JP2000235998A - テープキャリアパッケージ - Google Patents

テープキャリアパッケージ

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JP2000235998A
JP2000235998A JP3756599A JP3756599A JP2000235998A JP 2000235998 A JP2000235998 A JP 2000235998A JP 3756599 A JP3756599 A JP 3756599A JP 3756599 A JP3756599 A JP 3756599A JP 2000235998 A JP2000235998 A JP 2000235998A
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base film
lead wire
tape carrier
semiconductor chip
carrier package
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Atsushi Sudo
藤 淳 須
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Original Assignee
Toshiba Corp
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リード線の折り曲げ部を断線しにくいように
する。 【解決手段】 樹脂フィルム10に半導体チップ12を
備えたテープキャリアパッケージにおいて、その折り曲
げ部24におけるリード線16を波線形状に形成する。
これにより、液晶画面基板に実装する際に、このテープ
キャリアパッケージを折り曲げ部24で折り曲げた場合
でも、リード線16に断線が生じないようにすることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテープキャリアパッ
ケージ(TCP)に関する。
【0002】
【従来の技術】図7に従来のテープキャリアパッケージ
を示す。この図7からわかるように、テープキャリアパ
ッケージは、樹脂フィルム100上に半導体チップ10
2が取り付けられている。この半導体チップ102は封
止樹脂103により封止されている。
【0003】樹脂フィルム100上には、半導体チップ
102と接続する複数のリード線104が形成されてい
る。このリード線104は銅(Cu)をパターニングす
ることにより形成されている。半導体チップ102の図
中上側には、スリット開孔106とスリット開孔108
とが、設けられている。これら2つのスリット開孔10
6、108で折り曲げ部110が構成されている。すな
わち、スリット開孔106、108の部分をそれぞれ折
り曲げることにより、液晶画面基板等の板状部材の端部
に実装することができるように構成されている。半導体
チップ102の図中下側には、スリット開孔112が形
成されている。
【0004】図8は、図7に示したテープキャリアパッ
ケージをノートパソコン等に用いられる液晶画面基板に
実装した状態の断面を示す図であり、図7のA−A線に
おける部分断面を示す図である。
【0005】この図8からわかるように、液晶画面基板
120の一辺側の端部にテープキャリアパッケージが実
装されている。樹脂フィルム100はリード線104を
内側にして、スリット開孔106でおよそ90度折り曲
げられており、さらにスリット開孔108でもおよそ9
0度折り曲げられている。つまり、液晶画面基板の一辺
側端部で180度折り曲げられて実装されている。この
図8からは明らかでないが、スリット開孔112を介し
て、リード線104は他の配線に接続される。
【0006】また、一般に、テープキャリアパッケージ
においては、半導体チップの取り付け方として、フェイ
スアップ型とフェイスダウン型がある。フェイスアップ
型は樹脂フィルムのリード線が形成された面の裏面側に
半導体チップを取り付けたタイプである。フェイスダウ
ン型は樹脂フィルムのリード線が形成された面に半導体
チップを取り付けたタイプである。これらフェイスアッ
プ型のテープキャリアパッケージと、フェイスダウン型
のテープキャリアパッケージでは、リード線が形成され
た側の面からテープキャリアパッケージを見た場合、半
導体チップのピンの並びが逆になるという特性がある。
つまり、半導体チップの端子配列が逆になるという特性
がある。
【0007】図9は従来のフェイスダウン型のテープキ
ャリアパッケージを平面的に示す図であり、図10は図
9に示したテープキャリアパッケージを液晶画面基板に
実装した場合の部分断面を示す図である。
【0008】図9からわかるように、樹脂フィルム13
0上には半導体チップ132とリード線134、136
が設けられている。半導体チップ132の各端子とリー
ド線134、136はそれぞれ電気的に接続されてい
る。リード線134は出力側のリード線を構成してお
り、リード線136は入力側のリード線を構成してい
る。これらリード線134、136は接着剤137(図
10参照)を介して、樹脂フィルム130上に形成され
ている。半導体チップ132は封止樹脂138により封
止されている。封止樹脂138周囲には、ソルダーレジ
スト140が形成されており、リード線134、136
が露出しないように構成されている。
【0009】図10からわかるように、このテープキャ
リアパッケージを実装する場合には、リード線134の
出力側に液晶画面基板142が取り付けられる。すなわ
ち、ソルダーレジスト140が形成されずに露出してい
るリード線134に、液晶画面基板142に形成された
配線が電気的に接続されるように、液晶画面基板142
がテープキャリアパッケージに取り付けられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図8からわかるよう
に、従来のテープキャリアパッケージは、液晶画面基板
120等の板状部材に実装する際に、スリット開孔10
6、108部分でおよそ90度づつ、折り曲げる必要が
あった。このため、これらの折り曲げた部分でリード線
104に過度の応力がかかり、リード線104が断線し
やすくなるという問題があった。すなわち、折り曲げら
れる部分に形成されたリード線104は直線的な形状を
しているため、テープキャリアパッケージを折り曲げる
とこのリード線104が切れてしまう場合があった。
【0011】そこで本発明は、上記課題に鑑みてなされ
たものであり、液晶画面基板等に実装した場合にもリー
ド線に断線が生じにくくしたテープキャリアパッケージ
を提供することを目的とする。すなわち、リード線のパ
ターンを曲線的にすることにより、テープキャリアパッ
ケージを折り曲げたときでも、リード線に過度の応力が
かかるのを防止して、リード線が切れにくいようにする
ことを目的とする。
【0012】また、図10からわかるように、フェイス
ダウン型のテープキャリアパッケージは封止樹脂138
を塗布する範囲が、フェイスアップ型のテープキャリア
パッケージよりも広いという問題があった。このため、
フェイスダウン型のテープキャリアパッケージを液晶画
面基板142に実装する際に、実装治具などに封止樹脂
138が接触し、実装不良が発生するという問題があっ
た。
【0013】一方、上述したように、フェイスダウン型
とフェイスアップ型とでは半導体チップの端子配列が逆
になる関係上、用途や仕様によってはフェイスダウン型
のテープキャリアパッケージを用いたいという要望もあ
った。すなわち、半導体チップ138における端子配列
とリード配線134の配列とが逆にならないフェイスダ
ウン型のテープキャリアパッケージを用いつつ、封止樹
脂138を塗布する範囲がフェイスアップ型程度に狭く
なるようにしたいという、要望があった。
【0014】そこで、本発明は上記課題に鑑みてなされ
たものであり、フェイスアップ型のテープキャリアパッ
ケージでフェイスダウン型のテープキャリアパッケージ
と同様の端子配列が可能となるテープキャリアパッケー
ジを提供することを目的とする。換言すれば、フェイス
ダウン型のテープキャリアパッケージと同様の端子配列
を実現しつつ、フェイスアップ型のテープキャリアパッ
ケージと同程度の狭い封止樹脂範囲を有するテープキャ
リアパッケージを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明に係るテープキャリアパッケージは、板状部材に
実装する際に折り曲げ部を構成する第1スリット開孔と
第2スリット開孔が互いに並列に形成されたベースフィ
ルムと、前記ベースフィルムに取り付けられた半導体チ
ップと、前記ベースフィルム上に形成され、前記折り曲
げ部を横断して前記半導体チップの端子と前記板状部材
との間の電気的接続を確保するための、リード線であっ
て、前記折り曲げ部に折り曲げた際の応力を吸収するた
めに波線形状に形成された応力吸収部を有する、リード
線とを備えたことを特徴とする。
【0016】また、本発明に係るテープキャリアパッケ
ージは、スリット開孔が形成されたベースフィルムと、
前記ベースフィルムの一面側に表面が位置し、前記ベー
スフィルムの他面側に端子形成面が位置するように、封
止樹脂で封止されて前記ベースフィルムに取り付けられ
た、半導体チップと、前記ベースフィルムの他面側に前
記スリット開孔を横断して形成され、前記半導体チップ
の前記端子と電気的に接続する、リード線と、前記ベー
スフィルムの他面側の前記スリット開孔部分の少なくと
も一部を覆うように形成され、前記スリット開孔部分の
強度を補うための、補強フィルムと、を備えたことを特
徴とする。
【0017】さらに、本発明に係るテープキャリアパッ
ケージは、ベースフィルムの一面側に表面が位置し、前
記ベースフィルムの他面側に端子形成面が位置するよう
に、封止樹脂で封止されて前記ベースフィルムに取り付
けられた、半導体チップと、前記ベースフィルムの他面
側に前記ベースフィルムから突出して形成され、前記半
導体チップの前記端子と電気的に接続する、リード線
と、前記ベースフィルムの他面側に、前記ベースフィル
ムから突出している前記リード線部分を覆うように形成
され、前記ベースフィルムから突出している前記リード
線の強度を補うための、補強フィルムと、を備えたこと
を特徴とする。
【0018】また、本発明に係るテープキャリアパッケ
ージは、板状部材に実装する際に折り曲げ部を構成する
互いに並列に形成された第1及び第2スリット開孔と、
これら第1及び第2スリット開孔の外側に前記第1及び
第2スリット開孔と並列に形成された第3スリット開孔
とを有する、ベースフィルムと、前記ベースフィルムの
一面側に表面が位置し、前記ベースフィルムの他面側に
端子形成面が位置するように、封止樹脂で封止されて前
記ベースフィルムに取り付けられた、半導体チップと、
前記ベースフィルムの他面側に形成され、前記第1乃至
第3スリット開孔を横断して前記半導体チップの前記端
子と前記板状部材との間の電気的接続を確保するため
の、リード線であって、前記折り曲げ部に折り曲げた際
の応力を吸収するための応力吸収部を有する、リード線
と、前記ベースフィルムの他面側の前記第3スリット開
孔部分の少なくとも一部を覆うように形成され、前記第
3スリット開孔部分の強度を補うための、補強フィルム
と、を備えたことを特徴とする。
【0019】さらに、本発明に係るテープキャリアパッ
ケージは、板状部材に実装する際に折り曲げ部を構成す
る互いに並列に形成された第1及び第2スリット開孔を
有するベースフィルムと、前記ベースフィルムの一面側
に表面が位置し、前記ベースフィルムの他面側に端子形
成面が位置するように、封止樹脂で封止されて前記ベー
スフィルムに取り付けられた、半導体チップと、前記ベ
ースフィルムの他面側に形成され、前記第1及び第2ス
リット開孔を横断して前記ベースフィルムから突出する
とともに、前記半導体チップの前記端子と前記板状部材
との間の電気的接続を確保するための、リード線であっ
て、前記折り曲げ部に折り曲げた際の応力を吸収するた
めの応力吸収部を有する、リード線と、前記ベースフィ
ルムの他面側に、前記ベースフィルムから突出している
前記リード線部分を覆うように形成され、前記ベースフ
ィルムから突出している前記リード線の強度を補うため
の、補強フィルムと、を備えたことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕本発明の第1実
施形態は、従来、直線的であったリード線を曲線的な形
状とすることにより、テープキャリアパッケージを実装
にあたって折り曲げた際に、リード線にかかる応力を緩
和して、パターン切れの発生をおさえるようにしたもの
である。より詳しくを以下に説明する。
【0021】図1は本発明の第1実施形態に係るテープ
キャリアパッケージを平面的に示す図である。
【0022】この図1からわかるように、テープキャリ
アパッケージはベースフィルムとしての樹脂テープ10
上に半導体チップ12を備えて構成されている。この半
導体チップ12は封止樹脂14により封止されている。
半導体チップ12は複数のリード線16、18に接続さ
れている。リード線16は出力側のリード線を構成し、
リード線18は入力側のリード線を構成している。
【0023】半導体チップ12の図中上側の樹脂フィル
ム10には、スリット開孔20、22が互いに並列に形
成されている。これら2つのスリット開孔20、22
で、折り曲げ部24が構成されている。すなわち、液晶
画面基板等の板状部材における一辺側端部に、この折り
曲げ部24を折り曲げてあてがうことにより、このテー
プキャリアパッケージが実装できるようになっている。
半導体チップ12の図中下側の樹脂フィルム10には、
スリット開孔26が形成されている。樹脂フィルム10
の左右両側には、複数のスプロケットホール30が形成
されている。
【0024】折り曲げ部24近傍におけるリード線16
は、曲線的な形状に形成されている。すなわち、折り曲
げ部24近傍におけるリード線16は、波線形状に形成
されている。リード線16におけるこの波線形状の部分
で、応力吸収部が構成されている。本実施形態では、こ
の波線の波のピークはスリット開孔22、24の中心線
CLに位置するように構成されている。すなわち、スリ
ット開孔22、24でこのテープキャリアパッケージを
およそ90度づつ折り曲げた時に、波線形状のリード線
16の波のピークが、その折り曲げ時の頂部に位置する
ように構成されている。このリード線16における折り
曲部24よりも先端の出力側は、直線的な形状に形成さ
れている。また、入力側のリード線18も直線的な形状
に形成されている。
【0025】以上のように、本実施形態に係るテープキ
ャリアパッケージによれば、折り曲げ部24に位置する
リード線16に波線形状の応力吸収部を形成したので、
この折り曲げ部24を折り曲げて液晶画面基板等の板状
部材にテープキャリアパッケージを実装しても、リード
線16に断線が生じにくいようにすることができる。す
なわち、スリット開孔22部分でおよそ90度折り曲げ
て、スリット開孔24部分でおよそ90度折り曲げて、
液晶画面基板等に実装しても、リード線16の波線形状
に形成した分で、その折り曲げ応力を緩和することがで
きるので、リード線16の折り曲げた部分に断線が発生
するのをおさえることができる。
【0026】しかも、リード線16の波線形状の波のピ
ークをスリット開孔22、20の中心線CLと重なるよ
うに形成したので、折り曲げ時の応力を効率的に吸収す
ることができる。
【0027】〔第2実施形態〕本発明の第2実施形態
は、フェイスアップ型のテープキャリアパッケージの液
晶画面基板取り付け部分の樹脂フィルムを除去した後、
その裏面側に樹脂又は樹脂に代わる補強部材を形成する
ことにより、フェースアップ型のテープキャリアパッケ
ージでフェイスダウン型のテープキャリアパッケージと
同様の端子配列とすることを可能にしたものである。よ
り詳しくを、以下に説明する。
【0028】図2は本発明の第2実施形態に係るテープ
キャリアパッケージを平面的に示す図であり、図3は図
2に示すテープキャリアパッケージを液晶画面基板に実
装した場合の部分的な断面を示す図である。すなわち、
図3は図2に示すテープキャリアパッケージをカットラ
インCTLで打ち抜いた上で、液晶画面基板に実装した
状態を、図2におけるB−B線断面に基づいて部分的に
示す図である。
【0029】図2及び図3からわかるように、テープキ
ャリアパッケージは樹脂フィルム40裏面に半導体チッ
プ42を備えて構成されている。すなわち、このテープ
キャリアパッケージは、半導体チップ42がフェイスア
ップ型のテープキャリアパッケージと同様の向きに取り
付けられている。半導体チップ42は封止樹脂44によ
り封止されている。
【0030】また、半導体チップ42は複数のリード線
46、48に接続されている。リード線46は出力側の
リード線を構成し、リード線48は入力側のリード線を
構成している。これらのリード線46、48は、接着剤
50を介して樹脂フィルム40に取り付けられている。
封止樹脂44周囲の樹脂フィルム40表面には、ソルダ
ーレジスト52が形成されている。このソルダーレジス
ト52により、封止樹脂44周囲のリード線46、48
は露出しないようになっている。
【0031】図2からわかるように、半導体チップ42
の図中上側にはスリット開孔54が形成されており、半
導体チップ42の図中下側にはスリット開孔56が形成
されている。スリット開孔54部分における樹脂フィル
ム40表面には、補強フィルム58が形成されている。
この補強フィルム58は樹脂又は樹脂に代わるもので構
成されており、本実施形態ではポリミド系の樹脂により
形成されている。補強フィルム58により、このテープ
キャリアパッケージをカットラインCTLで打ち抜いた
場合における、スリット開孔54部分に位置するリード
線46の機械的強度を確保している。樹脂フィルム40
の左右両側には、複数のスプロケットホール60が形成
されている。
【0032】図3からわかるように、液晶画面基板62
はテープキャリアパッケージにおける半導体チップ42
の表面と同じ面に取り付けられる。すなわち、テープキ
ャリアパッケージにおける半導体チップ42表面と同じ
側の面に液晶画面基板62を取り付けることにより、こ
のテープキャリアパッケージは実装される。このように
実装することにより、液晶画面基板62とリード線46
との電気的接続が確保される。
【0033】以上のように本実施形態に係るテープキャ
リアパッケージによれば、フェイスアップ型のテープキ
ャリアパッケージにおいて、半導体チップ42表面と同
じ面にリード線46が露出するようにしたので、半導体
チップ42表面と同じ面に液晶画面基板62を実装する
ことができる。すなわち、リード線46の先端側に位置
するテープキャリアパッケージ裏面に位置する樹脂フィ
ルム40を除去し、その部分のテープキャリアパッケー
ジ表面(半導体チップ42の端子形成面)に補強フィル
ム58を形成した。このため、半導体チップ12表面と
同じ面にリード線46を露出させることができ、半導体
チップ42表面と同じ面に液晶画面基板62を取り付け
ることができる。このようにテープキャリアパッケージ
を実装することにより、半導体チップ42の端子配列と
リード線46、48の配列の関係をフェイスダウンと同
様にすることができるとともに、封止樹脂44の塗布範
囲をフェイスアップ型と同様に狭くすることができる。
【0034】〔第3実施形態〕本発明の第3実施形態
は、上述した第1実施形態と第2実施形態とを合わせ
て、テープキャリアパッケージに適用したものである。
より詳しくを、以下に説明する。
【0035】図4は本発明の第3実施形態に係るテープ
キャリアパッケージを平面的に示す図であり、図5は図
4に示すテープキャリアパッケージを液晶画面基板に実
装した場合の部分的な断面を示す図である。すなわち、
図5は図4に示すテープキャリアパッケージをカットラ
インCTLで打ち抜いた上で、液晶画面基板に実装した
状態を、図3におけるC−C線断面に基づいて部分的に
示す図である。
【0036】図4及び図5からわかるように、テープキ
ャリアパッケージは樹脂テープ70に半導体チップ72
を備えて構成されている。すなわち、このテープキャリ
アパッケージは、半導体チップ72の端子形成面が表面
にくるように取り付けられている。つまり、半導体チッ
プ72がフェイスアップ型のテープキャリアパッケージ
と同様の向きに取り付けられている。半導体チップ72
は封止樹脂74により封止されている。
【0037】また、半導体チップ72は複数のリード線
76、78に接続されている。リード線76は出力側の
リード線を構成し、リード線78は入力側のリード線を
構成している。これらのリード線76、78は、接着剤
80を介して樹脂フィルム70に取り付けられている。
封止樹脂74周囲の樹脂フィルム70表面には、ソルダ
ーレジスト82が形成されている。このソルダーレジス
ト82により、封止樹脂74周囲のリード線76、78
は露出しないようになっている。
【0038】図4からわかるように、半導体チップ72
の図中上側にはスリット開孔84、86、88が形成さ
れており、半導体チップ72の図中下側にはスリット開
孔90が形成されている。これらのスリット開孔84、
86、88のうち、2つのスリット開孔84、86で、
折り曲げ部92が構成されている。すなわち、液晶画面
基板等の板状部材における一辺側端部に、この折り曲げ
部92を折り曲げてあてがうことにより、このテープキ
ャリアパッケージが実装できるようになっている。
【0039】折り曲げ92近傍におけるリード線76
は、曲線的な形状に形成されている。すなわち、折り曲
げ部92近傍におけるリード線76は、波線形状に形成
されている。リード線76におけるこの波線形状に形成
された部分で応力吸収部が構成されている。本実施形態
では、この波線の波のピークはスリット開孔84、86
の中心線CLに位置するように構成されている。すなわ
ち、スリット開孔84、86でこのテープキャリアパッ
ケージをおよそ90度折り曲げた時に、波線形状のリー
ド線76の波のピークが、その折り曲げ時の頂部に位置
するように構成されている。リード線76における出力
側は、直線的な形状に形成されている。また、入力側の
リード線78も直線的な形状に形成されている。
【0040】スリット開孔88部分における樹脂フィル
ム70表面には、補強フィルム94が形成されている。
この補強フィルム94は樹脂又は樹脂に代わるもので構
成されており、本実施形態ではポリミド系の樹脂により
形成されている。補強フィルム94により、このテープ
キャリアパッケージをカットラインCTLで打ち抜いた
場合における、スリット開孔88部分に位置するリード
線76の機械的強度を確保している。樹脂フィルム70
の左右両側には、複数のスプロケットホール96が形成
されている。
【0041】図5からわかるように、液晶画面基板98
はテープキャリアパッケージにおける半導体チップ72
表面と同じ面に取り付けられる。すなわち、テープキャ
リアパッケージの裏面に液晶画面基板98を取り付ける
ことにより、このテープキャリアパッケージは実装され
る。このように実装することにより、液晶画面基板98
とリード線76との電気的接続が確保される。
【0042】以上のように、本実施形態に係るテープキ
ャリアパッケージによれば、折り曲げ部92に位置する
リード線76を波線形状に形成したので、この折り曲げ
部92を折り曲げて液晶画面基板98等の板状部材に実
装しても、リード線76に断線が生じにくいようにする
ことができる。すなわち、スリット開孔84部分でおよ
そ90度折り曲げて、スリット開孔86部分でおよそ9
0度折り曲げて、液晶画面基板98等に実装しても、リ
ード線76の波線形状に形成した分で、その折り曲げ応
力を緩和することができるので、リード線76の折り曲
げた部分に断線が発生するのをおさえることができる。
【0043】しかも、リード線76の波線形状の波のピ
ークをスリット開孔84、86の中心線CLと重なるよ
うに形成したので、折り曲げ時の応力を効率的に吸収す
ることができる。
【0044】さらに、本実施形態に係るテープキャリア
パッケージによれば、フェイスアップ型のテープキャリ
アパッケージにおいて、半導体チップ72表面と同じ面
にリード線76が露出するようにしたので、半導体チッ
プ72表面と同じ面に液晶画面基板98を実装すること
ができる。すなわち、リード線76の先端側に位置する
テープキャリアパッケージ裏面に位置する樹脂フィルム
70を除去し、その部分のテープキャリアパッケージ表
面に補強フィルム94を形成した。このため、半導体チ
ップ72表面と同じ面にリード線76を露出させること
ができ、半導体チップ72表面と同じ面に液晶画面基板
98を取り付けることができる。このようにテープキャ
リアパッケージを実装することにより、半導体チップ7
2の端子配列とリード線76、78の配列の関係をフェ
イスダウンと同様にすることができるとともに、封止樹
脂74の塗布範囲をフェイスアップ型と同様に狭くする
ことができる。
【0045】なお、本発明は上記実施形態に限定されず
種々に変形可能である。例えば第1及び第3実施形態に
おけるリード線16、76の波線形状の部分の波の数
は、スリット開孔の数に一致させる必要はなく、3個、
4個、5個…等の任意の数でよい。
【0046】また、図6に示すように、第1実施形態に
おいては、半導体チップ12をスリット開孔20、22
で挟むように構成し、この半導体チップ12を含めて折
り曲げ部24を構成するようにすることも可能である。
この場合このテープキャリアパッケージを板状部材に実
装すると、板状部材の厚さ部分に半導体チップ12が位
置することとなる。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るテープキャ
リアパッケージによれば、2つのスリット開孔部分を折
り曲げて板状部材に実装しても、リード線に設けられた
応力吸収部が折り曲げ応力を吸収するので、リード線が
切れないようにすることができる。
【0048】また、本発明に係るテープキャリアパッケ
ージによれば、フェイスダウン型のテープキャリアパッ
ケージと同様の端子配列を実現しつつ、フェイスアップ
型のテープキャリアパッケージと同程度の狭い樹脂封止
範囲で半導体チップを封止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るテープキャリアパ
ッケージを平面的に示す図。
【図2】本発明の第2実施形態に係るテープキャリアパ
ッケージを平面的に示す図。
【図3】図2に示すテープキャリアパッケージを液晶画
面基板に実装した状態の部分断面図。
【図4】本発明の第3実施形態に係るテープキャリアパ
ッケージを平面的に示す図。
【図5】図4に示すテープキャリアパッケージを液晶画
面基板に実装した状態の部分断面図。
【図6】本発明の第1実施形態に係るテープキャリアパ
ッケージの変形例を示す図。
【図7】従来のテープキャリアパッケージを平面的に示
す図。
【図8】図7に示すテープキャリアパッケージを液晶画
面基板に実装した状態の部分断面図。
【図9】従来における別のテープキャリアパッケージを
平面的に示す図。
【図10】図9に示すテープキャリアパッケージを液晶
画面基板に実装した状態の部分断面図。
【符号の説明】
10 樹脂テープ 12 半導体チップ 14 封止樹脂 16 リード線 18 リード線 20 スリット開孔 22 スリット開孔 24 折り曲げ部 26 補助容量 30 スプロケットホール

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状部材に実装する際に折り曲げ部を構成
    する第1スリット開孔と第2スリット開孔が互いに並列
    に形成されたベースフィルムと、 前記ベースフィルムに取り付けられた半導体チップと、 前記ベースフィルム上に形成され、前記折り曲げ部を横
    断して前記半導体チップの端子と前記板状部材との間の
    電気的接続を確保するための、リード線であって、前記
    折り曲げ部に折り曲げた際の応力を吸収するために波線
    形状に形成された応力吸収部を有する、リード線とを備
    えたことを特徴とするテープキャリアパッケージ。
  2. 【請求項2】前記リード線の波線形状は、前記第1スリ
    ット開孔の中心線位置及び前記第2スリット開孔の中心
    線位置にそれぞれ波線のピークがくるように構成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載のテープキャリア
    パッケージ。
  3. 【請求項3】スリット開孔が形成されたベースフィルム
    と、 前記ベースフィルムの一面側に表面が位置し、前記ベー
    スフィルムの他面側に端子形成面が位置するように、封
    止樹脂で封止されて前記ベースフィルムに取り付けられ
    た、半導体チップと、 前記ベースフィルムの他面側に前記スリット開孔を横断
    して形成され、前記半導体チップの前記端子と電気的に
    接続する、リード線と、 前記ベースフィルムの他面側の前記スリット開孔部分の
    少なくとも一部を覆うように形成され、前記スリット開
    孔部分の強度を補うための、補強フィルムとを備えたこ
    とを特徴とするテープキャリアパッケージ。
  4. 【請求項4】ベースフィルムの一面側に表面が位置し、
    前記ベースフィルムの他面側に端子形成面が位置するよ
    うに、封止樹脂で封止されて前記ベースフィルムに取り
    付けられた、半導体チップと、 前記ベースフィルムの他面側に前記ベースフィルムから
    突出して形成され、前記半導体チップの前記端子と電気
    的に接続する、リード線と、 前記ベースフィルムの他面側に、前記ベースフィルムか
    ら突出している前記リード線部分を覆うように形成さ
    れ、前記ベースフィルムから突出している前記リード線
    の強度を補うための、補強フィルムとを備えたことを特
    徴とするテープキャリアパッケージ。
  5. 【請求項5】板状部材に実装する際に折り曲げ部を構成
    する互いに並列に形成された第1及び第2スリット開孔
    と、これら第1及び第2スリット開孔の外側に前記第1
    及び第2スリット開孔と並列に形成された第3スリット
    開孔とを有する、ベースフィルムと、 前記ベースフィルムの一面側に表面が位置し、前記ベー
    スフィルムの他面側に端子形成面が位置するように、封
    止樹脂で封止されて前記ベースフィルムに取り付けられ
    た、半導体チップと、 前記ベースフィルムの他面側に形成され、前記第1乃至
    第3スリット開孔を横断して前記半導体チップの前記端
    子と前記板状部材との間の電気的接続を確保するため
    の、リード線であって、前記折り曲げ部に折り曲げた際
    の応力を吸収するための応力吸収部を有する、リード線
    と、 前記ベースフィルムの他面側の前記第3スリット開孔部
    分の少なくとも一部を覆うように形成され、前記第3ス
    リット開孔部分の強度を補うための、補強フィルムとを
    備えたことを特徴とするテープキャリアパッケージ。
  6. 【請求項6】板状部材に実装する際に折り曲げ部を構成
    する互いに並列に形成された第1及び第2スリット開孔
    を有するベースフィルムと、 前記ベースフィルムの一面側に表面が位置し、前記ベー
    スフィルムの他面側に端子形成面が位置するように、封
    止樹脂で封止されて前記ベースフィルムに取り付けられ
    た、半導体チップと、 前記ベースフィルムの他面側に形成され、前記第1及び
    第2スリット開孔を横断して前記ベースフィルムから突
    出するとともに、前記半導体チップの前記端子と前記板
    状部材との間の電気的接続を確保するための、リード線
    であって、前記折り曲げ部に折り曲げた際の応力を吸収
    するための応力吸収部を有する、リード線と、 前記ベースフィルムの他面側に、前記ベースフィルムか
    ら突出している前記リード線部分を覆うように形成さ
    れ、前記ベースフィルムから突出している前記リード線
    の強度を補うための、補強フィルムとを備えたことを特
    徴とするテープキャリアパッケージ。
JP3756599A 1999-02-16 1999-02-16 テープキャリアパッケージ Withdrawn JP2000235998A (ja)

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