JP2000238159A - 成形パネルとその製造方法および解体方法 - Google Patents

成形パネルとその製造方法および解体方法

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JP2000238159A JP4628299A JP4628299A JP2000238159A JP 2000238159 A JP2000238159 A JP 2000238159A JP 4628299 A JP4628299 A JP 4628299A JP 4628299 A JP4628299 A JP 4628299A JP 2000238159 A JP2000238159 A JP 2000238159A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄された冷蔵庫の断熱材などに用いられて
いる発泡樹脂を有効活用するため、それを用いて分別処
理および再生が容易な意匠成形パネルを得る。 【解決手段】 任意に着色された樹脂を賦形して意匠面
を形成する意匠層3と、この意匠層3の反意匠面上に、
発泡樹脂の粉砕物を前記意匠層を構成する樹脂成分より
も低い融点の樹脂成分を含んで固化した断熱層2と、を
積層した状態で一体化した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、意匠性を有する成
形パネルとその製造方法並びに解体方法に係り、さらに
詳しくは発泡樹脂、特に廃棄された断熱材や緩衝材など
の粉砕物を断熱層として使用した構造物の形成に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】環境保護を目的とした緩衝材、断熱材お
よび構造材など、再利用が困難な使用済みの発泡樹脂成
型品の処分量の減量、さらに廃棄または燃焼に供する際
に発生する有害物質や有害ガスの発生を無くするため、
これら発泡樹脂を有効活用または再利用する用途および
技術が求められている。
【0003】なかでも、発泡ポリスチレンと発泡ウレタ
ンは、軽量で緩衝特性、断熱特性に優れ、目的に応じた
任意の密度と幅広い剛性が選択可能である上、安価で優
れた成形性を有するなどの利点を備え、多種多様な製品
の搬送時における梱包および緩衝材、冷蔵庫や住宅の断
熱材、構造材として多く用いられている。
【0004】これら発泡樹脂のうち、断熱材や構造材を
中心とする硬質の発泡体に関しては特開平8−2581
60号公報において、建材や冷蔵庫などの廃棄物から得
た発泡ウレタンを2mmの平均粒径に粉砕したものにイ
ソシアネートなどの接着剤を混合して硬化させることに
よって得たスラブから任意の成型品を得ることにより、
衝撃消音材や断熱材に再利用する方法を提案している。
また、特開平10−78192号公報では真空断熱パネ
ルの外殻内にて、大気圧を受けて変形するのを防止して
その形状を維持する機能を有する芯材に前記方法による
スラブの切り出し品を用いることが述べられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これに対し、これら発
泡樹脂の廃棄物を断熱材として製品に応用することが十
分に達成されておらず、現状において、断熱を必要とす
る部位に成型品を貼り付けるか、または原料を散布して
直接的に成形する手段によって成されている。
【0006】例えば、天井埋込型の空気調和機の意匠パ
ネルの断熱について、特開平2−153730号公報に
は、意匠面を構成する塩化ビニルの成型品にポリエチレ
ンシートを介してゴム系接着剤によって発泡ウレタンの
裁断などによる加工品を貼り付ける方法を示している
が、工数が多くなって製造コストが高くつく上、意匠面
を構成する成型品の材料には塩素原子が含まれて成るの
で、処理に支障を来すという問題点もある。
【0007】さらに、この問題を改善する為になされた
特開平6−328500号公報によれば、図17に示す
ような空気調和機用パネルが提示されている。この従来
の空気調和機用パネルは意匠面を構成する成型品に、A
BS樹脂などのスチレン系樹脂を用いた樹脂成型品32
を金型33で固定した後に、発泡ポリスチレンなどの発
泡樹脂34を投入して発泡させ、前記成型品と一体化さ
せたものであり、ここで用いる一連の材料には塩素原子
が含まれず、工数が少なくなって製造コストが安くなる
という利点を得ることが出来た反面、廃棄物の活用およ
び製品廃棄の容易性に有効となる配慮が成されておら
ず、従って、当該部品を用いた製品の廃棄時において
は、前記部品の成型品に用いた樹脂と発泡樹脂を分別す
るには機械的に引き剥がすことになり、単独材料として
の回収率低下と過度な労力を必要とする状況を生むこと
になる。
【0008】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、廃棄された発泡樹脂などの粉砕品を活用
して成型品である部品構造およびその製造方法を得るこ
と、さらに得られた成型品に用いられた材料が再利用が
可能な状態に容易に分別できる解体方法を得ることを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明に係
る成形パネルは、任意に着色された樹脂を賦形して意匠
面を形成する意匠層と、この意匠層の反意匠面上に、発
泡樹脂の粉砕物を前記意匠層を構成する樹脂成分よりも
低い融点の樹脂成分を含んで固化した断熱層と、を積層
した状態で一体化して成るものである。
【0010】本発明の第2の発明に係る成形パネルは、
意匠層と断熱層の間に、繊維を無秩序な配向状態で保持
して成る不織布状のシートを備える。
【0011】本発明の第3の発明に係る成形パネルは、
断熱層の意匠層と反対側の表面が、繊維状物質を無秩序
な配向状態で保持して成る難燃性のシートと一体化して
被われて成るものである。
【0012】本発明の第4の発明に係る成形パネルの製
造方法は、意匠層を成す樹脂をシート状に成形する工程
と、前記意匠層を形成する樹脂の融点よりも低い融点の
樹脂と発泡樹脂の粉砕物を混合して断熱層を構成する樹
脂混合物を得る工程と、前記意匠層を成すシート状の成
形物と前記断熱層を構成する樹脂混合物とを積層した積
層シートを得る工程と、前記積層シートを熱成形する工
程と、を備える。
【0013】本発明の第5の発明に係る成形パネルの製
造方法は、意匠面を成す樹脂をシート状に成形する工程
と、前記意匠層を形成する樹脂の融点よりも低い融点の
粉末状を成す樹脂と発泡樹脂の粉砕物を混合して断熱層
を構成する樹脂混合物を得る工程と、前記意匠層を成す
シート状の成形物上に前記断熱層を構成する樹脂混合物
を散布する工程と、前記工程で得られた樹脂混合物を散
布したシートを熱成形する工程と、を備える。
【0014】本発明の第6の発明に係る成形パネルの製
造方法は、樹脂混合物の散布する工程は、複数の異なる
粒径に選別した発泡樹脂の粉砕物のうち、粒径の小さい
前記発泡樹脂の粉砕物を含む樹脂混合物から順次、意匠
層を成すシート状成形物上に散布するものである。
【0015】本発明の第7の発明に係る成形パネルの製
造方法は、意匠面を成す樹脂をシート状に成形する工程
と、前記意匠層を形成する樹脂の融点よりも低い融点の
樹脂と発泡樹脂の粉砕物を混合して断熱層を構成する樹
脂混合物を得る工程と、繊維を無秩序な配向状態で保持
して成る不織布状のシートを成形する工程と、前記意匠
層を成すシート状の成形物上に前記不織布状のシートを
載置し、前記断熱層を構成する樹脂混合物を散布し成形
前駆体を形成する工程と、前記成形前駆体を熱成形する
工程と、を備える。
【0016】本発明の第8の発明に係る成形パネルの製
造方法は、成形前駆体を成形する工程において、断熱層
を構成する樹脂混合物を散布した後に、さらに繊維状物
質を無秩序な配向状態で保持して成る難燃性のシートを
前記樹脂混合物の上に載置するものである。
【0017】本発明の第9の発明に係る成形パネルの製
造方法は、意匠層を形成する樹脂をシート状に成形する
工程と、前記工程で得られたシートを熱成形して意匠層
を成す成型品を得る工程と、前記意匠層を形成する樹脂
の融点よりも低い融点の粉末状の樹脂と発泡樹脂の粉砕
物を混合した樹脂混合物を前記成型品内に充填する工程
と、この成型品内に充填する工程で得られた前記樹脂混
合物を充填した成型品に微振動を付与する工程と、前記
微振動を付与し、前記樹脂混合物を充填した成型品を熱
成形する工程と、を備える。
【0018】本発明の第10の発明に係る成形パネルの
製造方法は、発泡樹脂の粉砕物が、断熱材を含む製品な
どから回収したものを粉砕したものを用いたものであ
る。
【0019】本発明の第11の発明に係る成形パネルの
解体方法は、請求項2の成形パネルまたは請求項7の方
法によって得た成形パネルを、断熱層が軟化する温度よ
りも高い温度に加熱後、意匠層と断熱層の間に設けた不
織布状のシートを含めて剥離することにより樹脂の分別
を行うものである。
【0020】本発明の第12の発明に係る成形パネルの
解体方法は、請求項1の成形パネル、または請求項5、
請求項6、請求項9のいずれかの方法によって得た成形
パネルを、意匠層を成す熱可塑性樹脂の軟化温度よりも
高い温度で加熱した後、曲折させることにより樹脂の分
別を行うものである。
【0021】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、図示の実施
形態に基づき本発明を説明する。図1は本発明の請求項
1に係る成型品である成形パネルを下から見た場合を示
す斜視図であり、図2は図1の内部構造を示すA−A断
面図、図3は本発明の請求項4、10に係る成形パネル
の成形方法を示す製造工程図である。
【0022】本発明の成形パネル1について説明する。
図1に示す態様は天井に吹き出し口を有する空気調和機
に用いられるものであり、意匠面は任意に着色されて平
滑性を有する面で構成され、反意匠面側には冷気の吹き
出しに伴って成型品の温度が下がって意匠面が結露する
のを防止する機能を備えた断熱材と、場合によっては機
器本体への取り付け金具とが備えられている。
【0023】断熱材を備えた断熱層2は、図2の断面図
で示す内部構造のように、意匠面を構成する成形パネル
である意匠層3と接着して一体化し、さらに断熱層2と
意匠層3とが接合する部位には、金具などの他の部品
を、場合によっては成形パネル1との当接部に接着剤な
どを補助的に要しながら配することによって保持する機
能を有する。
【0024】しかも、意匠層3上に備えた断熱層2は、
意匠層3と一体成形したものであるから、熱の漏洩箇所
となる継ぎ目を持つことなしに成形されて断熱の欠陥部
がないので、張り合わせによって施工された断熱層2に
比較して薄肉であってもよい。
【0025】次に、本態様に係る成形パネル1の製造方
法を図3の製造工程図と図4に示す成形装置の概念図を
用いて説明する。まず、未使用で任意に着色したABS
樹脂8を第1の押出機6で意匠層3となるABS樹脂シ
ート10を形成する(S−1)。このABS樹脂シート
10は、通常、無着色の樹脂重量に対して0.5〜1.
5%の顔料を用いて着色に供して成る肉厚が1.4mm
であるが、意匠層3との積層に供する断熱層2が一定で
はない着色むらや異なった色を呈することから、シート
の肉厚をそのままにするか、場合によっては通常より厚
くした1.8mmにして隠蔽力を増加させる方法もあ
る。
【0026】しかし、後の工程で、廃棄された冷蔵庫な
どから回収した発泡樹脂の粉砕物を含む樹脂混合物を裏
打ちして補強効果が得られることから、顔料の濃度を通
常より多い2.0〜5.0%を用いて濃い着色を備えた
うえで肉厚を0.5mmにまで薄肉化することによっ
て、使用する未使用の樹脂量を削減と成形パネルの軽量
化を両立させるとともに、環境保護を含めた種々効果が
得られるので、好ましい。
【0027】一方、意匠層3と積層に供する断熱層2
は、使用済みで廃棄に処された冷蔵庫などに含まれる断
熱材である発泡樹脂を回収し、回転刃を備えたクラッシ
ャーなどを用いて粉砕を行い、適度な大きさの粉砕物を
得た(S−2)後、低融点で接着機能を備えた樹脂との
混合物を得る(S−3)。ここで用いる発泡樹脂の粉砕
物4は、5mm以下、好ましくは0.5〜2mmの範囲
ものを用いる。また、接着に供する樹脂は、意匠層3を
形成する着色したABS樹脂よりも低い融点を有するこ
とが必要である。もし、ここで融点が断熱層2よりも高
い場合には、意匠面を成す意匠層3と積層したシートを
熱成形する際に、製品の意匠面を成す樹脂の成形温度が
過度に高くなるので、意匠面の光沢を損なわせたり変形
させるなどの意匠性の低下を招くか、それらを防止する
ために熱成形後の冷却時間を長くするなどの不具合を招
く。
【0028】以上のことから、断熱層2に用いる低い融
点の樹脂としてはEVA樹脂(樹脂エチレン・酢酸ビニ
ル共重合体樹脂)が好ましく、特に酢酸ビニル含有率が
5〜7%のものは、接着性に優れて可とう性を有する性
質を有するので、意匠層3と強固に積層して一体化す
る。しかも、本実施の形態における意匠性形パネルの意
匠層3に用いるABS樹脂と比較して20〜40℃の低
い軟化点温度であるから、ABS樹脂の熱成形条件を保
持すれば、上述した如くの意匠面の光沢損失や変形など
の意匠性の低下および成形時間の延長などの不具合を招
くことがない。
【0029】次に、断熱層2に用いる発泡樹脂の粉砕物
4と20重量%以下で可能な限り少量のEVA樹脂5を
含有する混合樹脂混合物を得るべく、第2の押出機9を
用いて加熱下で撹拌混合するとともにシートの成形を行
った(S−4)。このとき、押出機を用いた撹拌混合時
の温度は、EVA樹脂が溶融する110〜170℃が好
ましく、140〜155℃が特に好ましい。もし、発泡
樹脂の粉砕物4中の発泡樹脂は熱硬化性樹脂であるウレ
タン樹脂で形成されており、この温度条件下ではガラス
転移温度を超えてゴム状形態を示しているので、第2の
押出機9内での混合の際には発泡の気泡が容易に破壊さ
れて内部のガスが排出されるようになるが、混練の過程
でこのガスを押出機のガス排気を行うために設けられた
ベントなどから排出させず、樹脂混合物が発泡したシー
トとして得るようにすることが肝要である。
【0030】次に、上記方法によって得られた発泡樹脂
の粉砕物4とEVA樹脂5が第2の押出機9によって混
練されて発泡状態にある樹脂混合物から成る樹脂混合物
のシート7を断熱層2とし、未使用で任意に着色したA
BS樹脂8を第1の押出機6により成形したABS樹脂
シート10を意匠層3とを積層した(S−5)積層シー
ト11を得る。S−4とS−5の両工程は、図4に示す
成形機で同時に行なうが、この時、積層のために両シー
トを接着するロール12による加圧は、前記樹脂混合物
に含まれる気泡が独立した状態であるから、厚みを揃え
るが如くの軽微なものであることが好ましく、押し出し
たシート厚さの10〜20%を圧縮する程度に調整した
加圧力を付加することが好ましい。一方、第1の押出機
6からシート状に押し出したABS樹脂シート10を、
第1の冷却ロール13でEVA樹脂を含む樹脂混合物と
同等のシート表面温度に調整して前記組成物のシートと
一体化することにより、両樹脂材料が十分に密着して積
層した積層シート11を得る。その後、さらに積層シー
ト11を第2の冷却ロール14を用いて押圧を付与する
ことによって層間が完全に固化して接着できるととも
に、シート表面のうち、少なくとも着色したABS樹脂
シート10の表面層が平滑となって優れた意匠性が確保
できることになる。
【0031】このようにして得られた積層シート11
は、端辺をナイフおよびシャー15などを用いて切除す
ることによって成形パネルの成形に必要な任意の大きさ
の積層シート11aを得る(S−6)。
【0032】前記工程S−6で得られた積層シート11
aは、真空および圧空、またはそれらを併用する熱成形
方法によって意匠面を金型に押し付ける熱成形によって
成型品である成形パネル1を得た(S−7)後、不要な
部分を切断して排除を行うトリミングを行えば(S−
8)、断熱性に優れた所望の意匠性形パネル1が得られ
る。
【0033】熱成形は、図5に示す真空・圧空併用成形
機16により行う。図5は真空・圧空併用成形機の断面
図である。この真空・圧空併用成形機16により、予備
的に積層シート11と金型18の間にある真空箱19内
に給気することによって積層シートを予備的に延伸させ
ることにより、肉厚の差異である偏肉が少なくなり、し
かも、その後の金型18からの排気とともに圧空箱20
への給気を同時に行うので、意匠層3の延伸を伴う成形
によって断熱層2との間に剪断力が作用して両層が遊離
するのを防止して一体化した状態を保持する上で好まし
い。
【0034】次に、熱成形方法である真空・圧空併用成
形について、図6の製造工程図を用いて以下に詳しく説
明する。まず、前記積層シートの温度を意匠層3の軟化
点をやや上回る温度にまで加熱(S−11)する。この
ときの温度は140〜170℃であり、断熱層2に含ま
れるEVA樹脂は融点を超えて特に応力を付与せずとも
自由に変形させる状態にあるが、決して流れ落ちること
のないように酢酸ビニルの含有量や分子量の調整したも
のを用いることが肝要である。また、断熱層2が上面と
なるように真空・圧空併用成形機16内の金型配置を設
定しておくことも有効である。
【0035】次に、軟化点以上に昇温して軟化した積層
シート11aに真空箱19を備えた金型18を当接させ
た後、真空箱19内に排気管41から空気を送り込んで
積層シートを金型18と反対方向に膨らませて適度な延
伸を与えた後(S−12)に、真空箱19内の空気を排
出して系内を減圧真空状態を得ることによって金型18
表面に第2層を密接させる(S−13)。この成型品の
形状は深い絞り構造でないので、成形(S−13)時に
積層したシートが剥離することはほとんどないうえ、積
層シート11aの成形を行う前工程(S−13)で加圧
ロールを用いた押圧付与が十分であれば、これら一連の
工程(S−11、12)にある加熱状態下で層間が剥離
することはない。
【0036】しかし、形状の一部にでも複雑な構造を有
したり、開口部が狭いなどして絞りが深くなる部分があ
ったりすると、前記シートの下部にある意匠層3のAB
S樹脂シートの延びが上部にある断熱層2である樹脂混
合物のシートよりも速くなり、剪断力の発生に伴って層
間が剥離することもあるので、金型18と反対面の積層
シート11a上にある圧空箱20に空気を送り込んで加
圧すれば、成形工程(S−13)における層間の剥離を
防止する効果が得られる。また、上金型を設けて加圧す
ることも有効であるが、複雑な形状には対応しにくい上
にコスト上昇を招く。
【0037】さらに、金型18に密着して賦形した積層
シートは、変形を来すことのない温度にまで樹脂温度を
冷却する(S−14)ことによって、取出し時にかかる
応力によって変形するのを防止するとともに、金型との
離型時に意匠面である意匠層3が円滑に離脱して成型品
表面が他の平滑性を転写した艶を確保でき、意匠性に優
れた成型品を得る(S−15)ことが出来る。
【0038】以上のように、廃棄された各種成型品から
回収した発泡樹脂の粉砕物を好適に取込んで有効活用で
きる上、発泡樹脂の粉砕物同志の接触により形成した空
隙と発泡樹脂が気泡内に保有するガスの分散によって新
たに発泡した状態となり、また、低い軟化点を有する優
れた接着性を有する樹脂シートを形成することができ、
これを断熱層として意匠面を形成する成型品に積層して
断熱機能を保有することができる。
【0039】また、発泡樹脂の粉砕物を含む樹脂混合物
をシート状態にして意匠層を成す樹脂シートとともに一
体化した積層シートを形成したので、従来の真空・圧空
併用成形機を特別な改造を施すこと無しに用いることが
可能である。しかも、積層シートは板状で安定した形態
を成すので保管が容易であることから、樹脂混合物を得
て積層シートを成形する一連の工程と成形パネルを成形
する工程とを必ずしも連動させる必要がないので、材料
の仕掛かり調整に関して都合がよい。
【0040】実施の形態2.本発明の実施の形態に基づ
いて得られる意匠性形パネルの外観及び構造は実施の形
態1の図1及び図2と各々同じであるので、以下、本発
明の請求項5、6および10に係る成形パネルの製造方
法を図7に示す工程図及び図8に示す樹脂混合物の散布
状態と成形方法の説明図を用いて説明する。
【0041】まず、包装用の梱包材や冷蔵庫などから回
収した断熱材などに用いられている発泡ウレタンを、セ
ルの壁を過度に壊すことなく、0.2〜15mm、好ま
しくは1〜10mmの大きさの範囲に粉砕した(S−2
1)後、これを複数の大きさの粒度に分級する(S−2
2)。本態様では、3mmを境界として微粒と粗粒に分
級した。
【0042】次に、これとは別に接着剤である半硬化状
態のエポキシ樹脂を調整しておき、これと前記の分級し
た発泡ウレタンの粉砕物4と混合する(S−23)。こ
こで用いるエポキシ樹脂は微粉末状であるから、発泡ウ
レタンの粉砕物4同志が擦れて発生する静電気によって
粉砕物4の粒子表面に均一に付着する状態が得られると
ともに、後段の熱成形において賦形させる際の塑性変形
に支障を来すことなしに円滑に行える上に、意匠層3に
局部的で過度の応力を付与して変形を来すことのない低
い融点と短時間の加熱で硬化が進行する高活性なもので
あることが好ましく、一例として、本実施の形態で用い
た接着剤の組成を表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】以上の原料を用いた接着剤の製造方法を以
下に述べると、まず、これらの原料を均一に混合後、例
えばポリエチレンテレフタレートやアルミ箔などの耐熱
性と柔軟性を有するシート上に薄く散布した後、これを
90℃の恒温槽中で10分間の乾燥処理を行ってアセト
ンの除去と予備反応を進行させる。得られた接着剤であ
る半硬化状態のエポキシ樹脂は非常に脆くて容易に粉砕
できる状態にあるから、混合時には微粉末状態を確保で
きるので、必ずしも事前に粉砕を行う必要が無く、前記
シートから剥がしたままの状態で用いることも可能であ
る。
【0045】また、実施の形態1と同様に、室温状態に
て粉末状態のホットメルト型の接着剤を用いてもよく、
発泡ウレタンの熱変形温度以上の高温で接着機能を発現
して緩衝材の成形に寄与しうるものであるパラフィン
系、アミド系などのホットメルト型接着剤を用いること
も有効である。しかし、発泡ポリスチレンなどの熱可塑
性樹脂を備えた発泡樹脂の粉砕物をこれらホットメルト
型の接着剤を用いて接着するには、粉砕物が溶融などの
永久的な変形を来すこと無しに十分な接着性を得るうえ
で、発泡樹脂の熱変形温度よりも相当に低い融点のもの
しか使用できないという制約を生み、次工程である発泡
樹脂粉砕物との混合時に前記発泡樹脂の表面に粉砕物同
志の摩擦によって発生する静電気を利用して粉末状態で
前記粉砕物表面に付着させる上で、低温状態を維持して
行う必要があるなどの課題を残すので、先に述べた半硬
化状態のエポキシ樹脂を用いることが好ましい。
【0046】以上に述べた接着剤である半硬化状態のエ
ポキシ樹脂と工程(S−22)で得られた分級済みの粉
砕材とを、混合羽根を備えた混合機や回転ドラムなどを
用いて行う。互いの粉砕粒子を接合させる上で、粉砕材
の表面に静電付着に供する接着剤である半硬化状態のエ
ポキシ樹脂の量は、ほぼ同重量を添加することで十分な
効果が得られる。この混合時に発生する静電気によって
粉砕物表面に吸着に付さない余剰の接着剤は、粗粒の粉
砕物と混合した(S−23b)ものは排除するが、微粒
の粉砕物と混合した(S−23a)ものは意匠層3に当
接する断熱層2の空隙を少なくして剛性に優れた層を形
成する上で有効に作用するので、そのまま前記散布に供
した。
【0047】次に、未使用で任意に着色したABS樹脂
を押出し成形などによってシート状に形成(S−24)
した意匠層3を成す樹脂シート21を別途に作成してお
き、その反意匠側の面に、図8(a)に示す状態で発泡
樹脂粉砕物と半硬化状態のエポキシ樹脂の混合物である
樹脂混合物22を、前記発泡樹脂粉砕物を含む発泡ウレ
タンの粉砕物のうち、分級して小さい粒子微粉を含むも
の23を散布した(S−25a)後、大きい粒子粗粉を
含むもの24を散布した(S−25b。)次に、これを
70℃に加温した成形用の金型上に外周を固定した状態
で載置し、予備加熱(S−26)により175℃に昇温
して意匠面側の層となる前記シートを図8(b)に示す
ように、下金型18aにある空気を排気口25から排気
して真空成形を行う(S−27)。このとき、樹脂混合
物に含まれる半硬化状態のエポキシ樹脂は溶融するが、
発泡樹脂の粉砕物の表面に付着しているのみであるか
ら、決して前記シート上に流れ出すことが無い。従っ
て、樹脂混合物は凹状になった前記真空成形によって凹
状になった意匠面を成すABS樹脂の意匠層3の上に滑
り落ちるようにして留まる。
【0048】このように、予め分級した発泡ウレタンの
粉砕物を含む樹脂混合物を使い分けた分散を行うことに
よって、下方位置にある意匠層3近傍に微粒粉砕物と過
剰の接着剤との混合物を配設し、断熱層2側には粒子間
の空隙を保持して断熱層2の密度を低くするように、粗
粉粉砕物を適度に接着させる接着剤との混合物を配設で
きた。
【0049】このままの状態でエポキシ樹脂が完全硬化
するまで保持しても断熱層2の形成を達成することは可
能であるが、強度や脆さが不足して以降に行う空気調和
機の製品組立工程における取り扱いを困難とする可能性
がある。従って、次に、エポキシ樹脂の硬化を促すとと
もに意匠面に過度な温度上昇を来さないよう、80〜1
40℃に調整した上、図8(c)に示すように金型26
を反意匠面に散布した発泡樹脂粉砕物などの層に当接す
るまで下降させて、1kg/cm2以下、好ましくは
0.2〜0.5kg/cm2の圧力を付与して当該層を
圧縮する(S−28)。この状態で15分間の保持する
ことによって、接着剤であるエポキシ樹脂が硬化して発
泡樹脂の粉砕物22の粒子同士が接触して形成される適
度な空隙に対して、圧縮によって、過度の空隙を減容し
て互いの粒子を密着できると共にABS樹脂シートにも
圧接され、かつ表面の平滑性をも確保して固化して断熱
層2を形成する。その後、成型品を取り出した後、図8
(d)に示す如く、不要な部分を切断して排除するトリ
ミングを行えば(S−29)、断熱性に優れた所望の意
匠性形パネル1を得ることができる。
【0050】以上のように、半硬化状態のエポキシ樹脂
を接着剤として、本来は廃棄物である断熱材などの発泡
樹脂を粉砕した粉砕物を意匠面を形成する成型品の裏面
に散布して簡易な真空成形によって空気調和機などの成
形パネル1を得たので、結露防止の断熱層2の賦形工程
が一度で済み、効率よく形成することができる上、熱成
型時の熱を用いて接着剤を硬化して断熱層2を固化した
ので、意匠層2に再度の熱を付与する必要が無くなり、
意匠層3の加熱による意匠性を低下させる不具合が生じ
ない。
【0051】また、シート21上に樹脂混合物22を直
接に載置して成形に供したので作業工程が簡素化できて
効率化を達成できた。さらに、予め分級した発泡ウレタ
ンの粉砕物を含む樹脂混合物22を使い分けたので、意
匠層3の近傍に微粒粉砕物と過剰の接着剤との混合物を
配設して意匠層3の裏打ち材として剛直な層が形成して
応力の付与によって変形を来し難い成型品を得ることが
できる。また、断熱層2には粗粉砕物が好適に接着して
粒子間の空隙を保持して成るを得たので、密度が低く、
断熱性能に優れる断熱層2を得ることができた。
【0052】なお、ここでは接着剤として半硬化状態の
エポキシ樹脂を用いたが、意匠面を形成する樹脂に対し
て溶解やクレイジングなどの不具合を侵すことのない組
成の接着剤であれば、液状のものを用いても良く、同様
の効果が得ることができる。また、意匠層3を形成する
ABS樹脂よりも低い融点の接着に供する樹脂であっ
て、接着性に優れて可とう性を有するEVA樹脂のう
ち、好ましくは意匠層3に用いるABS樹脂と比較して
軟化点が20〜40℃もの低い温度である酢酸ビニル含
有率が5〜7%の粉末状のものを接着剤として用いるこ
とが好ましい。
【0053】実施の形態3.本実施の形態で述べる態様
は、本発明の請求項1〜3および7、8、10に係るも
のであり、図9は本実施の形態を示す成形パネルの構造
を示す断面図、図10は製造方法を示す製造工程図であ
る。
【0054】まず、本発明の成形パネル1について図9
を用いて説明する。成形パネル1は反意匠面側にある断
熱層2の表面部分および意匠面を成す意匠層3と前記断
熱層2との当接面部分にガラス繊維の不織布27を配設
して一体化して成り、実施の形態2と比較すれば、発泡
樹脂粉砕物と接着剤である半硬化状態のエポキシ樹脂の
混合物である樹脂混合物を用いた場合の取り扱いが容易
になると共に、断熱層2の表面部分を被うガラス繊維の
不織布27によって燃焼に対する耐性が向上するもので
ある。
【0055】次に、図10の製造工程図及び図11に示
す成形品の部材の配設と成形方法の説明図を用いて本発
明に係る成形パネルの成形方法について以下に説明す
る。工程S−31からS−33は実施の形態2と同内容
の工程であり、まず、使用済みで廃棄に処された冷蔵庫
などに含まれる断熱材である発泡樹脂を回収し、回転刃
を備えたクラッシャーなどを用いて粉砕を行い、0.2
〜15mmの大きさの範囲の適度な大きさの粉砕物を得
た(S−31)。この発泡樹脂粉砕物を実施の形態1と
同様に、表1で示す組成のエポキシ樹脂を加熱乾燥処理
して得た半硬化状態の粉末とを混合羽根を備えた混合機
や回転ドラムなどを用いて混合(S−32)して前記粉
砕物と前記接着剤の樹脂混合物を得る。さらに、任意に
着色したABS樹脂シートを別途に、押出し成形などに
よって形成(S−33)した。
【0056】以降の工程が実施の形態2と異なる工程と
なる。まず、工程S−33により作成した意匠面を成す
ABS樹脂シートの反意匠側の面上に、別途に作成して
いた表1に示す組成の樹脂を含浸した後に乾燥させたガ
ラス繊維の不織布を載置する。このガラス不織布は、表
1に示す樹脂液にガラス繊維の不織布を浸漬(S−3
4)した後、90℃の恒温槽中で10分間の乾燥処理
(S−35)を行って得たものなので、得られたシート
はガラス繊維に非常に脆い半硬化状態のエポキシ樹脂が
付着して成るプリプレグ28であるから、脆くて硬い性
状を呈する。
【0057】さらに、工程S−33にて成形したABS
の樹脂シート21に載置したエポキシ樹脂含浸のガラス
不織布27を含むプリプレグ28の上には、発泡樹脂粉
砕物と半硬化状態エポキシ樹脂との混合物である樹脂混
合物22を約5mmの厚さに散布(S−36)した後、
別のプリプレグ28を図11(a)に示す如く載置し
(S−37)成形前駆体29を形成する。この時、混合
時に発生する静電気によって樹脂粉砕物の表面に吸着し
ない余剰の半硬化状態エポキシ樹脂を前記散布に供する
必要はなく、むしろ、使用しないことによって、粒子間
の空隙を確保して断熱層2の軽量化に寄与できる上に、
本成型品が再度の廃棄物として処理されるときの解体性
を損なうことがないので好ましい。
【0058】この成形前駆体29は、175℃に加温し
た圧縮成形用の金型18上に外周を固定した状態で載置
して意匠面側の層となるABS樹脂のシート21が熱変
形温度近傍にまで加温後に、図11(b)に示すよう
に、金型18の排気口25より金型18内の空気を排気
して前記前駆体を吸引して賦型するとともに、上金型2
7を下降させて2kg/cm2以下、好ましくは0.5
〜1kg/cm2の圧力を付与して圧縮することによっ
て断熱層2を賦形する(S−38)。15分間の圧力を
保持した状態を確保することにより、廃棄された発泡樹
脂を含む粉砕物と接着剤であるエポキシ樹脂を混合した
樹脂混合物22が硬化して固化する。その後、金型温度
を、好ましくはエポキシ樹脂の熱変形温度以下である1
35℃以下、さらに好ましくは意匠面側の層となるAB
S樹脂の熱変形温度である95℃以下まで低下させた後
に成型品を取り出した後、不要な部分を切断して排除す
るトリミングを行えば所望する成形パネルが得られる
(S−39)。
【0059】このとき、成型品の周端部にある折り返し
形状に相当する領域部分にまで前記樹脂混合物を載置す
ることが望ましいが、作業の精度を踏まえれば、若干量
が該領域部分を超える方が好ましい。前記領域部分を超
えた樹脂混合物は、意匠層3を成すABS樹脂シートが
真空成形によって凹状を成す状態に至る段階で、成型時
のABS樹脂シートが曲折して端辺が立ち上がった際に
意匠面方向に落下して断熱層2内に収まる。もし、前記
領域部分を超えない樹脂混合物の量であれば、端部には
相応の未充填部分が発生することになる。
【0060】この圧縮成形によって、発泡樹脂粉砕物の
粒子同士およびガラス不織布と発泡樹脂粉砕物が密着す
ると共にABS樹脂シートへも圧接されることになる。
さらに、発泡樹脂粉砕物との混合およびガラス不織布へ
の含浸に供した半硬化状態のエポキシ樹脂は、その融点
である70℃以上の圧縮成形の温度条件下で保持された
ので、液状を呈して流動し、発泡樹脂粉砕物およびガラ
ス不織布の密接した部分が適度に加圧された状態を得て
硬化が進行するので、優れた接着性を確保できる。しか
も、この状態はABS樹脂のシート表面との相関におい
ても同様に挙動するから、意匠面とも同様の優れた接着
性を得て一体化して、意匠層表面に優れた補強効果を与
えることができる。
【0061】また、本実施の形態で得られた成型品に
は、エポキシ樹脂の熱変形温度以下の金型温度で成形品
を取り出したので、金型からの取り出しに係る応力を受
けたとしても成型品に変形を来すことが無く、さらに、
ABS樹脂の熱変形温度以下の金型温度で成形品を取り
出した場合には意匠面に優れた光沢を得ることができ
た。
【0062】以上のように、意匠面を形成する成型品の
裏面に本来は廃棄物である発泡樹脂を有効に活用し、こ
れの粉砕物を固化して形成した断熱層2を備える成形パ
ネル1が意匠面を成す樹脂シート上に載置して真空を応
用した成形法によって意匠性を低下させることなく、簡
易で効率よく結露防止の断熱層2を形成することができ
る。また、密度が0.03から0.04g/cc程度の
非常に軽量な発泡樹脂の粉砕物を飛散させること無しに
取り扱いことができる上に、断熱層2の表面に不燃物で
あるガラス繊維の不織布27で覆ったことによって難燃
性を向上した成型品を得ることができる。
【0063】なお、ここでは接着剤として半硬化状態の
エポキシ樹脂を用いたが、図9の断面図に示す意匠層3
に対して溶解やクレイジングなどの不具合を侵すことの
ない組成の接着剤であれば、液状のものを用いても良
く、同様の効果を得ることができる。
【0064】また、意匠層3を形成するABS樹脂より
も低い融点で接着に供し、しかも、接着性に優れて可と
う性を有するEVA樹脂のうち、好ましくは意匠層3に
用いるABS樹脂と比較して軟化点が20〜40℃もの
低い温度である酢酸ビニル含有率が5〜7%の粉末状の
ものを接着剤として用いても良い。この場合、断熱層2
と意匠層3の当接面および断熱層2の表面部分に配設す
るガラス繊維の不織布27にはエポキシ樹脂を含浸させ
たものを用いても良いが、再利用時に残存していても差
し支えないように同種の樹脂を用いることが好ましく、
EVA樹脂の粉末を付着させるなどして過剰の樹脂を備
えた状態で熱成形に供することによって、強固に一体化
して成るものようにすることが好ましい。
【0065】もし、用いたEVA樹脂の熱変形温度が本
成形パネル1を用いる、例えば空気調和機において、使
用する温度に近いために所望する強度が得にくい場合、
EVA樹脂の酢酸ビニル成分量を低下させるなどすれ
ば、高い熱変形温度のものを得ることができ、さらには
意匠面に用いる樹脂の耐熱性を向上したものに代替する
などして対応しても良く、ここで使用する樹脂の種類に
限定するものではない。
【0066】また、本実施の形態では剥離に供する層間
シートにガラス繊維の不織布を反意匠面側の層を包み込
むようにして用いたが、難燃性を要しないものであれば
断熱層2を被う難燃性のシートを用いずとも、またガラ
ス繊維を他の繊維に替えたシートを使用してもよい。
【0067】実施の形態4.本実施の形態で述べる態様
は、本発明の請求項9、10に係るものであり、図12
は本実施の形態を示す成形パネルの内部構造を示す断面
図、図13は製造工程図である。
【0068】まず、本発明の成形パネル1の構成を図1
2を用いて説明する。樹脂の熱成形や鋼板などの金属の
絞り加工などによって得た意匠層3を成す成型品30の
内部に、発泡樹脂の粉砕物が接着剤を介して固化され
て、断熱層2として充填されている。しかも、その発泡
樹脂の粉砕物は、意匠層3の表面および下部方向に小さ
い粒子23が多くの接着剤を含んで気孔の少ない状態に
あり、反意匠面である上部方向にある断熱層2には大き
な粒子24が互いが接して形成する空隙を保持して最小
限の接着剤量と多くの気孔を備えて、保持されている。
【0069】次に、本発明に基づく成形パネルの製造方
法を、図13に示す製造工程図を用いて説明する。ま
ず、冷蔵庫などから回収した断熱材である発泡ウレタン
を粉砕する(S−41)。ここで、粉砕して得られた発
泡樹脂の粉砕物は、意匠層3を成す成型品の内部に無理
なく分散できる大きさの0.5〜10mmの範囲の大き
さが好ましく、その粒度分布は、範囲の中心に最も含有
率が多い正規分布を有して成ることが特に好ましい。
【0070】一方、これとは別に接着剤の一例として実
施の形態1で用いた表1に示す如くの接着剤の組成を有
する半硬化状態のエポキシ樹脂を調整し、これと混合す
る(S−42)。このエポキシ樹脂粉末は、静電気によ
って粉砕物4の表面に付着して低温で溶融するとともに
短時間の加熱で硬化が進行する高活性を成すように触媒
であるイミダゾール・224MZの量を任意に調整した
ものである。
【0071】また、本態様にて用いた冷蔵庫の断熱材で
ある発泡ウレタンのような熱硬化性樹脂の発泡樹脂を用
いる場合には樹脂の分解に至らない高温での接着が可能
であるから、室温状態において粉末状態であるホットメ
ルト型の接着剤を用いてもよく、パラフィン系、アミド
系などのホットメルト型接着剤を用いることも有効であ
る。 しかし、発泡ポリスチレンなどの熱可塑性樹脂を
備えた発泡樹脂の粉砕物をこれらホットメルト型の接着
剤を用いて接着するには、粉砕物が溶融などの永久的な
変形を来すこと無しに十分な接着性が得られるよう、発
泡樹脂の熱変形温度よりも相当に低い融点のものを用い
ることが好ましく、先に述べた半硬化状態のエポキシ樹
脂のほかにEVA共重合体樹脂等が好ましい。
【0072】次に、(S−41)で得られた粉砕材とほ
ぼ同重量の上述した接着剤である半硬化状態のエポキシ
樹脂を、混合羽根を備えた混合機や回転ドラムなどを用
いて混合し、この時に発生する静電気によって発泡樹脂
粉砕物表面に吸着しない余剰の半硬化状態エポキシ樹脂
も前記散布に供した。
【0073】これとは別に、未使用で任意に着色したA
BS樹脂である押出機などを用いてシート状に形成した
(S−43)後、これを真空成形などによって、意匠層
3を形成すべく、任意の形状に賦形する(S−44)こ
とにより、意匠層3を成す樹脂成型品29を得た。
【0074】この時に用いる意匠層3を成すシート用材
料は、意匠層3に当接する断熱層2が不定な着色の状態
色むらや異なった色を呈するを備えるために隠蔽力を増
加させて用いる必要があるが、発泡樹脂の粉砕物を含む
樹脂混合物を裏打ちして補強効果が得られることを活用
して使用する未使用の樹脂量を削減するとともに成形パ
ネルの軽量化を両立させることを狙いとし、濃い着色を
備えるために顔料の添加量を通常よりも多くしたうえで
肉厚を薄肉化した。
【0075】また、意匠層3を成す樹脂成型品30の成
形方法は、必ずしも真空成型法を用いる必要が無く、射
出成形によってもよく、この場合には工程S−43とS
−44をまとめた単一の工程で済むうえに、成形のサイ
クル時間が短いという利点がある。
【0076】次に、前記工程で得られた意匠層3を成す
樹脂成型品30に、発泡樹脂の粉砕材と接着剤を混合し
た樹脂混合物を投入した(S−45)。樹脂混合物の充
填量は、発泡樹脂の粉砕物を適度に圧縮することによ
り、均一で平滑な状態が得られるとともに圧縮強度の上
昇を醸し出すことが出来ることが好ましく、概ね、次式
によって求めることができる。
【0077】 αV=W1/D1+W2/D2 ・・・ (1) W =W1+W2 ・・・・・・・・ (2) ここで、 W ;発泡樹脂の粉砕物4と接着剤の混
合物の投入量(g) α ;過剰充填率 V ;断熱壁体の外殻内容積(L) W1;発泡樹脂粉砕物4の混合物中重量(g) D1;発泡樹脂の密度(g/L) W2;接着剤の混合物中重量(g) D2;接着剤の硬化後の密度(g/L)
【0078】上記の式によれば、αが1の場合には発泡
樹脂が殆ど圧縮されることがないので、軽量ではあるが
強度に劣るものしか得られない状態になり、αを1以上
にすれば、密度上昇に伴って優れた圧縮強度を醸し出す
ことが出来る。従って、本実施の形態における断熱層2
の場合には、このときのαの値を、1.3〜2.0の範
囲に設定することが好ましい。
【0079】次に、意匠面が下に位置にする金型に対し
て、上下方向の衝撃的な微振動を付与する(S−46)
ことにより、前記粉砕混合物が安定位置に納まるように
適度な移動を来たして最密な状態で充填するとともに、
比重差によって各々の原料が浮沈して移動する。つま
り、過剰の接着剤とともに小さい粒径の発泡樹脂の粉砕
材が意匠層3に当接して沈降して強固な層を形成しうる
状態が得られ、表面に付着する接着剤を過度に含有しな
い粒径の大きな粉砕材が上方向に浮上して集積して粒子
間に空隙を備えた状態が得られる。
【0080】このようにして得た前記粉砕組成物が収納
された前記嵌合品を、加熱が可能なプレス機などの平板
間に保持して加熱圧縮を行うことによって成形パネルの
における断熱層2を成形する(S−47)。この工程に
おける手順を詳述すると、まず、成形温度である平板の
温度を、発泡樹脂が発泡ウレタンなどの熱硬化性樹脂で
構成されている本実施の形態の場合、その樹脂の熱変形
温度から30℃以内の高い温度で行うことが好ましい。
また、別な態様である発泡ポリスチレンなどの熱可塑性
樹脂を発泡樹脂の粉砕物とした場合には、前記熱可塑性
樹脂の熱変形温度と同等以下に止める。次に、(S−4
6)で得た適度な粒度と接着剤の含有率に分布を有する
樹脂混合物を充填した意匠層3の成型品をこの平板間に
挿入し、接着剤が硬化に至らずに流動性を保持する条件
である2〜20分間、好ましくは5〜10分間の加温を
した。
【0081】接着剤は前記加温によって溶融状態に至っ
ているので粉砕物の表面に濡れやすくなり、加圧によっ
て粉砕物の粒子形状が変形して大きな接着面積を確保す
る。このとき、セル内にあったガスが系内に留まること
なしに系外に排出するので、前記ガスを円滑に排出でき
るようなガス抜きを金型に設ければ、得られた断熱層2
の内部にボイドなどの表面板の意匠を損なうような空隙
を生成することがなく、従って成形パネルに平滑な表面
が確保できるので、好ましい。
【0082】その後、前記嵌合品を0.2〜2kg/c
2、好ましくは過度に発泡樹脂の変形を招くことのな
い0.5〜1kg/cm2の圧力で加圧する。前記圧力
で平板間に保持することによって、発泡樹脂の粉砕物が
有する構造上の欠陥部分や最密充填に至らない部分が永
久変形を来して、これ以上の変形を難い状態が確保でき
るので、成形後の冷却や使用中の温度変化によって凹凸
などの変形を来すようなことが少なくなる。
【0083】このとき、粉砕組成物が発泡ポリスチレン
などの熱可塑性樹脂を備えたものであれば、表面板の温
度を熱変形温度以上、さらには融点近傍にまで上昇させ
ることによって表面板近傍にあるセルを容易に押し潰す
ことができるので、上述したような、意匠層3との当接
部分により一層の剛直で圧縮変形を来し難い高密度の層
を形成するとともに、断熱層2には低密度のままで断熱
性能に優れる発泡樹脂を備えた層を備えることができる
ので有効である。
【0084】以上の加熱および加圧状態を10〜30分
保持した後、発泡樹脂の熱変形温度以下、好ましくは熱
変形温度から20℃以上の低い温度にまで冷却した後に
製品を取り出し、その後、不要な部分を切断して排除す
るトリミングを行えば所望する成形パネルが得られる
(S−48)。
【0085】以上に述べたように、粒度分布を有する発
泡樹脂の粉砕物と粉状の接着剤からなる樹脂混合物を、
意匠層3に相当する成型品内に投入したものに微振動を
付与した後に固化して断熱層2を形成したので、粉砕物
の大きさと接着剤の含有率に分布を生じて意匠層3に当
接する断熱層2には小さい粒子と接着剤を多く含むよう
にして裏打ちになる断熱層2が補強効果になるので、未
使用の樹脂を少なくして薄い意匠層3を備えても優れた
強度と意匠性を備えた成形パネルを得ることができる。
また、断熱層2には粉砕物同士を接着に供するのみの最
小量であるから適度な空隙を保持して断熱性と軽量化に
寄与できる。
【0086】また、接着剤に粉末状の樹脂を用いたの
で、発泡樹脂の粉砕物との混合時に生じる静電気によっ
て前記粉砕物の表面に吸着されて安定保持されるほか、
樹脂混合物の状態にした場合の容易な取り扱いを確保す
ることができる。
【0087】なお、本実施の形態では樹脂成型品を意匠
層3として用いたが、これに替えて鋼板などの金属を折
り曲げたり絞るなどして得た加工品を持ちても良い。
【0088】もし、用いたEVA樹脂の熱変形温度が本
成形パネルを用いる、例えば空気調和機において、使用
する温度に近いために所望する強度の発現が困難であれ
ば、EVA樹脂の酢酸ビニル成分量を低下させるなどす
れば、高い熱変形温度のものを得ることができ、さらに
は意匠面に用いる樹脂の耐熱性を向上したものに代替す
るなどして対応しても良く、ここで使用する樹脂の種類
に限るものではない。
【0089】実施の形態5.本実施の形態で述べる態様
は本発明の請求項11に係るもので、使用を完了して廃
棄物として供される成型品の廃棄方法を示すものであ
り、実施の形態3の手段によって反意匠面側に発泡樹脂
の粉砕物を含む断熱層2を形成した成型品のうち、特に
発泡樹脂粉砕物を低融点の樹脂であるEVA樹脂によっ
て固化した断熱層2を備えた使用済みの成形パネルを解
体する方法について、以下に説明する。
【0090】解体は、意匠面を構成する成形樹脂と反意
匠面を構成する発泡樹脂混合物の各々が再利用可能な形
態に分離することを目的としたものである。まず、実施
の形態3にて得た成形パネルを加熱することによってE
VA樹脂を軟化させるが、この時の温度はEVA樹脂の
軟化点である60〜70℃を上回る温度が好ましく、意
匠層3を成すABS樹脂の軟化温度以下にすることが特
に好ましく、従って、100℃近傍に調整した。EVA
樹脂の軟化によって層間の接着強度が急激に低下するの
で、容易に引き剥がすことが可能になる。
【0091】両層の引き剥がしに関してはヘラなどの工
具を用いる方法もあるが、図14に示すように、引き剥
がしの面が直角以下の適度な角度を成して配設方向から
引張るようにして両層間に配設したガラス繊維の不織布
27を持ち上げれば、使用済み成型品から発泡樹脂粉砕
物とEVA樹脂の樹脂混合物から成る断熱層2を保持し
た状態でゆっくりと意匠層3を成す成型品から剥離させ
ることができる。この方法によれば、折り返した面にあ
る粉砕された発泡樹脂が圧縮されるとともに剥離に供す
るガラス繊維の不織布27を備えた面が引っ張られるの
で、平面状態に戻ろうとする応力が剥離面に対して引っ
張り応力として意匠層3と断熱層2の当接部分に付加
し、決して、無理に引き剥がすような挙動を有して局部
的に集中する過度な応力を付与させることがないので、
安定して両層が自然に剥離する挙動を付与できる。
【0092】しかも、意匠層3と断熱層2の当接部分に
はガラス繊維27を介して一体化されて成るので、EV
A樹脂が剥離の際に引っ張られても、過度の伸び量を有
して剥離を阻害することがないので、長い時間を要して
過剰に引っ張るなどする必要が無く、従って熱変形温度
に近い温度にまで加温されたABS樹脂から成る意匠面
がクリープ的な変形を来たして発生する凹凸が抑制でき
るので、好ましい。
【0093】しかも、このときに用いたガラス繊維27
は不定形で無配向な状態の不織布状を形成して配設され
ているので、局部的な引っ張りの応力や方向の違いに対
しても容易に追随して移動し、剥離に係る応力を均一化
して剥離部分に付与できるので、一層の前記凹凸の発生
を抑制できる。
【0094】以上の方法によって意匠性形パネルの解体
をすれば、得られた各層を容易に再度の利用に供するこ
とが可能になる。つまり、本方法によって回収した意匠
面を形成するABS樹脂の層3には、殆どEVA樹脂や
ガラス繊維の不織布に含浸したエポキシ樹脂などの反意
匠面にある樹脂が付着すること無しに回収することがで
きるので、本成型品をこのまま再度の利用に供したり、
さらに破砕して同様な成型品をを再度に得ることも可能
である。一方の断熱層2にあった発泡樹脂の粉砕物を含
む樹脂混合物については、ガラス不織布27を容易に引
き剥がすことができるが、剥離時などにかかる応力によ
って変形を来しているから、そのままの形状での再利用
は困難であるが、適度な大きさに粉砕するなどをすれ
ば、再度の利用に供することが可能である。
【0095】さらに、この剥離時にガラス繊維などの不
織布27を介さずに、しかも機械的応力を用いて強制的
に剥離を行うることは、接着力の分布がもたらす剥離応
力の差異に対応して一定の速度で剥離することができ
ず、従って、僅かではあるが筋状の凹凸が形成されるこ
ともあった。 もし、上述した方法を用いること無しに
意匠層3と断熱層2を剥離させるような場合には、端辺
をわずかに持上げて剥離したことによって形成した空隙
内に圧縮空気を封入して剥離面を拡大していく方法を用
いることも有効である。
【0096】実施の形態6.本実施の形態は本発明の請
求項12に係るものであって、実施の形態2から実施の
形態4にて得た成型品のうち、特に、前記成型品の断熱
層2が発泡樹脂粉砕物に半硬化状態のエポキシ樹脂を混
合して固化したものを、意匠層3に裏打ちした態様の成
形品が使用を完了して廃棄物として供された後に、再度
の利用に供することのできる廃棄方法であり、使用材料
の分離と分別を行う方法に関するものである。
【0097】以下に図15の工程図を用いて説明する。
まず、実施の形態2から4のいずれかで得た成形パネル
1の意匠層3を形成するABS樹脂の軟化を超える13
0〜150℃まで加熱する(S−51)。この加熱によ
って、意匠層3は流動に至らずに適度な反発力を有する
ゴム状態を呈する軟化状態を呈しているのに対して、断
熱層2は発泡断熱材の粉砕物とエポキシ樹脂は剛直で、
もろい状態を保持したままにある。
【0098】次いで、熱せられた成形パネル1を図16
の概念図に示すように、粉砕した発泡樹脂と接着剤であ
るエポキシ樹脂との樹脂混合物から成る断熱層2を意匠
層3表面からローラ31などを用いて押圧を加えて凹状
の変形を与える(S−52)。これによって、熱可塑性
樹脂であるABS樹脂との界面に剪断力が加わって、そ
の大半の部分に剥離が生じる。これを、ABS樹脂のガ
ラス転移温度よりも低い60〜80℃にまで冷却後、例
えば、表面が柔らかいハンマーで打撃するなどをして衝
撃的な振動を付与(S−53)すれば、意匠面を形成す
るABS樹脂と反意匠面を成す断熱層2である発泡樹脂
粉砕物を含む樹脂混合物およびガラス繊維の不織布が完
全に剥離する。
【0099】ここで、意匠面が鋼板の折り曲げなどによ
って加工された成形品で構成されている成形パネルなど
の場合、工程(S−51)で示した成形パネルへの加熱
を行わず、鋼板に加える押圧を大きくすることによって
凹状の変形を与えることができるので、発泡樹脂を含む
樹脂混合物との界面に剪断力が発生して剥離することが
できる。
【0100】次に、剥離した発泡樹脂粉砕物を含む樹脂
混合物とガラス繊維の不織布に対しては、同様の方法に
て表面が柔らかいハンマーで打撃するなどをして衝撃的
な振動を付与(S−54)することによって、発泡樹脂
粉砕物を含む樹脂混合物とガラス繊維の不織布をも分離
できる。さらに、剥離した樹脂混合物については、簡易
な羽根状の撹拌機をもちいて剥離物同志を擦り合わせれ
ば(S−55)、エポキシ樹脂を任意に付着した発泡樹
脂およびエポキシ樹脂との界面で粉砕物が容易に破砕さ
れ、場合によっては発泡体と樹脂の大きな比重差を活用
して、例えば風力によって飛散する発泡体の回収をする
などして分別できる(S−56)ので、発泡樹脂の粉砕
物として再度の利用も可能である。
【0101】以上の方法によって意匠性形パネルの解体
を行えば、意匠層3と断熱層2の解体が容易にでき、得
られた各層を容易に再度の利用に供することが可能にな
る。また、以上の方法によって分離した意匠層3を成す
ABS樹脂や鋼板には、接着剤に用いたエポキシ樹脂が
殆ど付着していないので、他の用途への転用も容易に行
なうことができる。
【0102】なお、以上のように、本発明の実施の形態
では断熱性を備えて意匠層3への結露発生を抑制できる
成形パネルおよびその成型方法について説明したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、例えば、建材や
構造材などのパネル、さらに軽量で高剛性の断熱構造体
として板材の中間に廃棄樹脂成型品の粉砕物を挟んで用
いる手段など、従来のパネル状構造体の用途への代替え
使用品への応用も可能であり、その要旨を脱し得ない範
囲で種々変形して実施することができる。
【0103】
【発明の効果】本発明の第1の発明に係る成形パネル
は、任意に着色された樹脂を賦形して意匠面を形成する
意匠層と、この意匠層の反意匠面上に、発泡樹脂の粉砕
物を前記意匠層を構成する樹脂成分よりも低い融点の樹
脂成分を含んで固化した断熱層と、を積層した状態で一
体化して成るので、異形構造を成した部分に対しても隙
間無く施工できるので、断熱層の薄肉化が達成できる。
【0104】本発明の第2の発明に係る成形パネルは、
意匠層と断熱層の間に、繊維を無秩序な配向状態で保持
して成る不織布状のシートを備えたので、成型時に係る
応力に対応して繊維の変形や移動を容易にでき、種々の
任意な形状変形ができるので、当該成型品で破れるなど
の欠陥がなく一体化して、意匠層の補強効果を増すこと
ができる。
【0105】本発明の第3の発明に係る成形パネルは、
断熱層の意匠層と反対側の表面が、繊維状物質を無秩序
な配向状態で保持して成る難燃性のシートと一体化して
被われて成るので、表面層が燃え難くなり、難燃剤を用
いなくとも難燃性を向上できる。
【0106】本発明の第4の発明に係る成形パネルの製
造方法は、意匠層を成す樹脂をシート状に成形する工程
と、前記意匠層を形成する樹脂の融点よりも低い融点の
樹脂と発泡樹脂の粉砕物を混合して断熱層を構成する樹
脂混合物を得る工程と、前記意匠層を成すシート状の成
形物と前記断熱層を構成する樹脂混合物とを積層した積
層シートを得る工程と、前記積層シートを熱成形する工
程と、を備えたので、従来の真空・圧空併用成形機を特
別な改造を施すこと無しに用いることが可能である上、
前記積層シートは板状で安定した形態を成すので保管が
容易であるから材料の仕掛かり調整にも都合がよい。
【0107】本発明の第5の発明に係る成形パネルの製
造方法は、意匠面を成す樹脂をシート状に成形する工程
と、前記意匠層を形成する樹脂の融点よりも低い融点の
粉末状を成す樹脂と発泡樹脂の粉砕物を混合して断熱層
を構成する樹脂混合物を得る工程と、前記意匠層を成す
シート状の成形物上に前記断熱層を構成する樹脂混合物
を散布する工程と、前記工程で得られた樹脂混合物を散
布したシートを熱成形する工程と、を備えたので、意匠
面を形成する成型品の裏面に本来は廃棄物である発泡樹
脂を有効に活用して、これの粉砕物を固化して形成した
断熱層を備える成形パネルを得ることができる上に、真
空を応用した成形法によって意匠性を低下させることな
く、簡易で効率よく結露防止の断熱層を形成することが
できる。
【0108】本発明の第6の発明に係る成形パネルの製
造方法は、樹脂混合物の散布する工程は、複数の異なる
粒径に選別した発泡樹脂の粉砕物のうち、粒径の小さい
前記発泡樹脂の粉砕物を含む樹脂混合物から順次、意匠
層を成すシート状成形物上に散布するので、意匠層の近
傍に微粒粉砕物と過剰の接着剤の混合物を配設して剛直
な層を形成できたので応力の付与によって変形を来し難
い意匠層を得ることができ、また、断熱層には粗粉砕物
が適度に接着して粒子間の空隙を保持して成るを得たの
で、密度が低く、断熱性能に優れる断熱層を得ることが
できた。
【0109】本発明の第7の発明に係る成形パネルの製
造方法は、意匠面を成す樹脂をシート状に成形する工程
と、前記意匠層を形成する樹脂の融点よりも低い融点の
樹脂と発泡樹脂の粉砕物を混合して断熱層を構成する樹
脂混合物を得る工程と、繊維を無秩序な配向状態で保持
して成る不織布状のシートを成形する工程と、前記意匠
層を成すシート状の成形物上に前記不織布状のシートを
載置し、前記断熱層を構成する樹脂混合物を散布し成形
前駆体を形成する工程と、前記成形前駆体を熱成形する
工程と、を備えたので、成型時に係る応力に対応して繊
維の変形や移動を容易にでき、種々の任意な形状変形が
できるので、当該成型品で破れるなどの欠陥がなく一体
化して、意匠層の補強効果を増すことができる。
【0110】本発明の第8の発明に係る成形パネルの製
造方法は、成形前駆体を成形する工程において、断熱層
を構成する樹脂混合物を散布した後に、さらに繊維状物
質を無秩序な配向状態で保持して成る難燃性のシートを
前記樹脂混合物の上に載置するので、非常に軽量な発泡
樹脂の粉砕物を飛散させること無しに取り扱うことがで
きる。
【0111】本発明の第9の発明に係る成形パネルの製
造方法は、意匠層を形成する樹脂をシート状に成形する
工程と、前記工程で得られたシートを熱成形して意匠層
を成す成型品を得る工程と、前記意匠層を形成する樹脂
の融点よりも低い融点の粉末状の樹脂と発泡樹脂の粉砕
物を混合した樹脂混合物を前記成型品内に充填する工程
と、この成型品内に充填する工程で得られた前記樹脂混
合物を充填した成型品に微振動を付与する工程と、前記
微振動を付与し、前記樹脂混合物を充填した成型品を熱
成形する工程と、を備えたので、前記粉砕物の大きさと
接着剤の含有率に分布を生じて意匠層に当接する断熱層
には小さい粒子と接着剤を多く含むように配することが
できるので意匠層を補強する効果が得られるとともに、
断熱層には粉砕物同士を接着に供するのみの最小量の接
着剤を保持した態様によって適度な空隙を保持して断熱
性と軽量化に優れた特性を確保した成形パネルを得るこ
とができる。
【0112】本発明の第10の発明に係る成形パネルの
製造方法は、発泡樹脂の粉砕物が、断熱材を含む製品な
どから回収したものを粉砕したものを用いたので、廃棄
物の有効利用ができる。
【0113】本発明の第11の発明に係る成形パネルの
解体方法は、請求項2の成形パネルまたは請求項7の方
法によって得た成形パネルを、断熱層が軟化する温度よ
りも高い温度に加熱後、意匠層と断熱層の間に設けた不
織布状のシートを含めて剥離することにより樹脂の分別
を行うので、分別した各層には当接するもう一方の層を
成す物質を殆ど残さないうえに意匠面に損傷を与えずに
剥離を行うことができるので、再度の利用に供すること
ができる成形部材を回収することができる。
【0114】本発明の第12の発明に係る成形パネルの
解体方法は、請求項1の成形パネル、または請求項5、
請求項6、請求項9のいずれかの方法によって得た成形
パネルを、意匠層を成す熱可塑性樹脂の軟化温度よりも
高い温度で加熱した後、曲折させることにより樹脂の分
別を行うので、容易かつ確実に各組成物を剥離できる
上、再度の利用が可能な成形部材を回収することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1を示す成形パネルの斜
視図である。
【図2】 図1のA−A断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態1の成形パネルの製造方
法を示す工程図である。
【図4】 本発明の実施の形態1の成形パネルに係る樹
脂シートを成形するのに用いる成型機の概念図である。
【図5】 本発明の実施の形態1の成形パネルの製造に
係る熱成形を行うための真空・圧空併用成形装置の概念
図である。
【図6】 図5の成形装置を用いた意匠性形パネルの成
形の工程図である。
【図7】 本発明の実施の形態2の成形パネルの製造方
法を示す工程図である。
【図8】 本発明の実施の形態2の成形パネルの製造に
係る樹脂混合物の散布状態と成形方法を示す説明図であ
る。
【図9】 本発明の実施の形態3の成形パネルの断面図
である。
【図10】 本発明の実施の形態3の成形パネルの製造
方法を示す工程図である。
【図11】 本発明の実施の形態2の成形パネルの製造
に係る各部材の配設方法と成形方法を示す説明図であ
る。
【図12】 本発明の実施の形態4の成形パネルの断面
図である。
【図13】 本発明の実施の形態4の成形パネルの製造
方法を示す工程図である。
【図14】 本発明の実施の形態5の成形パネルの解体
方法を示す概念図である。
【図15】 本発明の実施の形態6の成形パネルの解体
方法を示す工程図である。
【図16】 本発明の実施の形態6の成形パネルの解体
方法を示す概念図である。
【図17】 従来の空気調和機用成形パネルの成形方法
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 成形パネル、2 断熱層、3 意匠層、4 発泡樹
脂の粉砕物、16 真空・圧空併用成形機、21 樹脂
積層シート、22 樹脂混合物、23 微粉砕物、24
粗粉砕物、27 難燃性ガラス繊維の不織布、31
ローラ。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK01A AK01B AK12B AK51B BA03 BA04 BA07 BA10A BA10B DE01B DE06B DG01D DG15C DJ01B GB07 GB48 JJ02B JJ07D JL10A JL16B 4F212 AD08 AD16 AG03 AG20 AH07 UA04 UA15 UB01 UB11 UW45 4F301 AA11 AA15 AA24 AA29 BA21 BB07 BC15 BE01 BE15 BE21 BE29 BF12 BF15 BF31

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意に着色された樹脂を賦形して意匠面
    を形成する意匠層と、 この意匠層の反意匠面上に、発泡樹脂の粉砕物を前記意
    匠層を構成する樹脂成分よりも低い融点の樹脂成分を含
    んで固化した断熱層と、 を積層した状態で一体化して成る成形パネル。
  2. 【請求項2】 意匠層と断熱層の間に、繊維を無秩序な
    配向状態で保持して成る不織布状のシートを備えること
    を特徴とする請求項1に記載の成形パネル。
  3. 【請求項3】 断熱層の意匠層と反対側の表面が、繊維
    状物質を無秩序な配向状態で保持して成る難燃性のシー
    トと一体化して被われて成ることを特徴とする請求項1
    に記載の成形パネル。
  4. 【請求項4】 意匠層を成す樹脂をシート状に成形する
    工程と、 前記意匠層を形成する樹脂の融点よりも低い融点の樹脂
    と発泡樹脂の粉砕物を混合して断熱層を構成する樹脂混
    合物を得る工程と、 前記意匠層を成すシート状の成形物と前記断熱層を構成
    する樹脂混合物とを積層した積層シートを得る工程と、 前記積層シートを熱成形する工程と、を備えたことを特
    徴とする成形パネルの製造方法。
  5. 【請求項5】 意匠面を成す樹脂をシート状に成形する
    工程と、 前記意匠層を形成する樹脂の融点よりも低い融点の粉末
    状を成す樹脂と発泡樹脂の粉砕物を混合して断熱層を構
    成する樹脂混合物を得る工程と、 前記意匠層を成すシート状の成形物上に前記断熱層を構
    成する樹脂混合物を散布する工程と、 前記工程で得られた樹脂混合物を散布したシートを熱成
    形する工程と、を備えた成形パネルの製造方法。
  6. 【請求項6】 樹脂混合物の散布する工程は、複数の異
    なる粒径に選別した発泡樹脂の粉砕物のうち、粒径の小
    さい前記発泡樹脂の粉砕物を含む樹脂混合物から順次、
    意匠層を成すシート状成形物上に散布することを特徴と
    する請求項5記載の成形パネルの製造方法。
  7. 【請求項7】 意匠面を成す樹脂をシート状に成形する
    工程と、 前記意匠層を形成する樹脂の融点よりも低い融点の樹脂
    と発泡樹脂の粉砕物を混合して断熱層を構成する樹脂混
    合物を得る工程と、 繊維を無秩序な配向状態で保持して成る不織布状のシー
    トを成形する工程と、 前記意匠層を成すシート状の成形物上に前記不織布状の
    シートを載置し、前記断熱層を構成する樹脂混合物を散
    布し成形前駆体を形成する工程と、 前記成形前駆体を熱成形する工程と、を備えたことを特
    徴とする成形パネルの製造方法。
  8. 【請求項8】 成形前駆体を成形する工程において、断
    熱層を構成する樹脂混合物を散布した後に、さらに繊維
    状物質を無秩序な配向状態で保持して成る難燃性のシー
    トを前記樹脂混合物の上に載置することを特徴とする請
    求項7記載の成形パネルの製造方法。
  9. 【請求項9】 意匠層を形成する樹脂をシート状に成形
    する工程と、 前記工程で得られたシートを熱成形して意匠層を成す成
    型品を得る工程と、 前記意匠層を形成する樹脂の融点よりも低い融点の粉末
    状の樹脂と発泡樹脂の粉砕物を混合した樹脂混合物を前
    記成型品内に充填する工程と、 この成型品内に充填する工程で得られた前記樹脂混合物
    を充填した成型品に微振動を付与する工程と、 前記微振動を付与し、前記樹脂混合物を充填した成型品
    を熱成形する工程と、を備えたことを特徴とする成形パ
    ネルの製造方法。
  10. 【請求項10】 発泡樹脂の粉砕物が、断熱材を含む製
    品などから回収したものを粉砕したものを用いたことを
    特徴とする請求項4乃至請求項9記載のいずれかに記載
    の成形パネルの製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項2の成形パネルまたは請求項7
    の方法によって得た成形パネルを、断熱層が軟化する温
    度よりも高い温度に加熱後、意匠層と断熱層の間に設け
    た不織布状のシートを含めて剥離することにより樹脂の
    分別を行う成形パネルの解体方法。
  12. 【請求項12】 請求項1の成形パネル、または請求項
    5、請求項6、請求項9のいずれかの方法によって得た
    成形パネルを、意匠層を成す熱可塑性樹脂の軟化温度よ
    りも高い温度で加熱した後、曲折させることにより樹脂
    の分別を行う成形パネルの解体方法。
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