JP2000236067A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2000236067A
JP2000236067A JP3713999A JP3713999A JP2000236067A JP 2000236067 A JP2000236067 A JP 2000236067A JP 3713999 A JP3713999 A JP 3713999A JP 3713999 A JP3713999 A JP 3713999A JP 2000236067 A JP2000236067 A JP 2000236067A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】誤動作や素子破壊が生じ難い高耐圧ドライバI
Cを提供すること。 【解決手段】p--基板1の表面層に選択的にn領域2を
形成し、n領域2の表面層に選択的にn+ 領域3を形成
し、n+ 領域3に囲まれたn領域2の表面層にn+ 領域
3とは離してp領域4を形成し、p--基板の表面層に、
n領域2を取り囲むように、p+ 領域5を形成し、この
+ 領域5とn+ 領域3の間に、p+領域5とn+ 領域
3に接し、p領域4を囲むように、p- 領域6を形成す
る。このp- 領域5は必ずしも、n+ 領域3には接しな
くてもよい。尚、同図(a)で示すn+ 領域3は、同図
(b)に示すように繋がった一つの領域である。前記の
+ 領域3がn領域4を挟んで対向するn+ 領域3との
最小の間隔L(単位はμm)とn領域2のシート抵抗R
S (単位はΩ/□)の関係を、L≦4400/√Rsと
なるように、LとRS を選定することで4万V/μse
c以上の高dv/dtノイズ耐量を確保することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パワーデバイス
の制御駆動用などに用いられる高耐圧ドライバICなど
の半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パワースイッチングデバイスを用いたイ
ンバータ装置などの電力変換装置に対する大きな課題と
して、低消費電力化、高機能化、小型化、低コスト化あ
るいは低ノイズ化などがあげられる。これまでIGBT
(Insulated Gate Bipolar Transistor )とFWD(Fr
ee wheel Diode)の組み合わせで製品化されていたパワ
ーモジュールの分野では、過電流検出および保護、ある
いは過熱検出および保護などのインテリジェント機能を
搭載して、インバータの動作プログラミングを行うマイ
コンとIGBTとのインターフェイスの部品(前記のイ
ンテリジェント機能部品)をパワーモジュール内に取り
込んだIPM(Intelligent Power Module)の需要が年
々増加しており、IPMを搭載することで、インバータ
装置の小型化が図られている。
【0003】しかし、IPMは、従来、パワーモジュー
ルの外で構成していた検出回路あるいは保護回路を、パ
ワーモジュール内に組み込むために、部品点数が増加
し、従来のIPMではサイズが大きくなり、またそのコ
ストがアップするという問題があった。そこでこの問題
点を解決するために登場したのが上下アームのドライバ
機能と各種保護機能を一つのシリコンチップに搭載した
高耐圧ドライバIC(ドライバ機能を有するHVIC:
High Voltage Integration Circuit)であり、この高耐
圧ドライバIC自身がIGBTの素子耐圧である600
Vあるいは1200Vといった高電圧を確保することが
できるような構造を有している。
【0004】この高耐圧ドライバICにおける高耐圧部
と低耐圧部の分離する構造としては、pn接合を用いた
接合分離構造とSiO2 などの誘電体を用いた誘電体分
離構造が一般的である。接合分離構造は、例えば、p型
基板を用いる場合はその表面に低濃度のn型のエピタキ
シャル層を形成したウエハを用い、深いp型層の拡散を
して接合によって3次元的にn層の島を作り、その中に
CMOSにより構成するドライバ回路などを作り込み、
このn層の島(n層領域)とp型基板に逆バイアスを印
加することで、接合容量によって電気的に分離して高耐
圧を維持する構造である。
【0005】一方、誘電体分離構造は、シリコン基板上
に選択的形成したSiO2 によって電気的に分離された
シリコン領域に回路を構成するもので、分離されたシリ
コン領域ごとに異なる基準電位で動作させることができ
るため、高電圧を維持することができる構造である。前
記の接合分離構造はエピタキシャルウエハを用いるのに
対して誘電体分離構造は3次元的にSiO2 により分離
を施したウエハを用いるため、誘電体分離構造の方が、
ウエハコストの点で不利であり、従って、一般的には接
合分離構造が用いられる。
【0006】また、最近では、従来の接合分離構造で用
いていたエピタキシャルウエハを使用せずに、通常のシ
リコンウエハを用い、プレーナ接合のみによって、接合
分離を行う新たな自己分離といった分離構造も特開平9
−55498号公報で開示されている。この構造はウエ
ハコストと製造コストの面で有利であり、低コストな高
耐圧ドライバICの製造が可能である。
【0007】これら接合分離構造においては、基板表面
に現れるpn接合の電界集中を緩和するための耐圧が必
要であるが、一般的にはRESURF(REduced SURfac
e electric Field)構造が用いられる。これは分離され
たn型領域と基板間に逆バイアスが加わると、プレーナ
接合の底部にあたる平行平板接合は基板面に対して平行
に空乏層が広がるのに対して、この領域の端部では一般
的に空乏層が均等に広がりにくく電界が集中しやすいた
め、このn領域の濃度を低めに設定して、端部を空乏化
しやすくするものである。
【0008】また別の構造として、ダブルRESURF
構造も用いられる。つぎに、このダブルRESURF構
造を有する高耐圧ドライバICについて説明する。図3
は、従来のダブルRESURF構造を有する高耐圧ドラ
イバICの要部断面図である。
【0009】図3において、p--基板1の表面層に選択
的にn領域2を形成し、n領域2の表面層に選択的にn
+ 領域3を形成し、n+ 領域3に囲まれたn領域2の表
面層にn+ 領域3とは離してp領域4を形成し、p--
板の表面層に、n領域2を取り囲むように、p+ 領域5
を形成し、このp+ 領域5とn+ 領域3の間に、p+
域5とn+ 領域3に接し、p領域4を囲むように、p-
領域6を形成する。このp- 領域5は必ずしも、n+
域3には接しなくてもよい。尚、同図(a)で示すn+
領域3は、同図(b)に示すように繋がった一つの領域
である。このように、低濃度であるp- 領域6をn領域
2端部に設け、このp- /n接合とp--(基板)/n接
合から空乏層を積極的に広げて、端部の電界を緩和する
働きをさせる構造がダブルRESURF構造である。
尚、前記のp領域4は、n領域2をボディウエルとする
pチャネルMOSFETのソース領域に用いられる。
【0010】同図に示されている第1電源21の低電位
側に接続する配線23には、図示しないp領域が接続す
る。また、第2電源22の低電位側にp--基板1が接続
し、第2電源22の高電位側に第1電源21の低電位側
が接続する。
【0011】第1電源21は、半導体装置内の図示しな
いロジックICを駆動する、例えば15V程度の一定電
圧の低電圧の電源である。第2電源22は、図示しない
上下アームを構成するIGBTと接続する、0Vから6
00V程度に変動する電源である。さらに、この第2電
源22を詳細に説明すると、インバータ装置を構成する
上下アームのIGBTの内、上アームのIGBTのコレ
クタ側、即ち、インバータ装置の中点を第2電源22の
高電位側、下アームのIGBTのコレクタ側、即ち、イ
ンバータ装置のグランド側を第2電源22の低電位側と
する電源(正確には電圧というべきだが、ここでは第2
電源と呼ぶこととする)である。従って、この第2電源
の電圧は、例えば、インバータ装置の入力電圧が600
Vの場合には、IGBTがオン・オフする毎に、激しく
電圧が変動しその電圧値は0Vから600Vの範囲であ
る。つまり、第2電源22は急峻なdv/dtを発生さ
せる電源ということになる。このdv/dtが高耐圧ド
ライバICに印加され、その大きさは1万〜2万V/μ
s程度になる場合がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この様子を図4を用い
て概略を説明する。この図4は、図3のn+ 領域3で周
囲を囲まれた箇所を示している。また、電源22のは、
前記したように、下アームのIGBTのスイッチングに
よって発生するdv/dtを示している。前記の高耐圧
領域にnチャネルMOSFETやp型の抵抗などに用い
るp領域4を形成する場合、n+ 領域3の間隔が広い場
合には、通常加わるdv/dtを超えるノイズが仮に加
わったとすると、このdv/dtで空乏層31の幅Wが
拡がり、空乏層31の幅Wが拡がることで、点線で示し
た変位電流I〔CJ × dv/dt×S 但し、CJ
--(1)/n(2)の単位接合容量、S:p--(1)
/n(2)の接合面積〕が流れて、n領域2のA点付近
の電位が上昇してホールhが注入され、高耐圧ドライバ
ICに内蔵される図示しない寄生トランジスタや寄生サ
イリスタが動作し、回路の誤動作や素子破壊を引き起こ
す危険性がある。
【0013】このように、接合分離構造や自己分離構造
を用いた高耐圧ドライバICを搭載したインバータ装置
において、通常のIGBTのスイッチングにより見込ま
れるdv/dtの値を超えるようなノイズが加わった場
合、高耐圧ドライバICなどの半導体装置が誤動作をし
たり、破壊したりすることがある。この発明の目的は、
前記の課題を解決して、誤動作や素子破壊が生じ難い高
耐圧ドライバICなどの半導体装置を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、第一導電型の第一領域(1)と、第一領域の第一
主面の表面層に選択的に形成された第二導電型の第二領
域(2)と、第二領域の表面層に選択的に形成された第
二導電型の第三領域(3)と、第二領域の表面層に選択
的に形成された第一導電型の第四領域(4)を備える半
導体装置において、第三領域(3)が、第二領域(2)
を介して第四領域(4)の周囲に配置され、且つ、第四
領域を挟んで位置する第三領域間の最小の間隔(L:単
位はμm)と第二領域のシート抵抗(Rs:単位はΩ/
□)との関係が、L≦4400/R S を満たす構造とす
る。
【0015】また、第一導電型の第一領域(1)と、第
一領域の第一主面の表面層に選択的に形成された第二導
電型の第二領域(2)と、第二領域の表面層に選択的に
形成された第二導電型の第三領域(3)と、第二領域の
表面層に選択的に形成された第一導電型の第四領域
(4)と、第一領域の第一主面の表面層で第二領域を取
り囲むように形成された第一導電型の第五領域と、第三
領域と第五領域の間で第五領域に接し、且つ、第二領域
を取り囲むように形成された第一導電型の第六領域を備
える半導体装置において、第三領域(3)が、第二領域
(2)を介して第四領域(4)の周囲に配置され、且
つ、第四領域を挟んで位置する第三領域間の最小の間隔
(L:単位はμm)と第二領域のシート抵抗(Rs:単
位はΩ/□)との関係が、L≦4400/R S を満たす
構成とする。
【0016】前記の第三領域(3)が第二領域(2)を
介して第四領域(4)の周囲をリング状に取り囲み、且
つ、第四領域(4)を挟んで対向する第三領域(3)間
の最小の間隔(L:単位はμm)と第二領域(2)のシ
ート抵抗(Rs:単位はΩ/□)との関係が、L≦44
00/RS を満たす構成とするとよい。
【0017】前記の第三領域(3)が、第二領域(2)
を介して第四領域(4)の周囲を繋がって取り囲み、且
つ、第三領域に囲まれる第二領域の表面層に第一導電型
の第七領域を複数個、選択的に形成し、且つ、第七領域
(7)が第二領域を介して第四領域の周囲に選択的に離
散して配置され、且つ、第四領域(4)を挟んで配置さ
れる第七領域(3)間の最小の間隔(L:単位はμm)
と第二領域(2)のシート抵抗(Rs:単位はΩ/□)
との関係が、L≦4400/RS を満たす構成とすると
よい。
【0018】前記の構成とすることで、4万V/μs以
上のdv/dt耐量を得ることができる。このことを、
図4から図7を用いて説明する。図4の高耐圧構造に用
いられるRESURF構造においては、n領域2の端部
を完全に空乏化させる必要があるため、この領域の濃度
を一定量異常にあげることができない。このn領域2の
ドーズ量と耐圧との関係を示したものが図5でドーズ量
Q1とQ2との間に耐圧のピークを有する。
【0019】これはn領域の濃度が低すぎる場合はp-
領域6表面付近においてn+ 領域3側に電界が集中し、
また逆に濃すぎる場合はp+ 5側に電界が集中するため
である。一般的に汎用インバータ装置で必要な耐圧は6
00V以上であり、これを達成するためのQ1とQ2の
ドーズ量は実験的にそれぞれ約5×1012cm-2と約1
×1013cm-2である。このドーズ量によってn領域2
のシート抵抗が約1〜10kΩと決まるため、単位接合
容量と電流経路が既知であれば、その構造がdv/dt
に対してどのくらいの耐量を示すか推定することができ
る。X(μm)点での電圧降下をVとすると次式で見積
もることができる。
【0020】つまり、図4の図示しない奥行き方向の長
さをyとし、A点までの長さをxとすると、このx×y
の面積に流れるdv/dtで流れる変位電流I(A)は
xyCj(dv/dt)となる。また、x点までの抵抗
RはRs ×(x/y)である。X点の電圧に寄与する電
流の割合(電流分布係数)をaとすると、X点の電圧V
はI×Rとなり、次式で表される。
【0021】
【数1】 V=ax2 Cj(dv/dt)Rs・・・・(1) ここでaは電流分布係数、xはp領域4の両側に位置す
るn+ 領域3の間隔の半分の値(L/2)、Cjは単位
接合容量、Rsはn領域2のシート抵抗である。尚、n
+ 領域3が複雑な形状の場合や、xが奥行き方向に一定
でない場合には、具体的には示さないが電流分布係数a
の値に反映される。
【0022】単位接合容量Cjを使用時の最大値とする
と、これは下アームのIGBTがオン状態の時で、一般
のインバータ装置では15Vが加わった場合に対応す
る。耐圧を確保するためにはp--基板1の濃度を1×1
14cm-3以下にする必要があるため、基板のみに空乏
層が広がったと仮定すると、Cjは約7.3×10-18
F/μm2 と見積もることができる。更に電流分布係数
aを0.5とし、Vをp領域4/n領域2接合が逆バイ
アスされる最も小さな値である内蔵電位(0.7V)と
し、この時にホールの注入が起こると仮定すると、n+
領域の間隔(2x)とdv/dtは図7に示すような関
係になる。一例として、V=0.7V、a=0.5、x
=20μm(L=40μm)、Cj =7.3×10-18
F/μm2、Rs =10kΩ/□ を(1)式に入れて
dv/dtを計算すると、dv/dt=50000V
/μsとなり、図7のL=40μm、dv/dt=50
000V/μsのポイントが得られる。
【0023】図6で、n領域2のシート抵抗(Rs)が
1kΩから10kΩの場合について示した。先にも触れ
た通りIGBTのスイッチングに伴うdv/dtの値は
1万〜2万V/μsと予想されることから、様々なノイ
ズを考慮すると、これの約2倍の4万V/μsのdv/
dtに対して耐量を示す必要があるが、図6からdv/
dtの値が4万V/μsの時のn+ 領域間隔とシート抵
抗の関係を求めることにより、このdv/dtに対する
ノイズ耐量を見積もることができる。このn+領域の間
隔(2x)の値をLとし、dv/dtの値が4万V/μ
sのdv/dt耐量がある、Lとシート抵抗(Rs)と
の関係を示したのが、図7で、LとRsとの関係は次式
で与えられ、図中の曲線10となる。
【0024】
【数2】L=4400/√Rs・・・・(2) ただし、Lの単位はμm、Rs の単位はΩ/□である。
【0025】従って、n領域2にp領域4を形成する時
に、この両側にn+ 領域3を設け、この間隔Lとn+
域3のシート抵抗Rs の関係が、(2)式となるよう
に、LとRs を選定し、Lの値を曲線10の値以下(ハ
ッチング領域11)、つまり、L≦4400/√Rsと
することで、4万V/μsec以上の高dv/dtノイ
ズ耐量を確保できる半導体装置が得られる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の第1実施例の
構成図で、同図(a)は要部平面図、同図(b)は同図
(a)のX−X線で切断した要部断面図である。これら
の図は、高耐圧ドライバICにおける高耐圧分離領域を
示した図である。同図(b)では、電源との接続関係も
示した。
【0027】図1において、p--基板1の表面層に選択
的にn領域2を形成し、n領域2の表面層に選択的にn
+ 領域3を形成し、n+ 領域3に囲まれたn領域2の表
面層にn+ 領域3とは離してp領域4を形成し、p--
板の表面層に、n領域2を取り囲むように、p+ 領域5
を形成し、このp+ 領域5とn+ 領域3の間に、p+
域5とn+ 領域3に接し、p領域4を囲むように、p-
領域6を形成する。このp+ 領域5は必ずしも、n+
域3には接しなくてもよい。尚、同図(a)で示すn+
領域3は、同図(b)に示すように繋がった一つの領域
である。また、2aはn領域2の表面端を示す。
【0028】前記のp領域4はn領域2をボディウエル
とするpチャネルMOSFETのソース領域に用いられ
る。また、第1電源21と第2電源22は、図3と同一
で、半導体装置との接続関係も同一である。また第1電
源21の低電位側は、図示しないnチャネルMOSFE
Tを形成するpボディやツェナーダイオードのアノード
側を形成するp領域(図示されるp領域4とは分離され
ている)と接続する。
【0029】前記のn+ 領域3がn領域4を挟んで対向
するn+ 領域3との最小の間隔L(単位はμm)とn領
域2のシート抵抗RS (単位はΩ/□)の関係を、図7
で示すように、L≦4400/√Rsとなるように、L
とRS を選定する。また、図1において、p領域4を設
けない領域についてはホールhの注入は起こり得ないた
め、n+ 領域の間隔は特に考慮する必要はない。
【0030】p--基板1の比抵抗を100Ωcm、n領
域2のドース量を5×1012cm-2、n領域2の深さ
(通称xj といわれるもの)を5μm、p領域4のドー
ズ量を5×1015cm-2、p領域4の深さを1μm、L
を60μmの条件で半導体装置(高耐圧ドライバIC)
を製作した。この条件では、RS が5kΩ/□となり、
L≦4400/√Rsの式を満足している。このように
して製作した半導体装置(高耐圧ドライバIC)のdv
/dtノイズ耐量を測定した結果、dv/dtノイズ耐
量が43000V/μsの値であった。このように、L
≦4400/√Rsとすることで、前記したように、4
万V/μsec以上の高dv/dtノイズ耐量を確保す
ることができる。
【0031】図1ではn+ 領域3は拡散層同士で電気的
に接続しており、レイアウトの自由度や構成するトラン
ジスタなどの部品のサイズの自由度が少ない。つぎに、
これらの自由度を大きくとれる実施例を示す。
【0032】図2は、この発明の第2実施例の要部平面
図である。p領域4領域の周囲に島状にn+ 領域7を形
成し、これらのp領域4とn+ 領域7を取り囲むよう
に、n + 領域3を形成する。このn+ 領域7とn+ 領域
3は同時に形成するとよい。各島状のn+ 領域7はアル
ミニウム線などによって電気的に接続する。
【0033】各島状のn+ 領域7間の最小の間隔をLと
し、n領域2のシート抵抗Rs とした場合に、L≦44
00/√Rsになるように、LとRs を選定する。勿
論、この場合は、アルミニウム配線などによって電気的
に接続する必要がある。この場合も、L≦4400/√
Rsとすることで、4万V/μs以上の高dv/dtノ
イズ耐量を確保することができる。
【0034】
【発明の効果】この発明によれば、半導体装置内に形成
される寄生トランジスタや寄生サイリスタが、急峻なd
v/dtによって引き起こされる寄生動作(バイポーラ
動作やラッチアップ動作など)を抑制することができ
て、誤動作や破壊などに対して強い半導体装置を供給す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の半導体装置の構成図
で、同図(a)は要部平面図、同図(b)は同図(a)
のX−X線で切断した要部断面図
【図2】この発明の第2実施例の半導体装置の要部平面
【図3】従来の高耐圧ドライバICの要部断面図
【図4】接合容量を介して流れる電流の説明図
【図5】n領域2の電荷密度と耐圧の関係を示す図
【図6】n+ 領域3の最小間隔とdv/dtノイズ耐量
との関係を示す図
【図7】シート抵抗とn+ 領域3(又は7)の最小間隔
との関係を示す図
【符号の説明】
1 p--基板 2 n領域 2a n領域端 3 n+ 領域 4 p領域 5 p+ 領域 6 p- 領域 7 n+ 領域 11 曲線 12 ハッチング領域 21 第1電源 22 第2電源 23 配線 31 空乏層 L n+ 領域3の最小間隔 X L/2 h ホール Rs シート抵抗 I 変位電流 CJ 単位接合容量 W 空乏層の幅 Q1からQ3 n領域2の電荷密度

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一導電型の第一領域(1)と、第一領域
    (1)の第一主面の表面層に選択的に形成された第二導
    電型の第二領域(2)と、第二領域(2)の表面層に選
    択的に形成された第二導電型の第三領域(3)と、第二
    領域(2)の表面層に選択的に形成された第一導電型の
    第四領域(4)を備える半導体装置において、 第三領域(3)が第二領域(2)を介して第四領域
    (4)の周囲に配置され、且つ、第四領域(4)を挟ん
    で位置する第三領域(3)間の最小の間隔(L:単位は
    μm)と第二領域(2)のシート抵抗(Rs:単位はΩ
    /□)との関係が、L≦4400/RS を満たすことを
    特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】第一導電型の第一領域(1)と、第一領域
    (1)の第一主面の表面層に選択的に形成された第二導
    電型の第二領域(2)と、第二領域(2)の表面層に選
    択的に形成された第二導電型の第三領域(3)と、第二
    領域(2)の表面層に選択的に形成された第一導電型の
    第四領域(4)と、第一領域(1)の第一主面の表面層
    で第二領域(2)を取り囲むように形成された第一導電
    型の第五領域(5)と、第三領域(3)と第五領域
    (5)の間で第五領域(5)に接し、且つ、第二領域
    (2)を取り囲むように形成された第一導電型の第六領
    域(6)を備える半導体装置において、 第三領域(3)が、第二領域(2)を介して第四領域
    (4)の周囲に配置され、且つ、第四領域(4)を挟ん
    で位置する第三領域(3)間の最小の間隔(L:単位は
    μm)と第二領域(2)のシート抵抗(Rs:単位はΩ
    /□)との関係が、L≦4400/RS を満たすことを
    特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】第三領域(3)が、第二領域(2)を介し
    て第四領域(4)の周囲をリング状に取り囲み、且つ、
    第四領域(4)を挟んで対向する第三領域(3)間の最
    小の間隔(L:単位はμm)と第二領域(2)のシート
    抵抗(Rs:単位はΩ/□)との関係が、L≦4400
    /RS を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載
    の半導体装置。
  4. 【請求項4】第一導電型の第一領域(1)と、第一領域
    (1)の第一主面の表面層に選択的に形成された第二導
    電型の第二領域(2)と、第二領域(2)の表面層に選
    択的に形成された第二導電型の第三領域(3)と、第二
    領域(2)の表面層に選択的に形成された第一導電型の
    第四領域(4)を備える半導体装置において、 第三領域(3)が、第二領域(2)を介して第四領域
    (4)の周囲をリング状に取り囲み、且つ、第三領域
    (3)に囲まれる第二領域(2)の表面層に第一導電型
    の第七領域(7)を複数個、選択的に形成し、且つ、第
    七領域(7)が第二領域(2)を介して第四領域(4)
    の周囲に選択的に離散して配置され、且つ、第四領域
    (4)を挟んで配置される第七領域(3)間の最小の間
    隔(L:単位はμm)と第二領域(2)のシート抵抗
    (Rs:単位はΩ/□)との関係が、L≦4400/R
    S を満たすことを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】第一導電型の第一領域(1)と、第一領域
    (1)の第一主面の表面層に選択的に形成された第二導
    電型の第二領域(2)と、第二領域(2)の表面層に選
    択的に形成された第二導電型の第三領域(3)と、第二
    領域(2)の表面層に選択的に形成された第一導電型の
    第四領域(4)と、第一領域(1)の第一主面の表面層
    で第二領域(1)を取り囲むように形成された第一導電
    型の第五領域(5)と、第三領域(3)と第五領域
    (5)の間で第五領域(5)に接し、且つ、第二領域
    (2)を取り囲むように形成された第一導電型の第六領
    域(6)を備える半導体装置において、 第三領域(3)が、第二領域(2)を介して第四領域
    (4)の周囲を繋がって取り囲み、且つ、第三領域
    (3)に囲まれる第二領域(2)の表面層に第一導電型
    の第七領域(7)を複数個、選択的に形成し、且つ、第
    七領域(7)が第二領域(2)を介して第四領域(4)
    の周囲に選択的に離散して配置され、且つ、第四領域
    (4)を挟んで配置される第七領域(3)間の最小の間
    隔(L:単位はμm)と第二領域(2)のシート抵抗
    (Rs:単位はΩ/□)との関係が、L≦4400/R
    S を満たすことを特徴とする半導体装置。
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