
延在しており、前記記録媒体保持手段の前記弾性部材の
前記他端側に球状の部材が、ほぼ平行な2つの壁部材の
間に隙間を介して挟むように保持されており、かつ前記
弾性部材が初張力を有する片持ち梁型の密着コイルばね
から、一定以上の力が作用されたときに変形するよう形
成され、前記記録媒体保持手段が、前記保持位置と前記
待避位置とに開閉するよう回動可能な一対の保持部材を
有し、該保持部材の回動軸まわりに回動して前記記録媒
体を保持または釈放するよう構成されているので、前記
記録媒体保持手段が、前記保持位置に前記記録媒体を保
持する間に、前記記録媒体に記録されたインクを乾燥し
て、前記記録媒体保持手段が、前記記録媒体のインクが
乾いた後に前記待避位置に回動して前記記録媒体を前記
記録媒体排出載置部に排出するようでき、かつ簡単な構
成に作ることができ、記録媒体保持部材の停止位置を精
度良く決めることができると共に、記録媒体保持手段が
前記待避位置から前記保持位置に移動する際の位置決め
停止部への打音による騒音をなくすことができて、記録
の高密度化および高精細化が達成でき、きれいな記録が
得られる。
【0030】本発明のその他の目的と特徴および利点は
以下の添付図面に沿っての詳細な説明から明らかになろ
う。
【0031】(実施例)以下に、図面を参照して本発明
のインクジェット記録装置に就いて具体的に詳細に説明
する。
【0032】先ず、本発明のインクジェット記録装置の
全体構成を説明するに、図1は本発明に係わるインクジ
ェット記録装置の構成を示す断面概要図で、図2は記録
媒体排出載置ユニットの構成を示す平面図、図3は図2
のN方向から見た記録媒体排出載置ユニットの構成を示
す側断面図、図4は図2のA−A断面図、図5は図2の
B方向から見た図、図6は記録媒体排出載置ユニットの
構成を示す正面図であって記録媒体保持手段が保持位置
にある様子を示す図、図7は記録媒体排出載置ユニット
の構成を示す正面図であって記録媒体保持手段が待避位
置にある様子を示す図、図8は記録媒体排出載置ユニッ
トの構成を示す正面図であって記録媒体保持手段が移動
して小サイズの記録媒体を保持する様子を示す図、図9
は記録媒体排出載置ユニットを記録装置本体に対して離
脱あるいは装着する様子を示す図で、図10は記録媒体
保持手段の位置決めの構成を示す概略斜視図である。
【0033】図1に示されるように、本発明のインクジ
ェット記録装置は、記録媒体Sを給送する給送ローラ1
と、紙や合成樹脂等で構成される記録媒体Sが載置され
る給送トレイ2と、搬送ローラ3および従動ローラ4
と、ガイド軸5とガイドレール6に沿って往復動するキ
ャリッジ7と、キャリッジ7に搭載された記録ヘッド8
と、記録された記録媒体Sを排出する排出ローラ9およ
び拍車10から成る排出手段と、キャリッジ7に同様に
搭載されたインクタンク11と、記録媒体保持部材1
4、15とを一体化して成る記録媒体載置ユニットUと
から主に構成されている。
【0034】このように構成された本発明のインクジェ
ット記録装置においては、給送トレイ2上に載置された
紙や合成樹脂等の記録媒体Sは給送ローラ1によって最
上位の記録媒体Sから順次送り出され、図示しない分離
装置によって一枚ずつ分離されて給送される。
【0035】搬送ローラ3は図示しないモータによって
回転駆動され、この搬送ローラ3に対向して従動ローラ
4が圧接されて従動回転される。そして給送ローラ1に
より給送された記録媒体Sは、搬送ローラ3と従動ロー
ラ4によって挟持されて、記録手段となるインクジェッ
ト記録ヘッド8が対向する記録位置に搬送される。
【0036】本発明のインクジェット記録装置における
記録手段としては、記録ヘッド8からインクを吐出して
記録するインクジェット記録方式を用いている。すなわ
ち、この記録ヘッド8は、ノズルのような微細な液体吐
出口、液路およびこの液路の一部に設けられたエネルギ
作用部と、このエネルギ作用部にある液体に作用させる
液滴形成エネルギを発生するエネルギ発生手段を備えて
いる。
【0037】さらに、本発明のインクジェット記録装置
においては、記録媒体Sの搬送方向に直交する方向、す
なわち幅方向、にガイド軸5とガイドレール6とが配設
されており、これらガイド軸5とガイドレール6に沿っ
て往復動可能なキャリッジ7上に記録ヘッド8が搭載さ
れている。
【0038】また、記録媒体Sの搬送経路を介して記録
ヘッド8に対向する位置にはプラテン16が配置されて
おり、搬送ローラ3と従動ローラ4により挟持して記録
ヘッド8が対向する記録位置へ搬送された記録媒体Sの
裏面側をこのプラテン16によって支持するようになっ
ている。
【0039】そして、キャリッジ7の往復移動と同期し
て記録ヘッド8を駆動して搬送ローラ3と従動ローラ4
により挟持して搬送される記録媒体Sの表面上に記録ヘ
ッド8からインク液滴を吐出することによってインク画
像を形成するように構成されている。さらに、記録ヘッ
ド8は、その上部にインクタンク11が一体的に設けら
れており、キャリッジ7に対して着脱可能に構成されて
いる。
【0040】記録媒体排出手段は、図示しないモータに
よって回転駆動される排出回転体となる排出ローラ9を
有しており、この排出ローラ9に対向して圧接され、か
つ排出ローラ9に従動して回転する拍車10を有してい
る。そして、搬送ローラ3と従動ローラ4によって搬送
されて、かつ記録ヘッド8によりインク画像が形成され
た記録媒体Sは、排出ローラ9と拍車10によって挟持
されてインクジェット記録装置本体外に排出される。
【0041】排出ローラ9と拍車10により挟持されて
インクジェット記録装置本体から排出された記録媒体S
は、図2に示されるように記録媒体排出載置ユニットU
に設けられた記録媒体排出載置部12dに排出される前
に、記録媒体保持手段となる記録媒体保持部材14、1
5の上に搬送され、記録媒体保持部材14、15によつ
て保持されながら排出が行われる。
【0042】このような記録媒体排出載置部12dと記
録媒体保持部材14、15とが一体的にユニット化され
た記録媒体載置ユニットUは、インクジェット記録装置
本体に対して着脱可能に構成されている。
【0043】図示されるように、記録媒体載置ユニット
Uは、枠体を構成するベース部材12を有しており、一
方の記録媒体保持部材14は、移動手段となる記録媒体
保持部材ホルダ17により記録装置本体から排出される
記録媒体Sのサイズに応じて記録媒体Sの幅方向にベー
ス部材12に対して移動可能に構成されている。また、
他方の記録媒体保持部材15は記録媒体Sの基準側の保
持を行うためにベース部材12に対して固定されてい
る。
【0044】さらに、記録媒体載置ユニットUは、イン
クジェット記録装置本体に対して位置決めして保持する
ためのベース部材13と、記録媒体保持部材14、15
をカバーするためのカバー部材18、19とを有してい
る。
【0045】このような記録媒体載置ユニットUにおい
て、記録媒体保持部材ホルダ17はベース部材12に対
して図示しない位置決め保持部により位置決めされ、記
録媒体保持部材ホルダ17に設けられた移動のために操
作する把手部17aをユーザが把持して記録媒体Sのサ
イズに応じて図2の矢印c、d方向に移動できるように
なっている。
【0046】そして、図6に示されるように、大サイズ
の記録媒体S1を排出する際には記録媒体保持部材14
を図2の矢印d方向に移動し、また、図8に示されるよ
うに小サイズの記録媒体S2を排出する際には記録媒体
保持部材14を図2の矢印c方向に移動することで、大
小のサイズの記録媒体S1、S2を保持することができ
るように成っている。
【0047】また、把手部17aにはユーザが握り易い
ように凹部17bが設けられており、さらに、把手部1
7aの上面は記録装置本体から排出された記録媒体Sの
ガイドを兼ねるようになっている。また、把手部17a
は、図5に示すように記録媒体S2の排出方向(図5の
左側方向)に沿って上方に傾斜した斜面17cが形成さ
れている。
【0048】ここで、通常の排出動作では図5の記録媒
体S3に示すように、記録媒体保持部材14、15に保
持されて排出が行われるが、ユーザが記録媒体Sのサイ
ズに対応する位置に記録媒体保持部材14を移動させな
かった場合には、特に、図6に示される大サイズの記録
媒体S1を排出する際に、記録媒体保持部材14を図8
に示される小サイズの位置に設定してしまった場合に
は、記録媒体Sと把手部17aとが接触することにな
り、図5の記録媒体S4に示されるように、記録媒体S
4は把手部17aの斜面17cに沿ってガイドされて排
出される。
【0049】次に、記録媒体保持部材14、15の開閉
動作と駆動構成とについて説明するに、記録媒体保持部
材14、15はベース部材12に設けられた回動軸14
e、15eを中心に図6および図7に示される矢印a、
b方向に回動可能になっており、図6に示されるよう
に、インクジェット記録装置本体から排出された記録媒
体Sが記録媒体排出載置部12dに排出される前に、記
録媒体Sを保持する保持位置と、図7に示されるよう
に、記録媒体Sを保持状態から記録媒体排出載置部12
dへ記録媒体Sの自重により落下させて載置するための
待避位置とに適宜変化させることができるようになって
いる。
【0050】図3に示されるように、排出ローラ9の回
転軸9a上には、駆動ギア20が設けられており、この
駆動ギア20はベース部材12に設けられた軸12aに
回転可能に取付けられたアイドラギア21と噛み合って
いる。駆動ギア20には図示しないワンウエイクラッチ
が設けられており、排出ローラ9が正方向に回転して記
録媒体Sを排出する方向(図4の矢印e方向)の回転駆
動力では、ワンウエイクラッチの作用によって駆動ギア
20からアイドラギア21に回転駆動力が伝達されるよ
うになっている。
【0051】また、アイドラギア21には、トルクリミ
ッタを内蔵したトルクリミッタギア22が噛み合ってお
り、このトルクリミッタギア22はカム軸23に回転可
能に取付けられている。そして、排出ローラ9の図4の
矢印f方向に回転する逆転時には、トルクリミッタの所
定の空転トルク(滑りトルク)によってカム軸23を図
4の矢印g方向に回転させるトルクリミッタクラッチ機
構がトルクリミッタギア22に設けられている。
【0052】カム軸23は、ベース部材12の図示しな
い軸受部によりベース部材12に対して回転可能に保持
されており、カム軸23には記録媒体保持部材14、1
5を図6に示される保持位置から図7に示される待避位
置に移動させるためのカム24、26が設けられている
(図3および図5参照)。
【0053】他方、記録媒体保持部材14、15には回
動軸14e、15eが設けられており、ベース部材12
および記録媒体保持部材ホルダ17に設けられた図示し
ない軸受部により回動可能に保持されている。そして、
回動軸14e、15eのカム軸23側にはカム24、2
5に対応するカム面14d、15dが設けられており、
カム軸23の回転によりカム軸23に固定されたカム面
14d、15dにそれぞれ当接係合して回動軸14e、
15eを回転させ、記録媒体保持部材14、15を図6
に示される保持位置から図7に示される待避位置に移動
させることができるようになっている。
【0054】さらに、図10には、記録媒体保持部材1
4の回動中心部14e近傍の構成が示されている。この
ような構成に就いて図示、説明するに、図示されるよう
に、記録媒体保持部材14には回動中心部14eに回動
軸14fが延出するよう設けられており、その軸端部が
ベース部材12の図示しない部分に回動可能に支持され
ている。また、記録媒体保持部材14の回動軸14f部
分と略平行に密着コイルばね27が設けられ、その一方
の端部がベース部材12に固定されて片持ち梁型に支持
されており、他方の自由な端部には球状の部材28が設
けられている。
【0055】このような密着コイルばね27のばね力の
設定は次のようにして行われる。
【0056】すなわち、密着コイルばね27を記録媒体
保持部材14の位置決め停止部材とするために、密着コ
イルばね27の変形力が、静止状態において記録媒体保
持部材14が自重によって密着コイルばね27を押す力
よりも大きくなるように初張力を設定する。また、記録
媒体保持部材14が位置決め停止位置に戻ってくる際の
勢い(慣性力)が加わった場合には、密着コイルばね2
7が中央で折れて変形するように静止状態での密着コイ
ルばねの力が大きいというその差が慣性力よりも小さく
なるように設定する。さらに、記録媒体保持部材14の
慣性力で密着コイルばね27が変形させられても位置決
め停止位置に押し戻すことができるように、記録媒体保
持部材14が、密着コイルばね27が押されたところか
ら折れたように変形させられた状態では、記録媒体保持
部材14の自重が板ばねを押す力および記録媒体保持部
材14が元に戻るための摩擦負荷よりも密着コイルばね
27の力が大きくなるように設定される。
【0057】密着コイルばね27にはそれ自身にコイル
ばねとしての初期変位に相当する初張力があり、位置決
め停止部の構成と組立てが容易となる。
【0058】また、もう一方の記録媒体保持部材15も
対称関係のもとに記録媒体保持部材14と同一に構成さ
れているので、その詳細な説明に就いては上述の記録媒
体保持部材14の説明を参照し、ここでは省略するもの
とする。
【0059】ベース部材12と記録媒体保持部材ホルダ
17には、記録媒体保持部材14、15が回動軸14
e、15eを中心に図7の矢印a、b方向に回動して待
避位置に移動するための凹部12b、17bが形成され
ている。また、ベース部材12には、記録媒体保持部材
ホルダ17が記録媒体Sのサイズに対応して移動する際
の凹部17dの逃げとしての凹部12cが形成されてい
る。
【0060】次に、記録媒体保持部材14、15による
記録媒体Sの排出保持動作に就いて説明するに、図6に
示されるように、記録媒体S1の排出時には、記録媒体
保持部材14、15は保持位置に設定され、記録媒体S
を保持する。この時に、記録媒体保持部材14、15に
は図示しない弾性部材の付勢力によって図6の矢印h、
i方向に力が加えられている。また、排出ローラ9から
伝達された回転駆動力は駆動ギア20に設けられたワン
ウエイクラッチ機構により駆動力が伝達されない状態に
保持されている。
【0061】次いで、記録媒体S1が排出ローラ9を通
過して排出が完了すると、排出ローラ9を逆転させてア
イドラギア21とトルクリミッタギア22に回転駆動力
が伝達される。そして、トルクリミッタギア22の空転
トルクによってカム軸23も図4および図5の矢印g方
向に回転される。
【0062】これによって、カム軸23に固定されたカ
ム24、25と記録媒体保持部材14、15の回転軸1
4e、15eに固定されたカム面14d、15dとが当
接係合してカム面14d、15dと回転軸14e、15
eが一体的に図3の矢印a、b方向に回転され、記録媒
体保持部材14、15が密着コイルばね27のばね力に
抗して図7に示される待避位置に移動される。
【0063】記録媒体保持部材14、15が待避位置に
完全に移動された後も、排出ローラ9からの駆動力は伝
達されるが、所定以上のトルクが発生すると、トルクリ
ミッタギア22に設けられたトルクリミットクラッチ機
構によって滑りが発生して、過負荷によって駆動系およ
び記録媒体保持部材14、15等が破損することがない
ように構成されている。
【0064】図7に示されるように、記録媒体保持部材
14、15が待避位置に移動されると、記録媒体S1は
自重により図7の矢印j方向に落下して、ベース部材1
2に設けられた記録媒体排出載置部12d上に載置され
る。
【0065】記録媒体保持部材14、15が図7に示さ
れる待避位置に移動された状態で記録媒体Sへの記録動
作および排出動作が終了する。
【0066】そして、次の記録媒体Sへの記録動作が始
まると、記録媒体保持部材14、15は保持位置に移動
されなければならない。この時には、上述の記録媒体保
持部材14、15を待避位置へ移動させる動作と反対の
動作が行われる。つまり、排出ローラ9を正転させるこ
とによって、一連の動作で反対方向の回動動作が行われ
る。この時、インクジェット記録装置のスループットを
落とさないためや、また排出ローラ9を駆動するステッ
ピングモータをゆっくりと動かすと、音が大きくなるこ
とから、記録媒体保持部材14、15の動きより速くカ
ム24、25、つまり排出ローラ9を動かすと、記録媒
体保持部材14、15は自重と密着コイルばね27のば
ね力とによって戻るために、保持位置で止まらずにオー
バーシュートする。そして、密着コイルばね27の反対
向きの力によって保持位置に戻る。この時に、記録媒体
保持部材14、15は位置決め部に突き当てられている
わけではないので、打音が響くことが無く、騒音を生じ
ない。
【0067】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化、高精細化が
達成できるからである。
【0068】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4、723、129号明細書、同第4、
740、796号明細書に開示されている基本的な原理
を用いて行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマ
ンド型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能であ
るが、特に、オンデマンド型の場合には、液体(イン
ク)が保持されているシートや液路に対応して配置され
ている電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰
を越える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動
信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネル
ギを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じ
させて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状
の駆動信号としては、米国特許第4、463、359号
明細書、同第4、345、262号明細書に記載されて
いるようなものが適している。なお、上記熱作用面の温
度上昇率に関する発明の米国特許第4、313、124
号明細書に記載されている条件を採用すると、さらに優
れた記録を行うことができる。
【0069】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4、558、333号明細書、米国特許第
4、459、600号明細書を用いた構成も本発明に含
まれるものである。加えて、複数の電気熱変換体に対し
て、共通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構
成を開示する特開昭59−123670号公報や熱エネ
ルギの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成
を開示する特開昭59−138461号公報に基いた構
成としても本発明の効果は有効である。すなわち、記録
ヘッドの形態がどのようなものであっても、本発明によ
れば記録を確実に効率よく行うことができるようになる
からである。
【0070】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0071】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0072】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体、或はこれとは別の加熱素
子、或はまたこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予
備加熱手段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段等
を挙げることができる。
【0073】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0074】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0075】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの外に、リーダ等と
組合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファク
シミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、上記のように構成
された本発明の、請求項1記載のインクジェット記録装
置は、インクを吐出して記録媒体に画像を記録する記録
ヘッド、記録されて排出された前記記録媒体を載置する
記録媒体排出載置部、および排出された前記記録媒体が
前記記録媒体排出載置部に排出される前に前記記録媒体
を保持する保持位置と、前記記録媒体を保持位置から前
記記録媒体排出載置部に載置するための待避位置とに変
化可能な記録媒体保持手段を有するインクジェット記録
装置において、前記記録媒体保持手段を保持位置もしく
は待避位置に保持するために弾性部材を用いているの
で、簡単な構成に作ることができると共に、記録媒体保
持手段の停止位置を精度良く決めることができ、かつ記
録媒体保持手段が待避位置から保持位置に移動する際の
停止位置に対する打音による騒音をなくすことができ
て、記録の高密度化および高精細化が達成でき、きれい
な記録が得られる。
【0077】本発明の請求項2記載のインクジェット記
録装置は、前記記録媒体保持手段が、前記弾性部材を前
記記録媒体保持手段もしくは本体側に固定し、前記弾性
部材の他端側を両側から隙間を空けて挟むように設けら
れているので、弾性部材を有効に利用して記録媒体保持
手段が待避位置から保持位置に移動する際の停止位置に
対する打音による騒音を無くすことができる。
【0078】本発明の請求項3記載のインクジェット記
録装置は、前記記録媒体保持手段が、前記弾性部材が前
記記録媒体保持手段の回動する軸方向に延在しているの
で、簡単な構成に作ることができると共に確実に作動す
るようできる。
【0079】本発明の請求項4記載のインクジェット記
録装置は、前記記録媒体保持手段の前記弾性部材が、前
記他端側に球状の部材が設けられており、該球状の部材
をほぼ平行な2つの壁部材の間に隙間を介して挟むよう
に保持するので、簡単な構成に作ることができ、記録媒
体保持手段が待避位置から保持位置に移動する際の打音
による騒音をなくすことができる。
【0080】本発明の請求項5記載のインクジェット記
録装置は、前記弾性部材が初張力を有する片持ち梁型の
密着コイルばねから形成され、一定以上の力が作用され
たときに変形するので、簡単な構成に作ることができる
と共に、確実に作動することができる。
【0081】本発明の請求項6記載のインクジェット記
録装置は、前記記録媒体保持手段が、保持位置と待避位
置とに開閉するよう回動可能な一対の保持部材を有し、
該保持部材の回動軸まわりに回動して前記記録媒体を保
持または釈放するよう構成されているので、保持部材の
回動による開閉作動によって記録媒体を好適に保持、釈
放することができる。
【0082】本発明の請求項7記載のインクジェット記
録装置は、前記記録媒体保持手段が、保持位置に前記記
録媒体を保持する間に前記記録媒体に記録されたインク
を乾燥するので、記録媒体排出載置部に載置される以前
にインクを好適に乾燥することができ、きれいに記録さ
れた記録媒体を得ることができる。
【0083】本発明の請求項8記載のインクジェット記
録装置は、前記記録媒体保持手段が、前記記録媒体のイ
ンクが乾いた後に待避位置に回動して前記記録媒体を前
記記録媒体排出載置部に排出するので、記録媒体排出載
置部に積載される記録媒体が互いに接触してもインクに
よって汚れることがなく、好適に記録が行われてきれい
な記録が得られる。
【0084】本発明の請求項9記載のインクジェット記
録装置は、前記記録ヘッドが、インクを吐出するための
熱エネルギを発生する電気熱変換体を有するので、熱エ
ネルギを利用してインクを吐出することによって記録の
高密度化、高精細化が達成でき、きれいな記録が得られ
る。
【0085】本発明の請求項10記載のインクジェット
記録装置は、前記記録ヘッドが、前記電気熱変換体によ
り印加される熱エネルギによってインクに生じる膜沸騰
を利用して、インクを記録媒体に向けて吐出するので、
記録ヘッドによる記録の高密度化、高精細化が達成でき
て、きれいな記録が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置の構成を示す
断面概要図である。
【図2】本発明のインクジェット記録装置の記録媒体排
出載置ユニットの構成を示す平面図である。
【図3】図2のN方向から見た正面図である。
【図4】図2のA−A断面図である。
【図5】図2のB方向から見た側面図である。
【図6】本発明のインクジェット記録装置における記録
媒体排出載置ユニットの構成を示す正面図であって、記
録媒体保持手段が保持位置にある状態を示す図である。
【図7】本発明のインクジェット記録装置における記録
媒体排出載置ユニットの構成を示す正面図であって、記
録媒体保持手段が待避位置にある状態を示す図である。
【図8】本発明のインクジェット記録装置における記録
媒体排出載置ユニットの構成を示す正面図であって、記
録媒体保持手段が移動して小サイズの記録媒体を保持す
る状態を示す図である。
【図9】本発明のインクジェット記録装置の記録媒体排
出載置ユニットをインクジェット記録装置本体に対して
離脱あるいは装着する状態を示す図である。
【図10】本発明のインクジェット記録装置の記録媒体
保持手段の位置決め部の構成を示す概略斜視図である。
【図11】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 給送ローラ 2 給送トレイ 3 搬送ローラ 4 従動ローラ 5 ガイド軸 6 ガイドレール 7 キャリッジ 8 記録ヘッド 9 排出ローラ 10 拍車 11 インクタンク 12 ベース部材 13 ベース部材 14 記録媒体保持部材 15 記録媒体保持部材 16 プラテン 17 記録媒体保持部材ホルダ 18 カバー部材 19 カバー部材 20 駆動ギア 21 アイドラギア 22 トルクリミッタギア 23 カム軸 24 カム 25 カム 26 ばね 27 板ばね 28 密着コイルばね

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出して記録媒体に画像を記録
    する記録ヘッド、 記録されて排出された前記記録媒体を載置する記録媒体
    排出載置部、および排出された前記記録媒体が前記記録
    媒体排出載置部に排出される前に前記記録媒体を保持す
    る保持位置と、前記記録媒体を前記保持位置から前記記
    録媒体排出載置部に載置するための待避位置とに変化可
    能な記録媒体保持手段を有するインクジェット記録装置
    において、 前記記録媒体保持手段を前記保持位置もしくは前記待避
    位置に保持するための弾性部材を有することを特徴とす
    るインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録媒体保持手段は、前記弾性部材
    を前記記録媒体保持手段もしくは本体側に一端にて固定
    し、前記弾性部材の自由な他端側を両側から隙間を空け
    て挟むように設けられていることを特徴とする請求項1
    記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録媒体保持手段は、前記弾性部材
    が前記記録媒体保持手段の回動する軸方向に延在してい
    ることを特徴とする請求項1または2記載のインクジェ
    ット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録媒体保持手段の前記弾性部材
    は、前記他端側に球状の部材が設けられており、該球状
    の部材をほぼ平行な2つの壁部材の間に隙間を介して挟
    むように保持することを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれか記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記弾性部材は初張力を有する片持ち梁
    型の密着コイルばねから形成され、一定以上の力が作用
    されたときに変形することを特徴とする請求項1乃至4
    のいずれか記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録媒体保持手段は、前記保持位置
    と前記待避位置とに開閉するよう回動可能な一対の保持
    部材を有し、該保持部材が回動軸まわりに回動して前記
    記録媒体を保持または釈放するよう構成されていること
    を特徴とする請求項5記載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録媒体保持手段は、前記保持位置
    に前記記録媒体を保持する間に前記記録媒体に記録され
    たインクを乾燥することを特徴とする請求項6記載のイ
    ンクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録媒体保持手段は、前記記録媒体
    のインクが乾いた後に前記待避位置に回動して前記記録
    媒体を前記記録媒体排出載置部に排出することを特徴と
    する請求項7記載のインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録ヘッドは、インクを吐出するた
    めの熱エネルギを発生する電気熱変換体を有することを
    特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 前記記録ヘッドは、前記電気熱変換体
    により印加される熱エネルギによってインクに生じる膜
    沸騰を利用して、インクを記録媒体に向けて吐出するこ
    とを特徴とする請求項9記載のインクジェット記録装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007306069A (ja) * 2006-05-08 2007-11-22 Kenwood Corp リモコン装置
JP2009018893A (ja) * 2007-07-11 2009-01-29 Seiko Epson Corp インクジェット記録装置

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JP2007306069A (ja) * 2006-05-08 2007-11-22 Kenwood Corp リモコン装置
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