JP2000238302A - 熱可逆性記録媒体の消去装置 - Google Patents
熱可逆性記録媒体の消去装置Info
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- JP2000238302A JP2000238302A JP4019499A JP4019499A JP2000238302A JP 2000238302 A JP2000238302 A JP 2000238302A JP 4019499 A JP4019499 A JP 4019499A JP 4019499 A JP4019499 A JP 4019499A JP 2000238302 A JP2000238302 A JP 2000238302A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来よりも広い温度範囲で良好な消去性を実
現可能な、熱可逆性記録媒体の消去装置を提供する。 【解決手段】 消去加熱手段の出口近傍に徐冷手段を設
ける。徐冷手段は、消去加熱手段の加熱ローラ1とそれ
に対向する従動口ーラ504とに張架されたエンドレス
ベルト506と、これに熱可逆性記録媒体7を押し付け
る少なくとも一つの押さえ手段である搬送ローラ505
または押さえ板とから構成される。
現可能な、熱可逆性記録媒体の消去装置を提供する。 【解決手段】 消去加熱手段の出口近傍に徐冷手段を設
ける。徐冷手段は、消去加熱手段の加熱ローラ1とそれ
に対向する従動口ーラ504とに張架されたエンドレス
ベルト506と、これに熱可逆性記録媒体7を押し付け
る少なくとも一つの押さえ手段である搬送ローラ505
または押さえ板とから構成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ロイコ染料と顕
色剤の熱反応により、印字したり、印字した内容を消去
できる熱可逆性記録媒体(TCフィルムやCTCフィル
ム)を使用するプリンタ等の画像形成装置において、熱
可逆性記録媒体の印字内容を消去する消去装置に関す
る。
色剤の熱反応により、印字したり、印字した内容を消去
できる熱可逆性記録媒体(TCフィルムやCTCフィル
ム)を使用するプリンタ等の画像形成装置において、熱
可逆性記録媒体の印字内容を消去する消去装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、TCフィルムやCTCフィルム等
による熱可逆性記録媒体の印字内容を消去する方法とし
ては、次のようなものが提案されている。 スタンプ状のヘッドで、ある程度の面積を均一に加
熱する方法(TCカードやCTCカードに適する)。 サーマルヘッドを使用する方法(特開平5−131
746号公報参照)。 棒状の消去ヘッドを使用する方法(特開昭56−8
6777号公報参照)。 ヒートローラを使用する方法(特開平5−3027
7号公報参照)。ただし、この公報では、ヒートローラ
の構造については詳細にされていない。
による熱可逆性記録媒体の印字内容を消去する方法とし
ては、次のようなものが提案されている。 スタンプ状のヘッドで、ある程度の面積を均一に加
熱する方法(TCカードやCTCカードに適する)。 サーマルヘッドを使用する方法(特開平5−131
746号公報参照)。 棒状の消去ヘッドを使用する方法(特開昭56−8
6777号公報参照)。 ヒートローラを使用する方法(特開平5−3027
7号公報参照)。ただし、この公報では、ヒートローラ
の構造については詳細にされていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、スタンプ状の
ヘッドを使用する場合、消去可能な面積に限界があり、
現状ではせいぜいカードサイズぐらいの大きさにしか実
用化されていない。面積を大きくしようとすると、装置
全体の大きさも大きくなってしまい、消費電力も多くな
り、また消去性能が安定しない等の問題がある。
ヘッドを使用する場合、消去可能な面積に限界があり、
現状ではせいぜいカードサイズぐらいの大きさにしか実
用化されていない。面積を大きくしようとすると、装置
全体の大きさも大きくなってしまい、消費電力も多くな
り、また消去性能が安定しない等の問題がある。
【0004】サーマルヘッドを使用する方法の場合、ヘ
ッドのすべてのビットをオンさせることで、消去するこ
とができる。しかし、この場合、サーマルヘッドとフィ
ルムの摩擦により、静電気が発生し易い状態になり、サ
ーマルヘッドの記録ビットが静電気で破壊されると、画
素抜けが発生して完全に消去されずに黒筋が残ることに
なる。また、サーマルヘッドとフィルムの間は常に摩擦
接触しているため、埃などが入ると、フィルムに筋状の
傷がついてしまう等の問題がある。
ッドのすべてのビットをオンさせることで、消去するこ
とができる。しかし、この場合、サーマルヘッドとフィ
ルムの摩擦により、静電気が発生し易い状態になり、サ
ーマルヘッドの記録ビットが静電気で破壊されると、画
素抜けが発生して完全に消去されずに黒筋が残ることに
なる。また、サーマルヘッドとフィルムの間は常に摩擦
接触しているため、埃などが入ると、フィルムに筋状の
傷がついてしまう等の問題がある。
【0005】棒状のヒータの場合も、サーマルヘッドの
場合と同じく消去ヘッドとフィルムの間に埃などが入る
と、フィルムに筋状の傷がついてしまう。
場合と同じく消去ヘッドとフィルムの間に埃などが入る
と、フィルムに筋状の傷がついてしまう。
【0006】そこで、この発明の目的は、従来よりも広
い温度範囲で良好な消去性を実現可能な、熱可逆性記録
媒体の消去装置を提供することにある。
い温度範囲で良好な消去性を実現可能な、熱可逆性記録
媒体の消去装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、熱可逆性記
録媒体を消去加熱手段により加熱して印字内容を消去す
る消去装置において、消去加熱手段の出口近傍に徐冷手
段を設けたことを特徴とする。
録媒体を消去加熱手段により加熱して印字内容を消去す
る消去装置において、消去加熱手段の出口近傍に徐冷手
段を設けたことを特徴とする。
【0008】徐冷手段は、消去加熱手段の加熱ローラと
それに対向する従動口ーラに張架されたエンドレスベル
トと、これに熱可逆性記録媒体を押し付ける少なくとも
一つの押さえ手段とから構成できる。この場合、エンド
レスベルトの長さは、搬送速度に対して徐冷に必要な時
間を満足できるような長さとするとよい。
それに対向する従動口ーラに張架されたエンドレスベル
トと、これに熱可逆性記録媒体を押し付ける少なくとも
一つの押さえ手段とから構成できる。この場合、エンド
レスベルトの長さは、搬送速度に対して徐冷に必要な時
間を満足できるような長さとするとよい。
【0009】押さえ手段は、弾性部材でエンドレスベル
トに圧接されたローラや、弾性部材で付勢された平面ま
たは曲面を有する部材とするとよい。
トに圧接されたローラや、弾性部材で付勢された平面ま
たは曲面を有する部材とするとよい。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態を図
面にしたがって説明する。
面にしたがって説明する。
【0011】まず、ロイコ染料と顕色剤の熱反応を利用
した熱可逆性記録媒体への書き込みおよび消去の仕組み
について、CTCフィルムを例にとって簡単に説明す
る。
した熱可逆性記録媒体への書き込みおよび消去の仕組み
について、CTCフィルムを例にとって簡単に説明す
る。
【0012】図1は、CTCフィルムの拡大断面図であ
る。全体の厚さは0.1mm〜0.2mm程度である。
上から保護層101、中間層102、記録層103、基
材104の順に構成されている。
る。全体の厚さは0.1mm〜0.2mm程度である。
上から保護層101、中間層102、記録層103、基
材104の順に構成されている。
【0013】まず、温度を約170℃以上にすると、記
録層103の中のロイコ染料と顕色剤が反応して発色す
る。次に温度を120〜160℃にすると、今度はロイ
コ染料と顕色剤の結合が遊離して、半透明の白濁状態に
なる。したがって、基材104(PET等)に白い材料
を使用すると、発色した部分を消去することができる。
さらに再び温度を約170℃以上にすると、記録層10
3の中のロイコ染料と顕色剤が反応して発色する。
録層103の中のロイコ染料と顕色剤が反応して発色す
る。次に温度を120〜160℃にすると、今度はロイ
コ染料と顕色剤の結合が遊離して、半透明の白濁状態に
なる。したがって、基材104(PET等)に白い材料
を使用すると、発色した部分を消去することができる。
さらに再び温度を約170℃以上にすると、記録層10
3の中のロイコ染料と顕色剤が反応して発色する。
【0014】このような仕組みを利用して、たとえばこ
のフィルムをシート状にカットして、ある速度で搬送し
ながらサーマルヘッドで加熱することで記録することが
でき、次にそれより少し低い温度で均一に加熱すること
で、印字した内容を消去するという使い方をすれば、繰
返し使用可能な熱可逆性記録媒体として使用することが
できる。
のフィルムをシート状にカットして、ある速度で搬送し
ながらサーマルヘッドで加熱することで記録することが
でき、次にそれより少し低い温度で均一に加熱すること
で、印字した内容を消去するという使い方をすれば、繰
返し使用可能な熱可逆性記録媒体として使用することが
できる。
【0015】このような熱可逆性記録媒体において、ロ
イコ染料と顕色剤が反応して発色した状態で、温度を約
120℃〜150℃にすると、ロイコ染料と顕色剤の結
合が遊離して、半透明の白濁状態になる訳であるが、こ
のとき加熱した状態から、すぐにフィルムを外気にさら
して急激に冷却するのではなく、何らかの方法で徐々に
冷却することで、消去可能な温度範囲の上限をより高く
することができる。
イコ染料と顕色剤が反応して発色した状態で、温度を約
120℃〜150℃にすると、ロイコ染料と顕色剤の結
合が遊離して、半透明の白濁状態になる訳であるが、こ
のとき加熱した状態から、すぐにフィルムを外気にさら
して急激に冷却するのではなく、何らかの方法で徐々に
冷却することで、消去可能な温度範囲の上限をより高く
することができる。
【0016】たとえば、急冷した時には約120〜15
0℃であった消去可能な温度範囲を、徐冷手段を設ける
ことで約120〜170℃にすることができる。したが
って、消去加熱手段による印字内容消去直後に徐冷する
徐冷手段を設けることで、より安定した消去を行うこと
ができる。
0℃であった消去可能な温度範囲を、徐冷手段を設ける
ことで約120〜170℃にすることができる。したが
って、消去加熱手段による印字内容消去直後に徐冷する
徐冷手段を設けることで、より安定した消去を行うこと
ができる。
【0017】この発明は、このようなことに着目したも
ので、図2に、この発明による消去装置の従来と同じ構
成部分の概略を示す。この消去装置は、消去用の加熱手
段である加熱ローラ1、加熱ローラ1への圧接手段であ
る圧接ローラ2、加熱ローラ1の駆動手段3、加熱ロー
ラ1への電圧印加手段4、温度検出手段5、温度制御手
段6等から構成されている。
ので、図2に、この発明による消去装置の従来と同じ構
成部分の概略を示す。この消去装置は、消去用の加熱手
段である加熱ローラ1、加熱ローラ1への圧接手段であ
る圧接ローラ2、加熱ローラ1の駆動手段3、加熱ロー
ラ1への電圧印加手段4、温度検出手段5、温度制御手
段6等から構成されている。
【0018】圧接ローラ2は、硬度が低く耐熱性の高い
ゴムローラで、たとえばシリコンゴムなどが使用され
る。図3に示すように、この圧接ローラ2の軸2aの両
側は、軸受2bを介して、バネ等の弾性体2cで付勢さ
れ、圧接ローラ2は、加熱ローラ1に対して圧接されて
おり、加熱ローラ1が回転すると圧接ローラ2は連れ回
りし、ニップの間をシート状の熱可逆性記録媒体7が一
定の搬送速度で送られる。この間に、加熱ローラ1によ
り熱可逆性記録媒体7が加熱されて、ロイコ染料と顕色
剤の結合が遊離して、半透明の状態になり、熱可逆性記
録媒体7に記録された内容は消去される。
ゴムローラで、たとえばシリコンゴムなどが使用され
る。図3に示すように、この圧接ローラ2の軸2aの両
側は、軸受2bを介して、バネ等の弾性体2cで付勢さ
れ、圧接ローラ2は、加熱ローラ1に対して圧接されて
おり、加熱ローラ1が回転すると圧接ローラ2は連れ回
りし、ニップの間をシート状の熱可逆性記録媒体7が一
定の搬送速度で送られる。この間に、加熱ローラ1によ
り熱可逆性記録媒体7が加熱されて、ロイコ染料と顕色
剤の結合が遊離して、半透明の状態になり、熱可逆性記
録媒体7に記録された内容は消去される。
【0019】加熱ローラ1へは、駆動手段3により搬送
力が与えられる。駆動手段3はモータ等で構成され、そ
の回転は、図示例のようなギヤ11・10、またはタイ
ミングベルト・プーリ等の一般的な伝達部品を介して加
熱ローラ1に伝達される。
力が与えられる。駆動手段3はモータ等で構成され、そ
の回転は、図示例のようなギヤ11・10、またはタイ
ミングベルト・プーリ等の一般的な伝達部品を介して加
熱ローラ1に伝達される。
【0020】温度検出手段5は、ここではサーミスタを
使用している。この温度検出手段5は、加熱ローラ1に
圧接されていて、温度の変化を抵抗値として出力し、そ
の値を測定しながら、一定の温度になるように温度制御
手段6により電圧印加手段4の出力を制御している。
使用している。この温度検出手段5は、加熱ローラ1に
圧接されていて、温度の変化を抵抗値として出力し、そ
の値を測定しながら、一定の温度になるように温度制御
手段6により電圧印加手段4の出力を制御している。
【0021】図3に示す加熱ローラ1は、中空の金属ロ
ーラで、表面にはテフロンコート等の耐熱性、摺動性の
よいコーティングが施されている。中空の金属ローラの
内部には、発熱体8が両端を保持されて取り付けられて
いる。発熱体8は、ここではハロゲンランプであるが、
同様の効果をもたらすものであれば、その他のヒータで
も差し支えない。金属ローラの両端は、軸受9により保
持される。
ーラで、表面にはテフロンコート等の耐熱性、摺動性の
よいコーティングが施されている。中空の金属ローラの
内部には、発熱体8が両端を保持されて取り付けられて
いる。発熱体8は、ここではハロゲンランプであるが、
同様の効果をもたらすものであれば、その他のヒータで
も差し支えない。金属ローラの両端は、軸受9により保
持される。
【0022】図4は、消去加熱手段の他の例であるセラ
ミックヒートローラの構成説明図である。このセラミッ
クヒートローラ400は、内側から順に、電極401、
発熱体402、絶縁層403、芯材404、コーティン
グ層405を設けて構成されている。
ミックヒートローラの構成説明図である。このセラミッ
クヒートローラ400は、内側から順に、電極401、
発熱体402、絶縁層403、芯材404、コーティン
グ層405を設けて構成されている。
【0023】電極401は、黄銅等の金属でできてお
り、図3の電圧印加手段4に接続される。発熱体402
は、いわゆるセラミックヒータで、鉛系ガラスと銀系導
電材等で構成され、電圧が印加されると発熱するように
なっている。絶縁層403には、ポリイミド等の樹脂材
料が使用されており、セラミックヒータ402と芯材4
04を電気的に絶縁している。芯材404は、アルミ合
金等の金属できており、セラミックヒータ402で発生
した熱は、絶縁層403を介して芯材404に伝えられ
る。芯材404の表面はテフロン等でコーティングされ
ている。
り、図3の電圧印加手段4に接続される。発熱体402
は、いわゆるセラミックヒータで、鉛系ガラスと銀系導
電材等で構成され、電圧が印加されると発熱するように
なっている。絶縁層403には、ポリイミド等の樹脂材
料が使用されており、セラミックヒータ402と芯材4
04を電気的に絶縁している。芯材404は、アルミ合
金等の金属できており、セラミックヒータ402で発生
した熱は、絶縁層403を介して芯材404に伝えられ
る。芯材404の表面はテフロン等でコーティングされ
ている。
【0024】このようなセラミックヒートローラ400
は、ハロゲンランプを発熱体とするものに比べ熱効率が
よく、消費電力を低減することができる。このセラミッ
クヒートローラも、図3に示したような、圧接ローラ
2、駆動手段3、電圧印加手段4、温度検出手段5、温
度制御手段6等とともに用いて、上記と同様の機能をは
たすことができる。
は、ハロゲンランプを発熱体とするものに比べ熱効率が
よく、消費電力を低減することができる。このセラミッ
クヒートローラも、図3に示したような、圧接ローラ
2、駆動手段3、電圧印加手段4、温度検出手段5、温
度制御手段6等とともに用いて、上記と同様の機能をは
たすことができる。
【0025】また、セラミックヒータを構成する発熱体
402の長手方向の分布密度を変えることで、温度分布
を任意に変えることが可能であるため、たとえば温度が
低下し易い両端部の発熱体の分布密度を大きくすること
により、長手方向に均一な温度分布を得、均一な消去を
行うことができる。
402の長手方向の分布密度を変えることで、温度分布
を任意に変えることが可能であるため、たとえば温度が
低下し易い両端部の発熱体の分布密度を大きくすること
により、長手方向に均一な温度分布を得、均一な消去を
行うことができる。
【0026】次に、上述したような理由により熱可逆性
記録媒体を徐冷するこの発明における徐冷手段について
説明する。
記録媒体を徐冷するこの発明における徐冷手段について
説明する。
【0027】図5は、その第一例を示す。同図において
は、内部に発熱体8を有する加熱ローラ1を用いている
が、図4に示したようなセラミックヒータで構成される
ローラでもよい(この場合は発熱体8は不要)。加熱ロ
ーラ1と、これと対向する位置に配置された従動ローラ
504との間に、熱伝導性のよい材質で構成されたエン
ドレスベルト506が掛け回され、従動ローラ504を
弾性部材507にて付勢することにより、エンドレスベ
ルト506にテンションが付与されている。
は、内部に発熱体8を有する加熱ローラ1を用いている
が、図4に示したようなセラミックヒータで構成される
ローラでもよい(この場合は発熱体8は不要)。加熱ロ
ーラ1と、これと対向する位置に配置された従動ローラ
504との間に、熱伝導性のよい材質で構成されたエン
ドレスベルト506が掛け回され、従動ローラ504を
弾性部材507にて付勢することにより、エンドレスベ
ルト506にテンションが付与されている。
【0028】また、加熱ローラ1には、加圧ローラ2が
弾性部材2cにより圧接されている。エンドレスベルト
506には、加熱ローラ1と従動ローラ504との間に
おいて、押さえ手段として、搬送ローラ505が弾性部
材508により圧接されていて連れ回りするようになっ
ている。
弾性部材2cにより圧接されている。エンドレスベルト
506には、加熱ローラ1と従動ローラ504との間に
おいて、押さえ手段として、搬送ローラ505が弾性部
材508により圧接されていて連れ回りするようになっ
ている。
【0029】加熱ローラ1には、図3に示したようにモ
ータやギヤ等の駆動手段によって駆動力が与えられてお
り、印字された熱可逆性記録媒体7(CTCフィルム
等)が、所定の温度に加熱された加熱ローラ1と加圧ロ
ーラ2とのニップに入ると印字内容の消去が行われる。
ータやギヤ等の駆動手段によって駆動力が与えられてお
り、印字された熱可逆性記録媒体7(CTCフィルム
等)が、所定の温度に加熱された加熱ローラ1と加圧ロ
ーラ2とのニップに入ると印字内容の消去が行われる。
【0030】加熱ローラ1に張架されたエンドレスベル
ト506にも熱が伝えられるが、自然に放熱されるため
徐々に温度が低下して、搬送ローラ505とのニップ部
では、消去時の設定温度よりもやや低い温度になってい
る。印字内容を消去された熱可逆性記録媒体7は、この
エンドレスベルト506に沿って搬送されることによ
り、急激に冷却されることなく徐々に冷却される。
ト506にも熱が伝えられるが、自然に放熱されるため
徐々に温度が低下して、搬送ローラ505とのニップ部
では、消去時の設定温度よりもやや低い温度になってい
る。印字内容を消去された熱可逆性記録媒体7は、この
エンドレスベルト506に沿って搬送されることによ
り、急激に冷却されることなく徐々に冷却される。
【0031】このように徐冷することにより、前述した
ように消去可能な温度範囲の上限をより高くすることが
できるので、消去時温度を従来より高めに設定しても、
変色等の不具合が無くなり、より安定した消去条件を提
供することができる。
ように消去可能な温度範囲の上限をより高くすることが
できるので、消去時温度を従来より高めに設定しても、
変色等の不具合が無くなり、より安定した消去条件を提
供することができる。
【0032】図6は、押さえ手段として、搬送ローラ5
05の代りに摺動性のよい表面処理を施した押さえ板6
09(たとえば板金)を使用した徐冷手段の第二例であ
る。この押さえ板609は、弾性部材609によりエン
ドレスベルト506に圧接されている。図6では、押さ
え板609が板金で平面を構成しているが、なだらかな
凸曲面にしてもよい。
05の代りに摺動性のよい表面処理を施した押さえ板6
09(たとえば板金)を使用した徐冷手段の第二例であ
る。この押さえ板609は、弾性部材609によりエン
ドレスベルト506に圧接されている。図6では、押さ
え板609が板金で平面を構成しているが、なだらかな
凸曲面にしてもよい。
【0033】徐冷効果をより十分に持たせるためにはあ
る程度の時間をかけて徐冷するのが好ましい。そのた
め、図5では搬送速度に対して、搬送ローラ505とエ
ンドレスベルト506の間のニツプ幅を徐々に必要な時
間をかけて冷却できる長さに設定してある。図6の押さ
え手段609の搬送方向の長さに関しても同様である。
る程度の時間をかけて徐冷するのが好ましい。そのた
め、図5では搬送速度に対して、搬送ローラ505とエ
ンドレスベルト506の間のニツプ幅を徐々に必要な時
間をかけて冷却できる長さに設定してある。図6の押さ
え手段609の搬送方向の長さに関しても同様である。
【0034】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、ロイコ染
料と顕色剤の熱反応により、印字したり、印字した内容
を消去できる熱可逆性記録媒体(TCフィルム、CTC
フィルム)の消去装置において、消去加熱手段の出口近
傍に徐冷手段を設けているので、消去可能な温度範囲の
上限をより高くすることができ、消去時温度を従来より
高めに設定しても、変色する等の不具合が無くなり、よ
り安定した消去条件を提供することができる。
料と顕色剤の熱反応により、印字したり、印字した内容
を消去できる熱可逆性記録媒体(TCフィルム、CTC
フィルム)の消去装置において、消去加熱手段の出口近
傍に徐冷手段を設けているので、消去可能な温度範囲の
上限をより高くすることができ、消去時温度を従来より
高めに設定しても、変色する等の不具合が無くなり、よ
り安定した消去条件を提供することができる。
【0035】請求項2、3、4に係る発明によれば、徐
冷手段が、消去加熱手段の加熱ローラとそれに対向する
従動口ーラとに張架されたエンドレスベルトと、これに
熱可逆性記録媒体を押し付ける少なくとも一つの押さえ
手段から構成されるので、より確実な消去が可能であ
り、熱可逆性記録媒体の表面に傷がつかず、より簡単で
安価な構成で徐冷手段を提供することができる。
冷手段が、消去加熱手段の加熱ローラとそれに対向する
従動口ーラとに張架されたエンドレスベルトと、これに
熱可逆性記録媒体を押し付ける少なくとも一つの押さえ
手段から構成されるので、より確実な消去が可能であ
り、熱可逆性記録媒体の表面に傷がつかず、より簡単で
安価な構成で徐冷手段を提供することができる。
【0036】請求項5に係る発明によれば、エンドレス
ベルトの長さが搬送速度に対して徐冷に必要な時間を満
足できるような長さに構成されているので、より確実な
徐冷効果を得ることができる。
ベルトの長さが搬送速度に対して徐冷に必要な時間を満
足できるような長さに構成されているので、より確実な
徐冷効果を得ることができる。
【図1】熱可逆性記録媒体の概要組成図である。
【図2】この発明による消去装置の模式図である。
【図3】同上の概要構成図である。
【図4】消去加熱手段の他の例であるセラミックヒート
ローラの構成説明図である。
ローラの構成説明図である。
【図5】消去加熱手段と徐冷手段との組み合わせの第一
例の構成図である。
例の構成図である。
【図6】消去加熱手段と徐冷手段との組み合わせの第二
例の構成図である。
例の構成図である。
1 加熱ローラ 2 圧接ローラ 2a 軸 2b 軸受 2c 弾性体 3 駆動手段 4 電圧印加手段 5 温度検出手段 6 温度制御手段 7 熱可逆性記録媒体 8 発熱体 9 軸受 10・11 ギヤ 400 セラミックヒートローラ 504 従動ローラ 505 搬送ローラ 506 エンドレスベルト 507 弾性部材 508 弾性部材 605 押さえ板 609 弾性部材
Claims (5)
- 【請求項1】 熱可逆性記録媒体を消去加熱手段により
加熱して印字内容を消去する消去装置において、前記消
去加熱手段の出口近傍に徐冷手段を設けたことを特徴と
する、熱可逆性記録媒体の消去装置。 - 【請求項2】 前記徐冷手段が、前記消去加熱手段の加
熱ローラとそれに対向する従動口ーラとに張架されたエ
ンドレスベルトと、これに熱可逆性記録媒体を押し付け
る少なくとも一つの押さえ手段とから構成されることを
特徴とする、請求項1に記載の熱可逆性記録媒体の消去
装置。 - 【請求項3】 前記押さえ手段が、弾性部材で前記エン
ドレスベルトに圧接されたローラであることを特徴とす
る、請求項2に記載の熱可逆性記録媒体の消去装置。 - 【請求項4】 前記押さえ手段が、弾性部材で前記エン
ドレスベルトに圧接された平面または曲面を有する部材
であることを特徴とする、請求項2に記載の熱可逆性記
録媒体の消去装置。 - 【請求項5】 前記エンドレスベルトの長さが搬送速度
に対して徐冷に必要な時間を満足できるような長さに構
成されていることを特徴とする、請求項2に記載の熱可
逆性記録媒体の消去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4019499A JP2000238302A (ja) | 1999-02-18 | 1999-02-18 | 熱可逆性記録媒体の消去装置 |
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JP4019499A JP2000238302A (ja) | 1999-02-18 | 1999-02-18 | 熱可逆性記録媒体の消去装置 |
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Family Applications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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EP1260375A1 (en) * | 2001-05-16 | 2002-11-27 | Ricoh Company, Ltd. | Apparatus for printing, erasing, and rewriting visible images on thermochromic recording material |
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-
1999
- 1999-02-18 JP JP4019499A patent/JP2000238302A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002092348A1 (fr) * | 2001-05-10 | 2002-11-21 | Sanwa Newtec Co., Ltd | Procede d'impression par reecriture et imprimante associee |
EP1260375A1 (en) * | 2001-05-16 | 2002-11-27 | Ricoh Company, Ltd. | Apparatus for printing, erasing, and rewriting visible images on thermochromic recording material |
EP1386746A1 (en) * | 2001-05-16 | 2004-02-04 | Ricoh Company | Apparatus for printing, erasing, and rewriting visible images on thermochromic recording material |
US8487972B2 (en) | 2010-04-27 | 2013-07-16 | Toshiba Tec Kabushiki Kaisha | Decoloring apparatus, image forming apparatus, and decoloring method |
US8730285B2 (en) | 2010-04-27 | 2014-05-20 | Toshiba Tec Kabushiki Kaisha | Decoloring apparatus, image forming apparatus, and decoloring method |
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